JP3560231B2 - パック電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単3形乾電池などの小型円筒形電池を収納して販売に供するパック電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電池その他の小型日用雑貨品を収納して販売に供するためのパックには多種多様なものがある。電池の分野においては、2個あるいは4個を透明な熱収縮性樹脂チューブで包装したいわゆるシュリンクパックやブリスターパックが広く用いられている。これらのパックに収納される電池数は、その電池を使用する機器に対応して異なる。
例えば、CDプレイヤーやMDプレイヤーでは、通常単3形乾電池を1個使用する。需要者はストックとして多数の電池を手元に用意するのが普通である。そのような需要者には、複数個の電池をひとまとめにして収納したパックよりは1個1個を独立にして収納したパックの方が好まれる。複数個の電池をひとまとめにして収納したパックでは、いったんパックを開封すると、それぞれの電池がバラバラとなり、新しいものと使用済みのものとの区別がつきにくくなる。
一方、複数の電池を個々に独立して収納したパックであれば、使用の都度個々の電池を切り離して開封すればよいので、新しいものは使用済みのものと明確に区別して保管することができる。
【0003】
上記のように、複数の電池を個々に独立して収納したパックにおいては、電池の外周表面に表示した電池の種類、グレード、ブランドなどが直接パック正面から認識できるように、電池の表示面が正面となるように電池を配列してパックすることが望まれている。
この種の従来のパックは、電池を収容する凹部を設けた樹脂フィルムからなるブリスター、および前記ブリスターを接着してブリスターを支持するとともに前記凹部の開口部を封じる台紙から構成されている。このパックでは、個々の電池を強固に固定することができず、輸送中に受ける振動などにより凹部において電池が容易に回転してしまい、電池の表示面がパックの正面に位置しなくなるという不都合があった。
【0004】
さらに、このようなパックにおいては、個々の電池を取り出す際に、前記開口部を封じている台紙を剥がさなければならず、より容易に電池を取り出すことができるように、前記凹部を覆う台紙部分にミシン目が施されている。
しかし、台紙の種類によっては、台紙をミシン目に沿って破断して開くために大きな力が必要となる場合がある。また、ミシン目に沿って破断するのが困難であり、途中で台紙のみがちぎれたり、破断面が美観を損なうなどの問題があった。
【0005】
また、近年の環境問題に対する意識が高まるなか、複数の異なる材質の部材からなる上述のようなパックは、廃棄処理および再利用の観点からは、あまり好ましいものではない。すなわち、例えば分別回収のためには、前記フィルムと台紙の材質を同じものにするのが望ましい。
さらに、前記パックは、電池だけでなく種々の製品を収納するために用いられることから、内部が完全に見えるように透明であることも好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上の観点から、第1に、本発明は、パックを開封して上記のように固定された電池を取り出す際に容易に取り出すことができるパック電池を提供することを目的とする。
第2に、本発明は、複数の電池を個々に独立して収納したパックにおける上記の問題を解決し、電池のブランドなどを表示する面を常にパックの正面に位置させるべく、個々の電池が回転しないように固定したパック電池を提供することを目的とする。
第3に、本発明は、分別回収および再利用に適した単一の部材からなるパック電池を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、1個の円筒形電池を収納する凹部を有する少なくとも1個の電池保持部を設けた透明な合成樹脂製フィルム、および前記フィルムを接着してフィルムを支持するとともに前記凹部の開口部を封じる台紙を具備し、前記フィルムの電池端部周辺に対応するコーナー部分が他の部分よりも薄いことを特徴とするパック電池に関する。
前記パック電池においては、前記フィルムの凹部が、電池の端子キャップ側に対応する側壁部分に、前記端子キャップを案内する溝を有し、前記溝の終端部で前記電池が台紙へ圧接されているのが有効である。
また、前記台紙が紙からなり、前記台紙を構成する紙繊維が、前記電池の長手方向において、前記台紙に設けられた開口用ミシン目に平行に配列しているのが有効である。
さらに、前記台紙が合成樹脂からなり、前記台紙と前記フィルムとの接着部分以外の部分に、開口用ミシン目を有するのが有効である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係るパック電池は、上述のように第1〜3の目的を達成するために、種々の構成要件を具備し得る。
本発明は、1個の円筒形電池を収納する凹部を有する少なくとも1個の電池保持部を設けた透明な合成樹脂製フィルム、および前記フィルムを接着してフィルムを支持するとともに前記凹部の開口部を封じる台紙を具備し、前記フィルムの電池端部周辺に対応するコーナー部分が他の部分よりも薄いことを特徴とするパック電池に関する。
前記フィルムの凹部の底部中ほどの部分が厚く、その肉厚部分で前記電池が台紙へ圧接されているのが有効である。
さらに、前記フィルムの凹部が、電池の端子キャップ側に対応する側壁部分に、前記端子キャップを案内する溝を有し、前記溝の終端部で前記電池が台紙へ圧接されているのが有効である。
【0009】
前記パック電池においては、前記台紙が、前記凹部を解放するための開口用ミシン目を有するのが有効である。この場合、前記台紙が、前記フィルムとの接着部分以外の部分に、前記開口用ミシン目を有するのが有効である。
また、前記フィルムおよび台紙が、前記フィルムと台紙の接着部分において、前記フィルムの個々の電池保持部を台紙とともに他の部分から切り離すための分離用ミシン目を有するのが有効である。
また、前記台紙が紙からなり、前記台紙を構成する紙繊維が、前記電池の長手方向において、前記ミシン目に平行に配列しているのが有効である。この場合、前記台紙が複数の層からなり、各層を構成する紙繊維が、前記電池の長手方向において、前記ミシン目に平行に配列しているのも有効である。
さらに、前記台紙が前記フィルムと同様に合成樹脂からなることも有効である。このとき、上述のように、前記台紙が、前記フィルムとの接着部分以外の部分に、前記開口用ミシン目を有するのが有効である。
【0010】
本発明に係るパック電池は、各目的に対応した上記構成要件を複数具備することも可能であり、この場合には複数の目的を達成する優れたパック電池を得ることができる。
以下に、上記第1〜3の個々の目的に応じた本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0011】
《実施の形態1》
本発明の実施の形態1に係るパック電池は、台紙に接合される透明な合成樹脂フィルムに設けられた電池保持部が、電池を収納する凹部を有し、その凹部は電池の端子キャップを案内する溝を有している。この溝を設けたことにより、端子キャップの頂部および鍔部と電池の底部とに、これらに対応するフィルムの凹部の側壁部を密着させることができる。これによって電池の上下(上端および下端)をフィルムにより押さえることができるから、凹部内において電池が振動などにより回転するのを抑制することができる。
【0012】
この種のパック電池においては、樹脂フィルムの電池収納用凹部を電池に密着するような寸法に設計することは可能である。電池の高さは直径に比べて大きいから、凹部は電池の側面に対応する部分が長い長方形となる。
さらに、前記案内溝を設けることにより、当該溝の終端部で電池を台紙へ圧接するように構成することができる。または、フィルムの凹部の底部中ほどの部分の肉厚を厚くし、その肉厚部分で電池を台紙へ圧接するように構成することもできる。これらの構成により、電池のパック内での回転をより効果的に阻止することができる。
【0013】
上記のように電池がフィルムの凹部内で回転しないようにフィルムにより台紙へ圧接されて包装されたパックにおいては、凹部の開口部を封じている台紙をミシン目で切り離した際、電池はフィルムの凹部内にきっちり嵌め込まれているから、容易には取り出せないことがある。
しかし、本発明のパックにおいては、前記フィルムの肉厚が、電池端部周辺に対応するコーナー部分で、薄く構成されている。従って、この肉薄のコーナー部分を指先で押圧することにより、電池端部周辺を押して凹部から電池を簡単に飛び出させることができる。
【0014】
以下、本発明をその実施例を示す図面を参照して説明する。
図1は本発明によるパック電池の全体構成を示す斜視図である。また、図2は、図1に示すパック電池の背面図である。
パック電池1は、裏面側の厚紙製台紙3、裏面側に電池収納用凹部5a(図4参照。)を有し正面側へ突出している電池保持部5を所定の間隔を隔てて4個設けた透明な合成樹脂製フィルム(例えばポリエチレンテレフタレート製フィルム)4、およびフィルム4の各凹部5aに収納された円筒形電池2(図4参照。)から構成されている。そして、フィルム4を台紙3に接着することにより、凹部5aの開口部を台紙により封じ、電池2を凹部5a内に収納している。次に、このように包装された電池(単位パック)を個々に切り離すために、台紙およびフィルムを貫通するように分離用ミシン目6を加工する。
【0015】
このようにして作られたパック電池は、4個の単位パック7a、7b、7c及び7dが、吊り下げ穴8を有する吊り下げ片9に、ミシン目6を介して連なった構造を有する。吊り下げ片9においては、フィルム4には、裏面側を凹部とした補強用の突部10が設けられおり、これにより吊り下げ片9の折れ曲がりを防止している。
台紙3には、図2に示すように、フィルム4の凹部に収納される電池を取り出す際に、凹部5aを開口するための開口用ミシン目11および切り目12があらかじめ設けてある。
【0016】
次に、フィルム4の電池保持部5の構造について図5を参照して説明する。
円筒形電池2からは、一方の端部に端子キャップ、通常正極端子キャップ2aを突出している。そこで、フィルム4の凹部5aには、端子キャップ2aに対応する側壁に端子キャップを案内する溝5bを設けている。そして、凹部5aの深さは、電池の直径より若干小さく設定するとともに、溝5bの終端部5b’で端子キャップ2aを台紙3側へ圧接するように設計している。
このような構成の凹部5aを形成するには、図6に示すように、上記溝5bを有する凹部5aの形状に対応する形状の凹部14を有する金型13の上面に、合成樹脂製フィルムをのせ、加熱下において凹部14内へフィルムを吸引させることにより、フィルムを伸延させて金型の凹部14内に密着させる。この方法によると、出来上がりのフィルムは、その凹部5aの底の中ほど5mの部分で肉厚が厚く、電池端部周辺に対応するコーナー部分5fおよび5rの肉厚が薄くなる。このようにして作製したフィルム4の各凹部5a内に電池2をその表示面が開口部側に面するようにセットし、台紙に重ね合わせ、加熱、加圧することによりフィルム4と台紙3とを接着する。なお、台紙の表面には、あらかじめホットメルト接着剤を塗着する。
【0017】
上記のパック電池は、図3に示すように、まず最下段の単位パック7dを分離用ミシン目6で切り離し、次いで、図4に示すように、切り目12の部分から台紙の切り離し部分3dを指先でつまみ、手前側に引っ張ることにより切り離し部分3dを開口用ミシン目11で切り離す。こうしてフィルム4の凹部5aの開口部を開放した後、凹部5aの溝5bを有する側の開口縁部を例えば親指と人差し指とでつまみながら、電池保持部5の電池2の端部周辺に対応するコーナー部分、すなわち、図5における矢印Xで示す部分を中指で下側から押し上げる。前記のコーナー部分は、肉薄となっているから、この操作によって容易に変形して電池を凹部5aから飛び出させることができる。
【0018】
この実施の形態においては、電池保持部5は、電池の両端部の周辺に対応するコーナー部分が肉薄となっているから、いずれのコーナー部分を押圧することによっても電池を容易に凹部5aから取り出すことができる。
上記の実施例では、台紙は厚紙で構成し、樹脂フィルムにポリエチレンテレフタレートを用いたが、後述のように台紙を樹脂フィルムと同じポリエチレンテレフタレートで作製してもよい。また、台紙、樹脂フィルムともに他の合成樹脂で作製してもよい。
【0019】
《実施の形態2》
本発明の実施の形態2に係るパック電池は、1個の円筒形電池を収納する凹部を有する電池保持部の複数個を配列した透明な合成樹脂製フィルムと、前記フィルムを接着および支持して前記凹部の開口部を封ずる台紙とからなる。
前記フィルムおよび台紙は、前記個々の電池保持部を台紙とともに他の部分から分離するための分離用ミシン目を有する。すなわち、分離用ミシン目は単位パックを切り離すためのものである。さらに、前記台紙は前記凹部を開放するための開口用ミシン目を有する。
このようなパック電池は、前記分離用ミシン目に沿って個々の電池保持部を台紙とともに切り離すことができ、また、前記開口用ミシン目に沿って前記台紙を破断させることができる。すなわち、複数個の電池をひとまとめにして収納するのではなく、個々の電池を独立にして収納することにより、需要者の利用の便に供するのである。
【0020】
しかし、前述のように、前記分離用ミシン目で個々の電池保持部を台紙とともに切り離す場合、および開口用ミシン目で前記凹部を覆う台紙部分を開く場合、台紙の種類や方向などによって切り離しにくかったり、台紙部分を綺麗に開くことができないという問題があった。
そこで、本実施の形態においては、前記台紙を構成する紙繊維を、少なくとも電池の長手方向において、前記分離用ミシン目および開口用ミシン目に平行に配列させる。通常、これらのミシン目は、個々の電池保持部の凹部に収納されている物品の長手方向に沿って設けられている。したがって、前記紙繊維は、電池の長手方向に配列しているとも言える。
これにより、余計な力を使わずかつ速やかに個々の電池保持部を台紙とともに切り離すことができる。また、前記凹部を覆う台紙を前記開口用ミシン目に沿って破断させて開く場合は、速やかに開くことができ、また途中で破れることなく、綺麗な破断面を得ることができる。
【0021】
また、一般的に、紙には層構造を有しているものもあり、この場合は複数の層が積層されて1枚の紙を構成している。
したがって、本発明においてこのような複数の層を有する台紙を用いる場合、少なくともいずれかの層において、紙繊維が前記分離用ミシン目および開口用ミシン目に平行に配列していればよい。しかし、本発明の効果を充分に発揮させるためには、すべての層において、紙繊維を前記分離用ミシン目および開口用ミシン目に平行に配列させるのが好ましい。
【0022】
ここで、紙は、主として▲1▼パルプなどの紙繊維を水中ですく工程、▲2▼すいた紙を乾燥する工程、▲3▼得られた紙をロール状に巻き取る工程、および▲4▼紙を所定の寸法に裁断する工程により製造される。
本発明において用いる台紙に適用する紙としては、工程▲1▼において一定の方向に紙繊維を配列させる必要がある。このような配列は、紙をすく方向を一定にすることによって、当業者であれば適宜形成することができる。
【0023】
また、本発明の思想の範囲内では各種の設計変更も可能である。
すなわち、分離用ミシン目および開口用ミシン目付近を構成する紙繊維を、前記ミシン目に平行に配向させることによって、切り離しやすくするという目的および効果が維持される限りにおいて、種々の態様を採ることができる。
また、複数の層からなる台紙を用いる場合、少なくともひとつの層においては、電池の長手方向において紙繊維を前記ミシン目に平行な方向に配列させればよく、すべての層において、紙繊維が前記ミシン目に平行に配向していなければならないわけではない。すなわち、本発明の効果を損なわない範囲であれば、ある層においては紙繊維を前記ミシン目に平行に配向させ、他の層では例えばランダムに、または前記ミシン目と角をなして配向していても構わない。
【0024】
ここで、図8に、本発明において用いることのできる複数の層からなる台紙3の概略断面図を示す。なお、本発明の台紙はこれに限定されるものではない。この台紙3は、複数の層13a、13b、13c、13d、13e、13f、および13gからなる。これらの層がそれぞれ積層されて一枚の台紙3を構成するのであるが、通常は、個別に形成した層13aおよび13b、層13c〜13e、ならびに層13fおよび13gが積層される。
層13aおよび13bからなる層は、パック電池の正面に配されることから、表面に美観および装飾性が必要であるため、通常古紙を含まない紙パルプから構成される。そして、さらに表面を平滑にするために、例えば石灰を主成分とする白土からなる表面コート層15が設けられる。
つぎに、層13c〜13eからなる層は、外側から見えないことから、通常は古紙から再生されたパルプで構成される。そして、層13fおよび13gからなる層は、パック電池の裏面から見える位置にあることから、層13aおよび13bからなる層と同様の構成を有する。
【0025】
図7に、図4におけるX−X線断面図を示す。図7に示すように、台紙3においては、紙繊維が電池の長手方向において開口用ミシン目11に沿って平行に配行している。
そのため、図3に示すように、単位パック7dを、分離用ミシン目において容易に切り離すことができる。また、図4に示すように、台紙3の切り離し部分3dを、開口用ミシン目11において容易に切り離すことができる。
なお、その他の構成要件については、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択すればよい。例えば、上記実施の形態1と同様の構成を採用すればよい。
【0026】
《実施の形態3》
本発明の実施の形態3に係るパック電池は、1個の円筒形電池を収納する凹部を有する電池保持部の複数個を配列した透明な合成樹脂製フィルムと、前記フィルムを接着および支持して前記凹部の開口部を封ずる透明な合成樹脂製台紙とからなる。そして、前記台紙が、前記フィルムとの接着部分以外の部分において、前記凹部を開放するための開口用ミシン目を有する。
このような本発明のパック電池は、フィルムおよび台紙が同じ材料で構成されているため、廃棄処理工程における分別回収が容易であり、かつ再利用に供しやすいという利点がある。また、前記フィルムを透明性の合成樹脂で構成するため、需要者にとっては内部の製品を見やすいという利点もある。
【0027】
さらに、前記台紙が、前記フィルムとの接着部分以外の部分において、前記凹部を開放するための開口用ミシン目を有するため、開口用ミシン目における破断が容易であるという効果も奏する。
すなわち、合成樹脂製のフィルムと台紙を接着させた場合、その接着面は強固に固まっているため、ミシン目を設けたとしても破断しにくいという問題がある。これに対し、本発明においては、前述のような構造を採用することにより、このような問題点を回避することができる。
【0028】
ここで、図面を参照しながら、本発明の実施の形態3に係るパック電池の実施例について説明する。
本実施の形態によるパック電池は、図1に示すパック電池と同じ構成を有するが、台紙3として合成樹脂製台紙を用いる。
前記フィルム4および台紙3を構成する材料としては、フィルム4を台紙3に接着することにより、凹部5aの開口部を台紙により封じ、電池2を凹部5a内に収納することのできる透明性合成樹脂であればよい。
透明性合成樹脂の具体的な例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどがあげられる。 なかでも、透明性および屈曲強さに優れているという観点から、ポリエチレンテレフタレートを用いるのが好ましい。
【0029】
実施の形態1と同様にして作製したフィルム4の各凹部5a内に電池2をその表示面が開口部側に面するようにセットし、これを台紙に重ね合わせ、加熱、加圧することによりフィルム4と台紙3とを接着する。なお、台紙の表面には、あらかじめホットメルト接着剤を塗着する。
【0030】
図1において、合成樹脂からなる台紙3を具備するパック電池のY−Y線部分概略断面図を、図9に示す。
図9に示すように、フィルム4と台紙3は接着部7を介して接合され、電池保持部5の内部にある凹部5aに、電池が保持される(図示せず。)。
そして、台紙3は、フィルム4との接着部分以外の部分、すなわち凹部5aに対向する部分において、前記凹部を開放するための開口用ミシン目11を有する。このミシン目11が接着部7に面して形成されると、合成樹脂からなるフィルム4と台紙3との強固な接着に起因して、ミシン目11において台紙3を破断させることが困難になる。
【0031】
これに対し、本発明においては、前述のような構成をとることにより、合成樹脂からなる台紙3およびフィルム4を用いても、容易にミシン目11を破断させることができる。
なお、前記フィルムおよび台紙は、前述のような合成樹脂を用いて、ブロー成形法、圧延法などの常法により製造することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、電池のブランドなどの表示面を常に正面に向けて収納することができ、しかも電池使用に際しては容易にとりだすことができるパック電池を提供することができる。
さらに本発明によれば、分別回収および再利用に適した単一の部材からなるパック電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるパック電池の斜視図である。
【図2】図1に示すパック電池の背面図である。
【図3】図1に示すパック電池から単位パックを切り離した状態を示す正面図である。
【図4】単位パックの電池収納凹部の開口部を開放する様子を示す斜視図である。
【図5】実施の形態1のパック電池の要部の断面図である。
【図6】図5に示すパック電池のフィルムに凹部を形成する金型の断面図である。
【図7】図4におけるX−X線断面図である。
【図8】実施の形態2における紙製台紙の概略断面図である。
【図9】図1において、合成樹脂からなる台紙を具備するパック電池のY−Y線部分概略断面図である。
【符号の説明】
1 パック電池
2 電池
2a 端子キャップ
3 台紙
3d 切り離し部分
4 フィルム
5 電池保持部
5a 凹部
5b 溝
5b’ 溝終端部
5f、5r コーナー部分
6 分離用ミシン目
7a、7b、7c、7d 単位パック
8 吊り下げ穴
9 吊り下げ片
10 突部
11 開口用ミシン目
12 切り目
13 金型
14 凹部
15 表面コート層

Claims (4)

  1. 1個の円筒形電池を収納する凹部を有する少なくとも1個の電池保持部を設けた透明な合成樹脂製フィルム、および前記フィルムを接着してフィルムを支持するとともに前記凹部の開口部を封じる台紙を具備し、
    前記フィルムの電池端部周辺に対応するコーナー部分が他の部分よりも薄いことを特徴とするパック電池。
  2. 前記フィルムの凹部が、電池の端子キャップ側に対応する側壁部分に、前記端子キャップを案内する溝を有し、前記溝の終端部で前記電池が台紙へ圧接されていることを特徴とする請求項1記載のパック電池。
  3. 前記台紙が紙からなり、前記台紙を構成する紙繊維が、前記電池の長手方向において、前記台紙に設けられた開口用ミシン目に平行に配列していることを特徴とする請求項1または2記載のパック電池。
  4. 前記台紙が合成樹脂からなり、前記台紙と前記フィルムとの接着部分以外の部分に、開口用ミシン目を有することを特徴とする請求項1または2記載のパック電池。
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