JP2001104387A - 車両における回動シート装置 - Google Patents

車両における回動シート装置

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JP2001104387A
JP2001104387A JP28886499A JP28886499A JP2001104387A JP 2001104387 A JP2001104387 A JP 2001104387A JP 28886499 A JP28886499 A JP 28886499A JP 28886499 A JP28886499 A JP 28886499A JP 2001104387 A JP2001104387 A JP 2001104387A
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vehicle body
vehicle
vertical axis
wheels
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JP28886499A
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English (en)
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Masayuki Harakawa
正行 原川
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両におけるシートをその座部の前端部が車
体の外側方に向うよう車体に対し鉛直軸心回りに往回動
させたとき、このシートに対する乗降動作がより円滑に
できるようにする。 【解決手段】 車両1が、車体2の各側部に支持される
左右一対の車輪13,13と、これら車輪13,13よ
りも前方で上記車体2に支持される他の車輪14と、車
体幅方向で上記左右車輪13,13の間に、かつ、車体
2の上側に配設されて搭乗者が前向きの姿勢で着座可能
とされるシート18と、上記車体2とシート18との間
に介設されてこのシート18を鉛直軸心19回りに往、
復回動A,B自在となるよう上記車体2に支持させる枢
支手段20とを備える。上記シート18の座部24にお
ける車体幅方向の中央を通る仮想中央線45から一側方
に偏位した位置に上記鉛直軸心19を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、シートへの乗降動
作を容易にさせるため、このシートを鉛直軸心回りに回
動自在となるよう車体に支持させるようにした車両にお
ける回動シート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記車両における回動シート装置の一例
としての車椅子には、従来、次のように構成されたもの
がある。
【0003】即ち、上記車椅子が、その車体の各側部に
支持される左右一対の車輪と、これら車輪よりも前方で
上記車体に支持される他の車輪と、車体幅方向で上記左
右車輪の間に、かつ、車体の上側に配設されて搭乗者が
前向きの姿勢で着座可能とされるシートと、上記車体と
シートとの間に介設されてこのシートを鉛直軸心回りに
往、復回動自在となるよう上記車体に支持させる枢支手
段と、上記シートの前下方で上記車体に形成されるフー
トレストとを備えている。
【0004】上記したシートの姿勢は「通常姿勢」とさ
れ、この「通常姿勢」から上記シートの座部の前端部が
車体の外側方に向うよう上記シートを鉛直軸心回りに往
回動させれば、このシートが「傾斜姿勢」とされる。
【0005】そして、上記各車輪により上記車体をシー
トと共に走行面上に支持させ、「通常姿勢」のシートに
着座した搭乗者の操作により、上記車輪に動力を入力さ
せれば、上記車両が走行面上を走行可能とされる。
【0006】一方、停止状態の上記車両のシートに搭乗
者が着座しようとしたり、上記シートから離脱しようと
する乗降動作をする時には、上記シートを「傾斜姿勢」
とさせる。すると、上記乗降動作はフートレスト上の狭
い空間を通る必要なく、直接的に走行面からシートに対
し乗降でき、もって、この乗降動作が円滑にできること
とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、車体平面視で鉛直軸心はシートのほぼ中央部
に配設されていて、上記鉛直軸心からシートの座部の前
端部までの距離(回転半径)は小さいため、上記シート
を「傾斜姿勢」にさせたとき、このシートの座部の前端
部が車体幅方向で車体の外側部や車輪よりも内側に位置
しがちとなる。
【0008】よって、上記走行面から「傾斜姿勢」のシ
ートへの乗降動作時には、上記車体の外側部や車輪が邪
魔になって、円滑な乗降動作が阻害されるおそれがあ
る。
【0009】また、従来、上記車両には、車体に対する
シートの高さを調整可能とする高さ調整手段が備えられ
たものがある。
【0010】上記の場合、調整手段によって、上記シー
トと枢支手段とが一体的に車体に対し高さ調整可能とさ
れているとすると、この調整時に上記シートを持ち上げ
たり、下げたりするときには、このシートの重量に枢支
手段の重量が加えられることとなり、よって、上記シー
トの高さ調整の作業が煩雑になるおそれがある。
【0011】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、車両におけるシートをその座部の前端部
が車体の外側方に向うよう車体に対し鉛直軸心回りに往
回動させたとき、このシートに対する乗降動作がより円
滑にできるようにすることを課題とする。
【0012】また、上記車体に対するシートの高さ調整
の作業が容易にできるようにすることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の車両における回動シート装置は、次の如くで
ある。
【0014】請求項1の発明は、全図に例示するよう
に、車体2の各側部に支持される左右一対の車輪13,
13と、これら車輪13,13よりも前方で上記車体2
に支持される他の車輪14と、車体幅方向で上記左右車
輪13,13の間に、かつ、車体2の上側に配設されて
搭乗者が前向きの姿勢で着座可能とされるシート18
と、上記車体2とシート18との間に介設されてこのシ
ート18を鉛直軸心19回りに往、復回動A,B自在と
なるよう上記車体2に支持させる枢支手段20とを備え
た車両において、
【0015】上記シート18の座部24における車体幅
方向の中央を通る仮想中央線45から一側方に偏位した
位置に上記鉛直軸心19を配設したものである。
【0016】請求項2の発明は、全図に例示するよう
に、車体2の各側部に支持される左右一対の車輪13,
13と、これら車輪13,13よりも前方で上記車体2
に支持される他の車輪14と、車体幅方向で上記左右車
輪13,13の間に、かつ、車体2の上側に配設されて
搭乗者が前向きの姿勢で着座可能とされるシート18
と、上記車体2とシート18との間に介設されてこのシ
ート18を鉛直軸心19回りに往、復回動A,B自在と
なるよう上記車体2に支持させる枢支手段20とを備え
た車両において、
【0017】上記シート18の座部24における前後方
向の中央を通る仮想中央線46から後方に偏位した位置
に上記鉛直軸心19を配設したものである。
【0018】請求項3の発明は、図1〜3に例示するよ
うに、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記車体
2に対する上記シート18の高さを調整可能とする高さ
調整手段48を備えた車両において、
【0019】上記シート18と共に高さ調整手段48が
上記鉛直軸心19回りに回動自在となるよう上記シート
18と高さ調整手段48とが上記枢支手段20により車
体2に支持されるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0021】(第1の実施の形態)
【0022】図1〜3は、第1の実施の形態を示してい
る。
【0023】図において、符号1は車椅子として例示さ
れる車両であり、矢印Frはその前方を示している。な
お、下記する左右とは、上記前方に向っての車体幅方向
をいうものとする。
【0024】上記車両1に備えられてその車体2を主構
成する車体フレーム3は、その前、後部側のうち、一方
側(前部側)を構成して前後方向に延びる左右一対の第
1フレーム5,5と、他方側(後部側)を構成して前後
方向に延び上記各第1フレーム5側の一端部(前端部)
7aがこの各第1フレーム5の前後方向の中途部に枢支
具6により枢支されて他端部(後端部)7b側が上下に
揺動自在とされる左右一対の第2フレーム7,7と、上
記左右第1フレーム5,5の上記各第2フレーム7側の
一端部(後端部)5aとは反対側の他端部(前端部)5
bを互いに結合させるクロスメンバであるフートボード
8と、上記左右第2フレーム7,7を互いに結合させる
不図示のクロスメンバと、上記各第1フレーム5に対す
る枢支具6を中心とした第2フレーム7の揺動を所定範
囲に規制する揺動規制手段10とを備えている。
【0025】上記車体2の各側部を構成する各第1フレ
ーム5の一端部5aに、車軸12によって左右一対の車
輪13,13がそれぞれ回転自在に支持されている。ま
た、上記第1フレーム5の他端部5bに第1キャスタで
ある小径の左右一対の他の車輪14が支持され、上記第
2フレーム7の他端部7bに第2キャスタである小径の
左右一対の更に他の車輪15が支持されている。
【0026】上記車体2は、上記各車輪13〜15を介
して走行面16上に支持され、図示しないが上記各車輪
13を回転駆動可能とさせる電動機が設けられており、
つまり、この車両1は電動式車椅子とされて、上記各車
輪13の回転駆動により、上記走行面16上を走行可能
とされている。
【0027】また、上記車両1は、車体幅方向で上記左
右車輪13,13の間、かつ、前後方向で上記各車輪1
3の近傍に配設されると共に、上記車体2の車体フレー
ム3の各第2フレーム7,7の上側に配設されて1人だ
けの搭乗者が前向きの姿勢で着座可能とされるシート1
8と、上下方向で上記各第2フレーム7,7とシート1
8との間に介設されこのシート18を鉛直軸心19回り
に往、復回動A,B自在となるよう上記各第2フレーム
7に支持させる枢支手段20と、上記シート18の前下
方で上記車体2の車体フレーム3のフートボード8上に
形成されて上記シート18に着座した搭乗者がその足を
載置可能とさせるフートレスト21とを備えている。
【0028】上記シート18は、上記枢支手段20によ
り各第2フレーム7,7に支持されて搭乗者が腰掛け可
能とされる座部24と、この座部24の後端部から上方
に向い突設されて上記座部24に腰掛けた搭乗者が背も
たれ可能とされる背もたれ部25と、この背もたれ部2
5の左右各側部から前方に向って突設され上記座部24
上の搭乗者を左右から拘束すると共にアームを載置可能
とさせる左右一対のアームレスト26,26とを備え、
一方のアームレスト26の突出端部に車輪13の駆動用
の電動機を駆動制御する操縦レバー27が取り付けられ
ている。
【0029】また、上記座部24は、上記枢支手段20
により上記各第2フレーム7,7に支持される座部フレ
ーム29と、この座部フレーム29の上面側に支持され
る座部クッション30とを備えている。そして、上記シ
ート18の姿勢は前方を向いた「通常姿勢」とされてい
る(図1中実線、図3中二点鎖線)。
【0030】前記枢支手段20は、上記座部24の座部
フレーム29の一側部(右側部)に締結具32により締
結されて上記鉛直軸心19回りに回動自在となるよう上
記一側部(右側部)側の第2フレーム7に支持される枢
支軸33と、他側部(左側部)側の第2フレーム7に支
持され上記鉛直軸心19回りに円弧形状を描くよう折り
曲げられたガイドレール34と、上記座部フレーム29
の他側部(左側部)に締結具35により締結されたブラ
ケット36を介し上記座部フレーム29に支持され上記
ガイドレール34に案内されて上記鉛直軸心19回りに
のみ転動するローラ37とを備えている。
【0031】これにより、上記シート18は鉛直軸心1
9回りでのみ回動自在とされ、上記シート18を前記
「通常姿勢」から鉛直軸心19回りに所定角度だけ往回
動Aさせれば、このシート18の座部24の前端部が車
体2の外側方に向って突出することとされ、このシート
18は「傾斜姿勢」とされる(図3中一点鎖線)。ま
た、この「傾斜姿勢」から上記シート18を上記鉛直軸
心19回りに復回動Bさせれば、元の「通常姿勢」に戻
る。
【0032】上記シート18が「通常姿勢」と「傾斜姿
勢」にされたとき、それぞれその姿勢に保持させるよ
う、このシート18を上記車体2側に係脱自在に係止さ
せる係止手段39が設けられている。
【0033】上記係止手段39は、上記ガイドレール3
4側に形成された係止孔である前後一対の係止部40,
41と、上記ブラケット36を介し座部24の座部フレ
ーム29に枢支されて上記前、後係止部40,41のい
ずれかに選択的に係止される係止ピンである被係止部4
2と、この被係止部42から延出する操作レバー43
と、上記被係止部42を上記係止部40,41に係止さ
せる方向に付勢する不図示のばねとを備えている。
【0034】各図中実線で示すように、上記シート18
を「通常姿勢」にしたとき、後係止部41に被係止部4
2を係止させれば、上記シート18が「通常姿勢」に保
持される。図2,3中矢印Cのように、上記操作レバー
43を回動操作して、上記後係止部41から被係止部4
2を離脱させれば、このシート18の往、復回動A,B
が可能とされる。また、このシート18の往回動Aで上
記シート18を「傾斜姿勢」にしたとき、上記前係止部
40に被係止部42を係止させることにより、上記シー
ト18が「傾斜姿勢」に保持されるようになっている。
この状態から、上記「通常姿勢」に戻すのは、上記と逆
の手順によればよい。
【0035】図1,3において、上記シート18の座部
24の車体幅方向における仮想中央線45から一側方
(右側方)に偏位した位置に上記鉛直軸心19が配設さ
れている。しかも、上記座部24における前後方向の中
央を通る仮想中央線46から後方に偏位した位置に上記
鉛直軸心19が配設されている。この場合、車体平面視
で、上記両仮想中央線45,46の交点が座部24の中
央点47とされる。
【0036】また、上記座部24の外側部は、車体幅方
向で上記車体2の車体フレーム3の外側部近傍に位置さ
せられており、上記鉛直軸心19は、車体幅方向で上記
座部24の外側部近傍に配設され、もって、上記座部2
4の外側部が、上記車体フレーム3の外側部を構成して
いる一側部(右側部)側の第2フレーム7に枢支軸33
により枢支されている。
【0037】上記車体2の車体フレーム3に対する上記
シート18の高さを調整可能とする高さ調整手段48が
設けられている。この高さ調整手段48は、上記座部フ
レーム29の各側部に形成された上下に長い長孔49,
50と、この長孔49,50を通して上記枢支軸33と
ブラケット36とを上記座部フレーム29に着脱自在に
締結させる上記締結具32,35とを備えている。
【0038】上記締結具32,35を緩めて、これらを
上記長孔49,50に沿って上下に移動させた後、上記
締結具32,35を締結させれば、上記シート18の高
さ調整ができることとされている。この場合、上記シー
ト18と高さ調整手段48とは、上記鉛直軸心19回り
に一体的に回動自在となるようこれらシート18と高さ
調整手段48とは上記枢支手段20により上記車体2の
車体フレーム3に支持されている。
【0039】上記車体フレーム3の各側部において、各
第1フレーム5における一端部5aの部分と、各第2フ
レーム7の一端部7a側の部分との間にそれぞれ軸心が
上下方向に延びる左右一対の緩衝器52,52が架設さ
れている。
【0040】上記各緩衝器52はシリンダ式で、油等の
流体53を充填させたシリンダチューブであるハウジン
グ54と、このハウジング54にその軸方向に摺動(可
動)自在に嵌入されて上記ハウジング54内を2つの
上、下密閉室55,56に仕切るピストン58と、この
ピストン58からハウジング54の外部にまで延出する
ピストンロッド59と、上記両密閉室55,56を互い
に連通させる小孔60とを備えている。
【0041】上記ハウジング54とピストン58のう
ち、いずれか一方であるピストン58がピストンロッド
59を介して連結具62により第1フレーム5に連結さ
れ、他方であるハウジング54が他の連結具63により
第2フレーム7に連結され、もって、前記したように、
上記第1、第2フレーム5,7に緩衝器52が架設され
ている。上記各車輪13〜15をそれぞれほぼ平坦な走
行面16上に載置させたとき、上記各緩衝器52のピス
トン58がハウジング54内の可動範囲の中途部(ほぼ
中央部)に位置することとされている。
【0042】図1,2において、上記第1フレーム5の
他端部5bに対し上記枢支具6を中心として上記第2フ
レーム7が上方揺動Dするとき、上記緩衝器52は伸長
させられて、下密閉室56の容積が縮小させられる一
方、上密閉室55の容積が拡大させられて、下密閉室5
6の流体53が上記小孔60を通り上密閉室55に強制
流動させられる。この際、上記小孔60における流体5
3の流動が規制されて、上記第1フレーム5の他端部5
bに対する第2フレーム7の上方揺動Dの速度が抑制さ
れる。
【0043】上記とは逆に、上記第1フレーム5の他端
部5bに対し上記枢支具6を中心として上記第2フレー
ム7が下方揺動Eするとき、上記緩衝器52は収縮させ
られて、下密閉室56の容積が拡大させられる一方、上
密閉室55の容積が縮小させられて、上密閉室55の流
体53が上記小孔60を通り下密閉室55に強制流動さ
せられる。この際、上記小孔60における流体53の流
動が規制されて、上記第1フレーム5の他端部5bに対
する第2フレーム7の下方揺動Eの速度が抑制される。
【0044】上記車両1が、例えば、段差部を有する走
行面16を下がる方向に走行するときには、上記各車輪
13〜15がそれぞれ上記段差部における上面側から下
面側に向って順次落下するように移動(下降)し、この
際、上記第1フレーム5の他端部5bに対し上記枢支具
6を中心として第2フレーム7が上方揺動Dしたり下方
揺動Eしたりするが、これらの上方揺動Dや下方揺動E
の速度は上記緩衝器52によってそれぞれ抑制される。
【0045】よって、上記した各車輪13〜15が段差
部で高速で落下するということは防止されて、段差部の
下面側に衝撃的に接地することが防止され、もって、上
記段差部における車両1の走行はがたつきが生じること
なく円滑になされて、車両1への乗り心地が向上する。
【0046】なお、上記小孔60に一方向弁を設けて、
上記上方揺動Dと下方揺動Eのいずれか一方のときだ
け、上記緩衝器52が働いて、その揺動の速度が抑制さ
れるようにしてもよい。また、上記小孔60にスピード
コントローラを設けてもよい。
【0047】上記構成によれば、シート18の座部24
における車体幅方向の中央を通る仮想中央線45から一
側方に偏位した位置に上記鉛直軸心19を配設してあ
り、しかも、上記シート18の座部24における前後方
向の中央を通る仮想中央線46から後方に偏位した位置
に上記鉛直軸心19を配設してある。
【0048】このため、図3において、車両1のシート
18に対し、搭乗者が乗降動作をする時には、上記シー
ト18の座部24の前端部側が上記一側方(右側方)に
向うようその「通常姿勢」から上記鉛直軸心19を中心
として上記シート18を往回動Aさせ「傾斜姿勢」にさ
せる。
【0049】すると、上記したように、鉛直軸心19が
上記座部24における車体幅方向の中央を通る仮想中央
線45から上記一側方(右側方)に予め偏位している
分、かつ、上記したように、鉛直軸心19が上記座部2
4における前後方向の中央を通る仮想中央線46から後
方に偏位してこの鉛直軸心19から上記座部24の前端
部までの距離(回転半径)が大きくされた分、上記した
ようにシート18を「傾斜姿勢」にさせたときには、こ
のシート18の座部24の前端部の少なくとも一部が上
記車体2や車輪13の上記一側方(右側方)の外側方に
向ってより大きく突出すると共に、上記座部24の前端
部が全体的に車輪13よりも前側に位置することとな
る。
【0050】よって、搭乗者は、上記車体2の側部や車
輪13に邪魔されることなく、かつ、上記フートレスト
21上の狭い空間を通る必要なく、より直接的に走行面
16から上記シート18に乗降でき、もって、この乗降
動作がより円滑にできることとなる。
【0051】また、前記したように、シート18と共に
高さ調整手段48が上記鉛直軸心19回りに回動自在と
なるよう上記シート18と高さ調整手段48とが上記枢
支手段20により車体2に支持されるようにしてある。
【0052】このため、上記高さ調整手段48はシート
18と枢支手段20との間に介在することから、車体2
に対するシート18の高さ調整をしようとして、上記各
締結具32,35を緩め、上記シート18の重量を支持
しながら、このシート18を持ち上げたり、下げたりす
る場合、上記シート18には枢支手段20の重量が加え
られないで済む。
【0053】よって、上記シート18の高さ調整の作業
は軽快にできて、この作業が容易にできる。
【0054】なお、以上は図示の例によるが、緩衝器5
2におけるピストン58は、上記ハウジング54の内部
で、ある軸心回りに往、復回動するものであってもよ
い。
【0055】(第2の実施の形態)
【0056】図4,5は、第2の実施の形態を示してい
る。
【0057】図においてい、符号1は電動などの動力駆
動式スクータを示している。
【0058】図5において、一点鎖線で示したものは、
上記シート18の座部24における車体幅方向の中央を
通る仮想中央線45から一側方に偏位した位置に上記鉛
直軸心19を配設したものを示している。
【0059】また、二点鎖線で示したものは、上記シー
ト18の座部24における前後方向の中央を通る仮想中
央線46から後方に偏位した位置に上記鉛直軸心19を
配設したものを示している。
【0060】他の構成や作用効果は前記した第1の実施
の形態と同様であるため、図面に共通の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0061】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0062】請求項1の発明は、車体の各側部に支持さ
れる左右一対の車輪と、これら車輪よりも前方で上記車
体に支持される他の車輪と、車体幅方向で上記左右車輪
の間に、かつ、車体の上側に配設されて搭乗者が前向き
の姿勢で着座可能とされるシートと、上記車体とシート
との間に介設されてこのシートを鉛直軸心回りに往、復
回動自在となるよう上記車体に支持させる枢支手段とを
備えた車両において、
【0063】上記シートの座部における車体幅方向の中
央を通る仮想中央線から一側方に偏位した位置に上記鉛
直軸心を配設してある。
【0064】このため、上記車両のシートに対し、搭乗
者が乗降動作をする時には、上記シートの座部の前端部
側が上記一側方に向うようその「通常姿勢」から上記鉛
直軸心を中心として上記シートを往回動させ「傾斜姿
勢」にさせる。
【0065】すると、上記したように、鉛直軸心が上記
座部における車体幅方向の中央を通る仮想中央線から上
記一側方に予め偏位している分、上記したようにシート
を「傾斜姿勢」にさせたときには、このシートの座部の
前端部が上記車体や車輪の上記一側方の外側方に向って
より大きく突出することとなる。
【0066】よって、搭乗者は、上記車体の側部や車輪
に邪魔されることなく、より直接的に走行面から上記シ
ートに乗降でき、もって、この乗降動作がより円滑にで
きることとなる。
【0067】請求項2の発明は、車体の各側部に支持さ
れる左右一対の車輪と、これら車輪よりも前方で上記車
体に支持される他の車輪と、車体幅方向で上記左右車輪
の間に、かつ、車体の上側に配設されて搭乗者が前向き
の姿勢で着座可能とされるシートと、上記車体とシート
との間に介設されてこのシートを鉛直軸心回りに往、復
回動自在となるよう上記車体に支持させる枢支手段とを
備えた車両において、
【0068】上記シートの座部における前後方向の中央
を通る仮想中央線から後方に偏位した位置に上記鉛直軸
心を配設してある。
【0069】このため、上記車両のシートに対し、搭乗
者が乗降動作をする時には、上記シートの座部の前端部
側が上記一側方に向うようその「通常姿勢」から上記鉛
直軸心を中心として上記シートを往回動させ「傾斜姿
勢」にさせる。
【0070】すると、上記したように、鉛直軸心が上記
座部における前後方向の中央を通る仮想中央線から後方
に偏位してこの鉛直軸心から上記座部の前端部までの距
離(回転半径)が大きくされた分、上記したようにシー
トを「傾斜姿勢」にさせたときには、このシートの座部
の前端部が上記車体や車輪の上記一側方の外側方に向っ
てより大きく突出することとなる。
【0071】よって、搭乗者は、上記車体の側部や車輪
に邪魔されることなく、より直接的に走行面から上記シ
ートに乗降でき、もって、この乗降動作がより円滑にで
きることとなる。
【0072】請求項3の発明は、上記車体に対する上記
シートの高さを調整可能とする高さ調整手段を備えた車
両において、
【0073】上記シートと共に高さ調整手段が上記鉛直
軸心回りに回動自在となるよう上記シートと高さ調整手
段とが上記枢支手段により車体に支持されるようにして
ある。
【0074】このため、上記高さ調整手段はシートと枢
支手段との間に介在することから、車体に対するシート
の高さ調整をしようとして、上記シートの重量を支持し
ながら、このシートを持ち上げたり、下げたりする場
合、上記シートには枢支手段の重量が加えられないで済
む。
【0075】よって、上記シートの高さ調整の作業は軽
快にできて、この作業が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、車両の側面図である。
【図2】第1の実施の形態で、車両の背面部分断面部分
破断図である。
【図3】第1の実施の形態で、車両の平面部分断面部分
破断図である。
【図4】第2の実施の形態で、車両の側面図である。
【図5】第2の実施の形態で、車両の平面図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車体 3 車体フレーム 13,14 車輪 16 走行面 18 シート 19 鉛直軸心 20 枢支手段 21 フートレスト 24 座部 25 背もたれ部 45,46 仮想中央線 48 高さ調整手段 A 往回動 B 復回動

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の各側部に支持される左右一対の車
    輪と、これら車輪よりも前方で上記車体に支持される他
    の車輪と、車体幅方向で上記左右車輪の間に、かつ、車
    体の上側に配設されて搭乗者が前向きの姿勢で着座可能
    とされるシートと、上記車体とシートとの間に介設され
    てこのシートを鉛直軸心回りに往、復回動自在となるよ
    う上記車体に支持させる枢支手段とを備えた車両におい
    て、 上記シートの座部における車体幅方向の中央を通る仮想
    中央線から一側方に偏位した位置に上記鉛直軸心を配設
    した車両における回動シート装置。
  2. 【請求項2】 車体の各側部に支持される左右一対の車
    輪と、これら車輪よりも前方で上記車体に支持される他
    の車輪と、車体幅方向で上記左右車輪の間に、かつ、車
    体の上側に配設されて搭乗者が前向きの姿勢で着座可能
    とされるシートと、上記車体とシートとの間に介設され
    てこのシートを鉛直軸心回りに往、復回動自在となるよ
    う上記車体に支持させる枢支手段とを備えた車両におい
    て、上記シートの座部における前後方向の中央を通る仮
    想中央線から後方に偏位した位置に上記鉛直軸心を配設
    した車両における回動シート装置。
  3. 【請求項3】 上記車体に対する上記シートの高さを調
    整可能とする高さ調整手段を備えた車両において、 上記シートと共に高さ調整手段が上記鉛直軸心回りに回
    動自在となるよう上記シートと高さ調整手段とが上記枢
    支手段により車体に支持されるようにした請求項1、も
    しくは2に記載の車両における回動シート装置。
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