JP2007021035A - 医療用処置装置 - Google Patents
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【解決手段】 可撓性の挿入部材2と、挙上した生体組織Hを挿入部材2の内部空間2aに導く導入孔3と、挙上方向Yに一定の高さを維持しながら、挙上方向Yと直交する方向に移動して挙上した生体組織Hを切断する切断手段4と、切断手段4より挙上方向Y側に設けられ、挙上した生体組織Hを切断手段4の切断開始位置P1及び切断終了位置P2の少なくとも2点で固定する固定手段6と、切断手段4と導入孔3との間に設けられ、挙上した生体組織Hを縫合して結紮する縫合結紮手段8とを備え、固定手段6が、固定した上記少なくとも2点において、生体組織Hを、挙上方向Y及び該挙上方向Yの逆方向に向かう移動を規制しながら、挙上方向Yに直交する面に沿う少なくとも一方向に移動可能に固定する医療用処置装置を提供する。
【選択図】 図14
Description
医療用処置装置に関するものである。
特に、近年では確実に病変部を切除すると共に、切除した病変部の組織病理学診断を容易にするため、粘膜層や筋層等を含んだ一括切除(全層切除)が考えられている。この全層切除は、病変部の切除後に内腔と腹腔とが連通してしまうので、病変部の切除を行う場合には、連通する部分を縫合、結紮して閉塞する必要がある。
この内視鏡処置システムは、各種形状の処置用挿入補助具を有しており、例えば、図46に示す処置用挿入補助具100を備えている。この処置用挿入補助具100は、先端に内視鏡の挿入部の先端が突出するスリット101が形成され、該スリット101に対向する位置に側孔102が形成されている。また、処置用挿入補助具100には、少なくとも側孔102の先端側から手元側までの長さを有する一対の切除具用スリット103が対向するように形成されており、該切除具用スリット103に沿って移動自在な切除刃104を有している。更に、この処置用挿入補助具100は、切除刃104と側孔102との間で、側孔102を介して挙上した病変部を結紮する図示しない結紮具を有している。
次いで、把持鉗子で生体組織を持ち上げたまま、病変部の根元側の生体組織を結紮する。この結紮後、切除刃104を切除具用スリット103に沿って移動させることで、病変部と結紮位置との間で生体組織を切断することができる。これにより、内腔と腹腔の連通を防止しながら、病変部を生体組織から全層切除することができる。
即ち、生体組織を挙上させる際に把持鉗子を利用するので、図47に示すように、生体組織は把持鉗子により1点で持ち上げられた状態となっている。そのため、図45に示す切除刃により切断する際に、切除対象組織である生体組織が変形しやすく、切除刃の移動にしたがって、該切除刃から逃げるように変形する場合があった。そのため、病変部と結紮位置との間を、狙いをつけた切断線通りに切断することが困難であった。その結果、切断面がいびつな形状になったり、切断線が病変部寄りになって、病変部の一部が切除されずに結紮した側の生体組織に残ってしまい、追加切除が必要となったり、更には、切断線が縫合部寄りになって縫合糸を切断してしまう可能性があった。
また、切断する際に把持鉗子で生体組織を1点で持ち上げているので、切断が進むにつれてまだ切断されていない部分に作用する引張荷重が徐々に大きくなってしまうものであった。このことも、正確な切断を妨げる要因であった。
請求項1に係る発明は、内視鏡装置に組み合わされて使用され、挙上した生体組織から病変部を全層切除する医療用処置装置であって、内部空間を有し、前記内視鏡装置の内視鏡挿入部を前記内部空間に収容した状態で、体内に挿入される可撓性の挿入部材と、該挿入部材の先端側に形成され、該挿入部材の軸線方向と直交する方向に沿って前記挙上した生体組織を前記挿入部材の内部空間に導く導入孔と、前記挙上方向に一定の高さを維持しながら、挙上方向と直交する方向に移動して前記挙上した生体組織を切断する切断手段と、前記挿入部材の基端側に設けられ、前記切断手段を操作する切断手段操作部と、前記切断手段より挙上方向側に設けられ、前記挙上した生体組織を、前記切断手段の切断開始位置及び切断終了位置の少なくとも2点で固定する固定手段と、前記挿入部材の基端側に設けられ、前記固定手段を操作する固定手段操作部と、前記切断手段と前記導入孔との間に設けられ、前記挙上した生体組織を縫合して結紮する縫合結紮手段と、前記挿入部材の基端側に設けられ、前記縫合結紮手段を操作する縫合結紮手段操作部とを備え、前記固定手段が、固定した前記少なくとも2点において、生体組織を、前記挙上方向及び該挙上方向の逆方向に向かう移動を規制しながら、挙上方向に直交する面に沿う少なくとも一方向に移動可能に固定する医療用処置装置を提供する。
よって、切断の最中に、生体組織が従来のように切断手段の移動に伴って該切断手段から逃げるように変形したとしても、切断手段は、固定手段と縫合結紮手段との間における病変部の根元側の生体組織を、狙いをつけた切断線に沿って正確に切断することができる。これにより、病変部を確実に全層切除することができる。
特に、生体組織を穿刺するだけであるので、固定手段操作部による操作が容易である。また、構造を簡単にすることができ、装置の大型化を防止することもできる。また、挙上した生体組織を速やかに固定できるので、手技時間の短縮化を図ることができる。
また、針状部材は、切除手段の移動方向に対しても同じ方向に進退するので、該針状部材を少なくとも1つ備えるだけで、切断手段の切断開始位置及び切断終了位置の2点を穿刺により固定することができる。従って、部品点数を少なくでき、全体的な細径化、小型化を図ることができる。
なお、縫合結紮手段によって挙上した生体組織を縫合して結紮する際には、該縫合結紮する方向である軸線方向に対して直交する方向に向けて移動しながら変形(膨張)可能であるので、縫合結紮に影響を与えることはない。
更に、複数の挟持ピースは、挟持部に沿って移動可能であるので、生体組織を挟んだ状態のまま縫合結紮が行われたとしても、挟持状態を維持したまま生体組織の移動に伴って(変形に追従して)移動する。従って、縫合結紮に影響を与えることはない。
また、生体組織を挟むだけであるので、固定手段操作部による操作が容易であると共に、挙上した生体組織を速やかに固定でき手技時間の短縮化を図ることができる。
本実施形態の医療用処置装置1は、図1に示すように、スコープ(内視鏡装置)Sに組み合わされて使用され、挙上した生体組織Hから病変部Xを全層切除する際に使用する装置である。なお、本実施形態においては、図2(a)、(b)に示すように、消化管Wに対して直交する方向であって、且つ、消化管Wの中心に向かう方向を挙上方向Yとして説明する。
また、本体チューブ2の基端側には、図示しない弁を有する口金2cが設けられている。これにより、本体チューブ2の内部空間2a内に口金2cを介してスコープ挿入部S1を挿入させた際に、内部空間2a内を気密状態に維持できるようになっている。また、本体チューブ2の先端側に上記側孔3が形成されており、内部空間2aと本体チューブ2の外部空間とが連通されている。
なお、上述した気密状態とは、側孔3から挙上した生体組織Hを引き込み、側孔3を生体組織Hにより塞いだときの状態である。
なお、撮像部は、側孔3を通して体内を撮影するので、側視又は斜視タイプであることが好ましい。但し、本体チューブ2が透明の場合には、側視又は斜視タイプでなくても構わない。
また、スコープ挿入部S1の先端部には、上述した撮像部の他にも、体内に光を照射する図示しない照射部や各種の処置具等を挿通させるチャンネルの図示しない開口等が設けられている。
また、ガイドチューブ10及び縫合チューブ11の先端側は、共に側孔3の基端側に位置するように本体チューブ2に取り付けられた押さえ部材14に固定されている。この際、縫合チューブ11がルーメン2bの内周面に沿うように、即ち、側孔3に近い位置で固定され、ガイドチューブ10が本体チューブ2の中心線側に位置するように固定されている。
なお、縫合針15は、最大に突出させたときに側孔3を越えて本体チューブ2の先端側に突出するようなストロークに調整されている。
なお、縫合針15には、縫合タグ18を内部に収納した状態で縫合糸21を外部に挿通させる図示しないスリットが先端側から基端側に向けて形成されている。
なお、ガイド針シース25は、最大に突出させたときに、側孔3の略中心付近まで突出するようなストロークに調整されている。
なお、ガイド針27は、最大に突出させたときに、側孔3を越えて本体チューブ2の先端側に突出するようなストロークに調整されている。
更に、挙上した生体組織Hは、ガイド針27によって固定されたときに該ガイド針27に沿って、挙上方向Yに直交する面に沿う少なくとも一方向である軸線L方向に移動することが可能とされている。
そして、この一対のレール30間に架渡されるように切開ワイヤ31が配されており、該レール30にガイドされながら軸線L方向に移動して、挙上した生体組織Hを切断することができるようになっている。
つまり、上述した切開ワイヤ31、レール30及び切開チューブ32は、上記切断手段4を構成しており、切開操作部本体33及びスライダ34は、切断手段4を操作する上記切開操作部5を構成している。
初めに、図1に示すように、スコープ挿入部S1を、口金2cから本体チューブ2内に挿入し、内部空間2aに該スコープ挿入部S1を収容する。この際、本体チューブ2の側孔3を通して、撮像部により本体チューブ2の外部を撮影できるように、スコープ挿入部S1の位置を調整する。また、口金2cの弁の状態を確認し、本体チューブ2の内部空間2aが確実に密閉状態になっていることを確認する。
この際、後退させたスコープ挿入部S1の撮像部により、挙上した病変部Xを含む生体組織Hが確実に引き込まれたことを確認する。
なお、これ以降の全層切除処置についても、撮像部で撮影した内視鏡画像により確認を行う。
なお、このガイド針27による固定の際に、ガイドシースノブ26も先端側にスライド操作してガイド針シース25を前進させ、該ガイド針シース25の先端面を挙上した生体組織Hに押し当てておくと良い。この利点については、後に説明する。
次いで、縫合針15の貫通を確認した後、プッシャーノブ20を先端側にスライド操作してプッシャー19を前進させ、図9に示すように、縫合タグ18を押し出して縫合針15から離脱させる。これにより、縫合タグ18とストッパ22とが、挙上した生体組織Hを挟んでそれぞれ反対側に位置する。
なお、結紮が終了した後においても、引き続き、ガイド針シース25の先端面を挙上した生体組織Hに押し当てておくと良い。この利点については後に説明する。
この際、挙上した生体組織Hは、ガイド針27によって切断開始位置P1及び切断終了位置P2の少なくとも2点で固定されているので、従来の把持鉗子37による1点支持とは異なり、切断開始位置P1から切断終了位置P2までが一定の高さで固定されている状態になっている。
その結果、病変部Xを確実に全層切除することができる。また、ガイド針27は、挙上方向Yに持ち上げながら生体組織Hを固定する従来の把持鉗子37とは異なり、挙上方向Yに一定の高さで維持した状態で生体組織Hを固定しているので、切断が進むにつれてまだ切断されていない部分に作用する引張荷重が変化し難い。このことからも、狙いをつけた切断線Kに沿って生体組織Hを切断することができる。
また。ガイド針27は、切開ワイヤ31の移動方向に対しても同じ方向に進退するので、1本で切開ワイヤ31の切断開始位置P1及び切断終了位置P2の2点を、一度に同時に固定することができる。従って、ガイド針27が1本で済み、部品点数を抑えることができる。その結果、本体チューブ2の細径化、小型化を図ることができる。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態の医療用処置装置1では、挙上した生体組織Hをガイド針27によって単に穿刺して固定したが、第2実施形態の医療用処置装置40は、ガイド針27の中に挿入されたガイドタグ41をさらに利用して固定する点である。
また、第1実施形態の医療用処置装置40は、本体チューブ2内にスコープ挿入部S1が常に収容されていたが、第2実施形態の医療用処置装置40は、本体チューブ2の先端からスコープ挿入部S1の先端を必要に応じて突出させることができる点である。
初めに、図16に示すように、スリット42からスコープ挿入部S1の先端部が突出するように本体チューブ2を被せた状態で、該本体チューブ2を肛門から体内に挿入する。これにより、本体チューブ2の影響を受けることなく、体内を撮影することができる。よって、術者は、内視鏡画像を見ながら本体チューブ2をより容易に進め易くなる。
なお、操作ロッド44は、所定の硬さを有しているので、ガイド針27を引き抜いたとしても、生体組織Hを吊り下げた状態で固定することができる。
特に、生体組織Hは、上述したようにガイドタグ41及びガイド針シース25によって、両側から挟まれて軸線L方向への移動が規制された状態で固定されているので、切開ワイヤ31による押圧力を受けたとしても変形し難い状態となっている。従って、より確実に狙いをつけた切断線Kに沿って生体組織Hを切断することができる。また、切れ味も増すので、より切断面がきれいな状態で切断することができる。
第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態の医療用処置装置1では、軸線L方向に進退可能な1本のガイド針27によって、挙上した生体組織Hを穿刺により固定したが、第3実施形態の医療用処置装置50は、軸線L方向及び挙上方向Yの2方向に対して直交する方向(直交方向T)に進退自在な複数のガイド針(針状部材)51によって生体組織Hを穿刺して固定する点である。
なお、本実施形態においては、図25に示すように、縫合チューブ11のみが押さえ部材14に接続されている。
まず、図26に示すように、第1実施形態と同様にスコープSによる吸引機能により本体チューブ2の内部空間2aを負圧にして、側孔3を介して挙上した生体組織Hを内部空間2a内に引き込む。次いで、吸引を維持したまま、ガイド針ノブ28を先端側にスライド操作してガイド針51を前進操作させる。これにより、図27及び図28に示すように、ガイド針51は、ガイドチューブ52の先端から直交方向Tに向けて突出し、挙上した生体組織Hを穿刺により固定する。
なお、この固定によって、挙上した生体組織Hは、一定の高さに維持された状態で、軸線L方向及び挙上方向Yの2方向に対して直交する直交方向Tに移動可能に固定される。
この際、生体組織Hは、上述したように4本のガイド針51に沿って直交方向Tに移動可能に固定されているので、結紮の際に直交方向Tに向けて移動しながら自由に変形(膨張)することができる。よって、第1実施形態と同様に、ガイド針51による固定を行ったまま生体組織Hの結紮を確実に行うことができ、結紮操作が容易である。
第4実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態の医療用処置装置1では、生体組織Hを穿刺可能なガイド針27等からなる固定手段6により生体組織Hを固定したが、第4実施形態の医療用処置装置60は、生体組織Hを両側から挟み込むことが可能な支持鉗子(固定手段)61により生体組織Hを固定する点である。
上記一対のアーム62は、切開ワイヤ31の上方に位置した状態で軸線L方向に沿うように配されており、基端側がリンク64を介して支持シース65にピン結合されている。この支持シース65は、本体チューブ2内を軸線L方向に沿って配されており、シース操作部本体66に基端側が固定されている。
即ち、シース操作部本体66及びスライダ69は、支持鉗子61を操作する支持鉗子操作部(固定手段操作部)70を構成している。
そして、この複数の支持ピース63間に、挙上した生体組織Hを挟んだ状態で固定すると共に、この挟持状態を維持しながら生体組織Hの移動に伴って支持ピース63が移動できるようになっている。これについては、後に詳細に説明する。
初めに初期設定として、複数の支持ピース63を図31及び図33に示す所定位置に位置させて、該支持ピース63の凹み部にピースレール71の突起を嵌合させる。このようにして複数の支持ピース63を該位置に位置決めさせる。
この際、複数の支持ピース63は、図38及び図39に示すように、ピースレール71にガイドされながら結紮方向と同じ方向である軸線L方向に沿って移動可能であるので、生体組織Hを挟んだ状態のまま結紮処置が行われても、挟持状態を維持したまま生体組織Hの変形に追従して移動する。よって、結紮処置に影響を与えることはない。
なお、複数の支持ピース63は、生体組織Hの変形に伴う外力を受けることで、ピースレール71との嵌合が解かれて移動する。
また、第3実施形態では、直交方向に進退するガイド針を4本備えた構成にしたが、4本に限られるものでない。少なくとも切断開始位置及び切断終了位置の2点を固定できれば構わない。また、4本のガイド針を、本体チューブの片側に2本毎配した構成にしたが、4本とも本体チューブのいずれか片側に設けても構わない。
この医療用処置装置80は、図41及び図42に示すように、第1のチャンネルC1内に挿入可能な結紮チューブ81と、第2チャンネルC2内に挿入可能な切開チューブ82と、スコープ挿入部S1の先端に着脱自在に固定され、挿通孔83aを有する先端固定部83と、スコープ挿入部S1の基端側から該スコープ挿入部S1に沿って先端側まで配され、上記挿通孔83aに接続されるガイドチューブ84とを備えている。
また、この切開アーム82aは、弾性を有する図示しない接続部を介して切開チューブ82に固定されている。これにより、切開チューブ82を第2のチャンネルC2内に引き込んだときに、該第2のチャンネルC2の内径に合わせて切開アーム82aが閉じるように変形する。また、逆に切開チューブ82を第2のチャンネルC2内から突出させたときに、切開アーム82aが開くように変形して、切開ワイヤ94がピンと張るようになっている。
なお、本実施形態では、切開操作部本体93をスライド操作することで、切開チューブ82を第2のチャンネルC2内で進退操作することができる。
初めに初期状態として、結紮チューブ81及び切開チューブ82をそれぞれ第1のチャンネルC1及び第2のチャンネルC2内に引き込み、切開アーム82a及び結紮部材92をスコープ挿入部S1内に収納した状態にしておく。また、ガイドタグ41、ガイド針27、ガイド針シース25についても同様に、ガイドチューブ84内に収納した状態にしておく。
次いで、ガイド針ノブ28を先端側にスライド操作してガイド針27を前進させ、生体組織Hに貫通するように穿刺させる。これにより、生体組織Hを一定の高さで維持しながら、軸線L方向に移動可能に固定することができる。
なお、この際ガイド針27は、生体組織Hに穿刺されている状態である。
特に、この切断の際にガイドタグ41によって、切開ワイヤ94による切断方向と同じ方向である軸線L方向に対して生体組織Hが変形し難い状態であるので、生体組織Hを狙いをつけた切断線Kに沿って確実に切断することができる。
L 軸線方向
P1 切断開始位置
P2 切断終了位置
S スコープ(内視鏡装置)
S1 スコープ挿入部(内視鏡挿入部)
T 直交方向(挙上方向及び軸線方向の2方向に対して直交する方向)
X 病変部
Y 挙上方向
1、40、50、60 医療用処置装置
2 本体チューブ(挿入部材)
2a 本体チューブの内部空間
3 側孔(導入孔)
4 切断手段
5 切開操作部(切断手段操作部)
6、45、53 固定手段
7、46、54 ガイド針操作部(固定手段操作部)
8 縫合結紮手段
9 縫合操作部(縫合結紮手段操作部)
25 ガイド針シース(規制手段)
27、51 ガイド針(針状部材)
61 支持鉗子(固定手段)
62 アーム(挟持部材)
63 支持ピース(挟持ピース)
70 支持鉗子操作部(固定手段操作部)
Claims (9)
- 内視鏡装置に組み合わされて使用され、挙上した生体組織から病変部を全層切除する医療用処置装置であって、
内部空間を有し、前記内視鏡装置の内視鏡挿入部を前記内部空間に収容した状態で、体内に挿入される可撓性の挿入部材と、
該挿入部材の先端側に形成され、該挿入部材の軸線方向と直交する方向に沿って前記挙上した生体組織を前記挿入部材の内部空間に導く導入孔と、
前記挙上方向に一定の高さを維持しながら、挙上方向と直交する方向に移動して前記挙上した生体組織を切断する切断手段と、
前記挿入部材の基端側に設けられ、前記切断手段を操作する切断手段操作部と、
前記切断手段より挙上方向側に設けられ、前記挙上した生体組織を、前記切断手段の切断開始位置及び切断終了位置の少なくとも2点で固定する固定手段と、
前記挿入部材の基端側に設けられ、前記固定手段を操作する固定手段操作部と、
前記切断手段と前記導入孔との間に設けられ、前記挙上した生体組織を縫合して結紮する縫合結紮手段と、
前記挿入部材の基端側に設けられ、前記縫合結紮手段を操作する縫合結紮手段操作部とを備え、
前記固定手段は、固定した前記少なくとも2点において、生体組織を、前記挙上方向及び該挙上方向の逆方向に向かう移動を規制しながら、挙上方向に直交する面に沿う少なくとも一方向に移動可能に固定することを特徴とする医療用処置装置。 - 請求項1に記載の医療用処置装置において、
前記固定手段は、前記挙上した生体組織を穿刺して固定する進退自在な針状部材であることを特徴とする医療用処置装置。 - 請求項2に記載の医療用処置装置において、
前記縫合結紮手段は、前記挙上した生体組織を前記軸線方向に沿って縫合結紮し、
前記針状部材は、前記軸線方向に沿って進退自在であることを特徴とする医療用処置装置。 - 請求項2又は3に記載の医療用処置装置において、
前記固定手段は、前記切断手段による切断の際に、前記切断手段の移動方向に対して前記挙上した生体組織の移動を規制する規制手段を備えていることを特徴とする医療用処置装置。 - 請求項2に記載の医療用処置装置において、
前記針状部材は、前記軸線方向及び前記挙上方向の2方向に対して直交する方向に進退自在であることを特徴とする医療用処置装置。 - 請求項2から5のいずれか1項に記載の医療用処置装置において、
前記針状部材は複数設けられ、前記固定手段操作部により同時に操作されることを特徴とする医療用処置装置。 - 請求項1に記載の医療用処置装置において、
前記固定手段は、前記挙上された生体組織を両側から挟んで固定する一対の挟持部と、該一対の挟持部の対向面にそれぞれに設けられ、挟持部に沿って移動可能な複数の挟持ピースとを備え、
該複数の対向する挟持ピース間に前記挙上した生体組織を挟んだ状態で固定すると共に、該挟持状態を維持しながら生体組織の移動に伴って挟持ピースが移動することを特徴とする医療用処置装置。 - 請求項7に記載の医療用処置装置において、
前記固定手段は、前記切断手段による切断の際に、前記切断手段の移動方向に対して前記挙上した生体組織の移動を規制する規制手段を備えていることを特徴とする医療用処置装置。 - 請求項7又は8に記載の医療用処置装置において、
前記複数の挟持ピースは、前記挙上した生体組織に接触するまでの間、予め決められた所定位置に位置するように位置決めされていることを特徴とする医療用処置装置。
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