JP2001113953A - ラッゲージパネル開閉装置 - Google Patents

ラッゲージパネル開閉装置

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    • B60J7/00Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs
    • B60J7/20Vehicle storage compartments for roof parts or for collapsible flexible tops
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラッゲージパネルの前開きおよび後開きをラ
ッゲージスペースを確保した形で可能とさせる機構を開
発する。 【解決手段】 ボデイ(8)とラッゲージパネル(4)
との間に支持ブラケット(10)を配し、ラッゲージパ
ネル(4)と支持ブラケット(10)との間に対のリン
ク(11)を、支持ブラケット(10)とボデイ(8)
との間に多節リンク機構(9)を配す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバーチブル車
用のラッゲージパネル開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ルーフパネル(屋根部分)とリヤウイン
ド(後部窓部)とをラッゲージスペース(トランクルー
ム)内に格納自在としたオープンカー等のコンバーチブ
ル車は広く知られている。この種の車両は、図5に示す
ように、ルーフパネル1、リヤウインド2、パッケージ
トレイ3、ラッゲージパネル4の動きが確保されてい
る。
【0003】図5の(a)は、ルーフパネル1、リヤウ
インド2が閉位置にある状態を示し、この閉位置を、開
位置を示す図5の(e)の状態にさせるには、先ず、リ
ヤウインドガラス2を起立且つ後方へと倒伏させ、リヤ
ウインドガラス2に連結されたルーフパネル1をその姿
勢を略水平に保ったまま後方へと移動させる。この際、
ラッゲージパネル4を枢支点5を中心に前方開きとさせ
る(図5の(b))参照)。リヤウインド2の引き続く
後方への倒伏は、パッケージトレイ3と後方へ移動する
ルーフパネル1との干渉を招くので、図5の(c)に示
すように、パッケージトレイ3を前方へ起立させ、ルー
フパネル1とパッケージトレイ3との干渉を防止させ
る。
【0004】図5の(c)の状態でルーフパネル1とリ
ヤウインド2とをラッゲージスペース6内に格納させ、
次いで、パッケージトレイ3のスライドボード7を後方
へ引き出す(図5の(d)参照)。ルーフパネル1とリ
ヤウインド2のラッゲージスペース6内への格納を確認
した後にラッゲージパネル4を全閉とさせる(図5の
(e)参照)。
【0005】図5の(e)のオープン即ち全開から図5
の(a)の全閉の状態とさせるには、前述した動作の逆
をなせば良い。図5の(a)のルーフ全閉状態で、ラッ
ゲージスペース6内へ荷物を入れるには、ラッゲージパ
ネル4とボデイとのロックを解除して、ラッゲージパネ
ル4を後開きとさせるようその後部を持ち上げれば良
い。
【0006】前述したルーフパネル及びラッゲージパネ
ルの動きの例は、特開平8−230484号公報に、パ
ッケージトレイの動きの例は、ドイツ特許第44464
83号明細書に開示される。この公知例では、車両後部
のラッゲージスペース内に略U字状の補助枠を配し、こ
の補助枠の対向脚部の端部に支持板を固定させ、ラッゲ
ージパネルを揺動平行四辺形リンク機構を介して支持板
に保持し、このリンク機構によりラッゲージパネルの後
開きを可能とさせている。ラッゲージパネルの前開き
は、車幅方向に延在する補助枠の支持管を中心としてラ
ッゲージパネルを支持板及び揺動平行四辺形リンク機構
ごと液圧シリンダの助勢力の下で回動させることで行な
われる。尚、この際、ラッゲージパネルの後部は、ロッ
ク装置により補助枠の支持管にロックされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した如き従来技術
では、ラッゲージパネルの開閉操作のために平面視略U
字状の補助枠をラッゲージスペース内に配することから
ラッゲージスペースの幅寸法が補助枠の対向脚部間寸法
により制約を受けることになる。
【0008】加えて、補助枠の対向脚部と支持板が、ラ
ッゲージパネルの重量を受けながら、補助枠の支持管ま
わりに同時揺動できるだけの保持剛性を必要とすること
から、高重量のものとなる不具合が生じる。それ故に、
本発明は前述した従来技術の不具合を解消させることを
解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、基本的には、車両の後部に設定した
ラッゲージパネルのピボット軸を中心とする円弧上に支
持ブラケットを配し、該支持ブラケットを多節リンク機
構を介して車両ボデイに保持させかつ対のリンクを用い
てラッゲージパネルを保持する手段を用いる。この構成
の採用は、支持ブラケットと車両ボデイとの間の多節リ
ンク機構により、ラッゲージパネルの前開きをなし、ラ
ッゲージパネルと支持ブラケットとの間の対のリンクに
よりラッゲージパネルの後開きを可能とさせる。
【0010】前述した本発明によるラッゲージパネルの
開閉機構の基本構成を図1を参照して以下に説明する。
ラッゲージパネル4と車両ボデイ8との間に多節リンク
機構9、支持ブラケット10、対のリンク11を配す。
多節リンク機構9は、ドリブンギヤ12を有する主アー
ム13と、主アーム13とは直交する形に主アームに枢
支された副アーム14とを有する。より具体的には、多
節リンク機構9は、副アーム14とボデイ8とを連結す
る第1の補助リンク15、副アーム14と支持ブラケッ
ト10とを連結する第2の補助リンク16、および副ア
ーム14と支持ブラケット10とを連結する第3の補助
リンク17とをさらに有し、多節リンク機構9に平行リ
ンク部を構成する。又、第2の補助リンクと平行に補助
リンク19を用いて主アーム13の先端を支持ブラケッ
ト10に結合させる。
【0011】対のリンク11は、支持ブラケット10と
ラッゲージパネル4とを連結する平行リンク18,18
からなる。
【0012】ドリブンギヤ12をボデイ8に支持された
モータの出力軸のドライビングギヤ23′に噛合させ
る。モータを駆動させると、主アーム13は主アーム1
3をボデイ8に回動自在に支持させる第1のピボット軸
20まわりに時計方向に回動し、平行リンク機構9によ
り、ラッゲージパネル4を第2のピボット軸21まわり
に矢印A方向へ回動させることとなる。これにより、ラ
ッゲージパネル4の前開きが可能となる。ラッゲージパ
ネル4の閉操作はモータを逆転させればよい。
【0013】ラッゲージパネル4の後開きは、ラッゲー
ジパネルとボデイとの間のロック装置を解除し、ラッゲ
ージパネル4の後部を手で矢印B方向へ動かしてやれ
ば、対のリンク11が静止している支持ブラケット10
に対し起立し、ラッゲージパネル4の後開きが可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
2に示す。図2に示す例で、図1に示した基本構成中の
部品と同一又は同等の部品には、図1で用いた符号を記
入する。又、各リンクやアームの結合関係は、図1の例
と同じなので、その説明を省略する。モータ23の出力
は減速装置22を介してドライビングギヤ23′に伝達
され、主アーム13を、ラッゲージパネル4の前開き又
は閉の方向に回動させる。
【0015】図3にラッゲージパネル4の前開きの状態
を示す。モータ23により主アーム13が第1のピボッ
ト軸20を中心に時計方向に回動すると、ラッゲージパ
ネル4が疑似点でもある第2のピボット軸21まわりに
時計方向に多節リンク機構9により持上げられ、ラッゲ
ージパネル4の前開きが可能となる。
【0016】ラッゲージパネル4の前開き操作中、ラッ
ゲージパネル4と車両ボデイ8とは、ロック装置24に
よりロック状態とさせたまゝである。ロック装置24
は、ラッゲージパネル4側のストライカ25と、車両ボ
デイ8側の静止ブラケット26に平行リンク27を介し
て揺動自在に支持された揺動ブラケット28に固定され
たラッチ29とを有す。ラッゲージパネル4の前方開閉
操作中、揺動ブラケット28が第2のピボット軸21を
中心に揺動するので、ストライカとラッチ29との係合
は解除されることなく、ラッゲージパネル4の開閉動作
が可能となる。尚、第2のピボット軸21は支持ブラケ
ット10の回動中心となる。
【0017】図4にラッゲージパネル4の後開きの状態
を示す。ラッゲージパネル4の後開きは、図示しないキ
ー又は操作レバーにより、ストライカ25とラッチ29
との係合を解除し、ラッゲージパネル4の後部を上方へ
持上げればよい。この際、支持ブラケット10とラッゲ
ージパネル4とを結ぶダンパー31が、ラッゲージパネ
ル4の自重を支え、ラッゲージパネル4の後方開閉操作
を容易にさせる。ラッゲージパネル4の後開きの際、対
のリンク11のみが支持ブラケット10に対し、起立
し、多節リンク機構9の動きはない。
【0018】前述したリンク機構はラッゲージパネルの
一側であって、ラッゲージスペースの少なくとも一側に
収容され、ラッゲージスペースを狭くさせる要因となら
ない。
【0019】尚、本実施の形態においては、ロック機構
24の揺動ブラケット28の揺動中心を第2のピボット
軸21に設定しているが、第2のピボット軸21とは別
にロック機構24に支点30(図3示)として設定して
も良い。この場合、揺動ブラケット28と支持ブラケッ
ト10の軌跡の違いを吸収する吸収機構がラッゲージパ
ネル4に必要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラッゲージパネル開閉機構の基本構成
を示す側面図である。
【図2】図1に示す基本構成の具体例を示す斜視図であ
る。
【図3】ラッゲージパネルの前開き状態を示す側面図で
ある。
【図4】ラッゲージパネルの後開き状態を示す側面図で
ある。
【図5】(a)〜(e)はルーフパネル、リヤウイン
ド、ラッゲージパネルの動きを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ルーフパネル 2 リヤウインド 4 ラッゲージパネル 8 ボデイ 9 多節リンク機構 10 支持ブラケット 11 対のリンク 13 主アーム 14 副アーム 21 ピボット軸 24 ロック装置 25 ストライカ 29 ラッチ
フロントページの続き (72)発明者 西 史邦 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 門池 克玲 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 中富 教明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両後部のラッゲージスペースを覆いか
    つ前開きと後開きが可能なラッゲージパネルの開閉装置
    において、ラッゲージスペースの少なくとも一側に収容
    される主アーム及び主アームに交差する形で枢支された
    副アームを有する多節リンク機構、多節リンク機構と連
    動する支持ブラケット、支持ブラケットをラッゲージパ
    ネルに連結する対のリンクを有し、多節リンク機構の主
    アームをモータにより駆動させ、ラッゲージパネルの前
    開きを可能とさせるラッゲージパネル開閉装置。
  2. 【請求項2】 多節リンク機構が、さらに、副アームの
    一端を車両ボデイにかつ副アームの他端を支持ブラケッ
    トに結合させる主アームと略平行な補助アーム、主アー
    ムと支持ブラケットを結合させる副アームと略平行な別
    の補助アームとを有し、各補助アームが平行四辺形の一
    辺を構成して、多節リンク機構に平行リンク部を構成す
    る請求項1記載のラッゲージパネル開閉装置。
  3. 【請求項3】 ラッゲージパネルの後部をボデイにロッ
    ク装置により固定可能であり、ラッゲージパネルの前開
    き時のピボット軸がロック装置の後方に位置する請求項
    2記載のラッゲージパネル開閉装置。
  4. 【請求項4】 ロック装置を解除してラッゲージパネル
    を持上げ後開きさせると、対のリンクが支持ブラケット
    に対し傾動する請求項3記載のラッゲージパネル開閉装
    置。
  5. 【請求項5】 支持ブラケットがリンク機構によりピボ
    ット軸まわりに回動自在である請求項4記載のラッゲー
    ジパネル開閉装置。
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