JP2001108184A - 真空断熱体 - Google Patents

真空断熱体

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JP2001108184A
JP2001108184A JP28891499A JP28891499A JP2001108184A JP 2001108184 A JP2001108184 A JP 2001108184A JP 28891499 A JP28891499 A JP 28891499A JP 28891499 A JP28891499 A JP 28891499A JP 2001108184 A JP2001108184 A JP 2001108184A
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JP
Japan
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vacuum
heat insulating
sealing
insulating space
adsorbent
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JP28891499A
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English (en)
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Masanobu Morimoto
眞布 森本
Yasuhiro Harada
康博 原田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空断熱体において、非活性型のガス吸着材
をその作用が消失しないように収容部に入れることがで
きるようにする。 【解決手段】 カバー材11によって形成された断熱空
間12が真空排気される真空断熱体である。真空排気の
ための真空排気口14が設けられ、ゲッター材や吸着剤
などのガス吸着材25が、真空排気口14を通って断熱
空間12内に収容されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空断熱体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】真空断熱体として、薄肉のステンレス鋼
板性のカバー材によって収容部を形成し、この収容部に
無機質の繊維などの耐熱性のある充填材を充填し、溶接
構造によってカバー材を密閉し、このカバー材に設けら
れた真空排気口によって収容部の内部を真空排気し、そ
して真空排気口を密封したものが知られている。
【0003】また、この種の真空断熱体として、たとえ
ば特許第2768573号公報には、カバー材を製作す
る途中の工程において、収容部に合成ゼオライトなどの
吸着剤を入れるようにしたものが開示されている。この
吸着剤は、真空排気後に密封した収容部内の充填材の有
機物からのアウトガスや、カバー材の外部から透過して
きた透過ガスなどを吸着することで、収容部を所要の真
空状態に維持するために用いられる。吸着剤に代えてゲ
ッター材を用いても、同様に機能する。
【0004】一方、市場で入手できるゲッター材やその
他の吸着剤などのガス吸着材として、たとえば、サエス
ゲッターズ ジャパン社製の「コンボゲッター(商
標)」などの非活性型のものがある。この非活性型のガ
ス吸着材は、空気中で緩慢に反応するものの、空気中に
放置できる時間が5〜10分程度と限られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の特許
第2768573号公報に記載されているようにカバー
材を製作する途中の工程において非活性型のガス吸着材
を収容部に入れると、その後の溶接作業などに時間を要
するため、その間にガス吸着材の作用が消失してしまう
という問題点がある。
【0006】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、非活性型のガス吸着材をその作用が消失しないよ
うに収容部に入れることができるようにすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、カバー材によって形成された断熱空間が真空
排気される真空断熱体において、真空排気のための真空
排気口が設けられ、ゲッター材や吸着剤などのガス吸着
材が真空排気口を通って断熱空間内に収容されるように
構成されているようにしたものである。
【0008】このような構成であると、断熱空間を形成
するためのカバー材の溶接をすべて終了した後に、真空
排気口を通って断熱空間内にガス吸着材を収容し、その
後に真空排気と排気口の封止とを行うだけでよいため、
ガス吸着材が空気に晒されている時間を短縮でき、した
がってその吸着作用を保持した状態で断熱空間に収容す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1において、10は真空断熱体
で、二重構造の薄肉のステンレス鋼板性のカバー材11
が溶接されることによって、このカバー材11の内部に
断熱空間12が形成されている。この断熱空間12に
は、ロックウールなどの無機充填材や、連通ウレタンフ
ォームなどの有機充填材にて形成された、充填材13が
充填されている。あるいは、断熱空間12は、これらの
充填材13を全く充填しない単なる空間として構成する
こともできる。
【0010】真空断熱体10には、カバー材11の一部
分を貫通するように、真空排気口14が形成されてい
る。詳細には、ステンレス鋼製の封止金具15がカバー
材11を貫通した状態で溶接などによって取付けられて
おり、この封止金具15には、貫通状態の排気孔16
と、真空排気用配管17のための取付け面18と、排気
孔16を封止するための封止プラグ19のためのシール
面20と、封止プラグ19を収容するための収容部21
とが形成されている。この封止金具15は、図示のよう
に断熱空間12に入り込んだ状態でカバー材11に取り
付けられており、断熱空間12の内部における封止金具
15の底部に空間を形成するように取り付けられた金網
22によって、真空排気の際に充填材13が吸引排出さ
れるのを防止するためのフィルタ23が、排気孔16を
覆った状態で保持されている。充填材13を充填しない
態様の場合には、金網22の内部にフィルタ23を充填
しない状態で使用される。
【0011】排気孔16は、ゲッター材や吸着剤などに
て形成された非活性型のガス吸着材25を断熱空間12
において収容するための収容空間を兼ねている。真空排
気用配管17は、シール用のOリング27を介して取付
け面18に接続されている。この真空排気配管17は真
空ポンプなどの真空源への接続口28を有し、この接続
口28を介して内部が真空吸引されることで、大気圧の
作用によって取付け面18に固定されるように構成され
ている。
【0012】真空排気用配管17には操作棒29が貫通
状態で設けられており、この操作棒29は、真空排気用
配管17の壁部を貫通する部分が、Oリング30によっ
て、気密状態で軸心方向に移動できるように支持されて
いる。真空排気用配管17の内部における操作棒29の
端部には面板31が設けられており、両面粘着テープ3
2などを利用してこの面板31に封止プラグ19が取り
付けられている。封止プラグ19は本体部33とつば部
34とを有し、本体部33にはOリング35が外ばめさ
れている。
【0013】このような構成において、真空断熱体10
を製造する際には、カバー材11の溶接によって断熱空
間12を形成するのであるが、充填材13を充填する場
合には、その充填を行った後に溶接を行う。また金網2
2の内部にフィルタ23を収容した状態の封止金具15
を取り付けておく。充填材13を充填した場合に、必要
であれば、高温で熱処理することによって、この充填材
13を一体化させるために用いられていた有機バインダ
ーをガス化させて排出させておく。
【0014】次に、断熱空間12の内部を真空排気す
る。すなわち、まず封止金具15の排気孔16の中にガ
ス吸着材25を挿入し、フィルタ23によって支持させ
ておく。充填材13を充填せず、したがってフィルタ2
3を用いない場合は、金網22によって支持させてお
く。そして、その直後に図示のように真空排気用配管1
7を封止金具15にあてがう。このとき、操作棒29の
面板31には両面粘着テープ32を利用して封止プラグ
19を取り付けておき、この封止プラグ19を仮に収容
部21に収容させることなどによって、この封止プラグ
19を封止金具15に対して芯出しさせておく。
【0015】そして、操作棒19を操作することによっ
て図示のように封止プラグ19を封止金具15から遠ざ
けて、断熱空間12の内部を排気するための通路を確保
したうえで、接続口28を真空源に接続することで、断
熱空間12の内部を真空排気する。このようにすると、
ガス吸着材25を挿入した直後に排気を開始することが
できる。具体的には挿入後に3分以内に排気を開始する
ことが可能であり、このため真空排気の開始前にガス吸
着材25の作用が消失してしまうような事態の発生を確
実に防止することができる。
【0016】所定の真空度まで排気できたなら、操作棒
29によって封止プラグ19を収容部21にはめ込み、
封止プラグ19のつば部34と封止金具15のシール面
20との間にOリング35を挟み込む。そして、この状
態の真空排気用配管17の内部に大気を導入すると、大
気圧によって封止プラグ19が封止金具15に押圧さ
れ、Oリング35が圧縮されて、真空封止が行われる。
そこで、真空排気用配管17を取り外し、粘着テープ3
2を剥がすことによって操作棒29を封止プラグ19か
ら切り離すことで、作業が完了する。
【0017】なお、真空封止後は断熱空間12の一部を
なす排気孔16にガス吸着材25が収容されていること
で、真空封止後に断熱空間12の内部に残存していたガ
スや、真空封止後に断熱空間12の内部で発生するガス
や、真空封止後に外部から断熱空間12に入り込むガス
を吸着して、長期にわたり所要の真空度を維持すること
ができる。また、このようにガス吸着材25がガスの吸
着作用を有するため、真空排気の時間や上述の有機バイ
ンダーをガス化するための熱処理の時間を短縮しても、
所要の真空度を達成し維持することができる。また、た
とえば充填材として連通ウレタンフォームなどを用いた
場合は、材料的に熱に弱いため、高温での熱処理を行う
ことができないが、その場合に全く熱処理を行わなくて
も所要の真空度を達成し維持することができる。
【0018】図2は、本発明の他の実施の形態を示す。
ここでは、封止金具15はカバー材から外方に突出する
ように形成されて、その先端の外周につば部41を有
し、このつば部41の端面によって取付け面18が形成
されている。そして、真空排気用配管17にも、封止金
具15のつば部41に対応したつば部42が形成されて
いる。
【0019】そして、ここでは、つば部41、42どう
しを締結するためのクイッククランプ43を用いること
で、真空排気用配管17をワンタッチで封止金具15に
固定できるように構成されている。このため、図1のも
のに比べていっそう迅速に真空排気工程を開始すること
ができる。なお、真空排気のための減圧時にガス吸着材
25が収容部すなわち排気孔16から浮き上がらないよ
うに、このガス吸着材25を排気孔16に収容した後
に、このガス吸着材25よりも外側にピン状の止め金具
44をセットする構成とすることができる。この止め金
具44は、図1の実施の形態のものにも適用することが
できる。
【0020】上記においては、封止プラグ19を大気圧
の作用によって封止金具15に固定する構成のものにつ
いて説明したが、このほかにも、たとえば特公平6−1
106号公報に開示されるようなねじ込み式のものなど
を用いることもできる。その場合には、Oリング35に
代えて、エッジと銅パッキンとによって封止を行うのが
好適である。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によると、ゲッター
材や吸着剤などのガス吸着材が真空排気口を通って断熱
空間内に収容されるように構成されているようにしたた
め、断熱空間を形成するためのカバー材の溶接をすべて
終了した後に、真空排気口を通って断熱空間内にガス吸
着材を収容し、その後に真空排気と排気口の封止とを行
うだけでよいため、ガス吸着材が空気に晒されている時
間を短縮でき、したがってその吸着作用を保持した状態
で断熱空間に収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の真空断熱体の要部の断面
図である。
【図2】本発明の他の実施の形態の真空断熱体の要部の
断面図である。
【符号の説明】
11 カバー材 12 断熱空間 14 真空排気口 16 排気孔 25 ガス吸着材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー材によって形成された断熱空間が
    真空排気される真空断熱体であって、真空排気のための
    真空排気口が設けられ、ゲッター材や吸着剤などのガス
    吸着材が真空排気口を通って断熱空間内に収容されるよ
    うに構成されていることを特徴とする真空断熱体。
JP28891499A 1999-10-12 1999-10-12 真空断熱体 Pending JP2001108184A (ja)

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