JP2001096927A - 熱転写材料 - Google Patents

熱転写材料

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JP2001096927A
JP2001096927A JP28255299A JP28255299A JP2001096927A JP 2001096927 A JP2001096927 A JP 2001096927A JP 28255299 A JP28255299 A JP 28255299A JP 28255299 A JP28255299 A JP 28255299A JP 2001096927 A JP2001096927 A JP 2001096927A
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JP28255299A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Yamamoto
充 山本
Kazuhito Miyake
一仁 宮宅
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速に真空引きが行えると同時に、熱転写受
像材料との間の密着性に優れ、かつ高感度で良好な色相
を有し、転写抜けや転写ムラ等の画像欠陥のない画像を
形成しうる熱転写材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に、少なくとも中間層及び画像
形成層を有する熱転写材料であって、前記中間層及び/
又は画像形成層が、その個数平均粒子径が中間層及び画
像形成層の合計の層厚より大きい熱溶融性物質を含有す
る熱転写材料。画像形成層の表面の十点平均表面粗さ
(Rz)が、0.5〜7.0μmである態様が好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド、
或いは、レーザ光を用いて、高解像度の画像を形成する
画像形成方法に利用される熱転写材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱転写による画像記録方法と
して、サーマルヘッドを用いて熱転写材料を直接加圧加
熱する方式が実用化されている。この方式は、低騒音で
かつ簡単な装置構成で実施することができるとともに、
メンテナンスフリーでかつドライ処理であるといった優
れた特徴を有するものである。サーマルヘッド自体も近
年では高密度化が進んでおり、当該方式においても画像
の高解像度化は、かなりのレベルで達成することができ
る。
【0003】一方、より高解像度の画像を記録すること
のできる熱転写による画像記録方法として、レーザ光を
熱転写材料に照射し、熱転写材料中で前記レーザ光を熱
に変換し、この光熱変換作用により生じた熱により感熱
記録を行うレーザ熱転写記録方式が知られている。この
記録方式は、エネルギー供給源であるレーザ光を数ミク
ロンの小焦点にまで集光できるので、サーマルヘッド等
の加熱装置を用いた記録方式に比べ、画像の解像度を飛
躍的に向上させることが可能となる。また、サーマルヘ
ッド等の発熱素子は、その発熱温度を高速に制御するこ
とが発熱素子の特性上難しく、画像形成速度の高速化に
は限度がある一方、レーザ光を用いた記録方式では、高
解像度の画像をより高速に得ることができる。
【0004】レーザ熱転写記録方式に用いられる熱転写
材料としては、支持体上に、レーザ光を吸収して熱を発
生する光熱変換層と、顔料が高分子成分中に分散された
画像形成層とがこの順に積層された熱溶融転写シート
(特開平5−58045号公報等)が知られている。熱
溶融転写シートを用いる場合、光熱変換層のレーザ光照
射領域で発生した熱によりその領域に対応する画像形成
層が溶融し、熱溶融転写シート上に積層配置された熱転
写受像材料上に転写され、該熱転写受像材料上に転写画
像が形成される。
【0005】また、特開平6−219052号公報で
は、支持体上に、光熱変換物質を含む光熱変換層、非常
に薄層(0.03〜0.3μm)の熱剥離層、色材を含
む画像形成層がこの順に設けられ、前記熱剥離層の介在
により結合状態にある画像形成層と光熱変換層との間の
結合力が、レーザ光の照射により小さくなる熱転写材料
を用いて、その熱転写材料上に積層配置した受像シート
(熱転写受像材料)上に高精細画像を形成する画像形成
方法が開示されている。この画像形成方法では、いわゆ
る「アブレーション」を利用しており、具体的には、レ
ーザ光の照射を受けた領域で熱剥離層が一部分解し気化
するため、その領域での画像形成層と光熱変換層との間
の結合力が弱まり、その領域の画像形成層が、熱転写材
料上に積層配置された受像シート上に転写され、受像シ
ート上に転写画像が形成される。
【0006】レーザ光を利用した画像形成方法は、熱転
写受像材料として、受像層(接着層)を付設した印刷本
紙を用いることができること、色の異なる画像を順次熱
転写受像材料上に転写することにより多色画像が容易に
得られること等の利点を有し、特にアブレーションを利
用する画像形成方法は高精細な画像が容易に得られると
いう利点を有する。
【0007】これらの熱転写による画像形成方法では、
画像を転写する際の熱転写材料と熱転写受像材料との密
着性が画像の解像度に大きな影響を与えるため、高解像
度の画像を得るためには、両者の密着性の向上が要求さ
れる。
【0008】熱転写材料と熱転写受像材料との密着性を
高める方法として、多数の貫通孔を有する円筒状ドラム
に熱転写材料と熱転写受像材料とを重ね合わせて巻き付
け、円筒状ドラム内を減圧することにより、熱転写材料
と熱転写受像材料との間を真空にして密着性を向上させ
る方法が挙げられる。この方法では、熱転写材料と熱転
写受像材料との間に空気溜まりや両材料のうねり等が発
生しやすく、完全な密着が得られないことがある。この
ため、従来より、熱転写材料及び/又は熱転写受像材料
の、他方の材料と対向する表面層やその下層中にマット
剤と称される数μm〜数十μm程度の、硬質の粒子状物
質を添加することにより、熱転写材料及び/又は熱転写
受像材料の表面に凹凸を形成し、両材料間に生ずる空気
溜まり等の問題を解消し、両材料間の真空密着均一性を
確保している。
【0009】しかし、熱転写材料の表面層やその下層中
にマット剤を添加した場合、画像抜けを生ずる場合があ
るとともに、得られる画像の色相に影響を与え、画像欠
陥がなく良好な色相の画像を形成できない場合がある。
一方、熱転写受像材料の表面層にマット剤を添加した場
合においても、画像抜け等の画像欠陥を生ずる場合があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、高速に真空引きが行えると
同時に、熱転写受像材料との間の密着性に優れ、かつ高
感度で良好な色相を有し、転写抜けや転写ムラ等の画像
欠陥のない画像を形成しうる熱転写材料を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、熱転写材
料の表面物性に関し鋭意検討を重ねた結果、以下の知見
を得た。即ち、熱転写受像材料及び熱転写材料の密着時
の真空引きを高速に行いながらより高い密着性を得よう
とする場合に、熱転写受像材料と密着する、前記熱転写
材料の中間層や画像形成層中に、単に硬質の粒子状物質
を存在させるのみでは、高速化、密着性向上が図れて
も、熱転写材料の高感度化や、画像色相の良化、及び転
写抜けや転写ムラ等の画像欠陥の発生防止を十分に達成
しえない傾向にあり、逆に密着性を緩和しても、画像品
質の低下を招くだけで上記の全ての特性を同時に満足し
得ない傾向がある、という知見である。本発明は、本発
明者による上記知見に基づくものであり、前記課題を解
決するための手段は、以下の通りである。即ち、
【0012】<1> 支持体上に、少なくとも中間層及
び画像形成層を有する熱転写材料であって、前記中間層
及び/又は画像形成層が熱溶融性物質を含有し、かつ該
熱溶融性物質の個数平均粒子径が、熱溶融性物質を含ま
ない部分の、前記中間層及び画像形成層の合計の層厚よ
り大きいことを特徴とする熱転写材料である。 <2> 中間層における、熱溶融性物質の含有量が1〜
200mg/m2である前記<1>に記載の熱転写材料
である。 <3> 画像形成層の表面の十点平均表面粗さ(Rz)
が、0.5〜7.0μmである前記<1>又は<2>に
記載の熱転写材料である。
【0013】<4> 加熱された領域の画像形成層全体
が転写されるように構成されている前記<1>〜<3>
のいずれかに記載の熱転写材料である。 <5> 中間層が、光熱変換能を有する前記<1>〜<
4>のいずれかに記載の熱転写材料である。 <6> 支持体と中間層との間にクッション層を有する
前記<1>〜<5>のいずれかに記載の熱転写材料であ
る。 <7> クッション層の層厚が、1〜30μmである前
記<6>に記載の熱転写材料である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の熱転写材料は、支持体上
に、少なくとも中間層及び画像形成層を有してなり、前
記中間層及び/又は画像形成層が熱溶融性物質を含有
し、該熱溶融性物質として、その個数平均粒子径が、熱
溶融性物質を含有しない部分の、前記中間層及び画像形
成層の層厚を合計した合計層厚より大きい熱溶融性物質
を用いる。以下、本発明の熱転写材料について説明し、
該説明と併せて熱転写記録とともに用いる熱転写受像材
料及び熱転写記録方法についても明らかにする。
【0015】<熱転写材料>本発明の熱転写材料は、支
持体上に少なくとも中間層と画像形成層とをこの順に積
層してなり、必要に応じて、感熱剥離層、クッション層
等の他の層を有して構成されていてもよい。また、画像
形成層の設けられていない側の支持体表面に、光反射防
止層が設けられていてもよい。
【0016】−中間層− 支持体上に設ける中間層は、粒子状の熱溶融性物質、バ
インダー樹脂(以下、「光熱変換層バインダポリマー」
ということがある。)を含有してなり、必要に応じて、
光熱変換物質等の他の成分を含有してなる。前記熱溶融
性物質は、中間層に、その上層に形成される画像形成層
表面に凹凸を形成する機能(凹凸形成機能)を持たせる
ことができ、さらにそれ自体熱溶融性を有するため、記
録時に印加する熱を利用して溶融させ、熱転写受像材料
に対する密着性をより向上させる機能をも有する。ま
た、前記光熱変換物質を含有することにより、レーザ光
により画像記録する場合に、レーザ光の光エネルギーを
熱に変換する光熱変換作用より得られる熱を利用して、
画像形成層の熱転写を可能とする機能(光熱変換能)を
持たせることができる。さらに中間層には、両機能を併
せ持たせることも可能である。以下、各物質及び中間層
の形成方法について説明する。
【0017】(熱溶融性物質)前記熱溶融性物質は、上
述の通り、凹凸形成機能や密着性をより向上させる機能
を付与する目的で用いる。前記熱溶融性物質としては、
粒子状のもので、40〜150℃に融点を有する固体若
しくは半固体の物質が好ましく、例えば、カルナバ蝋、
木蝋等の植物蝋;蜜蝋、セラック蝋等の動物蝋;パラフ
ィンワックス、マイクロクリスタルワックス、ポリエチ
レンワックス、エステルワックス、酸ワックス等の石油
蝋;モンタン蝋、オゾケライト、セレシン等の鉱物蝋、
等のワックス類を挙げることができる。また、上記のほ
か、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂
肪酸;マルガニルアルコール等の高級アルコール;ステ
アリン酸セチル等の高級脂肪酸エステル;パルミチン酸
アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、アミド
ワックス等のアミド類等が挙げられる。中でも、前記高
級脂肪酸、アミド類がより好ましい。
【0018】前記粒子状の熱溶融性物質の形状として
は、画像形成層の層表面を所望の凹凸を形成しうる形状
のものであれば、球形のみならず、任意の形状のものの
中から適宜選択することができる。但し、熱溶融性物質
の形状は、画像形成層の層表面の凹凸状態を、一定の頻
度で均一性を有するように形成する観点から、単分散の
ものが好ましい。
【0019】前記熱溶融性物質の粒子径としては、画像
形成層の層表面に所望の凹凸を形成しうる大きさとする
必要があり、中間層や後述する画像形成層の各層厚、熱
溶融性物質の添加量等の条件に応じて適宜決定すること
ができる。特に、本発明の熱転写材料においては、熱溶
融性物質の個数平均粒子径が、熱溶融性物質を含有しな
い部分の、中間層及び画像形成層の各層厚を合計した層
厚よりも大きい熱溶融性物質を用いる。具体的には、前
記個数平均粒子径としては、0.3〜10μmが好まし
く、0.5〜7.0μmがより好ましい。前記個数平均
粒子径が0.3μm未満であると、画像形成層の層表面
に十分な凹凸を形成することができないことがあり、1
0μmを超えると、逆に転写が阻害され、転写不良を生
ずることがある。
【0020】前記熱溶融性物質の個数平均粒子径の測定
は、走査型電子顕微鏡(SEM)等により容易に測定す
ることができる。尚、前記個数平均粒径が、熱溶融性物
質の存在しない状態の、中間層及び画像形成層の各層厚
を合計した層厚以下であっても、形成する層厚によって
は、熱溶融性物質を上記の範囲内で多量に存在させるこ
とにより、画像形成層の層表面を所望の凹凸形状にする
ことができる。
【0021】中間層の層厚を薄くすることとすれば、粒
子状の熱溶融性物質は中間層の表面に突出しやすくな
り、特に前記熱溶融性物質の存在しない状態の中間層の
層厚よりも熱溶融性物質の個数平均粒子径を大きくする
こととすれば、中間層に含有される熱溶融性物質のほと
んどを中間層の表面に突出させやすくなり、画像形成層
の層表面の凹凸形成に効率的に寄与しうる。
【0022】前記熱溶融性物質の含有量としては、熱溶
融性物質の個数平均粒子径や、中間層及び画像形成層の
層厚等に応じて異なるが、1〜200mg/m2が好ま
しく、5〜50mg/m2がより好ましい。前記含有量
が、1mg/m2未満であると、画像形成層の層表面に
十分な凹凸形状を形成できず、エアー溜まりにより画像
欠陥を生ずることがあり、200mg/m2を超える
と、画像形成層の層表面が粗くなりすぎて、却って密着
性を阻害し、画像形成性(感度)の低下や、画像形成層
とともに中間層が転写されて、カブリが生じ画像の色相
を劣化を招くことがある。
【0023】また、前記熱溶融性物質は、中間層に含有
させる態様だけでなく、後述する画像形成層中に含有さ
れていてもよく、中間層及び画像形成層の両層に含有さ
れていてもよい。中でも、画像形成層中の顔料の含有量
を高め、形成画像の色相及び濃度の向上を図る観点か
ら、中間層に含有させることが好ましい。
【0024】中間層の層厚としては、既述の如く熱溶融
性物質の個数平均粒子径よりも薄いことが望まれ、具体
的には、0.03〜1μmが好ましく、0.05〜0.
5μmがより好ましい。
【0025】本発明の熱転写材料においては、画像形成
層の下層に位置する中間層に既述の大きさの熱溶融性物
質を含有させることにより、熱転写前の熱転写材料の画
像形成層表面に、熱転写受像材料との間を高速に真空減
圧するのに十分な凹凸を形成することができ、熱転写受
像材料との均一な密着性を確保することができる。ま
た、密着状態を形成した後、画像様に熱印加して熱転写
記録する際、印加する熱により前記熱溶融性物質が軟
化、溶融して接着剤としての機能を発揮するため、熱転
写受像材料との間で緻密に密着され転写が容易となる。
従って、熱転写受像材料への接着性も向上し、剥離時の
画像抜け、転写ムラ等の画像欠陥の発生をも効果的に防
止することができ、同時に中間層が画像形成層とともに
転写されて生ずる、カブリによる画像色相の劣化をも防
止することができる。前記熱溶融性物質は、熱印加によ
り溶融して必ずしも粒子状態ではなくなるため、いわゆ
る硬質なマット剤を用いた時の艶消し効果も抑さえるこ
ともできる。さらに、上述した接着性の向上に伴い、記
録時に印加する熱量も低減でき、高感度化にも寄与しう
る。
【0026】(バインダー)中間層は、上記熱溶融性物
質及びバインダーを適当な溶剤に分散、溶解させて塗布
液を調製し、これを支持体、或いは、後述のクッション
層上に塗布、乾燥することにより形成できる。前記バイ
ンダーとしては、例えば、アクリル酸等のアクリル系モ
ノマーの単独重合体又は共重合体、セルロースアセテー
ト等のセルロース系ポリマー、ポリスチレン、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルアルコール等のビニル系ポリマー、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリイミド等の縮合系ポリマー、ブタ
ジエン/スチレン共重合体のようなゴム系の熱可塑性ポ
リマー、ポリウレタン、エポキシ樹脂、尿素/メラミン
樹脂等が挙げられる。これらの内、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリイミド
等のポリマーが挙げられる。また、特に好ましいバイン
ダーとして、特願平10−140924号に記載のポリ
イミド樹脂も挙げることができる。
【0027】(光熱変換物質)本発明の熱転写材料を、
レーザ光を画像様に照射して画像記録する場合には、レ
ーザ光の光エネルギーを高効率に吸収し、熱に変換しう
る光熱変換物質を含有させる。本発明の熱転写材料に使
用可能な光熱変換物質としては、特に限定されるもので
はなく、従来公知の光熱変換物質の中から適宜選択する
ことができる。前記公知の光熱変換物質とは、一般的に
はレーザ光を吸収することのできる色素(顔料等)であ
り、このような色素(顔料等)としては、例えば、カー
ボンブラック等の黒色顔料;フタロシアニン、ナフタロ
シアニン等の、可視から近赤外域に吸収を有する大環状
化合物の顔料;光ディスク等の高密度レーザ記録のレー
ザ吸収材料として使用される有機染料(本発明に係るイ
ンドレニン染料以外のシアニン染料、アントラキノン系
染料、アズレン系色素、フタロシアニン系染料);ジチ
オールニッケル錯体等の有機金属化合物色素等が挙げら
れる。光熱変換物質は、高い光熱変換能を有することが
望まれ、特願平10−140924号に一般式(I)と
して記載されているインドレニン系化合物は特に好まし
い。
【0028】光熱変換物質の含有量としては、中間層に
凹凸形成機能を持たせない場合には、バインダーとの固
形分重量比(光熱変換物質:バインダー)が、1:20
〜2:1となる範囲が好ましく、1:10〜2:1とな
る範囲がより好ましい。一方、中間層に凹凸形成機能を
持たせる場合には、光熱変換物質と熱溶融性物質との合
計量と、バインダーとの固形分重量比(「光熱変換物質
+粒子状物質」:バインダー)が、1:20〜2:1と
なる範囲が好ましく、1:10〜2:1となる範囲がよ
り好ましい。バインダー量が少なすぎると、中間層の凝
集力が低下し、形成画像が熱転写受像材料に転写される
際に、中間層も一緒に転写されて画像の混色を生じ易く
なり、バインダー量が多すぎると、所望の光吸収率を達
成するために、中間層の層厚を厚くしなければならず、
感度低下を招くことがある。
【0029】中間層の層厚は、中間層に凹凸形成機能を
持たせる場合には、上記熱溶融性物質の説明中で記載し
た通りであるが、中間層に凹凸形成機能を持たせない場
合には、0.03〜0.8μmが好ましく、0.05〜
0.3μmがより好ましい。また、光熱変換能を持たせ
た中間層は、700〜2000nmの波長域に0.1〜
1.3の範囲(更に好ましくは、0.2〜1.1の範
囲)の吸光度(光学密度)の極大を有することが好まし
い。
【0030】<中間層の形成方法>中間層は、所望の溶
剤中に、熱溶融性物質、及び必要に応じて光熱変換物質
と、バインダーとを分散、溶解した塗布液を調製し、こ
れを支持体、或いは、後述のクッション層を設けた支持
体の該クッション層上に塗布、乾燥することにより設け
ることができる。前記塗布液の調製に用いる溶剤として
は、例えば、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラ
ン、ジメチルアセテート、N−メチル−2−ピロリド
ン、ジメチルスルホオキサイド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン等が挙
げられる。塗布、乾燥は、公知の塗布方法、及び乾燥方
法の中から適宜選択して行うことができる。
【0031】中間層中に、既述のような熱溶融性物質を
含有させることにより、熱転写材料及び熱転写受像材料
の積層体を真空密着法により形成する場合にその真空引
きを高速に行えると同時に、熱転写受像材料との間に十
分な密着性が得られ、かつ高感度で、良好な色相を有
し、転写ムラ等の画像欠陥のない画像を形成することが
できる。
【0032】−画像形成層− 前記画像形成層は、少なくとも着色剤としての顔料と、
非晶質有機高分子重合体とを含有して構成される。 (顔料)前記顔料は、一般に有機顔料と無機顔料とに大
別され、前者は塗膜の透明性に優れ、後者は一般に隠蔽
性に優れる。本発明の熱転写材料を印刷色校正用に用い
る場合には、印刷インキに一般に使用されるイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックと一致するか、或いは、色
調の近い有機顔料が好適に使用される。またその他、金
属粉、蛍光顔料等も用いる場合がある。上記のうち、好
適に使用される顔料としては、アゾ系顔料、フタロシア
ニン系顔料、アントラキノン系顔料、ジオキサジン系顔
料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ニ
トロ系顔料が挙げられる。また、色相別の代表的な顔料
を以下に示す。
【0033】(1)黄色顔料としては、例えば、ハンザ
イエローG、ハンザイエロー5G、ハンザイエロー10
G、ハンザイエローA、ピグメントイエローL、パーマ
ネントイエローNCG、パーマネントイエローFGL、
パーマネントイエローHR等が挙げられる。 (2)赤色顔料としては、例えば、パーマネントレッド
4R、パーマネントレッドF2R、パーマネントレッド
FRL、レーキレッドC、レーキレッドD、ピグメント
スカーレット3B、ボルドー5B、アリザリンレーキ、
ローダミンレーキB等が挙げられる。 (3)青色顔料としては、例えば、フタロシアニンブル
ー、ビクトリアブルーレーキ、ファストスカイブルー等
が挙げられる。 (4)黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック等
が挙げられる。
【0034】画像形成層中における、前記顔料の含有量
としては、30〜70重量%が好ましく、40〜60重
量%がより好ましい。
【0035】(非晶質有機高分子重合体)画像形成層に
含有する非晶質有機高分子重合体としては、軟化点が4
0〜150℃のものが挙げられ、例えば、ブチラール樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、スルホ
ンアミド樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、石油樹
脂、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、
2−メチルスチレン、クロルスチレン、ビニル安息香
酸、ビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、アミノスチレン
等のスチレン及びその誘導体、置換体の単独重合体や共
重合体、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリ
レート等のメタクリル酸エステル類及びメタクリル酸、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート、α−エチルヘキシルアクリレート等のアクリ
ル酸エステル及びアクリル酸、ブタジエン、イソプレン
等のジエン類、アクリロニトリル、ビニルエーテル類、
マレイン酸及びマレイン酸エステル類、無水マレイン
酸、ケイ皮酸、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル系単
量体の単独あるいは他の単量体等との共重合体が挙げら
れる。これらの樹脂は、2種以上混合して用いることも
できる。
【0036】前記非晶質有機高分子重合体の含有量とし
ては、画像形成層の全固形分重量に対し、70〜30重
量%が好ましく、60〜40重量%がより好ましい。
【0037】同一の熱転写受像材料上に、多数の画像層
(画像が形成された画像形成層)を繰り返し重ね合せ
て、多色画像を作成する場合には、画像間の密着性を高
めるために画像形成層は可塑剤を含むことも好ましい。
前記可塑剤としては、例えば、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ(2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジラウリル、フタル酸
ブチルラウリル、フタル酸ブチルベンジルなどのフタル
酸エステル類、アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、
セバシン酸ジ(2−エチルヘキシル)などの脂肪族二塩
基酸エステル、リン酸トリクレジル、リン酸トリ(2−
エチルヘキシル)などのリン酸トリエステル類、ポリエ
チレングリコールエステルなどのポリオールポリエステ
ル類、エポキシ脂肪酸エステルなどのエポキシ化合物が
挙げられる。
【0038】また、上述の一般的な可塑剤のほか、ポリ
エチレングリコールジメタクリレート、1,2,4−ブ
タントリオールトリメタクリレート、トリメチロールエ
タントリアクリレート、ペンタエリトリットトリアクリ
レート、ペンタエリトリットテトラアクリレート、ジペ
ンタエリトリット−ポリアクリレートのようなアクリル
酸エステル類も、使用するバインダーの種類によっては
好適に併用することができる。尚、可塑剤は、二以上組
合せて用いてもよい。
【0039】また、前記可塑剤の添加量としては、一般
に画像形成層において、顔料及び非晶質有機高分子重合
体の総量と、可塑剤との含有比(重量比)が、100:
1〜100:3が好ましく、100:1.5〜100:
2がより好ましい。
【0040】さらに、画像形成層には上記成分に加え、
必要に応じて、界面活性剤、増粘度剤なども添加でき
る。画像形成層の層厚(乾燥層厚)としては、0.2〜
1.5μmが好ましく、0.3〜1.0μmがより好ま
しい。
【0041】<画像形成層の形成方法>上記の各成分を
溶媒に溶解等して塗布液状の溶液(画像形成層用塗布
液)とし、これを公知の塗布方法により支持体上に塗布
し、乾燥することにより画像形成層を形成することがで
きる。画像形成層用塗布液を調製する場合に使用可能な
溶媒としては、例えば、エチルアルコール、プロピルア
ルコール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;DMF、N−メチルピ
ロリドン等のアミド類;メチルセロソルブ等のセロソル
ブ類等の中から、光熱変換層等の有無等に応じて、適宜
選択することができる。前記溶媒は、単独でも、2種以
上を併用してもよい。
【0042】傷つき防止のために、画像形成層の表面に
は、通常、熱転写受像材料や、ポリエチレンテレフタレ
ートシート、ポリエチレンシートなどの保護用カバーフ
ィルムを積層することもできる。
【0043】<表面粗さ>熱転写記録を行う場合、熱転
写材料及び熱転写受像材料よりなる積層体を用いるが、
この場合、熱転写材料の画像形成層の表面が熱転写受像
材料の受像層と密着するように積層されるため、熱転写
材料の層表面にある程度の凹凸を形成することにより、
熱転写受像材料への均一な真空密着性を確保する必要が
ある。また、画像形成層表面に凹凸を形成することは、
真空引きを高速に行いうる点でも好ましい。
【0044】画像形成層表面の凹凸の度合いとしては、
十点平均表面粗さ(Rz)で0.5〜5.0μmが好ま
しく、0.5〜3.0μmがより好ましく、1.0〜
2.5μmが最も好ましい。前記Rz値が、0.5μm
未満であると、熱転写受像材料との均一な真空密着性が
得られなくなることがあり、5.0μmを超えると、熱
転写受像材料に対する密着性が低下して、却って転写ム
ラ等の画像欠陥を誘発してしまうことがある。
【0045】前記十点平均表面粗さ(Rz)は、JIS
B0601に規定されており、例えば、surfco
m 570A 3DF(東京精密(株)製)等の触針式
表面粗さ測定機により測定することができる。
【0046】−クッション層− 本発明の熱転写材料は、熱転写受像材料の受像層表面へ
の密着性を向上する目的で、支持体と画像形成層との
間、或いは、中間層を設ける場合には支持体と中間層と
の間、にクッション層を設けることが好ましい。前記ク
ッション層は、画像形成層に応力が加えられた際に変形
しやすい層であり、レーザー熱転写時に画像形成層と受
像層の密着性を向上させ、画質を向上させる効果を有す
る。また、記録時、熱転写材料と熱転写受像材料との間
に異物が混入したり、支持体のうねり等が生じても、ク
ッション層の変形作用により受像層と画像形成層との間
の空隙が小さくなり、両材料間の密着性をより向上させ
ることができる。
【0047】前記クッション層としては、クッション性
を有する層であって、25℃下における弾性率が1〜2
50kg/mm2程度の、或いは、JIS K2530
−1976に規定される針入度が15〜500程度のも
のであることが好ましい。
【0048】クッション層を形成するに好ましい材料と
しては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体、ポリブタジエン樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、スチレ
ン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体(SEB
S)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NB
R)、ポリイソプレン樹脂(IR)、スチレン−イソプ
レン共重合体(SIS)、アクリル酸エステル共重合
体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹
脂、ブチルゴム、ポリノルボルネン等が挙げられる。
【0049】また、単体ではクッション性が十分でない
樹脂であっても、各種添加剤を添加することにより所望
のクッション性を確保することができ、クッション層の
材料として用いることができる。かかる添加剤として
は、ワックス等の低融点物質、可塑剤等が挙げられる。
具体的にはフタル酸エステル、アジピン酸エステル、グ
リコールエステル、脂肪酸エステル、りん酸エステル、
塩素化パラフィン等が挙げられ、さらに、例えば「プラ
スチックおよびゴム用添加剤実用一覧」化学工業社(昭
和45年発行)等に記載された各種添加剤も使用するこ
とができる。これら添加剤の添加量は、ベースとなる樹
脂との組み合わせで適宜調整すればよく、特に限定され
ないが、一般的に樹脂の10重量%以下が好ましく、5
重量%以下がより好ましい。
【0050】クッション層の層厚としては、1〜30μ
mであることが好ましく、より好ましくは1〜20μ
m、さらに好ましくは1〜10μmである。クッション
層の層厚が1μm未満であるとクッション層を設ける効
果が得られない為好ましくない。
【0051】クッション層は、前記材料を適当な溶剤に
溶解あるいはラテックス状に分散させた塗布液を支持体
上に塗布し、乾燥することにより設けることができる。
塗布、乾燥は、通常の塗布、乾燥方法を利用して行うこ
とができる。
【0052】−感熱剥離層− 熱転写材料の光熱変換層上には、サーマルヘッドによる
熱、或いは、レーザ照射し、中間層の光熱変換物質によ
り発生した熱の作用により、気体を発生するか、付着水
などを放出し、これにより支持体、クッション層又は中
間層と、画像形成層との間の接合強度を弱める感熱材料
を含む感熱剥離層を設けることができる。前記感熱材料
としては、それ自身が熱により分解若しくは変質して気
体を発生する化合物(ポリマー又は低分子化合物)、水
分等の易気化性気体を相当量吸収若しくは吸着している
化合物(ポリマー又は低分子化合物)等を用いることが
できる。これらは併用してもよい。
【0053】熱により分解若しくは変質して気体を発生
するポリマーの例としては、ニトロセルロースのような
自己酸化性ポリマー、塩素化ポリオレフィン、塩素化ゴ
ム、ポリ塩化ゴム、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ンのようなハロゲン含有ポリマー、水分等の揮発性化合
物が吸着されているポリイソブチルメタクリレート等の
アクリル系ポリマー、水分等の揮発性化合物が吸着され
ているエチルセルロース等のセルロースエステル、水分
等の揮発性化合物が吸着されているゼラチン等の天然高
分子化合物等を挙げることができる。熱により分解若し
くは変質して気体を発生する低分子化合物の例として
は、ジアゾ化合物やアジド化のような発熱分解して気体
を発生する化合物を挙げることができる。なお、上記の
ような、熱による感熱材料の分解や変質等は280℃以
下で発生することが好ましく、特に230℃以下で発生
することが好ましい。
【0054】感熱剥離層の感熱材料として低分子化合物
を用いる場合には、バインダーと組合せることが望まし
い。前記バインダーとしては、上記のそれ自身が熱によ
り分解若しくは変質して気体を発生するポリマーを用い
ることもできるが、そのような性質を持たない通常のポ
リマーを使用することもできる。感熱性の低分子化合物
とバインダーとを併用する場合、前者と後者の重量比と
しては、0.02:1〜3:1が好ましく、0.05:
1〜2:1がより好ましい。感熱剥離層は、支持体又は
中間層を、そのほぼ全面にわたって被覆していることが
望ましく、その厚さとしては、一般に0.03〜1μm
であり、0.05〜0.5μmが好ましい。
【0055】感熱剥離層は、サーマルヘッドによる熱、
あるいは、中間層の光熱変換物質により発生した熱によ
り分解、変質し、気体を発生する。そして、この分解又
は気体発生により、感熱剥離層が一部消失するか、或い
は、感熱剥離層内で凝集破壊が発生し、支持体、クッシ
ョン層又は中間層と、画像形成層との間の結合力が低下
する。このため、感熱剥離層の挙動によっては、その一
部が画像形成層に付着して、最終的に形成される画像の
表面に現われ、画像の混色を生ずる原因となることがあ
る。従って、そのような感熱剥離層の転写が発生して
も、形成された画像に目視的な混色が現われないよう
に、感熱剥離層はほとんど着色されていないこと、即
ち、可視光に対して高い透過性を示すことが望ましい。
具体的には、感熱剥離層の光吸収率としては、可視光に
対し50%以下が好ましく、10%以下がより好まし
い。
【0056】なお、本発明の熱転写材料は、独立した感
熱剥離層を設ける代わりに、前記感熱材料を添加した中
間層形成用の塗布液を、支持体又はクッション層上に塗
布し、中間層が備えるべき機能と、感熱剥離層が備える
べき機能とを兼ねるような中間層を形成する構成とする
こともできる。
【0057】−光反射防止層− 光熱変換能を有する中間層が形成された熱転写材料に
は、支持体の画像形成層の設けられていない側の表面
に、光反射防止層を設けることが好ましい。光反射防止
層を設けることで、熱転写材料の表面に、レーザ光を画
像様に照射する際に、光の乱反射による画像の乱れや解
像度の低下を防止することができる。
【0058】前記光反射防止層としては、一般的な形成
方法として、異なった屈折率を有する材料を積層するこ
とにより光の反射防止効果を持たせた層を設ける方法が
あり、当該方法によることが効果的である。このような
効果を有する材料としては、SnS、InS、GeS等
の硫化物や、In、Sn、Te、Ga、Siの酸化物等
が挙げられる。
【0059】本発明の熱転写材料の画像形成層の表面に
は、傷つき防止のために、必要に応じて、保護用のカバ
ーフィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレートシー
ト、ポリエチレンシート等)を積層したり、予め熱転写
受像材料を積層することもできる。
【0060】<熱転写受像材料>熱転写受像材料は、前
記本発明のレーザ熱転写材料から熱転写により画像を保
持しうる機能を有するものであれば、いずれの態様であ
ってもよく、例えば、上述のレーザ熱転写材料とは別の
支持体上に、少なくとも受像層を有してなり、必要に応
じて、支持体と受像層との間に、下塗り層、クッション
層、剥離層、中間層等の他の層を有して構成されていて
もよい。さらに、受像層の設けられた側とは反対の表面
にバック層を有することも、搬送性、集積性の向上及び
熱転写受像材料をロール状に巻き取った場合など、その
受像層表面を粗面化しうる点で好ましい。また、これら
の層とは別に、帯電防止層を設けたり、又は上記各層に
帯電防止剤を添加することも好ましい。
【0061】−支持体− 熱転写受像材料に用いる支持体としては、一般にプラス
チックシート、紙、金属シート、ガラスシート等のシー
ト状の基材が挙げられる。前記プラスチックシートとし
ては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリエチレン、ポリカーボネート、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等
のシートが挙げられ、中でも特に、ポリエチレンテレフ
タレートシートが好ましい。前記紙としては、例えば、
印刷本紙、コート紙等が挙げられる。
【0062】更に支持体として、内部に気泡を有する白
色材料が、クッション性、画像の視認性等の点で好まし
く、特に発泡ポリエステル支持体は、機械特性の点でも
最も好ましい。また、支持体表面は、受像層との密着
性、或いは、熱転写材料の画像形成層との密着性を高め
る目的で、コロナ放電処理、グロー放電処理等の表面処
理が施されていてもよい。前記支持体の厚みとしては、
通常、10〜400μmであり、特に25〜200μm
が好ましい。
【0063】−受像層− 熱転写受像材料としては、上記のようなシート状の支持
体上に、受像層が1若しくは2層以上付設されて構成さ
れていることが好ましい。前記受像層は、有機重合体バ
インダを主成分として形成される層である。前記有機重
合性バインダー(以下、「受像層バインダーポリマー」
という場合がある。)は、熱可塑性樹脂であることが好
ましく、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル等のアクリル系モノ
マーの単独重合体およびその共重合体、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、セルロースアセテートのような
セルロース系ポリマー、ポリスチレン、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコー
ル、ポリ塩化ビニル等のようなビニル系モノマーの単独
重合体およびその共重合体、ポリエステル、ポリアミド
等のような縮合系ポリマー、ブタジエン−スチレン共重
合体のようなゴム系ポリマーが挙げられる。
【0064】受像層バインダーポリマーは、画像形成層
との間の適度な接着力を得る観点から、ガラス転移温度
(Tg)が90℃より低いポリマーであることが好まし
い。そのために、受像層に可塑剤を添加することも可能
である。さらに、受像層バインダーポリマーは、シート
間のブロッキングを防ぐ目的で、そのTgが30℃以上
であることが好ましい。前記受像層バインダーポリマー
としては、レーザ記録時における、熱転写材料の画像形
成層との密着性を向上させ、感度や画像強度を向上させ
る点で、画像形成層に用いるバインダーポリマーと同
一、若しくは類似のポリマーを用いることが特に好まし
い。
【0065】前記受像層の層厚としては、0.3〜7μ
mが好ましく、0.7〜4μmがより好ましい。前記層
厚が、0.3μm未満であると、印刷本紙への再転写を
行う際に膜強度が不足し破れ易くなることがあり、7μ
mを超えると、本紙再転写後の画像の光沢が増し、印刷
物への近似性が低下することがある。
【0066】前記可塑剤としては、前述の熱転写材料の
画像形成層に使用可能な可塑剤と同様のものを使用する
ことができる。
【0067】−バック層− 前記バック層には、受像層表面の粗面化や記録装置内で
の搬送性の良化を目的として、酸化珪素等の微粒子、界
面活性剤や酸化錫微粒子等による帯電防止剤等の添加剤
を添加してもよい。尚、これらの添加剤は、バック層の
みならず、必要に応じて、受像層その他の層に添加する
こともできる。
【0068】前記微粒子としては、酸化珪素、炭酸カル
シウム、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、
硫酸バリウム、硫酸亜鉛等の無機微粒子;ポリエチレン
樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、メ
タクリル樹脂、メラミン樹脂等の樹脂よりなる有機微粒
子等が挙げられ、中でも、二酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、酸化珪素、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、メタク
リル樹脂が好ましい。前記微粒子の平均粒径としては、
0.5〜10μmが好ましく、0.8〜5μmがより好
ましい。前記微粒子の含有量としては、バック層又は受
像層の全固形分重量に対し、0.5〜80重量%が好ま
しく、1〜20重量%がより好ましい。
【0069】また、前記帯電防止剤としては、層の表面
抵抗が、23℃、50%RHの環境条件下で、1012Ω
以下、より好ましくは109Ω以下となるように、各種
界面活性剤、導電剤の中から適宜選択して用いることが
できる。
【0070】熱転写受像材料の例として、上記のよう
に、(1) 支持体上に受像層を有する態様、(2) 支持体の
一方の表面に受像層を有し、他の表面に微粒子を含むバ
ック層を有する態様を挙げたが、本発明においてはこれ
らに限られず、以下の態様であってもよい。即ち、(3)
前記(2)の態様の支持体と受像層との間にクッション層
を設けてなる態様であってもよく、(4) 前記(3)の態様
の受像層中に、さらに前記バック層に用いたものと同様
の微粒子を含む態様であってもよい。上記態様(2)〜(4)
の場合、熱転写受像材料をロール状に巻き取ることによ
り、受像層表面を、微粒子を含むバック層による押圧で
粗面化することもできる。また、前記態様(3)及び(4)の
ように受像層の中間層としてクッション層を設けること
により、受像層表面が粗面となった場合に起因して生ず
る密着不良を改善でき、本発明においても好適に適用で
きる。
【0071】−クッション層− 熱転写受像材料の支持体と受像層との間には、熱転写材
料の画像形成層の受像層表面への密着性を向上させる目
的でクッション性の中間層としてクッション層を設ける
ことが好ましい。前記クッション層に使用可能な構成成
分としては、前記熱転写材料で形成するクッション層と
同様のものを使用することができ、同様の構成とするこ
とができる。
【0072】受像層とクッション層は、レーザー記録の
段階までは接着している必要があるが、画像を印刷本紙
に転写するために、剥離可能に設けられていることが好
ましい。剥離を容易にするためには、クッション層と受
像層の間に剥離層を厚み0.1〜2μm程度で設けるこ
とも好ましい。この剥離層は、受像層塗布時の塗布溶剤
のバリヤーとしての機能を持つことが好ましい。
【0073】熱転写受像材料の構成として、支持体/ク
ッション層/受像層を積層した例を示したが、場合によ
っては受像層がクッション性を兼ねた支持体/クッショ
ン性受像層、或いは、支持体/下塗り層/クッション性
受像層の構成であってもよい。この場合も、印刷本紙へ
の再転写が可能なようにクッション性受像層が剥離可能
に設けられていることが好ましい。この場合印刷本紙へ
再転写後の画像は光沢に優れた画像となる。受像層を兼
ねたクッション層の層厚としては、5〜100μmが好
ましく、10〜40μmがより好ましい。
【0074】受像層上に一旦画像を形成した後、印刷本
紙等へ再転写する場合には、受像層の少なくとも一層を
光硬化性材料から形成することも好ましい。このような
光硬化性材料の組成としては、例えば、a)付加重合に
よって光重合体を形成しうる多官能ビニル又はビニリデ
ン化合物の少なくとも一種からなる光重合性モノマー、
b)有機ポリマー、c)光重合開始剤、および必要に応
じて熱重合禁止剤等の添加剤からなる組合せを挙げるこ
とができる。
【0075】上記のようなクッション層を設ける場合に
は、粗面化バック層や受像層に微粒子を含有させたとき
の微粒子の沈み込みを防止する目的で、応力を受けたと
きに変形し難い中間層を設けることもできる。この層
は、クッション層への塗布可能な材料を用いる必要があ
り、PMMA、ポリスチレン、三酢酸セルロース等の比
較的ガラス転移点の高いポリマーを含有して構成するこ
とができる。
【0076】<熱転写記録方法>次に、本発明の熱転写
材料を用いて画像記録する熱転写記録方法について説明
する。前記熱転写記録方法としては、サーマルヘッドや
通電ヘッド等の加熱装置を用いた熱転写記録方法、電気
信号により画像様に制御したレーザを照射するレーザ熱
転写記録方法等が挙げられる。
【0077】前記サーマルヘッド等の加熱装置を用いた
熱転写記録方法は、光熱変換能を有する中間層が形成さ
れていない熱転写材料を用いる場合であって、該熱転写
材料の画像形成層の表面に、受像層が接するように熱転
写受像材料を積層した積層体を用意し、該積層体の熱転
写材料の上部(画像形成層の設けられていない側の支持
体表面)よりその表面に、サーマルヘッド等を用いてそ
の発熱素子を画像様に加熱制御しながら熱印加し、その
後、熱転写受像材料と熱転写材料とを剥離することによ
り、加熱された領域の画像形成層全体、即ち、熱印加さ
れた領域に設けられてある厚みの画像形成層が、熱転写
材料の中間層との接合面で剥離され、前記熱転写受像材
料上に画像形成することができる。この場合、装置を簡
易化できる点で有利である。
【0078】前記レーザ熱転写記録方法は、光熱変換能
を有する中間層が形成された熱転写材料を用いる場合で
あって、前記同様、熱転写材料の画像形成層の表面に、
受像層が接するように熱転写受像材料を積層した積層体
を用意し、該積層体の熱転写材料の上部(熱転写材料の
支持体表面)よりその表面にレーザ光を画像様に時系列
的に照射し、その後、熱転写受像材料と熱転写材料とを
剥離することにより、光熱変換作用により加熱された領
域(レーザ照射領域)の画像形成層全体、即ち、熱印加
された領域に設けられてある厚みの画像形成層が、熱転
写材料の中間層との接合面で剥離され、前記熱転写受像
材料上に画像形成することができる。
【0079】前記積層体の形成方法としては、種々の方
法が挙げられ、例えば、ヒートローラー等のような温度
制御が不要で、迅速かつ均一に密着積層しうる観点から
真空密着法を用いてもよい。この場合、上記のように密
着性を高める目的で、その表面粗さを細かくしてもよい
が、真空引き時の減圧を高速に行うことは不可能とな
る。逆に、この真空引きを高速に行うために接着面の表
面粗さを粗くすると、相互に接触する、熱転写受像材料
の受像層と熱転写材料の画像形成層との接着面での減圧
度は向上するものの、該接触面にはミクロな空隙が多数
でき、却って熱伝導性が阻害され転写性が低下すること
がある。画像記録に適した密着性を得るためには、接着
面での減圧度が上昇するにつれ、接着面における層表面
の形状が変化し、受像層と画像形成層とが完全に、かつ
均一に密着した状態となっていることが好ましい。従っ
て、熱転写材料及び/又は熱転写受像材料にクッション
層を設けることは、転写性を向上し高画質な画像を形成
する点で有用である。
【0080】また、前記真空密着法のほか、積層体を形
成する他の方法として、例えば、熱転写材料の転写側
(画像形成層側)と熱転写受像材料の受像側(受像層
側)とを重ねて、加圧、加熱ローラに通す方法も好まし
い。この場合の加熱温度としては、160℃以下、若し
くは130℃が好ましい。また、金属ドラムの上に熱転
写受像材料を引っ張りつつ機械的に貼り付け、更にその
上に熱転写材料を同様に機械的に引っ張りつつ貼り付
け、密着させる方法も好ましい。上記のうち、真空密着
法が特に好ましい。熱転写材料と熱転写受像材料の密着
は、レーザ光照射操作の直前に行ってもよい。
【0081】真空密着法による場合、通常、前記積層体
の熱転写受像材料側を、記録ドラム(内部に真空形成機
構を有し、そのドラム表面に多数の微小開口部を有する
回転ドラム)の表面に真空引きにより密着させ、熱転写
受像材料よりも大サイズの熱転写材料を、熱転写受像材
料全体を覆うように積層し該接触界面を真空引きにより
減圧して密着させる。レーザ光照射操作は、その状態で
積層体の外側、即ち、熱転写材料側の上方よりレーザ光
を照射することにより行われる。レーザ光の照射は、ド
ラムの幅方向に往復するように走査し、その照射操作中
は記録ドラムを一定の回転速度で回転させる。
【0082】レーザ熱転写記録方法は、黒色マスクの製
造、或いは、単色画像の形成に利用可能であるが、多色
画像の形成にも有利に利用できる。多色画像を形成する
方法としては、例えば、以下に示す態様であってもよ
い。即ち、多色画像を形成する方法の第一の態様では、
記録装置の回転ドラム上に受像材料を真空減圧法で固定
し、該受像材料上に熱転写材料を同様に真空減圧法でそ
の受像層と熱転写材料の画像記録層(色相1)とが接す
るように積層する。次いで、原稿画像の色分解画像のデ
ジタル信号に基づき変調したレーザ光を、ドラムを回転
させながら熱転写材料の支持体側から照射し、その後、
熱転写受像材料を固定した状態で熱転写材料を熱転写受
像材料より剥離する。色相1の画像が記録された熱転写
受像材料上に、上記と同様の方法により色相2、色相
3、必要に応じて色相4の熱転写材料を積層し、レーザ
記録し、剥離する工程を逐次繰り返すことにより、多色
の画像が形成された熱転写受像材料を得ることができ
る。印刷本紙上にカラープルーフ画像を得るには、上記
工程より多色画像が形成された熱転写受像材料を、その
画像面が印刷本紙と接するように積層した後、ラミネー
タ等を通して加熱、加圧し、さらにこれを剥離して印刷
本紙上に画像を受像層とともに転写することにより得る
ことができる。
【0083】多色画像を形成する方法の第二の態様で
は、それぞれ異なる色相の色剤を含む画像形成層を有す
る熱転写材料を積層した積層体を、独立に三種(三色)
又は四種(四色)準備し、その各々について、色分解フ
ィルタを介して得られる、各積層体に対応した各色画像
のデジタル信号に基づきレーザ照射し、その後、熱転写
材料と熱転写受像材料とを剥離する。各熱転写受像材料
上に各色の色分解画像が独立に形成された後、それぞれ
の色分解画像を、別に用意した印刷本紙などの実際の支
持体若しくはそれに近似する支持体上に順次積層して画
像形成することができる。
【0084】前記画像記録に用いるレーザ光源として
は、アルゴンイオンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、ヘ
リウムカドミウムレーザなどのガスレーザ、YAGレー
ザ光などの固体レーザ、半導体レーザ、色素レーザ、エ
キシマレーザなどの直接的なレーザ光、或いは、これら
レーザを二次高調波素子を通して、半分の波長に変換し
たレーザ光などを挙げることができる。上記のうち、高
出力であって、高速に画像形成しうる観点から、マルチ
モード半導体レーザが好ましく、屈折率導波型の横マル
チモード半導体レーザが特に好ましい。また、本発明の
熱転写材料を用いたレーザ熱転写記録方法では、光熱変
換層上におけるビーム径が、5〜50μm、好ましくは
6〜30μmとなる条件でレーザ照射することが好まし
い。
【0085】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、
実施例中の「部」及び「%」は、全て「重量部」及び
「重量%」を表す。
【0086】(実施例1) <熱転写材料の作製> −中間層用塗布液の調製− 下記塗布液組成に示す各成分をスターラーで攪拌しなが
ら混合し、ペイントシェーカー(東洋精機(株)製)で
1時間分散処理して、中間層用塗布液を調製した。 [塗布液組成] ・光熱変換物質 ・・・ 10部 (NK−2014,日本感光色素(株)製;赤外線吸収色素) ・バインダー ・・・ 200部 (リカコートSN−20,新日本理化(株)製) ・N,N’−ジメチルホルムアミド ・・・2000部 ・界面活性剤 ・・・ 1部 (メガファックF−177,大日本インキ化学工業(株)製) ・ベヘン酸(熱溶融性物質;個数平均粒子径2.9μm) ・・・ 6部
【0087】支持体(厚さ75μm、A4サイズのポリ
エチレンテレフタレートフィルム)の一方の表面上に、
上記より得られた中間層用塗布液を回転塗布機(ホワイ
ラー)を用いて塗布した後、塗布物を100℃のオーブ
ン中で2分間乾燥して、支持体上に光熱変換能を有する
中間層を形成した。
【0088】得られた中間層は、波長700〜1000
nmの範囲では830nm付近に吸収極大があり、その
吸光度(光学密度:OD)をマクベス濃度計で測定した
ところ、OD=1.08であった。また、走査型電子顕
微鏡により前記中間層の断面を観察したところ、熱溶融
性物質の存在しない部分の中間層の層厚は、0.3μm
(平均値)であった。塗布量、固形分濃度及び中間層の
層厚から中間層における熱溶融性物質の含有量を測定し
たところ、60mg/m2であった。
【0089】−イエロー画像形成層用塗布液の調製− 下記顔料分散母液組成に示す各成分をペイントシェーカ
ー(東洋精機(株)製)で2時間分散処理した後、ガラ
スビーズを除去し、イエロー顔料分散母液を調製した。 [顔料分散母液組成] ・ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、デンカブ チラール#2000−L、ビカット軟化点57℃)の 20重量%溶液 ・・・ 12.6部 ・色材 ・・・ 24部 (イエロー顔料(C.I.ピグメントイエロー14)) ・分散助剤 ・・・ 0.8部 (ソルスパースS−20000、ICI(株)製) ・n−プロピルアルコール ・・・110部 ・ガラスビーズ ・・・100部
【0090】下記塗布液組成に示す各成分をスターラー
で攪拌しながら混合して、イエロー画像形成層用塗布液
を調製した。 [塗布液組成] ・上記イエロー顔料分散母液 ・・・20部 ・n−プロピルアルコール ・・・60部 ・界面活性剤 ・・・ 0.05部 (メガファックF−176PF,大日本イン化学工業(株)製)
【0091】支持体上に形成された中間層上に、上記イ
エロー画像形成層用塗布液をホワイラーを用いて1分間
塗布した後、塗布液を100℃のオーブン中で2分間乾
燥し、中間層上にイエローの画像形成層(顔料64.2
%、ポリビニルブチラール33.7%)を形成した。得
られた画像形成層の吸光度(光学密度:OD)をマクベ
ス濃度計で測定したところ、OD=0.7であり、その
層厚は、前記中間層形成の場合と同様にして測定したと
ころ、0.4μm(平均値)であった。
【0092】以上の工程により、支持体上に中間層及び
画像形成層がこの順に設けられた、本発明の熱転写材料
(1)を作製した。熱転写材料(1)の画像形成層表面
の十点平均表面粗さ(Rz)を、surfcom 57
0A 3DF(東京精密(株)製)を用いて測定したと
ころ、2.55μmであった。
【0093】<熱転写受像材料の作製> −第一受像層用塗布液の調製− 下記塗布液組成に示す各成分をスターラーで攪拌しなが
ら混合して第一受像層用塗布液を調製した。 [塗布液組成] ・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 ・・・25部 (MPR−TSL、日信化学(株)製) ・ジブチルオクチルフタレート(DOP、大八化学(株)製) ・・・12部 ・界面活性剤 ・・・ 4部 (メガファックF−177、大日本イン化学工業(株)製) ・溶剤(メチルエチルケトン) ・・・75部
【0094】支持体(厚さ100μm、A4サイズのポ
リエチレンテレフタレートフィルム)の一方の表面上
に、上記より得られた第一受像層用塗布液をホワイラー
を用いて塗布した後、塗布物を100℃のオーブン中で
2分間乾燥して、支持体上に第一受像層(厚さ20μ
m)を形成した。
【0095】−第二受像層用塗布液の調製− 下記塗布液組成に示す各成分をスターラーで攪拌しなが
ら混合して第二受像層用塗布液を調製した。 [塗布液組成] ・ポリビニルブチラール ・・・16部 (デンカブチラール#2000−L,電気化学工業(株)製) ・N,N−ジメチルアクリルアミド/ブチルアクリレート共重合体 ・・・ 4部 ・界面活性剤 ・・・ 0.5部 (メガファックF−177,大日本インキ化学工業(株)製) ・溶剤(n−プロピルアルコール) ・・200部
【0096】前記第一受像層が形成された支持体の該第
一受像層上に、上記より得られた第二受像層用塗布液を
ホワイラーを用いて塗布した後、塗布液を100℃のオ
ーブン中で2分間乾燥し、第一受像層上に第二受像層
(厚さ2μm)を形成した。以上の工程により、支持体
上に2層の受像層が積層された熱転写受像材料を作製し
た。
【0097】<画像形成>真空吸着用のサクション穴が
設けられた回転ドラムに、熱転写受像材料の支持体面が
回転ドラム表面と接するように配置し、熱転写材料
(1)をその画像形成層の表面が熱転写受像材料の受像
層と接し、かつ前記熱転写受像材料から均等にはみ出し
て覆うように積層し、回転ドラム内部を真空にすること
によって、積層した各材料を回転ドラム表面に固定し積
層体を形成した(本実施例においては、当該構成とした
が、前記積層体は予め加圧加熱ローラで重ね合わせてお
いてもよい)。回転ドラムを回転させ、回転ドラム上の
積層体の熱転写材料表面(支持体表面)に外側から波長
830nmの半導体レーザ光を、中間層表面で径7μm
のスポットとなるように集光し、回転ドラムの回転方向
(主走査方向)に対して直角方向に移動させながら(副
走査)、積層体上にレーザ画像記録を行った。前記レー
ザ照射条件は次の通りである。 ・レーザパワー:110mW ・主走査速度:4m/秒 ・副走査ピッチ(1回転当りの副走査量):20μm
【0098】上記のように、レーザ画像記録を行った積
層体を回転ドラムから取り外し、熱転写受像材料と熱転
写材料とを手で引きはがし、熱転写受像材料上に画像を
形成した。
【0099】<画像形成性(感度)の評価>レーザ画像
記録により得られたベタ画像を、特菱アート紙(三菱製
紙(株)製)にラミネーター(CA680TIII,富士
写真フイルム(株)製)を用いて再転写し、ベタ画像A
を形成した。一方、熱転写材料(1)の画像形成層のみ
を前記ラミネーターにて同特菱アート紙に転写してベタ
画像Bを形成した。得られた各ベタ画像A及びBの画像
濃度を、マクベス濃度計を用いて任意に十点測定した
後、その平均を算出し、転写率(%)=(ベタ画像Aの
濃度)/(ベタ画像Bの濃度)×100より求められる
転写率(%)をもとに、下記基準に従い評価した。評価
した結果を下記表1に示す。 −基準− ○:転写率80%以上 △:転写率50%以上80%未満 ×:転写率50%未満
【0100】<転写抜けの評価>レーザ画像記録により
得られた画像において、色材の未転写によると思われる
画像の抜けの状態を、下記基準に従い評価した。その結
果を表1に示す。 −基準− ○:画像抜けがない、又は画像抜けのサイズが20μm
未満であった。 △:画像抜けのサイズが20μm以上50μm未満であ
った。 ×:画像抜けのサイズが50μm以上であった。
【0101】<エアー溜まりの評価>レーザ画像記録に
より得られた画像において、熱転写受像材料と熱転写材
料(1)との間のエアー溜まりによると思われる、色材
の未転写を目視にて確認し、下記基準に従い評価した。
その結果を表1に示す。 −基準− ○:エアー溜まりによると思われる未転写は認められな
かった。 △:中心部にエアー溜まりによると思われる未転写が認
められた。 ×:全体にエアー溜まりによると思われる未転写が認め
られた。
【0102】<カブリの評価>レーザ画像記録により得
られた画像において、中間層の転写による変色を目視に
より下記基準に従い評価した。その結果を表1に示す。 −基準− ○:変色は認められなかった。 ×:変色が認められた。
【0103】(実施例2)実施例1で調製した中間層用
塗布液中の熱溶融性物質を、ダイアミッドB45(日本
化成(株)製;個数平均粒子径6.3μm)に代えた以
外、実施例1と同様にして、支持体上に中間層及び画像
形成層がこの順に積層された、本発明の熱転写材料
(2)を作製した。なお、中間層の吸光度(光学密度:
OD)、熱溶融性物質が存在しない部分の中間層の層
厚、画像形成層の吸光度(光学密度:OD)及びその層
厚を、実施例1と同様にして測定したところ、すべて実
施例1と同一の値であった。また、実施例1と同様にし
て、中間層における熱溶融性物質の含有量を測定したと
ころ、60mg/m2であり、また、熱転写材料(2)
の画像形成層表面の十点平均表面粗さ(Rz)を実施例
1と同様にして測定したところ、1.41μmであっ
た。
【0104】前記熱転写材料(2)と実施例1で作製し
た熱転写受像材料を用い、実施例1と同様にして画像を
形成し、形成した画像の画像形成性(感度)、転写抜
け、エアー溜まり、カブリについて、実施例1と同様の
方法で評価を行った。評価した結果を下記表1に示す。
【0105】(実施例3)実施例1で調製した中間層用
塗布液中の熱溶融性物質を、ステアリン酸(日本精化
(株)製;個数平均粒子径3.7μm)に代えた以外、
実施例1と同様にして、支持体上に中間層及び画像形成
層がこの順に積層された熱転写材料(3)を作製した。
なお、中間層の吸光度(光学密度:OD)、熱溶融性物
質が存在しない部分の中間層の層厚、画像形成層の吸光
度(光学密度:OD)及びその層厚を、実施例1と同様
にして測定したところ、すべて実施例1と同一の値であ
った。また、実施例1と同様にして、中間層における熱
溶融性物質の含有量を測定したところ、60mg/m2
であり、また、熱転写材料(3)の画像形成層表面の十
点平均表面粗さ(Rz)を実施例1と同様にして測定し
たところ、4.51μmであった。
【0106】前記熱転写材料(3)と実施例1で作製し
た熱転写受像材料を用い、実施例1と同様にして画像を
形成し、形成した画像の画像形成性(感度)、転写抜
け、エアー溜まり、カブリについて、実施例1と同様の
方法で評価を行った。評価した結果を下記表1に示す。
【0107】(実施例4)実施例1で用いたイエロー画
像形成層用塗布液を調製するための顔料分散母液中に、
熱溶融性物質としてダイアミッドB45(日本化成
(株)製;個数平均粒径6.3μm)1.8部を加え、
中間層用塗布液に熱溶融性物質を加えなかったこと以
外、実施例1と同様にして、支持体上に中間層及び画像
形成層がこの順に積層された熱転写材料(4)を作製し
た。なお、実施例1と同様にして、中間層の吸光度(光
学密度:OD)、中間層の層厚、画像形成層の吸光度
(光学密度:OD)及びその層厚を測定したところ、す
べて実施例1と同一の値であった。また、画像形成層に
おける熱溶融性物質の含有量を、画像形成層の層厚、添
加量及び固形分濃度から算出したところ、60mg/m
2であり、熱転写材料(4)の画像形成層表面の十点平
均表面粗さ(Rz)を実施例1と同様にして測定したと
ころ、6.35μmであった。
【0108】熱溶融性物質を添加しなかった比較例4よ
り得られた画像色相を基準とし、実施例2及び4より得
られた画像の色相を、X−rite938(X−rit
e社製)により各々測定し比較したところ、その値は、
実施例2では0.5、実施例4では2.4であり、熱溶
融性物質をいずれの層に添加しても画像色相は大きく変
化しなかった。
【0109】前記熱転写材料(4)と実施例1で作製し
た熱転写受像材料を用い、実施例1と同様にして画像を
形成し、形成した画像の画像形成性(感度)、転写抜
け、エアー溜まり、カブリについて、実施例1と同様の
方法で評価を行った。評価した結果を下記表1に示す。
【0110】(比較例1)実施例1で調製した中間層用
塗布液中の熱溶融性物質を、パルミチン酸(個数平均粒
子径0.5μm)に代えたこと以外、実施例1と同様に
して、支持体上に中間層及び画像形成層がこの順に積層
された熱転写材料(6)を作製した。なお、中間層の吸
光度(光学密度:OD)、熱溶融性物質が存在しない部
分の中間層の層厚、画像形成層の吸光度(光学密度:O
D)及びその層厚を、実施例1と同様にして測定したと
ころ、すべて実施例1と同一の値であった。また、実施
例1と同様にして、中間層における熱溶融性物質の含有
量を測定したところ、60mg/m2であり、また、熱
転写材料(6)の画像形成層表面の十点平均表面粗さ
(Rz)を実施例1と同様にして測定したところ、0.
4μmであった。
【0111】前記熱転写材料(6)と実施例1で作製し
た熱転写受像材料を用い、実施例1と同様にして画像を
形成し、形成した画像の画像形成性(感度)、転写抜
け、エアー溜まり、カブリについて、実施例1と同様の
方法で評価を行った。評価した結果を下記表1に示す。
【0112】(比較例2)実施例1で調製した中間層用
塗布液中の熱溶融性物質の添加量を、6部から60部に
変えたこと以外、実施例1と同様にして、支持体上に中
間層及び画像形成層がこの順に積層された熱転写材料
(7)を作製した。なお、中間層の吸光度(光学密度:
OD)、熱溶融性物質が存在しない部分の中間層の層
厚、画像形成層の吸光度(光学密度:OD)及びその層
厚を、実施例1と同様にして測定したところ、すべて実
施例1と同一の値であった。また、実施例1と同様にし
て、中間層における熱溶融性物質の含有量を測定したと
ころ、600mg/m2であり、また、熱転写材料
(7)の画像形成層表面の十点平均表面粗さ(Rz)を
実施例1と同様にして測定したところ、9.24μmで
あった。
【0113】前記熱転写材料(7)と実施例1で作製し
た熱転写受像材料を用い、実施例1と同様にして画像を
形成し、形成した画像の画像形成性(感度)、転写抜
け、エアー溜まり、カブリについて、実施例1と同様の
方法で評価を行った。評価した結果を下記表1に示す。
【0114】(比較例3)実施例1で調製した中間層用
塗布液中の熱溶融性物質の添加量を、6部から0.1部
に変えたこと以外、実施例1と同様にして、支持体上に
中間層及び画像形成層がこの順に積層された熱転写材料
(8)を作製した。なお、中間層の吸光度(光学密度:
OD)、熱溶融性物質が存在しない部分の中間層の層
厚、画像形成層の吸光度(光学密度:OD)及びその層
厚を実施例1と同様にして測定したところ、すべて実施
例1と同一の値であった。また、実施例1と同様にし
て、中間層における熱溶融性物質の含有量を測定したと
ころ、0.5mg/m2であり、また、熱転写材料
(8)の画像形成層表面の十点平均表面粗さ(Rz)を
実施例1と同様にして測定したところ、0.35μmで
あった。
【0115】前記熱転写材料(8)と実施例1で作製し
た熱転写受像材料を用い、実施例1と同様にして画像を
形成し、形成した画像の画像形成性(感度)、転写抜
け、エアー溜まり、カブリについて、実施例1と同様の
方法で評価を行った。評価した結果を下記表1に示す。
【0116】(比較例4)実施例1で調製した中間層用
塗布液中に熱溶融性物質を添加しなかったこと以外、実
施例1と同様にして、支持体上に中間層及び画像形成層
がこの順に積層された熱転写材料(9)を作製した。な
お、実施例1と同様にして、中間層の吸光度(光学密
度:OD)、中間層の層厚、画像形成層の吸光度(光学
密度:OD)及びその層厚を測定したところ、すべて実
施例1と同一の値であった。また、熱転写材料(9)の
画像形成層表面の十点平均表面粗さ(Rz)を実施例1
と同様にして測定したところ、0.25μmであった。
【0117】前記熱転写材料(9)と実施例1で作製し
た熱転写受像材料を用い、実施例1と同様にして画像を
形成し、形成した画像の画像形成性(感度)、転写抜
け、エアー溜まり、カブリについて、実施例1と同様の
方法で評価を行った。評価した結果を下記表1に示す。
【0118】(実施例5) <熱転写材料の作製> −クッション層用塗布液の調製− 下記塗布液組成に示す各成分をスターラーで攪拌しなが
ら混合して、クッション層用塗布液を調製した。 [塗布液組成] ・エチレン・エチルアクリレート共重合体 ・・・ 20部 (エバフレックスA−709,三井石油化学(株)製) ・溶媒(トルエン) ・・・100部
【0119】支持体(厚さ75μm、A4サイズのポリ
エチレンテレフタレートフィルム)の一方の表面上に、
上記より得られたクッション層用塗布液を回転塗布機
(ホワイラー)を用いて塗布した後、塗布液を100℃
のオーブン中で2分間乾燥し、支持体上に層厚5μmの
クッション層を形成した。
【0120】前記クッション層が形成された支持体の該
クッション層上に、実施例1で調製した中間層用塗布液
及びイエロー画像形成層用塗布液を用いて、実施例1と
同様にして塗布、乾燥し、支持体上にクッション層、中
間層及び画像形成層がこの順に形成された、本発明の熱
転写材料(5)を作製した。なお、実施例1と同様にし
て、中間層の吸光度(光学密度:OD)、中間層の層
厚、画像形成層の吸光度(光学密度:OD)及びその層
厚を測定したところ、すべて実施例1と同一の値であっ
た。また、熱転写材料(5)の画像形成層表面の十点平
均表面粗さ(Rz)を実施例1と同様にして測定したと
ころ、2.33μmであった。
【0121】前記熱転写材料(5)と実施例1で作製し
た熱転写受像材料を用い、実施例1と同様にして画像を
形成し、形成した画像の画像形成性(感度)、転写抜
け、エアー溜まり、カブリについて、実施例1と同様の
方法で評価を行った。評価した結果を下記表1に示す。
【0122】
【表1】
【0123】上記表1の結果から、中間層及び画像形成
層の合計層厚よりも個数平均粒子径の大きい熱溶融性物
質を含有した本発明の熱転写材料(1)〜(5)では、
エアー溜まりのない十分な密着性を得ることができ、カ
ブリ等による色相の劣化がなく、高感度で、かつ転写抜
けや転写ムラ等の画像欠陥のない画像を形成することが
できた。また、積層体の形成時には、高速で真空引きが
行うことができた。クッション層を設けた熱転写材料
(5)では、クッション層を設けなかった熱転写材料
(1)に比べ5%向上し、転写抜けも全く認められなか
った。一方、中間層及び画像形成層の合計層厚よりも個
数平均粒子径の小さい熱溶融性物質を用いた熱転写材料
(6)及び熱溶融性物質を添加しなかった熱転写材料
(9)では、画像形成層表面に十分な凹凸を形成するこ
とができず、密着性が低下し高感度で画像欠陥のない画
像を得ることはできなかった。また、中間層及び画像形
成層の合計層厚よりも個数平均粒子径の大きい熱溶融性
物質を用いた場合でも、その含有量を適性な範囲としな
かった熱転写材料(7)及び(8)では、画像形成層の
表面状態を、密着性及び画像形成に適する表面状態にす
ることができず、高感度で良好な色相を有し、転写抜け
や転写ムラ等の発生のない高画質な画像を得ることはで
きなかった。
【0124】
【発明の効果】本発明によれば、高速に真空引きが行え
ると同時に、熱転写受像材料との間の密着性に優れ、か
つ高感度で良好な色相を有し、転写抜けや転写ムラ等の
画像欠陥のない画像を形成しうる熱転写材料を提供する
ことができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも中間層及び画像
    形成層を有する熱転写材料であって、 前記中間層及び/又は画像形成層が熱溶融性物質を含有
    し、かつ該熱溶融性物質の個数平均粒子径が、熱溶融性
    物質を含まない部分の、前記中間層及び画像形成層の合
    計の層厚より大きいことを特徴とする熱転写材料。
  2. 【請求項2】 中間層における、熱溶融性物質の含有量
    が1〜200mg/m2である請求項1に記載の熱転写
    材料。
  3. 【請求項3】 画像形成層の表面の十点平均表面粗さ
    (Rz)が、0.5〜7.0μmである請求項1又は2
    に記載の熱転写材料。
  4. 【請求項4】 加熱された領域の画像形成層全体が転写
    されるように構成されている請求項1から3のいずれか
    に記載の熱転写材料。
  5. 【請求項5】 中間層が、光熱変換能を有する請求項1
    から4のいずれかに記載の熱転写材料。
  6. 【請求項6】 支持体と中間層との間にクッション層を
    有する請求項1から5のいずれかに記載の熱転写材料。
  7. 【請求項7】 クッション層の層厚が、1〜30μmで
    ある請求項6に記載の熱転写材料。
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