JP4444262B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
その帯電方法で主流となっているのは、コロナ放電を利用したものである。しかしながら、このコロナ放電によるものは放電時に多量のオゾンが発生すると共に、4〜10kV程度の高圧電源を必要とするという欠点があった。
すなわち、帯電動作を開始させることにより放電が発生し、それによりNOxが形成されると、そのNOxが空気中の水分と反応して硝酸が生成されると共に、金属と反応して金属硝酸塩が生成される。
この接触帯電装置は、導電性の部材でローラ状やブラシ状や、弾性ブレード状にそれぞれ形成した帯電部材を像担持体の表面に接触させ、その状態で帯電部材に電圧を印加することにより像担持体を帯電させるものであり、低オゾン化と低電力化が図れる(例えば特許文献1及び特許文献2等参照)。
そのローラ帯電方式では、帯電部材を構成する導電性の弾性ローラ部分を像担持体の表面に加圧当接させ、その状態で帯電部材に電圧を印加することにより像担持体を帯電する。
従来の接触帯電装置を用いた画像形成装置でも、上述したような高抵抗の像担持体を用いることを前提としており、現在の技術解明状態では帯電装置の導電性部材と像担持体との微小ギャップの間で行われる放電現象によって、かかる高抵抗の像担持体が均一帯電されるものとされている。
その図5に示した線図は、ローラ状やブラシ状に導電性部材で形成した帯電部材に印加する電圧をゼロから漸次上げていった場合に、像担持体の帯電電位がどのように変化するかを示したものであり、ゼロからEまでの間の電圧では像担持体がほとんど帯電されることがなく、印加電圧がEになると帯電電位が立ち上がるようになる。
したがって、接触帯電部材の抵抗値は1×10 4 〜1×10 7 Ωの範囲でなければならない。つまり、電子写真に必要とされる像担持体表面電位Vdを得るためには、帯電ローラにはVd+E以上のDC電圧が必要となる。
このように、上述したいずれの帯電方法であっても、オゾンは少量ながら発生すると共に、帯電開始電圧(E)の分のロスもあって帯電ムラが生じやすいということがあった。
しかしながら、このようなAC成分重畳の帯電方式による接触帯電装置であってもオゾンは発生する。
ところが、従来のように高抵抗の像担持体を用いた場合には、導電性部材からなる帯電部材に印加する電圧が低いと、像担持体上に所定の静電潜像を形成できる程度までに像担持体のVd(帯電電位)を高めることができないということがあった。
図6に示す帯電装置は、導電性の部材からなる帯電部材100を像担持体101に接触させた状態で、その帯電部材100に電圧を印加することにより像担持体101を帯電させる接触帯電方式の帯電装置の一例を示すものである。
帯電部材100は、ドラム状の像担持体101に接触幅Wをもって接触している。その像担持体101は、ドラム状に形成した導電性基体と、その表面に電荷発生層と電荷保持層(電荷輸送層)を順に積層した感光層とを有している。
像担持体の線速度 v=100mm/sec
導電性部材が像担持体に接触する幅 W=1mm
導電性部材に印加する電圧 V 1 =1000V
像担持体の表面の電荷保持層の静電容量 C=100PF/cm 2
像担持体表面の電荷保持層の膜厚 T=30μm
像担持体表面の電荷保持層の体積抵抗率 R=10 12 Ω・cm
ところが、像担持体表面の電荷保持層の体積抵抗率Rが10 12 Ω・cmと高いと、像担持体の帯電電位は100V以下となってしまうため、このような電位では静電潜像を形成するためには不充分である。
この帯電方式は、帯電ローラ,帯電ブラシ,帯電磁気ブラシ等の接触式の帯電部材に電圧を印加し、表面に注入層を設けた像担持体上のフロート電極に電荷を注入して接触注入帯電を行う方法である。
また、帯電装置に使用する帯電磁気ブラシは、導電性磁性粒子をマグネットロールで磁気拘束してブラシ状に形成した帯電部材であり、そのブラシ部分を像担持体に当接させた状態で帯電を行うものである。
このような帯電方式では、放電現象を用いないため、帯電に必要とされる電圧は所望する像担持体表面電位分のみのDC電圧であり、オゾンの発生もない。
そして、その際に転写材に転写されずに感光体上に残った転写残トナーは、クリーニング工程でクリーニング装置により感光体上から除去している。
その電荷注入層の厚みが薄くなると、そのまま帯電電位の低下に繋がってしまうため、感光体の寿命が短くなってしまうということがあった。
反対にSnO 2 粒子を多くすれば、もろくなる現象が発生する。
そこで、感光体の光導電層の厚さを厚くすることも考えられる。しかしながら、それを厚くすれば像露光時に生じる光キャリアの拡散が多くなり、解像力が低下してしまう。そのため、像担持体の長寿命化と高画質化を両立させることは難しかった。
さらに、近年ではエコロジーの観点より、トナーの有効活用という意味で廃トナーが発生しないシステムの開発が望まれている。
図1はこの発明による画像形成装置の作像部付近を示す概略構成図、図2は同じくその作像部に設けられているドラム状の感光体と帯電装置を示す概略図である。
図1に作像部を示した画像形成装置は、電子写真プロセスを利用して画像を被転写材(転写紙)7に転写する転写式のプリンタあるいは複写機の例を示している。
その感光体1の回りには、磁気ブラシを感光体1に接触させた状態で電圧を印加することにより感光体1を注入帯電する磁気ブラシ帯電器である帯電装置2と、露光装置3と、感光体1上の転写残トナーをクリーニングする機能を備えた現像装置4と、転写ローラ51を備えた転写装置5等がそれぞれ配設されている。
なお、図1で8はトナーカートリッジであり、9は定着装置である。
その現像装置4は、この実施の形態では2成分接触現像方式であり、現像剤担持部材として機能して回転する現像スリーブ43を、その周面を感光体1から0.6mm 離間させて配設している。その現像スリーブ43には、電源(DC電源)42から−600Vの現像バイアスが印加されるようになっている。
なお、この現像装置4は、トナーにマイナストナーを用いる。
その転写ローラ51としては、例えば抵抗が5×10 7 Ωで、ローラの直径が16mmの導電性スポンジローラを使用し、そこに15μAの定電流制御によってDC電圧を印加して、被転写材7の裏面側をトナーと逆極性に帯電することにより、感光体1上のトナー像を被転写材7の表面(図1で上側の面)に静電転写を行なう。
その潜像は、感光体1が矢示A方向に回転することにより現像装置4の位置まで移動されると、そこで現像ローラ41の現像スリーブ43によりトナーが付着されてトナー像(顕像)となる。
その際、感光体1上のトナー像が被転写材7に転写される。
そして、その後は、感光体1上に残った転写残トナーが、クリーニング装置としても機能する現像装置4によりクリーニングされ、再び次の作像工程に移る。
図2に一例を示す感光体1は、機能分離型の感光感光体であり、同図にはその構成を模式的に示している。
その感光体1は、導電性基体1aの上に複数の各層が積層された構成になっている。すなわち、導電性基体1aの上に電荷発生層1bが、その上に電荷輸送層(電荷保持層)1cが、さらにその上に表面保護層である表面層1dがそれぞれ積層されている。
そして、その電荷発生層1bと電荷輸送層1cとで感光層を構成している。なお、その感光層は、単層型であっても積層型であってもよい。
その際、感光体1は主として電荷注入によって帯電されるが、その際に帯電装置2の磁気ブラシローラ21への印加電圧は低いので、帯電装置2と感光体1との間でほとんど放電は発生しない。したがって、オゾンの発生を効果的に抑えることができ、実質的にオゾンの発生を抑制することができる。
例えば、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、銅(Cu)、金(Au)などの金属や、それらの合金を使用する。
なお、その導電性基体1a上に、感光層(電荷発生層1bと電荷輸送層1cとからなる)との接着性の向上及び、モアレのなどの防止を目的とした下引き層を設けるようにしてもよい。
その電荷発生物質としては、無機系材料と有機系材料を用いることができる。電荷発生層を形成する方法には、例えば真空薄膜作製法と溶液分散系からのキャスティング法とが挙げられる。
このようにして形成する電荷発生層1bの膜厚は、0.01〜5μm 程度が適当であり、好ましくは0.05〜2μmである。
また、この電荷輸送層1cは、保持していた帯電電荷で高い表面電位を得るため、誘電率が小さく、且つ電荷移動性がよいことが要求される。
すなわち、電荷輸送物質及びバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、それを形成しようとする場所に塗布して乾燥させることにより形成する。
また、必要に応じて上述した電荷輸送物質やバインダー樹脂以外に、可塑剤,酸化防止剤,レベリング剤等を適量添加したりする。
また、その電荷輸送層の中に、ゴム,プラスチック,油脂類などに用いられる他の酸化防止剤や可塑剤を添加していてもかまわない。あるいは、その電荷輸送層の中に、レベリング剤を添加するようにしてもよい。
すなわち、感光体1の感光層をキャスティング法で単層感光層に形成する場合には、電荷発生物質と低分子ならびに高分子電荷輸送物質を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成する。
その電荷発生物質ならびに電荷輸送物質としては、積層型の感光層の説明の際に前述した各材料を用いることができる。
そして、このようにして形成した感光層の上に、表面層(表面保護層)1dを更に形成する。
すなわち、表面層1dは、複写機の場合には複写枚数50万枚程度の使用に耐え得る耐摩耗性及び機械的強度を併せ持つように、樹脂の中に抵抗制御剤を分散し塗布したもので形成する。あるいは、a−C、a−Si:Nなど気相製膜法で形成してもよい。
表面層1dのバインダー樹脂としては、可視光に対して実質上透明であって、電圧絶縁性,強度,接着性に優れたものが望ましい。
具体的には、例えばポリスチレン,MMA,n−BMA,ポリアミド、ポリエスタル,ポリウレタン,ポリカーボネート,ポリビニルホルマール,シリコーン樹脂,ポリビニルアセタール,ポリビニルブチラール,エチルセルロース,メラミン樹脂及びそれらの共重合体や混合物等を用いる。
なお、表面層1dの中には、接着性や平滑性等を向上させる目的で種々添加剤を加えるようにしてもよい。
そのプラズマCVD法を利用した表面層の製膜法では、支持体を特に加熱する必要がなく、約150℃以下の低温で被膜を形成できるため、耐熱性の低い有機系感光層上に表面層を形成する際にも、何ら支障がないというメリットがある。
また、表面層1dの体積抵抗率は、前述したように10 11 Ω・cm以下に設定するが、その抵抗率が低すぎると、感光体1に形成される静電潜像が乱される恐れがあるので、この点について注意する必要がある。
そして、その表面層1dは、好ましくはSP3軌道を有するダイアモンドと類似のC−C結合を有する方が望ましい。なお、この表面層1dは、SP2軌道を有するグラファイトと類似の構造を持つ膜でも構わないし、更に非晶質性のものであってもよい。
その表面層1dの膜厚は、0.5〜5μm であることが望ましい。また、その表面層1dは、ヌープ硬度が400kg/mm 2 以上であることが望ましく、光透過率も露光される光の波長に対して、50%以上であることが望ましい。
特にその製膜法は限定されるものではないが、表面層1dとして良好な特性を有する炭素を主成分とする膜を形成する方法として、プラズマCVD法でありながらスパッタ効果を伴わせつつ製膜させる方法(特開昭58−49609号公報参照)等が知られている。
ところが、この感光体1のように、電荷注入層を感光層の表面に設けることにより、その電荷注入層の下側に位置する感光層面に均一なチャージシートを形成することができる。
その均ーなチャージシートを形成させるためには、電荷注入層及び接触式の帯電装置2の双方が均一な接触性を有すると共に、それらのニップ、接触抵抗及び各部材の体積固有抵抗等が適正なものである必要がある。
図2に示した磁気ブラシ式の帯電装置2は、磁気ブラシローラ(非磁性スリーブ)21と、その磁気ブラシローラ21に内包したマグネットロール23と、磁気ブラシローラ21上に磁気拘束された帯電キャリア24とによって構成されている。
また、この帯電装置2に用いるマグネットロール23の磁極は、2極以上であることが好ましい。
そして、そのマグネットロール23の磁極の位置は、より好ましくは帯電装置2の中心(磁気ブラシローラ21の中心)と感光体1の中心(ドラム中心)を結ぶ位置から、帯電装置2の中心から感光体ドラムの回転方向の10°までの範囲に磁極のピークが向くように設定するのがよい。そうすることにより、磁気ブラシ内部からの磁性トナーの良好な吐き出しができる。
そして、帯電時には磁気ブラシローラ21に、帯電バイアス印加電源22から所望の電圧を印加することで電荷注入層として機能する表面層1dに電荷を注入し、感光体1の表面を最終的に磁気ブラシと同電位に帯電(充電)する。
帯電キャリア24は、導電性及び磁性を有する微粒子をバインダーポリマーと混練し、粒状に成型することによって得られた導電性及び磁性を有する微粒子がバインダーポリマー中に分散された粒子や、上記の導電性磁性粒子を更に樹脂でコートする構成にしてもよい。
そのときは、コートした樹脂層の抵抗をカーボンの如き導電剤の含有量を調整することで、帯電キャリア24の全体の抵抗調整を行う。
また、その帯電キャリア24の体積抵抗値は、10 10 Ωcm以下のものを使用するが、好ましくは、10 6 〜10 9 Ωcmのものを使用するとよい。
また、この実施の形態では、帯電キャリア24の体積抵抗値は、底面積228mm 2 の筒状の容器に帯電キャリア24を2g充填して加圧し、上下から100Vの電圧を印加して、この系に流れる電流から算出して正規化したもので定義した。
なお、磁気ブラシの構成は、磁気ブラシローラ21を用いずに、直接マグネットロール23に帯電キャリア24を担持させて帯電を行うようにすることも可能である。
各諸元を次のように定めると、図2に示すように、帯電装置2の感光体1に対する接触部の接触幅(ニップ幅)Wの部分における感光体1の電荷輸送層1cの電圧e 2 は数1のようになる。
なお、図3はその等価回路を示しており、Sはスイッチである。
V 1 :帯電装置2への印加電圧
T 1 :表面層1dの厚さ
C 1 :表面層1dの静電容量(比誘電率ε 1 )
G 1 :表面層1dの導電率(=W/(R・T 1 ))
C 2 :電荷輸送層1c(電荷保持層)の静電容量
e 2 :電荷輸送層1cの電圧
t :帯電装置2の接触時間(最大W/v)
R :表面層1dの体積抵抗率
また、その帯電電位をe′ 2 とすると、e′ 2 は数3で求められる。
したがって、従来のコロナ放電による帯電方法のように、大量のオゾンが発生するようなこともないし、高圧電源も必要としない。
さらに、帯電キャリア24間に介在する磁性トナーが多い場合には、磁性トナーは帯電キャリア24に融着して帯電性を著しく劣化させるので、長期に亘る帯電は困難になる。
このように、低い磁気拘束力を有する弱磁性トナーを用いると、クリーナーレス構成において多くの転写残の磁性トナーが磁気ブラシローラ21に混入する場合であっても、その磁性トナーを速やかに回収して磁気ブラシローラ21の外部に吐き出すことができる。
それにより、感光体を最適な状態に帯電して良好な画像を得ることができる。
また、画像形成を長期に亘って続けた場合、ある適程の量のトナーが磁気ブラシローラ21に混入し、帯電装置2の抵抗も上昇しているので、感光体1上に存在するトナーが帯電を妨げるようになる。
したがって、その場合にはトナーに一定量の磁気拘束力を付与すれば、速やかなトナーの回収と磁気ブラシローラ21からの吐き出しができるので、長期に亘って優れた画像を得ることができる。
帯電装置2は、磁気ブラシの部分に印加するバイアスは、磁気ブラシローラ21の電位に等しい負の直流電圧を印加する。それにより、転写残のトナーが帯電装置2に混入した場合でも、転写残のトナーを拡散し感光体1を帯電することが可能になる。
その場合には、転写工程が複数になるので、より転写効率のよい球形のトナーを用いることが好ましい。
図1に示すように、現像装置4に設けられている現像剤を担持する現像ローラ41は、感光体1に近接するように配置されており、両者の対向部分に現像領域が形成されるようになっている。
現像ローラ41は、アルミニウム,真鍮,ステンレス,導電性樹脂などの非磁性体を円筒状に形成してなる現像スリーブ43を備えており、図示を省略している回転駆動機構により矢示C方向に回転されるようになっている。
なお、感光体1は、ドラム径が30mmに形成されており、そのドラムの線速度は125mm/secに設定されている。
したがって感光体1のドラム線速度に対する現像スリーブ43のスリーブ線速度比は2.5 になっている。
また、上述したスリーブ線速比は1.1 以上であれば十分な画像濃度を得ることができる。
そして、現像剤を構成するキャリアは、磁石ローラ体44から発せられる磁力線に沿うようにして現像スリーブ43上にチェーン状に穂立ちされると共に、そのチェーン状に穂立ちされたキャリアに対して帯電トナーが付着されて磁気ブラシが構成されるようになっている。
磁石ローラ体44は、複数の磁極を備えている。すなわち、現像領域部分に現像剤を穂立ちさせる現像主磁極P1と、現像スリーブ43上に現像剤を汲み上げるための磁極P5と、現像スリーブ43上に現像剤を汲み上げられた現像剤を現像領域まで搬送させる磁極P6と、現像後の領域で現像剤を搬送させる磁極P2及びP3を備えている。
この磁石ローラ体44は、6極の磁石によって構成されているが、現像剤の汲み上げ性や黒ベタ画像追従性を向上させるために、P3極からドクタブレード45の間に磁極を更に増やして8極以上で構成するようにしてもよい。
実際に現像に寄与する磁極は主磁力である磁極P1であり、その磁極P1により感光体1上の潜像をトナー像に現像する。
そして、このドクタブレード45と現像スリーブ43の外面との間隔であるドクタギャップを0.6mm に設定している。
また、現像ケーシング46内には、その長手方向の前後に開口部を持つ仕切り板48を境にして、後スクリュ49も設けられている。
このとき、現像ローラ41に磁界によって現像剤が供給され、その現像剤が現像スリーブ43上で搬送される。
この現像装置4では、現像を行うことにより現像剤の濃度が低下したときにはトナーを供給しなければならないが、その際にはトナー濃度センサ81が現像ケーシング46内のトナー濃度を検知し、そのトナー濃度センサ81の出力値から規定トナー濃度値を割る値になったと判断したときに、トナーカートリッジ8からトナーを現像ケーシング46内に連続もしくは断続的に供給し、その現像ケーシング46内の現像剤のトナー濃度を既定値にまで上昇させる。
図1に作像部を示した画像形成装置は、クリーナレス(転写残トナー回収用の専用のクリーニング装置を持たない)の画像形成装置であり、感光体1から被転写材7へトナー像を転写した後に感光体1上に残留した転写残トナーは、感光体1の矢示A方向への回転により現像装置4まで移動し、いわゆる現像同時クリーニング作用により現像装置4に回収される。
また、帯電装置2から吐き出され、極性制御されたトナー(負の帯電)も、感光体1の回転により現像装置4に搬送されて回収される。
そして、上述した感光体1上の転写残トナー及び帯電装置2から吐き出されたトナーは、それが感光体1の回転により現像ニップ(感光体1と磁気ブラシとの接触部)に到達すると、現像スリーブ43上に形成されている磁気ブラシによって掻き取られて現像装置4内に回収される。
その際に、現像装置4は、同時に現像も行うため、感光体1上の静電潜像はトナーにより現像される。
また、通常の転写残トナーを回収するクリーニング装置のように、クリーニングブレードを感光体1の表面に摺接させないので、感光体1の表面削れによる感光体の劣化も防止できる。
そして、像担持体に帯電部材を接触させた状態でその像担持体を電荷注入によって帯電するので、低電力で均一な帯電ができると共に、コロナ放電による帯電の場合に比べてオゾンや窒素酸化物の発生を抑えることができる。
したがって、オゾンの発生に伴う像担持体の感光層破壊による不均一帯電を防止することができると共に、像担持体上の窒素酸化物による画像低下を抑えることができるため、高品位の画像を経時に亘って持続することができる。
また、像担持体の感光層の外周面に表面保護層を設けているので、像担持体の表面の削れを防止できるため、長期に亘って安定した帯電ができ、それにより安定した画像形成ができる。
1c:電荷輸送層(感光層)
1d:表面層(表面保護層) 2:帯電装置
4:現像装置
21:磁気ブラシローラ(帯電部材)
Claims (1)
- 画像を形成する像担持体と、該像担持体に帯電部材を接触させた状態でその帯電部材に電圧を印加することにより前記像担持体を注入帯電する帯電装置と、前記像担持体上の転写残トナーをクリーニングする機能も備えた現像装置とを備え、
前記像担持体の感光層の外周面に表面保護層を設け、
前記帯電装置が、平均粒径が1〜100μmで体積抵抗値が106〜1010Ω・cmの帯電キャリアを磁力にて担持した磁気ブラシ式の帯電装置であり、
前記表面保護層は、体積抵抗が10 9 〜10 12 Ω・cm、膜厚が0.5〜5μm、ヌープ硬度が400kg/mm 2 以上で、光透過率が露光される光の波長に対して50%以上であることを特徴とする画像形成装置。
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