JP2001097920A - フェニルエステルの製造法及び触媒 - Google Patents

フェニルエステルの製造法及び触媒

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JP2001097920A
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palladium
acid
phenyl ester
strong acid
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Yoshihiko Mori
嘉彦 森
Takao Doi
孝夫 土井
Takanori Miyake
孝典 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高活性な触媒を用いた工業的に有利なフェニ
ルエステルの製造法を提供する。 【解決手段】 パラジウムと超強酸を含む触媒の存在下
に、ベンゼンとカルボン酸と分子状酸素を反応させてフ
ェニルエステルを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベンゼンとカルボ
ン酸と分子状酸素を特定の触媒の存在下に反応させて、
高収率でフェニルエステルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ベンゼンとカルボン酸と分子状酸素を特
定の触媒の存在下に反応させて、フェニルエステルを製
造する方法はよく知られており、触媒として貴金属を用
いて気相又は液相において検討された例が報告されてい
る。主触媒としてはパラジウムが最もよく知られてお
り、さらにそれのみでは有効でない金属を助触媒として
添加する方法も知られている。
【0003】例えば、金属触媒を用いた例としては、特
公昭46−33024号公報には、ベンゼン、飽和脂肪
族カルボン酸及び分子状酸素からなる混合物を、パラジ
ウム金属とパラジウムと白金との組から選ばれた少なく
とも1員の金属の存在下に反応させる方法が開示されて
いる。また特公昭48−18219号公報には、パラジ
ウムと白金との組から選ばれた少なくとも1員の金属
に、元素態ビスムス又はテルルを混合共存させた触媒を
用いる方法が開示されている。さらに特公昭55−15
455号公報には、パラジウム又はパラジウム化合物
と、カドミウム、亜鉛、ウラン、錫、鉛、アンチモン、
ビスマス、テルル及びタリウムそれぞれの化合物一者又
は以上とからなる触媒を用い、硝酸の存在下に液相反応
させる方法が開示されている。
【0004】また、特公昭56−21463号公報、特
開昭52−27089号公報、特開昭52−77892
号公報、特開昭52−130494号公報には、パラジ
ウム及びアンチモンに活性促進剤としてアルカリ金属の
塩を添加した触媒が開示されている。
【0005】さらに、金属化合物を触媒として用いた例
としては、特公昭50−34544号公報には、白金、
パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム及びオ
スミウムの中から選ばれた貴金属の酸化物、水酸化物、
酢酸塩又は硝酸塩の少なくとも一種とアルカリ金属の硝
酸塩の少なくとも一種を組み合わせた触媒を使用する方
法が開示されている。また特開昭48−4439公報に
は、(a)パラジウム金属又はその化合物の少なくとも
1種と、(b)硝酸、亜硝酸又はこれらの金属塩の少な
くとも1種、又は(a)、(b)成分に金属カルボン酸
塩の少なくとも1種を加えた触媒を用いる方法が開示さ
れている。さらに特公平2−13653公報には、酢酸
パラジウムと酢酸アンチモンと、クロム、ニッケル、マ
ンガン及び鉄からなる群から選ばれる少なくとも1種の
酢酸塩とからなる触媒を用いる方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たような従来の方法では、ベンゼンとカルボン酸と分子
状酸素を特定の触媒の存在下に反応させて、フェニルエ
ステルを製造する際、触媒活性が低いため、経済性が極
めて低くなるという問題点があった。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、高活性な触媒を用いた工業的に有
利なフェニルエステルの製造方法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述のよ
うな従来技術の課題を解決するため、鋭意検討を重ねた
結果、ベンゼンとカルボン酸と分子状酸素を、パラジウ
ムと超強酸を含む触媒の存在下に反応させることで、従
来の技術より、高活性にフェニルエステルを製造するこ
とができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】即ち本発明は、ベンゼンとカルボン酸と分
子状酸素を、パラジウムと超強酸を含む触媒の存在下反
応させることを特徴とするフェニルエステルの製造法で
ある。
【0010】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0011】本発明の方法において使用する触媒の主触
媒はパラジウムであり、助触媒として超強酸を用いる。
【0012】本発明において超強酸とは、100%硫酸
よりも強い酸性を示す酸をいう。「超強酸・超強塩基」
(1980年、講談社刊行)によれば、超強酸をHam
mettの酸度関数H0で表すと、100%硫酸は、H0
=−11.93であるから、H0<−11.93の酸強
度を持つものといえる。
【0013】超強酸としては、HF−SbF5、HF−
NbF5、HF−TaF5、FSO3H−SbF5、FSO
3H、H2SO4−SO3等の液体超強酸、これら液体超強
酸をSiO2−Al23、TiO2−ZrO2、SiO2
TiO2等の金属酸化物に担持した固体超強酸、及び硫
酸イオンとFe23、ZrO2等の金属酸化物からなる
固体超強酸等が例示される。
【0014】また、超強酸性を示す金属複合酸化物もあ
る。例えば、Appl.Catal.146,3(19
96)によれば、WO3/ZrO2、WO3/SnO2、M
oO3/ZrO2等も超強酸性を示すとされており、これ
らも本発明の固体超強酸として使用できる。本発明の方
法において、パラジウムとともに触媒として用いられる
超強酸は、好ましくは固体の超強酸である。
【0015】超強酸とパラジウムの比率は、用いる超強
酸により異なるため、一概に規定することはできない
が、例えば、硫酸イオンとジルコニアからなる超強酸で
は、硫酸イオンのパラジウムに対するモル比率で表すこ
とができ、パラジウム1に対して0.001〜20、好
ましくは0.01〜5である。超強酸が多すぎても少な
すぎても超強酸の効果は低下する。
【0016】パラジウムと超強酸からなる触媒に、さら
に助触媒として公知の元素を用いても良く、好ましく
は、鉛、ビスマス、アンチモン及びテルルからなる群よ
り選ばれる1種又は2種以上である。パラジウムとこれ
ら元素のモル比率は、パラジウム1に対して通常0.0
1〜20、好ましくは0.02〜5である。助触媒が多
すぎても少なすぎても助触媒の添加効果は低下する。
【0017】本発明の方法において、触媒の調製に用い
られるパラジウムの原料は特に限定されることはなく、
例えば、パラジウム金属、ヘキサクロロパラジウム酸ア
ンモニウム、ヘキサクロロパラジウム酸カリウム、ヘキ
サクロロパラジウム酸ナトリウム、テトラクロロパラジ
ウム酸アンモニウム、テトラクロロパラジウム酸カリウ
ム、テトラクロロパラジウム酸ナトリウム、テトラブロ
モパラジウム酸カリウム、酸化パラジウム、塩化パラジ
ウム、臭化パラジウム、ヨウ化パラジウム、硝酸パラジ
ウム、硫酸パラジウム、酢酸パラジウム、ジニトロサル
ファイトパラジウム酸カリウム、クロロカルボニルパラ
ジウム、ジニトロジアンミンパラジウム、テトラアンミ
ンパラジウム塩化物、テトラアンミンパラジウム硝酸
塩、cis−ジクロロジアミンパラジウム、trans
−ジクロロジアミンパラジウム、ジクロロ(エチレンジ
アミン)パラジウム、テトラシアノパラジウム酸カリウ
ム、パラジウムアセチルアセトナート等を例示できる。
【0018】本発明の方法において、助触媒として使用
される鉛、ビスマス、アンチモン及びテルルからなる群
より選ばれる1種又は2種以上の元素の原料も特に限定
されることはなく、例えば、鉛、ビスマス、アンチモ
ン、テルルの酸化物、硝酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物、
オキシハロゲン化物、硫化物、酢酸塩、シュウ酸塩、ナ
フテン酸塩、ステアリン酸塩、有機化合物又は、鉛金
属、ビスマス金属、アンチモン金属、テルル金属、テル
ル酸等が例示できる。
【0019】本発明の方法においては、パラジウムと超
強酸を含む触媒を用いるが、パラジウムを超強酸に担持
して使用することもできる。本発明において用いられる
超強酸としては固体の超強酸が好ましいが、パラジウム
が超強酸に担持されていることがより好ましい。また、
パラジウムと超強酸をそれ自体反応に不活性な担体に担
持して用いることも可能である。
【0020】使用されるパラジウム量は触媒全重量に対
して、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜
5重量%である。これより少ないと実質的な反応速度を
得られず、また、これより多いと経済的に不利となる。
【0021】本発明に使用される触媒の調製方法は特に
限定されることはない。担体に触媒成分を担持させる従
来公知の方法、例えば、いわゆる含浸法、イオン交換
法、沈着法、混練法等が例示できる。
【0022】含浸法で調製する場合、パラジウム原料と
助触媒成分の原料は同時に担体に担持しても良く、いず
れか一方を含浸担持した後、残りの原料を含浸担持して
も良い。
【0023】超強酸成分の原料も公知の方法で担持する
ことができる。ただし、超強酸の種類によっては、超強
酸成分の原料がパラジウム原料と助触媒成分の原料を担
持する過程で分解又は消失等が起き、超強酸を形成でき
ないことがあるので、超強酸の種類によって好適な担持
方法を選択しなければならない。
【0024】含浸法又はイオン交換法における各成分の
担持後は、公知の方法に従ってデカンテーション、濾
過、加熱又は減圧加熱等の操作で溶媒を除去する。溶媒
を除去後、乾燥するにあたり、加熱乾燥、減圧乾燥等を
用いることができる。
【0025】乾燥後、場合によっては焼成を行うことが
できる。焼成によって超強酸を形成させる場合には、超
強酸を示すとされる温度範囲で焼成を行う。焼成は、酸
素又は窒素、ヘリウム、アルゴン等で希釈した酸素、さ
らには空気を用いて公知の条件で行うと良い。例えば、
硫酸イオンとジルコニアからなる超強酸である場合、例
えば、表面 Vol.19,75(1981)では、5
00℃以上で超強酸が発現し、500〜800℃で行う
と良いと記述されている。パラジウム成分又はパラジウ
ム成分と助触媒成分の金属への還元は、公知の方法が用
いられる。例えば、還元剤として水素、一酸化炭素、エ
チレン、或いは、メタノール等が使用できる。還元温度
は超強酸が分解しない温度範囲で行う。例えば、硫酸イ
オンとジルコニアからなる超強酸である場合、好ましく
は、100〜500℃である。
【0026】本発明に用いられるカルボン酸は、炭素原
子が10個以下のカルボン酸を用いることができるが、
好ましくは、酢酸、プロピオン酸等の低級カルボン酸で
ある。
【0027】ベンゼンとカルボン酸の比率は自由に変え
ることができる。好ましいベンゼン/カルボン酸比はモ
ル比で1/0.1〜1/100の範囲であれば良い。
【0028】本発明に用いられる分子状酸素は純粋な酸
素であっても良く、また、窒素、ヘリウム、アルゴン等
の不活性ガスで希釈されていても良い。空気も使用でき
る。酸素の供給量は、反応温度、触媒量等によって最適
量が変わるが、触媒を通過した位置でのガス組成が爆発
範囲以下であれば良い。
【0029】本発明の製造法において、ベンゼン、カル
ボン酸及び分子状酸素との反応は、触媒の存在下、気
相、液相又は気液混合相の状態で行われる。反応器は特
に限定されることはなく、従来公知の方法、例えば、固
定床流通型反応器、回分式反応器、懸濁床等を用いるこ
とができる。
【0030】使用する触媒量は、反応方法により異なる
ため、一律には規定できないが、経済性を勘案すると、
例えば、固定床の場合、単位触媒体積、単位時間当たり
のベンゼンとカルボン酸の合計供給量(LHSV)とし
て、0.1〜50h-1の範囲、好ましくは0.1〜30
-1となる触媒量が好ましく、また、懸濁床の場合に
は、触媒濃度は、原料に対し0.05〜30重量%の範
囲が好ましい。
【0031】反応温度は100〜300℃、好ましくは
100〜250℃である。
【0032】反応圧力は常圧以上の圧力であれば良く、
好ましくは常圧〜100気圧である。
【0033】反応時間は、反応温度、圧力、触媒量等の
設定の仕方又は反応方法によって変わるため一概にその
範囲を決めることは困難であるが、懸濁床での回分式、
半回分式の場合、0.5時間以上が必要である。また、
懸濁床による連続式反応、又は、固定床連続式反応にお
いては、滞留時間は0.03〜10時間であれば良い。
【0034】
【発明の効果】ベンゼンとカルボン酸と分子状酸素を反
応させてフェニルエステルを製造するにあたり、パラジ
ウムと超強酸を含む触媒を用いると、従来よりも高活性
にフェニルエステルを製造することができる。
【0035】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0036】実施例1 触媒の調製: 硝酸ジルコニル50gを1000mlの
蒸留水に溶解させた。この溶液に25%アンモニア水4
0mlを撹拌しながら徐々に滴下した。アンモニア水の
滴下終了時における溶液のpHは9であった。24時間
撹拌しながら熟成した後、濾過した。500mlの蒸留
水に濾過した沈殿物を入れ、10分間撹拌した後、濾過
した。この水洗を計3回行った後、水洗した沈殿物を1
10℃で1晩乾燥した。
【0037】次に乾燥した沈殿物をメノー乳鉢で整粒し
て、0.1N硫酸水溶液100mlに加え、30分間撹
拌した後、濾過した。濾液のpHは4であった。沈殿物
を110℃で1晩乾燥した。
【0038】4.4wt%の硝酸パラジウム水溶液1.
9g、テルル酸0.016gをナス型フラスコに秤量
し、上記沈殿物3.3gを加えて含浸した。その後、減
圧下乾燥して、110℃で1晩乾燥後、600℃で5時
間空気焼成を経て、150℃で16時間水素還元した。
【0039】反応: ステンレス製の10mlオートク
レーブにベンゼン1.1g、酢酸0.8gと先に調製し
た触媒0.2gを導入した。撹拌子を入れ、その後、酸
素1.05気圧、窒素5.96気圧導入した。190℃
に加温したオイルバスにオートクレーブを入れ1時間反
応させた。その後、氷水で急冷後、反応液を取り出し、
ガスクロマトグラフィーを用いて分析した。酢酸フェニ
ルの生成量は140μmolであった。
【0040】実施例2 焼成温度を500℃にした以外は実施例1と同様にして
触媒を調製した。
【0041】反応は実施例1と同様に行った。酢酸フェ
ニルの生成量は130μmolであった。
【0042】比較例1 硝酸ジルコニルの加水分解後の沈殿物を0.1N硫酸水
溶液に加えなかったこと以外は実施例1と同様にして触
媒を調製した。
【0043】反応は実施例1と同様に行った。酢酸フェ
ニルの生成量は90μmolであった。
【0044】比較例2 焼成温度を400℃にした以外は実施例1と同様にして
触媒を調製した。先の参考文献(表面 Vol.19,
75(1981))では、500℃以上で超強酸が発現
すると記述されており、本触媒は超強酸を発現していな
いと考えられる。
【0045】反応は実施例1と同様に行った。酢酸フェ
ニルの生成量は80μmolであった。
【0046】参考例 硫酸イオン担持ジルコニアの酸強
度測定 パラジウム及びテルルを担持しないこと以外は実施例
1、実施例2及び比較例2と同様にして硫酸イオン担持
ジルコニアを調製し、m−ニトロトルエン(pKa=1
1.9)及びm−クロロニトロベンゼン(pKa=1
2.7)を用いて、これらの酸強度を測定した。
【0047】実施例1及び実施例2と同様に調製した硫
酸イオン担持ジルコニアでは酸性色へ変色し、これらが
超強酸を形成していることが確認された。
【0048】これに対し、比較例2と同様にして調製し
た硫酸イオン担持ジルコニアでは変色はみられず、超強
酸を形成していないことが確認された。
【0049】実施例3 触媒の調製: 蒸留水に硝酸ジルコニル3.03gを溶
解して、溶液の全量を21mlとした。この水溶液に富
士シリシア社製キャリアクトQ−30を20g加えて含
浸した。その後、減圧下乾燥して、110℃で1晩乾燥
後、350℃で5時間空気焼成した。
【0050】硫酸0.015gを蒸留水11mlに加
え、ジルコニアを担持したキャリアクトQ−30を10
g秤量して含浸した。その後、減圧下乾燥して、110
℃で1晩乾燥した。
【0051】8.4wt%のパラジウムジニトロジアミ
ン硝酸水溶液2.1g、テルル酸0.03gをナス型フ
ラスコに秤量し、蒸留水を加えて全量を6mlとした。
この溶液に上記硫酸イオン担持ジルコニア・シリカ5.
4gを加えて含浸した。その後、減圧下乾燥して、11
0℃で1晩乾燥後、600℃で5時間空気焼成を経て、
150℃で16時間水素還元した。
【0052】反応は実施例1と同様に行った。酢酸フェ
ニルの生成量は290μmolであった。
【0053】実施例4 触媒の調製: 蒸留水に硝酸ジルコニル1.3gを溶解
して、溶液の全量を21mlとした。この水溶液に富士
シリシア社製キャリアクトQ−30を20g加えて含浸
した。その後、減圧下乾燥して、110℃で1晩乾燥
後、350℃で5時間空気焼成した。
【0054】硫酸0.0070gを蒸留水11mlに加
え、ジルコニアを担持したキャリアクトQ−30を10
g秤量して含浸した。その後、減圧下乾燥して、110
℃で1晩乾燥した。
【0055】8.4wt%のパラジウムジニトロジアミ
ン硝酸水溶液2.1g、テルル酸0.03gをナス型フ
ラスコに秤量し、蒸留水を加えて全量を6mlとした。
この溶液に上記硫酸イオン担持ジルコニア・シリカ5.
4gを加えて含浸した。その後、減圧下乾燥して、11
0℃で1晩乾燥後、600℃で5時間空気焼成を経て、
150℃で16時間水素還元した。
【0056】反応は実施例1と同様に行った。酢酸フェ
ニルの生成量は410μmolであった。
【0057】比較例3 触媒の調製: 硫酸を含浸しなかったこと以外は実施例
2と同様にして触媒を調製した。
【0058】反応は実施例1と同様に行った。酢酸フェ
ニルの生成量は230μmolであった。
【0059】比較例4 触媒の調製: 硫酸を含浸しなかったこと以外は実施例
4と同様にして触媒を調製した。
【0060】反応は実施例1と同様に行った。酢酸フェ
ニルの生成量は300μmolであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BA02B BA05A BA05B BA46A BB04A BB04B BB10A BB10B BC21A BC25A BC26A BC72A BC72B BD10A BD10B CB75 DA05 EA01Y FA01 FA02 FB14 FB19 4H006 AA02 AC48 BA10 BA11 BA13 BA15 BA22 BA30 BA36 BA55 BA56 BA68 BE30 BJ50 KA13 4H039 CA66 CC30 CD10 CD30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベンゼンとカルボン酸と分子状酸素を、
    パラジウムと超強酸を含む触媒の存在下、反応させるこ
    とを特徴とするフェニルエステルの製造法。
  2. 【請求項2】 触媒が、さらに鉛、ビスマス、アンチモ
    ン及びテルルからなる群より選ばれる1種又は2種以上
    の助触媒を含むものであることを特徴とする請求項1に
    記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 触媒が、パラジウムを固体超強酸に担持
    してなる触媒であることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の製造法。
  4. 【請求項4】 固体超強酸が、硫酸イオンと金属酸化物
    からなることを特徴とする請求項3に記載の製造法。
  5. 【請求項5】 固体超強酸が、硫酸イオンとジルコニア
    からなることを特徴とする請求項3に記載の製造法。
  6. 【請求項6】 パラジウムと超強酸を含んでなるベンゼ
    ンとカルボン酸と分子状酸素を反応させてフェニルエス
    テルを製造するための触媒。
  7. 【請求項7】 さらに鉛、ビスマス、アンチモン及びテ
    ルルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の助触媒
    を含むものであることを特徴とする請求項6に記載の触
    媒。
  8. 【請求項8】 パラジウムを固体超強酸に担持してなる
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の触媒。
  9. 【請求項9】 固体超強酸が、硫酸イオンと金属酸化物
    からなることを特徴とする請求項8に記載の触媒。
  10. 【請求項10】 固体超強酸が、硫酸イオンとジルコニ
    アからなることを特徴とする請求項8に記載の触媒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005008561A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Tosoh Corp フェニルエステルの製造方法

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JP4517594B2 (ja) * 2003-06-19 2010-08-04 東ソー株式会社 フェニルエステルの製造方法

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