JP2001095812A - 切除用高周波処置具 - Google Patents

切除用高周波処置具

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JP2001095812A
JP2001095812A JP27644399A JP27644399A JP2001095812A JP 2001095812 A JP2001095812 A JP 2001095812A JP 27644399 A JP27644399 A JP 27644399A JP 27644399 A JP27644399 A JP 27644399A JP 2001095812 A JP2001095812 A JP 2001095812A
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cup
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tissue
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English (en)
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Takuo Sasaki
琢男 佐々木
Akira Shiga
明 志賀
Yasushi Ogoshi
泰 大越
Minoru Tsuruta
稔 鶴田
Masatoshi Tonomura
正敏 外村
Hideto Yoshimine
英人 吉嶺
Tsuruo Hatori
鶴夫 羽鳥
Yasuo Goto
康雄 後藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、切除時に病変部組織を切除用高周波
電極部の内側に引き込むような規制手段を設けることに
より、深層まで浸潤した病変部まで確実に切除できるよ
うにした切除用高周波処置具を提供することを目的とす
る。 【解決手段】本発明は、少なくとも外層部分が電気絶縁
性を有するシース15の先端付近に、高周波切除電極用
カップ21を配設し、上記シース15に把持アーム31
を内装し、上記把持アーム31は上記シース15の軸方
向に進退可能であり、上記高周波切除電極用カップ21
に向かって突出・退避し、かつその軸方向の進退に連動
して開閉する構成とした切除用高周波処置具3である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、内視鏡の
処置具挿通チャンネルを通じて内腔内に挿入されて組織
を切除するために使用される切除用高周波処置具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の処置具挿通チャンネルを通じて
体腔内に挿入されて高周波で組織を切除するために使用
される高周波処置具の一種としてのホットバイオプシー
鉗子が実開昭62−186708号公報において知られ
ている。このホットバイオプシー鉗子とは、シースの先
端に一対のカップを設け、操作部より操作ワイヤーを牽
引し、高周波電流を通電させながら一対のカップを閉じ
ることにより、組織を切除するようにした組織切除用高
周波処置具である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ホットバイオプシーを
適用する症例は切除する際に強い把持力を必要とする腫
瘍などのケースがほとんどである。例えば粘膜の表層部
にのみ存在する腫瘍であれば、カップの開閉だけで組織
の切除が可能である。
【0004】しかし、腫瘍の中には粘膜の深層部まで浸
潤しているものもあり、こうした腫瘍にあっては切除時
に病変部に開いたカップを当てカップを閉じた際に病変
部がカップの先へ逃げてしまい、実際に採取したい部位
を取り損ねてしまうという問題があった。
【0005】本発明は上述の従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、切除時に病変部組織を切除用高周
波電極部の内側に引き込むような規制手段を設けること
により、深層まで浸潤した病変部まで確実に切除できる
ようにした切除用高周波処置具を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1に係る
発明は、少なくとも外層部分が電気絶縁性を有するシー
スの先端付近に、切除しようとする組織を取り込める高
周波切除用電極部材を配設し、上記シースに把持子を内
装し、上記把持子は上記シースの軸方向に進退可能であ
り、上記高周波切除用電極部材内を通じて前方へ向かっ
て突出・退避し、かつその軸方向の進退に連動して開閉
する構成としたことを特徴とする切除用高周波処置具で
ある。
【0007】請求項2に係る発明は、高周波切除用電極
部材は、略筒状のカップから成り、上記把持子によって
カップの内部に切除する組織を引き込んで取り込むよう
にした事を特徴とする請求項1に記載の切除用高周波処
置具である。
【0008】請求項3に係る発明は、高周波切除用電極
部材は、開閉する一対のカップから成り、上記把持子に
よって開いたカップの内部に切除する組織を引き込んで
取り込み、カップを閉じて取り込んだ組織を切除するよ
うにした事を特徴とする請求項1に記載の切除用高周波
処置具である。
【0009】高周波電流が通電される該導電性カップ部
材に、軸方向に進退自在な把持子が内装されているた
め、病変部組織を切除する際に、病変部を該導電性カッ
プ部材の内側手元側に引き寄せておくことが可能とな
り、切除時に病変部が該導電性カップ部材の外側に逃げ
る虞がない。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1乃至図5を
もって本発明の第1実施形態に係る切除用高周波処置具
について説明する。
【0011】図1は切除用高周波処置具のシステムの概
略的な説明であり、内視鏡1の処置具挿通用チャンネル
2に切除用高周波処置具3を挿通した状態を示す。
【0012】このシステムは、上記内視鏡1及び切除用
高周波処置具3の他に、高周波電源4、上記切除用高周
波処置具3と上記高周波電源4を着脱自在に連結するケ
ーブル5を備える。
【0013】上記内視鏡1は、操作部6に挿入部7と図
示しないライトガイドケーブルを連結してなり、操作部
6から挿入部7にわたり上記処置具挿通用チャンネル2
が形成されている。処置具挿通用チャンネル2の先端は
挿入部7の先端において開口されている。操作部6には
処置具挿通用チャンネル2の挿入口部8が設けられてい
る。挿入部7の先端部付近には湾曲部9が設けられてい
る。また、内視鏡1は、挿入部7の先端には観察窓11
及び照明窓12を設ける等、一般的な内視鏡と同様の構
成が採用されている。
【0014】上記切除用高周波処置具3は切除用電極部
材とも呼ばれるものであり、これは図2及び図3で示す
ように構成されている。すなわち、切除用高周波処置具
3は、挿入部としてのシース15と、このシース15に
内挿される把持棒16とを有してなり、上記シース15
は、導電性金属の薄板を螺旋状に成形したフレックス1
7の外周に、いわゆるテフロンなどの電気的絶縁性のチ
ューブ状部材18を被せて構成されており、全体として
内視鏡1の処置具挿通用チャンネル2に挿入可能な外径
と、ある程度の可撓性を有する。
【0015】上記シース15の先端にはステンレス等の
導電性の金属からなるチップ状のカップ21が固定的に
配設されている。また、シース15の基端部分には、ポ
リスルフォンなどの電気的絶縁性部材からなる把持用手
元部22が接続されている。把持用手元部22には上記
ケーブル5が着脱可能な導電性ピン23が設けられてい
る。
【0016】この導電性ピン23はフレックス17に半
田付け等の手段で電気的に接続されている。また、フレ
ックス17の先端には上記カップ21が半田付け等の手
段で電気的に接続されている。つまり、導電性ピン23
はフレックス17を介してカップ21に電気的に導通さ
れている。
【0017】上記カップ21は先端面に開口25が設け
られている。この開口25は正面から見て星形または十
字手裏剣状の形状になっていて、開口25の4つの窪ん
だ隅部26には後述する把持アーム31が個別に入り込
むようになっている。また、この開口25のエッジは鋭
利に形成されている。
【0018】上記把持棒16は、シース15内に挿入可
能であり、シース15の軸方向に進退自在である。この
把持棒16は、シャフト部16aと、このシャフト部1
6aの先端に位置して設けられた先端部16bと、シャ
フト部16aの基端に連結されたスライダ16cで構成
されている。
【0019】上記先端部16bは、周方向に等間隔に配
置した複数本の把持アーム31によって構成され、各々
の把持アーム31の基端はアームホルダー32に固着さ
れ、このアームホルダー32を介して上記シャフト部1
6aに接続されている。
【0020】各々の把持アーム31はそれ自身で外向き
に広がる向きの付勢力を備える。各々の把持アーム31
は切除しようとする組織を把持する把持子を構成するも
のであって、各々の把持アーム31の先端部分は、内方
向に向かうように折り曲げられ、各々爪31aを形成し
てなり、各々爪31aにより患部を把持するようになっ
ている。上記シャフト部16aは可撓性を有する密巻き
コイル33で構成され、上記アームホルダー32はその
密巻きコイル33の先端に固定的に取着されている。
【0021】そして、把持棒16を先端方向に押し進め
た時、各把持アーム31が、カップ21の開口25から
突き出すことにより開く。また、把持棒16を基端側に
引くと、カップ21の開口25の端縁で把持アーム31
は閉方向に絞り込まれて閉じ、患部を把持するようにな
っている。
【0022】次に、上記切除用高周波処置具3を使用す
る場合の作用について説明する。まず、各把持アーム3
1がカップ21の開口25より突出しないようにシース
15内に先端部16bを収納した状態で、図1で示すよ
うに内視鏡1の挿入口部8から処置具挿通用チャンネル
2に挿入する。この状態で、各把持アーム31は高周波
切除用電極部材としてのカップ21の内周面に当たり規
制されていることにより閉じ込まれている。
【0023】内視鏡1の挿入部7を体腔内の所定の患部
の位置近傍まで挿入した後、内視鏡1の視野内に患部3
5を捉え、スライダ16cをシース15に対して先端方
向へ押し込むと、各把持アーム31がカップ21の開口
25より突き出し、付勢力が解除され、図2及び図3で
示すように各把持アーム31が開く。
【0024】そこで、開いた各把持アーム31の先端中
央に患部35の表層部を位置させてスライダ16cを手
元側へ引き込む事により、各把持アーム31の各々爪3
1aによって患部35を把持する。このとき、各把持ア
ーム31は開口25に対応する隅部26に落ち込んで位
置するため、各把持アーム31にずれがなく安定し、確
実に把持することができる。
【0025】このように患部35が把持された状態でス
ライダ16cを手元側へ引くことにより、各把持アーム
31により把持された患部35の組織がカップ21内に
引き込まれる。
【0026】更に、スライダ16cを手元側へ引く事に
より、深層部にある組織36も、図4で示すように、カ
ップ21内に引き込まれる。深層部にある組織36の部
分までカップ21内に引き込まれたとき、その患部35
の頚部がカップ21の開口25の鋭利な周縁に触れる状
態になる。
【0027】この状態において、高周波電源4より高周
波電流を出力すると、ケーブル5、導電性ピン23、フ
レックス17を順次通じて、カップ21まで高周波電流
が流れ、組織が焼灼される。
【0028】ここで、内視鏡1の湾曲部9を繰り返し湾
曲させる事により、図5で示すように、患部35の頚部
にカップ21の開口25の鋭利な端縁により切除が出来
る。
【0029】尚、把持アーム31をカップ21の開口2
5より突出させた状態で高周波電流を供給すると、その
把持アーム31の先端で患部35を焼灼する事も出来
る。
【0030】(第2実施形態)図6乃至図10をもって
本発明の第2実施形態に係る切除用高周波処置具につい
て説明する。
【0031】本実施形態での切除用高周波処置具40
は、挿入部41及び操作部42を備えてなる。挿入部4
1は、外シース43と、この外シース43の内部に進退
自在に挿通される中シース44と、この中シース44内
に進退自在に挿通される把持棒45及び先端部位に設け
られた鉗子部46を有する。
【0032】上記外シース43は、導電性金属の薄板を
螺旋状に成形したフレックス43aと、この外周を被覆
するいわゆるテフロンなどの電気的絶縁材料製のチュー
ブ状部材43bによって構成されている。
【0033】外シース43の先端には、円筒状の先端チ
ップ47が設けられている。この先端チップ47にはそ
の先端側部分で上下に位置して前後軸方向に沿って長い
一対の切り欠き48が設けられている。先端チップ47
の先端側部分で左右の残肉部49にはそれぞれ軸受用孔
51が対向一致する状態で設けられている。
【0034】上記中シース44は導電性金属製素線を密
に巻いて形成した可撓性コイル52で構成され、この可
撓性コイル52の先端側部分にはステンレス等の導電性
金属よりなる円筒状のパイプ53が同軸的に固着されて
いる。中シース44は上記外シース43の中に挿通可能
な外径で構成されている。
【0035】また、中シース44のパイプ53の先端部
上下両壁部には上下方向に貫通する貫通孔54が設けら
れている。
【0036】上記把持棒45は中シース44の中に挿通
可能な外径の、密巻きコイル55と、この密巻きコイル
55の先端に固着されているアームホルダー56と、こ
のアームホルダー56に固着されている複数本の把持ア
ーム57より構成されている。
【0037】上記把持アーム57はステンレスなどの金
属を針状に成形したものであって、これにより組織を把
持する把持子を構成するようになっている。各把持アー
ム57はフリーな状態において先端方向に向かうにつれ
て外周方向に広がるように成形されている。また、各把
持アーム57の先端部外側面にはテーパ58が形成され
ている。
【0038】上記鉗子部46は電導性を有する2つのカ
ップ61からなり、これによって高周波切除用電極部材
を構成している。この鉗子部46はリンク機構62を介
して上記中シース44のパイプ53に連結されている。
上記各カップ61はその手元側にアーム部63が延設さ
れている。カップ61とアーム部63の継ぎ目付近には
固定孔64が設けてある。アーム部63の基端側端部に
も孔65が設けられている。
【0039】上記リンク機構62は、2本の導電性リン
クアーム66を有してなり、このリンクアーム66の両
端にはそれぞれ孔67が形成されている。
【0040】リンクアーム66とカップ61のアーム部
63とは、リンクピン68により互いに回動自在に連結
されている。リンクピン68の長さは、先端チップ47
の切り欠き48の幅よりも短い長さとなっている。ま
た、2本のリンクアーム66の他端は中シース44のパ
イプ53に接続ピン69により回動自在に連結されてい
る。接続ピン69の長さは外シース43の先端チップ4
7の内径よりも小さく、先端チップ47の内側に収納可
能な長さとなっている。
【0041】上記カップ61の固定孔64と先端チップ
47に設けた軸受用孔51を貫通して固定ピン71が設
けてあり、この固定ピン71は例えばカシメ等の固定手
段で留めてある。接続ピン69と固定ピン71の外径は
上記把持棒45の外径よりも大きく形成されている。そ
して、この接続ピン69と固定ピン71には、把持棒4
5の軸と同軸となる位置に通過孔72及び73が貫通し
て設けられている。尚、接続ピン69と固定ピン71は
いずれも導電性金属より形成されている。
【0042】上記操作部42は図7で示すように構成さ
れている。すなわち、操作部42は本体81と、この本
体81に挿入部41の軸方向へ進退自在に外装したスラ
イダー82とから構成されている。本体81は上記外シ
ース43の基端部分に接続されている。スライダ82は
上記中シース44の基端部分に接続されている。
【0043】スライダ82には、高周波電源に接続され
るケーブルが着脱出来るピン83が設けられている。ま
た、上記中シース44を構成する密巻きコイル55は上
記ピン83及びケーブルを介して高周波電源と電気的接
続が図れるように構成されている。
【0044】また、上記把持棒45を構成する密巻きコ
イル55は操作部42内まで延出して導かれ、この延出
先端にはつまみ84が取着されている。尚、他の構成は
前述した第1実施形態のものと同じである。
【0045】次に、上記切除用高周波処置具40を使用
する場合の作用について説明する。まず、切除用高周波
処置具40を内視鏡のチャンネルに挿通する前に操作部
42のスライダ82とつまみ84を手元側に引き寄せて
鉗子部46を閉じると共に、外シース43の中に把持棒
45の把持アーム57の部分を引き込んで図6で示す収
納状態にする。
【0046】挿入部41の先端部分が体腔内の所定の患
部の位置近傍まで挿入した後、内視鏡1の視野内に患部
を捉え、鉗子部46を所定の患部近傍へ移動させる。そ
して、スライダ82を本体81に対して先端側方向へ移
動する。すると、中シース44のパイプ53が前方へ押
し出される。ここで、リンクピン68、接続ピン69及
び固定ピン71によって各アーム部63とリンクアーム
66は回動自在に連結されているため、リンクピン68
が前方へ移動する。この動きに応じてカップ61は固定
ピン71を支点として開く。図8は鉗子部46が開いた
状態を示す。このとき、接続ピン69が前進するので、
その接続ピン69と固定ピン71との間隔が狭まる。
【0047】さらに、つまみ84を前方へ移動させる事
により、各把持アーム57も前方へ移動する。接続ピン
69及び固定ピン71には把持棒45の軸方向に沿った
通過孔72及び73が設けてあるため、各把持アーム5
7はその通過孔72及び73を順次通過する。この時、
把持アーム57の先端外周部分にテーパ58が設けられ
ているため、把持アーム57はその各通過孔72及び7
3に滑らかに挿入通過させることが出来る。
【0048】各把持アーム57が通過孔72を通り過ぎ
ると、規制が解除され、それ自身が持つ付勢力で広がろ
うとする。各把持アーム57の根元部分が固定ピン71
の通過孔73に達すると、先端チップ47の先端から突
き出す各把持アーム57の先端部分が図9で示すように
広がる。
【0049】そこで、図9で示すように開いた把持アー
ム57の先端を患部35に当て、つまみ84を手元側へ
引いて把持棒45を手元側へ移動させると、把持アーム
57が根元側部分から順に固定ピン71の通過孔73に
引き込まれて広がった把持アーム57が閉じ、図10で
示す如く、患部35を把持する。患部35を把持した状
態を維持して図10で示すように患部35を手元側へ引
き寄せ、開いたカップ61の間に取り込む。
【0050】そして、把持棒45の位置を固定したま
ま、スライダ82を手元側へ引くと、中シース44のパ
イプ53も手元側へ移動し、カップ61が閉じ、カップ
61内に取り込んだ患部35を噛むと共に患部35の頚
部にカップ61の先端エッジが当接した状態になる。こ
の状態おいて、高周波電流を供給すると、密巻きコイル
44、パイプ53、接続ピン69、リンクアーム66、
リンクピン68、アーム部63、カップ61の先端部分
と順次電流が流れ、組織が焼灼される。
【0051】本発明は前述した実施形態のものに限定さ
れない。上記実施形態の説明によれば少なくとも以下に
列記する事項及びその任意の組み合わせの事項のものが
得られる。
【0052】<付記> 1.少なくとも外層部分が電気絶縁性を有するシースの
先端付近に、切除しようとする組織を取り込める高周波
切除用電極部材を配設し、上記シースに把持子を内装
し、上記把持子は上記シースの軸方向に進退可能であ
り、上記高周波切除用電極部材内を通じて前方へ向かっ
て突出・退避し、かつその軸方向の進退に連動して開閉
する構成としたことを特徴とする切除用高周波処置具。
【0053】2.第1項において、高周波切除用電極部
材は、略筒状のカップから成り、上記把持子によってカ
ップの内部に切除する組織を引き込んで取り込むように
した事を特徴とする切除用高周波処置具。
【0054】3.第1項において、高周波切除用電極部
材は、開閉する一対のカップから成り、上記把持子によ
って開いたカップの内部に切除する組織を引き込んで取
り込み、カップを閉じて取り込んだ組織を切除するよう
にした事を特徴とする切除用高周波処置具。
【0055】4.第1項において、高周波切除用電極部
材は、シースを構成する金属部材に接続され、手元側で
高周波電源と接続するようにした事を特徴とする切除用
高周波処置具。
【0056】5.第1項において、少なくとも上記高周
波切除用電極部材の内部に組織を収容するスペースを設
けた事を特徴とする切除用高周波処置具。
【0057】6.第1項において、上記高周波切除用電
極部材は軸に平行に2分割されていて、上記把持子が内
装可能で上記シースの内側に配設される導電性の第2の
シースに連接されており、第2のシースは軸方向に進退
可能で、第2のシースの軸方向の進退に連動して分割さ
れた上記高周波切除用電極部材が開閉することを特徴と
する切除用高周波処置具。
【0058】7.第6項において、上記高周波切除用電
極部材は、リンク機構を介して上記第2のシースに連接
されていて、第1のシースの軸上に位置する該リンク機
構の回動軸には上記第2のシースの軸に沿った孔が形成
されており、上記把持子が該孔を通過可能であることを
特徴とする切除用高周波処置具。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の切除用高周
波処置具は少なくとも外層部分が電気絶縁性を有するシ
ースの先端付近に、高周波切除用電極部材を配設し、上
記シースに把持子を内装し、上記把持子は上記シースの
軸方向に進退可能であり、上記高周波切除用電極部材に
向かって突出・退避し、かつその軸方向の進退に連動し
て開閉する構成としたことにより、組織を焼灼切除する
際に、組織が高周波切除用電極部材の外側へ逃げる事が
なく、深層部にまで浸潤した病変部を確実に採取する事
が出来るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る切除用高周波処置
具のシステムを概略的に示す説明図である。
【図2】上記切除用高周波処置具の斜視図である。
【図3】上記切除用高周波処置具の縦断面図である。
【図4】上記切除用高周波処置具の使用状態での先端部
付近の縦断面図である。
【図5】上記切除用高周波処置具の使用状態での先端部
付近の縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る切除用高周波処置
具を示し、(a)はその先端部付近の鉛直縦断面図であ
り、(b)はその先端部付近の水平縦断面図である。
【図7】同じく第2実施形態に係る切除用高周波処置具
の操作部付近の側面図である。
【図8】同じく第2実施形態に係る切除用高周波処置具
のカップを開いた状態を示し、(a)はその先端部付近
の鉛直縦断面図であり、(b)はその先端部付近の水平
縦断面図である。
【図9】同じく第2実施形態に係る切除用高周波処置具
の使用状態の先端部付近の鉛直縦断面図である。
【図10】同じく第2実施形態に係る切除用高周波処置
具の使用状態の先端部付近の鉛直縦断面図である。
【符号の説明】 1…内視鏡、2…処置具挿通用チャンネル、3…切除用
高周波処置具、4…高周波電源、5…ケーブル、15…
挿入部としてのシース、16…把持棒、21…チップ状
のカップ、25…開口、31…把持アーム、35…患
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大越 泰 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鶴田 稔 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 外村 正敏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉嶺 英人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 羽鳥 鶴夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 後藤 康雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 EE22 GG26 KK03 KK06 KK10 KK15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも外層部分が電気絶縁性を有する
    シースの先端付近に、切除しようとする組織を取り込め
    る高周波切除用電極部材を配設し、上記シースに把持子
    を内装し、上記把持子は上記シースの軸方向に進退可能
    であり、上記高周波切除用電極部材内を通じて前方へ向
    かって突出・退避し、かつその軸方向の進退に連動して
    開閉する構成としたことを特徴とする切除用高周波処置
    具。
  2. 【請求項2】高周波切除用電極部材は、略筒状のカップ
    から成り、上記把持子によってカップの内部に切除する
    組織を引き込んで取り込むようにした事を特徴とする請
    求項1に記載の切除用高周波処置具。
  3. 【請求項3】高周波切除用電極部材は、開閉する一対の
    カップから成り、上記把持子によって開いたカップの内
    部に切除する組織を引き込んで取り込み、カップを閉じ
    て取り込んだ組織を切除するようにした事を特徴とする
    請求項1に記載の切除用高周波処置具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007021035A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Olympus Medical Systems Corp 医療用処置装置
JP2012504461A (ja) * 2008-10-01 2012-02-23 ウィルソン−クック・メディカル・インコーポレーテッド 内視鏡とともに使用する円筒体システム
JP2021516597A (ja) * 2018-04-23 2021-07-08 南▲微▼医学科技股▲フン▼有限公司Micro‐Tech (Nanjing) Co., Ltd. 多機能の高周波電気メス

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