JP2001092219A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001092219A
JP2001092219A JP26867599A JP26867599A JP2001092219A JP 2001092219 A JP2001092219 A JP 2001092219A JP 26867599 A JP26867599 A JP 26867599A JP 26867599 A JP26867599 A JP 26867599A JP 2001092219 A JP2001092219 A JP 2001092219A
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toner
charge
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Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Hiroshi Ikuno
弘 生野
Takahiko Tokumasu
貴彦 徳増
Masahiko Akafuji
昌彦 赤藤
So Kai
創 甲斐
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電の際にオゾンや窒素酸化物の発生がな
く、像担持体の長寿命化が図れ、高画質化を実現でき、
装置全体のコンパクト化を可能にする。 【解決手段】 感光体1の感光層の外周面に、いわゆる
コンデンサの電極的役割を果たす電荷注入層の機能を有
する表面層を形成し、その表面層に帯電装置2の磁気ブ
ラシローラ21に帯電キャリア24により形成される磁
気ブラシ部を接触させて感光体1を注入帯電する。それ
により、低い電圧でも所望の帯電電位が得られながらオ
ゾンや窒素酸化物の発生を抑えることができる。帯電装
置2には潤滑剤60を設け、それを上記磁気ブラシ部に
より感光体1の表面に付着させる。それにより摩擦係数
が低下して転写効率が向上することにより転写残トナー
が減少する。したがって、専用のクリーニング装置が不
要になる分だけ小型になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、像担持体上に形
成した静電潜像をトナーにより現像してトナー像とする
と共に、そのトナー像を転写した後に像担持体上に残っ
た転写残トナーを現像装置によりクリーニングする画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置である複写
機,プリンタ,ファクシミリ等では、像担持体の表面に
静電潜像を形成するのに先立って、その像担持体を色々
な方法で均一に帯電させている。その帯電方法で主流と
なっているのは、コロナ放電を利用したものである。し
かしながら、このコロナ放電によるものは放電時に多量
のオゾンが発生すると共に、4〜10kV程度の高圧電
源を必要とするという欠点があった。
【0003】また、コロナ放電による帯電方法の場合に
は、窒素酸化物(以下NOxと称する)などの放電生成
物も生成され、それが画像形成に悪影響を与えてしまう
ということもあった。すなわち、帯電動作を開始させる
ことにより放電が発生し、それによりNOxが形成され
ると、そのNOxが空気中の水分と反応して硝酸が生成
されると共に、金属と反応して金属硝酸塩が生成され
る。
【0004】その硝酸または硝酸塩が薄い膜になって像
担持体の表面に形成されると、高湿環境下では画像が流
れたような異常画像になる。これは硝酸や硝酸塩が吸湿
することで低抵抗となり、像担持体の表面の静電潜像が
壊れてしまうためである。
【0005】そこで、近年ではコロナ放電による帯電器
に代わる帯電装置として、帯電部材を感光体等の像担持
体の表面に接触させた状態で帯電を行う接触帯電式の帯
電装置が実用化されてきている。この接触帯電装置は、
導電性の部材でローラ状やブラシ状や、弾性ブレード状
にそれぞれ形成した帯電部材を像担持体の表面に接触さ
せ、その状態で帯電部材に電圧を印加することにより像
担持体を帯電させるものであり、低オゾン化と低電力化
が図れる(例えば特開昭56−144453号公報,特
開平1−93762号公報等参照)。
【0006】その接触帯電装置における帯電部材として
は、特に導電性ローラ(帯電ローラ)を用いるローラ帯
電方式が、帯電の安定性という点から適している。その
ローラ帯電方式では、帯電部材を構成する導電性の弾性
ローラ部分を像担持体の表面に加圧当接させ、その状態
で帯電部材に電圧を印加することにより像担持体を帯電
する。
【0007】ところで、帯電装置により帯電された帯電
面に静電潜像が形成される像担持体としては、暗所で静
電潜像(潜像電荷)を保持するために、一般にその表面
の体積抵抗率が、暗中にて1012Ω・cm以上の比較的高
い抵抗率を有するものが用いられる。従来の接触帯電装
置を用いた画像形成装置でも、上述したような高抵抗の
像担持体を用いることを前提としており、現在の技術解
明状態では帯電装置の導電性部材と像担持体との微小ギ
ャップの間で行われる放電現象によって、かかる高抵抗
の像担持体が均一帯電されるものとされている。
【0008】その根拠とするところは、像担持体と導電
性部材との間でオゾンが発生することであり、図11に
示すように帯電開始電圧が存在することである。その図
11に示した線図は、ローラ状やブラシ状に導電性部材
で形成した帯電部材に印加する電圧をゼロから漸次上げ
ていった場合に、像担持体の帯電電位がどのように変化
するかを示したものであり、ゼロからEまでの間の電圧
では像担持体がほとんど帯電されることがなく、印加電
圧がEになると帯電電位が立ち上がるようになる。
【0009】また、ローラ帯電方式に限らず接触式の帯
電装置において、抵抗値の低い帯電部材を使用した場合
には、ドラム上にキズやピンホールがあると帯電部材か
ら過大なリーク電流が流れ込み、周辺の帯電不良やピン
ホールの拡大,帯電部材の通電破壊が生じたりする。
【0010】それを防止するためには、帯電部材の抵抗
値を1×104Ω 程度以上にする必要があるが、1×1
7Ω 以上にすると抵抗値が高過ぎて、今度は帯電に必
要な電流を流すことができなくなる。したがって、接触
帯電部材の抵抗値は1×104〜1×107Ωの範囲でな
ければならない。つまり、電子写真に必要とされる像担
持体表面電位Vdを得るためには、帯電ローラにはVd
+E以上のDC電圧が必要となる。
【0011】このようにして、DC電圧のみを接触帯電
部材に印加して帯電を行う方法をDC帯電と称する。し
かし、このDC帯電においては環境変動等によって接触
帯電部材の抵抗値が変動したり、像担持体が削れること
によって膜厚が変化すると帯電電位が立ち上がる電圧E
(図11参照)が変動したりするため、像担持体の電位
を所望の値にするのが難しかった。このように、上述し
たいずれの帯電方法であっても、オゾンは少量ながら発
生すると共に、帯電開始電圧(E)の分のロスもあって
帯電ムラが生じやすいということがあった。
【0012】そこで、このような帯電ムラを防いで帯電
の均一を図るために、所望のVdに相当するDC電圧
に、2×E以上のピーク間電圧を持つAC成分を重畳し
た電圧を接触帯電部材に印加するAC帯電方式が提案さ
れている(例えば特開昭63−149669号公報参
照)。
【0013】このAC帯電方式は、ACによる電位のな
らし効果を目的としたものであり、被帯電体(像担持
体)の電位はAC電位のピークの中央であるVdに収束
し、環境変動の如き外乱には影響されることがない。し
かしながら、このようなAC成分重畳の帯電方式による
接触帯電装置であってもオゾンは発生する。
【0014】そのオゾンの発生をできるだけ抑えるため
には、像担持体に接触させる帯電部材に印加する電圧の
値を下げ、像担持体に対して電荷を注入してその像担持
体を帯電させるようにすればよい。ところが、従来のよ
うに高抵抗の像担持体を用いた場合には、導電性部材か
らなる帯電部材に印加する電圧が低いと、像担持体上に
所定の静電潜像を形成できる程度までに像担持体のVd
(帯電電位)を高めることができないということがあっ
た。
【0015】その点について、図12を参照して説明す
る。図12に示す帯電装置は、導電性の部材からなる帯
電部材100を像担持体101に接触させた状態で、そ
の帯電部材100に電圧を印加することにより像担持体
101を帯電させる接触帯電方式の帯電装置の一例を示
すものである。帯電部材100は、ドラム状の像担持体
101に接触幅Wをもって接触している。その像担持体
101は、ドラム状に形成した導電性基体と、その表面
に電荷発生層と電荷保持層(電荷輸送層)を順に積層した
感光層とを有している。
【0016】そして、その像担持体101の各諸元は次
のとおりである。 像担持体の線速度 v=100mm/sec 導電性部材が像担持体に接触する幅 W=1mm 導電性部材に印加する電圧 V1=1000V 像担持体の表面の電荷保持層の静電容量 C=100PF/cm2 像担持体表面の電荷保持層の膜厚 T=30μm 像担持体表面の電荷保持層の体積抵抗率 R=1012Ω・cm
【0017】この帯電装置で、帯電部材100に100
0Vという比較的低い電圧を印加して、上述のような仕
様条件で像担持体を電荷注入方式で帯電させると、帯電
部材100と像担持体101との間には、ほとんど放電
は起こらないものと考えられる。したがって、オゾンの
発生も抑えられる。ところが、像担持体表面の電荷保持
層の体積抵抗率Rが1012Ω・cmと高いと、像担持体
の帯電電位は100V以下となってしまうため、このよ
うな電位では静電潜像を形成するためには不充分であ
る。
【0018】そうかといって、帯電部材100に高い電
圧を印加したのでは、放電によってオゾンが発生してし
まう。そのため、電荷注入方式により、像担持体の表面
を実用電位である例えば300〜1000V程度にまで
高めるのは難しかった。これは、上述した形式以外の感
光層を有する像担持体の場合も同様である。
【0019】一方、別の帯電方式として、像担持体へ電
荷を直接注入する帯電方式が、特開平6−3921号公
報及び欧州特許出願公開No.0615177号 に提案
されている。この帯電方式は、帯電ローラ,帯電ブラ
シ,帯電磁気ブラシ等の接触式の帯電部材に電圧を印加
し、表面に注入層を設けた像担持体上のフロート電極に
電荷を注入して接触注入帯電を行う方法である。
【0020】具体的には、特開平6−3921号公報に
は、電荷注入層として導電フィラーであるアンチモンド
ープで導電化したSnO2 粒子をアクリル樹脂に分散し
たものを像担持体表面に塗工して用いることが可能であ
るとの記述がある。また、帯電装置に使用する帯電磁気
ブラシは、導電性磁性粒子をマグネットロールで磁気拘
束してブラシ状に形成した帯電部材であり、そのブラシ
部分を像担持体に当接させた状態で帯電を行うものであ
る。このような帯電方式では、放電現象を用いないた
め、帯電に必要とされる電圧は所望する像担持体表面電
位分のみのDC電圧であり、オゾンの発生もない。
【0021】ところで、電子写真方式を用いた画像形成
装置では、一般には光導電性物質を利用した像担持体で
ある感光体上に種々の画像書き込み手段により静電潜像
を形成し、その静電潜像をトナーで現像することにより
トナー像(可視像)とし、そのトナー像を必要に応じて
紙等の被転写材に転写した後、そのトナー像を熱や圧力
等により被転写材上に定着させて複写物や印刷物を得る
ようにしている。そして、その際に被転写材に転写され
ずに感光体上に残った転写残トナーは、クリーニング工
程でクリーニング装置により感光体上から除去してい
る。
【0022】そのクリーニング工程は、ブレード状やフ
ァーブラシ状やローラ状のクリーニング部材等を用いて
いるのが一般的であり、それらのクリーニング部材によ
り感光体上の転写残トナーを力学的に掻き落とすか、堰
止めてそれを廃トナー容器に捕集したりしている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように電荷注入層として導電フィラーであるアンチモ
ンドープで導電化したSnO2 粒子をアクリル樹脂に分
散したものを像担持体表面に塗工して用いる感光体の場
合には、その感光体上に画像の転写後に残った転写残ト
ナーをクリーニング工程でクリーニング部材を摺擦する
ことにより掻き落としてクリーニングすると、その際に
SnO2 粒子の電荷注入粒子が剥離しやすいという問題
点があった。
【0024】また、アクリル樹脂内に約70%程度バイ
ンドされた電荷注入層では電荷注入層の結束が弱いた
め、クリーニングブレード等のクリーニング部材により
感光体表面を僅かずつ削り取るものでは、電荷注入層そ
のものを削ってしまうということがあった。その電荷注
入層の厚みが薄くなると、そのまま帯電電位の低下に繋
がってしまうため、感光体の寿命が短くなってしまうと
いうことがあった。
【0025】そこで、アクリル樹脂分を多くすれば電荷
注入層の強度は増すが、そのようにすればアクリル樹脂
分を多くした分だけ電荷の注入が弱くなってしまうた
め、必要な帯電電位を得ることができなくなる。反対に
SnO2 粒子を多くすれば、もろくなる現象が発生す
る。
【0026】そのため、このようなクリーニング部材を
感光体の表面に押し当てて感光体の表面をクリーニング
する画像形成装置では、感光体が摩耗して短命化してし
まうという問題点があった。そこで、感光体の光導電層
の厚さを厚くすることも考えられる。しかしながら、そ
れを厚くすれば像露光時に生じる光キャリアの拡散が多
くなり、解像力が低下してしまう。そのため、像担持体
の長寿命化と高画質化を両立させることは難しかった。
【0027】また、画像形成装置全体で考えると、転写
残トナーをクリーニングする専用のクリーニング装置を
具備すると、その分だけ装置が大きくなってしまうの
で、装置のコンパクト化を目指すときにはそれが障害に
なってしまうということがあった。
【0028】そこで、専用のクリーニング装置を設けず
に、トナー像を被転写材に転写した後に感光体上に残っ
た転写残トナーを現像装置によりクリーニングすること
により、装置全体を小型にすることが考えられる。しか
しながら、このようにすると現像装置による転写残トナ
ーの回収の負担が、専用のクリーニング装置を設けてい
る場合に比べて多くなるため、転写残トナーが多い場合
には感光体の表面を十分にクリーニングできなくなる恐
れがある。
【0029】この発明は、上記のような問題点に鑑みて
なされたものであり、帯電の際にオゾンや窒素酸化物の
発生がなく、像担持体の長寿命化が図れると共に高画質
化を実現することができ、装置全体のコンパクト化を可
能にすることができながら、像担持体上の転写残トナー
を確実にクリーニングすることができる画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、画像形成装置に、外周面に表面保護層を
有する像担持体と、その像担持体に帯電部材を接触させ
た状態でその帯電部材に電圧を印加することにより像担
持体を注入帯電する帯電装置と、像担持体上に形成され
た静電潜像をトナーにより現像すると共にその像担持体
上の転写残トナーをクリーニングする機能も備えた現像
装置と、像担持体の表面に接触し現像装置により現像さ
れたトナー像を被転写材に転写する転写装置とを備え
る。そして、上記帯電装置に、潤滑剤を像担持体の表面
に塗布するための潤滑剤塗布手段を設ける。
【0031】この画像形成装置によれば、帯電装置に設
けた潤滑剤塗布手段が潤滑剤を像担持体の表面に塗布す
るので、その像担持体の表面の摩擦係数が小さくなるた
めトナーの像担持体に対する離型性が良くなる分だけ転
写効率が向上する。それにより、像担持体上に残る転写
残トナーの量が少なくなる。したがって、その転写残ト
ナーをクリーニングする負担が少なくなるため、装置全
体を小型化するために、転写残トナーをクリーニングす
る専用のクリーニング装置を設けずに、現像装置にクリ
ーニング機能を持たせるようにしても、像担持体表面の
良好なクリーニング性が得られる。
【0032】それにより、像担持体に帯電部材を接触さ
せた状態で帯電を行う接触式の帯電装置であっても、像
担持体上に残る転写残トナーは僅かであるため、帯電装
置がトナーで汚れるのを防止することができる。
【0033】さらに、像担持体の帯電は注入帯電である
ため、低電力で均一な帯電ができると共に、コロナ放電
による帯電の場合に比べてオゾンや窒素酸化物の発生を
抑えることができる。したがって、オゾンの発生に伴う
像担持体の感光層破壊による不均一帯電を防止すること
ができると共に、像担持体上の窒素酸化物による画像低
下を抑えることができるため、高品位の画像を経時に亘
って持続することができる。
【0034】また、上記帯電部材は、それを回転可能に
支持し、その帯電部材が潤滑剤及び像担持体とそれぞれ
異なる周速差を持つようにするとよい。そして、その帯
電部材は、磁気ブラシとしたり、ローラ状に形成した
り、ファーブラシにしたりするとよい。さらに、上記潤
滑剤は、像担持体の帯電極性と同一の極性に帯電された
フッ素系潤滑剤にするとよい。そして、そのフッ素系潤
滑剤は、ポリテトラフルオロエチレンにするとよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明による画像形成
装置の像担持体の表面に潤滑剤を塗布す構成とその潤滑
剤を回収する部分の構成を示す概略構成図、図2は同じ
くその画像形成装置の作像部付近を示す概略構成図、図
3は同じくその作像部に設けられているドラム状の感光
体と帯電装置を示す概略図である。図2に作像部を示し
た画像形成装置は、電子写真プロセスを利用して画像を
被転写材(転写紙)7に転写する転写式のプリンタある
いは複写機の例を示している。
【0036】この画像形成装置は、作像部に画像を形成
する像担持体であるドラム状の感光体1を備えている。
その感光体1の回りには、磁気ブラシ部を感光体1に接
触させた状態で電圧を印加することにより感光体1を注
入帯電する磁気ブラシ帯電器である帯電装置2と、露光
装置3と、感光体1上に形成された静電潜像をトナーに
より現像すると共にその感光体1上の転写残トナーをク
リーニングする機能も備えた現像装置4と、感光体1の
表面に接触し現像装置4により現像されたトナー像を被
転写材7に転写する転写ローラ51を備えた転写装置5
等がそれぞれ配設されている。なお、図1で8はトナー
カートリッジであり、9は定着装置である。
【0037】感光体1は、例えば直径が30mmで、長
さが340mmに形成された電荷注入帯電性・負極性・
回転ドラム型の電子写真OPC感光体であり、それが矢
示A方向に125mm/secのプロセススピード(周
速度)で回転駆動されるようになっている。
【0038】帯電装置2は、図3に示すように接触帯電
部材である矢示B方向に125mm/secの周速度で
回転する磁気ブラシローラ21を備えており、その表面
に形成した磁気ブラシ部を図示のように感光体1の周面
に当接させた状態で、帯電バイアス印加電源22から所
定の帯電バイアスが印加されることにより感光体1の周
面を表面電位−960Vに一様に電荷注入帯電処理す
る。
【0039】また、帯電装置2は、図1に示したように
潤滑剤60を備えており、その下面に矢示B方向に回転
移動しながら摺接する帯電キャリア24(穂立ち状の磁
気ブラシ部を形成している)により、掻き取った潤滑剤
60の一部を感光体1の表面に運んで、そこに付着させ
る。すなわち、この実施の形態では、潤滑剤60と帯電
キャリア24とが、潤滑剤を感光体の表面に塗布するた
めの潤滑剤塗布手段として機能する。なお、この潤滑剤
塗布手段による潤滑剤60の感光体1の表面への塗布動
作については、その説明を後述する。
【0040】図2に示した露光装置3は、感光体1の帯
電処理された周面に対し目的とする画像情報に対応する
露光La、すなわちレーザビーム走査露光、あるいは原
稿画像のスリット露光等を行うことにより、感光体1の
周面に露光画像情報に対応した静電潜像を形成する。
【0041】現像装置4は、露光装置3により感光体1
の周面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナ
ー像(可視像)とする。その現像装置4は、この実施の
形態では2成分接触現像方式であり、現像剤担持部材と
して機能して回転する現像スリーブ43を、その周面を
感光体1から0.6mm 離間させて配設している。そ
の現像スリーブ43には、電源(DC電源)42から−6
00Vの現像バイアスが印加されるようになっている。
なお、この現像装置4は、トナーにマイナストナーを用
いる。
【0042】転写装置5は、前述したように回転自在な
転写ローラ51を備えており、その転写ローラ51に電
源52からトナーと逆極性の所定の転写バイアスが、感
光体1と転写ローラ51とが被転写材7を挾持搬送して
いる間に印加される。その転写ローラ51としては、例
えば抵抗が5×107 Ωで、ローラの直径が16mmの
導電性スポンジローラを使用し、そこに15μAの定電
流制御によってDC電圧を印加して、被転写材7の裏面
側をトナーと逆極性に帯電することにより、感光体1上
のトナー像を被転写材7の表面(図2で上側の面)に静
電転写を行なう。
【0043】この画像形成装置は、作像動作を開始させ
ると感光体1が矢示A方向に回転し、その周面が帯電装
置2により一様に帯電される。そして、その帯電面に、
所定のタイミングで露光装置3から照射される露光La
により書き込みが行われ、そこに静電潜像が形成され
る。その潜像は、感光体1が矢示A方向に回転すること
により現像装置4の位置まで移動されると、そこで現像
ローラ41の現像スリーブ43によりトナーが付着され
てトナー像(顕像)となる。
【0044】一方、図示しない給紙装置から被転写材7
が給紙され、それがレジストローラ対6で一旦停止され
て、その被転写材7の先端と感光体1上の画像の先端と
が一致する正確なタイミングで、感光体1と転写装置5
の転写ローラ51との間の接触ニップ部へ搬送され、そ
こで感光体1と転写ローラ51とにより挾持されて、図
2で左方へ搬送されていく。その際、感光体1上のトナ
ー像が被転写材7に転写される。
【0045】その被転写材7は、感光体1から分離され
て定着装置9へ搬送され、そこでトナー像が定着され、
その後は装置本体の外部に設けられている排紙トレイ等
に排出されるが、裏面にも画像を形成する両面画像形成
モードが選択されているときには、図示しない再給紙手
段により再び作像部に向けて再給紙される。なお、感光
体1上に残った転写残トナーは、クリーニング装置とし
ても機能する現像装置4によりクリーニングされて回収
される。
【0046】次に、感光体1について、図3を参照して
詳しく説明する。図3に一例を示す感光体1は、機能分
離型の感光感光体であり、同図にはその構成を模式的に
示している。その感光体1は、導電性基体1aの上に複
数の各層が積層された構成になっている。すなわち、導
電性基体1aの上に電荷発生層1bが、その上に電荷輸
送層(電荷保持層)1cが、さらにその上に表面保護層
である表面層1dがそれぞれ積層されている。そして、
その電荷発生層1bと電荷輸送層1cとで感光層を構成
している。なお、その感光層は、単層型であっても積層
型であってもよい。
【0047】この画像形成装置は、上述したような構成
の感光体1の表面層1dの体積抵抗率を1011Ω・cm以
下とし、その感光体1の周面に静電潜像を形成するのに
先立って、帯電装置2の磁気ブラシ部を回転する感光体
1の表面層1dに接触させ、磁気ブラシローラ21に電
圧を印加することにより感光体1の表面を均一に帯電さ
せる。
【0048】このように、体積抵抗率の低い表面層1d
を有する感光体1を用い、電圧が印加された磁気ブラシ
ローラ21の磁気ブラシ部をその表面層1dに接触させ
ることにより、磁気ブラシローラ21への印加電圧が低
くても、感光体1の表面をそこに静電潜像を形成するの
に必要な電位まで帯電させることができる。その際、感
光体1は主として電荷注入によって帯電されるが、その
際に帯電装置2の磁気ブラシローラ21への印加電圧は
低いので、帯電装置2と感光体1との間でほとんど放電
は発生しない。したがって、オゾンの発生を効果的に抑
えることができ、実質的にオゾンの発生を抑制すること
ができる。
【0049】感光体1は、上述したように導電性基体1
aの上に複数の各層を積層した構成になっているが、そ
の導電性基体1aとしては、導電体を使用するか、ある
いは導電処理をした絶縁体を使用する。例えば、アルミ
ニウム(Al)、鉄(Fe)、銅(Cu)、金(Au)
などの金属や、それらの合金を使用する。
【0050】あるいは、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ガラス等の絶縁性基体上にアルミニウ
ム(Al)、銀(Ag)、金(Au)等の金属あるいは
In 23、酸化スズ(SnO2)等の導電材料の薄膜を形
成したものや、導電処理をした紙等も使用することがで
きる。
【0051】また、その導電性基体1aの形状は、特に
制約はない。したがって、ドラム状の他に、板状やベル
ト状のものを使用するようにしてもよい。なお、その導
電性基体1a上に、感光層(電荷発生層1bと電荷輸送
層1cとからなる)との接着性の向上及び、モアレのな
どの防止を目的とした下引き層を設けるようにしてもよ
い。
【0052】電荷発生層1bは、電荷発生物質を主成分
とする層であり、必要に応じてバインダー樹脂を用いる
こともある。その電荷発生物質としては、無機系材料と
有機系材料を用いることができる。電荷発生層を形成す
る方法には、例えば真空薄膜作製法と溶液分散系からの
キャスティング法とが挙げられる。
【0053】前者の真空薄膜作製法には、真空蒸着法,
グロー放電重合法,イオンプレーティング法,スパッタ
リング法,反応性スパッタリング法,CVD法等が用い
られ、そのいずれの方法を用いても、上述した無機系材
料や有機系材料を良好に形成することができる。
【0054】また、後述のキャスティング法により電荷
発生層を形成するには、上述した無機系もしくは有機系
電荷発生物質を必要ならばバインダー樹脂と共に、テト
ラヒドロフラン,シクロヘキサノン,ジオキサン,ジク
ロロエタン,ブタノン等の溶媒を用いてボールミル,ア
トライタ,サンドミル等により分散し、その分散液を適
度に希釈して塗布することにより形成することができ
る。このようにして形成する電荷発生層1bの膜厚は、
0.01〜5μm 程度が適当であり、好ましくは0.0
5〜2μmである。
【0055】電荷輸送層1cは、帯電電荷を保持させ、
かつ露光により電荷発生層1bで発生分離した電荷を移
動させて保持していた帯電電荷と結合させることを目的
とする層である。したがって、帯電電荷を保持させる目
的があることから、電気抵抗が高いことが要求される。
また、この電荷輸送層1cは、保持していた帯電電荷で
高い表面電位を得るため、誘電率が小さく、且つ電荷移
動性がよいことが要求される。
【0056】電荷輸送層1cは、これらの要件を満足さ
せるため、電荷輸送物質、及び必要に応じて用いられる
バインダー樹脂より構成される。すなわち、電荷輸送物
質及びバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散
し、それを形成しようとする場所に塗布して乾燥させる
ことにより形成する。また、必要に応じて上述した電荷
輸送物質やバインダー樹脂以外に、可塑剤,酸化防止
剤,レベリング剤等を適量添加したりする。
【0057】電荷輸送物質としては、正孔輸送物質と電
子輸送物質とがある。電荷輸送層の膜厚は5〜100μ
m程度が適当である。また、その電荷輸送層の中に、ゴ
ム,プラスチック,油脂類などに用いられる他の酸化防
止剤や可塑剤を添加していてもかまわない。あるいは、
その電荷輸送層の中に、レベリング剤を添加するように
してもよい。
【0058】そのレベリング剤としては、ジメチルシリ
コーンオイル,メチルフェニルシリコーンオイル等のシ
リコーンオイル類や、測鎖にパーフルオロアルキル基を
有するポリマーあるいはオリゴマーが使用され、その使
用量はバインダー樹脂100重量部に対して0〜1重量
部が適当である。
【0059】なお、感光体1の感光層は、次に説明する
ように単層構成にしてもよい。すなわち、感光体1の感
光層をキャスティング法で単層感光層に形成する場合に
は、電荷発生物質と低分子ならびに高分子電荷輸送物質
を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥す
ることにより形成する。その電荷発生物質ならびに電荷
輸送物質としては、積層型の感光層の説明の際に前述し
た各材料を用いることができる。
【0060】また、必要に応じて可塑剤を添加するよう
にしてもよい。さらに、必要に応じて用いることのでき
るバインダー樹脂としては、先に電荷輸送層の説明の際
に挙げたバインダー樹脂をそのまま用いる他に、電荷発
生層の説明の際に挙げたバインダー樹脂を混合して用い
るようにしてもよい。なお、単層感光体の膜厚は、5〜
100μm程度が適当である。そして、このようにして
形成した感光層の上に、表面層(表面保護層)1dを更に
形成する。
【0061】その表面層1dは、例えば次のような材料
で形成する。すなわち、表面層1dは、複写機の場合に
は複写枚数50万枚程度の使用に耐え得る耐摩耗性及び
機械的強度を併せ持つように、樹脂の中に抵抗制御剤を
分散し塗布したもので形成する。あるいは、a−C、a
−Si:Nなど気相製膜法で形成してもよい。
【0062】次に、樹脂中に抵抗制御剤を分散させて表
面層1dを形成する場合について説明する。表面層1d
のバインダー樹脂としては、可視光に対して実質上透明
であって、電圧絶縁性,強度,接着性に優れたものが望
ましい。具体的には、例えばポリスチレン,MMA,n
−BMA,ポリアミド、ポリエスタル,ポリウレタン,
ポリカーボネート,ポリビニルホルマール,シリコーン
樹脂,ポリビニルアセタール,ポリビニルブチラール,
エチルセルロース,メラミン樹脂及びそれらの共重合体
や混合物等を用いる。
【0063】また、それらの樹脂の中に分散させる抵抗
制御剤としては、例えば脂肪酸塩類,高級アルコール
類,硫酸エステル類,脂肪酸アミン類,第4級アンモニ
ウム塩類,アルキルピリジウム塩類,ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル類,ポリオキシエチレンアルキルエ
ステル類,ソルビタンアルキルエステル類,イミダゾリ
ン誘導体等のアニオン系、カチオン系、又はノニオン系
有機電解質が挙げられる。
【0064】あるいは、金(Au),銀(Ag),銅(C
u),ニッケル(Ni),アルミニウム(Al)等の金属
や、ZnO、TiO2 、SnO2 、In23 、Sb23
有SnO2 、In23 含有SnO2 等の金属酸化物、さら
にはMgF2、CaF2、BiF2、AlF2、SnF2、Sn
4、TiF4等の金属フッ化物も挙げられる。
【0065】さらにまた、その抵抗制御剤としては、テ
トラインプロピルチタネート,テトラノルマルブチルチ
タネート,チタンアセチルアセトネート,チタンラクテ
ートエチルエステル等の有機チタン化合物及びそれらの
混合物等も挙げられる。なお、表面層1dの中には、接
着性や平滑性等を向上させる目的で種々添加剤を加える
ようにしてもよい。
【0066】一方、気相製膜法で表面層1dを形成する
場合には、膜を炭素や珪素を主成分とする気相製膜法で
高硬度の膜を作製する。その膜は、炭素、珪素を含有す
るガスやターゲットを用いて、プラズマCVD法,グロ
ー放電分解法,光CVD法,スパッタリング法等によ
り、製膜する。
【0067】なお、その膜には、抵抗や光透過率の制御
を目的として、炭素,珪素以外のドーピング元素を添加
していてもよい。特に、その製膜法は限定されるもので
はないが、表面層として良好な特性を有する膜を形成す
る方法として、プラズマCVD法でありながらスパッタ
効果を伴わせつつ製膜させる方法(特開昭58−496
09号公報に記載有り)等が知られている。そのプラズ
マCVD法を利用した表面層の製膜法では、支持体を特
に加熱する必要がなく、約150℃以下の低温で被膜を
形成できるため、耐熱性の低い有機系感光層上に表面層
を形成する際にも、何ら支障がないというメリットがあ
る。
【0068】なお、表面層1dの膜厚は10μm以下が
好ましく、樹脂に抵抗制御剤を添加したものは強度の点
から2〜6μmがより好ましい。また、a−c、a−S
i;N等の膜強度の高いものは、膜厚を0.5〜2μm
にすることが好ましい。また、表面層1dの体積抵抗率
は、前述したように1011Ω・cm以下に設定するが、そ
の抵抗率が低すぎると、感光体1に形成される静電潜像
が乱される恐れがあるので、この点について注意する必
要がある。
【0069】また、表面層1dは、水素を含有するダイ
ヤモンド状カーボン若しくは非晶質カーボン構造にして
もよい。そして、その表面層1dは、好ましくはSP3
軌道を有するダイアモンドと類似のC−C結合を有する
方が望ましい。なお、この表面層1dは、SP2軌道を
有するグラファイトと類似の構造を持つ膜でも構わない
し、更に非晶質性のものであってもよい。
【0070】その表面層1dの添加物元素は、窒素,フ
ッ素,硼素,リン,塩素,臭素及び沃素が含有されてい
ることが望ましい。また。その表面層1dの体積抵抗
は、109〜1012Ω・cm であることが望ましい。そ
の表面層1dの膜厚は、0.5〜5μm であることが望
ましい。また、その表面層1dは、ヌープ硬度が400
kg/mm2 以上であることが望ましく、光透過率も露
光される光の波長に対して、50%以上であることが望
ましい。
【0071】この表面層1dを作製するときには、炭化
水素ガス(メタン、エタン、エチレン、アセチレン等)
を主材料として、H2、アルゴン(Ar)等のキャリア
ガスを用いる。更に、添加物元素を供給するガスとして
は、減圧下で気化できるもの、加熱することにより気化
できるガスを使用する。
【0072】例えば、窒素を供給するガスとしてNH
3 、N2 等を用い、フッ素を供給するガスとしてC
26、CH3F 等を用い、硼素を供給するガスとしては
26等を用い、リンを供給するガスとしてはPH3
を用い、塩素を供給するガスとしてはCH3Cl、CH2
Cl2、CHCl3、CCl4等を用い、臭素を供給する
ガスとしてはCH3Br等を用い、沃素を供給するガス
としては、CH3I等を用いることができる。
【0073】また、添加物元素を複数供給するガスとし
ては、NF3、BCl3、BBr、BF3、PF3、PCl
3 等を用いる。上記のようなガスを用い、プラズマCV
D法、グロー放電分解法、光CVD法などやグラファイ
ト等をターゲットとしたスパッタリング法等により表面
層1dを形成する。特にその製膜法は限定されるもので
はないが、表面層1dとして良好な特性を有する炭素を
主成分とする膜を形成する方法として、プラズマCVD
法でありながらスパッタ効果を伴わせつつ製膜させる方
法(特開昭58−49609号公報参照)等が知られて
いる。
【0074】プラズマCVD法を利用した炭素を主成分
とする表面層の製膜法では、支持体を特に加熱する必要
がなく、約150℃以下の低温で被膜を形成できるた
め、耐熱性の低い有機系感光層上に保護層を形成する際
にも、何ら支障がないというメリットがある。
【0075】このように、感光体1の最表層には、電荷
注入層の機能を有する表面層1dを形成する。その電荷
注入層は、いわゆるコンデンサの電極的役割を果たすも
のであり、その電極に対して導電性の接触帯電部材であ
る帯電装置2の磁気ブラシローラ21に形成する磁気ブ
ラシの部分を当接させ、そこに電圧を印加すると、感光
体1の表面を電荷注入帯電することができる。
【0076】したがって、このような電荷注入層を設け
ていない場合には、感光体1の表面には電極となりうる
ものがないので、十分な電荷注入ができない。ところ
が、この感光体1のように、電荷注入層を感光層の表面
に設けることにより、その電荷注入層の下側に位置する
感光層面に均一なチャージシートを形成することができ
る。
【0077】なお、電荷注入層は、帯電装置2により印
加された電荷を速やかに感光層の表層に移動させ、均一
なチャージシートを形成する特性が要求される。その均
ーなチャージシートを形成させるためには、電荷注入層
及び接触式の帯電装置2の双方が均一な接触性を有する
と共に、それらのニップ、接触抵抗及び各部材の体積固
有抵抗等が適正なものである必要がある。
【0078】次に、帯電装置2について詳しく説明す
る。図3に示した磁気ブラシ式の帯電装置2は、磁気ブ
ラシローラ(非磁性スリーブ)21と、その磁気ブラシ
ローラ21に内包したマグネットロール23と、磁気ブ
ラシローラ21上に磁気拘束された帯電キャリア24と
によって構成されている。
【0079】この帯電装置2の磁気ブラシの磁力の強さ
は、磁気ブラシローラ21の表面において400〜15
00ガウス、好ましくは600〜1300ガウスであ
り、そうすることにより、磁気ブラシ内から磁性トナー
の良好な吐き出しができる。また、この帯電装置2に用
いるマグネットロール23の磁極は、2極以上であるこ
とが好ましい。
【0080】この帯電装置2のマグネットロール23の
磁極の位置は、好ましくは帯電装置2の中心(磁気ブラ
シローラ21の中心)と感光体1の中心(ドラム中心)
を結ぶ位置から、帯電装置2の中心から感光体1の回転
方向に20°までの範囲にする。
【0081】そして、そのマグネットロール23の磁極
の位置は、より好ましくは帯電装置2の中心(磁気ブラ
シローラ21の中心)と感光体1の中心(ドラム中心)
を結ぶ位置から、帯電装置2の中心から感光体ドラムの
回転方向の10°までの範囲に磁極のピークが向くよう
に設定するのがよい。そうすることにより、磁気ブラシ
内部からの磁性トナーの良好な吐き出しができる。
【0082】帯電装置2は、感光体1に磁気ブラシロー
ラ21と感光体1の表面との距離が0.6mm になるよ
う、磁気ブラシローラ21の長手方向の端部を面板部材
(非図示)によって支持し、マグネットロール23を固
定したまま磁気ブラシローラ21を感光体1と同方向
(図3において矢示B方向)に回転させるようにしてい
る。そして、帯電時には磁気ブラシローラ21に、帯電
バイアス印加電源22から所望の電圧を印加することで
電荷注入層として機能する表面層1dに電荷を注入し、
感光体1の表面を最終的に磁気ブラシと同電位に帯電
(充電)する。
【0083】その帯電装置2は、図1に示すように、磁
気ブラシローラ21を矢示B方向に回転させると、図示
のような磁気ブラシ部を形成して磁気ブラシローラ21
と共に回転する帯電キャリア24が、潤滑剤60の下面
に摺接する。その際に潤滑剤60は、帯電キャリア24
の潤滑剤60の下面への押圧力、及び周速差(この例で
は潤滑剤60は移動しないので周速0)により、粉体状
に掻き取られていき、それが矢示B方向に回転移動する
帯電キャリア24により感光体1の表面に付着される。
【0084】その感光体1に付着した粉体状の潤滑剤6
0は、感光体1が矢示A方向に回転することにより現像
装置4の位置に移動し、さらに転写装置5の位置に移動
する。そして、その回転を続ける感光体1上に付着した
潤滑剤60は、さらに帯電装置2の位置まで移動する
と、そこに再び粉体状に掻き取られた潤滑剤60が帯電
キャリア24によって付着される。このようにして、感
光体1の表面には潤滑剤60が次第に付着されていくの
で、その感光体1の表面の摩擦係数は次第に小さくなっ
ていく。
【0085】その潤滑剤60としては、感光体1の帯電
極性と同一の極性に帯電された例えばフッ素系潤滑剤で
あるポリテトラフルオロエチレンを使用するが、勿論そ
れ以外のフッ素系潤滑剤を使用してもよい。このよう
に、潤滑剤60にフッ素系潤滑剤を使用すると、それが
帯電キャリア24により摩擦されると「−極性」に帯電
する。また、帯電による印加電圧は「−極性」であるの
で、帯電キャリア24と潤滑剤60とは弱い力で付着し
ている。そのため、潤滑剤60は感光体1に接触する
と、帯電キャリア24が感光体1に対して与える押圧力
と、その潤滑剤60の帯電キャリア24により回転移動
される周速と感光体1の周速との周速差により、感光体
1側に移行する。
【0086】その感光体1へ移行した潤滑剤60は、上
述したように現像装置4の位置へ移動され、そのとき感
光体1の表面は既に帯電装置2により一様に「−960
V」に帯電されている。また、現像装置4の現像バイア
スは「−600V」なので、その間には「360V」の
電位差が生じる。
【0087】このとき、感光体1上の潤滑剤60は「−
極性」なので現像装置4側に引き寄せられ、そこで一部
が回収される。その現像装置4で回収される潤滑剤60
の量は、感光体1上に移行した潤滑剤60の量の約35
%となる。その感光体1上で現像装置4により回収され
なかった潤滑剤60は、感光体1の回転により転写装置
5に達すると、転写ローラ51には「+15μA」の定
電流が流されているので、そこで約44%が回収され
る。
【0088】このようにして、感光体1上に付着された
潤滑剤60は、その約35%が現像装置4で回収され、
約44%が転写装置5で回収されるので、残る約21%
だけが再び帯電装置2の位置まで移動する。そして、こ
の感光体1の表面への帯電キャリア24による潤滑剤6
0の塗布と、その感光体1上に塗布された潤滑剤60の
現像装置4と転写装置5とによる回収行程が繰り返し行
われ、感光体1上の潤滑剤60は次第に増加していく。
そして、感光体1の表面が、潤滑剤60と帯電キャリア
24と感光体1との3者の当接条件に見合った摩擦係数
まで低下していく。
【0089】なお、潤滑剤60の取付位置は、その潤滑
剤60の下面と磁気ブラシローラ21の外周面との距離
が0.6mm になるようにしてある。ところで、上述し
たように感光体1の表面の摩擦係数は、潤滑剤60の感
光体1への移行量と、現像装置4及び転写装置5におけ
る潤滑剤60の回収量とがバランスしたときに一定とな
る。そこで、逆に感光体1の表面の摩擦係数を所望の値
にしたい場合には、現像装置4及び転写装置5での潤滑
剤60の回収条件は同じであるから、潤滑剤60と帯電
キャリア24と感光体1との当接条件を変えるようにす
ればよい。
【0090】すなわち、上記摩擦係数を大きくしたい時
には、潤滑剤60と帯電キャリア24の当接幅を少なく
するか、潤滑剤60と磁気ブラシローラ21との間の距
離を長くするか、潤滑剤60と帯電キャリア24、帯電
キャリア24と感光体1との周速差を小さくすればよ
い。
【0091】逆に上記摩擦係数を小さくしたい時には、
潤滑剤60と帯電キャリア24の当接幅を多くするか、
潤滑剤60と磁気ブラシローラ21の距離を小さくする
か、あるいは潤滑剤60と帯電キャリア24、帯電キャ
リァ24と感光体1の周速差を大きくすればよい。
【0092】ところで、所定の条件下で感光体1の表面
の摩擦係数が時間と共に低下し、所定の摩擦係数に安定
するためには転写後の感光体1上に残留する潤滑剤60
の量が順次増加し、摩擦係数が安定するところでは潤滑
剤60の感光体1への移行と、現像装置4と転写装置5
でのそれぞれの潤滑剤60の回収量の和が同一にならな
ければならない。
【0093】また、現像装置4による潤滑剤60の回収
は、回収初期の段階では潤滑剤60を回収するのみであ
る。そのため、その回収した潤滑剤60が現像剤中に混
入する。そして、その潤滑剤60が現像装置4内に次第
に蓄積されていくと、磁気ブラシによって摺擦されるこ
とにより、現像剤中に混入された潤滑剤60が再び感光
体1上に移行するようになる。これは潤滑剤60が「−
極性」であるためトナーと同じ挙動を示すためである。
【0094】そして、時間が経過すると、現像剤中の潤
滑剤60は次第に増加していくことにより回収量と再移
行量とが同一となり、実質的に現像装置4では、それ以
上の潤滑剤60の回収はされなくなる。したがって、こ
のように摩擦係数が安定した時点以降は、潤滑剤60の
回収は転写装置5のみで行われるようになり、潤滑剤6
0の帯電キャリア24による感光体1の表面への移行量
と転写装置5での潤滑剤60の回収量とが同一になる。
【0095】上述したような摩擦係数が安定した状態に
なるためには、トナー像を被転写材に転写した後の感光
体1上に残留する潤滑剤60の量が順次増加していき、
摩擦係数が安定した状態で上述した潤滑剤60の移行量
と回収量とが同一にならなければならない。このように
するためには、「潤滑剤60の移行量が一定で回収量が
多くなる場合」、「回収量が一定で移行量が少なくなる
場合」、「移行量が少なくなり、回収量が多くなる場
合」の3つのパターンが考えられる。
【0096】ここで、現像装置4が回収した潤滑剤60
は、時間の経過と共に感光体1に再移行していくため、
その潤滑剤60の現像装置4による上記回収量は少なく
なっていく。そのため、上記3パターンのうち、「移行
量が一定で回収量が多くなる場合」と「移行量が少なく
なり、回収量が多くなる場合」はありえない。そのた
め、感光体1の表面における摩擦係数が安定した状態に
なるのは、「潤滑剤60の回収量が一定で移行量が少な
くなる場合」となる。
【0097】このように、この画像形成装置は、感光体
1の表面に潤滑剤60を塗布するようにしている。その
ため、トナーと感光体1との間の離型性が非常によくな
るため、転写装置5によるトナー像の転写効率が高ま
る。すなわち、図6に感光体表面の摩擦係数と転写率と
の関係を示すように、摩擦係数が小さくなるとそれに伴
って転写率が直線的にアップする。
【0098】このように、この画像形成装置は、潤滑剤
60を感光体1の表面に塗布することにより転写効率を
高めるようにしているので、トナー像の転写後に感光体
1の表面に残る転写残トナーが少なくなる分だけ、帯電
装置2に混入するトナーの量が少なくなる。したがっ
て、帯電装置2がトナーで汚れにくくなる。また、現像
装置4による転写残トナーの回収に係る負担を軽減でき
る。
【0099】なお、図7に感光体表面の摩擦係数を測定
する装置の一例を示す。この装置による測定方法は、オ
イラーベルト式と称されるものである。図7において6
5はフォースゲージ、66はフォースゲージ用台、67
はベース、68は重り(100g)、69は感光体ドラ
ム用台、70は紙である。
【0100】ところで、図3に示した帯電キャリア24
は、フェライト,マグネタイトの如き導電性金属の単
一、あるいは混晶の種々の材料が使用可能である。そし
て、一度焼結した帯電キャリアを還元又は酸化処理し、
後述する抵抗値に調節したものである。
【0101】帯電キャリア24は、導電性及び磁性を有
する微粒子をバインダーポリマーと混練し、粒状に成型
することによって得られた導電性及び磁性を有する微粒
子がバインダーポリマー中に分散された粒子や、上記の
導電性磁性粒子を更に樹脂でコートする構成にしてもよ
い。そのときは、コートした樹脂層の抵抗をカーボンの
如き導電剤の含有量を調整することで、帯電キャリア2
4の全体の抵抗調整を行う。
【0102】なお、この帯電装置2では、帯電キャリア
24の平均粒径は、1〜100μm(好ましくは5〜5
0μm)のものが使用可能であり、その粒径のものは帯
電性と粒子の保持の両立という点て優れている。また、
その帯電キャリア24の体積抵抗値は、1010Ωcm以
下のものを使用するが、好ましくは、106〜109Ωc
mのものを使用するとよい。
【0103】すなわち、帯電キャリア24の体積抵抗値
が1010Ωcmを超えると、帯電に必要な電流を流すこ
とができなくなるため、帯電不良が生じて画質が劣化す
る。また、この実施の形態では、帯電キャリア24の体
積抵抗値は、底面積228mm2 の筒状の容器に帯電キ
ャリア24を2g充填して加圧し、上下から100Vの
電圧を印加して、この系に流れる電流から算出して正規
化したもので定義した。なお、磁気ブラシの構成は、磁
気ブラシローラ21を用いずに、直接マグネットロール
23に帯電キャリア24を担持させて帯電を行うように
することも可能である。
【0104】次に、感光体1の電荷輸送層1c(電荷保
持層)の帯電電位を計算により求める数式について説明
する。各諸元を次のように定めると、図3に示すよう
に、帯電装置2の感光体1に対する接触部の接触幅(ニ
ップ幅)Wの部分における感光体1の電荷輸送層1cの
電圧e2 は数1のようになる。なお、図4はその等価回
路を示しており、Sはスイッチである。
【0105】v :感光体1の表面の線速度 V1:帯電装置2への印加電圧 T1:表面層1dの厚さ C1:表面層1dの静電容量(比誘電率ε1) G1:表面層1dの導電率(=W/(R・T1)) C2:電荷輸送層1c(電荷保持層)の静電容量 e2:電荷輸送層1cの電圧 t :帯電装置2の接触時間(最大W/v) R :表面層1dの体積抵抗率
【0106】
【数1】
【0107】ここで、帯電装置2から離れた感光体1の
部分においては、図3に示した等価回路における抵抗G
1 、すなわち表面層1dを通過した電荷のみが、電荷輸
送層1cの電位に寄与するものと考えられるので、その
電荷量をQとすると、電荷量Qは数2で求められる。ま
た、その帯電電位をe′2とすると、e′2は数3で求め
られる。
【0108】
【数2】 Q=C2・e2−C1(V1−e2) =(C2+C1)e2−C1・V1
【0109】
【数3】e′2=Q/C2=(1+C1/C2)e2−(C1
/C2)V1
【0110】ところで、感光体1の実用的な電位は−3
00から−1000V程度である。したがって、帯電電
位e′2を、そのような電位にするためには、各諸元数
値を表1の例1又は例2のように定めればよい。
【0111】
【表1】
【0112】すなわち、例1に示したように、感光体1
の表面層1dの体積抵抗率Rを10 10Ωcmにすれば、
帯電装置2を介しての電荷注入だけで、感光体1を帯電
装置2への印加電圧(−1000V)とほぼ同等の−9
60Vに帯電させることができ、それによって感光体1
の表面に所望の静電潜像を確実に形成することができ
る。
【0113】また、例2では、表面層1dの体積抵抗率
Rを1011Ωcmにした結果、感光体1の帯電電位は−
270Vとなり、実用電位の下限値である−300Vに
は若干不足するが、その不足分の帯電電位については帯
電装置2の感光体1に対する接触部の接触幅Wを広げる
ことで補うことができるので、充分に使用可能である。
【0114】いずれにしても、1011Ωcm以下、好ま
しくは1010Ωcm以下の表面層1dを有する感光体を
用いることにより、帯電装置2に比較的低い電圧、例え
ば−1000V(表1)程度の電圧を印加するだけで、
感光体を必要とされる電位にまで帯電させることができ
る。したがって、従来のコロナ放電による帯電方法のよ
うに、大量のオゾンが発生するようなこともないし、高
圧電源も必要としない。
【0115】また、従来は高抵抗の感光体を使用して行
う接触式の帯電方法であっても、少量のオゾンが発生し
た。さらに、帯電ムラを無くすために帯電装置に交流電
圧を印加したりしていたが、この実施の形態による画像
形成装置の帯電装置2によれば、その必要がない。
【0116】すなわち、この実施の形態による帯電装置
2では、図3に示した磁気ブラシローラ21に印加する
電圧の値が低いので、ほとんど又は全く放電は発生せ
ず、それによってオゾンの発生を一層効果的に抑えるこ
とができる。そして、帯電装置2に交流電圧を印加する
必要もない。
【0117】ところで、帯電装置により帯電を行う際
に、磁気拘束力が強い磁性トナーを使用した場合には、
磁性トナーが図3に示した磁気ブラシローラ21にその
内側に設けられているマグネットロール23の磁力によ
り付着して、磁気ブラシローラ21の抵抗を上昇させて
しまうため帯電不良になりやすい。
【0118】これは、磁性トナーが帯電に用いる帯電キ
ャリア24に混入すると帯電キャリア24間や、帯電キ
ャリア24と感光体1との間の導電経路を遮断してしま
うことによるものである。さらに、帯電キャリア24間
に介在する磁性トナーが多い場合には、磁性トナーは帯
電キャリア24に融着して帯電性を著しく劣化させるの
で、長期に亘る帯電は困難になる。
【0119】しかしながら、この実施の形態では、非磁
性トナーにマグネタイト等の磁性部材を重量比で30部
以下を混入させた弱磁性トナーを使用するようにしてい
る。このように、低い磁気拘束力を有する弱磁性トナー
を用いると、クリーナーレス構成において多くの転写残
の磁性トナーが磁気ブラシローラ21に混入する場合で
あっても、その磁性トナーを速やかに回収して磁気ブラ
シローラ21の外部に吐き出すことができる。
【0120】したがって、磁気ブラシローラ21の部分
に存在する磁性トナーを制限することができるため、磁
気ブラシローラ21の特性の低下を防ぐことができる。
それにより、感光体を最適な状態に帯電して良好な画像
を得ることができる。また、画像形成を長期に亘って続
けた場合、ある適程の量のトナーが磁気ブラシローラ2
1に混入し、帯電装置2の抵抗も上昇しているので、感
光体1上に存在するトナーが帯電を妨げるようになる。
したがって、その場合にはトナーに一定量の磁気拘束力
を付与すれば、速やかなトナーの回収と磁気ブラシロー
ラ21からの吐き出しができるので、長期に亘って優れ
た画像を得ることができる。
【0121】次に、非磁性トナーを使用する場合につい
て説明する。帯電装置2は、磁気ブラシの部分に印加す
るバイアスは、磁気ブラシローラ21の電位に等しい負
の直流電圧を印加する。それにより、転写残のトナーが
帯電装置2に混入した場合でも、転写残のトナーを拡散
し感光体1を帯電することが可能になる。
【0122】感光体1上のトナー像を被転写材7に転写
した後に、その感光体1の表面に残留した転写残トナー
は、その多くが反転して正に帯電している。そして、そ
れらの転写残トナーは、磁気ブラシローラ21の部分を
通過すると、一様に正規の負に帯電される。
【0123】したがって、現像装置4のバイアスを調節
することにより、感光体1上の潜像をトナーにより現像
してトナー像にするのと、そのトナー像を被転写材7に
転写した後に感光体1上に残留する転写残トナーのクリ
ーニングとを、現像装置4で同時に行うことができる。
【0124】例えば、感光体1の表面の帯電電位が−9
60Vで、露光された部分の電位が−150Vであった
とすると、現像スリーブ43には−600Vの直流電圧
を印加することにより、ドラムの未露光部(非画像部)
のトナーを現像スリーブ43上に回収することができる
と共に、露光部(静電潜像部)は現像スリーブ43上の
トナーにより現像することができる。
【0125】ここで、使用するトナーとしては、転写残
トナーの量を少なくすることに対して有効な球形のトナ
ーが適当である。すなわち、球形のトナーは流動性に優
れており、トナー間あるいはトナーと感光体1との間の
離型性に優れているため、転写効率が高いからである。
【0126】一般的に、転写残トナーをクリーニングす
る専用のクリーニング装置を備えていないクリーナーレ
ス画像形成装置の場合には、転写残トナーが現像装置ま
で戻る際に帯電装置を通過するため、クリーニングブレ
ードの如きクリーニング手段を有するクリーナーの装着
された画像形成装置に比較すると多くの転写残のトナー
が帯電装置に混入されやすい。
【0127】しかしながら、上述したような球形のトナ
ーを用いるようにすれば転写効率が高くなるので、帯電
装置に混入するトナーの量が少なくなる。したがって、
帯電装置の感光体に接触させている接触帯電部材の劣化
を起こしにくくすることができる。
【0128】なお、図2で説明したように、この実施の
形態では、感光体1上に形成したトナー像を転写する被
転写材7は紙の如き記録材(最終転写材)であったが、
この発明は、被転写材をベルト状又はパイプ状の中間転
写体とし、その中間転写体を感光体に対向配置して、そ
の感光体上のトナー像を中間転写体に転写した後に、そ
の中間転写体上のトナー像を最終転写材に再度転写する
場合にも、同様に適用することができる。その場合に
は、転写工程が複数になるので、より転写効率のよい球
形のトナーを用いることが好ましい。
【0129】次に、現像装置4について、詳しく説明す
る。図2に示すように、現像装置4に設けられている現
像剤を担持する現像ローラ41は、感光体1に近接する
ように配置されており、両者の対向部分に現像領域が形
成されるようになっている。現像ローラ41は、アルミ
ニウム,真鍮,ステンレス,導電性樹脂などの非磁性体
を円筒状に形成してなる現像スリーブ43を備えてお
り、図示を省略している回転駆動機構により矢示C方向
に回転されるようになっている。
【0130】現像スリーブ43は、スリーブ径が16m
mに形成されており、その現像スリーブ43の線速度は
312.5mm/sec に設定されている。なお、感光
体1は、ドラム径が30mmに形成されており、そのド
ラムの線速度は125mm/secに設定されている。
したがって感光体1のドラム線速度に対する現像スリー
ブ43のスリーブ線速度比は2.5 になっている。
【0131】また、感光体1と現像スリーブ43との間
隔である現像ギャップは0.6mmに設定されている。
なお、その現像ギャップは、現像剤粒径の30倍以下に
設定するとよい。それよりも現像ギャップが広いと、画
像濃度が十分でない画像になる。また、上述したスリー
ブ線速比は1.1 以上であれば十分な画像濃度を得るこ
とができる。
【0132】現像スリーブ43内には、図5に示すよう
にその現像スリーブ43の外面上に現像剤を穂立ちさせ
るように磁界を形成する磁石ローラ体44が固定状態で
設けられている。そして、現像剤を構成するキャリア
は、磁石ローラ体44から発せられる磁力線に沿うよう
にして現像スリーブ43上にチェーン状に穂立ちされる
と共に、そのチェーン状に穂立ちされたキャリアに対し
て帯電トナーが付着されて磁気ブラシが構成されるよう
になっている。
【0133】その磁気ブラシは、現像スリーブ43の回
転移動に伴って、その現像スリーブ43の回転方向(矢
示C方向)に移送される。磁石ローラ体44は、複数の
磁極を備えている。すなわち、現像領域部分に現像剤を
穂立ちさせる現像主磁極P1と、現像スリーブ43上に
現像剤を汲み上げるための磁極P5と、現像スリーブ4
3上に現像剤を汲み上げられた現像剤を現像領域まで搬
送させる磁極P6と、現像後の領域で現像剤を搬送させ
る磁極P2及びP3を備えている。
【0134】これら各磁極P1,P5,P6,P2及び
P3は、現像スリーブ43の半径方向に向けてそれぞれ
配置されている。この磁石ローラ体44は、6極の磁石
によって構成されているが、現像剤の汲み上げ性や黒ベ
タ画像追従性を向上させるために、P3極からドクタブ
レード45の間に磁極を更に増やして8極以上で構成す
るようにしてもよい。
【0135】なお、この実施の形態では、現像ローラ4
1上で85mT以上の磁力を有する磁石を用いている
が、60mT以上の磁力を有すれば、キャリア付着など
の異常画像の発生が無いことも既に確認している。実際
に現像に寄与する磁極は主磁力である磁極P1であり、
その磁極P1により感光体1上の潜像をトナー像に現像
する。
【0136】現像領域に対して、現像剤の搬送方向(図
5で反時計回り方向)上流側には、現像剤によるチェー
ン穂の穂高さ、すなわち現像剤の量を規制する前述した
ドクタブレード45が設置されている。そして、このド
クタブレード45と現像スリーブ43の外面との間隔で
あるドクタギャップを0.6mm に設定している。
【0137】さらに、現像ローラ41の後方には、図2
に示したように現像ケーシング46内の現像剤を撹拌し
ながらその現像剤を現像ローラ41側に汲み上げる前ス
クリュウ47が設けられている。また、現像ケーシング
46内には、その長手方向の前後に開口部を持つ仕切り
板48を境にして、後スクリュウ49も設けられてい
る。
【0138】さらに、現像ケーシング46の後端部に
は、新規トナーを蓄えたトナーカートリッジ8が着脱自
在に装着されている。そのトナーカートリッジ8により
供給されるトナーは後スクリュウ49に供給され、それ
が後スクリュウ49の回転により、図2で奥側に搬送さ
れ、現像剤と混合撹拌される。
【0139】その混合撹拌された現像剤は、仕切り板4
8の開口部より前スクリュウ47に供給される。さら
に、その前スクリュウ47に供給された現像剤は、前ス
クリュウ47の回転により図2で手前側に搬送される。
このとき、現像ローラ41に磁界によって現像剤が供給
され、その現像剤が現像スリーブ43上で搬送される。
【0140】すなわち、現像ローラ41に、現像ケーシ
ング46内に蓄えられた現像剤が撹拌・帯電された上で
磁極P5(図5)により汲み上げられる。その現像ロー
ラ41の現像スリーブ43上に汲み上げられた現像剤
は、磁極P6により現像領域まで搬送され、現像主極P
1によって現像領域部分に現像剤が穂立ちされる。
【0141】そして、残った現像剤は、図2で手前側に
搬送され、仕切り板48の開口部より後スクリュウ49
に供給され循環する。この現像装置4では、現像を行う
ことにより現像剤の濃度が低下したときにはトナーを供
給しなければならないが、その際にはトナー濃度センサ
81が現像ケーシング46内のトナー濃度を検知し、そ
のトナー濃度センサ81の出力値から規定トナー濃度値
を割る値になったと判断したときに、トナーカートリッ
ジ8からトナーを現像ケーシング46内に連続もしくは
断続的に供給し、その現像ケーシング46内の現像剤の
トナー濃度を既定値にまで上昇させる。
【0142】次に、トナー像の転写後に感光体1上に残
った転写残トナーの回収について説明する。図2に作像
部を示した画像形成装置は、クリーナレス(転写残トナ
ー回収用の専用のクリーニング装置を持たない)の画像
形成装置であり、感光体1から被転写材7へトナー像を
転写した後に感光体1上に残留した転写残トナーは、感
光体1の矢示A方向への回転により現像装置4まで移動
し、いわゆる現像同時クリーニング作用により現像装置
4に回収される。また、帯電装置2から吐き出され、極
性制御されたトナー(負の帯電)も、感光体1の回転に
より現像装置4に搬送されて回収される。
【0143】すなわち、図2示した画像形成装置では、
2成分接触式の現像装置4を用いているため、感光体1
には現像スリーブ43に形成されている磁気ブラシの部
分が接触していて、その間に現像バイアスが印加されて
いる。そして、上述した感光体1上の転写残トナー及び
帯電装置2から吐き出されたトナーは、それが感光体1
の回転により現像ニップ(感光体1と磁気ブラシとの接
触部)に到達すると、現像スリーブ43上に形成されて
いる磁気ブラシによって掻き取られて現像装置4内に回
収される。その際に、現像装置4は、同時に現像も行う
ため、感光体1上の静電潜像はトナーにより現像され
る。
【0144】このように、この画像形成装置はクリーナ
レスであり、専用のクリーニング装置を持たないので、
その分だけ画像形成装置全体を小型化できると共に、低
コストにできる。また、通常の転写残トナーを回収する
クリーニング装置のように、クリーニングブレードを感
光体1の表面に摺接させないので、感光体1の表面削れ
による感光体の劣化も防止できる。
【0145】なお、このようなクリーナレスの画像形成
装置であっても、実験によれば、クリーニング装置を有
する装置と同一の印加帯電バイアスを接触帯電部材(磁
気ブラシローラ21)に印加しても、帯電不良による帯
電ムラや画像ムラを生じることがなかった。
【0146】図8は帯電部材をファーブラシとした帯電
装置の例を感光体と共に示す概略図である。この帯電装
置は、帯電部材をファーブラシ61にしている。そし
て、そのファーブラシ61の先端が固定の潤滑剤60の
下面に摺接することにより、潤滑剤60を粉体状に掻き
取って、それを感光体1の表面に付着させるようにして
いる。
【0147】図9は帯電部材をローラ状とした帯電装置
の例を感光体と共に示す概略図である。この帯電装置
は、帯電部材を帯電ローラ62にしている。その帯電ロ
ーラ62は、芯金62aの両端部を残して、その外側に
導電性ゴムローラ部62bを一体に形成したものであ
り、その帯電ローラ62の周面を固定の潤滑剤60の下
面に摺接させることにより、潤滑剤60を粉体状に掻き
取って、それを感光体1の表面に付着させるようにして
いる。
【0148】図10は潤滑剤が回転するようにした実施
の形態を示す図9と同様な概略図である。この実施の形
態では、帯電部材を、表面に帯電キャリア24からなる
磁気ブラシ部を保持した磁気ブラシローラ21とし、そ
の帯電キャリア24に回転する潤滑剤60′(ハッチン
グを施して示している)を接触させるようにしている。
【0149】すなわち、芯金となる軸64の外周に例え
ば円筒状に形成した発砲ポリウレタンのような弾性部材
63を取付固定し、その弾性部材63の外周に潤滑剤6
0′を取り付けている。そして、軸64を矢示E方向に
回転させることにより、潤滑剤60′と磁気ブラシ部を
形成している帯電キャリア24とが接触しながら相対回
転するようにしている。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次に記載する効果を奏する。請求項1乃至7の画像
形成装置によれば、帯電装置から像坦持体へ潤滑剤を塗
布するので、像坦持体の表面の摩擦係数が小さくなるた
め転写効率が向上する。それにより、像坦持体上の転写
残トナーの量を低減できるため、現像装置でのクリーニ
ングが容易になる。
【0151】また、像担持体に帯電部材を接触させた状
態でその像担持体を電荷注入によって帯電するので、低
電力で均一な帯電ができると共に、コロナ放電による帯
電の場合に比べてオゾンや窒素酸化物の発生を抑えるこ
とができる。したがって、オゾンの発生に伴う像担持体
の感光層破壊による不均一帯電を防止することができる
と共に、像担持体上の窒素酸化物による画像低下を抑え
ることができるため、高品位の画像を経時に亘って持続
することができる。さらに、転写残トナーは、専用のク
リーニング装置を設けることなしに現像装置が回収する
ので、専用のクリーニング装置を設ける場合に比べて装
置全体を小型化することができると共に、コストの低減
も図れる。
【0152】そして、請求項2の画像形成装置によれ
ば、回転可能な帯電部材は潤滑剤及び像担持体とそれぞ
れ異なる周速差を持つので、潤滑剤の帯電部材への転移
及びその潤滑剤の像坦持体への転移が、よりスムーズに
行われる。
【0153】また、請求項6の画像形成装置によれば潤
滑剤が像担持体の帯電極性と同一の極性に帯電されたフ
ッ素系潤滑剤であり、さらに請求項7の画像形成装置に
よればその潤滑剤はポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)であるので、帯電装置への電圧印加時でも潤滑剤
が像担持体へ容易に転移する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像形成装置の像担持体の表面
に潤滑剤を塗布す構成とその潤滑剤を回収する部分の構
成を示す概略構成図である。
【図2】同じくその画像形成装置の作像部付近を示す概
略構成図である。
【図3】同じくその作像部に設けられているドラム状の
感光体と帯電装置を示す概略図である。
【図4】図2の画像形成装置の帯電系の等価回路を示す
電気回路図である。
【図5】図2の画像形成装置が有する現像装置に設けら
れている磁石ローラ体を説明するための概略図である。
【図6】感光体表面の摩擦係数と転写率との関係を示す
線図である。
【図7】感光体表面の摩擦係数を測定する装置の一例を
示す概略図である。
【図8】帯電部材をファーブラシとした帯電装置の例を
感光体と共に示す概略図である。
【図9】帯電部材をローラ状とした帯電装置の例を感光
体と共に示す概略図である。
【図10】潤滑剤が回転するようにした実施の形態を示
す図9と同様な概略図である。
【図11】帯電装置における帯電開始電圧を説明するた
めの線図である。
【図12】従来の接触帯電方式の帯電装置の一例を示す
概略図である。
【符号の説明】
1:感光体(像担持体) 1d:表面層(表面保護層) 2:帯電装置 4:現像装置 5:転写装置 7:被転写材 21:磁気ブラシローラ(帯電部材) 24:帯電キャリア 60,60′:潤滑剤 61:ファーブラシ(帯電部材) 62:帯電ローラ(帯電部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳増 貴彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 赤藤 昌彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 甲斐 創 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H003 AA12 BB11 CC04 CC05 CC06 EE12 2H034 BC00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に表面保護層を有する像担持体
    と、該像担持体に帯電部材を接触させた状態でその帯電
    部材に電圧を印加することにより前記像担持体を注入帯
    電する帯電装置と、前記像担持体上に形成された静電潜
    像をトナーにより現像すると共にその像担持体上の転写
    残トナーをクリーニングする機能も備えた現像装置と、
    前記像担持体の表面に接触し前記現像装置により現像さ
    れたトナー像を被転写材に転写する転写装置とを備え、 前記帯電装置に、潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布す
    るための潤滑剤塗布手段を設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電部材は回転可能に支持され、前
    記潤滑剤及び前記像担持体とそれぞれ異なる周速差を持
    つことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電部材は磁気ブラシであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記帯電部材はローラ状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記帯電部材はファーブラシであること
    を特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記潤滑剤は、前記像担持体の帯電極性
    と同一の極性に帯電されたフッ素系潤滑剤であることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 前記潤滑剤は、ポリテトラフルオロエチ
    レンであることを特徴とする請求項6記載の画像形成装
    置。
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