JP2609988C - - Google Patents

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JP2609988C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 この発明はホーニング治具および自動ホーニングシステムに関し、さらに詳細
には、簡単かつ軽量なフローティング構造により工作物を三次元方向へ揺動可能
に保持するとともに、迅速かつ高精度な自動ホーニング加工を可能とする技術に
関する。 【0002】 【従来の技術】 工作物(以下、ワークと称する)の径面、例えばワークの内径面を鏡面に仕上
げる加工法の一つとしてホーニング加工がある。ホーニング加工においては、ホ
ーニングツールとワークを相対的に浮動の状態におき、ホーニングツールに回転
と往復運動を与えるとともに、ホーニングツールの砥石をウェッジまたはコーン
により拡張させながら、ワーク内径面に精密仕上げを行う。 【0003】 ところで、ホーニング砥石とワークを相対的に浮動の状態におく方法としては
、ホーニング砥石側またはワーク側のいずれか一方のみを浮動状態におくのが一
般的であり、前者は大寸法で重いワークを加工する場合に、また後者は小寸法で
軽量のワークを加工する場合に採用されている。 【0004】 ワークを浮動状態に保持するホーニング治具としては、従来種々の構造のもの が開発されており、その一例を図13に示す(実公昭55−41465号公報参
照)。 【0005】 このホーニング治具は、トランスファ機械装置のホーニング盤に対応した位置
に配置される据付型のものであって、トランスファ機械装置の搬送経路上に固定
的に配置された治具ベースaに、中間サポートbがベアリングc,cを介してY
−Y軸回りに揺動可能に支持されるとともに、この中間サポートに、工作物Wを
クランプする揺動体dがX−クロスピンeを介してX−X軸回りに揺動可能に支
持されてなり、これにより、揺動体dが三次元方向へ揺動可能とされている。 【0006】 また、上記揺動体dには、ワークWをクランプする上下一対のクランプ爪f,
gと、下側クランプ爪gを昇降動作させる油圧等を用いた駆動手段(図示省略)
が設けられている。hはワークWの位置を調整するためのローディングアーム、
iはワークWを搬送するコンベアベルトをそれぞれ示している。 【0007】 そして、ワークWは、上記コンベアベルトiにより搬送経路に沿って搬送され
るとともに、その途中に配された上記ホーニング治具の位置で停止されて、この
ホーニング治具にクランプ支持される。つまり、このワークWは、下側クランプ
爪gの上に置かれるとともに、その位置決めがローディングアームhによりなさ
れると、下側クランプ爪gが上記駆動手段により上昇されて、ワークWは上側ク
ランプ爪fとの間にクランプされた後、このワークWの加工穴jに対して、下側
からホーニングツールkによるホーニング加工が施される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、このような構造では、以下に列挙するような問題があった。 (1)下側クランプ爪gの駆動手段が上述のごとく油圧等を用いるため、アクチュ
エータとしての油圧シリンダやその油圧配管等を必要とする。したがって、ホー
ニング治具自体およびその周辺装置が大型複雑化して、その重量もワークWに比
較して過度に大きくなる傾向があった。 【0009】 特に、揺動体dの重量増大は、ワークWのホーニングツールkに対する追従性
の低下ひいては加工精度の低下を招くこととなり、この傾向はワークWの重量が
小さくなればなるほど顕著であった。 【0010】 (2)油圧配管が必要なため、相対的に可動な部位にはロータリジョイント等を必
須とするなどその配管処理が難しく、駆動手段自体も複雑となる。 【0011】 (3)X−X軸回りの揺動がX−クロスピンe支持(摺動支持)によるものであり
、一方、Y−Y軸回りの揺動がベアリングc,c支持(転がり支持)によるもの
であり、これら両者の支持部における回転抵抗は前者の方が大きい。これがため
、揺動体dのX−X軸回りとY−Y軸回りの揺動性さらには、これにクランプさ
れるワークWのホーニングツールに対する追従性に差異を生じてしまい、やはり
加工精度の低下を招くことになる。 【0012】 (4)さらに、このような構造は、ホーニング治具を搬送するようなタイプ、いわ
ゆるトランスファ型のホーニング盤においては使用することができなかった。 すなわち、前述したように、このホーニング治具は、ワークWと共に上記コン
ベアベルト1で搬送されるタイプではなく、このコンベアベルトiの搬送経路途
中において、各ホーニング盤に対応した位置に固定的に配置される据付タイプの
ものである。これがため、従来のホーニング治具は、上記トランスファ型のホー
ニング盤においては使用することができなかった。 【0013】 本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とする
ところは、小型軽量かつ構造簡単で、トランスファー型のホーニング盤にも適用
可能なホーニング治具および高精度の自動ホーニング加工が可能な自動ホーニン
グシステムを提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明のホーニング治具は、工作物を保持するとと
もに、自動ホーニングシステムのワーク搬送部により工作物と一体で搬送される
ものであって、このワーク搬送部の搬送路上に移動可能に載置される治具ベース
と、この治具ベースに三次元方向へ揺動可能に設けられた揺動体と、この揺動体
に取外し可能に取り付けられ、工作物を取外し可能に保持するワークホルダとを
備えてなることを特徴とする。 【0015】 また、本発明の自動ホーニングシステムは、上記ホーニング治具を適用できる
ものであって、ループ状または直線状に設けられ、上記ホーニング治具を搬送す
るワーク搬送装置を備えたワーク搬送部と、このワーク搬送部の途中箇所に配置
されて、上記ワーク搬送装置により搬送される工作物にホーニング加工を施す少
なくとも一つのホーニング盤と、上記ワーク搬送部の途中箇所に配置されて、工
作物の加工径を計測する少なくとも一つの計測装置と、上記ワーク搬送装置、ホ
ーニング盤および計測装置を相互に連動して自動制御する制御装置とを備えてな
ることを特徴とする。 【0016】 【作用】 本発明のホーニング治具を用いた自動ホーニングシステムにおいては、まず、
ホーニング治具のワークホルダにワークを手作業でセットした後、このワークホ
ルダを治具ベース上に設けられた揺動体に取り付けると、ワークはホーニング治
具のフローティング構造により三次元方向へ揺動可能に保持される。 【0017】 このようにしてワークを取り付けたホーニング治具を、自動ホーニングシスム
のワーク搬送部の搬入位置で搬送路上に載置すると、制御装置により、例えば以
下の順序で所定のホーニング加工が自動的に行われる。 【0018】 ホーニング治具は、ワーク搬送装置により、ホーニング位置まで自動搬送され
た後位置決めされて、ホーニング盤による所定のホーニング加工が施される。続
いて、再びワーク搬送装置により、計測位置まで自動搬送された後位置決めされ て、計測装置によるワーク加工径の計測が行われる。この計測結果は、ワークの
良否判定に利用されるとともに、ホーニング盤の制御部へフィードバックされて
次のホーニング加工を制御する。 【0019】 【実施例】 以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて説明する。 【0020】 実施例1 本発明に係る自動ホーニングシステムを図1に示し、このシステムは、ワーク
搬送部1、荒加工用ホーニング盤2、荒加工用計測装置3、仕上げ加工用ホーニ
ング盤4、仕上げ加工用計測装置5および制御装置6を主要部として構成されて
いる。以下、各構成装置毎に詳細に説明する。 【0021】 A.ワーク搬送部1: ワーク搬送部1は、ワークWを保持するホーニング治具10を一連のホーニン
グ工程に従って搬送するもので、ホーニング治具10の搬送経路を構成する搬送
路11、この搬送路11に沿ってホーニング治具10を搬送するワーク搬送装置
12などを主要部として備えてなる。 【0022】 搬送路11は、具体的には図1に示すように、ワーク着脱位置Aから始まって
、荒加工用ホーニング盤2、荒加工用計測装置3、仕上げ加工用ホーニング盤4
および仕上げ加工用計測装置5を経た後、再び上記ワーク着脱位置Aへ戻る矩形
ループ状に形成されている。 【0023】 この搬送路11は図2に示すように、ホーニング治具10を案内する案内溝1
1aを備えてなる案内レールの形態とされるとともに、各ホーニング盤2,4の
加工位置と計測装置3,5の計測位置における両側壁部11b,11bには、後
述するように、上記ホーニング治具10を位置決めするための位置決め装置13
がそれぞれ設けられている。 【0024】 ワーク搬送装置12は、矢符(1)のごとく、ホーニング治具10を着脱位置A
からホーニング加工部の入口B1まで搬送する搬入装置12a、矢符(2)のごとく
、ホーニング治具10をホーニング加工部の入口B1から出口B2まで搬送するト
ランスファ装置12b、矢符(3)のごとく、出口B2から帰還位置Cまで搬送する
搬出装置12c、矢符(4)のごとく、帰還位置Cから押込み位置Dまで搬送する
帰還装置12d、およびこの押込み位置Dから上記着脱位置Aまで押し込む押込
装置12eから構成され、これら各装置12a〜12eはいずれも油圧シリンダ
からなる。 【0025】 トランスファ装置12bは、複数(図示例では4つ)のホーニング治具10,
10,…を、上記荒加工用ホーニング盤2、荒加工用計測装置3、仕上げ加工用
ホーニング盤4および仕上げ加工用計測装置5まで順次連続してタクト送りする
ように駆動制御され、その他の装置12a〜12eは、各ホーニング治具10を
一ずつ搬送するように駆動制御される。 【0026】 なお、帰還位置Cから着脱位置Aまでの距離が短い場合は、上記押込装置12
eを省略して、帰還装置12dにより、ホーニング治具10を着脱位置Aまで搬
送するように構成してもよい。また、ワーク搬送装置12の各構成装置12a〜
12eは、上述した油圧シリンダに替えてエアシリンダから構成されてもよい。 【0027】 B.ホーニング治具10: ホーニング治具10は、ワークWを保持するとともに、上記ワーク搬送部1に
よりワークWと一体で搬送されるものであって、図2ないし図5に示すように、
治具ベース20、揺動体21およびワークホルダ22を主要部として構成されて
いる。 【0028】 治具ベース20は、図2に示すように平面略正方形状のもので、ワーク搬送部
1の案内レール11上に移動可能に載置される。治具ベース20の各辺中央部に は係止凹部(係止部)20a〜20dがそれぞれが設けられており、対向する一
対の係止凹部20a,20bまたは20c,20dが、それぞれ前述したワーク
搬送部1の位置決め装置13と弾発的に係止する。 【0029】 すなわち、位置決め装置13は、具体的には図2に示すように、係止ボール1
3aと弾発スプリング13bからなるボールプランジャの形態で、上記各ホーニ
ング盤2,4の加工位置と計測装置3,5の計測位置において、ワーク搬送部1
の案内レール11の両側壁部11b,11bに対向状に左右一対設けられている
。そして、これら各位置決め装置13,13の係止ボール13a,13aが、上
記治具ベース20の係止凹部20a,20bまたは20c,20dに弾発的に係
止して、ホーニング治具10を位置決めする。 【0030】 揺動体21は、治具ベース20に三次元方向へ揺動可能に設けられており、第
1揺動部材25と第2揺動部材26とからなる。 【0031】 上記第1揺動部材25は、上記治具ベース20の支持柱23,23にX−クロ
スピン27,27を介して揺動可能に設けられ、この第1揺動部材25の内側に
、第2揺動部材26が、X−クロスピン27と直交するY−クロスピン28,2
8を介して揺動可能に設けられている。これにより、第2揺動部材26は、上記
X−クロスピン27,27の動き(X−X軸回りの回転)に、Y−クロスピン2
8,28の動き(Y−Y軸回りの回転)が加わって、三次元方向へ揺動可能とさ
れている。 【0032】 また、上記X−クロスピン27は、図4に示すように、その基端部が第1揺動
部材25に取付け固定されるとともに、その先端部が、その軸方向への移動を許
容するラジアル軸受29を介して、上記支持柱23にそれぞれ軸支されている。
一方、上記Y−クロスピン28は、図5に示すように、その基端部が第1揺動部
材25に取付け固定されるとともに、その先端部が、その軸方向への移動を許容
するラジアル軸受30を介して、第2揺動部材26にそれぞれ軸支されている。 【0033】 なお、上記X−クロスピン27とY−クロスピン28の取付構造は、図示のも
のと逆の構成にしてもよい。つまり、図4および図5において、X−クロスピン
27とY−クロスピン28は、その一端部がそれぞれ支持柱23と第2揺動部材
26に固定されるとともに、その他端部がそれぞれラジアル軸受29,30を介
して第1揺動部材25に軸支されてもよい。 【0034】 これにより、第2揺動部材26は、上述した三次元方向への揺動に加えて、上
記X−クロスピン27およびY−クロスピン28の軸方向、つまり、X−X軸方
向およびY−Y軸方向へもそれぞれ水平移動可能とされている。また、このよう
なラジアル軸受29,30の使用により、第2揺動部材26さらにはここに取り
付けられるワークホルダ22の動きが軽くなるとともに、X−X軸回りとY−Y
軸回りの揺動性(回転抵抗)がほぼ均一となる。この結果、後述するように、ホ
ーニングツールに対する良好かつ均一な追従性が確保されて、加工精度差の発生
が防止されるとともに、高精度なホーニング加工を確保することができる。 【0035】 なお、上記ラジアル軸受29,30としては、図示例においてはブッシュ(含
油軸受またはテフロンコーティングブッシュを含む)が用いられているが、ボー
ル軸受などのより円滑な動きを担保する軸受構造を採用してもよい。 【0036】 図3および図4において、31は第1揺動部材25の揺動量を調整する調整ね
じ、32は第2揺動部材26の揺動量を調整する調整ねじ、図5において、33
は第2揺動部材26の水平移動量を調整する調整ねじをそれぞれ示している。ま
た、図示しないが、支持柱23,23にも、第1揺動部材25の水平移動量を調
整する調整ねじが、X−クロスピン27の軸線と平行に設けられている。 【0037】 ワークホルダ22は、ワークWが取外し可能に、かつ一体的に組み込まれるも
ので、ワークWが一体的に組み込まれるもので、上記揺動体21の第2揺動部材
26に取外し可能に取り付け固定される。このワークホルダ22は、ワーク固定 部35と、このワーク固定部35を第2揺動部材26に取り付ける取付部36と
を備える。 【0038】 ワーク固定部35は、ワークWを係脱可能に係止固定するもので、固定部本体
37と、この固定部本体37に設けられた一対のワーク固定部材38,38とか
ら構成されている。 【0039】 固定部本体37は、その中央部に上下方向へ貫通する保持穴39を備え、この
保持穴39に、ワークWが下側から挿入される構造とされている。これに関連し
て、保持穴39の下端縁部39aは、図4および図5に示すように、ワークWの
段部40が下側から係止する係止肩部とされるとともに、ここに、ワークWのフ
ランジ穴41に挿入係止される回止めピン42が下向きに取付け固定されている
。 【0040】 左右一対のワーク固定部材38,38は、ワークWを固定部本体37に係脱可
能に係止固定するもので、図6に示すように、固定部本体37の上下方向中央部
に、支軸43,43を介してそれぞれ枢支されており、これにより水平方向へ開
閉可能とされている。 【0041】 ワーク固定部材38の内周面38aは円筒面に形成されて、上記保持穴39の
一部を形成しており、またこの内周面38aの下端には係止フランジ44が設け
られている。そして、ワーク固定部材38,38は、その閉止状態において、ワ
ークWの外周部を両側から抱持状に保持するとともに、上記係止フランジ44が
ワークWの環状溝(外周段部)45に係合して、このワークWを固定部本体37
に一体的に固定する。 【0042】 また、これら両ワーク固定部材38,38は、閉止状態において、その先端部
38b,38b同士が、固定プレート46により固定可能とされている。この固
定プレート46は、図6(a),(b)に示すように、その基端部46aが一方のワー ク固定部材38の支持ピン38cに回動可能に支持されるとともに、その先端部
の係止溝46bが、他方のワーク固定部材38の固定ピン38dに係合可能とさ
れている。 【0043】 取付部36は、上記第2揺動部材26にワーク固定部35を吊持状にかつ取外
し可能に取付け固定するためのもので、図2に示すような平面形状に形成されて
いる。この取付部36の中央部には、ワークWを挿通する挿通穴36aが設けら
れるとともに、この挿通穴36aの外周部分36bが、固定ボルト50,50,
…により、ワーク固定部35上端面に一体的に取付け固定される。 【0044】 また、取付部36の両端部には、係止凹部36c,36cがそれぞれ設けられ
ており、これら係止凹部36c,36cは、第2揺動部材26に取付けられた固
定ボルト51,51に係合可能とされている。 【0045】 なお、上記取付部36とワーク固定部35の固定部本体37は一体成形された
一体物としてもよく、この場合は固定ボルト50,50,…が不要となる。 【0046】 しかして、ワークWをホーニング治具10に取り付けるには、手作業により以
下の手順で行う(図7参照) 【0047】 ワークWを、ワークホルダ22のワーク固定部35に一体的に取り付ける。 この場合、まずワーク固定部材38,38を両側へ開いた状態で(図6二点鎖
線参照)、ワークWを固定部本体37の保持穴39に下側から挿入しながら、ワ
ークWのフランジ穴41を回止めピン42に合わせて、保持穴39に位置決めす
る。 【0048】 この状態で、上記ワーク固定部材38,38を閉じて、ワークWを両側から抱
持状に挟んで固定部本体37に一体的に固定した後、固定プレート46を回動し
て(図6(b)の矢符方向)、その係止溝46bを固定ピン38dに係合させ、ワ ーク固定部材38,38を閉止固定する。 【0049】 ワークWが取り付けられたワークホルダ22を、揺動体21の第2揺動部材
26上に上側から取り付ける。 【0050】 この場合、まずワークホルダ22の取付部36の係止段部を、第2揺動部材2
6の内径上端部に嵌合係止させる(図7の2点鎖線参照)。続いて、図8に示す
ように取付部36を時計方向へ回転させて、その係止凹部36c,36cを、そ
れぞれ第2揺動部材26の固定ボルト51,51に嵌合係止させ、ワークホルダ
22を、第2揺動部材26の内側に吊持状に取付け固定する。 【0051】 C.ホーニング盤2,4: ホーニング盤2,4は、具体的には図9に示すような立形のもので、先端にホ
ーニングツール60を備える回転主軸61、主軸回転駆動部(主軸回転手段)6
2、主軸往復駆動部(主軸往復手段)63、砥石駆動部(砥石駆動手段)64お
よび制御部(制御手段)65などを主要部として備えてなる。66は電源を示す
。 【0052】 ホーニングツール(いわゆるホーニングマンドレルないしホーニングヘッド)
60は、回転主軸61の先端つまり下端に交換可能に装着され、その内部には、
径方向へ拡縮可能に配された複数のホーニング砥石70,70,…、これを拡張
動作させるコーンロッド100(図11参照)およびホーニング砥石70,70
,…を復帰動作させる復帰ばね(図示省略)等を備える。そして、上記ホーニン
グ砥石70,70,…は、上記コーンロッド100の下動に伴って拡開動作され
る一方、コーンロッド100の上動に伴って上記復帰ばねにより縮閉動作される
こととなる。 【0053】 なお、コーンロッド100の拡張動作が図示のものと逆となるように、つまり
、コーンロッド100の上動に伴ってホーニング砥石70,70,…が拡開動作 される一方、コーンロッド100の下動に伴ってホーニング砥石70,70,…
が縮閉動作されるように構成されてもよい。 【0054】 回転主軸61は、その下端にホーニングツール60を備えるとともに、駆動軸
71,駆動モータ72等を含む上記主軸回転駆動部62と、スライド本体73,
油圧シリンダ74等を含む上記主軸往復駆動部63とにそれぞれ連係されている
。 【0055】 すなわち、回転主軸61はスライド本体73に回転可能に軸支されており、こ
のスライド本体73が、機体75上の上下方向へ延びる案内ロッド76上に昇降
可能に設けられるとともに、機体75に取り付けられた油圧シリンダ74のピス
トンロッド74aに連結されている。そして、この油圧シリンダ74のピストン
ロッド74aが昇降動作することにより、スライド本体73を介して、回転主軸
61つまりはホーニングツール60が昇降動作されることとなる。 【0056】 また、回転主軸61の上端部は、機体75のヘッド部75aに回転可能に設け
られた駆動軸71にキー嵌合またはスプライン嵌合されて、この駆動軸71に対
して、上下方向(軸線方向)へ相対的に移動可能でかつ一体回転可能に連結され
ている。 【0057】 駆動軸71の上端部には伝動プーリ77aが取り付けられ、この伝動プーリ7
7aが、伝動ベルト78を介して、駆動モータ72のモータ軸に取り付けられた
伝動プーリ77bに連結されている。そして、この駆動モータ72の回転駆動に
より、駆動軸71を介して、回転主軸61つまりはホーニングツール60が回転
駆動されることとなる。 【0058】 砥石駆動部64は、上記ホーニング砥石70,70,…に切込み動作を与える
もので、上記ホーニングツール60のコーンロッド100(図11)、このコー
ンロッド100を上下動させる切込み駆動機構79および駆動源であるサーボモ ータ80等を備える。 【0059】 切込み駆動機構79は従来周知の構造で、機体75のヘッド部75aに設けら
れた回転伝達機構81を介して、上記サーボモータ80のモータ軸に連結されて
いる。そして、このサーボモータ80の正方向への回転駆動により、上記切込み
駆動機構79が駆動されて、上記ホーニングツール60内のコーンロッド100
が下方へ移動し、ホーニング砥石70,70,…が拡張動作される。一方、サー
ボモータ80の逆方向への回転駆動により、上記コーンロッド100が上方へ移
動し、ホーニング砥石70,70,…がホーニングツール60内の復帰ばねによ
り縮閉動作(復帰動作)される。 【0060】 なお、ホーニング砥石70,70,…の拡縮量を駆動制御するサーボモータ8
0としては、具体的にはステッピングモータが用いられており、その回転量がロ
ータリエンコーダ等の位置検出器82により検出される。 【0061】 制御部65は、ホーニング盤2,4の各駆動部の動作を相互に連動して自動制
御するもので、具体的には、CPU,ROM,RAMおよびI/Oポートなどか
らなるマイクロコンピュータで構成されている。 。 【0062】 この制御部65には、ホーニング加工を実行させるための加エプログラム等が
組み込まれており、図10に示すように、主制御部65a、主軸回転駆動部62
を制御する主軸回転制御部65b、主軸往復駆動部63を制御する主軸往復制御
部65c、および砥石駆動部64を制御する砥石制御部65dなどから構成され
る。 。 【0063】 主制御部65aには、各駆動部62,63,64の駆動に必要な種々の情報、
例えば、ホーニングツール60の回転速度、昇降速度、切込み速度および動作タ
イミング(sin関数等の任意の関数波形信号)、あるいは、ホーニング砥石7
0,70,…の基準位置(ストローク位置)A,B(図11参照)やストローク 幅S(図11参照)を、NC(数値制御)データとして予めまたはキーボード等
により適宜選択的に入力設定されており、これらのデータに従って上記各制御部
65b〜65dを制御する。 。 【0064】 また、上記各制御部65b〜65dには、駆動モータ72、油圧シリンタ74
の油圧制御弁74b、サーボモータ80および位置検出器82のほか、スライド
本体73に設けられたスケール83からこのスライド本体73の位置を検出する
位置検出器84、ならびにその他の駆動部等が電気的に接続されており、これら
から得られる実際値情報が、上記主制御部65aにより予め設定された上記各種
設定値と比較演算されて、その演算結果に基づき各駆動部62〜64の動作が駆
動制御される。 。 【0065】 しかして、以上のように構成されたホーニング盤2,4は、ワーク搬送部1の
途中箇所に配置されて、その駆動部62,63,64が、制御部65により以下
に述べるように相互に関連して自動制御され、ワーク搬送装置12により搬送さ
れるワークWにホーニング加工を施す。 【0066】 まず、主軸往復駆動部63により、ホーニングツール60のホーニング砥石
70,70,…がワークWの被加工穴Waに対する加工最下位置B(図11二点
鎖線位置)まで下降された後、主軸回転駆動部62により、ホーニングツール6
0に回転運動が与えられる。 【0067】 続いて、主軸回転駆動部62と主軸往復駆動部63により、上記ホーニング
ツール60に回転運動と往復運動(昇降ストロークS)が与えられながら、砥石
駆動部64により、ホーニング砥石70,70,…に一定の切込み(拡張)が与
えられて、上記被加工穴Waの加工域全体をホーニング仕上げする。 【0068】 設定された切込み量でのホーニング加工が終了すると、ホーニング砥石70
,70,…が砥石駆動部64により縮閉された後、ホーニングツール60は再び 上昇して、初期位置へ復帰される。 【0069】 なお、上記の工程において、まず、主軸回転駆動部62により、ホーニング
ツール60に回転運動が与えられながら、主軸往復駆動部63により、ホーニン
グツール60のホーニング砥石70,70,…がワークWの被加工穴Waに対す
る加工最下位置B(図11二点鎖線位置)まで下降される構成としてもよい。 【0070】 D.計測装置3,5: 計測装置3,5はワークWの内径面Waの加工径を計測するもので、具体的に
はエアーマイクロメータを備え、このエアーマイクロメータの計測ヘッド90は
、図12に示すように主軸91の先端(下端)に一体的に取り付けられており、
この主軸91が、ワークWの被加工穴Waの軸線方向つまり上下方向へ往復移動
可能とされている。 【0071】 上記計測ヘッド90は、ワークWの被加工穴Waの内径よりも小さい外径寸法
を有する円筒状のもので、その外周面には、計測用空気を噴射するエアーノズル
90a,90aが径方向外方へ向けて設けられている。 【0072】 そして、計測ヘッド90がワークWの被加工穴Wa内に挿入された状態におい
て、エアーノズル90a,90aから計測用空気が噴射され、被加工穴Waの内
径面と計測ヘッド90の外周面間のギャップによる上記計測用空気の圧力変化か
ら被加工穴Waの内径寸法が計測される。 【0073】 図示例の場合、エアーマイクロメータによって計測される内径寸法は、図12
に示すように、被加工穴Waにおける軸方向の4か所のもの(d1〜d4)であり
、これら4つの計測値d1〜d4は、図示しないエアーマイクロメータの演算制御
部へ送られて、ワークWの被加工穴Waの内径形状モードが比較演算される。 【0074】 そして、この演算結果は、荒加工用計測装置3であれば、荒加工用ホーニング
盤2の制御部65へフィードバックされて、これに基づいた荒ホーニング加工が
行われる。あるいはこのフィードバックに加えて、上記演算結果が仕上げ加工用
ホーニング盤4の制御部65へもフィードフォワードされ、これにより、荒加工
時の穴径および円筒度に基づいて、仕上げホーニング加工のストローク位置A,
B、ストローク幅Sあるいは砥石70,70,…の拡張量が制御されて、より高
精度な加工が行われる。 【0075】 一方、仕上げ加工用計測装置5であれば、上記演算結果は、荒加工用計測装置
3と同様に、仕上げ加工用ホーニング盤4の制御部65へフィードバックされて
、これに基づいた仕上げホーニング加工が行われるとともに、ワーク着脱位置A
に配置された表示ランプ装置95へも送られて、ワークWの加工結果(良品であ
ればOK表示、不良品であればNG表示)が点灯表示される。 この場合の表示タイミングは、その計測されたワークWが着脱位置Aに来たと
きで、作業者はその表示を見てワークWの選別を行うことになる。 【0076】 例えば、上記計測された内径形状モードが円筒度の高いもの(被加工穴Waの
内径面形状が均一な円筒面)であれば、ホーニング領域全体(つまりストローク
幅S)にわたる均一なホーニングが行われ、一方、被加工穴Waの内径面に不均
一な部分があれば、まずこの不均一部分のみ短いストローク幅のホーニングが局
部的に行われた後、ホーニング領域全体にわたる均一なホーニングが行われる。 【0077】 なお、上記計測装置3,5の計測ヘッド90が、上下方向への往復移動に加え
て回転動作するように駆動されて、被加工穴Waの真円度も計測される構成とし
てもよい。また、図示しないが、荒加工用ホーニング盤2の前側のステーション
、例えばホーニング加工部の入口B1にワークWの下穴を測定する計測装置を設
け、その計測結果に基づいて、荒加工用ホーニング盤2の砥石拡張量を制御する
ように構成してもよい。 【0078】 E.制御装置6: 制御装置6は、ワーク搬送装置1およびこの搬送経路途中に配された上記各装
置2〜5を相互に連動して自動制御するもので、具体的には、CPU,ROM,
RAMおよびI/Oポートなどからなるマイクロコンピュータで構成されている
。 。 【0079】 この制御部6は、ホーニング治具10がワーク搬送部1のワーク着脱位置Aに
搬入載置された時点から、所定のホーニング加工等を経て再びワーク着脱位置A
へ戻ってくるまでの一連の工程プログラムが組み込まれており、具体的には、各
装置1〜5の動作タイミングなどがNCデータとして予めまたはキーボードによ
り適宜選択的に入力設定されており、これらのデータに従って各装置1〜5をシ
ーケンス制御する。 。 【0080】 次に、以上のように構成された自動ホーニングシステムを用いたホーニング加
工について説明する。 。 【0081】 I.ワークWのホーニング治具10への取付けと搬入: ワークWを前述した要領・手順で、手作業によりホーニング治具10に取り付
ける(組み込む)。 【0082】 つまり、まず、ホーニング治具10のワークホルダ22にワークWを手作業で
セットした後、このワークホルダ22を、ホーニングシステムの着脱位置Aに待
機する治具ベース20上の揺動体21に、前述した要領で取り付ける。これによ
り、ワークWは、ホーニング治具10のフローティング構造により三次元方向へ
揺動可能に保持される。 【0083】 なお、上記治具ベース20と揺動体21はワークホルダ22と分離可能なユニ
ットとして、ワーク搬送部1の案内レール11上に常時載置されている。 。 【0084】 II.ワークWの自動ホーニング: 上記のように着脱位置Aのホーニング治具10にワークWを搬入した後、起動
ボタン(図示省略)を押すと、制御装置6により、以下の順序でワークWに対す
る自動ホーニングが行われる。 。 【0085】 i)搬入装置12aが作動して、ワークWを保持したホーニング治具10(以下
ワークW)は、ホーニング加工部の入口B1まで搬送されて、加工ラインに搬入
される。 。 【0086】 ii)入口B1に位置するワークWは、トランスファ装置12bにより、荒加工用
ホーニング盤2→荒加工用計測装置3→仕上げ加工用ホーニング盤4→仕上げ加
工用計測装置5とタクト送りされるとともに、各装置の位置で位置決め装置13
により位置決めされて、所定の工程が順次実行される。 。 【0087】 すなわち、荒加工用ホーニング盤2でワークWに対する荒ホーニング加工が行
われた後、荒加工用計測装置3がワークWの被加工穴Waの加工状態を計測し、
この計測結果を荒加工用ホーニング盤2へフィードバックし、あるいは、さらに
仕上げ加工用ホーニング盤4へもフィードフォワードする。 。 【0088】 続いて、仕上げ加工用ホーニング盤4でワークWに対する精密な仕上げホーニ
ング加工が行われた後、仕上げ加工用計測装置5がワークWの被加工穴Waの最
終仕上状態を計測し、その計測結果を、仕上げ加工用ホーニング盤4へフィード
バックするとともに、前述したように表示ランプ装置95へ送ってワークWの良
否判定に利用される。 。 【0089】 iii)一連のホーニング加工を経て出口B2まで搬送されたワークWは、搬出装置
12cにより帰還位置Cまで搬送され、加工ラインから搬出される。 iv)さらにこのワークWは、帰還装置12dにより押込み位置Dまで搬送された
後、押込装置12eにより着脱位置Aへ押し込まれる。 。 【0090】 III.ワークWの搬出とホーニング治具10からの取外し: 着脱位置Aに搬送されたホーニング治具10から、ワークホルダ22を前述と
逆の要領・手順でシステム外へ取り出した後、このワークホルダ22からワーク
Wを手作業により取り出し、このワークWを、表示ランプ装置95の表示(OK
表示またはNG表示)に従って選別する。 。 【0091】 しかして、以上のように構成された自動ホーニングシステムにおいては、ワー
クWの搬入からホーニング加工完了後の搬出まで自動で行われ、ホーニング加工
の省力化が図られている。 。 【0092】 しかも、荒加工用ホーニング盤2および仕上げ加工用ホーニング盤4によるホ
ーニングに際しては、ワークWがホーニング治具10により三次元方向へ揺動可
能に保持されて、フローティング状態にあるため、ワークWはホーニング盤2,
4のホーニングツール60に対する追従性が良好に保たれて、高い加工精度が確
保される。つまり、たとえワークWの外径と被加工穴Waとの正確な芯出しおよ
び平行状態が確保されていなくても、揺動体21特に第2揺動部材26の三次元
方向への動きにより、これらのズレが吸収されて精密なホーニングが実現する。 。 【0093】 なお、上述した実施例はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであ
って、本発明はこれに限定されることなく、種々設計変更可能である。 。 【0094】 例えば、図示例においてはワーク搬送部1の搬送経路はループ状とされて、ホ
ーニング治具10が着脱位置Aから再びこの着脱位置Aへ戻る構成とされている
が、直線状に設けられて次工程へ連続する構成とすることも可能である。 。 【0095】 また、図示例においては、計測装置3,5がホーニング盤2,4と独立したス
テーションに配置されているが、ホーニング盤2,4と一体的に(同じステーシ
ョンにある場合を含む)配置されて、インプロセスで計測が行われる構成として もよい。 。 【0096】 さらに、ホーニングシステムを構成する各装置の具体的構造は、図示例に限定
されることなく変更可能である。 。 【0097】 【発明の効果】 以上詳述したように、本発明のホーニング治具は、自動ホーニングシステムの
ワーク搬送部の搬送路上に移動可能に載置される治具ベースと、この治具ベース
に三次元方向へ揺動可能に設けられた揺動体と、この揺動体に取外し可能に取り
付けられたワークホルダとを備えてなり、従来のような油圧シリンダ等の動力機
構や駆動源を何ら備えていないため、ホーニング治具の大幅な小型軽量化と構造
簡略化が可能となる。 。 【0098】 したがって、比較的軽量で小寸法のワークであっても、ホーニング治具自体の
重量がワークに比較して過度に大きくなることもなく、ホーニングツールに対す
るワークの追従性が良好で、高い加工精度を確保することが可能である。 。 【0099】 さらに、手作業によりワークの取付け・取外しを行う構造として、余分ないし
は無用の付属品等を一切排したきわめてシンプルな構成としたので、ホーニング
自体の製品単価が低く、特に、複数のホーニング治具を自動搬送するトランスフ
ァ型のホーニング盤用として有利である。 。 【0100】 また、本発明の自動ホーニングシステムによれば、制御装置により、ワーク搬
送部、ホーニング盤および計測装置が相互に連動して自動制御される構成とされ
ているから、ワークの搬入からホーニング加工完了後の搬出まで自動で行われ、
ホーニング加工の省力化を図ることができ、さらに上記本発明のホーニング治具
を採用することにより、システム全体の簡素化・高精度化も実現する。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る一実施態様である自動ホーニングシステムの概略構成を示す平面
図である。 【図2】 同自動ホーニングシステムに用いるホーニング治具を示す平面図である。 【図3】 同ホーニング治具を示す一部断面で示す正面図である。 【図4】 同ホーニング治具を図2のIV−IV線に沿って示す縦断面図である。 【図5】 同ホーニング治具を図2のV−V線に沿って示す縦断面図である。 【図6】 同ホーニング治具のワークホルダを示す図で、図6(a)は図3のVI−VI線に沿
って示す平面断面図、図6(b)は正面図である。 【図7】 同ホーニング治具のワーク取付け要領を説明するための分解縦断面図である。 【図8】 同ホーニング治具の取付部の嵌合係止要領を説明するための平面図である。 【図9】 同自動ホーニングシステムのホーニング盤を一部断面で示す概略構成図である
。 【図10】 同ホーニング盤の制御部の構成を示すブロック図である。 【図11】 同ホーニング盤のホーニングツールの動作を説明するための縦断面図である。 【図12】 同自動ホーニングシステムの計測装置の要部を示す縦断面図である。 【図13】 従来のホーニング治具を示す図で、図13(a)は一部を断面で示す平面図、図
13(b)は縦断面図である。 【符号の説明】 W ワーク 1 ワーク搬送部 2 荒加工用ホーニング盤 3 荒加工用計測装置 4 仕上げ加工用ホーニング盤 5 仕上げ加工用計測装置 6 制御装置 10 ホーニング治具 11 搬送路 12 ワーク搬送装置 13 位置決め装置 12a 搬入装置 12b トランスファ装置 12c 搬出装置 12d 帰還装置 20 治具ベース 21 揺動体 22 ワークホルダ 25 第1揺動部材 26 第2揺動部材 27 X−クロスピン 28 Y−クロスピン 35 ワーク固定部 38 ワーク固定部材 39 保持穴 44 係止フランジ(ワーク係止部) 60 ホーニングツール 61 回転主軸 62 主軸回転駆動部(主軸回転手段) 63 主軸往復駆動部(主軸往復手段) 64 砥石駆動部(砥石駆動手段) 65 制御部(制御手段) 70 ホーニング砥石 95 表示ランプ装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 工作物を保持するとともに、自動ホーニングシステムのワーク
    搬送部により工作物と一体で搬送されるものであって、 このワーク搬送部の搬送路上に移動可能に載置される治具ベースと、 この治具ベースに三次元方向へ揺動可能に設けられた揺動体と、 この揺動体に取外し可能に取り付けられ、工作物を取外し可能に保持するワー
    クホルダとを備えるとともに、 上記揺動体は、第1揺動部材と第2揺動部材とからなり、 上記第1揺動部材は、X−クロスピンを介して、上記治具ベースに揺動可能に
    およびX−クロスピンの軸方向へ移動可能に設けられ、 上記第2揺動部材は、上記X−クロスピンと直交するY−クロスピンを介して
    、上記第1揺動部材の内側に揺動可能およびY−クロスピンの軸方向へ移動可能
    に設けられ、 上記ワークホルダは、工作物を係脱可能に係止固定するワーク固定部と、上記
    揺動体の第2揺動部材に吊持状にかつ取り外し可能に取付け固定される取付部と
    を備える ことを特徴とするホーニング治具。 【請求項2】 上記ワーク固定部は、工作物を挿入保持する固定部本体と、こ
    の固定部本体に工作物を固定する一対のワーク固定部材とからなり、 上記固定部本体は、その中央部に上下方向へ貫通する保持穴を備え、この保持
    穴に、工作物が挿入かつ位置決め可能とされ、 上記一対のワーク固定部材は、上記固定部本体に開閉可能に設けられるととも
    に、その閉止状態において、上記保持穴に挿入位置決めされた工作物の外周部を
    両側から抱持状に係止固定する請求項1 に記載のホーニング治具。 【請求項3】 上記一対のワーク固定部材は、上記固定部本体に水平方向へ開
    閉可能に枢支されており、 各ワーク固定部材は、上記保持穴の一部を形成する円筒内周面を備えるととも
    に、工作物の外周段部に係止するワーク係止部を備える請求項2 に記載のホーニング治具。 【請求項4】 上記治具ベースに、上記ワーク搬送部の位置決め装置と弾発的
    に係止する係止部が設けられている請求項1に記載のホーニング治具。 【請求項5】 ループ状または直線状に設けられ、請求項1ないし4のいずれ
    か一つに記載のホーニング治具を搬送するワーク搬送装置を備えたワーク搬送部
    と、 このワーク搬送部の途中箇所に配置されて、上記ワーク搬送装置により搬送さ
    れる工作物にホーニング加工を施す少なくとも一つのホーニング盤と、 上記ワーク搬送部の途中箇所に配置されて、工作物の加工径を計測する少なく
    とも一つの計測装置と、 上記ワーク搬送装置、ホーニング盤および計測装置を相互に連動して自動制御
    する制御装置と を備えてなることを特徴とする自動ホーニングシステム。 【請求項6】 上記計測装置は、上記ホーニング盤と独立して配置されている
    請求項5に記載の自動ホーニングシステム。 【請求項7】 上記計測装置は、上記ホーニング盤と一体的に配置されている
    請求項5に記載の自動ホーニングシステム。 【請求項8】 上記ワーク搬送部は、上記ホーニング治具を載置案内する搬送
    路と、この搬送路上に載置されたホーニング治具を上記ホーニング盤および計測
    装置へタクト送りするワーク搬送装置と、このワーク搬送装置によりタクト送り
    されるホーニング治具を上記ホーニング盤の加工位置および計測装置の計測位置
    にそれぞれ位置決めする位置決め装置とを備えてなる請求項5に記載の自動ホー
    ニングシステム。 【請求項9】 上記ホーニング盤は、工作物の被加工径面の軸線方向へ往復移
    動可能とされるとともに、軸線まわりに回転可能に軸支されてなる回転主軸と、
    回転主軸を軸線回りに回転駆動する主軸回転手段と、回転主軸を上記被加工径面
    の軸線方向へ往復動作させる主軸往復手段と、回転主軸先端に装着され、上記被 加工径面に沿った砥石面を有するホーニング砥石を拡縮可能に備えるホーニング
    ツールと、このホーニングツールのホーニング砥石に所定の切込み動作を与える
    砥石駆動手段と、上記主軸回転手段、主軸往復手段および砥石駆動手段の動作を
    相互に連動して自動制御する制御手段とを備える請求項5に記載の自動ホーニン
    グシステム。 【請求項10】 上記計測装置は、工作物の被加工径面の軸線方向へ往復移動
    可能とされたシャフト先端に空気マイクロメータが取り付けられてなる請求項5
    に記載の自動ホーニングシステム。

Family

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