JP2001097816A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents
水中油型乳化組成物Info
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Abstract
組成物を提供すること。 【解決手段】 親水性非イオン系界面活性剤と高級脂肪
族アルコールと水と油分とを含有し、下記〜の条件
を満足することを特徴とする水中油型乳化組成物。 親水性非イオン系界面活性剤と高級脂肪族アルコール
と水とでゲルを形成し、形成されるゲルの転移温度が60
℃以上である。 親水性非イオン系界面活性剤の配合量が、水中油型乳
化組成物全量に対して0.2〜1.0重量%である。 上記ゲルを形成する親水性非イオン系界面活性剤と高
級脂肪族アルコールの配合量のモル比が、1:3であ
る。 ゲルの形成に関与しない過剰の高級脂肪族アルコール
又は両親媒性物質を含有し、その配合量が1〜10重量
%である。
Description
に関する。さらに詳しくは、経時安定性に優れ、使用性
が良好な水中油型乳化組成物に関する。
た水中油型クリーム製剤は、非イオン系界面活性剤と高
級脂肪族アルコールとのモル比が1:3となるα−ゲル
を系中に形成させてクリームを固化することにより調製
している。
は、クリームを固化させ、クリーミングを防ぐために、
十分な量のα−ゲルを形成させる必要があり、通常、α
−ゲル中に4重量%以上の高級脂肪族アルコールなどの
両親媒性物質と非イオン系界面活性剤を配合している。
方法により水中油型クリームを調製した場合には、クリ
ームを固化させるのに必要なα−ゲルの存在によりクリ
ームは安定化するものの、塗布時に重い使用感を与え、
さっぱりして軽い使用感を有するクリームを得ることは
極めて困難であった。
性剤の配合量を減らした場合には、系の硬度が低下し、
クリーム状とならない、あるいは高温でクリーミングを
起こすという問題点があった。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水中油型乳化組成
物において、親水性非イオン系界面活性剤及び高級脂肪
族アルコールを特定の条件で配合することにより、経時
安定性及び使用性に優れた水中油型乳化組成物が得られ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
用感についても満足できる水中油型乳化組成物を提供す
ることを目的とする。
水性非イオン系界面活性剤と高級脂肪族アルコールと水
と油分とを含有し、下記〜の条件を満足することを
特徴とする水中油型乳化組成物を提供するものである。 親水性非イオン系界面活性剤と高級脂肪族アルコール
と水とでゲルを形成し、形成されるゲルの転移温度が60
℃以上である。 前記ゲルを形成する親水性非イオン系界面活性剤の配
合量が、水中油型乳化組成物全量に対して0.2〜1.0重量
%である。 上記ゲルを形成する親水性非イオン系界面活性剤と高
級脂肪族アルコールの配合量のモル比が、1:3であ
る。 ゲルの形成に関与しない過剰の高級脂肪族アルコール
又は両親媒性物質を含有し、その配合量が1〜10重量
%である。
が、クリーム状皮膚外用剤であることを特徴とする前記
の水中油型乳化組成物を提供するものである。
する。
活性剤は、炭素数16以上の直鎖アルキル基を有するアル
キルエーテル系界面活性剤又はアルキルエステル系界面
活性剤が好ましく、例えば、POEステアリルエーテル、P
OEベヘニルエーテル等のPOEアルキルエーテル類、モノ
ステアリン酸ポリエチレングリコール等のPOEアルキル
エステルが挙げられる。さらに好ましくは、HLBが12〜2
0の範囲の界面活性剤であり、例えば、POEオレイルエー
テル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等
のPOEアルキルエーテル類が挙げられる。
は、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチ
ルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルア
ルコール等が挙げられ、これらの一種または二種以上が
配合されるが、二種以上の高級脂肪族アルコールの混合
物が好ましく、さらに好ましくは、その混合物の融点が
60℃以上である組み合わせである。この融点が60℃未満
であると、処方によっては、系の温度安定性が低下し、
クリーミングを起こす場合がある。例えば、ステアリル
アルコールとベヘニルアルコールの組み合わせが好まし
く使用される。
上記の高級脂肪族アルコールと親水性非イオン系界面活
性剤と水とで形成されるゲルの転移温度が60℃以上とな
るような組み合わせであることが必要である。好ましく
は65℃以上である。このゲルの転移温度が60℃未満で
あると、系の温度安定性が低下し、クリーミングを起こ
す恐れがある。なお、このゲルは、通常は、α−ゲルが
構成される。α−ゲルとは、高級脂肪族アルコールと親
水性界面活性剤が水中で形成する会合体であってα−構
造(福島正二著「セチルアルコールの物理化学」フレグ
ランスジャーナル社)をとるゲルを意味する。
活性剤の配合量は、水中油型乳化組成物全体に対して0.
2〜1.0重量%であることが必要であり、好ましくは、0.
3〜0.8重量%である。配合量が0.2重量%未満である
と、系の温度安定性が低下し、クリーミングを起こす恐
れがあり、また、1.0重量%を超えると塗布中の使用感
が重く、満足できる使用性のものは得られない。
る親水性非イオン系界面活性剤と高級脂肪族アルコール
の配合量比は、モル比で1:3である。本発明におい
て、ゲルとは水相において形成された親水性非イオン系
界面活性剤と高級アルコールのラメラ構造からなる会合
体を意味している。親水性非イオン系界面活性剤と高級
アルコールが会合体を形成していることはDSC(示差
走査熱量測定器)により確認することができる。両者を
混合し水に分散した試料の吸熱ピークは、それぞれの単
独を水に溶解または分散した試料で得られる吸熱ピーク
よりも高温側に単一の吸熱ピークを示すが高級アルコー
ル組成が低い(高級アルコールが不足している)場合は
会合体の吸熱ピークの温度は低く、その温度は高級アル
コールの組成の増大と共に上昇し、会合体構造が完成さ
れた後、高級アルコールが過剰になると一定となり、過
剰な高級アルコールのピークが出現する。ここで、会合
体構造が完成される組成は、単一のアルキル鎖を持つ親
水性界面活性剤と単一のアルキル鎖を持つ高級アルコー
ルで会合体を形成する場合は親水性界面活性剤1モルに
対して高級アルコール3モルであることが知られてい
る。
成に関与しない過剰の高級脂肪族アルコール、又は、両
親媒性物質を含有し、その含有量は水中油型乳化組成物
全量に対して1〜10重量%である。
アルコールの説明は、上記ゲル形成に関与する高級脂肪
族アルコールの説明と同じである。通常は、同一の高級
脂肪族アルコールが過剰に添加される。すなわち、ゲル
を形成する親水性非イオン系界面活性剤と高級脂肪族ア
ルコールの配合モル比は1:3であるので、α−ゲルに
関与する高級脂肪族アルコールの含有量は、親水性アニ
オン系界面活性剤のモル数を3倍した数字に、高級脂肪
族アルコールの平均分子量を乗じた値となる。したがっ
て、この値よりも大きい過剰の高級脂肪族アルコールが
配合され、過剰分が1〜10重量%でなければならな
い。高級脂肪族アルコール以外の両親媒性物質が配合さ
れてもよく、好ましくはその融点が55℃以上、さらに好
ましくは60℃以上の両親媒性物質である。この融点が55
℃未満であると、処方によっては、系の温度安定性が低
下し、クリーミングを起こす場合がある。好ましい両親
媒性物質としては、例えば、グリセリルモノアルキルエ
ーテル、モノグリセライド、バチルアルコールが挙げら
れる。ゲルの形成に関与しない高級脂肪族アルコールと
両親媒性物質の両方が配合される場合は、両者の合計配
合量が1〜10重量%である。
の高級脂肪族アルコール又は高級アルコール以外の両親
媒性物質の配合量は、水中油型乳化組成物全量に対して
1.0〜10重量%であることが必要であるが、この配合量
が1.0重量%未満であると過剰な高級アルコール又は両
親媒性物質の結晶の量が少なく、十分に高温安定性を維
持できない恐れがある。また、配合量が10重量%を超え
ると、組成によっては硬度が高くなりすぎ、使用感も悪
くなる。両者を併せて配合することも可能であるが、配
合量の合計は水中油型乳化組成物全量に対して1〜10
重量%である。
須成分の親水性非イオン系界面活性剤の他に、親油性非
イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、アニオン
系界面活性剤又は両性界面活性剤を本発明の効果を損な
わない限り配合することができる。なお、ゲルの形成に
関与していない親水性非イオン界面活性剤が存在しても
よい。
水は、製品に応じて適宜決定されるが、水中油型乳化組
成物全量に対して40〜90重量%である。
油分は、通常の水中油型乳化化粧料に配合される油分で
あれば特に制限はなく、例えば、アマニ油、ツバキ油、
マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリ
ーブ油、アボガド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワ
ー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ油、ブドウ
油、ヒマワリ油、アーモンド油、ナタネ油、ゴマ油、小
麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大豆油、落花
生油、茶実油、月見草油、卵黄油、牛脚油、肝油、トリ
グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパル
ミチン酸グリセリン等の液体油脂;ヤシ油、パーム油、
パーム核油等の液体又は固体の油脂;カカオ脂、牛脂、
羊脂、豚脂、馬脂、硬化油、硬化ヒマシ油、モクロウ、
シアバター等の固体油脂;ミツロウ、キャンデリラロ
ウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタ
ロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、還
元ラノリン、硬質ラノリン、カポックロウ、サトウキビ
ロウ、ホホバロウ、セラックロウ等のロウ類;オクタン
酸セチル等のオクタン酸エステル、トリ−2−エチルヘ
キサン酸グリセリン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペ
ンタエリスリット等のイソオクタン酸エステル、ラウリ
ン酸ヘキシル等のラウリン酸エステル、ミリスチン酸イ
ソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のミリス
チン酸エステル、パルミチン酸オクチル等のパルミチン
酸エステル、ステアリン酸イソセチル等のステアリン酸
エステル、イソステアリン酸イソプロピル等のイソステ
アリン酸エステル、イソパルミチン酸オクチル等のイソ
パルミチン酸エステル、オレイン酸イソデシル等のオレ
イン酸エステル、アジピン酸ジイソプロピル等のアジピ
ン酸ジエステル、セバシン酸ジエチル等のセバシン酸ジ
エステル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油;
流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、スクワレ
ン、プリスタン、パラフィン、イソパラフィン、セレシ
ン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化
水素油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の
鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチル
シクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン、3次元網
目構造を有するシリコーン樹脂、シリコーンゴム等のシ
リコーン油を配合することができる。
されるが、水中油型乳化組成物全量に対して5〜50重
量%である。なお、本発明において油分とは、上記必須
成分の高級脂肪族アルコール及び両親媒性物質は含まな
い。
ム状の水中油型乳化組成物において、親水性非イオン系
界面活性剤−高級脂肪族アルコール−水で構成されるゲ
ルを形成するが、配合される親水性非イオン系界面活性
剤が1重量%以下であるため、ゲルの形成量が少なく、
従来のクリームに比してさっぱりして軽い使用感を有す
る。また、ゲルとともに、過剰量の高融点の高級脂肪族
アルコールの結晶を共存させているため、ゲルが少ない
にも関わらず、十分に固化し、クリーミングを防ぐこと
が可能である。本発明により、配合される界面活性剤量
が少量であるにも関わらず、経時安定性が良好で、か
つ、使用性も良好な水中油型乳化組成物を提供すること
が可能である。
物は、常法により、主に、化粧料、医薬品、医薬部外品
等の皮膚外用剤として用いられる水中油型乳化組成物を
製造できるが、特に系中にゲルを形成する水中油型クリ
ーム状の剤型を原則として有する皮膚外用剤として利用
されることが好ましい。皮膚外用剤においては、具体的
な目的に応じて、本発明の効果を損なわない限りにおい
て、一般的な薬効成分や基剤成分を配合することができ
る。
外用剤をサンケア製品として用いる場合には、パラアミ
ノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル
酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル
酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメン
チル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;パラメトキシケイ
皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パ
ラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、ジパラメト
キシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、
〔4−ビス(トリメチルシロキサン)メチルシリル−3−
メチルブチル〕−3,4,5−トリメトキシケイ皮酸エ
ステル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム等のベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤;ウロカニン酸、ウロカニン
酸エチル、2−フェニル−5−メチルベンゾオキサゾー
ル、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、4−tert−ブチル−4−メトキシジベン
ゾイルメタン等の紫外線吸収剤を配合することができ
る。
与するために、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグ
リセリン、1,3-ブチレングリコール、ヘキシレングリコ
ール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マ
ルトース、D−マンニット、水アメ、ブドウ糖、果糖、
乳糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナ
トリウム、アデノシンリン酸ナトリウム、乳酸ナトリウ
ム、胆汁酸塩、ピロリドンカルボン酸、グルコサミン、
シクロデキストリン等の保湿剤を配合することができ
る。
以外の用途を有するビタミン類;エストラジオール、エ
チニルエストラジオール等のホルモン類;アルギニン、
アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、
セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類;ア
ラントイン、アズレン、グリチルレチン酸等の抗炎症
剤;アルブチン等の美白剤;酸化亜鉛、タンニン酸等の
収斂剤;L−メントール、カンフル等の清涼剤、イオ
ウ、塩化リゾチーム、塩酸ピリドキシン、γ−オリザノ
ール等を配合することができる。
配合することができる。すなわち、ドクダミエキス、オ
ウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキ
ス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエ
キス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、
クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サ
クラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエ
キス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキ
ス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タ
イムエキス、茶エキス、海草エキス、キューカンバーエ
キス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキ
ス、ニンジンエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃
葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキス、ハマメリ
スエキス、プラセンタエキス、胸腺抽出物、シルク抽出
液等を本発明の皮膚外用剤中に配合することができる。
効成分は上記の薬効成分に限定されるものではない。ま
た、上記の薬効成分は、単独で本発明の皮膚外用剤に配
合されてもよいし、2種類以上を、目的に応じ、適宜組
み合わせて配合することも可能である。
の他に、具体的に所望する形態に応じて、公知の基剤成
分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合できる。
プロパノール等の低級アルコール;コレステロール、シ
トステロール、フィトステロール、ラノステロール等の
ステロール類;アラビアゴム、トラガントガム、ガラク
タン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギ
ーナン、ペクチン、寒天、クインシード(マルメロ)、
アルゲコロイド(褐藻エキス)、デンプン(コメ、トウ
モロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系高分子、デ
キストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系
高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシ
プロピルデンプン等のデンプン系高分子、コラーゲン、
カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、メ
チルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロー
ス、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロ
ース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロ
ピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポ
リビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー等
のビニル系高分子、ポリエキシエチレン系高分子、ポリ
エキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分
子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレー
ト、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子、ポリ
エチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナイト、ケ
イ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトラ
イト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子を皮膚外用剤
中に配合することができる。
塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リ
ン酸等の金属イオン封鎖剤;2−アミノ−2−メチル−
1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−
プロパンジオール、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、L−アルギニン、L−リジン、トリエタノールアミ
ン、炭酸ナトリウム等の中和剤;乳酸、クエン酸、グリ
コール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等
のpH調製剤等の酸化防止剤;安息香酸、サリチル酸、石
炭酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタク
レゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウ
ム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニド、感
光素、フェノキシエタノール、パラベン類等の抗菌剤;
香料、色素等を本発明の効果を損なわない範囲で本発明
の皮膚外用剤に配合することができる。
に具体的に説明する。ただし、これらの実施例により、
本発明の技術的範囲が限定されるものではない。なお、
これらの実施例における配合量は、特に断りのない限
り、配合される系全体に対する重量%である。
例の組成を有する水中油型乳化組成物を調製し、これを
試料として、下記評価基準に従って、経時安定性、使用
性の評価を行った。結果を併せて各表に示した。表中の
配合成分において、(a)は親水性非イオン界面活性
剤、(b)は高級脂肪族アルコール、(c)は両親媒性
物質である。
した後の状態を目視で観察し、以下の基準により評価し
た。 (評価) ○:状態に全く変化なし △:水相の分離がわずかにみられる ×:水相がかなり分離している [使用性]各試料を以下の基準に従って評価した。 ○:軽い使用感 △:やや重い使用感 ×:重い使用感
れぞれ混合し、70℃の水相に、70℃に加温した油相を加
え、ホモミキサーで均一に乳化して、室温まで冷却し
て、クリーム状の水中油型乳化組成物を調製した。
1〜3は親水性非イオン系界面活性剤の配合量及び高級脂
肪族アルコールの配合量について検討した例である。親
水性非イオン系界面活性剤及び高級脂肪酸の配合量も適
切な実施例1〜3は、長期安定性及び使用性ともに良好で
あったが、ゲル形成に関与しない過剰な高級脂肪族アル
コールの配合量が1重量%未満である比較例1は長期安定
性が劣っており、配合量が10重量%を超えている比較例
2は使用性が劣っていた。また、界面活性剤の配合量が2
重量%である比較例3は使用性が劣っていた。
性及び使用性が良好であるが、これは本発明に係わる効
果である。比較例4は、親水性非イオン系界面活性剤の
配合量が0.1%と基準値を外れており長期安定性が劣って
いた。比較例5はゲルの転移温度が60℃未満となるよう
に高級脂肪族アルコール―親水性非イオン系界面活性剤
−水系の配合処方を設定した例である。この比較例5で
は長期安定性が劣っていた。
の良好な水中油型乳化組成物が提供される。
Claims (2)
- 【請求項1】 親水性非イオン系界面活性剤と高級脂肪
族アルコールと水と油分とを含有し、下記〜の条件
を満足することを特徴とする水中油型乳化組成物。 親水性非イオン系界面活性剤と高級脂肪族アルコール
と水とでゲルを形成し、形成されるゲルの転移温度が60
℃以上である。 前記ゲルを形成する親水性非イオン系界面活性剤の配
合量が、水中油型乳化組成物全量に対して0.2〜1.0重量
%である。 上記ゲルを形成する親水性非イオン系界面活性剤と高
級脂肪族アルコールの配合量のモル比が、1:3であ
る。 ゲルの形成に関与しない過剰の高級脂肪族アルコール
又は両親媒性物質を含有し、その配合量が1〜10重量
%である。 - 【請求項2】 前記水中油型乳化組成物が、クリーム状
皮膚外用剤であることを特徴とする請求項1記載の水中
油型乳化組成物。
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JP11-212430 | 1999-07-27 | ||
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