JP2001115416A - 浮桟橋用浮体の連結構造 - Google Patents

浮桟橋用浮体の連結構造

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JP2001115416A
JP2001115416A JP29545999A JP29545999A JP2001115416A JP 2001115416 A JP2001115416 A JP 2001115416A JP 29545999 A JP29545999 A JP 29545999A JP 29545999 A JP29545999 A JP 29545999A JP 2001115416 A JP2001115416 A JP 2001115416A
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Kuniaki Onishi
国昭 大西
Takehiko Nishijima
武彦 西嶋
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水面上において、容易に複数の浮体を連結する
ことができるとともに、波に揺らされることによっても
各浮体が損傷されることのない浮桟橋用浮体の連結構造
を提供することにある。 【解決手段】多角形の板状に形成され、その各コーナー
部に連結プレート挿入凹部が設けられるとともに、連結
プレート挿入凹部を臨む部分に厚み方向に貫通する連結
ピン挿入孔が穿設された複数枚の浮体が、通行の障害に
ならない間隔を隔ててその側面を対面させるとともに、
そのコーナー部を略揃えるように隣接配置されていて、
複数の挿入部を有し、各挿入部に連結ピン挿入孔が穿設
された一枚の連結プレートが、各挿入部をその連結ピン
挿入孔が隣接配置された浮体の連結プレート挿入凹部の
連接ピン挿入孔と一致するようにそれぞれ連結プレート
挿入凹部に挿入した状態になっており、連結ピンが浮体
及び連結プレートの連結ピン挿入孔を貫通するように挿
通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の浮桟橋用浮
体を連結して浮桟橋を構成する際の浮桟橋用浮体の連結
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より浮桟橋を構成するための浮桟橋
用浮体の連結は、各浮体をボルト、ナット又はヒンジや
ケーブルなどによってなされていた。このような浮桟橋
用浮体の連結構造として、例えば実開昭59−6502
2号公報や実開昭60−18116号公報に記載されて
いるものが公知である。これらは、各浮体をヒンジ等で
連結するものであり、浮桟橋を自由な形に変形させるこ
とができる等の利点はあるが、予め陸上で各浮体を連結
しておく必要がある。
【0003】しかし、このような構造では、浮桟橋が大
型のものである場合には、連結のために広大な作業場と
多数の重機が必要とされる上に、連結された後では、輸
送トラックの載荷能力や道路通行制限の問題など、その
重量及び体積のために運搬や水面への投入が非常に困難
なものとなっていた。
【0004】そこで、各浮体を、連結する前にまず水面
に浮かべ、その後に各浮体を連結することが考えられる
が、従来の連結構造は、水面に各浮体の側面を隣接させ
るようにして浮かべ、その両側面をボルト、ナットによ
って連結するというものであったため、多数のボルト、
ナットを締結するために水中に潜って作業をする必要が
あり、非常に作業性の悪いものであった。
【0005】このような点に鑑みて、実開昭63−12
6188号公報に記載されているような、水面上に浮体
を浮かべてから容易に連結することができる連結構造と
した、浮桟橋用浮体の連結構造が提案されている。この
連結構造は、浮体の各コーナー部に、ボルト挿通孔を開
設した継目板が突設されており、各浮体を隣接するとと
もに各浮体の継目板のボルト挿通孔を合致させ、これら
の各ボルト挿通孔にボルトを挿通することにより、各浮
体を連結する構造である。故にこの連結構造によれば、
各浮体を水面に浮かべてから、隣接する浮体の各ボルト
挿通孔を整合させ、その挿通孔にボルトを挿通するのみ
で各浮体を連結することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この連結構造
によって連結された各浮体は、その側面間に間隔を隔て
ることなく、きっちりと密接しているため、浮桟橋が波
に揺らされることにより各浮体に加わる過大な外力は、
各浮体の接触部分及び連結部分に集中することとなり、
各浮体の側壁面等が損傷されることとなるといった問題
があった。また、一旦側壁面等が損傷されるとその部分
からさらに侵食が進み、傷みが大きくなりやすいといっ
た問題があった。
【0007】さらに、前記の連結構造は、例えば4つの
浮体を連結するためには、4つの浮体のボルト挿通孔を
同時に整合させねばならず、水面に浮かんで波に揺れて
いる状態で4つもの浮体のボルト挿通孔を同時に整合さ
せるのは至難の技である。
【0008】本発明は、このような点に鑑みて開発され
たものであって、水面上において、容易に複数の浮体を
連結することができるとともに、波に揺らされることに
よっても各浮体が損傷されるといったことのない浮桟橋
用浮体の連結構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の浮桟橋用浮体の連結構造は、前記の目的を有効に達成
するために、多角形の板状に形成され、その各コーナー
部に連結プレート挿入凹部が穿設されるとともに、連結
プレート挿入凹部を臨む部分に厚み方向に貫通する連結
ピン挿入孔が穿設された複数枚の浮体が、通行の障害に
ならない間隔を隔ててその側面を対面させるとともに、
そのコーナー部を略揃えるように隣接配置されていて、
複数の挿入部を有し、各挿入部に連結ピン挿入孔が穿設
された一枚の連結プレートが、各挿入部をその連結ピン
挿入孔が隣接配置された浮体の連結プレート挿入凹部の
連接ピン挿入孔と一致するようにそれぞれ連結プレート
挿入凹部に挿入した状態になっており、連結ピン挿入孔
より大きな頭部を有する連結ピンが浮体および連結プレ
ートの連結ピン挿入孔を貫通するように浮体の上方から
下方に向けて挿通されていることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の浮桟橋用浮体の連結構造
は、多角形の板状に形成された複数枚の浮体が、通行の
障害にならない間隔を隔ててその側面を対面させるとと
もに、そのコーナー部を略揃えるように隣接配置されて
いて、隣接する浮体のうち、一方の浮体の側面に設けら
れた嵌合凹部に、他方の浮体の側面に設けられた嵌合凸
部が嵌合しているとともに、嵌合により、嵌合凹部の上
下方向の壁面を貫通するように穿設された連結ピン挿入
孔と、嵌合凸部に穿設された連結ピン挿入孔とが一致し
ており、連結ピン挿入孔より大きな頭部を有する連結ピ
ンが嵌合凹部および嵌合凸部の連結ピン挿入孔を貫通す
るように浮体の上方から下方に向けて挿通されているこ
とを特徴とする。なお、通行の障害にならない間隔と
は、約40mm以下をいう。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る浮桟橋用浮体
の連結構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】(実施例1)図1は、本発明の一実施の形
態に係る浮桟橋用浮体の連結構造によって連結された浮
桟橋の斜視図である。図2は、浮桟橋用浮体の縦断面図
である。図3は、浮桟橋の外周側の各浮体の連結構造を
示す斜視図である。図4は、浮桟橋の外周側の各浮体の
連結構造を示す正面図である。図5は、図4におけるA
−A線断面図である。
【0013】図中、符号1は、本実施の形態に係る浮桟
橋用浮体の連結構造によって複数枚の浮体2,・・・を
連結した浮桟橋である。
【0014】この浮桟橋1の各浮体2,・・・の本発明
に係る連結構造について説明する。まず、浮体2は、図
2に示すように、例えば、硬質ウレタン樹脂をガラス長
繊維で補強した発泡体(積水化学工業株式会社製、商品
名エスロンネオランバーFFU)を使用して形成された
板材27が、内部に発泡スチロール(積水化成品工業株
式会社製、商品名EPS)製のフロート26を内装する
ようにして、エポキシ系接着剤(図示せず)、ステンレ
ス製スクリュウ釘(図示せず)及び木ネジ(図示せず)
を使用して組み立てられており、さらに、その上面は耐
候塗料によって、側面はウレタン塗装によって仕上げ加
工が施されている。
【0015】また、各浮体2は、図1、図3に示すよう
に、四角形の板状に形成されたものであって、各コーナ
ー部21,・・・に連結プレート挿入凹部22,・・・
を穿設しているとともに、連結プレート挿入凹部22を
臨む部分に、浮体2の厚み方向に貫通する連結ピン挿入
孔23を穿設してある。連結プレート挿入凹部22は、
直角なコーナー部21の側面部を略三角形状に刳り貫か
れて形成されている。
【0016】また、コーナー部21は、その側面、上面
及び底面に、ガラス繊維を編みこんだ布状物が添わされ
その上から熱硬化性樹脂(例えば、ポリエステル樹脂)
が塗布されることにより形成された補強部24,・・・
によって、連結プレート挿入凹部22及びその周囲が補
強されている。
【0017】さらに、図5に示すように、浮体2のコー
ナー部21の連結プレート挿入凹部22と対峙する内側
に、略三角形の隅当て補強材25が添設されている。こ
の隅当て補強材25によって、コーナー部21に連結プ
レート挿入凹部22が穿設されたことによるコーナー部
21の弱体化を防ぐとともに補強が図られている。
【0018】連結プレート3は、ステンレス製で、二等
辺三角形をした板状に形成されており、挿入部31,3
1にそれぞれ連結ピン挿入孔32,32が厚み方向に貫
通して穿設されている。挿入部31,31は、各浮体
2,2の連結プレート挿入凹部22,22に挿入する部
分である。連結ピン4は、ステンレス製で、その頭部4
1は連結ピン挿入孔よりも大径に形成されており、浮体
2を上面から底面まで十分貫通するだけの長さを有して
いる。
【0019】前記のようにして構成されている各浮体
2,・・・は、浮桟橋1の外周側において、以下のよう
にして連結される。すなわち、図3に示すように、側面
を対面させるようにして隣接させた2つの浮体2,2
を、コーナー部21,21を略揃えるように配置する。
そして、一方の浮体2の連結プレート挿入凹部22の連
結ピン挿入孔23が連結プレート3の連結ピン挿入孔3
2と一致するように、浮体2の連結プレート挿入凹部2
2に、連結プレート3の一方の挿入部31を挿入すると
ともに、浮体2および連結プレート3の連結ピン挿入孔
23,32を貫通するように、浮体2の上方から下方に
向けて連結ピン4を挿通する。
【0020】次に、前記一方の浮体2に連結された連結
プレート3の他方の挿入部31を、その連結ピン挿入孔
32が、隣接配置されている他方の浮体2の連結プレー
ト挿入凹部22の連結ピン挿入孔23と一致するように
配置させる。
【0021】そして、浮体2および連結プレート3の連
結ピン挿入孔23,32を貫通するように、浮体2の上
方から下方に向けて連結ピン4を挿通する。これによっ
て、隣接する2つの浮体2,2は連結されることとな
る。この際、連結プレート3に設けられている2つの連
結ピン挿入孔32,32の間隔が、2つの浮体2,2を
その側面を密接させるとともに各コーナー部21,21
を揃えるようにして配置させた際の、一方の浮体2の連
結プレート挿入凹部22の連結ピン挿入孔23と他方の
浮体2の連結プレート挿入凹部22の連結ピン挿入孔2
3との間隔よりも、略15mm程度大きくなるように、
連結プレート3は形成されている。従って、連結された
2つの浮体2,2は、略15mmの間隔bが隔てられて
いる。
【0022】次に、浮桟橋1の内部側の各浮体2,・・
・の連結構造について図6、図7に基づいて説明する。
浮桟橋1の内部側の各浮体2,・・・を連結する際に
は、図6に示すような、略正方形の板状の連結プレート
5が使用される。連結プレート5は、連結プレート挿入
凹部22に挿入される4つの挿入部51,・・・が備え
られており、各挿入部51,・・・にそれぞれ連結ピン
挿入孔52,・・・が穿設されている。
【0023】浮桟橋1の内部側において各浮体2,・・
・を連結する際には、前記連結プレート3の場合と同様
に、まず連結プレート5の1つの挿入部51を1つの浮
体2に取り付ける。次に、この連結プレート5の前記挿
入部51に隣接する挿入部51を、連結プレート挿入凹
部22の連結ピン挿入孔23が連結プレート5の連結ピ
ン挿入孔52と一致するように、隣接配置されている浮
体2の連結プレート挿入凹部22に挿入する。
【0024】そして、浮体2および連結プレート5の連
結ピン挿入孔23,52を貫通するように、浮体2の上
方から下方に向けて連結ピン4を挿通する。これによっ
て、隣接する2つの浮体2,2は連結されることとな
る。これを順次繰り返していくことにより、4つの隣接
する浮体2,・・・は連結される。
【0025】なお、図7に示すように、前記連結プレー
ト3と同様、連結プレート5は、連結プレート5に穿設
されている4つの連結ピン挿入孔52,52,52,5
2の間隔が、隣接するそれぞれの2つの浮体2,2をそ
の側面を密接させるとともに各コーナー部21,21を
揃えるようにして配置させた際の、一方の浮体2の連結
プレート挿入凹部22の連結ピン挿入孔23と他方の浮
体2の連結プレート挿入凹部22の連結ピン挿入孔23
との間隔よりも、略15mm程度大きくなるように形成
されている。従って、連結されたそれぞれの隣接する浮
体2,2は、略15mmの間隔cで隔てられている。
【0026】このようにして構成される本実施の形態に
係る浮桟橋用浮体の連結構造によれば、連結ピン4を浮
体2の連結ピン挿入孔23及び連結プレート3又は5の
連結ピン挿入孔32又は52に挿通させるのみで、隣接
する浮桟橋用の各浮体2,・・・を容易に連結すること
ができる。
【0027】また、本実施の形態に係る連結構造によれ
ば、図6、図7に示すように、浮桟橋1の内部側の各浮
体2,・・・の連結のように、一箇所で4つの浮体2,
2,2,2を連結する場合でも、4つの浮体2,・・・
を同時に連結する必要はなく、順次1つずつ連結してい
くことができるため、水面上の波に揺らされる状況にお
いても容易に各浮体2,・・・を連結することができ
る。
【0028】また、各浮体2,・・・は通行の障害にな
らない間隔を隔てて連結されているので、各浮体2,・
・・が波の影響で上下動しても、連結部分の変形で逃げ
るため、各浮体2,・・・及び連結ピン4,・・・等に
過大な応力が発生することがない。さらに、各浮体2,
・・・は、通行の障害にならない間隔を隔てて連結され
ているので、波による水面の揺れによって各浮体2,・
・・が揺動されても、各浮体2,・・・同士が擦れ合う
ことがない。従って、各浮体2,・・・の側面が波の影
響で損傷されることもないため、その損傷部分からさら
に侵食が進んでいくということもない。
【0029】なお、浮桟橋1は、図8に示すように、2
段重ねに構成することもできる。まず、前記と同様にし
て、下段の浮桟橋1を組み立て、さらにその上面におい
て、下段の浮桟橋1の各浮体2,・・・の連結プレート
挿入凹部22,・・・と、上段の浮桟橋1の各浮体2,
・・・の連結プレート挿入凹部22,・・・とが重なら
ないようにして、上段の浮桟橋1を組み立てる。
【0030】そして、上段の浮桟橋用浮体2,・・・を
連結している連結ピン4,・・・に対応する位置の下段
の浮桟橋1の上面に、前記上段の連結ピン4,・・・の
先端部を挿入することができるザグリ穴(図示せず)が
設けられている。このザグリ穴に上段の連結ピン4,・
・・の先端を挿入することにより、上段の浮桟橋1は下
段の浮桟橋1から滑ってずれてしまうことがない。この
ように浮桟橋1を上下2段に積み重ねることにより、浮
桟橋の厚みが増し、喫水が高くなるという効果を奏す
る。
【0031】(実施例2)次に、別の実施の形態に係る
浮桟橋用浮体の連結構造について、図9、図10に基づ
いて説明する。なお、前記実施例1と同様の部分につい
ては説明の便宜上共通の符号を使用する。また、図9
は、実施例2に係る浮桟橋用浮体の連結構造を示す斜視
図であり、図10は、実施例2に係る浮桟橋用浮体の連
結構造の縦断面図である。
【0032】本実施の形態に係る浮桟橋6は、複数枚の
浮体7,・・・が通行の障害にならない間隔を隔ててそ
の側面を対面させるとともに、そのコーナー部を略揃え
るように隣接配置されていて、隣接する浮体7,・・・
のうち、一方の浮体7の側面に設けられた嵌合凹部71
に、他方の浮体7の側面に設けられた嵌合凸部76が嵌
合しているとともに、嵌合により、嵌合凹部71の上下
方向の壁面を貫通するように穿設された連結ピン挿入孔
72と、嵌合凸部76に穿設された連結ピン挿入孔77
とが一致しており、連結ピン挿入孔72,77より大き
な頭部41を有する連結ピン4が嵌合凹部71および嵌
合凸部76の連結ピン挿入孔72,77を貫通するよう
に浮体7の上方から下方に向けて挿通されている。
【0033】嵌合凹部71は、鋼製で、水平方向に延設
された上壁73及び下壁74、及び上壁73から下壁7
4に架け渡された側壁75,75によって枠状に形成さ
れており、浮体7の側面にボルト、ナットによって固設
されている。また、この嵌合凹部71の上壁73及び下
壁74には、上壁73及び下壁74を貫通するようにそ
れぞれ複数の連結ピン挿入孔72,・・・が穿設されて
いる。
【0034】また、嵌合凸部76は、嵌合凹部71と同
様に、鋼製で、水平方向に延設された上壁78及び下壁
79、及び上壁78から下壁79に架け渡された側壁8
0,80によって枠状に形成されており、隣接する浮体
7の側面にボルト、ナットによって固設されている。こ
の嵌合凸部76は、嵌合凹部71内に嵌合させることが
できるように嵌合凹部71よりも若干小さめに形成され
ている。また、嵌合凹部71と同様、その上壁78及び
下壁79にそれぞれ、嵌合凸部76を嵌合凹部71に嵌
合させた際に嵌合凹部71の連結ピン挿入孔72,・・
・と対応する位置に複数の連結ピン挿入孔77,・・・
が穿設されている。
【0035】本実施例2に係る浮桟橋用浮体7を連結す
るには、まず嵌合凹部71に嵌合凸部76を嵌合させ、
次いで、嵌合凹部71の連結ピン挿入孔72と嵌合凸部
76の連結ピン挿入孔77を貫通するように、浮体7の
上方から下方に向けて連結ピン4を挿通させる。これに
より、各浮体7,・・・が連結されて浮桟橋6が組み立
てられる。
【0036】このようにして構成される本実施の形態に
係る浮桟橋用浮体の連結構造によれば、連結ピン4を嵌
合凹部71の連結ピン挿入孔72及び嵌合凸部76の連
結ピン挿入孔77に挿通させるのみで、隣接する各浮体
7,・・・を容易に連結し、一体化することができる。
従って、各浮体7,・・・をそれぞれ水面上に浮かべ、
波に揺らされる状態においても、容易に各浮体7,・・
・を連結し、一体化することができる。また、各浮体
は、通行の障害にならない間隔を隔てて連結されている
ので、波による水面の揺れの影響によっても各浮体が損
傷されることがない。
【0037】本発明に係る浮桟橋用浮体の連結構造は、
前記のような構成に限定されるものではなく、以下のよ
うな構成であってもよい。すなわち、実施例1に係る連
結構造においては、連結プレート3は、その挿入部3
1,31にそれぞれ穿設される連結ピン挿入孔32,3
2の間隔を前記の連結プレート3における間隔よりも、
例えば10mm小さく、又は20mm大きくするなど適
宜の大きさに形成するとよく、これによって連結された
際の隣接する各浮体2,・・・の間隔を自在に調節する
ことができる。なお、連結プレート5についても同様の
設計変更が可能である。
【0038】また、実施例2に係る連結構造において、
連結凹部71は、少なくとも1枚の水平に延設された壁
面を有するものであればよく、例えば側壁75,75を
設けることなく上壁73及び下壁74のみ設ける構成又
は上壁73のみ又は下壁74のみ設ける構成にすること
も可能である。さらに、上壁及び/又は下壁を、平行す
る二重のプレートで形成し、この二重のプレートの間に
嵌合凸部76を嵌合させるようにすることもできる。な
お、これらの上壁及び下壁には上下方向に貫通する連結
ピン挿入孔72,・・・が穿設されていることはもちろ
んである。
【0039】嵌合凸部76は、少なくとも1枚の水平に
延設された壁面を有するものであればよく、例えば側壁
80,80を設けることなく上壁78及び下壁79のみ
設ける構成又は上壁78のみ又は下壁79のみ設ける構
成にすることも可能である。なお、これらの上壁及び下
壁には上下方向に貫通する連結ピン挿入孔77,・・・
が穿設されていることはもちろんである。
【0040】浮体2又は7は、前記のような材質のもの
に限定されるものではなく、前記のもの以外の合成樹脂
や金属、木材等によって形成されるものであってもよ
い。また、浮体2又は7は、図2に示すような浮体の内
部の略全域をフロートが占める形態のものに限定される
ものではなく、例えば浮体の内部の上層部は梁材で格子
状に組み立てられ、下層部にフロートを内装するような
形態のものであってもよい。さらに、連結プレート3又
は5や、連結ピン4についても、前記の材質に限定され
ず、それ以外の金属を使用することもでき、また比較的
小さい外力しか負荷されないような状況での使用の場合
には合成樹脂等を使用することもできる。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る浮桟橋用浮体の連結構造に
よれば、浮体及び連結プレートの連結ピン挿入孔を貫通
するように連結ピンを挿通させるのみで、隣接する各浮
体を容易に連結することができる。従って、各浮体を水
面上に浮かべて波に揺らされる状態においても、容易に
各浮体を連結し、一体化することができる。また、各浮
体は、通行の障害にならない間隔を隔てて連結されてい
るので、波による水面の揺れの影響によっても各浮体が
損傷されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る浮桟橋用浮体の連
結構造によって構成された浮桟橋の斜視図である。
【図2】浮桟橋用浮体の縦断面図である。
【図3】浮桟橋の外周側の各浮体の連結構造を示す斜視
図である。
【図4】浮桟橋の外周側の各浮体の連結構造を示す正面
図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】浮桟橋の内部側の各浮体の連結に用いられる連
結プレートの斜視図である。
【図7】浮桟橋の内部側の各浮体の連結構造を示す断面
図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る浮桟橋用浮体の連
結構造によって連結された浮桟橋を2段に積み重ねて使
用する場合の全体斜視図である。
【図9】別の実施の形態に係る浮桟橋用浮体の連結構造
を示す斜視図である。
【図10】図9に示す実施の形態に係る浮桟橋用浮体の
連結構造の縦断面図である。
【符号の説明】
1,6:浮桟橋 2,7:浮体 21:コーナー部 22:連結プレート挿入凹部 23,72,77:連結ピン挿入孔 71:嵌合凹部 73:上壁 74:下壁 76:嵌合凸部 78:上壁 79:下壁 3,5:連結プレート 31,51:挿入部 32,52:連結ピン挿入孔 4:連結ピン 41:頭部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多角形の板状に形成され、その各コーナー
    部に連結プレート挿入凹部が穿設されるとともに、連結
    プレート挿入凹部を臨む部分に厚み方向に貫通する連結
    ピン挿入孔が穿設された複数枚の浮体が、通行の障害に
    ならない間隔を隔ててその側面を対面させるとともに、
    そのコーナー部を略揃えるように隣接配置されていて、
    複数の挿入部を有し、各挿入部に連結ピン挿入孔が穿設
    された一枚の連結プレートが、各挿入部をその連結ピン
    挿入孔が隣接配置された浮体の連結プレート挿入凹部の
    連接ピン挿入孔と一致するようにそれぞれ連結プレート
    挿入凹部に挿入した状態になっており、連結ピン挿入孔
    より大きな頭部を有する連結ピンが浮体および連結プレ
    ートの連結ピン挿入孔を貫通するように浮体の上方から
    下方に向けて挿通されている浮桟橋用浮体の連結構造。
  2. 【請求項2】多角形の板状に形成された複数枚の浮体
    が、通行の障害にならない間隔を隔ててその側面を対面
    させるとともに、そのコーナー部を略揃えるように隣接
    配置されていて、隣接する浮体のうち、一方の浮体の側
    面に設けられた嵌合凹部に、他方の浮体の側面に設けら
    れた嵌合凸部が嵌合しているとともに、嵌合により、嵌
    合凹部の上下方向の壁面を貫通するように穿設された連
    結ピン挿入孔と、嵌合凸部に穿設された連結ピン挿入孔
    とが一致しており、連結ピン挿入孔より大きな頭部を有
    する連結ピンが嵌合凹部および嵌合凸部の連結ピン挿入
    孔を貫通するように浮体の上方から下方に向けて挿通さ
    れている浮桟橋用浮体の連結構造。
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