JP2001108006A - 回転ダンパ - Google Patents

回転ダンパ

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JP2001108006A
JP2001108006A JP28800599A JP28800599A JP2001108006A JP 2001108006 A JP2001108006 A JP 2001108006A JP 28800599 A JP28800599 A JP 28800599A JP 28800599 A JP28800599 A JP 28800599A JP 2001108006 A JP2001108006 A JP 2001108006A
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rotating shaft
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cylindrical portion
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一吉 大嶋
Yojiro Nakayama
洋二郎 中山
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剛 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ダンパの部品点数を減らしてその構造を
簡単にするとともに、その製造費を低減する。 【解決手段】 ケーシング2の円筒状をなす本体21に
回転軸3の軸部33を回転自在に挿入する。本体21の
内周面と軸部33の外周面との間に形成される環状の空
間にコイル体4を配置する。コイル体4の少なくとも一
端部を軸部33に連結する。コイル体4の外力が作用し
ていない自然状態での外径を、本体21の内径より大き
くする。それにより、コイル体4の外周面を本体21の
内周面に押圧接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、便器の便蓋のよ
うなフラップ扉その他の回転扉の回転速度を低速に抑え
るための回転ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の回転ダンパとしては、例
えば、特公平7−23660号公報に記載のものがあ
る。この公報に記載の回転ダンパは、筒状をなすケーシ
ングと、このケーシングに回転自在に挿入された回転軸
と、ケーシングの内周面と回転軸の外周面との間の環状
の空間に回転自在に配置された筒状の可動部材と、この
可動部材と回転軸との間に設けられたクラッチ機構と、
ケーシングの内周面と可動部材の外周面との間に設けら
れた粘性流体とを備えており、可動部材とケーシングと
の間の相対回転を粘性流体の剪断抵抗によって低速に抑
え、それによって回動軸の回転速度を低速に抑えるとい
うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転ダンパは、
構造が複雑で部品点数が多く、そのため製造費が嵩むと
いう問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、第1の発明は、筒部を有するケーシングと、上記
筒部の内径より外径が小さく、かつ筒部にこれと軸線を
一致させて回転可能に挿入された軸部を有し、上記ケー
シングに上記筒部の軸線を中心として回転可能に連結さ
れた回転軸と、上記筒部の内周面と上記軸部の外周面と
の間に形成される環状の空間に配置された弾性的に拡縮
径可能であるコイル体とを備え、上記コイル体に外力が
作用しない自然状態では上記筒部の内周面と上記軸部の
外周面とのいずれか一方に上記コイル体が弾性的に押圧
接触するように、上記コイル体の大きさが設定され、上
記筒部と上記軸部とのうちの他方を有する上記ケーシン
グまたは上記回転軸に上記コイル体の少なくとも一端部
が連結されていることを特徴としている。この場合、上
記コイル体が自然状態で上記筒部の内周面に押圧接触す
るように、上記コイル体の大きさが設定され、上記コイ
ル体の少なくとも一端部が上記回転軸に連結されていて
もよい。
【0005】上記の問題を解決するために、第2の発明
は、筒部を有するケーシングと、上記筒部の内径より外
径が小さく、かつ筒部にこれと軸線を一致させて回転可
能に挿入された軸部を有し、上記ケーシングに上記筒部
の軸線を中心として回転可能に連結された回転軸と、上
記筒部の内周面と上記軸部の外周面との間に形成される
環状の空間に配置された弾性的に拡縮径可能であるコイ
ル体とを備え、上記コイル体に外力が作用しない自然状
態では上記筒部の内周面と上記軸部の外周面とのいずれ
か一方と上記コイル体との間に隙間が形成されるよう
に、上記コイル体の大きさが設定され、上記ケーシング
と上記回転軸とのいずれか他方に上記コイル体の少なく
とも一端部が連結され、上記一方と上記コイル体との間
に形成される環状の隙間に粘性流体が設けられているこ
とを特徴としている。この場合、上記コイル体と上記筒
部の内周面との間に上記隙間が形成され、上記コイル体
の少なくとも一端部が上記回転軸に連結されていてもよ
い。また、第1、第2の発明においては、上記コイル体
の一端部と他端部とが上記回転軸にその周方向へ所定範
囲相対回動可能に、かつ異なる位相に連結されており、
それにより上記回転軸の一方向への回転時には上記コイ
ル体の一端部が上記回転軸の回転に追随して回転し始め
た後に上記コイル体の他端部が上記回転軸に追随して回
転し始め、上記回転軸の他方向への回転時には上記コイ
ル体の他端部が上記回転軸の回転に追随して回転し始め
た後に上記コイル体の一端部が上記回転軸の回転に追随
して回転し始めるように構成されていることが望まし
い。
【0006】上記の問題を解決するために、第3の発明
は、筒部を有するケーシングと、上記ケーシングに上記
筒部の軸線を中心として回転可能に連結された回転軸
と、上記筒部内にこれと軸線をほぼ一致させて配置され
た弾性的に拡縮径可能であるコイル体とを備え、上記コ
イル体がそれに外力が作用しない自然状態では上記筒部
の内周面に弾性的に押圧接触するように、上記コイル体
の大きさが設定され、上記コイル体の一端部が上記回転
軸に連結されていることを特徴としている。
【0007】上記の問題を解決するために、第4の発明
は、筒部を有するケーシングと、上記ケーシングに上記
筒部の軸線を中心として回転可能に連結された回転軸
と、上記筒部内にこれと軸線をほぼ一致させて配置され
た弾性的に拡縮径可能であるコイル体とを備え、上記コ
イル体に外力が作用しない自然状態では上記筒部の内周
面と上記コイル体の外周面との間に隙間が形成されるよ
うに、上記コイル体の大きさが設定され、上記コイル体
の一端部が上記回転軸に連結され、上記筒部の内周面と
上記コイル体の外周面との間の隙間に粘性流体が設けら
れていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1〜図9を参照して説明する。まず、図1〜図4
に示すこの発明の一実施の形態について説明する。な
お、図1はこの発明に係る回転ダンパ1を示す図3のX
−X線に沿う断面図であり、図2、図3はそれぞれ図1
のY−Y線、Z−Z線に沿う断面図であり、図4は回転
ダンパ1の分解図である。
【0009】図1に示すように、回転ダンパ1は、ケー
シング2、回転軸3およびコイル体4とを備えている。
ケーシング2は、本体(筒部)21と蓋体22とから構
成されている。本体21は、一端が開口し、他端に底部
21aを有する円筒として形成されている。本体21の
一端開口部には、奥側部分より大径の支持孔21bが形
成されている。底部21aの内面中央部には、支持突起
21cが本体21の軸線上に形成されている。一方、蓋
体22は、長さの短い短円筒状をなすものであり、本体
21の開口側端部の外周に嵌合されて、その開口部を閉
じている。しかも、図1および図2に示すように、蓋体
22には係止孔22aが形成されており、この係止孔2
2aに本体21の係止突起21dが嵌り込むことによ
り、蓋体22が本体21に着脱可能に係止されている。
蓋体22の中央部には、これを貫通する貫通孔22bが
形成されている。なお、本体21は、例えばフラップ扉
とこれを回転自在に支持する躯体(いずれも図示せず)
とのいずれか一方に回転不能に連結される。
【0010】回転軸3は、その一端側から他端側へ向っ
て順次形成された連結部31、支持部32、および軸部
33を有している。連結部31、支持部32および軸部
33は、互いの軸線を一致させて形成されている。連結
部31は、貫通孔22bを回転自在に貫通しており、貫
通孔22bから外部に突出した端部には、フラップ扉と
躯体とのいずれか他方が回転不能に連結される。支持部
32は、本体21の支持孔21bに回転自在に嵌合して
いる。支持部32の外周面と支持孔21bの内周面との
間は、Oリング等のシール部材5によって密封されてい
る。軸部33は、本体21内に挿入されており、その先
端面中央部には、凹部33aが形成されている。この凹
部33aには、支持突起21cが回転自在に嵌合してい
る。支持部32が支持孔21bに回転自在に嵌合すると
ともに、凹部33aに支持突起21cが嵌合することに
より、回転軸3がケーシング2に互いの軸線を一致させ
て回転自在に支持されている。
【0011】回転軸3の軸部33の外径は、本体21の
内径より小径になっており、軸部33の外周面と本体2
1の内周面との間には、本体21の軸線を中心とする環
状の空間6が形成されている。この空間6内に上記コイ
ル体4が本体21と軸線を一致させて回転可能に配置さ
れている。
【0012】コイル体4は、鋼製の帯状の板材をコイル
状に巻回してなるものであるが、必ずしも鋼材を用いる
必要はなく、他の材質のものであってもよい。ただし、
コイル体4は、後述するように、本体21の内周面に押
圧接触し、それに伴なって発生する摩擦抵抗によってケ
ーシング2と回転軸3との相対回転速度を低速に抑え、
ひいてはフラップ扉等の回転速度を低速に抑えるもので
あるので、摩擦抵抗に十分に耐えられる強度、および耐
摩耗性を有しているものであることが望ましい。また、
大きな摩擦抵抗が得られるよう、帯状の板材が用いられ
ているが、所望の摩擦抵抗が得られるのであれば、断面
正方形、長方形または円形の線材を用いてもよい。
【0013】コイル体4の外径は、それに外力が作用し
ない自然状態では本体21の内径より若干大径になって
いる。したがって、コイル体4は、空間6に挿入された
状態では、その外周面が本体21の内周面に若干の押圧
力をもって接触している。
【0014】コイル体4の両端部には、その直径径線上
を内側へ向って突出する係合部41,42が形成されて
いる。各係合部41,42は、回転軸3の軸部33にそ
の長手方向に沿って形成された係合溝33bに挿入され
ている。図3に示すように、係合部41,42の厚さ
は、係合溝33bの幅より薄くなっている。したがっ
て、係合部41,42は、係合溝33aに対しその溝幅
と係合部41,42の厚さの差の分だけ相対回転可能で
ある。しかも、係合部41,42は、軸部33の周方向
における位相が互いに異なっており、係合部41は係合
溝33bの一方の側面に接触し、係合部52は係合溝3
3bの他方の側面に接触している。したがって、回転軸
3が矢印A方向へ回転すると、係合部41は回転軸3と
一緒に直ちに回転し始めるが、係合部42は回転軸3が
係合溝33bの幅の分だけ回転した後に回転軸3と一緒
に回転し始める。逆に、回転軸3が矢印B方向へ回転す
ると、係合部42は回転軸3と一緒に直ちに回転し始め
るが、回転軸3が係合溝33bの幅の分だけ回転した後
に回転軸3と一緒に回転し始める。係合部42(41)
を位置固定した状態で係合部41(42)を矢印A
(B)方向へ回転させると、コイル体4が拡径するよう
にその巻回方向が定められている。
【0015】上記構成の回転ダンパ1において、回転軸
3がケーシング2に対して図3の矢印A方向へ相対回転
すると、係合部41が回転軸3と一緒に回転し、係合部
41近傍のコイル体4が同方向へ回転しようとする。こ
のとき、コイル体4の外周がケーシング2の内周面に押
圧接触しているので、コイル体4とケーシング2との間
に摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗によってコイル体
4の回転が抑えられるため、コイル体4が拡径しようと
してケーシング2の内周面にさらに強く押圧接触し、よ
り大きな摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗によって、
回転軸3の回転速度が低速に抑えられ、ひいてはフラッ
プ扉等の回転速度が低速に抑えられる。
【0016】回転軸3が係合溝33bの幅の分だけ回転
すると、係合部42が係合溝33bの一方の側面に突き
当たる結果、係合部42が回転軸3と一緒に矢印A方向
へ回転し始める。これにより、係合部42近傍のコイル
体4が縮径しようとする。このため、係合部42が回転
し始めた後は、コイル体4全体がそれ以上拡径すること
がなくなる。よって、コイル体4とケーシング2との間
に作用する摩擦抵抗も増大することなくほぼ一定にな
る。なお、回転軸3を矢印B方向へ回転させた場合も同
様である。
【0017】上記構成の回転ダンパ1は、ケーシング
2、回転軸3およびコイル体4によって構成されてお
り、従来の回転ダンパに比べて少なくとも可動部材の分
だけ部品点数が少ない。したがって、その分だけ構造を
簡単にし、製造費を低減することができる。
【0018】また、回転ダンパ1においては、コイル体
4の両端部の係合部41,42を係合溝33bに挿入し
ているが、いずれか一方の係合部41(42)だけを係
合溝部33bに挿入し、他方の係合部42(41)を回
転軸33に対してフリーにしてもよい。その場合には、
係合部41(42)と係合溝33bとを同一幅にし、係
合部41(42)を回転軸33に回転不能に連結しても
よい。
【0019】コイル体4の一端部だけを回転軸3に回転
不能に連結し、他端部をフリーにした場合、例えば係合
部41を回転軸33に回転不能に連結し、係合部42を
回転軸33に対してフリーにした場合には、回転軸33
が矢印A方向へ回転するときには大きな摩擦抵抗が発生
するが、回転軸33が矢印B方向へ回転するときには、
コイル体4が縮径しようとするので、摩擦抵抗がほとん
ど発生しない。したがって、回転ダンパ1を例えば便器
に用いる際に、便座の閉時の回転方向を矢印A方向に合
わせることにより、便座の閉回動を低速に抑え、しかも
開時には便座を軽く回動させることができる。
【0020】また、上記の回転ダンパ1においては、コ
イル体4の自然状態での外径をケーシング2の内径より
若干大径にし、それによってコイル体4の外周面をケー
シング2の内周面に押圧接触させているが、コイル体4
の自然状態における内径を軸部33の外径より若干小径
にし、それによって自然状態のコイル体4の内周面を軸
部33の外周面に押圧接触させるようにしてもよい。そ
のようにする場合には、本体21の内周面に上記係合溝
33bに代わる係合溝を形成する一方、コイル体4の係
合部41,42を径方向外側へ突出させて係合溝に挿入
する。勿論、この場合にも、いずれか一方の係合部41
(42)だけをケーシング2に固定し、他方をフリーに
してもよい。
【0021】図5は、この発明の他の実施の形態を示す
ものであり、図1の符号イで示す部分に相当する部分の
拡大図である。この実施の形態においては、上記空間6
内にポリイソブチレン等の高分子粘性流体その他の粘性
流体7が充填されている。また、コイル体4の自然状態
での外径が本体21の内径より若干小径になっている。
したがって、コイル体4の外周面と本体2の内周面との
間にも、粘性流体7が充填されている。その他の構成
は、上記回転ダンパ1と同様である。
【0022】この実施の形態の回転ダンパにおいては、
回転軸3が回転すると、コイル体4と粘性流体7との間
に作用する剪断抵抗によってコイル体4の回転が抑えら
れ、ひいては回転軸4の回転が抑えられる。しかも、コ
イル体4の回転が抑えられると、コイル体4が拡径し、
その外周面と本体21の内周面との間隔が狭くなるた
め、剪断抵抗がより一層大きくなる。そして、コイル体
4の外周面の少なくとも一部が本体21の内周面に直接
接触し、それらの間に摩擦抵抗が発生する。したがっ
て、回転軸3に作用する回転抑止力を回転軸3の回転速
度に対応して増大させることができ、回転抑止力の変化
量を大きくすることができる。
【0023】なお、この実施の形態においても、コイル
体4の一端部だけを回転軸3に連結し、他端部をフリー
にしてもよい。また、コイル体4の少なくとも一端部を
ケーシング2に連結し、回転軸3の回転時にコイル体4
を縮径させて、軸部33に押圧接触させるようにしても
よい。
【0024】図6および図7は、回転軸3とコイル体4
との連結構造の他の例をそれぞれ示す図であり、図6に
示す連結構造は、支持部32の本体21側を向く端面に
係合突起32aを形成する一方、コイル体4の一端面に
係合凹部43を形成し、係合凹部43に係合突起32a
を嵌め込むことにより、コイル体4の一端部を回転軸3
3に回転不能に連結したものである。図7に示す連結構
造は、支持部32に係合凹部32bを形成する一方、コ
イル体4の一端面に係合突起44を形成し、係合突起4
4を係合凹部32bに嵌め込むことにより、コイル体4
の一端部を回転軸3に回転不能に連結したものである。
【0025】なお、図6、図7に示す連結構造は、ケー
シング2の底部21aまたは蓋体22とコイル体4との
連結にも採用することができる。また、図6に示す実施
の形態では、コイル体4の支持部32側の端部を円筒状
に、図7に示す実施の形態では支持部32から離れた端
部を円筒状にしているが、全体をコイル状にしてもよ
く、また逆側の端部を円筒状にしてもよい。
【0026】図8および図9はこの発明のさらに他の実
施の形態を示すものである。この実施の形態の回転ダン
パ1′においては、回転軸3が連結部31および支持部
32だけから構成されており、軸部33を有していな
い。軸部33が形成された部分には、それに代えてコイ
ル体4が一体に設けられている。コイル体4は、本体2
1の内部に粘性流体が充填されない場合には、外力が作
用しない自然状態で外径が本体21の内径より若干大径
に形成され、粘性流体が充填される場合には、本体21
の内径より若干小径に形成される。いずれの場合にも、
回転軸3が一方向(この実施の形態の場合、図3の矢印
A方向)へ回転するときには、コイル体4が拡径しよう
とするので、回転軸3の回転速度が低速に抑えられる。
回転軸3が逆方向へ回転するときには、コイル体4が縮
径しようとするので、回転軸3に回転を阻止しようとす
る力が小さく、回転軸3は比較的自由に回転することが
できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、回転ダンパの構成部品を減らしてその構造を簡単に
することができるとともに、その製造費を低減すること
ができるという効果が得られる。コイル体の一端部をケ
ーシングと回転軸とのいずれか一方に連結し、コイル体
を他方に直接に、あるいは粘性流体を介して接触させる
ようにすれば、回転軸を一方向への回転時にはその回転
速度を低速に抑え、他方向への回転時には比較的自由に
回転させることができるという効果が得られる。さら
に、コイル体とケーシングまたは回転軸との間に粘性流
体を介在させた場合には、回転軸の回転を抑える力を大
きく変化させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す図であって、図
3のX−X線に沿う断面図である。
【図2】図1のY−Y線に沿う断面図である。
【図3】図1のZ−Z線に沿う断面図である。
【図4】図1に示す実施の形態の分解図である。
【図5】この発明の他の実施の形態を示す図であって、
図1のイ円部に相当する部分の拡大図である。
【図6】この発明に係る回転軸とコイル体との連結構造
の他の例を示す分解斜視図である。
【図7】この発明に係る回転軸とコイル体との連結構造
のさらに他の例を示す分解斜視図である。
【図8】この発明のさらに他の実施の形態を示す図1と
同様の断面図である。
【図9】図8に示す実施の形態で用いられている回転軸
とこれに一体に形成されたコイル体とを示す図である。
【符号の説明】
1 回転ダンパ 1′ 回転ダンパ 2 ケーシング 3 回転軸 4 コイル体 21 本体(筒部) 33 軸部 6 環状の空間 7 粘性流体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 剛 東京都千代田区東神田1丁目8番11号 ス ガツネ工業株式会社内 Fターム(参考) 3J047 AA12 AA20 AA23 AB04 CA17 CA18 FA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部を有するケーシングと、上記筒部の
    内径より外径が小さく、かつ筒部にこれと軸線を一致さ
    せて回転可能に挿入された軸部を有し、上記ケーシング
    に上記筒部の軸線を中心として回転可能に連結された回
    転軸と、上記筒部の内周面と上記軸部の外周面との間に
    形成される環状の空間に配置された弾性的に拡縮径可能
    であるコイル体とを備え、上記コイル体に外力が作用し
    ない自然状態では上記筒部の内周面と上記軸部の外周面
    とのいずれか一方に上記コイル体が弾性的に押圧接触す
    るように、上記コイル体の大きさが設定され、上記筒部
    と上記軸部とのうちの他方を有する上記ケーシングまた
    は上記回転軸に上記コイル体の少なくとも一端部が連結
    されていることを特徴とする回転ダンパ。
  2. 【請求項2】 上記コイル体が自然状態で上記筒部の内
    周面に押圧接触するように、上記コイル体の大きさが設
    定され、上記コイル体の少なくとも一端部が上記回転軸
    に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の回
    転ダンパ。
  3. 【請求項3】 筒部を有するケーシングと、上記筒部の
    内径より外径が小さく、かつ筒部にこれと軸線を一致さ
    せて回転可能に挿入された軸部を有し、上記ケーシング
    に上記筒部の軸線を中心として回転可能に連結された回
    転軸と、上記筒部の内周面と上記軸部の外周面との間に
    形成される環状の空間に配置された弾性的に拡縮径可能
    であるコイル体とを備え、上記コイル体に外力が作用し
    ない自然状態では上記筒部の内周面と上記軸部の外周面
    とのいずれか一方と上記コイル体との間に隙間が形成さ
    れるように、上記コイル体の大きさが設定され、上記ケ
    ーシングと上記回転軸とのいずれか他方に上記コイル体
    の少なくとも一端部が連結され、上記一方と上記コイル
    体との間に形成される環状の隙間に粘性流体が設けられ
    ていることを特徴とする回転ダンパ。
  4. 【請求項4】 上記コイル体と上記筒部の内周面との間
    に上記隙間が形成され、上記コイル体の少なくとも一端
    部が上記回転軸に連結されていることを特徴とする請求
    項3に記載の回転ダンパ。
  5. 【請求項5】 上記コイル体の一端部と他端部とが上記
    回転軸にその周方向へ所定範囲相対回動可能に、かつ異
    なる位相に連結されており、それにより上記回転軸の一
    方向への回転時には上記コイル体の一端部が上記回転軸
    の回転に追随して回転し始めた後に上記コイル体の他端
    部が上記回転軸に追随して回転し始め、上記回転軸の他
    方向への回転時には上記コイル体の他端部が上記回転軸
    の回転に追随して回転し始めた後に上記コイル体の一端
    部が上記回転軸の回転に追随して回転し始めるように構
    成されていることを特徴とする請求項2または4に記載
    の回転ダンパ。
  6. 【請求項6】 筒部を有するケーシングと、上記ケーシ
    ングに上記筒部の軸線を中心として回転可能に連結され
    た回転軸と、上記筒部内にこれと軸線をほぼ一致させて
    配置された弾性的に拡縮径可能であるコイル体とを備
    え、上記コイル体がそれに外力が作用しない自然状態で
    は上記筒部の内周面に弾性的に押圧接触するように、上
    記コイル体の大きさが設定され、上記コイル体の一端部
    が上記回転軸に連結されていることを特徴とする回転ダ
    ンパ。
  7. 【請求項7】 筒部を有するケーシングと、上記ケーシ
    ングに上記筒部の軸線を中心として回転可能に連結され
    た回転軸と、上記筒部内にこれと軸線をほぼ一致させて
    配置された弾性的に拡縮径可能であるコイル体とを備
    え、上記コイル体に外力が作用しない自然状態では上記
    筒部の内周面と上記コイル体の外周面との間に隙間が形
    成されるように、上記コイル体の大きさが設定され、上
    記コイル体の一端部が上記回転軸に連結され、上記筒部
    の内周面と上記コイル体の外周面との間の隙間に粘性流
    体が設けられていることを特徴とする回転ダンパ。
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