JP2001097557A - トレーの分離装置 - Google Patents

トレーの分離装置

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JP2001097557A
JP2001097557A JP28051599A JP28051599A JP2001097557A JP 2001097557 A JP2001097557 A JP 2001097557A JP 28051599 A JP28051599 A JP 28051599A JP 28051599 A JP28051599 A JP 28051599A JP 2001097557 A JP2001097557 A JP 2001097557A
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Akio Nakamura
明生 中村
Osamu Arakawa
荒川  修
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Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ストッカ内に複数枚積層されたト
レーのうち、最上段のトレーを確実に分離することので
きるトレーの分離装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 積層された最上段のトレー50を以下の
トレー50から上方に分離させて保持するための保持手
段10を備えるトレーの分離装置1であって、最上段の
トレー50を下方に押圧する、並列配置され独立運動す
る押圧手段20を備えたことを特徴とするトレーの分離
装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートハンドラに
使用されるトレーの供給収容装置に係り、特に、ローダ
あるいはアンローダのストッカに積層されたトレーの分
離装置に関するものである。オートハンドラは、ICテ
スタと接続し、組立が完了したICをテスト結果に基づ
いて分類収納する装置である。
【0002】
【従来の技術】従来のオートハンドラに使用されている
トレーの分離装置の構成を、図6を参照して説明する。
図6(ア)はこの従来技術のトレーの分離装置101の
上面図、図6(イ)は同、正面図である。
【0003】まず、前記のトレー150の構造を説明す
る。図6(ア)に示すように、トレー150には縦横に
複数の凹部152が配列されて形成され、凹部152の
それぞれにIC170が収納される。図9では、トレー
150にはIC170を収納する凹部152が縦横8列
ずつ、計64個形成されているが、必要に応じて何個の
凹部152が形成されていてもよい。また、後述する爪
111が出入りする切欠部151が、トレー150の左
右側面の4箇所に設けられている。
【0004】次に、トレーの分離装置101の構造を説
明する。図6(イ)に示すように、トレー150がテー
ブル105上に積層され、積層されたトレー150の4
つの隅角部のそれぞれに、L型断面を持つ棒状のトレー
ガイド160が立設して、トレー150を取り囲むこと
でストッカが構成されている。ストッカ内には複数枚の
トレー150が収納されている。ストッカ内に積層され
て収納されたトレー150は、テーブル105が上下動
することにより、トレーガイド160に案内されてスト
ッカ内を昇降する。
【0005】また、ストッカの最上部におけるトレー1
50の有無を検出するため、一対のセンサ108が、相
対向してストッカの最上部に配置されている。また、同
じくストッカの最上部には、一対のシリンダ113が駆
動することにより開閉する爪111が、相対向して配置
される。ストッカの最上部に積層されたトレー150の
切欠部151に爪111が出入りする。
【0006】次に、トレーの分離装置101の動作を、
図7〜図10を参照して説明する。まず、図7に示すよ
うに、トレー150を積載したテーブル105が上昇
し、センサ108が最上段のトレー150の上面を検出
すると、テーブル105は一旦停止する。テーブル10
5は、図示しないボールネジとボールブッシュの組み合
わせによって、上下動する。
【0007】続いて、最上段のトレー150の切欠部1
51に爪111が入る位置まで、テーブル105がトレ
ー150を上昇させ、停止する。この状態で、図8に示
すように、シリンダ113が駆動することで、対向する
爪111が閉じ、分離爪111が、最上段のトレー15
0に設けられた4箇所の切欠部151に挿入される。
【0008】爪111で最上段のトレー150が保持さ
れると、図9に示すように、テーブル105が下降し、
テーブル105上に積層されたトレー150が下降する
ことで、最上段のトレー150がその下に積層されたト
レー150から分離される。この状態で、最上段のトレ
ー150内に収納された複数のIC170は、吸着ハン
ド180により吸着され、逐次、移送される。
【0009】次に、吸着ハンド180によって全てのI
C170が移動されて空になったトレー150は、図1
0に示すように、吸着パッドを備えた移動装置190で
吸着されて移動され、図7の状態に戻る。以上の一連の
動作を繰り返し、ストッカ内に複数枚積層されたトレー
150が1枚ずつ分離され、IC170を移送する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
では、次の様な問題点があった。トレー150は樹脂製
品であるため、反りなどがある。そのため、ストッカに
複数枚のトレー150を積層すると、図11に示すよう
に、反りが累積することによって、積層されたトレー1
50の最上部において、トレー150が水平とならず、
比較的大きな傾きが生じることがある。このように、ス
トッカの最上部に積層されたトレー150が傾いている
と、このトレー150の相反する切欠部151が水平に
位置していないため、爪111が切欠部151に挿入さ
れず、トレー150が分離されないことがあった。この
場合、トレー150が転倒し、トレー150内に収納さ
れたIC170が散乱する。
【0011】上記の課題を解決するため、本発明は、ス
トッカ内に複数枚積層されたトレーのうち、最上段のト
レーを確実に分離することのできるトレーの分離装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、請求項1記載のトレーの分離装置1は、例えば図1
に示すように、積層されたトレー50から最上段のトレ
ー50を上方に分離して保持する保持手段10を備える
トレーの分離装置1であって、最上段のトレー50を下
方に押圧する押圧手段20を備えることを特徴とする。
【0013】請求項1記載のトレーの分離装置1によれ
ば、並列配置された押圧手段20で最上段のトレー50
を下方に押圧することにより、分離装置は浮動状態とな
り、分離装置1がこの最上段のトレー50とほぼ平行に
なるので、最上段のトレー50が水平面外に傾いた状態
であっても、最上段のトレー50を確実に分離すること
ができる。
【0014】請求項2記載のトレーの分離装置1は、例
えば図1に示すように、請求項1において、並列配置さ
れた押圧手段20は昇降部材5と結合し、各押圧手段に
前記保持手段10を備えていることを特徴とする。
【0015】請求項2記載のトレーの分離装置1によれ
ば、請求項1と同様の効果が得られるとともに、前記保
持手段10及び押圧手段20は、昇降部材5に備えられ
ているので、昇降部材5を昇降させて前記保持手段10
及び押圧手段20を最上段のトレー50に応じた高さに
移動させることで、最上段のトレー50の位置する高さ
が一定でなくても、最上段のトレー50を確実に分離す
ることができる。
【0016】請求項3記載のトレーの分離装置1は、例
えば図1に示すように、請求項2において、各押圧手段
20は、昇降部材5に対し上下動可能に結合するととも
に下方へ抜け止めされた2つの軸部材21と、前記軸部
材21の下端部に固定されて最上段のトレー50上面に
密着する当接部材(押さえ板)23と、前記昇降部材5
と当接部材23との間に介装されて前記当接部材23を
昇降部材5に対し離間する方向へ付勢する弾性部材(圧
縮コイルばね)22とからなることを特徴とする。
【0017】請求項3記載のトレーの分離装置1によれ
ば、請求項2と同様の効果が得られるとともに、昇降部
材5を下降させることによって2つの押圧手段20全体
を最上段のトレー50に押しつけると、昇降部材5と当
接部材23との間に介装された弾性部材22によって当
接部材23が最上段のトレー50と平行になるので、最
上段のトレー50が水平面外に傾いた状態であっても、
この最上段のトレー50を確実に分離することができ
る。また、当接部材23に固定された軸部材21が昇降
部材5に上下動可能に結合し、下方へ抜け止めされてい
るので、当接部材23の平面視における位置が昇降部材
5に対して大きくずれたり、当接部材23が昇降部材5
から下方に抜け落ちたりして外れることがない。
【0018】請求項4記載のトレーの分離装置1は、例
えば図1に示すように、請求項3において、最上段のト
レー50が傾いた状態において、昇降部材5の下降によ
り2つの独立した当接部材23が最上段のトレー50上
面に当接し、前記軸部材21が昇降部材5に対し隙間に
よる遊びを有して傾いた状態となって、前記保持手段1
0,10が最上段のトレー50とほぼ平行状態となるこ
とを特徴とする。
【0019】請求項4記載のトレーの分離装置1によれ
ば、請求項3と同様の効果が得られるとともに、最上段
のトレー50が傾いた状態において、昇降部材5の下降
により当接部材23が最上段のトレー50上面に当接
し、前記軸部材21が昇降部材5に対し隙間による遊び
を有して傾いた状態となって、前記保持手段10が最上
段のトレー50とほぼ平行状態となるので、最上段のト
レー50が水平面外に傾いた状態であっても、軸部材2
1と昇降部材5との間に隙間による遊びがあるため、こ
の遊びの範囲内で、当接部材23を最上段のトレー50
と平行になるように当接させることができる。
【0020】請求項5記載のトレーの分離装置1は、例
えば図1に示すように、請求項1〜4のいずれかにおい
て、各保持手段10は、トレー50の周囲に形成された
切欠部51に挿入可能な爪11を有していることを特徴
とする。
【0021】請求項5記載のトレーの分離装置1によれ
ば、請求項1〜4のいずれかと同様の効果が得られると
ともに、保持手段10が有する爪11をトレー50の周
囲に形成された切欠部51でチャックすることにより、
最上段のトレー50を確実に分離することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
トレーの分離装置の実施の形態を具体的に説明する。
【0023】まず、本実施の形態のトレーの分離装置1
の構成を説明する。図1は、このトレーの分離装置の構
成を示すもので、(ア)は正面図、(イ)は側面図、
(ウ)はA−A矢視図である。
【0024】本実施の形態のトレーの分離装置1は、図
1に示すように、積層されたトレー50から、最上段の
トレー50を上方に分離させて保持する保持手段10を
備え、保持手段10と、最上段のトレー50を下方に押
圧する押圧手段20とが、昇降部材5に備えられること
で、概略構成されている。ここで、昇降部材5は、アン
グル材により構成されている。また、昇降部材5は、鉛
直方向に配されたLM(リニアモーション)ガイド2a
を介して基盤2に連結され、基盤2に対して鉛直方向に
平行移動可能である。また、前記基板2は、水平方向に
配されたLMガイド3aを介して基盤3に連結され、基
板3に対して水平方向に平行移動可能である。この基盤
3により、本トレーの分離装置1の全体が支持されてい
る。
【0025】押圧手段20は、図1(イ)に示すよう
に、昇降部材5の2箇所に並列した状態で、各々独立に
動作可能に取り付けられている。各押圧手段20は、2
本の軸部材21と、押さえ板23と、圧縮コイルばね2
2で構成される。2本の軸部材21は、昇降部材5に対
し上下方向へ可動に組み付けられている。押さえ板23
は、前記軸部材21の下端部に固定され、最上段のトレ
ー50上面に当接する。圧縮コイルばね22は、昇降部
材5と押さえ板23との間に介装され、前記押さえ板2
3を昇降部材5に対し離間する方向へ力を付勢する。
【0026】2本の軸部材21は、押さえ板23に対し
て垂直に固定されている。昇降部材5には2つのガイド
ブッシュ6が取り付けられており、ガイドブッシュ6に
それぞれ軸部材21が挿通されている。各軸部材21
は、細軸部21aと、その上部に形成された太軸部21
bと、さらにその上部に形成されたストッパー部21c
とからなる。軸部材21の太軸部21bは、前記ガイド
ブッシュ6とすべり結合している。また、ストッパー部
21cの外径がガイドブッシュ6の内径よりも大きく形
成されることで、軸部材21が昇降部材5に対して抜け
止めされている。軸部材21は昇降部材5に対して上下
に移動し、細軸部21aがガイドブッシュ6内にあると
きは、ガイドブッシュ6の内径と細軸部21aの外径と
の間に隙間ができ、このとき、押さえ板23は昇降部材
5に対して浮動状態となる。
【0027】また、各軸部材21には、昇降部材5と押
さえ板23との間において、圧縮コイルばね22が巻装
されており、圧縮コイルばね22が昇降部材5の下面と
押さえ板23の上面とに挟み込まれ、昇降部材5と押さ
え板23とが離反する向きに弾性力が付勢されている。
なお、圧縮コイルばね22のばね長は適度に調整されて
いるので、図1のように、昇降部材5と押さえ板23と
が最も離れた状態、すなわち、軸部材21のストッパー
部21cが昇降部材5の上面に当接している状態であっ
ても、圧縮コイルばね22は自然状態に比べて縮んだ状
態にあって、必要な弾性力が得られている。
【0028】また、保持手段10は、図1(イ)に示す
ように、それぞれ前記押圧手段20に取り付けられてい
る。各保持手段10は、トレー50の周囲に形成された
切欠部51に挿入可能な一対の爪11と、アーム12、
シリンダ13とから構成されている。シリンダ13を駆
動してアーム12を伸縮させる。アーム12の先端に固
定された爪11が開閉する。一対のシリンダ13は、前
記押圧手段20の押さえ板の上面に配置されている。ま
た、昇降部材5には、最上段のトレー50の有無を検出
する一対のセンサ8が、ブラケット7を介して取り付け
られている。
【0029】次に、本実施の形態のトレーの分離装置1
の動作を、図2から図5を参照して説明する。
【0030】ここで、図2に示すように、複数枚のトレ
ー50が積層された状態で、これらトレー50の平面視
における4つの隅角部のそれぞれに、L型断面を持つ棒
状のトレーガイド60が立設してトレー50を取り囲む
ことで、ストッカが構成されている。ストッカ内に、複
数のトレー50が収納されている。トレー50は、樹脂
製品であって、反りなどをもっているため、図1に示す
ように、積層されたトレー50の最上部においては、反
りが累積することによって、最上段のトレー50が水平
とならず、比較的大きな傾きが生じている。
【0031】昇降部材5が、基盤2上に固定されたLM
ガイド2a上に案内され下降し、図2に示すように、一
対のセンサ8が前記ストッカに収納された最上段のトレ
ー50の上面を検出する。
【0032】昇降部材5は、基盤2上に固定されたLM
ガイド2aに案内され、引き続き下降する。そして、図
3に示すように、押さえ板23のそれぞれの下面が最上
段のトレー50の上面に当接し、軸部材21は圧縮コイ
ルばね22の弾性力に抗して、昇降部材5に対して上方
に押し上げられる。さらに、昇降部材5が下降すると、
ガイドブッシュ6内に位置していた軸部材21の太軸部
21bが昇降部材5に対して上方へ移動し、これに代わ
ってガイドブッシュ6内には細軸部21aが位置し、ガ
イドブッシュ6の内径と細軸部21aの外径との間の隙
間により、押さえ板23は昇降部材5に対して浮動状態
となる。
【0033】昇降部材5は、上記のようにセンサ8が最
上段のトレー50の上面を検出した後、所定の高さだけ
下降して停止する。この時点で、軸部材21が昇降部材
5に対して隙間による遊びを有して傾いた状態となっ
て、押さえ板23が、最上段のトレー50の上面に密着
するとともに、押さえ板23の上に取り付けられた保持
手段10が最上段のトレー50とほぼ平行状態になる。
【0034】次に、図4に示すように、シリンダ13を
駆動して相対向する一対の爪11を閉じ、最上段のトレ
ー50の切欠部51に爪11を挿入する。爪11及びシ
リンダ13は押さえ板23の上面に取り付けられてお
り、この押さえ板23が最上段のトレー50の上面に密
着しているため、爪11は最上段のトレー50の切欠部
51に確実に挿入される。
【0035】次に、図5に示すように、昇降部材5が、
基盤2上に固定されたLMガイド2aに案内され所定の
高さだけ上昇すると、最上段のトレー1はその下に積層
されたトレー50から分離されて、爪11により保持さ
れた状態となる。
【0036】続いて、基盤2が、基盤3上に固定された
LMガイド3a上に案内され水平に移動し、トレー50
はストッカの横に位置する図示しない水平な台の上へ搬
送され、昇降部材5が下降することで、この台の面上に
降ろされる。この台上にトレー50が置かれた状態で、
トレー50の上面に形成された凹部に収納されているI
Cが、吸着ハンドにより吸着されて順次移送される。全
てのICが搬送されて空になったトレー50は、他の搬
送装置によって、上記とは別のストッカに積層して収納
されることになる。トレー50を前記台上に降ろした
後、基盤2が、基盤3上に固定されたLMガイド3aに
案内され水平に移動することで、昇降部材5は当初の位
置に復帰する。以上の一連の動作を繰り返すことで、ト
レーの分離装置1は、ストッカ内に積層されたトレー5
0を順次分離する。
【0037】以上、本実施の形態のトレーの分離装置に
よれば、並列配置された押圧手段20で最上段のトレー
50を押圧すると、押圧手段20はトレー50の傾きに
合わせ、分離装置1が最上段のトレー50とほぼ平行状
態になり、最上段のトレー50が水平面外に傾いた状態
であっても、最上段のトレー50を確実に分離すること
ができる。
【0038】また、前記保持手段10及び押圧手段20
は、昇降部材5に連結されているので、昇降部材5を昇
降させて前記保持手段10及び押圧手段20を最上段の
トレー50に応じた高さに移動させることで、最上段の
トレー50の位置する高さが一定でなくても、最上段の
トレー50を確実に分離することができる。
【0039】また、昇降部材5を下降させることによっ
て押圧手段20全体を最上段のトレー50に押しつける
と、昇降部材5と当接部材23との間に介装された弾性
部材22によって当接部材23が最上段のトレー50と
平行になるので、最上段のトレー50が水平面外に傾い
た状態であっても、この最上段のトレー50を確実に分
離することができる。また、当接部材23に固定された
軸部材21が昇降部材5に上下方向へ可動に結合し、下
方へ抜け止めされているので、当接部材23の平面視に
おける位置が昇降部材5に対して大きくずれたり、当接
部材23が昇降部材5から下方に抜け落ちたりして外れ
ることがない。
【0040】また、最上段のトレー50が傾いた状態に
おいて、昇降部材5の下降により当接部材23が最上段
のトレー50上面に当接し、前記軸部材21が昇降部材
5に対し隙間による遊びを有して傾いた状態となって、
前記保持手段10が最上段のトレー50とほぼ平行状態
となるので、最上段のトレー50が水平面外に傾いた状
態であっても、軸部材21と昇降部材5との間に隙間に
よる遊びがあるため、この遊びの範囲内で、当接部材2
3を最上段のトレー50と平行になるように当接させる
ことができる。
【0041】また、保持手段が有する爪をトレーの周囲
に形成された切欠部に挿入させることにより、最上段の
トレーを確実に分離することができる。
【0042】なお、本発明は上記の実施形態例に限定さ
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の改良並びに設計を変更してもよい。例えば、
上記の実施形態例では、弾性部材としては圧縮コイルば
ね22を例に挙げたが、これに代えて、例えば、ウレタ
ンフォームなどの緩衝材料やゴムなどの弾性材料で弾性
部材を構成してもよい。その他、具体的な細部構造など
についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載のトレーの分離装置によれ
ば、押圧手段で最上段のトレーを下方に押圧することに
より、分離装置がこの最上段のトレーとほぼ平行になる
ので、最上段のトレーが水平面外に傾いた状態であって
も、最上段のトレーを確実に分離することができる。
【0044】請求項2記載のトレーの分離装置によれ
ば、請求項1と同様の効果が得られるとともに、並列配
置された押圧手段は昇降部材に結合し、各押圧手段に前
記保持手段を備えているので、昇降部材を昇降させて前
記保持手段及び押圧手段を最上段のトレーに応じた高さ
に移動させることで、最上段のトレーの位置する高さが
一定でなくても、最上段のトレーを確実に分離すること
ができる。
【0045】請求項3記載のトレーの分離装置によれ
ば、請求項2と同様の効果が得られるとともに、昇降部
材を下降させることによって押圧手段全体を最上段のト
レーに押しつけると、昇降部材と当接部材との間に介装
された弾性部材によって当接部材が最上段のトレーと平
行になるので、最上段のトレーが水平面外に傾いた状態
であっても、この最上段のトレーを確実に分離すること
ができる。また、当接部材に固定された軸部材が昇降部
材に対し上下動可能に結合し、下方へ抜け止めされてい
るので、当接部材の平面視における位置が昇降部材に対
して大きくずれたり、当接部材が昇降部材から下方に抜
け落ちたりして外れることがない。
【0046】請求項4記載のトレーの分離装置によれ
ば、請求項3と同様の効果が得られるとともに、最上段
のトレーが傾いた状態において、昇降部材の下降により
当接部材が最上段のトレー上面に当接し、前記軸部材が
昇降部材に対し隙間による遊びを有して傾いた状態とな
って、前記保持手段が最上段のトレーとほぼ平行状態と
なるので、最上段のトレーが水平面外に傾いた状態であ
っても、軸部材と昇降部材との間に隙間による遊びがあ
るため、この遊びの範囲内で、当接部材を最上段のトレ
ーと平行になるように当接させることができる。
【0047】請求項5記載のトレーの分離装置によれ
ば、請求項1〜4のいずれかと同様の効果が得られると
ともに、保持手段が有する爪をトレーの周囲に形成され
た切欠部に挿入させることにより、最上段のトレーを確
実に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトレーの分離装置の構成を示すもの
で、(ア)は正面図、(イ)は側面図、(ウ)はA−A
矢視図である。
【図2】同置の動作を示すもので、正面図である。
【図3】同、(ア)は上面図、(イ)は正面図である。
【図4】同、正面図である。
【図5】同、正面図である。
【図6】従来技術のトレーの分離装置の構成を示すもの
で、(ア)は上面図、(イ)は正面図である。
【図7】同装置の動作を示すもので、正面図である。
【図8】同、(ア)は上面図、(イ)は同、正面図であ
る。
【図9】同、正面図である。
【図10】同、正面図である。
【図11】同、正面図である。
【符号の説明】
1 トレーの分離装置 5 昇降部材 10 保持手段 11 爪 20 押圧手段 21 軸部材 22 弾性部材(圧縮コイルばね) 23 当接部材(押さえ板) 50 トレー 51 切欠部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層されたトレーから最上段のトレーを上
    方に分離して保持する保持手段を備えるトレーの分離装
    置であって、 最上段のトレーを下方に押圧する押圧手段を備えること
    を特徴とするトレーの分離装置。
  2. 【請求項2】並列配置された押圧手段は昇降部材と結合
    し、各押圧手段に前記保持手段を備えていることを特徴
    とする請求項1記載のトレーの分離装置。
  3. 【請求項3】各押圧手段は、 昇降部材に対し上下動可能に結合するとともに下方へ抜
    け止めされた2つの軸部材と、 前記軸部材の下端部に固定されて最上段のトレー上面に
    密着する当接部材と、 前記昇降部材と当接部材との間に介装されて前記当接部
    材を昇降部材に対し離間する方向へ力を付勢する弾性部
    材とからなることを特徴とする請求項2記載のトレーの
    分離装置。
  4. 【請求項4】最上段のトレーが傾いた状態において、昇
    降部材の下降により2つの独立した当接部材が最上段の
    トレー上面に当接し、前記軸部材が昇降部材に対し隙間
    による遊びを有して傾いた状態となって、前記保持手段
    が最上段のトレーとほぼ平行状態となることを特徴とす
    る請求項3記載のトレーの分離装置。
  5. 【請求項5】各保持手段は、トレーの周囲に形成された
    切欠部に挿入可能な爪を有していることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のトレーの分離装置。
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