JP2001102100A - 電気自動車用バッテリ温度制御装置 - Google Patents

電気自動車用バッテリ温度制御装置

Info

Publication number
JP2001102100A
JP2001102100A JP27714199A JP27714199A JP2001102100A JP 2001102100 A JP2001102100 A JP 2001102100A JP 27714199 A JP27714199 A JP 27714199A JP 27714199 A JP27714199 A JP 27714199A JP 2001102100 A JP2001102100 A JP 2001102100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
air
passage
vehicle
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27714199A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tsunoda
隆 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP27714199A priority Critical patent/JP2001102100A/ja
Publication of JP2001102100A publication Critical patent/JP2001102100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車室内の快適性に影響を及ぼすことなく、バ
ッテリ設置環境の温度制御してバッテリの各種性能を確
保する電気自動車用バッテリ温度制御装置を提供する。 【解決手段】 バッテリ集合体を収納するバッテリケー
ス10に、外気及び車室内からの空気の一方を吸気切換
シャッタ41によって切り換えて導入する吸気通路20
と、排気切換シャッタ42によって車外及び車室内の一
方に切り換えて上記バッテリケース10内の空気を排出
する排気通路30とを設け、吸気切換シャッタ41及び
排気切換シャッタ42の作動により、バッテリケース1
0内の通気モードを種々切り換えることによって、車室
内の快適性に影響を与えることなくバッテリ設置環境の
温度制御がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車に搭載
されるバッテリ集合体の温度を制御するバッテリ温度制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載されるバッテリは、
外部より受け入れた電気エネルギを化学エネルギとして
蓄える充電、及び必要に応じて蓄えられた化学エネルギ
を電気エネルギに再び変換して放出する放電が繰り返さ
れるものであり、その作用が電気化学的であるため温度
等の影響を受けやすく、温度が高くなり過ぎるとバッテ
リの容量が減少する等のバッテリ寿命の低下や充電不良
を招く一方、寒冷地等で周囲温度が極度に低下した場合
にもバッテリの能力低下を招くことになる。
【0003】この対策として、例えば実開平6−502
49号に開示されるように、高温環境となるエンジン房
内にバッテリが搭載される車両において、バッテリの周
面との間に冷却風流通クリアランスを形成して遮熱ボッ
クスを設けると共に、この遮熱ボックスに車両の走行風
による正圧発生部位に臨む冷却風吸入口及びラジエータ
ファンの送風による負圧発生部位に臨む排出口を配設す
ることによって、車両走行中の走行風による正圧を吸入
口に作用させると共に、車両の渋滞走行中であってもラ
ジエータファンの作動時にその送風による負圧を排出口
に作用せしめることで、遮熱ボックスとバッテリセル周
面との間に形成される冷却風流通クリアランスに冷却風
を流通させてバッテリの温度を適温範囲内に低下させる
車載バッテリの冷却装置が提案されている。
【0004】また、例えば寒冷地等で極度に低下した場
合に発生するバッテリの能力低下を回避する対策とし
て、実開昭61−193844号に開示されるようにバ
ッテリ本体を加温するヒータを備えた車両用バッテリが
提案されている。
【0005】このように車載バッテリの温度を適正に管
理することは、バッテリ自体の性能向上や寿命の延長に
効果があり、バッテリを使用する車両の性能向上や性能
維持に貢献することになり、車載バッテリの性能及び寿
命が重視される電気自動車やハイブリッド車(本明細書
においては、電気自動車及びハイブリッド車を総称して
単に電気自動車と称する。)では特に重要な要素である
と同時に、バッテリから発生する不要なガスの抑制にも
寄与することになる。
【0006】電気自動車のバッテリ温度調整装置として
は、例えば特開平10−284136号公報に開示され
るように、車室からバッテリケースの内部に至る導入通
路と、バッテリケースから車外に至る排出通路とを備
え、車室内で空調に利用した空気を導入通路を介してバ
ッテリケースに導入してバッテリを冷却或いは加温する
ことによりバッテリの温度を調整することが提案されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平10−28
4136号公報によると、空調された車室内の空気によ
りバッテリケース内のバッテリを冷却或いは加温するこ
とから熱利用効率の向上が得られる。
【0008】しかし、空調された車室内の環境温度は、
一般に25℃程度であるため、例えば冬季等において高
負荷走行を行う等によりバッテリが過熱し、そのバッテ
リを強力かつ迅速に冷却しようとする際に、車室内の空
気が既に加温されているためバッテリの冷却効率が低
く、車室内からバッテリケース内への送風量の増加が要
求される。この送風量の増大に伴うファンによる車室内
騒音の増大が懸念されると共に、車室内の温度を維持す
るためには空調装置の負担増加を誘発する要因となる。
【0009】更に、近年の気密性が高い車両において、
車室内から空気を迅速にかつ大量にバッテリケースに送
風するためには、車室用の空調装置の空気導入切換モー
ドを外気導入状態にする必要が生じ、例えば外気に埃や
臭気が含まれる場合には、車室内の快適性が損なわれる
ことになる。また、バッテリに異常が発生してガスが発
生した場合等のバッテリケース内を強制的に掃気する際
に、空調装置を外気導入モードに切り換え、かつファン
によるバッテリケースへの送気量の増大を図る必要が発
生し、上記同様に車室内温度の急激な変化や騒音の増大
等による快適性への影響が懸念される。
【0010】一方、車室内からバッテリケースに空気を
供給する導入通路にシャッタがなく常時開放状態であ
り、かつ排出通路等が車外に開放されることから、例え
ば冬季の寒冷地等においては、夜間の車両保管時にバッ
テリ温度が−10〜−20℃程度に低下することがある
一方、車両使用開始後にはバッテリが適温の+30〜5
0℃程度まで上昇することとなり、このヒートッショク
が日々繰り返されるとバッテリの劣化が促進されると共
に、−10〜−20℃程度まで冷え切ったバッテリは、
車両使用開始時にバッテリが適温に上昇するまでの間に
亘って性能及び効率の低い状態が続くことになる。
【0011】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
目的は、車室内の快適性に影響を与えることなく、バッ
テリ設置環境の温度制御を可能にしてバッテリの各種性
能を確保して車両の性能向上が確保される電気自動車用
バッテリ温度制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の電気自動車用バッテリ温度制御装置の発明
は、複数のバッテリセルからなるバッテリ集合体を収納
するバッテリケース内を通気して上記バッテリ集合体の
温度を制御する電気自動車用バッテリ温度制御装置にお
いて、上記バッテリ集合体を収納するバッテリケース
と、外気及び車室内からの空気の一方を吸気切換手段に
よって切り換えて上記バッテリケース内に導入する吸気
通路と、排気切換手段によって車外及び車室内の一方に
切り換えて上記バッテリケース内の空気を排出する排気
通路と、上記吸気切換手段及び排気切換手段を作動せし
める吸排気切換機構とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項1の発明によると、バッテリ集合体
を収納するバッテリケースに、外気及び車室内からの空
気の一方を吸気切換手段によって切り換えて導入する吸
気通路と、排気切換手段によって車外及び車室内の一方
に切り換えて上記バッテリケース内の空気を排出する排
気通路とを設けることから、バッテリケース内の通気を
適宜吸排気切換機構により吸気切換手段及び排気切換手
段を作動せしめることによってバッテリケース内の吸排
気が切り換えられ、車室内の快適性に影響を与えること
なくバッテリ設置環境の温度制御が可能になり、かつバ
ッテリの各種性能が確保されて車両の性能向上がもたら
される。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1の電気
自動車用バッテリ温度制御装置において、バッテリ異常
検出のときに、外気をバッテリケース内に導入してバッ
テリケース内の空気を車外に排出する外気導入車外排出
モードに切り換え、外気温度が車室内温度より低くかつ
バッテリ温度が基準値より高いときに、外気をバッテリ
ケース内に導入してバッテリケース内の空気を車外に排
出するに外気導入車外排出モードに切り換え、外気温度
が車室内温度より高くかつバッテリ温度が基準値より高
いときに、車室内の空気をバッテリケース内に導入して
バッテリケース内の空気を車外に排出する内気導入車外
排気モードに切り換え、外気温度が車室内温度より高く
かつバッテリ温度が基準値より低いときに、車室内の空
気をバッテリケース内に導入してバッテリケース内の空
気を車室内に供給する内気導入車内供給モードに切り換
えることを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明を効果
的に作用せしめるものであって、バッテリ異常検出のと
きには、外気導入車外排出 モードに切り換えて大量の
外気をバッテリケース内に導入してバッテリケース内を
迅速に掃気すると共に、バッテリ集合体から発生するガ
スを車外に排出する。
【0016】また、外気温度が車室内温度より低く、バ
ッテリ温度が基準値より高いときには、外気導入車外排
出モードに切り換えて、比較的温度が低く大量の導入が
可能な外気をバッテリケース内に導入してバッテリ集合
体を効率的冷却してバッテリ異常への移行を抑制すると
共に、仮にバッテリ異常に移行してバッテリ集合体から
ガスが発生しても迅速に車外に排出されて、車室内環境
への影響が回避される。
【0017】外気温度が車室内温度より高く、バッテリ
温度が基準値より高いときには、内気導入車外排出モー
ドに切り換えて、比較的温度が低い車室内の空気をバッ
テリケース内に導入してバッテリ集合体を効率的冷却し
てバッテリ異常への移行を抑制すると共に、仮にバッテ
リ異常に移行してバッテリ集合体からガスが発生しても
迅速に車外に排出され、かつ吸気切換手段及び排気切換
手段によってガスの車室内侵入が確実に阻止されると共
に、車室内環境への影響が回避される。
【0018】外気温度が車室内温度より高く、バッテリ
温度が基準値より低いときには、内気導入車内供給モー
ドに切り換えて、比較的温度が低い車室内の空気をバッ
テリケース内に取り入れてバッテリ集合体を冷却してバ
ッテリ集合体の環境を良好に維持すると共に、バッテリ
集合体の冷却に使用されたバッテリケース内の空気を車
室内に循環導入して、空調装置から車室内に導入される
風量を容易に確保して空調装置の負荷を軽減し、かつバ
ッテリ集合体の冷却に伴う排気の温度上昇が少ないこと
から車室内空調に及ぼす影響が極めて軽減されて車室内
の居住環境が良好に維持される。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2の電気自動車用バッテリ温度制御装置において、上記
吸気切換手段は、外気及び車室内の空気の一方に切り換
えてバッテリケース内に導入する上記吸気通路に配設さ
れた吸気切換シャッタであり、上記排気切換手段は、バ
ッテリケース内の空気を車外及び車室内の一方に切り換
えて排出する上記排気通路に配設された排気切換えシャ
ッタであり、上記吸排気切換機構は、上記各バッテリケ
ース内の各通気モードに各々対応する回転角位置にカム
を回転させるステップモータと、上記カムに形成されて
上記吸気切換シャッタに形成された係合部と移動可能に
嵌合して上記カムの回動に応じて上記吸気切換シャッタ
を上記各通気モードに対応して移動せしめる第1スリッ
トと、上記カムに形成されて上記排気切換シャッタに形
成された係合部と移動可能に嵌合して上記カムの回動に
応じて上記排気切換シャッタを上記各通気モードに対応
して移動せしめる第2スリットとを備えたことを特徴と
する。
【0020】請求項3の発明によると、吸気切換手段を
吸気切換シャッタによって形成し、排気切換手段を排気
切換シャッタによって形成すると共に、吸気切換シャッ
タ及び排気切換シャッタを作動せしめる吸排気切換機構
をステップモータ及びカム及びカムに形成された第1ス
リット及び第2スリットにとって構成することによっ
て、比較的簡素な構成によって吸気切換手段、排気切換
シャッタ及び吸排気切換機構をコンパクトに形成でき
る。
【0021】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
電気自動車用バッテリ温度制御装置において、イグニッ
ションスイッチON・OFF検出手段を有し、該イグニ
ッションスイッチON・OFF検出手段がイグニッショ
ンスイッチのOFFを検出したときに、外気をバッテリ
ケース内に導入してバッテリケース内の空気を車外に排
出する外気導入車外排出モードに切り換えることを特徴
とする。
【0022】請求項4の発明によると、イグニッション
スイッチがOFFであると検出される場合、換言すると
車両が停止せしめられ際には、外気導入車外排出モード
に切り換えられて、バッテリケースを吸入通路及び排出
通路によって外部に開放することによって、車両停止後
の熱気や、日射等によるバッテリケース内の温度上昇に
よる熱気を車外に排出させてバッテリ集合体が高温化す
るのを防止する。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
電気自動車用バッテリ温度制御装置において、上記吸気
通路に形成される外気吸入口が車両走行風による正圧発
生部位に開口し、上記排気通路に形成される車外排気口
が走行風による負圧発生部位に開口したことを特徴とす
る。
【0024】請求項5の発明によると、吸気通路に形成
される外気吸入口が車両走行風による正圧発生部位に開
口し、上記排気通路に形成される車外排気口が走行風に
よる負圧発生部位に開口することから、外気を導入して
車外に排気する際に、走行に伴って外気が外気吸気口か
ら積極的に導入される一方、負圧によって車外排気口か
らバッテリケース内の空気が積極的に排出されて、バッ
テリケース内を通風させるためのファン等の負担が軽減
されて騒音発生が抑制されて車室内騒音の低減がもたら
される。
【0025】請求項6に記載の電気自動車用バッテリ温
度制御装置の発明は、複数のバッテリセルからなるバッ
テリ集合体を収納するバッテリケース内を通気して上記
バッテリ集合体の温度を制御する電気自動車用バッテリ
温度制御装置において、バッテリケースに空気を供給す
る吸気通路を開閉する吸気通路遮蔽手段と、バッテリケ
ースから空気を排気通路を開閉する排気通路遮蔽手段
と、イグニッションスイッチON・OFF検出手段とを
備え、上記イグニッションスイッチOFF検出のときに
上記吸気通路遮蔽手段により吸気通路を閉鎖すると共
に、上記排気通路遮蔽手段により吸気通路を閉鎖するバ
ッテリ保温モードを有することを特徴とする。
【0026】請求項6の発明によると、イグニッション
スイッチがOFFであると検出される場合、換言すると
車両が停止せしめられた際には、バッテリ保温モードに
切り換えるられて吸気通路が吸気通路遮蔽手段によって
閉鎖され、かつ排気通路が排気通路遮蔽手段によって閉
鎖されてバッテリケース内が外部と遮断されて密閉状態
に保持されてバッテリ集合体の温度低下が抑制される。
従って、例えば特に、冬季の寒冷地等で、夜間の車両保
管場所の温度が極端に低下する場合において、バッテリ
集合体の過冷が回避され、日々のヒートショックが軽減
されると共に、車両使用開始時に速やかにバッテリの適
温に移行してバッテリ性能及び効率が発揮でき、更に、
バッテリ集合体の劣化が防止されて長期使用が可能にな
る。
【0027】請求項7に記載の発明は、請求項6の電気
自動車用バッテリ温度制御装置において、吸気通路の吸
気通路遮蔽手段とバッテリケースとの間及び排気通路の
排気通路遮蔽手段とバッテリケースとの間とを連通する
バイパス通路を備え、上記バッテリ保温モードにおい
て、上記吸気通路遮蔽手段が吸気通路を閉鎖すると共に
バイパス通路を開放し、かつ上記排気通路遮蔽手段が排
気通路を閉鎖すると共にバイパス通路を開放して吸気通
路と排気通路とを連通せしめてることを特徴とする。
【0028】この請求項7の発明によると、バッテリ保
温モードにおいてバッテリケースから排気通路、バイパ
ス通路、吸気通路を介してバッテリケースに至る環状の
空気通路が形成され、バッテリケースの下流側と上流側
が連通されてバッテリケース内の温度ムラを低減が得ら
れる結果、バッテリケース内に収納されるバッテリ集合
体の各バッテリ本体間の温度ムラの低減が得られて各バ
ッテリ本体相互の劣化が均一になる。従って、特定のバ
ッテリ本体だけの劣化が進むことに起因するバッテリ集
合体全体の性能低下や機能損失が抑制される。
【0029】請求項8に記載の発明は、請求項7の電気
自動車用バッテリ温度制御装置において、バッテリ保温
モードに切り換えられたとき所定時間上記バッテリケー
スから順に排気通路、バイパス通路、吸気通路を介して
バッテリケースに至る循環通路内を循環送風させること
を特徴とする。
【0030】請求項8の発明によると、保温モードに切
り換えられた初期にバッテリケースから排気通路、バイ
パス通路、吸気通路を介してバッテリケースに至る循環
通路内を循環送風させることにより、請求項7の効果的
に達成される。
【0031】請求項9に記載の発明は、請求項6〜8の
電気自動車用バッテリ温度制御装置において、上記イグ
ニッションスイッチON・OFF検出手段がイグニッシ
ョンスイッチのOFF検出のときのバッテリ温度が基準
値より高いときには、外気をバッテリケース内に導入し
てバッテリケース内の空気を車外に排出する外気導入車
外排出モードに切り換えてバッテリ温度が基準値に低下
した後に上記バッテリ保温モードに移行することを特徴
とする。
【0032】請求項9の発明によると、バッテリ温度が
基準値より高いときには、外気導入車外排出モードに切
り換えれてバッテリ温度が基準値に低下した後にバッテ
リ保温モードに移行することから、バッテリ集合体が高
温化が防止されて請求項7または8に加えて更にバッテ
リ集合体全体の性能低下や機能損失が抑制される。
【0033】請求項10に記載の発明は、請求項6〜9
の電気自動車用バッテリ温度制御装置において、上記吸
気通路に外気及び車室内からの空気の一方を吸気切換手
段によって切り換えて上記バッテリケース内に導入する
吸気切り換え手段を備えると共に、排気通路に上記バッ
テリケース内の空気を車外及び車室内の一方に切り換え
て排出する排気切換手段を備え、かつ上記吸気切換手段
及び排気切換手段を作動せしめる吸排気切換機構とを備
え、上記吸気通路遮蔽手段及び排気通路遮蔽手段は、上
記吸排気切換機構によって作動せしめられることを特徴
とする。
【0034】請求項10の発明によると、吸気通路遮蔽
手段及び排気通路遮蔽手段が吸排気切換機構によって作
動することによって、吸気通路遮蔽手段及び排気通路遮
蔽手段を作動せしめるための駆動手段を設けることなく
作動手段の簡素化及びコンパクト化が得られる。
【0035】請求項11の発明は、請求項6〜9の電気
自動車用バッテリ温度制御装置において、上記吸気通路
に外気及び車室内からの空気の一方を吸気切換手段によ
って切り換えて上記バッテリケース内に導入する吸気切
り換え手段を備えると共に、排気通路に上記バッテリケ
ース内の空気を車外及び車室内の一方に切り換えて排出
する排気切換手段を備え、かつ上記吸気切換手段及び排
気切換手段を作動せしめる吸排気切換機構とを備え、上
記吸気通路遮蔽手段及び排気通路遮蔽手段は、上記吸気
切換手段と独立して設けられた遮蔽手段アクチュエータ
によって作動せしめられることを特徴とする。
【0036】請求項11の発明によると、吸気通路遮蔽
手段及び排気通路遮蔽手段を吸気切換手段の作動に影響
されることなく作動せしめられ、迅速にバッテリ保温モ
ードに切り換えられて、モード切り換えによる吸気切換
手段及び排気切換手段によりバッテリケース内に生じる
通風が回避されてバッテリケース内の保温が安定化され
る。
【0037】
【発明の実施の形態】(第1実施の形態)以下、本発明
による電気自動車用バッテリ温度制御装置の第1実施の
形態を図1乃至図8によって説明する。
【0038】図1は本実施の形態によるバッテリ温度制
御装置1の概要を模擬的に示す説明図であり、図中符号
10は、例えば車体の中央部乃至後部に配設されて複数
のバッテリセルからなるバッテリ集合体Bを収納するバ
ッテリケースである。
【0039】バッテリケース10は、遮熱材料によって
形成されたボックス状であって、このバッテリケース1
0のバッテリ集合体Bより上流側にはバッテリケース1
0内に外気或いは車室内の空気を導入する吸気通路20
が設けられる一方、バッテリケース10のバッテリ集合
体Bより下流側にはバッテリケース10内の空気を車外
或いは車室内に導く排気通路30が設けられている。
【0040】吸気通路20は、主吸通通路21と、車外
吸気通路22と、車内吸気通路23を有する一方、排気
通路30は主排気通路31と、車外排気通路32と、車
内供給通路33を有し、バッテリケース10のバッテリ
集合体Bより上流側に主吸気通路21の下流端が接続さ
れ、バッテリ集合体Bより下流側に主排気通路31の上
流端が接続されている。
【0041】吸気通路20を形成する主吸気通路21の
上流端は車外吸気通路22と車内吸気通路23に分岐す
ると共に、車外吸気通路22の外気吸気口22aは、例
えばフレームを有する車体ではサイドフレーム、モノコ
ックの車体ではサイドシル等の閉断面形状の車体部材
(図示せず)を介して車両走行に伴う走行風による正圧
発生部位でしかも、走行時に塵埃や雨水等の影響が比較
的少ない例えば車体前部に開口し、車内吸気通路23の
内気吸気口23aは車室内に開口している。
【0042】一方、排気通路30を形成する主排気通路
31の下流端は車外排気通路32と車内供給通路33に
分岐すると共に、車外排気通路32の車外排気口32a
は、車両走行に伴う走行風による負圧発生部位、例えば
車体後部において車外に開放されている。また、車内供
給通路33の車内供給口33aは車室内に開口してい
る。
【0043】また、車外吸気通路22或いは車内吸気通
路23からの空気を選択的に切り換えて主吸気通路21
に導入すると共に、主排気通路31からの空気を車外排
気通路32或いは車内供給通路33に選択的に切り換え
る吸排気切換機構40が配設されると共に、主吸気通路
21或いは主排気通路31の一方、本実施の形態では主
排気通路31にファン49が配設されている。
【0044】吸排気切換機構40は、図2に概要を示す
ように吸気切換手段である吸気切換シャッタ41と、排
気切換手段である排気切換シャッタ42と、これら吸気
切換シャッタ41及び排気切換シャッタ42を作動させ
るシャッタ駆動アクチュエータ44を有している。
【0045】吸気切換シャッタ41は、図2に示すよう
に、主吸気通路21と対向配置される車外吸気通路22
と車内吸気通路23との分岐部に、支軸41cによって
破線41aで示すように車外吸気通路22を閉鎖して車
内吸気通路23を開放する内気導入位置と、実線41b
で示すように車外吸気通路22を開放して車内吸気通路
23を閉鎖する外気導入位置との間で揺動自在に支持さ
れている。
【0046】排気切換シャッタ42は、主排出通路31
と対向配置する車外排出通路32と車内供給通路33と
の分岐部に上記支軸41cと平行配置された支軸42c
によって実線42aで示すように車外排気通路32を閉
鎖して車内供給通路33を開放する車内供給位置と、破
線42bで示すように車外排気通路32を開放して車内
供給通路33を閉鎖する車外排気位置との間で揺動自在
に支持されている。
【0047】シャッタ駆動アクチュエータ44は、例え
ばステップモータ45等のアクチュエータによって等回
転角で正逆回転駆動される板状のカム46を有し、カム
46には吸気切換シャッタ41に突設されたアーム41
dの先端に形成された係合部41eに摺動可能に嵌合す
る第1スリット47と、排気切換シャッタ42に突設さ
れたアーム42dの先端42eに摺動可能に嵌合する第
2スリット48がカム46の回転中心Oを介して略対向
して形成されている。
【0048】第1スリット47は、その一端に第1位置
47a、該第1位置47aから順に回転中心Oを中心に
上記等回転角と略等角で第2位置47b、第3位置47
c、及び他端に第4位置47dを有し、第1位置47a
と第2位置47bとの間は上記回転中心Oを中心とする
円弧状に、第2位置47bと第3位置47cとの間は第
2位置43bから第3位置47cに移行するに従って回
転中心Oから離間する直線状に、第3位置47cと第4
位置47dとの間は上記回転中心Oを中心とする円弧状
に各々連続形成されている。
【0049】一方、第2スリット48は、その一端に第
1位置48a、該第1位置48aから順に回転中心Oを
中心に上記等回転角と略等角で第2位置48b、第3位
置48c、及び他端に第4位置48dを有し、第1位置
48aと第2位置48bとの間は第1位置48aから第
2位置48bに移行するに従って上記回転中心Oに接近
する直線状に、第2位置48bと第3位置48cとの間
は回転中心Oを中心とする円弧状に、第3位置48bか
ら第3位置48cに移行するに従って回転中心Oから離
間する直線状に各々連続形成されている。
【0050】そして、図1に示す外気導入車内供給モー
ドにおいて、吸気切換シャッタ41に突設された係合部
41eが第1スリット47の第1位置47aに位置して
吸気切換シャッタ41が車内吸気通路23を閉鎖する外
気導入位置41bでかつ、排気切換シャッタ42に突設
された係合部42eが第2スリット48の第1位置48
aに位置して排気切換シャッタ42が車外排出通路32
を閉鎖する車内供給位置42aに設定される。
【0051】従って、この外気導入車内供給モードで
は、車外吸気通路22から外気が導入されて主吸気通路
21を介してバッテリケース10内に供給され、バッテ
リ集合体Bの各バッテリセル間を通気してバッテリケー
ス10から主排気通路31及び車内供給通路33を介し
て車室内に導かれる通気経路が形成される。
【0052】図3に示すように、カム46が外気導入車
内供給モード位置から上記等角回転した外気導入車外排
出モードにおいて、吸気切換シャッタ41に突設された
係合部41eが第1スリット47の第2位置47bに位
置して吸気切換シャッタ41が車内吸気通路23を閉鎖
する外気導入位置42bでかつ、排気切換シャッタ42
に突設された係合部42eが第2スリット48の第2位
置48bに位置して排気切換シャッタ42が車内供給通
路33を閉鎖する車外排出位置42bに設定される。
【0053】この外気導入車外排出モードでは、車外吸
気通路22から外気が導入されて主吸気通路21を介し
てバッテリケース10内に供給され、バッテリ集合体B
内を通気してバッテリケース10の下流端から主排気通
路31及び車外排出通路32を介して車外に排出される
空気通路が形成される。
【0054】図4に示すように、カム46が外気導入車
外排出モード位置から更に上記等角回転した内気導入車
外排出モードにおいて、吸気切換シャッタ41に突設さ
れた傾動部41eが第1スリット47の第3位置47c
に位置して吸気切換シャッタ41が車外吸気通路22を
閉鎖する内気導入位置42aでかつ、排気切換シャッタ
42の係合部42eが第2スリット48の第3位置48
cに位置して排気切換シャッタ42が車内供給通路33
を閉鎖する車外排出位置42bに設定される。
【0055】この内気導入車外排出モードでは、空調さ
れた車内の空気が車内吸気通路23から導入されて主吸
気通路21を介してバッテリケース10内に供給され、
バッテリケース10から主排気通路31及び車外排出通
路32を介して車外に排出される通気経路が形成され
る。
【0056】図5に示すように、カム46が内気導入車
外排出モード位置から更に上記等角回転した内気導入車
内供給モードにおいて、吸気切換シャッタ41に突設さ
れた先端41eが第1スリット47の第4位置47dに
位置して吸気切換シャッタ41が車外吸気通路22を閉
鎖する内気導入位置42aでかつ、排気切換シャッタ4
2に突設された係合部42eが第2スリット48の第4
位置48dに位置して排気切換シャッタ42が車外排出
通路32を閉鎖する車内供給位置42aに設定される。
【0057】この内気導入車内供給モードでは、空調さ
れた車内の空気が車内吸気通路23から導入されて主吸
気通路21を介してバッテリケース10内に供給され、
かつバッテリケース10から主排気通路31及び車内供
給通路33を介して再び車室内に循環する通気通路が形
成される。
【0058】図6は、上記吸排気切換機構40のシャッ
タ駆動アクチュエータ44及びファン49を制御する制
御回路50の概要を示す制御回路図である。
【0059】符号51は外気温度センサ52、車室内温
度センサ53、バッテリ温度センサ54、バッテリ集合
体Bからのガスの放出を検出するガスセンサ等のバッテ
リ異常検出センサ55及びイグニッションスイッチON
・OFF検出センサ56等からの各検出信号に基づいて
上記シャッタ駆動アクチュエータ44及びファン49の
作動を制御するアクチュエータ制御装置であり、シャッ
タ駆動アクチュエータ44の作動状態はアクチュエータ
ポテンシャルメータ57によって検知されてアクチュエ
ータ制御装置51にフィドバックされる。
【0060】次に、このように構成されたバッテリ温度
制御装置1の作動について図7に示すシャッタ制御フロ
ーチャート及び図8に示す給排状態説明図に従って説明
する。なお、給排状態説明図において○印が対応する通
路が開放状態であることを示し、×印は対応する通路が
閉鎖状態であることを示している。
【0061】先ず、イグニッションスイッチON・OF
F検出センサ56によりイグニッションスイッチ(図示
せず)のON・OFFを検出する(ステップS1)。ス
テップS1でイグニッションスイッチがOFFであると
検出される場合、換言すると車両の使用が停止せしめら
れた際には、アクチュエータ制御装置51によって吸排
気切換機構40のステップモータ45の作動によって、
カム46を所定量回転させて図3に示す外気導入車外排
出モードに切り換えられて吸気切換シャッタ41によっ
て車内吸気通路23を閉鎖し、かつ排気切換シャッタ4
2によって車内供給通路33を閉鎖した状態に保持し
(ステップS2)、開放された車外吸気通路22及び車
外排出通路32を介してバッテリケース10内を車外に
連通せしめて、車両停止後の熱気や、日射等によるバッ
テリケース10内の温度上昇による熱気を車外に排出さ
せてバッテリ集合体Bの高温化を防止する。
【0062】一方、ステップS1において、イグニッシ
ョンスイッチON・OFF検出センサ56によりイグニ
ッションスイッチがONであると検出されるとバッテリ
異常検出センサ55によってバッテリ集合体Bの異常の
有無が検出される(ステップS3)。
【0063】ステップS3において、異常が検出された
場合には、アクチュエータ制御装置51によってステッ
プモータ45を作動させて図3に示す外気導入車外排出
モードに切り換えられて吸気切換シャッタ41によって
車内吸気通路23を閉鎖し、かつ排気切換シャッタ42
によって車内供給通路33を閉鎖し、更にファン49を
最大駆動し(ステップS4)、積極的に車外吸気通路3
2から外気を導入し、かつバッテリケース10内の空気
を車外排気通路32から車外に排出してバッテリケース
10内を強制的に掃気すると共に、バッテリ集合体Bを
冷却せしめてバッテリ集合体Bからのガスの放出を抑制
する。
【0064】このバッテリケース10内の強制的な掃気
に際し、車室内とバッテリケース10とを連通する車内
吸気通路23及び車内供給通路33が、各々吸気切換シ
ャッタ41及び排気切換シャッタ42によって閉鎖され
てバッテリ集合体Bから放出されたガスの車室内侵入が
阻止されて、車室内の居住環境が維持される。
【0065】一方、ステップS3においてバッテリ異常
検出センサ55によるバッテリ集合体Bの異常が検出さ
れない場合、即ちバッテリ集合体Bが正常な状態で作動
している場合には、外気温度センサ52及び車室内温度
センサ53によって外気温度及び車室内温度が検出され
てアクチュエータ制御装置51で外気温度が車室内温度
より低いか否かを判断する(ステップS5)。
【0066】ステップS5で外気温度が車室内温度より
低いと判断された場合には、バッテリ温度センサ54に
よって検出されたバッテリ集合体Bのバッテリ温度が基
準値より高いか否かを判断する(ステップS6)。
【0067】ステップS6でバッテリ温度が基準値より
高いと判断された場合には、バッテリ集合体Bの異常発
生の前段階或いは異常発生が懸念されるとして、アクチ
ュエータ制御装置51によってカム46を図3に示す外
気導入車外排出モードに切り換えて吸気切換シャッタ4
1によって車内吸気通路23を閉鎖し、かつ排気切換シ
ャッタ42によって車内供給通路33を閉鎖し(ステッ
プS7)、比較的温度の低い外気を車外吸気通路32か
ら導入してバッテリケース10内のバッテリ集合体Bを
冷却し、かつ車外排気通路32から車外に排出する。
【0068】この外気導入車外排気モードにおいては、
比較的温度が低く、かつ大量の導入が可能な外気をファ
ン49によってバッテリケース10内に取り入れること
によって、バッテリ集合体Bが効率的冷却されてバッテ
リ異常への移行が抑制乃至回避される一方、仮にバッテ
リ異常に移行してバッテリ集合体Bからガスが発生した
としても開放された車外排気通路33から迅速に車外に
排出され、かつ車内吸気通路23及び車内供給通路33
が吸気切換シャッタ41及び排気切換シャッタ42によ
って各々閉鎖されることから、上記ガスの車室内侵入が
確実に阻止される。
【0069】また、この車外導入車外排気モードにあっ
ては、外気を取り入れる車外吸気通路22の外気吸気口
22aが車体部材を介して走行風による正圧発生部位に
開口し、かつ車外排気通路32の車外排出口32aが走
行風による負圧発生部位に開口することから、走行に伴
って外気が外気吸気口22aから車外吸気通路22に積
極的に導入される一方、車外排気口32aからバッテリ
ケース10内の空気が積極的に排出されて車外吸気通路
32から主吸気通路31、バッテリケース10、主排気
通路31、車外排気通路32に至る通気通路が形成され
る。この結果ファン49の負担が軽減され、ファン49
を作動せしめるファンモータ等の騒音発生が抑制されて
車室内騒音の低減がもたらされる。
【0070】更に、車内吸気通路23及び車内供給通路
33が吸気切換シャッタ41及び排気切換シャッタ42
によって各々閉鎖されることから、空調された車室内に
影響を及ぼすことが未然に回避されて車室内の居住環境
が維持される。
【0071】ステップS6でバッテリ集合体Bの温度が
基準値より低いと判断された場合には、バッテリ集合体
Bが正常作動状態で、かつ異常の発生は懸念されないも
のとして、外気導入車内供給モード、即ち図1に示すよ
うに切り換えて吸気切換シャッタ41によって車内吸気
通路23を閉鎖し、かつ排気切換シャッタ42によって
車外排出通路32を閉鎖し(ステップS8)、比較的温
度の低い外気を車外吸気通路22から導入してバッテリ
ケース10内のバッテリ集合体Bを冷却すると共に、バ
ッテリケース10内の空気を車内供給通路33から車室
内に供給する。
【0072】この外気導入車内供給モードにおいては、
比較的温度が低く、かつ大量の導入が可能な外気をバッ
テリケース10内に取り入れることによって、バッテリ
集合体Bが効率的に冷却されてバッテリ集合体Bの環境
が良好に維持され、かつバッテリ集合体Bの冷却によっ
て加温された空気が車室内に導入されて車室内が加温さ
れる結果、空調装置による車室内の温度を上昇させる空
調装置の負荷が軽減され、かつ空調装置の送風ファンに
よる車室内への送風量の削減が可能になり、車室内騒音
の低減がもたらされて車室内の居住環境の向上が得られ
る。
【0073】ステップS5において、外気温度より車内
温度が低いと判断された場合には、バッテリ温度センサ
54によって検出されたバッテリ集合体Bの温度が基準
値より高いか否かを判断する(ステップS9)。
【0074】ステップS9において、バッテリ集合体B
の温度が基準値より高いと判断された場合には、バッテ
リ集合体Bの異常発生の前段階或いは異常発生への移行
が懸念されるとして、図4に示す内気導入車外排出モー
ドに切り換えて吸気切換シャッタ41によって車外吸気
通路22を閉鎖し、かつ排気切換シャッタ42によって
車内供給通路33を閉鎖し(ステップS10)、空調さ
れた比較的温度が低い車室内の空気を車内吸気通路23
からバッテリケース10内に導入してバッテリ集合体B
を冷却し、バッテリ集合体Bを冷却した空気を車外排気
通路32から車外に排出する。
【0075】この内気導入車外排気モードにおいては、
空調装置によって空調された比較的温度が低い車室内の
空気をバッテリケース10内に取り入れることによっ
て、バッテリ集合体Bが効率的冷却されてバッテリ異常
への移行が抑制乃至回避される一方、仮にバッテリ異常
に移行してバッテリ集合体Bからガスが発生したとして
も開放された車外排気通路32から迅速に車外に排出さ
れ、かつ車内供給通路33が排気切換シャッタ42によ
って閉鎖されることと相俟って、バッテリ集合体Bで発
生したガスが車室内に侵入することが確実に阻止され
る。
【0076】ステップS9でバッテリ集合体Bの温度が
基準値より低いと判断された場合には、バッテリ集合体
Bは正常で、異常発生のおそれはないものとして内気導
入車内供給モード、即ち図5に示すように切り換えて吸
気切換シャッタ41によって車外吸気通路22を閉鎖
し、かつ排気切換シャッタ42によって車外排出通路3
3を閉鎖し(ステップS11)、空調された比較的温度
の低い車室内の空気を車内吸気通路33から導入してバ
ッテリケース10内のバッテリ集合体Bを冷却すると共
に、車内供給通路33から車室内に供給する。
【0077】この内気導入車内供給モードにおいては、
比較的温度が低い車室内の空気をバッテリケース10内
に取り入れることによって、バッテリ集合体Bの環境が
良好に維持すると共に、バッテリ集合体Bの冷却に使用
された空気が車内供給通路23から車室内に循環導入せ
しめられることから、空調装置から車室内に導入される
風量が容易に確保されて空調装置の負荷が軽減され、か
つバッテリ集合体Bの冷却に伴う排気の温度上昇が少な
いことから車室内空調に及ぼす影響が極めて軽減されて
車室内の居住環境が良好に維持される。
【0078】従って、本実施の形態によると、外気及び
空調された車室内に空気を適宜選択してバッテリケース
10に導入すると共に、バッテリケース10内の空気を
車外或いは車室内に排出することによって、車室内環境
へ及ぼす影響を回避乃至極めて抑制しつつ、効率的にバ
ッテリ集合体Bを冷却してバッテリの各種性能をを確保
すると共に、バッテリ集合体に異常が発生した場合及び
異常発生が懸念される場合には車外に排気することによ
って車室内へのガス侵入を未然に防止することがもたら
される。
【0079】また、吸気切換シャッタ41及び排出切換
シャッタ42を作動せしめる吸排気切換機構40を、単
一のステップモータ45によって単一のカム46を回転
駆動する簡単でかつコンパクトな構成で限られた収納ス
ペースに容易に配設できる。
【0080】(第2実施の形態)次に、本発明による電
気自動車用バッテリ温度制御装置の第2実施の形態を図
9乃至図15によって説明する。
【0081】なお、本実施の形態は、上記第1実施の形
態のバッテリ温度制御装置1に主吸気通路21及び主排
気通路31を遮蔽可能な遮蔽機構60を備えたことを特
徴とし、他の部分の構成及び作用は第1実施の形態と略
同一であるので、図9乃至図15に、上記図1乃至図8
と対応する符号を付することで該部の説明を省略し、遮
蔽機構60を主に説明する。
【0082】この遮蔽機構60は、図9に本実施の形態
によるバッテリ温度制御装置1の概要を模擬的に示し、
かつ図10に要部拡大図を示すように、主吸気通路21
の上流端近傍、即ち外気吸気通路22と内気吸気通路2
3との分岐部近傍に、上記吸気切換シャッタ41を支持
する上記支軸41cと略平行配置された支軸61cによ
って破線61aで示す主吸気通路開放位置と実線61b
で示す主吸気通路閉鎖位置との間で揺動自在に支持され
た吸気通路遮蔽手段である主吸気通路遮蔽シャッタ61
を備えると共に、主排気通路31の下流端近傍、即ち車
外排気通路32と車内供給通路33との分岐部近傍に、
上記支軸61cと略平行配置された支軸62cによって
実線62aで示す主排気通路開放位置と破線62bで示
す主排気通路閉鎖位置との間で揺動自在に支持された排
気通路遮蔽手段である主排気通路遮蔽シャッタ62を備
えている。
【0083】更に、遮蔽機構60は、主吸気通路遮蔽シ
ャッタ61及び主排気通路遮蔽シャッタ62を作動させ
る遮蔽シャッタ駆動アクチュエータ63を有している。
【0084】遮蔽シャッタアクチュエータ63は、図1
0に示すよう上記第1スリット47及び第2スリット4
8を隔ててカム46に対向形成されて上記主吸気通路遮
蔽シャッタ61に突設されたアーム61dの先端に形成
された係合部61eが摺動可能に嵌合する第3スリット
65と、上記主排気通路遮蔽シャッタ62に突設された
アーム62dの先端に形成された係合部62eが摺動可
能に嵌合する第4スリット66とを有している。
【0085】第3スリット65は、カム46の回転中心
Oから第1スリット47の第1位置47a及び第4位置
47dの各延長線上の第1位置65aと第2位置65b
の間が上記回転中心Oを中心とする円弧状で、更に第2
位置65bに連続して次第に回転中心Oに接近する直線
状に形成され、その端部に第3位置65cが形成されて
いる。なお、第1スリット47は、第4位置47dから
更に回転中心Oを中心とする円弧状に延設された延長部
47eが形成されている。
【0086】第4スリット66は、カム46の回転中心
Oから第2スリット48の第1位置48a及び第4位置
48dの各延長線上の第1位置66aと第2位置66b
の間が上記回転中心Oを中心とする円弧状で、更に第2
位置66bに連続して次第に回転中心Oに接近する直線
状に形成され、その端部に第3位置66cが形成されて
いる。なお、第2スリット48は、第4位置48dから
更に回転中心Oを中心とする円弧状に延設された延長部
48eが形成されている。
【0087】そして、第1実施の形態と同様に、図9に
示す外気導入車内供給モードにおいて、吸気切換シャッ
タ41が車内吸気通路23を閉鎖し、排気切換シャッタ
42が車外排出通路32を閉鎖して車外吸気通路22か
ら外気を吸入して車内供給通路33から車内に吸給する
通気経路が形成される。
【0088】この状態では主吸気通路遮蔽シャッタ61
に突設された係合部61eは第3スリット65の第1位
置65aに位置して、主吸気通路遮蔽シャッタ61が主
吸気通路開放位置61aに保持される。
【0089】一方、主排気通路遮蔽シャッタ62に突設
された係合部62eは第4スリット66の第1位置66
aに位置して、主排気通路遮蔽シャッタ62が主排気通
路開放位置61aに保持される。
【0090】同様に、図11に示す外気導入車外排出モ
ードにおいては、吸気切換シャッタ41が車内吸気通路
23を閉鎖し、排気切換シャッタ42が車内供給通路3
3を閉鎖して車外吸気通路22から外気を吸入して車外
排気通路33から車外に排出する通気経路が形成され
る。
【0091】図12に示す内気導入車外排出モードにお
いては、吸気切換シャッタ41が車外吸気通路22を閉
鎖し、排気切換シャッタ42が車内供給通路33を閉鎖
して車内吸気通路23から車室内の空気を吸入して車外
排気通路33から車外に排出する通気経路が形成され
る。
【0092】これら、図11及び図12に示す外気導入
車外排出モード及び内気導入車外排出モードでは、主吸
気通路遮蔽シャッタ61に突設された係合部61eが第
3スリット65の第1位置65aと第2位置65bとの
間に位置して、主吸気通路遮蔽シャッタ61が主吸気通
路開放位置61aに保持される。一方、主排気通路遮蔽
シャッタ62に突設された係合部62eは第4スリット
66の第1位置66aと第2位置66bとの間に位置し
て、主排気通路遮蔽シャッタ62が主排気通路開放位置
62aに保持される。
【0093】図13に示す内気導入車内供給モードにお
いては、吸気切換シャッタ41が車外吸気通路22を閉
鎖し、かつ排気切換シャッタ42が車外排出通路32を
閉鎖して、車内吸気通路23から車室内の空気を吸入し
て車内供給通路33から車内に供給される。
【0094】この状態では主吸気通路遮蔽シャッタ61
に突設された係合部61eが第3スリット65の第2位
置65bに位置して、主吸気通路遮蔽シャッタ61が主
吸気通路開放位置61aに保持される。一方、主排気通
路遮蔽シャッタ62に突設された係合部62eは第4ス
リット66の第2位置66bに位置して、主排気通路遮
蔽シャッタ62が主排気通路開放位置62aに保持され
る。
【0095】更に、図14に示すように、カム47が内
気導入車内供給モード位置から更に上記等角回転したバ
ッテリ保温モードにおいて、主吸気通路遮蔽シャッタ6
1に突設された係合部61eが第3スリット65の第3
位置65cに位置して主吸気通路遮蔽シャッタ61が主
吸気通路21を閉鎖する主吸気通路閉鎖位置61bでか
つ、主排気通路遮蔽シャッタ62に突設された係合部6
2eが第4スリット66の第3位置66cに位置して主
排気通路遮蔽シャッタ62が主排気通路31を閉鎖する
主排気通路閉鎖位置62bに揺動して主吸気通路21及
び主排気通路31が遮蔽される。
【0096】このバッテリ保温モードにおいて、吸気切
換シャッタ41に突設されたアーム41dの先端41e
が第1スリット47の延長部47eに位置して吸気切換
シャッタ41が車外吸気通路22を閉鎖した状態に維持
され、かつ、排気切換シャッタ42に突設された係合部
42eが第2スリット48の延長部48eに位置して排
気切換シャッタ42が車外排出通路32を閉鎖した状態
に維持される。
【0097】次にこのように構成されたバッテリ温度制
御装置1の作動について図15に示す遮蔽シャッタ制御
フローチャートに従って説明する。
【0098】本実施の形態において、イグニッションス
イッチがONである車両使用状態における各部の作動は
上記第1実施の形態と同一であるのでその作動及び作用
についての説明は省略し、イグニッションスイッチがO
FF、換言すると車両が不使用状態について説明する。
【0099】先ず、イグニッションスイッチON・OF
F検出センサ56によりイグニッションスイッチのON
・OFFを状態検出し(ステップS21)、イグニッシ
ョンスイッチのOFF状態が所定時間継続(ステップS
22)した際、バッテリ温度センサ54によりバッテリ
集合体Bのバッテリ温度が適温以下か否か検出される
(ステップS23)。
【0100】ステップS23でバッテリ集合体Bの温度
が適温より高い場合には、図11に示す外気導入車外排
出モードに切り換えて、バッテリケース10内を開放さ
れた車外吸気通路22及び車外排出通路32によって車
外に連通せしめる(ステップS24)。
【0101】この外気導入車外排出モードにおいて、バ
ッテリケース10内を開放された車外吸気通路22及び
車外排出通路32によって車外に連通して、車両停止後
の熱気や、日射等によるバッテリケース10内の温度上
昇による熱気の車外排出を促進させてバッテリケース1
0内のバッテリ集合体Bが高温化を防止する。
【0102】一方、ステップS23でバッテリ集合体B
の温度が適温より低い場合には、図14に示すアクチュ
エータ制御装置51によって吸排気切換機構40のステ
ップモータ45を作動させてカム46を図14に示すバ
ッテリ保温モード位置に切り換え、吸気切換シャッタ4
1によって車室供給通路23を閉鎖し、排気切換シャッ
タ42によって車外排出通路32を閉鎖すると共に、主
吸気通路遮蔽シャッタ61により主吸気通路21を閉鎖
しかつ、主排気通路遮蔽シャッタ62によって主排気通
路31を閉鎖する(ステップS25)。
【0103】このバッテリ保温モードにおいては、主吸
入通路21及び主排気通路31が各々主吸気通路遮蔽シ
ャッタ61及び主排気通路遮蔽シャッタ62によって閉
鎖され、かつ車外吸気通路22及び車外排気通路33が
各々吸気切換シャッタ41及び排気切換シャッタ42に
よって閉鎖されてバッテリ保温状態となる。
【0104】これらステップS22からステップS25
の各ステップは、イグニッションスイッチがOFF状態
が連続する間、即ち車両を使用しない状態において定期
的に実行され、イグニッションスイッチをOFFに切り
換え時或いは直後にバッテリ集合体Bのバッテリ温度が
適温より低い場合、或いはイグニッションスイッチをO
FFに切り換えバッテリ集合体Bのバッテリ温度が適温
以下になった際にバッテリ保温モードに切り換えられ
る。
【0105】従って、本実施の形態によると、上記第1
実施の形態に加え、イグニッションスイッチがOFF状
態、即ち不使用状態において、バッテリ集合体Bのバッ
テリ温度がバッテリの適温より高い場合には、外気導入
車外排出モードに切り換えられ、バッテリケース10内
を開放された外気吸入通路22及び車外排出通路32に
よって車外に連通せしめられて、車両停止後の熱気や、
日射等によるバッテリケース10内の温度上昇による熱
気の車外排出を促進させてバッテリケース10内のバッ
テリ集合体Bが高温化を防止される。
【0106】一方、バッテリ集合体Bの温度がバッテリ
適温より低下した場合には、バッテリ保温モードに切り
換えられて、主吸気通路11及び主排気通路31が各々
主吸気通路遮蔽シャッタ61及び主排気通路遮蔽シャッ
タ62によって閉鎖され、かつ車外吸気通路22及び車
外排気通路33が各々吸気切換シャッタ41及び排気切
換シャッタ42によって閉鎖されてバッテリケース10
の通気が遮断されてバッテリ集合体Bの温度低下が抑制
される。
【0107】これは、例えば冬季の寒冷地等において、
夜間の車両保管場所の温度が極端に低下する場合におい
て、バッテリケース10が温度低下が著しい車外に連通
される主吸気通路21及び車外吸気通路22によって形
成される空気流通経路及び主排気通路31及び車外排気
通路32によって形成される空気流通経路が各々主吸入
通路遮蔽シャッタ61と吸切換シャッタ41及び主排気
通路遮蔽シャッタ62と排気換シャッタ42によって2
重に閉鎖する一方、車室内に連通する主吸気通路21及
び車内吸入通路22によって形成される空気流通経路及
び主排気通路31及び車内供給通路33によって形成さ
れる空気通路を各々主吸入通路遮蔽シャッタ61及び主
排気通路遮蔽シャッタ62によって閉鎖することから、
バッテリケース10内が保温されてバッテリ集合体Bの
温度低下が抑制される。この結果、バッテリ集合体Bの
過冷が回避され、日々のヒートショックが軽減されると
共に、車両使用開始時に速やかにバッテリの適温に移行
してバッテリ性能及び効率が発揮でき、更に、バッテリ
集合体Bの劣化が防止されて長期使用が可能になる。
【0108】また、吸気通路遮蔽シャッタ61及び排気
通路遮蔽シャッタ62を吸気切換シャッタ41及び排気
切換シャッタ42を作動せしめる吸排気切換機構40に
よって作動することによって、吸気通路遮蔽シャッタ6
1及び排気通路遮蔽シャッタ62を作動せしめるための
駆動手段を別個設けることなく、シャッタ作動手段の簡
素化及びコンパクト化が得られる。
【0109】(第3実施の形態)次に、本発明による電
気自動車用バッテリ温度制御装置の第3実施の形態を図
16乃至図22によって説明する。
【0110】なお、本実施の形態は上記第2実施の形態
のバッテリ温度制御装置1に主吸気通路21と主排気通
路31とを連通するバイパス通路38を設け、該バイパ
ス通路38の両端を各々上記主吸気通路遮蔽シャッタ6
1及び主排気通路遮蔽シャッタ62によって遮蔽可能に
構成したことを特徴とし、他の部分の構成及び作用は第
2実施の形態と同一であるので、図16乃至図21に、
上記図9乃至図14と対応する符号を付することで該部
の説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
【0111】上記バイパス通路38は、この遮蔽機構6
0は、図16に本実施の形態によるバッテリ温度制御装
置1の概要を模擬的に示し、かつ図17に要部拡大図を
示すように、主吸気通路21の上流端近傍と主排気通路
31の下流端近傍を連通せしめるように架設されてい
る。
【0112】このバイパス通路38の主吸気通路21側
の開口端部38aは、遮蔽機構60の主吸気通路遮蔽シ
ャッタ61が主吸気通路開放位置61aにおいて主吸気
通路遮蔽シャッタ61によって閉鎖され、主排気通路3
1側の開口端部38bは、主排気通路遮蔽シャッタ62
が主吸排気通路開放位置62aにおいて主排気通路遮蔽
シャッタ62によって閉鎖されるように形成されてい
る。
【0113】そして、第2実施の形態と同様に、図16
に示す外気導入車内供給モードにおいて、吸気切換シャ
ッタ41が車内吸気通路23を閉鎖し、かつ排気切換シ
ャッタ42が車外排出通路32を閉鎖して車外吸気通路
22から外気を吸入して車内供給通路33から車内に吸
給する通気通路が形成される。
【0114】この状態では、主吸気通路遮蔽シャッタ6
1は主吸気通路開放位置61aに保持されてバイパス通
路38の一方の開口端部38aを閉鎖すると共に、主排
気通路遮蔽シャッタ62は主排気通路開放位置61aに
保持されてバイパス通路38の他方の開口端部38bを
閉鎖している。
【0115】同様に、図18に示す外気導入車外排出モ
ードにおいては、吸気切換シャッタ41が車内吸気通路
23を閉鎖し、排気切換シャッタ42が車内供給通路3
3を閉鎖して車外吸気通路22から外気を吸入して車外
排気通路33から車外に排出する通気経路が形成し、図
19に示す内気導入車外排出モードにおいては、吸気切
換シャッタ41が車外吸気通路22を閉鎖し、排気切換
シャッタ42が車内供給通路33を閉鎖して車内吸気通
路23から車室内の空気を吸入して車外排気通路33か
ら車外に排出する通気経路が形成される。
【0116】図20に示す内気導入車内供給モードにお
いては、吸気切換シャッタ41が車外吸気通路22を閉
鎖し、排気切換シャッタ42が車外排出通路32を閉鎖
して、車内吸気通路23から車室内の空気を吸入して車
内供給通路33から車内に供給される。
【0117】これら、図18、図19、図20に示す外
気導入車外排出モード、内気導入車外排出モード、内気
導入車内供給モードでは、主吸気通路遮蔽シャッタ61
が主吸気通路開放位置61aに保持されてバイパス通路
38の開口端部38aを閉鎖すると共に、主排気通路遮
蔽シャッタ62が主排気通路開放位置61aに保持され
てバイパス通路38の開口端部38bを閉鎖している。
【0118】更に、図21に示すバッテリ保温モードで
は、主吸気通路遮蔽シャッタ61に突設された係合部6
1eが第3スリット65の第3位置65cに保持され
て、主吸気通路遮蔽シャッタ61が主吸気通路遮蔽位置
61aに位置して主吸気通路21を閉鎖すると共にバイ
パス通路38の開口端部38aを開放し、かつ主排気通
路遮蔽シャッタ62に突設された係合部62eが第4ス
リット66の第3位置66cに保持されて主排気通路遮
蔽シャッタ62が主排気通路遮蔽位置62aに位置して
主排気通路31を閉鎖すると共にバイパス通路38の開
口端部38bを開放する。
【0119】次にこのように構成されたバッテリ温度制
御装置1の作動について図22に示す遮蔽シャッタ制御
フローチャートに従って説明する。
【0120】本実施の形態において、イグニッションス
イッチがONである車両使用状態における各モードにお
いてはバイパス通路38の各開口端部38a及び38b
は各々主吸気通路遮蔽シャッタ61及び主排気通路遮蔽
シャッタ62によって閉鎖され、各部の作動は上記第2
実施の形態と同一であるのでその作動及び作用について
の説明は省略し、イグニッションスイッチがOFF、換
言すると車両が不使用状態について説明する。
【0121】先ず、イグニッションスイッチスイッチO
N・OFF検出センサ56によりイグニッションスイッ
チのON・OFFを状態検出し(ステップS31)、イ
グニッションスイッチのOFFを検出した際、バッテリ
温度センサ54によりバッテリ集合体Bのバッテリ温度
が適温以下か否か検出される(ステップS32)。
【0122】ステップS32でバッテリ温度が適温より
高い場合には、図18に示す外気導入車外排出モードに
切り換えて、吸気切換シャッタ41により車内吸気通路
23を閉鎖する外気導入位置41bに切り換えると共
に、排気切換シャッタ42により車内供給通路33を閉
鎖する車外排出位置42bに切り換えて、バッテリケー
ス10内を開放された車外吸気通路22及び車外排出通
路32によって車外に連通せしめる(ステップS3
3)。
【0123】この外気導入車外排出モードにおいて、バ
ッテリケース10内を開放された車外吸気通路22及び
車外排出通路32によって車外に連通せしめられて、車
両停止後の熱気や、日射等によるバッテリケース10内
の温度上昇による熱気の車外排出を促進させてバッテリ
ケース10内のバッテリ集合体Bが高温化するのを防止
する。
【0124】一方、ステップS32でバッテリ温度が略
適温以下の場合には、図21に示すようにアクチュエー
タ制御装置51によって吸排気切換機構30のステップ
モータ45を作動させて図22に示すバッテリ保温モー
ドに切り換えて、主吸気通路遮蔽シャッタ61によって
主吸気通路21を閉鎖すると共にバイパス通路38の開
口端部38aを開放し、一方、主排気通路遮蔽シャッタ
62によって主排気通路31を閉鎖すると共にバイパス
通路38の開口端部38bを開放し、更にファン49を
作動せしめす(ステップS34)。
【0125】このバッテリ保温モードにおいては、主吸
入通路21の上流端近傍及び主排気通路31の下流端近
傍が各々主吸気通路遮蔽シャッタ61及び主排気通路遮
蔽シャッタ62によって閉鎖されると共に、バイパス通
路38によって主吸気通路21と主排気通路31が連通
せしめられることによって、バッテリケース10から主
排気通路31、バイパス通路38、主吸気通路21を経
由して再びバッテリケース10至る循環通路が形成され
て、ファン49によって循環通路を循環する空気流によ
ってバッテリケース10内の温度ムラを低減させてバッ
テリ集合体Bの各バッテリ本体間の温度ムラを低減さ
せ、しかる後、ファン49を停止せしめる。
【0126】この状態では主吸入通路21及び主排気通
路31の各上流端及び下流端が各々主吸気通路遮蔽シャ
ッタ61及び主排気通路遮蔽シャッタ62によって閉鎖
され、かつ車外吸気通路22及び車外排気通路33が各
々吸気切換シャッタ41及び排気切換シャッタ42によ
って閉鎖されて、上記第2実施の形態と同様に、バッテ
リ集合体Bを収納するバッテリケース10の通気が遮断
されてバッテリ保温状態となる。
【0127】従って、本実施の形態によると、上記第2
実施の形態に加え、バッテリ集合体Bが略適温時におい
て、バッテリケース10から主排気通路31、バイパス
通路38、主吸気通路21を経由して再びバッテリケー
ス10至る循環経路が形成され、ファン49によって循
環経路を循環する空気流によってバッテリケース10内
の温度ムラを低減が得られ、複数のバッテリセルが集合
するバッテリ集合体Bの各バッテリセル間の温度ムラ、
特に主吸気通路21や主排気通路31近傍に発生するバ
ッテリセル間の温度ムラの低減が得られて各バッテリセ
ル相互の劣化が均一になる。
【0128】この結果、特定のバッテリセルだけの劣化
が進むことによる、バッテリ集合体B全体の性能低下や
機能損失に伴うバッテリ集合体B全体の交換等の損失が
回避され、かつ各バッテリセルの温度差が回避されるこ
とから、少ない数のバッテリ温度センサでも正確なバッ
テリ温度測定が可能になり、全体としての性能向上及び
バッテリ集合体の寿命向上が得られる。
【0129】(第4実施の形態)次に、本発明による電
気自動車用バッテリ温度制御装置の第4実施の形態を図
23乃至図29によって説明する。
【0130】なお、本実施の形態は上記第4実施の形態
のバッテリ温度制御装置1の主吸気通路遮蔽シャッタ6
1及び主排気通路遮蔽シャッタ62をシャッタ駆動アク
チュエータ44とは独立した別個の遮蔽シャッタ用アク
チュエータによって作動せしめるように構成したことを
特徴とし、他の部分の構成及び作用は第3実施の形態と
略同一であるので、図23乃至図29に、上記図16乃
至図22と対応する符号を付することで該部の説明を省
略し、異なる部分を主に説明する。
【0131】遮蔽シャッタ用アクチュエータは、例えば
図23に本実施の形態によるバッテリ温度制御装置の概
要を示し、図24に要部拡大図を示すように主吸気通路
遮蔽シャッタ61を作動せしめる遮蔽手段アクチュエー
タであるステップモータ67及び主排気通路遮蔽シャッ
タ62を作動するステップモータ68を有している。
【0132】このステップモータ67によって、主吸気
通路遮蔽シャッタ61が主吸気通路21を開放してバイ
パス通路38の開放端部38aを閉鎖する主吸気通路開
放位置61aと、バイパス通路38の開口端部38aを
開放して主吸気通路21を閉鎖する主吸気通路閉鎖位置
61bとの間で揺動する。
【0133】一方、ステップモータ68によって、主排
気通路遮蔽シャッタ62が主排気通路31を開放してバ
イパス通路38の開放端部38bを閉鎖する主排気通路
開放位置62aと、バイパス通路38の開口端部38b
を開放して主排気通路31を閉鎖する主排気通路閉鎖位
置61bとの間で揺動する。
【0134】そして、第3実施の形態と同様に、図24
に示す外気導入車内供給モードにおいて、吸気切換シャ
ッタ41が車内吸気通路23を閉鎖し、かつ排気切換シ
ャッタ42が車外排出通路32を閉鎖して車外吸気通路
22から外気を吸入して車内供給通路33から車内に吸
給する通気経路が形成される。
【0135】同様に、図25に示す外気導入車外排出モ
ードにおいては、吸気切換シャッタ41が車内吸気通路
23を閉鎖し、排気切換シャッタ42が車内供給通路3
3を閉鎖して車外吸気通路22から外気を吸入して車外
排気通路33から車外に排出する通気経路が形成し、図
26に示す内気導入車外排出モードにおいては、吸気切
換シャッタ41が車外吸気通路22を閉鎖し、排気切換
シャッタ42が車内供給通路33を閉鎖して車内吸気通
路23から車室内の空気を吸入して車外排気通路33か
ら車外に排出する通気経路が形成される。
【0136】図27に示す内気導入車内供給モードにお
いては、吸気切換シャッタ41が車外吸気通路22を閉
鎖し、排気切換シャッタ42が車外排出通路32を閉鎖
して、車内吸気通路23から車室内の空気を吸入して車
内供給通路33から車内に供給される。
【0137】更に、図28に示すように主吸気通路遮蔽
シャッタ61によってバイパス通路38の開口端部38
aを開放して主吸気通路21を閉鎖すると共に、主排気
通路遮蔽シャッタ62によってバイパス通路38の開口
端部38bを開放して主排気通路31を閉鎖することに
よって、バッテリケース10から主排気通路31、バイ
パス通路38、主吸気通路21を経由して再びバッテリ
ケース10至る循環通路を形成する共に、吸気切換シャ
ッタ41が車外吸気通路22を閉鎖し、排気切換シャッ
タ42が車外排出通路32を閉鎖するバッテリ保温モー
ドを備えている。
【0138】次にこのように構成されたバッテリ温度制
御装置1の作動について図29に示す遮蔽シャッタ制御
フローチャートに従って説明する。
【0139】本実施の形態において、イグニッションス
イッチがONである車両使用状態における各モードにお
いてはバイパス通路38の各開口端部38a及び38b
は各々主吸気通路遮蔽シャッタ61及び主排気通路遮蔽
シャッタ62によって閉鎖され、各部の作動は上記第2
及び第3実施の形態と同一であるのでその作動及び作用
についての説明は省略し、イグニッションスイッチがO
FF、換言すると車両が不使用状態について説明する。
【0140】先ず、イグニッションスイッチON・OF
F検出センサ56によりイグニッションスイッチのON
・OFFを状態検出し(ステップS41)、イグニッシ
ョンスイッチがOFFを検出した際にバッテリ温度セン
サ54によりバッテリ集合体Bの温度が適温以下か否か
検出される(ステップS42)。
【0141】ステップS42でバッテリ集合体Bの温度
が適温より高い場合には、図25に示す外気導入車外排
出モードに切り換えて、吸気切換シャッタ41により車
内吸気通路23を閉鎖する外気導入位置41bに切り換
えると共に、排気切換シャッタ42により車内供給通路
33を閉鎖する車外排出位置32bに切り換えて、バッ
テリケース10内を開放された外気吸入通路22及び車
外排出通路32によって車外に連通せしめる(ステップ
S43)。
【0142】この外気導入車外排出モードにおいて、車
両停止後の熱気や、日射等によるバッテリケース10内
の温度上昇による熱気の車外排出を促進させてバッテリ
ケース10内のバッテリ集合体Bが高温化を防止する。
【0143】一方、ステップS42でバッテリ温度が略
適温の場合には、図28に示すように、ステップモータ
67によって主吸気通路遮蔽シャッタ61を主吸気通路
開放位置61aから主吸気通路閉鎖位置61bへ揺動し
てバイパス通路38の開口端部38aを開放すると共に
主吸気通路21を閉鎖する一方、ステップモータ68に
よって主排気通路遮蔽シャッタ62を主排気通路開放位
置62aから主排気通路閉鎖位置62bへ揺動してバイ
パス通路38の開口端部38bを開放して主吸気通路2
1を閉鎖してバッテリケース10から主排気通路31、
バイパス通路38、主吸気通路21を経由して再びバッ
テリケース10至る循環通路を形成し、かつファン49
を作動させる。
【0144】このバッテリ保温モードにおいて、ファン
49によって上記循環経路を循環する空気流によってバ
ッテリケース10内の温度ムラを低減させてバッテリ集
合体Bの各バッテリ本体間の温度ムラを低減させ、しか
る後、ファン49を停止せしめて保温状態となる。
【0145】従って、本実施の形態においては、バッテ
リ保温モードに切り換えられた際、吸気切換シャッタ4
1及び排気切換シャッタ42と独立して主吸気通路遮蔽
シャッタ61及び主排気通路遮蔽シャッタ62主吸気通
路閉鎖位置61b及び主排気通路閉鎖位置62bに迅速
に切り換えられがステップモータ67及び68によって
主吸気通路閉鎖位置61b及び主排気通路閉鎖位置62
bに迅速に切り換えられ、上記第3実施の形態に加え、
モード切り換えによる吸気切換シャッタ41及び排気切
換シャッタ42の揺動によりバッテリケース10内に生
じる通風が回避されてバッテリケース10内の保温が安
定化される。
【0146】即ち、例えば、図23に示す外気導入車内
供給モードから図28に示す保温モードに移行する際
に、吸気切換シャッタ41及び排気切換シャッタ42
は、図25に示す外気導入車外排出モード位置及び図2
6に示す内気導入車外排出モード位置を経て切り換えら
れて車外吸気通路22、車内吸気通路23、車外排気通
路32及び車内供給通路33が開放されるが、主吸気通
路21及び主排気通路31が主吸気通路遮蔽シャッタ6
1及び主排気通路遮蔽シャッタ62によって迅速に閉鎖
されることから、車外吸気通路22、車内吸気通路2
3、車外排気通路32及び車内供給通路33等を介して
のバッテリケース10内に発生する通風が防止されてバ
ッテリケース10内の保温の安定化が得られる。
【0147】また、図25に示す外気導入車外排出モー
ドから図28に示すバッテリ保温モードに移行する際に
も、吸気切換シャッタ41及び排気切換シャッタ42
が、図26に示す内気導入車外排出モード位置及び図2
7に示す内気導入車内供給モード位置を経て切り換えら
れ、同様に同様に図26に示す内気導入車外排出モード
から図29に示すバッテリ保温モードに移行する際にも
内気導入車内供給モード位置を経て切り換えられること
に起因して、車外吸気通路22、車内吸気通路23、車
外排気通路32及び車内供給通路33が切り換え時に開
放されるが、主吸気通路21及び主排気通路31が主吸
気通路遮蔽シャッタ61及び主排気通路遮蔽シャッタ6
2によって迅速に閉鎖されることから、車外吸気通路2
2、車内吸気通路23、車外排気通路32及び車内供給
通路33の上記開放に伴うバッテリケース10内に発生
する通風が防止されてバッテリケース10内の保温の安
定化が得られる。
【0148】上記各実施の形態では主排気通路31にフ
ァン49を配設したが、主吸気通路21内に配設するこ
とも可能であり、また、吸気切換シャッタ41及び排気
切換シャッタ42等は上記カム機構によらずリンク機構
等他の機構により作動させることも可能であり、本発明
は上記第1実施の形態、第2実施の形態、第3実施の形
態及び第4実施の形態に限定されることなく、発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0149】
【発明の効果】以上説明した本発明の電気自動車用バッ
テリ温度制御装置によると、バッテリ集合体を収納する
バッテリケースに、外気及び車室内からの空気の一方を
吸気切換手段によって切り換えて導入する吸気通路と、
排気切換手段によって車外及び車室内の一方に切り換え
て上記バッテリケース内の空気を排出する排気通路とを
設けることから、バッテリケース内の通気を外気温度、
車室内温度、バッテリ温度、バッテリ異常検出等に基づ
いて、吸気切換手段及び排気切換手段を切り換えること
によって、車室内の快適性に影響を与えることなくバッ
テリ設置環境の温度制御が可能になり、かつバッテリの
各種性能が確保されて車両の性能向上がもたらされる。
【0150】また、車両が停止せしめられた際には、外
気導入車外排出モードに切り換えられて、バッテリケー
スを吸入通路及び排出通路によって外部に開放すること
によって、車両停止後の熱気や、日射等によるバッテリ
ケース内の温度上昇による熱気を車外に排出させてバッ
テリ集合体が高温化を回避することができる。
【0151】一方、、吸気通路を開閉する吸気通路遮蔽
手段及び排気通路を開閉する排気通路遮蔽手段とを備え
ることにより、車両が停止せしめられ際に保温モードに
切り換えて吸気通路を吸気通路遮蔽手段によって閉鎖す
ると共に、排気通路を排気通路遮蔽手段によって閉鎖す
ることによって、バッテリケース内が外部と遮断されて
密閉状態に保持してさバッテリ集合体の温度低下が抑制
され、例えば特に、冬季の寒冷地等で、夜間の車両保管
場所の温度が極端に低下する場合において、バッテリ集
合体の過冷が回避され、日々のヒートショックが軽減さ
れると共に、車両使用開始時に速やかにバッテリの適温
に移行してバッテリ性能及び効率が発揮でき、更に、バ
ッテリ集合体の劣化が防止されて長期使用が可能にな
る。
【0152】更に保温モードにおいて吸気通路と排気通
路が連通するバイパス通路を設けることによりバッテリ
ケースから排気通路、バイパス通路、吸気通路を介して
バッテリケースに至る環状の空気通路が形成され、バッ
テリケースの下流側と上流側が連通されてバッテリケー
ス内の温度ムラを低減が得られ、バッテリケース内に収
納されるバッテリ集合体の各バッテリ本体間の温度ムラ
の低減が得られて各バッテリ本体相互の劣化が均一され
て、特定のバッテリ本体だけの劣化が進むことによる、
バッテリ集合体全体の性能低下や機能損失が抑制され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気自動車用バッテリ温度制御装
置第1実施の形態の概要を模擬的に示す説明図であり、
外気導入車内供給モードの作動状態を示している。
【図2】同じく、給排気切換機構の概要を示す図1の要
部拡大図である。
【図3】同じく、外気導入車外排出モードの作動状態を
示す説明図である。
【図4】同じく、内気導入車外排出モードの作動状態を
示す説明図である。
【図5】同じく、内気導入車内供給モードの作動状態を
示す説明図である。
【図6】同じく、制御回路部の概要を示す説明図であ
る。
【図7】同じく、シャッタ制御を説明するフローチャー
トである。
【図8】同じく、給排状態説明図である。
【図9】本発明による電気自動車用バッテリ温度制御装
置第2実施の形態の概要を模擬的に示す説明図であり、
外気導入車内供給モードの作動状態を示している。
【図10】同じく、給排気切換機構の概要を示す図9の
要部拡大図である。
【図11】同じく、外気導入車外排出モードの作動状態
を示す説明図である。
【図12】同じく、内気導入車外排出モードの作動状態
を示す説明図である。
【図13】同じく、内気導入車外供給モードの作動状態
を示す説明図である。
【図14】同じく、バッテリ保温モードの作動状態を示
す説明図である。
【図15】同じく、遮蔽シャッタ制御フローチャートで
ある。
【図16】本発明による電気自動車用バッテリ温度制御
装置第3実施の形態の概要を模擬的に示す説明図であ
り、外気導入車内供給モードの作動状態を示している。
【図17】同じく、給排気切換機構の概要を示す図16
の要部拡大図である。
【図18】同じく、外気導入車外排出モードの作動状態
を示す説明図である。
【図19】同じく、内気導入車外排出モードの作動状態
を示す説明図である。
【図20】同じく、内気導入車内供給モードの作動状態
を示す説明図である。
【図21】同じく、バッテリ保温モードの作動状態を示
す説明図である。
【図22】同じく、遮蔽シャッタ制御フローチャートで
ある。
【図23】本発明による電気自動車用バッテリ温度制御
装置第4実施の形態の概要を模擬的に示す説明図であ
り、外気導入車内供給モードの作動状態を示している。
【図24】同じく、給排気切換機構の概要を示す図23
の要部拡大図である。
【図25】同じく、外気導入車外排出モードの作動状態
を示す説明図である。
【図26】同じく、内気導入車外排出モードの作動状態
を示す説明図である。
【図27】同じく、内気導入車内供給モードの作動状態
を示す説明図である。
【図28】同じく、バッテリ保温モードの作動状態を示
す説明図である。
【図29】同じく、遮蔽シャッタ制御フローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 バッテリ温度制御装置 10 バッテリケース 20 吸気通路 21 主吸気通路 22 車外吸気通路 22a 外気吸入口 23 車内吸気通路 23a 内気吸入口 30 排気通路 31 主排気通路 32 車外排気通路 32a 車外排気口 33 車内供給通路 33a 車内供給口 38 バイパス通路 38a 開口端部 38b 開口端部 40 吸排気切換機構 41 吸気切換シャッタ(吸気切換手段) 41e 係合部 42 排気切換シャッタ(排気切換手段) 42e 係合部 44 シャッタ駆動アクチュエータ 45 ステップモータ 46 カム 47 第1スリット 48 第2スリット 49 ファン 50 制御回路 51 アクチュエータ制御装置 52 外気温度センサ(外気温度検出手段) 53 車室内温度センサ(車室内温度検出手段) 54 バッテリ温度センサ(バッテリ温度検出手段) 55 バッテリ異常検出センサ(バッテリ温度検出手
段) 56 イグニッションスイッチON・OFF検出セン
サ(イグニッションスイッチON・OFF検出手段) 57 アクチュエータポテンシャルメータ 60 遮蔽機構 61 主吸気通路遮蔽シャッタ(吸気通路遮蔽手段) 62 主排気通路遮蔽シャッタ(排気通路遮蔽手段) 62a 主排気通路開放位置 62b 主排気通路閉鎖位置 63 遮蔽シャッタ駆動アクチュエータ 67 ステップモータ(遮蔽手段アクチュエータ) 68 ステップモータ(遮蔽手段アクチュエータ)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバッテリセルからなるバッテリ集
    合体を収納するバッテリケース内を通気して上記バッテ
    リ集合体の温度を制御する電気自動車用バッテリ温度制
    御装置において、 上記バッテリ集合体を収納するバッテリケースと、 外気及び車室内からの空気の一方を吸気切換手段によっ
    て切り換えて上記バッテリケース内に導入する吸気通路
    と、 排気切換手段によって車外及び車室内の一方に切り換え
    て上記バッテリケース内の空気を排出する排気通路と、 上記吸気切換手段及び排気切換手段を作動せしめる吸排
    気切換機構とを備えたことを特徴とする電気自動車用バ
    ッテリ温度制御装置。
  2. 【請求項2】 バッテリ異常検出のときに、外気をバッ
    テリケース内に導入してバッテリケース内の空気を車外
    に排出する外気導入車外排出モードに切り換え、 外気温度が車室内温度より低くかつバッテリ温度が基準
    値より高いときに、外気をバッテリケース内に導入して
    バッテリケース内の空気を車外に排出するに外気導入車
    外排出モードに切り換え、 外気温度が車室内温度より高くかつバッテリ温度が基準
    値より高いときに、車室内の空気をバッテリケース内に
    導入してバッテリケース内の空気を車外に排出する内気
    導入車外排気モードに切り換え、 外気温度が車室内温度より高くかつバッテリ温度が基準
    値より低いときに、車室内の空気をバッテリケース内に
    導入してバッテリケース内の空気を車室内に供給する内
    気導入車内供給モードに切り換えることを特徴とする請
    求項1に記載の電気自動車用バッテリ温度制御装置。
  3. 【請求項3】 上記吸気切換手段は、 外気及び車室内の空気の一方に切り換えてバッテリケー
    ス内に導入する上記吸気通路に配設された吸気切換シャ
    ッタであり、 上記排気切換手段は、バッテリケース内の空気を車外及
    び車室内の一方に切り換えて排出する上記排気通路に配
    設された排気切換えシャッタであり、 上記吸排気切換機構は、 上記各バッテリケース内の各通気モードに各々対応する
    回転角位置にカムを回転させるステップモータと、 上記カムに形成されて上記吸気切換シャッタに形成され
    た係合部と移動可能に嵌合して上記カムの回動に応じて
    上記吸気切換シャッタを上記各通気モードに対応して移
    動せしめる第1スリットと、 上記カムに形成されて上記排気切換シャッタに形成され
    た係合部と移動可能に嵌合して上記カムの回動に応じて
    上記排気切換シャッタを上記各通気モードに対応して移
    動せしめる第2スリットとを備えたことを特徴とする請
    求項1または2に記載の電気自動車用バッテリ温度制御
    装置。
  4. 【請求項4】 イグニッションスイッチON・OFF検
    出手段を有し、該イグニッションスイッチON・OFF
    検出手段がイグニッションスイッチのOFFを検出した
    ときに、外気をバッテリケース内に導入してバッテリケ
    ース内の空気を車外に排出する外気導入車外排出モード
    に切り換えることを特徴とする請求項1〜3に記載の電
    気自動車用バッテリ温度制御装置。
  5. 【請求項5】 上記吸気通路に形成される外気吸入口が
    車両走行風による正圧発生部位に開口し、上記排気通路
    に形成される車外排気口が走行風による負圧発生部位に
    開口したことを特徴とする請求項1〜4に記載の電気自
    動車用バッテリ温度制御装置。
  6. 【請求項6】複数のバッテリセルからなるバッテリ集合
    体を収納するバッテリケース内を通気して上記バッテリ
    集合体の温度を制御する電気自動車用バッテリ温度制御
    装置において、 バッテリケースに空気を供給する吸気通路を開閉する吸
    気通路遮蔽手段と、 バッテリケースから空気を排気通路を開閉する排気通路
    遮蔽手段と、 イグニッションスイッチON・OFF検出手段とを備
    え、 上記イグニッションスイッチOFF検出のときに上記吸
    気通路遮蔽手段により吸気通路を閉鎖すると共に、上記
    排気通路遮蔽手段により吸気通路を閉鎖するバッテリ保
    温モードを有することを特徴とする電気自動車用バッテ
    リ温度制御装置。
  7. 【請求項7】 吸気通路の吸気通路遮蔽手段とバッテリ
    ケースとの間及び排気通路の排気通路遮蔽手段とバッテ
    リケースとの間とを連通するバイパス通路を備え、 上記バッテリ保温モードにおいて、上記吸気通路遮蔽手
    段が吸気通路を閉鎖すると共にバイパス通路を開放し、
    かつ上記排気通路遮蔽手段が排気通路を閉鎖すると共に
    バイパス通路を開放して吸気通路と排気通路とを連通せ
    しめてることを特徴とする請求項6に記載の電気自動車
    用バッテリ温度制御装置。
  8. 【請求項8】 バッテリ保温モードに切り換えられたと
    き所定時間上記バッテリケースから順に排気通路、バイ
    パス通路、吸気通路を介してバッテリケースに至る循環
    通路内を循環送風させることを特徴とする請求項7に記
    載の電気自動車用バッテリ温度制御装置。
  9. 【請求項9】 上記イグニッションスイッチON・OF
    F検出手段がイグニッションスイッチのOFF検出のと
    きのバッテリ温度が基準値より高いときには、外気をバ
    ッテリケース内に導入してバッテリケース内の空気を車
    外に排出する外気導入車外排出モードに切り換えてバッ
    テリ温度が基準値に低下した後に上記バッテリ保温モー
    ドに移行することを特徴とする請求項6〜8に記載の電
    気自動車用バッテリ温度制御装置。
  10. 【請求項10】 上記吸気通路に外気及び車室内からの
    空気の一方を吸気切換手段によって切り換えて上記バッ
    テリケース内に導入する吸気切り換え手段を備えると共
    に、排気通路に上記バッテリケース内の空気を車外及び
    車室内の一方に切り換えて排出する排気切換手段を備
    え、かつ上記吸気切換手段及び排気切換手段を作動せし
    める吸排気切換機構とを備え、 上記吸気通路遮蔽手段及び排気通路遮蔽手段は、上記吸
    排気切換機構によって作動せしめられることを特徴とす
    る請求項6〜9に記載の電気自動車用バッテリ温度制御
    装置。
  11. 【請求項11】 上記吸気通路に外気及び車室内からの
    空気の一方を吸気切換手段によって切り換えて上記バッ
    テリケース内に導入する吸気切り換え手段を備えると共
    に、排気通路に上記バッテリケース内の空気を車外及び
    車室内の一方に切り換えて排出する排気切換手段を備
    え、かつ上記吸気切換手段及び排気切換手段を作動せし
    める吸排気切換機構とを備え、 上記吸気通路遮蔽手段及び排気通路遮蔽手段は、上記吸
    気切換手段と独立して設けられた遮蔽手段アクチュエー
    タによって作動せしめられることを特徴とする請求項6
    〜9に記載の電気自動車用バッテリ温度制御装置。
JP27714199A 1999-09-29 1999-09-29 電気自動車用バッテリ温度制御装置 Pending JP2001102100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27714199A JP2001102100A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 電気自動車用バッテリ温度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27714199A JP2001102100A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 電気自動車用バッテリ温度制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001102100A true JP2001102100A (ja) 2001-04-13

Family

ID=17579379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27714199A Pending JP2001102100A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 電気自動車用バッテリ温度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001102100A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002343447A (ja) * 2001-05-16 2002-11-29 Matsushita Battery Industrial Co Ltd 電池電源装置
WO2003064199A1 (fr) * 2002-01-25 2003-08-07 Zexel Valeo Climate Control Corporation Refroidisseur de batterie de vehicule
JP2004047363A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Sanyo Electric Co Ltd 車両用の電源装置
JP2005047489A (ja) * 2003-07-15 2005-02-24 Honda Motor Co Ltd 車両用電装ユニットの加温冷却装置およびハイブリッド車両
JP2006050892A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Ford Global Technologies Llc 車両におけるバッテリー環境の制御システム及び方法
JP2009252659A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Toyota Motor Corp 温度調節装置
JP2010143669A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Toyota Industries Corp 産業車両におけるバッテリの冷却装置
KR100992726B1 (ko) * 2004-12-17 2010-11-05 현대자동차주식회사 하이브리드 차량의 배터리 온도 조절 장치 그 제어 방법
JP2011025812A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Honda Motor Co Ltd 車両および蓄電装置の温度調整方法
US8241097B2 (en) 2004-07-30 2012-08-14 Ford Global Technologies, Llc Environmental control system and method for a battery in a vehicle
CN103029591A (zh) * 2011-10-05 2013-04-10 现代自动车株式会社 车辆的高电压电池冷却控制技术
CN109037839A (zh) * 2018-07-26 2018-12-18 孙玉萍 一种电动汽车蓄电池组调温系统
CN109927535A (zh) * 2017-12-16 2019-06-25 郑州宇通客车股份有限公司 导风罩
JP2020166976A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社Subaru 車載用バッテリ調温装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002343447A (ja) * 2001-05-16 2002-11-29 Matsushita Battery Industrial Co Ltd 電池電源装置
WO2003064199A1 (fr) * 2002-01-25 2003-08-07 Zexel Valeo Climate Control Corporation Refroidisseur de batterie de vehicule
JP2004047363A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Sanyo Electric Co Ltd 車両用の電源装置
JP4519516B2 (ja) * 2003-07-15 2010-08-04 本田技研工業株式会社 車両用電装ユニットの加温冷却装置およびハイブリッド車両
JP2005047489A (ja) * 2003-07-15 2005-02-24 Honda Motor Co Ltd 車両用電装ユニットの加温冷却装置およびハイブリッド車両
US10099532B2 (en) 2004-07-30 2018-10-16 Ford Global Technologies, Llc Environmental control system and method for a battery in a vehicle
JP2006050892A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Ford Global Technologies Llc 車両におけるバッテリー環境の制御システム及び方法
US8241097B2 (en) 2004-07-30 2012-08-14 Ford Global Technologies, Llc Environmental control system and method for a battery in a vehicle
KR100992726B1 (ko) * 2004-12-17 2010-11-05 현대자동차주식회사 하이브리드 차량의 배터리 온도 조절 장치 그 제어 방법
JP2009252659A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Toyota Motor Corp 温度調節装置
JP2010143669A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Toyota Industries Corp 産業車両におけるバッテリの冷却装置
JP2011025812A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Honda Motor Co Ltd 車両および蓄電装置の温度調整方法
CN103029591A (zh) * 2011-10-05 2013-04-10 现代自动车株式会社 车辆的高电压电池冷却控制技术
CN109927535A (zh) * 2017-12-16 2019-06-25 郑州宇通客车股份有限公司 导风罩
CN109927535B (zh) * 2017-12-16 2023-11-17 宇通客车股份有限公司 导风罩
CN109037839A (zh) * 2018-07-26 2018-12-18 孙玉萍 一种电动汽车蓄电池组调温系统
CN109037839B (zh) * 2018-07-26 2020-09-15 宁波里尔汽车技术有限公司 一种电动汽车蓄电池组调温系统
JP2020166976A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社Subaru 車載用バッテリ調温装置
JP7306850B2 (ja) 2019-03-28 2023-07-11 株式会社Subaru 車載用バッテリ調温装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4707346B2 (ja) 車両用の電源装置
JP2001102100A (ja) 電気自動車用バッテリ温度制御装置
JP2008141945A (ja) 蓄電機構の冷却装置
JP4791054B2 (ja) 温度管理装置及び電源装置
JP2001291532A (ja) バッテリ温度制御装置
JPH05262144A (ja) 電気自動車におけるバッテリ温度制御装置
JP2009154698A (ja) バッテリ温度管理装置
US10766380B2 (en) Automotive window opening for battery cooling
JP4930310B2 (ja) 電気自動車
JP2009023482A (ja) リアユニット及びその制御装置
JPS5934911A (ja) 車両室内温度抑制装置
JP2007112268A (ja) 車両用バッテリ適温化システム
JP4930270B2 (ja) 車両および熱交換システム
JP4419735B2 (ja) 燃料電池車両
JP3651272B2 (ja) 電動車両搭載電池温度調整装置
JP2008098060A (ja) 蓄電機構の温度制御装置
JPH11329517A (ja) 組電池の冷却装置
JP5933569B2 (ja) 電動車両またはハイブリッド電動車両の暖房、換気、および空調システム
JP2003182377A (ja) 自動車
JP4304246B2 (ja) 車両のバッテリ冷却システム
KR101198099B1 (ko) 하이브리드 차량용 공조장치
JP3485794B2 (ja) キャパシタ冷却装置
JP2007314139A (ja) 冷却装置
JP2013107554A (ja) 車両
JP2007159267A (ja) 蓄電機構の制御装置