JP2002091370A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2002091370A
JP2002091370A JP2000277783A JP2000277783A JP2002091370A JP 2002091370 A JP2002091370 A JP 2002091370A JP 2000277783 A JP2000277783 A JP 2000277783A JP 2000277783 A JP2000277783 A JP 2000277783A JP 2002091370 A JP2002091370 A JP 2002091370A
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signal
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JP2000277783A
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Yoshio Seki
喜夫 関
Tomohisa Tagami
知久 田上
Hideaki Yamauchi
秀昭 山内
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル的に限られた量子化ビット数の中で
逆ガンマ補正処理を行なうと、低輝度での実質的な量子
化ビット数が不足し、緩やかな階調変化が表現できず、
階段状の変化、いわゆる疑似輪郭が検知されるという課
題があった。 【解決手段】 入力アナログ映像信号をデジタル信号に
変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力
信号に対してCRT逆ガンマ補正を行なう逆ガンマ手段
と、逆ガンマ手段の出力信号を表示するディスプレイガ
ンマ特性がリニア、または、ほぼリニアなディスプレイ
手段と、前記A/D変換手段の出力信号から最大値を検
出する最大値検出手段と、前記最大値検出手段の出力信
号にしたがって前記逆ガンマ手段の入出力特性とディス
プレイ手段の発光量を制御する制御手段とを備えること
で、入力信号の持つ明るさ情報を保持しつつ、画像の中
間域から低輝度部分での階調表現力を向上し、疑似輪郭
の発生を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使用するディスプレ
イのガンマ特性がリニア、または、ほぼリニアなディス
プレイに対して、デジタル的に限られた量子化ビット精
度の中でCRT逆ガンマ補正を行なって画像を表示する
場合に、量子化ビット不足に伴い発生する疑似輪郭を軽
減する画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビ信号などの画像信号はCR
Tへの表示を前提として、予め送像側においてガンマ補
正と呼ばれる非線型処理を施されている。したがって、
このような画像信号をデジタルマイクロミラーデバイス
(DMD)を用いたディスプレイやプラズマディスプレ
イ(PDP)のような、ディスプレイガンマ特性がリニ
ア、または、ほぼリニアであるディスプレイに表示する
場合には、図12に示すような入出力特性による逆ガン
マ補正処理が必要となる。
【0003】このような逆ガンマ補正処理を、デジタル
的に限られた量子化ビット、例えば入出力8ビットで行
なった場合の入出力特性の低輝度部分拡大図を図13に
示す。図13は図12の点線囲みの部分を拡大したもの
である。
【0004】この時、低輝度部分での入力信号と等化量
子化ビット数の関係は図14に示すようになっている。
ここで言う等化量子化ビット数とは、出力信号レベルが
1変化する為に、入力信号レベルがいくら変化する必要
があるかに基づいて求めたものである。例えば、入力信
号レベルが2変化して初めて出力信号レベルが1変化す
る場合には、8−log22=7となり、等化量子化ビ
ット数は7ビットとなり、同様に、入力レベルが4変化
して初めて出力信号レベルが1変化する場合は6ビット
となる。図14に示すように、等化量子化ビット数は中
間調から徐々に小さくなり、低輝度においては5〜6ビ
ットとなっており、8ビットよりも少なくなっている。
一般的に量子化ビット数が6ビット以下になると、疑似
輪郭が顕著に検知される。
【0005】このような低輝度での量子化ビット数不足
を軽減する従来の画像表示装置としては、特開平10−
153983号公報に記載されたものが知られている。
【0006】図15に従来の画像表示装置の構成を示
す。図15において、102は第1の非線形変換手段、
103は第2の非線形変換手段、104は選択手段、1
05は入力信号の値に対してほぼ比例する発光輝度を有
する表示装置であるプラズマディスプレイ、106は表
示画素位置および表示フィールドの偶奇によって1また
は0の選択信号を発生する選択制御手段、101は映像
信号入力端子である。
【0007】以上のように構成された従来の画像表示装
置において、第1の非線形変換手段および第2の非線形
変換手段の入出力特性は、例えば、図16のそれぞれ
(a)または(b)のような特性となる。選択手段10
4は、選択制御手段106において生成される画素の水
平位置またはライン位置またはフィールド毎に反転する
制御信号にしたがって、図16の(a)および(b)の
特性により非線形変換を施された信号を選択する。その
結果、図16に示す(a)と(b)の特性を平均化した
(c)で示す特性、すなわち、CRT逆ガンマ補正特性
と等価な特性となって、ディスプレイ105を通して知
覚されるようになる。こうすることで図16に示すX0
以下の部分では、振幅方向に従来の逆ガンマ特性の2倍
の特性で非線形処理を行うことができ、低輝度での量子
化ビット数不足を軽減することができる。
【0008】また、低輝度での量子化ビット数不足を軽
減する従来の他の画像表示装置としては、特開平11−
272228号公報に記載されたものが知られている。
【0009】図17に従来の画像表示装置の他の構成を
示す。図17において、115は増幅器、116は増幅
器115において増幅されたアナログ映像信号をMビッ
トのデジタル映像入力信号117に変換するA/D変換
器、112は少なくとも1フィールド分のデジタル映像
入力信号117を受けて入力映像信号から表示の明るさ
を検出する明るさ検出部、113はデジタル映像入力信
号117を受けて表示画面114を駆動するための駆動
信号119を生成する駆動制御部、114は表示画面で
ある。
【0010】このように構成された従来の画像表示装置
において、明るさ検出部112は1フィールド分のデジ
タル映像入力信号117を受け、同じ値の階調データが
何回現れたかを計数することによって、表示画面114
の明るさを検出し、例えば明るい画面(明画面)と暗い
画面(暗画面)の2種類に分類する。
【0011】図18に明画面時と暗画面時の入力データ
値と画面114に表示される輝度との関係を示す。Aお
よびBはそれぞれ暗画面時および明画面時の特性であ
る。
【0012】図18に示すように、明画面時では、デジ
タル映像入力信号117の2M階調の全輝度範囲が2N
階調数(段階数)となるように駆動制御部113で駆動
信号119が生成される。一方、暗画面時では、前記2
M階調のうちの特定輝度範囲(0〜a)が2Nの階調数
(段階数)となるように駆動制御部113で駆動信号1
19が生成される。このようにすることで、暗画面時に
特定輝度範囲を2N階調で表現することができ、低輝度
での量子化ビット数不足を軽減する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、デジタル的に限られた量子化ビット数の中で逆ガン
マ補正処理を行なうと、低輝度での実質的な量子化ビッ
ト数が不足してしまう。その結果、緩やかな階調変化が
表現できず、階段状の変化となる、いわゆる疑似輪郭、
と言われる画質劣化が生じるという課題があった。
【0014】このような階調表示特性の低下を補う技術
として、例えばディザや誤差拡散として知られる手法に
より、表示可能な階調レベルを疑似的に増加しようとい
う試みは公知であるが、この方法では、ノイズが付加さ
れ、特に静止画部分ではざらざらとしたノイズが現信号
に付加された印象を与え、画質に対する評価を低下させ
る要因となっていた。
【0015】また、図15に示す従来の画像表示装置で
は、時間方向に平均化することで所望のCRTガンマ特
性で画像表示を行なう構成となっており、静止画におい
ては時間平均されて所望の特性となるとともに量子化ビ
ット数の不足が軽減されるが、動画像においては相関の
無い画素情報間での平均となり所望の特性が得られず正
しい階調が表現できないという課題があった。
【0016】さらに、図17に示す他の従来の画像表示
装置では、暗画面時に特定輝度範囲を2N階調に割り当
てる結果、階調性は改善されるが、入力信号の持つ明る
さ情報が保持されずに表示されてしまうという課題があ
った。
【0017】本発明は、ディスプレイの持つディスプレ
イガンマがリニア、または、ほぼリニアなディスプレイ
にデジタル的に限られた量子化ビット精度の中でCRT
逆ガンマ補正を行なって画像を表示する場合に、ノイズ
を増加させることなく、また、静止画/動画の如何に関
わらず、入力映像信号の持つ明るさ情報を保ちながら、
量子化ビット不足に伴い発生する疑似輪郭を軽減して表
示する画像表示装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本願第1の発明の画像表示装置は、入力アナログ映
像信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前
記A/D変換手段の出力信号に対してCRT逆ガンマ補
正を行なう逆ガンマ手段と、逆ガンマ手段の出力信号を
表示するディスプレイガンマ特性がリニア、または、ほ
ぼリニアなディスプレイ手段と、前記A/D変換手段の
出力信号から最大値を検出する最大値検出手段と、前記
最大値検出手段の出力信号にしたがって前記逆ガンマ手
段の入出力特性とディスプレイ手段の発光量を制御する
制御手段とを備えたものである。
【0019】本願第2の発明の画像表示装置は、入力ア
ナログ映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換手
段と、前記A/D変換手段の出力信号に対してCRT逆
ガンマ補正を行なう逆ガンマ手段と、逆ガンマ手段の出
力信号を表示するディスプレイガンマ特性がリニア、ま
たは、ほぼリニアなディスプレイ手段と、前記A/D変
換手段の出力信号から最大値を検出する最大値検出手段
と、前記A/D変換手段の出力信号から最小値を検出す
る最小値検出手段と、前記最大値検出手段と前記最小値
検出手段の出力信号にしたがって前記逆ガンマ手段の入
出力特性を制御するガンマ特性制御手段と、入力映像信
号の平均信号レベルを検出するAPL検出手段と、前記
ガンマ特性制御手段の出力信号と前記APL手段の出力
信号にしたがってディスプレイ手段の発光量を制御する
ディスプレイ制御手段とを備えたものである。
【0020】本願第3の発明の画像表示装置は、入力ア
ナログ映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換手
段と、前記A/D変換手段の入力段に設けられた信号増
幅手段と、前記A/D変換手段の出力信号に対してCR
T逆ガンマ補正を行なう逆ガンマ手段と、逆ガンマ手段
の出力信号を表示するディスプレイガンマ特性がリニ
ア、または、ほぼリニアなディスプレイ手段と、前記A
/D変換手段の出力信号から最大値を検出する最大値検
出手段と、前記最大値検出手段の出力信号にしたがって
前記信号増幅手段とディスプレイ手段の発光量を制御す
る制御手段とを備えたものである。
【0021】本願第4の発明の画像表示装置は、入力ア
ナログ映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換手
段と、前記A/D変換手段の入力段に設けられた信号増
幅手段と、前記信号増幅手段の入力段に設けられた直流
再生手段と、前記A/D変換手段の出力信号に対してC
RT逆ガンマ補正を行なう逆ガンマ手段と、逆ガンマ手
段の出力信号を表示するディスプレイガンマ特性がリニ
ア、または、ほぼリニアなディスプレイ手段と、前記A
/D変換手段の出力信号から最大値を検出する最大値検
出手段と、前記A/D変換手段の出力信号から最小値を
検出する最小値検出手段と、入力映像信号の平均信号レ
ベルを検出するAPL検出手段と、前記最大値検出手段
の出力信号と前記最小値検出手段の出力信号とにしたが
って前記直流再生手段と前記振幅制御手段を制御する第
1制御手段と、前記APL検出手段の出力信号にしたが
ってディスプレイ手段の発光量を制御する第2制御手段
とを備えたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願第1の発明の実施の形
態について、図1から図3を用いて説明する。
【0023】(実施の形態1)図1は本願第1の発明の
画像表示装置の一実施の形態を示し、図1において、1
はA/D変換器、2はCRT逆ガンマ補正を行なう逆ガ
ンマ回路、3はディスプレイガンマがリニア、または、
ほぼリニアなディスプレイ、4はA/D変換器1の出力
信号の最大値を検出する最大値検出回路、5は最大値検
出回路4の出力信号にしたがって逆ガンマ回路2の入出
力特性とディスプレイ3の発光量を制御する制御回路、
6は映像信号入力端子である。
【0024】以下の説明においては、図1に示すよう
に、制御回路5が、最大値検出回路4の出力信号にした
がって逆ガンマ回路2の入出力特性を制御するガンマ特
性制御回路51と、ガンマ特性制御回路51の出力信号
にしたがってディスプレイ4の発光量を制御する光量制
御回路52により構成される場合について説明する。
【0025】以上のように構成された画像表示装置につ
いて、以下、その動作を述べる。
【0026】A/D変換器1は、入力端子6に到来する
アナログ映像信号を、例えば、8ビットの量子化ビット
精度でデジタル映像信号に変換する。
【0027】逆ガンマ回路2は、A/D変換器1の出力
信号に対して、例えば、図12で示した入出力特性によ
るCRT逆ガンマ補正処理を行ない、ディスプレイ3に
供給し、CRT逆ガンマ補正された映像信号を表示す
る。図12に示した特性は(数1)で示される特性であ
り、以下の説明ではこの特性に基づいて具体的説明を行
なう。Xは逆ガンマ回路2の入力信号レベル、Yは出力
信号レベルである。
【0028】
【数1】
【0029】最大値検出回路4はA/D変換器1の出力
であるデジタル映像信号から、例えば、1フィールド期
間における最大値を検出するように動作する。
【0030】最大値検出手段4が入力映像信号の最大値
を“255”と検出した場合には、ガンマ特性制御手段
51は、逆ガンマ回路2の入出力特性が、図2(a)と
なるように逆ガンマ回路2を制御する。これを通常状態
とする。この時、光量制御手段52は通常状態の発光量
となるように、ディスプレイ3を制御する。
【0031】次に、最大値検出回路4が入力映像信号の
最大値を“186”と検出した場合には、ガンマ特性制
御手段51は、逆ガンマ回路2の入出力特性が、図2
(b)となるように逆ガンマ回路2を制御する。図2
(b)の入出力特性は、図2(a)の入出力特性を振幅
方向に概略2倍(正確には255/128倍)したもの
である。この時、光量制御手段52は、逆ガンマ回路2
の入出力特性が振幅方向に通常状態の概略2倍となるよ
うに制御するためのガンマ制御回路51の出力信号にし
たがって、ディスプレイ4の発光量が通常状態の概略1
/2(正確には128/225)となるように、ディス
プレイ3を制御する。
【0032】また、最大値検出回路4が入力映像信号の
最大値を“136”と検出した場合には、ガンマ特性制
御手段51は、逆ガンマ回路2の入出力特性が、図2
(c)となるように逆ガンマ回路2を制御する。図2
(c)の入出力特性は、図2(a)の入出力特性を振幅
方向に概略4倍(正確には255/64倍)したもので
ある。この時、光量制御手段52は、逆ガンマ回路2の
入出力特性が振幅方向に通常状態の概略4倍となるよう
に制御するためのガンマ制御回路51の出力信号にした
がって、ディスプレイ4の発光量が通常状態の概略1/
4(正確には64/225)となるように、ディスプレ
イ3を制御する。
【0033】逆ガンマ回路2の逆ガンマ回路2の入出力
特性の制御係数Aと最大値検出回路4の出力信号MAX
とは以下のように関係づけることができる。
【0034】まず、逆ガンマ回路2の入出力特性は制御
係数Aを用いて(数2)のように表現できる。A=1の
場合が通常状態、すなわちMAX=255の状態であ
る。
【0035】
【数2】
【0036】MAXが255より小さくなると、ガンマ
特性制御回路51は逆ガンマ回路2の入力信号としてM
AXが入力されたときの出力レベルが255となるよう
に、制御係数Aを決定する。(数2)より制御係数Aは
(数3)となり、
【0037】
【数3】
【0038】(数3)において、Y=255、X=MA
Xを代入すると(数4)となり、最大値検出回路4の出
力信号MAXにしたがって、制御係数Aを決定する。
【0039】
【数4】
【0040】このように、ガンマ特性制御回路51は、
最大値検出回路4の出力信号値MAXにしたがって逆ガ
ンマ回路2の入出力特性が通常状態の入出力特性に対し
て振幅方向にA倍となるように逆ガンマ回路2を制御す
る。それとともに、光量制御回路52は、ガンマ特性制
御回路51の出力信号にしたがって、ディスプレイの発
光量が通常状態に対して逆ガンマ回路2の入出力特性の
変化分の逆比である1/A倍となるようにディスプレイ
3を制御する。
【0041】図3に逆ガンマ回路2の入出力特性が図2
に示す(a)〜(c)の場合のそれぞれについて、入力
信号レベルと等化量子化ビット数の関係を示す。
【0042】図3に示すように、逆ガンマ回路2の入出
力特性が図2(a)の通常状態の場合には、入力信号レ
ベルの70付近から等化量子化ビット数が7ビットを切
るようになり、50付近から6以下になる。それに対し
て、入出力特性が図2(b)となった場合には、等化量
子化ビット数が7ビットを切るのが35付近、6ビット
以下となるのが25付近である。さらに、入出力特性が
図2(c)となった場合には、等化量子化ビット数が7
ビットを切るのが20付近、6ビット以下となるのが1
5付近となる。
【0043】以上のように、本実施の形態では、入力信
号の最大値にしたがって逆ガンマ回路の入出力特性を制
御するとともに、ディスプレイの発光量を逆ガンマ回路
入出力特性の変化量の逆比となるように制御すること
で、入力信号の明るさ情報を保持しつつ、画像の中間域
から低輝度の部分の階調表現力を向上することができ
る。
【0044】次に、本願第2の発明の実施の形態につい
て、図4から図7を用いて説明する。
【0045】(実施の形態2)図4は本願第2の発明の
画像表示装置の一実施の形態を示し、図4において、1
はA/D変換器、3はディスプレイガンマがリニア、ま
たは、ほぼリニアなディスプレイ、4はA/D変換器1
の出力信号の最大値を検出する最大値検出回路、6は映
像信号入力端子、11はCRT逆ガンマ補正を行なう逆
ガンマ回路、12はA/D変換器1の出力信号の最小値
を検出する最小値検出回路、13は最大値検出回路4の
出力信号と最小値検出回路12の出力信号にしたがって
逆ガンマ回路11の入出力特性を制御するガンマ特性制
御回路、14は逆ガンマ回路11の出力信号の平均信号
レベル(以下APLと略す)を検出するAPL検出回
路、15はガンマ特性制御回路13とAPL検出回路1
4とにしたがってディスプレイ3の発光量を制御するデ
ィスプレイ制御回路である。
【0046】以下の説明においては、図4に示すよう
に、ディスプレイ制御回路15が、ガンマ特性制御前の
APL検出回路14の出力信号を保持するメモリ151
と、APL検出回路14とメモリ151の出力信号を比
較する比較器152と、ガンマ特性制御回路13と比較
器152の出力信号にしたがってディスプレイ3の発光
量を制御する光量制御回路153により構成される場合
について説明する。
【0047】以上のように構成された画像表示装置につ
いて、以下、その動作を述べる。
【0048】A/D変換器1は、入力端子6に到来する
映像信号を、例えば、8ビットの量子化ビット精度でデ
ジタル映像信号に変換し、逆ガンマ回路11に供給す
る。逆ガンマ回路11は、例えば、(数1)でその特性
が記述される、図12で示した入出力特性によるCRT
逆ガンマ補正処理を行ない、ディスプレイ3に供給し、
CRT逆ガンマ補正された映像信号を表示する。
【0049】最大値検出回路4、最小値検出回路12は
A/D変換器1の出力であるデジタル映像信号から、例
えば、1フィールド期間における最大値と最小値を検出
するようにそれぞれ動作する。
【0050】最大値検出手段4が入力映像信号の最大値
を“255”、最小値検出回路12が入力映像信号の最
小値を“0”と検出した場合には、ガンマ特性制御手段
13は、逆ガンマ回路11の入出力特性が、図5(a)
となるように逆ガンマ回路11を制御する。これを通常
状態とする。
【0051】この時、APL検出手段14は逆ガンマ回
路11の出力信号からAPLを検出し、メモリ151は
その値を記憶する。比較器152は、APL検出手段1
4の出力信号とメモリ151の出力信号を比較し、比較
結果を光量制御回路153に供給する。この場合、比較
結果としては、差が“0”との情報が供給される。
【0052】光量制御回路153は、ガンマ特性制御回
路13の出力信号から通常状態であることを検出し、こ
の場合、比較器152の出力結果に関わらず、通常状態
の発光量が得られるようにディスプレイ3を制御する。
【0053】次に、最大値検出回路4が入力映像信号の
最大値を“186”、最小値検出回路12が最小値を
“32”と検出した場合には、ガンマ特性制御手段13
は、逆ガンマ回路11の入出力特性が、図5(b)とな
るように逆ガンマ回路2を制御する。図5(b)の入出
力特性は、図5(a)の入出力特性を、最小値“32”
が入力された時の逆ガンマ回路11の出力が“0”、最
大値“186”が入力された時の逆ガンマ回路11の出
力が“255”となるようにしたものである。
【0054】この時、逆ガンマ回路2の入出力特性と振
幅方向の制御係数Bは、最大値検出回路4の出力信号M
AX、最小値検出回路12の出力信号MINとを用いて
それぞれ(数5)、(数6)となる。
【0055】
【数5】
【0056】
【数6】
【0057】このように、ガンマ特性制御回路13は、
最大値検出回路4の出力信号値MAXと最小値検出回路
12の出力信号値MINにしたがって逆ガンマ回路11
の入出力特性が(数5)で表される関係となるように制
御する。
【0058】図6に逆ガンマ回路11の入出力特性が図
5に示す(a)、(b)それぞれの場合について、入力
信号レベルと等化量子化ビット数の関係を示す。
【0059】図6に示すように、逆ガンマ回路11の入
出力特性が図5(a)の通常状態の場合には、入力信号
レベルの70付近から等化量子化ビット数が7ビットを
切るようになり、50付近から6以下になる。それに対
して、入出力特性が図5(b)となった場合には、等化
量子化ビット数が7ビットを切るのが35付近、6ビッ
ト以下となる部分はない。
【0060】以上のように逆ガンマ回路11の入出力特
性を制御した場合には、表示される明るさが特性制御前
と制御後で変化しないように、以下のようにディスプレ
イ制御回路15が動作する。
【0061】まず、APL検出回路14は、逆ガンマ回
路11の出力信号からAPLを検出し、メモリ151と
比較器152に供給する。メモリ151は、APL検出
回路14の出力信号であるAPL値をガンマ特性制御前
のAPLとして保持する。
【0062】比較器152は、メモリ151に保持され
たガンマ特性制御前のAPLと、APL検出回路14の
出力信号である現在のAPL値を比較し、例えば、その
比Cを光量制御回路153に供給する。
【0063】光量制御回路153は、ガンマ特性制御回
路13の出力信号からガンマ特性が通常状態に対して特
性制御が行なわれていることを検知し、比較器152の
出力信号Cにしたがって、ディスプレイ3の発光量がガ
ンマ特性制御前のAPLと制御後のAPLの比Cの逆比
となるように発光量を制御する。
【0064】以上のように、本実施の形態では、入力信
号の最大値と最小値にしたがって逆ガンマ回路の入出力
特性を制御するとともに、逆ガンマ回路出力をAPLを
検出し、ディスプレイの発光量をガンマ特性制御前後の
APL変化比の逆比となるように制御することで、入力
信号の明るさ情報を保持しつつ、画像の中間域から低輝
度の部分の階調表現力を向上することができる。
【0065】次に、本願第3の発明の実施の形態につい
て、図7から図9を用いて説明する。
【0066】(実施の形態3)図7は本願第3の発明の
画像表示装置の一実施の形態を示し、図7において、1
はA/D変換器、3はディスプレイガンマがリニア、ま
たは、ほぼリニアなディスプレイ、4はA/D変換器1
の出力信号の最大値を検出する最大値検出回路、7は映
像信号入力端子6に到来するアナログ映像信号を増幅す
るアンプ、8は比較値入力端子、9は最大値検出回路4
の出力信号と比較値入力端子8に供給される比較値にし
たがってアンプ7のゲインとディスプレイ3の発光量を
制御する制御回路、10はCRT逆ガンマ補正を行なう
逆ガンマ回路である。
【0067】以下の説明においては、図7に示すよう
に、制御回路9が、比較値入力端子8に供給される比較
値と最大値検出回路4の出力信号を比較する第1比較器
91と、第1比較器91の出力信号にしたがってアンプ
7のゲインを制御するゲイン制御回路92と、ゲイン制
御回路92の出力信号にしたがってディスプレイ3の発
光量を制御する光量制御回路93と、最大値検出回路4
の出力信号を保持するメモリ94と、入力アナログ映像
信号の最大値を検出する第2最大値検出回路95と、メ
モリ94の出力信号と第2最大値検出回路95の出力信
号を比較する比較回路96とにより構成される場合につ
いて説明する。
【0068】以上のように構成された画像表示装置につ
いて、以下、その動作を述べる。
【0069】A/D変換器1は、アンプ7により所定の
ゲインで増幅されたアナログ映像信号を、例えば、8ビ
ットの量子化ビット精度でデジタル映像信号に変換す
る。
【0070】逆ガンマ回路10は、A/D変換器1の出
力信号に対して、例えば、図12で示した入出力特性に
よるCRT逆ガンマ補正処理を行ない、ディスプレイ3
に供給し、CRT逆ガンマ補正された映像信号を表示す
る。
【0071】図8は8ビットの量子化ビット精度でA/
D変換する場合のA/D変換器1の動作を模式的に示し
たものである。
【0072】例えば、図8(a)に示すように、A/D
変換器1の入力ダイナミックレンジに対して、入力映像
信号の黒レベルがA/D入力のダイナミックレンジの下
限(Bottom)に、そして、映像信号の白レベルが
A/D入力ダイナミックレンジの上限(Top)となる
ようにアンプ2のゲインを設定してA/D変換器1にア
ナログ映像信号を入力し、比較値入力端子8には比較値
として“255”を入力する場合を考える。
【0073】この時、A/D変換器1は0〜255のデ
ジタル映像信号を出力する。したがって、最大値検出回
路4は、例えば、A/D変換器1の出力信号から1フィ
ールド期間での最大値を検出し、最大値=“255”を
検出する。
【0074】第1比較器91は、最大値検出回路4の出
力信号である“255”と比較値入力端子8に供給され
る比較値“255”とを比較し、一致していることを示
す信号をゲイン制御回路92に供給する。
【0075】ゲイン制御回路92は、第1比較器91出
力が“一致”であるため、アンプ2に対して現在のゲイ
ンを保持するように動作し、光量制御回路93は、ゲイ
ン制御回路92の出力が変化しない(現在のゲインを保
持する)為、現在の発光量を保持するようにディスプレ
イ3を制御する。この状態を通常状態とする。
【0076】次に、図8(b)に実線で示すように、入
力信号に明るい部分が無く、入力信号に含まれる最大値
が“128”である場合について、図7に示す画像表示
装置の動作を説明する。
【0077】この時、最大値検出回路4は、最大値=
“128”を検出する。
【0078】第1比較器91は、最大値検出回路4の出
力信号である“128”と比較値入力端子8に供給され
る比較値“255”とを比較し、例えば、その比である
“128/255”を出力信号としてゲイン制御回路6
2に供給する。
【0079】ゲイン制御回路92は、第1比較器91の
出力信号にしたがって通常状態に対してゲインが概略2
倍(正確には255/128倍)となるようにアンプ7
を制御する。この時、A/D変換器1の入力には図8
(b)の破線で示す形で入力されることになる。この場
合、9ビットの量子化ビット精度でA/D変換を行った
場合と等価なデジタル映像信号が得られる。
【0080】逆ガンマ回路10は、等価的に9ビット精
度を持ったA/D変換器1の出力信号に対してCRT逆
ガンマ補正を施し、ディスプレイ3に供給する。
【0081】図9にゲイン制御を行なった場合の逆ガン
マ回路10の入出力特性を示す。細線がゲイン制御前、
太線がゲイン制御後である。
【0082】光量制御回路93は、ゲイン制御回路92
の出力信号にしたがって、発光量がアンプ7のゲイン変
化比の逆比である概略1/2倍(正確には128/25
5倍)となるようにディスプレイ3を制御する。
【0083】次に、ゲイン制御後、ゲイン制御スタート
時の最大値を超える入力が再び入ってきた場合について
の動作について説明する。
【0084】メモリ94は、ゲイン制御回路92の出力
信号にしたがってゲイン制御スタート時の最大値検出回
路4の出力信号を保持する。第2最大値検出回路95
は、入力端子6に到来するアナログ入力映像信号からそ
の最大値を検出する。第2比較器96は、メモリ94の
出力信号と第2最大値検出回路95の出力信号を比較
し、第2最大値検出回路95の出力がメモリ94の出力
よりも大きくなった場合に、ゲイン制御回路92に対し
てゲイン制御を終了し、通常状態に復帰するように制御
信号を供給する。ゲイン制御回路92は、第2比較器9
6からの出力信号にしたがって通常状態に、すなわちゲ
インを初期値に戻すように動作する。
【0085】こうして、ゲイン制御状態から通常状態に
復帰する。
【0086】以上のように、本実施の形態では、入力信
号の最大値にしたがってA/D変換器入力段に設けたア
ンプのゲインを制御するとともに、ディスプレイの発光
量をゲイン変化比の逆比となるように制御することで、
入力信号の明るさ情報を保持しつつ、A/D変換時の量
子化ビット数を等価的にあげることができ、画像の中間
域から低輝度の部分の階調表現力を向上することができ
る。
【0087】最後に、本願第4の発明の実施の形態につ
いて、図10と図11を用いて説明する。
【0088】(実施の形態4)図10は本願第4の発明
の画像表示装置の一実施の形態を示し、図10におい
て、1はA/D変換器、3はディスプレイガンマがリニ
ア、または、ほぼリニアなディスプレイ、4はA/D変
換器1の出力信号の最大値を検出する最大値検出回路、
7は映像信号入力端子6に到来するアナログ映像信号を
増幅するアンプ、10はCRT逆ガンマ補正を行なう逆
ガンマ回路、20はA/D変換器1の出力信号の最小値
を検出する最小値検出回路、21は逆ガンマ回路10の
出力信号からAPLを検出するAPL検出回路、24は
入力端子6に到来するアナログ映像信号の直流成分を再
生する直流再生回路、22は入力映像信号の最大値と最
小値ならびに入力端子25と26に供給される比較値1
と比較値2にしたがってアンプ7と直流再生回路24を
制御する第1制御回路、23は第1制御回路22の出力
信号とAPL検出回路21の出力信号にしたがってディ
スプレイ3の発光量を制御する第2制御回路である。
【0089】以下の説明においては、図10に示すよう
に、第1制御回路22が、比較値1入力端子26に供給
される比較値1と最小値検出回路20の出力信号を比較
する第1比較器223と、比較値2入力端子25に供給
される比較値2と最大値検出回路4の出力信号を比較す
る第2比較器221と、第2比較器221の出力信号に
したがってアンプ7のゲインを制御するゲイン制御回路
222と、第1比較器223の出力信号にしたがって直
流再生回路24の直流再生レベルを制御するレベル制御
回路224と、最大値検出回路4と最小値検出回路20
の出力信号を保持するメモリ225と、入力アナログ映
像信号の最大値と最小値を検出する最大値/最小値検出
回路226と、メモリ225の出力信号と最大値/最小
値検出回路226の出力信号を比較する第4比較器22
7とにより構成され、第2制御回路23が、APL検出
回路21の出力信号を保持するメモリ231と、APL
検出回路21とメモリ231の出力信号を比較する第3
比較器232と、第1制御回路22と第3比較器232
の出力信号にしたがってディスプレイ3の発光量を制御
する光量制御回路233により構成される場合について
説明する。
【0090】以上のように構成された画像表示装置につ
いて、以下、その動作を述べる。
【0091】A/D変換器1は、アンプ7により所定の
ゲインで増幅されたアナログ映像信号を、例えば、8ビ
ットの量子化ビット精度でデジタル映像信号に変換す
る。
【0092】逆ガンマ回路10は、A/D変換器1の出
力信号に対して、例えば、図12で示した入出力特性に
よるCRT逆ガンマ補正処理を行ない、ディスプレイ3
に供給し、CRT逆ガンマ補正された映像信号を表示す
る。
【0093】図11は8ビットの量子化ビット精度でA
/D変換する場合のA/D変換器1の動作を模式的に示
したものである。
【0094】図11(a)に示すように、例えば、通常
状態では、A/D変換器1の入力ダイナミックレンジに
対して、入力映像信号の黒レベルがA/D入力のダイナ
ミックレンジの下限(Bottom)に、そして、映像
信号の白レベルがA/D入力ダイナミックレンジの上限
(Top)となるように直流再生回路24の直流再生レ
ベルとアンプ2のゲインを設定してA/D変換器1にア
ナログ映像信号を入力し、A/D変換器1は0〜255
のデジタル映像信号を出力する。
【0095】このとき、比較値1入力端子26には比較
値1として“0”を、比較値2入力端子25には比較値
2として“255”を入力する場合を考える。
【0096】最小値検出回路20は、例えば、A/D変
換器1の出力信号から1フィールド期間での最小値を検
出し、最小値=“0”を検出する。
【0097】第1比較器223は、最小値検出回路20
の出力信号である“0”と比較値1入力端子26に供給
される比較値1の“0”とを比較し、一致していること
を示す信号をレベル制御回路224に供給し、レベル制
御回路224は、第1比較器223出力信号が“一致”
であるため、直流再生回路24に対して現在の直流再生
レベルを保持するように動作する。
【0098】最大値検出回路4は、例えば、A/D変換
器1の出力信号から1フィールド期間での最大値を検出
し、最大値=“255”を検出する。
【0099】第2比較器221は、最大値検出回路4の
出力信号である“255”と比較値2入力端子25に供
給される比較値“255”とを比較し、一致しているこ
とを示す信号をゲイン制御回路222に供給し、ゲイン
制御回路222は、第2比較器221の出力信号が“一
致”であるため、アンプ2に対して現在のゲインを保持
するように動作する。
【0100】光量制御回路233は、レベル制御回路2
24とゲイン制御回路222の出力信号から直流再生レ
ベルとゲインが通常再生状態を保持していることを検知
し、現在の発光量を保持するようにディスプレイ3を制
御する。
【0101】次に、図11(b)に実線で示すように、
入力信号に含まれる最大値が“128”、最小値が“1
6”である場合について、図10に示す画像表示装置の
動作を説明する。
【0102】この時、最小値検出回路20は最小値=
“16”を、最大値検出回路4は最大値=“128”を
検出する。
【0103】第1比較器223は、最小値検出回路20
の出力信号の“16”と比較値1入力端子26に供給さ
れる比較値“0”とを比較し、例えば、その差である
“16”を出力信号としてレベル制御回路224に供給
する。
【0104】レベル制御回路224、第1比較器223
の出力信号にしたがって検出された最小値がA/D変換
器1入力の下限となるように直流再生回路24の直流再
生レベルを制御する。
【0105】第2比較器221は、最大値検出回路4の
出力信号である“128”と比較値入力端子8に供給さ
れる比較値“255”とを比較し、例えば、その比であ
る“128/255”を出力信号としてゲイン制御回路
222に供給する。
【0106】ゲイン制御回路222は、第2比較器22
1の出力信号にしたがって検出された最大値がA/D変
換器1入力の上限となるようにアンプ7のゲインを制御
する。
【0107】このとき、A/D変換器1の入力には図1
1(b)の破線で示す形で入力されることになる。この
場合、通常状態の112(=128−16)の階調レベ
ルを0〜255の階調レベルを用いてA/D変換するこ
とができ、9ビット以上の量子化ビット精度でA/D変
換を行った場合と等価なデジタル映像信号が得られる。
【0108】逆ガンマ回路10は、等価的に9ビット以
上の精度を持ったA/D変換器1の出力信号に対してC
RT逆ガンマ補正を施し、ディスプレイ3に供給する。
【0109】このようにA/D変換器1のダイナミック
レンジを有効活用できるようにレベル制御/ゲイン制御
した場合に、表示される明るさが制御前/後で変化しな
いように、以下のように第2制御回路23が動作する。
【0110】まず、APL検出回路21は、逆ガンマ回
路10の出力信号からAPLを検出し、メモリ231と
第3比較器232に供給する。メモリ231は、APL
検出回路21の出力信号であるAPL値をレベル制御お
よびゲイン制御前のAPLとして保持する。
【0111】第3比較器232は、メモリ231に保持
した制御前のAPLと、APL検出回路21の出力信号
である現在のAPL値を比較し、例えば、その比Dを光
量制御回路233に供給する。
【0112】光量制御回路233は、第1制御回路22
の出力信号からレベル制御あるいはゲイン制御が行なわ
れていることを検知し、第3比較器232の出力信号D
にしたがって、ディスプレイ3の発光量が制御前のAP
Lと制御後のAPLの比Dの逆比となるように発光量を
制御する。
【0113】次に、レベル制御後にレベル制御スタート
時の最小値を下回る入力が再び入ってきた場合、ならび
に、ゲイン制御後にゲイン制御スタート時の最大値を超
える入力が再び入ってきた場合についての動作について
説明する。
【0114】メモリ225は、レベル制御回路224お
よびゲイン制御回路222の出力信号にしたがって制御
スタート時の最小値検出回路20の出力信号および最大
値検出回路4の出力信号を保持する。最大値/最小値検
出回路226は、入力端子6に到来するアナログ入力映
像信号からその最大値と最小値を検出する。第4比較器
227は、メモリ225の出力信号と最大値/最小値検
出回路226の出力信号を比較し、メモリ225に保持
した最大値/最小値に対して最大値/最小値検出回路2
26の出力信号が最大値に対しては大きく、最小値に対
して小さくなった場合に、レベル制御回路224とゲイ
ン制御回路222に対してレベル制御およびゲイン制御
を終了し、通常状態に復帰するように制御信号を供給す
る。レベル制御回路224およびゲイン制御回路222
は、第4比較器227からの出力信号にしたがって通常
状態に、すなわち直流再生レベルとゲインを初期値に戻
すように動作する。こうして、レベル制御およびゲイン
制御状態から通常状態に復帰する。
【0115】以上のように、本実施の形態では、入力信
号の最小値にしたがってA/D変換器入力段に設けた直
流再生回路の直流再生レベルを制御し、入力信号の最大
値にしたがってA/D変換器入力段に設けたアンプのゲ
インを制御するとともに、制御前後でAPLが変化しな
いようにディスプレイの発光量を制御することで、入力
信号の明るさ情報を保持しつつ、A/D変換時の量子化
ビット数を等価的にあげることができ、画像の中間域か
ら低輝度の部分の階調表現力を向上することができる。
【0116】なお、以上の説明では、CRT逆ガンマ特
性についてγ=2.2の場合について実施の形態を説明
したが、これに限られるものではない。
【0117】また、APLをCRT逆ガンマ補正処理後
の信号より検出する構成例を示したが、CRT逆ガンマ
補正処理前の信号より検出する構成でも同様に実施可能
である。
【0118】さらに、A/D変換器入力のダイナミック
レンジに対して、黒レベルを下限、白レベルを上限して
入力する例を示したが、若干のマージンを持って入力す
る場合も、対応する形で比較値を供給することで同様の
効果が得られることは言うまでも無い。
【0119】
【発明の効果】以上のように本発明の画像表示装置によ
れば、ディスプレイのガンマ特性がリニア、または、ほ
ぼリニアなディスプレイに対して、デジタル的に限られ
た量子化ビット精度の中でCRT逆ガンマ補正を行なっ
て画像を表示する場合に、入力信号の持つ明るさ情報を
保持しつつ、実効的な量子化ビット数を増やすことがで
き、画像の中間域から低輝度部分で検知される疑似輪郭
を軽減することができるという顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1の発明の一実施の形態による画像表示
装置を示す構成図
【図2】本願第1の発明の一実施の形態による逆ガンマ
手段の入力信号に対する入出力特性の制御例を示す図
【図3】本願第1の発明の一実施の形態による逆ガンマ
手段の入出力特性と等化量子化ビット数の関係を示す図
【図4】本願第2の発明の一実施の形態による画像表示
装置を示す構成図
【図5】本願第2の発明の一実施の形態による逆ガンマ
手段の入力信号に対する入出力特性の制御例を示す図
【図6】本願第2の発明の一実施の形態による逆ガンマ
手段の入出力特性と等化量子化ビット数の関係を示す図
【図7】本願第3の発明の一実施の形態による画像表示
装置を示す構成図
【図8】本願第3の発明の一実施の形態によるA/D変
換手段おける入力信号に対する変換例を示す図
【図9】本願第3の発明の一実施の形態によるゲイン制
御と階調表現力の関係を示す図
【図10】本願第4の発明の一実施の形態による画像表
示装置を示す構成図
【図11】本願第4の発明の一実施の形態によるA/D
変換手段おける入力信号に対する変換例を示す図
【図12】CRT逆ガンマ補正処理の入出力特性を示す
【図13】8ビット量子化ビット精度でCRT逆ガンマ
補正処理を行なった場合の入出力特性を示す図
【図14】8ビット量子化ビット精度でCRT逆ガンマ
補正処理を行なった場合の低輝度での入力信号レベルと
等化量子化ビット数の関係を示す図
【図15】従来の画像表示装置を示す構成図
【図16】従来の画像表示装置の非線形処理手段の特性
を示す図
【図17】従来の他の画像表示装置を示す構成図
【図18】従来の他の画像表示装置の入力データと表示
輝度との関係の例を示す図
【符号の説明】
1 A/D変換器 2、10、11 逆ガンマ回路 3 ディスプレイ 4 最大値検出回路 5、9 制御回路 6 映像信号入力端子 8、25、26 比較値入力端子 12、20 最小値検出回路 13 ガンマ特性制御回路 14、21 APL検出回路 15 ディスプレイ制御回路 22 第1制御回路 23 第2制御回路 24 直流再生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 秀昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C058 AA11 AA18 BA07 BA13 BA33 BB04 BB11 5C080 AA05 AA18 BB05 DD03 EE29 FF09 GG08 GG09 JJ02 JJ04 JJ05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力アナログ映像信号をデジタル信号に
    変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力
    信号に対してCRT逆ガンマ補正を行なう逆ガンマ手段
    と、逆ガンマ手段の出力信号を表示するディスプレイガ
    ンマ特性がリニア、または、ほぼリニアなディスプレイ
    手段と、前記A/D変換手段の出力信号から最大値を検
    出する最大値検出手段と、前記最大値検出手段の出力信
    号にしたがって前記逆ガンマ手段の入出力特性とディス
    プレイ手段の発光量を制御する制御手段とを備え、前記
    制御手段が、入力映像信号の最大値入力時が逆ガンマ手
    段の出力範囲の上限あるいは上限近傍となるように前記
    逆ガンマ手段の入出力特性を制御するとともに、入出力
    特性の制御比に反比例して、ディスプレイ手段の発光量
    を制御することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記最大値検出手段の
    出力信号にしたがって前記逆ガンマ手段の入出力特性を
    制御するガンマ特性制御手段と、前記ガンマ特性制御手
    段の出力信号にしたがってディスプレイ手段の発光量を
    制御する光量制御手段とを備えることを特徴とする請求
    項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 入力アナログ映像信号をデジタル信号に
    変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力
    信号に対してCRT逆ガンマ補正を行なう逆ガンマ手段
    と、逆ガンマ手段の出力信号を表示するディスプレイガ
    ンマ特性がリニア、または、ほぼリニアなディスプレイ
    手段と、前記A/D変換手段の出力信号から最大値を検
    出する最大値検出手段と、前記A/D変換手段の出力信
    号から最小値を検出する最小値検出手段と、前記最大値
    検出手段と前記最小値検出手段の出力信号にしたがって
    前記逆ガンマ手段の入出力特性を制御するガンマ特性制
    御手段と、入力映像信号の平均信号レベルを検出するA
    PL検出手段と、前記ガンマ特性制御手段の出力信号と
    前記APL手段の出力信号にしたがってディスプレイ手
    段の発光量を制御するディスプレイ制御手段とを備え、
    前記ガンマ特性制御手段が、入力映像信号の最小値入力
    時が逆ガンマ手段の出力範囲の下限あるいは下限近傍と
    なり、かつ、入力映像信号の最大値入力時が逆ガンマ手
    段の出力範囲の上限あるいは上限近傍となるように前記
    逆ガンマ手段の入出力特性を制御するとともに、前記デ
    ィスプレイ制御手段がガンマ特性制御前後で入力信号に
    対して表示されるディスプレイ手段での明るさが変化し
    ないように発光量を制御することを特徴とする画像表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ディスプレイ制御手段が、ガンマ特
    性制御前の前記APL検出手段の出力信号を保持するメ
    モリ手段と、前記APL検出手段の出力信号と前記メモ
    リ手段の出力信号を比較する比較手段と、前記ガンマ特
    性制御手段の出力信号と前記比較手段の出力信号にした
    がって前記ディスプレイ手段の発光量を制御する光量制
    御手段を備えることを特徴とする請求項3記載の画像表
    示装置。
  5. 【請求項5】 入力アナログ映像信号をデジタル信号に
    変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の入力
    段に設けられた信号増幅手段と、前記A/D変換手段の
    出力信号に対してCRT逆ガンマ補正を行なう逆ガンマ
    手段と、逆ガンマ手段の出力信号を表示するディスプレ
    イガンマ特性がリニア、または、ほぼリニアなディスプ
    レイ手段と、前記A/D変換手段の出力信号から最大値
    を検出する最大値検出手段と、前記最大値検出手段の出
    力信号にしたがって前記信号増幅手段とディスプレイ手
    段の発光量を制御する制御手段とを備え、前記制御手段
    が前記最大値検出手段の出力と所定の値が一致するよう
    に前記信号増幅手段のゲインを制御するとともに、前記
    信号増幅手段のゲインの変化量に反比例して、ディスプ
    レイ手段の発光量を制御することを特徴とする画像表示
    装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、前記最大値検出手段の
    出力信号と所定の値を比較する第1比較手段と、前記第
    1比較手段の出力信号にしたがって前記信号増幅手段の
    ゲインを制御するゲイン制御手段と、前記ゲイン制御手
    段の出力信号にしたがって、ディスプレイ手段の発光量
    を制御する光量制御手段と、前記最大値検出手段の出力
    信号を保持するメモリ手段と、入力映像信号の最大値を
    検出する第2最大値検出手段と、前記メモリ手段の出力
    信号と前記第2最大値検出手段の出力信号を比較する第
    2比較手段とを備えることを特徴とする請求項5記載の
    画像表示装置。
  7. 【請求項7】 入力アナログ映像信号をデジタル信号に
    変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の入力
    段に設けられた信号増幅手段と、前記信号増幅手段の入
    力段に設けられた直流再生手段と、前記A/D変換手段
    の出力信号に対してCRT逆ガンマ補正を行なう逆ガン
    マ手段と、逆ガンマ手段の出力信号を表示するディスプ
    レイガンマ特性がリニア、または、ほぼリニアなディス
    プレイ手段と、前記A/D変換手段の出力信号から最大
    値を検出する最大値検出手段と、前記A/D変換手段の
    出力信号から最小値を検出する最小値検出手段と、入力
    映像信号の平均信号レベルを検出するAPL検出手段
    と、前記最大値検出手段の出力信号と前記最小値検出手
    段の出力信号とにしたがって前記直流再生手段と前記振
    幅制御手段を制御する第1制御手段と、前記APL検出
    手段の出力信号にしたがってディスプレイ手段の発光量
    を制御する第2制御手段とを備え、前記第1制御手段
    が、前記最小値検出手段の出力信号と第1の所定の値が
    一致するように前記直流再生手段の直流再生レベルを制
    御し、かつ、前記最大値検出手段の出力信号と第2の所
    定の値が一致するように前記信号増幅手段のゲインを制
    御するとともに、前記第2制御手段が初期状態の平均信
    号レベルと現在のAPL検出手段の出力信号とが一致す
    るようにディスプレイ手段の発光量を制御することを特
    徴とする画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記第1制御手段が、前記最小値検出手
    段と前記第1の所定の値を比較する第1比較手段と、前
    記第1比較手段の出力信号にしたがって前記直流再生手
    段の直流再生レベルを制御するレベル制御手段と、前記
    最大値検出手段の出力信号と前記第2の所定の値を比較
    する第2比較手段と、前記第2比較手段の出力信号にし
    たがって前記信号増幅手段のゲインを制御するゲイン制
    御手段とを備え、前記第2制御手段が、初期状態のAP
    L検出手段の出力信号を保持するメモリ手段と、前記メ
    モリ手段の出力信号とAPL検出手段の出力信号を比較
    する第3比較手段と、前記第3比較手段の出力信号にし
    たがって、ディスプレイ手段の発光量を制御する光量制
    御手段とを備えることを特徴とする請求項7記載の画像
    表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100480167B1 (ko) * 2002-05-11 2005-04-06 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 구동장치 및 방법
KR100794161B1 (ko) 2006-01-06 2008-01-11 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 장치 및 그 화상처리 방법
CN100405430C (zh) * 2004-08-05 2008-07-23 康佳集团股份有限公司 一种增强低灰度值图像细节的驱动控制方法

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