JP2001105218A - ダブルマージンドリル - Google Patents
ダブルマージンドリルInfo
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- JP2001105218A JP2001105218A JP27934999A JP27934999A JP2001105218A JP 2001105218 A JP2001105218 A JP 2001105218A JP 27934999 A JP27934999 A JP 27934999A JP 27934999 A JP27934999 A JP 27934999A JP 2001105218 A JP2001105218 A JP 2001105218A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- margin
- drill
- groove
- double
- width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溝加工工具で溝加工と同時にダブルマージン
加工を行うことが可能なダブルマージンドリルを提供す
る。 【解決手段】 切刃側マージン3とヒール側マージン5
とを備えるダブルマージンドリル1において、ランド幅
θ1と溝幅θ2との比(溝幅比)を1:1.4〜2.0に
設定した構造としたものである。
加工を行うことが可能なダブルマージンドリルを提供す
る。 【解決手段】 切刃側マージン3とヒール側マージン5
とを備えるダブルマージンドリル1において、ランド幅
θ1と溝幅θ2との比(溝幅比)を1:1.4〜2.0に
設定した構造としたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダブルマージンド
リルに関する。
リルに関する。
【0002】
【従来の技術】穴明け精度の向上を図るためのドリルと
してダブルマージンドリル(以下「Wマージンドリル」
という)がある。図2に示すようにWマージンドリル1
1は、切刃12側のマージン13と、ヒール14側のマ
ージン15とを備えており、穴明けの際にヒール側のマ
ージン15により先端のチゼル16に起因する歩行現象
を抑制するようにしている。
してダブルマージンドリル(以下「Wマージンドリル」
という)がある。図2に示すようにWマージンドリル1
1は、切刃12側のマージン13と、ヒール14側のマ
ージン15とを備えており、穴明けの際にヒール側のマ
ージン15により先端のチゼル16に起因する歩行現象
を抑制するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す従来のWマージンドリル11においては、ランド1
7の二番取り面17aと溝18とを加工する場合、溝切
り、二番取りという2つの工程を必要とし、且つ各工程
別に専用の加工工具(砥石又はカッタ)により加工して
いる。このため、図2に示すような最も一般的なWマー
ジンドリル11については、各直径及び各溝幅比(ラン
ド幅θ1:溝幅θ2)毎に専用の加工工具を必要とし、
コスト高になってしまい、余り普及されていない。
示す従来のWマージンドリル11においては、ランド1
7の二番取り面17aと溝18とを加工する場合、溝切
り、二番取りという2つの工程を必要とし、且つ各工程
別に専用の加工工具(砥石又はカッタ)により加工して
いる。このため、図2に示すような最も一般的なWマー
ジンドリル11については、各直径及び各溝幅比(ラン
ド幅θ1:溝幅θ2)毎に専用の加工工具を必要とし、
コスト高になってしまい、余り普及されていない。
【0004】また、図3に示すタイプのWマージンドリ
ル11’は、二番取り面17a’を曲面状に加工せずに
フラットな砥石で加工したもので、図2に示すものに比
べてバニッシング効果が大きく、バニッシングドリル、
バニッシングリーマ等に多く採用されている。このよう
なタイプのWマージンドリル11’についても溝切り、
二番取りという2つの工程を必要とし、且つ各工程別に
専用の加工工具により加工する必要があり、コスト高に
なる。
ル11’は、二番取り面17a’を曲面状に加工せずに
フラットな砥石で加工したもので、図2に示すものに比
べてバニッシング効果が大きく、バニッシングドリル、
バニッシングリーマ等に多く採用されている。このよう
なタイプのWマージンドリル11’についても溝切り、
二番取りという2つの工程を必要とし、且つ各工程別に
専用の加工工具により加工する必要があり、コスト高に
なる。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、溝加工工具で溝加工と同時にダブルマージン加工を
行うことが可能なダブルマージンドリルを提供すること
を目的とする。
で、溝加工工具で溝加工と同時にダブルマージン加工を
行うことが可能なダブルマージンドリルを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、切刃側マージンとヒール側マージンとを
備えるダブルマージンドリルにおいて、ランド幅と溝幅
との比を1:1.4〜2.0に設定したことを特徴とす
る。ダブルマージンドリルのランド幅と溝幅との比即
ち、溝幅比を1:1.4〜2.0に設定したことで、溝加
工と二番取り面の加工とを同一の溝加工工具より加工す
ることが可能となる。
に本発明では、切刃側マージンとヒール側マージンとを
備えるダブルマージンドリルにおいて、ランド幅と溝幅
との比を1:1.4〜2.0に設定したことを特徴とす
る。ダブルマージンドリルのランド幅と溝幅との比即
ち、溝幅比を1:1.4〜2.0に設定したことで、溝加
工と二番取り面の加工とを同一の溝加工工具より加工す
ることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面により
詳細に説明する。図1は、本発明に係るダブルマージン
ドリルの正面図を示す。Wマージンドリル1は、切刃
2、切刃2側のマージン3、ヒール4、ヒール4側のマ
ージン5、チゼル6、ランド7及び溝8とから成り、ラ
ンド7にはマージン3と5との間に二番取り面7aが設
けられている。尚、ランド7の幅をθ1、溝8の幅をθ
2とし、溝幅比をθ1:θ2で表す。
詳細に説明する。図1は、本発明に係るダブルマージン
ドリルの正面図を示す。Wマージンドリル1は、切刃
2、切刃2側のマージン3、ヒール4、ヒール4側のマ
ージン5、チゼル6、ランド7及び溝8とから成り、ラ
ンド7にはマージン3と5との間に二番取り面7aが設
けられている。尚、ランド7の幅をθ1、溝8の幅をθ
2とし、溝幅比をθ1:θ2で表す。
【0008】そして、ランド7の二番取り面7aと溝8
とを加工する場合、溝8の加工と同一の加工工具で二番
取りの加工を行う。即ち、溝加工工具により、溝加工と
同時にWマージンを加工する。ところで、マージン幅
T、及び二番取り深さCは、原則としてドリルの直径D
によって図4に示す各範囲内から選定する。図5に一例
を示す。図5において、従来品とは、図2に示す従来の
Wマージンドリル11のタイプを示し、ドリルの直径D
がφ2の場合、マージン幅Tを0.3(直径比0.1
5)、二番取り深さCを0.08(直径比0.04)、溝
幅比(θ1:θ2)を1:1.0〜1.2としている。ま
た、ドリルの直径Dがφ13の場合、マージン幅Tを
1.0(直径比0.08)、二番取り深さCを0.23
(直径比0.02)、溝幅比(θ1:θ2)を1:1.0
〜1.2としている。尚、この溝幅比1:1.0〜1.2
の値は、一般的な標準品の値である。
とを加工する場合、溝8の加工と同一の加工工具で二番
取りの加工を行う。即ち、溝加工工具により、溝加工と
同時にWマージンを加工する。ところで、マージン幅
T、及び二番取り深さCは、原則としてドリルの直径D
によって図4に示す各範囲内から選定する。図5に一例
を示す。図5において、従来品とは、図2に示す従来の
Wマージンドリル11のタイプを示し、ドリルの直径D
がφ2の場合、マージン幅Tを0.3(直径比0.1
5)、二番取り深さCを0.08(直径比0.04)、溝
幅比(θ1:θ2)を1:1.0〜1.2としている。ま
た、ドリルの直径Dがφ13の場合、マージン幅Tを
1.0(直径比0.08)、二番取り深さCを0.23
(直径比0.02)、溝幅比(θ1:θ2)を1:1.0
〜1.2としている。尚、この溝幅比1:1.0〜1.2
の値は、一般的な標準品の値である。
【0009】これに対して本願発明のWマージンドリル
1においては、概ね、マージン幅Tを従来品の60%〜
80%とし、二番取り深さCを従来品の1〜4倍、溝幅
比(θ1:θ2)を1:1.4〜2.0の範囲に設定して
いる。Wマージンドリル1においては、Wマージンにす
ると全体のマージン幅の合計が大きくなり、加工の際に
穴の内周面との摩擦が大きくなるために、従来品に比べ
てマージン幅Tをその60%〜80%と小さくしてい
る。また、二番取り深さCを従来品の1〜4倍と大きく
したのは、切削油の入り込み効果を狙ったものであり、
溝幅比(θ1:θ2)を変えることで、二番取り深さC
の調整が可能である。
1においては、概ね、マージン幅Tを従来品の60%〜
80%とし、二番取り深さCを従来品の1〜4倍、溝幅
比(θ1:θ2)を1:1.4〜2.0の範囲に設定して
いる。Wマージンドリル1においては、Wマージンにす
ると全体のマージン幅の合計が大きくなり、加工の際に
穴の内周面との摩擦が大きくなるために、従来品に比べ
てマージン幅Tをその60%〜80%と小さくしてい
る。また、二番取り深さCを従来品の1〜4倍と大きく
したのは、切削油の入り込み効果を狙ったものであり、
溝幅比(θ1:θ2)を変えることで、二番取り深さC
の調整が可能である。
【0010】このように溝幅比(θ1:θ2)を1:
1.4〜2.0の範囲に設定することで、溝加工工具(砥
石又はカッタ)のみでWマージンドリル1の溝加工と二
番取り加工とを行うことが可能となる。尚、図4に示す
各数値は、工具工業界で決定されたものであり、この設
計基準に拘束されるものではない。また、特殊品等につ
いては、各メーカの設計基準は、図4に示す各数値値こ
だわらなくとも良いとされている。
1.4〜2.0の範囲に設定することで、溝加工工具(砥
石又はカッタ)のみでWマージンドリル1の溝加工と二
番取り加工とを行うことが可能となる。尚、図4に示す
各数値は、工具工業界で決定されたものであり、この設
計基準に拘束されるものではない。また、特殊品等につ
いては、各メーカの設計基準は、図4に示す各数値値こ
だわらなくとも良いとされている。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ダブ
ルマージンドリルのランド幅と溝幅との比即ち、溝幅比
を1:1.4〜2.0に設定したことで、溝加工と二番取
りの加工とを同一の溝加工工具より加工することが可能
となり、これにより、溝加工と同時にダブルマージンを
加工することが可能となり、コストの大幅な低減を図る
ことができる。
ルマージンドリルのランド幅と溝幅との比即ち、溝幅比
を1:1.4〜2.0に設定したことで、溝加工と二番取
りの加工とを同一の溝加工工具より加工することが可能
となり、これにより、溝加工と同時にダブルマージンを
加工することが可能となり、コストの大幅な低減を図る
ことができる。
【図1】本発明に係るダブルマージンドリルの正面図で
ある。
ある。
【図2】従来のダブルマージンドリルの正面図である。
【図3】従来の別のダブルマージンドリルの正面図であ
る。
る。
【図4】ダブルマージンドリルにおけるマージン幅及び
二番取りの深さの選定の一例を示す図である。
二番取りの深さの選定の一例を示す図である。
【図5】従来のダブルマージンドリルと本発明のダブル
マージンドリルとのマージン幅、二番取り深さ、及び溝
幅比の比較を示す図である。
マージンドリルとのマージン幅、二番取り深さ、及び溝
幅比の比較を示す図である。
1 ダブルマージンドリル(Wマージンドリル) 2 切刃 3 切刃側マージン 4 ヒール 5 ヒール側マージン 6 チゼル 7 ランド 7a 二番取り面 8 溝 T マージン幅 C 二番取り深さ
Claims (1)
- 【請求項1】 切刃側マージンとヒール側マージンとを
備えるダブルマージンドリルにおいて、ランド幅と溝幅
との比を1:1.4〜2.0に設定したことを特徴とする
ダブルマージンドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27934999A JP2001105218A (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | ダブルマージンドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27934999A JP2001105218A (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | ダブルマージンドリル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001105218A true JP2001105218A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=17609943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27934999A Pending JP2001105218A (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | ダブルマージンドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001105218A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005199418A (ja) * | 2003-12-17 | 2005-07-28 | Mitsubishi Materials Corp | ドリル |
US7354229B2 (en) * | 2004-12-01 | 2008-04-08 | Union Tool Co. | Drill |
US8257000B2 (en) * | 2007-07-12 | 2012-09-04 | Honda Motor Co., Ltd. | Drill |
JP2013166232A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-08-29 | Hitachi Tool Engineering Ltd | ドリル |
-
1999
- 1999-09-30 JP JP27934999A patent/JP2001105218A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005199418A (ja) * | 2003-12-17 | 2005-07-28 | Mitsubishi Materials Corp | ドリル |
JP4608981B2 (ja) * | 2003-12-17 | 2011-01-12 | 三菱マテリアル株式会社 | ドリル |
US7354229B2 (en) * | 2004-12-01 | 2008-04-08 | Union Tool Co. | Drill |
US8257000B2 (en) * | 2007-07-12 | 2012-09-04 | Honda Motor Co., Ltd. | Drill |
JP2013166232A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-08-29 | Hitachi Tool Engineering Ltd | ドリル |
JP2016106041A (ja) * | 2012-01-16 | 2016-06-16 | 三菱日立ツール株式会社 | ドリル |
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