JP2001112882A - スプリンクラー消火設備および流水検知装置 - Google Patents

スプリンクラー消火設備および流水検知装置

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JP2001112882A
JP2001112882A JP29635199A JP29635199A JP2001112882A JP 2001112882 A JP2001112882 A JP 2001112882A JP 29635199 A JP29635199 A JP 29635199A JP 29635199 A JP29635199 A JP 29635199A JP 2001112882 A JP2001112882 A JP 2001112882A
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孝 竹内
Fukuji Obara
福二 小原
Satoshi Harada
聡 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の予作動式スプリンクラー消火設備では、
不時散水時、水が流出されたままとなって水損が大きい
ばかりでなく、警報が発せられたままとなって人々を慌
てさせることがあった。 【解決手段】スプリンクラー消火設備は火災感知器が作
動した場合や二次配管内が減圧して一定時間経過後に火
災感知器が作動した場合に弁体を開放し、二次配管が減
圧しても火災感知器が作動しない場合は弁体を完全に閉
止する。そして流水検知装置は本体外部に大きい断面積
のチャンバーと小さい断面積のチャンバーを設置したこ
とにより、それぞれのピストンに係る圧力の差で弁体を
開閉するプッシュロッドの調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災が発生したと
きにスプリンクラーヘッドから散水して消火を行うスプ
リンクラー消火設備およびスプリンクラー消火設備に使
用する流水検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スプリンクラー消火設備では、スプリン
クラーヘッドに物が当たったり下を通る人の持つ長い物
が当たったりするという外的衝撃が加わると、スプリン
クラーヘッドの内部に設置された感熱分解部分が破壊や
変形することがある。すると感熱分解部分で保持してい
た弁体がずれて水を放出する所謂「不時散水」を起こす
ことがあった。火災が発生していないにもかかわらず不
時散水を起こすと、室内に置かれたコンピューター、複
写機、ファクシミリー等の事務機や高価な調度品、重要
書類等を濡らす水損事故となってしまう。
【0003】そこで最近では、スプリンクラーヘッドだ
けが作動しても不用意に水を散布することがないという
予作動スプリンクラー消火設備なるものが多く採用され
るようになってきた。この予作動スプリンクラー消火設
備とは、天井に取り付けたスプリンクラーヘッドの近傍
に煙感知器や熱感知機のような火災感知器を設置したも
ので、スプリンクラーヘッドと火災感知器の両方が作動
しないかぎり水を散布しないようになっている。従っ
て、予作動スプリンクラー消火設備は、スプリンクラー
ヘッドが外的衝撃を受けても火災感知器が作動しなけれ
ば散水を行わないという信頼性・安全性に優れた消火設
備である。
【0004】この予作動スプリンクラー消火設備には、
乾式スプリンクラー消火設備と湿式スプリンクラー消火
設備がある。
【0005】乾式スプリンクラー消火設備とは、流水検
知装置の一次側配管(水源側)に水は充填されている
が、二次側(スプリンクラーヘッド取り付け側)には水
が充填されていない。この乾式スプリンクラー消火設備
は、二次側配管に水が充填されていないため火災発生時
に流水検知装置から作動したスプリンクラーヘッドまで
に水が到達するのに時間がかかり、その間に火災を大き
くしてしまうことがあった。
【0006】湿式スプリンクラー消火設備とは、流水検
知装置の一次側と二次側に水が充填されたものである。
従って、湿式スプリンクラー消火設備では、火災が発生
すると作動したスプリンクラーヘッドから一次側の水が
直ちに散布されるため初期消火に優れている。
【0007】従来の予作動式スプリンクラー消火設備
は、火災感知器からの信号で流水検知装置の弁体を開放
してしまい、弁体が開放されたと同時に警報を発してし
まうものであった。つまり従来の予作動式スプリンクラ
ー消火設備では、火災感知器がタバコや厨房の煙、或い
は暖房装置からの熱気等を感知して信号を発してしまう
と、スプリンクラーヘッドが作動していないにもかかわ
らず警報装置を起動させ、その度に人々を慌てさせると
いう問題があった。
【0008】この従来の問題に鑑み、本特許出願人は火
災感知器が作動しただけでは警報を発しないという予作
動湿式スプリンクラー消火設備を発明し、既に特許(第
2876503号)として確立した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この予作動湿式スプリ
ンクラー消火設備は、不用意な警報の発令という問題は
解決されたが、スプリンクラーヘッドが不時放水したと
きには、スプリンクラーヘッドからの放水を停止させる
ためにスプリンクラー制御室に行って制御弁を閉じなけ
ればならないものであった。しかしながらスプリンクラ
ーシステムでの作動は頻繁に起こるものではないので、
スプリンクラー制御室がどこにあるのか分からなかった
り制御弁の閉止が速やかに行われなかったりする等、人
々がスプリンクラーヘッドの不時放水に気づいてからシ
ステムを停止させるまでに手間取り、かなりの時間を要
して、その間スプリンクラーヘッドから水が漏れ続けて
水損が拡大する恐れがあった。
【0010】本発明は圧力損失が少なく、シンプルな構
成でスプリンクラーヘッドの不時散水による水損を最小
限に抑えるとともに、火災発生時には確実にスプリンク
ラーヘッドから散水が行われる予作動湿式スプリンクラ
ー消火設備を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、流
水検知装置の一次側には水源に通じた給水管が接続され
ており、二次側には多数のスプリンクラーヘッドを取り
付けた配管が接続されているとともに、該スプリンクラ
ーヘッドの近傍には火災感知器が設置されていて、しか
も一次側と二次側のスプリンクラーヘッドを取り付けた
配管に水が充填されており、流水検知装置に弁体を係止
するロック装置が設置されたスプリンクラー消火設備に
おいて、前記ロック装置は火災感知器が作動した場合、
または二次側配管内が減圧した後、一定時間内に火災感
知器が作動した場合に弁体を開放し、また該ロック装置
は二次側配管内が減圧した後、一定時間経過しても火災
感知器が作動しない場合には弁体を完全に閉止し、しか
も弁体が完全に閉止した後でも火災感知器が作動した場
合には弁体を開放できるようになっていることを特徴と
するスプリンクラー消火設備である。
【0012】そして本発明の第2発明は、本体内には一
次側と二次側に分けるチャッキ式の弁体が設置されてお
り、該弁体の近傍には、平時弁体の開放を阻止するロッ
ク装置が設置されているとともに、弁体とロック装置の
係止部とは弁体が閉の状態のときに少量の水を通過させ
ることのできる遊びを有しており、しかも弁座または弁
座近傍には信号水取り入れ口があって、該信号水取り入
れ口は本体外部に設置された作動警報用圧力スイッチと
接続している流水検知装置において、前記ロック装置は
本体の壁面を挿通したプッシュロッドに当接されてお
り、該プッシュロッドは本体外部に形成された段付きチ
ャンバーの小面積チャンバーに設置されたピストンに固
定されているとともに大面積チャンバー内に設置された
ピストンには摺動自在に挿通されていて、しかも大面積
チャンバーと小面積チャンバーにはそれぞれ電磁弁を設
置した排水パイプと停止弁を設置した給水パイプが接続
されていることを特徴とする流水検知装置である。
【0013】
【実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明する。
図1は本発明のスプリンクラー消火設備の概略図、図2
は本発明スプリンクラー消火設備に用いる流水検知装置
の拡大断面図、図3は弁体を開放した状態を説明する流
水検知装置の断面図、図4は弁体を完全に閉塞した状態
を説明する流水検知装置の断面図、図5はスプリンクラ
ーヘッドが先に作動したときのフロー図、図6は火災感
知器が先に作動したときのフロー図である。
【0014】流水検知装置の本体1は、内部が弁体2で
一次側Iと二次側IIとに分けられている。一次側Iに
は給水管3が接続されており、該給水管の末端は水源4
の水中に浸漬されていて、その途中には停止弁5が接続
されている。また給水管3には、ポンプ6と流水検知装
置本体1間に圧力タンク7と圧力スィッチ8が設置され
ている。
【0015】流水検知装置の二次側IIには屋内の天井
まで延長された配管9が接続されており、該配管には多
数のスプリンクラーヘッドS・・・が取り付けられてい
る。また配管9の末端にはスプリンクラーヘッドSと同
一口径を有する末端試験装置10が接続されている。末
端試験装置とは、スプリンクラーヘッドが散布する水と
同量の水を流出させることにより、スプリンクラー消火
設備の各部分の機能を試験するものである。本発明のス
プリンクラー消火設備では、平時、流水検知装置の一次
側はもちろん、二次側および二次側配管9にも水が充填
されている。
【0016】スプリンクラーヘッドSの近傍には、火災
感知器Kが取り付けられている。火災感知器は熱感知器
や煙感知器等であり、複数のスプリンクラーヘッド群の
中に1個ずつ取り付けられている。火災感知器Kの配線
11は制御盤12に接続されている。
【0017】流水検知装置の本体1の中に設置された弁
体2は平時、ロック装置13で係止されているが、一次
側Iの水を二次側IIに少しずつ通過させることができ
る構造のものを使用する。該ロック装置は、火災感知器
Kが異常を感知すると弁体2の係止を解除し、従来の湿
式スプリンクラー消火設備と同様、弁体がいつでも開放
できる準備をするようになっている。
【0018】また流水検知装置は、一次側Iの水が二次
側IIに少量流出したときには何ら作動することはない
が、これが大量に流出したときには、警報を発するよう
になっている。
【0019】流水検知装置は、本体1内に弁体2が設置
されており、該弁体で本体内を一次側Iと二次側IIと
に分けている。弁体2はチャッキ式であり、一端が本体
1の二次側IIに回動自在に取り付けられていて、一次
側Iの弁座14を開閉するようになっている。
【0020】弁座14には信号水取り入れ口15が穿設
されており、該信号水取り入れ口は弁体2が弁座14を
閉塞したときに弁体で閉塞されるようになっている。信
号水取り入れ口は弁座に穿設してもよいし、また弁座近
傍に穿設してもよい。信号水取り入れ口15は本体1の
外部に通じており、パイプで作動警報用圧力スイッチ1
6と接続されている。
【0021】本体1内には、弁体取り付け部の反対側に
ロック装置13が設置されている。ロック装置13は略
「く」字型をしており、中心より少し下方となるところ
で本体1に回動自在に取り付けられている。
【0022】ロック装置13には弁体2が弁座14を閉
塞しているときに、弁体の端部を係止する段部17が形
成されている。該段部は、弁体2が弁座14を閉塞した
状態において、弁体上面との間に遊びT、即ち少しの間
隙をもっている。従って、弁体2がロック装置13の段
部17に当たるまで開いた場合には、一次側Iの水がこ
の少し開いた間隙から二次側IIへ少しずつ流入するよ
うになっている。
【0023】ロック装置13の取り付け部の軸には常時
ロック装置の上端を本体1の壁方向に押す力を加えてい
る捻りバネ19が設置されている。
【0024】ロック装置13の上端には、本体1の外部
から挿入されたプッシュロッド20が当接している。プ
ッシュロッド20は、本体1の外部に設置されたチャン
バー21内のピストンに固定されている。
【0025】チャンバー21は、チャンバー21Aとチ
ャンバー21Aよりも断面積の広いチャンバー21Bの
二室から成り、チャンバー21A内にピストン22A
が、そしてチャンバー21B内にピストン22Bが摺動
可能に設置されている。前述プッシュロッド20はピス
トン22Aに固定され、ピストン22Bには摺動自在に
挿通されている。
【0026】チャンバー21Aの断面積はチャンバー2
1Bの断面積より小さいため、ピストン22Aはピスト
ン22Bより受圧面積が小さくなっている。チャンバー
21Aとチャンバー21Bの境目は段部Zとなってお
り、ピストン22Bは段部より図中左方には移動できな
い。またピストン22Aもピストン22Bに形成された
突起Yおよびチャンバー21Bの本体側壁面の突起Xに
よりチャンバーの境目、つまり段部Zより図中右方には
移動できないようになっている。
【0027】チャンバー21Aとチャンバー21Bに
は、それぞれ給水孔と排水孔が穿設されている。給水孔
には、途中にオリフィス25と停止弁23AV、23B
Vを取り付けたパイプ23A、23Bが接続されてお
り、これらのパイプは合流して流水検知装置の一次側I
に通じる給水パイプ23に接続されている。また排水孔
には排水用の電磁弁24AV、24BVを設置したパイ
プ24A、24Bが接続されている。
【0028】前述オリフィス25は、チャンバー21内
への水の流入量を電磁弁24AV、24BVから流出す
る量より少なくするものである。つまり電磁弁が開いた
ときにはチャンバー21内への流入量を流出量より小さ
くして水圧を下げ、ピストンを対向するチャンバー側に
移動させるためである。
【0029】またスプリンクラーヘッドの作動を電気信
号により制御盤に伝送するために、二次側IIに減圧通
報用圧力スイッチ26が設置されている。該減圧通報用
圧力スイッチは電線により制御盤12に接続されてい
る。
【0030】前述弁体2と弁座14の隙間は、少量の
水、例えばスプリンクラーヘッド1個が散布する量の水
を通過させることのできるくらいにセットされている。
このセットは、プッシュロッド20が固定されたピスト
ン22Aの平時の位置を電磁弁24AV、24BVおよ
びパイプ23A、23Bに設置された停止弁23AV、
23BVを適宜調整することにより行う。
【0031】ここで弁体のロック装置13における弁体
2と弁座14の隙間を適切な隙間にセットする方法を説
明する。スプリンクラー消火設備の二次側IIに充水す
る前の初期状態において、パイプ23A、23Bに設置
された停止弁23AV、23BVおよび電磁弁24A
V、24BVを閉止状態にしておく。そして電磁弁24
AVを開くと、ロック装置13に固定された捻りバネ1
9の復元力によりピストンロッド20が図中左方に移動
する。すると弁体2の開放を阻んでいたロック装置13
の段部17の係止がはずれ、弁体2が開放される。
【0032】続いて一次側配管3の停止弁5および二次
側配管9の末端試験弁10を開き、ポンプ6を起動して
水源4の水を二次側配管9内にエア抜きをしながら充水
した後、末端試験弁10を閉じる。次にパイプ23Bに
設置された停止弁23BVを開き、チャンバー21Bに
充水し、ピストン22Bを段部Zまで移動させる。さら
にパイプ23Aに設置された停止弁23AVを開き、チ
ャンバー21Aに充水し、ピストン22Aを図中右方に
移動させる。このときピストン22Aはピストン22B
より断面積が小さく、チャンバー22AとチャンバーB
の両チャンバー内の水圧が等しいことから図2に示すよ
うにピストン22Aはピストン22Bに当接した状態で
静止する。この状態がプッシュロッド20の先端で押圧
しているロック装置の段部17の位置が弁体2と弁座1
4間において少量の水を通過せることのできる隙間の状
態であり、弁体のロック装置のセットが完了する。
【0033】弁体のロック装置は、火災感知器Kおよび
減圧通報用圧力スイッチ26の状態によって、制御盤1
2により二つの電磁弁24AVと24BVを開閉するこ
とでチャンバー内の圧力を変化させ、プッシュロッド2
0を移動せることによりロック装置13を回動して弁体
2の閉止・開放を行う。
【0034】次に本発明のスプリンクラー消火設備にお
いて、スプリンクラーヘッドや火災感知器などの状態に
よって生じる状態について説明する。
【0035】本発明のスプリンクラー消火設備は、制御
盤12に接続された火災感知器Kまたは減圧通報用圧力
スイッチ26のどちらかが先に作動したかによって火災
警報出力までのフローが異なる。ここではスプリンクラ
ーヘッドが先に作動した場合をケース1とし、図5にフ
ロー図を示す。また火災感知器が先に作動した場合をフ
ロー2とし、図6にフロー図を示す。
【0036】先ずケース1のスプリンクラーヘッドが先
に作動した場合のフローについて説明する。スプリンク
ラーヘッドが作動すると、制御盤上では前述の通り流水
検知装置の二次側IIに設けられた減圧通報圧力スイッ
チ26がオンになった状態となる。しかし減圧通報用圧
力スイッチ26は、火災によるスプリンクラーヘッドの
正常作動の他にもスプリンクラーヘッドが不時散水した
場合や、二次側配管から水が漏れている場合にもスイッ
チがオンになる。そのため、これだけでは火災と断定で
きないことから制御盤12は、減圧通報用圧力スイッチ
26がオン状態になってから一定時間中に火災感知器K
が作動した場合を火災であると判断するようになってい
る。そして火災と判断された場合のみ弁体を開放する。
【0037】弁体2を開放するためには、制御盤12に
より電磁弁24AVを開放させ、チャンバー21Aを減
圧させることにより図3に示すようにピストン22Aと
一体のプッシュロッド20が図中左方へ移動してロック
装置13を本体壁面側に回動させ段部17が弁体2の端
面から外れて係止が解除される。
【0038】係止が解除された弁体は、通常の湿式スプ
リンクラー消火設備と同様な構成となり、二次側IIの
減圧により弁体2が開き、一次側Iから二次側IIへの
流水により作動警報用圧力スイッチ16がオンになる。
さらに作動警報用圧力スイッチ16の信号により制御盤
12からポンプ6を起動させ水源4から水を汲み上げ、
配管9を通じて作動しているスプリンクラーヘッドより
散水して消火を行う。同時に火災警報が発せられ人間に
も火災が発生したことを知らせる。
【0039】一方、減圧通報用圧力スイッチ26がオン
状態になってから一定時間経過しても火災感知器が作動
しなかった場合、制御盤12はスプリンクラーヘッドの
誤作動または二次側配管からの漏水と判断し、弁体2を
閉止する。
【0040】弁体2を閉止するためには、制御盤12に
より24BVを開放し、チャンバー21Bを減圧させる
ことにより、図4に示すようにピストン22Bおよびピ
ストン22Aと一体のプッシュロッド20を図中右方へ
移動させるとプッシュロッド20はロック装置13を弁
座側に回動させ、段部17が弁体2の端面を押圧して弁
体2を弁座14に密着させる。
【0041】また実際に火災が発生してスプリンクラー
ヘッドが作動していたのに火災感知器が何らかの理由に
より直ぐに作動せず、弁体閉止後に火災感知器が作動し
た場合は、制御盤が弁体を開放させ、先に作動したスプ
リンクラーヘッドから散水して消火を行うと同時に火災
警報が発せられる。
【0042】そして実際に火災が発生していたのに、火
災感知器が故障等により作動しなかった場合でも、一定
時間内は弁体と弁座の隙間から水が流出される。この水
の流出量はスプリンクラーヘッド1個当たりの散水に必
要な水量になるよう弁体の開度を設定してあるので、ス
プリンクラーヘッドからの散水により消火あるいは火災
の拡大を抑えることができる。
【0043】次にケース2の火災感知器が先に作動した
場合のフローについて図6で説明する。火災感知器が作
動すると、直ちに弁体を開放してスプリンクラーヘッド
の作動に備える。弁体を開放する方法は、前述のケース
1と同じである。弁体を開放したことでスプリンクラー
ヘッドが作動したときに、直ちに作動警報用圧力スイッ
チ16がオンとなって制御盤12からポンプ6を起動さ
せ、同時に火災警報を発する。
【0044】火災感知器が作動してもスプリンクラーヘ
ッドが作動しない場合は、弁体が開放されるだけで、通
常の湿式スプリンクラー消火設備と同じ状態になり、も
ちろん火災警報も発しない。
【0045】上記のスプリンクラー消火設備において、
ピストンまたはプッシュロッドに変位センサーを設置す
ることで弁体の状態をモニターすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、流
水検知装置をチャッキ構造として圧力損失が少なくシン
プルな構成となり、またスプリンクラーヘッドの不時散
水には一定時間経過後に弁体を閉止するので水損を最小
限に抑えるとともに、火災感知器が故障または何らかの
理由により作動しない場合でも弁体と弁座の隙間から水
が流出されスプリンクラーヘッドから散水可能なので、
火災時には確実にスプリンクラーヘッドから散水が行わ
れるという信頼性に優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスプリンクラー消火設備の概略図
【図2】本発明スプリンクラー消火設備に用いる流水検
知装置の拡大断面図
【図3】弁体を開放した状態を説明する流水検知装置の
断面図
【図4】弁体を完全に閉塞した状態を説明する流水検知
装置の断面図
【図5】スプリンクラーヘッドが先に作動したときのフ
ロー図
【図6】火災感知器が先に作動したときのフロー図
【符号の説明】
1 流水検知装置本体 2 弁体 3 一次側配管 4 水源 9 二次側配管 12 制御盤 13 ロック装置 14 弁座 16 作動警報用圧力スイッチ 17 段部 20 プッシュロッド 21A チャンバー 21B チャンバー 22A ピストン 22B ピストン 23AV 停止弁 23BV 停止弁 24AV 電磁弁 24BV 電磁弁 25 オリフィス 26 減圧通報用圧力スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E189 CA08 CA10 CB07 CB10 CC02 CE07 CH03 GA05 MB01 MB05 2F034 AA03 AC08 CA18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流水検知装置の一次側には水源に通じた給
    水管が接続されており、二次側には多数のスプリンクラ
    ーヘッドを取り付けた配管が接続されているとともに、
    該スプリンクラーヘッドの近傍には火災感知器が設置さ
    れていて、しかも一次側と二次側のスプリンクラーヘッ
    ドを取り付けた配管に水が充填されており、流水検知装
    置に弁体を係止するロック装置が設置されたスプリンク
    ラー消火設備において、前記ロック装置は火災感知器が
    作動した場合、または二次側配管内が減圧した後、一定
    時間内に火災感知器が作動した場合に弁体を開放し、ま
    た該ロック装置は二次側配管内が減圧した後、一定時間
    経過しても火災感知器が作動しない場合には弁体を完全
    に閉止し、しかも弁体が完全に閉止した後でも火災感知
    器が作動した場合には弁体を開放できるようになってい
    ることを特徴とするスプリンクラー消火設備。
  2. 【請求項2】本体内には一次側と二次側に分けるチャッ
    キ式の弁体が設置されており、該弁体の近傍には、平時
    弁体の開放を阻止するロック装置が設置されているとと
    もに、弁体とロック装置の係止部とは弁体が閉の状態の
    ときに少量の水を通過させることのできる遊びを有して
    おり、しかも弁座または弁座近傍には信号水取り入れ口
    があって、該信号水取り入れ口は本体外部に設置された
    作動警報用圧力スイッチと接続している流水検知装置に
    おいて、前記ロック装置は本体の壁面を挿通したプッシ
    ュロッドに当接されており、該プッシュロッドは本体外
    部に形成された段付きチャンバーの小面積チャンバーに
    設置されたピストンに固定されているとともに大面積チ
    ャンバー内に設置されたピストンには摺動自在に挿通さ
    れていて、しかも大面積チャンバーと小面積チャンバー
    にはそれぞれ電磁弁を設置した排水パイプと停止弁を設
    置した給水パイプが接続されていることを特徴とする流
    水検知装置。
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