JP2001105548A - ポリオレフィン系フイルム積層材 - Google Patents
ポリオレフィン系フイルム積層材Info
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- JP2001105548A JP2001105548A JP29039499A JP29039499A JP2001105548A JP 2001105548 A JP2001105548 A JP 2001105548A JP 29039499 A JP29039499 A JP 29039499A JP 29039499 A JP29039499 A JP 29039499A JP 2001105548 A JP2001105548 A JP 2001105548A
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- polyolefin film
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- polypropylene
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ポリオレフィン系フイルムの他層との層間密
着性を向上せしめた積層体を簡便に提供する。 【解決手段】 ポリエチレンおよびまたはポリプロピレ
ン鎖を主成分とするポリオレフィン系フイルム(1)面上
に、カチオン重合系脂環式エポキシ化合物を主成分とす
る層(2)を設けたポリオレフィン系フイルムおよび、
上記(2)が該エポキシ化合物以外のラジカル重合系電
離放射線硬化性樹脂をも含む層であるポリオレフィン系
フィルム積層材。
着性を向上せしめた積層体を簡便に提供する。 【解決手段】 ポリエチレンおよびまたはポリプロピレ
ン鎖を主成分とするポリオレフィン系フイルム(1)面上
に、カチオン重合系脂環式エポキシ化合物を主成分とす
る層(2)を設けたポリオレフィン系フイルムおよび、
上記(2)が該エポキシ化合物以外のラジカル重合系電
離放射線硬化性樹脂をも含む層であるポリオレフィン系
フィルム積層材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレン、
ポリエチレンなどのポリオレフィン素材を用いた内外装
建材、自動車内外装用成形部品、雑貨、カ−ド、化粧品
容器、キャップ、汎用パッケージ、弱電製品、木工品、
工芸品民芸品などに印刷適性、耐擦傷性、耐汚染性、耐
溶剤性、耐水性などを、これらの成形物の外観及び意匠
性を損なわずに付与することができる積層材、または包
材等に直接使用できるポリオレフィン系フイルム積層材
に関する。
ポリエチレンなどのポリオレフィン素材を用いた内外装
建材、自動車内外装用成形部品、雑貨、カ−ド、化粧品
容器、キャップ、汎用パッケージ、弱電製品、木工品、
工芸品民芸品などに印刷適性、耐擦傷性、耐汚染性、耐
溶剤性、耐水性などを、これらの成形物の外観及び意匠
性を損なわずに付与することができる積層材、または包
材等に直接使用できるポリオレフィン系フイルム積層材
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポ
リオレフィン系素材は、該素材が燃焼した時点で燃焼ガ
ス内の炭酸ガス以外のガス発生が少ない、安価、成形容
易性等の利点から多用されている。しかしながら、ポリ
プロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系素材
は染色しにくい、他素材との親和性不足、印刷適性不
足、接着性不足などの課題を有している。ポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系素材の染色し
にくい、他素材との親和性不足、印刷適性不足、接着性
不足等を解消、改善するために、ポリプロピレン、ポリ
エチレンを素材から化学的に変性すること、表面を化学
的に変性することや、充填剤、他素材などをポリプロピ
レン、ポリエチレンなどのポリオレフィンに添加せしめ
ること、表面をコロナ処理、マット化処理、プラズマ処
理などの処理を施すこと等が数多く提案されている。
リオレフィン系素材は、該素材が燃焼した時点で燃焼ガ
ス内の炭酸ガス以外のガス発生が少ない、安価、成形容
易性等の利点から多用されている。しかしながら、ポリ
プロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系素材
は染色しにくい、他素材との親和性不足、印刷適性不
足、接着性不足などの課題を有している。ポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系素材の染色し
にくい、他素材との親和性不足、印刷適性不足、接着性
不足等を解消、改善するために、ポリプロピレン、ポリ
エチレンを素材から化学的に変性すること、表面を化学
的に変性することや、充填剤、他素材などをポリプロピ
レン、ポリエチレンなどのポリオレフィンに添加せしめ
ること、表面をコロナ処理、マット化処理、プラズマ処
理などの処理を施すこと等が数多く提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のポリプロピレ
ン、ポリエチレンを化学的に変性することは、本来の該
素材の有する前記利点を損なう場合が多く、また充填
剤、他素材などのポリプロピレン、ポリエチレンなどの
ポリオレフィン以外のものをポリプロピレン、ポリエチ
レンなどのポリオレフィンに添加せしめることは、経済
的な面すなわち価格の効果に見合わない上昇を招き、さ
らには接着性等において充分な効果が得られない場合が
多い。表面をコロナ処理、マット化処理、プラズマ処理
などの処理を施すことにおいても成形物の形状によって
は処理そのものができない場合もあり、かつ接着性等の
機能改善効果が不十分である場合が多かった。
ン、ポリエチレンを化学的に変性することは、本来の該
素材の有する前記利点を損なう場合が多く、また充填
剤、他素材などのポリプロピレン、ポリエチレンなどの
ポリオレフィン以外のものをポリプロピレン、ポリエチ
レンなどのポリオレフィンに添加せしめることは、経済
的な面すなわち価格の効果に見合わない上昇を招き、さ
らには接着性等において充分な効果が得られない場合が
多い。表面をコロナ処理、マット化処理、プラズマ処理
などの処理を施すことにおいても成形物の形状によって
は処理そのものができない場合もあり、かつ接着性等の
機能改善効果が不十分である場合が多かった。
【0004】したがって、本発明の目的は、従来方法に
おける、価格の上昇、形状による困難さ、接着性等の改
善不足、などの問題を解決し、ポリプロピレン、ポリエ
チレンなどのポリオレフィン系素材の、安価にして、接
着性等を充分に高めたポリプロピレン、ポリエチレンな
どのポリオレフィン系フイルムの積層材を提供し、当該
フイルムを圧着などの手段でポリプロピレン、ポリエチ
レンなどのポリオレフィン素材に積層することで該素材
の形状にとらわれずに接着性等を付与し得る積層材を提
供せんとするものである。
おける、価格の上昇、形状による困難さ、接着性等の改
善不足、などの問題を解決し、ポリプロピレン、ポリエ
チレンなどのポリオレフィン系素材の、安価にして、接
着性等を充分に高めたポリプロピレン、ポリエチレンな
どのポリオレフィン系フイルムの積層材を提供し、当該
フイルムを圧着などの手段でポリプロピレン、ポリエチ
レンなどのポリオレフィン素材に積層することで該素材
の形状にとらわれずに接着性等を付与し得る積層材を提
供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来のポ
リプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン素材
改質技術の有する課題を解決するためになされたもので
あります。すなわち、ポリエチレンおよびまたはポリプ
ロピレン鎖を主成分とするポリオレフィン系フイルム
(1)の少なくとも片面に、カチオン重合系脂環式エポキ
シ化合物を主成分とする層(2)を設けたことを特徴と
するポリオレフィン系フイルムであり、またカチオン重
合系脂環式エポキシ化合物を主成分とする層(2)が該
エポキシ化合物以外のラジカル重合系電離放射線硬化性
樹脂をも含む層である前記のポリオレフィン系フイルム
積層材であります。
リプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン素材
改質技術の有する課題を解決するためになされたもので
あります。すなわち、ポリエチレンおよびまたはポリプ
ロピレン鎖を主成分とするポリオレフィン系フイルム
(1)の少なくとも片面に、カチオン重合系脂環式エポキ
シ化合物を主成分とする層(2)を設けたことを特徴と
するポリオレフィン系フイルムであり、またカチオン重
合系脂環式エポキシ化合物を主成分とする層(2)が該
エポキシ化合物以外のラジカル重合系電離放射線硬化性
樹脂をも含む層である前記のポリオレフィン系フイルム
積層材であります。
【0006】
【発明の実施態様】本発明のポリオレフィン系フイルム
積層材において用いるフィルム(1)としては、特に制限
はなく、ポリエチレン及びまたはポリプロピレンの連鎖
をその骨格内に90%以上、好ましくは95%以上有す
る重合体から得られたフイルムであり、例えば未延伸ポ
リプロピレンフィルム、未延伸ポリエチレンフィルム、
未延伸ポリエチレンプロピレンフィルム、延伸ポリプロ
ピレンフィルム、延伸ポリエチレンフィルム、延伸ポリ
エチレンプロピレンフィルムが挙げられる。これらのフ
イルムには、本発明の目的、効果を損なわない範囲で、
染料、顔料、紫外線吸収剤、熱酸化安定剤、難燃剤、フ
ィラー、等を添加含有せしめたものでもよく、該フイル
ム表面をコロナ処理、マット化処理、プラズマ処理など
の処理を施したものでもよい。これらの中でも、コロナ
処理、マット化処理、プラズマ処理などの表面処理を施
したフイルムがより好ましく使用できる。
積層材において用いるフィルム(1)としては、特に制限
はなく、ポリエチレン及びまたはポリプロピレンの連鎖
をその骨格内に90%以上、好ましくは95%以上有す
る重合体から得られたフイルムであり、例えば未延伸ポ
リプロピレンフィルム、未延伸ポリエチレンフィルム、
未延伸ポリエチレンプロピレンフィルム、延伸ポリプロ
ピレンフィルム、延伸ポリエチレンフィルム、延伸ポリ
エチレンプロピレンフィルムが挙げられる。これらのフ
イルムには、本発明の目的、効果を損なわない範囲で、
染料、顔料、紫外線吸収剤、熱酸化安定剤、難燃剤、フ
ィラー、等を添加含有せしめたものでもよく、該フイル
ム表面をコロナ処理、マット化処理、プラズマ処理など
の処理を施したものでもよい。これらの中でも、コロナ
処理、マット化処理、プラズマ処理などの表面処理を施
したフイルムがより好ましく使用できる。
【0007】フィルム(1)の厚さとしては、特に制限
はなく、通常4〜300μmの範囲、好ましくは6〜1
00μmの範囲のものを用いるのがしわや亀裂などのな
い積層剤の製造が容易にできる点から好ましい。本発明
のポリオレフィン系フイルム積層材において接着性等の
機能付与のため用いるカチオン重合系脂環式エポキシ化
合物を主成分とする層(2)の主成分樹脂としては、シ
クロへキセンオキサイド、シクロペンテンオキサイド等
の環式脂肪族化合物に直接エポキシ基が結合している化
合物を主剤とする樹脂組成物からの樹脂層であればよ
く、中でも紫外線硬化型のカチオン重合系脂環式エポキ
シ化合物を主成分とする樹脂が好ましい。樹脂層(2)中
のカチオン重合系脂環式エポキシ化合物の含有量は、5
0重量%以上、好ましくは60重量%以上であり、また
その上限値は特にないが、95重量%以下、90重量%
以下であることが好ましい。50重量%に満たないとき
はポリオレフィン系フイルムとの密着性不足等の場合が
多く、95重量%を超えるときは塗料の取り扱い性、形
成された樹脂層(2)の可撓性において問題が多くなる。
はなく、通常4〜300μmの範囲、好ましくは6〜1
00μmの範囲のものを用いるのがしわや亀裂などのな
い積層剤の製造が容易にできる点から好ましい。本発明
のポリオレフィン系フイルム積層材において接着性等の
機能付与のため用いるカチオン重合系脂環式エポキシ化
合物を主成分とする層(2)の主成分樹脂としては、シ
クロへキセンオキサイド、シクロペンテンオキサイド等
の環式脂肪族化合物に直接エポキシ基が結合している化
合物を主剤とする樹脂組成物からの樹脂層であればよ
く、中でも紫外線硬化型のカチオン重合系脂環式エポキ
シ化合物を主成分とする樹脂が好ましい。樹脂層(2)中
のカチオン重合系脂環式エポキシ化合物の含有量は、5
0重量%以上、好ましくは60重量%以上であり、また
その上限値は特にないが、95重量%以下、90重量%
以下であることが好ましい。50重量%に満たないとき
はポリオレフィン系フイルムとの密着性不足等の場合が
多く、95重量%を超えるときは塗料の取り扱い性、形
成された樹脂層(2)の可撓性において問題が多くなる。
【0008】該カチオン重合系脂環式エポキシ化合物を
主成分とする樹脂層(2)には公知の脂肪族エポキシ化
合物(例えばポリエチレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ト
リメチロールプロパントリグリシジルエーテル等)、芳
香族エポキシ化合物等を、本発明の目的を損なわない範
囲で含有せしめてもよく、さらに他のアクリル樹脂、ポ
リアルキレンオキサイド等を添加せしめてもよく、ま
た、光重合開始剤、レベリング剤、溶剤、酸化チタン、
酸化亜鉛等の顔料などの主剤以外の成分を含有せしめて
形成してもよい。カチオン重合系脂環式エポキシ化合物
を主成分とする樹脂層(2)の形成法は、特に限定され
ず、その固形膜厚さは、0.01〜15μmが好まし
く、さらに好ましくは0.2〜10μmである。
主成分とする樹脂層(2)には公知の脂肪族エポキシ化
合物(例えばポリエチレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ト
リメチロールプロパントリグリシジルエーテル等)、芳
香族エポキシ化合物等を、本発明の目的を損なわない範
囲で含有せしめてもよく、さらに他のアクリル樹脂、ポ
リアルキレンオキサイド等を添加せしめてもよく、ま
た、光重合開始剤、レベリング剤、溶剤、酸化チタン、
酸化亜鉛等の顔料などの主剤以外の成分を含有せしめて
形成してもよい。カチオン重合系脂環式エポキシ化合物
を主成分とする樹脂層(2)の形成法は、特に限定され
ず、その固形膜厚さは、0.01〜15μmが好まし
く、さらに好ましくは0.2〜10μmである。
【0009】本発明における樹脂層(2)の該カチオン
重合系脂環式エポキシ化合物を主成分とする樹脂以外に
ラジカル重合系電離放射線樹脂を該層に添加含有せしめ
ることがも好ましい実施態様であり、その含有量は前記
した該カチオン重合系脂環式エポキシ化合物を主成分と
する樹脂の含有量外の範囲であることが好ましい。ラジ
カル重合系電離放射線樹脂としては特に制限はなく、例
えばウレタンアクリレ−ト、ポリエステルアクリレ−
ト、エポキシアクリレ−ト、不飽和ポリエステル、シリ
コンアクリレ−ト、その他特殊アクリレ−トなどを単独
またはこれらの混合物を主成分としたものが挙げられ
る。
重合系脂環式エポキシ化合物を主成分とする樹脂以外に
ラジカル重合系電離放射線樹脂を該層に添加含有せしめ
ることがも好ましい実施態様であり、その含有量は前記
した該カチオン重合系脂環式エポキシ化合物を主成分と
する樹脂の含有量外の範囲であることが好ましい。ラジ
カル重合系電離放射線樹脂としては特に制限はなく、例
えばウレタンアクリレ−ト、ポリエステルアクリレ−
ト、エポキシアクリレ−ト、不飽和ポリエステル、シリ
コンアクリレ−ト、その他特殊アクリレ−トなどを単独
またはこれらの混合物を主成分としたものが挙げられ
る。
【0010】本発明のポリオレフィン系フイルム積層材
に他素材との圧着積層時に必要によっては樹脂層(2)
上及びまたはポリオレフィン系フイルムの樹脂層(2)
を形成した面の反対面に接着層(3)を設けてもよく、
そのとき用いる接着層(3)としては、特に制限がなく、
通常の転写材等に用いられる樹脂から適宜選択し用いら
れる。例えばアクリル系、酢酸ビニル系、塩化ビニル
系、スチレンーブタジエン系、塩化ビニルー酢酸ビニル
系、エチレンー酢酸ビニル系、ポリエステル系、塩化ゴ
ム系、塩素化ポリプロピレン系、ウレタン系などの樹脂
の単独またはこれらの混合物を主成分とするエマルジョ
ン系樹脂や有機溶剤型樹脂、水溶性樹脂から適宜選択採
用される。接着層(3)は、前記樹脂を水や有機溶剤で希
釈させた塗液をグラビア印刷法、スクリーン印刷法、オ
フセット印刷法で(2)もしくは必要に応じて(2)上
に設けた印刷層上に塗布、乾燥させるかまたは押出しラ
ミネートなどの手段で形成される。接着層(3)の厚さ
としては特に制限はなく、通常0.3〜20μm程度の
範囲から被圧着積層物の表面状態などに応じて適宜選択
採用される。
に他素材との圧着積層時に必要によっては樹脂層(2)
上及びまたはポリオレフィン系フイルムの樹脂層(2)
を形成した面の反対面に接着層(3)を設けてもよく、
そのとき用いる接着層(3)としては、特に制限がなく、
通常の転写材等に用いられる樹脂から適宜選択し用いら
れる。例えばアクリル系、酢酸ビニル系、塩化ビニル
系、スチレンーブタジエン系、塩化ビニルー酢酸ビニル
系、エチレンー酢酸ビニル系、ポリエステル系、塩化ゴ
ム系、塩素化ポリプロピレン系、ウレタン系などの樹脂
の単独またはこれらの混合物を主成分とするエマルジョ
ン系樹脂や有機溶剤型樹脂、水溶性樹脂から適宜選択採
用される。接着層(3)は、前記樹脂を水や有機溶剤で希
釈させた塗液をグラビア印刷法、スクリーン印刷法、オ
フセット印刷法で(2)もしくは必要に応じて(2)上
に設けた印刷層上に塗布、乾燥させるかまたは押出しラ
ミネートなどの手段で形成される。接着層(3)の厚さ
としては特に制限はなく、通常0.3〜20μm程度の
範囲から被圧着積層物の表面状態などに応じて適宜選択
採用される。
【0011】本発明においては、該カチオン重合系脂環
式エポキシ化合物を主成分とする樹脂層(2)と接着層
(3)との間に、印刷層、金属蒸着薄膜層を適宜設けて
もよい。金属蒸着薄膜層に使用される金属としては、ア
ルミニウム、クロム、金、銀、錫、インジウム、チタ
ン、銅等の金属が挙げられ、それらは蒸着、スパッタリ
ング等の手段で、全面もしくは模様状に厚さが10〜1
00nmの範囲で形成されたものが好ましい。かくして
得られたポリオレフィン系フイルム積層材は、それ自身
で包装材などに使用してもよく、該包装材は印刷適性に
優れ、接着性が改善された性質を有し、また他素材に圧
着積層などで積層して使用してもよく、かかる積層で、
本来のポリオレフィン系素材の利点を保有したままで該
素材の表面層に接着性、印刷適性等を付与し得る。
式エポキシ化合物を主成分とする樹脂層(2)と接着層
(3)との間に、印刷層、金属蒸着薄膜層を適宜設けて
もよい。金属蒸着薄膜層に使用される金属としては、ア
ルミニウム、クロム、金、銀、錫、インジウム、チタ
ン、銅等の金属が挙げられ、それらは蒸着、スパッタリ
ング等の手段で、全面もしくは模様状に厚さが10〜1
00nmの範囲で形成されたものが好ましい。かくして
得られたポリオレフィン系フイルム積層材は、それ自身
で包装材などに使用してもよく、該包装材は印刷適性に
優れ、接着性が改善された性質を有し、また他素材に圧
着積層などで積層して使用してもよく、かかる積層で、
本来のポリオレフィン系素材の利点を保有したままで該
素材の表面層に接着性、印刷適性等を付与し得る。
【0012】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明す
る。以下実施例における部はいずれも重量部を示すもの
である。 **実施例1 厚さ24μmのコロナ処理を一表面に処理した2軸延伸
ポリプロピレンフィルム(1)のコロナ処理面上に、脂
環式エポキシ化合物としてセロキサイド2021(ダイ
セル社製)75部(以下,同様に重量部)、1,4−シ
クロへキサンジメチロールジビニルエーテル3部、フェ
ノールノボラックエポキシ樹脂(旭チバ社製)15部、
光カチオン重合開始剤(ユニオンカーバイド社製)4
部、からなる塗料を塗布し、高圧水銀灯で硬化させ、ポ
ストキュアーし、厚さ5μmの樹脂層(2)を形成し本発
明のポリプロピレンフイルム積層材を得た。
る。以下実施例における部はいずれも重量部を示すもの
である。 **実施例1 厚さ24μmのコロナ処理を一表面に処理した2軸延伸
ポリプロピレンフィルム(1)のコロナ処理面上に、脂
環式エポキシ化合物としてセロキサイド2021(ダイ
セル社製)75部(以下,同様に重量部)、1,4−シ
クロへキサンジメチロールジビニルエーテル3部、フェ
ノールノボラックエポキシ樹脂(旭チバ社製)15部、
光カチオン重合開始剤(ユニオンカーバイド社製)4
部、からなる塗料を塗布し、高圧水銀灯で硬化させ、ポ
ストキュアーし、厚さ5μmの樹脂層(2)を形成し本発
明のポリプロピレンフイルム積層材を得た。
【0013】**実施例2 厚さ24μmのコロナ処理を一表面に処理した2軸延伸
ポリプロピレンフィルム(1)のコロナ処理面上に、脂
環式エポキシ化合物としてセロキサイド2021(ダイ
セル社製)75部(以下,同様に重量部)、1,4−シ
クロへキサンジメチロールジビニルエーテル3部、光カ
チオン重合開始剤(ユニオンカーバイド社製)3部、ウ
レタンアクリレ−ト10部、エポキシアクリレ−ト5
部、ラジカル重合開始材1部、他溶剤からなる溶液であ
る塗料を塗布し、高圧水銀灯で硬化させ、ポストキュア
ーし、厚さ5μmの樹脂層(2)を形成し本発明のポリプ
ロピレンフイルム積層材を得た。
ポリプロピレンフィルム(1)のコロナ処理面上に、脂
環式エポキシ化合物としてセロキサイド2021(ダイ
セル社製)75部(以下,同様に重量部)、1,4−シ
クロへキサンジメチロールジビニルエーテル3部、光カ
チオン重合開始剤(ユニオンカーバイド社製)3部、ウ
レタンアクリレ−ト10部、エポキシアクリレ−ト5
部、ラジカル重合開始材1部、他溶剤からなる溶液であ
る塗料を塗布し、高圧水銀灯で硬化させ、ポストキュア
ーし、厚さ5μmの樹脂層(2)を形成し本発明のポリプ
ロピレンフイルム積層材を得た。
【0014】上記実施例で得られたポリプロピレンフイ
ルム積層材は、樹脂層(2)を形成する前のポリプロピ
レンフイルムに比較して、耐擦傷性、印刷適性が優れ、
鮮明な印刷の施された擦り傷のつき難い包材として利用
することができた。また、樹脂層(2)が形成された面
に金属蒸着や金属化合物の蒸着を施すとその蒸着層との
密着性においても、樹脂層(2)を形成する前のポリプ
ロピレンフイルムに比較して優れたものであった。
ルム積層材は、樹脂層(2)を形成する前のポリプロピ
レンフイルムに比較して、耐擦傷性、印刷適性が優れ、
鮮明な印刷の施された擦り傷のつき難い包材として利用
することができた。また、樹脂層(2)が形成された面
に金属蒸着や金属化合物の蒸着を施すとその蒸着層との
密着性においても、樹脂層(2)を形成する前のポリプ
ロピレンフイルムに比較して優れたものであった。
【0015】
【発明の効果】本発明の表面保護用転写材は、カチオン
重合系脂環式エポキシ化合物を主成分とする樹脂層を表
面保護層として使用することで、従来得ることが困難で
あった層間密着性に優れ、簡便に表面保護層を被転写材
に付与し得るものである。
重合系脂環式エポキシ化合物を主成分とする樹脂層を表
面保護層として使用することで、従来得ることが困難で
あった層間密着性に優れ、簡便に表面保護層を被転写材
に付与し得るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA12 AB33 AB34 AB65 BA01 BA02 EA03 4F100 AK01B AK04A AK07A AK53B BA02 CA30 CC02 GB07 GB08 GB15 GB16 GB32 GB33 JB06 JB07 JB14B JK20 JL06
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリエチレンおよびまたはポリプロピレ
ン鎖を主成分とするポリオレフィン系フイルム(1)の少
なくとも片面に、カチオン重合系脂環式エポキシ化合物
を主成分とする層(2)を設けたことを特徴とするポリ
オレフィン系フイルム。 - 【請求項2】 カチオン重合系脂環式エポキシ化合物を
主成分とする層(2)が該エポキシ化合物以外のラジカ
ル重合系電離放射線硬化性樹脂をも含む層である請求項
1記載のポリオレフィン系フイルム積層材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29039499A JP2001105548A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | ポリオレフィン系フイルム積層材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29039499A JP2001105548A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | ポリオレフィン系フイルム積層材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001105548A true JP2001105548A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=17755453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29039499A Pending JP2001105548A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | ポリオレフィン系フイルム積層材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001105548A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1999
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