JP2001096873A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001096873A
JP2001096873A JP27655599A JP27655599A JP2001096873A JP 2001096873 A JP2001096873 A JP 2001096873A JP 27655599 A JP27655599 A JP 27655599A JP 27655599 A JP27655599 A JP 27655599A JP 2001096873 A JP2001096873 A JP 2001096873A
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Tadaaki Saida
忠明 斉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器本体の電源が切れても、エラー発生に至
る機器本体の状態量の変化の履歴を保持可能とし、効率
的なトラブルシューティングが行える画像形成装置の提
供。 【解決手段】 機器本体の状態量を検知する状態量検知
手段と、該状態量検知手段の検知結果に応じて制御対象
をコントロールするコントロール手段と、所定のコント
ロールデータ、或いは、所定の状態量を一定時間毎にリ
ングバッファ構造の保存領域に、常に一定数保持する状
態量保持手段と、前記コントロールデータ、或いは、状
態量が異常な値となった場合、または、機器本体が制御
異常を検知した場合に、前記状態量保持手段内のデータ
を不揮発性記憶手段へ転送し、保存することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の制御においては、
エラー発生時には、検知手段の検知結果に応じて、エラ
ーコードを操作部画面上に表示する処理を行う。表示さ
れたエラーコードは、内部の不揮発性記憶装置にその発
生履歴が保持される。エラー発生時には、ユーザは電話
等でサービスを依頼する。サービスマンは、前記不揮発
性記憶装置に残っているエラーコード履歴から、装置で
発生した不具合を予想し、修理、調整、部品交換を行う
のが通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら上述の従来
例では、エラーコードは、エラー発生時のその時点での
装置の状況しか把握できない。エラー発生時のその時の
状況のみでは、エラーにつながった本当の原因が特定出
来ない場合がある。
【0004】特に画像形成装置における定着制御、現像
濃度制御等、本体の状態量をセンサ等で検知し、その検
知結果により検知された状態量そのものを制御するとい
ったフィードバック制御を行っている場合は、その状態
量が異常な値になった場合は、エラーに至るまでの状態
量の変化が分からないと、エラーの本当の原因はつかみ
にくい。
【0005】従来のようなエラーコードだけを表示する
ような方法では、効率的なトラブルシューティングが行
えないという課題がある。
【0006】本発明は、上述の状況に鑑みて成されたも
ので、機器本体の電源が切れても、エラー発生に至る機
器本体の状態量の変化の履歴を保持可能とし、効率的な
トラブルシューティングが行える画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記構成を備
えることにより上記課題を解決できるものである。
【0008】(1)機器本体の状態量を検知する状態量
検知手段と、該状態量検知手段の検知結果に応じて制御
対象をコントロールするコントロール手段と、所定のコ
ントロールデータ、或いは、所定の状態量を一定時間毎
にリングバッファ構造の保存領域に、常に一定数保持す
る状態量保持手段と、前記コントロールデータ、或い
は、状態量が異常な値となった場合、または、機器本体
が制御異常を検知した場合に、前記状態量保持手段内の
データを不揮発性記憶手段へ転送し、保存することを特
徴とする画像形成装置。
【0009】(2)前記状態量検知手段は、熱定着器サ
ーミスタであり、前記状態量は、熱定着器サーミスタ検
知温度であり、熱定着器サーミスタの検知温度が異常な
値となった場合に、前記状態量保持手段から前記不揮発
性記憶手段への転送、保存を行うことを特徴とする前項
(1)記載の画像形成装置。
【0010】(3)前記状態量検知手段は、現像器濃度
センサであり、前記状態量は、現像器検知濃度であり、
現像器濃度センサの検知濃度が異常な値となった場合
に、前記状態量保持手段から前記不揮発性記憶手段への
転送、保存を行うことを特徴とする前項(1)記載の画
像形成装置。
【0011】(4)機器本体の状態量を検知する状態量
検知手段と、該状態量検知手段の検知結果に応じて制御
対象をコントロールするコントロール手段と、所定のコ
ントロールデータ、或いは、所定の状態量を一定時間毎
にリングバッファ構造の保存領域に、常に一定数保持す
る状態量保持手段と、前記コントロールデータ、或い
は、状態量が異常な値となった場合、または、機器本体
が制御異常を検知した場合に、前記状態量保持手段内の
データを不揮発性記憶手段へ転送し、保存し、前記不揮
発性記憶手段上のデータを表示するための表示手段を備
えることを特徴とする画像形成装置。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るカラー画像
形成装置の一実施の形態を示す縦断側面図、図2は、本
発明に係るカラー画像形成装置の制御系のブロック図、
図3は、図2に示す画像処理部の詳細な制御系ブロック
図、図4は、図3のリーダ諧調補正回路における入力/
出力信号の一例を示す諧調補正特性図、図5は、図3の
プリンタ諧調補正回路における入力/出力信号の一例を
示す諧調補正特性図、図6は、図2に示す操作部の構成
例平面模式図、図7は、図1に示すカラー画像形成装置
における最終紙の最終色転写動作開始から画像形成動作
停止までのフローチャート、図8は、図7のフローチャ
ートにおいて定着(N)回転制御によって1枚貼り制御
を行った時のタイミングチャート、図9は、図7のフロ
ーチャートにおいて定着(N+1)回転制御によって1
枚貼り制御または2枚貼り制御を行った時のタイミング
チャート、図10は、図7のフローチャートにおいて適
用可能な転写ドラム清掃動作のフローチャート、図11
は、図1に示すカラー画像形成装置における定着制御の
フローチャート、図12は、図11のフローチャートに
おいて厚紙モードの定着(N)回転制御のタイミングチ
ャート、図13は、図11のフローチャートにおいて厚
紙モードの定着(N+1)回転制御のタイミングチャー
ト、図14は、図11のフローチャートにおいて普通紙
モードの定着通常回転制御によって1枚貼り制御を行っ
た時のタイミングチャート、図15は、図11のフロー
チャートにおいて普通紙モードの定着通常回転制御によ
って2枚貼り制御を行った時のタイミングチャート、図
16は、図1に示すカラー画像形成装置におけるジャム
時の処理のフローチャート、図17は、図1に示すカラ
ー画像形成装置における研磨ローラ制御のフローチャー
ト、図18は、図17の研磨制御の詳細フローチャー
ト、図19は、図6の操作部における表示パネルの表示
例を示す説明図、図20は、図19の表示例における転
写ドラム清掃制御のフローチャート、図21(a)は、
転写ドラムに対する1枚貼り制御の例を示す側面模式
図、図21(b)は、転写ドラムに対する2枚貼り制御
の例を示す側面模式図、図22は、転写ドラムと感光ド
ラムの位置関係を示す側面模式図、図23は、転写基準
信号を説明するタイミングチャート、図24は、図1に
示すカラー画像形成装置における画像形成部の各要素間
の距離関係を示す側面模式図、図25は、記録材に対す
る高圧制御タイミングを説明するタイミングチャート、
図26は、高圧制御部の構成例を示すブロック図、図2
7は、転写制御タイミングを説明するタイミングチャー
ト、図28は、転写加速制御を説明するタイミングチャ
ート、図29は、第1の実施例の要部構成を示すブロッ
ク図、図30は、第1の実施例における保持手段の動作
を示すフローチャート、図31は、第1の実施例におけ
るデータ転送手段の動作を示すフローチャート、図32
は、第1の実施例における表示手段の平面模式図、図3
3は、第1の実施例における表示手段上での表示内容の
説明図、図34は、第2の実施例の要部構成を示すブロ
ック図、図35は、第2の実施例における表示手段上で
の表示内容の説明図である。
【0013】(第1の実施例)図1は、本発明に係るカ
ラー画像形成装置の一実施の形態を示す縦断側面図であ
る。
【0014】本実施例では、上部にデジタルカラー画像
リーダ部201(以下、「リーダ部」と略す)、下部に
デジタルカラー画像プリンタ部202(以下、「プリン
タ部」と略す)、リーダ部201とプリンタ部202の
間に画像処理部203を備える。
【0015】リーダ部201において、原稿30を原稿
台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査
することにより、原稿30からの反射光像を、レンズ3
3により、RGB3色分解フィルタと一体形成されたフ
ルカラーセンサ34に集光し、カラー色分解画像アナロ
グ信号を得る。カラー色分解画像アナログ信号は、図示
しない増幅回路を経てデジタル化され、そして画像処理
部203にて処理を施されてからプリンタ部202に送
出される。
【0016】プリンタ部202において、像担持体であ
る感光ドラム1は矢印方向に回転自在に担持され、この
感光ドラム1の周りには、前露光ランプ11、コロナ帯
電器2、レーザ露光光学系3、電位センサ12、現像装
置4(現像器4y,4c,4m,4Bk)、ドラム上光
量検知センサ13、転写装置5、クリーニング器6が配
置されている。
【0017】レーザ露光光学系3において、リーダ部2
01からの画像信号は、レーザ出力部(不図示)にて光
信号に変換され、変換されたレーザ光がポリゴンミラー
3aで反射され、レンズ3b及びミラー3cを通って、
感光ドラム1の面に投影される。
【0018】プリンタ部202による画像形成時には、
感光ドラム1を矢印方向に回転させ、前露光ランプ11
で除電した後の感光ドラム1をコロナ帯電器2により一
様に帯電させてから、各分解色毎に光像Eを照射して潜
像を形成する。
【0019】次に、所定の現像器を動作させて、感光ド
ラム1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂を基体
としたトナー画像を形成する。現像器は偏心カム24
y,24c,24m,24Bkの動作により、各分解色
に応じて択一的に感光ドラム1に接近させるようにして
いる。
【0020】感光ドラム1上の現像されたトナー画像
は、記録材カセット7a,7b,7c、中間トレイ22
または記録材トレイ7mから搬送系及び転写装置5を介
して感光ドラム1との対向位置に供給された記録材に転
写される。本例の転写装置5は、記録材保持手段として
の転写ドラム5a,転写帯電器5b,記録材を静電吸着
させるための吸着帯電器5cと対向する吸着ローラ5
g,吸着動作のために転写ドラム5aを除電するための
内側帯電器5d,外側帯電器5eとを有し、回転駆動可
能に軸支された転写ドラム5aの周面開口域には誘電体
からなる記録材担持シート5fが円筒状に一体的に張設
されている。記録材担持シート5fとしては、ポリカー
ボネートフィルム等の誘電体シートが使用されている
(以下、「転写シート5f」という)。
【0021】本実施例では、記録材担持手段として静電
吸着を用いているため、転写シート5fの全周の1/2
以下の記録材(例として、250mm)の場合には、2
枚の記録材に対して同時に画像形成可能である。この2
枚の記録材を同時に画像形成する場合を、以下「2枚貼
り制御」と言い、また転写シート5fに1枚の記録材を
静電吸着して画像形成を行う場合を以下「1枚貼り制
御」と言う。
【0022】転写ドラム5aに1枚貼りした時の記録材
の吸着形態を図21(a)に示す。また転写ドラム5a
に2枚貼りした時の記録材の吸着形態を図21(b)に
示す。
【0023】図において、1枚貼りした時の記録材は転
写ドラム5a上の定点PTAを先頭に吸着され、記録材
の転写ドラム回転方向のサイズが変わっても、定点PT
Aを先端に吸着するように制御される(記録材Aの吸着
形態)。これに対し2枚貼りの場合も同様に定点PTA
を先端になるように吸着され(記録材Bの吸着形態)、
2枚目は定点PTAの転写ドラムの180度対向点であ
る定点PTBが先端になるように吸着される(記録材C
の吸着形態)。2枚貼りの場合も1枚貼りの場合と同様
に記録材サイズが変わっても、定点PTA、PTBが先
端になるように吸着される。
【0024】図1では図示を省略したが、何れの場合に
も転写シート5fの繋ぎを実現するための連結部5zを
避けるように吸着する。
【0025】以下、記録材の先端が定点PTAを先頭に
なるように吸着する制御をA面吸着またはA面貼り制
御、定点PTBを先頭になるように吸着する制御をB面
吸着またはB面貼り制御と表現することにする。
【0026】ドラム状の転写装置を形成する転写ドラム
5aの回転につれて、観光ドラム1上のトナー像は転写
帯電器5bにより転写シート5fに担持された記録材上
に転写される。このようにして、転写シート5fに吸着
搬送される記録材には、所望数の色画像が転写され、フ
ルカラー画像が形成される。フルカラー画像形成の場
合、このようにして4色のトナー像の転写が終了した記
録材は、転写ドラム5a上の転写シート5fから、分離
爪8a,分離押し上げコロ8b及び分離帯電器5hの作
用によって分離され、熱ローラ定着器9を介して、後述
する排紙カール補正部500に排紙される。
【0027】他方、転写終了後の感光ドラム1は、表面
の残留トナーがクリーニング器6で清掃された後、再度
画像形成工程に供される。
【0028】記録材の両面に画像を形成する場合には、
一方の面に画像を形成した記録材を定着器9から排出し
た後、直に搬送パス切替ガイド29を駆動して、この記
録材を搬送縦パス20を経て、反転パス21aに一旦導
いてから、反転ローラ21bの逆転により送り込まれた
際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに
退出させ、中間トレイ22に収納する。その後、再び前
述した画像形成工程によって、もう一方の面に画像を形
成する。このように記録材の表裏両面に画像を形成する
場合、その記録材の最初に画像が形成される第1の面を
「両面1面目」、次に画像が形成される第2の面を「両
面2面目」と言う。
【0029】また、転写ドラム5aの記録材担持シート
5f上における粉体の飛散付着、記録材上における後述
のオイルの付着等を防止するために、記録材担持シート
5fを介して対向するファーブラシ14及びファーバッ
クアップブラシ15や、記録材担持シート5fを介して
対向するオイル清掃ローラ16及びオイル清掃バックア
ップブラシ17や、記録材担持シート5fを介して対向
する研磨ローラ18及び研磨ローラバックアップブラシ
19を用いて清掃を行う。このような清掃は、画像形成
前、若しくは後に行い、また、ジャム(紙詰まり)発生
時には随時行う。
【0030】また、本例においては、所望のタイミング
で偏心カム25を動作させ、転写ドラム5aと一体化し
ているカムフォロア5iを作動させることにより記録材
担持シート5fと感光ドラム1とのギャップが任意に設
定可能な構成となっている。例えば、スタンバイ中また
は電源オフ時には、転写ドラム5aと感光ドラム1の間
隔を離す。
【0031】図22を用いて画像形成動作制御用の転写
ドラム基準信号の説明を行う。
【0032】定点PTAが先頭になるように転写ドラム
5aに吸着された記録材に対して、係合して合致させる
ために転写ドラム5a内に不図示のセンサとセンサ検出
用フラグが配置されている。具体的には図22は潜像形
成開始直後の感光ドラム1と転写ドラム5aの様子であ
り、潜像先端が記録材先端に転写位置で重なる様子を示
している。これに対し、図23では潜像(レーザ)とリ
ーダ部201の読み取り動作と転写ドラム基準信号Aの
関係を示したもので、潜像形成開始タイミングに対し
て、Tprei時間前に転写ドラム基準信号Aが立ち下
がるように構成されている。リーダ部201は実現可能
な読み取り倍率内では、転写ドラム基準信号A(以下、
ITOP−A)の立ち下がりからTprei時間内に所
定倍率に必要な速度まで光学系の走査ミラー32を立ち
上げ、且つ振動吸収用に必要な助走時間または距離を確
保できるようになっている。この同様の信号をB面制御
用にも用意してあり、これを転写ドラム基準信号B(以
下、ITOP−B)と呼ぶ。
【0033】これらの転写ドラム基準信号は転写ドラム
5aが回転している時、即ち、偏心カム25を動作させ
感光ドラム1を感光ドラムモータドライバ760で動作
させている時に発生するようになっている。結果的に偏
心カム25動作時は転写ドラム5aは感光ドラム1と同
一スピードで回転することになる。
【0034】また、後述するように、定着スピードに対
応する形で感光ドラムモータも複数種類のスピードで駆
動可能なように構成されている。
【0035】次に、現像装置4におけるトナー濃度制御
について説明する。
【0036】マゼンタ現像器4m,シアン現像器4c,
イエロー現像器4y内の夫々のトナーは波長約960n
mの近赤外光に対して反射することから、その特性を利
用して、現像時夫々の現像器内に配置されている現像剤
濃度検知部780(図2参照)でこの反射光を検知し、
A/Dコンバータ752(図2参照)でトナー濃度信号
に変換し、トナー濃度信号に対するトナーを不図示のホ
ッパーから現像器に補給する。
【0037】これに対し、ブラックトナーは波長約96
0nmの近赤外光を吸収してしまうため、ブラック現像
器4Bk内でのトナー濃度検知は行わず、感光ドラム1
上に現像されたブラックトナー像に対して波長約960
nmの近赤外光を照射し、感光ドラム1面上の反射成分
とブラックトナーによる吸収成分の比率をドラム上光量
検知センサ13で検知し、A/Dコンバータ752(図
2参照)で変換し、現像されたトナー像濃度からブラッ
クトナー濃度を検知し、これから現像器内トナー濃度を
算出する。
【0038】ドラム上光量検知センサ13は、ブラック
現像器4Bkと転写帯電器5bの間に配置されて、ブラ
ック現像器4Bkで現像されたブラックトナー像を転写
前に検知できる構成になっており、転写動作によるトナ
ー濃度変動がない状態で検知可能である。
【0039】次に、熱ローラ定着器9の詳細な説明を行
う。
【0040】熱ローラ定着器9は、定着上ローラ9a、
定着下ローラ9b、定着ウェッブ9c、定着オイル塗布
ローラ9dを有している。
【0041】熱ローラ定着器9は、定着上下ローラ9
a,9bの熱エネルギーによって記録材上のトナーを溶
融し、定着上下ローラ9a,9b間の圧力によって溶融
したトナーと記録材とを定着させる。なお、定着上ロー
ラ9a、定着下ローラ9bの表面は、その略中心部に組
み込まれた定着上ヒータ9e、定着下ヒータ9fと、そ
れぞれのローラ表面温度を検知する定着上サーミスタ7
81、定着下サーミスタ782とにより、独立に最適な
表面温度になるように制御される。
【0042】定着ウェッブ9cは、定着上ローラ9a上
の汚れ、あるいはオフセットしたトナーを除去すべく必
要時に定着上ローラ9aに当接する。その際、定着ウェ
ッブ9cに内蔵されている巻き取り装置により、定着ウ
ェッブ9cの新しい面を定着上ローラ9aに当接させて
クリーニング性能を向上できるようにもなっている。ま
た、このクリーニングされた定着上ローラ9aの面に対
してシリコンオイルを供給する定着オイル塗布ローラ9
dが用意されており、記録材上のトナーが定着上ローラ
9aに付着しないように、必要時にシリコンオイルが定
着上ローラ9aに塗布される。
【0043】また、熱ローラ定着器9は、不図示の定着
駆動モータにより定着上下ローラ9a,9bと記録材搬
送部9gを駆動する。定着駆動モータは定着駆動モータ
ドライバ761(図2参照)により駆動される。本実施
例では、記録材の種類による定着性の差異をなくすた
め、4種類の記録材に対応した定着スピードを実現でき
るよう構成されている。
【0044】具体的な感光ドラム1の画像形成時の周速
をVP(以下、「プロセススピード」という)とする
と、普通紙定着スピードVFN=VPであり、両面2面
目用の定着スピードVFDはVFNより小さく、厚紙用
定着スピードVFTはVFDより小さく、OHP用定着
スピードVFOはVFTより小さい。したがって、VP
=VFN>VFD>VFT>VFOの関係が成立し、こ
の4種類の定着スピードが実現できるように定着駆動モ
ータドライバ761(図2参照)が構成されている。な
お、記録材搬送部9gの搬送スピードは定着上下ローラ
9a,9bの周速と同一になるように設定されている。
また、両面2面用の定着スピードVFDは2色以上のト
ナーを定着させる両面2面目用に使用され、両面2面目
でも1色のトナーしか定着させない単色モードでは使用
せず、この場合は普通紙定着スピードVFNで定着動作
を行う。
【0045】次に、カール補正手段としてのカール補正
部500と、処理手段としての排紙後処理部についての
説明を行う。
【0046】これらは、画像が形成された記録材として
の用紙を処理する記録材の後処理装置を形成している。
【0047】電子写真方式で画像形成されたトナー像を
用紙に定着させる際、記録材としての用紙がカールする
ことが知られている。このカールは、排紙後処理を行う
際に整合品質に悪影響を与えることも周知の事実であ
る。このため、本実施例ではカール補正部500でカー
ルを補正し、排紙後処理部に悪影響がないようにしてか
ら用紙を後処理する構成になっている。
【0048】図2は、本発明の一実施例のカラー画像形
成装置における制御系のブロック図である。
【0049】カラー画像形成装置では制御上大きく2つ
のブロックに分けられる。1つは、主に、リーダ部20
1及び画像処理部203の制御を行うリーダコントロー
ラ700であり、他の一つは、プリンタ部202の制御
を行うプリンタコントローラ701である。
【0050】702は、走査ミラー32a,32b,3
2cと露光ランプ32を移動させる不図示の光学モータ
を駆動するための光学モータドライバ、703は、原稿
を自動的に交換する自動原稿送り装置RDF400を制
御するためのRDFコントローラ、704はカラー画像
形成装置の動作モードを設定するための操作部、705
はリーダコントローラ700の制御プログラムが格納さ
れたROM、706は制御値等のデータを格納しておく
RAM、707は露光ランプ32等の負荷を駆動するた
めのI/Oである。また、RAM706は、電源を切っ
てもデータが保持できるように電池でバッテリバックア
ップされている。
【0051】次に、プリンタコントローラ701の周辺
制御部について説明する。
【0052】750はプリンタコントローラ701の制
御プログラムを格納するROM、751は制御値等のデ
ータを格納しておくRAM、752は電位センサ12及
びドラム上光量検知センサ13等からのアナログ信号を
デジタルデータに変換するA/Dコンバータ、753は
アナログ設定値を高圧制御部770等に出力するD/A
コンバータ、754はモータ及びクラッチ等の負荷を駆
動するI/Oである。
【0053】708はソータコントローラであり、プリ
ンタコントローラ701と通信を行い、操作部704で
設定されたノンソートモードやソートモードやグループ
モードの積載形態指示に従って積載制御や、同じくステ
イプル指示に応じたステイプル制御を行う。
【0054】図3は、本実施例における画像処理部20
3の構成例を示すブロック図である。
【0055】図3において101はCCD読み取り部で
あり、前述のフルカラーセンサ34(図1参照)から入
力されたアナログRGB信号をそれぞれ増幅するための
アンプ、アナログRGB信号を、例えば8ビットのデジ
タル信号へ変換するためのA/Dコンバータ、公知のシ
ェーディング補正を行うためのシェーディング補正回路
などで構成され、原稿画像のデジタルRGB画像信号を
出力する。
【0056】102はシフトメモリであり、リーダコン
トローラ700からのシフト量制御信号に応じて、CC
D読み取り部101から入力されたRGB画像信号の例
えば色間、画素間のずれを補正する。103は補色変換
回路であり、シフトメモリ102から入力されたRGB
画像信号をMCY画像信号へ変換する。104は黒抽出
回路であり、リーダコントローラ700から入力された
黒抽出信号に応じて、補色変換回路103から入力され
たMCY(マゼンタ,シアン,イエロー)画像信号から
画像の黒色領域を抽出し、抽出した黒色領域に対するB
k(ブラック)画像信号を出力する。
【0057】105はUCR回路であり、黒抽出回路1
04から入力されたBk画像信号とリーダコントローラ
700から入力されたUCR量制御信号とに応じて、補
色変換回路103から入力されたMCY画像信号に下色
除去(UCR)処理を施す。すなわち、黒抽出回路10
4とUCR回路105は、抽出した黒色領域をMCY3
色のトナーを重ねるのではなく、Bkトナーに置き換え
て画像形成を行うことで色再現性の向上を図るものであ
る。
【0058】黒抽出回路104から出力されるBk画像
信号は次式(1)によって決定される。
【0059】 Bk=A・min(C2,Y2,M2) ……(1) なお、(1)式において、Aは黒抽出係数、C2,Y
2,M2は補色変換回路103から出力されたMCY画
像信号である。黒抽出係数Aは、リーダコントローラ7
00から指定される黒抽出量制御信号によって決定され
る。
【0060】また、UCR回路105から出力されるM
CY画像信号は下式(2)によって決定される。
【0061】 M1=B1・(M2−D1・Bk) C1=B2・(C2−D2・Bk) Y1=B3・(Y2−D3・Bk) ……(2) なお、(2)式においてM2,C2,Y2は補色変換回
路103から出力されたMCY画像信号、M1,C1,
Y1はUCR回路105から出力されるMCY画像信号
であり、係数B1,B2,B3,D1,D2,D3はリ
ーダコントローラ700からUCR量制御信号によって
決定される。
【0062】次に、106はマスキング回路であり、使
用するトナーの濁り成分の除去やCCDのRGBフィル
タ特性の補正を行うために、リーダコントローラ700
から入力されたマスキング係数制御信号に応じて、UC
R回路105から入力されたMCY画像信号にマスキン
グ処理を施す。マスキング回路106から出力されるM
CY画像信号は次式(3)によって表現される。
【0063】 |M0| |a11 a12 a13||M1| |Y0|=|a21 a22 a23||Y1| ……(3) |C0| |a31 a32 a33||C1| なお、(3)式においてa11〜a33はマスキング係
数、M1,C1,Y1はUCR回路105から出力され
たMCY画像信号、M0,C0,Y0はマスキング回路
106から出力されるMCY画像信号であり、マスキン
グ係数a11〜a33はリーダコントローラ700から
指定されるマスキング係数制御信号によって決定され
る。
【0064】107はセレクタであり、リーダコントロ
ーラ700から色選択端子S1へ入力された色選択信号
に応じて、マスキング回路106と黒抽出回路104か
ら入力されたM,C,Y,Bkの画像信号の中から1色
の画像信号を選択して画像信号V1を出力する。
【0065】108はリーダ階調補正回路であり、セレ
クタ107から入力された画像信号V1に図4に示すよ
うな階調補正を施して、画像信号V2を出力する。例え
ば、リーダ階調補正回路108は、リーダコントローラ
700から指定された階調補正選択信号に基づいて選択
された図4の変換特性a〜eの何れかによって、画像信
号に濃度補正を施す。このリーダ階調補正回路108で
の設定は、後述する操作部の画像濃度設定によって決定
される。これをリーダ階調補正回路108の端子S3へ
設定する。またこれらの濃度補正は色毎の異なる場合が
あるため、且つ前述の色選択端子S1と同じ設定を回路
108の色選択端子S2へ設定し、選択された色に対す
る選択された濃度補正された信号がV2として出力され
る。
【0066】109はプリンタ階調補正回路であり、プ
リンタ部202の出力特性を各色毎リニアにするため
に、プリンタコントローラ701から入力されたプリン
タ色選択信号に応じて、図5に一例を示すガンマ変換特
性のM,C,Y,Bkの何れかを選択して画像信号に補
正を施すため色選択端子S4へ設定する。
【0067】110はレーザドライバであり、前述のレ
ーザ露光光学系3(図1参照)に含まれる。レーザドラ
イバ110は、プリンタ階調補正回路109から入力さ
れた画像信号V3に基づいて半導体レーザを変調駆動す
ることにより、感光ドラム1上に潜像を形成する。
【0068】図6は、本発明のカラー画像形成装置の操
作部を示したものである。
【0069】図6において351はテンキーであり、画
像形成枚数の設定やモード設定の数値入力に使用する。
352はクリア/ストップキーであり、設定された画像
形成枚数や画像形成動作の停止を行うために使用する。
353はリセットキーであり、設定された画像形成枚数
や動作モードや選択給紙段等のモードを規定値に戻すた
めのものである。354はスタートキーであり、このス
タートキー354を押下することにより画像形成動作を
開始する。
【0070】369は液晶等で構成される表示パネルで
あり、詳細なモード設定を容易にすべく、設定モードに
応じて表示内容が変わる。本実施例では、カーソルキー
365〜368で表示パネル369のカーソルを移動さ
せ、OKキー364によって設定を決定させる。このよ
うな設定方法はタッチパネルで構成することも可能であ
る。
【0071】371は紙種設定キーであり、標準より厚
い記録材へ画像形成を行うときに設定する。紙種設定キ
ー371によって厚紙モードが設定されると、LED3
70が点灯するように制御される。本実施例では、厚紙
モードの設定のみ可能であるが、必要に応じて、OHP
やその他の特殊用紙用のモードの設定が可能となるよう
に機能を拡張することもできる。
【0072】375は両面モード設定キーであり、例え
ば、片面原稿から片面出力を行う「片−片モード」、片
面原稿から両面出力を行う「片−両モード」、両面原稿
から両面出力を行う「両−両モード」、両面原稿から2
枚の片面出力を行う「両−片モード」の4種類の両面モ
ードの設定が可能である。LED372〜374は、設
定された両面モードに応じて点灯し、「片−片モード」
ではLED372〜374はすべて消灯し、「片−両モ
ード」ではLED372のみが点灯、「両−両モード」
ではLED373のみが点灯、「両−片モード」ではL
ED374のみが点灯するように制御される。
【0073】〈画像形成の具体例〉以下、具体例とし
て、自動原稿送り装置RDF400を使用しない「片−
片モード」で、厚紙モードの設定がされていない普通紙
に対しての4色の画像形成動作について説明を行う。
【0074】この場合、画像形成を行う記録材が普通紙
であるため、定着駆動モータドライバ761に対しての
スピード設定は感光ドラム1の画像形成スピード(プロ
セススピード)VPと同じVFNとなるように設定す
る。
【0075】オペレータがテンキー351によって画像
形成枚数を設定した後、用紙選択キー303で給紙段を
選択し、スタートキー354で動作スタートを指示する
と、プリンタコントローラ701は、画像形成に必要な
駆動モータ、例えば、感光ドラム駆動モータ、定着駆動
モータ、給紙駆動モータ、及びメイン駆動モータの各ド
ライバに駆動を指示する。次に、これらの駆動モータの
駆動状態が安定化してから、指定された給紙段(記録材
カセット7a,7bなど)から記録材Pの給紙動作を開
始する。このとき、略同時にリーダ部201は、4色モ
ードの第1色目の現像色であるマゼンタ用の画像信号を
生成できるように、前述のシフト量、黒抽出量、UCR
量、及びリーダ色選択信号等を画像処理部203の各ブ
ロックに設定する。また、リーダ階調補正回路108
は、操作部704の濃度キー304,306の指定内容
に対応した図4に示すa〜eの変換特性のいずれかを選
択する。また、プリンタ階調補正回路109には図5に
示すMの変換特性が選択される。
【0076】指定給紙段から給紙された記録材Pは、レ
ジストローラ50によって、リーダ部201の光学スキ
ャン動作とタイミングを合わせるようにして送られ、吸
着帯電器5cと対向電極である吸着ローラ5gにより転
写シート5fに吸着される。この吸着動作の前工程とし
て、転写シート5fを除電するために内側帯電器5d、
外側帯電器5eを用いて除電される。内側帯電器5dに
はAC+DC、外側帯電器5eにはACのみが出力可能
であり、それぞれのACは逆位相であるように構成され
ている。
【0077】以下図22,23,24を用いて、各制御
の詳細なタイミングについて説明する。
【0078】図22は潜像書き込み開始タイミング時の
感光ドラム1と転写ドラム5aと吸着済みの記録材との
位置関係を示したものであり、転写ドラム5a上の定点
PTAから記録材が吸着されている1枚貼りA面吸着の
様子である。本実施例ではフルカラー画像はマゼンタ,
シアン,イエロー,ブラックの順で画像形成されるの
で、たとえばマゼンタの転写が終了し、次にシアンの潜
像を感光ドラム1へ書き込み開始するときの様子であ
り、これからレーザ書き込み位置から転写位置までの距
離LLTをプロセススピードVPで時間経過したのち、
シアンの転写動作が開始される。
【0079】次に図23は図22のときの様子をタイミ
ングチャートにしたものであり、本実施例におけるタイ
ミング制御の基本となる転写ドラム基準信号と各画像形
成動作の関連の様子を示したものである。
【0080】転写ドラム基準信号Aの立ち下がりからT
prei時間後の潜像形成可能なように光学モータドラ
イバ702に設定を行い、本潜像開始タイミングから距
離LLT後に実行される転写動作のためのタイミング基
準信号である転写ドラム基準信号Cが用意されている。
転写ドラム基準信号Cは転写動作すなわち記録材の転写
位置通過区間(時間)に対して、Tprei時間前に立
ち上がるように構成されており、従来の画像形成用の転
写ドラム基準信号A(本例では信号Bも同様)から動作
タイミングを生成する場合に比べ、特に画像形成スピー
ドを変化させた場合に、より正確なタイミング制御が可
能なようになっている。
【0081】次に、より詳細なタイミングの説明を分か
り易くするために、本実施例における画像形成動作各要
素の距離関係を図24を用いて説明する。
【0082】前述したようにレーザ書き込み位置から転
写位置まではLLT、吸着位置から転写位置までは距離
LAT、転写位置から分離位置まではLTS、転写位置
から記録材搬送部9g先端までの距離はLTC=250
mm、転写位置から外側帯電器5eまでの距離LTD、転
写位置から転写ドラム清掃用ファーブラシ14までの距
離LTCLN=250mmとなっている。
【0083】図25は画像形成時の要求される各タイミ
ングを制御部位の配置を無視できるように記録材に対し
てのタイミングで表現したものである。記録材に対して
画像は先端部と後端部はそれぞれ6mm、4mm欠ける形で
出力され、図25には有効画像領域として表現してあ
る。これは転写から定着までの間でのトナー落ちによる
装置内汚れを防止するために必要である。転写動作に必
要な転写高圧は、この用紙先端の6mmの先端余白で立ち
上がり、後端側は用紙全域を越えた部分で立ち下がる。
この転写高圧の有効領域の外側に吸着前のみに動作する
内帯電器でのDC出力領域が確保される。これは転写性
を確保するために、転写シート5fの電位を転写前に所
定値にするためである。この内帯電器DC分領域の外側
に、用紙吸着使用する吸着高圧領域が確保され、その外
側に転写シート5fに対する除電的な動作となる内帯電
器、外帯電器のAC有効領域が存在する。これらのタイ
ミング関係が達成されない場合には所望の転写性能や記
録材の搬送性が達成できないため、以下に示す構成で、
それぞれの関係を保証するようタイミング生成用信号が
確保されている。
【0084】このようなタイミングを実現するための高
圧制御部770のブロック図を図26に示す。一例とし
て制御タイミングが厳しい転写高圧について示す。
【0085】801は転写電流を発生するための高圧ト
ランス、804はD/A部753で設定された高圧制御
信号(電圧)をリファレンスとして高圧トランス801
の一次側に流れる電流を制御することで二次側に流れる
電流を制御する作動増幅部、805は電流検出用抵抗で
ある。
【0086】次に図27を用いて本実施例の特徴である
高圧制御信号CTL−Vの説明を行う。転写シート5f
は高抵抗体であるため転写に要する電流は微少であり、
同時に転写シート5fは誘導体であるため、いくらかの
静電容量を有する。微少な電流をこの静電容量を持った
高抵抗体の転写シート5fに流すため、転写電流の立ち
上り初期においては流した電流の大部分が静電容量分に
対する充電電流となり、実際の転写に必要な実効転写電
流が流れ始まるまでには若干の遅れが生ずる。これを防
止するために図27に示すように転写電流の立ち上り時
に充電電流分を重畳した加速電流を流している。図27
には従来の加速電流を行わない場合と本発明の行った場
合が示してあり、加速電流制御を行わない場合には転写
に必要な実効転写電流Itが画像領域の途中で実現され
る場合があり、これに対し本実施例では初期に高圧制御
信号CTL−Vに加速電流用設定VctlAを設定し、
先端余白途中で必要実効転写電流It用の設定値Vct
lにすることで有効画像領域に対して、Itを保証する
ように制御されている。
【0087】本実施例では吸着動作のタイミング基準と
して転写ドラム基準信号Aの立ち上りを使用し(B面吸
着時には転写ドラム基準信号Bの立ち下がりを使用)、
内帯電器、外帯電器のACまたはDC分の高圧制御のた
めに転写ドラム基準信号Cの立ち下がりを使用するよう
に構成されており、それぞれ各動作の所定時間前に基準
信号が生成されるようにセンサとセンサ遮光用フラグが
配置されている。この構成により、後述する画像形成ス
ピードを変化させる場合にも正確なタイミングで制御可
能になっている。
【0088】このタイミング制御を図28を用いて説明
する。
【0089】図28は図23をより詳細に示したもので
あり、本実施例では転写制御用に転写ドラム基準信号C
の立ち上りを使用することは前述したとおりである。こ
の転写ドラム基準信号Cは転写動作すなわち記録材先端
の転写位置通過時間のTpret前に信号が立ち上る
が、本制御ではこの立ち上りから感光ドラムモータドラ
イバ761から出力されるエンコーダパルスであるドラ
ムモータクロックTt1すなわち転写ドラム上での転写
ドラム基準信号投影位置から先端余白途中の加速電流用
設定位置までLt1分計数し、加速用電流設定値Vct
lAを出力する。これによりモータのスピード変化中で
あっても正確に記録材上の先端余白途中の所望位置で加
速制御開始が可能となる。次に加速制御開始設定からプ
リンタコントローラ701の内蔵機能であるシステムク
ロック計数機能で加速設定終了時間Tt2を計数する。
これは加速設定有効期間は主に転写シート5fの環境特
性と記録材の環境特性に依存し、画像形成スピードに依
存しないためである。この制御により画像領域に対し所
望の実効転写電流を確保できるようになっている。
【0090】またこれらの加速用電流設定値VctlA
や加速設定終了時間Tt2は記録材種類や温度センサ7
83や湿度センサ784や転写回数すなわち転写色によ
って最適に制御されるようになっている(図2参照)。
【0091】また加速制御開始時間Tt1や加速設定終
了時間Tt2の計測をドラムモータクロックまたはシス
テムクロックのいずれかで計数する場合に比べ、画像形
成スピードが変化している場合の制御が正確となり、調
整手段が不要になることはいうまでもない。
【0092】また、リーダ部201で読み取られた原稿
情報は、画像処理部203で処理され、そして帯電器2
により一様に帯電された感光ドラム1に、レーザ光とし
て照射されて潜像を成し、まずはマゼンタ現像器4mに
より現像される。現像された画像情報は、先ほど吸着さ
れた記録材P上に転写帯電器5bにより転写される。こ
のM(マゼンタ)原稿読み取り、潜像形成、現像、転写
の画像形成動作は、感光ドラム1と転写ドラム5aが1
回転する間に実行され、同様に、残りの3色のC(シア
ン),Y(イエロー),Bk(ブラック)の各色につい
ても実行する。また、このとき画像処理部203に対し
ての設定は画像形成毎に行うものとする。
【0093】このように4色の画像が転写された記録材
Pは転写シート5fから分離される。その際、分離帯電
器5hにより転写シート5fと記録材Pの吸着力を弱
め、分離押し上げコロ8bにより転写シート5fを変形
させて曲率分離を行い、分離爪8aにより転写シート5
fから記録材Pを分離する。
【0094】このように分離された記録材Pは、転写ド
ラム5aと同一のスピード(VP)で搬送動作する記録
材搬送部9gにより、熱ローラ定着器9に搬送され、そ
して定着スピードVFN=VPで定着されてから、排紙
カール補正部500でカール補正された後、ソータに排
出される。
【0095】次に、オイル清掃部材のための制御につい
て詳細に説明する。オイル清掃制御は、定着スピードが
異なると制御方法が異なるため、はじめに普通紙でのオ
イル清掃制御について説明する。
【0096】最初に、普通紙モードでのオイル清掃部材
の非動作時の制御(オイル清掃不実施時の制御)につい
て説明し、その後に普通紙モードでのオイル清掃部材の
動作時の制御(オイル清掃実施時の制御)について説明
する。
【0097】〈普通紙モードでのオイル清掃不実施の制
御〉図7は、最終紙(同一原稿の画像が形成される複数
枚の用紙の内の最終のもの)に対する最終色の転写動作
開始から画像形成動作停止までの制御を示したフローチ
ャートであり、通常、このような制御は「後回転制御」
といわれる。この後回転制御により、記録材把持手段で
ある転写ドラム5aの「通常清掃制御」が実行される。
その通常清掃制御は、後述するようにファーブラシ14
とファーバックアップブラシ15を用いた通常の清掃制
御である。
【0098】図8は、図7のフローチャートにおいて、
転写ドラム5aが2枚貼り制御可能サイズであるときに
後述する「定着(N)回転制御」によって1枚貼り制御
を行ったときのタイミングチャート、図9は、図7のフ
ローチャートにおいて、後述する「定着(N+1)回転
制御」によって1枚貼り制御または2枚貼り制御を行っ
たときのタイミングチャートである。
【0099】図7の後回転制御のフローチャートにおい
て、色モードによって決定される画像形成色の最終色の
転写が開始されると(ステップS1000)、まず、同
一原稿に対する最終用紙つまり最終紙であるか否かを判
断する(ステップS1001)。これにより、転写終了
後、後回転制御を行うかどうかを判断する。最終用紙に
対する画像形成(以下、「最終画像形成」という)でな
い場合は画像形成動作を続行し(ステップS100
2)、本制御は終了する(ステップS1003)。
【0100】最終画像形成である場合には、記録材の搬
送方向のサイズと、転写位置から転写シート清掃位置ま
での距離LTCLNとを比較する(ステップS100
4)。これは、転写位置と転写シート清掃位置の両方に
記録材がかかった場合(本実施例では転写位置から転写
シート清掃位置まで距離LTCLNは250mm)、その
記録材に対する転写中に転写ドラム5aの清掃動作や記
録材の分離動作を行うと画像乱れが発生することを防止
するためであり、転写位置と転写シート清掃位置の両方
に記録材がかかる場合には、転写動作を終了させるべく
転写ドラム5aを1回転だけ空回転させて(ステップS
1005)後に、分離動作(ステップS1006)と清
掃動作(ステップS1007)を行う。
【0101】ステップS1007での通常清掃制御で
は、ファーブラシ14を不図示のモータで回転させ、且
つこのファーブラシ14に対向するファーバックアップ
ブラシ15を有効にして、ファーブラシ14を転写シー
ト5fに当接させればよい。このときは、1枚貼り制御
や2枚貼り制御の如何にかかわらず、転写ドラム5aの
1周分の転写シート5fの清掃を行い、転写シート5f
の清掃動作を終了する(ステップS1008)。その
後、動作中のモータ等の負荷や高圧を停止し(ステップ
S1009)、画像形成動作を終了する(ステップS1
010)。
【0102】〈普通紙モードでのオイル清掃実施時の制
御〉普通紙の両面に単色画像を形成する際における両面
2面目の画像形成時(以下、「普通紙単色両面2面時」
ともいう)には、以下のように転写シート5fのオイル
清掃動作を実行する。
【0103】いずれかのカセットから給紙され1面目に
画像が形成された記録材は、一旦、中間トレイ22に格
納されてから再給紙される。再給紙された記録材は、2
面目の画像形成のために転写ドラム5aに担持される。
このとき、記録材の転写シート5fの表面は記録材の1
面目の画像形成面に接しており、その1面目の画像形成
時に定着器9において付着したオイルが転写シート5f
の表面に再付着することになる。このオイルが感光ドラ
ム1に付着することは避けなければならず、そのために
は、両面2面目の画像形成中の転写シート5fが転写位
置を通過するときに、その転写位置を通過する転写シー
ト5fの表面を事前にオイル清掃するか、あるいは転写
シート5fと感光ドラム1の間に記録材を存在させるよ
うに制御しなくてはならない。定着スピードがプロセス
スピードと同じ普通紙単色両面2面時では、連続的に複
数の記録材に画像形成しているときの転写位置におい
て、転写シート5fと感光ドラム1との間に記録材が常
に存在するため、例えば、前述の後回転制御時にのみオ
イル清掃を行えば足りる。
【0104】ところで、両面2面目の画像形成の記録材
は、中間トレイ22から給紙される場合と、記録材トレ
イ7mから給紙される場合とが考えられる。記録材トレ
イ7mには、ユーザが画像形成し終えた記録材を両面画
像出力するために再セットする場合があり、この場合に
は、中間トレイ22からの給紙と同じように、1面目に
画像が形成されている両面2面目用の記録材が存在する
として制御する。
【0105】次に、具体的なオイル清掃制御を図10の
フローチャートにより説明する。
【0106】この図10は、両面2面目時にオイル清掃
と通常清掃とを実施し、それ以外のときは通常清掃のみ
を実施する場合の例を示す。
【0107】転写ドラム清掃開始し(ステップS150
0)、給紙位置が中間トレイ22もしくは記録材トレイ
7mである場合には、ステップS1501において両面
2面目の画像形成であると判断し、オイル清掃動作を行
うために、オイル清掃バックアップブラシ17を有効に
し(ステップS1502)、オイル清掃ローラ16を駆
動して、転写シート5fに当接させる(ステップS15
03)。オイル清掃ローラ16はオイルを吸い取る材質
で構成されているため、転写シート5fに当接すること
により、その転写シート5f上に付着したオイルを除去
する。次に、通常清掃を行うために、ファーバックアッ
プブラシ15を有効にし(ステップS1504)、ファ
ーブラシ14を駆動して、それを転写シート5fに当接
させて(ステップS1505)清掃動作を終了する(ス
テップS1506)。また、ステップS1501におい
て、給紙位置が中間トレイ22もしくは記録材トレイ7
mではない場合には、オイル清掃が不要なためファーブ
ラシ14のみを駆動して通常清掃制御をする(ステップ
S1504,S1505)。
【0108】ところで、図10のステップS1500〜
S1506を図7中の転写ドラム清掃制御(ステップS
1007)にて実行した場合には、後回転制御におい
て、必要に応じてオイル清掃を実施することができる。
また、図10のステップS1500〜S1506を図7
中のステップS1001とステップS1002との間に
て実行した場合には、記録材を転写ドラム5aから分離
する毎に必要に応じてオイル清掃や通常清掃を実施する
ことができる。さらに、図10のステップS1500〜
S1503を図7中のステップS1001とステップS
1002との間にて実行した場合には、記録材を転写ド
ラム5aから分離する毎に必要に応じてオイル清掃のみ
を実施することができる。
【0109】〈厚紙モードでの定着スピードの特殊性〉
厚紙上にトナーを定着させるためには、普通紙に比べて
より多くのエネルギーが必要となるため、定着スピード
を普通紙に比べて遅くし、単位面積/時間当たりのエネ
ルギーを増やすことで厚紙の定着性を確保している。そ
の場合、従来では、分離爪8aから定着上下ローラー9
a,9bの当接位置までの距離を厚紙の画像形成可能最
大サイズより大きくすることにより、画像形成スピード
(プロセススピード)VPである転写ドラム5aの周速
を一定にした儘、記録材搬送部9gにて、記録材を転写
ドラム5aのスピードとは異なる定着スピードVFに減
速し、その記録材搬送部9gを速度変換領域として使用
していた。このためには、厚紙の画像形成可能最大サイ
ズに相当する大きさの記録材搬送部9gを確保しなくて
はならず、装置が大型化するという欠点があった。
【0110】そこで、本実施例では、転写ドラム5aの
スピードを定着スピードと同様に可変できる構成とし、
定着スピードVFを画像形成スピードVPより遅くしな
くてはならないときには、最終色の転写終了後は、転写
ドラム5aのスピードを定着スピードにまで減速する。
これにより、記録材搬送部9gに速度変換領域としての
大きさを確保する必要をなくして、装置の大型化を回避
する。
【0111】ところで、図1における転写位置から記録
材搬送部9gの先端位置までの距離LTCよりも記録材
の搬送方向サイズが大きい場合には、転写ドラム5aの
定着スピードまでの減速が次の記録材の分離動作のタイ
ミングに間に合わない。このような場合には、転写ドラ
ム5aを余分に1回転させ、その後の分離動作のタイミ
ングで記録材の分離動作をする。このように、厚紙モー
ドでの最終色の転写終了後に転写ドラム5aをもう1回
転させてから分離動作を行い、さらに定着を行う制御を
以下では「定着厚紙(N+1)回転制御」という。ま
た、転写位置から記録材搬送部9gの先端位置までの距
離LTC、もしくは記録材搬送部9gが速度変換領域と
して使用できる場合、つまり転写ドラム5aを余分に1
回転させる必要のないときの制御を以下では「定着厚紙
(N)回転制御」という。
【0112】ここで、説明を分かり易くするために、図
1における転写位置から記録材搬送部9gの先端位置ま
での距離LTCを250mmであるとすると、代表的な記
録材サイズによる厚紙モードでは以下に示すように制御
される。
【0113】A4横送りサイズ(送り方向210mm)1
枚貼り:定着厚紙(N)回転制御 A4縦送りサイズ(送り方向297mm)1枚貼り:定着
厚紙(N+1) 回転制御 A3縦送りサイズ(送り方向420mm)1枚貼り:定着
厚紙(N+1) 回転制御 A4横送りサイズ(送り方向210mm)2枚貼り:定着
厚紙(N+1) 回転制御 〈厚紙モードでのオイル清掃の特殊性〉次に、このよう
に定着スピードを遅くする必要のある厚紙モードでのオ
イル清掃制御について説明する。
【0114】前述したように、普通紙のオイル清掃制御
の場合には、転写ドラム5aの画像形成終了後、転写ド
ラム5aのスピードを変えないため、連続的に画像形成
動作が実行でき、オイル清掃制御は、原稿に対する最終
紙の画像形成動作終了時に実施するだけでよい。
【0115】これに対し、厚紙モードでは、定着制御の
ために転写ドラム5aと感光ドラム1のスピードを定着
スピードVFTと同じにするため、次の用紙の画像形成
のためには、転写ドラム5aと感光ドラム1を元のスピ
ードVPに再び戻さなくてはならず、記録材が異なると
連続的な画像形成動作ができなくなる。そのため、厚紙
の2面目の画像形成を行っている場合に、転写位置にお
いて、転写シート5f上の付着オイルが感光ドラム1に
付着することになってしまい、各記録材に対する最終色
の転写動作終了毎にオイル清掃制御が必要になる。そこ
で、厚紙モードでの画像の形成時には、以下のように、
各記録材に対する最終色の転写動作終了毎にオイル清掃
制御を実施する。
【0116】〈厚紙モードでの画像の形成制御〉以下
に、厚紙モードでのカラー画像の形成制御を図11のフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0117】図11のフローチャートは厚紙モード、普
通紙モード、OHPモードの全ての記録材に対応するも
のとなっている。そこで図11では、定着厚紙(N+
1)回転制御、及び定着厚紙(N)回転制御に相当する
制御を定着(N+1)回転制御、及び定着(N)回転制
御として、全ての記録材に共通するものとして表してい
る。
【0118】前述したように、給紙、吸着を含む潜像、
現像、転写動作(ステップS2000)を、最終色を転
写するまで繰り返す(ステップS2001)。最終色の
転写後は、定着スピードVFと画像形成スピードVPと
を比較する(ステップS2002)。ここで、厚紙モー
ドの場合は、定着スピードVFが厚紙用の遅い定着スピ
ードVFTであって、その定着スピードVFが画像形成
スピードVPとは異なるため、ステップS2002から
ステップS2003へ移行する。
【0119】ステップS2003では、転写シート5f
に対して複数枚の記録材を保持するモードか否かの判断
を行う。本実施例では、記録材担持手段として静電吸着
を用いているため、転写シート5fの全周の1/2以下
の記録材の場合には、2枚の記録材に対して同時に画像
形成が可能である。本例では、2枚の記録材に同時に画
像形成する場合(2枚貼)には、その2枚の記録材を、
それらの紙間距離を含む1枚の記録材として扱うため、
その1枚の記録材として扱った記録材搬送方向サイズよ
りも、転写位置から記録材搬送部9gの先端位置までの
距離LTCが小さくなり、転写位置から記録材搬送部9
gの先端位置までの距離LTCが速度変換領域として使
用できなくなるものとする。そこで、この場合には、
「定着(N+1)回転制御」を行う(ステップS200
6)。
【0120】次に、転写シート5fに記録材を1枚だけ
担持して画像形成動作を行う場合(1枚貼)には、転写
位置から記録材搬送部9gの先端位置までの距離LTC
と記録材の記録材搬送方向のサイズPXを比較する(ス
テップS2004)。そのサイズPXが距離LTCより
大きい場合には、転写位置から記録材搬送部9gの先端
位置までの距離を定着スピードの変換領域として使用す
ることができないため、「定着(N+1)回転制御」を
行う(ステップS2006)。逆に、サイズPXが距離
LTCより小さい場合には(ステップS2004)、
「定着(N)回転制御」を行う(ステップS200
5)。
【0121】本例では、距離LTCと記録材の搬送方向
サイズを比較するが、ドラムモータの性能などのために
速度変化に時間がかかる場合には、その速度変化に要す
る時間を考慮するように判断ステップ(ステップS20
03,ステップS2004)を改良することも可能であ
る。また、定着(N)回転制御において、記録材の分離
動作と略同時に転写シート5fの清掃を行う場合には、
転写シート5fの清掃動作が転写中の記録材に悪影響を
与える可能性があるため、記録材搬送方向サイズと転写
位置から転写シート清掃位置までの距離によっては制御
を変える必要がある。なお、本実施例では、距離LTC
と、転写位置から転写シート清掃位置までの距離LTC
LNは、それぞれ250mmで等しく設定されている。
【0122】〈厚紙モードでの定着(N)回転制御〉以
下、図12のタイミングチャートにより、厚紙での定着
(N)回転制御について説明する。図12において、K
はブラックの画像を意味し、4色動作の最終色であるブ
ラックの画像形成時から転写ドラム清掃動作時までを示
している。
【0123】本例は1枚A面貼りのA4横サイズのもの
であり、潜像形成開始タイミングはそのTprei時間
前の転写ドラム基準信号Aの立ち下がりタイミングから
生成され、このタイミングから所定のタイミング後、光
学系の駆動を開始し、潜像形成開始タイミングには原稿
読み取り可能なように制御される。
【0124】不図示の現像動作後、潜像形成開始タイミ
ングからプロセススピードVPで距離LLT分経過後、
転写開始タイミングとなり、転写動作を開始する。この
とき転写高圧制御の正確さを達成するため、転写位置の
所定距離前に出力される転写基準位置信号Cの立ち上が
りから、転写高圧を制御する。記録材サイズ分の転写動
作終了時に感光ドラムモータドライバ760に対して定
着スピード用のVFTを設定する。これと前後して記録
材先端が分離位置に到達したときに、分離動作を開始
し、記録材を定着器9側へ分離する。分離され、記録材
が吸着していない転写シート5fに対して、分離開始タ
イミングから感光ドラムモータのエンコーダ出力である
ドラムクロックを計数することで、ドラムモータの速度
変化領域を含めて、転写シート5fの清掃開始タイミン
グを検出し、清掃動作を行う。
【0125】図11において、定着(N)回転制御(ス
テップS2005)は、最終色転写開始(ステップS2
001)後に動作が開始される。分離動作は、厚紙モー
ドではない普通紙モードの場合と同じである。すなわ
ち、分離動作開始タイミングになるまで待ち、その分離
開始タイミングになったときに、分離爪8a、分離押し
上げコロ8bを動作させて、分離動作を開始する。
【0126】次に、記録材の搬送方向サイズPXから決
定される転写終了タイミングになるまで待つ。その転写
終了タイミングになったときに転写帯電器5bの出力を
OFFに設定し、感光ドラムモータドライバ760に対
して、転写ドラム5aの周速を厚紙用の定着スピードV
FTと同じにするような設定を行う。その後、分離動作
終了タイミングになるまで待ち、分離爪8aをOFFし
て分離動作を終了する。
【0127】ところで、このような転写が厚紙モードで
の両面2面目である場合には、前述したように、分離後
の転写シート5fの表面に記録材の1面目の定着オイル
が付着することになるため、図11のステップS200
8に於てオイル清掃が必要と判断し、その定着オイルが
付着した転写シート5fの領域が再び転写位置に到達す
る前にオイル清掃制御を行う(ステップS2009)。
そのオイル清掃は、前述した図10のステップS150
2、S1503と同様に、オイル清掃バックアップブラ
シ17を有効にして、オイル清掃ローラ16を駆動して
転写シート5fに当接させる制御である。結局、厚紙モ
ードでの両面2面目時には、記録材を分離する毎にオイ
ル清掃制御が行われることになる。
【0128】そして、厚紙用の定着スピードVFTで駆
動されている記録材搬送部9aに記録材の先端が到達す
る前に、転写ドラム5aの周速が定着スピードVFTと
同じとなって、記録材が正常に分離、搬送され、厚紙用
の定着スピードVFTで定着される。そして、その記録
材の排紙終了まで待った後(ステップS2010)、次
の記録材に対する画像形成のために、ドラムモータのス
ピードで決定される転写ドラム5aのスピードを画像形
成用であるスピードVPに設定する(ステップS201
1)。
【0129】このような動作を設定枚数分行なった後
(ステップS2012)、画像形成動作を終了する。
【0130】〈厚紙モードでの定着(N+1)回転制
御〉以下、図13のタイミングチャートにより厚紙モー
ドでの定着(N+1)回転制御について説明する。図1
3は2枚貼のときの例であり、同図において、K1は2
枚貼り1枚目の記録材に対するブラックの画像に対応
し、K2は2枚貼り2枚目の記録材に対するブラックの
画像に対応する。K1に対する記録材は定点PTBから
吸着され、K2に対する記録材は定点PTAから吸着さ
れるように制御されている(図21(a),(b)参
照)。
【0131】この定着(N+1)回転制御は、前述した
ように、記録材の搬送方向サイズが転写位置から記録材
搬送部先端までの距離LTC(=250mm)より大き
く、この間の距離を定着スピードの速度変化領域として
用いることができない場合に、転写動作の終了後、転写
ドラム5aを1回転させてから分離動作を行うものであ
り、2枚貼り制御時には2枚同時に分離動作を行うた
め、用紙間寸法も含めて2枚合わせた用紙サイズはLT
Cより大きくなり、本定着(N+1)回転制御が実行さ
れる。
【0132】このため、2枚貼の記録材の2枚目におけ
る最終色の転写終了タイミングになるまで待ち、その転
写終了タイミングになった時に転写帯電器5bの高圧を
OFFし、転写動作を終了する。次に、転写ドラム5a
の周速を厚紙用の定着スピードVFTと同じになるよう
に設定し、この定着スピードVFTのまま次の回転にお
ける分離開始タイミングになるまで待つ。分離開始タイ
ミングになった時に分離動作を行い、分離動作終了後、
分離爪8aをOFFし、動作を終了する。
【0133】また、この間で記録材は転写位置を通過す
るが、このとき記録材へ転写済みのトナーが再び、感光
ドラム1へ再転写しなように、再転写防止用転写高圧を
出力するように制御している。このとき転写ドラムのス
ピードは変化しているため、前述した転写基準信号Cを
基準として、転写高圧の出力タイミング制御を行う。こ
の制御方法は従来画像形成用に構成されていた転写ドラ
ム基準信号A,Bを基準として転写高圧を制御する方法
に比べて格段にタイミング制御性が向上する。
【0134】ところで、このような転写が厚紙モードで
の両面2面目である場合には、前述したように、分離後
の転写シート5fの表面に記録材の1面目の定着オイル
が付着することになるため、図11のステップS200
8においてオイル清掃が必要であると判断し、その定着
オイルが付着した転写シート5fの領域が再び転写位置
に到達する前にオイル清掃制御を行う(ステップS20
09)。結局厚紙モードでの定着(N+1)回転制御に
おける両面2面目時には、記録材を分離するごとにオイ
ル清掃制御が行われることになる。
【0135】このようにして、転写ドラム5aが余分に
1回転することによって速度変換領域を構成するするこ
とになり、通常動作の画像形成最大サイズまでの記録材
に対しての厚紙モードでの定着動作が可能となる。ま
た、2枚貼りの動作でも厚紙モードの実現が可能とな
る。
【0136】そして、記録材の排紙終了まで待ったのち
(ステップS2010)、次の記録材に対する画像形成
のために、転写ドラム5aのスピードを画像形成用のス
ピードVPに設定する(ステップS2011)。これは
本実施例では記録材搬送部9gは不図示の定着駆動モー
タで駆動されており、転写ドラム5aのスピードの記録
材に対する有効領域が排紙動作終了であるため、排紙終
了時に感光ドラムモータのスピード設定を画像形成用ス
ピードであるVPに戻す。
【0137】このような動作を設定枚数分行ってから
(ステップS2012)、画像形成動作を終了する。
【0138】〈普通紙モードでの定着通常回転制御〉前
述した厚紙モードに対して普通紙モードの場合には、画
像形成スピードVPと定着スピードが等しいため、図1
1のステップS2002からステップS2007へ移行
し、「定着通常回転制御」を行う(ステップS200
7)。この定着通常回転制御では、定着スピードが画像
形成スピードVPと等しいため、転写シート5fに対し
て連続的に画像形成が行われ、両面2面目の画像形成で
あっても、オイル清掃制御は設定枚数分の画像形成終了
後に実行される(ステップS2013〜S2015)。
【0139】普通紙では、設定枚数分の画像形成後のス
テップS2014においてオイル清掃が必要であると判
断したときに、オイル清掃制御(ステップS2015)
を行ってから制御を終了する。このオイル清掃は、前述
したように中間トレイ22または記録材トレイ7mから
給紙された両面2面目時に必要と判断される。
【0140】ところで、厚紙モードとは定着スピードが
異なるOHPシートに対する記録モード(OHPモー
ド)では、定着スピードをVFOに設定すれば、厚紙の
場合と同様にOHP用紙に対しての適用も可能である。
また、両面2面目で単色モードでない場合には、定着ス
ピードVFDがプロセススピードVPと異なるため、厚
紙モード両面2面目と同様なオイル清掃制御を行えばよ
い。
【0141】また、記録材の1面目に付着したトナーな
どが2面目の定着時に及ぼす影響を考慮し、両面2面目
時には両面1面目時よりも定着スピードを遅らせるよう
に制御してもよい。このような制御は、普通紙モード、
厚紙モード、あるいはOHPモードの如何に拘らず実行
することができる。
【0142】〈リカバリ制御〉次に、このように実現し
た画像形成装置における紙詰まり検知(以下、「ジャム
検知」と略す)後のリカバリ制御について図16のフロ
ーチャートを用いて説明する。公知のようにジャムが発
生したときは(ステップS3000)、記録材の搬送を
停止し、操作部にジャムの発生を表示する(ステップS
3001)。
【0143】その後、詰まった記録材を取り除くために
開かれるドアが開閉されたならば(ステップS300
2,S3003)、不図示の用紙搬送センサにより記録
材が用紙搬送路または転写ドラム5aから取り除かれた
か否かを確認する(ステップS3004)。取り除かれ
た記録材に、両面2面目の用紙が含まれているときは、
停止時の転写シート5fの表面に、記録材の1面目に形
成された画像上の定着オイルが付着している。そこで、
この場合には、ステップS3005からステップS30
06に進み、オイル清掃制御を行い、かつ転写シート5
fの清掃動作を行う。一方、両面2面目の用紙が含まれ
ない場合には、オイル清掃制御を行わず、ファーブラシ
14とファーバックアップブラシ15のみによる転写シ
ート5fの清掃を行って(S3007)、その後、リカ
バリ動作するように制御する(ステップS3008,S
3009,S3010)。
【0144】また、ステップS3005での判断はオイ
ルは清掃制御が必要かどうかの判断でもよく、オイル清
掃制御が必要な用紙ジャム検知があった場合は、リカバ
リ制御前にオイル清掃制御を行うことによって、リカバ
リ制御時の定着オイルの感光ドラム1への付着を防止で
きる。本実施例では、定着スピードや給紙場所に応じて
オイル清掃制御の有無を決定しているため、これらの判
断条件を拡張することによって、全ての場合におけるリ
カバリ制御前のオイル清掃制御が可能となる。
【0145】〈研磨ローラ18の制御〉次に、研磨ロー
ラ18の制御について、図17のフローチャーを用いて
説明する。
【0146】図17において、研磨ローラ18は、対向
する研磨ローラバックアップブラシ19と共に動作す
る。研磨ローラ18は、ファーブラシ14で清掃しても
取れないトナーや用紙からの付着物を削り落とすために
用いられる。そのため、研磨ローラ18の外周には紙や
すりと同様な効果を果たす部材が巻き付けられており、
この部材により、ファーブラシ14で清掃できない付着
物を削り落とすことが可能となる。研磨ローラ18の動
作は転写シート5aの寿命に関係するため、例えば、2
000枚の画像形成動作ごとに研磨制御が行われるよう
に制御されている。
【0147】本実施例における研磨制御は、研磨ローラ
18と研磨ローラバックアップブラシ19を駆動し、転
写ドラム5aを20回転分回転させることで実現してい
る。そのため、約数分間の制御操作時間がかかり、この
間の画像形成動作は実行できなくなる。そこで、ユーザ
を拘束する画像形成動作禁止時間を増加させないよう
に、電源投入直後(ステップS4000)の定着上下ロ
ーラ9a,9bが冷えている場合に、この研磨制御を行
うように制御している。このことにより、定着上下ロー
ラ9a,9bの温度が画像形成するために必要な温度と
なる間に研磨制御を行って、画像形成動作禁止時間の短
縮を図っている。
【0148】具体的には、定着上サーミスタ781と定
着下サーミスタ782で検出したそれぞれの定着上下ロ
ーラ9a,9bの検知温度が両方とも100度以下の場
合に、前述した研磨制御を行う(ステップS4001,
S4002)。なお、電源投入時に研磨制御を実行する
か否かの判断は、これだけに限定されるものではなく、
定着上下ローラ9a,9bの検知温度と研磨実行後の枚
数等により研磨制御の有無を決定すればよい。
【0149】定着上下ローラ9a,9bが加熱されて、
画像形成動作が可能になり、そして操作部より所望のモ
ード設定がされて、スタートキー354が押されると
(ステップS4003)、前述の画像形成動作を開始す
る(ステップS4004)。用紙1枚ごとの画像形成動
作終了時には、研磨制御用カウンタがディクリメントさ
れる(ステップS4005)。この動作を設定枚数分繰
り返し(ステップS4006)、自動原稿送り装置RD
Fを使用している場合には、最終原稿に対する設定枚数
分の画像形成動作を繰り返す(ステップS4007,ス
テップS4008)。この時点では、全ての画像形成動
作が終了しているため、画像形成動作に合わせてディク
リメントされた研磨制御用カウンタをチェックする(ス
テップS4006)。このカウンタが0になってる場合
には、前回の研磨動作から所定枚数分の画像形成がされ
ており、研磨動作が必要であることを意味している。そ
こで、このカウンタが0となっている場合には、研磨動
作を行うための研磨制御を行う(ステップS4009,
S4010)。研磨制御中の画像形成動作はできないた
め、操作部にその旨のメッセージを表示しておく。この
ようにすれば一連の画像形成動作として研磨制御をユー
ザに提供できる。
【0150】次にステップS4010での研磨制御の内
容について、図18のフローチャートを用いて説明す
る。
【0151】研磨制御が開始されたならば(ステップS
4100)、ファーブラシ14だけで転写ドラム5aの
1回転分の清掃を行い、転写シート5f上のトナーを清
掃する(ステップS4101)。その後、研磨ローラ1
8と研磨ローラバックアップブラシ19を駆動し(ステ
ップS4102)、転写シート5fが所定回転分(本例
では20回転分)だけ回転する毎の研磨動作を行う(ス
テップS4103)。このような所定回転分毎の研磨動
作の終了後は、研磨ローラ18と研磨ローラバックアッ
プブラシ19の駆動を停止し(ステップS4104)、
再び転写ドラム5aの1回転分のファーブラシ14のみ
による清掃を行い(ステップS4105)、研磨動作に
よって生じた削り粉を清掃する。その後、枚数管理用の
研磨制御用カウンタに初期値である数(本例では200
0)を設定し(ステップS4106)、研磨制御を終了
する(ステップS4107)。
【0152】ところで、本例では、前回からの研磨制御
時からの記録材の枚数管理を行うが、前述のファーブラ
シ清掃やオイル清掃の場合にもこのような枚数管理のた
めのカウンタを独立に設けることによって、用紙の種類
を設定する際におけるユーザの設定ミスや、出力済み用
紙をカセットへ追加することによるオイル付着のような
操作ミス等による装置への悪影響も防止可能となる。
【0153】〈定着温調制御〉定着温調制御は、制御を
行う熱ローラ定着器9の表面に設けられたサーミスタに
より、現在の温度を計測する。計測された現在温度が、
ある設定温度に対して、その温度を超えているか、下回
っているかを判断する。設定温度を超えている場合は、
定着上下ヒーター9e,9fをOFFする。設定温度を
下回っている場合には、定着上下ヒーター9e,9fを
ONする。
【0154】図29は、本発明における第1の実施例の
構成を示すブロック図である。29.1は、各部のセン
サからの検出値を獲得する、検知手段、29.2は、一
定時間毎に検知された定着器制御値、ドア、カバーの開
閉状態をリングバッファ構造の領域へ保存していく保持
手段、29.3は、定着器のエラーを検知するエラー検
知手段、29.4は、定着エラーが発生した場合に、保
持手段内のデータを不揮発性記憶手段29.7内に転
送、保存するデータ転送手段、29.5は、定着制御手
段、29.6は、ドア、カバー状態監視手段、29.8
は、不揮発性記憶手段29.7内のデータを確認するた
めの表示手段である。
【0155】図30は、保持手段の動作フローチャート
である。保持手段29.2は機器動作中は常に起動され
ている。ステップS30.1,S30.2の処理によ
り、一定時間間隔で動作を行う。本実施例においては、
30秒毎に動作を行っている。ステップS30.3での
処理では、検知手段29.1が検知した定着器制御値、
ドア、カバーの開閉状態を獲得、チェックを行う。ステ
ップS30.4では、検出された状態量をリングバッフ
ァ構造の保存領域へ保存する。
【0156】図31は、データ転送手段のフローチャー
トである。データ転送手段29.4は、ステップS3
1.1の処理により、通常は転送処理を行わない。エラ
ー検知手段29.3により、エラーの発生が通知された
場合は、ステップS31.2で保持手段29.2から、
不揮発性記憶手段29.7へのデータ転送を行う。
【0157】図32は、本実施例における表示手段の説
明図である。操作部LCDタッチパネル上に、上記不揮
発性記憶手段29.7内に保存された、エラーに至るま
での30秒毎の状態量の履歴を表示する。本実施例で
は、表示の切り替えは表示切り替えスイッチを設けるこ
とによって行う。ユーザ操作による画面遷移で実装する
ことも可能である。
【0158】図33は、表示手段上に表示された内容の
行方向に関しての説明である。
【0159】左から、定着器上下サーミスタ781,7
82の検知AD値、定着器上下サーミスタ781,78
2の検知温度、定着器上下サーミスタ781,782の
制御状態、本体のドアの状態、本体の制御状態を表示し
ている。
【0160】定着器上下サーミスタ781,782検知
AD値はcpuに入力されているセンサのAD値をその
まま保存、表示する。センサ異常がいつ発生したか、等
を確認することができる。
【0161】定着器サーミスタ検知温度は、上記AD値
を温度に換算した後の値を保持、表示する。センサのA
D値からの温度への換算において不具合が発生していな
いかどうかを確認することができる。
【0162】定着器9の制御状態は定着上下ヒーター9
e,9fがON状態だったか、OFF状態だったかとい
う、制御状態を保持、表示する。前記ヒータをON/O
FF制御に関する不具合の確認を行うことができる。
【0163】本体のドアの状態は、各ビットにより、ド
アの開閉状態がどうだったかを保持、表示する。エラー
発生に至るまでのユーザのドア操作を確認することがで
きる。
【0164】本体の制御状態は、数字により、1:ドア
オープン、2:ウエイト、3:スタンバイ、4:節電、
5:ジャム等、本体の制御状態がどのように遷移したか
を保持、表示する。
【0165】(第2の実施例)図34は、本発明におけ
る第2の実施例の構成を示すブロック図である。34.
1は、各部のセンサから検出値を獲得する検知手段、3
4.2は、一定時間毎に検知された定着器制御値、ド
ア、カバーの開閉状態をリングバッファ構造の領域へ保
存していく保持手段、34.3は、定着器9のエラーを
検知するエラー検知手段、34.4は、定着エラーが発
生した場合に、保持手段34.2内のデータを不揮発性
記憶手段34.7内に転送、保存するデータ転送手段、
34.5は、現像濃度制御手段、34.6は、ドア、カ
バー状態監視手段、34.8は不揮発性記憶手段34.
7内のデータを確認するための表示手段である。
【0166】図35は、表示手段上に表示された内容の
行方向に関しての説明である。
【0167】左から、現像器濃度センサ検知AD値、現
像器濃度センサ検知濃度、現像器の制御状態、本体のド
アの状態、本体の制御状態を表示している。
【0168】現像器濃度センサ検知AD値はcpuに入
力されているセンサからのAD値をそのまま保存、表示
する。センサの異常がいつ発生したか等を確認すること
ができる。
【0169】現像器濃度センサ検知濃度は、上記AD値
を濃度に換算した後の値を保持、表示する。センサのA
D値から温度への換算において不具合が発生していない
かどうかを確認することができる。
【0170】現像器の制御状態は、現像器が現像中だっ
たか、トナー補給中だったかというような、制御状態を
保持、表示する。現像器の制御に関する不具合の確認を
行うことができる。
【0171】本体のドアの状態は、各ビットにより、ド
アの開閉状態がどうだったかを保持、表示する。エラー
発生に至るまでのユーザのドア操作を確認することがで
きる。
【0172】本体の制御状態は、数字により、1:ドア
オープン、2:ウエイト、3:スタンバイ、4:節電、
5:ジャム等、本体の制御状態がどのように遷移したか
を保持、表示する。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エラーに至るまでの機器本体の状態量の経時変化が、不
揮発性記憶手段に保存されるため、エラー発生直後に確
認することが出来なくても、或は、エラー発生時に安全
装置が起動し、電源が切れてしまう事態が生じても、後
から状態量の履歴を確認することが出来る。状態量の変
化を確認することにより、エラーに繋がった原因の特定
は容易になった。
【0174】従来のようなエラーコードだけを表示する
ような方法に比べ、効率的なトラブルシューティングが
行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカラー画像形成装置の一実施の
形態を示す縦断側面図
【図2】 本発明に係るカラー画像形成装置の制御系の
ブロック図
【図3】 図2に示す画像処理部の詳細な制御系ブロッ
ク図
【図4】 図3のリーダ諧調補正回路における入力/出
力信号の一例を示す諧調補正特性図
【図5】 図3のプリンタ諧調補正回路における入力/
出力信号の一例を示す諧調補正特性図
【図6】 図2に示す操作部の構成例平面模式図
【図7】 図1に示すカラー画像形成装置における最終
紙の最終色転写動作開始から画像形成動作停止までのフ
ローチャート
【図8】 図7のフローチャートにおいて定着(N)回
転制御によって1枚貼り制御を行った時のタイミングチ
ャート
【図9】 図7のフローチャートにおいて定着(N+
1)回転制御によって1枚貼り制御または2枚貼り制御
を行った時のタイミングチャート
【図10】 図7のフローチャートにおいて適用可能な
転写ドラム清掃動作のフローチャート
【図11】 図1に示すカラー画像形成装置における定
着制御のフローチャート
【図12】 図11のフローチャートにおいて厚紙モー
ドの定着(N)回転制御のタイミングチャート
【図13】 図11のフローチャートにおいて厚紙モー
ドの定着(N+1)回転制御のタイミングチャート
【図14】 図11のフローチャートにおいて普通紙モ
ードの定着通常回転制御によって1枚貼り制御を行った
時のタイミングチャート
【図15】 図11のフローチャートにおいて普通紙モ
ードの定着通常回転制御によって2枚貼り制御を行った
時のタイミングチャート
【図16】 図1に示すカラー画像形成装置におけるジ
ャム時の処理のフローチャート
【図17】 図1に示すカラー画像形成装置における研
磨ローラ制御のフローチャート
【図18】 図17の研磨制御の詳細フローチャート
【図19】 図6の操作部における表示パネルの表示例
を示す説明図
【図20】 図19の表示例における転写ドラム清掃制
御のフローチャート
【図21】 (a)は、転写ドラムに対する1枚貼り制
御の例を示す側面模式図、(b)は、転写ドラムに対す
る2枚貼り制御の例を示す側面模式図
【図22】 転写ドラムと感光ドラムの位置関係を示す
側面模式図
【図23】 転写基準信号を説明するタイミングチャー
【図24】 図1に示すカラー画像形成装置における画
像形成部の各要素間の距離関係を示す側面模式図
【図25】 記録材に対する高圧制御タイミングを説明
するタイミングチャート
【図26】 高圧制御部の構成例を示すブロック図
【図27】 転写制御タイミングを説明するタイミング
チャート
【図28】 転写加速制御を説明するタイミングチャー
【図29】 第1の実施例の要部構成を示すブロック図
【図30】 第1の実施例における保持手段の動作を示
すフローチャート
【図31】 第1の実施例におけるデータ転送手段の動
作を示すフローチャート
【図32】 第1の実施例における表示手段の平面模式
【図33】 第1の実施例における表示手段上での表示
内容の説明図
【図34】 第2の実施例の要部構成を示すブロック図
【図35】 第2の実施例における表示手段上での表示
内容の説明図
【符号の説明】
201 リーダ部(デジタルカラー画像リーダ部) 202 プリンタ部(デジタルカラー画像プリンタ部) 203 画像処理部 400 自動原稿送り装置RDF 500 排紙カール補正部 1 感光ドラム 2 コロナ帯電器(帯電器) 3 レーザ露光光学系 4 現像装置 4m マゼンタ現像器 4c シアン現像器 4y イエロー現像器 5 転写装置 5a 転写ドラム 5b 転写帯電器 5c 吸着帯電器 5d 内側帯電器 5e 外側帯電器 5f 転写シート(記録材担持シート) 5g 吸着ローラ 5h 分離帯電器 6 クリーニング器 7a,7b,7c 記録材カセット 7m 記録材トレイ 8a 分離爪 8b 分離押し上げコロ 9 定着器(熱ローラ定着器) 9a 定着上ローラ 9b 定着下ローラ 9c 定着ウェッブ 9d 定着オイル塗布ローラ 9e 定着上ヒータ 9f 定着下ヒータ 9g 記録材搬送部 13 ドラム上光量検知センサ 14 ファーブラシ 15 ファーバックアップブラシ 16 オイル清掃ローラ 17 オイル清掃バックアップブラシ 18 研磨ローラ 19 研磨ローラバックアップブラシ 22 中間トレイ 29 搬送パス切替ガイド 30 原稿 31 原稿台ガラス 32 露光ランプ 32a,32b,32c 走査ミラー 33 レンズ 34 フルカラーセンサ 781 定着上サーミスタ 782 定着下サーミスタ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP04 AQ06 AR01 AR03 AS02 HV01 HV60 2H027 DA12 DD07 EK01 HB17 5C062 AA05 AB17 AB22 AB23 AB42 AC05 AC22 AC48 AC58 AE15 BA00 9A001 BB01 BB03 BB04 EE05 HH31 HH34 JJ35 KK16 KK31 KK32 KK37 KK42 LL02 LL05 LL09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体の状態量を検知する状態量検知
    手段と、該状態量検知手段の検知結果に応じて制御対象
    をコントロールするコントロール手段と、所定のコント
    ロールデータ、或いは、所定の状態量を一定時間毎にリ
    ングバッファ構造の保存領域に、常に一定数保持する状
    態量保持手段と、前記コントロールデータ、或いは、状
    態量が異常な値となった場合、または、機器本体が制御
    異常を検知した場合に、前記状態量保持手段内のデータ
    を不揮発性記憶手段へ転送し、保存することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記状態量検知手段は、熱定着器サーミ
    スタであり、前記状態量は、熱定着器サーミスタ検知温
    度であり、熱定着器サーミスタの検知温度が異常な値と
    なった場合に、前記状態量保持手段から前記不揮発性記
    憶手段への転送、保存を行うことを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記状態量検知手段は、現像器濃度セン
    サであり、前記状態量は、現像器検知濃度であり、現像
    器濃度センサの検知濃度が異常な値となった場合に、前
    記状態量保持手段から前記不揮発性記憶手段への転送、
    保存を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 機器本体の状態量を検知する状態量検知
    手段と、該状態量検知手段の検知結果に応じて制御対象
    をコントロールするコントロール手段と、所定のコント
    ロールデータ、或いは、所定の状態量を一定時間毎にリ
    ングバッファ構造の保存領域に、常に一定数保持する状
    態量保持手段と、前記コントロールデータ、或いは、状
    態量が異常な値となった場合、または、機器本体が制御
    異常を検知した場合に、前記状態量保持手段内のデータ
    を不揮発性記憶手段へ転送し、保存し、前記不揮発性記
    憶手段上のデータを表示するための表示手段を備えるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
JP27655599A 1999-09-29 1999-09-29 画像形成装置 Withdrawn JP2001096873A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1510876A2 (en) * 2003-08-28 2005-03-02 Ricoh Company, Ltd. Drive speed control for Image forming apparatus
JP2008176157A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Canon Inc 画像形成装置

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US7581803B2 (en) 2003-08-28 2009-09-01 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus, method and computer readable medium for executing predetermined error processes in response to a moveable member error
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