JP2001113679A - インクジェットヘッドの位置調整機構 - Google Patents

インクジェットヘッドの位置調整機構

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JP2001113679A
JP2001113679A JP29553899A JP29553899A JP2001113679A JP 2001113679 A JP2001113679 A JP 2001113679A JP 29553899 A JP29553899 A JP 29553899A JP 29553899 A JP29553899 A JP 29553899A JP 2001113679 A JP2001113679 A JP 2001113679A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成でありながら高い精度で位置調整を
行うことが出来るインクジェットヘッドの位置調整機構
を提供することである。 【解決手段】この発明に従ったインクジェットヘッドの
位置調整機構は、キャリッジの台座18上に固定される
インクジェットヘッド10の位置調整を行うものであ
り:インクジェットヘッドのノズルプレート面10bに
交差する方向に延在して形成されたガイド面12a,1
4と;前記ガイド面に沿って摺動可能なコマ部材22
と;前記コマ部材を前記ガイド面に摺動させて前記交差
する方向に移動させるコマ移動手段20と;を有し、前
記コマ部材は前記交差する方向に移動することにより前
記インクジェットヘッドをノズルプレート面に沿った方
向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタにおいて使用されるインクジェットヘッドを、イ
ンクジェットプリンタのキャリッジ上に固定する際の位
置調整機構に関係している。
【0002】
【従来の技術】一般的にインクジェットプリンタは、記
録媒体に直接印刷可能な上に、カラー印刷も容易に行う
ことが出来る。しかしながら、特に同一キャリッジに複
数のインクジェットヘッドを搭載する場合には、各イン
クジェットヘッドが持っている機械的公差あるいは取り
付け上の公差により、互いのノズル位置が理想とする位
置に対して相対的にずれてしまい、良好な印刷品位を得
ることが出来ない。従って、インクジェットヘッドをイ
ンクジェットプリンタのキャリッジ上に固定する際には
高い精度で位置調整を維持しなければならない。またイ
ンクジェットヘッドは交換可能に構成されているので、
インクジェットヘッドの交換毎に新たなインクジェット
ヘッドの位置調整を行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記事情の
下でなされ、この発明の目的は、構成が簡単でありなが
ら高い精度で位置調整を行うことが出来るインクジェッ
トヘッドの位置調整機構を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成する為に、この発明に従ったインクジェットヘッ
ドの位置調整機構は、キャリッジ上に固定されるインク
ジェットヘッドの位置調整を行うインクジェットヘッド
の位置調整機構において、インクジェットヘッドのノズ
ルプレート面に交差する方向に延在して形成されたガイ
ドと、前記ガイドに沿って摺動可能なコマと、前記コマ
を前記ガイドに摺動させて前記交差する方向に移動させ
るコマ移動手段と、を有し、前記コマは前記交差する方
向に移動することにより、前記インクジェットヘッドを
ノズルプレート面に沿った方向に移動させる、ことを特
徴としている。
【0005】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従ったインクジェットヘッドの位置調整機構
においては、前記インクジェットヘッドを前記コマに対
して前記ノズルプレート面に沿った方向から付勢する付
勢手段を設けることが出来る。
【0006】
【発明の実施の形態】[試作例]まず最初に、この特許
出願の出願人が本発明を想到するに至るまでに検討した
試作例及び変形例について添付の図面中の図1の(A)
乃至(E)を参照しながら詳細に説明する。
【0007】なおここで、図1の(A)は、本発明に従
った試作例のインクジェットヘッドの位置調整機構が適
用されているインクジェットヘッド及びキャリッジの組
み合わせを示す正面図であり;図1の(B)は、図1の
(A)のインクジェットヘッド及びキャリッジの組み合
わせの底面図であり;図1の(C)は、図1の(A)の
C−C線に沿った概略的な断面図であり;図1の(D)
は、図1の(A)の試作例のインクジェットヘッドの位
置調整機構の一部を拡大して概略的に示す図であり;そ
して、図1の(E)は、図1の(A)の試作例のインク
ジェットヘッドの位置調整機構の変形例を拡大して示す
正面図である。
【0008】インクジェットヘッド10は細長い形状を
しており、その+Z側に位置するノズル形成面10aに
は長手方向中心線に沿い一直線状に多数のインクジェッ
トノズル開口10bが形成されている。なお、インクジ
ェットノズル開口10bからインクを噴射させる機構及
びインクジェットノズル開口10bにインクを供給する
手段は、公知であるとともにこの発明の要旨とは無関係
なので図1の(A)乃至(E)には示されていない。
【0009】インクジェットヘッド10の長手方向の一
端部(+Y側の端部)の端面には、略V字状の正面形状
をした切り欠き12が前記長手方向中心線上に形成され
ている。この切り欠き12の両側面12a,12aの夫
々は、インクジェットヘッド10においてノズル形成面
10aからノズル形成面10aとは反対側の面(−Z側
の表面、即ち裏面)に向かうにつれV字状を小さくする
よう前記端面に向かい傾斜したテーパ面により構成され
ている。
【0010】また、インクジェットヘッド10の長手方
向の他端部(−Y側の端部)において+X側に位置して
いる側面14は、前記長手方向中心線に沿い直線状に延
出しているとともにノズル形成面10aからノズル形成
面10aとは反対側の面(−Z側の表面、即ち裏面)に
向かうにつれ+X方向に序々に張り出して傾斜したテー
パ面により構成されている。
【0011】インクジェットヘッド10の長手方向の前
記一端部と前記他端部には前記長手方向中心線を挟んだ
反対側に捩子挿通孔10dが形成されている。捩子挿通
孔10dには固定捩子16が挿通されていて、固定捩子
16は前記一端部と前記他端部の−Z側に位置している
キャリッジのアルミニウム製の台座18の平坦な基準面
18a上の所定の位置に形成されている捩子孔18bに
螺合されている。
【0012】インクジェットヘッド10の長手方向の前
記一端部と前記他端部の捩子挿通孔10dの直径は固定
捩子16の軸部の直径よりは大きいが頭部の直径よりは
小さい。この為に、固定捩子16を緩めれば、キャリッ
ジの台座18の平坦な基準面18a上で、インクジェッ
トヘッド10の前記一端部と前記他端部とを前記直径の
差異分だけ+X,−X,+Y,−Yの方向に移動させる
ことが可能であるとともに、+Z側の捩子挿通孔10d
の端と固定捩子16の頭部における軸部側の端との間と
の距離だけ+Z,−Z方向に移動させることが可能であ
る。また固定捩子16を締めれば、インクジェットヘッ
ド10の前記一端部と前記他端部とキャリッジの台座1
8の平坦な基準面18a上に押圧して固定することが出
来る。
【0013】インクジェットヘッド10の前記一端部に
対応した台座18の平坦な基準面18aには、前記一端
部の切り欠き12に隣接して捩子孔20が形成されてお
り、捩子孔20には位置調整用捩子22の軸部が螺合さ
れている。位置調整用捩子22の頭部の周面は軸部側の
端から頂面側の端に向かうにつれて径が大きくなるよう
な湾曲面又はテーパ面に成形されていて、この湾曲面又
はテーパ面の一部または全部が前記一端部の切り欠き1
2の略V字形状のテーパ形状の側面12a,12aに当
接している。
【0014】インクジェットヘッド10の前記他端部に
対応した台座18の平坦な基準面18aには、前記他端
部の直線状のテーパ形状の側面14に隣接して捩子孔2
4が形成されており、捩子孔24には位置調整用捩子2
6の軸部が螺合されている。位置調整用捩子26の頭部
の周面は軸部側の端から頂面側の端に向かうにつれて径
が大きくなるような湾曲面又はテーパ面に成形されてい
て、この湾曲面又はテーパ面の一部または全部が前記他
端部のテーパ形状の側面14に当接している。
【0015】キャリッジはさらにインクジェットヘッド
10の−X側の側面に沿い延出した側壁18bを備えて
おり、側壁18bはインクジェットヘッド10の−X側
の側面に当接してこれを+X方向に付勢する第1の付勢
手段28を支持している。従って、固定捩子16が緩め
られた時には第1の付勢手段28の付勢力がインクジェ
ットヘッド10の前記他端部の+X側のテーパ形状の側
面14を対応する位置調整用捩子26の頭部の周面に押
圧させる。この試作例では。第1の付勢手段28は板ば
ねにより構成されているが、ゴムのような弾性物質によ
り形成されていることも出来る。
【0016】インクジェットヘッド10の他端部の端面
は+X及び−X方向に直線状に延出している摺接面10
cとして構成されていて、摺接面10cにはインクジェ
ットヘッド10の他端部側のキャリッジの台座18に公
知の固定手段、例えば固定ねじ、により固定されている
第2の付勢手段29が当接している。第2の付勢手段2
9はインクジェットヘッド10を+Y方向に付勢してい
る。従って、固定捩子16が緩められた時には第2の付
勢手段29の付勢力がインクジェットヘッド10の前記
一端部の端面の切り欠き12のV字形状でテーパ形状の
1対の側面12aを対応する位置調整用捩子22の頭部
の周面に押圧させる。この試作例では。第2の付勢手段
29は板ばねにより構成されているが、ゴムのような弾
性物質により形成されていることも出来る。
【0017】この試作例では、1対の位置調整用捩子2
2,26と、インクジェットヘッド10の前記一端部の
V字形状でテーパ形状の1対の側面12aと、インクジ
ェットヘッド10の前記他端部の+X側のテーパ形状の
側面14と、第1及び第2の付勢手段28,29と、
が、キャリッジの台座18の基準表面18a上における
インクジェットヘッド10の為の位置調整機構を構成し
ている。
【0018】より詳細に説明すると:インクジェットヘ
ッド10の前記一端部のV字形状でテーパ形状の1対の
側面12aと、インクジェットヘッド10の前記他端部
の+X側のテーパ形状の側面14と、は、インクジェッ
トヘッド10のノズルプレート面10aに対して交差す
る(この試作例では略直交している)方向に延在してい
るガイドとして機能し;1対の位置調整用捩子22,2
6の頭部は上述したようにガイドとして機能するインク
ジェットヘッド10の前記一端部のV字形状でテーパ形
状の1対の側面12aとインクジェットヘッド10の前
記他端部の+X側のテーパ形状の側面14とに沿って摺
動可能なコマとして機能し;そして1対の位置調整用捩
子22,26の軸部と、第1及び第2の付勢手段28,
29とが、コマとして機能する1対の位置調整用捩子2
2,26の頭部を上述したようにガイドとして機能する
インクジェットヘッド10の前記一端部のV字形状でテ
ーパ形状の1対の側面12aとインクジェットヘッド1
0の前記他端部の+X側のテーパ形状の側面14とに沿
って摺動させ前記交差する(この試作例では略直交して
いる)方向に移動させる。
【0019】上述した如く構成されていることを特徴と
した試作例におけるキャリッジの台座18の基準表面1
8aに対するインクジェットヘッド10の位置調整方法
について説明する。
【0020】まず最初はインクジェットヘッド10の1
対の捩子挿通孔10dに1対の固定用捩子22,26を
挿入し、さらにキャリッジの台座18の基準表面18a
の1対の捩子孔18bに1対の固定用捩子16,16を
螺合させ、1対の固定用捩子16,16を緩めた状態で
キャリッジの台座18の基準表面18a上でインクジェ
ットヘッド10が前述した如き限定された範囲内で移動
可能となるよう仮止めしておく。この間にインクジェッ
トヘッド10は、第1の付勢手段28及び第2の付勢手
段29の発生する付勢力によりインクジェットヘッド1
0のノズル形成面10aに沿った相互に略直交する2方
向(+X方向及び+Y方向)に付勢されている。
【0021】この状態でキャリッジの台座18の基準表
面18a上におけるインクジェットヘッド10は、+Y
方向及び−Y方向における位置を調整することが出来る
し、そしてインクジェットヘッド10の一端部側(+Y
方向側)の位置調整用捩子22を回動中心とした傾き角
を調整することが出来る。
【0022】キャリッジの台座18の基準表面18a上
におけるインクジェットヘッド10の+Y方向及び−Y
方向における位置を調整するには、インクジェットヘッ
ド10の前記一端部側(+Y方向側)の位置調整用捩子
22を一方向または他方向に回転させることにより+Z
方向または−Z方向に移動させる。
【0023】より詳細には、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10を−Y方向
に移動させるには位置調整用捩子22が−Z方向に移動
するよう位置調整用捩子22を回転させる。この結果と
して位置調整用捩子22の頭部の外周面がインクジェッ
トヘッド10の前記一端部の切り欠き12の1対のテー
パ状の側面12aを押圧し、インクジェットヘッド10
は前記他端部側(−Y方向側)の第2の付勢手段29の
付勢力に抗して−Y方向に移動する。
【0024】これとは逆に、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10を+Y方向
に移動させるには位置調整用捩子22が+Z方向に移動
するよう位置調整用捩子22を回転させる。この結果と
して位置調整用捩子22の頭部の外周面がインクジェッ
トヘッド10の前記一端部の切り欠き12の1対のテー
パ状の側面12aに対する押圧力を減少させ、インクジ
ェットヘッド10は前記他端部側(−Y方向側)の第2
の付勢手段29の付勢力により+Y方向に移動する。
【0025】キャリッジの台座18の基準表面18a上
におけるインクジェットヘッド10の一端部側(+Y方
向側)の位置調整用捩子22を回動中心とした傾き角を
調整するには、インクジェットヘッド10の他端部側
(−Y方向側)の位置調整用捩子26を一方向または他
方向に回転させることにより+Z方向または−Z方向に
移動させる。
【0026】より詳細には、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10をインクジ
ェットヘッド10の一端部側(+Y方向側)の位置調整
用捩子22を回動中心として図1の(A)における時計
回り方向に移動させるには、位置調整用捩子26が−Z
方向に移動するよう位置調整用捩子26を回転させる。
この結果として位置調整用捩子26の頭部の外周面がイ
ンクジェットヘッド10の前記他端部のテーパ状の側面
14を押圧し、インクジェットヘッド10は前記他端部
側(−Y方向側)の第1の付勢手段28の付勢力に抗し
て前記一端部側(+Y方向側)の位置調整用捩子22を
回動中心として前記他端部を−X方向に移動させる。
【0027】これとは逆に、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10をインクジ
ェットヘッド10の一端部側(+Y方向側)の位置調整
用捩子22を回動中心として図1の(A)における反時
計回り方向に移動させるには、位置調整用捩子26が+
Z方向に移動するよう位置調整用捩子26を回転させ
る。この結果として位置調整用捩子26の頭部の外周面
がインクジェットヘッド10の前記他端部のテーパ状の
側面14を押圧する力が減少し、インクジェットヘッド
10は前記他端部側(−Y方向側)の第1の付勢手段2
8の付勢力により前記一端部側(+Y方向側)の位置調
整用捩子22を回動中心として前記他端部を+X方向に
移動させる。
【0028】上述した如くしてキャリッジの台座18の
基準表面18a上におけるインクジェットヘッド10の
+Y方向及び−Y方向における位置及びインクジェット
ヘッド10の一端部側(+Y方向側)の位置調整用捩子
22を回動中心とした傾き角が調整された後は、1対の
固定用捩子16を締め付け、キャリッジの台座18の基
準表面18a上におけるインクジェットヘッド10の位
置を固定する。
【0029】以上、詳述したことから明らかなように、
この試作例では、極めて簡素な構成でキャリッジの台座
18の基準表面18a上におけるインクジェットヘッド
10の位置の調整を行うことが出来る。
【0030】なおこの試作例では、図1の(A),
(B),そして(C)に2点鎖線で示す如く、インクジ
ェットヘッド10の一端部側(+Y方向側)及び他端部
側(−Y方向側)のキャリッジの台座18にインクジェ
ットヘッド10の一端部側(+Y方向側)の1対のテー
パ状の側面12a及び他端部側(−Y方向側)のテーパ
状の側面14と対向して位置調整用捩子22の頭部の外
周面を受ける位置調整用捩子支持部材32を設けるよう
変形させることが出来る。
【0031】インクジェットヘッド10の一端部側(+
Y方向側)の位置調整用捩子支持部材32において位置
調整用捩子22の頭部の外周面が接触する側面は+X方
向及び−X方向に直線状に延出しているとともに、+Z
方向及び−Z方向にも直線状に延出しており、位置調整
用捩子22がインクジェットヘッド10の前記一端部の
切り欠き12の1対のテーパ状の側面12aを介して受
けるインクジェットヘッド10の前記他端部側(−Y方
向側)の第2の付勢手段29の付勢力により+Y方向に
湾曲することを防止し、キャリッジの台座18の基準表
面18a上におけるインクジェットヘッド10の+Y方
向及び−Y方向における位置調整の精度が低下すること
を効果的に防止する。
【0032】またインクジェットヘッド10の他端部側
(−Y方向側)の位置調整用捩子支持部材32において
位置調整用捩子26の頭部の外周面が接触する側面は+
Y方向及び−Y方向に直線状に延出しているとともに、
+Z方向及び−Z方向にも直線状に延出しており、位置
調整用捩子26がインクジェットヘッド10の前記他端
部のテーパ状の側面14を介して受けるインクジェット
ヘッド10の前記他端部側(−Y方向側)の第1の付勢
手段28の付勢力により+X方向に湾曲することを防止
し、キャリッジの台座18の基準表面18a上における
インクジェットヘッド10のインクジェットヘッド10
の一端部側(+Y方向側)の位置調整用捩子22を回動
中心とした傾き角の調整の精度が低下することを防止す
る。
【0033】さらに、図1の(D)及び(E)に2点鎖
線で示す如く、インクジェットヘッド10の一端部側
(+Y方向側)及び他端部側(−Y方向側)の夫々の位
置調整用捩子支持部材32′において対応する位置調整
用捩子22または26の頭部の外周面が接触する側面を
V字形状の横断面を有した溝のように構成すると、位置
調整用捩子支持部材32′による上述した如き位置調整
用捩子22または26の湾曲防止機能を向上させること
が出来る。
【0034】[第1の実施の形態]次に、本発明に従っ
たインクジェットヘッドの位置調整機構の第1の実施の
形態について添付の図面中の図2の(A)乃至(E)を
参照しながら詳細に説明する。
【0035】ここで、図2の(A)は、前記第1の実施
の形態のインクジェットヘッドの位置調整機構が適用さ
れているインクジェットヘッド及びキャリッジの組み合
わせを示す正面図であり;図2の(B)は、図2の
(A)のインクジェットヘッド及びキャリッジの組み合
わせの底面図であり;図2の(C)は、図2の(A)の
C−C線に沿った概略的な断面図であり;図2の(D)
は、図2の(A)の第1の実施の形態のインクジェット
ヘッドの位置調整機構の一部を拡大して概略的に示す図
であり;そして、図2の(E)は、図2の(A)の第1
の実施の形態のインクジェットヘッドの位置調整機構の
着脱自在な連結機構を拡大して示す斜視図である。
【0036】なお第1の実施の形態の構成部材において
前述の試作例の構成部材と同じものには前述の試作例の
対応する構成部材を指摘していた参照符号と同じ参照符
号で指摘し、詳細な説明は省略する。
【0037】この実施の形態が前述の試作例と異なって
いるのは、インクジェットヘッドの位置調整機構の構成
である。
【0038】この実施の形態のインクジェットヘッドの
位置調整機構では、インクジェットヘッド10の前記一
端部側(+Y方向側)の切り欠き12の1対のテーパ状
の側壁12aの下方のキャリッジの台座18の基準表面
18aと、インクジェットヘッド10の前記他端部側
(−Y方向側)のテーパ状の側壁14の下方のキャリッ
ジの台座18の基準表面18aと、に+Z方向及び−Z
方向に延出した回転支柱30,32が取り付けられてい
る。回転支柱30,32の夫々の−Z方向の端部は対応
する台座18により自身の回転中心線の回りに回転自在
となるよう支持されている。
【0039】回転支柱30,32の夫々において台座1
8から+Z方向に突出している端部の外周面には雄捩子
30a,32aが形成されていて、+Z方向の端面には
+Z方向に突出し回転支柱30,32の夫々の直径方向
に延出した係合突起30b,32bが形成されている。
【0040】係合突起30b,32bの夫々には、摘み
部材34,36の底面において夫々の直径方向に延出し
て形成されている係合凹所34a,36aを着脱自在に
取り付けることが出来る。摘み部材34,36の夫々の
外周面からは外方フランジ34b,36bが摘み部材3
4,36の夫々の直径方向の外方に向かい張り出してお
り、外方フランジ34b,36bの表面には周方向に複
数の目盛り34c,36cが設けられている。
【0041】回転支柱30,32の夫々の雄捩子30
a,32aには真鍮製のコマ部材38が螺合されてい
る。インクジェットヘッド10の前記一端部(+Y方向
の端部)の切り欠き12の1対のテーパ状の側面12a
またはインクジェットヘッド10の前記他端部(−Y方
向の端部)のテーパ状の側面14に接触したコマ部材3
8の外周面の一部は、+Z方向側の端面から−Z方向側
の端面へと向かうにつれて序々に外径を減少させる湾曲
面又は球面の一部のような形状に整形されている。ま
た、インクジェットヘッド10の前記一端部(+Y方向
の端部)の切り欠き12の1対のテーパ状の側面12a
またはインクジェットヘッド10の前記他端部(−Y方
向の端部)のテーパ状の側面14とは反対側に位置して
いるコマ部材38の外周面の部分は、平坦な摺接面38
aに整形されている。
【0042】インクジェットヘッド10の前記一端部
(+Y方向の端部)及びインクジェットヘッド10の前
記他端部(−Y方向の端部)に対応しているキャリッジ
の台座18の基準表面18aからは+Z方向にコマ支持
部材40,42が突出している。
【0043】インクジェットヘッド10の前記一端部
(+Y方向の端部)に対応しているキャリッジの台座1
8のコマ支持部材40は、対応する回転支柱30のコマ
部材38の摺接面38aと接触するコマ支持表面40a
を有している。このコマ支持表面40aは、対応するコ
マ部材38の摺接面38aと平行であり、−X方向及び
+X方向に直線状に延出しているとともに−Z方向及び
+Z方向にも直線状に延出している。
【0044】インクジェットヘッド10の前記他端部
(−Y方向の端部)に対応しているキャリッジの台座1
8のコマ支持部材42は、対応する回転支柱32のコマ
部材38の摺接面38aと接触するコマ支持表面42a
を有している。このコマ支持表面42aは、対応するコ
マ部材38の摺接面38aと平行であり、−Y方向及び
+Y方向に直線状に延出しているとともに−Z方向及び
+Z方向にも直線状に延出している。
【0045】この実施の形態では:1対の回転支柱3
0,32,1対のコマ部材38,そして1対の摘み部材
34,36の組み合わせと;インクジェットヘッド10
の前記一端部(+Y方向の端部)の切り欠き12の1対
のテーパ状の側面12aと;インクジェットヘッド10
の前記他端部(−Y方向の端部)のテーパ状の側面14
aと;第1及び第2の付勢手段28,29と;が、キャ
リッジの台座18の基準表面18a上におけるインクジ
ェットヘッド10の為の位置調整機構を構成している。
【0046】より詳細に説明すると:インクジェットヘ
ッド10の前記一端部のV字形状でテーパ形状の1対の
側面12aと、インクジェットヘッド10の前記他端部
の+X側のテーパ形状の側面14と、は、インクジェッ
トヘッド10のノズルプレート面10aに対して交差す
る(この実施の形態では略直交している)方向に延在し
ているガイドとして機能し;1対のコマ部材38は上述
したようにガイドとして機能するインクジェットヘッド
10の前記一端部のV字形状でテーパ形状の1対の側面
12aとインクジェットヘッド10の前記他端部の+X
側のテーパ形状の側面14とに沿って摺動可能なコマと
して機能し;そして、1対の回転支柱30,32の雄捩
子30a,32aと、第1及び第2の付勢手段28,2
9とが、コマとして機能する1対のコマ部材38を上述
したようにガイドとして機能するインクジェットヘッド
10の前記一端部のV字形状でテーパ形状の1対の側面
12aとインクジェットヘッド10の前記他端部の+X
側のテーパ形状の側面14とに沿って摺動させ前記交差
する(この実施の形態では略直交している)方向に移動
させる。
【0047】上述した如く構成されていることを特徴と
した第1の実施の形態におけるキャリッジの台座18の
基準表面18aに対するインクジェットヘッド10の位
置調整方法について説明する。
【0048】まず最初はインクジェットヘッド10の1
対の捩子挿通孔10d(図1の(B)参照)に1対の固
定用捩子16,16を挿入し、さらにキャリッジの台座
18の基準表面18aの1対の捩子孔18b(図1の
(B)参照)に1対の固定用捩子16,16を螺合さ
せ、1対の固定用捩子16,16を緩めた状態でキャリ
ッジの台座18の基準表面18a上でインクジェットヘ
ッド10が前述した如き限定された範囲内で移動可能と
なるよう仮止めしておく。この間にインクジェットヘッ
ド10は、第1の付勢手段28及び第2の付勢手段29
の発生する付勢力によりインクジェットヘッド10のノ
ズル形成面10aに沿った相互に略直交する2方向(+
X方向及び+Y方向)に付勢されている。
【0049】この状態でキャリッジの台座18の基準表
面18a上におけるインクジェットヘッド10は、+Y
方向及び−Y方向における位置を調整することが出来る
し、そしてインクジェットヘッド10の一端部側(+Y
方向側)の回転支柱30上のコマ部材38の外周面の湾
曲部の中心を回動中心とした傾き角を調整することが出
来る。
【0050】キャリッジの台座18の基準表面18a上
におけるインクジェットヘッド10の+Y方向及び−Y
方向における位置を調整するには、インクジェットヘッ
ド10の前記一端部側(+Y方向側)の回転支柱30の
+Z方向の端面の係合突起30bに摘み部材34の係合
凹所34aを係合させ、摘み部材34を回転支柱30と
ともに一方向または他方向に回転させることにより対応
するコマ部材38を+Z方向または−Z方向に移動させ
る。
【0051】より詳細には、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10を−Y方向
に移動させるにはインクジェットヘッド10の前記一端
部側(+Y方向側)の回転支柱30に対応するコマ部材
38を−Z方向に移動させるよう摘み部材34を回転支
柱30とともに回転させる。この結果として、回転支柱
30に対応するコマ部材38の外周面の湾曲部がインク
ジェットヘッド10の前記一端部の切り欠き12の1対
のテーパ状の側面12aを押圧し、インクジェットヘッ
ド10は前記他端部側(−Y方向側)の第2の付勢手段
29の付勢力に抗して−Y方向に移動する。
【0052】これとは逆に、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10を+Y方向
に移動させるにはインクジェットヘッド10の前記一端
部側(+Y方向側)の回転支柱30に対応するコマ部材
38を+Z方向に移動させるよう摘み部材34を回転支
柱30とともに回転させる。この結果として、回転支柱
30に対応するコマ部材38の外周面の湾曲部がインク
ジェットヘッド10の前記一端部の切り欠き12の1対
のテーパ状の側面12aを押圧する力を弱め、インクジ
ェットヘッド10は前記他端部側(−Y方向側)の第2
の付勢手段29の付勢力により+Y方向に移動する。
【0053】キャリッジの台座18の基準表面18a上
におけるインクジェットヘッド10の一端部側(+Y方
向側)の回転支柱30に対応するコマ部材38の外周面
の湾曲部の中心を回動中心とした傾き角を調整するに
は、インクジェットヘッド10の他端部側(−Y方向
側)の回転支柱32の+Z方向の端面の係合突起32b
に摘み部材36の係合凹所36aを係合させ、摘み部材
36を回転支柱32とともに一方向または他方向に回転
させることにより対応するコマ部材38を+Z方向また
は−Z方向に移動させる。
【0054】より詳細には、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10をインクジ
ェットヘッド10の一端部側(+Y方向側)の回転支柱
30に対応するコマ部材38の外周面の湾曲部の中心を
回動中心として図2の(A)における時計回り方向に移
動させるには、回転支柱32に対応したコマ部材38が
−Z方向に移動するよう摘み部材36とともに回転支柱
32を回転させる。この結果として回転支柱32に対応
したコマ部材38の外周面の湾曲部がインクジェットヘ
ッド10の前記他端部のテーパ状の側面14を押圧し、
インクジェットヘッド10は前記他端部側(−Y方向
側)の第1の付勢手段28の付勢力に抗して前記一端部
側(+Y方向側)の回転支柱30に対応するコマ部材3
8の外周面の湾曲部の中心を回動中心として前記他端部
を−X方向に移動させる。
【0055】これとは逆に、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10をインクジ
ェットヘッド10の一端部側(+Y方向側)の回転支柱
30に対応するコマ部材38の外周面の湾曲部の中心を
回動中心として図2の(A)における反時計回り方向に
移動させるには、回転支柱32に対応したコマ部材38
が+Z方向に移動するよう摘み部材36とともに回転支
柱32を回転させる。この結果として回転支柱32に対
応したコマ部材38の外周面の湾曲部がインクジェット
ヘッド10の前記他端部のテーパ状の側面14を押圧す
る力が減少し、インクジェットヘッド10は前記他端部
側(−Y方向側)の第1の付勢手段28の付勢力により
前記一端部側(+Y方向側)の回転支柱30に対応する
コマ部材38の外周面の湾曲部の中心を回動中心として
前記他端部を+X方向に移動させる。
【0056】上述した如くしてキャリッジの台座18の
基準表面18a上におけるインクジェットヘッド10の
+Y方向及び−Y方向における位置及びインクジェット
ヘッド10の一端部側(+Y方向側)の回転支柱30に
対応するコマ部材38の外周面の湾曲部の中心を回動中
心とした傾き角が調整された後は、1対の固定用捩子1
6を締め付け、キャリッジの台座18の基準表面18a
上におけるインクジェットヘッド10の位置を固定す
る。
【0057】以上、詳述したことから明らかなように、
この第1の実施の形態では、極めて簡素な構成でキャリ
ッジの台座18の基準表面18a上におけるインクジェ
ットヘッド10の位置の調整を行うことが出来る。
【0058】[第2の実施の形態]次に、本発明に従っ
たインクジェットヘッドの位置調整機構の第2の実施の
形態について添付の図面中の図3の(A)乃至(E)を
参照しながら詳細に説明する。
【0059】ここで、図3の(A)は、前記第2の実施
の形態のインクジェットヘッドの位置調整機構が適用さ
れているインクジェットヘッド及びキャリッジの組み合
わせを示す正面図であり;図3の(B)は、図3の
(A)のインクジェットヘッド及びキャリッジの組み合
わせの底面図であり;図3の(C)は、図3の(A)の
C−C線に沿った概略的な断面図であり;図3の(D)
は、図3の(A)の第2の実施の形態のインクジェット
ヘッドの位置調整機構の一部を拡大して概略的に示す図
であり;そして、図3の(E)は、図3の(D)のイン
クジェットヘッドの位置調整機構のコマ部材の拡大され
た断面図である。
【0060】なお第2の実施の形態の構成部材において
前述の試作例の構成部材と同じものには前述の試作例の
対応する構成部材を指摘していた参照符号と同じ参照符
号で指摘し、詳細な説明は省略する。さらに、第2の実
施の形態の構成部材において前述の第1の実施の形態の
構成部材と同じものには前述の第1の実施の形態の対応
する構成部材を指摘していた参照符号と同じ参照符号で
指摘し、詳細な説明は省略する。
【0061】この実施の形態が前述の第1の実施の形態
と異なっているのは、インクジェットヘッドの位置調整
機構の構成の一部である。
【0062】この実施の形態のインクジェットヘッドの
位置調整機構では、インクジェットヘッド10の前記一
端部側(+Y方向側)に対応したキャリッジの台座18
に回転自在に支持されている回転支柱30の雄捩子30
a及びインクジェットヘッド10の前記他端部側(−Y
方向側)に対応したキャリッジの台座18に回転自在に
支持されている回転支柱32の雄捩子32aに螺合され
ているコマ部材50が2つの部品により構成さされてい
る。
【0063】詳細に説明すると、コマ部材50はインク
ジェットヘッド10の前記一端部(+Y方向の端部)の
切り欠き12の1対のテーパ状の側面12aまたはイン
クジェットヘッド10の前記他端部(−Y方向の端部)
のテーパ状の側面14に接触した湾曲した外周面の一部
を有する真鍮製のコマ本体50aと、コマ本体50aの
前記外周面の一部とは反対側に位置しコマ本体50aに
対応する回転支柱30の雄捩子30aまたは回転支柱3
2の雄捩子32aに螺合した捩子部50bと、で構成さ
れている。
【0064】コマ本体50aの前記外周面の一部は、+
Z方向側の端面から−Z方向側の端面へと向かうにつれ
て序々に外径を減少させる湾曲面又は球面の一部のよう
な形状に整形されている。また、コマ本体50aにおい
て前記外周面の一部とは反対側に位置した端面には係合
凹所50cが形成されている。
【0065】捩子部50bにおいてコマ本体50aの側
の端面にはコマ本体50aの係合凹所50cに摺動自在
に嵌合された係合突起50dが形成されている。
【0066】捩子部50bにおいてコマ本体50aとは
反対側の端部の両側面52は+Z方向及び−Z方向に直
線状に延出しているとともに+Y方向及び−Y方向にも
直線状に延出している平坦面に整形されていて、またイ
ンクジェットヘッド10の前記他端部(−Y方向の端
部)側の捩子部50bの両側面52は+Z方向及び−Z
方向に直線状に延出しているとともに+X方向及び−X
方向にも直線状に延出している平坦面に整形されてい
る。
【0067】インクジェットヘッド10の前記一端部
(+Y方向の端部)及びインクジェットヘッド10の前
記他端部(−Y方向の端部)に対応しているキャリッジ
の台座18の基準表面18aからは+Z方向にコマ支持
部材54,56が突出している。
【0068】コマ支持部材54,56において対応する
捩子部50bに対面した表面には、対応する捩子部50
bの両側面52が挿入され、両側面52と同じ方向に延
出した1対の案合面54aまたは56aを有した凹所が
形成されている。コマ支持部材54,56の凹所の1対
の案合面54aまたは56a上では、前記凹所に挿入さ
れた対応する捩子部50bの両側面52が摺動すること
が出来る。
【0069】またこの実施の形態ではインクジェットヘ
ッド10の前記一端部(+Y方向の端部)の端面が+X
方向及び−X方向に直線状に延出しているとともに+Z
方向の表面から−Z方向の表面に向かうにつれて序々に
+Y方向に張り出したテーパ状の案内面58として整形
されていて、このテーパ状の案内面58にインクジェッ
トヘッド10の前記一端部(+Y方向の端部)側のコマ
部材50のコマ本体50aの外周面の湾曲した部分が接
触している。
【0070】さらにこの実施の形態ではインクジェット
ヘッド10の前記一端部(+Y方向の端部)においてキ
ャリッジの台座18の基準表面18aに対面した底面に
−Z方向に突出した係合突起60が形成されており、ま
たキャリッジの台座18の基準表面18aには係合突起
60を受け入れる細長い案内溝62が形成されている。
案内溝62は+Y方向及び−Y方向に係合突起60の直
径よりも長く直線状に延出しており、+X方向及び−X
方向における幅が係合突起60の直径と同じに設定され
ている。
【0071】なお、インクジェットヘッド10の前記一
端部(+Y方向の端部)の底面に案内溝62を形成し、
キャリッジの台座18の基準表面18aに係合突起60
を形成しても良い。
【0072】この実施の形態では:1対の回転支柱3
0,32,1対のコマ部材50,そして1対の摘み部材
34,36の組み合わせと;インクジェットヘッド10
の前記一端部(+Y方向の端部)のテーパ状の側面58
と;インクジェットヘッド10の前記他端部(−Y方向
の端部)のテーパ状の側面14aと;第1及び第2の付
勢手段28,29と;インクジェットヘッド10の前記
一端部(+Y方向の端部)の底面及びキャリッジの台座
18の基準表面18aのいずれか一方の案内溝62と前
記底面及び基準表面18aのいずれか他方の係合突起6
0との組み合わせと;が、キャリッジの台座18の基準
表面18a上におけるインクジェットヘッド10の為の
位置調整機構を構成している。
【0073】より詳細に説明すると:インクジェットヘ
ッド10の前記一端部のテーパ形状の側面58と、イン
クジェットヘッド10の前記他端部の+X側のテーパ形
状の側面14と、は、インクジェットヘッド10のノズ
ルプレート面10aに対して交差する(この試作例では
略直交している)方向に延在しているガイドとして機能
し;1対のコマ部材50は上述したようにガイドとして
機能するインクジェットヘッド10の前記一端部のテー
パ形状の側面58とインクジェットヘッド10の前記他
端部の+X側のテーパ形状の側面14とに沿って摺動可
能なコマとして機能し;そして、1対の回転支柱30,
32の雄捩子30a,32aと、第1及び第2の付勢手
段28,29と、インクジェットヘッド10の前記一端
部(+Y方向の端部)の底面及びキャリッジの台座18
の基準表面18aのいずれか一方の案内溝62と前記底
面及び基準表面18aのいずれか他方の係合突起60と
の組み合わせと、が、コマとして機能する1対のコマ部
材50を上述したようにガイドとして機能するインクジ
ェットヘッド10の前記一端部のテーパ形状の側面58
とインクジェットヘッド10の前記他端部の+X側のテ
ーパ形状の側面14とに沿って摺動させ前記交差する
(この試作例では略直交している)方向に移動させる。
【0074】上述した如く構成されていることを特徴と
した第2の実施の形態におけるキャリッジの台座18の
基準表面18aに対するインクジェットヘッド10の位
置調整方法について説明する。
【0075】まず最初はインクジェットヘッド10の1
対の捩子挿通孔10d(図1の(B)参照)に1対の固
定用捩子16,16を挿入し、さらにキャリッジの台座
18の基準表面18aの1対の捩子孔18b(図1の
(B)参照)に1対の固定用捩子16,16を螺合さ
せ、1対の固定用捩子16,16を緩めた状態でキャリ
ッジの台座18の基準表面18a上でインクジェットヘ
ッド10が前述した如き限定された範囲内で移動可能と
なるよう仮止めしておく。この間にインクジェットヘッ
ド10は、第1の付勢手段28及び第2の付勢手段29
の発生する付勢力によりインクジェットヘッド10のノ
ズル形成面10aに沿った相互に略直交する2方向(+
X方向及び+Y方向)に付勢されている。
【0076】この状態でキャリッジの台座18の基準表
面18a上におけるインクジェットヘッド10は、+Y
方向及び−Y方向における位置を調整することが出来る
し、そしてインクジェットヘッド10の一端部側(+Y
方向側)の回転支柱30に対応するコマ部材50のコマ
本体50aの外周面の湾曲した部分とインクジェットヘ
ッド10のテーパ状の側面58との接点を回動中心とし
た傾き角を調整することが出来る。
【0077】キャリッジの台座18の基準表面18a上
におけるインクジェットヘッド10の+Y方向及び−Y
方向における位置を調整するには、インクジェットヘッ
ド10の前記一端部側(+Y方向側)の回転支柱30の
+Z方向の端面の係合突起30b(図2の(E)参照)
に摘み部材34の係合凹所34a(図2の(E)参照)
を係合させ、摘み部材34を回転支柱30とともに一方
向または他方向に回転させることにより対応するコマ部
材50を+Z方向または−Z方向に移動させる。
【0078】より詳細には、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10を−Y方向
に移動させるにはインクジェットヘッド10の前記一端
部側(+Y方向側)の回転支柱30に対応するコマ部材
50を−Z方向に移動させるよう摘み部材34を回転支
柱30とともに回転させる。この結果として、回転支柱
30に対応するコマ部材50のコマ本体50aの外周面
の湾曲部がインクジェットヘッド10の前記一端部のテ
ーパ状の側面58を押圧し、インクジェットヘッド10
は前記他端部側(−Y方向側)の第2の付勢手段29の
付勢力に抗して−Y方向に移動する。
【0079】これとは逆に、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10を+Y方向
に移動させるにはインクジェットヘッド10の前記一端
部側(+Y方向側)の回転支柱30に対応するコマ部材
50を+Z方向に移動させるよう摘み部材34を回転支
柱30とともに回転させる。この結果として、回転支柱
30に対応するコマ部材50のコマ本体50aの外周面
の湾曲部がインクジェットヘッド10の前記一端部のテ
ーパ状の側面58を押圧する力を弱め、インクジェット
ヘッド10は前記他端部側(−Y方向側)の第2の付勢
手段29の付勢力により+Y方向に移動する。
【0080】キャリッジの台座18の基準表面18a上
におけるインクジェットヘッド10の一端部側(+Y方
向側)の回転支柱30に対応するコマ部材50のコマ本
体50aの外周面の湾曲部とインクジェットヘッド10
のテーパ状の側面58との接点を回動中心とした傾き角
を調整するには、インクジェットヘッド10の他端部側
(−Y方向側)の回転支柱32の+Z方向の端面の係合
突起32b(図2の(E)参照)に摘み部材36の係合
凹所36a(図2の(E)参照)を係合させ、摘み部材
36を回転支柱32とともに一方向または他方向に回転
させることにより対応するコマ部材50を+Z方向また
は−Z方向に移動させる。
【0081】より詳細には、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10をインクジ
ェットヘッド10の一端部側(+Y方向側)の回転支柱
30に対応するコマ部材50のコマ本体50aの外周面
の湾曲部とインクジェットヘッド10のテーパ状の側面
58との接点を回動中心として図3の(A)における時
計回り方向に移動させるには、回転支柱32に対応した
コマ部材50が−Z方向に移動するよう摘み部材36と
ともに回転支柱32を回転させる。この結果として回転
支柱32に対応したコマ部材50のコマ本体50aの外
周面の湾曲部がインクジェットヘッド10の前記他端部
のテーパ状の側面14を押圧し、インクジェットヘッド
10は前記他端部側(−Y方向側)の第1の付勢手段2
8の付勢力に抗して前記一端部側(+Y方向側)の回転
支柱30に対応するコマ部材50のコマ本体50aの外
周面の湾曲部とインクジェットヘッド10のテーパ状の
側面58との接点を回動中心として前記他端部を−X方
向に移動させる。
【0082】これとは逆に、キャリッジの台座18の基
準表面18a上でインクジェットヘッド10をインクジ
ェットヘッド10の一端部側(+Y方向側)の回転支柱
30に対応するコマ部材50のコマ本体50aの外周面
の湾曲部とインクジェットヘッド10のテーパ状の側面
58との接点を回動中心として図3の(A)における反
時計回り方向に移動させるには、回転支柱32に対応し
たコマ部材50が+Z方向に移動するよう摘み部材36
とともに回転支柱32を回転させる。この結果として回
転支柱32に対応したコマ部材50のコマ本体50aの
外周面の湾曲部がインクジェットヘッド10の前記他端
部のテーパ状の側面14を押圧する力が減少し、インク
ジェットヘッド10は前記他端部側(−Y方向側)の第
1の付勢手段28の付勢力により前記一端部側(+Y方
向側)の回転支柱30に対応するコマ部材50のコマ本
体50aの外周面の湾曲部とインクジェットヘッド10
のテーパ状の側面58との接点を回動中心として前記他
端部を+X方向に移動させる。
【0083】上述した如くしてキャリッジの台座18の
基準表面18a上におけるインクジェットヘッド10の
+Y方向及び−Y方向における位置及びインクジェット
ヘッド10の一端部側(+Y方向側)の回転支柱30に
対応するコマ部材38の外周面の湾曲部とインクジェッ
トヘッド10のテーパ状の側面58との接点を回動中心
とした傾き角が調整された後は、1対の固定用捩子16
を締め付け、キャリッジの台座18の基準表面18a上
におけるインクジェットヘッド10の位置を固定する。
【0084】以上、詳述したことから明らかなように、
この実施の形態では、極めて簡素な構成でキャリッジの
台座18の基準表面18a上におけるインクジェットヘ
ッド10の位置の調整を行うことが出来る。
【0085】なおこの実施の形態においては、コマ部材
50がコマ本体50aと捩子部50bとにより構成され
ていて、しかもコマ本体50aと捩子部50bとは係合
突起50dと係合凹所50cとの組み合わせにより摺動
自在に連結されている。そして、係合突起50dの先端
と係合凹所50cの低面との間には隙間が生じている。
従って、このような構成のコマ部材50は、回転支柱3
0,32の回転中心からの回転支柱30,32の雄捩子
30a,32aの夫々の偏心の影響を補正することが出
来る。
【0086】[第3の実施の形態]次に、本発明に従っ
たインクジェットヘッドの位置調整機構の第3の実施の
形態について添付の図面中の図4の(A)乃至(C)を
参照しながら詳細に説明する。
【0087】ここで、図4の(A)は、前記第3の実施
の形態のインクジェットヘッドの位置調整機構が適用さ
れているインクジェットヘッド及びキャリッジの組み合
わせを示す正面図であり;図4の(B)は、図4の
(A)のインクジェットヘッド及びキャリッジの組み合
わせの底面図であり;そして図4の(C)は、図4の
(A)のC−C線に沿った概略的な断面図である。
【0088】なお第3の実施の形態の構成部材において
前述の試作例及び第1及び第2の実施の形態の構成部材
と同じものには前述の試作例及び第1及び第2の実施の
形態の対応する構成部材を指摘していた参照符号と同じ
参照符号で指摘し、詳細な説明は省略する。
【0089】この実施の形態の構成の大部分は前述の第
2の実施の形態の構成の大部分と同じであり、異なって
いるのはインクジェットヘッド10の一端部(+Y側の
端部)の端面に、テーパ状の案内面58に代わり前述の
第1の実施の形態におけるテーパ状の1対の側面12a
を有しているV字形状の横断面の切り欠き12が形成さ
れていることである。
【0090】上述した如く構成されていることを特徴と
した第3の実施の形態におけるキャリッジの台座18の
基準表面18aに対するインクジェットヘッド10の位
置調整方法は、前述の第1の実施の形態におけるキャリ
ッジの台座18の基準表面18aに対するインクジェッ
トヘッド10の位置調整方法と同じである。
【0091】第3の実施の形態が第1の実施の形態と異
なっているのは、コマ部材50の構成であるが、このコ
マ部材50の構成は第2の実施の形態において示されて
おりその作用や利点についても第2の実施の形態におい
て充分に説明されている。
【0092】上述した第1乃至第3の実施の形態は、前
述した試作例に比べて、台座18に位置調整用捩子2
2,26を螺合させる捩子孔を形成する必要がない。第
1乃至第3の実施の形態は回転支柱30,32の−Z方
向の端部を回転自在に保持する為の孔が必要であるが、
このような孔は捩子孔に比べると遥かに容易に、かつ精
密な工作精度で形成することが出来る。また、回転支柱
30,32の+Z方向の端部に形成する雄捩子30a,
32aは前述した試作例で使用している位置調整用捩子
22,26の雄捩子に比べると、コマと捩子部の偏心
(即ち、前述した試作例では位置調整用捩子22,26
の雄捩子に対するコマとして機能する頭部の偏心であ
り、前述した第1乃至第3の実施の形態の夫々では、回
転支柱30,32の雄捩子30a,32aに対するコマ
部材38,50の偏心)を考慮する必要がなく、容易に
安価に形成することが出来る。
【0093】なお、以上説明した試作例や第1乃至第3
の実施の形態の夫々では、インクジェットヘッド10の
一端部(+Y側の端部)の切り欠き12のテーパ状の1
対の側面12aまたはテーパ状の側面58,そして他端
部(−Y側の端部)のテーパ状の側面14の傾斜を、前
述したのは逆にしても、前述したのと同様の効果を得る
ことが出来る。上記逆とは即ち、一端部(+Y側の端
部)の切り欠き12のテーパ状の1対の側面12aまた
はテーパ状の側面58においてはインクジェットヘッド
10の+Z側の表面から−Z側の表面に向かうにつれて
内方、即ち−Y方向、に序々に引っ込むよう傾斜するこ
とであり、また他端部(−Y側の端部)のテーパ状の側
面14においてはインクジェットヘッド10の+Z側の
表面から−Z側の表面に向かうにつれて内方、即ち−X
方向、に序々に引っ込むよう傾斜することである。
【0094】以上詳述した試作例及び第1乃至第3の実
施の形態についての記載から、本願の発明は、以下のよ
うにも記載することが出来る。
【0095】1.キャリッジ上に固定されるインクジェ
ットヘッドの位置調整を行うインクジェットヘッドの位
置調整機構において、インクジェットヘッドのノズルプ
レート面に交差する方向に延在して形成されたガイド
と、前記ガイドに沿って摺動可能なコマと、前記コマを
前記ガイドに摺動させて前記交差する方向に移動させる
コマ移動手段と、を有し、前記コマは前記交差する方向
に移動することにより、前記インクジェットヘッドをノ
ズルプレート面に沿った方向に移動させる、ことを特徴
とするインクジェットヘッドの位置調整機構。
【0096】2. 前記インクジェットヘッドを前記コ
マに対して前記ノズルプレート面に沿った方向から付勢
する付勢手段を設けたことを特徴とする前記1項に記載
のインクジェットヘッドの位置調整機構。
【0097】3.前記コマ移動手段は、前記キャリッジ
に形成された捩子孔に螺合される捩子を含んでいること
を特徴とする前記1項または2項に記載のインクジェッ
トヘッドの位置調整機構。
【0098】4.前記コマは前記捩子の頭部により構成
されていることを特徴とする前記3項に記載のインクジ
ェットヘッドの位置調整機構。
【0099】5.前記コマ移動手段は、前記キャリッジ
に回動可能に保持された捩子部材を含んでいることを特
徴とする前記1項または2項に記載のインクジェットヘ
ッドの位置調整機構。
【0100】6.前記コマは前記捩子部材に螺合されて
いて、前記捩子部材の回動により前記捩子部材に沿い移
動することを特徴とする前記5項に記載のインクジェッ
トヘッドの位置調整機構。
【0101】7.前記コマは、前記捩子部材に螺合さ
れ、前記捩子部材の回動により前記捩子部材に沿い移動
する第1の部材と、第1の部材に係合されて第1の部材
とともに移動し、前記ガイドに摺動して前記交差する方
向に移動する第2の部材と、を含んでいる、ことを特徴
とする前記5項に記載のインクジェットヘッドの位置調
整機構。
【0102】8.前記コマの第1の部材と第2の部材と
は前記ノズルプレート面に沿った方向において隙間を伴
い係合されている、ことを特徴とする前記7項に記載の
インクジェットヘッドの位置調整機構。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
この発明に従ったインクジェットヘッドの位置調整機構
によれば、簡単な構成でありながら高い精度で位置調整
を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明に従った試作例のインクジ
ェットヘッドの位置調整機構が適用されているインクジ
ェットヘッド及びキャリッジの組み合わせを示す正面図
であり;(B)は、図1の(A)のインクジェットヘッ
ド及びキャリッジの組み合わせの底面図であり;(C)
は、図1の(A)のC−C線に沿った概略的な断面図で
あり;(D)は、図1の(A)の試作例のインクジェッ
トヘッドの位置調整機構の一部を拡大して概略的に示す
図であり;そして、(E)は、図1の(A)の試作例の
インクジェットヘッドの位置調整機構の変形例を拡大し
て示す正面図である。
【図2】(A)は、この発明に従った第1の実施の形態
のインクジェットヘッドの位置調整機構が適用されてい
るインクジェットヘッド及びキャリッジの組み合わせを
示す正面図であり;(B)は、図2の(A)のインクジ
ェットヘッド及びキャリッジの組み合わせの底面図であ
り;(C)は、図2の(A)のC−C線に沿った概略的
な断面図であり;(D)は、図2の(A)の第1の実施
の形態のインクジェットヘッドの位置調整機構の一部を
拡大して概略的に示す図であり;そして、(E)は、図
1の(A)の試作例のインクジェットヘッドの位置調整
機構の位置調整機構の着脱自在な連結機構を拡大して示
す斜視図である。
【図3】(A)は、この発明に従った第2の実施の形態
のインクジェットヘッドの位置調整機構が適用されてい
るインクジェットヘッド及びキャリッジの組み合わせを
示す正面図であり;(B)は、図3の(A)のインクジ
ェットヘッド及びキャリッジの組み合わせの底面図であ
り;(C)は、図3の(A)のC−C線に沿った概略的
な断面図であり;(D)は、図3の(A)の第2の実施
の形態のインクジェットヘッドの位置調整機構の一部を
拡大して概略的に示す図であり;そして、(E)は、図
3の(D)のインクジェットヘッドの位置調整機構のコ
マ部材の拡大された断面図である。
【図4】(A)は、この発明に従った第3の実施の形態
のインクジェットヘッドの位置調整機構が適用されてい
るインクジェットヘッド及びキャリッジの組み合わせを
示す正面図であり;(B)は、図4の(A)のインクジ
ェットヘッド及びキャリッジの組み合わせの底面図であ
り;そして、(C)は、図4の(A)のC−C線に沿っ
た概略的な断面図である。
【符号の説明】
10 インクジェットヘッド 10b ノズルプレート面 12a,14,58, 側面(ガイド) 26 位置調整用捩子(コマ及びコマ移動手段) 18 台座 28 第1の付勢手段(コマ移動手段) 29 第2の付勢手段(コマ移動手段) 30 回転支柱(コマ移動手段) 30a 雄捩子(コマ移動手段) 32 回転支柱(コマ移動手段) 32a 雄捩子(コマ移動手段) 38 コマ部材(コマ) 50 コマ部材(コマ) 50a コマ本体(第2の部材) 50b 捩子部(第1の部材) 60 係合突起(ガイド) 62 案内溝(ガイド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳賀 満裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA22 EA24 FA10 HA02 HA08 HA11 HA20 HA37

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジ上に固定されるインクジェッ
    トヘッドの位置調整を行うインクジェットヘッドの位置
    調整機構において、 インクジェットヘッドのノズルプレート面に交差する方
    向に延在して形成されたガイドと、 前記ガイドに沿って摺動可能なコマと、 前記コマを前記ガイドに摺動させて前記交差する方向に
    移動させるコマ移動手段と、 を有し、 前記コマは前記交差する方向に移動することにより、前
    記インクジェットヘッドをノズルプレート面に沿った方
    向に移動させる、ことを特徴とするインクジェットヘッ
    ドの位置調整機構。
  2. 【請求項2】前記インクジェットヘッドを前記コマに対
    して前記ノズルプレート面に沿った方向から付勢する付
    勢手段を設けたことを特徴とするインクジェットヘッド
    の位置調整機構。
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