JP2001104971A - 廃水処理方法および装置 - Google Patents

廃水処理方法および装置

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JP2001104971A
JP2001104971A JP28616999A JP28616999A JP2001104971A JP 2001104971 A JP2001104971 A JP 2001104971A JP 28616999 A JP28616999 A JP 28616999A JP 28616999 A JP28616999 A JP 28616999A JP 2001104971 A JP2001104971 A JP 2001104971A
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treated
ozone
water
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Keiji Hirano
啓二 平野
Tsutomu Taira
務 多以良
Jun Tanaka
順 田中
Shigeto Yoshida
重人 吉田
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾン酸化処理を廃水に含有されている物質
に応じて最適な条件で行えるようにすることにより、難
処理性の物質を迅速に処理可能とするとともに、生物処
理が可能な生成物質へと処理して生物処理工程と組み合
わせることも可能とすることのできる、とくに半導体製
造工程等からの廃水の処理に好適な廃水処理方法および
装置を提供する。 【解決手段】 臭気発生、発泡性、微生物毒性等により
生物処理が困難な物質を含有する廃水に対して、処理対
象となる物質毎に最適なpHに調整し、オゾンを添加す
ることにより被処理水中の物質を酸化処理することを特
徴とする廃水処理方法および装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃水処理方法およ
び装置に関し、とくに、臭気発生、発泡性、微生物毒性
等により生物処理が困難な物質を含有する廃水、例えば
半導体製造工程から排出される有機物等を高濃度で含有
する難処理性の廃水の処理等に好適な廃水処理方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に有機物等を含む廃水は生物処理
によって処理されることが多い。しかしながら、例えば
半導体製造工程では通常多くの有機化合物が使用されて
おり、半導体製造工程から排出される廃液には、アルキ
ルベンゼンスルホン酸(ABS)等の界面活性剤や、ジ
メチルスルホキシド(DMSO)あるいはフェノールを
含有する有機溶剤等等が高濃度で含有されており、これ
らの有機物は、発泡、臭気発生、微生物に対する毒性等
の問題があるため、一般的な活性汚泥システムでは処理
できない。このような生物処理の困難な難処理性の物質
を含有する廃水は通常、産業廃棄物となり、最終的に燃
焼により処理されるが、専用燃焼装置と特別な管理が必
要であり莫大な費用を伴う。したがって、これらの難処
理性の物質を含有する廃水を安全かつ安価に処理する技
術の確立が急務とされている。
【0003】このような難処理性物質を含有する廃水を
処理するための方法としては、これまでにもいくつか提
案されているが、高濃度の廃水への対応や設備構成上の
問題により実現されていないのが実情である。たとえ
ば、有機物を数千ppmといった高濃度で含有する廃水
の処理方法として、(1)生物処理によって有機物を分
解する方法、(2)高温、高圧下での酸化処理によって
有機物を分解する方法、(3)アルカリ性条件下でのオ
ゾン添加によって有機物を酸化する方法(たとえば、特
開平10−174984号公報)、(4)過酸化水素を
添加し紫外線を照射することによって有機物を分解する
方法等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記(1)
の方法では、上述の如く含有有機物がABSやDMSO
のようなものである場合、生分解性が悪いため除去する
のが困難であるという問題がある。また、(2)の方法
では、このような難処理性の有機物を酸化処理により除
去することは可能であるものの、設備が著しく高価とな
って処理コストが高くつくという欠点がある。また、
(3)の方法では、オゾン添加による酸化処理がとくに
高濃度で有機物を含有する廃液の処理に有効であること
は認められるものの、含有されている有機物のうちある
種の有機物に対しては除去性能は高いが、他の含有有機
物に対しては必ずしも効率がよくないという問題があ
る。このことは、今回、本発明を完成するに際して判明
したことであるが、たとえば半導体製造工程からの廃水
中にとくに高濃度で含有されているDMSOについてみ
るに、アルカリ性条件下で処理すると処理速度が却って
遅くなり、処理の効率が悪いことが判明した。さらに上
記(4)の方法では、有機物の含有量や種類が変動する
被処理水に対し設備の最適化が難しく、過剰仕様にせざ
るを得ない場合が多くなって、設備導入等のコストが高
騰するという問題がある。
【0005】そのため、半導体製造工程から排出される
DMSO等の難処理性物質を高濃度で含有する廃水は、
専門の廃液処理業者による引き取り処分によって処理し
ているのが実情であった。
【0006】そこで本発明の課題は、上記のような実情
に鑑み、とくにオゾン添加による有機物の酸化処理の有
効性、およびその方法がとくに高濃度廃水を処理する場
合にコスト的に有利であることに着目し、このオゾン酸
化処理を廃水に含有されている物質に応じて最適な条件
で行えるようにすることにより、含有されている難処理
性の物質を迅速に処理可能とするとともに、生物処理が
可能な生成物質へと処理して生物処理工程と組み合わせ
ることも可能とすることのできる、とくに半導体製造工
程等からの廃水の処理に好適な廃水処理方法および装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る廃水処理方法は、臭気発生、発泡性、
微生物毒性等により生物処理が困難な物質を含有する廃
水に対して、処理対象となる物質毎に最適なpHに調整
し、オゾンを添加することにより被処理水中の物質を酸
化処理することを特徴とする方法からなる。つまり、含
有されている処理対象としての難処理性の物質の種類に
応じて、それぞれ最適なpHに調整され、そのpH条件
下でオゾン添加による物質の酸化処理が行われる。
【0008】上記方法においては、例えば廃水がスルホ
キシド類有機硫黄化合物(例えば、前述のDMSO)を
含有する廃水である場合、pHは中性又は酸性条件下に
調整され、そのpH条件下でオゾンを添加することによ
り被処理水中の化合物が酸化処理される工程が含まれ
る。また、廃水がフェノール類に代表されるベンゼン環
を有する有機物を含有する廃水である場合、pHは中性
または酸性条件下に調整され、そのpH条件下でオゾン
を添加することにより被処理水中の有機物が酸化処理さ
れる工程が含まれる。また、廃水がベンゼン環を有する
界面活性剤を含有する廃水である場合、pHはアルカリ
条件下に調整され、そのpH条件下でオゾンを添加する
ことにより被処理水中の界面活性剤が酸化処理される工
程が含まれる。さらに、廃水がアンモニア又はイミノ基
又はアミノ基(第一級から第三級アミンを含む)を有す
る化合物を含有する廃水である場合、pHはアルカリ条
件下に調整され、そのpH条件下でオゾンを添加するこ
とにより被処理水中の物質が酸化処理される工程が含ま
れる。pHをアルカリ性に調整する場合には、10.5
以上に調整することが好ましい。
【0009】このような難処理性の物質は複数種含有さ
れていてもよく、本発明はそのような場合にとくに有効
である。この場合、処理対象となる物質毎に最適なpH
に順次調整し、各々最適なpH条件下でオゾンを添加す
ることにより被処理水中の複数種の物質が効率よく順次
酸化処理される。
【0010】本発明に係る方法では、含有物質が難処理
性の物質であっても、上記のように最適なpH条件下で
オゾン添加により酸化処理されるので、充分に迅速にか
つ効率よく各含有物質が処理される。オゾン添加による
酸化処理工程で廃水中の難処理性の物質を生物処理が容
易になるまで酸化処理した後には、処理水中の生成物質
をさらに生物処理により分解し、処理することができ
る。生物処理は、対象となる物質に応じて好気性条件下
または嫌気性条件下で行えばよい。このようにすれば、
従来生物処理が困難であるとされてきた難処理性の物質
が、最終的には生物処理可能となり、オゾン添加による
酸化処理と、生物処理との両方の利点を活かすことが可
能になる。
【0011】また、本発明に係る方法においては、上記
pH調整およびオゾン添加による酸化処理の前段にて、
被処理水中に含有されている低沸点化合物を予め除去す
ることもできる。低沸点化合物の除去は、例えば、被処
理水を低沸点化合物の沸点以上に加熱することにより行
うことができる。このとき、処理対象となる物質によっ
ては、加熱された被処理水を冷却せずに高温のままオゾ
ン添加による酸化処理を行った方が処理効率が高くなる
ものもあり、このような場合には、低沸点化合物の沸点
以上に加熱された被処理水を、敢えて冷却することな
く、例えば被処理水が25℃以上の温度を保持している
間にオゾンを添加するようにすればよい。
【0012】また、本発明に係る方法においては、オゾ
ンの溶解を促進するために被処理水の脱気を行うことが
好ましい。脱気により、被処理水中の溶存酸素等が低減
されるので、添加されてくるオゾンは効率よく迅速に被
処理水中に溶解していき、オゾン添加による酸化処理の
効率がさらに高められる。
【0013】さらに、本発明に係る方法においては、オ
ゾン添加による酸化処理工程において、既知の添加ガス
濃度の下で、排出される排ガスの排オゾンガス濃度を測
定し、排オゾンガス濃度の変化から酸化反応の終点を判
定することもできる。すなわち、処理対象となる物質の
大半が酸化処理されると、添加されているオゾンの消費
量が飽和し、排オゾンガス濃度も飽和するから、その濃
度変化から酸化反応が実質的に終了したことを読み取る
ことができる。そして、この判定に基づき、処理水を次
の工程、例えば生物処理工程に送ったり、オゾン添加を
停止してその使用量を節約したりできる。
【0014】本発明に係る廃水処理装置は、臭気発生、
発泡性、微生物毒性等により生物処理が困難な物質を含
有する廃水の処理装置であって、被処理水を貯留する貯
槽と、処理対象となる物質毎に最適なpHに調整する手
段と、被処理水中の物質をオゾンを添加することにより
酸化処理する酸化処理手段と、貯槽からの被処理水を酸
化処理手段に導入し、酸化処理手段からの処理水を貯槽
に戻す循環ラインとを有することを特徴とするものから
なる。
【0015】上記本発明に係る装置においては、廃水
は、pH調整手段によりそのときの最適なpHに調整さ
れつつ、循環ラインを介して貯槽、酸化処理手段へと循
環されている間に処理される。したがって、上記pH調
整手段により調整されるべき最適なpHの指令信号を、
酸化処理手段による処理の進行に応じて順次発する制御
手段を有することが好ましい。
【0016】また、本発明に係る装置においては、後段
に、酸化処理手段により含有物質が生物処理が容易にな
るまで酸化処理された処理水中の生成物質をさらに分解
処理する生物処理手段を接続することができる。最適な
pH条件下で充分に処理された処理水中の生成物質が、
容易に効率よく生物処理されることになる。
【0017】また、本発明に係る装置においては、前段
に、被処理水中に含有されている低沸点化合物をその沸
点以上に加熱することにより除去する手段を設けること
もできる。
【0018】また、本発明に係る装置においては、前記
循環ライン中に、オゾンの溶解を促進する脱気手段が設
けられていることが好ましい。さらに、循環ライン中又
は酸化処理手段の上部に排ガスラインが接続され、該排
ガスラインに排オゾンガス濃度計が設けられていること
が好ましい。排オゾンガス濃度計が設けられる場合に
は、酸化処理手段の運転をその排オゾンガス濃度計の信
号に基づいて制御する手段も設けられていることが好ま
しい。このようなシステムに構成することにより、処理
効率が高く、低ランニングコストで運転可能な装置が実
現される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、
本発明の一実施態様に係る廃水処理装置を示している。
廃水処理装置1には、例えば半導体製造工程等から排出
される、臭気発生、発泡性、微生物毒性等により直接的
には生物処理を行うことが困難な難処理性の物質を含有
する廃水2が供給される。本実施態様では、供給されて
くる被処理水としての廃水2は、まず、低沸点化合物除
去装置3において、加熱装置4により、廃水2中に含有
されている低沸点化合物の沸点以上に加熱され、廃水2
中の低沸点化合物が除去された後、貯槽5に送られる。
貯槽5の上部には、必要に応じて開放される排ガス排出
管6が付設されている。
【0020】貯槽5に貯留された被処理水としての廃水
2は、循環ライン7を介して、ポンプ8により酸化処理
手段としての酸化処理装置(反応塔)9へ送られ、酸化
処理装置9からの処理水は貯槽5に戻される。循環ライ
ン7中の酸化処理装置9への送給ラインには、処理対象
となる物質毎に最適なpHに調整する手段としてのpH
調整装置10が接続されており、pH調整装置10から
は、そのときの要求に応じて、被処理水中にNaOHや
2 SO4 等のpH調整用のアルカリや酸が添加され
る。酸化処理装置9は、縦長の反応塔からなり、その下
部には、オゾン発生器11が接続されている。オゾン発
生器11は、乾燥空気12からオゾンを生成し、生成し
たオゾンを酸化処理装置9中の被処理水中に添加する。
酸化処理装置9の上部には、排ガスライン13が接続さ
れており、排ガスライン13には、排オゾンガス濃度計
14が設けられている。
【0021】酸化処理装置9から貯槽5への循環ライン
7には、酸化処理装置9からの処理水のpHを検知する
pHセンサ15と、酸化処理装置9におけるオゾンの溶
解を促進するために溶存酸素等を脱気する脱気器16が
設けられている。
【0022】本実施態様では、被処理水が循環ライン7
を介して貯槽5と酸化処理装置9との間を循環される間
に、オゾン添加による酸化処理工程で廃水中の難処理性
の物質が生物処理が容易になるまで酸化処理されるが、
所定の酸化処理が終了すると、処理水は生物処理装置1
7に送られ、処理水中の生成物質がさらに生物処理によ
り好気性条件下又は嫌気性条件下で分解され、処理され
る。生物処理装置17としては、周知の活性汚泥システ
ムを採用できる。被処理水の循環ライン7を介しての循
環と、処理水の生物処理装置17への送給の切替えは、
電磁弁18、19の開閉制御によって行われる。
【0023】本実施態様では、上記のような装置の一連
の作動を、手動、自動のいずれでも制御できるようにな
っている。とくに自動制御のために、制御装置20が設
けられている。制御装置20には、排オゾンガス濃度計
14、pHセンサ15からの信号とともに、必要に応じ
て廃水の含有成分や各部運転条件の設定値等の入力情報
21が入力され、制御装置20からは、加熱装置4、ポ
ンプ8、pH調整装置10、オゾン発生器11、電磁弁
18、19に作動信号が出力される。
【0024】上記のように構成された装置を用いて、本
発明に係る方法は、例えば次のように実施される。本発
明における基本的な技術思想は、オゾン添加により難処
理性の物質を酸化処理するに際しては、廃水に含有され
ている物質の種類に応じて、最適なpH条件が存在する
ことを見出したことを出発点とし、含有物質毎に最適な
pHに調整して最も効率のよい処理を可能とするととも
に、望ましくは、生物処理が可能な生成物質へと処理し
て生物処理工程と組み合わせることも可能とすることに
ある。
【0025】そこで先ず、廃水に含有されている物質の
種類に応じて、オゾン添加による酸化処理に最適なpH
条件が存在することを確認するために、図1に示した装
置を用い、以下のような実験を行った。被処理水として
の廃水には、半導体製造工程からの廃水を想定し、ここ
ではとくに、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アル
キルベンゼンスルホン酸(ABS)の一種であるドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム(DBS)、およびフ
ェノールを含有する各被処理水について実験し、それら
に対する諸特性を調べた。
【0026】酸化処理装置9としての反応塔は高さ5
m、容量20リットルのものを用いた。オゾンはオゾン
発生器11により乾燥空気から生成させ、予め定めた一
定流量で反応塔9の底部から吹き込んだ。処理対象の廃
水は反応塔9の上部より下方向へポンプで循環させなが
らオゾンと接触させた。圧力を保つため水深は4m以上
とし、廃水のpHは反応塔出口でpHセンサ15によっ
て検知しそれに基づいて制御した。
【0027】評価用試料は、フェノール、DMSOおよ
び代表的なABSであるDBSを純水に溶解し設定の濃
度とすることによって調製した。また、DMSOを主成
分とする、半導体製造工程から排出される剥離液の工程
廃液を純水で濃度調整し試料廃水とした。
【0028】まず、オゾン酸化処理における各含有物質
の最適な反応を検討するため、pHを変化させて処理特
性および分解生成物について調べた。図2にDBS、フ
ェノール、およびDMSOについて、それぞれの単独溶
液のオゾン酸化処理による反応特性を示す。図2に示し
たように、これらの物質はオゾン添加量に従い濃度が低
下する。
【0029】DBS溶液の場合、中性では反応効率はか
なり低いが、pHを10.5以上とすると、91%のD
BSが4.3倍量のオゾンで分解され発泡性も消失し
た。この原因としては、アルカリ性条件下でしかも高p
Hでオゾンを溶解した場合、ヒドロキシラジカル(・O
H)の生成量が多くなり、・OHの強い酸化力により、
難処理性の物質を効率的に分解できるためと考えられ
る。
【0030】一方、フェノール溶液に関しては、pH値
に関係なく1.8倍量のオゾンで93%のフェノールが
分解される。したがってDBSの場合とは異なる反応機
構で分解が進んでいると考えられるが、フェノールとD
BSの分解はともにベンゼン環の分解特性と一致し、い
ずれも生物処理が容易なシュウ酸が生成した。
【0031】DMSO溶液の場合、中性では1.2倍量
のオゾンで95%のDMSOが分解されるが、アルカリ
性条件下、pH10.5以上では中性での処理に比べ約
2倍のオゾン量が必要となった。DMSOは高pH域で
は図3に示すように、反応生成物としては一部ジメチル
スルホン(DMSO2 )も生成するが、ほとんどがヒド
ロキシラジカル(・OH)によるラジカル反応によりメ
タンスルホン酸(MSA)となり、わずかにH2 SO4
が生成する。中性域での反応は、図4に示すようにDM
SOは酸素付加反応により直接的にDMSO2 だけに変
換された。生成したMSA、DMSO2 はともに問題な
く生物処理できる物質であるが、図2〜図4に示したよ
うに、DMSOのオゾン処理は中性で行う方が反応効率
がはるかに高いことが判明した。
【0032】このDMSOは、半導体製造工程からの廃
水中に数千ppm以上と特に高濃度で含有されているこ
とが多く、本発明で処理対象となる代表的な難処理性の
物質である。そこでDMSOのオゾン酸化処理における
pH依存性をさらに詳しく調べてみた。図5にpH毎の
DMSOの処理性を示すが、中性から酸性側で処理を行
った各条件では、アルカリサイドで処理した場合に比
べ、高いDMSO分解率が得られた。
【0033】さらに、実際の工場廃水には多くの種類の
有機物を含む。今回評価した工場廃水には低沸点化合物
としてのイソプロピルアルコール(IPA)が特に多く
含まれていたが、IPAは一般的な生物処理では容易に
処理できるものの、オゾン酸化処理による分解効率は非
常に低く、しかも他の有機物等のオゾン酸化反応を妨害
する。したがってIPAを多量に含んだ廃水の場合、あ
らかじめIPAを除去することが好ましい。除去には、
低沸点化合物に対しては、図1に示したように加熱装置
4を備えた低沸点化合物除去装置3で加熱曝気するのが
有効である。
【0034】このように、廃水中に共存する低沸点化合
物(たとえば、IPA)を、前処理として加熱曝気で取
り除く場合には、続いて、高温のままオゾン処理を行う
必要も生じる。それゆえ、とくにDMSOの酸化処理特
性の水温による影響を検討した。図6に水温毎のDMS
Oの処理特性を示す。25℃以上で処理特性の改善が見
られ、とくに40℃以上で処理した各条件では常温に比
べ、高いDMSO除去率が得られた。したがって、前処
理としての加熱曝気によって高温となった廃水をオゾン
酸化処理する際に改めて冷却する必要は全くないことが
判明した。つまり、低沸点化合物の沸点以上に加熱され
た被処理水に、冷却することなく、後のオゾン酸化処理
の対象物質に応じて好適な温度範囲に保持したままで、
たとえば上述した25℃以上の温度に保持したままで、
オゾンを添加することが、処理効率の面から却って好都
合であることが判明した。
【0035】さらに、廃水中の初期有機物含有量のオゾ
ン酸化処理への影響を、DMSOの場合について調べ
た。図7に示したように高濃度DMSO廃水を処理した
場合、基本的にオゾン添加量に比例して処理が進行して
いる。低濃度域で反応速度の若干の低下がみられるが、
DMSOが完全に無くなるまでの処理時間の増加はわず
かである(処理条件:pH4、水温40℃)。このよう
に、高濃度廃水ほど、より多くのオゾン添加量を必要と
する。したがって、オゾンの被処理水中への溶解性を上
げることが効率のよい処理にとって必要となるが、オゾ
ンの溶解を促進するためには被処理水の溶存酸素等の脱
気を行うことが有効である。
【0036】そして、オゾン酸化処理の進行に伴い、被
処理水中の処理対象となる難処理性の物質の含有量は減
少するから、一定量のオゾンを注入し続ける場合、有効
に使用されずに排ガスとともに排出されてくる排オゾン
ガスの量も増加し、オゾン酸化処理が実質的に終了ある
いは終了点に近づくと、その増加も実質的に止まる。こ
のことは、排ガス中の排オゾンガス濃度を監視すること
によって検知できる。例えば図8に示したDMSO含有
廃水の実験結果(中性または酸性域での実験)から明ら
かなように、オゾン酸化処理の進行に伴い、DMSOが
直接的にDMSO2 に酸化され、そのオゾン酸化処理が
実質的に終了した以降では、排ガス中の排オゾンガス濃
度は飽和した値に維持し続けられる。この排オゾンガス
濃度の変曲点を検知すれば、オゾン酸化処理の終了点が
実質的に検知されることになる。
【0037】以上のような実験結果から得られた知見を
実質的にすべて盛り込み、望ましい処理を行うことがで
きるようにした装置が、図1に示した廃水処理装置1で
ある。そこで再び図1に示した難処理性有機物含有廃水
処理装置1を参照しながら、廃水経路の上流側から順に
説明する。
【0038】先ず、例えば半導体製造工程からの、難処
理性の物質を含有する廃水2は、低沸点化合物除去装置
3において、加熱装置4により、廃水2中に含有されて
いる低沸点化合物(例えば、IPA)の沸点以上に加熱
され、廃水2中の低沸点化合物が加熱曝気により除去さ
れる。低沸点化合物が除去された廃水2が、貯槽5に送
られ、貯槽5内に貯留される。低沸点化合物の除去によ
り、後述のオゾン添加による酸化反応が低沸点化合物に
よっては阻害されないことになり、オゾン酸化処理の効
率が向上される。また、この低沸点化合物除去のための
加熱後には、加熱された廃水を敢えて冷却する必要はな
く、そのままの温度条件にて貯槽5へと送ればよい。と
くにDMSOを多量に含有する廃水の場合には、前述し
たように、高温での酸化処理の方が少ないオゾン量で高
い処理効率が得られる。
【0039】貯槽5に貯留された被処理水としての廃水
2は、ポンプ8により循環ライン7を介して酸化処理装
置(反応塔)9に送られる。酸化処理装置9からの処理
水は循環ライン7を介して貯槽5に戻され、循環中に被
処理水中の難処理性の物質が、酸化処理装置9におい
て、オゾン添加により酸化処理される。本実施態様で
は、pHセンサ15でそのときのpHが検知され、その
信号が制御装置20に送られ、そのときの処理対象とな
る含有物質の種類に応じて、最適な制御すべきpHの信
号が制御装置20から出力され、その出力信号に基づい
てpH調整装置10が制御される。つまり、pH調整装
置10では、そのときの要求に応じて、被処理水中にN
aOHやH2 SO4 等のpH調整用のアルカリや酸が添
加される。したがって、酸化処理装置9ではオゾン発生
器11からのオゾン添加により被処理水中の含有物質に
対し酸化処理が行われるが、このpH調整により、処理
対象となる物質毎に最適なpHへの調整が可能になり、
その最適なpH条件下での酸化処理が行われることにな
る。
【0040】例えば、被処理水がDMSOとABS(と
くに、DBS)を含有している場合についてみるに、半
導体製造工程からの廃水の場合には、通常、DMSOが
極めて高濃度で(例えば、3000ppm以上の濃度
で)、DBSが比較的低濃度で(例えば、50ppm程
度の濃度で)含有されている場合が多い。このようなD
MSOとDBSの共存系の場合、まず、pHをアルカリ
サイド(例えば、pH10.5以上)に調整し、アルカ
リ性条件下でオゾン添加による酸化処理を行う。この条
件下では、前述したように、DBSは、pHが中性や酸
性の場合に比べはるかに効率よく酸化処理される。ま
た、このときには、前述したように、DMSOの酸化処
理の効率は必ずしも良くない。したがって、含有量の少
ないDBSに対して最適なpH条件下でまずDBSの酸
化処理を行い、少量のDBSの酸化処理が終了する所定
の短い時間経過後に、今度はpHを、未だ大半が未処理
として残存しているDMSOの酸化処理に最適なpH条
件、つまり、中性あるいは酸性側に調整するのである。
このpH調整によって、DMSOの酸化処理が少ないオ
ゾン量で効率よく迅速に行われることになる。
【0041】この中性あるいは酸性側へのpH調整は、
pH調整装置10において被処理水中にH2 SO4 等の
pH調整用の酸を添加して強制的に調整することも可能
であるが、DMSOの場合には、それまでのアルカリ性
条件下での処理において生成物質としてMSAが生成さ
れ、このMSAが酸性側への移行作用をもつため、単に
それまでのNaOH等の添加を停止し、pH調整を停止
するだけで、pHは自然に中性を経て酸性側に下がって
くる。アルカリ性条件下においては、OHラジカルを介
して反応させるため、ラジカル連鎖反応によるOHラジ
カルの無効消費やOHラジカルに選択性がなくあらゆる
有機物の分解に使用されてしまうことからオゾン使用量
が多くなるが、中性あるいは酸性側でのDMSOの酸化
反応は、MSA生成過程を経ることなくDMSOが直接
的にDMSO2 へと変換される反応であるため、オゾン
使用量も少なくて済み、しかも効率のよい迅速な処理が
可能となる。
【0042】このように処理対象となる物質に応じて、
最適なpHに調整され、その最適なpH条件下でオゾン
添加による酸化処理が行われる。最適なpHに調整すべ
き、処理対象となる物質としては各種のものが挙げら
れ、含有されている有機物に応じてアルカリ側、あるい
は中性又は酸性側のいずれにpHを調整するか決めれば
よい。例えば、廃水が上記DMSOのようなスルホキシ
ド類有機硫黄化合物を含有する廃水である場合には、p
Hを中性又は酸性条件下に調整すればよい。また、廃水
がフェノール類に代表されるベンゼン環を有する有機物
を含有する廃水である場合にも、pHを中性または酸性
条件下に調整すればよい。また、廃水がベンゼン環を有
する界面活性剤(例えば、上記DBSに代表されるAB
S)を含有する廃水である場合には、pHをアルカリ条
件下に調整することにより高い酸化処理効率が得られ
る。さらに、廃水がアンモニア又はイミノ基又はアミノ
基(第一級から第三級アミンを含む)を有する化合物を
含有する廃水である場合にも、pHをアルカリ条件下に
調整すればよい。なお、フェノールを含有する廃水の場
合には、シュウ酸が生成されるため、前述のDMSOの
場合と同様、酸性側へ自然に移行されるため、それまで
にアルカリ側へのpH調整を行っている場合には、単に
それまでのpH調整を停止するだけで、pHを自然に中
性を経て酸性側に下げることが可能である。
【0043】また、とくに複数種の処理対象物質を含有
する廃水である場合、上述のDMSOとDBS含有廃水
の場合のように、そのときの要求に応じて、各含有物質
に対し最も効率のよく酸化処理を行うことのできる最適
なpHに調整し、そのpH条件をそのときの物質含有状
態に応じて、順次変更調整していけばよい。
【0044】このような最適なpH条件下で廃水が酸化
処理されることにより、実質的に必要最小限のオゾン添
加量で、目標とする酸化処理、つまり、生物処理を容易
に行うことができるまでの酸化処理を行うことができる
ようになる。その結果、本発明に係るオゾン処理では、
ランニングコストを低減することができる。
【0045】図9において、従来の他の方法と本発明に
係る方法との運転コストの比較を行った。10000m
g/lのDMSO廃水を2m3 /日処理する場合につい
て比較した場合、廃水を産業廃棄物として処理する場合
と比べると、本発明に係る方法では年間27.1百万円
の運転コスト削減となり、紫外線/過酸化水素処理法
(UV/H2 2 処理法)に対しても年間8.1百万円
の運転コスト削減となった。オゾン処理のランニングコ
スト比は、産業廃棄物として処理するためのコストの1
/17程度であり、従来のUV/H2 2 処理の1/6
程度となる。また、オゾン処理法の運転コストは、UV
/H2 2 処理法によって処理を行った場合に対して、
廃水濃度が高い程コストメリットは大きくなる。さら
に、UV/H 2 2 処理法と比べると、オゾン処理は着
色・濁度廃水やフッ素を含む廃水に対しても、UV/H
2 2 処理のように濁りによる光の吸収を受けない、フ
ッ素による材質の腐食を受けない等の利点もある。
【0046】図1において、酸化処理装置9でオゾンに
より酸化処理された処理水は、循環ライン7を介して再
び貯水5へと戻されるが、このライン中に設けられた脱
気器16によって処理水中から脱気されることにより、
循環される水中へのオゾン溶解度が高められ、酸化処理
装置9でのオゾン溶解度が高められて、オゾンによる酸
化処理の効率がより高められるとともに、オゾン添加量
をより低減することが可能になる。
【0047】また、酸化処理装置9において添加される
オゾンの消費量は、処理対象となっている物質の処理が
終了すると飽和してくるが、この終了状態は前述の如く
酸化処理装置9へ添加される既知のオゾン濃度に対し酸
化処理装置9からの排ガス中の排オゾンガス濃度の変
化、とくに排オゾンガス濃度の飽和によって検知可能で
ある。図1に示した装置では、排ガスライン13に設け
られた排オゾンガス濃度計14によって検知され、その
検知信号が制御装置20に送られ、目標とする処理が終
了したこと、つまり、生物処理が容易になるまで充分に
酸化処理されたことが把握される。したがって、それ以
上余分なオゾンの添加を停止することが可能になり、こ
の面からも、オゾンの使用量の低減が可能になる。
【0048】このように排オゾンガス濃度計14によっ
て目標とするオゾン酸化処理が終了したことが検知され
ると、制御装置20からの指令に基づき、電磁弁18、
19が切り替えられ、処理水が生物処理装置17に送ら
れる。送られる処理水には、難処理性の物質は実質的に
含有されておらず、容易に生物処理される生成物質のみ
が含有されていることになる。この生物処理により、放
流可能な、あるいは回収使用可能な処理水へと処理され
る。生物処理装置17としては、従来から周知の一般的
な仕様の装置を使用できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る廃水
処理方法および装置によれば、廃水中に含有されている
物質の種類に応じて最適のpH条件下でオゾン酸化処理
を行うようにしたので、少ないオゾン量で極めて効率よ
く目標とする酸化処理を行うことができ、今まで一般的
な生物処理が適用できなかった含有物質でも、オゾン処
理によって有害な物質を副生成せずに生物処理が容易な
物質とすることができる。この本発明に係る廃水処理方
法および装置は、その優れた処理性能とともに装置面、
コスト面からも現実に実施可能なものであり、本発明に
より、とくに半導体製造工程からの難処理性物質含有廃
水の処理に極めて有効な技術を提供することができる。
【0050】前述したように、本発明に係る技術におい
ては、コストパフォーマンスは廃水濃度が高い程有利で
あり、1%の高濃度DMSO廃水を処理する場合、オゾ
ン処理のランニングコストは、従来のUV/H2 2
理の1/6程度であり、産業廃棄物として処理するため
のコストと比較すると実に1/17程度となり、極めて
大きなコスト低減効果が得られる。
【0051】またUV/H2 2 処理の適用が難しい着
色・濁度廃水やフッ素を含む有機廃水にも容易に適用で
き、対象廃水の種類、適用濃度範囲が広い。
【0052】本発明に係る技術は環境負荷の低減のみな
らずコスト削減にも極めて有効である。また、本発明に
係る技術は原理自体が難処理性物質の分解技術として非
常に汎用性が高く、この技術によれば、半導体製造工程
からの廃水の処理のみならず、広い分野において低コス
トでの水の処理またはリサイクルまでも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る廃水処理装置の機器
系統図である。
【図2】本発明の技術思想の有効性を確認するために行
った実験における一特性図である。
【図3】本発明の技術思想の有効性を確認するために行
った実験における別の特性図である。
【図4】本発明の技術思想の有効性を確認するために行
った実験におけるさらに別の特性図である。
【図5】本発明の技術思想の有効性を確認するために行
った実験におけるさらに別の特性図である。
【図6】本発明の技術思想の有効性を確認するために行
った実験におけるさらに別の特性図である。
【図7】本発明の技術思想の有効性を確認するために行
った実験におけるさらに別の特性図である。
【図8】本発明の技術思想の有効性を確認するために行
った実験におけるさらに別の特性図である。
【図9】本発明による運転コスト低減効果を試算した特
性図である。
【符号の説明】
1 廃水処理装置 2 廃水 3 低沸点化合物除去装置 4 加熱装置 5 貯槽 6 排ガス排出管 7 循環ライン 8 ポンプ 9 酸化処理装置 10 pH調整装置 11 オゾン発生器 12 乾燥空気 13 排ガスライン 14 排オゾンガス濃度計 15 pHセンサ 16 脱気器 17 生物処理装置 18、19 電磁弁 20 制御装置 21 入力情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多以良 務 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 田中 順 東京都江東区新砂1丁目2番8号 オルガ ノ株式会社内 (72)発明者 吉田 重人 東京都江東区新砂1丁目2番8号 オルガ ノ株式会社内 Fターム(参考) 4D027 CA00 4D050 AA13 AB02 AB04 AB15 AB17 AB18 AB35 BB02 BC10 BD02 BD06 BD08 CA01 CA03 CA13 CA17

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臭気発生、発泡性、微生物毒性等により
    生物処理が困難な物質を含有する廃水に対して、処理対
    象となる物質毎に最適なpHに調整し、オゾンを添加す
    ることにより被処理水中の物質を酸化処理することを特
    徴とする廃水処理方法。
  2. 【請求項2】 廃水がスルホキシド類有機硫黄化合物を
    含有する廃水であり、pHを中性又は酸性条件下に調整
    し、オゾンを添加することにより被処理水中の化合物を
    酸化処理する工程を含む、請求項1の廃水処理方法。
  3. 【請求項3】 廃水がフェノール類に代表されるベンゼ
    ン環を有する有機物を含有する廃水であり、pHを中性
    または酸性条件下に調整し、オゾンを添加することによ
    り被処理水中の有機物を酸化処理する工程を含む、請求
    項1の廃水処理方法。
  4. 【請求項4】 廃水がベンゼン環を有する界面活性剤を
    含有する廃水であり、pHをアルカリ条件下に調整し、
    オゾンを添加することにより被処理水中の界面活性剤を
    酸化処理する工程を含む、請求項1の廃水処理方法。
  5. 【請求項5】 廃水がアンモニア又はイミノ基又はアミ
    ノ基(第一級から第三級アミンを含む)を有する化合物
    を含有する廃水であり、pHをアルカリ条件下に調整
    し、オゾンを添加することにより被処理水中の物質を酸
    化処理する工程を含む、請求項1の廃水処理方法。
  6. 【請求項6】 pHを10.5以上に調整する、請求項
    4または5の廃水処理方法。
  7. 【請求項7】 廃水が請求項2ないし5のいずれか2項
    以上に記載の物質を含有する廃水であり、処理対象とな
    る物質毎に最適なpHに順次調整し、オゾンを添加する
    ことにより被処理水中の物質を酸化処理することを特徴
    とする、請求項2ないし6のいずれかに記載の廃水処理
    方法。
  8. 【請求項8】 オゾン添加による酸化処理工程で廃水中
    の物質を生物処理が容易になるまで酸化処理した後、処
    理水中の生成物質をさらに生物処理により分解し、処理
    することを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに
    記載の廃水処理方法。
  9. 【請求項9】 前段で、被処理水中に含有されている低
    沸点化合物をその沸点以上に加熱することにより予め除
    去する、請求項1ないし8のいずれかに記載の廃水処理
    方法。
  10. 【請求項10】 加熱された被処理水が25℃以上の温
    度を保持している間にオゾンを添加する、請求項9の廃
    水処理方法。
  11. 【請求項11】 オゾンの溶解を促進するために被処理
    水の脱気を行う、請求項1ないし10のいずれかに記載
    の廃水処理方法。
  12. 【請求項12】 オゾン添加による酸化処理工程におい
    て、既知の添加ガス濃度の下で、排出される排ガスの排
    オゾンガス濃度を測定し、排オゾンガス濃度の変化から
    酸化反応の終点を判定する、請求項1ないし11のいず
    れかに記載の廃水処理方法。
  13. 【請求項13】 臭気発生、発泡性、微生物毒性等によ
    り生物処理が困難な物質を含有する廃水の処理装置であ
    って、被処理水を貯留する貯槽と、処理対象となる物質
    毎に最適なpHに調整する手段と、被処理水中の物質を
    オゾンを添加することにより酸化処理する酸化処理手段
    と、貯槽からの被処理水を酸化処理手段に導入し、酸化
    処理手段からの処理水を貯槽に戻す循環ラインとを有す
    ることを特徴とする廃水処理装置。
  14. 【請求項14】 前記pH調整手段により調整されるべ
    き最適なpHの指令信号を、酸化処理手段による処理の
    進行に応じて順次発する制御手段を有する、請求項13
    の廃水処理装置。
  15. 【請求項15】 後段に、前記酸化処理手段により含有
    物質が生物処理が容易になるまで酸化処理された処理水
    中の生成物質をさらに分解処理する生物処理手段が接続
    されている、請求項13または14の廃水処理装置。
  16. 【請求項16】 前段に、被処理水中に含有されている
    低沸点化合物をその沸点以上に加熱することにより除去
    する手段が設けられている、請求項13ないし15のい
    ずれかに記載の廃水処理装置。
  17. 【請求項17】 前記循環ライン中に、オゾンの溶解を
    促進する脱気手段が設けられている、請求項13ないし
    16のいずれかに記載の廃水処理装置。
  18. 【請求項18】 前記循環ライン中又は前記酸化処理手
    段の上部に排ガスラインが接続され、該排ガスラインに
    排オゾンガス濃度計が設けられている、請求項13ない
    し17のいずれかに記載の廃水処理装置。
  19. 【請求項19】 酸化処理手段の運転を前記排オゾンガ
    ス濃度計の信号に基づいて制御する手段が設けられてい
    る、請求項18の廃水処理装置。
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