JP2001108404A - ワイヤハーネス外観検査装置 - Google Patents

ワイヤハーネス外観検査装置

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JP2001108404A
JP2001108404A JP29190899A JP29190899A JP2001108404A JP 2001108404 A JP2001108404 A JP 2001108404A JP 29190899 A JP29190899 A JP 29190899A JP 29190899 A JP29190899 A JP 29190899A JP 2001108404 A JP2001108404 A JP 2001108404A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスの外観検査の信頼性を向上さ
せると共に検査工程の効率化を図る。 【解決課題】 ワイヤハーネスの外観検査工程でハーネ
ス原寸図11bを表示する原寸図面11の上にタッチス
クリーン13を載せるワイヤハーネス外観検査装置を使
用している。上記タッチスクリーン13はコンピュータ
15と接続されて指の接触を検知する確認ボタン13c
が設定され、検査時には、タッチスクリーン13上に組
み立てたワイヤハーネスW/Hを載置してハーネス原寸
図11bと各箇所の比較検査を行い、各箇所が合格であ
れば指で上記確認ボタン13cを接触して接触検知信号
をコンピュータ15へ送り、検査の合否を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネス外
観検査装置に関し、詳しくは、組立の完成したワイヤハ
ーネスの外観を検査する工程の効率化を図ると共に検査
自体の信頼性を向上させるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、組み立てられたワイヤーハーネス
は、幹線や各支線の長さ寸法、端末の各コネクタや付属
部品等の有無および取付状態等が確認検査された後、導
通検査を経て、機能上重要となる箇所が再度検査されて
から出荷されている。
【0003】図7は、従来の組立から出荷に至るまでの
各工程のフローチャートを示し、組み立てられたワイヤ
ハーネスは各検査工程で合格となったもののみが次の工
程へと進んでいる。図8は、ワイヤハーネスの外観検査
工程であり、組み立てられたワイヤーハーネスW/H−
1は、検査作業台2の上に載せられたマスターサンプル
となる基準のワイヤーハーネスW/H−2に重ねられ、
検査員の目視により幹線Kや支線S等の長さ寸法が比較
検査されると共に、端末に取り付けられた各コネクタC
や付属部品の有無および取付具合が確認されている。
【0004】上記外観検査工程に合格したワイヤハーネ
スは導通検査工程に送られ、導通検査図板上に設置され
て導通確認が行われ、導通検査に合格したワイヤハーネ
スは、ポイント検査工程で外観検査項目中の重要箇所の
みが検査員により再度目視確認され、合格と判断された
ワイヤハーネスのみが出荷されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように組み立て
たワイヤハーネスの外観検査に対しては、製品の信頼性
を維持するために外観検査工程およびポイント検査行程
と二重の検査工程が導入されているが、内容的には同じ
検査箇所を重複して検査しているため手間と時間を要
し、検査工程的には効率化が図れない問題がある。
【0006】一方、検査自体は各検査員の目視に頼って
おり、かつ、検査箇所も多数に及ぶため検査員の負担を
強いり、また、検査員の交代時等には多数の検査箇所の
中から検査漏れが発生しやすいおそれがある。上記した
内容に対して、自動化を進めた検査設備を導入しても、
生産されるワイヤハーネスは多種類に及ぶため、全種類
のワイヤハーネスの全検査箇所に対して柔軟に対応でき
る設備を製作するのは非常に困難で、汎用性に欠けるお
それがあり、結果として同一系統の種類毎に対応した専
用設備を多数製作せざるを得ず多大なコストを要する問
題がある。
【0007】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
ものであり、ワイヤハーネスの外観検査工程において検
査員による目視確認を目視を伴う指差し確認に変更する
と共に上記検査作業を補助する検査装置を導入すること
で、検査の信頼性を高めて重複検査を無くし検査工程の
効率化を図ることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明はハーネス原寸図あるいは基準ハーネスに組
立の完成したワイヤハーネスを重ねて比較検査するワイ
ヤハーネス外観検査装置において、ハーネス原寸図ある
いは基準ハーネスの上に設置するタッチスクリーンと、
上記タッチスクリーンに接続されて、指の接触を検知す
る確認ボタンをタッチスクリーン上面に設定する制御手
段と上記制御手段に接続されて検査状況や検査結果を表
示する表示手段とを備え、外観検査時に、上記タッチス
クリーン上に組立の完成したワイヤーハーネスを載置す
ると共にタッチスクリーンを透過してハーネス原寸図あ
るいは基準ハーネスと比較検査して、各検査対象箇所の
確認毎に上記タッチスクリーンの確認ボタンを指で接触
して接触検知信号を上記制御手段へ送り、全ての検査対
象箇所の接触検知信号を受けると制御手段が合格と判断
して検査の合否を上記表示手段で表示する構成としてい
ることを特徴とするワイヤハーネス外観検査装置を提供
している。
【0009】上記のように外観検査工程において、制御
手段により所要位置及び所要数の確認ボタンを設定可能
なタッチスクリーンを備える外観検査装置を導入するこ
とで、検査工程の信頼性と検査効率の向上を図れる。従
来の目視のみの検査を目視に伴う指差し確認で行うと共
に、この指差し確認の際にタッチスクリーンに設定した
検査対象箇所に対応する確認ボタンを指で触れること
で、検査箇所を確認したことが検知され、その旨がタッ
チスクリーンと接続された制御手段に送られて記憶され
る。上記指差し確認を全検査箇所に対して行うと確認毎
に検知されるので、検査対象箇所の漏れを確実に防止で
きる。即ち、検査員が基準となるハーネス図面と比較し
て、ワイヤハーネスの幹線や支線等の長さ検査すると共
に端末のコネクタ等の有無や取り付け具合を確認し検査
箇所が合格と判断すると、指差し確認に伴って確認した
コネクタ周囲部を指で触れることで設定された確認ボタ
ンが接触検知されたこととなり、検知されたことは制御
手段で記録されるため検査対象に集中して作業を行え
る。
【0010】また、検査状況や結果は制御手段に接続さ
れた表示手段で表示するので、例えば、検査済みの箇所
は色を随時変更することで、未検査箇所を画面上で一目
で検査中に確認でき、多数の検査箇所を順次効率良く回
ることができる。また、全検査箇所の検査を終了すると
送られた接触検知信号により合否を表示するので、検査
結果が明確となり、不合格であれば上記接触検知信号の
有無に基づき不良個所等も表示できるので不良時の対応
も速やかに行える。
【0011】また、検査内容自体も従来の目視のみから
目視に伴う指差し確認に変更することで、検査対象が明
確になり検査の信頼性を向上させることができると共
に、上記表示手段の補助により検査済みと未検査箇所と
の区別が容易になり検査員の負担も軽減できる。よっ
て、上記した検査漏れの解消と指差し確認による検査内
容の向上により外観検査工程の信頼性を高めることがで
きるので、従来、導通検査工程の後に設けていたポイン
ト検査工程を廃止して検査工程の効率化を図ることがで
きる。
【0012】上記タッチスクリーンは、検査対象のワイ
ヤーハーネスの種類を上記制御手段で選択することで、
選択された種類のワイヤハーネスの検査箇所に対応する
個数の確認ボタンが対応位置に設定されることが好まし
い。このようにすることで、ワイヤハーネスの種類毎に
対応した検査が可能となり、上記タッチスクリーンを備
えるワイヤハーネス外観検査装置に汎用性を持たせるこ
とができる。即ち、生産されるワイヤハーネスは多種類
に及び、種類毎にワイヤハーネスの形状、コネクタ数、
コネクタ等の取付位置等が異なるため、タッチスクリー
ン上の確認ボタンの設定位置も適宜切り替える必要があ
る。上記確認ボタンの変更を、制御手段による検査対象
の選択との連動で行うことで、ソフト的に容易かつ短時
間で切り替えることができる。
【0013】即ち、制御手段には各ワイヤハーネスの種
類に対応した確認ボタンの設定に関するデータを記憶さ
せておき、上記検査種類の選択に応じて、該当する確認
ボタンデータを呼び出すと共にタッチスクリーンに送り
検査種類に対応する確認ボタンを設定できる。なお、確
認ボタンは上記のようにデータに基づいてソフト的に設
定され、外観上ではタッチスクリーン上で設定された確
認ボタンを確認できないので検査時に検査員の注意が確
認ボタンの方に向かず、確認ボタンが検査対象の妨げと
なることはない。また、タッチスクリーンには、上記確
認ボタン以外にも検査の開始、終了ボタン等の各種ボタ
ンも制御手段によりソフト的に設定可能である。これら
検査開始ボタン等は、設定位置を検査員に明示する必要
があるため、表示手段で設定位置を表示したり、あるい
は、タッチスクリーンに直接色つきテープを貼り付けて
明示してもよい。
【0014】上記ハーネス原寸図は、ロール式図面、大
型モニター、あるいはプロジェクターで表示され、検査
を行うワイヤーハーネスの種類の変更に応じて、表示す
るハーネス原寸図を切り替える構成としている。このよ
うに組み立てたワイヤハーネスと比較されるハーネス原
寸図も検査対象の種類に応じて適宜切り替えることで、
段取り換え等にも容易に対応できる。ロール式図面の場
合であれば、図面を回転させて対応するハーネス原寸図
が表面に現れるようにし、大型モニターやプロジェクタ
ーを使用する場合であれば、大型モニター等に接続した
ビデオ等の表示内容記録装置を操作することで容易に所
要のハーネス原寸図と切り替えられる。また、大型モニ
ター等を上記制御手段と接続することで検査機種の選択
と連動させて速やかに表示することもでき、この場合
は、表示手段で表示する内容も大型モニター等で表示す
れば、検査員は検査対象から視線を動かすことなく検査
状況や検査結果を確認できるので検査自体の作業性を更
に向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明のワイヤハーネス外観
検査装置を用いた場合のフローチャートを示しており、
組み立ての完成したワイヤハーネスは外観検査工程を経
て導通検査工程へと送られ、合格と判断されたワイヤハ
ーネスのみが出荷されている。
【0016】図2は、外観検査工程で使用されるワイヤ
ハーネス外観検査装置10を示しており、検査員の検査
作業を補助するために検査員の指差し確認の検査行為を
検知すると共に、該検知結果に基づき組み立てたワイヤ
ハーネスの合格あるいは不合格を表示するものである。
【0017】上記ワイヤハーネス外観検査装置10は、
検査作業台12の上に検査対象となるワイヤハーネスの
ハーネス原寸図11bを表記した原寸図面11を載せる
と共に該原寸図面11を被うようにタッチスクリーン1
3を設置し、このタッチスクリーン13の上に検査対象
となるワイヤハーネスW/Hを載置している。また、タ
ッチスクリーン13はタッチコントローラー14を経由
して制御手段としてコンピュータ15と接続されてお
り、コンピュータ15の表示手段としてディスプレイ1
6が検査作業台12の近傍に配置されている。
【0018】上記タッチスクリーン13は容量結合方式
であり、周囲の枠部13aの内部に透明なタッチパネル
部13bを備えている。容量結合方式とは、導電性薄膜
が蒸着されたガラス面に均一な電圧を加えた状態で、上
記ガラス面を指で触れることで変化する電圧の位置を検
知するものである。よって、検査中に検査員の衣服等或
いはワイヤハーネスのコネクタ等が上記スクリーンと接
触しても反応せず、実際に検査員が指で接触した時のみ
しか反応しないため検知の確実性を確保できる。なお、
タッチスクリーン13は、超音波方式、抵抗膜方式、赤
外線方式といった他の方式を採用することも可能であ
る。
【0019】上記タッチスクリーン13はコンピュータ
15と双方向でデータの送受信ができるように、本実施
形態ではシリアルケーブル17(RS−232C、RS
−422等)で接続されている。上記シリアルケーブル
17を通してコンピュータ15よりタッチスクリーン1
3の上面となるタッチパネル部13bに確認ボタン13
cが設定されると共に設定された確認ボタン13cが指
で接触されると接触検知信号をタッチスクリーン13よ
りコンピュータ15へ送っている。なお、シリアルケー
ブル17の途中で経由されるタッチコントローラ14は
確認ボタン13cのXY座標を正確な位置データとして
ポイント変換すると共に設定される確認ボタン13cの
接触感度等の調整に使用されている。
【0020】タッチパネル部13bへの確認ボタン13
cの設定は、コンピュータ15で検査対象となるワイヤ
ハーネスの種類を選択すると、該種類に対応するデータ
がタッチスクリーン13に送られ、図3に示すように、
タッチパネル部13bに多数の確認ボタン13c(図中
破線で示す)が検査対象のワイヤハーネスに取り付けら
れる各コネクタ毎に対応して設定される。なお、これら
確認ボタン13cは、後述するように、タッチスクリー
ン13に対してソフト的に設定されるため、実際に肉眼
ではタッチパネル部13b上で確認ボタン13cを認識
できない。よって検査中は確認ボタン13cを認識する
ことなく検査対象に集中して検査を行うことができる。
なお、タッチパネル部13bの確認ボタン13cの設定
以外の地域は無反応部分となり、指が接触しても接触検
知信号を発生することはない。
【0021】上記のようにコンピュータ15から送られ
る確認ボタン設定等に関するデータは検査対象のワイヤ
ハーネスの全種類毎に分類されてコンピュータ15の記
憶されている。即ち、生産されるワイヤハーネスは非常
に多種類に及んでおり、種類毎にワイヤハーネスの形状
やコネクタの位置が異なっているので、種類毎のデータ
をコンピュータ15の記憶装置に保存しておき、コンピ
ュータ15で検査種類を選択すると該当データが呼び出
されてタッチスクリーン13に対応する確認ボタン13
cを設定している。このようにすることで、ワイヤハー
ネス外観検査装置10に汎用性を有することができると
共に、検査対象の変更となる段取り替えに要する手間や
時間も削減できる。
【0022】上記確認ボタン設定等に関するデータは一
般のコンピュータ等で以下のようにして作成されてい
る。まず、ワイヤハーネスの原寸図データをスキャナー
やCADデータ等を利用してコンピュータに取り込み、
次に、予め、コンピュータにインストールしておいた確
認ボタンの作成ソフトを立ち上げ、先程取り込んだワイ
ヤハーネスの原寸図データに基づいて確認ボタン13c
を作成している。この時、原寸図データとタッチスクリ
ーン13との原点位置を一致させた状態で確認ボタン1
3cを作成することで、原寸図面11の原寸図に記載さ
れたコネクタ位置とタッチスクリーン13に設定される
確認ボタン13cの位置がずれることを防いでいる。
【0023】また、タッチスクリーン13には、上記確
認ボタン以外にも、検査を行う上で必要な検査開始・終
了ボタン等の各種ボタンもコンピュータ15でソフト的
に設定可能である。但し、これらの各種ボタンは操作
上、設定位置を検査員に明示する必要があるため、設定
位置をディスプレイ16で表示したり、また、タッチス
クリーン13上に色つきテープ等を貼り付けて、各種ボ
タンの設定位置を明示するようにしてもよい。なお、こ
れら検査開始・終了ボタン等は、操作盤等に実物のボタ
ンでハード的に設けるようにしてもよい。
【0024】具体的な確認ボタン13c等の作成手順
は、まず、図4(A)のようにディスプレイ16の画面
16a上に原寸図データを呼び出し、次に、図4(B)
に示すように、原寸図データのワイヤハーネス端末のコ
ネクタ20(実線で示す)の位置および大きさを考慮し
て確認ボタン13c(破線で示す)を作成している。こ
の際、実際の検査では、コネクタの真下位置はコネクタ
を持ち上げないと指で触れることができないので、確認
ボタン13cはコネクタ20の外形より外方に広げて形
成している。なお、ワイヤハーネスの種類によっては、
付属部品に対しても上記コネクタと同様に確認ボタン1
3cを設定している。
【0025】また、図3(C)のように複数のコネクタ
20−1、2が密集していて各コネクタの全周囲に確認
ボタン13c−1、2を設定できない場合は、コネクタ
20−1、2の間には確認ボタン13cを設けないで各
確認ボタン13c−1、2同士が相互に干渉しないよう
にしている。なお、このように確認ボタン13c−1、
2を設定した場合は、コネクタの密集部は上記のように
確認ボタンを設けている旨をディスプレイ16に表示し
て検査員に伝えるようにしている。
【0026】上記のようにして検査を行うワイヤハーネ
スの全種類に対して確認ボタンに関するデータの作成し
て、これらデータをタッチスクリーン13と接続された
コンピュータ15の記憶装置に記憶させている。よっ
て、コンピュータ15での検査種類の選択に基づき該当
データを呼び出してタッチスクリーン13に送り、確認
ボタン13cを設定できる。なお、送られたデータに基
づいてタッチスクリーン13のタッチパネル部13bに
はソフト的に確認ボタン13が設定されるので、タッチ
パネル部13bは外観的には変化しない。
【0027】また、コンピュータ15で種類が選択され
ると、ディスプレイ16には選択されたワイヤハーネス
の形状が表示されると共に、タッチスクリーン13から
の接触検知信号の返信に伴い、該接触検知信号に対応し
たコネクタ等の色の表示を変更して検査済みと未検査の
コネクタを区別できるようにしている。
【0028】上記したワイヤハーネス外観検査装置10
によりワイヤハーネスの外観検査を行うには、まず、図
2に示すように、検査対象のワイヤハーネスの種類と同
一のハーネス原寸図11bが記載されている原寸図面1
1を検査作業台12に載置している。次にタッチスクリ
ーン13を原寸図面11の上に片隅の各原点位置11a
と13dが一致するように設置し、その後、コンピュー
タ15で検査を行うワイヤハーネスの種類を選択してい
る。なお、この状態ではタッチスクリーン13の確認ボ
タン13cは検査が開始されてないので無効となってい
る。
【0029】上記状態にワイヤハーネス外観検査装置1
0を準備してから、検査を行うワイヤハーネスW/Hを
タッチスクリーン13のタッチパネル部13b上に原寸
図面11に合わせて載置している。この際、確認ボタン
13cは無効となっているので、確認ボタン13cに指
で触れても接触検知信号が発生しない。
【0030】上記のように検査対象を載置してから、検
査開始ボタンをオンして検査員の目視と指差し確認によ
り外観検査を開始している。検査はワイヤハーネスW/
Hの幹線Kおよび支線Sの長さを原寸図面11に記載さ
れたハーネス原寸図11bと比較して行い、特に端末の
コネクタCの位置がハーネス原寸図11bと揃っていな
ければ、幹線Kあるいは支線Sが規定長さを維持してい
ないということで不合格にしている。
【0031】一方、端末のコネクタCや各種付属部品が
ハーネス原寸図11bと比較して、取り付けられている
か否か、また、取り付け具合は確実かを目視等で確認
し、要件を満たせばコネクタCの周囲のタッチパネル部
13bを指で触れている。上記接触で検査したコネクタ
に対応する確認ボタン13cが接触されたこととなり、
接触検知信号がコンピュータ15へ送られている。な
お、コネクタ等が取り付けられていない場合や取り付け
が不完全と判断された場合は、検査員はタッチパネル部
13の該当検査箇所に触れていない。
【0032】上記のようにして、順次コネクタ等の検査
を行っているが、検査途中に、検査済みと未検査のコネ
クタ等の区別が判別できなくなっても、コンピュータ1
5のディスプレイ16で確認すれば、検査済みのコネク
タと未検査のコネクタは色分けされて一目で判断でき、
検査の重複を防ぎ効率良く検査を進めることができると
共に検査対象が明確となり検査員の負担を軽減できる。
全ての検査対象の検査が終了すれば、タッチコントロー
ラ14で検査終了の操作を行い、検査中に入力された接
触検知信号に応じて、ディスプレイ16に外観検査合格
あるいは不合格を表示している。即ち全検査箇所に対応
する接触検知信号をコンピュータ15が受け取ると検査
合格を表示し、それ以外は不合格を表示すると共に、接
触検知信号を受け取っていない箇所は不良である旨を示
し不良箇所の認識も容易にしている。
【0033】合格と判断されたワイヤハーネスは導通検
査工程へ送られ、導通検査にも合格すれば出荷され、一
方、不合格と判断されたワイヤハーネスは不良個所を修
正して、再度検査されている。上記のように、一回の外
観検査工程における検査内容を確実にしたので、従来、
導通検査工程の後に行っていたポイント検査工程は廃止
され検査工程を簡略化し、検査に要する工数や手間等を
削減している。
【0034】なお、本発明のワイヤハーネス外観検査装
置10は上記形態に限定されることはなく、種々の変形
例が可能である。例えば、コンピュータ15にテーププ
リンターやスタンパー等を接続し、検査結果が合格であ
ればテーププリンター等で合格テープ等を打ち出し、こ
の合格テープを検査したワイヤハーネスに貼り付けるよ
うにしてもよい。また、検査したデータはコンピュータ
15に記憶させて、生産品の管理等のデータにも使用し
てもよい。
【0035】一方、図5に示すように、一枚の原寸図面
11の代わりに各種類ワイヤハーネスのハーネス原寸図
11b’をロール紙に記載した原寸図面11’を検査作
業台12’に設置し、検査を行うワイヤハーネスの種類
に合うハーネス原寸図11b’を回転ノブ12a’、1
2b’を回して適宜表示して検査を行うようにしてもよ
い。このようにすることで、段取り換え時に原寸図面を
取り替える必要がなくなるので、短時間で検査対象の変
更に対応することができる。また、上記以外にも原寸図
面11の代わりにマスターサンプルとして実物の基準ハ
ーネスを検査作業台に載せて、実物に照らし合わせて検
査してもよい。なお、基準ハーネスを使用する場合はコ
ネクタ等の厚みがあるため、検査作業台の周囲に基準ワ
イヤハーネスの厚みより高いスペーサを設けてタッチス
クリーン13を安定して設置できるようにしている。
【0036】さらに、図6に示すように、原寸図面11
の代わりに大型モニター22”を使用してハーネス原寸
図11b”を表示してもよい。大型モニター22”は検
査作業台12”に嵌め込んで設置すると共に、ビデオ等
の記録内容表示装置に接続して、適宜表示内容を変更で
きるようにしてもよく、また、図6のようにケーブル2
3”でコンピュータ15”と接続し、コンピュータ1
5”で検査するワイヤハーネスの種類が選択されると大
型モニター22”にも選択されたハーネス原寸図11
b”を表示するようにしてもよい。このようにする事で
段取り替えを即座に行える。また、検査中は、上記した
ディスプレイ16の表示内容と同一のものを上記大型モ
ニター22”でも表示して、大型モニター22”自体を
表示手段として使用してもよい。即ち、確認ボタン13
cが接触されると随時、検査されたコネクタ周囲の色が
変更され、検査作業台12”上で検査に関する全情報を
確認でき、一段と検査作業を効率的に進めることが可能
となる。なお、上記大型モニター22”の代わりにプロ
ジェクターを用いて上記同様に使用してもよい。
【0037】
【発明の効果】上記した説明より明らかなように、本発
明のワイヤハーネス外観検査装置を用いることで、外観
検査工程における検査自体の信頼性を向上させることが
でき、従来導通検査工程後に行っていた重要箇所のみを
再検査するポイント検査工程を廃止して、検査工程に要
する時間及び手間を削減して効率化を図ることができ
る。また、検査内容もコンピュータと連動したタッチス
クリーンを導入することで検査作業が補助され、検査員
が相違しても一定の検査内容を維持することができると
共に、検査員にかかる負担も軽減することができる。
【0038】また、コンピュータとの連携を行っている
ので、確認ボタンに関するデータさえ作成すれば、ほと
んど生産される全種類のワイヤハーネスの検査に対応す
ることができ、汎用性も有することができる。また、検
査を行うワイヤハーネスの種類の段取り変えも、コンピ
ュータの種類の選択で行えるので容易かつ短時間で行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワイヤハーネス外観検査装置を用い
た場合の一連の検査工程を示すフローチャートである。
【図2】 本発明のワイヤハーネス外観検査装置の斜視
図である。
【図3】 確認ボタンが設定された状態のタッチスクリ
ーンの概略平面図である。
【図4】 (A)(B)(C)は、コンピュータによる
確認ボタンの作成状況を示す概略図面である。
【図5】 本発明の変形例の検査作業台を示す斜視図で
ある。
【図6】 本発明の別の変形例の検査作業台を示す概略
図である。
【図7】 従来の検査工程を示すフローチャートであ
る。
【図8】 従来のワイヤハーネスの外観検査を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 ワイヤハーネス外観検査装置 11 原寸図面 12 検査作業台 13 タッチスクリーン 13b タッチパネル部 14 タッチコントローラ 15 コンピュータ 16 ディスプレイ W/H ワイヤハーネス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハーネス原寸図あるいは基準ハーネスに
    組立の完成したワイヤハーネスを重ねて比較検査するワ
    イヤハーネス外観検査装置において、 ハーネス原寸図あるいは基準ハーネスの上に設置するタ
    ッチスクリーンと、 上記タッチスクリーンに接続されて、指の接触を検知す
    る確認ボタンをタッチスクリーン上面に設定する制御手
    段と上記制御手段に接続されて検査状況や検査結果を表
    示する表示手段とを備え、 外観検査時に、上記タッチスクリーン上に組立の完成し
    たワイヤーハーネスを載置すると共にタッチスクリーン
    を透過してハーネス原寸図あるいは基準ハーネスと比較
    検査して、各検査対象箇所の確認毎に上記タッチスクリ
    ーンの確認ボタンを指で接触して接触検知信号を上記制
    御手段へ送り、全ての検査対象箇所の接触検知信号を受
    けると制御手段が合格と判断して検査の合否を上記表示
    手段で表示する構成としていることを特徴とするワイヤ
    ハーネス外観検査装置。
  2. 【請求項2】 上記タッチスクリーンは、検査対象のワ
    イヤーハーネスの種類を上記制御手段で選択すること
    で、選択された種類のワイヤハーネスの検査箇所に対応
    する個数の確認ボタンが対応位置に設定される構成とし
    ている請求項1に記載のワイヤハーネス外観検査装置。
  3. 【請求項3】 上記ハーネス原寸図は、ロール式図面、
    大型モニター、あるいはプロジェクターで表示され、検
    査を行うワイヤーハーネスの種類の変更に応じて、表示
    するハーネス原寸図を切り替える構成としている請求項
    1又は請求項2に記載のワイヤハーネス外観検査装置。
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