JP2001328287A - 多色画像形成方法 - Google Patents

多色画像形成方法

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JP2001328287A
JP2001328287A JP2000150875A JP2000150875A JP2001328287A JP 2001328287 A JP2001328287 A JP 2001328287A JP 2000150875 A JP2000150875 A JP 2000150875A JP 2000150875 A JP2000150875 A JP 2000150875A JP 2001328287 A JP2001328287 A JP 2001328287A
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Naotaka Wachi
直孝 和地
Kazuhito Miyake
一仁 宮宅
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる温湿度条件下において、マルチビーム
2次元配列であるレーザ光により、高エネルギーでレー
ザ記録した場合も、画質が良好であり、安定した転写濃
度の画像を形成し得る多色画像形成方法の提供。 【解決手段】 受像層を有する受像シートと、支持体上
に少なくとも光熱変換層と画像形成層とを有するイエロ
ー、マゼンタ、シアン、及びブラックの4種類の熱転写
シートとを用い、各熱転写シートの画像形成層と前記受
像シートの受像層とを対向して重ね合わせ、該熱転写シ
ートの支持体側からマルチビーム2次元配列であるレー
ザ光を照射して、画像形成層のレーザ光照射領域を受像
シートの受像層上へ転写して画像記録する工程を有し、
前記ブラックの熱転写シートにおける画像形成層の層厚
が、前記イエロー、マゼンタ、及びシアンの各熱転写シ
ートにおける画像形成層の層厚より大きく、かつ、0.
5〜0.7μmであることを特徴とする多色画像形成方
法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いて
高解像度のフルカラー画像を形成する多色画像形成方法
に関する。特に、本発明はディジタル画像信号からレー
ザ記録により、印刷分野におけるカラープルーフ(DD
CP:ダイレクト・ディジタル・カラープルーフ)、あ
るいはマスク画像を作製するのに有用な多色画像形成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】グラフィックアート分野では、カラー原
稿からリスフィルムを用いて作製された一組の色分解フ
ィルムを使用して印刷版の焼付けが行われるが、一般
に、本印刷(実際の印刷作業)の前に色分解工程での誤
りや色補正の必要性等をチェックするために、色分解フ
ィルムからカラープルーフを作製している。カラープル
ーフには、中間調画像の高再現性を可能とする高解像力
の実現や、高い工程安定性等の性能が望まれている。ま
た、実際の印刷物に近似したカラープルーフを得るため
に、カラープルーフに使用される材料としては、実際の
印刷物に使用される材料、例えば基材としては印刷本紙
を、色材としては顔料を用いることが好ましい。また、
カラープルーフの作製方法としては、現像液を用いない
乾式の方法の要望が高い。
【0003】乾式のカラープルーフ作製法として、最近
の印刷前工程(プリプレス分野)における電子化システ
ムの普及に伴い、ディジタル信号から直接カラープルー
フを作製する記録システムが開発されている。このよう
な電子化システムは、特に高画質のカラープルーフを作
製するのが目的であり、一般的には、150線/インチ
以上の網点画像を再現する。ディジタル信号から高画質
のプルーフを記録するためには、ディジタル信号により
変調可能で、かつ記録光を細く絞り込むことが可能なレ
ーザ光を記録ヘッドとして用いる。このため、レーザ光
に対して高い記録感度を示し、かつ、高精細な網点を再
現可能にする高解像力を示す記録材料の開発が必要とな
る。
【0004】レーザ光を利用した転写画像形成方法に用
いられる記録材料としては、支持体上に、レーザ光を吸
収して熱を発生する光熱変換層、及び顔料が熱溶融性の
ワックス、バインダー等の成分中に分散された画像形成
層をこの順に有する熱溶融転写シート(特開平5−58
045号公報)が知られている。これらの記録材料を用
いる画像形成方法では、光熱変換層のレーザ光照射領域
で発生した熱によりその領域に対応する画像形成層が溶
融し、転写シート上に積層配置された受像シート上に転
写され、受像シート上に転写画像が形成される。
【0005】また、特開平6−219052号公報に
は、支持体上に、光熱変換物質を含む光熱変換層、非常
に薄層(0.03〜0.3μm)の熱剥離層、色材を含
む画像形成層がこの順に設けられた熱転写シートが開示
されている。この熱転写シートでは、レーザ光を照射さ
れることによって、前記熱剥離層の介在により結合され
ている画像形成層と光熱変換層との間の結合力が、低減
され、熱転写シート上に積層配置した受像シート上に、
高精細な画像が形成される。前記熱転写シートを用いた
画像形成方法は、所謂「アブレーション」を利用してお
り、具体的には、レーザ光の照射を受けた領域で、熱剥
離層が一部分解し、気化するため、その領域での画像形
成層と光熱変換層との間の接合力が弱まり、その領域の
画像形成層が上に積層した受像シートに転写される現象
を利用している。
【0006】これらの画像形成方法は、受像シート材料
として受像層(接着層)を付設した印刷本紙を用いるこ
とができること、色の異なる画像を次々と受像シート上
に転写することによって多色画像が容易に得られること
等の利点を有し、特にアブレーションを利用する画像形
成方法は、高精細な画像が容易に得られるという利点を
有し、カラープルーフ(DDCP:ダイレクト・ディジ
タル・カラープルーフ)、あるいは高精細なマスク画像
を作製するのに有用である。
【0007】レーザ光で画像記録をする際に、記録時間
を短縮するために、複数のレーザビームを用いた、マル
チビーム2次元配列からなるレーザ光が近年使用されて
いる。従来の熱転写シートを用いてマルチビーム2次元
配列であるレーザ光で記録すると、受像シート上に形成
された転写画像の画像濃度が不充分となる場合がある。
特に画像濃度の低下は、高エネルギーでレーザ記録した
場合に著しくなる。本発明者が検討した結果、画像濃度
の低下は、高エネルギーでレーザ照射した場合に生じる
転写ムラが原因であることがわかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、異なる温湿度条件下におい
て、マルチビーム2次元配列であるレーザ光により、高
エネルギーでレーザ記録した場合も、画質が良好であ
り、安定した転写濃度の画像を受像シート上に形成し得
る、多色画像形成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> 受像層を有する受像シートと、支持体上に少な
くとも光熱変換層と画像形成層とを有するイエロー、マ
ゼンタ、シアン、及びブラックの4種類の熱転写シート
とを用い、各熱転写シートの画像形成層と前記受像シー
トの受像層とを対向して重ね合わせ、該熱転写シートの
支持体側からマルチビーム2次元配列であるレーザ光を
照射して、画像形成層のレーザ光照射領域を受像シート
の受像層上へ転写して画像記録する工程を有する多色画
像形成方法であって、前記ブラックの熱転写シートにお
ける画像形成層の層厚が、前記イエロー、マゼンタ、及
びシアンの各熱転写シートにおける画像形成層の層厚よ
り大きく、かつ、0.5〜0.7μmであることを特徴
とする多色画像形成方法である。 <2> 前記レーザ光が、半導体レーザ光である前記<
1>に記載の多色画像形成方法である。 <3> 前記光熱変換層の830nmにおける光学濃度
が、0.7〜1.1である前記<1>又は<2>に記載
の多色画像形成方法である。 <4> 前記ブラックの熱転写シートにおける画像形成
層が、カーボンブラックを含有する前記<1>から<3
>のいずれかに記載の多色画像形成方法である。 <5> 前記カーボンブラックが、着色力の異なる少な
くとも2種類のカーボンブラックからなる前記<4>に
記載の多色画像形成方法である。 <6> 前記イエロー、マゼンタ、及びシアンの各熱転
写シートにおける画像形成層の層厚が、0.2μm以上
0.5μm未満である前記<1>から<5>のいずれか
に記載の多色画像形成方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の多色画像形成方法の概略を図1を用いて
説明する。熱転写シート10の画像形成層16の表面
に、受像シート20を積層した画像形成用積層体30を
用意する。熱転写シート10は、支持体12と、その上
に、光熱変換層14、及び更にその上に、画像形成層1
6を有し、受像シート20は、支持体22と、その上
に、受像層24を有し、熱転写シート10の画像形成層
16の表面には、受像層24が接触するように積層され
る(図1(a))。その積層体30の熱転写シート10
の支持体12側から、レーザ光を画像様に時系列的に照
射すると、熱転写シート10の光熱変換層14のレーザ
光被照射領域が発熱し、画像形成層16との密着力が低
下する(図1(b))。その後、受像シート20と熱転
写シート10とを剥離すると、画像形成層16のレーザ
光被照射領域16’が、受像シート20の受像層24上
に転写される(図1(c))。
【0011】熱転写シートと受像シートの接合は、レー
ザ光照射操作の直前に行ってもよい。このレーザ光照射
操作は、通常、画像形成用積層体の受像シート側を、記
録ドラム(内部に真空形成機構を有し、表面に多数の微
小の開口部を有する回転ドラム)の表面に真空引きによ
り密着させ、その状態で外側、即ち熱転写シート側より
レーザ光を照射させることにより行われる。レーザ光の
照射はドラムの幅方向に往復するように走査し、その照
射操作中はドラムを一定の角速度で回転させる。
【0012】本発明の多色画像形成方法においては、光
照射に用いられるレーザ光が、マルチビーム2次元配列
であることを特徴とする。マルチビーム2次元配列と
は、レーザ照射によって記録する際に、複数個のレーザ
ビームを使用し、これらのレーザビームのスポット配列
が、主走査方向に沿って複数列、副走査方向に沿って複
数行からなる2次元平面配列をしていることをいう。マ
ルチビーム2次元配列であるレーザ光を使用することに
より、レーザ記録に要する時間を短縮することができ
る。
【0013】本発明で使用されるレーザ光は、マルチビ
ーム2次元配列であれば特に制限なく使用することがで
き、アルゴンイオンレーザ光、ヘリウムネオンレーザ
光、ヘリウムカドミウムレーザ光等のガスレーザ光、Y
AGレーザ光等の固体レーザ光、半導体レーザ光、色素
レーザ光、エキシマレーザ光等の直接的なレーザ光が利
用される。あるいは、これらのレーザ光を二次高調波素
子を通して、半分の波長に変換した光等も用いることが
できる。本発明の多色画像形成方法においては、出力パ
ワーや変調のし易さ等を考慮すると、半導体レーザ光を
用いることが好ましい。また、本発明の多色画像形成方
法では、レーザ光は、光熱変換層上でのビーム径が5〜
50μm(特に6〜30μm)の範囲となるような条件
で照射することが好ましく、また走査速度は1m/秒以
上(特に3m/秒以上)とすることが好ましい。
【0014】また、本発明の多色画像形成方法は、ブラ
ックの熱転写シートにおける画像形成層の層厚が、イエ
ロー、マゼンタ、及びシアンの各熱転写シートにおける
画像形成層の層厚より大きく、かつ、0.5〜0.7μ
mであることを特徴とする。このようにすることによ
り、ブラックの熱転写シートをレーザ照射した際に、転
写ムラによる濃度の低下を抑えることができる。前記ブ
ラックの熱転写シートにおける画像形成層の層厚が0.
5μm未満であると、高エネルギーで記録した際に、転
写ムラにより画像濃度が大きく低下し、印刷のプルーフ
として必要な画像濃度を達成することができない。この
傾向は、高湿条件下でより顕著となるため、環境による
濃度変化が大きくなってしまう。一方、前記層厚が0.
7μmを超えると、レーザ記録時に転写感度が低下し、
小点の付きが悪化したり、細線が細くなってしまう。こ
の傾向は、低湿条件下でより顕著である。また、解像力
が悪化することがある。前記ブラックの熱転写シートに
おける画像形成層の層厚は、より好ましくは0.55〜
0.65μmであり、特に好ましくは0.60μmであ
る。
【0015】更に、前記ブラックの熱転写シートにおけ
る画像形成層の層厚が、0.5〜0.7μmであり、前
記イエロー、マゼンタ、及びシアンの各熱転写シートに
おける画像形成層の層厚が、0.2μm以上0.5μm
未満であることが好ましい。前記イエロー、マゼンタ、
及びシアンの各熱転写シートにおける画像形成層の層厚
が0.2μm未満であると、レーザ記録時に転写ムラに
よる濃度低下が生じることがあり、一方、0.5μm以
上では、転写感度の低下又は解像力の悪化を生じること
がある。より好ましくは、0.3〜0.45μmであ
る。
【0016】前記ブラックの熱転写シートにおける画像
形成層は、カーボンブラックを含有することが好まし
く、該カーボンブラックは、着色力の異なる少なくとも
2種類のカーボンブラックからなることが、P/B(ピ
グメント/バインダー)比を一定の範囲にしつつ、反射
濃度を調節することができるため好ましい。カーボンブ
ラックの着色力は、種々の方法によって表されるが、例
えば、特開平10−140033号公報に記載のPVC
黒度等が挙げられる。PVC黒度とは、カーボンブラッ
クをPVC樹脂に添加、2本ロールにより分散、シート
化し、三菱化学(株)カーボンブラック「#40」、
「#45」の黒度を各々1点、10点と基準値を定め、
試料の黒度を視感判定により評価したものである。本発
明においては、PVC黒度の異なる2種以上のカーボン
ブラックを、目的に応じて適宜選択して使用することが
できる。
【0017】以下に、具体的なサンプル作製方法を述べ
る。 <サンプル作製方法>250ccバンバリーミキサーに
てLDPE樹脂に試料カーボンブラックを40重量%配
合し、115℃、4分混練りする。 配合条件 LDPE樹脂 101.89g ステアリン酸カルシウム 1.39g イルガノックス1010 0.87g 試料カーボンブラック 69.43g 次に、120℃で、2本ロールミルにてカーボンブラッ
ク濃度が1重量%になるように希釈する。
【0018】希釈コンパウンド作製条件 LDPE樹脂 58.3g ステアリン酸カルシウム 0.2g カーボンブラック40重量%配合樹脂 1.5g スリット幅0.3mmでシート化し、このシートをチッ
プに切断、240℃のホットプレート上で65±3μm
のフィルムに成形する。
【0019】多色画像を形成する方法としては、前記熱
転写シートを用いて、同一の受像シート上に多数の画像
層(画像が形成された画像形成層)を繰返し重ね合せて
多色画像を形成してもよく、複数の受像シートの受像層
上に一旦画像を形成した後、印刷本紙等へ再転写するこ
とにより、多色画像を形成してもよい。後者について
は、例えば、相互に異なる色相を有する色剤を含む画像
形成層を有する熱転写シートを用意し、これと、受像シ
ートとを組み合わせた画像形成用積層体を独立に四種
(四色、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)製造
する。各々の積層体に、例えば、色分解フィルタを介し
て、画像に基づくデジタル信号に従うレーザ光照射を行
い、それに続いて、熱転写シートと受像シートとを剥離
し、各受像シートに各色の色分解画像を独立に形成す
る。次に、形成された各々の色分解画像を、別に用意し
た印刷本紙等の実際の支持体、もしくはそれに近似した
支持体上に順次積層させることにより、多色の画像を形
成することができる。
【0020】以下に、本発明の多色画像形成方法に用い
られる熱転写シート及び受像シートについて説明する。 [熱転写シート]本発明に用いられる熱転写シートは、
支持体上に、少なくとも光熱変換層及び画像形成層を有
し、更に必要に応じて、その他の層を有してなる。
【0021】(支持体)熱転写シートの支持体の材料に
は特に限定はなく、各種の支持体材料を目的に応じて用
いることができる。支持体材料の好ましい例としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−
ナフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体等の合成樹脂材料を挙
げることができる。中でも、二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートが、機械的強度や熱に対する寸法安定性を考
慮すると好ましい。尚、前記熱転写シートをレーザ記録
を利用したカラープルーフの作製に用いる場合には、熱
転写シートの支持体はレーザ光を透過させる透明な合成
樹脂材料から形成するのが好ましい。
【0022】熱転写シートの支持体には、その上に設け
られる光熱変換層との密着性を向上させるために、表面
活性化処理及び/又は一層又は二層以上の下塗層の付設
を行ってもよい。表面活性化処理の例としては、グロー
放電処理、コロナ放電処理等を挙げることができる。下
塗層の材料としては、支持体と光熱変換層の両表面に高
い接着性を示し、かつ熱伝導性が小さく、また耐熱性に
優れたものであることが好ましい。そのような下塗層の
材料の例としては、スチレン、スチレン−ブタジエン共
重合体、ゼラチン等を挙げることができる。下塗層全体
の厚さは通常0.01〜2μmである。また、熱転写シ
ートの光熱変換層付設側とは反対側の表面には、必要に
応じて、反射防止層や帯電防止層等の各種の機能層の付
設、あるいは表面処理を行うこともできる。
【0023】(光熱変換層)前記光熱変換層は、光熱変
換物質、バインダ樹脂、及び必要に応じてマット材を含
有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。前
記光熱変換物質は、照射される光エネルギーを熱エネル
ギーに変換する機能を有する物質である。一般的には、
レーザ光を吸収することのできる色素(顔料を含む。以
下、同様である。)である。赤外線レーザにより画像記
録を行う場合は、光熱変換物質としては、赤外線吸収色
素を用いるのが好ましい。前記色素の例としては、カー
ボンブラック等の黒色顔料、フタロシアニン、ナフタロ
シアニン等の可視から近赤外域に吸収を有する大環状化
合物の顔料、光ディスク等の高密度レーザ記録のレーザ
吸収材料として使用される有機染料(インドレニン染料
等のシアニン染料、アントラキノン系染料、アズレン系
色素、フタロシアニン系染料)、及びジチオールニッケ
ル錯体等の有機金属化合物色素を挙げることができる。
中でも、シアニン系色素は、赤外線領域の光に対して、
高い吸光係数を示すので、光熱変換物質として使用する
と、光熱変換層を薄層化することができ、その結果、熱
転写シートの記録感度をより向上させることができるの
で好ましい。光熱変換物質としては、色素以外にも、黒
化銀等の粒子状の金属材料等、無機材料を用いることも
できる。
【0024】光熱変換層に含有されるバインダ樹脂とし
ては、支持体上に層を形成し得る強度を少なくとも有
し、高い熱伝導率を有する樹脂が好ましい。更に、画像
記録の際に、光熱変換物質から生じる熱によっても分解
しない、耐熱性を有する樹脂であると、高エネルギーの
光照射を行っても、光照射後の光熱変換層の表面の平滑
性を維持できるので好ましい。具体的には、熱分解温度
(TGA法で10℃/分の昇温速度で、空気気流中で5
%重量減少する温度)が400℃以上の樹脂が好まし
く、前記熱分解温度が500℃以上の樹脂がより好まし
い。また、バインダ樹脂は、200℃以上400℃以下
のガラス転移温度を有するのが好ましく、250℃以上
350℃以下のガラス転移温度を有するのがより好まし
い。ガラス転移温度が200℃より低いと、形成される
画像にカブリが発生する場合があり、400℃より高い
と、樹脂の溶解性が低下し、生産効率が低下する場合が
ある。尚、光熱変換層のバインダ樹脂の耐熱性(例え
ば、熱変形温度や熱分解温度)は、光熱変換層上に設け
られる他の層に使用される材料と比較して、より高いの
が好ましい。
【0025】具体的には、ポリメタクリル酸メチル等の
アクリル酸系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコー
ル等のビニル系樹脂、ポリビニルブチラール、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、アラミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、尿素/メ
ラミン樹脂等が挙げられる。これらの中でも、ポリイミ
ド樹脂が好ましい。
【0026】特に、下記一般式(I)〜(VII)で表さ
れるポリイミド樹脂は、有機溶媒に可溶であり、これら
のポリイミド樹脂を使用すると、熱転写シートの生産性
が向上するので好ましい。また、光熱変換層用塗布液の
粘度安定性、長期保存性、耐湿性が向上する点でも好ま
しい。
【0027】
【化1】
【0028】前記一般式(I)及び(II)中、Ar
1は、下記構造式(1)〜(3)で表される芳香族基を
示し、nは、10〜100の整数を示す。
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】前記一般式(III)及び(IV)中、Ar
2は、下記構造式(4)〜(7)で表される芳香族基を
示し、nは、10〜100の整数を示す。
【0032】
【化4】
【0033】
【化5】
【0034】前記一般式(V)〜(VII)中、n及びm
は10〜100の整数を示す。式(VI)において、n:
mの比は6:4〜9:1である。
【0035】尚、樹脂が有機溶媒に可溶であるか否かを
判断する目安としては、25℃において、樹脂がN−メ
チルピロリドン100重量部に対して、10重量部以上
溶解することを基準とし、10重量部以上溶解する場合
は、光熱変換層用の樹脂として好ましく用いられる。よ
り好ましくは、N−メチルピロリドン100重量部に対
して、100重量部以上溶解する樹脂である。
【0036】光熱変換層に含有されるマット材として
は、無機微粒子や有機微粒子を挙げることができる。こ
の無機微粒子としては、シリカ、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、硫黄バリウ
ム、硫黄マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、窒化ホウ素等の金属塩、カオリン、クレ
ー、タルク、亜鉛華、鉛白、ジークライト、石英、ケイ
ソウ土、バーライト、ベントナイト、雲母、合成雲母等
が挙げられる。有機微粒子としては、フッ素樹脂粒子、
グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、スチレン−ア
クリル共重合体樹脂粒子、シリコン樹脂粒子、メラミン
樹脂粒子、エポキシ樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げること
ができる。
【0037】マット材の粒径は、通常、0.3〜30μ
mであり、好ましくは0.5〜20μmであり、添加量
は0.1〜100mg/m2が好ましい。
【0038】光熱変換層には、更に必要に応じて、界面
活性剤、増粘剤、帯電防止剤等が添加されてもよい。
【0039】光熱変換層は、光熱変換物質とバインダ樹
脂とを溶解し、これに必要に応じてマット材及びその他
の成分を添加した塗布液を調製し、これを支持体上に塗
布し、乾燥することにより設けることができる。ポリイ
ミド樹脂を溶解するための有機溶媒としては、例えば、
n−ヘキサン、シクロヘキサン、ジグライム、キシレ
ン、トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、メチ
ルエチルケトン、アセトン、シクロヘキサノン、1,4
−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ジメチルアセテ
ート、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホオ
キサイド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、γ−ブチロラクトン、エタノール、メタノール等が
挙げられる。塗布、乾燥は、通常の塗布、乾燥方法を利
用して行うことができる。乾燥は、通常、300℃以下
の温度で行い、200℃以下の温度で行うのが好まし
い。支持体として、ポリエチレンテレフタレートを使用
する場合は、80〜150℃の温度で乾燥するのが好ま
しい。
【0040】光熱変換層におけるバインダ樹脂の量が少
なすぎると、光熱変換層の凝集力が低下し、形成画像が
受像シートに転写される際に、光熱変換層が一緒に転写
されやすくなり、画像の混色の原因となる。またポリイ
ミド樹脂が多すぎると、一定の光吸収率を達成するため
に光熱変換層の層厚が大きくなって、感度低下を招きや
すい。光熱変換層における光熱変換物質とバインダ樹脂
との固形分重量比は、1:20〜2:1であるのが好ま
しく、特に、1:10〜2:1であるのがより好まし
い。また、光熱変換層を薄層化すると、前記した様に、
熱転写シートを高感度化できるので好ましい。光熱変換
層は、0.03〜1.0μmであるのが好ましく、0.
05〜0.5μmであるのがより好ましい。また、光熱
変換層は、波長830nmの光に対して、0.7〜1.
1の光学濃度を有していると、画像形成層の転写感度が
向上するので好ましく、前記波長の光に対して0.8〜
1.0の光学濃度を有しているとより好ましい。波長8
30nmにおける光学濃度が0.7未満であると、照射
された光を熱に変換することが不充分となり、転写感度
が低下することがある。一方、1.1を超えると、記録
時に光熱変換層の機能に影響を与え、かぶりが発生する
ことがある。
【0041】(画像形成層)画像形成層は、受像シート
に転写されて画像を形成するための顔料を少なくとも含
有し、更に、層を形成するためのバインダ樹脂、及び所
望により、その他の成分を含有する。顔料は一般に有機
顔料と無機顔料とに大別され、前者は特に塗膜の透明性
に優れ、後者は一般に隠蔽性に優れる等の特性を有して
いるので、用途に応じて、適宜選択すればよい。前記熱
転写シートを印刷色校正用に用いる場合には、印刷イン
キに一般に使用されるイエロー、マゼンタ、シアン、及
びブラックと一致するか、あるいは色調が近い有機顔料
が好適に使用される。またその他にも、金属粉、蛍光顔
料等も用いる場合がある。好適に使用される顔料の例と
しては、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラ
キノン系顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系顔
料、イソインドリノン系顔料、ニトロ系顔料を挙げるこ
とができる。画像形成層に用いられる顔料を、色相別に
分けて、以下に列挙するが、これらに限定されるもので
はない。
【0042】1)黄色顔料 ハンザイエローG、ハンザイエロー5G、ハンザイエロ
ー10G、ハンザイエローA、ピグメントイエローL、
パーマネントイエローNCG、パーマネントイエローF
GL、パーマネントイエローHR。 2)赤色顔料 パーマネントレッド4R、パーマネントレッドF2R、
パーマネントレッドFRL、レーキレッドC、レーキレ
ッドD、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、
アリザリンレーキ、ローダミンレーキB。 3)青色顔料 フタロシアニンブルー、ビクトリアブルーレーキ、ファ
ストスカイブルー。 4)黒色顔料 カーボンブラック。
【0043】前記顔料の平均粒径としては、0.03〜
1μmが好ましく、0.05〜0.5μmがより好まし
い。前記粒径が0.03μm未満であると、分散コスト
が上がったり、分散液がゲル化等を起こすことがあり、
一方、1μmを超えると、顔料中の粗大粒子が、画像形
成層と受像層との密着性を阻害することがある。
【0044】画像形成層のバインダ樹脂としては、軟化
点が40〜150℃の非晶質有機高分子重合体が好まし
い。前記非晶質有機高分子重合体としては、例えば、ブ
チラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹
脂、スルホンアミド樹脂、ポリエステルポリオール樹
脂、石油樹脂、スチレン、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン、2−メチルスチレン、クロルスチレン、ビニ
ル安息香酸、ビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、アミノ
スチレン等のスチレン及びその誘導体、置換体の単独重
合体や共重合体、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメ
タクリレート等のメタクリル酸エステル類及びメタクリ
ル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、α−エチルヘキシルアクリレート等の
アクリル酸エステル及びアクリル酸、ブタジエン、イソ
プレン等のジエン類、アクリロニトリル、ビニルエーテ
ル類、マレイン酸及びマレイン酸エステル類、無水マレ
イン酸、ケイ皮酸、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル
系単量体の単独あるいは他の単量体等との共重合体を用
いることができる。これらの樹脂は2種以上混合して用
いることもできる。
【0045】画像形成層は、顔料を30〜70重量%含
有しているのが好ましく、30〜50重量%含有してい
るのがより好ましい。また、画像形成層は、樹脂を70
〜30重量%含有しているのが好ましく、70〜40重
量%含有しているのがより好ましい。
【0046】前記画像形成層は、以下の〜の成分を
前記その他の成分として含有することができる。 ワックス類 ワックス類としては、鉱物系のワックス類、天然ワック
ス類、合成ワックス類等が挙げられる。前記鉱物系のワ
ックスの例としては、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス、エステルワックス、酸化ワックス
等の石油ロウ、モンタンロウ、オゾケライト、セレシン
等が挙げられる。なかでも、パラフィンワックスが好ま
しい。該パラフィンワックスは、石油から分離されるも
のであり、その融点によって各種のものが市販されてい
る。前記天然ワックスの例としては、カルナバロウ、木
ロウ、オウリキュリーロウ、エスパルロウ等の植物ロ
ウ、密ロウ、昆虫ロウ、セラックロウ、鯨ロウ等の動物
ロウが挙げられる。
【0047】前記合成ワックスは、一般に滑剤として用
いられ、通常は高級脂肪酸系の化合物からなる。このよ
うな合成ワックスの例としては、下記のものが挙げられ
る。 1)脂肪酸系ワックス 下記一般式で表される直鎖の飽和脂肪酸: CH3(CH2nCOOH 前記式中、nは6〜28の整数を示す。具体例として
は、ステアリン酸、ベヘン酸、パルミチン酸、12−ヒ
ドロキシステアリン酸、アゼライン酸等が挙げられる。 2)脂肪酸エステル系ワックス 前記脂肪酸のエステルの具体例としては、ステアリン酸
エチル、ステアリン酸ラウリル、ベヘン酸エチル、ベヘ
ン酸ヘキシル、ミリスチン酸ベヘニル等が挙げられる。 3)脂肪酸アミド系ワックス 前記脂肪酸のアミドの具体例としては、ステアリン酸ア
ミド、ラウリン酸アミド等が挙げられる。 4)脂肪族アルコール系ワックス 下記一般式で表される直鎖飽和脂肪族アルコール: CH3(CH2nOH 前記式中、nは6〜28の整数を表す。具体例として
は、ステアリルアルコール等が挙げられる。
【0048】前記1)〜4)の合成ワックスのなかで
も、特にステアリン酸アミド、ラウリン酸アミド等の高
級脂肪酸アミドが好適である。尚、前記ワックス系化合
物は、所望により単独もしくは適宜組合せて使用するこ
とができる。
【0049】可塑剤 前記可塑剤としては、エステル化合物が好ましく、フタ
ル酸ジブチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ
(2−エチルヘキシル)、フタル酸ジノニル、フタル酸
ジラウリル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸ブチル
ベンジル等のフタル酸エステル類、アジピン酸ジ(2−
エチルヘキシル)、セバシン酸ジ(2−エチルヘキシ
ル)等の脂肪族二塩基酸エステル、リン酸トリクレジ
ル、リン酸トリ(2−エチルヘキシル)等のリン酸トリ
エステル類、ポリエチレングリコールエステル等のポリ
オールポリエステル類、エポキシ脂肪酸エステル等のエ
ポキシ化合物等、公知の可塑剤が挙げられる。これらの
中でもビニルモノマーのエステル、特に、アクリル酸又
はメタクリル酸のエステルが、添加による転写感度の向
上や転写ムラの改良効果、及び破断伸びの調節効果が大
きい点で好ましい。
【0050】前記アクリル酸又はメタクリル酸のエステ
ル化合物としては、ポリエチレングリコールジメタクリ
レート、1,2,4−ブタントリオールトリメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリアクリレート、ペンタ
エリスリトールアクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、ジペンタエリスリトール−ポリアク
リレート等が挙げられる。
【0051】また、前記可塑剤は高分子であってもよ
く、なかでもポリエステルは、添加効果が大きい点、及
び保存条件下で拡散し難い点等で好ましい。該ポリエス
テルとしては、例えば、セバシン酸系ポリエステル、ア
ジピン酸系ポリエステル等が挙げられる。尚、画像形成
層中に含有させる前記添加剤は、これらに限定されるも
のではない。また、可塑剤は、1種単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0052】画像形成層中の前記添加剤の含有量が多す
ぎると、転写画像の解像度が低下したり、画像形成層自
身の膜強度が低下したり、光熱変換層と画像形成層との
密着力の低下による未露光部の受像シートへの転写が起
きる場合がある。上記観点から、前記ワックス類の含有
量としては、画像形成層中の全固形分の0.1〜30重
量%が好ましく、1〜20重量%がより好ましい。ま
た、前記可塑剤の含有量としては、画像形成層中の全固
形分の0.1〜20重量%が好ましく、0.1〜10重
量%がより好ましい。
【0053】その他 画像形成層は、更に、上記の成分の他に、界面活性剤、
無機あるいは有機微粒子(金属粉、シリカゲル等)、オ
イル類(アマニ油、鉱油等)、増粘剤、帯電防止剤等を
含有してもよい。黒色の画像を得る場合を除き、画像記
録に用いる光源の波長を吸収する物質を含有すること
で、転写に必要なエネルギーを少なくできる。光源の波
長を吸収する物質としては、顔料、染料のいずれでも構
わないが、カラー画像を得る場合には、画像記録に半導
体レーザ等の赤外線の光源を使用して、可視部に吸収の
少ない、光源の波長の吸収の大きな染料を使用すること
が、色再現上好ましい。近赤外線染料の例としては、特
開平3−103476号公報に記載の化合物を挙げるこ
とができる。
【0054】画像形成層は、顔料と前記バインダ樹脂等
とを溶解又は分散した塗布液を調製し、これを光熱変換
層上(光熱変換層上に下記感熱剥離層が設けられている
場合は、該層上)に塗布し、乾燥することにより設ける
ことができる。塗布液の調製に使用される溶媒として
は、n−プロピルアルコール、メチルエチルケトン、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル(MFG)、メ
タノール等が挙げられる。塗布、乾燥は、通常の塗布、
乾燥方法を利用して行うことができる。
【0055】前記熱転写シートの光熱変換層の上には、
光熱変換層で発生した熱の作用により気体を発生する
か、付着水等を放出し、これにより光熱変換層と画像形
成層との間の接合強度を弱める感熱材料を含む感熱剥離
層を設けることができる。そのような感熱材料として
は、それ自身が熱により分解若しくは変質して気体を発
生する化合物(ポリマー又は低分子化合物)、水分等の
易気化性気体を相当量吸収若しくは吸着している化合物
(ポリマー又は低分子化合物)等を用いることができ
る。これらは併用してもよい。
【0056】熱により分解若しくは変質して気体を発生
するポリマーの例としては、ニトロセルロースのような
自己酸化性ポリマー、塩素化ポリオレフィン、塩素化ゴ
ム、ポリ塩化ゴム、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ンのようなハロゲン含有ポリマー、水分等の揮発性化合
物が吸着されているポリイソブチルメタクリレート等の
アクリル系ポリマー、水分等の揮発性化合物が吸着され
ているエチルセルロース等のセルロースエステル、水分
等の揮発性化合物が吸着されているゼラチン等の天然高
分子化合物等を挙げることができる。熱により分解若し
くは変質して気体を発生する低分子化合物の例として
は、ジアゾ化合物やアジド化のような発熱分解して気体
を発生する化合物を挙げることができる。尚、上記のよ
うな、熱による感熱材料の分解や変質等は280℃以下
で発生することが好ましく、特に230℃以下で発生す
ることが好ましい。
【0057】感熱剥離層の感熱材料として低分子化合物
を用いる場合には、バインダーと組合せることが望まし
い。バインダーとしては、上記のそれ自身が熱により分
解若しくは変質して気体を発生するポリマーを用いるこ
ともできるが、そのような性質を持たない通常のポリマ
ーバインダーを使用することもできる。感熱性の低分子
化合物とバインダーとを併用する場合には、前者と後者
の重量比は0.02:1〜3:1であることが好まし
く、0.05:1〜2:1であることが更に好ましい。
感熱剥離層は、光熱変換層を、そのほぼ全面にわたって
被覆していることが望ましく、その厚さは一般に0.0
3〜1μmであり、0.05〜0.5μmの範囲にある
ことが好ましい。
【0058】支持体の上に、光熱変換層、感熱剥離層、
画像形成層がこの順に積層された構成の熱転写シートの
場合には、感熱剥離層は、光熱変換層から伝えられる熱
により分解、変質し、気体を発生する。そして、この分
解あるいは気体発生により、感熱剥離層が一部消失する
か、あるいは感熱剥離層内で凝集破壊が発生し、光熱変
換層と画像形成層との間の結合力が低下する。このた
め、感熱剥離層の挙動によっては、その一部が画像形成
層に付着して、最終的に形成される画像の表面に現わ
れ、画像の混色の原因となることがある。従って、その
ような感熱剥離層の転写が発生しても、形成された画像
に目視的な混色が現われないように、感熱剥離層はほと
んど着色していないこと、即ち、可視光に対して高い透
過性を示すことが望ましい。具体的には、感熱剥離層の
光吸収率が、可視光に対し、50%以下、好ましくは1
0%以下である。尚、前記熱転写シートには、独立した
感熱剥離層を設ける代わりに、前記の感熱材料を光熱変
換層塗布液に添加して光熱変換層を形成し、光熱変換層
と感熱剥離層とを兼ねるような構成とすることもでき
る。
【0059】前記熱転写シートは、下記の受像シートと
組み合わされて使用され得る。 [受像シート]受像シートは、通常、支持体と、その上
に、1以上の受像層が設けられ、所望により、支持体と
受像層との間にクッション層、剥離層、及び中間層のい
ずれか1層又は2層以上を設けた構成である。また、支
持体の受像層とは反対側の面に、バック層を有すると、
搬送性の点で好ましい。
【0060】(支持体)前記支持体としては、プラスチ
ックシート、金属シート、ガラスシート、紙等のような
通常のシート状の基材が挙げられる。プラスチックシー
トの例としては、ポリエチレンテレフタレートシート、
ポリカーボネートシート、ポリエチレンシート、ポリ塩
化ビニルシート、ポリ塩化ビニリデンシート、ポリスチ
レンシート、スチレン−アクリロニトリルシート、ポリ
エステルシート等を挙げることができる。また、紙とし
ては印刷本紙、コート紙等を用いることができる。
【0061】支持体が、微小な空隙(ボイド)を有する
と、カールを防止でき、画質を向上させることができる
ので好ましい。このような支持体は、例えば、熱可塑性
樹脂と、無機顔料や前記熱可塑性樹脂と非相溶性の高分
子等からなる填料とを混合した混合溶融物を、溶融押出
機によって単層又は多層のフィルムとし、更に1ないし
2軸に延伸することにより作製することができる。この
場合、樹脂及び填料の選定、混合比率、延伸条件等によ
って空隙率が決定される。
【0062】前記熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン樹脂、及びポリエチレンテレフタ
レート樹脂が、結晶性が良く、延伸性が良く、ボイドの
形成も容易であるので好ましい。前記ポリオレフィン樹
脂、又はポリエチレンテレフタレート樹脂を主成分と
し、それに適宜少量の他の熱可塑性樹脂を併用すること
が好ましい。前記填料として用いられる無機顔料として
は、平均粒径が1μm以上20μm以下のものが好まし
く、炭酸カルシウム、クレー、けいそう土、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、シリカ等を用いることができ
る。また、填料として用いられる非相溶性の樹脂として
は、熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを用いる場合
は、ポリエチレンテレフタレートを填料として組み合わ
せるのが好ましい。尚、支持体における、無機顔料等の
填料の含有率は、体積で2〜30%程度が一般的であ
る。
【0063】受像シートの支持体の厚さは、通常10〜
400μmであり、25〜200μmであるのが好まし
い。また、支持体の表面は、受像層(あるいはクッショ
ン層)との密着性、又は熱転写シートの画像形成層との
密着性を高めるために、コロナ放電処理、グロー放電処
理等の表面処理が施されていてもよい。
【0064】(受像層)受像シートの表面には、画像形
成層を転写し、これを固定するために、支持体上に、受
像層を1以上設けることが好ましい。受像層は有機重合
体バインダーを主体として形成される層であるのが好ま
しい。前記バインダーは、熱可塑性樹脂であることが好
ましく、その例としては、アクリル酸、メタクリル酸、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等のアクリ
ル系モノマーの単独重合体及びその共重合体、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートの
ようなセルロース系ポリマー、ポリスチレン、ポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアル
コール、ポリ塩化ビニル等のようなビニル系モノマーの
単独重合体及びその共重合体、ポリエステル、ポリアミ
ド等のような縮合系ポリマー、ブタジエン−スチレン共
重合体のようなゴム系ポリマーを挙げることができる。
受像層のバインダーは、画像形成層との間の適度な接着
力を得るために、ガラス転移温度(Tg)が90℃より
低いポリマーであることが好ましい。このために、受像
層に可塑剤を添加することも可能である。また、バイン
ダーポリマーは、シート間のブロッキングを防ぐため
に、そのTgが30℃以上であることが好ましい。受像
層のバインダーポリマーとしては、レーザー記録時の画
像形成層との密着性を向上させ、感度や画像強度を向上
させる点で、画像形成層のバインダーポリマーと同一、
若しくは類似のポリマーを用いることが特に好ましい。
【0065】受像層上に一旦画像を形成した後、印刷本
紙等へ再転写する場合には、受像層の少なくとも一層を
光硬化性材料から形成することも好ましい。このような
光硬化性材料の組成としては、例えば、a)付加重合に
よって光重合体を形成しうる多官能ビニル又はビニリデ
ン化合物の少なくとも一種からなる光重合性モノマー、
b)有機ポリマー、c)光重合開始剤、及び必要に応じ
て熱重合禁止剤等の添加剤からなる組合せを挙げること
ができる。上記の多官能ビニルモノマーとしては、ポリ
オールの不飽和エステル、特にアクリル酸もしくはメタ
クリル酸のエステル(例えば、エチレングリコールジア
クリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト)が用いられる。
【0066】前記有機ポリマーとしては前記受像層形成
用ポリマーが挙げられる。また、光重合開始剤として
は、ベンゾフェノン、ミヒラーズケトン等の通常の光ラ
ジカル重合開始剤が、層中の0.1〜20重量%の割合
で用いられる。
【0067】受像層の厚みは0.3〜7μm、好ましく
は0.7〜4μmである。0.3μm未満の場合、印刷
本紙への再転写の際に膜強度が不足し破れ易い。厚すぎ
ると、本紙再転写後の画像の光沢が増し、印刷物への近
似性が低下する。
【0068】(その他の層)支持体と受像層との間に、
クッション層を設けてもよい。クッション層を設ける
と、レーザー熱転写時に画像形成層と、受像層の密着性
を向上させ、画質を向上させることができる。また、記
録時、熱転写シートと受像シートの間に異物が混入して
も、クッション層の変形作用により、受像層と画像形成
層の空隙が小さくなり、結果として白ヌケ等の画像欠陥
サイズを小さくすることもできる。更に、画像を転写形
成した後、これを別に用意した印刷本紙等に転写する場
合、紙凹凸表面に応じて受像表面が変形するため、受像
層の転写性を向上することができ、また被転写物の光沢
を低下させることによって、印刷物との近似性も向上さ
せることができる。
【0069】クッション層は、受像層に応力が加えられ
た際に変形し易い構成であり、前記効果を達成するに
は、低弾性率を有する材料、ゴム弾性を有する材料ある
いは加熱により容易に軟化する熱可塑性樹脂からなるの
が好ましい。クッション層の弾性率としては、室温で
9.8×105〜4.9×107Pa、特に好ましくは
2.9×106〜1.5×107Paであるのが好まし
い。また、ゴム等の異物をめり込ませるためには、JI
S K2530で定められた針入度(25℃、100
g、5秒)が10以上であることが好ましい。また、ク
ッション層のガラス転移温度は80℃以下、好ましくは
25℃以下である。これらの物性、例えば、Tgを調節
するために可塑剤をポリマーバインダー中に添加するこ
とも好適に行うことができる。
【0070】クッション層のバインダーとして用いられ
る具体的な材料としては、ウレタンゴム、ブタジエンゴ
ム、ニトリルゴム、アクリルゴム、天然ゴム等のゴム類
の他に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン樹脂、可塑剤
入り塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂
等が挙げられる。尚、クッション層の厚みは使用する樹
脂その他の条件により異なるが、通常3〜100μm、
好ましくは10〜52μmである。
【0071】受像層とクッション層はレーザー記録の段
階までは接着している必要があるが、画像を印刷本紙に
転写するために、剥離可能に設けられていることが好ま
しい。剥離を容易にするためには、クッション層と受像
層の間に剥離層を厚み0.1〜2μm程度で設けること
も好ましい。この剥離層は、受像層塗布時の塗布溶剤の
バリヤーとしての機能を持つことが好ましい。
【0072】前記熱転写シートと組み合わされる受像シ
ートは、受像層がクッション層を兼ねた構成であっても
よく、その場合は、受像シートは、支持体/クッション
性受像層、あるいは支持体/下塗り層/クッション性受
像層の構成であってもよい。この場合も、印刷本紙への
再転写が可能なようにクッション性受像層が剥離可能に
設けられていることが好ましい。この場合、印刷本紙へ
再転写後の画像は光沢に優れた画像となる。尚、クッシ
ョン性受像層の厚みは5〜100μm、好ましくは10
〜40μmである。
【0073】また、受像シートには、支持体の受像層が
設けられている面とは反対側の面に、バック層を設ける
と、受像シートの搬送性が良化するので好ましい。前記
バック層には、界面活性剤や酸化錫微粒子等による帯電
防止剤、酸化珪素、PMMA粒子等によるマット材を添
加すると、記録装置内での搬送性を良化させる点で好ま
しい。前記添加剤はバック層のみならず、必要によって
受像層その他の層に添加することもできる。添加剤の種
類についてはその目的により一概には規定できないが、
例えば、マット材の場合、平均粒径0.5〜10μmの
粒子を層中、0.5〜80%程度添加することができ
る。帯電防止剤としては、層の表面抵抗が23℃、50
%RHの条件で1012Ω以下、より好ましくは109Ω
以下となるように、各種界面活性剤、導電剤の中から適
宜選択して用いることができる。
【0074】前記熱転写シートと前記受像シートは、熱
転写シートの画像形成層と受像シートの受像層とを重ね
合わせた積層体として、画像形成に利用され得る。熱転
写シートと受像シートとの積層体は、各種の方法によっ
て形成することができる。例えば、熱転写シートの画像
形成層と受像シートの受像層とを重ねて、加圧加熱ロー
ラに通すことによって容易に得ることができる。この場
合の加熱温度は160℃以下、もしくは130℃が好ま
しい。
【0075】積層体を得る別の方法として、真空密着法
も好適に用いられる。真空密着法は、真空引き用のサク
ション孔が設けられたドラムの上に、先ず受像シートを
巻き付け、次いでその受像シートよりややサイズの大き
な熱転写シートを、スクイーズローラーで空気を均一に
押し出しながら受像シートに真空密着させる方法であ
る。また別の方法としては、金属ドラムの上に受像シー
トを引っ張りつつ機械的に貼り付け、更にその上に熱転
写シートを同様に機械的に引っ張りつつ貼り付け、密着
させる方法もある。これらの方法の中で、ヒートローラ
ー等の温度制御が不要で、迅速・均一に積層しやすい点
で、真空密着法が特に好ましい。
【0076】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
尚、文中で特に断りのない限り「部」は「重量部」を意
味する。 (実施例1) −熱転写シートK(ブラック)の作製− 1)光熱変換層用塗布液の調製 下記の各成分をスターラーで攪拌しながら混合して、光
熱変換層用塗布液を調製した。 [光熱変換層用塗布液組成] ・赤外線吸収色素 7.6部 (「NK−2014」、日本感光色素(株)製) ・ポリイミド樹脂 29.3部 (「リカコートSN−20」、新日本理化(株)製、熱分解温度:510℃) ・N,N−ジメチルホルムアミド 1500部 ・メチルエチルケトン 360部 ・界面活性剤 0.5部 (「メガファックF−177」、大日本インキ化学工業社製) ・マット材 1.7部 (「シーホスターKEP150」:シリカゲル粒子、日本触媒(株)製)
【0077】2)支持体表面への光熱変換層の形成 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(支持体)の一方の表面(中心線平均粗さ0.04μ
m)上に、上記光熱変換層用塗布液を回転塗布機(ホワ
イラー)を用いて塗布した後、塗布物を120℃のオー
ブン中で2分間乾燥して、該支持体上に光熱変換層を形
成した。得られた光熱変換層は、波長830nm付近に
吸収があり、その吸光度(光学濃度:OD)を島津社製
UV−可視分光光度計UV−2400で測定したとこ
ろ、OD=0.9であった。層厚は、走査型電子顕微鏡
により光熱変換層の断面を観察したところ、平均で0.
3μmであった。
【0078】3)ブラック画像形成層用塗布液の調製 下記の各成分を、ニーダーのミルに入れ、少量の溶剤を
添加しつつ剪断力を加え、分散前処理を行った。その分
散物に、更に溶剤を加えて、最終的に下記組成となるよ
うに調製し、サンドミル分散を2時間行い、顔料分散母
液を得た。 [ブラック顔料分散母液組成] ・ポリビニルブチラール 12.6部 (「エスレックB BL−SH」、積水化学工業(株)製) ・顔料 10.5部 (カーボンブラック「MA−100」、三菱化成(株)製、PVC黒度:10) ・顔料 4.5部 (カーボンブラック「#5」、三菱化成(株)製、PVC黒度:1) ・分散助剤 0.8部 (「ソルスパースS−20000」、ICI(株)製) ・n−プロピルアルコール 79.4部
【0079】次に、下記の成分をスターラーで攪拌しな
がら混合して、ブラック画像形成層用塗布液を調製し
た。 [ブラック画像形成層用塗布液組成] ・上記ブラック顔料分散母液 185.7部 ・ポリビニルブチラール 11.9部 (「エスレックB BL−SH」、積水化学工業(株)製) ・ワックス系化合物 (ステアリン酸アミド「ニュートロン2」、日本精化(株)製) 1.7部 (ベヘン酸アミド「ダイヤミッドBM」、日本化成(株)製) 1.7部 (ラウリル酸アミド「ダイヤミッドY」、日本化成(株)製) 1.7部 (パルミチン酸アミド「ダイヤミッドKP」、日本化成(株)製) 1.7部 (エルカ酸アミド「ダイヤミッドL−200」、日本化成(株)製) 1.7部 (オレイン酸アミド「ダイヤミッドO−200」、日本化成(株)製)1.7部 ・ロジン 11.4部 (「KE−311」、荒川化学(株)製) ・界面活性剤 2.1部 (「メガファックF−176P」、固形分20%、大日本インキ化学工業社製) ・無機顔料 7.1部 (「MEK−ST」、30%メチルエチルケトン溶液、日産化学(株)社製) ・n−プロピルアルコール 1050部 ・メチルエチルケトン 295部 得られたブラック画像形成層用塗布液中の粒子を、レー
ザ散乱方式の粒度分布測定器を用いて測定したところ、
平均粒径0.25μmであり、1μm以上の粒子の割合
は、0.5%であった。
【0080】4)光熱変換層表面へのブラック画像形成
層の形成 前記光熱変換層の表面に、上記ブラック画像形成層用塗
布液をホワイラーを用いて1分間塗布した後、塗布物を
100℃のオーブン中で2分間乾燥して、光熱変換層の
上にブラック画像形成層を形成した。以上の工程によ
り、支持体上に、光熱変換層及びブラック画像形成層
が、この順で設けられた熱転写シートKを作製した。熱
転写シートKのブラック画像形成層の光学濃度(光学濃
度:OD)を、マクベス濃度計「TD−904」(Wフ
ィルター)で測定したところ、OD=0.91であっ
た。また、ブラック画像形成層の層厚を測定したとこ
ろ、平均で0.60μmであった。
【0081】−熱転写シートY(イエロー)の作製− 上記熱転写シートKの作製において、ブラック画像形成
層用塗布液の代わりに、下記組成のイエロー画像形成層
用塗布液を用いた以外は、熱転写シートKの作製と同様
にして、熱転写シートYを作製した。得られた熱転写シ
ートYの画像形成層の層厚は、0.42μmであった。 [イエロー顔料分散母液組成] ・ポリビニルプブチラール 7.1部 (「エスレックB BL一SH」、積水化学工業(株)製) ・顔料 12.9部 (イエロー顔料(P.Y.139)) ・分散助剤 0.6部 (「ソルスパースS−20000」、ICI(株)製) ・n−プロピルアルコール 79.4部
【0082】 [イエロー画像形成層用塗布液組成] ・上記イエロー顔料分散母液 126部 ・ポリビニルブチラール 4.6部 (「エスレックB BL一SH」、積水化学工業(株)製) ・ワックス系化合物 (ステアリン酸アミド「ニュートロン2」、日本精化(株)製) 0.7部 (べヘン酸アミド「ダイヤミッドBM」、日本化成(株)製) 0.7部 (ラウリン酸アミド「ダイヤミッドY」、日本化成(株)製) 0.7部 (パルミチン酸アミド「ダイヤミットKP」、日本化成(株)製) 0.7部 (エルカ酸アミド「ダイヤミッドL−200」、日本化成(株)製) 0.7部 (オレイン酸アミド「ダイヤミッドO−200」、日本化成(株)製)0.7部 ・ノニオン系界面活性剤 0.4部 (「ケミスタット1100」、三洋化成(株)製) ・ロジン 2.4部 (「KE−311」、荒川化学(株)製) ・界面活性剤 0.8部 (「メガファックF−176P」、固形分20%、大日本インキ化学工業社製) ・n−プロピルアルコール 793部 ・メチルエチルケトン 198部
【0083】−熱転写シートM(マゼンタ)の作製− 上記熱転写シートKの作製において、ブラック画像形成
層用塗布液の代わりに、下記組成のマゼンタ画像形成層
用塗布液を用いた以外は、熱転写シートKの作製と同様
にして、熱転写シートMを作製した。得られた熱転写シ
ートMの画像形成層の層厚は、0.38μmであった。 [マゼンダ顔料分散母液組成] ・ポリビニルブチラール 12.6部 (「デンカブチラール#2000−L」、電気化学工業(株)製、ビカット軟化 点57℃) ・顔料 15.0部 (マゼンタ顛料「シムラブリリアントカーミン6B−229」、大日本インキ化 学工業(株)製) ・分散助剤 0.6部 (「ソルスパースS−20000」、ICI(株)製) ・n−プロピルアルコール 79.4部
【0084】 [マゼンタ画像形成層用塗布液組成] ・上記マゼンタ顔料分散母液 163部 ・ポリビニルブチラール 4.0部 (「デンカブチラール#2000−L」、電気化学工業(株)製、ビカット軟化 点57℃) ・ワックス系化合物 (ステアリン酸アミド「ニュートロン2」、日本精化(株)製) 1.0部 (ベヘン酸アミド「ダイヤミッドBM」、日本化成(株)製) 1.0部 (ラウリン酸アミド「ダイヤミッドY」、日本化成(株)製) 1.0部 (パルミチン酸アミド「ダイヤミッドKP」、日本化成(株)製) 1.0部 (エルカ酸アミド「ダイヤミンドL−200」、日本化成(株)製) 1.0部 (オレイン酸アミド「ダイヤミッドO−200」、日本化成(株)製)1.0部 ・ノニオン系界面活性剤 0.7部 (「ケミスタット1100」、三洋化成(株)製) ・ロジン 4.6部 (「KE−311」、荒川化学(株)製) ・モノマー 2.5部 (「PET−4A」、新中村化学(株)製) ・界面活性剤 1.3部 (「メガファックF−176P」、固形分20%、大日本インキ化学工業社製) ・n−プロピルアルコール 848部 ・メチルエチルケトン 246部
【0085】−熱転写シートC(シアン)の作製− 上記熱転写シートKの作製において、ブラック画像形成
層用塗布液の代わりに、下記組成のシアン画像形成層用
塗布液を用いた以外は、熱転写シートKの作製と同様に
して、熱転写シートCを作製した。得られた熱転写シー
トCの画像形成層の層厚は、0.45μmであった。 [シアン顔料分散母液組成] ・ポリビニルブチラール 12.6部 (「エスレックB BL‐SH」、積水化学工業(株)製) ・顔料 15.0部 (シアン顔料(Pigment Blue 15、「#700-10 FG CY-Blue」) ・分散助剤 0.8部 (「PW−36」、楠本化成(株)製) ・n−プロピルアルコール 110部
【0086】 [シアン画像形成層用塗布液組成] ・上記シアン顔料分散母液 118部 ・ポリビニルブチラール 5.2部 (「エスレックB BL−SH」、積水化学工業(株)製) ・ワックス系化合物 (ステアリン酸アミド「ニュートロン2」、日本精化(株)製) 1.0部 (ベヘン酸アミド「ダイヤミッドBM」、日本化成(株)製) 1.0部 (ラウリン酸アミド「ダイヤミッドY」、日本化成(株)製) 1.0部 (パルミチン酸アミド「ダイヤミンドKP」、日本化成(株)製) 1.0部 (エルカ酸アミド「ダイヤミッドL−200」(日本化成(株)製) 1.0部 (オレイン酸アミド「ダイヤミッドO−200」、日本化成(株)製)1.0部 ・ロジン 2.8部 (「KE−311」、荒川化学(株)製) ・モノマー 1.7部 (「PET−4A」、新中村化学(株)製) ・界面活性剤 1.7部 (「メガファックF−176P」、固形分20%、大日本インキ化学工業社製) ・n−プロピルアルコール 890部 ・メチルエチルケトン 247部
【0087】−受像シートの作製− 下記の組成のクッション性中間層用塗布液及び受像層用
塗布液を調製した。 1)クッション性中間層用塗布液 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 20部 (「MPR−TSL」、日信化学(株)製) ・可塑剤 10部 (「パラプレックスG−40」、CP.HALL.COMPANY社製) ・界面活性剤 0.5部 (「メガファックF−177」、大日本インキ化学工業(株)製) ・帯電防止剤 0.3部 (「SAT−5 Supper(IC)」、日本純薬(株)製) ・メチルエチルケトン 60部 ・トルエン 10部 ・N,N−ジメチルホルムアミド 3部
【0088】 2)受像層用塗布液 ・ポリビニルブチラール 8部 (「エスレックB BL−SH」、積水化学工業(株)製) ・帯電防止剤 0.7部 (「サンスタット2012A」、三洋化成工業(株)製) ・界面活性剤 0.1部 (「メガファックF−177」、大日本インキ化学工業(株)製) ・n−プロピルアルコール 20部 ・メタノール 20部 ・1−メトキシ−2−プロパノール 50部
【0089】小幅塗布機を用いて、白色PET支持体
(「ルミラーE−68L」、東レ(株)製、厚み135
μm)上に、上記のクッション製中間層形成用塗布液を
塗布し、塗布層を乾燥し、次に受像層用塗布液を塗布
し、乾燥した。乾燥後のクッション性中間層の層厚が約
20μm、受像層の層厚が約2μmとなるように塗布量
を調節した。作製した材料は、ロール形態で巻き取り、
1週間室温で保存後、下記のレーザ光による画像記録に
用いた。
【0090】−転写画像の形成− 直径1mmの真空セクション孔(3cm×8cmのエリ
アに1個の面密度)が開けられている直径25cmの回
転ドラムに、上記で作製した受像シート(25cm×3
5cm)を巻き付け、真空吸着させた。次いで、30c
m×40cmに切断した前記熱転写シートK(ブラッ
ク)を前記受像シートから均等にはみ出すように重ね、
スクイーズローラでスクイーズさせつつ、セクション孔
に空気が吸引されるように密着、積層させた。セクショ
ン孔が塞がれた状態での減圧度は、1気圧に対して−1
50mmHgであった。前記ドラムを回転させ、ドラム
上での積層体の表面に、外側から波長830nmの半導
体レーザ光を、光熱変換層の表面で7μmのスポットに
なるように集光し、回転ドラムの回転方向(主走査方
向)に対して、直角方向に移動させながら(副走査)、
積層体へレーザ画像(画線)記録を行った。レーザ照射
条件は、以下の通りである。また、本実施例で使用した
レーザビームは、主走査方向に5列、副走査方向に3列
の平行四辺形からなるマルチビーム2次元配列からなる
レーザビームを使用した。 レーザパワー 1l0mW 主走査速度 6/秒 副走査ピッチ 6.35μm 環境温湿度 18℃30%, 23℃50%, 26℃65%の3条件 前記レーザ記録が終了した積層体を、ドラムから取り外
し、熱転写シートKを受像シートから手で引き剥がした
ところ、熱転写シートKの画像形成層の光照射領域のみ
が、熱転写シートKから受像シートに転写されているの
が確認された。
【0091】上記と同様にして、前記熱転写シートY、
熱転写シートM、及び熱転写シートCの各熱転写シート
から、受像シート上に画像を転写した。転写された4色
の画像を、記録紙に更に重ねて転写し、多色の画像を形
成したところ、異なる温湿度条件下において、マルチビ
ーム2次元配列であるレーザ光により、高エネルギーで
レーザ記録した場合も、画質が良好であり、安定した転
写濃度を有する多色画像を形成することができた。
【0092】<ブラック画像部の反射濃度(OD)の測
定及び画像転写率の算出>前記熱転写シートK(ブラッ
ク)を用いて、各温湿度条件下で得られた転写画像の画
像濃度を、反射マクベス濃度計「RD−918」(Wフ
ィルター)を用いて測定したところ、反射濃度(OD)
は下記表1のような値となった。前記熱転写シー卜K
を、熱ラミネーターを用い、レーザ記録をすることなく
受像シート上へ転写し、得られた黒色画像の反射濃度
(OD)を、上記方法により測定したところ、1.88
であり、レーザ記録による画像転写率は、それぞれ9
8.4%、96.8%、96.3%であった。
【0093】<ブラック画質の評価>前記熱転写シート
K(ブラック)を用いて、各温湿度条件下で得られた転
写画像のベタ部分及び線画部分を、光学顕微鏡で観察し
たところ、いずれの環境条件においても、ベタ部におけ
る隙間は見られず、また線画の解像力は良好な結果であ
り、環境条件への依存性が少ない黒色転写画像を得るこ
とができた。画質の評価は、以下の基準により目視で行
った。 −ベタ部− ○:記録時の隙間や転写不良部分がない。 △:記録時の隙間や転写不良が部分的に存在する。 ×:記録時の隙間や転写不良が全面に存在する。 −線画部− ○:線画のエッジがシャープであり、良好な解像力を有
する。 △:線画のエッジがギザギザしており、部分的にブリッ
チングが発生している。 ×:全面的にブリッチングが発生している。
【0094】(実施例2)実施例1において、熱転写シ
ートKを下記熱転写シート(K−2)に代えた以外は、
実施例1と同様にして、多色の画像を形成したところ、
異なる温湿度条件下において、マルチビーム2次元配列
であるレーザ光により、高エネルギーでレーザ記録した
場合も、画質が良好であり、安定した転写濃度を有する
多色画像を形成することができた。熱転写シート(K−
2)は、前記熱転写シートKにおけるブラック画像形成
層用塗布液の調製に使用したカーボンブラック「#5」
を全てカーボンブラック「MA−100」に代えた以外
は、実施例1と同様にして作製した。(画像形成層の層
厚:0.59μm) 得られた熱転写シート(K−2)を用いて、実施例1と
同様にして、ブラック画像部の反射濃度(OD)を測定
し、画像転写率を算出し、更にブラック画質を評価した
(熱ラミネーターによるベタ濃度:2.01)。評価結
果を下記表1に示す。
【0095】(実施例3)実施例1において、熱転写シ
ートKを下記熱転写シート(K−3)に代えた以外は、
実施例1と同様にして、多色の画像を形成したところ、
異なる温湿度条件下において、マルチビーム2次元配列
であるレーザ光により、高エネルギーでレーザ記録した
場合も、画質が良好であり、安定した転写濃度を有する
多色画像を形成することができた。熱転写シート(K−
3)は、前記熱転写シートKにおけるブラック画像形成
層用塗布液の調製に使用したカーボンブラック「MA−
100」を全てカーボンブラック「#5」に代えた以外
は、実施例1と同様にして作製した。(画像形成層の層
厚:0.62μm) 得られた熱転写シート(K−3)を用いて、実施例1と
同様にして、ブラック画像部の反射濃度(OD)を測定
し、画像転写率を算出し、更にブラック画質を評価した
(熱ラミネーターによるベタ濃度:1.79)。評価結
果を下記表1に示す。
【0096】(実施例4)実施例1において、熱転写シ
ートKを下記熱転写シート(K−4)に代えた以外は、
実施例1と同様にして、多色の画像を形成したところ、
異なる温湿度条件下において、マルチビーム2次元配列
であるレーザ光により、高エネルギーでレーザ記録した
場合も、画質が良好であり、安定した転写濃度を有する
多色画像を形成することができた。熱転写シート(K−
4)は、前記熱転写シートKにおけるブラック画像形成
層用塗布液の調製に使用したカーボンブラック「#5」
を全てカーボンブラック「#20」(三菱化成(株)
製、PVC黒度:4)に代えた以外は、実施例1と同様
にして作製した。(画像形成層の層厚:0.60μm) 得られた熱転写シート(K−4)を用いて、実施例1と
同様にして、ブラック画像部の反射濃度(OD)を測定
し、画像転写率を算出し、更にブラック画質を評価した
(熱ラミネーターによるベタ濃度:1.92)。評価結
果を下記表1に示す。
【0097】(比較例1)実施例1において、熱転写シ
ートKを下記熱転写シート(K−5)に代えた以外は、
実施例1と同様にして、多色の画像を形成したところ、
より高湿条件下でレーザ記録する程、ベタの濃度が大き
く低下した。熱転写シート(K−5)は、前記熱転写シ
ートKにおけるブラック画像形成層の層厚を0.60μ
mから0.45μmに代えた以外は、実施例1と同様に
して作製した。得られた熱転写シート(K−5)を用い
て、実施例1と同様にして、ブラック画像部の反射濃度
(OD)を測定し、画像転写率を算出し、更にブラック
画質を評価した(熱ラミネーターによるベタ濃度:1.
41)。評価結果を下記表1に示す。
【0098】(比較例2)実施例1において、熱転写シ
ートKを下記熱転写シート(K−6)に代えた以外は、
実施例1と同様にして、多色の画像を形成したところ、
18℃30%条件下では、ベタ部に隙間が見られた。ま
た、線画部は解像力の悪化が見られた。熱転写シート
(K−6)は、前記熱転写シートKにおけるブラック画
像形成層の層厚を0.60μmから0.75μmに代え
た以外は、実施例1と同様にして作製した。得られた熱
転写シート(K−6)を用いて、実施例1と同様にし
て、ブラック画像部の反射濃度(OD)を測定し、画像
転写率を算出し、更にブラック画質を評価した(熱ラミ
ネーターによるベタ濃度:2.26)。評価結果を下記
表1に示す。
【0099】(比較例3)比較例1において、マルチビ
ーム2次元配列からなるレーザビームを、シングルビー
ムに代えた以外は、比較例1と同様にして、多色の画像
を形成したところ、比較例1で発生したベタ部の転写濃
度の低下は起こらなかった。比較例1で得られた熱転写
シート(K−5)を用いて、マルチビーム2次元配列か
らなるレーザビームを、シングルビームに代えた以外
は、比較例1と同様にして、ブラック画像部の反射濃度
(OD)を測定し、画像転写率を算出し、更にブラック
画質を評価した(熱ラミネーターによるベタ濃度:1.
41)。評価結果を下記表1に示す。
【0100】
【表1】
【0101】表1の結果から、実施例1〜4の本発明の
多色画像形成方法に用いたブラックの熱転写シートによ
れば、異なる温湿度条件下においても、優れた画質特性
を有することがわかる。一方、比較例1の多色画像形成
方法に用いたブラックの熱転写シートによれば、高湿条
件下でベタ部の転写率が大きく低下した。また、比較例
2の多色画像形成方法に用いたブラックの熱転写シート
によれば、低湿条件下でベタ部に転写不良による隙間が
発生し、また、線画部の解像力が大きく悪化した。ま
た、マルチビーム2次元配列のレーザビームから、シン
グルビームに代えた比較例3では、比較例1で起こった
ベタ部の転写率の低下は起きなかったものの、レーザ記
録に要する時間が長くなってしまった。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、異なる温湿度条件下に
おいて、マルチビーム2次元配列であるレーザ光によ
り、高エネルギーでレーザ記録した場合も、画質が良好
であり、安定した転写濃度の画像を受像シート上に形成
し得る、多色画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多色画像形成方法の工程の概略を示
した図である。
【符号の説明】
10 熱転写シート 12 支持体 14 光熱変換層 16 画像形成層 20 受像シート 22 受像シート用支持体 24 受像層 30 積層体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受像層を有する受像シートと、支持体上
    に少なくとも光熱変換層と画像形成層とを有するイエロ
    ー、マゼンタ、シアン、及びブラックの4種類の熱転写
    シートとを用い、各熱転写シートの画像形成層と前記受
    像シートの受像層とを対向して重ね合わせ、該熱転写シ
    ートの支持体側からマルチビーム2次元配列であるレー
    ザ光を照射して、画像形成層のレーザ光照射領域を受像
    シートの受像層上へ転写して画像記録する工程を有する
    多色画像形成方法であって、前記ブラックの熱転写シー
    トにおける画像形成層の層厚が、前記イエロー、マゼン
    タ、及びシアンの各熱転写シートにおける画像形成層の
    層厚より大きく、かつ、0.5〜0.7μmであること
    を特徴とする多色画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光が、半導体レーザ光である
    請求項1に記載の多色画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記光熱変換層の830nmにおける光
    学濃度が、0.7〜1.1である請求項1又は2に記載
    の多色画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記ブラックの熱転写シートにおける画
    像形成層が、カーボンブラックを含有する請求項1から
    3のいずれかに記載の多色画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記カーボンブラックが、着色力の異な
    る少なくとも2種類のカーボンブラックからなる請求項
    4に記載の多色画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記イエロー、マゼンタ、及びシアンの
    各熱転写シートにおける画像形成層の層厚が、0.2μ
    m以上0.5μm未満である請求項1から5のいずれか
    に記載の多色画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6864033B2 (en) * 2001-01-24 2005-03-08 Fuji Photo Film Co., Ltd. Multicolor image-forming material

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