JP2001110384A - パック電池 - Google Patents

パック電池

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JP2001110384A
JP2001110384A JP2000171971A JP2000171971A JP2001110384A JP 2001110384 A JP2001110384 A JP 2001110384A JP 2000171971 A JP2000171971 A JP 2000171971A JP 2000171971 A JP2000171971 A JP 2000171971A JP 2001110384 A JP2001110384 A JP 2001110384A
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勝彦 熊倉
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納した電池をそのブランドなどの表示面を
常に正面に向けて保持すること、および電池使用に際し
ては容易に取り出すことができ、さらにリサイクルに好
適なパック電池を提供する。 【解決手段】 1個の円筒形電池を収納する凹部を有す
る少なくとも1個の電池保持部を設けた透明な合成樹脂
製フィルム、および前記フィルムを接着してフィルムを
支持するとともに前記凹部の開口部を封じる台紙を具備
し、前記フィルムの、電池端部周辺に対応するコーナー
部分が薄いことを特徴とするパック電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単3形乾電池など
の小型円筒形電池を収納して販売に供するパック電池に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電池その他の小型日用雑貨品を収納して
販売に供するためのパックには多種多様なものがある。
電池の分野においては、2個あるいは4個を透明な熱収
縮性樹脂チューブで包装したいわゆるシュリンクパック
やブリスターパックが広く用いられている。これらのパ
ックに収納される電池数は、その電池を使用する機器に
対応して異なる。例えば、CDプレイヤーやMDプレイ
ヤーでは、通常単3形乾電池を1個使用する。需要者は
ストックとして多数の電池を手元に用意するのが普通で
ある。そのような需要者には、複数個の電池をひとまと
めにして収納したパックよりは1個1個を独立にして収
納したパックの方が好まれる。複数個の電池をひとまと
めにして収納したパックでは、いったんパックを開封す
ると、それぞれの電池がバラバラとなり、新しいものと
使用済みのものとの区別がつきにくくなる。一方、複数
の電池を個々に独立して収納したパックであれば、使用
の都度個々の電池を切り離して開封すればよいので、新
しいものは使用済みのものと明確に区別して保管するこ
とができる。
【0003】上記のように、複数の電池を個々に独立し
て収納したパックにおいては、電池の外周表面に表示し
た電池の種類、グレード、ブランドなどが直接パック正
面から認識できるように、電池の表示面が正面となるよ
うに電池を配列してパックすることが望まれている。こ
の種の従来のパックは、電池を収容する凹部を設けた樹
脂フィルムからなるブリスター、および前記ブリスター
を接着してブリスターを支持するとともに前記凹部の開
口部を封じる台紙から構成されている。このパックで
は、個々の電池を強固に固定することができず、輸送中
に受ける振動などにより凹部において電池が容易に回転
してしまい、電池の表示面がパックの正面に位置しなく
なるという不都合があった。
【0004】さらに、このようなパックにおいては、個
々の電池を取り出す際に、前記開口部を封じている台紙
を剥がさなければならず、より容易に電池を取り出すこ
とができるように、前記凹部を覆う台紙部分にミシン目
が施されている。しかし、台紙の種類によっては、台紙
をミシン目に沿って破断して開くために大きな力が必要
となる場合がある。また、ミシン目に沿って破断するの
が困難であり、途中で台紙のみがちぎれたり、破断面が
美観を損なうなどの問題があった。
【0005】また、近年の環境問題に対する意識が高ま
るなか、複数の異なる材質の部材からなる上述のような
パックは、廃棄処理および再利用の観点からは、あまり
好ましいものではない。すなわち、例えば分別回収のた
めには、前記フィルムと台紙の材質を同じものにするの
が望ましい。さらに、前記パックは、電池だけでなく種
々の製品を収納するために用いられることから、内部が
完全に見えるように透明であることも好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の観点から、第1
に、本発明は、パックを開封して上記のように固定され
た電池を取り出す際に容易に取り出すことができるパッ
ク電池を提供することを目的とする。第2に、本発明
は、複数の電池を個々に独立して収納したパックにおけ
る上記の問題を解決し、電池のブランドなどを表示する
面を常にパックの正面に位置させるべく、個々の電池が
回転しないように固定したパック電池を提供することを
目的とする。第3に、本発明は、分別回収および再利用
に適した単一の部材からなるパック電池を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、1個の円筒形
電池を収納する凹部を有する少なくとも1個の電池保持
部を設けた透明な合成樹脂製フィルム、および前記フィ
ルムを接着してフィルムを支持するとともに前記凹部の
開口部を封じる台紙を具備し、前記フィルムの電池端部
周辺に対応するコーナー部分が他の部分よりも薄いこと
を特徴とするパック電池に関する。前記パック電池にお
いては、前記フィルムの凹部が、電池の端子キャップ側
に対応する側壁部分に、前記端子キャップを案内する溝
を有し、前記溝の終端部で前記電池が台紙へ圧接されて
いるのが有効である。また、前記台紙が紙からなり、前
記台紙を構成する紙繊維が、前記電池の長手方向におい
て、前記台紙に設けられた開口用ミシン目に平行に配列
しているのが有効である。さらに、前記台紙が合成樹脂
からなり、前記台紙と前記フィルムとの接着部分以外の
部分に、開口用ミシン目を有するのが有効である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係るパック電池は、上述
のように第1〜3の目的を達成するために、種々の構成
要件を具備し得る。本発明は、1個の円筒形電池を収納
する凹部を有する少なくとも1個の電池保持部を設けた
透明な合成樹脂製フィルム、および前記フィルムを接着
してフィルムを支持するとともに前記凹部の開口部を封
じる台紙を具備し、前記フィルムの電池端部周辺に対応
するコーナー部分が他の部分よりも薄いことを特徴とす
るパック電池に関する。前記フィルムの凹部の底部中ほ
どの部分が厚く、その肉厚部分で前記電池が台紙へ圧接
されているのが有効である。さらに、前記フィルムの凹
部が、電池の端子キャップ側に対応する側壁部分に、前
記端子キャップを案内する溝を有し、前記溝の終端部で
前記電池が台紙へ圧接されているのが有効である。
【0009】前記パック電池においては、前記台紙が、
前記凹部を解放するための開口用ミシン目を有するのが
有効である。この場合、前記台紙が、前記フィルムとの
接着部分以外の部分に、前記開口用ミシン目を有するの
が有効である。また、前記フィルムおよび台紙が、前記
フィルムと台紙の接着部分において、前記フィルムの個
々の電池保持部を台紙とともに他の部分から切り離すた
めの分離用ミシン目を有するのが有効である。また、前
記台紙が紙からなり、前記台紙を構成する紙繊維が、前
記電池の長手方向において、前記ミシン目に平行に配列
しているのが有効である。この場合、前記台紙が複数の
層からなり、各層を構成する紙繊維が、前記電池の長手
方向において、前記ミシン目に平行に配列しているのも
有効である。さらに、前記台紙が前記フィルムと同様に
合成樹脂からなることも有効である。このとき、上述の
ように、前記台紙が、前記フィルムとの接着部分以外の
部分に、前記開口用ミシン目を有するのが有効である。
【0010】本発明に係るパック電池は、各目的に対応
した上記構成要件を複数具備することも可能であり、こ
の場合には複数の目的を達成する優れたパック電池を得
ることができる。以下に、上記第1〜3の個々の目的に
応じた本発明の実施の形態について説明するが、本発明
はこれらのみに限定されるものではない。
【0011】《実施の形態1》本発明の実施の形態1に
係るパック電池は、台紙に接合される透明な合成樹脂フ
ィルムに設けられた電池保持部が、電池を収納する凹部
を有し、その凹部は電池の端子キャップを案内する溝を
有している。この溝を設けたことにより、端子キャップ
の頂部および鍔部と電池の底部とに、これらに対応する
フィルムの凹部の側壁部を密着させることができる。こ
れによって電池の上下(上端および下端)をフィルムに
より押さえることができるから、凹部内において電池が
振動などにより回転するのを抑制することができる。
【0012】この種のパック電池においては、樹脂フィ
ルムの電池収納用凹部を電池に密着するような寸法に設
計することは可能である。電池の高さは直径に比べて大
きいから、凹部は電池の側面に対応する部分が長い長方
形となる。さらに、前記案内溝を設けることにより、当
該溝の終端部で電池を台紙へ圧接するように構成するこ
とができる。または、フィルムの凹部の底部中ほどの部
分の肉厚を厚くし、その肉厚部分で電池を台紙へ圧接す
るように構成することもできる。これらの構成により、
電池のパック内での回転をより効果的に阻止することが
できる。
【0013】上記のように電池がフィルムの凹部内で回
転しないようにフィルムにより台紙へ圧接されて包装さ
れたパックにおいては、凹部の開口部を封じている台紙
をミシン目で切り離した際、電池はフィルムの凹部内に
きっちり嵌め込まれているから、容易には取り出せない
ことがある。しかし、本発明のパックにおいては、前記
フィルムの肉厚が、電池端部周辺に対応するコーナー部
分で、薄く構成されている。従って、この肉薄のコーナ
ー部分を指先で押圧することにより、電池端部周辺を押
して凹部から電池を簡単に飛び出させることができる。
【0014】以下、本発明をその実施例を示す図面を参
照して説明する。図1は本発明によるパック電池の全体
構成を示す斜視図である。また、図2は、図1に示すパ
ック電池の背面図である。パック電池1は、裏面側の厚
紙製台紙3、裏面側に電池収納用凹部5a(図4参
照。)を有し正面側へ突出している電池保持部5を所定
の間隔を隔てて4個設けた透明な合成樹脂製フィルム
(例えばポリエチレンテレフタレート製フィルム)4、
およびフィルム4の各凹部5aに収納された円筒形電池
2(図4参照。)から構成されている。そして、フィル
ム4を台紙3に接着することにより、凹部5aの開口部
を台紙により封じ、電池2を凹部5a内に収納してい
る。次に、このように包装された電池(単位パック)を
個々に切り離すために、台紙およびフィルムを貫通する
ように分離用ミシン目6を加工する。
【0015】このようにして作られたパック電池は、4
個の単位パック7a、7b、7c及び7dが、吊り下げ
穴8を有する吊り下げ片9に、ミシン目6を介して連な
った構造を有する。吊り下げ片9においては、フィルム
4には、裏面側を凹部とした補強用の突部10が設けら
れおり、これにより吊り下げ片9の折れ曲がりを防止し
ている。台紙3には、図2に示すように、フィルム4の
凹部に収納される電池を取り出す際に、凹部5aを開口
するための開口用ミシン目11および切り目12があら
かじめ設けてある。
【0016】次に、フィルム4の電池保持部5の構造に
ついて図5を参照して説明する。円筒形電池2からは、
一方の端部に端子キャップ、通常正極端子キャップ2a
を突出している。そこで、フィルム4の凹部5aには、
端子キャップ2aに対応する側壁に端子キャップを案内
する溝5bを設けている。そして、凹部5aの深さは、
電池の直径より若干小さく設定するとともに、溝5bの
終端部5b’で端子キャップ2aを台紙3側へ圧接する
ように設計している。このような構成の凹部5aを形成
するには、図6に示すように、上記溝5bを有する凹部
5aの形状に対応する形状の凹部14を有する金型13
の上面に、合成樹脂製フィルムをのせ、加熱下において
凹部14内へフィルムを吸引させることにより、フィル
ムを伸延させて金型の凹部14内に密着させる。この方
法によると、出来上がりのフィルムは、その凹部5aの
底の中ほど5mの部分で肉厚が厚く、電池端部周辺に対
応するコーナー部分5fおよび5rの肉厚が薄くなる。
このようにして作製したフィルム4の各凹部5a内に電
池2をその表示面が開口部側に面するようにセットし、
台紙に重ね合わせ、加熱、加圧することによりフィルム
4と台紙3とを接着する。なお、台紙の表面には、あら
かじめホットメルト接着剤を塗着する。
【0017】上記のパック電池は、図3に示すように、
まず最下段の単位パック7dを分離用ミシン目6で切り
離し、次いで、図4に示すように、切り目12の部分か
ら台紙の切り離し部分3dを指先でつまみ、手前側に引
っ張ることにより切り離し部分3dを開口用ミシン目1
1で切り離す。こうしてフィルム4の凹部5aの開口部
を開放した後、凹部5aの溝5bを有する側の開口縁部
を例えば親指と人差し指とでつまみながら、電池保持部
5の電池2の端部周辺に対応するコーナー部分、すなわ
ち、図5における矢印Xで示す部分を中指で下側から押
し上げる。前記のコーナー部分は、肉薄となっているか
ら、この操作によって容易に変形して電池を凹部5aか
ら飛び出させることができる。
【0018】この実施の形態においては、電池保持部5
は、電池の両端部の周辺に対応するコーナー部分が肉薄
となっているから、いずれのコーナー部分を押圧するこ
とによっても電池を容易に凹部5aから取り出すことが
できる。上記の実施例では、台紙は厚紙で構成し、樹脂
フィルムにポリエチレンテレフタレートを用いたが、後
述のように台紙を樹脂フィルムと同じポリエチレンテレ
フタレートで作製してもよい。また、台紙、樹脂フィル
ムともに他の合成樹脂で作製してもよい。
【0019】《実施の形態2》本発明の実施の形態2に
係るパック電池は、1個の円筒形電池を収納する凹部を
有する電池保持部の複数個を配列した透明な合成樹脂製
フィルムと、前記フィルムを接着および支持して前記凹
部の開口部を封ずる台紙とからなる。前記フィルムおよ
び台紙は、前記個々の電池保持部を台紙とともに他の部
分から分離するための分離用ミシン目を有する。すなわ
ち、分離用ミシン目は単位パックを切り離すためのもの
である。さらに、前記台紙は前記凹部を開放するための
開口用ミシン目を有する。このようなパック電池は、前
記分離用ミシン目に沿って個々の電池保持部を台紙とと
もに切り離すことができ、また、前記開口用ミシン目に
沿って前記台紙を破断させることができる。すなわち、
複数個の電池をひとまとめにして収納するのではなく、
個々の電池を独立にして収納することにより、需要者の
利用の便に供するのである。
【0020】しかし、前述のように、前記分離用ミシン
目で個々の電池保持部を台紙とともに切り離す場合、お
よび開口用ミシン目で前記凹部を覆う台紙部分を開く場
合、台紙の種類や方向などによって切り離しにくかった
り、台紙部分を綺麗に開くことができないという問題が
あった。そこで、本実施の形態においては、前記台紙を
構成する紙繊維を、少なくとも電池の長手方向におい
て、前記分離用ミシン目および開口用ミシン目に平行に
配列させる。通常、これらのミシン目は、個々の電池保
持部の凹部に収納されている物品の長手方向に沿って設
けられている。したがって、前記紙繊維は、電池の長手
方向に配列しているとも言える。これにより、余計な力
を使わずかつ速やかに個々の電池保持部を台紙とともに
切り離すことができる。また、前記凹部を覆う台紙を前
記開口用ミシン目に沿って破断させて開く場合は、速や
かに開くことができ、また途中で破れることなく、綺麗
な破断面を得ることができる。
【0021】また、一般的に、紙には層構造を有してい
るものもあり、この場合は複数の層が積層されて1枚の
紙を構成している。したがって、本発明においてこのよ
うな複数の層を有する台紙を用いる場合、少なくともい
ずれかの層において、紙繊維が前記分離用ミシン目およ
び開口用ミシン目に平行に配列していればよい。しか
し、本発明の効果を充分に発揮させるためには、すべて
の層において、紙繊維を前記分離用ミシン目および開口
用ミシン目に平行に配列させるのが好ましい。
【0022】ここで、紙は、主としてパルプなどの紙
繊維を水中ですく工程、すいた紙を乾燥する工程、
得られた紙をロール状に巻き取る工程、および紙を所
定の寸法に裁断する工程により製造される。本発明にお
いて用いる台紙に適用する紙としては、工程において
一定の方向に紙繊維を配列させる必要がある。このよう
な配列は、紙をすく方向を一定にすることによって、当
業者であれば適宜形成することができる。
【0023】また、本発明の思想の範囲内では各種の設
計変更も可能である。すなわち、分離用ミシン目および
開口用ミシン目付近を構成する紙繊維を、前記ミシン目
に平行に配向させることによって、切り離しやすくする
という目的および効果が維持される限りにおいて、種々
の態様を採ることができる。また、複数の層からなる台
紙を用いる場合、少なくともひとつの層においては、電
池の長手方向において紙繊維を前記ミシン目に平行な方
向に配列させればよく、すべての層において、紙繊維が
前記ミシン目に平行に配向していなければならないわけ
ではない。すなわち、本発明の効果を損なわない範囲で
あれば、ある層においては紙繊維を前記ミシン目に平行
に配向させ、他の層では例えばランダムに、または前記
ミシン目と角をなして配向していても構わない。
【0024】ここで、図8に、本発明において用いるこ
とのできる複数の層からなる台紙3の概略断面図を示
す。なお、本発明の台紙はこれに限定されるものではな
い。この台紙3は、複数の層13a、13b、13c、
13d、13e、13f、および13gからなる。これ
らの層がそれぞれ積層されて一枚の台紙3を構成するの
であるが、通常は、個別に形成した層13aおよび13
b、層13c〜13e、ならびに層13fおよび13g
が積層される。層13aおよび13bからなる層は、パ
ック電池の正面に配されることから、表面に美観および
装飾性が必要であるため、通常古紙を含まない紙パルプ
から構成される。そして、さらに表面を平滑にするため
に、例えば石灰を主成分とする白土からなる表面コート
層15が設けられる。つぎに、層13c〜13eからな
る層は、外側から見えないことから、通常は古紙から再
生されたパルプで構成される。そして、層13fおよび
13gからなる層は、パック電池の裏面から見える位置
にあることから、層13aおよび13bからなる層と同
様の構成を有する。
【0025】図7に、図4におけるX−X線断面図を示
す。図7に示すように、台紙3においては、紙繊維が電
池の長手方向において開口用ミシン目11に沿って平行
に配行している。そのため、図3に示すように、単位パ
ック7dを、分離用ミシン目において容易に切り離すこ
とができる。また、図4に示すように、台紙3の切り離
し部分3dを、開口用ミシン目11において容易に切り
離すことができる。なお、その他の構成要件について
は、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択すればよ
い。例えば、上記実施の形態1と同様の構成を採用すれ
ばよい。
【0026】《実施の形態3》本発明の実施の形態3に
係るパック電池は、1個の円筒形電池を収納する凹部を
有する電池保持部の複数個を配列した透明な合成樹脂製
フィルムと、前記フィルムを接着および支持して前記凹
部の開口部を封ずる透明な合成樹脂製台紙とからなる。
そして、前記台紙が、前記フィルムとの接着部分以外の
部分において、前記凹部を開放するための開口用ミシン
目を有する。このような本発明のパック電池は、フィル
ムおよび台紙が同じ材料で構成されているため、廃棄処
理工程における分別回収が容易であり、かつ再利用に供
しやすいという利点がある。また、前記フィルムを透明
性の合成樹脂で構成するため、需要者にとっては内部の
製品を見やすいという利点もある。
【0027】さらに、前記台紙が、前記フィルムとの接
着部分以外の部分において、前記凹部を開放するための
開口用ミシン目を有するため、開口用ミシン目における
破断が容易であるという効果も奏する。すなわち、合成
樹脂製のフィルムと台紙を接着させた場合、その接着面
は強固に固まっているため、ミシン目を設けたとしても
破断しにくいという問題がある。これに対し、本発明に
おいては、前述のような構造を採用することにより、こ
のような問題点を回避することができる。
【0028】ここで、図面を参照しながら、本発明の実
施の形態3に係るパック電池の実施例について説明す
る。本実施の形態によるパック電池は、図1に示すパッ
ク電池と同じ構成を有するが、台紙3として合成樹脂製
台紙を用いる。前記フィルム4および台紙3を構成する
材料としては、フィルム4を台紙3に接着することによ
り、凹部5aの開口部を台紙により封じ、電池2を凹部
5a内に収納することのできる透明性合成樹脂であれば
よい。透明性合成樹脂の具体的な例としては、例えば、
ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、塩化ビニ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどがあげられる。
なかでも、透明性および屈曲強さに優れているという
観点から、ポリエチレンテレフタレートを用いるのが好
ましい。
【0029】実施の形態1と同様にして作製したフィル
ム4の各凹部5a内に電池2をその表示面が開口部側に
面するようにセットし、これを台紙に重ね合わせ、加
熱、加圧することによりフィルム4と台紙3とを接着す
る。なお、台紙の表面には、あらかじめホットメルト接
着剤を塗着する。
【0030】図1において、合成樹脂からなる台紙3を
具備するパック電池のY−Y線部分概略断面図を、図9
に示す。図9に示すように、フィルム4と台紙3は接着
部7を介して接合され、電池保持部5の内部にある凹部
5aに、電池が保持される(図示せず。)。そして、台
紙3は、フィルム4との接着部分以外の部分、すなわち
凹部5aに対向する部分において、前記凹部を開放する
ための開口用ミシン目11を有する。このミシン目11
が接着部7に面して形成されると、合成樹脂からなるフ
ィルム4と台紙3との強固な接着に起因して、ミシン目
11において台紙3を破断させることが困難になる。
【0031】これに対し、本発明においては、前述のよ
うな構成をとることにより、合成樹脂からなる台紙3お
よびフィルム4を用いても、容易にミシン目11を破断
させることができる。なお、前記フィルムおよび台紙
は、前述のような合成樹脂を用いて、ブロー成形法、圧
延法などの常法により製造することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電池のブ
ランドなどの表示面を常に正面に向けて収納することが
でき、しかも電池使用に際しては容易にとりだすことが
できるパック電池を提供することができる。さらに本発
明によれば、分別回収および再利用に適した単一の部材
からなるパック電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるパック電池の斜
視図である。
【図2】図1に示すパック電池の背面図である。
【図3】図1に示すパック電池から単位パックを切り離
した状態を示す正面図である。
【図4】単位パックの電池収納凹部の開口部を開放する
様子を示す斜視図である。
【図5】実施の形態1のパック電池の要部の断面図であ
る。
【図6】図5に示すパック電池のフィルムに凹部を形成
する金型の断面図である。
【図7】図4におけるX−X線断面図である。
【図8】実施の形態2における紙製台紙の概略断面図で
ある。
【図9】図1において、合成樹脂からなる台紙を具備す
るパック電池のY−Y線部分概略断面図である。
【符号の説明】 1 パック電池 2 電池 2a 端子キャップ 3 台紙 3d 切り離し部分 4 フィルム 5 電池保持部 5a 凹部 5b 溝 5b’ 溝終端部 5f、5r コーナー部分 6 分離用ミシン目 7a、7b、7c、7d 単位パック 8 吊り下げ穴 9 吊り下げ片 10 突部 11 開口用ミシン目 12 切り目 13 金型 14 凹部 15 表面コート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA22 AB32 AC04 BA15A BA25A BB01A BB14A BB15A BB16A CA11 EA04 EB03 EE09 EE15 EE59 GD10 3E068 AA33 AC02 BB01 BB06 CC18 CD02 CD05 CE02 CE03 DD02 DD19 EE32 5H040 AA12 AA38 AT01 AY01 GG12 JJ03 LL06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個の円筒形電池を収納する凹部を有す
    る少なくとも1個の電池保持部を設けた透明な合成樹脂
    製フィルム、および前記フィルムを接着してフィルムを
    支持するとともに前記凹部の開口部を封じる台紙を具備
    し、 前記フィルムの電池端部周辺に対応するコーナー部分が
    他の部分よりも薄いことを特徴とするパック電池。
  2. 【請求項2】 前記フィルムの凹部が、電池の端子キャ
    ップ側に対応する側壁部分に、前記端子キャップを案内
    する溝を有し、前記溝の終端部で前記電池が台紙へ圧接
    されていることを特徴とする請求項1記載のパック電
    池。
  3. 【請求項3】 前記台紙が紙からなり、前記台紙を構成
    する紙繊維が、前記電池の長手方向において、前記台紙
    に設けられた開口用ミシン目に平行に配列していること
    を特徴とする請求項1または2記載のパック電池。
  4. 【請求項4】 前記台紙が合成樹脂からなり、前記台紙
    と前記フィルムとの接着部分以外の部分に、開口用ミシ
    ン目を有することを特徴とする請求項1または2記載の
    パック電池。
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