JP2001105297A - 自動ホーニングシステムの加工セルおよび自動ホーニングシステム - Google Patents

自動ホーニングシステムの加工セルおよび自動ホーニングシステム

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JP2001105297A JP28492599A JP28492599A JP2001105297A JP 2001105297 A JP2001105297 A JP 2001105297A JP 28492599 A JP28492599 A JP 28492599A JP 28492599 A JP28492599 A JP 28492599A JP 2001105297 A JP2001105297 A JP 2001105297A
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Hiroyuki Oe
裕之 大江
Kazuhiko Tsuji
和彦 辻
Yasuo Tomita
康夫 冨田
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量かつ構造簡単で、工程数の決定や変
更が容易で、設計が容易であり、装置コストの低減化が
可能な自動ホーニングシステムを提供する。 【解決手段】 加工セルAは、自動ホーニングシステム
のワーク搬送路1の一部を構成する搬送装置10、ホー
ニング盤5およびこれらを相互に連動して制御する制御
部を含んでなるユニット構造を備え、自動ホーニングシ
ステムのホーニング加工部に増減可能に装置される構成
とされている。ユニット構造の複数台の加工セルA(A
1,A2,A3 )の両側に、搬入セルBと搬出セルCが直列
状に整列配置されて、自動ホーニングシステムが構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動ホーニングシ
ステムの加工セルおよび自動ホーニングシステムに関
し、さらに詳細には、ワーク搬送路に沿って工作物を所
定間隔をもって順次搬送するとともに、この工作物に対
して、ワーク搬送路の途中箇所に配置した複数のホーニ
ング盤により順次連続してホーニング加工を施す自動ホ
ーニング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】工作物(以下、ワークと称する)の径
面、例えばワークの内径面を鏡面に仕上げる加工法の一
つとしてホーニング加工がある。ホーニング加工におい
ては、ホーニングツールとワークを相対的に浮動の状態
におき、ホーニングツールに回転と往復運動を与えると
ともに、ホーニングツールの砥石をウェッジまたはコー
ンにより拡張させながら、ワーク内径面に精密仕上げを
行う。
【0003】ところで、近年は、自動車部品の内径面な
ど、多量生産品としてのワークの内径面を効率的にホー
ニング加工する装置として、整列配置された複数のホー
ニング盤により、所定間隔をもって搬送される工作物に
対して順次連続してホーニング加工を施す自動ホーニン
グシステムが開発されている。
【0004】この種の自動ホーニングシステムは、例え
ば図24に示すように、ワーク搬送路aがループ状に設
けられるとともに、このワーク搬送路aにワーク搬入部
b、ワーク加工部cおよびワーク搬出部dが配列されて
なる。
【0005】そして、ワーク搬入部bにおいて、パーツ
フィーダ等のワーク供給装置eにより整列されて供給さ
れるワークWは、ロボット装置fにより、ワーク搬送路
aの着脱位置Pに待機するホーニング治具gに取り付け
られる。このワークWが取り付け保持されたホーニング
治具gは、搬入装置hにより下穴計測装置iの位置まで
送られて、下穴検出装置iによりワークWの被加工穴の
下穴内径が検出される。
【0006】続いて、このワークWが保持されたホーニ
ング治具gは、ワーク加工部cにおいて、トランスファ
装置jにより、荒加工用ホーニング盤k→第1計測装置
l、中加工用ホーニング盤m→第2計測装置n→仕上加
工用ホーニング盤o→第3計測装置pとタクト送りされ
るとともに、各装置の位置で位置決めされて、所定のホ
ーニング加工工程が順次自動で実行される。
【0007】このようにしてワーク加工部cでホーニン
グ加工を完了したワークWは、ブラシ装置qにより清掃
された後、ワーク搬出部dの搬出装置r、帰還装置sお
よび押込装置tにより着脱位置Pまで送られて、再びワ
ーク搬入部bのロボット装置fにより、第3計測装置p
の計測結果に従って選別され、良品は良品搬出シュート
uに、また不良品はNGシュートvへ搬出される。
【0008】この自動ホーニングシステムは、加工すべ
き特定のワークWの形状寸法および加工条件等に対応し
て特化された専用機として設計され、すべての構成部
a,b,c,dは、大きな装置フレーム(図示省略)の
上に固定的に一体で設置されるとともに、システム全体
を一括して制御する制御装置xにより駆動される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな特定のワークWの専用機として設計されたシステム
構成では、以下に列挙するような種々の問題があった。
【0010】(1) ホーニング加工の工程数は、ワークW
の下穴形状精度、取代および要求形状精度により決定さ
れるところ、試作段階での下穴形状精度、取代は安定し
ない。
【0011】これがため、すべての構成部a,b,c,
dが大きな装置フレーム上に固定的に一体で設置され、
しかも、システム全体が一つの制御装置xにより一括し
て制御される構成では、最終段階まで工程数の決定がで
きない。
【0012】(2) 同様の理由により、ワークWの下穴精
度に変更があった場合でも、またワークWに要求される
加工精度に変更があっても、工程数は変更できない。
【0013】(3) また、同様な理由で、ワークWの生産
数量が予測困難な場合には、投資決定に困難を伴う。
【0014】(4) 特定のワークWの専用機として設計さ
れていることから、その特定ワークWの生産が無くなる
と、形状寸法および加工条件等の異なる他のワークの加
工用として使用するには、システム全体の機械構成を改
造する必要があり、またこのような改造が不可能であれ
ば、システム自体が廃棄処分となってしまい、装置コス
トが高くつく。
【0015】(5) 各構成部a,b,c,dの装置構造が
全体として一つの装置をなす構成であるため、各構成装
置の駆動源となる油圧ユニットや、加工時に供給使用さ
れる研削油タンクなど、各構成装置に共有される装置は
大型で別置きとなり、システム全体が複雑で大型化し
て、装置コストの高騰を招いていた。
【0016】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、小型軽量
かつ構造簡単で、工程数の決定や変更が容易で、設計が
容易であり、しかも、装置コストの低減化が可能な構成
を備えた自動ホーニングシステムの構造を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の加工セルは、少なくとも、自動ホーニング
システムのワーク搬送路の一部を構成する搬送装置、単
一のホーニング盤およびこれらを相互に連動して制御す
る制御部を含んでなるユニット構造を備えるとともに、
上記自動ホーニングシステムのホーニング加工部に増減
可能に装置される構成とされていることを特徴とする。
【0018】好適な実施態様として、上記搬送装置は、
少なくとも、ワークを収納保持するホーニング治具を載
置案内する搬送レールと、この搬送レール上に載置され
たホーニング治具を所定位置へタクト送りするワーク移
動手段と、このワーク移動手段によりタクト送りされる
ホーニング治具を前記所定位置に位置決めする位置決め
手段とを備えてなる。また、上記搬送装置は、加工工程
を完了したワークを収納保持するホーニング治具を載置
案内する帰還レールと、この帰還レール上に載置された
ホーニング治具を帰還移動するワーク帰還手段とを備え
てなる。さらには、少なくとも、上記搬送装置の搬送レ
ールまたは帰還レールが上記ワーク搬送路の直線状部分
の一部を構成するように整列して位置決め配置されるこ
とにより、上記自動ホーニングシステムのホーニング加
工部が組合せ形成される構造を備える。また、好ましく
は、上記搬送装置が、ワーク流れ方向を正逆変更可能な
構造を備える。
【0019】本発明の自動ホーニングシステムは、上記
加工セルが増減可能に接続配置されて、ワークに対して
ホーニング加工を施すホーニグ加工部が構成されるとと
もに、これら複数の加工セルが相互に連動して駆動制御
される構成とされていることを特徴とする。
【0020】好適な実施態様として、ワーク搬入部を構
成する搬入セル、複数の上記加工セル、およびワーク搬
出部を構成する搬出セルが直列状に整列配置されてなる
とともに、上記ワーク搬送路がループ状または直線状に
設けられる。自動ホーニングシステムは、ワークを保持
して、上記ワーク搬送路により搬送されるホーニング治
具を備え、このホーニング治具は、上記ワーク搬送路上
に移動可能に載置される治具ベースと、この治具ベース
に三次元方向へ揺動可能に設けられた揺動体と、この揺
動体に取り付けられたワークホルダとを備えてなる。ま
た、上記ワークホルダは、ワークの保持外形に対応した
保持部を備えるとともに、上記揺動体に交換可能に取り
付けられている。さらに、上記搬入セルおよび搬出セル
は、少なくとも、上記ワーク搬送路の一部を構成する搬
送装置を含んでなるユニット構造を備える。
【0021】本発明の加工セルを備えた自動ホーニング
システムにおいては、制御装置により、例えば以下の順
序で所定のホーニング加工が自動的に連続して行われ
る。
【0022】例えば、ループ状に設けられたワーク搬送
路の工作物搬入位置で、搬入セルからなるワーク搬入部
により、ワークがワーク搬送路上のホーニング治具に自
動セットされる。これにより、ワークはホーニング治具
のフローティング構造により三次元方向へ揺動可能に保
持される。
【0023】ワークがセットされたホーニング治具は、
ワーク搬送路を搬送されて、複数の加工セルからなるホ
ーニング加工部のホーニング位置まで自動搬送された後
位置決めされ、各加工セルのホーニング盤による所定の
ホーニング加工が施されるとともに、計測装置によるワ
ーク加工径の計測が行われる。この計測結果は、ワーク
の良否判定に利用されるとともに、ホーニング盤の制御
部へフィードバックされて次のホーニング加工を制御す
る。
【0024】加工後のワークを保持したホーニング治具
は、搬出セルからなるワーク搬出部により、ホーニング
加工部から搬出されるとともに、上記工作物搬入位置へ
帰還搬送される。
【0025】この後、再び上記ワーク搬入部により、ホ
ーニング治具からワークが取り出されるとともに、選別
されて排出される。
【0026】本発明の自動ホーニングシステムは、加工
セルが増減可能に接続配置されて、上記ホーニグ加工部
が構成されており、小型軽量かつ構造簡単で、工程数の
決定や変更が容易で、設計が容易であり、しかも、装置
コストの低減化が可能である。
【0027】すなわち、ホーニング加工の工程数は、ワ
ークの下穴形状精度、取代および要求形状精度により決
定されるものであり、よって試作段階での下穴形状精
度、取代は安定しないところ、本発明の加工セルは、自
動ホーニングシステムのホーニング加工部に増減可能に
装置される構成とされていることにより、工程数が早期
決定できずとも、後日有効に対応することが可能であ
る。
【0028】同様の理由により、ワークの下穴精度に変
更があった場合でも、またワークに要求される加工精度
に変更があっても、増減可能な加工セルを適宜組み合わ
せることで、迅速かつ容易に工程数を変更することがで
きる。
【0029】また、同様な理由で、ワークの生産数量の
予測が困難な場合でも、増減可能な加工セルを含めた多
機種切替、工程分散を考慮することにより、投資決定が
容易である。
【0030】さらに、加工セルが、ワーク搬送路の一部
を構成する搬送装置、単一のホーニング盤およびこれら
を相互に連動して制御する制御部を含んでなるユニット
構造とされるとともに、増減可能な構成とされているこ
とにより、当初加工対象とされた特定のワークの生産が
無くなった場合に、形状寸法および加工条件等の異なる
他のワークの加工用として使用するに際して、そのワー
クの形状寸法および加工条件等に対応して、システムの
一部を改造ないしは変更したり、加工セルを適宜増減す
ることで有効に対応できる。
【0031】また、加工セル自体がユニット構造とされ
ることにより、その構成装置の駆動源となる油圧ユニッ
トや、加工時に供給使用される研削油タンクなどはいず
れも各加工セルごとに独立で小型となり、各加工セルの
本体フレームに装置可能であり、システム全体が簡単か
つ小型化する。
【0032】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。
【0033】本発明に係る自動ホーニングシステムを図
1に示し、このシステムは、ワーク搬送路1に沿ってワ
ークW,W,…を所定間隔毎に連続して搬送するととも
に、これらワークW,W,…に対して、順次連続してホ
ーニング加工を施すものである。
【0034】上記自動ホーニングシステムは、具体的に
は、ユニット構造とされた複数台(図示の場合は3台)
の加工セルA1,A2,A3 の両側に、搬入セルBと搬出セ
ルCが直列状に整列配置されてなり、これらセル機A1,
2,A3 ,B,Cにより、ループ状に設けられた上記ワ
ーク搬送路1、ワーク供給装置2、ワーク搬入出ロボッ
ト3、下穴検出装置4、荒加工用の第1ホーニング盤5
a、荒加工用の第1計測装置6a、中加工用の第2ホー
ニング盤5b、中加工用の第2計測装置6b、仕上加工
用の第3ホーニング盤5cおよび仕上加工用の第3計測
装置6c等の主要部を含めて構成されている。
【0035】加工セルA1,A2,A3 は、本ホーニングシ
ステムのホーニング加工部を構成するものであって、い
ずれも上記ホーニング加工部に増減可能に装置される同
一の機械構造を備えてなり、図2〜図15に示すよう
に、ワーク搬送路1の一部を構成する搬送装置10、単
一のホーニング盤5、計測装置6およびこれらを相互に
連動して制御する制御部7を含んでなるユニット構造と
されている。また、後述するように、制御部7のプログ
ラム構成を適宜設定することにより、第1の加工セルA
1 が荒加工用、第2の加工セルA2 が中加工用、および
第3の加工セルA 3 が仕上加工用として構成されてい
る。
【0036】搬送装置10は、加工すべきワークWを搬
送する搬送部11と加工後のワークWを搬送する帰還部
12とからなる。
【0037】搬送部11は、図4〜図8に示すように、
搬送レール21、ワーク移動装置(ワーク移動手段)2
2および位置決め装置(位置決め手段)23とを備えて
なり、図3に示すように、ホーニング盤5および計測装
置6の下側位置を通過するように構成されるとともに、
搬送部基台24上に設けられている。これら搬送部11
を構成する搬送レール21および帰還レール45は、後
述するように、加工セル5の設置基準部としても機能す
るとともに、ワークWの流れ方向を正逆変更可能な構造
をも備えている。
【0038】搬送レール21は、ワークWを収納保持す
るホーニング治具20を載置案内するもので、図4およ
び図5に示すように、ホーニング治具20を案内する案
内溝21aを備えてなる直線状の案内レールの形態とさ
れるとともに、ホーニング盤5の加工位置および計測装
置6の計測位置には、後述するように、上記ホーニング
治具20を位置決めするための位置決め装置23がそれ
ぞれ設けられている。
【0039】ワーク移動装置22は、搬送レール21上
に載置されたホーニング治具20を所定位置へタクト送
りするもので、具体的には、ホーニング治具20を押圧
移動するシリンダ装置から構成され、図示の実施形態に
おいては、一対のエアシリンダ装置25,26から構成
されている。
【0040】第1のエアシリンダ装置25は、上記搬送
レール21の案内溝21aに沿って往復移動可能に設け
られた移動台30と、この移動台30を往復移動させる
エアシリンダ31とを備えてなる。
【0041】上記移動台30は、ホーニング治具20を
保持する構造(治具ベース保持構造)が前後に所定間隔
をもって2箇所設けられており、これら前後両治具ベー
ス保持構造は同一で、具体的には、ホーニング治具20
のパレットまたは治具ベース35の前後端縁を前後から
係合保持する一対の係合爪機構36、37を備えてな
る。
【0042】前側の係合機構36は、前後両側に傾斜面
を有する左右一対の係合爪36a,36aと、これら係
合爪36a,36aを常時上方へ弾発付勢する弾発スプ
リング36b,36bとから構成されている。これによ
り、左右一対の係合爪36a,36aは、ホーニング治
具20の治具ベース35の前後両方向への相対的な移動
を許容する係合構造とされている。つまり、治具ベース
35が前後両方向へ相対的に移動しようとするとき、左
右一対の係合爪36a,36aは、その前後両側の傾斜
面の作用により、弾発スプリング36b,36bの弾発
力に抗して下降し、治具ベース35の相対的な移動を許
容する。
【0043】また、後側の係合機構37は、後側にのみ
傾斜面を有する左右一対の係合爪37a,37aと、こ
れら係合爪37a,37aを常時上方へ弾発付勢する弾
発スプリング37b,37bとから構成されている。こ
れにより、左右一対の係合爪37a,37aは、ホーニ
ング治具20の治具ベース35の前方向への相対的な移
動のみを許容する係合構造とされている。つまり、治具
ベース35が前方向へ相対的に移動しようとするとき、
左右一対の係合爪37a,37aは、その後側の傾斜面
の作用により、弾発スプリング36b,36bの弾発力
に抗して下降し、治具ベース35の相対的な移動を許容
する一方、治具ベース35が後方向へ相対的に移動しよ
うとしても、左右一対の係合爪37a,37aは、その
前側が垂直面となっているため、弾発スプリング36
b,36bの弾発力により下降せず、治具ベース35の
相対的な移動を係合阻止する。
【0044】上記エアシリンダ31は、搬送レール21
の下側位置において上記搬送部基台24に水平に取り付
けられるとともに、そのピストンロッド31aが、ジョ
イント38を介して、上記移動台30に接続されてい
る。
【0045】また、第2のエアシリンダ装置26は、第
1のエアシリンダ装置26の移動台30の下側におい
て、上記搬送レール21の案内溝21aに沿って往復移
動可能に設けられた移動台40と、この移動台40を往
復移動させるエアシリンダ41とを備えてなる。
【0046】上記移動台40は、その前端位置に、ホー
ニング治具20の治具ベース35の後端縁を係合保持す
る係合爪機構42を備えてなる。
【0047】この係合機構42は、後側にのみ傾斜面を
有する左右一対の係合爪42a,42aと、これら係合
爪42a,42aを常時上方へ弾発付勢する弾発スプリ
ング42b,42bとから構成されている。これによ
り、左右一対の係合爪42a,42aは、ホーニング治
具20の治具ベース35の前方向への相対的な移動のみ
を許容する構造とされている。つまり、治具ベース35
が前方向へ相対的に移動しようとするとき、左右一対の
係合爪42a,42aは、その後側の傾斜面の作用によ
り、弾発スプリング42b,42bの弾発力に抗して下
降し、治具ベース35の相対的な移動を許容する一方、
治具ベース35が後方向へ相対的に移動しようとして
も、左右一対の係合爪42a,42aは、その前側が垂
直面となっているため、弾発スプリング42b,42b
の弾発力により下降せず、治具ベース35の相対的な移
動を係合阻止する。
【0048】また、この移動台40の係合爪機構42に
対応して、上記第1のエアシリンダ装置25の移動台3
0の後端部には、進入凹部30aが後方へ開放状に設け
られている。これにより、後側の加工セル5における移
動台40の係合機構42は、この進入凹部30a内に後
側から進入して、第1のエアシリンダ装置25の係合爪
機構37と前後方向に一致して位置することができる構
成とされている。
【0049】上記エアシリンダ41は、上記エアシリン
ダ31の横方向反対側に設けられており、具体的には、
搬送レール21の下側位置において上記搬送部基台24
に水平に取り付けられるとともに、そのピストンロッド
41aが、ジョイント43を介して、上記移動台40に
接続されている。
【0050】しかして、上記第1および第2のエアシリ
ンダ装置25,26は、上記エアシリンダ31、41が
互いに連動して駆動して、搬送レール21上に載置され
たホーニング治具20を所定位置、つまりホーニング盤
5の加工位置と計測装置6の計測位置へタクト送りす
る。
【0051】具体的には、第1および第2のエアシリン
ダ装置25,26のエアシリンダ31、41のピストン
ロッド31a、41aが退入位置にあるとき、前側のホ
ーニング治具20が上記計測装置6の計測位置(図5お
よび図6のQ1 位置)にあるとともに、後側のホーニン
グ治具20が上記ホーニング盤5の加工位置(図5およ
び図6のQ2 位置)にある。
【0052】この状態から、上記両エアシリンダ31、
41のピストンロッド31a、41aが同時に突出動作
することにより、前側のホーニング治具20が、前側の
加工セル(この場合は加工セルA2 )の待機位置(図5
および図6のQ3 位置)へタクト送りされるとともに、
後側のホーニング治具20が、上記計測装置6の計測位
置(図5および図6のQ1 位置)へタクト送りされる。
【0053】再び、第1および第2のエアシリンダ装置
25,26のエアシリンダ31、41が退入位置まで退
入動作すると、上記両ホーニング治具20,20は、そ
の位置に位置決め装置23により位置決め保持されたま
ま、上記移動台30,40だけが図5および図6に示さ
れる位置へ復帰して、第1のエアシリンダ装置25にお
ける後側治具ベース保持構造36,37が、加工待機位
置(図5および図6のQ3 位置)に待機するホーニング
治具20の治具ベース35を係合保持するとともに、前
側治具ベース保持構造36,37が、ホーニング盤5の
加工位置(図5および図6のQ2 位置)にあるホーニン
グ治具20の治具ベース35を係合保持する。一方、第
2のエアシリンダ装置26における係合爪機構42は、
計測装置6の計測位置(図5および図6のQ1 位置)に
あるホーニング治具20の治具ベース35の後側端縁に
係合する。
【0054】この場合、第1および第2のエアシリンダ
装置25,26のエアシリンダ31、41の退入動作タ
イミングは、第1のエアシリンダ装置25のエアシリン
ダ31の方が、第2のエアシリンダ装置26のエアシリ
ンダ41よりも早く、これにより、第2のエアシリンダ
装置26における係合爪機構42が上記加工待機位置
(図5および図6のQ3 位置)に待機するホーニング治
具20の治具ベース35の位置決め手段(逆行防止手
段)として機能する。
【0055】また、これに関連して、搬送レール21の
適所には、計測位置Q1 、加工位置Q2 および加工待機
位置Q3 にホーニング治具20があるのを検知する近接
スイッチ145が設けられている。
【0056】帰還部12は、帰還レール45、ワーク帰
還装置(ワーク帰還手段)46を備えてなり、これらは
帰還部基台48上に設けられている。これら帰還部12
を構成する帰還レール45は、後述するように、前記搬
送部11の搬送レール21と共に加工セル5の設置基準
部としても機能するとともに、ワークWの流れ方向を正
逆変更可能な構造をも備えている。
【0057】帰還レール45は、加工工程を完了したワ
ークWを収納保持するホーニング治具20を載置案内す
るもので、図9および図10に示すように、ホーニング
治具20を案内する案内溝45aを備えてなる直線状の
案内レールの形態とされており、図示の実施形態におい
ては、ワーク帰還装置46の案内走行面を兼備する。
【0058】ワーク帰還装置46は、帰還レール45上
に載置されたホーニング治具20を帰還移動するもの
で、具体的には、ホーニング治具20をベルト搬送する
無端ベルト装置から構成されている。図示の実施形態に
おいては、ローラチェーン式のベルト装置から構成され
ている。
【0059】このベルト装置46は、ホーニング治具2
0の治具ベース35を載置走行させる一対の搬送ベルト
49,49と、これら搬送ベルト49,49を走行させ
る一対のローラチェーン50,50と、これらローラチ
ェーン50,50を走行駆動させる駆動モータ51とを
備えてなる。
【0060】ローラチェーン50は、スプロケットホイ
ール52とテンションガイド53に巻架されるととも
に、上記帰還レール45の案内面45b上を移動可能な
ように設けられ、この外周に上記搬送ベルト49が巻き
掛けられている。そして、ローラチェーン50の走行駆
動により、搬送ベルト49がホーニング治具20の治具
ベース35底面を支持走行する。
【0061】駆動モータ51は、帰還部基台48に取付
け固定されるとともに、その駆動軸51aが、スプロケ
ットホイール55a、伝動ローラチェーン55bおよび
スプロケットホイール55cを介して、上記スプロケッ
トホイール52,52の支軸52aに駆動連結されてい
る。
【0062】ホーニング盤5は、具体的には図12に示
すような立形のもので、先端にホーニングツール60を
備える回転主軸61、主軸回転駆動部(主軸回転手段)
62、主軸往復駆動部(主軸往復手段)63、砥石駆動
部(砥石駆動手段)64および制御部(制御手段)7な
どを主要部として備えてなる。66は電源を示す。
【0063】ホーニングツール(いわゆるホーニングマ
ンドレルないしホーニングヘッド)60は、回転主軸6
1の先端つまり下端に交換可能に装着され、その内部に
は、径方向へ拡縮可能に配された複数のホーニング砥石
70,70,…、これを拡張動作させるコーンロッド1
00(図14参照)およびホーニング砥石70,70,
…を復帰動作させる復帰ばね(図示省略)等を備える。
そして、上記ホーニング砥石70,70,…は、上記コ
ーンロッド100の下動に伴って拡開動作される一方、
コーンロッド100の上動に伴って上記復帰ばねにより
縮閉動作されることとなる。
【0064】回転主軸61は、その下端にホーニングツ
ール60を備えるとともに、駆動軸71,駆動モータ7
2等を含む上記主軸回転駆動部62と、スライド本体7
3,油圧シリンダ74等を含む上記主軸往復駆動部63
とにそれぞれ連係されている。
【0065】すなわち、回転主軸61はスライド本体7
3に回転可能に軸支されており、このスライド本体73
が、機体75上の上下方向へ延びる案内ロッド76上に
昇降可能に設けられるとともに、機体75に取り付けら
れた油圧シリンダ74のピストンロッド74bに連結さ
れている。そして、この油圧シリンダ74のピストンロ
ッド74bが昇降動作することにより、スライド本体7
3を介して、回転主軸61つまりはホーニングツール6
0が昇降動作されることとなる。
【0066】また、回転主軸61の上端部は、機体75
のヘッド部75aに回転可能に設けられた駆動軸71に
キー嵌合またはスプライン嵌合されて、この駆動軸71
に対して、上下方向(軸線方向)へ相対的に移動可能で
かつ一体回転可能に連結されている。
【0067】駆動軸71の上端部には伝動プーリ77a
が取り付けられ、この伝動プーリ77aが、伝動ベルト
78を介して、駆動モータ72のモータ軸に取り付けら
れた伝動プーリ77bに連結されている。そして、この
駆動モータ72の回転駆動により、駆動軸71を介し
て、回転主軸61つまりはホーニングツール60が回転
駆動されることとなる。
【0068】砥石駆動部64は、上記ホーニング砥石7
0,70,…に切込み動作を与えるもので、上記ホーニ
ングツール60のコーンロッド100(図14)、この
コーンロッド100を上下動させる切込み駆動機構79
および駆動源であるサーボモータ80等を備える。
【0069】切込み駆動機構79は従来周知の構造で、
機体75のヘッド部75aに設けられた回転伝達機構8
1を介して、上記サーボモータ80のモータ軸に連結さ
れている。そして、このサーボモータ80の正方向への
回転駆動により、上記切込み駆動機構79が駆動され
て、上記ホーニングツール60内のコーンロッド100
が下方へ移動し、ホーニング砥石70,70,…が拡張
動作される。一方、サーボモータ80の逆方向への回転
駆動により、上記コーンロッド100が上方へ移動し、
ホーニング砥石70,70,…がホーニングツール60
内の復帰ばねにより縮閉動作(復帰動作)される。
【0070】なお、ホーニング砥石70,70,…の拡
縮量を駆動制御するサーボモータ80の回転量は、ロー
タリエンコーダ等の位置検出器82により検出される。
【0071】制御部7は、ホーニング盤5の各駆動部の
動作を相互に連動して自動制御するもので、具体的に
は、CPU,ROM,RBMおよびI/Oポートなどか
らなるマイクロコンピュータで構成されている。
【0072】この制御部7には、ホーニング加工を実行
させるための加工プログラム等が組み込まれており、図
13に示すように、主制御部7a、主軸回転駆動部62
を制御する主軸回転制御部7b、主軸往復駆動部63を
制御する主軸往復制御部7c、および砥石駆動部64を
制御する砥石制御部7dなどから構成される。
【0073】主制御部7aには、各駆動部62,63,
64の駆動に必要な種々の情報、例えば、ホーニングツ
ール60の回転速度、昇降速度、切込み速度および動作
タイミング(sin関数等の任意の関数波形信号)、あ
るいは、ホーニング砥石70,70,…の基準位置(ス
トローク位置)A,B(図14参照)やストローク幅S
(図14参照)を、NC(数値制御)データとして予め
またはキーボード等により適宜選択的に入力設定されて
おり、これらのデータに従って上記各制御部7b〜7d
を制御する。また、これら主制御部7aの入力データが
適宜変更されることにより、そのプログラム構成が設定
されて、第1の加工セルA1 が荒加工用、第2の加工セ
ルA2 が中加工用、および第3の加工セルA3 が仕上加
工用として構成されている。
【0074】また、上記各制御部7b〜7dには、駆動
モータ72、油圧シリンダ74の油圧制御弁74b、サ
ーボモータ80および位置検出器82のほか、スライド
本体73に設けられたスケール83からこのスライド本
体73の位置を検出する位置検出器84、ならびにその
他の駆動部等が電気的に接続されており、これらから得
られる実際値情報が、上記主制御部7bにより予め設定
された上記各種設定値と比較演算されて、その演算結果
に基づき各駆動部62〜64の動作が駆動制御される。
【0075】しかして、以上のように構成されたホーニ
ング盤5は、その駆動部62,63,64が、制御部7
により相互に関連して自動制御され、ワーク搬送部11
を搬送されるワークWにホーニング加工を施す。この場
合、各ホーニング盤5a,5b,5cにあっては、定寸
加工、つまりホーニング領域全体(つまり図14におけ
るストローク幅S)にわたって所定の切込量をもった均
一なホーニングが行われる。
【0076】下穴検出装置4および計測装置6は、ワー
クWの加工径を計測するもので、具体的にはエアーマイ
クロメータを備え、このエアーマイクロメータの計測ヘ
ッド90は、図15に示すように主軸91の先端(下
端)に一体的に取り付けられており、この主軸91が、
ワークWの被加工穴92の軸線方向つまり上下方向へ往
復移動可能とされている。
【0077】上記計測ヘッド90は、ワークWの被加工
穴92の内径よりも小さい外径寸法を有する円筒状のも
ので、その外周面には、計測用空気を噴射するエアーノ
ズル90a,90aが径方向外方へ向けて設けられてい
る。
【0078】そして、計測ヘッド90がワークWの被加
工穴92内に挿入された状態において、エアーノズル9
0a,90aから計測用空気が噴射され、被加工穴92
の内径面と計測ヘッド90の外周面間のギャップによる
上記計測用空気の圧力変化から被加工穴92の内径寸法
が計測される。
【0079】エアーマイクロメータによって計測される
内径寸法の数は、図15に示すように、被加工穴92に
おける軸方向長さに対応して設定される。図示の実施形
態においては、被加工穴92における軸方向の4か所の
内径寸法(d1 〜d4 )が計測され、これら4つの計測
値d1 〜d4 は、図示しないエアーマイクロメータの演
算制御部へ送られて、ワークWの被加工穴92の内径形
状モードが比較演算される。
【0080】そして、下穴検出装置4においては、上記
演算結果から、さらにワークWの被加工穴92の下穴内
径がホーニング可能範囲内にあるか否かが判定され、も
し範囲内であればホーニング盤5の制御部7へホーニン
グ実行の命令信号が送られ、一7、範囲外であればホー
ニング盤8の制御部7へホーニング不要の命令信号が送
られて、ホーニング盤5が休止する。
【0081】また、仕上加工用計測装置6cにおいて
は、上記演算結果は、仕上加工用ホーニング盤5cの制
御部7へフィードバックされて、これに基づいた仕上げ
ホーニング加工が行われる。例えば、上記計測された内
径形状モードが円筒度の高いもの(被加工穴92の内径
面形状が均一な円筒面)であれば、ホーニング領域全体
(つまりストローク幅S)にわたる均一なホーニングが
行われ、一方、被加工穴92の内径面に不均一な部分が
あれば、まずこの不均一部分のみ短いストローク幅のホ
ーニングが局部的に行われた後、ホーニング領域全体に
わたる均一なホーニングが行われる。
【0082】さらに、仕上加工用計測装置6cの演算結
果は、搬入セルBのワーク選別装置131へもワークW
の加工結果(良品であればOK信号、不良品であればN
G信号)として送られる。
【0083】なお、仕上加工用計測装置8cの計測ヘッ
ド90が、上下方向への往復移動に加えて回転動作する
ように駆動されて、被加工穴92の真円度も計測される
構成としてもよい。
【0084】図2および図3に示すように、加工セルA
のホーニング盤5の駆動源となる作動油タンク101を
含む油圧ユニット102は、各加工セルAの装置フレー
ム103内に設置され、加工時に必要な研削油を供給す
る研削油タンク104は各加工セルAの装置フレーム1
03の背面部下部に設けられている。また、上記制御部
7が納められた制御ボックス105は、上記装置フレー
ム103の背面部上部に取り付けられている。
【0085】以上のような構成を備える加工セルA(A
1,A2,A3 )は、少なくとも、搬送装置10における搬
送部11の搬送レール21または帰還部12の帰還レー
ル45のいずれか一方を設置基準部として接続構成され
る。図示の実施形態においては、これら両レール21、
45の双方が設置基準部として機能し、図1を参照し
て、これら両レール21、45がワーク搬送路1の直線
状部分の一部を構成するように整列された状態で、加工
セルA(A1,A2,A3 )が設置床150上に位置決め配
置されることにより、本自動ホーニングシステムのホー
ニング加工部が組合せ形成される。
【0086】また、このように、複数の加工セルA(A
1,A2,A3 )が増減可能に接続配置されて、組合せ形成
されたホーニグ加工部においては、加工セルA1,A2,A
3 の制御部7、7、7が所定の関係をもって相互に連係
して、これら加工セルA1,A 2,A3 は、相互に連動して
駆動制御される構成とされている。
【0087】さらに、上記加工セルA(A1,A2,A3
は、ワークWの流れ方向を正逆変更可能な構造を備え
る。
【0088】すなわち、加工セルAの搬送部11は、図
16(a),(b) に示すように、装置フレーム103に対し
て着脱可能なユニット構成とされるとともに、このユニ
ット全体を180°回転させて配置変更するだけで、ワ
ークWの流れ方向が正逆変更される(図16(a) が右循
環, 図16(b) が左循環)。
【0089】また、加工セルAの帰還部12は、図17
(a),(b) に示すように、ワークWの流れ方向が正逆変更
可能である(図17(a) が右循環, 図17(b) が左循
環)。
【0090】具体的には、図18(a) に示すごとく、駆
動モータ51等からなるワーク帰還装置46の駆動部が
左右で組み替え可能な構造とされている。また、帰還部
基台48が、図18(b) に示すごとく、装置フレーム1
03に対して着脱可能なユニット構成とされている。こ
れにより、上記駆動部を組み替えた後、このユニット全
体を180°回転させて配置変更するだけで、図17
(a),(b) に示すように、ワークWの流れ方向が正逆変更
される。
【0091】さらに、加工セルAのホーニング盤5と計
測装置6については、図19(a),(b) に示すように、計
測装置6が上記ホーニング盤5に対して着脱可能な構成
とされるとともに、この計測位置6をホーニング盤5に
対して左右組み替えるだけで、ワークWの流れ方向が正
逆変更される(図19(a) が右循環, 図19(b) が左循
環)。
【0092】搬入セルBは、ワーク搬送路1の一部を構
成する搬送装置111を含んでなるユニット構造を備
え、図示の実施形態においては、この搬送装置111の
ほか、前記ワーク供給装置2およびワーク搬入出ロボッ
ト3などから構成されている。
【0093】搬送装置111は、加工すべきワークWを
搬送する搬送レール115と搬入装置117を備えてな
る。
【0094】搬送レール115は、前述した搬送レール
21とほぼ同一構造を備えてなり、具体的な説明は省略
する。この搬送レール115は、ワーク搬送路1におけ
る搬入位置P1 からホーニング加工部の入口P2 の部位
までを形成している。
【0095】搬入装置117は、ホーニング治具20を
搬入位置P1 からホーニング加工部の入口P2 つまり下
穴検出装置4の検出位置まで搬送するもので、具体的に
はエアシリンダ装置からなる。
【0096】ワーク供給装置2は、ワークWをワーク搬
入出ロボット3の受取り位置まで供給するもので、具体
的には、加工されるべきワークW,W,…は搬送パレッ
ト上で姿勢を整えられながら順次連続して上記受取り位
置まで搬送され、ワーク搬入出ロボット3を待機する。
【0097】ワーク搬入出ロボット3は、図23に示す
ように、揺動アームの形態とされた装置本体3aとコレ
ットチャックの形態とされたワークチャック3bから構
成されている。
【0098】そして、上記ワークチャック3bは、上記
ワーク供給装置2の受取り位置と上記搬入位置P1 で昇
降動作および縮閉・拡開動作して、ワークWを着脱する
とともに、これら両位置間でワークWをチャッキング支
持したまま水平方向へ搬送し、またワーク搬入位置P1
のホーニング治具20内で、ワークWを垂直軸まわりに
回転動作させる。
【0099】搬出セルCは、ワーク搬送路1の一部を構
成する搬送装置121を含んでなるユニット構造を備
え、図示の実施形態においては、この搬送装置121の
ほか、ブラシ装置122およびエアブロー装置123な
どから構成されている。
【0100】搬送装置121は、加工すべきワークWを
帰還搬送する帰還レール124と搬出装置125を備え
てなる。
【0101】帰還レール124は、前述した搬送レール
21とほぼ同一構造を備えてなり、具体的な説明は省略
する。この帰還レール124は、ワーク搬送路1におけ
る搬出位置P3 から帰還位置P4 の部位までを形成して
いる。
【0102】搬出装置125は、ホーニング治具20を
搬出位置P3 から帰還位置P4 まで搬送するもので、具
体的にはエアシリンダ装置からなる。
【0103】ブラシ装置122およびエアブロー装置1
23は、加工を終了したワークWの被加工面をブラシま
たは吹き付けエアにより清掃するもので、上記搬出位置
3および帰還位置P4 にそれぞれ設置されている。
【0104】しかして、上記搬入セルB、加工セルA1,
2,A3 および搬出セルCの搬送レール115、21、
21および21と、帰還レール124、45、45およ
び45からなるワーク搬送路1は、図1に示すように、
ワーク搬入位置P1 から始まって、下穴検出装置4、荒
加工用ホーニング盤5a、荒加工用計測装置6a、中加
工用ホーニング盤5b中加工用計測装置6b、仕上加工
用ホーニング盤5cおよび仕上加工用計測装置6cを経
た後、搬出位置P3 および帰還位置P4 を経て、再び上
記ワーク搬入位置P1 へ戻る矩形ループ状に形成されて
いる。
【0105】また、ワークWを保持して、ワーク搬送路
1を搬送されるホーニング治具20は、図20〜図22
に示すように、治具ベース(またはパレット)35、揺
動体126およびワークホルダ127を主要部として構
成されている。
【0106】治具ベース35は、図20に示すように平
面略正方形状のもので、前述したように、ワーク搬送路
1上に移動可能に載置される。治具ベース35の各辺中
央部には係止凹部28a〜28dがそれぞれが設けられ
ており、対向する一対の係止凹部28a,28bまたは
28c,28dが、それぞれ前述したワーク搬送路1の
位置決め装置23と弾発的に係止する。
【0107】すなわち、位置決め装置23は、例えば、
係止部としてストレートコアピンや係止ボールを用いた
プランジャの形態など従来周知の構造で、上記下穴検出
装置4の検出位置、各ホーニング盤5(5a〜5c)の
加工位置および計測装置6(6a〜6c)の計測位置に
設けられている。そして、これら各位置決め装置23の
係止部23aが、上記治具ベース35の係止凹部28
a,28bまたは28c,28dに弾発的に係止して、
ホーニング治具20を位置決めする。
【0108】揺動体126は、治具ベース35に三次元
方向へ揺動可能に設けられており、第1揺動部材130
と第2揺動部材131とからなる。
【0109】上記第1揺動部材130は、上記治具ベー
ス35の支持柱132,132にX−クロスピン13
3,133を介して吊持状にかつ揺動可能に設けられ、
この第1揺動部材130の外側に、第2揺動部材131
が、X−クロスピン133と直交するY−クロスピン1
34,134を介して吊持状にかつ揺動可能に設けられ
ている。
【0110】これにより、第2揺動部材131は、上記
X−クロスピン133,133の動き(X−X軸回りの
回転)に、Y−クロスピン134,134の動き(Y−
Y軸回りの回転)が加わって、三次元方向へ揺動可能と
されている。この結果、後述するように、ホーニングツ
ール60に対する良好かつ均一な追従性が確保されて、
加工精度差の発生が防止されるとともに、高精度なホー
ニング加工を確保することができる。
【0111】また、ワークホルダ127は、ワークWの
保持外形に対応した保持部を備えるとともに、揺動体1
26の第2揺動部材131に交換可能に取り付けられて
おり、これにより、加工対象となるワークWの形状寸法
の変更にも容易かつ迅速に対応可能な構造とされてい
る。
【0112】ワークホルダ127は、ワークWを位置決
め保持するもので、上記揺動体126の第2揺動部材3
1に一体的にかつ交換可能に取り付けられている。
【0113】このワークホルダ127は、図21および
図22に示すように、ワークWを下側から支持するワー
ク保持部140と、ボールプランジャ146,146と
からなり、ワークWを係止固定するワーク固定構造を備
えるとともに、上記ワーク保持部140がワークWの保
持外形に対応した保持部とされている。
【0114】しかして、ワークWの第2揺動部材131
への取付けは、前記ワーク搬入出ロボット3により以下
の順序で自動的に行われる。
【0115】すなわち、ワークWのフランジ203を位
置させた状態で、ワークWの下部穴202をワーク保持
部140に上側から挿通支持させるとともに、この状態
のままワークWをワーク保持部140の軸線まわりに回
転させて、ワークWのフランジ穴203b,203b
に、ボールプランジャ46,46をそれぞれ弾発的に係
止して、この状態を保持する。
【0116】一方、ワークWの第2揺動部材31からの
取り外しは、ワーク搬入出ロボット113により、上記
と全く逆の順序で自動的に行われる。
【0117】次に、以上のように構成された自動ホーニ
ングシステムを用いたホーニング加工について説明す
る。
【0118】I.ワークWの搬入:ワークW,W,…
は、ワーク供給装置2により、その姿勢を整えられなが
ら順次連続して受取り位置まで搬送された後、ワーク搬
入出ロボット3により一個ずつチャッキングされて、前
述した要領で、ワーク搬送路1のワーク搬入位置P1
待機するホーニング治具20のワークホルダ127に取
り付けられる。これにより、ワークWは、ホーニング治
具20のフローティング構造により三次元方向へ揺動可
能に保持される。
【0119】II. ワークWの自動ホーニング:i)ワー
ク搬入位置P1 のホーニング治具20に対するワークW
の取付け工程が完了すると、搬入装置117が作動し
て、このホーニング治具20(以下ワークW)を、ホー
ニング加工部の入口P2 つまり下穴検出装置4の検出位
置まで搬送して、位置決め装置23による位置決めがな
された後、上記下穴検出装置4がワークWの被加工穴9
2の下穴内径を前述した要領で検出し、この検出結果を
各ホーニング盤5(5a,5b,5c)の制御部7へ送
る。
【0120】ii) この場合、加工穴92の下穴内径がホ
ーニング可能範囲内にあれば、各ホーニング盤5による
ホーニングが以下の要領で実行される。
【0121】すなわち、入口P1 に位置するワークW
は、各加工セルA(A1,A2,A3 )の搬送部11によ
り、荒加工用の第1ホーニング盤5a→荒加工用の第1
計測装置6a→中加工用の第2ホーニング盤5b→中加
工用の第2計測装置6b→仕上加工用の第3ホーニング
盤5c→仕上加工用の第3計測装置6cとタクト送りさ
れるとともに、各装置の位置で位置決め装置23により
位置決めされて、所定の工程(各加工セルA1,2,3
のホーニング盤5a,5b,5cによるホーニング加工
と、計測装置6a,6b,6cによるワーク加工径の計
測)が順次実行された後、仕上加工用の計測装置6cに
よるワークWの被加工穴92の計測結果(最終仕上寸
法)を、第3ホーニング盤5cへフィードバックすると
ともに、ワーク選別装置131へワークWの良否判定用
信号として送る。
【0122】II.ワークWの搬出:一連のホーニング加
工を経て搬出位置P3 まで搬送されたワークWは、搬出
装置125により帰還位置P4 を経た後、各加工セルA
(A1,2,3 )の帰還部12により、再びワーク搬入
位置P1 まで帰還搬送された後、ワーク搬出入ロボット
3によりチャッキングされて、前述した要領で、ホーニ
ング治具20のワークホルダ127から取り外され、ワ
ーク選別装置131の選別結果に応じて選別されて、排
出シュート132へ排出される。
【0123】一方、ワークWが取り外されたホーニング
治具20は、ワーク搬入位置P1 で、ワーク搬入出ロボ
ット3により次のワークWが取付けられるのを待機す
る。
【0124】しかして、以上のように構成された自動ホ
ーニングシステムにおいては、加工セルA(A1,A2,A
3 )が増減可能に接続配置されて、ホーニグ加工部が構
成されており、小型軽量かつ構造簡単で、工程数の決定
や変更が容易で、設計が容易であり、しかも、装置コス
トの低減化が可能である。
【0125】すなわち、ホーニング加工の工程数は、ワ
ークの下穴形状精度、取代および要求形状精度により決
定されるものであり、よって試作段階での下穴形状精
度、取代は安定しないところ、上記加工セルAは、自動
ホーニングシステムのホーニング加工部に増減可能に装
置される構成とされていることにより、工程数が早期決
定できずとも、後日有効に対応することが可能である。
【0126】同様の理由により、ワークWの下穴精度に
変更があった場合でも、またワークWに要求される加工
精度に変更があっても、増減可能な加工セルA,A,…
を適宜組み合わせることで、迅速かつ容易に工程数を変
更することができる。
【0127】また、同様な理由で、ワークWの生産数量
の予測が困難な場合でも、増減可能な加工セルAを含め
た多機種切替、工程分散を考慮することにより、投資決
定が容易である。
【0128】さらに、加工セルAが、ワーク搬送路1の
一部を構成する搬送装置10、単一のホーニング盤5お
よびこれらを相互に連動して制御する制御部7を含んで
なるユニット構造とされるとともに、増減可能な構成と
されていることにより、当初加工対象とされた特定のワ
ークWの生産が無くなった場合に、形状寸法および加工
条件等の異なる他のワークWの加工用として使用するに
際して、そのワークWの形状寸法および加工条件等に対
応して、システムの一部を改造ないしは変更したり、加
工セルAを適宜増減することで有効に対応できる。
【0129】また、加工セルA自体がユニット構造とさ
れることにより、その構成装置の駆動源となる油圧ユニ
ット102や、加工時に供給使用される研削油タンク1
04などはいずれも各加工セルAごとに独立で小型とな
り、各加工セルAの装置フレーム103に装置可能であ
り、システム全体が簡単かつ小型化する。
【0130】なお、上述した実施例はあくまでも本発明
の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに
限定されることなく、種々設計変更可能である。
【0131】例えば、図示の実施形態においては、ワー
ク搬送路1がループ状に設けられて、ホーニング治具2
0がワーク搬入位置P1 から再びこのワーク搬入位置P
1 へ戻る構成とされているが、直線状に設けられて次工
程へ連続する構成とすることも可能である。この場合
は、図示しないが、例えば、ワークWはワーク搬入位置
でホーニング治具20に取付けられるとともに、ワーク
搬出位置でこのホーニング治具20から取り外されて、
ホーニング治具20のみが再び上記ワーク搬入位置へ戻
される構成とされる。
【0132】ホーニングシステムを構成する各セル機
A,B,Cの内部構成やその各構成部の具体的構造も、
図示の実施形態に限定されることなく変更可能である。
【0133】例えば、図示の実施形態の加工セルAにお
いては、計測装置6がホーニング盤5と独立したステー
ションに配置されているが、ホーニング盤5と一体的に
配置されて、インプロセスで計測が行われる構成として
もよい。
【0134】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の加工セル
によれば、少なくとも、自動ホーニングシステムのワー
ク搬送路の一部を構成する搬送装置、単一のホーニング
盤およびこれらを相互に連動して制御する制御部を含ん
でなるユニット構造を備えるとともに、上記自動ホーニ
ングシステムのホーニング加工部に増減可能に装置され
る構成とされているから、以下に列挙するような種々の
効果が得られ、小型軽量かつ構造簡単で、工程数の決定
や変更が容易で、設計が容易であり、しかも、装置コス
トの低減化が可能な構成を備えた自動ホーニングシステ
ムを提供することができる。
【0135】(1) ホーニング加工の工程数は、ワークの
下穴形状精度、取代および要求形状精度により決定され
るものであり、よって試作段階での下穴形状精度、取代
は安定しないところ、本発明の加工セルは、自動ホーニ
ングシステムのホーニング加工部に増減可能に装置され
る構成とされているから、工程数が早期決定できずと
も、後日有効に対応することが可能である。
【0136】(2) 同様の理由により、ワークの下穴精度
に変更があった場合でも、またワークに要求される加工
精度に変更があっても、増減可能な加工セルを適宜組み
合わせることで、迅速かつ容易に工程数を変更すること
ができる。
【0137】(3) また、同様な理由で、ワークの生産数
量の予測が困難な場合でも、増減可能な加工セルを含め
た多機種切替、工程分散を考慮することにより、投資決
定が容易である。
【0138】(4) ワーク搬送路の一部を構成する搬送装
置、単一のホーニング盤およびこれらを相互に連動して
制御する制御部を含んでなるユニット構造とされ、増減
可能な構成とされているから、当初加工対象とされた特
定のワークの生産が無くなった場合に、形状寸法および
加工条件等の異なる他のワークの加工用として使用する
に際しては、そのワークの形状寸法および加工条件等に
対応して、システムの一部を改造ないしは変更したり、
加工セルを適宜増減することで有効に対応でき、装置コ
ストの低減化が可能である。
【0139】(5) 加工セル自体がユニット構造とされ
て、その構成装置の駆動源となる油圧ユニットや、加工
時に供給使用される研削油タンクなどはいずれも各加工
セルごとに独立で小型であり、各加工セルの本体フレー
ムに装置可能であり、システム全体が簡単かつ小型化し
て、この点でも装置コストの低減化が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施態様である自動ホーニング
システムの概略構成を示す平面図である。
【図2】同ホーニングシステムのホーニング加工部を構
成する加工セルを一部仮想線で示す正面図である。
【図3】同じく同加工セルを示す側面図である。
【図4】同加工セルの下部を拡大して示す側面図であ
る。
【図5】同加工セルの搬送装置の搬送部を示す平面図で
ある。
【図6】同搬送部を一部断面で示す側面図である。
【図7】同搬送部を一部切開して示す平面図である。
【図8】同搬送部を示す正面図である。
【図9】同加工セルの搬送装置の帰還部を示す平面図で
ある。
【図10】同帰還部を一部切開して示す平面図である。
【図11】同帰還部を示す正面図である。
【図12】同自動ホーニングシステムのホーニング盤を
一部断面で示す概略構成図である。
【図13】同ホーニング盤の制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】同ホーニング盤のホーニングツールの動作を
説明するための縦断面図である。
【図15】同自動ホーニングシステムの計測装置の要部
を示す縦断面図である。
【図16】同加工セルの搬送装置の搬送部についてのワ
ーク流れ方向の組替え要領を説明するための平面図で、
図16(a) は右循環の場合、図16(b) は左循環の場合
をそれぞれ示す。
【図17】同加工セルの搬送装置の帰還部についてのワ
ーク流れ方向の組替え要領を説明するための平面図で、
図17(a) は右循環の場合、図17(b) は左循環の場合
をそれぞれ示す。
【図18】同帰還部のワーク流れ方向の組替えに際して
の具体的な組替え要領を説明するための図で、図18
(a) はワーク帰還装置の駆動部の組替え要領を示す平面
図、図18(b) は帰還部全体の組替え要領を一部断面で
示す正面図をそれぞれ示す。
【図19】同加工セルのホーニング盤と計測装置につい
てのワーク流れ方向の組替え要領を説明するための平面
図で、図19(a) は右循環の場合、図19(b) は左循環
の場合をそれぞれ示す。
【図20】同自動ホーニングシステムに用いるホーニン
グ治具を示す平面図である。
【図21】同ホーニング治具を図20のX−X線に沿っ
て示す縦断面図である。
【図22】同ホーニング治具を図20のY−Y線に沿っ
て示す縦断面図である。
【図23】同自動ホーニングシステムのワーク搬入出ロ
ボットの要部を示すとともに、同ホーニング治具のワー
ク取付け・取外し要領を説明するための縦断面図であ
る。
【図24】従来の自動ホーニングシステムの概略構成を
示す平面図である。
【符号の説明】
A(A1,2,3 ) 加工セル B 搬入セル C 搬出セル 1 ワーク搬送路 2 ワーク供給装置 3 ワーク搬入出ロボット 4 下穴検出装置 5(5a,5b,5c) ホーニング盤 6(6a,6b,6c) 計測装置 7 制御部 10 搬送装置 11 搬送部 12 帰還部 20 ホーニング治具 21 搬送レール 22 ワーク移動装置(ワーク移動
手段) 23 位置決め装置(位置決め手
段) 25,26 エアシリンダ装置 30 移動台 31 エアシリンダ 35 治具ベース 36,37 係合爪機構 40 移動台 41 エアシリンダ 42 係合爪機構 46 ワーク帰還装置(ワーク帰還
手段) 49 搬送ベルト 50 ローラチェーン 51 駆動モータ 56 搬送ベルト 60 ホーニングツール 61 回転主軸 62 主軸回転駆動部(主軸回転手
段) 63 主軸往復駆動部(主軸往復手
段) 64 砥石駆動部(砥石駆動手段) 70 ホーニング砥石 71 駆動軸 72 駆動モータ 73 スライド本体 74 油圧シリンダ 79 切込み駆動機構 80 サーボモータ 81 回転伝達機構 82 位置検出器 90 計測ヘッド 91 主軸 92 被加工穴 101 作動油タンク 102 油圧ユニット 103 装置フレーム 104 研削油タンク 105 制御ボックス 111 搬送装置 115 搬送レール 117 搬入装置 121 搬送装置 122 ブラシ装置 123 エアブロー装置 124 帰還レール 125 搬出装置 126 揺動体 127 ワークホルダ 131 ワーク選別装置 132 排出シュート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月11日(2000.10.
11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】すなわち、回転主軸61はスライド本体7
3に回転可能に軸支されており、このスライド本体73
が、機体75上の上下方向へ延びる案内ロッド76上に
昇降可能に設けられるとともに、機体75に取り付けら
れた油圧シリンダ74のピストンロッド74aに連結さ
れている。そして、この油圧シリンダ74のピストンロ
ッド74aが昇降動作することにより、スライド本体7
3を介して、回転主軸61つまりはホーニングツール6
0が昇降動作されることとなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】制御部7は、ホーニング盤5の各駆動部の
動作を相互に連動して自動制御するもので、具体的に
は、CPU,ROM,RAMおよびI/Oポートなどか
らなるマイクロコンピュータで構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】そして、下穴検出装置4においては、上記
演算結果から、さらにワークWの被加工穴92の下穴内
径がホーニング可能範囲内にあるか否かが判定され、も
し範囲内であればホーニング盤5の制御部7へホーニン
グ実行の命令信号が送られ、範囲外であればホーニング
の制御部7へホーニング不要の命令信号が送られ
て、ホーニング盤5が休止する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】なお、仕上加工用計測装置6cの計測ヘッ
ド90が、上下方向への往復移動に加えて回転動作する
ように駆動されて、被加工穴92の真円度も計測される
構成としてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図5】
【図8】
【図9】
【図14】
【図16】
【図6】
【図7】
【図20】
【図21】
【図22】
【図10】
【図11】
【図12】
【図23】
【図13】
【図15】
【図17】
【図18】
【図19】
【図24】

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク搬送路に沿って工作物を所定間隔
    毎に連続して搬送するとともに、これら工作物に対し
    て、順次連続してホーニング加工を施す自動ホーニング
    システムのホーニング加工部を構成するものであって、 少なくとも、前記ワーク搬送路の一部を構成する搬送装
    置、単一のホーニング盤およびこれらを相互に連動して
    制御する制御部を含んでなるユニット構造を備えるとと
    もに、前記自動ホーニングシステムのホーニング加工部
    に増減可能に装置される構成とされていることを特徴と
    する自動ホーニングシステムの加工セル。
  2. 【請求項2】 前記搬送装置は、少なくとも、工作物を
    収納保持するホーニング治具を載置案内する搬送レール
    と、この搬送レール上に載置されたホーニング治具を所
    定位置へタクト送りするワーク移動手段と、このワーク
    移動手段によりタクト送りされるホーニング治具を前記
    所定位置に位置決めする位置決め手段とを備えてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動ホーニングシステ
    ムの加工セル。
  3. 【請求項3】 前記ワーク移動手段は、前記ホーニング
    治具を押圧移動するシリンダ装置から構成されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の自動ホーニングシステ
    ムの加工セル。
  4. 【請求項4】 前記搬送装置は、加工工程を完了した工
    作物を収納保持するホーニング治具を載置案内する帰還
    レールと、この帰還レール上に載置されたホーニング治
    具を帰還移動するワーク帰還手段とを備えてなることを
    特徴とする請求項2に記載の自動ホーニングシステムの
    加工セル。
  5. 【請求項5】 前記ワーク帰還手段は、前記ホーニング
    治具をベルト搬送する無端ベルト装置から構成されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の自動ホーニングシ
    ステムの加工セル。
  6. 【請求項6】 前記ホーニング盤は、工作物の被加工径
    面の軸線方向へ往復移動可能とされるとともに、軸線ま
    わりに回転可能に軸支されてなる回転主軸と、回転主軸
    を軸線回りに回転駆動する主軸回転手段と、回転主軸を
    上記被加工径面の軸線方向へ往復動作させる主軸往復手
    段と、回転主軸先端に装着され、上記被加工径面に沿っ
    た砥石面を有するホーニング砥石を拡縮可能に備えるホ
    ーニングツールと、このホーニングツールのホーニング
    砥石に所定の切込み動作を与える砥石駆動手段と、上記
    主軸回転手段、主軸往復手段および砥石駆動手段の動作
    を相互に連動して自動制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする請求項1に記載の自動ホーニングシステム
    の加工セル。
  7. 【請求項7】 少なくとも、前記搬送装置の搬送レール
    または帰還レールが前記ワーク搬送路の直線状部分の一
    部を構成するように整列して位置決め配置されることに
    より、前記自動ホーニングシステムのホーニング加工部
    が組合せ形成される構造を備えることを特徴とする請求
    項2から6のいずれか一つに記載の自動ホーニングシス
    テムの加工セル。
  8. 【請求項8】 前記搬送装置は、ワーク流れ方向を正逆
    変更可能な構造を備えることを特徴とする請求項1から
    7のいずれか一つに記載の自動ホーニングシステムの加
    工セル。
  9. 【請求項9】 前記工作物の加工径を計測する計測装置
    を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか一
    つに記載の自動ホーニングシステムの加工セル。
  10. 【請求項10】 前記計測装置は、工作物の被加工径面
    の軸線方向へ往復移動可能とされたシャフト先端に空気
    マイクロメータが取り付けられてなることを特徴とする
    請求項9に記載の自動ホーニングシステムの加工セル。
  11. 【請求項11】 前記計測装置は、工作物の被加工径面
    の軸線方向へ往復移動可能とされるとともに上記軸線ま
    わりに回転可能とされたシャフト先端に、空気マイクロ
    メータが取り付けられてなることを特徴とする請求項9
    に記載の自動ホーニングシステムの加工セル。
  12. 【請求項12】 工作物を搬送するワーク搬送路の途中
    箇所に配置された複数のホーニング盤により、前記ワー
    ク搬送路に沿って所定間隔をもって搬送される工作物に
    対して順次連続してホーニング加工を施す自動ホーニン
    グシステムであって、 工作物に対してホーニング加工を施すホーニグ加工部
    は、請求項1から11のいずれか一つに記載の加工セル
    が増減可能に接続配置されて構成されるとともに、これ
    ら複数の加工セルが相互に連動して駆動制御される構成
    とされていることを特徴とする自動ホーニングシステ
    ム。
  13. 【請求項13】 ワーク搬入部を構成する搬入セル、複
    数の前記加工セル、およびワーク搬出部を構成する搬出
    セルが直列状に整列配置されてなるとともに、前記ワー
    ク搬送路がループ状に設けられていることを特徴とする
    請求項12に記載の自動ホーニングシステム。
  14. 【請求項14】 ワーク搬入部を構成する搬入セル、複
    数の前記加工セル、およびワーク搬出部を構成する搬出
    セルが直列状に整列配置されてなるとともに、前記ワー
    ク搬送路が直線状に設けられていることを特徴とする請
    求項12に記載の自動ホーニングシステム。
  15. 【請求項15】 工作物を保持して、前記ワーク搬送路
    により搬送されるホーニング治具を備え、 このホーニング治具は、前記ワーク搬送路上に移動可能
    に載置される治具ベースと、 この治具ベースに三次元方向へ揺動可能に設けられた揺
    動体と、 この揺動体に取り付けられたワークホルダとを備えてな
    ることを特徴とする請求項12から14のいずれか一つ
    に記載の自動ホーニングシステム。
  16. 【請求項16】 前記ワークホルダは、工作物の保持外
    形に対応した保持部を備えるとともに、前記揺動体に交
    換可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1
    2から15のいずれか一つに記載の自動ホーニングシス
    テム。
  17. 【請求項17】 前記搬入セルは、少なくとも、前記ワ
    ーク搬送路の一部を構成する搬送装置を含んでなるユニ
    ット構造を備えることを特徴とする請求項12から16
    のいずれか一つに記載の自動ホーニングシステム。
  18. 【請求項18】 前記搬出セルは、少なくとも、前記ワ
    ーク搬送路の一部を構成する搬送装置を含んでなるユニ
    ット構造を備えることを特徴とする請求項12から16
    のいずれか一つに記載の自動ホーニングシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010064168A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Nisshin Seisakusho:Kk ホーニング加工方法およびホーニング盤
CN105364510A (zh) * 2015-12-15 2016-03-02 苏州创丰精密五金有限公司 一种长轴产品加工的缓冲型加工治具
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