JP2001110739A - Simox基板及びその製造方法 - Google Patents
Simox基板及びその製造方法Info
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Abstract
品質の活性層及び埋め込み酸化膜(BOX)を備えたS
IMOX基板及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 シリコン半導体のSIMOX基板及びそ
の製造方法において、シリコン半導体基板1表面に酸素
イオンを注入する工程と、単結晶として残った表面にシ
リコンエピタキシャル成長を行う工程と、その後、11
00℃以上1400℃以下の酸化雰囲気下で高温熱処理
を行う工程を備え、最終的に活性層(エピタキシャル
層)e、埋め込み酸化膜(BOX)o、支持基板1の三
層構造を備えたSIMOX基板3となす、SIMOX基
板3及びその製造方法である。
Description
びその製造方法に係り、特に低エネルギー条件かつ低ド
ーズ条件で酸素イオンを注入して形成する、高品質なS
IMOX基板及びその製造方法に関する。
(SiO2)を介在させて貼り合わせた後、活性側とな
る半導体基板を薄膜化して形成する、SOI(Silicon
on Insulator) 基板が知られている。SOI基板
は、高耐圧性及び高速性等の効果を有する半導体デバイ
ス用の基板として用いられている。
る。SIMOX(separation by implanted oxygen)基
板とは、シリコン基板中に酸素の高濃度イオンを注入し
て、シリコン基板中に酸化膜(SiO2)を形成したS
OI基板である。
晶シリコン基板を500℃乃至600℃に加熱し、加熱
した状態で高濃度の酸素原子イオン又は酸素分子イオン
を前記単結晶シリコン基板に注入して、所定深さの高濃
度酸素イオン注入層を形成する。その後、前記シリコン
基板は、1100℃以上1400℃以下の微量酸素含有
不活性ガス雰囲気下で、数時間熱処理を行い、前記酸素
イオン注入層を埋め込み酸化膜(以下、埋め込み酸化膜
を「BOX」という。)とし、表面にシリコン単結晶の
活性層を有するSIMOX基板とする。SIMOX基板
は、二枚のシリコン基板の貼り合わされたSOI基板と
比較して、表面の研磨加工を必要とせず、表面の活性層
領域の膜厚均一性に優れ、かつ、SOI基板のように二
枚の半導体を貼り合わせて形成する必要がないという利
点を有する。
IMOX基板の製造方法においては、前記熱処理を施し
た後、更に酸素含有率を高くしたガス雰囲気下で、再度
熱処理を施し、BOXを厚膜化する方法や、BOX内の
ピンホールを低減させる方法(以下「ITOX処理」と
いう。)が開示されている。
後に熱処理を行い、予め埋め込み酸化膜を形成したSI
MOX基板に、酸素イオン注入量により計算される理論
的膜厚となる熱処理を行った後、前記基板を高温酸素雰
囲気中で酸化処理を施し、表面シリコン層の結晶欠陥を
発生させず、また、埋め込み酸化膜に発生するピンホー
ルを閉塞している。また、高温酸化処理の前後に犠牲酸
化処理を行い、表面活性層を所望の厚さまで薄膜化して
いる。
OX基板は、高エネルギー条件、かつ、高ドーズ条件に
よってイオンを注入してSIMOX基板を製造してい
た。例えば、酸素原子イオンをシリコン単結晶基板に注
入する際には、注入エネルギーとして、180〜200
KeV必要であり、ドーズ量は、1.0×1018/cm
−2〜2.0×101 8/cm−2必要である。
は、SIMOX基板の活性層に高密度の貫通転位や積層
欠陥を誘発するという問題がある。
基板の製造方法において、イオン注入の条件として、高
エネルギー条件かつ低ドーズ条件が、現在のSIMOX
基板の製造の主流となっている。
合、酸素ドーズ量が低いため、BOXの信頼性を向上す
るためには、前述したように、酸素イオン注入量により
計算される理論的膜厚となる熱処理を行うITOX処理
を実施する必要がある。
で製造し、活性層をより薄膜化したSIMOX基板も要
求されている。例えば、低エネルギー条件かつ低ドーズ
条件として、酸素原子イオンの注入エネルギーは、30
KeV程度、かつ、ドーズ量は、2×1017cm−2
〜4×1017cm−2の条件でSIMOX基板の製造
が行われる場合もある。
かつ、低ドーズ条件でSIMOX基板を製造した場合
は、基板の活性層が薄膜化されるため、理論的膜厚とな
っている埋め込み酸化膜の上に、更に酸化膜を形成し、
埋め込み酸化膜を厚膜化するITOX処理を行うことが
できず、BOXの信頼性に疑問が残るという問題があ
る。
エネルギー条件、かつ、低ドーズ条件でSIMOX基板
を製造し、従来品よりも高品質である活性層及びBOX
を備えたSIMOX基板、及びBOXの膜厚制御も可能
とするSIMOX基板の製造方法を提供することを目的
とする。
た発明は、シリコン半導体のSIMOX基板の製造方法
において、シリコン半導体基板表面に酸素イオンを注入
する工程と、単結晶として残った表面にシリコンエピタ
キシャル成長を行う工程と、その後、1100℃以上1
400℃以下の酸化雰囲気下で高温熱処理を行う工程を
備えたSIMOX基板の製造方法である。
面は、注入したイオンのイオン加速エネルギーが高いた
め、単結晶構造を有する。このため基板表面に単結晶成
長層となる良好なエピタキシャル成長を行うことが可能
となり、所望の厚さのエピタキシャル層を形成し、埋め
込み酸化膜(BOX)形成後は、所望の膜厚の活性層と
なる。その後、半導体基板に注入されたイオンは、酸化
性雰囲気下の高温熱処理工程において、基板中に埋め込
み酸化膜(BOX)を形成し、SIMOX基板となる。
注入イオンにより形成する埋め込み酸化膜(BOX)
は、エピタキシャル成長により形成されたエピタキシャ
ル層下の活性層側領域である、貫通転位や積層欠陥の存
在するシリコンを消費して所望の厚さに制御できる。こ
のため、イオン注入を低エネルギー条件かつ低ドーズ条
件としてSIMOX基板を製造した場合であっても、所
望の厚さの活性層及び埋め込み酸化膜を備え、欠陥の少
ない高品質なSIMOX基板を提供することが可能とな
る。
求項1記載の前記高温熱処理を行う工程において、酸化
性雰囲気中の酸素分圧が0.05%以上であるSIMO
X基板の製造方法である。
で、1100℃以上1400℃以下の温度範囲で熱処理
を行うと、シリコン半導体基板表面の熱酸化膜が成長
し、同時に、前記基板内部にも雰囲気中の酸素が前記基
板へ内方拡散され、基板内部の埋め込み酸化膜(BO
X)も成長する。また、1100℃以上の熱処理では、
熱処理初期に高酸素分圧下だと、活性層側に欠陥を誘発
しやすくなる。また、酸素分圧が低すぎるとBOX成長
が起こらないので下限として0.05%とした。
求項1記載の前記高温熱処理工程において、埋め込み酸
化膜を形成する際に、内部酸化によって、高温熱処理工
程前に形成したエピタキシャル層下の領域を埋め込み酸
化膜として消費し、活性層と、埋め込み酸化膜と、支持
基板の三層構造を備えたSIMOX基板となす製造方法
である。
って形成する埋め込み酸化膜は、シリコン半導体基板に
おいて、あらかじめ形成したエピタキシャル膜下の活性
層側領域の消費を意味するため、基板は最終的に活性
層、埋め込み酸化膜(BOX)、支持基板の三層構造と
なる。埋め込み酸化膜は、貫通転位や積層欠陥の存在す
る活性層側のシリコンを埋め込み酸化膜として消費して
成長し、膜厚が制御されるため、貫通転位や積層欠陥の
存在しない信頼性の高い三層構造のSIMOX基板とな
すことができる。
求項1乃至3いずれか記載の前記酸素イオンを注入する
工程において、ソース源として、酸素原子イオン又は酸
素分子イオンを用いている。
求項1乃至4いずれか記載の前記酸素イオンを注入する
工程において、酸素原子イオンをソース源とする場合
は、注入エネルギーを40KeV以下で注入し、酸素分
子イオンをソース源とする場合は、注入エネルギーを8
0KeV以下で注入する。
eV、酸素分子イオンの注入エネルギーを80KeVの
低エネルギー条件であっても、エピタキシャル膜下の活
性層側領域を効率良く消費して、埋め込み酸化膜(BO
X)の膜厚を所望の厚さとすることが可能となる。
求項3乃至5の発明において、前記酸素イオンを注入す
る工程後、前記エピタキシャル成長処理工程前に、10
50℃以上の水素ガス雰囲気で1秒以上の熱処理する工
程を設けたSIMOX基板の製造方法である。
して、1050℃以上の高温で短時間、水素ガスのみの
雰囲気下で熱処理を行うと、半導体基板の欠陥密度の低
減が可能となり、高品質なSIMOX基板の製造が可能
となる。
ン半導体のSIMOX基板において、SIMOX基板
は、酸素イオンを注入する手段と、エピタキシャル成長
手段と、1100℃以上1400℃以下の酸化雰囲気下
の高温熱処理手段によって、活性層と、エピタキシャル
成長手段によって形成されたエピタキシャル層下の領域
を酸化膜として消費した埋め込み酸化膜層と、支持基板
の三層構造となる。
ピタキシャル層を形成し、エピタキシャル層下の貫通転
位や積層欠陥の存在する活性領域側のシリコンを消費し
て埋め込み酸化膜を形成し、埋め込み酸化膜も所望の厚
さとすることができるため、低エネルギー条件、かつ低
ドーズ条件であっても、信頼性の高い、高品質なSIM
OX基板を提供することが可能となる。
づいて詳細に説明する。
4×1017cm−3[old ASTM]のシリコン単結晶
基板に、2.4×1017cm−2の酸素分子イオンを
注入エネルギー40KeVで注入したサンプルAと、同
様に2.4×1017cm− 2の酸素分子イオンを注入
エネルギー80KeVで注入したサンプルBを準備し
た。
となるシリコン単結晶基板は、高酸素濃度の酸素を含有
するシリコン基板を用いることが望ましい。
板1に、各注入エネルギー条件で、前記所定のドーズ量
の酸素イオンを注入する。
枚用意し、各サンプルA及びサンプルBをエピタキシャ
ル成長炉に導入した後、前処理として、水素ガス雰囲気
下で1秒から5分間、950℃、1000℃、1050
℃、1100℃、及び1150℃の各温度で熱処理を施
した。
面に約0.2μmの厚さのエピタキシャル成長膜を形成
したサンプルAe、サンプルBeを製造した。
注入後のシリコン単結晶基板1に、エピタキシャル成長
膜eを形成した模式図である。
いて,スポットライト下にて、基板表面の観察を行っ
た。
形成したサンプルAe及びBeのうち、1050℃以上の
温度で前処理を行ったサンプルについては、サンプルA
e及びサンプルBeとも、ヘイズ及びパーティクルの低減
が確認できた。
雰囲気下において施す熱処理は、1050℃以上で行う
ことが望ましい。
た各サンプルAe及びサンプルBeを拡散炉にて、酸素分
圧0.05%の酸化雰囲気下で、1350℃、4時間の
熱処理を施し,サンプルAeo、及びサンプルBeoを製造
した。
形成した基板1に、前記酸素分圧0.05%の酸化雰囲
気下で、1350℃、4時間の熱処理を施し、基板1
に、エピタキシャル成長膜e、埋め込み酸化膜(BO
X)o及びエピタキシャル成長膜eとBOXoとの間の
活性層側シリコンsの四層構造からなるSIMOX基板
2を示す図である。
で、1100℃以上1400℃以下の温度範囲で熱処理
を行うと、シリコン半導体基板表面に熱酸化膜が成長す
るとともに、基板1内部に雰囲気中の酸素が内方拡散
し、基板内部の埋め込み酸化膜BOXoが成長する。B
OXoは、エピタキシャル成長膜e下の領域の貫通転位
や、積層欠陥の存在するシリコンsを消費して成長す
る。従って、図1(5)に示すように、最終的には、エ
ピタキシャル層(活性層)e、BOXo、支持基板1の
三層構造となるSIMOX基板3を形成し、貫通転位や
積層欠陥の存在しない信頼性の高い三層構造のSIMO
X基板となすことができる。
し、電子顕微鏡にて、各サンプルAeo、及びサンプルB
eoのSOI構造の観察を行った。
性層、BOX及び支持基板からなる三層構造であるSO
I構造が確認された。
約0.22μmであり、BOX膜厚は、約30nmであ
った。
約0.26μmであり、BOX膜厚は、約40nmであ
ることが確認できた。
処理をしないサンプルAについて、拡散炉にて酸素分圧
0.05%のガス雰囲気で、1350℃、4時間の熱処
理を施したサンプルAoを製造した。その後、前記サン
プルAoを劈開して、電子顕微鏡にて、SOI構造の観
察を行った。この結果、エピタキシャル成長処理を施さ
ずに、酸素分圧0.05%の酸化雰囲気で、1350
℃、4時間の熱処理を施したサンプルAoの活性層の厚さ
は、約20nmであり、BOX膜厚は、約30nmであ
ることが確認できた。
条件、かつ低ドーズ条件で、イオン注入した場合であっ
ても、エピタキシャル処理した後、所定の酸素分圧下に
おいて所定の熱処理を施すことにより、所望の膜厚を備
えた活性層及びBOXを備え、欠陥の少ない信頼性の高
いSIMOX基板を得ることができた。
ー40KeVで酸素イオン分子2.4×1017cm
−2で注入したサンプルAを酸素分圧20%にて、13
50℃で4時間熱処理を施したサンプルAo'を形成し
た。同様にサンプルAについて、水素ガス雰囲気下で各
温度の熱処理を施した後、1050℃の温度で、約0.
2μmの厚みのエピタキシャル成長膜を形成し、更に、
酸素分圧20%にて、1350℃の4時間の熱処理を施
したサンプルAeo'を形成した。
電子顕微鏡にて、各サンプルのSOI構造の観察を行っ
た。
酸素分圧が0.05%から20%に増加したため、表面
酸化によって、サンプルAo'の活性層は、完全に消滅し
ていた。
後、熱処理を行ったサンプルAeo'については、活性層
が約0.18μm、BOX膜厚さが約40nmとなって
いることが確認できた。
前にエピタキシャル成長を行う処理を施すことにより、
活性層を消滅させることなく、所望の膜厚の活性層、B
OX、支持基板の三層構造を備えたSIMOX基板を製
造することが可能となる。
後、酸素分圧0.05%以上の酸化雰囲気下で熱処理を
行うことにより、薄膜化した活性層、所望のBOX膜厚
となるSIMOX基板を得ることが確認できた。
度1.4×1017cm−3[oldASTM]のシリコン単
結晶基板に、2.4×1017cm−2の酸素分子イオ
ンを注入エネルギー40KeVで注入したサンプルAを
エピタキシャル成長炉に導入した後、前処理として、水
素ガス雰囲気中に塩酸ガスを微量導入し、基板表面をわ
ずかにエッチング・オフさせたサンプルAoffを形成し
た。
で、基板表面に約0.2μmの厚さのエピタキシャル成
長膜を形成したサンプルAoffeを製造した。
成したサンプルAoffeを拡散炉にて、酸素分圧0.05
%のガス雰囲気下で、1350℃、4時間の熱処理を施
し,サンプルAoffeoを製造した。
顕微鏡にてSOI構造の観察を行ったところ、SOI構
造は確認できるものの、本例のサンプルAoffeoと、水
素ガスのみの雰囲気中で、同温度にて前処理を施した前
記サンプルAeoの欠陥密度を比較すると、サンプルAeo
に存在する欠陥密度の方が明らかに少なく、水素ガス雰
囲気中のみの前処理を施すことにより、欠陥密度の少な
いSIMOX基板の製造が可能となることが確認でき
た。
度1.4×1017cm−3[oldASTM]のシリコン単
結晶基板に、2.4×1017cm−2の酸素分子イオ
ンを注入エネルギー40KeVで注入したサンプルA
に、水素雰囲気下で、1秒から5分間、1050℃以上の
温度で熱処理を施し、基板表面に約0.2μmの厚さの
エピタキシャル成長膜を形成したサンプルAeを、拡散
炉にて、酸素分圧100%の雰囲気下で、1350℃、
6時間の熱処理を施し、サンプルAeo''を製造した。
微鏡にてSOI構造の観察を行ったところ、サンプルA
eo''について、SOI構造が確認された。
り、活性層側のシリコン単結晶領域が消費されており、
消費したシリコン単結晶領域には、貫通転位や積層欠陥
等の欠陥部位が存在する活性層側領域のシリコンを消費
して、所望の厚さのBOXとなっており、所望の厚さを
備えた活性層、BOX、及びシリコン基板の三層構造を
備えたSIMOX基板が得られた。
条件にて、イオン注入した後、エピタキシャル成長処理
を行い、1050℃以上、酸素分圧0.05%以上の酸
化雰囲気において、熱処理を施すと、所望の膜厚の活性
層、所望の厚さのBOX及びシリコン基板の三層構造を
備えたSIMOX基板を得ることができる。
ン半導体のSIMOX基板の製造方法において、シリコ
ン半導体基板表面に酸素イオンを注入する工程と、単結
晶として残った表面にシリコンエピタキシャル成長を行
う工程と、その後、1100℃以上1400℃以下の酸
化雰囲気下で高温熱処理を行う工程を備えたSIMOX
基板の製造方法である。
素分圧が0.05%以上となる条件にて行う。また、酸
素イオンを注入する工程において、ソース源となる酸素
イオンは、酸素原子イオンまたは酸素分子イオンを用
い、酸素原子イオンをソース源として用いる場合は、注
入エネルギー40KeV以下で注入し、酸素分子イオン
をソース源として用いる場合は、注入エネルギー80K
eV以下で注入する。
エピタキシャル成長処理工程前に、1050℃以上の水
素ガス雰囲気で1秒以上の熱処理する工程を備えてい
る。
面は、注入したイオンのイオン加速エネルギーが高く、
単結晶構造を有し、基板表面に単結晶層となる良好なエ
ピタキシャル成長を行うことが可能となり、所望の厚さ
のエピタキシャル層が形成される。
分圧が0.05%以上の酸化雰囲気下で、1100℃以
上1400℃以下の温度範囲で熱処理を行うと、シリコ
ン半導体基板表面の熱酸化膜が成長し、同時に、前記基
板内部にも、雰囲気中の酸素が前記基板へ内方拡散さ
れ、基板内部の埋め込み酸化膜(BOX)も成長する。
基板において、あらかじめ形成したエピタキシャル膜下
の活性層側領域の消費を意味するため、基板は、最終的
に活性層、埋め込み酸化膜(BOX)、支持基板の三層
構造となり、貫通転位や積層欠陥の存在する活性層側の
シリコンを埋め込み酸化膜として消費する。
eV、酸素分子イオンの注入エネルギーを80KeVの
低エネルギー条件、かつ低ドーズ条件であっても、エピ
タキシャル膜下の活性層側領域を効率良く消費して、埋
め込み酸化膜(BOX)の膜厚を所望の厚さとすること
が可能となる。
処理として、1050℃以上の高温で短時間、水素ガス
のみの雰囲気下で熱処理を行うと、半導体基板の欠陥密
度の低減が可能となり、高品質なSIMOX基板の製造
が可能となる。
その製造方法によれば、低エネルギー、かつ低ドーズ条
件において、所望の厚みの活性層であるエピタキシャル
層、所望の厚みのBOX、支持基板の三層構造を形成
し、貫通転位や,積層欠陥の存在しない信頼性の高い、
高品質なSIMOX基板を提供できる。
製造工程を示す工程図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 シリコン半導体のSIMOX基板の製造
方法において、 シリコン半導体基板表面に酸素イオンを注入する工程
と、 単結晶として残った基板表面にエピタキシャル成長を行
う工程とその後、1100℃以上1400℃以下の酸化
雰囲気下で高温熱処理を行う工程を備えたことを特徴と
するSIMOX基板の製造方法。 - 【請求項2】 前記1100℃以上1400℃以下の酸
化雰囲気で高温熱処理を行う工程において、酸化雰囲気
中の酸素分圧が0.05%以上であることを特徴とする
前記請求項1記載のSIMOX基板の製造方法。 - 【請求項3】 前記高温熱処理工程において、埋め込み
酸化膜を形成する際に内部酸化によって、高温熱処理工
程前に形成したエピタキシャル層下の領域を酸化膜とし
て消費し、 活性層と、埋め込み酸化膜と、支持基板の三層構造を備
えたSIMOX基板となすことを特徴とする前記請求項
1又は2記載のSIMOX基板の製造方法。 - 【請求項4】 前記酸素イオンを注入する工程におい
て、ソース源として、酸素原子イオン又は酸素分子イオ
ンを用いることを特徴とする前記請求項1乃至3いずれ
か記載のSIMOX基板の製造方法。 - 【請求項5】 前記酸素イオンを注入する工程におい
て、酸素原子イオンをソース源とする場合は、注入エネ
ルギーを40KeV以下で注入し、酸素分子イオンをソ
ース源とする場合は、注入エネルギーを80KeV以下
で注入することを特徴とする前記請求項1乃至4記載の
SIMOX基板の製造方法。 - 【請求項6】 前記酸素イオンを注入する工程後、前記
エピタキシャル成長処理工程前に、1050℃以上の水
素ガス雰囲気で1秒以上の熱処理する工程を設けたこと
を特徴とする前記請求項3乃至5いずれか記載のSIM
OX基板の製造方法。 - 【請求項7】 シリコン半導体のSIMOX基板におい
て、 SIMOX基板は、酸素イオンを注入する手段と、エピ
タキシャル成長手段と、1100℃以上1400℃以下
の酸化雰囲気下の高温熱処理手段によって、活性層と、
エピタキシャル層下の領域を消費した埋め込み酸化膜層
と、支持基板の三層構造となることを特徴とするSIM
OX基板。
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---|---|---|---|
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JP2007520891A (ja) * | 2004-02-04 | 2007-07-26 | フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド | ローカルsoiを備えた半導体装置を形成するための方法 |
CN100342492C (zh) * | 2003-03-14 | 2007-10-10 | 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 | 一种厚膜绝缘层上硅材料的制备方法 |
JP2010003852A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Sumco Corp | エピタキシャルウェーハおよびその製造方法 |
WO2024130780A1 (zh) * | 2022-12-21 | 2024-06-27 | 中环领先半导体科技股份有限公司 | 一种半导体材料、制备方法和半导体器件 |
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