JP2001106817A - 透湿性シート及びそれを用いた吸収性物品 - Google Patents
透湿性シート及びそれを用いた吸収性物品Info
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- JP2001106817A JP2001106817A JP28669399A JP28669399A JP2001106817A JP 2001106817 A JP2001106817 A JP 2001106817A JP 28669399 A JP28669399 A JP 28669399A JP 28669399 A JP28669399 A JP 28669399A JP 2001106817 A JP2001106817 A JP 2001106817A
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 紫外線透過率が低く且つ隠蔽性が高く、透湿
性及び耐水性にも優れた透湿性シート及びそれを用いた
吸収性物品を提供すること。 【解決手段】 本発明の透湿性シートは、紫外線透過率
が10%以下、白色度が65以上、全光線透過率が35
%以下、透湿度が1kg/(m2 ・24hr)以上、耐
水圧が4.9kPa以上であることを特徴とする。
性及び耐水性にも優れた透湿性シート及びそれを用いた
吸収性物品を提供すること。 【解決手段】 本発明の透湿性シートは、紫外線透過率
が10%以下、白色度が65以上、全光線透過率が35
%以下、透湿度が1kg/(m2 ・24hr)以上、耐
水圧が4.9kPa以上であることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、使い捨てお
むつ、生理用ナプキン等の吸収性物品の裏面材として好
適に使用される透湿性シート及びそれを用いた吸収性物
品に関する。
むつ、生理用ナプキン等の吸収性物品の裏面材として好
適に使用される透湿性シート及びそれを用いた吸収性物
品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】使い捨
ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品を、長時間太
陽光に曝すと、紫外線により、吸収性物品に一般的に使
用されているインク、接着剤、プラスチック、ゴム等の
材料が変色することがあり、吸収性物品の外観を損ねる
ことがあった。
ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品を、長時間太
陽光に曝すと、紫外線により、吸収性物品に一般的に使
用されているインク、接着剤、プラスチック、ゴム等の
材料が変色することがあり、吸収性物品の外観を損ねる
ことがあった。
【0003】ところで、着用時のフィット性が高い吸収
性物品とするために、クッション材としてウレタンフォ
ームを使用した吸収性物品が知られている。例えば、特
開昭51−66194号公報には、吸収性芯体とバッキ
ングシートとの間に弾性、湿安定性発泡層として、ポリ
ウレタン発泡体を配置したナプキンが開示されている。
しかし、ウレタンフォームは紫外線により変色し易いと
いう欠点を有する。また、前記ナプキンにおいては、前
記ポリウレタン発泡体は、前記バッキングシートのほぼ
全面に亘って配置されているので、変色すると該ナプキ
ンの外観を著しく損ねることになる。このようなウレタ
ンフォームの変色を防止するために、従来より、紫外線
吸収剤や白色顔料等をウレタンフォームに直接配合し
て、変色し難いウレタンフォームに改良する方法が試み
られているが、この方法では変色防止効果は不十分であ
った。
性物品とするために、クッション材としてウレタンフォ
ームを使用した吸収性物品が知られている。例えば、特
開昭51−66194号公報には、吸収性芯体とバッキ
ングシートとの間に弾性、湿安定性発泡層として、ポリ
ウレタン発泡体を配置したナプキンが開示されている。
しかし、ウレタンフォームは紫外線により変色し易いと
いう欠点を有する。また、前記ナプキンにおいては、前
記ポリウレタン発泡体は、前記バッキングシートのほぼ
全面に亘って配置されているので、変色すると該ナプキ
ンの外観を著しく損ねることになる。このようなウレタ
ンフォームの変色を防止するために、従来より、紫外線
吸収剤や白色顔料等をウレタンフォームに直接配合し
て、変色し難いウレタンフォームに改良する方法が試み
られているが、この方法では変色防止効果は不十分であ
った。
【0004】また、吸収性物品は、紫外線だけではな
く、例えば窒素酸化物ガス等の化学物質によっても変色
する。従って、紫外線による変色のみを考慮した方法で
は吸収性物品の変色の問題は解決できない。
く、例えば窒素酸化物ガス等の化学物質によっても変色
する。従って、紫外線による変色のみを考慮した方法で
は吸収性物品の変色の問題は解決できない。
【0005】従って、本発明の目的は、特に吸収性物品
の変色し易い部分を被覆するようにして用いた場合に、
被覆部分の紫外線による変色を抑制すると共に、該被覆
部分が窒素酸化物ガス等により変色しても、当該変色を
外部から見えにくくする透湿性シートを提供することに
ある。
の変色し易い部分を被覆するようにして用いた場合に、
被覆部分の紫外線による変色を抑制すると共に、該被覆
部分が窒素酸化物ガス等により変色しても、当該変色を
外部から見えにくくする透湿性シートを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、紫外線透
過率が低く且つ隠蔽性が高く、透湿性及び耐水性にも優
れた透湿性シートが、前記目的を達成し得ることを知見
した。
過率が低く且つ隠蔽性が高く、透湿性及び耐水性にも優
れた透湿性シートが、前記目的を達成し得ることを知見
した。
【0007】本発明は、前記知見に基づきなされたもの
で、紫外線透過率が10%以下、白色度が65以上、全
光線透過率が35%以下、透湿度が1kg/(m2 ・2
4hr)以上、耐水圧が4.9kPa以上である透湿性
シートを提供するものである。
で、紫外線透過率が10%以下、白色度が65以上、全
光線透過率が35%以下、透湿度が1kg/(m2 ・2
4hr)以上、耐水圧が4.9kPa以上である透湿性
シートを提供するものである。
【0008】また、本発明は、液保持性の吸収層及び液
不透過性の防漏層を有する吸収性物品において、前記防
漏層として前記透湿性シートを用いた吸収性物品を提供
するものである。
不透過性の防漏層を有する吸収性物品において、前記防
漏層として前記透湿性シートを用いた吸収性物品を提供
するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の透湿性シートを、
その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の透湿
性シートは、その紫外線透過率が10%以下となされて
いる。紫外線透過率が10%以下である透湿性シート
は、被覆対象物を被覆するように用いられることによ
り、紫外線の透過を抑制して、該被覆対象物の紫外線に
よる変色を抑制することができる。紫外線透過率は、好
ましくは8%以下、更に好ましくは5%以下である。
尚、紫外線透過率の下限に制限はなく、0に近いほど好
ましい。前記紫外線は、波長380nmのものを意味す
る。紫外線透過率は、(株)島津製作所製、紫外分光光
度計(UV)MPS−2000型を用いて測定する。
その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の透湿
性シートは、その紫外線透過率が10%以下となされて
いる。紫外線透過率が10%以下である透湿性シート
は、被覆対象物を被覆するように用いられることによ
り、紫外線の透過を抑制して、該被覆対象物の紫外線に
よる変色を抑制することができる。紫外線透過率は、好
ましくは8%以下、更に好ましくは5%以下である。
尚、紫外線透過率の下限に制限はなく、0に近いほど好
ましい。前記紫外線は、波長380nmのものを意味す
る。紫外線透過率は、(株)島津製作所製、紫外分光光
度計(UV)MPS−2000型を用いて測定する。
【0010】透湿性シートは、その紫外線透過率を低下
させる観点から、紫外線吸収剤を0.2〜1.0重量
%、特に0.3〜0.6重量%含有することが好まし
い。0.2重量%未満では、シートの紫外線透過率の低
下が期待できず、1.0重量%超では、シート成形性が
低下する。紫外線吸収剤としては、フェニルサリシレー
ト等のサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、
2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−
5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−エチル
ヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレ
ート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤等が紫外線
吸収性、成形性の点から特に好ましく使用できる。
させる観点から、紫外線吸収剤を0.2〜1.0重量
%、特に0.3〜0.6重量%含有することが好まし
い。0.2重量%未満では、シートの紫外線透過率の低
下が期待できず、1.0重量%超では、シート成形性が
低下する。紫外線吸収剤としては、フェニルサリシレー
ト等のサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、
2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−
5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−エチル
ヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレ
ート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤等が紫外線
吸収性、成形性の点から特に好ましく使用できる。
【0011】本発明の透湿性シートは、その白色度が6
5以上、好ましくは68以上、更に好ましくは70以上
となされており、また、その全光線透過率が35%以
下、好ましくは33%以下、更に好ましくは30%以下
となされている。白色度を前記の値以上とし、且つ全光
線透過率を前記の値以下とすることにより、シートの隠
蔽性が高まる。このため、被覆対象物が窒素酸化物ガス
等の化学物質により変色しても、当該変色を外部から見
えにくくすることができる。白色度が65%未満、及び
/又は全光線透過率が35%未満であるようなシート
は、隠蔽性が低く、このため、変色した被覆対象物が該
シート越しに見えてしまい、外観を著しく損ねてしま
う。
5以上、好ましくは68以上、更に好ましくは70以上
となされており、また、その全光線透過率が35%以
下、好ましくは33%以下、更に好ましくは30%以下
となされている。白色度を前記の値以上とし、且つ全光
線透過率を前記の値以下とすることにより、シートの隠
蔽性が高まる。このため、被覆対象物が窒素酸化物ガス
等の化学物質により変色しても、当該変色を外部から見
えにくくすることができる。白色度が65%未満、及び
/又は全光線透過率が35%未満であるようなシート
は、隠蔽性が低く、このため、変色した被覆対象物が該
シート越しに見えてしまい、外観を著しく損ねてしま
う。
【0012】白色度は、JIS Z 8722に従い、
日本電色工業(株)製、色差計SZ−Σ80[W(La
b)値を白色度とする]を用いて測定される。全光線透
過率は、JIS K7105に従い、(株)村上色彩技
術研究所製、ヘイズ・透過・反射率計HR−100を用
いて測定される。この光線の波長範囲は380〜800
nmの可視光線である。
日本電色工業(株)製、色差計SZ−Σ80[W(La
b)値を白色度とする]を用いて測定される。全光線透
過率は、JIS K7105に従い、(株)村上色彩技
術研究所製、ヘイズ・透過・反射率計HR−100を用
いて測定される。この光線の波長範囲は380〜800
nmの可視光線である。
【0013】本発明の透湿性シートは、紫外線透過率及
び全光線透過率を前記の値以下とし、白色度を前記の値
以上とする点から、酸化チタンを用いることが好まし
い。本発明の透湿性シートは、酸化チタンを1〜25重
量%、特に2〜20重量%含有することが、紫外線透過
率及び全光線透過率が低く、白色度が高く、且つ十分な
強度のシートが得られることから好ましい。酸化チタン
の粒径は、0.1〜1.0μm、特に0.2〜0.4μ
mであることが、隠蔽性を高めること及びシートの厚み
を均一にすることから好ましい。
び全光線透過率を前記の値以下とし、白色度を前記の値
以上とする点から、酸化チタンを用いることが好まし
い。本発明の透湿性シートは、酸化チタンを1〜25重
量%、特に2〜20重量%含有することが、紫外線透過
率及び全光線透過率が低く、白色度が高く、且つ十分な
強度のシートが得られることから好ましい。酸化チタン
の粒径は、0.1〜1.0μm、特に0.2〜0.4μ
mであることが、隠蔽性を高めること及びシートの厚み
を均一にすることから好ましい。
【0014】本発明の透湿性シートは、その透湿度が1
kg/(m2 ・24hr)以上、好ましくは2.4kg
/(m2 ・24hr)以上、更に好ましくは3kg/
(m2・24hr)以上となされている。また、その耐
水圧が4.9kPa以上、好ましくは10kPa以上、
更に好ましくは15kPa以上となされている。透湿度
を1kg/(m2 ・24hr)以上とし、耐水圧を4.
9kPa以上とすることにより、透湿性に優れる液体不
透過性のシートとすることができ、これを吸収性物品に
使用すれば、実用上ムレやカブレの発生が効果的に防止
される。シートの透湿度及び耐水圧の上限値は両者のバ
ランスから決定され、実用上透湿度の上限は7.2kg
/(m2 ・24hr)程度、耐水圧の上限は30kPa
程度である。
kg/(m2 ・24hr)以上、好ましくは2.4kg
/(m2 ・24hr)以上、更に好ましくは3kg/
(m2・24hr)以上となされている。また、その耐
水圧が4.9kPa以上、好ましくは10kPa以上、
更に好ましくは15kPa以上となされている。透湿度
を1kg/(m2 ・24hr)以上とし、耐水圧を4.
9kPa以上とすることにより、透湿性に優れる液体不
透過性のシートとすることができ、これを吸収性物品に
使用すれば、実用上ムレやカブレの発生が効果的に防止
される。シートの透湿度及び耐水圧の上限値は両者のバ
ランスから決定され、実用上透湿度の上限は7.2kg
/(m2 ・24hr)程度、耐水圧の上限は30kPa
程度である。
【0015】透湿度は、JIS Z 0208に従い、
測定される。耐水圧は、JIS L 1092に従い、
測定される。試験は、静水圧法のA法(低下圧法)で行
う。
測定される。耐水圧は、JIS L 1092に従い、
測定される。試験は、静水圧法のA法(低下圧法)で行
う。
【0016】本発明の透湿性シートは、透湿度を前記の
値以上とする観点から、無機充填剤を含有していること
が好ましい(但し、酸化チタンは除く)。該無機充填剤
としては、例えば、本出願人の先の出願に係る特開平9
−268234号公報の第3頁第4欄9〜42行に記載
の無機充填剤を、これらの1種又は2種以上で使用する
ことができる。本発明の透湿性シートは無機充填剤を1
0〜80重量%、特に20〜70重量%含有すること
が、透湿性が高く且つ十分な強度のシートが得られるこ
とから好ましい。その平均粒径は50μm以下のものが
好ましく、10μm以下のものが更に好ましく、0.5
〜5μmのものが最も好ましい。平均粒径が50μmを
超えると、孔の緻密性が悪くなり、得られるシートが液
のにじみ出やすいものとなる。また、平均粒径が0.5
μm未満であると、無機充填剤の樹脂組成物への分散性
が悪くなり、シートの成形性に劣る場合がある。
値以上とする観点から、無機充填剤を含有していること
が好ましい(但し、酸化チタンは除く)。該無機充填剤
としては、例えば、本出願人の先の出願に係る特開平9
−268234号公報の第3頁第4欄9〜42行に記載
の無機充填剤を、これらの1種又は2種以上で使用する
ことができる。本発明の透湿性シートは無機充填剤を1
0〜80重量%、特に20〜70重量%含有すること
が、透湿性が高く且つ十分な強度のシートが得られるこ
とから好ましい。その平均粒径は50μm以下のものが
好ましく、10μm以下のものが更に好ましく、0.5
〜5μmのものが最も好ましい。平均粒径が50μmを
超えると、孔の緻密性が悪くなり、得られるシートが液
のにじみ出やすいものとなる。また、平均粒径が0.5
μm未満であると、無機充填剤の樹脂組成物への分散性
が悪くなり、シートの成形性に劣る場合がある。
【0017】本発明の透湿性シートは、前記無機充填剤
の分散性の観点から、可塑剤(柔軟化剤)を含有してい
ることが好ましい。該可塑剤としては、例えば、本出願
人の先の出願に係る特開平5−230252号公報の第
3頁第3欄36行〜第4欄2行に記載の可塑剤が用いら
れる。特に、樹脂を可塑化する機能のみならず、該無機
充填剤を均一に分散させる機能を有している可塑剤を用
いると、別途分散剤を添加なくても分散効果が得られる
ため好ましい。特に好ましく用いられる可塑剤は、脂肪
酸とアルコールとのエステル類、脂肪酸アミド、ケトン
樹脂、シリコーン油等である。該可塑剤の含有量は、好
ましくは0.1〜20重量%、更に好ましくは1〜10
重量%である。該可塑剤の含有量が0.1重量%よりも
少ないと実質的に可塑化効果が得られず、20重量%よ
り多くなると得られるフィルムの表面にブリードアウト
が生じて、べたつき、風合いの悪化、接着不良となるこ
とがある。
の分散性の観点から、可塑剤(柔軟化剤)を含有してい
ることが好ましい。該可塑剤としては、例えば、本出願
人の先の出願に係る特開平5−230252号公報の第
3頁第3欄36行〜第4欄2行に記載の可塑剤が用いら
れる。特に、樹脂を可塑化する機能のみならず、該無機
充填剤を均一に分散させる機能を有している可塑剤を用
いると、別途分散剤を添加なくても分散効果が得られる
ため好ましい。特に好ましく用いられる可塑剤は、脂肪
酸とアルコールとのエステル類、脂肪酸アミド、ケトン
樹脂、シリコーン油等である。該可塑剤の含有量は、好
ましくは0.1〜20重量%、更に好ましくは1〜10
重量%である。該可塑剤の含有量が0.1重量%よりも
少ないと実質的に可塑化効果が得られず、20重量%よ
り多くなると得られるフィルムの表面にブリードアウト
が生じて、べたつき、風合いの悪化、接着不良となるこ
とがある。
【0018】本発明の透湿性シートは、熱可塑性樹脂、
特に、ポリオレフィン系樹脂を主体とすることが好まし
い。前記ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、前記
特開平9−268234号公報の第3頁第3欄1〜29
行に記載のポリオレフィン系樹脂を、これらの1種又は
2種以上で使用することができる。特に、柔軟性、強
度、延伸性の観点から、線状低密度ポリエチレンを使用
することが好ましい。本発明の透湿性シートは、前記ポ
リオレフィン系樹脂を10〜50重量%、特に20〜4
5重量%含有することが強度、透湿性の点から好まし
い。
特に、ポリオレフィン系樹脂を主体とすることが好まし
い。前記ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、前記
特開平9−268234号公報の第3頁第3欄1〜29
行に記載のポリオレフィン系樹脂を、これらの1種又は
2種以上で使用することができる。特に、柔軟性、強
度、延伸性の観点から、線状低密度ポリエチレンを使用
することが好ましい。本発明の透湿性シートは、前記ポ
リオレフィン系樹脂を10〜50重量%、特に20〜4
5重量%含有することが強度、透湿性の点から好まし
い。
【0019】本発明の透湿性シートには、前記の各成分
(ポリオレフィン系樹脂、酸化チタン、紫外線吸収剤、
無機充填剤及び可塑剤)に加えて、必要に応じて、酸化
防止剤、安定剤、着色剤等の添加剤を適宜配合すること
ができる。これらの添加剤の配合量は好ましくは0.0
1〜10重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%であ
る。
(ポリオレフィン系樹脂、酸化チタン、紫外線吸収剤、
無機充填剤及び可塑剤)に加えて、必要に応じて、酸化
防止剤、安定剤、着色剤等の添加剤を適宜配合すること
ができる。これらの添加剤の配合量は好ましくは0.0
1〜10重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%であ
る。
【0020】本発明の透湿性シートは、物性、コストの
面から、少なくとも前記ポリオレフィン系樹脂と、前記
酸化チタンと、前記紫外線吸収剤と、前記無機充填剤
(但し、酸化チタンは除く)とを含有する樹脂組成物、
特に前記ポリオレフィン系樹脂と、前記酸化チタンと、
前記紫外線吸収剤と、前記無機充填剤(但し、酸化チタ
ンは除く)と、前記可塑剤とを含有する樹脂組成物をフ
ィルム状成形物となし、該フィルム状成形物を延伸処理
してなるものであることが好ましい。具体的には、例え
ば、前記特開平9−268234号公報の第4頁第6欄
30行〜第5頁第7欄12行に記載されているように、
前記樹脂組成物を、二軸混練押出機等により混練してペ
レット化し、該ペレットをサーキュラーダイ等を用いて
フィルム状成形物とした後、該フィルム状成形物をテン
ター延伸機等により少なくとも一軸方向に延伸処理し、
多数の微細孔を形成してなるものであることが好まし
い。斯かる方法によりシートを得ることにより、透湿度
及び耐水圧をそれぞれ前記の値以上とすることができ、
且つ、全光線透過率をより低くすることができる。
面から、少なくとも前記ポリオレフィン系樹脂と、前記
酸化チタンと、前記紫外線吸収剤と、前記無機充填剤
(但し、酸化チタンは除く)とを含有する樹脂組成物、
特に前記ポリオレフィン系樹脂と、前記酸化チタンと、
前記紫外線吸収剤と、前記無機充填剤(但し、酸化チタ
ンは除く)と、前記可塑剤とを含有する樹脂組成物をフ
ィルム状成形物となし、該フィルム状成形物を延伸処理
してなるものであることが好ましい。具体的には、例え
ば、前記特開平9−268234号公報の第4頁第6欄
30行〜第5頁第7欄12行に記載されているように、
前記樹脂組成物を、二軸混練押出機等により混練してペ
レット化し、該ペレットをサーキュラーダイ等を用いて
フィルム状成形物とした後、該フィルム状成形物をテン
ター延伸機等により少なくとも一軸方向に延伸処理し、
多数の微細孔を形成してなるものであることが好まし
い。斯かる方法によりシートを得ることにより、透湿度
及び耐水圧をそれぞれ前記の値以上とすることができ、
且つ、全光線透過率をより低くすることができる。
【0021】次に、本発明の透湿性シートを用いた本発
明の吸収性物品の好ましい一実施形態である使い捨てお
むつを図1〜図3を参照して説明する。本実施形態の使
い捨ておむつ1は、図1〜図3に示すように、液透過性
の表面材2、液不透過性の防漏層としての裏面材3、及
び表面材2と裏面材3との間に介在された液保持性の吸
収層としての吸収体4を具備している。
明の吸収性物品の好ましい一実施形態である使い捨てお
むつを図1〜図3を参照して説明する。本実施形態の使
い捨ておむつ1は、図1〜図3に示すように、液透過性
の表面材2、液不透過性の防漏層としての裏面材3、及
び表面材2と裏面材3との間に介在された液保持性の吸
収層としての吸収体4を具備している。
【0022】裏面材3は吸収体4とほぼ同じ大きさをし
ている。裏面材3の外方面側には、外層不織布5が配さ
れている。吸収体4の左右両側縁から側方に延出する表
面材2上には、立体ギャザー6形成用の撥水性不織布6
1が配されている。外層不織布5と撥水性不織布61
は、共に吸収体4の左右両側縁に延設されて、レッグ弾
性部材71を挟持固定しており、左右一対のレッグギャ
ザー7を形成している。撥水性不織布61の自由縁部6
2には、立体ギャザー6形成用の立体ギャザー弾性部材
63が配されている。
ている。裏面材3の外方面側には、外層不織布5が配さ
れている。吸収体4の左右両側縁から側方に延出する表
面材2上には、立体ギャザー6形成用の撥水性不織布6
1が配されている。外層不織布5と撥水性不織布61
は、共に吸収体4の左右両側縁に延設されて、レッグ弾
性部材71を挟持固定しており、左右一対のレッグギャ
ザー7を形成している。撥水性不織布61の自由縁部6
2には、立体ギャザー6形成用の立体ギャザー弾性部材
63が配されている。
【0023】使い捨ておむつ1の長手方向両端部におい
ては、吸収体4の長手方向両端部から外層不織布5及び
表面材2が延出されており、一対のウエスト部材8を形
成している。また、ウエスト部8には、シート状のウエ
スト弾性部材81が配されており表面材2と外層不織布
5とにより挟持固定されている。背側部Bの左右両側縁
部B1、B2には止着用のファスニングテープ11が配
されている。一方、腹側部Aにおける外層不織布5の表
面には、ファスニングテープ11止着用の止着部51が
設けられている。これらの部材としては、通常、使い捨
ておむつに用いられているものと同様のものを用いるこ
とができる。
ては、吸収体4の長手方向両端部から外層不織布5及び
表面材2が延出されており、一対のウエスト部材8を形
成している。また、ウエスト部8には、シート状のウエ
スト弾性部材81が配されており表面材2と外層不織布
5とにより挟持固定されている。背側部Bの左右両側縁
部B1、B2には止着用のファスニングテープ11が配
されている。一方、腹側部Aにおける外層不織布5の表
面には、ファスニングテープ11止着用の止着部51が
設けられている。これらの部材としては、通常、使い捨
ておむつに用いられているものと同様のものを用いるこ
とができる。
【0024】また、裏面材3と吸収体4との間には、図
2及び図3に示すように、裏面材3及び吸収体4とほぼ
同じ大きさのフォーム材10が裏面材3及び吸収体4に
接着固定されている。フォーム材10はウレタンフォー
ムからなるシート状物で、適度なクッション性を有す
る。従って、本実施形態の使い捨ておむつ1は、着用時
のフィット性が高いものとなる。しかし、上述したよう
に、ウレタンフォームは紫外線や窒素酸化物ガス等によ
って変色し易いという欠点を有している。
2及び図3に示すように、裏面材3及び吸収体4とほぼ
同じ大きさのフォーム材10が裏面材3及び吸収体4に
接着固定されている。フォーム材10はウレタンフォー
ムからなるシート状物で、適度なクッション性を有す
る。従って、本実施形態の使い捨ておむつ1は、着用時
のフィット性が高いものとなる。しかし、上述したよう
に、ウレタンフォームは紫外線や窒素酸化物ガス等によ
って変色し易いという欠点を有している。
【0025】フォーム材10は、その成形性を良好とす
る観点から、その密度が好ましくは5〜35kg/
m3 、更に好ましくは5〜20kg/m3 である。ま
た、フォーム材10は、適度なクッション性を発現させ
る観点から、その無荷重厚みが好ましくは1〜10m
m、更に好ましくは1.5〜5mmである。前記無荷重
厚みは、レーザー変位計(キーエンス社製、型式「PA
−1830」)を用い、常法に準じて測定される。
る観点から、その密度が好ましくは5〜35kg/
m3 、更に好ましくは5〜20kg/m3 である。ま
た、フォーム材10は、適度なクッション性を発現させ
る観点から、その無荷重厚みが好ましくは1〜10m
m、更に好ましくは1.5〜5mmである。前記無荷重
厚みは、レーザー変位計(キーエンス社製、型式「PA
−1830」)を用い、常法に準じて測定される。
【0026】而して、本実施形態の使い捨ておむつ1に
おいては、前記裏面材3として、前記の値以下の紫外線
透過率、前記の値以上の白色度、前記の値以下の全光線
透過率、前記の値以上の透湿度及び前記の値以上の耐水
圧を有する、前述した本発明の透湿性シートが用いられ
ている。これによって、紫外線の透過を抑制して、フォ
ーム材10の紫外線による変色を抑制することができ
る。また、該透湿性シートは、前記の値以上の白色度及
び前記の値以下の全光線透過率を有しているので、隠蔽
性が高い。このため、フォーム材10が窒素酸化物ガス
等の化学物質により変色しても、その変色が外部から見
えにくい。従って、本実施形態の使い捨ておむつ1は、
変色によりその外観を損ねることがない。更に、該透湿
性シートは、前記の値以上の透湿度及び前記の値以上の
耐水圧を有しているので、本実施形態の使い捨ておむつ
1は、実用上ムレやカブレの発生が効果的に防止され
る。
おいては、前記裏面材3として、前記の値以下の紫外線
透過率、前記の値以上の白色度、前記の値以下の全光線
透過率、前記の値以上の透湿度及び前記の値以上の耐水
圧を有する、前述した本発明の透湿性シートが用いられ
ている。これによって、紫外線の透過を抑制して、フォ
ーム材10の紫外線による変色を抑制することができ
る。また、該透湿性シートは、前記の値以上の白色度及
び前記の値以下の全光線透過率を有しているので、隠蔽
性が高い。このため、フォーム材10が窒素酸化物ガス
等の化学物質により変色しても、その変色が外部から見
えにくい。従って、本実施形態の使い捨ておむつ1は、
変色によりその外観を損ねることがない。更に、該透湿
性シートは、前記の値以上の透湿度及び前記の値以上の
耐水圧を有しているので、本実施形態の使い捨ておむつ
1は、実用上ムレやカブレの発生が効果的に防止され
る。
【0027】
【実施例1〜6及並びに比較例1及び2】下記の樹脂組
成物の調製、フィルム状成形処理及び延伸処理に従って
得られた透湿性シートについて、前述した測定法に従
い、紫外線透過率、白色度、全光線透過率、透湿度及び
耐水圧の各物性を測定した。結果を下記〔表2〕に示
す。
成物の調製、フィルム状成形処理及び延伸処理に従って
得られた透湿性シートについて、前述した測定法に従
い、紫外線透過率、白色度、全光線透過率、透湿度及び
耐水圧の各物性を測定した。結果を下記〔表2〕に示
す。
【0028】樹脂組成物の調製 下記〔表1〕の通り配合された配合物を100Lのヘン
シェルミキサーで混合し、次いで、径45mmの二軸押
出機(池貝製、PCM−45−33.5)により、設定
温度160℃、スクリュー回転数150rpmの条件で
混練し、ペレット化した樹脂組成物を得た。
シェルミキサーで混合し、次いで、径45mmの二軸押
出機(池貝製、PCM−45−33.5)により、設定
温度160℃、スクリュー回転数150rpmの条件で
混練し、ペレット化した樹脂組成物を得た。
【0029】
【表1】
【0030】フィルム状成形処理 径50mmの単軸押出機(L/D=28)と径100m
mのサーキュラーダイ(リップクリアランス1mm)と
からなるインフレーション成形設備を用いて、前記樹脂
組成物を、フィルム厚さ45μm、折り幅390mmの
筒状フィルムに成形し、坪量40g/m2 のフィルム状
成形物を得た。尚、フィルム状成形条件は、設定温度1
60℃、吐出量25kg/h、ブロー比2.5である。
mのサーキュラーダイ(リップクリアランス1mm)と
からなるインフレーション成形設備を用いて、前記樹脂
組成物を、フィルム厚さ45μm、折り幅390mmの
筒状フィルムに成形し、坪量40g/m2 のフィルム状
成形物を得た。尚、フィルム状成形条件は、設定温度1
60℃、吐出量25kg/h、ブロー比2.5である。
【0031】延伸処理 予熱ロール、延伸ロール、アニーリングロール、冷却ロ
ール(ロール径は延伸ロールは100mm、他は600
mm、幅は全て600mm)からなる延伸設備を用い、
ロール設定温度を予熱ロール80℃、延伸ロール50
℃、アニーリングロール80℃とし、延伸倍率を2.1
倍で、前記フィルム状成形物に一軸延伸を施し、厚み2
0μm、坪量20g/m2 の透湿性シートを得た。
ール(ロール径は延伸ロールは100mm、他は600
mm、幅は全て600mm)からなる延伸設備を用い、
ロール設定温度を予熱ロール80℃、延伸ロール50
℃、アニーリングロール80℃とし、延伸倍率を2.1
倍で、前記フィルム状成形物に一軸延伸を施し、厚み2
0μm、坪量20g/m2 の透湿性シートを得た。
【0032】
【表2】
【0033】
【実施例7〜12並びに比較例3及び4】実施例1〜6
並びに比較例1及び2で得られた透湿性シートをそれぞ
れ裏面材として用い、表面材には芯部がポリプロピレ
ン、鞘部がポリエチレンの繊維からなる坪量30g/m
2 のエアスルー不織布を用い、外層不織布にはポリプロ
ピレン繊維からなる坪量20g/m2 のヒートロール不
織布を用い、これ以外は公知の部材を用いて、図1〜3
に示す使い捨ておむつを作製した。得られた使い捨てお
むつについて、下記の評価基準に従い、「NOガスによ
る変色度合い」及び「紫外線照射による変色度合い」を
評価した。結果を下記〔表3〕に示す。
並びに比較例1及び2で得られた透湿性シートをそれぞ
れ裏面材として用い、表面材には芯部がポリプロピレ
ン、鞘部がポリエチレンの繊維からなる坪量30g/m
2 のエアスルー不織布を用い、外層不織布にはポリプロ
ピレン繊維からなる坪量20g/m2 のヒートロール不
織布を用い、これ以外は公知の部材を用いて、図1〜3
に示す使い捨ておむつを作製した。得られた使い捨てお
むつについて、下記の評価基準に従い、「NOガスによ
る変色度合い」及び「紫外線照射による変色度合い」を
評価した。結果を下記〔表3〕に示す。
【0034】「NOガスによる変色度合い」の評価基準 おむつを200ppmのNOガス中に5時間放置後、下
記基準に従い評価した。 ◎:おむつの変色がなく、使用に対する不安感が全くな
い。 ○:おむつの変色がやや見られるが、使用に対する不安
感はない。 △:おむつの変色が認識され、使用に対する不安感がや
やある。 ×:おむつの変色がはっきり認識され、使用に対する不
安感が大きい。
記基準に従い評価した。 ◎:おむつの変色がなく、使用に対する不安感が全くな
い。 ○:おむつの変色がやや見られるが、使用に対する不安
感はない。 △:おむつの変色が認識され、使用に対する不安感がや
やある。 ×:おむつの変色がはっきり認識され、使用に対する不
安感が大きい。
【0035】「紫外線照射による変色度合い」の評価基
準 おむつをカーボンアーク式フェードメータで24時間紫
外線照射した後、下記基準に従い評価した。 ◎:おむつの変色がなく、使用に対する不安感が全くな
い。 ○:おむつの変色がやや見られるが、使用に対する不安
感はない。 △:おむつの変色が認識され、使用に対する不安感がや
やある。 ×:おむつの変色がはっきり認識され、使用に対する不
安感が大きい。
準 おむつをカーボンアーク式フェードメータで24時間紫
外線照射した後、下記基準に従い評価した。 ◎:おむつの変色がなく、使用に対する不安感が全くな
い。 ○:おむつの変色がやや見られるが、使用に対する不安
感はない。 △:おむつの変色が認識され、使用に対する不安感がや
やある。 ×:おむつの変色がはっきり認識され、使用に対する不
安感が大きい。
【0036】
【表3】
【0037】本発明の透湿性シート及びこれを使用した
吸収性物品は、前記実施形態に制限されない。例えば、
本発明の透湿性シートは、使い捨ておむつや生理用ナプ
キン等の吸収性物品のみならず、介護用の使い捨てシー
ト、枕カバー等の衛生材料、医療用素材や衣料用素材等
にも使用できる。本発明の吸収性物品は、前記実施形態
においては展開型の使い捨ておむつであるが、パンツ型
の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸
収性物品でもよい。
吸収性物品は、前記実施形態に制限されない。例えば、
本発明の透湿性シートは、使い捨ておむつや生理用ナプ
キン等の吸収性物品のみならず、介護用の使い捨てシー
ト、枕カバー等の衛生材料、医療用素材や衣料用素材等
にも使用できる。本発明の吸収性物品は、前記実施形態
においては展開型の使い捨ておむつであるが、パンツ型
の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸
収性物品でもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明の透湿性シートは、紫外線透過率
が低く且つ隠蔽性が高く、透湿性及び耐水性にも優れた
ものである。また、本発明の吸収性物品は、変色し難
く、また、変色しても当該変色が外部から見えにくいた
め外観を損ねず、使用者に不安感を与えることがない。
更に、実用上ムレやカブレの発生が効果的に防止され
る。
が低く且つ隠蔽性が高く、透湿性及び耐水性にも優れた
ものである。また、本発明の吸収性物品は、変色し難
く、また、変色しても当該変色が外部から見えにくいた
め外観を損ねず、使用者に不安感を与えることがない。
更に、実用上ムレやカブレの発生が効果的に防止され
る。
【図1】図1は、本発明の吸収性物品としての使い捨て
おむつの一実施形態を示す斜視図である。
おむつの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のX−X線断面を示す断面図であ
る。
る。
【図3】図3は、図1のY−Y線断面を示す断面図であ
る。
る。
1 使い捨ておむつ 11 ファスニングテープ 2 表面材 3 裏面材(透湿性シート) 4 吸収体 5 外層不織布 51 止着部 6 立体ギャザー 61 撥水性不織布 62 自由縁部 63 立体ギャザー弾性部材 7 レッグギャザー 71 レッグ部弾性部材 8 ウエスト部 81 ウエスト弾性部材 10 フォーム材 A 腹側部 B 背側部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29C 55/02 B32B 27/20 A 4F100 B32B 27/00 27/32 Z 4F210 27/18 C08J 5/18 CES 4J002 27/20 C08K 3/22 27/32 5/07 C08J 5/18 CES 5/134 C08K 3/22 5/16 5/07 5/3475 5/134 C08L 23/00 5/16 B29K 23:00 5/3475 105:16 C08L 23/00 B29L 9:00 // B29K 23:00 31:48 105:16 A41B 13/02 F B29L 9:00 A61F 13/18 320 31:48 Fターム(参考) 3B029 BC03 BC06 4C003 CA01 4C098 AA09 CC03 CC10 4F071 AA14 AA19 AB17 AB21 AC07 AC10 AC11 AC12 AE04 AE05 AE17 AF06 AF07 AF30 AH19 BA01 BB07 BB09 BC01 4F074 AA16 AC17 AG01 AG05 AG06 CA02 CC02Y DA10 DA24 DA53 4F100 AA01A AA08H AA21A AH02H AK03A AK04B AK07B AK07C AK63 AR00B BA01 BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C CA07A CA23A DG15B DG15C DG20B EJ37A GB72 JD04A JD05A JD09A JD14B JK01A JK20A JL10A JN08A YY00A 4F210 AA03 AA08 AB06 AB11 AB12 AB16 AE01 AG01 QA03 QC02 QG01 QG18 4J002 BB001 BB031 DE136 DE238 EE037 EH077 EJ067 EU177 FD016 FD018 FD057 GB01 GF00
Claims (5)
- 【請求項1】 紫外線透過率が10%以下、白色度が6
5以上、全光線透過率が35%以下、透湿度が1kg/
(m2 ・24hr)以上、耐水圧が4.9kPa以上で
ある透湿性シート。 - 【請求項2】 酸化チタンを1〜25重量%含有する請
求項1記載の透湿性シート。 - 【請求項3】 紫外線吸収剤を0.2〜1.0重量%含
有する請求項1又は2記載の透湿性シート。
- 【請求項4】 少なくともポリオレフィン系樹脂と、前
記酸化チタンと、前記紫外線吸収剤と、無機充填剤とを
含有する樹脂組成物をフィルム状成形物となし、該フィ
ルム状成形物を延伸処理してなる請求項3記載の透湿性
シート。 - 【請求項5】 液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏
層を有する吸収性物品において、前記防漏層として請求
項1〜4の何れかに記載の透湿性シートを用いた吸収性
物品。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28669399A JP2001106817A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 透湿性シート及びそれを用いた吸収性物品 |
DE60030038T DE60030038T2 (de) | 1999-06-21 | 2000-06-20 | Absorbierender Artikel |
TW089112065A TW462886B (en) | 1999-06-21 | 2000-06-20 | Absorbent article |
EP00112965A EP1062930B1 (en) | 1999-06-21 | 2000-06-20 | Absorbent article |
US09/598,645 US6632974B1 (en) | 1999-06-21 | 2000-06-21 | Absorbent article |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28669399A JP2001106817A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | 透湿性シート及びそれを用いた吸収性物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001106817A true JP2001106817A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=17707766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28669399A Pending JP2001106817A (ja) | 1999-06-21 | 1999-10-07 | 透湿性シート及びそれを用いた吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001106817A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006280526A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Uni Charm Corp | 吸収性物品 |
JP2009522035A (ja) * | 2006-01-30 | 2009-06-11 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | ラッパーシートによって個別包装された吸収性物品 |
JP2009291321A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Uni Charm Corp | 吸収性物品 |
JP2012050405A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-15 | Daio Paper Corp | ペット用吸収性シート |
WO2023105588A1 (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-15 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
-
1999
- 1999-10-07 JP JP28669399A patent/JP2001106817A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006280526A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Uni Charm Corp | 吸収性物品 |
JP4523866B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2010-08-11 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
JP2009522035A (ja) * | 2006-01-30 | 2009-06-11 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | ラッパーシートによって個別包装された吸収性物品 |
CN103816011A (zh) * | 2006-01-30 | 2014-05-28 | 宝洁公司 | 由包裹片单独包装的吸收制品 |
US11534349B2 (en) | 2006-01-30 | 2022-12-27 | The Procter & Gamble Company | Packaged absorbent article |
JP2009291321A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Uni Charm Corp | 吸収性物品 |
JP2012050405A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-15 | Daio Paper Corp | ペット用吸収性シート |
WO2023105588A1 (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-15 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
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---|---|---|---|
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