JP2004243105A - 緊急遮断機構付き湿式流水検知装置 - Google Patents

緊急遮断機構付き湿式流水検知装置 Download PDF

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哲郎 菊池
Takashi Takeuchi
孝 竹内
Fukuji Obara
福二 小原
Ryotaro Chiba
亮太郎 千葉
Satoshi Harada
聡 原田
Fumie Kikuchi
文江 菊池
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【課題】 湿式スプリンクラー設備に設けられる二次側配管への給水の遮断手段を有する流水検知装置において、構造がシンプルで安価であり、前記遮断手段の設置スペースを給水配管上に必要としないで、既設のスプリンクラー設備に設置されている流水検知装置と簡単に交換でき、また二次側への通水を停止する遮断手段の異常を監視可能な流水検知装置の提供。
【解決手段】 遮断手段を、流水検知装置3の弁体15の開閉動作の軌道上または軌道延長上に設けたピストン19と、該ピストン19が内部を摺動自在であり、壁面に外部に連通する小孔を有するシリンダー17と、シリンダー17内への加圧手段から構成し、シリンダー17内に加圧流体を導入することでピストン19を弁体15に作用させ弁体15を弁座に着座させることで二次側配管への給水を遮断する。また二次側への給水遮断が解除された際に、二次側へ給水が再開されたかどうかを検知可能な構成とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スプリンクラーヘッドが接続された配管内に消火水が充填されている湿式のスプリンクラー設備に関するものである。
従来において閉鎖型スプリンクラーヘッドを備えるスプリンクラー消火設備は、スプリンクラーヘッドが設置された配管に消火水を充填した湿式スプリンクラー設備が一般的に用いられている。その他に凍結防止の目的で前記配管内に気体を充填した乾式スプリンクラー設備と、スプリンクラーヘッドと火災感知器の両方が作動した場合に消火水を散布する予作動式スプリンクラー設備とがある。
湿式スプリンクラー設備(以下、「スプリンクラー設備」とする)は、コスト面においても他の2つより経済的である。しかしスプリンクラーヘッドが火災時以外に衝撃を受ける等して放水してしまった場合、室内が水浸しになり水損被害が発生することになる。
そこで上記のスプリンクラー設備に、放水停止スイッチの操作によってスプリンクラーが設置されている配管、いわゆる二次側配管への消火水の流路を閉止する遮断手段を設けた流水検知装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
具体的には、図8に示す調圧手段を有する流水検知装置において流水検知装置の弁体が一次側室に配備され、前記調圧手段により弁体の開度が調整される。遮断手段である電動弁51を閉止して調圧手段を作用させなくすると、弁体は一次側から水圧を受ける面積が二次側から水圧を受ける面積よりも大きいので弁体が弁座に着座し、二次側への給水が停止するものである。
また、スプリンクラーヘッドが衝撃等によって開放した場合に、散水を停止させる遮断手段を設けて、該遮断手段を、常時は開状態にあり二次側配管の減圧信号等を受信する受信盤からの信号を受けて閉止する電動弁で構成したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、遮断手段として配管上に常時開状態にある電動弁を流水検知装置と直列に設置し、遮断手段の起動を、スプリンクラーヘッドの作動に伴う流水検知信号を受けた際に、火災検出装置からの火災信号がない場合に起動させるものがある(例えば、特許文献3参照。)。
特開平6−105924号公報 (第3−4頁、第1図) 特許第3205883号公報 (第3−4頁、第1図) 特開平10−5365号公報 (第3−7頁、第1図、第5図)
上記のスプリンクラー設備を新築のビル等に設置するには何ら支障は無いが、既存の建物に設置されているスプリンクラー設備に代えて設置しようとすると以下の問題が発生する。
特許文献1および2に記載されたスプリンクラー設備の遮断手段は、電動弁の開放または閉止によって流水検知装置の弁体を閉止し二次側への給水を停止するものであるが、流水検知装置の構造が複雑でありコスト高となり、また故障等によるメンテナンスにも手間がかかるものであった。
さらに、流水検知装置内部の流路がS字状に湾曲しており、既設のスプリンクラー設備の大部分に使用されている軸支された弁体が回動するスイング式の構造の流水検知装置よりも、流れの抵抗いわゆる圧力損失が大きくなってしまう。
上記の圧力損失の値が、既設のスプリンクラー設備の設計値より超えた場合、二次側配管の容積を減らしたり、または口径が一つ上のサイズの流水検知装置を設置しなければならなくなり、二次側配管等の改修工事が必要となる。
特許文献3に記載されたスプリンクラー消火設備においては、流水検知装置の他に遮断手段が別途配管上に設置されることから、遮断手段である電動弁の設置スペースが必要となり、配管の改修工事をしなければならない。
また、上記の特許文献に記載されている電動弁が何らかの異常により不作動状態となった場合、二次側配管への給水を停止することができず、電動弁の故障に気付くのが遅れる程、水損被害によって多大な損害が発生してしまう。
そこで本発明では、構造がシンプルで安価であり、消火水の供給遮断手段の設置スペースを給水配管上に必要としないで、既設のスプリンクラー設備に設置されている流水検知装置と簡単に交換でき、また二次側への通水を停止する遮断手段の異常を監視可能な流水検知装置の提供を目的としている。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、湿式の消火設備に設けられる開閉弁であって、その内部は給水側に接続される一次側室と、スプリンクラーヘッド側に接続される二次側室とが隔壁によって仕切られており、隔壁には連通口が穿設され、該連通口には開閉自在な弁体が載置されており、流体が一次側から二次側へ流することで生じる現象を検出して流水を検知する流水検知装置において、スプリンクラーヘッドが誤作動した際に、設備配管内の水圧力を利用して前記弁体を閉位置に強制固定させて前記スプリンクラーヘッドへの給水を遮断する遮断手段が設けられた流水検知装置である。
請求項2記載の発明は、前記流水検知装置の遮断手段が、流水検知装置の弁体の開閉動作の軌道上または軌道延長上に設けたピストンと、該ピストンが内部を摺動自在であり、壁面に外部に連通する小孔を有するシリンダーと、シリンダー内への加圧手段から構成し、シリンダー内に加圧流体を導入することでピストンを弁体に作用させ、弁体を弁座に着座させる請求項1記載の流水検知装置である。
請求項3記載の発明は、前記流水検知装置の遮断手段が、流水検知装置の弁体の開閉動作の軌道上または軌道延長上に設けたピストンと、該ピストンが内部を摺動自在であり、壁面に外部に連通する小孔を有するシリンダーと、シリンダー内への加圧手段から構成し、シリンダー内に設置されたピストンに流水検知装置内部へ貫通するロッドを突設し、ロッドの先端に前記連通口を閉鎖可能なディスクを設けて、シリンダー内に加圧流体を導入することで該ディスクにより連通口を塞ぐ請求項1記載の流水検知装置である。
請求項4記載の発明は、前記流水検知装置の隔壁を、斜めに設けた請求項1、2、3記載のいずれかの流水検知装置である。
請求項5記載の発明は、前記シリンダー内への加圧手段が、流水検知装置の一次側室または一次側配管とシリンダーとを接続する配管を常時閉鎖している切換弁である請求項2または3記載の流水検知装置である。
請求項6記載の発明は、前記切換弁が、通電時に流水検知装置の一次側室または一次側配管とシリンダーとが通水可能に切換わる構造である請求項5記載の流水検知装置である。
請求項7記載の発明は、前記シリンダー内への加圧手段の起動が、前記流水検知装置が流水を検知したときに火災感知器の作動信号がない場合に起動される請求項2または3記載の流水検知装置である。
請求項8記載の発明は、前記流水検知装置において、加圧手段を起動した後に火災感知器から火災信号が出力され、弁体の弁座着座状態を解除した際、流体の一次側から二次側への流入により生じる現象が検出されなかった場合には異常警報を出力する請求項7記載の流水検知装置である。
本発明によれば、スプリンクラーヘッドが設けられた二次側配管への給水を停止する遮断手段を設けた流水検知装置において、シリンダー内を摺動するピストンにより弁体を閉止させたり、あるいは一次側室と二次側室とを連通する連通口を塞ぐシンプルな構成にしたことで遮断手段を有する安価な流水検知装置を提供することができる。
また、上記流水検知装置内の隔壁を斜めに設けたことで、消火水の流れの抵抗を低減させ、既設の湿式スプリンクラー設備に設置されている流水検知装置に代わって設置することが可能である。
本発明の流水検知装置を設けたスプリンクラー設備に、スプリンクラーヘッドの近傍に火災感知器を設置して、火災感知器の出力信号と流水検知信号により遮断手段を制御することも可能である。
また、遮断手段が起動された状態で火災感知器から火災信号を受信した場合に、遮断手段が解除され二次側に給水が再開したかどうかを検知し、異常が発生した場合には警報が出力される。
以上のように、水損被害を低減させ、かつ信頼性の高い湿式スプリンクラー設備を提供することが可能である。
本発明の実施例1の流水検知装置が設けられたスプリンクラー設備は、水源1、給水装置2、流水検知装置3、スプリンクラーヘッド4、火災感知器5、信号制御装置6から構成される。
水源1は、消火水を貯蔵しておく水槽であり、給水装置2は配管7に水源1から消火水を汲み上げ、配管7に接続されたスプリンクラーヘッド4へ供給するための装置である。警戒時において配管7は末端のスプリンクラーヘッド4まで消火水が充填されている。なお、水源1および給水装置2のかわりに家庭用の水道設備を使用することも可能である。
流水検知装置3は、弁箱内部が隔壁8により一次側室Iと二次側室IIに仕切られており、隔壁8には一次側室Iと二次側室IIを連通する連通口9が穿設されている。
連通口9の周面に水平溝を刻設しておき、シートリング10を連通口9に装着させる。連通口9とシートリング10との境に前述の水平溝から成る空間が形成され、これを中間室11とする。
シートリング10は円筒形状をしており、周壁の上端の弁座面から外周に貫通する孔12が穿設されており、該孔12はシートリング10を連通口9に装着した際に弁座面から中間室11に通じる流路となる。
中間室11は弁箱外部に続く配管13に設けられた圧力スイッチ14と接続されており、弁座面の上に設置される弁体15が開放されると、孔12に消火水が流入して該消火水は孔12を通って中間室11流れ込み、さらに配管13の途中に設けた圧力スイッチ14に到達して消火水の水圧により圧力スイッチ14が作動する。
弁体15は二次側室II内に設置され警戒時においては弁座に着座している。二次側室IIの消火水がスプリンクラーヘッド4の作動により外部に流出すると、二次側室II内が減圧することから一次側室Iの消火水が弁体15を押上げて二次側室IIへ流入することにより弁体15が開放される。
弁体15の弁座面と反対の面には、棒状のステム16が突設され、該ステム16は二次側室IIの上部に設けられたシリンダー17内を通り、弁箱外部に貫通して設けられている。
ステム16の途中には段部18が形成され、外部に突出する側の軸径が弁体15側の軸径よりも小径となっている。ステム16の小径側には皿状のピストン19が貫通されて設けられている。
ピストン19は筒状のシリンダー17内を摺動可能であり、シリンダー17内はピストン19によって上室20と下室21とに分けられる。上室20には三方弁22が設けられた配管と接続している。下室21は二次側室IIとの境付近に排水管23に通じる孔24が穿設されている。
三方弁22は電気的制御により流路を変更可能であり、a、b、cの接続口を有する。aの接続口は前述のシリンダー17の上室20と接続されている。bの接続口は前述の排水管23に接続され、警戒時の通電していない状態においてはaとbの接続口が開いており流体の通過が可能である。
接続口cは一次側室Iから消火水を取出した配管25が接続されている。接続口cは警戒時において閉鎖されている。
三方弁22に通電すると、接続口a、cが通水可能となる。三方弁22の機構として、電磁弁を利用したり、スプリングリターン式の電動弁が利用できる。
上記構造の流水検知装置3に、一次側室Iから二次側室IIへの通水のみ可能な補助給水手段を設けることも可能であり、具体的には、弁体15に一次側室Iから二次側室IIへ通水可能な逆止弁を設けたり、あるいは一次側室Iと二次側室IIとを接続する配管を設け、該配管上に前述の逆止弁を設けてもよい。
上記構造の流水検知装置以外にも、弁体が開放することにより流水を検知する構造、例えば弁体の動きをリミットスイッチ等で検出したり、前記中間室のかわりに実開昭55−148645号公報に記載されているパイロット弁を用いた構造にすることも可能である。
スプリンクラーヘッド4は、内部に弁体を支持している感熱作動機構を有しており、火災の熱によって感熱作動機構が作動して弁体を開放させ、二次側IIの配管内の消火水を散布するものである。
火災感知器5は、火災の熱や煙等によって火災を感知し、火災信号を出力するものである。火災感知器5は、スプリンクラーヘッド4の作動よりも早く作動するタイプのものを使用するのが好ましい。
信号制御装置6は、流水検知装置3の圧力スイッチ14の作動による流水信号と、火災感知器5の作動による火災信号を受け、各々の信号状態によって給水装置2の起動信号を出力したり、流水検知装置3の通水遮断手段の三方弁22を作動させる等するものである。
次に実施例1の流水検知装置が設けられたスプリンクラー設備の作動について説明する。
火災が発生すると、火災感知器5が作動して信号制御装置6に火災信号を出力する。火災感知器5の作動に続いてスプリンクラーヘッド4が作動すると、二次側室IIと接続している配管内の消火水がスプリンクラーヘッド4より噴出する。
スプリンクラーヘッド4の作動によって二次側室IIに接続された配管内は減圧するので、流水検知装置3の弁体15にかかる力は、一次側室Iよりかかる圧力が二次側室IIの圧力を上回るので、弁体15が少し開方向へ移動し、スプリンクラーヘッドの作動分の流量が流れる程度に開き、一次側室Iより二次側室IIへ消火水が流れ込む。
と同時に、弁座に穿設された孔12内にも消火水が流れ込み、穴12から外部へ続く配管13を通り、配管13の途中に設けられた圧力スイッチ14に消火水が到達し、消火水の圧力によって圧力スイッチ14が作動して信号制御装置6に流水信号を出力する。
信号制御装置6は、圧力スイッチ14より流水信号を受信した際、前述の火災感知器5による火災信号が出力されていれば、給水装置2を起動させて水源1より消火水を汲み上げ、二次側室IIと接続した配管に設けられたスプリンクラーヘッド4に消火水を供給する。
給水装置2の起動により、配管7から一次側室Iを通って加圧された消火水が送られてくるので、弁体15は全開位置まで移動する。送水された消火水はスプリンクラーヘッド4より散布され火災を鎮圧・消火するものである。
続いて、スプリンクラーヘッド4が火災時以外に誤作動した場合について説明する。
スプリンクラーヘッド4が作動すると、前述のように流水検知装置3の弁体15がスプリンクラーヘッドの作動分の流量が流れる程度に開き、流水信号が信号制御装置6へ出力される。
そのとき、信号制御装置6に火災感知器5より火災信号が入力されていない場合、信号制御装置6は三方弁22に信号を送り接続口aとcを開放してbを閉鎖し、シリンダー17の上室20へ一次側室Iの消火水を流入させる。
ピストン19は上室20内に流入してきた消火水の圧力によりステム16の段部18を係止した状態で弁体15側に移動する。下室21内の空気は孔24を通って排水管23へ抜けてゆく。ステム16と固定された弁体15は弁座に着座し、一次側室Iから二次側室IIへの通水を遮断して、スプリンクラーヘッド4の誤作動による水損被害を低減させるものである。
遮断手段が作動したままの状態で火災が発生した場合、火災感知器5により火災が検知されて火災信号が出力されると、火災警報が発せられるとともに、三方弁22の接続口cが閉鎖され、aとbが開放されて通水可能な状態となり、シリンダー17内の消火水が排水される。
ここで二次側IIの圧力は、スプリンクラーヘッドが既に作動している状態なので大気圧に略等しく、一次側I内の消火水の圧力よりも低圧になっているので、弁体15が開いて一次側Iから二次側IIへ消火水が流れる。
弁体15の開放によって、弁座に穿設された孔12内にも消火水が流れ込み、穴12と接続している圧力スイッチ14に消火水が到達し、消火水の圧力によって圧力スイッチ14が作動して信号制御装置6に流水信号を出力する。
該流水信号によって、弁体15が開放されて二次側IIに消火水が供給されていると判断できる。
あるいは、火災感知器5の作動信号によって三方弁22の流路を切換え、シリンダー17内の消火水を排出したにも関わらず、信号制御装置6に流水信号が通知されなかった場合には、何らかの不具合が発生したと判断し、異常警報を出力して人手により手動弁V1、V2を操作してシリンダー17内への給水を停止し、シリンダー17内の消火水を排出させて弁体15を開放して一次側Iから二次側IIへの給水を行う。
一方、三方弁22に通電したままの状態で火災感知器5の作動が無かった場合には、人間によって流水検知装置3およびスプリンクラーヘッド4等の確認を行った後、問題が無ければ復旧を行う。
また、図5に示すように一次側室Iと二次側室IIとを仕切る隔壁8を斜めに設けて上記機構の流水検知装置を構成すると、一次側室Iから二次側室IIへ流れる消火水の圧力損失を低くすることができる。
次に実施例2について図6を参照して説明する。図6は実施例2の流水検知装置の警戒時における断面図である。なお、実施例2の流水検知装置が設置されるスプリンクラー設備の構成は、実施例1で説明した設備と同様である。
図6に示す実施例2の流水検知装置は、軸支された弁体が回動する構造のスイング式の弁体を有する流水検知装置である。なお、実施例1と構造が同じ箇所については同符号を付し、説明は省略する。
実施例2の流水検知装置は、弁箱内部が斜めの隔壁30により一次側室Iと二次側室IIとに分けられている。二次側室IIの隔壁30の近傍に軸受31を設け、弁体32に設けた軸受33および軸受31に弁棒34を貫通させ、弁体32が回動自在に構成されている。
弁体32が着座する隔壁30の弁座面には孔35が穿設され、該孔35は外部へと通じる配管13と中間室11を介して接続され、配管13の途中には圧力スイッチ14が設けられている。
弁体32は警戒時において一次側室Iの消火水と二次側IIの消火水の圧力が等しいので閉止状態にあり、孔35に消火水は流入してこない状態である。
弁体32の開放動作の軌道上にはシリンダー17と二次側室IIとの隔壁36を貫通してピストン19に固定されたロッド37が突出して設けられている。
シリンダー17は二次側室IIの上部に設けられ内部は筒状であり、シリンダー17内を摺動可能なピストン19により上室20と下室21に分けられている。下室21には警戒時にピストン19に設けたロッド37が弁体32の開放動作を阻害しないように、ピストン19をシリンダー17の上室側20へ支持するバネ38が設けられている。
続いて実施例2の流水検知装置の作動について説明する。火災時のスプリンクラーヘッドの作動による流水検知装置の動作は実施例1と同様なので説明は省略する。
スプリンクラーヘッドが誤作動した場合、スプリンクラーヘッド4から消火水が流出すると流水検知装置の弁体32が、スプリンクラーヘッドの作動分の流量が流れる程度に開き、流水信号が信号制御装置6へ出力される。
そのとき、信号制御装置6に火災感知器5より火災信号が入力されていない場合、信号制御装置6は三方弁22に信号を送り接続口aとcを開放してbを閉鎖し、シリンダー17の上室20へ一次側室Iの消火水を流入させる。
ピストン19は上室20内に流入してきた消火水の圧力により下室21側に移動する。下室21内の空気は孔24を通って排水管23へ抜けてゆく。ピストン19から突設されたロッド37は、隔壁36より二次側室IIへさらに突出し、ロッド37の先端が開放状態にある弁体を押圧して弁座に着座させ、一次側室Iから二次側室IIへの通水を遮断して、スプリンクラーヘッド4の誤作動による水損被害を低減させるものである。
次に実施例3の流水検知装置について図7を参照して説明する。図7は実施例3の流水検知装置の警戒時における断面図である。なお、実施例1と構成が同じ箇所については同符号を付して説明は省略する。
図7に示す実施例3の流水検知装置は、二次側室IIへの通水遮断手段として、一次側室Iと二次側室IIとの境の隔壁8の弁座面と反対の面から連通口9を塞ぐディスク40を設けたものである。
流水検知装置は、弁体15と弁座との接触面と反対側にディスク40および一次側室Iの下部にシリンダー17を設け、シリンダー17内には前述のピストン19を設け、該ピストン19とディスク40とをステム41で固定接続する。
シリンダー17内はピストン19により上室42と下室43に分けられる。上室42は一次側室Iとの境付近に配水管23に通じる孔24が穿設されており、下室43は前述の三方弁22が設けられた配管と接続している。
上室42には警戒時にピストン19と固定設置されたディスク40が弁箱内の流れを阻害しないように、ピストン19をシリンダー17の下室側43へ支持するバネ44が設けられている。
続いて実施例3の流水検知装置の作動について説明する。火災時のスプリンクラーヘッドの作動による流水検知装置の動作は実施例1と同様なので説明は省略する。
スプリンクラーヘッドが誤作動した場合、スプリンクラーヘッド4から消火水が流出すると流水検知装置の弁体15が、スプリンクラーヘッドの作動分の流量が流れる程度に開き、流水信号が信号制御装置6へ出力される。
そのとき、信号制御装置6に火災感知器5より火災信号が入力されていない場合、信号制御装置6は三方弁22に信号を送り接続口aとcを開放してbを閉鎖し、シリンダー17の下室43へ一次側室Iの消火水を流入させる。
ピストン19は下室43内に流入してきた消火水の圧力により上室42側に移動する。上室42の空気は孔24を通って排水管23へ抜けてゆく。ピストン19に固定設置されたディスク40は、一次側室Iと二次側室IIとの隔壁8側へ移動し、シートリングの下面に着座することでディスク40が連通口9を塞ぎ、一次側室Iから二次側室IIへの通水を遮断して、スプリンクラーヘッド4の誤作動による水損被害を低減させるものである。
実施例1の流水検知装置が設けられたスプリンクラー設備の系統図 警戒時の流水検知装置の断面図 作動時の流水検知装置の断面図 遮断手段を作動させた場合の流水検知装置の断面図 隔壁を斜めに設けた実施例1の流水検知装置の断面図 実施例2の流水検知装置の警戒時における断面図 実施例3の流水検知装置の警戒時における断面図 従来の流水検知装置が設けられたスプリンクラー設備の系統図
符号の説明
3 流水検知装置
4 スプリンクラーヘッド
5 火災感知器
9 連通口
14 圧力スイッチ
15 弁体
17 シリンダー
19 ピストン
22 三方弁


Claims (8)

  1. 湿式の消火設備に設けられる開閉弁であって、その内部は給水側に接続される一次側室と、スプリンクラーヘッド側に接続される二次側室とが隔壁によって仕切られており、隔壁には連通口が穿設され、該連通口には開閉自在な弁体が載置されており、流体が一次側から二次側へ流することで生じる現象を検出して流水を検知する流水検知装置において、スプリンクラーヘッドが誤作動した際に、設備配管内の水圧力を利用して前記弁体を閉位置に強制固定させて前記スプリンクラーヘッドへの給水を遮断する遮断手段が設けられたことを特徴とする流水検知装置。
  2. 前記流水検知装置の遮断手段は、流水検知装置の弁体の開閉動作の軌道上または軌道延長上に設けたピストンと、該ピストンが内部を摺動自在であり、壁面に外部に連通する小孔を有するシリンダーと、シリンダー内への加圧手段から構成し、シリンダー内に加圧流体を導入することでピストンを弁体に作用させ、弁体を弁座に着座させることを特徴とする請求項1記載の流水検知装置。
  3. 前記流水検知装置の遮断手段は、流水検知装置の弁体の開閉動作の軌道上または軌道延長上に設けたピストンと、該ピストンが内部を摺動自在であり、壁面に外部に連通する小孔を有するシリンダーと、シリンダー内への加圧手段から構成し、シリンダー内に設置されたピストンに流水検知装置内部へ貫通するロッドを突設し、ロッドの先端に前記連通口を閉鎖可能なディスクを設けて、シリンダー内に加圧流体を導入することで該ディスクにより連通口を塞ぐことを特徴とする請求項1記載の流水検知装置。
  4. 前記流水検知装置の隔壁を、斜めに設けたことを特徴とする請求項1、2、3記載のいずれかの流水検知装置。
  5. 前記シリンダー内への加圧手段は、流水検知装置の一次側室または一次側配管とシリンダーとを接続する配管を常時閉鎖している切換弁であることを特徴とする請求項2または3記載の流水検知装置。
  6. 前記切換弁は、通電時に流水検知装置の一次側室または一次側配管とシリンダーとが通水可能に切換わる構造であることを特徴とする請求項5記載の流水検知装置。
  7. 前記シリンダー内への加圧手段の起動は、前記流水検知装置が流水を検知したときに火災感知器の作動信号がない場合に起動されることを特徴とする請求項2または3記載の流水検知装置。
  8. 前記流水検知装置において、加圧手段を起動した後に火災感知器から火災信号が出力され、弁体の弁座着座状態を解除した際、流体の一次側から二次側への流入により生じる現象が検出されなかった場合には異常警報を出力することを特徴とする請求項7記載の流水検知装置。
JP2003325799A 2003-01-20 2003-09-18 緊急遮断機構付き湿式流水検知装置 Withdrawn JP2004243105A (ja)

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