JP2001097250A - 運転室の保護装置 - Google Patents

運転室の保護装置

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JP2001097250A
JP2001097250A JP27800499A JP27800499A JP2001097250A JP 2001097250 A JP2001097250 A JP 2001097250A JP 27800499 A JP27800499 A JP 27800499A JP 27800499 A JP27800499 A JP 27800499A JP 2001097250 A JP2001097250 A JP 2001097250A
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plate
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Hachiro Nakajima
八郎 中島
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/16Cabins, platforms, or the like, for drivers
    • E02F9/163Structures to protect drivers, e.g. cabins, doors for cabins; Falling object protection structure [FOPS]; Roll over protection structure [ROPS]

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  • Mining & Mineral Resources (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 産業車輌の運転室に透明樹脂板にてなる運転
室ガードを設けるに際し、コストアップを来すことなく
透視面の剛性並びに強度を高めて運転者を安全に保護で
きるようにする。 【解決手段】 キャブ2の前方に取付けられるステイに
蝶番を介して回動自在に保護面が凸彎曲面に形成された
透明の樹脂板よりなる保護ガード(可動保護ガード部
7)を支持し、この保護ガードの他端部をキャブ2の本
体に着脱自在に取付ける構成とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設車輌や輸送車
輌などの産業車輌における運転室の保護装置に関し、詳
しくはその運転室の前方もしくは上方に支持フレームを
介して設けられる保護用の透明板を備えてなる運転室の
保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ショベルのような建設車輌
や、フォークリフトのような輸送車輌においては、特
に、それら車輌が砕石作業、解体作業もしくは森林伐採
作業などの現場で使用される場合に、小さな破砕片など
が飛散して運転室の前面ガラスや天窓ガラスなどに衝突
し、この前面ガラスや天窓ガラスなどが割れる危険性が
あることから、これら前面ガラスなどを保護するために
キャブガードが設けられている。
【0003】このキャブガードとしては、金網もしくは
金属製の穴あき板を用いるのが最も一般的であるが、こ
のような金属製のものでは、運転者が網目などの隙間か
ら前方を視認して作業を行わねばならないので作業性が
悪く、その網目などを広げると視認性を改善できる反
面、その隙間から破砕片などが侵入するので運転室の防
護が確実に行えないという問題点がある。
【0004】このような問題点に対処するために、この
キャブガードを耐衝撃性の高い透明樹脂板により構成
し、運転室の保護と運転者の視認性の確保との要求を満
たすようにしたものが、例えば実願平4−61016号
(実開平6−16158号)明細書、あるいは実開平6
−30252号公報によって開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記実願平4−610
16号(実開平6−16158号)明細書に記載されて
いるキャブガードでは、運転室の前面ガラスの前面側あ
るいは天窓ガラス上側に、外縁部に沿って固定したフレ
ームに透明樹脂板(ポリカーボネート板)を取付けたも
のである。したがって、このように透明樹脂板を運転室
の前面などに固定的に設置したものでは、運転室の前面
ガラスや透明樹脂板の内面側が汚れた場合に、この前面
ガラスのワイパー払拭範囲を除く部分および透明樹脂板
の内面側を清掃するのに、これら前面ガラスと透明樹脂
板との隙間から手を入れて清掃する必要があって、清掃
作業が困難であるだけでなく、清掃できない部分が生じ
て運転者の視界確保を十分に取れないという問題点があ
る。
【0006】また、実開平6−30252号公報に記載
されているキャブガードでは、運転室の前面ガラスの前
方位置に透明樹脂板を、運転室前面に固定することなく
上部両側でストッパを介して押圧当接するとともに、下
部両側部をゴムマウント構造により旋回フレームデッキ
に支持させるように設けられたものが開示されている。
このものでは、透明樹脂板によるキャブガードの取付部
が車輌の稼働中の衝撃、振動による亀裂発生を防止する
構成であることが記載されている。しかしながら、この
ものでは清掃作業を行う場合に、取付部での固定を解い
てキャブガードを、下部のゴムマウント構造の支持部を
支点にして前方へ倒してから作業しなければならないの
で、解放移動のために広い場所を必要とする。
【0007】しかも、前記先行技術においては、いずれ
も運転室の前面ガラスに対して、その前方位置で平板の
透明樹脂板を配置する構成であるので、弾性変形量が大
きい樹脂板特有の性質上、振動などの僅かな外力に対し
ても透明面自体の撓みや自励振動が生じ、そのために透
明面を通じた視界像に揺れが生じて視認性を著しく阻害
する。さらに、外部からの飛来物の衝突によって透明樹
脂板自体並びにその取付部に不要な外力が加わり耐久強
度に問題がある。もっとも、前記実開平6−30252
号公報に記載されているような取付に防振構造を組み入
れると取付部での破損は免れるとしても、撓みや自励振
動をすべて吸収することは困難であり、構造的にも複雑
化して高価になる。
【0008】これらの問題点を避けるために、透明樹脂
板の剛性を高めるため板厚を必要以上に厚くすれば、当
然コストアップになる。
【0009】そのほかに、前面ガラスの更に前方位置で
平板状の透明面が位置すると、運転者の視線がその透明
面を透過するに際して、その視線が透明面に対し直交す
る位置からの外れが大きい位置では像のゆがみがひどく
なり、特に外側縁に近づくほどその現象が激しくなっ
て、運転者に違和感を与えて精神的疲労を生じさせると
いう問題点がある。
【0010】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、産業車輌の運転室に透明樹脂板に
てなるキャブガードを設けるに際し、コストアップを来
すことなく透視面の剛性並びに強度を高めて運転者を安
全に保護できる運転室の保護装置を提供することを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による運転室の保護
装置は、産業車輌の運転室の前方もしくは上方に支持フ
レームを介して保護用の透明板を取付けられる運転室の
保護装置において、前記透明板は、保護透明面が凸彎曲
面となるように形成されて幅方向の一端部を前記支持フ
レームに蝶番を介して回動自在に支持されるとともに、
他端部が前記支持フレームに固定手段を介して着脱可能
に取付けられることを特徴とするものである。
【0012】本発明によれば、車輌の運転室の前方およ
び/または上方に設けられる保護用の透明板が蝶番によ
って開閉自在にされているので、作業時には、この透明
板を閉じた状態にすることにより、外部からの飛来物が
あってもその飛来物が運転室のガラス面に直接衝突する
のを防止して運転者を保護することができる。そして、
このガラス面を保護する透明板は、保護透明面が凸彎曲
面に形成されているので、断面性能が向上して剛性が高
まり、飛来物の衝突に対する強度の増大のみならず、そ
の他の外力による振動や撓みの発生が著しく低減して、
この透明板並びにその取付け部など周辺部材への外力の
影響が無くなり、視界像の揺れを解消することができ
る。また、透明板は幅方向に対して大きな曲率を持った
透明面となり、運転者の視線と透明面とが視認可能範囲
においてほぼ直交することになって、運転者が透明板を
通じて見たときの像のゆがみによる違和感を無くし、精
神的疲労を解消させて作業性を向上させる効果が得られ
る。またさらに、ガラス面もしくは透明板の内側面が汚
れて清掃する場合には、この透明板の固定手段を外し蝶
番を中心にして横方向に回動させることで開き、比較的
に小さいスペースでその清掃作業を容易に行うことがで
きる。こうして、運転者の視認性を常に良好に維持する
ことが可能となる。
【0013】本発明において、前記透明板は、厚板と薄
板とよりなる2枚の樹脂板を、薄板を外側にして、かつ
その薄板を厚板に対して着脱自在に互いに重ね合わせて
構成されているのが好ましい。このように透明板として
例えばポリカーボネートのような樹脂を用いた場合、そ
の材料の性質上、鋭利で硬度の高い飛来物が衝突すると
微小な凹み傷が生じるのは避けられず、当該産業車輌を
飛来物の多く発生する作業に用いた場合に、長期間にわ
たりその透明板の透明性を良好に維持するのは困難にな
ることがある。また、この透明板は紫外線照射による経
年変化により透明性が失われていくこともある。このよ
うなことから、この透明板は、一定使用期間ごとに交換
を余儀なくされることとなり、この交換に際して多大な
費用と作業時間がかかる。これに対して、本発明のよう
に、透明板を外側の薄板と内側の厚板の2枚構造とし
て、薄板を厚板に対して着脱できるようにすることで、
劣化時には安価な薄板のみを交換するようにして交換費
を大幅に低減することが可能となり、しかも比較的高価
な厚板については、飛来物からの直接打撃および紫外線
の直接照射から保護されることになって、全体としての
費用の低減化と高寿命化とを実現することが可能とな
る。
【0014】前記透明板は、外側の薄板を内側の厚板に
対して積層固定して着脱できるようにするために、組合
せ二重構造のリベットを用いて視認性を損なわない複数
箇所で外側から取外し可能に締結され、かつその薄板の
重ね合わせ周縁部で微細な径のシール材を介在させて、
前記リベットによって締結固定する構成とされるのがよ
い。このようにすることで、積層面に外部からの雨水や
塵埃の侵入を防止して視認性を阻害されることなく安全
性を確保できる。もちろん、薄板の劣化による交換に際
しては、取付けリベットを抜き取ることにより、簡単に
交換できる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明による運転室の保護
装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ
説明する。
【0016】図1には本発明による運転室の保護装置を
取付けたキャブの概略斜視図が示されており、図2に図
1で示される保護装置の側面図が示され、図3(a)
(b)に保護装置の平面図および正面図が、図4(a)
(b)に図2におけるA−A視断面概要図および取付要
部の態様が、それぞれ示されている。
【0017】本実施例の保護装置1は、例えば油圧ショ
ベルなどの建設機械におけるキャブ2の天井開閉窓3の
上方位置に配される上部保護ガード4と、このキャブ2
の前面窓5(前面ガラス)の前方位置に配される前部保
護ガード6とよりなり、この前部保護ガード6は、上部
に設けられる可動保護ガード部7と下部に設けられる固
定保護ガード部8とに分割形成された構成とされてい
る。
【0018】これら保護ガード4,6は、後述するよう
に透明樹脂板(本実施例ではポリカーボネート板)を主
体としてなり、キャブ2内の運転者がそれら保護ガード
4,6を通して前方(上方)での作業機の動きを容易に
視認できるようにされている。そして、それら保護ガー
ド4,6は、後述するが運転室内からみて外向きに所要
の曲率で凸彎曲された透明樹脂板が配置されている。な
お、このポリカーボネート板は、耐衝撃性および耐貫通
性に優れており、外部からの衝撃エネルギーが加わって
も破壊することがなく、キャブ2の前面ガラス等を保護
する機能を十分に果すことができる。
【0019】前記上部保護ガード4は、キャブ2の頂面
に設けられる複数の取付座9にボルト10によって固定
されるほぼ水平配置の上部フレーム11を備えている。
この上部フレーム11は、キャブ2の頂面全体をほぼ覆
うとともに、その前端部がキャブ2の前面よりやや前方
まで延設されている。この上部フレームの前端部右側
(運転席から見て右側;以下、右側および左側という用
語は同様の用い方をする。)には、右側の上部ブラケッ
ト12(図2に表れる上部ブラケット12と対称に付設
されている)にL型鋼にてなる縦長のステイ13の上端
部がボルト14によって固定され、このステイ13の下
端部は固定保護ガード部8の上部まで延設されて、キャ
ブ2の前面に設けられる図示されない取付座にボルトに
よって固定されている。
【0020】次に、まず、前部保護ガード6について、
その可動保護ガード部7の構造を中心に説明する。
【0021】図4(a)で示されているように、透明樹
脂板17は、運転室2の前面ガラス5の前方位置で運転
室2内から見て外向きに所要の曲率で幅方向に凸彎曲さ
れた状態に、その両側端部17′,17′で支持フレー
ム16の左右対称に配される縦長の支持部材16a,1
6bに支持金具によって支持されている。その支持フレ
ーム16は、図5(a)で示されるように、左右の支持
部材16a,16bの上下両端部を厚みが薄い連結板1
6c,16cによって一体に連結されてなる。そして、
それら連結板16c,16cは図5(b)にて示されて
いるように、前面側(図上上側)に向けて適宜曲率で凸
彎曲に形成されている。
【0022】前記支持フレーム16における右側支持部
材16aは、図6(a)(図3(b)のB−B視断面
図)に示されるように、鈍角の屈曲断面に形成されて前
記ステイ13に沿って可動保護ガード部7の部分にのみ
延設され、前記ステイ13に上下2箇所の位置で各一個
ずつ固定される計二個の蝶番15,15の可動端側に、
固定されている。この右側支持部材16aは、前記蝶番
15の可動端側と接続される1辺部分に対して他辺部が
直角+所要傾斜角度θ外向きに屈曲された断面形状であ
り、その外向きに屈曲された他辺部表面(以下、透明樹
脂板の取付面16dという)にポリカーボネート製の透
明樹脂板(第1の樹脂板)17が保持される。
【0023】前記右側支持部材16aにおける透明樹脂
板の取付面16dの傾斜角度θは、前部保護ガード6を
構成する透明樹脂板17の端部17′を取付けてその透
明樹脂板17を彎曲させるのに適するようにして、取付
部において無理な外力が作用しない角度に設定される。
【0024】前記第1の樹脂板17は、図6(a)
(b)にその一部を示されるように、厚さ5mm程度以
上のポリカーボネート製のプレート(厚板)17aと、
このプレート17aの外側面に沿わせて重ね合わせられ
る厚さ1mm程度のポリカーボネート製のシート(薄
板)17bとでなっており、両者は後述するように重ね
合わされて装着時に所要の曲率で幅方向に凸彎曲するよ
うにされている。
【0025】前記プレート17aには、左右両側の端部
17′,17′に金具固定用の複数個(本実施例では5
個ずつ)のボルト挿通穴18が穿設され、これら両側部
で後述する固定金具で支持フレーム16の左右支持部材
に固定されることにより、中間部が連結板16c,16
cの彎曲上面部(実際には彎曲上面の中間部分)に沿っ
て自然に彎曲されて支持されるようになされている。こ
うすることによって、樹脂板17の剛性を高めることが
できる。そして、シート17bは、プレート17aの表
面に、そのボルト挿通穴18に掛からないように、プレ
ート17aの横幅よりやや小さい幅とされ、図7に示さ
れているように、先端部拡張型二重構造の樹脂製リベッ
ト20によって多数箇所で取外し可能に締結固定されて
いる。なお、この樹脂製リベット20は茎部20aが先
端部からスリット20bによって分割されており、頭部
20cから中心に穿たれたネジ孔20dに小ネジ20e
を最深部までねじ込むことによって茎部20a先端部分
を広げて締結できるものである。したがって、小ネジ2
0eを緩め方向に移動させるとリベット20を外すこと
ができる。
【0026】前記プレート17aにシート17bを固定
するに際しては、そのシート17bの周縁に沿ってプレ
ート17aと接する面にごく細い紐状のシール材19を
介在させて前記樹脂製リベット20によって締結され
る。このようにすることによって、プレート17aとシ
ート17bの合わせ目に端部から雨水や粉塵の侵入を防
止して視認性が低下するのを防止するようになされてい
る。なお、必要に応じて前記シール材19の配置は上側
と左右両側の三方にのみ設けるようにしてもよい。この
ようにしてプレート17aの表面に取付けられるシート
17bは、両者が平板の状態で重ね合わせて取付けら
れ、前述のように支持フレーム16に両端部を固定され
ることによりプレート17aの表面に沿って一体的に彎
曲され、曲面を形成される。したがって、両者間に隙間
ができて視認性を阻害することはない。
【0027】このように積層された第1の樹脂板17
は、そのプレート17aの左右両側の端部17′に穿設
されたボルト挿通穴18の箇所で、支持フレーム16の
両支持部材16a,16bに固定される。この固定手段
としては、右側について説明すると、図6(b)に示さ
れるように、ボルト挿通穴18の内側に円筒状のスペー
サ21を嵌め込むとともに、このスペーサ21の周りに
ゴム製のシート22,22およびガイド23,23を表
裏両面で配してプレート17aを挟み込み、ボルト24
およびナット25によって右側支持部材16aの取付座
16dに対して締結固定するようにされる。こうするこ
とにより、透明樹脂板17を安定状態に取付けられる。
【0028】一方、可動保護ガード部7の左側は、右側
支持部材16aと同様の左側支持部材16bが対称に設
けられ、この左側支持部材16bによって前述と同様の
スペーサ21、シート22、ガイド23等を介してプレ
ート17aを固定されている。また、この左側支持部材
16bには、上下2箇所の位置に各1個ずつ計2個のロ
ック手段30(図3(b)参照)がキャブ2の本体に対
応して付設されて、これらロック手段30,30によっ
て可動保護ガード部7の左端部をキャブ本体2に固定さ
せることができるようになっている。
【0029】前記ロック手段30は、図8(a)(b)
に示されるように、左側支持部材16bにラッチ32を
受けるキャッチ31が設けられ、これに対応してキャブ
2本体側には、前記キャッチ31と係合するラッチ32
が設けられている。本実施例では、上部のロック手段3
0におけるラッチ32は左側の上部ブラケット12に固
着される取付金具27に、基端部32aをピン28によ
って水平回動自在に取り付けられている。このロック手
段30は、先端にラッチハンドル34を備えて中間部に
膨らみ部分32bを形成される弾性材(例えば合成ゴ
ム)に形成されるラッチ32に対して、切欠き部から保
持部31a内にラッチ32の膨らみ部分32bを受け入
れると、その膨らみ部分32bを抱持するようにされた
キャッチ31(例えば金属製)とからなり、ラッチハン
ドル34を手で持ってラッチ32を強く引き伸ばしなが
らピン28を中心に回動させ、前記膨らみ部分32bの
基部側をキャッチ31の切欠き部を通過させて挿入後に
引張力を緩めることで、ラッチの膨らみ部分32bをそ
のキャッチ31の保持部31a内に嵌め合わせて弾性力
を利用して施錠させ、あるいはその逆操作で解錠できる
構成のものである。
【0030】また、前記取付金具27の前向きに突出す
先端部の当て金27aは、左側支持部材16bの対応す
る位置で後向きに突出して端部を直角外向きに屈曲させ
たストッパー29と当接して、前記ロック手段30によ
る係合保持位置が決められるようになされている。
【0031】また、下部のロック手段30は、前述と同
じもの(前記上部のロック手段と同一の部分については
詳細な説明を省略して同一の符号を付している)を図2
に示されるように、前記キャッチ31を左側支持部材1
6bの下端部側面に取付け、ラッチ32を固定保護ガー
ド部8の左側支持フレーム37に基端部を取付けられて
上方へ突き出す下部ブラケット35にて支持されて、前
記の要領で施錠・解錠できるように設けられる。なお、
前記下部ブラケット35は、上方に突き出して上部を前
方(透明樹脂板17側)に向けて屈曲させた部分35a
にラッチ32の基端部32aを枢支するピン28の取付
金具36が付設され、また当該先端には前述のような当
て金(図示せず)が設けられて、左側支持部材16b下
端部に前述と同様に付設されたストッパー(図示せず)
と当接して保持されるようにされている。これら両方の
ロック手段30,30を係合させると、可動保護ガード
部7の左端部をキャブ2の本体側に固定される。
【0032】このように構成された可動保護ガード部7
は、その左側に設けられているロック手段30,30の
固定状態から、これらロック手段30におけるラッチハ
ンドル34を引いてラッチ32をキャッチ31から引き
離し、ロックを解除した後、右側の蝶番15,15を支
点にしてその可動保護ガード部7を回動させれば、図1
の二点鎖線で示されるように、容易に開放することがで
き、キャブ2の前面ガラス5が露出し、その前面ガラス
5および第1の樹脂板17の裏面が容易に清掃すること
ができる。清掃後においては、可動保護ガード部7を元
の位置に回動させてロック手段30,30のラッチ32
をキャッチ31に係合させて施錠すれば、キャブ2の本
体に可動保護ガード部7が固定され、作業を再開でき
る。
【0033】また、可動保護ガード部7は、開閉側(左
側)を前述のようなロック手段30によって施錠される
ので、支持フレーム16の可動側におけるストッパー2
9がキャブ2の本体側当て金27aとの当接状態を、ロ
ック手段30のラッチ32がキャッチ31の保持部31
aに弾性力で強く保持されることにより、常時維持され
て緩むことがない。したがって、キャブ2に作業機の作
動による振動が伝播されても、可動保護ガード部7がガ
タつくことなく安定状態に保たれる。
【0034】次に、固定保護ガード部8の構造に関して
は、可動保護ガード部7における支持フレーム16の左
右支持部材16a,16bと同様形状の右側支持フレー
ム(図示せず)および左側支持フレーム37が設けら
れ、この右側支持フレームの上部がステイ13に固定さ
れ、右側支持フレームの下部および左側支持フレーム3
7上下部がキャブ2の本体に固定され、これら左右の各
支持フレームに対して第2の樹脂板38が支持される構
造とされている。なお、この第2の樹脂板38は厚板3
8aと薄板38bとにより積層されていることについ
て、前記第1の樹脂板17と同様である。したがって、
積層取付構造については省略する。
【0035】次に、上部保護ガード4の詳細構造につい
て説明する。この上部保護ガード4においては、第3の
樹脂板40が、前述の上部フレーム11に対して、前述
と同様のスペーサ21、シート22、ガイド23等を介
してボルト・ナットで締結して、その左右両端部におい
て固定されている。前記第3の樹脂板40は、ポリカー
ボネート製のプレート(厚板)40aとそのプレート4
0aの外側面(上面)に重ね合わせられるやはりポリカ
ーボネート製のシート(薄板)40bとにより構成され
ている。ここで、シート40bは、第1の樹脂板17も
しくは第2の樹脂板38とは異なり、図9で示すよう
に、両端部が外側(上側)に向けて略L字状に折り曲げ
られてなる形状とされている。この折曲げ端部形状は、
雨天作業時にシート40bの上面に落下した雨水が不規
則に運転者の前方へ流れ落ちるのを防ぐことを目的とし
たものである。このように端部を屈曲させて樋の機能を
発揮させることで雨水が側方に導かれることにより、雨
天時でも運転者が快適に作業を行えるようにしたもので
ある。
【0036】この第3の樹脂板40においても前記第1
の樹脂板17と同様に、上部フレーム11に対して取付
けのためのボルト挿通穴18位置からやや内寄りの範囲
でシート40bがプレート40aに、前記第1の樹脂板
17の固定手段と同様にリベット20によって着脱可能
に積層される。またこの第3の樹脂板40は、上部フレ
ーム11に、前記第1の樹脂板17と支持フレーム16
(支持部材16a,16b)に対する取付け手段と同様
にして、詳細な説明は省略するが、スペーサ21、シー
ト22、ガイド23等を介してボルト・ナットで締結し
て固定されている。なお、この取付けに際して、第1の
樹脂板17の場合と同様な取付構造にすれば、ロック手
段を併用してロックを外すと、清掃時に開いて第3の樹
脂板32の内面や天窓の清掃ができる。
【0037】本実施例においては、前記上部保護ガード
4の前端部が、前部保護ガード6の前面位置より前方へ
突出すように配置されている。こうすることで、この上
部保護ガード4が庇の役目を果し、雨天時に雨滴が前面
保護ガード6もしくは運転室の前面ガラス5の表面に付
着するのを防ぐことができ、雨天時においても視界を損
なうことなく運転できる効果が得られる。
【0038】本実施例においては、固定保護ガード部8
および上部保護ガード部4における透明樹脂板(第2の
樹脂板38,第3の樹脂板40)に平板のものを用いた
状態で説明されている。これら固定保護ガード部8およ
び上部保護ガード部4においても、支持フレームを前記
可動保護ガード部7における支持フレーム16に準ずる
構造にすることにより、その支持フレームによって第2
の樹脂板38,第3の樹脂板40を外向きに凸彎曲させ
て取り付けることができる。
【0039】また、前記実施例においては、平板の透明
樹脂板を前述のようにして幅方向の両端部(17′,1
7′)においてフレーム支持部材に取付けるようにする
ことで、その支持フレーム16の連結板16c,16c
により外向きに凸彎曲させているので透明樹脂板17は
板曲げ加工を施さずに彎曲させることができ、コストダ
ウンできる効果がある。
【0040】本発明の趣旨に則すれば、このような平板
を予め所要の曲率で幅方向に凸彎曲させた透明樹脂板
を、前記要領で支持フレームに取付けて使用することも
できる。このように曲げ加工した透明樹脂板を使用する
と、その凸彎曲面の曲率を設定できるので、コストアッ
プするが取付操作が容易になる利点がある。
【0041】本実施例においては、前述のように前部保
護ガード6における特に可動保護ガード部7における透
明樹脂板17を運転室から見て外向きに凸彎曲に形成さ
れているので、運転者が作業中、その透明樹脂板17を
通して前方を視認するとき、当該透明樹脂板は剛性を備
えているので、作業に伴なう振動などを受けても、従来
の保護ガードのように共振して視界像に揺れが生じるこ
とはなく、また運転者の視線が透明樹脂板を通じて略直
交する状態で見ることができるので、両端部においても
像にゆがみが生じない。したがって、作業中における飛
来物に対する安全性が確保されて、しかも精神的に安定
した状態で作業できるので、長時間作業を継続して行う
場合でも疲労感が低減されて作業能率を向上させること
ができるという効果を奏するのである。なお、固定保護
ガード部8や上部保護ガード部4における樹脂板38、
40に凸彎曲させたものを採用すれば、運転時前記同様
の効果があわせ得られる。
【0042】また、各保護ガード部における透明樹脂板
は、いずれも厚いプレート表面に薄いシートを積層して
脱着可能にリベット止めされているので、使用によって
表面に傷が生じて視認性が低下したならば、新しいもの
と交換して全体を交換することなく長期使用ができ、経
済的である。
【0043】本実施例においては、油圧ショベルに適用
したものについて説明したが、本発明は、これ以外の建
設車輌や、フォークリフトのような輸送車輌を含む各種
産業車輌に適用することができる。
【0044】本実施例における上部フレーム11、上部
ブラケット12、ステイ13、左側支持レーム37等
は、本発明における支持フレームに対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による運転室の保護装置を取付
けたキャブの概略斜視図である。
【図2】図2は、図1で示される保護装置の側面図であ
る。
【図3】図3(a)(b)は、保護装置の平面図および
正面図である。
【図4】図4(a)(b)は、図2におけるA−A視断
面概要図および取付要部の態様を示す図である。
【図5】図5(a)は、可動保護ガード部の支持フレー
ムの正面図、(b)は図5(a)のC−C視図である。
【図6】図6(a)は、図3(b)のB−B視拡大断面
図、(b)は図3(b)のD−D視拡大断面図である。
【図7】図7は、透明樹脂板を積層固定するリベットの
一例を示す断面図である。
【図8】図8は、可動保護ガード部におけるロック手段
の一例を示す図で、(a)は上部のロック手段の正面
図、(b)は平面図である。
【図9】図9は、上部保護ガードにおける透明樹脂板の
断面図である。
【符号の説明】
1 保護装置 2 キャブ 3 天井開閉窓 4 上部保護ガード 5 前面窓(前面ガラス) 6 前部保護ガード 7 可動保護ガード部 8 固定保護ガード部 11 上部フレーム 12 上部ブラケット 13 ステイ 15 蝶番 16 支持フレーム 16a 右側支持部材 16b 左側支持部材 16c 連結板 16d 取付座 17 第1の樹脂板(透明樹脂板) 17a,38a,40a プレート(厚板) 17b,38b,40b シート(薄板) 18 ボルト挿通穴 19 細い紐状のシール材 20 樹脂製リベット 21 スペーサ 22 ゴム製のシート 23 ガイド 27 取付金具 27a 当て金 28 ピン 29 ストッパー 30 ロック手段 31 キャッチ 32 ラッチ 34 ラッチハンドル 35 下部ブラケット 37 左側支持フレーム 38 第2の樹脂板 40 第3の樹脂板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業車輌の運転室の前方もしくは上方に
    支持フレームを介して保護用の透明板を取付けられる運
    転室の保護装置において、前記透明板は、保護透明面が
    凸彎曲面となるように形成されて幅方向の一端部を前記
    支持フレームに蝶番を介して回動自在に支持されるとと
    もに、他端部が前記支持フレームに固定手段を介して着
    脱可能に取付けられることを特徴とする運転室の保護装
    置。
  2. 【請求項2】 前記透明板は、厚板と薄板とよりなる2
    枚の樹脂板を、薄板を外側にして、かつその薄板を厚板
    に対して着脱自在に互いに重ね合わせて構成されている
    請求項1に記載の運転室の保護装置。
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