JP2001103505A - 色差入力信号の色補正回路 - Google Patents

色差入力信号の色補正回路

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JP2001103505A
JP2001103505A JP27864699A JP27864699A JP2001103505A JP 2001103505 A JP2001103505 A JP 2001103505A JP 27864699 A JP27864699 A JP 27864699A JP 27864699 A JP27864699 A JP 27864699A JP 2001103505 A JP2001103505 A JP 2001103505A
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Akira Shimizu
彰 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー調整(色の濃さ調整)をディジタル信
号処理により、容易、かつ、確実に行うことのできる色
差入力信号の色補正回路を提供すること。 【解決手段】 2種類の入力アナログ色差信号のA/D
変換器と、A/D変換後のそれぞれの色差信号について
正・負の極性を判定し、いずれか一方のデータを入力色
差信号の振幅レベルとして出力する色差信号用極性判定
部と、これらの判定部から出力した色データに基づいて
カラーレベルを演算し出力するカラーレベル検出回路
と、このカラーレベルデータと入力色データとをアドレ
スとして有する補正カーブを画素毎に選択し、振幅の増
幅をディジタル的に制御する補正カーブデータメモリ部
とからなるものである。使用者の操作信号により画素毎
に任意に補正量を選択して補正出力することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PDP(プラズマ
・ディスプレイ・パネル)等のディジタル映像表示装置
において、カラー調整(色の濃さ調整)をディジタル信
号処理により容易、かつ、確実に行うための色差入力信
号の色補正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の色差信号(Y,R−Y,B
−Y)、(Y,Cr,Cb)、(Y,Pr,PB)の処
理回路が増加してきているが、DVD等のディジタル映
像表示装置において、これらの入力信号にA/D変換処
理を行い、色差信号にてなんらかのディジタル信号処理
を行う場合、NTCS等でのカラー調整(色の濃さ調
整)が非常に困難であった。
【0003】通常、色の濃さを上げるには、色差信号R
−YとB−Yの振幅をともに同じ比率で増加させる処理
を行う。例えば、図4(a)に示すようなテスト用のカ
ラーバー信号において、A/D入力段では、輝度(Y)
を、規格上、A/Dダイナミックレンジの最大レベル値
まで確保しようと試みた場合、色差信号R−YとB−Y
は、図4(b)(c)に示すように、8ビットの場合、
センターを128とし、0〜255ステップまで必要と
する。これは、その信号が表現できる最大のカラーレベ
ル(色飽和色)であるが、映像表示装置としては、この
レベルまで色を再現する必要がある。従来より、カラー
調整(色の濃さ調整)は、A/D変換される前にアナロ
グゲイン調整にて色差信号R−YとB−Yの振幅を調整
し行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】色の濃さを下げるとき
には、振幅が下がるため問題にならないが、色の濃さを
上げる場合、図4に示すような色飽和の強い信号が入力
すると、通常、8ビットの最大の255ステップまで目
一杯使用しているので、色の濃さを上げた部分が完全に
A/D変換器のダイナミックレンジオーバーとなり、色
つぶれを起こし、色の濃さが急激に変わってしまう、と
いう問題があった。
【0005】本発明は、カラー調整(色の濃さ調整)を
ディジタル信号処理により、容易、かつ、確実に行うこ
とのできる色差入力信号の色補正回路を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力した2種
類のアナログの色差信号をそれぞれディジタルの色差信
号に変換するA/D変換器と、これらのA/D変換器で
変換されたそれぞれの色差信号について正・負の極性を
判定し、この判定したいずれか一方の極性のデータを入
力した色差信号の振幅レベルとして出力する色差信号用
極性判定部と、これらの色差信号用極性判定部から出力
した色データに基づいてカラーレベルを演算し出力する
カラーレベル検出回路と、このカラーレベル検出回路の
カラーレベルデータと入力色信号データとをアドレスと
して有する補正カーブを予め設定されて記憶された複数
の補正カーブから選択し、この選択された補正カーブに
基づき入力色信号の振幅の増幅をディジタル的に制御す
る補正カーブデータメモリ部とからなることを特徴とす
る色差入力信号の色補正回路である。
【0007】A/D変換器は、入力した2種類のアナロ
グの色差信号R−Y,B−Yをそれぞれ8ビットのディ
ジタルの色差信号に変換するように構成され、色差信号
用極性判定部は、色差信号の振幅レベルを最大レベル2
55ステップとしたときのセンターより大きい信号を2
55レベルへ、小さい信号を0レベルへ変換して出力す
る2値変換用メモリと、正極性の入力色データからセン
ターステップを差し引く正極性演算部と、センターステ
ップから負極性の入力色データを差し引く負極性演算部
と、前記2値変換用メモリの出力により正極性演算部と
負極性演算部のいずれかのデータを切換え出力する切換
え部とからなり、カラーレベル検出回路は、色差信号用
極性判定部から出力した色データR−Y,B−Yに基づ
いてカラーレベル√{(R−Y)2+(B−Y)2}を演
算し、181種類の制御信号を出力するするように構成
され、補正カーブデータメモリ部は、カラーレベル検出
回路のカラーレベルデータと入力色信号データとをアド
レスとして有する181段階の補正カーブを記憶するよ
うに構成される。特に、カラーを上げるときに、入力さ
れた色の画素毎にダイナミックに適応カーブを選択し、
この補正カーブに基づき入力色信号の振幅の増幅をディ
ジタル的に制御するようにしたので、高い色飽和レベル
での色つぶれのない又はあっても極めて少ない補正がで
きる。
【0008】また、色の濃さを下げる場合のアナログ制
御と色の濃さを上げる場合のディジタル制御とを切り換
えるためのそれぞれの信号を出力する他に、nビットの
任意調整用のアドレスを出力するように構成されたゲイ
ン制御部を設けることにより、カラーレベル検出回路
は、入力色信号に基づき画素毎にカラーレベルを検出し
て補正出力するとともに、ゲイン制御部からの操作信号
により画素毎に任意に補正量を選択して補正出力するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】一般的に、図4に示すような色飽
和の非常に強い信号が入力することはまれであり、映画
等の色の薄い画像をきれいに再現するために、ある程度
カラーレベルを上げることのできる回路構成が必要であ
る。本発明の基本的考え方は、色の濃さを上げる場合
は、入力のアナログレンジは、ダイナミックレンジの最
大値まで確保し、カラー調整をA/D変換後にディジタ
ル補正により、簡易的に、かつ、色つぶれの目立たない
ように行うものである。色の濃さを下げる場合は、アナ
ログ調整回路でもよいし、また、ディジタル補正により
行ってもよい。
【0010】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。図1において、10は、輝度信号(Y)入力端
子、11は、赤色差信号(R−Y)入力端子、12は、
青色差信号(B−Y)入力端子で、これらにより3チャ
ンネル構成となっている。
【0011】前記輝度信号入力端子10は、Y調整用ア
ナログアンプ14、Y用A/D変換器18を介してY信
号出力端子31に接続されている。このY部分は、本発
明のカラー調整には直接関連のない部分であるので、以
下の説明を省略する。
【0012】前記赤色差信号入力端子11に接続された
R−Y調整用アナログアンプ15と青色差信号入力端子
12に接続されたB−Y調整用アナログアンプ16は、
色の濃さを下げる場合の色差信号用アナログ色調整部1
7を構成している。前記R−Y調整用アナログアンプ1
5とB−Y調整用アナログアンプ16は、それぞれダイ
ナミックレンジに合わせてA/D変換するためのR−Y
用A/D変換器19とB−Y用A/D変換器20に接続
されている。
【0013】前記R−Y用A/D変換器19は、色差信
号用極性判定部23のR−Y用極性判定回路21と補正
カーブデータメモリ部27のR−Y用補正カーブメモリ
25に接続され、同様に、前記B−Y用A/D変換器2
0は、色差信号用極性判定部23のB−Y用極性判定回
路22と補正カーブデータメモリ部27のB−Y用補正
カーブメモリ26に接続されている。前記R−Y用極性
判定回路21とB−Y用極性判定回路22は、それぞれ
図2に示すように、正極性演算部34、負極性演算部3
5、2値変換用メモリ37及び切換え部36からなるも
のである。これらのR−Y用極性判定回路21とB−Y
用極性判定回路22は、それぞれ現在のカラーレベル
(色の濃さ又は色飽和度がどの程度か)を判定するため
のカラーレベル検出回路24に接続されている。
【0014】13は、キー入力によりカラーレベルを調
整するための色操作信号入力端子で、この色操作信号入
力端子13は、ゲイン制御部30のアナログゲイン及び
任意ゲイン制御用MPU28に接続され、このアナログ
ゲイン及び任意ゲイン制御用MPU28は、アナログゲ
イン制御のため、D/A変換器29を介して前記R−Y
調整用アナログアンプ15とB−Y調整用アナログアン
プ16に接続されている。
【0015】また、前記アナログゲイン及び任意ゲイン
制御用MPU28と前記カラーレベル検出回路24は、
前記補正カーブデータメモリ部27のR−Y用補正カー
ブメモリ25とB−Y用補正カーブメモリ26に接続さ
れている。このうち、前記アナログゲイン及び任意ゲイ
ン制御用MPU28からは、任意ゲイン制御のためのア
ドレスが送られ、前記カラーレベル検出回路24から
は、入力色信号に対応した補正カーブを選択するための
アドレス信号が送られてくる。
【0016】前記R−Y用補正カーブメモリ25とB−
Y用補正カーブメモリ26は、図3に示すように、アナ
ログゲイン及び任意ゲイン制御用MPU28からの任意
に色調節するための色調節データを選択するnビットの
アドレス信号と、カラーレベル検出回路24からの入力
色信号に対応した色レベルデータ(例えば、181段
階)の補正用カーブを選択するためのアドレス信号と、
R−Y用A/D変換器19、B−Y用A/D変換器20
からの入力色信号(映像データ)とが入力する。これら
のR−Y用補正カーブメモリ25とB−Y用補正カーブ
メモリ26には、それぞれ図5(a)に示すような18
1通りの補正カーブと、n個の任意調整用の補正カーブ
が記憶されており、補正後の色信号(映像データ)がR
−Y信号出力端子32とB−Y信号出力端子33に出力
する。
【0017】以上のような構成による作用を説明する。
赤色差信号入力端子11と青色差信号入力端子12にそ
れぞれ入力したR−Y色差信号とB−Y色差信号は、色
差信号用アナログ色調整部17のR−Y調整用アナログ
アンプ15とB−Y調整用アナログアンプ16に送られ
る。色操作信号入力端子13には、キー入力により、色
の濃さを上げるか又は下げるかの任意の操作信号を入力
する。この操作信号は、色の濃さを上げるときは、ゲイ
ン制御部30のアナログゲイン及び任意ゲイン制御用M
PU28からディジタル制御信号が補正カーブデータメ
モリ部27のR−Y用補正カーブメモリ25とB−Y用
補正カーブメモリ26に出力する。また、色の濃さを下
げるときには、アナログゲイン及び任意ゲイン制御用M
PU28からD/A変換器29を経てアナログ制御信号
が前記色差信号用アナログ色調整部17のR−Y調整用
アナログアンプ15とB−Y調整用アナログアンプ16
に送られる。
【0018】色の濃さを上げるときには、赤色差信号入
力端子11と青色差信号入力端子12に入力したR−Y
色差信号とB−Y色差信号が色差信号用アナログ色調整
部17のR−Y調整用アナログアンプ15とB−Y調整
用アナログアンプ16を経てR−Y用A/D変換器19
とB−Y用A/D変換器20へ送られる。このR−Y用
A/D変換器19とB−Y用A/D変換器20では、ダ
イナミックレンジに合わせてA/D変換する。A/D変
換された色差信号は、補正カーブデータメモリ部27の
R−Y用補正カーブメモリ25とB−Y用補正カーブメ
モリ26へ送られるとともに、色差信号用極性判定部2
3のR−Y用極性判定回路21とB−Y用極性判定回路
22へ送られて信号の極性判定が行われ、それに応じて
カラーレベル検出回路24で現在のカラーレベル(色の
濃さ又は色飽和度がどの程度か)を判定する。その後、
8ビットの入力を持つ補正カーブデータメモリ部27の
R−Y用補正カーブメモリ25とB−Y用補正カーブメ
モリ26に入力され、予め設定された波形データに基づ
いてダイナミックに色信号が補正される。前記R−Y用
補正カーブメモリ25とB−Y用補正カーブメモリ26
のデータを多数持つことにより、カラー調整(色の濃さ
の調整)が可能になる。
【0019】以上のディジタルによる制御の作用を図2
以下に基づき詳細に説明する。色の濃さを上げるときに
は、赤色差信号入力端子11と青色差信号入力端子12
にそれぞれ入力したR−Y色差信号とB−Y色差信号
は、色差信号用アナログ色調整部17のR−Y調整用ア
ナログアンプ15とB−Y調整用アナログアンプ16を
経てR−Y用A/D変換器19とB−Y用A/D変換器
20へ送られ、ここで、ダイナミックレンジに合わせて
A/D変換される。R−Y用A/D変換器19とB−Y
用A/D変換器20からの色差信号は、+又は−の極性
を有する信号であり、この色差信号は、振幅レベルによ
ってその画素のカラーレベルを判断するために、R−Y
用極性判定回路21とB−Y用極性判定回路22でR−
Y色差信号とB−Y色差信号ともに、128ステップを
中心とした振幅レベルに変換しなければならない。
【0020】このR−Y用極性判定回路21とB−Y用
極性判定回路22の詳細を示す図2において、R−Y用
A/D変換器19、B−Y用A/D変換器20から入力
された8ビットの色信号は、それぞれの2値変換用メモ
リ37のLUT(LookUp Table)にてセン
ター128(80h)より大きい信号は、255(FF
h)へ、また、センター128(80h)より小さい信
号は、0(00h)へ2値表現に変換されて出力され
る。この8ビットの出力のうち、いずれか1ビット分が
それぞれの切換え部36の切換制御として使用される。
【0021】正極性演算部34と負極性演算部35で
は、それぞれ入力された色データが正極性の場合の演算
(データ−128(80h))と負極性の場合の演算
(128(80h)−データ)とが同時に行われてお
り、そのいずれかのデータを使用するかを2値変換用メ
モリ37のLUT出力によって切換えられる。即ち、1
28(80h)より大きい信号のときは、正極性演算部
34による正極性の場合の演算結果(データ−128
(80h))が出力され、また、128(80h)より
小さい信号のときは、負極性演算部35による負極性の
場合の演算(128(80h)−データ)が出力され
る。これによって、切換え部36の出力は、入力された
色信号の絶対値(振幅値)として出力される。この図2
に示す回路は、R−Y用極性判定回路21とB−Y用極
性判定回路22で同一回路が2個使用され、それぞれ絶
対値に変換して出力する。
【0022】前記R−Y用極性判定回路21とB−Y用
極性判定回路22から出力されたカラーデータは、カラ
ーレベル検出回路24へ送られ、カラーレベルの検出が
行われる。一般に、最も簡単なカラーレベルの検出は、
√(|R−Y|2+|B−Y|2)で表現される。ここ
で、|R−Y|と|B−Y|は、それぞれR−Y用極性
判定回路21とB−Y用極性判定回路22から出力され
ているので、これらから√{(R−Y)2+(B−
Y)2}を演算して出力する。色データの最大値は、1
28(80h)であるため、√(1282+1282)=
181(B5h)を最大値とした181段階のデータが
補正カーブ選択用のアドレス信号として出力される。
【0023】R−Y用補正カーブメモリ25とB−Y用
補正カーブメモリ26では、色の補正・調整が行われ
る。これらのR−Y用補正カーブメモリ25とB−Y用
補正カーブメモリ26は、図3に示すように、R−Y用
A/D変換器19とB−Y用A/D変換器20からの入
力色信号(映像データ)8ビットと、R−Y用極性判定
回路21とB−Y用極性判定回路22から出力されてい
る8ビット(256段階中181段階を使用)と、アナ
ログゲイン及び任意ゲイン制御用MPU28から出力さ
れる任意調整データ分nビットとの合計8+8+nビッ
トの入力をアドレス信号として持つROMが使用され、
図5(a)に示すような補正カーブが予め作成されて、
記憶されている。
【0024】入力した映像信号は、色の濃さ信号に応じ
たアドレス信号によって、例えば、色の薄い画素は、図
5(a)の傾きの中の急なカーブが選択され、色信号の
振幅が増幅される。また、色の濃い画素は、図5(a)
の傾きの中の緩やかなカーブ又は点線で示す補正なし直
線が選択され、色信号の振幅がわずかに増幅されるか、
全く補正されない。画素単位で色の濃さに応じてダイナ
ミックに181個のカーブを変えることにより、視覚
上、図5(b)のような補正が色信号に加えられる。言
い替えれば、色信号は、ドット毎に図5(a)に示すカ
ーブが選択されるが、視覚的には、図5(b)のような
カーブとなる。
【0025】図5(b)において、補正カーブデータメ
モリ部27のR−Y用補正カーブメモリ25とB−Y用
補正カーブメモリ26のLUT内のカーブの数を変えた
り、特性を変えたりしたものをさらに多数具備し、色操
作信号入力端子13から色の濃さを上げるための任意の
操作信号を入力し、アナログゲイン及び任意ゲイン制御
用MPU28から制御信号を送ることにより、カラー補
正量(カラー調整量)は、ユーザーの要望により任意に
切換えられる。即ち、補正カーブデータメモリ部27の
R−Y用補正カーブメモリ25とB−Y用補正カーブメ
モリ26のLUT内には、アナログゲイン及び任意ゲイ
ン制御用MPU28から出力される任意調整データ分n
ビットに対応したn個の補正カーブをさらに記憶してお
くことにより、カラー補正量(カラー調整量)は、ユー
ザーの要望により任意に切換えられる。以上のようにし
て、色の濃さを上げる場合は、画素毎にディジタル補正
が行なわれるので、補正による高い色飽和レベルでの色
つぶれが防止される。
【0026】つぎに、色操作信号入力端子13から色の
濃さを下げるための任意の操作信号が入力すると、D/
A変換器29でアナログ信号に変換されて色差信号用ア
ナログ色調整部17のR−Y調整用アナログアンプ15
とB−Y調整用アナログアンプ16に送られ、ここで色
の濃さを下げるためのアナログ調整が行われる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、色の濃さ
を上げる場合に、画素毎にディジタル補正が行なわれる
ので、補正による高い色飽和レベルでの色つぶれが防止
される。
【0028】請求項2記載の発明によれば、補正カーブ
データメモリ部は、カラーレベル検出回路のカラーレベ
ルデータと入力色信号データとをアドレスとして有する
181段階の補正カーブを記憶するように構成したの
で、色レベルが限りなく高くても、また、逆に限りなく
低くても、色補正をきめ細かく行うことができる。
【0029】請求項3記載の発明によれば、色の濃さを
上げる場合に、画素毎に色レベルを検出してディジタル
補正が加えられるので、補正による高い色飽和レベルで
の色つぶれをなくすことができる。
【0030】請求項4記載の発明によれば、色の濃さを
下げる場合には、振幅が下がるため問題にならないの
で、回路構成の簡単なアナログ制御とし、また、色の濃
さを上げる場合には、ディジタル制御とすることによ
り、回路構成がやや複雑になるが、補正による高い色飽
和レベルでの色つぶれを防止できる。
【0031】請求項5記載の発明によれば、ゲイン制御
部は、色の濃さを下げる場合のアナログ制御と色の濃さ
を上げる場合のディジタル制御とを切り換えるためのそ
れぞれの信号を出力する他に、nビットの任意調整用の
アドレスを出力するように構成し、補正カーブデータメ
モリ部は、入力色信号データとカラーレベル検出回路の
カラーレベルデータをその上位アドレスとして有する1
81段階の補正カーブと、ゲイン制御部からのさらにそ
の上位アドレスとして有するnビットの調整用カーブと
を記憶するように構成したので、任意にカラー調整をす
ることもできる。
【0032】請求項6記載の発明によれば、カラーレベ
ル検出回路は、入力色信号に基づき画素毎にカラーレベ
ルを検出して補正出力するとともに、ゲイン制御部から
の操作信号により画素毎に任意に補正量を選択して補正
出力するように構成したので、色の濃さを上げる場合
に、使用者が入力映像信号の種類や目的に応じて画素毎
に色レベルを検出してディジタル補正が加えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による色差入力信号の色補正回路の一実
施例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるR−Y用極性判定回路21とB−
Y用極性判定回路22の具体的ブロック図である。
【図3】図1におけるR−Y用補正カーブメモリ25と
B−Y用補正カーブメモリ26の具体的ブロック図であ
る。
【図4】8ビットの入力信号のカラーレベルを表す図
で、(a)は、Y(輝度信号成分)における最大輝度レ
ベルの特性図、(b)は、B−Y(青色差信号成分)に
おける最大輝度レベルの特性図、(c)は、R−Y(赤
色差信号成分)における最大輝度レベルの特性図であ
る。
【図5】(a)は、図1におけるR−Y用補正カーブメ
モリ25とB−Y用補正カーブメモリ26に記憶されて
いる補正カーブを示す図で、(b)は、(a)に示す補
正カーブによる色補正後の視覚上のカーブを示す図であ
る。
【符号の説明】
10…輝度信号入力端子、11…赤色差信号入力端子、
12…青色差信号入力端子、13…色操作信号入力端
子、14…Y調整用アナログアンプ、15…R−Y調整
用アナログアンプ、16…B−Y調整用アナログアン
プ、17…色差信号用アナログ色調整部、18…Y用A
/D変換器、19…R−Y用A/D変換器、20…B−
Y用A/D変換器、21…R−Y用極性判定回路、22
…B−Y用極性判定回路、23…色差信号用極性判定
部、24…カラーレベル検出回路、25…R−Y用補正
カーブメモリ、26…B−Y用補正カーブメモリ、27
…補正カーブデータメモリ部、28…アナログゲイン及
び任意ゲイン制御用MPU、29…D/A変換器、30
…ゲイン制御部、31…Y信号出力端子、32…R−Y
信号出力端子、33…B−Y信号出力端子、34…正極
性演算部、35…負極性演算部、36…切換え部、37
…2値変換用メモリ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した2種類のアナログの色差信号を
    それぞれディジタルの色差信号に変換するA/D変換器
    と、これらのA/D変換器で変換されたそれぞれの色差
    信号について正・負の極性を判定し、この判定したいず
    れか一方の極性のデータを入力した色差信号の振幅レベ
    ルとして出力する色差信号用極性判定部と、これらの色
    差信号用極性判定部から出力した色データに基づいてカ
    ラーレベルを演算し出力するカラーレベル検出回路と、
    このカラーレベル検出回路のカラーレベルデータと入力
    色信号データとをアドレスとして有する補正カーブを予
    め設定されて記憶された複数の補正カーブから選択し、
    この選択された補正カーブに基づき入力色信号の振幅の
    増幅をディジタル的に制御する補正カーブデータメモリ
    部とからなることを特徴とする色差入力信号の色補正回
    路。
  2. 【請求項2】 A/D変換器は、入力した2種類のアナ
    ログの色差信号R−Y,B−Yをそれぞれ8ビットのデ
    ィジタルの色差信号に変換するように構成され、色差信
    号用極性判定部は、色差信号の振幅レベルを最大レベル
    255ステップとしたときのセンターより大きい信号を
    255レベルへ、小さい信号を0レベルへ変換して出力
    する2値変換用メモリと、正極性の入力色データからセ
    ンターステップを差し引く正極性演算部と、センタース
    テップから負極性の入力色データを差し引く負極性演算
    部と、前記2値変換用メモリの出力により正極性演算部
    と負極性演算部のいずれかのデータを切換え出力する切
    換え部とからなり、カラーレベル検出回路は、色差信号
    用極性判定部から出力した色データR−Y,B−Yに基
    づいてカラーレベル√{(R−Y)2+(B−Y)2}を
    演算し、181種類の制御信号を出力するように構成さ
    れ、補正カーブデータメモリ部は、カラーレベル検出回
    路のカラーレベルデータと入力色信号データとをアドレ
    スとして有する181段階の補正カーブを記憶するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の色差
    入力信号の色補正回路。
  3. 【請求項3】 補正カーブデータメモリ部は、その上位
    アドレスを181通りの色の濃さデータとして使用し、
    このデータにより、入力された色の画素毎にダイナミッ
    クに適応カーブを選択し、かつ、補正出力するように構
    成したことを特徴とする請求項2記載の色差入力信号の
    色補正回路。
  4. 【請求項4】 色の濃さを下げる場合のアナログ制御と
    色の濃さを上げる場合のディジタル制御とを切り換える
    ためのそれぞれの信号を出力するゲイン制御部と、この
    ゲイン制御部からの制御により入力した2種類のアナロ
    グの色差信号の色の濃さを下げる場合におけるアナログ
    制御するための色差信号用アナログ色調整部と、この色
    差信号用アナログ色調整部に接続され、入力した2種類
    のアナログの色差信号をそれぞれディジタルの色差信号
    に変換するA/D変換器と、これらのA/D変換器で変
    換されたそれぞれの色差信号について正・負の極性を判
    定し、この判定したいずれか一方の極性のデータを入力
    した色差信号の振幅レベルとして出力する色差信号用極
    性判定部と、これらの色差信号用極性判定部から出力し
    た色データに基づいてカラーレベルを演算し出力するカ
    ラーレベル検出回路と、前記ゲイン制御部からの色調整
    データとカラーレベル検出回路のカラーレベルデータと
    入力色信号データとをアドレスとして有する補正カーブ
    を予め設定されて記憶された複数の補正カーブから選択
    し、この選択された補正カーブに基づき入力色信号の振
    幅の増幅をディジタル的に制御する補正カーブデータメ
    モリ部とからなることを特徴とする色差入力信号の色補
    正回路。
  5. 【請求項5】 ゲイン制御部は、色の濃さを下げる場合
    のアナログ制御と色の濃さを上げる場合のディジタル制
    御とを切り換えるためのそれぞれの信号を出力する他
    に、nビットの任意調整用のアドレスを出力するように
    構成され、A/D変換器は、入力した2種類のアナログ
    の色差信号R−Y,B−Yをそれぞれ8ビットのディジ
    タルの色差信号に変換するように構成され、色差信号用
    極性判定部は、色差信号の振幅レベルを最大レベル25
    5ステップとしたときのセンターより大きい信号を25
    5レベルへ、小さい信号を0レベルへ変換して出力する
    2値変換用メモリと、正極性の入力色データからセンタ
    ーステップを差し引く正極性演算部と、センターステッ
    プから負極性の入力色データを差し引く負極性演算部
    と、前記2値変換用メモリの出力により正極性演算部と
    負極性演算部のいずれかのデータを切換え出力する切換
    え部とからなり、カラーレベル検出回路は、色差信号用
    極性判定部から出力した色データR−Y,B−Yに基づ
    いてカラーレベル√{(R−Y)2+(B−Y)2}を演
    算し、181種類の制御信号を出力するするように構成
    され、補正カーブデータメモリ部は、入力色信号データ
    とカラーレベル検出回路のカラーレベルデータをその上
    位アドレスとして有する181段階の補正カーブと、ゲ
    イン制御部からのさらにその上位アドレスとして有する
    nビットの調整用カーブとを記憶するように構成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の色差入力信号の色
    補正回路。
  6. 【請求項6】 カラーレベル検出回路は、入力色信号に
    基づき画素毎にカラーレベルを検出して補正出力すると
    ともに、ゲイン制御部からの操作信号により画素毎に任
    意に補正量を選択して補正出力するように構成したこと
    を特徴とする請求項5記載の色差入力信号の色補正回
    路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040009885A (ko) * 2002-07-26 2004-01-31 삼성전자주식회사 디지털방송신호의 화질을 조정할 수 있는 영상표시장치 및그의 디지털방송신호에 대한 화질조정방법
US7605871B2 (en) 2005-01-20 2009-10-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Video signal processing apparatus and video signal processing method
US8072545B2 (en) 2006-09-19 2011-12-06 Funai Electric Co., Ltd. Television and image display device in which color saturation can be adjusted
CN108600722A (zh) * 2018-06-21 2018-09-28 深圳市嘉利达专显科技有限公司 一种用于色彩管理显示器的色域校正装置与方法

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