JP2001113645A - イージーピール用蓋材フイルム - Google Patents

イージーピール用蓋材フイルム

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JP2001113645A JP29947299A JP29947299A JP2001113645A JP 2001113645 A JP2001113645 A JP 2001113645A JP 29947299 A JP29947299 A JP 29947299A JP 29947299 A JP29947299 A JP 29947299A JP 2001113645 A JP2001113645 A JP 2001113645A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐融着性、透明性、シール性、耐ボイル性の
優れたイージーピール用蓋材フイルムを提供する。 【解決手段】 シ−ル層である最外層に120〜140
℃、密度が0.920〜0.940g/cm3のエチレ
ンー酢酸ビニル含有量3〜15質量%のエチレンー酢酸
ビニル共重合体を配することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に食品の深絞り真
空包装において、底材にイージーピール(易開封)性を
付与したフイルムを使用した時に用いる蓋材フイルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】底材にイージーピール(易開封)性を付
与したフイルムを用いて深絞り包装する場合、蓋材を簡
単に開封するためのきっかけ部(未シール部分)を設け
ることがなされている。
【0003】このイージーピールのきっかけ部を作製す
る方法としては(1)シール時熱がかからない部分を作
る(2)蓋材にパートコート(シールできない物質をコ
ーティングする)を施すという方法がある。上記深絞り
包装品をボイルする場合、特に(1)では蓋材のシール
層にはイージーピールのきっかけ部の融着の防止のため
融点の高いポリエチレン系樹脂が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ボイル用イージーピー
ルタイプのパック品の場合、イージーピールのきっかけ
部がボイルの熱により融着しないことが求められるが、
前述の(2)の方法の場合はパートコート材が介在する
ことにより蓋材と底材のシール層が直接接触することが
ないため、シール時の熱でも融着せず、またボイル時の
熱でも融着することはなく、イージーピールのきっかけ
部分を保持できる。
【0005】一般にパートコートは高精度の位置合わせ
が可能なピッチ印刷を必要とするため、ピッチ精度の安
定を目的とした延伸フイルム等引張弾性率の高いフイル
ムの使用が必要である。
【0006】従って、パートコートは通常深絞り成形性
を必要とする底材ではなく、蓋材に付与される。蓋材に
パートコートをするということは、パートコートの分最
低1色の印刷が増えるということのみならず、本来はピ
ッチ印刷が必要でない場合、ピッチ印刷により包装機で
の位置合わせが余分に必要となり作業性が非常に悪くな
る。
【0007】またシール材単体あるいは共押出品単体に
ピッチ印刷を行うことはピッチの安定性の点から困難で
あるため、一般にはシール材または共押出品に延伸フイ
ルムをラミネートした後、延伸フイルムの外側に合いマ
ークなどの色印刷を、そしてシール層側にパートコート
をする必要がある。
【0008】また印刷が表にでている状態では、印刷表
面がくすんで見栄えが悪く、また傷などにより印刷が剥
がれることがあり、通常は印刷面の外側にもう1層ラミ
ネートがなされ、2回以上のラミネートが必要となると
いう問題があった。
【0009】前述の(1)の方法ではシール層に融点の
高いポリエチレン系樹脂を配するとヒートシール時シー
ル層が一旦溶融し徐冷固化されるため、球晶が発達し易
くなりシール部が球晶による内部ヘーズのアップにより
透明性が非常に悪くなるという問題があった。
【0010】また透明性の悪化を防止するためシール材
に融点の低いポリエチレン系樹脂、エチレンー酢酸ビニ
ル共重合体、エチレンーαオレフイン共重合体などを使
用すると、イージーピールのきっかけ部がボイルの熱に
より融着するという問題があった。本発明はパートコー
トを設けることなく、前記の問題点を解決した新規のイ
ージーピール用蓋材フイルムを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。
【0012】すなわち、本発明は、シール層である最外
層に融点120〜140℃、密度が0.920〜0.9
40g/cm3のエチレンーαオレフイン共重合体層を
1〜15μmの厚さで設け、隣接層に酢酸ビニル含有量
3〜15質量%のエチレンー酢酸ビニル共重合体層を配
することを特徴とするイージーピール用蓋材フイルム及
びシール層である最外層に融点120〜140℃、密度
が0.920〜0.940g/cm3のエチレンーαオ
レフイン共重合体層を1〜15μmの厚さで設け、前記
隣接層の次に密度0.87〜0.91g/cm3のエチ
レンーαオレフイン共重合体層を配することを特徴とす
るイージーピール用蓋材フイルムを提案するものであ
り、 前記隣接層にエチレンー酢酸ビニル共重合体けん
化物樹脂および/またはポリアミド樹脂の1層以上を共
押出してなること、シール層と反対側の最外層に延伸ポ
リアミドフイルム、延伸ポリプロピレンフイルム、延伸
ポリエチレンテレフタレートフイルムのいずれかを配す
ることを含む。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明において、シール層に用いる樹脂は、融点1
20〜140℃、密度が0.920〜0.940g/c
3であるエチレンーαオレフイン共重合体樹脂(以
下、LLという。)である。シール層に用いるエチレン
ーαオレフイン共重合体樹脂は融点120〜140℃、
密度が0.920〜0.940g/cm3である必要が
あるが融点が120℃未満では融点が低いためボイル時
イージーピールのきっかけ部が融着する危険性がある。
【0014】また密度が0.920g/cm3未満でも
軟化温度が低くなるため同様に融着の危険性がある。逆
に融点が140℃を越える場合はシール性が悪くなり、
特に内容物の油や水分がシール部に介在した場合の夾雑
物シール性の点からボイルによって破袋が生じる問題が
ある。またシール温度を高くする必要があり、一般に蓋
材に接する内容物部分にもシール熱がかかってしまうた
め、内容物の焼けの問題が生じ易い。
【0015】また密度が0.940g/cm3を越える
と球晶がより発達し易く層の厚みを薄めに配しても透明
性が悪くなる。
【0016】更にLL層の厚さは1〜15μmの範囲で
ある必要があるが3〜10μmとすることがより好まし
い。1μm未満では共押出成形での厚み設定が不安定と
なり、部分的に隣接する層が表面にでてしまうという問
題がある。
【0017】逆に15μmを越えると透明性を阻害して
しまうので本発明の目的とする効果が得られなくなる。
【0018】本発明に用いるシール層のLLはエチレン
とαオレフインの共重合体であるが、αオレフインには
ブテン1、ヘキセン1、4メチルペンテン、オクテン1
が使用できるが特に限定はされない。
【0019】耐熱シール層として一般的に使用されてい
るものとして他には高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等があるがシール温度が高く、シール性(特に夾雑物
シール性)に劣るという問題がある。
【0020】シール層に隣接する層に用いられる樹脂は
酢酸ビニル含有量3〜15質量%のエチレンー酢酸ビニ
ル共重合体(以下、EVAという。)または密度0.8
7〜0.91g/cm3のエチレンーαオレフイン共重
合体(以下、VLという。)である必要がある。
【0021】これはシール時一度溶融した状態から徐冷
によって冷却固化された場合においても、結晶化度が低
く大きな球晶を作り難いためシール部の透明性が良好と
なり、バック外観が良くなるためである。
【0022】EVAの酢酸ビニル含有量が3質量%未満
であると、結晶化度が大きくなってしまい透明性が不十
分となる。
【0023】逆にEVAの酢酸ビニル含有量が15質量
%を越えるとボイル時の耐熱性が不十分となる点や、ボ
イル後の酢酸ビニル臭がの内容物の食品に移行する問題
がある。VLの場合も同様に密度が0.87g/cm3
未満であるとボイル時の耐熱性が不十分となり、0.9
1g/cm3を越えると結晶化度が大きくなってしまい
透明性が不十分となる可能性がある。
【0024】シール層に隣接する層としては他にもエチ
レン・アクリル酸共重合体(以下、EAAという。)、
エチレン・アクリル酸エチル共重合体(以下、EEAと
いう。)、エチレン・アクリル酸メチル共重合体(以
下、EMAという。)、エチレン・メタクリル酸メチル
共重合体(以下、EMMAという。)、エチレン・メタ
クリル酸共重合体(以下、EMAAという。)、アイオ
ノマー等が透明性が良好な樹脂としてあるが、イージー
ピールのきっかけ部の融着を防止するために配している
シール層であるLLとの層間接着強度が十分でないた
め、好ましくない。
【0025】シール層のLLおよび隣接層のEVA、V
Lは単体で使用しても良いがそれぞれ、透明性、融着
性、耐ボイル性、シール性等の要求品質を阻害しない範
囲で、少量の物質を添加してもよい。
【0026】特にLLに低密度ポリエチレン(以下、L
Dという。)や高密度ポリエチレン(以下、HDとい
う。)を少量添加することにより造核作用等で球晶の発
達が抑えられ透明性が良くなる。
【0027】特にメタロセン系触媒を用いたLLの場
合、LDやHDを添加することで透明性の低下を顕著に
抑えられるようになり好ましい。
【0028】本発明のフイルムはシール層の樹脂構成を
工夫し、シール部の透明性が良く、耐熱性も十分(特に
イージーピールのきっかけ部が融着しない)な底材イー
ジーピールフイルムに対応する蓋材フイルムを提供する
ものであるが、蓋材としての主な要求品質としては透明
性の他にも酸素バリアー性、耐ピンホール強度があるた
め、当該シール層にエチレンー酢酸ビニル共重合体けん
化物樹脂(以下、EVOHという。)ポリアミド樹脂
(以下、Nyという。)を共押出することによりそれら
要求品質を兼ね備えたフイルムを得ることが可能であ
る。
【0029】EVOHはけん化度95%以上、エチレン
含有量29〜47モル%のものが好適に使用できるが、
酸素バリアー性が付与できれば良く、特に限定されな
い。Nyについても6Ny、6ー66Nyが好適に使用
できるが、耐ピンホール強度が良好であれば良く、特に
は限定されない。
【0030】シール層と反対側の最外層には、延伸ポリ
アミドフイルム(以下、ONyという。)延伸ポリプロ
ピレンフイルム(以下、OPPという。)、延伸ポリエ
チレンテレフタレートフイルム(以下、OPETとい
う。)を配することが好適とされる。
【0031】これらの延伸熱固定品を最外層に持ってく
ることによりシール時の熱板へのとられが防止できる。
【0032】ここでONy、OPP、OPETには酸素
バリアー性の付与のため透明蒸着(二酸化ケイ素、酸化
アルミ等)、PVdcコート(ポリ塩化ビニリデンコー
ト)EVOHコート等が施こされても良い。
【0033】また、イージーピールの開封時において
も、引張弾性率の高い延伸熱固定品を持ってくることで
蓋材を薄くしても伸びることがなく、安定した開封を可
能にする。
【0034】また、延伸熱固定品のフイルムに印刷を施
してからラミネートすることで、ピッチの安定した中間
印刷を可能にする。
【0035】ONy、OPP、OPETはドライラミネ
ートすることが厚み等の品質上好ましいが、特に限定は
されない。本発明のフイルムは主に食品等の深絞り包装
におけるボイルイージーピールタイプ底材フイルムに対
して好適な蓋材フイルムを提供するものであるが、ボト
ムイージーピール底材は特に限定されず、蓋材のシール
層LLとのシール性が良好で、イージーピールのきっか
け部が融着しない耐熱性を備えていれば良い。
【0036】イージーピール材(以下、EPという。)
として例を挙げると、LLとポリブテン1のブレンド
品、LLとPPのブレンド品等がある。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
【0038】(実施例1)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し、下記構成からなる複
合フイルムを得た。
【0039】EVOH(厚み10μm)/Ny(厚み10μ
m)/接着性樹脂(以下、ADという)(厚み5μm)/
EVA(厚み40μm)/LL(厚み5μm) この複合フイルムのEVOH側にOPPをドライラミネ
−トして以下の構成の本発明の蓋材用複合フイルムを得
た。
【0040】OPP(厚み20μm) //EVOH(厚み
10μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚み5μm)/EV
A(厚み40μm)/LL(厚み5μm) なお、EVA中の酢酸ビニルの含有量は8質量%であっ
た。またLLの融点は123℃、LLの密度は0.92
5g/cm3であった。
【0041】(実施例2)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し下記構成からなる複合
フィルムを得た。 Ny(厚み5μm)/AD(厚み5μm)/Ny(厚み10μ
m)/EVOH(厚み5μm)/AD(厚み5μm)/EV
A(厚み35μm)/LL(厚み5μm) この複合フイルムのNy側にOPPをドライラミネ−ト
して以下の構成の本発明の蓋材用複合フイルムを得た。 OPP(厚み20μm)//Ny(厚み5μm)/AD(厚み
5μm)/Ny(厚み10μm)/EVOH(厚み5μm)/A
D(厚み5μm)/EVA(厚み35μm)/LL(厚み5μ
m) なお、EVA中の酢酸ビニルの含有量は5質量%であっ
た。
【0042】またLLの融点は125℃、LLの密度は
0.935g/cm3であった。
【0043】(実施例3)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し EVOH(厚み15μm)/AD(厚み5μm)/VL(厚み
30μm)/LL(厚み10μm) この複合フイルムの最外側のEVOH側にONyをドラ
イラミネ−トして以下の構成の本発明の蓋材用の複合フ
イルムを得た。 ONy(厚み25μm)//EVOH(厚み15μm)/AD
(厚み5μm)/VL(厚み30μm)/LL(厚み10μm) なお、LLの融点は121℃、LLの密度は0.92
1、VLの密度は0.903g/cm3であった。
【0044】(実施例4)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し Ny(厚み20μm)/AD(厚み5μm)/VL(厚み35μ
m)/LL(厚み5μm) この複合フイルムの最外側のNy側にOPETをドライ
ラミネ−トして以下の構成の本発明の蓋材用の複合フイ
ルムを得た。 OPET(厚み12μm)//Ny(厚み20μm)/AD
(厚み5μm)/VL(厚み35μm)/LL(厚み5μm) なお、LLの融点は123℃、LLの密度は0.925
g/cm3、VLの密度は0.890g/cm3であっ
た。
【0045】(比較例1)OPPと酸化アルミを透明蒸
着したPET(以下、VMPETという。)とEVAと
をドライラミネートし、以下の構成の包装体の蓋材用の
複合フイルムを得た。
【0046】OPP(厚み20μm)//VMPET(厚み
12μm)//EVA(厚み50μm) なお、EVA中の酢酸ビニルの含有量は5質量%であっ
た。
【0047】(比較例2)OPPとVMPETとLLと
をドライラミネートし、以下の構成の蓋材用の複合フイ
ルムを得た。
【0048】OPP(厚み20μm)//VMPET(厚み
12μm)//LL(厚み50μm) なお、LLの融点は123℃、LLの密度は0.925
g/cm3であった。
【0049】(比較例3)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し EVOH(厚み10μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚
み5μm)/EVA(厚み25μm)/LL(厚み20μm) この複合フイルムの最外側のEVOH側にOPPをドラ
イラミネ−トして下記の構成の蓋材用の複合フイルムを
得た。
【0050】OPP(厚み20 μm)//EVOH(厚み
10μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚み5μm)/EV
A(厚み25μm)/LL(厚み20μm) なお、EVA中の酢酸ビニルの含有量は8質量%であっ
た。また、LLの融点は123℃、LLの密度は0.9
25g/cm3であった。
【0051】(比較例4)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し EVOH(厚み10μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚
み5μm)/EVA(厚み40μm)/LL(厚み5μm) この複合フイルムの最外側のEVOH側にOPPをドラ
イラミネ−トして下記の構成からなる包装体の蓋材用の
複合フイルムを得た。
【0052】OPP(厚み20μm)//EVOH(厚み1
0μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚み5μm)/EVA
(厚み40μm)/LL(厚み5μm) なお、EVA中の酢酸ビニルの含有量は8質量%であっ
た。また、LLの融点は117℃、LLの密度は0.9
21g/cm3であった。
【0053】(比較例5)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し EVOH(厚み10μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚
み5μm)/EVA(厚み40μm)/LL(厚み5μm) この複合フイルムの最外側のEVOH側にOPPをドラ
イラミネ−トして下記の構成の包装体の蓋材用の複合フ
イルムを得た。
【0054】OPP(厚み20μm)//EVOH(厚み2
0μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚み5μm)/EVA
(厚み40μm)/LL(厚み5μm) なお、なお、EVA中の酢酸ビニルの含有量は8質量%
であった。また、LLの融点は122℃、LLの密度は
0.910g/cm3であった。
【0055】(比較例6)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し EVOH(厚み10μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚
み5μm)/EVA(厚み40μm)/LL(厚み5μm) この複合フイルムの最外側のEVOH側にOPPをドラ
イラミネ−トして下記の構成の包装体の蓋材用の複合フ
イルムを得た。
【0056】OPP(厚み20μm)//EVOH(厚み1
0μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚み5μm)/EVA
(厚み40μm)/LL(厚み5μm) なお、EVA中の酢酸ビニルの含有量は8質量%であっ
た。また、LLの融点は130℃、LLの密度は0.9
45g/cm3であった。
【0057】(比較例7)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し EVOH(厚み10μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚
み5μm)/EVA(厚み40μm)/LL(厚み5μm) この複合フイルムの最外側のEVOH側にOPPをドラ
イラミネ−トして下記の構成の包装体の蓋材用の複合フ
イルムを得た。
【0058】OPP(厚み20μm)//EVOH(厚み1
0μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚み5μm)/EVA
(厚み40μm)/LL(厚み5μm) なお、EVA中の酢酸ビニルの含有量は2質量%であっ
た。また、LLの融点は123℃、LLの密度は0.9
25g/cm3であった。
【0059】(比較例8)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し EVOH(厚み10μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚
み5μm)/EVA(厚み40μm)/LL(厚み5μm) この複合フイルムの最外側のEVOH側にOPPをドラ
イラミネ−トして下記の構成の包装体の蓋材用の複合フ
イルムを得た。
【0060】OPP(厚み20μm)//EVOH(厚み1
0μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚み5μm)/EVA
(厚み40μm)/LL(厚み5μm) なお、EVA中の酢酸ビニルの含有量は27質量%であ
った。また、LLの融点は123℃、LLの密度は0.
925g/cm3であった。
【0061】(比較例9)以下に示した層構成の複合フ
ィルムを共押出しによって製膜し EVOH(厚み10μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚
み5μm)/VL(厚み40μm)/LL(厚み5μm) この複合フイルムの最外側のEVOH側にOPPをドラ
イラミネ−トして下記の構成の包装体の蓋材用の複合フ
イルムを得た。
【0062】OPP(厚み20μm)//EVOH(厚み1
0μm)/Ny(厚み10μm)/AD(厚み5μm)/VL
(厚み40μm)/LL(厚み5μm) なお、LLの融点は123℃、LLの密度は0.925
g/cm3、VLの密度は0.915g/cm3であっ
た。
【0063】上記実施例1〜4、比較例1〜9の複合フ
イルムを蓋材に用い、下記構成からなる複合フイルムを
共押出しにより製膜し、 PP(厚み30μm)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚
み20μm)/Ny(厚み20μm)/AD(厚み10μm)/E
VA(厚み50μm)/EP(厚み10μm) この複合フイルムを底材として使用し深絞り包装機FV
6300(大森機械工業社製)にてパック品を作製し、
テスト評価を実施した。なお、イージーピールきっかけ
部はシール熱板を部分的にくりぬきシール熱をかけない
ようにすることにより付与した。EPとしてはLL70
質量部とPP30質量部のブレンド品を使用した。
【0064】<評価方法> ・耐融着性 ハンバーグのパック品を、95℃で20分間ボイルし、
イージーピールのきっかけ部が融着するかどうかを評価
した。全く融着しないものを○印とした。融着し開封し
ずらいものを×印とした。
【0065】・透明性 パック品のシール部の面シール部のヘーズを測定した。
透明性の良いヘーズが7%以下のものを○印とした。7
%を越えるものを×印とした。 ・シール性 底材シール面にサラダ油を塗リ、適正なイージーピール
強度が得られる範囲でシールを実施した。シールが可能
であったものを○印とした。シールが不可のものを×印
とした。 ・耐ボイル性 ハンバーグのパック品を、95℃で20分間ボイルし、
耐破袋性を評価した。破袋、あるいはシール部の侵食が
全く発生しなかったものを○印とした。破袋、シール部
の侵食が発生したものを×印とした。
【0066】
【表1】 表1に示すようにシール層と反対側の最外側にOPPを
設けシール層に融点120〜140℃、密度が0.92
0〜0.940g/cm3であるのLLを1〜15μm
の厚さで設け、隣接層に酢酸ビニル含有量3〜15質量
%のEVAを設けた実施例1、2はいずれも耐融着性、
透明性、シール性、耐ボイル性が極めて良好であった。
またシール層と反対側の最外側にONy、0PETを設
け、シール層に実施例1、2と同様に融点120〜14
0℃、密度が0.920〜0.940g/cm3である
LLを1〜15μmの厚さで設け、シール層の隣接層に
密度0.87〜0.91g/cm3のVLを用いた実施
例3、4も耐融着性、透明性、シール性、耐ボイル性が
極めて良好であった。シール層としてLLを用いない比
較例1は、耐融着性、透明性、シール性、耐ボイル性の
うち、透明性、シール性、耐ボイル性は良好であるが耐
融着性が劣り、シール層の隣接層に酢酸ビニル含有量3
〜15質量%のEVAまたは密度0.87〜0.91g
/cm3のVLを用いない比較例2およびLLの厚みが
15μmを越える比較例3は透明性が劣る。
【0067】また、LLの融点が120℃より低い比較
例4およびLLの密度が0.920g/cm3より小さ
い比較例5は耐融着性が劣る。
【0068】さらに、LLの密度が0.940g/cm
3を越える比較例6はシール性が劣り、EVA中の酢酸
ビニル含有量が3質量%より少ない比較例7およびVL
の密度が0.91g/cm3を越える比較例9は透明性
に劣り、EVA中の酢酸ビニル含有量が15質量%を越
える比較例8は耐ボイル性が劣る。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、シール層である最外
層に融点120〜140℃、密度が0.920〜0.9
40g/cm3のエチレンーαオレフイン共重合体層を
1〜15μmの厚さで設け、隣接層に酢酸ビニル含有量
3〜15質量%のEVAまたは密度0.87〜0.91
g/cm3のVLを配することにより耐融着性、透明
性、シール性、耐ボイル性の優れたイージーピール用蓋
材フイルムが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK07D AK22B AK42D AK46C AK46D AK62A AK62B AK68B AK69C BA02 BA03 BA04 BA10A BA10C BA10D BA16 DA03 EH20 EJ37D GB18 JA04A JA13A JA13B JL12 JL12A JL14 JN01 YY00A YY00B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール層である最外層に融点120〜1
    40℃、密度が0.920〜0.940g/cm3のエ
    チレンーαオレフイン共重合体層を1〜15μmの厚さ
    で設け、隣接層に酢酸ビニル含有量3〜15質量%のエ
    チレンー酢酸ビニル共重合体層を配することを特徴とす
    るイージーピール用蓋材フイルム。
  2. 【請求項2】 シール層である最外層に融点120〜1
    40℃、密度が0.920〜0.940g/cm3のエ
    チレンーαオレフイン共重合体層を1〜15μmの厚さ
    で設け、隣接層に密度0.87〜0.91g/cm3
    エチレンーαオレフイン共重合体層を配することを特徴
    とするイージーピール用蓋材フイルム。
  3. 【請求項3】 隣接層の次にエチレンー酢酸ビニル共重
    合体けん化物樹脂および/またはポリアミド樹脂の1層
    以上を共押出してなる請求項1または2に記載のイージ
    ーピール用蓋材フイルム。
  4. 【請求項4】 シール層と反対側の最外層に延伸ポリア
    ミドフイルム、延伸ポリプロピレンフイルム、延伸ポリ
    エチレンテレフタレートフイルムのいずれかを配する請
    求項1〜3のうちいずれか1項に記載のイージーピール
    用蓋材フイルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014184653A (ja) * 2013-03-23 2014-10-02 Mitsubishi Plastics Inc 深絞り用複合フィルム、深絞り成形用底材、および深絞り包装体
JP2020049765A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 住友ベークライト株式会社 透明多層フィルム及び包装体
JP2020049763A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 住友ベークライト株式会社 Ma包装用透明多層フィルム及び包装体

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