JP2001091616A - 入射角度推定装置及び入射角度推定装置の素子アンテナの配列方法 - Google Patents

入射角度推定装置及び入射角度推定装置の素子アンテナの配列方法

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JP2001091616A
JP2001091616A JP26892999A JP26892999A JP2001091616A JP 2001091616 A JP2001091616 A JP 2001091616A JP 26892999 A JP26892999 A JP 26892999A JP 26892999 A JP26892999 A JP 26892999A JP 2001091616 A JP2001091616 A JP 2001091616A
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element antenna
antennas
antenna
incident angle
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Katsuya Kusaba
克也 草場
Atsushi Okamura
敦 岡村
Takahiko Fujisaka
貴彦 藤坂
Shigeo Inatsune
茂穂 稲常
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測角精度を確保しつつ、所定の領域において
誤測角をおこすことのない入射角度推定装置及び入射角
度推定装置の素子アンテナの配列方法を得る。 【解決手段】 複数のアンテナから、第1,第2及び第
3の素子アンテナ11,2,を選択する選択手段
と、これらの素子アンテナで受信した電波から位相補償
誤差を算出する位相補償誤差算出手段4と、位相補償誤
差に基づいて、所定の測角精度を満たす第3の素子アン
テナ1と第2の素子アンテナ1との間の第2の距離
を算出する第2の距離算出手段5と、位相補償誤差
に基づいて、所定の測角領域において角度とびを起こさ
ない第3の素子アンテナ1と第1の素子アンテナ1
との間の第1の距離dを算出する第1の距離算出手段
5とを備え、選択手段6,8は、第2の距離d/第1
の距離dが最小となる第1、第2及び第3の素子アン
テナ11,2,を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒質中を伝搬する
波動の入射角度を推定する入射角度推定装置及び入射角
度推定装置の素子アンテナの配列方法に関し、例えば、
不等間隔アレーを用いるとき、あらかじめ入射角度を測
角すべき範囲内において、測角結果に数十度のとびがお
こらないように素子アンテナの配列を行うことが可能な
入射角度推定装置及び入射角度推定装置の素子アンテナ
の配列方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば特開平10‐253730
号公報などに開示されている入射角度推定装置のブロッ
ク図である。図9は簡単のため3素子アレーを用いた入
射角度推定装置にとされている。図9において、符号1
,1,1は、素子アンテナである。素子アンテナ
と素子アンテナ1で素子間隔dの狭いアレーを
構成し、素子アンテナ1と素子アンテナ1では素子
間隔dの広いアレーを構成する。
【0003】これら素子アンテナ1,1,1の素
子アンテナで電波を受信しアナログ電気信号に変換し、
各素子アンテナからの電気信号は、それぞれミキサ
,2 ,2で送信周波数から中間周波数にダウン
コンバージョンされ、中間周波数にされたアナログ信号
は、それぞれA/D変換器3,3,3でA/D変
換が行われディジタル信号に変換される。その後、信号
処理部4において測角処理を行うことによって電波の入
射角度θが推定される。
【0004】位相差によって入射角度を推定する位相差
方探の方法について、図10に基づいて説明する。図1
0において、符号1,1は、素子アンテナである。
電波が角度θから入射する場合の素子アンテナ1,1
の受信信号x(k),x (k)は次式で表され
る。
【0005】
【数1】
【0006】
【数2】
【0007】ここでdは素子アンテナの間隔、λは信号
の波長、fは信号の搬送周波数、kはディジタル信号の
時間因子、Tはサンプリング周期、A,Aは所望信
号の振幅、n(k),n(k)は受信機雑音を表
す。測角処理においては、まず2個の素子アンテナの入
力信号について相関を計算する。
【0008】
【数3】
【0009】ここでE[ ]は、時間平均(サンプル平
均)演算を、*は共役転置を表す。信号対雑音電力比が
高く、相関を計算する時間サンプル数が十分大きければ
式(3)の第2項、第3項、第4項は0になるので、次
式を用いて信号の入射角度θを推定できる。
【0010】
【数4】
【0011】ここで、arg()は位相角を表す。
【0012】図10に示すアレーアンテナを用いて位相
差方探を行うときには、素子間隔dが大きくなるとアン
ビギュイティが発生する。アンビギュイティとはdが大
きくなると経路長dsinθが位相差πを超え、同相と
なる位相差φ±2πにおいても本来の位相差φと同様に
応答してしまう現象のことである。アンビギュイティを
回避するためには素子間隔dをd<λ/2にしておくこ
とがよく用いられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】広いアレーの素子間隔
は、要求される測角精度により決定される。しかし、測
角精度が高くなり素子間隔を広げ、広いアレーの素子間
隔dがλ/2を超えると、アンビギュイティが発生し
てしまう。そこで、従来の手法では上記二つの素子の中
間に別途素子を挿入することによって最小の素子間隔が
=λ/2になるようにしていた。ところが、この素
子間隔dでは測角精度が低いためにアンビギュイティ
の排除の確度が劣化する。アンビギュイティの排除を確
実に行おうとすれば、中間に設ける素子数を増せばよい
が、この場合受信機等を増やす必要があり不経済であ
る。
【0014】そこで、必要十分な数の素子アンテナを用
いて測角精度を確保しつつ、アンビギュイティの排除を
確実に行うことのできるアレーアンテナを用いた入射角
度推定装置が必要である。
【0015】本発明はこのような従来技術の状況を鑑み
て、測角精度を確保しつつ、所定の領域において誤測角
をおこすことのない入射角度推定装置及び入射角度推定
装置の素子アンテナの配列方法を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る入射角度
推定装置は、直線上に配列された複数の素子アンテナを
有し、第1、第2及び第3の素子アンテナを選択し、こ
れらの素子アンテナで受信した電波を測角処理して電波
の入射角度を推定する入射角度推定装置において、複数
のアンテナから、第1と第3の素子アンテナの間隔に対
して、第2と第3の素子アンテナの間隔が広くなるよう
に任意の3個の素子アンテナを選択する選択手段と、第
1、第2及び第3の素子アンテナで受信した電波から位
相補償誤差を算出する位相補償誤差算出手段と、位相補
償誤差に基づいて、所定の測角精度を満たす第3の素子
アンテナと第2の素子アンテナとの間の第2の距離を算
出する第2の距離算出手段と、位相補償誤差に基づい
て、所定の測角領域において角度とびを起こさない第3
の素子アンテナと第1の素子アンテナとの間の第1の距
離を算出する第1の距離算出手段とを備え、選択手段
は、第2の距離/第1の距離が最小となる第1、第2及
び第3の素子アンテナを選択する。
【0017】この発明に係る入射角度推定装置は、直線
上に移動可能に配列された少なくとも第1、第2及び第
3の3個の素子アンテナを有し、これらの素子アンテナ
で受信した電波を測角処理して電波の入射角度を推定す
る入射角度推定装置において、第1、第2及び第3の3
個の素子アンテナは、第1と第3の素子アンテナの間隔
に対して、第2と第3の素子アンテナの間隔が広くなる
ように配列され、 第1、第2及び第3の素子アンテナ
で受信した電波から位相補償誤差を算出する位相補償誤
差算出手段と、位相補償誤差に基づいて、所定の測角精
度を満たす第3の素子アンテナと第2の素子アンテナと
の間の第2の距離を算出する第2の距離算出手段と、位
相補償誤差に基づいて、所定の測角領域において角度と
びを起こさない第3の素子アンテナと第1の素子アンテ
ナとの間の第1の距離を算出する第1の距離算出手段
と、第2の距離/第1の距離が最小となる第1、第2及
び第3の素子アンテナの最適な位置を選択する選択手段
とを備えている。
【0018】また、第1の距離あるいは第2の距離は、
複数の素子アンテナの配列において、n番目の素子アン
テナに対するn−1番目の素子アンテナの距離である。
【0019】また、第1の素子アンテナは、第2の素子
アンテナと第3の素子アンテナの間に設けられている。
【0020】また、第1の素子アンテナは、第2の素子
アンテナと第3の素子アンテナの間の外側に設けられて
いる。
【0021】また、他の発明に係る入射角度推定装置の
素子アンテナの配列方法は、少なくとも3個の素子アン
テナを有しこれらの素子アンテナで受信した電波を測角
処理して電波の入射角度を推定する入射角度推定装置の
素子アンテナの配列方法において、所定の測角精度を満
たす第3の素子アンテナと第2の素子アンテナの間の第
2の距離を、入射する信号の波長、所定の測角精度、ア
ンビギュイティを排除し測角を行える角度領域幅、及び
両素子アンテナのチャネルの位相補償誤差の2乗平均推
定値に基づいて求め、一方、所定の測角領域において角
度とびを起こさない第3の素子アンテナと第1の素子ア
ンテナの間の第1の距離を、波長、角度領域幅、位相補
償誤差の2乗平均推定値、及び所定のマージンに基づい
て求め、第2の距離/第1の距離が最小となるように、
第1の素子アンテナを第3の素子アンテナと第2の素子
アンテナの間に配列する。
【0022】また、他の発明に係る入射角度推定装置の
素子アンテナの配列方法は、少なくとも3個の素子アン
テナを有しこれらの素子アンテナで受信した電波を測角
処理して電波の入射角度を推定する入射角度推定装置の
素子アンテナの配列方法において、所定の測角精度を満
たす第3の素子アンテナと第2の素子アンテナの間の第
2の距離を、入射する信号の波長、所定の測角精度、ア
ンビギュイティを排除し測角を行える角度領域幅、及び
両素子アンテナのチャネルの位相補償誤差の2乗平均推
定値に基づいて求め、一方、所定の測角領域において角
度とびを起こさない第3の素子アンテナと第1の素子ア
ンテナの間の第1の距離を、波長、角度領域幅、位相補
償誤差の2乗平均推定値、及び所定のマージンに基づい
て求め、第2の距離/第1の距離が最小となるように、
第1の素子アンテナを第3の素子アンテナと第2の素子
アンテナの間の外側に配列する。
【0023】また、第1の素子アンテナあるいは第2の
素子アンテナの少なくともいずれか一方を所定の間隔を
開けて複数本設け、複数本の素子アンテナのうち1本を
選択可能な切り替えスイッチを設け、切り替えスイッチ
を切り替えながら位相補償誤差を求め、これに基づき第
1の距離あるいは第2の距離の適切な値を求める。
【0024】また、第1の素子アンテナあるいは第2の
素子アンテナの少なくともいずれか一方を第3の素子ア
ンテナに対して移動可能に設け、移動可能に設けた素子
アンテナを移動させながら、位相補償誤差を求め、これ
に基づき第1の距離あるいは第2の距離の適切な値を求
める。
【0025】さらに、第1の距離あるいは第2の距離
は、複数の素子アンテナの配列において、n番目の素子
アンテナに対するn−1番目の素子アンテナの距離であ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1について図1を参照して説明する。図1は本実施の
形態1の入射角度推定装置の構成を示すブロック図であ
る。図2は3素子不等間隔アレーを用いた入射角度推定
の原理を示す概念図である。
【0027】図1において、符号1,1,1
1',1'は素子アンテナである。このうち1'
1'は調整用に用いる素子アンテナである。符号4
は、図3のフローチャートに従い信号処理を行う推定入
射角度を求めると共に後に述べる位相補償誤差を算出す
る信号処理部(位相補償誤差算出手段)である。
【0028】符号5は、信号処理部4にて算出された位
相補償誤差に基づいて、後に述べる式(9)、式(1
0)、式(11)及び式(12)等を用いて各素子アン
テナ間の距離を算出する位相差計測器である。符号6
は、スイッチ制御装置である。符号8,8は、複数
の素子アンテナを切り替える切替スイッチである。スイ
ッチ制御装置6及び切替スイッチ8,8は、複数の
素子アンテナから特定の素子アンテナを選択する選択手
段を構成している。スイッチ制御装置6及び切替スイッ
チ8,8は、位相差計測器5で求められた各素子ア
ンテナ間の距離に基づいて適切な位置の素子アンテナを
選択する。
【0029】符号2,2,2は、図9の従来例と
同じようにミキサである。また、符号3,3,3
は、同じくA/D変換器である。
【0030】次に動作を図2,図3に基づいて説明す
る。図2中1,1,1は素子アンテナである。第
1の素子アンテナである素子アンテナ1と第3の素子
アンテナである素子アンテナ1は、素子間隔が狭い素
子間隔d(第1の距離)のアレーを構成し、第2の素
子アンテナである素子アンテナ1と素子アンテナ1
で素子間隔が広い素子間隔d(第2の距離)のアレー
を構成する。素子間隔d で得られる位相差φは式
(5)のように
【0031】
【数5】
【0032】と求まる。これは図3中4の処理ステッ
プである。素子間隔dで得られる位相差φも同様に
式(6)より
【0033】
【数6】
【0034】と求まる。これは図3中4の処理ステッ
プである。しかし素子間隔dはλ/2を超えているた
め、得られる位相差φにアンビギュイティが発生す
る。すなわち、観測された位相差φのほかにφ±
π,φ±2π,…の位相差も解としてしまう可能性が
ある。そこでアンビギュイティを排除するために以下の
処理を行う。まず、素子間隔dで得られた位相差φ
に素子間隔の比d/dを乗算する(図3中4の処
理ステップ)。なぜならば誤差を考えない場合、式
(5),(6)より
【0035】
【数7】
【0036】の関係があり、位相差φから位相差φ
の推測が可能である。素子間隔dにおける位相差
φ,φ±π,φ±2π,…の中から,(d/d
)φを中心として±πの範囲内に存在する値を一つ
だけ得る。これは図3中4の処理ステップである。こ
のようにすることで素子間隔dにおいて複数個得られ
た位相差から、入射角度θの推定に用いるただ一つの位
相差を決める。すなわち
【0037】
【数8】
【0038】を満足するnを決定する。この位相差φ
+2nπを用いて式(4)から入射角度θの推定を行
う。これは図3中4の処理ステップである。
【0039】それぞれの素子間隔d,dは、信号処
理部4から出力される位相補償誤差の2乗平均推定値Δ
φrmsを用いて決定される。そこで本発明の入射角度
推定装置は、予め第1の素子アンテナ及び第2の素子ア
ンテナを2本ずつ設けておき(すなわち、素子アンテナ
と素子アンテナ1'及び素子アンテナ1と素子
アンテナ1')、一旦電波を放射し位相差計測器5に
おいてΔφrmsを計測した後に、スイッチ制御装置6
が切替スイッチ8,8を切り替えることにより素子
アンテナ1,1の位置を別の位置に切り替え再度Δ
φrmsを計測し適切な素子アンテナ位置を調整するも
のである。
【0040】本実施の形態においては、上述のように第
1の素子アンテナ及び第2の素子アンテナを2本ずつ設
けているが、さらにたくさんの素子アンテナを設けてお
き、スイッチ8,8を切り替えながら計測を行うこ
とにより作業効率を上げることができる。
【0041】また、第1の素子アンテナと第2の素子ア
ンテナを第3の素子アンテナに対して移動可能に設けて
おき、移動可能に設けた素子アンテナを移動させなが
ら、計測を行うようにしても良い。このような構成とす
ることにより、さらに効率よく計測を行うことができ
る。
【0042】次に、位相差計測器5で行われるところ
の、第1の距離及び第2の距離である素子間隔d,d
の算出法について述べる。これら素子間隔d,d
を決定する要因としては、所定の測角精度を満たすこ
と、測角範囲においてアンビギュイティを確実に排除す
ることの二点が挙げられる。なお、このアレーに入射す
る電波は−θMAX≦θ≦θMAXの角度範囲から入射
することが既知であるとする。
【0043】前述のとおり実際の入射角度θの推定に用
いる位相差は素子間隔dより得られたものである。こ
のため条件のうち所定の測角精度を満たすことについて
は、素子間隔dのアレーで満足しておく必要がある。
素子間隔dの下限値の決定には、波長λ、測角精度Δ
θrms、アンビギュイティ排除し測角を行う角度領域
幅θMAX、チャネルの位相補償誤差の2乗平均推定値
Δφrmsを用いて以下の式で表される。
【0044】
【数9】
【0045】式(9)より測角精度を高めると、素子間
隔dはλ/2より広くなり前述のアンビギュイティが
発生し、素子間隔dの位相差φを使いそれを排除す
る。
【0046】しかし、アンビギュイティの排除の失敗
が、観測された位相差φ,φに混入する観測誤差Δ
φ,Δφに起因して起こる。アンビギュイティの排
除の失敗には以下の二種類のパターンが考えられる。こ
れらを考慮し、測角範囲において所定の測角精度を満た
し、アンビギュイティの排除がより確実な素子間隔の設
計法を提案する。
【0047】アンビギュイティの排除に失敗する第一の
原因として、|φ|がπに近接する場合の測角誤差が
考えられる。図4は、本発明において|φ|がπに近
接する場合の測角誤差について一例を挙げて説明するも
のである。ここではd/d =3のとき3φの真値
が−3πにきわめて近い場合を考える。ここでわずかな
誤差Δφが加わることによりφは+3πに近い3
(φ+2π)に観測されてしまう。
【0048】このとき、素子間隔dのアレーで得られ
た位相差観測値φが指示する位相値の範囲は図4
(a)に示すように3(φ+2π)を中心値とした±
πの誤った範囲になり、図4(b)に示すように素子間
隔dのアレーの位相差候補より、観測値φ−4πを
選択すべきところを誤ってφ+2πとし(式(8)で
誤ったnを選択)、数十度以上の測角誤差を生じる。
【0049】素子間隔dは測角を行う角度範囲により
決定されるが、上記アンビギュイティ排除の失敗を回避
するため、マージンθmarginを見込み次式に基づ
いて素子間隔dの上限値を決定する。
【0050】
【数10】
【0051】
【数11】
【0052】ここでλは波長、θMAXはアンビギュイ
ティ排除可能な角度領域幅、Δφ msはチャネルの位
相補償誤差の2乗平均推定値である。式(11)を式
(10)に代入し、θmargin=(λ/2πd
osθMAX)Δφrms≪1である場合は次式のよう
にできる。
【0053】
【数12】
【0054】式(13)を満たす値を狭いアレーの素子
間隔dの設計値として与える。
【0055】アンビギュイティの排除に失敗する第二の
原因として、観測誤差Δφが素子間隔の比d/d
によって増倍されることが考えられる。図5は、本発明
において不等間隔としている二つの素子間隔の比d
と測角誤差について一例を挙げて説明するものであ
る。図5にはd/d=3の場合を示している。図5
(a)は、素子間隔dのアレーで得られた位相差観測
値φをd/d倍した値を中心に±πの範囲を表
す。
【0056】図5(b)には素子間隔dのアレーで得
られた位相差観測値φとφ+2nπを表したもので
ある。素子間隔dがλ/2を超えているためアンビギ
ュイティが発生し位相の候補は複数個ある。これら複数
個の位相差の中から図5(a)の範囲に合致するものを
選択し、入射角度θを推定する。
【0057】ところが、位相差観測誤差Δφ,Δφ
の混入により、図5の例では素子間隔dのアレーで得
られた位相差観測値の中から真の位相差に近いφ−2
πを選ぶべきところを、φ−4πを誤って選んでしま
う。この結果、大きな測角誤差を生じてしまう。
【0058】このことから、素子間隔の比d/d
小さい値を取ることが望ましいと考えられる。なぜなら
ば、素子間隔dのアレーで得られる位相差観測値φ
をd /d倍すると、それに伴って、内包されている
誤差Δφもd/d倍されるので、狭いアレーが指
示する位相範囲(図5(a))の誤差もd/d倍さ
れるからである。
【0059】以下において素子間隔の比の上限を求め
る。図4に基づいて説明する。アンビギュイティを正し
く排除するための条件は式(13)で表せる。
【0060】
【数13】
【0061】これは図4(a)における誤差(d/d
)Δφと図4(b)における誤差Δφの和がπを
超えないときには上記アンビギュイティは起こらないこ
とからいえる。これより、素子間隔の比d/dは小
さい値をとる方が望ましいことがいえる。
【0062】上記の理論に基づいて、それぞれの素子間
隔を決定する手順をまとめる。まず、素子間隔dを所
定の測角精度を満足するように式(9)より決定する。
次に素子間隔dを決定する。アンビギュイティの排除
可能な角度範囲から素子間隔dの上限値を式(12)
より決め、その中で式(13)を満足し、素子間隔の比
/dが最小となるような値を素子間隔dに与え
る。
【0063】図6は、本発明の実施の形態1にあげる入
射角度推定装置の測角実験結果の一例を示す。この入射
角度推定装置は、−53deg〜+53deg(θ
MAX=53deg)の測角範囲について、周波数5.
84GHzの電波の入射角度を測角精度Δθrms
1.5degで推定することを目的とするものである。
このアレーにおけるチャネルの位相補償誤差の2乗平均
推定値Δφrmsは7.2degとした。図6の実験に
用いた入射角度推定装置は図1においてd=30.0
mm,d=90.0mmとしたアレーを用いた。
【0064】d,dの具体的な例を以下に示す。素
子間隔dは、波長λ=51.4mm,アンビギュイテ
ィ排除可能な角度幅θMAX=53deg,Δφrms
=7.2degを式(9)に代入しd>65.2mm
を求め、これを満足する値として、ここではd=9
0.0mmとした。
【0065】式(12)に波長λ=51.4mm、θ
MAX=±53deg、Δφrms=7.2degを用
いると、d<30.9mmを得る。この中で素子間隔
の比、素子間隔の比d/dが最小となるようにd
=30.0mmを用いた。
【0066】図6によれば、アンビギュイティが排除可
能な設計値±53degの範囲内において、推定入射角
度の大きな誤差はみられず、範囲内において測角精度が
1.5degを満足していることが確認される。
【0067】実施の形態2.本発明の実施の形態2につ
いて図7を用いて説明する。図7に実施の形態2の入射
角度推定装置の原理的構成を示す。本実施の形態ははn
個の素子アンテナを用いたものである。本実施の形態に
おいては、符号1〜8で示される構成要素については、
図1と同様のものをn個配置するので説明を省略する。
【0068】信号処理部4においては、もっとも狭い間
隔dと次に狭い間隔のdについて素子間隔の比d
/dを用いてアンビギュイティの排除処理を行い、順
次d /dk−1を用いk=n−1までこの操作を繰り
返し行い最も広い素子間隔で得られた位相差のアンビギ
ュイティの排除を行う。それぞれの素子アンテナの間隔
を決めるときに実施の形態1で説明した設定法を用いる
ことにより、素子数を抑えながら開口径を増大すること
が可能となる。素子間隔の広いアレーの配列が可能とな
ると、より測角精度の高い方向推定が可能となる。
【0069】それぞれの素子間隔d,d,…d
n−1はΔφrmsを用いて決定される。そこで本発明
の入射角度推定装置は、一旦電波を放射し位相差計測器
5においてΔφrmsを計測した後に、スイッチ制御装
置6がスイッチ8,8,…8 を切り替えることに
より素子アンテナ1,1,…1の間隔を式
(9),(12),(13)を満足するように制御して
いる。
【0070】実施の形態3.本発明の実施の形態3につ
いて図8を用いて説明する。図8に実施の形態3として
素子アンテナの配列を変更したものを示す。これは実施
の形態1では素子間隔の狭いアレーを構成する素子アン
テナを広いアレーの内側に配列されていたものを、外側
に配列したものである。本実施の形態の測角処理は実施
の形態1においてのそれと変化がない。このため、図8
に示す素子アンテナの配列でも、実施の形態1と同様の
原理で測角範囲内で所定の測角精度を満たしながら、ア
ンビギュイティを排除した入射角度の推定が可能であ
る。
【0071】それぞれの素子間隔d,dはΔφ
rmsを用いて決定される。そこで本発明の入射角度推
定装置は、一旦電波を放射し位相差計測器5においてΔ
φrmsを計測した後に、スイッチ制御装置6がスイッ
チ8,8を切り替えることにより素子アンテナ
,1の位置を調整できるようにした装置である。
【0072】
【発明の効果】この発明に係る入射角度推定装置は、直
線上に配列された複数の素子アンテナを有し、第1、第
2及び第3の素子アンテナを選択し、これらの素子アン
テナで受信した電波を測角処理して電波の入射角度を推
定する入射角度推定装置において、複数のアンテナか
ら、第1と第3の素子アンテナの間隔に対して、第2と
第3の素子アンテナの間隔が広くなるように任意の3個
の素子アンテナを選択する選択手段と、第1、第2及び
第3の素子アンテナで受信した電波から位相補償誤差を
算出する位相補償誤差算出手段と、位相補償誤差に基づ
いて、所定の測角精度を満たす第3の素子アンテナと第
2の素子アンテナとの間の第2の距離を算出する第2の
距離算出手段と、位相補償誤差に基づいて、所定の測角
領域において角度とびを起こさない第3の素子アンテナ
と第1の素子アンテナとの間の第1の距離を算出する第
1の距離算出手段とを備え、選択手段は、第2の距離/
第1の距離が最小となる第1、第2及び第3の素子アン
テナを選択する。そのため、測角精度を確保しつつ、所
定の領域において誤測角をおこすことがない。そして、
素子アンテナを増やすことなく、より確実に高い精度で
入射角度を求めることができる。このため、入射角度推
定装置において精度の向上を図ることができる。
【0073】この発明に係る入射角度推定装置は、直線
上に移動可能に配列された少なくとも第1、第2及び第
3の3個の素子アンテナを有し、これらの素子アンテナ
で受信した電波を測角処理して電波の入射角度を推定す
る入射角度推定装置において、第1、第2及び第3の3
個の素子アンテナは、第1と第3の素子アンテナの間隔
に対して、第2と第3の素子アンテナの間隔が広くなる
ように配列され、 第1、第2及び第3の素子アンテナ
で受信した電波から位相補償誤差を算出する位相補償誤
差算出手段と、位相補償誤差に基づいて、所定の測角精
度を満たす第3の素子アンテナと第2の素子アンテナと
の間の第2の距離を算出する第2の距離算出手段と、位
相補償誤差に基づいて、所定の測角領域において角度と
びを起こさない第3の素子アンテナと第1の素子アンテ
ナとの間の第1の距離を算出する第1の距離算出手段
と、第2の距離/第1の距離が最小となる第1、第2及
び第3の素子アンテナの最適な位置を選択する選択手段
とを備えている。そのため、測角精度を確保しつつ、所
定の領域において誤測角をおこすことがない。そして、
素子アンテナを増やすことなく、より確実に高い精度で
入射角度を求めることができる。このため、入射角度推
定装置において精度の向上を図ることができる。
【0074】また、第1の距離あるいは第2の距離は、
複数の素子アンテナの配列において、n番目の素子アン
テナに対するn−1番目の素子アンテナの距離である。
そのため、素子アンテナ数を抑えながら開口径を増大す
ることが可能となる。
【0075】また、第1の素子アンテナは、第2の素子
アンテナと第3の素子アンテナの間に設けられている。
そのため、素子アンテナの配列を短くすることができ、
装置をコンパクトにすることができる。
【0076】また、第1の素子アンテナは、第2の素子
アンテナと第3の素子アンテナの間の外側に設けられて
いる。そのため、素子アンテナ数を抑えながら開口径を
増大することが可能となる。
【0077】また、他の発明に係る入射角度推定装置の
素子アンテナの配列方法は、少なくとも3個の素子アン
テナを有しこれらの素子アンテナで受信した電波を測角
処理して電波の入射角度を推定する入射角度推定装置の
素子アンテナの配列方法において、所定の測角精度を満
たす第3の素子アンテナと第2の素子アンテナの間の第
2の距離を、入射する信号の波長、所定の測角精度、ア
ンビギュイティを排除し測角を行える角度領域幅、及び
両素子アンテナのチャネルの位相補償誤差の2乗平均推
定値に基づいて求め、一方、所定の測角領域において角
度とびを起こさない第3の素子アンテナと第1の素子ア
ンテナの間の第1の距離を、波長、角度領域幅、位相補
償誤差の2乗平均推定値、及び所定のマージンに基づい
て求め、第2の距離/第1の距離が最小となるように、
第1の素子アンテナを第3の素子アンテナと第2の素子
アンテナの間に配列する。そのため、測角精度を確保し
つつ、所定の領域において誤測角をおこすことがないよ
うに素子アンテナを配列することができ、素子アンテナ
を増やすことなく、より確実に高い精度で入射角度を求
めることができる。
【0078】また、他の発明に係る入射角度推定装置の
素子アンテナの配列方法は、少なくとも3個の素子アン
テナを有しこれらの素子アンテナで受信した電波を測角
処理して電波の入射角度を推定する入射角度推定装置の
素子アンテナの配列方法において、所定の測角精度を満
たす第3の素子アンテナと第2の素子アンテナの間の第
2の距離を、入射する信号の波長、所定の測角精度、ア
ンビギュイティを排除し測角を行える角度領域幅、及び
両素子アンテナのチャネルの位相補償誤差の2乗平均推
定値に基づいて求め、一方、所定の測角領域において角
度とびを起こさない第3の素子アンテナと第1の素子ア
ンテナの間の第1の距離を、波長、角度領域幅、位相補
償誤差の2乗平均推定値、及び所定のマージンに基づい
て求め、第2の距離/第1の距離が最小となるように、
第1の素子アンテナを第3の素子アンテナと第2の素子
アンテナの間の外側に配列する。そのため、測角精度を
確保しつつ、所定の領域において誤測角をおこすことが
ないように素子アンテナを配列することができ、素子ア
ンテナを増やすことなく、より確実に高い精度で入射角
度を求めることができる。
【0079】また、第1の素子アンテナあるいは第2の
素子アンテナの少なくともいずれか一方を所定の間隔を
開けて複数本設け、複数本の素子アンテナのうち1本を
選択可能な切り替えスイッチを設け、切り替えスイッチ
を切り替えながら位相補償誤差を求め、これに基づき第
1の距離あるいは第2の距離の適切な値を求める。その
ため、測定作業の時間を短縮することができ、測定の作
業効率を向上することができる。
【0080】また、第1の素子アンテナあるいは第2の
素子アンテナの少なくともいずれか一方を第3の素子ア
ンテナに対して移動可能に設け、移動可能に設けた素子
アンテナを移動させながら、位相補償誤差を求め、これ
に基づき第1の距離あるいは第2の距離の適切な値を求
める。そのため、測定作業の時間を短縮することがで
き、測定の作業効率を向上することができる。
【0081】さらに、第1の距離あるいは第2の距離
は、複数の素子アンテナの配列において、n番目の素子
アンテナに対するn−1番目の素子アンテナの距離であ
る。そのため、素子アンテナ数を抑えながら開口径を増
大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態1の入射角度推定装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】 3素子不等間隔アレーを用いた入射角度推定
の原理を示す概念図である。
【図3】 本発明の信号処理部での処理手順を表すフロ
ーチャートである。
【図4】 位相差φ1がπに近接するときの入射角度推
定方法の概念図である。
【図5】 素子間隔の比によって発生する誤った位相差
選択の概念図である。
【図6】 素子間隔d=30.0mm,d=90.
0mmにおける測角実験結果の一例を示す図である。
【図7】 本実施の形態2の入射角度推定装置の構成を
示すブロック図である。
【図8】 本実施の形態3の入射角度推定装置の構成を
示すブロック図である。
【図9】 従来の入射角度推定装置のブロック図であ
る。
【図10】 位相差方探の原理的構成を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
,1' 素子アンテナ(第1の素子アンテナ)、
,1' 素子アンテナ(第2の素子アンテナ)、
,1' 素子アンテナ(第3の素子アンテナ)、
,2,2 ミキサ、3,3,3 A/D
変換器、4 信号処理部(位相補償値算出手段)、5
位相差計測器(第1の距離算出手段,第2の距離算出手
段)、6 スイッチ制御装置(選択手段)、8,8
切替スイッチ(選択手段)、d 素子間隔(第1の
距離)、d 素子間隔(第2の距離)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤坂 貴彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 稲常 茂穂 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA03 AA05 AA06 CA06 EA04 FA06 FA17 FA20 FA26 FA31 FA32 HA05 HA10 JA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線上に配列された複数の素子アンテナ
    を有し、第1、第2及び第3の素子アンテナを選択し、
    これらの素子アンテナで受信した電波を測角処理して該
    電波の入射角度を推定する入射角度推定装置において、 上記複数のアンテナから、第1と第3の素子アンテナの
    間隔に対して、第2と第3の素子アンテナの間隔が広く
    なるように任意の3個の素子アンテナを選択する選択手
    段と、 上記第1、第2及び第3の素子アンテナで受信した電波
    から位相補償誤差を算出する位相補償誤差算出手段と、 上記位相補償誤差に基づいて、所定の測角精度を満たす
    上記第3の素子アンテナと上記第2の素子アンテナとの
    間の第2の距離を算出する第2の距離算出手段と、 上記位相補償誤差に基づいて、所定の測角領域において
    角度とびを起こさない上記第3の素子アンテナと上記第
    1の素子アンテナとの間の第1の距離を算出する第1の
    距離算出手段とを備え、 上記選択手段は、上記第2の距離/上記第1の距離が最
    小となる上記第1、第2及び第3の素子アンテナを選択
    することを特徴とする入射角度推定装置。
  2. 【請求項2】 直線上に移動可能に配列された少なくと
    も第1、第2及び第3の3個の素子アンテナを有し、こ
    れらの素子アンテナで受信した電波を測角処理して該電
    波の入射角度を推定する入射角度推定装置において、 上記第1、第2及び第3の3個の素子アンテナは、第1
    と第3の素子アンテナの間隔に対して、第2と第3の素
    子アンテナの間隔が広くなるように配列され、 上記第1、第2及び第3の素子アンテナで受信した電波
    から位相補償誤差を算出する位相補償誤差算出手段と、 上記位相補償誤差に基づいて、所定の測角精度を満たす
    上記第3の素子アンテナと上記第2の素子アンテナとの
    間の第2の距離を算出する第2の距離算出手段と、 上記位相補償誤差に基づいて、所定の測角領域において
    角度とびを起こさない上記第3の素子アンテナと上記第
    1の素子アンテナとの間の第1の距離を算出する第1の
    距離算出手段と、 上記第2の距離/上記第1の距離が最小となる上記第
    1、第2及び第3の素子アンテナの最適な位置を選択す
    る選択手段とを備えたことを特徴とする入射角度推定装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第1の距離あるいは上記第2の距離
    は、上記複数の素子アンテナの配列において、n番目の
    素子アンテナに対するn−1番目の素子アンテナの距離
    であることを特徴とする請求項1または2記載の入射角
    度推定装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の素子アンテナは、上記第2の
    素子アンテナと上記第3の素子アンテナの間に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載
    の入射角度推定装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の素子アンテナは、上記第2の
    素子アンテナと上記第3の素子アンテナの間の外側に設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か記載の入射角度推定装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも3個の素子アンテナを有しこ
    れらの素子アンテナで受信した電波を測角処理して該電
    波の入射角度を推定する入射角度推定装置の素子アンテ
    ナの配列方法において、 所定の測角精度を満たす第3の素子アンテナと第2の素
    子アンテナの間の第2の距離を、入射する信号の波長、
    所定の測角精度、アンビギュイティを排除し測角を行え
    る角度領域幅、及び両素子アンテナのチャネルの位相補
    償誤差の2乗平均推定値に基づいて求め、 一方、所定の測角領域において角度とびを起こさない第
    3の素子アンテナと第1の素子アンテナの間の第1の距
    離を、上記波長、上記角度領域幅、上記位相補償誤差の
    2乗平均推定値、及び所定のマージンに基づいて求め、 上記第2の距離/上記第1の距離が最小となるように、
    上記第1の素子アンテナを上記第3の素子アンテナと上
    記第2の素子アンテナの間に配列することを特徴とする
    入射角度推定装置の素子アンテナの配列方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも3個の素子アンテナを有しこ
    れらの素子アンテナで受信した電波を測角処理して該電
    波の入射角度を推定する入射角度推定装置の素子アンテ
    ナの配列方法において、 所定の測角精度を満たす第3の素子アンテナと第2の素
    子アンテナの間の第2の距離を、入射する信号の波長、
    所定の測角精度、アンビギュイティを排除し測角を行え
    る角度領域幅、及び両素子アンテナのチャネルの位相補
    償誤差の2乗平均推定値に基づいて求め、 一方、所定の測角領域において角度とびを起こさない第
    3の素子アンテナと第1の素子アンテナの間の第1の距
    離を、上記波長、上記角度領域幅、上記位相補償誤差の
    2乗平均推定値、及び所定のマージンに基づいて求め、 上記第2の距離/上記第1の距離が最小となるように、
    上記第1の素子アンテナを上記第3の素子アンテナと上
    記第2の素子アンテナの間の外側に配列することを特徴
    とする入射角度推定装置の素子アンテナの配列方法。
  8. 【請求項8】 上記第1の素子アンテナあるいは上記第
    2の素子アンテナの少なくともいずれか一方を所定の間
    隔を開けて複数本設け、該複数本の素子アンテナのうち
    1本を選択可能な切り替えスイッチを設け、該切り替え
    スイッチを切り替えながら上記位相補償誤差を求め、こ
    れに基づき上記第1の距離あるいは上記第2の距離の適
    切な値を求めることを特徴とする請求項6または7記載
    の入射角度推定装置の素子アンテナの配列方法。
  9. 【請求項9】 上記第1の素子アンテナあるいは上記第
    2の素子アンテナの少なくともいずれか一方を上記第3
    の素子アンテナに対して移動可能に設け、該移動可能に
    設けた素子アンテナを移動させながら、上記位相補償誤
    差を求め、これに基づき上記第1の距離あるいは上記第
    2の距離の適切な値を求めることを特徴とする請求項6
    または7記載の入射角度推定装置の素子アンテナの配列
    方法。
  10. 【請求項10】 上記第1の距離あるいは上記第2の距
    離は、複数の素子アンテナの配列において、n番目の素
    子アンテナに対するn−1番目の素子アンテナの距離で
    あることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか記載の
    入射角度推定装置の素子アンテナの配列方法。
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