JP2005003579A - 測角装置及び測位装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構成を簡略化したために角度アンビギュイティが発生する測角装置において、角度アンビギュイティを排除して測角精度を向上する。
【解決手段】互いに到来信号の1/2波長以上離して配置され、前記到来信号を受信する第1、第2の受信アンテナと、これらの受信アンテナが受信する到来信号から到来方向候補を算出する到来方向算出手段とを備える測角装置において、前記到来方向算出手段は、角度アンビギュイティのために複数の到来方向候補が算出される場合に、これらの到来方向候補の中から到来方向推定値を選択して出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに到来信号の1/2波長以上離して配置され、前記到来信号を受信する第1、第2の受信アンテナと、これらの受信アンテナが受信する到来信号から到来方向候補を算出する到来方向算出手段とを備える測角装置において、前記到来方向算出手段は、角度アンビギュイティのために複数の到来方向候補が算出される場合に、これらの到来方向候補の中から到来方向推定値を選択して出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、波源から到来する電波の到来方向を測角する測角装置および波源の位置を測定する測位装置に係るものであって、特に角度アンビギュイティ(曖昧さ)を排除しつつ、簡易な構成にて高い測角精度を確保する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アレーアンテナを用いた測角方式として、角度アンビギュイティ(曖昧さ)を避けつつ高い測角精度を確保するため、第1の素子アンテナから到来信号の波長の1/2以上離した第2の素子アンテナと、第1または第2のアレー素子から同波長の1/2以下に離した第3の素子アンテナを用いる方法があった。この方法によれば、波長の1/2以上離した素子アンテナの組み合わせは測角精度の確保に寄与し、波長の1/2以下に離した素子アンテナの組み合わせはアンビギュイティの排除に寄与する(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭59−116562「信号入射角推定方式」
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1による方法では、アンビギュイティの排除のためだけに第3の素子アンテナを設けている。そのため、素子アンテナや受信機等の数が増加するとともに測角に要する演算量も増加し、経済性に乏しいという課題があった。
【0005】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、第3の素子アンテナを設けずに角度アンビギュイティを排除しつつ、高い測角精度を確保することを目的とする。
【0006】
またこのようにして得られた測角技術を応用して、測位を行う技術を確立することをも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る測角装置は、互いに到来信号の1/2波長以上離して配置され、前記到来信号を受信する第1、第2の受信アンテナと、
前記第1、第2の受信アンテナが受信する到来信号から前記到来信号の到来方向推定値を算出する到来方向算出手段とを備える測角装置であって、
前記到来方向算出手段は、到来信号の波長と前記第1、第2の受信アンテナの位置との関係から生ずる角度アンビギュイティによって複数の到来方向候補が算出される場合に、所定の予測値に基づいて前記到来方向候補から前記到来方向推定値を選択して出力するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による測角装置の構成を示すものである。図において、素子アンテナ1(第1の受信アンテナに相当する)及び素子アンテナ2(第2の受信アンテナに相当する)は、相互に到来信号の波長の1/2以上の距離を離して配置されている。なお、ここでは素子アンテナ1及び素子アンテナ2への到来信号を、それぞれ到来信号101と到来信号102としており、これらの到来信号は、未知の角度θ(以後、到来角と呼ぶ)をなして素子アンテナ1及び2に到来しているものとする。受信機3及び受信機4は、素子アンテナ1及び2が受信した到来信号を検波処理する部位であり、検波処理の結果としてアナログ信号103および104が出力されるようになっている。A/D変換器5及びA/D変換器6は、アナログ信号103及び104をそれぞれディジタル信号に変換する回路又は素子であって、変換結果としてディジタル信号105及び106が出力されるようになっている。
【0009】
到来方向算出部7は、ディジタル信号105及び106に基づいて到来信号101及び102の到来角θを算出し、到来方向候補107として出力する部位である。到来方向予測部8及び到来方向候補選択部9は、相互に関連を有しながら動作する部位であって、到来方向予測部8は到来方向候補選択部9が選択した到来方向推定結果109に基づいて、到来方向予測値108を算出する部位である。また到来方向候補選択部9は到来方向候補107から到来方向予測値108に最も近いものを選択して、到来方向推定結果109を算出するようになっている。
【0010】
なお、到来方向算出部7、到来方向予測部8、到来方向候補選択部9は到来方向算出手段を構成するものである。
【0011】
また、これらの構成要素のうち、到来方向算出部7、到来方向予測部8、到来方向候補選択部9はそれぞれ専用の部品や装置によって構成してもよいが、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)やDSP(Digital Signal Processor:ディジタル信号処理モジュール)によって処理されるコンピュータプログラムとして構成してもよい。
【0012】
次に、この発明の実施の形態1による測角装置の動作について説明する。素子アンテナ1及び2で受信された到来信号101及び102は、受信機3及び4により、中間周波数帯域やベースバンド帯域に周波数変換され、A/D変換器5及び6によりディジタル信号105及び106に変換される。
【0013】
続いて、到来方向算出部7は、ディジタル信号105及び106に基づいて、素子アンテナ1及び2におけるそれぞれの受信信号(到来信号101と到来信号102)の位相差から信号の到来方向を計算する。ここで、素子アンテナ1及び2における到来信号101と到来信号102との位相差と到来方向の関係は、次の式(1)によって与えられる。
【数1】
【0014】
ここで、φは±πの範囲の値をとる第1の素子と第2の素子の受信信号の位相差、Dは第1の素子と第2の素子の距離、λは到来信号の波長、nは整数である。このとき、D<λ/2であるならば、|sinθ|≦1を満たす整数nは一意に定まり、到来角は次のように算出される。
【数2】
【0015】
しかし、この発明の実施の形態1による測角装置では、高い測角精度を確保するため、D>λ/2としている。そのため、整数nを一意に定めることができず、角度アンビギュイティが発生することとなる。到来方向算出部7は、単体では角度アンビギュイティを排除できないので、複数の到来方向候補107を出力することになる。
【0016】
次に、到来候補予測部8は、初回の測角処理においては初期値に基づいて、また2回目以降の測角処理においては一定時間前の到来方向推定結果109に基づいて、それぞれ到来方向予測値108を算出する。到来方向予測値108の算出処理は、公知のカルマンフィルターなどの予測フィルターを用いて実現できる。
【0017】
続いて、到来方向候補選択手段9は、複数の到来方向候補107の中から、到来候補予測部8が算出した到来方向予測値108に値が最も近い候補を選択して、これを到来方向推定結果109とする。到来方向推定結果109は、この発明の実施の形態1による測角装置の外部に出力されるとともに、到来候補予測部8にも出力され、次回の到来方向予測値108の算出に用いられる。
【0018】
なお、到来候補予測部8の初期値については、別の装置により信号の到来方向を特定しておくか、初期の到来方向の状態をあらかじめプリセットしておく。例えば、車のレースやスポーツ競技、競馬・競輪などでは移動体のスタート地点は予め定められており、初期状態をプリセットするのに何ら問題はない。
【0019】
以上から明らかなように、この発明の実施の形態1の測角装置によれば、素子アンテナ1と素子アンテナ2の間隔と波長の関係から到来角のアンビギュイティが発生しても、到来方向予測値108を用いて排除することとした。そのため、素子アンテナ1と素子アンテナ2の間隔についての制限がなくなり、2素子のアンテナのみでも、十分に高い測角精度を得ることができる、という効果を奏するのである。
【0020】
実施の形態2.
なお、この発明の実施の形態1に示した方法、すなわち式(2)に基づいて複数個の到来角を算出し、算出された到来角から予測値に近い到来角を選択する方法に代えて、予め到来角を算出する角度範囲を制限する方法も考えられる。すなわち、到来方向予測値108から予め到来角を算出する角度範囲を設定し、この角度範囲のみにおいて得られる到来角を推定値として出力するようにしてもよい。
【0021】
図2は、このような処理を行う実施の形態2による測角装置の構成を示すブロック図である。図において、計算角度範囲制限付到来方向算出部27は、到来方向予測値108に基づいて到来角を算出する角度範囲を制限し、この角度範囲内で到来角の算出を行う部位である。その他、図1と同一の符号を付した構成要素については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。なお、計算角度範囲制限付到来方向算出部27と到来方向予測部8は、到来方向算出手段を構成するものである。
【0022】
このように、実施の形態2の測角装置によれば、実施の形態1と同様に、素子アンテナ1と素子アンテナ2の間隔と波長の関係から到来角のアンビギュイティが発生しても、到来方向予測値108を用いて排除することとしたので、素子アンテナ1と素子アンテナ2の間隔についての制限がなくなり、2素子のアンテナのみでも、十分に高い測角精度を得ることができるという利点に加えて、予め到来角を算出する角度範囲に制限を付して、到来角を算出するので、さらに演算量を削減できるという効果を奏するのである。
【0023】
実施の形態3.
なお、実施の形態1による測角装置の動作原理を、2素子よりも多数の素子アンテナを、角度アンビギュイティの発生し得るほど疎に配置したアレーアンテナに適用して、角度アンビギュイティを排除することもできる。実施の形態3による測角装置はこのような機能を有する測角装置である。従来、アレーアンテナは、角度アンビギュイティが発生しないように考慮して、素子アンテナを密に配置する必要があった。しかし、実施の形態3による測角装置では、このような問題が発生しない。
【0024】
図3は、このようなアレーアンテナを採用した測角装置の構成を示すブロック図である。図について、図1と同一の符号を付した構成要素については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。ただし、実施の形態3のアレーアンテナの配置では、角度アンビギュイティの発生を考慮していない。したがって素子アンテナ1は角度アンビギュイティの発生し得るほど疎に、複数個配置されている。さらに受信機3、A/D変換器5が素子アンテナ1のそれぞれに対応して設けられている点においても、実施の形態1と異なる。
【0025】
次に実施の形態3による測角装置の動作について説明する。素子アンテナ1〜A/D変換器5までの動作については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。到来方向算出部7では、素子アンテナ1の配置方法の影響により、角度アンビギュイティにより複数の到来方向候補が出力される。なお、アレーアンテナを用いる到来方向推定方法としては、例えばR. O. Schmit, ”Multiple Emitter Location and Signal Parameter Estimation,” IEEE Tans. Antennas Propagat., vol. AP−34, no.3, pp.276−280, 1986.などがある。
【0026】
しかし、実施の形態1と同様に、実施の形態3においても到来方向予測部8によって到来方向予測値108が算出され、さらに到来方向候補選択部9によって到来方向予測値108に基づいて到来方向候補107から到来方向推定結果109が選択される。
【0027】
以上から明らかなように、実施の形態3による測角装置によれば、アレーアンテナ単体では角度アンビギュイティが発生する場合であっても、最終的な到来方向推定結果から角度アンビギュイティを排除することができる。
【0028】
この結果、従来のアレーアンテナを用いた測角センサと同程度の測角精度を維持するために、素子数を減らして経済性の高い測角センサを得ることができる。また、従来の測角センサと同じ素子数を用いるならば、素子間隔を広げることによって、より大きなアレー開口径を得ることができ、従来より高い測角精度を得ることができるのである。
【0029】
なお、到来方向算出部7及び到来方向選択部9を用いる代わりに、実施の形態2と同様に、算出する到来角の角度範囲を制限する計算角度範囲制限付到来方向算出部27を用いるようにしてもよい。これによって、角度範囲を制限できるので、同一の測角精度を得るのに必要な素子数を低減しつつ、さらに演算量を削減することができる。
【0030】
実施の形態4.
(測位装置への応用)
実施の形態1または2の動作原理を用いて、電波の到来角の推定だけでなく、波源の位置の推定、すなわち測位装置を実現することができる。実施の形態4は、実施の形態1または2の動作原理を用いることを特徴とする測位装置に関するものである。
【0031】
図4は、この発明の実施の形態4における測位装置を示すブロック図である。図において、測角器42及び43は、実施の形態1乃至3のいずれかによる測角装置によって構成されている。さらに、測角器42及び43には、波源41からの到来波101と到来波102が未知の入射角θ1及びθ2をなして到来しているものとする。
【0032】
測角器42の詳細な構成についても説明する。素子アンテナ1は複数個配置されており、複数の素子アンテナ1によって一個のアレーアンテナが構成されている。ただし素子アンテナ1のそれぞれは、他の素子アンテナ(素子アンテナ1と同じものである)との相対的な配置位置が疎であるため、到来波の波長によっては角度アンビギュイティが発生しうる。
【0033】
受信機3、A/D変換器5はそれぞれ、複数の素子アンテナのそれぞれについて個別に設けられている。到来方向予測部8は実施の形態1とは異なり、後述する発信器位置予測部45が算出した波源41の予測位置に基づいて到来方向予測値108を算出するようになっている。その他、実施の形態1と同一の符号を付した構成要素については、実施の形態1と同様であり、説明を省略する。さらに測角器43の詳細な構成については測角器42と同様であるので、説明を省略することとする。
【0034】
発信器位置計算部44は、測角器42及び43が出力する到来角109に基づいて、波源41の位置404を算出する部位である。また発信器位置予測部45は、発信器位置計算部44が一定時間前に出力した位置404に基づいて、現在の波源41の予測位置405(現在の波源予測位置)を算出する部位である。
【0035】
なお、発信器位置予測部45は発信器予測手段に相当する。
【0036】
次に、この発明の実施の形態4による測位装置の動作について説明する。まず、測角器42について説明する。上述の通り、測角器42のアレーアンテナは素子アンテナ1の配置が疎であり、角度アンビギュイティが発生する。そのため、到来方向算出部7において、波源41から送信される電波の到来方向を推定しようとすると、複数の到来方向候補107を出力する。到来方向候補選択部9は、到来方向候補107の中から、到来方向の予測値108に最も近い角度を選択して、その角度を測角器42の出力とする。以上が測角器42の動作であるが、測角器43においても同様の動作が行われる。これによって、発信器位置計算部44には測角器42と測角器43による波源41からの到来波の到来角推測値であるθ1とθ2が出力される。
【0037】
発信器位置計算部44は、θ1とθ2から、三角測量の原理に基づき波源41の位置を計算する。例えば、図5に示すような直交座標系において、測角器42の位置を(0,0)、測角器43の位置を(0,X0)、x軸の正の方向から反時計方向の角度を正の角度として、測角器42の測角値をθ1、測角器43の測角値をθ2とすると、波源41の位置は次のように計算される。
【数3】
【0038】
測角器が測角器41及び42の他にも存在する場合、すなわち測角器の個数が2より多い場合には、各測角器において推定した到来波の到来方向に延伸した直線は一点で交わらないことも生じうる。このような場合には、最小二乗法などを用いて、最も確からしい位置を算出する。発信器位置予測部45は、時系列で計算される波源41から次の計測時の波源41の予測値405を算出する。この発信機位置予測方法には、一般的なカルマンフィルタなどを用いることができる。この予測値405は、測角器41及び42に返される。そして、それぞれの到来方向予測部8において、到来方向の予測値108の算出に用いられる。例えば図5に示す測角器や波源の位置関係の場合、測角器42及び43到来方向予測値108は次のように計算される。
【数4】
ただし、式(4)において、xpおよびypは波源41のx座標及びy座標である。
【0039】
以上から明らかなように、この発明の実施の形態4による測位装置によれば、それぞれの測角器において角度アンビギュイティを排除するので、同程度の測角精度を有する従来のアレーアンテナによる測角センサを用いた測位装置に比べて素子数を減らすことができる。
【0040】
また従来の測角センサと同じ素子数を用いる場合には、素子間隔を広げてより大きなアレー開口径を得ることができ、従来より高い測角・測位精度を得ることができる、という効果を奏する。
【0041】
なお、到来方向算出部7及び到来方向選択部9を用いる代わりに、実施の形態2と同様に、算出する到来角の角度範囲を制限する計算角度範囲制限付到来方向算出部27を用いるようにしてもよい。これによって、角度範囲を制限できるので、同一の測角精度を得るのに必要な素子数を低減しつつ、さらに演算量を削減することができる。
【0042】
【発明の効果】
この発明に係る測角装置では、到来角が複数得られる場合に、到来方向を初期値から予測して得た予測値に近い到来角を選択することとして、角度アンビギュイティを排除することとした。そのため、素子アンテナ間の間隔を1/2波長よりも大きくして、簡易な構成のまま高い測角精度を確保することができるという極めて顕著な効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による測角装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2による測角装置の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態3による測角装置の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態4による測位装置の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態4による測位装置の動作原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1、2 素子アンテナ
3、4 受信機
5、6 A/D変換器
7 到来方向算出部
8 到来方向予測部
9 到来方向候補選択部
44 発信器位置計算部
45 発信器位置予測部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、波源から到来する電波の到来方向を測角する測角装置および波源の位置を測定する測位装置に係るものであって、特に角度アンビギュイティ(曖昧さ)を排除しつつ、簡易な構成にて高い測角精度を確保する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アレーアンテナを用いた測角方式として、角度アンビギュイティ(曖昧さ)を避けつつ高い測角精度を確保するため、第1の素子アンテナから到来信号の波長の1/2以上離した第2の素子アンテナと、第1または第2のアレー素子から同波長の1/2以下に離した第3の素子アンテナを用いる方法があった。この方法によれば、波長の1/2以上離した素子アンテナの組み合わせは測角精度の確保に寄与し、波長の1/2以下に離した素子アンテナの組み合わせはアンビギュイティの排除に寄与する(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭59−116562「信号入射角推定方式」
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1による方法では、アンビギュイティの排除のためだけに第3の素子アンテナを設けている。そのため、素子アンテナや受信機等の数が増加するとともに測角に要する演算量も増加し、経済性に乏しいという課題があった。
【0005】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、第3の素子アンテナを設けずに角度アンビギュイティを排除しつつ、高い測角精度を確保することを目的とする。
【0006】
またこのようにして得られた測角技術を応用して、測位を行う技術を確立することをも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る測角装置は、互いに到来信号の1/2波長以上離して配置され、前記到来信号を受信する第1、第2の受信アンテナと、
前記第1、第2の受信アンテナが受信する到来信号から前記到来信号の到来方向推定値を算出する到来方向算出手段とを備える測角装置であって、
前記到来方向算出手段は、到来信号の波長と前記第1、第2の受信アンテナの位置との関係から生ずる角度アンビギュイティによって複数の到来方向候補が算出される場合に、所定の予測値に基づいて前記到来方向候補から前記到来方向推定値を選択して出力するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による測角装置の構成を示すものである。図において、素子アンテナ1(第1の受信アンテナに相当する)及び素子アンテナ2(第2の受信アンテナに相当する)は、相互に到来信号の波長の1/2以上の距離を離して配置されている。なお、ここでは素子アンテナ1及び素子アンテナ2への到来信号を、それぞれ到来信号101と到来信号102としており、これらの到来信号は、未知の角度θ(以後、到来角と呼ぶ)をなして素子アンテナ1及び2に到来しているものとする。受信機3及び受信機4は、素子アンテナ1及び2が受信した到来信号を検波処理する部位であり、検波処理の結果としてアナログ信号103および104が出力されるようになっている。A/D変換器5及びA/D変換器6は、アナログ信号103及び104をそれぞれディジタル信号に変換する回路又は素子であって、変換結果としてディジタル信号105及び106が出力されるようになっている。
【0009】
到来方向算出部7は、ディジタル信号105及び106に基づいて到来信号101及び102の到来角θを算出し、到来方向候補107として出力する部位である。到来方向予測部8及び到来方向候補選択部9は、相互に関連を有しながら動作する部位であって、到来方向予測部8は到来方向候補選択部9が選択した到来方向推定結果109に基づいて、到来方向予測値108を算出する部位である。また到来方向候補選択部9は到来方向候補107から到来方向予測値108に最も近いものを選択して、到来方向推定結果109を算出するようになっている。
【0010】
なお、到来方向算出部7、到来方向予測部8、到来方向候補選択部9は到来方向算出手段を構成するものである。
【0011】
また、これらの構成要素のうち、到来方向算出部7、到来方向予測部8、到来方向候補選択部9はそれぞれ専用の部品や装置によって構成してもよいが、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)やDSP(Digital Signal Processor:ディジタル信号処理モジュール)によって処理されるコンピュータプログラムとして構成してもよい。
【0012】
次に、この発明の実施の形態1による測角装置の動作について説明する。素子アンテナ1及び2で受信された到来信号101及び102は、受信機3及び4により、中間周波数帯域やベースバンド帯域に周波数変換され、A/D変換器5及び6によりディジタル信号105及び106に変換される。
【0013】
続いて、到来方向算出部7は、ディジタル信号105及び106に基づいて、素子アンテナ1及び2におけるそれぞれの受信信号(到来信号101と到来信号102)の位相差から信号の到来方向を計算する。ここで、素子アンテナ1及び2における到来信号101と到来信号102との位相差と到来方向の関係は、次の式(1)によって与えられる。
【数1】
【0014】
ここで、φは±πの範囲の値をとる第1の素子と第2の素子の受信信号の位相差、Dは第1の素子と第2の素子の距離、λは到来信号の波長、nは整数である。このとき、D<λ/2であるならば、|sinθ|≦1を満たす整数nは一意に定まり、到来角は次のように算出される。
【数2】
【0015】
しかし、この発明の実施の形態1による測角装置では、高い測角精度を確保するため、D>λ/2としている。そのため、整数nを一意に定めることができず、角度アンビギュイティが発生することとなる。到来方向算出部7は、単体では角度アンビギュイティを排除できないので、複数の到来方向候補107を出力することになる。
【0016】
次に、到来候補予測部8は、初回の測角処理においては初期値に基づいて、また2回目以降の測角処理においては一定時間前の到来方向推定結果109に基づいて、それぞれ到来方向予測値108を算出する。到来方向予測値108の算出処理は、公知のカルマンフィルターなどの予測フィルターを用いて実現できる。
【0017】
続いて、到来方向候補選択手段9は、複数の到来方向候補107の中から、到来候補予測部8が算出した到来方向予測値108に値が最も近い候補を選択して、これを到来方向推定結果109とする。到来方向推定結果109は、この発明の実施の形態1による測角装置の外部に出力されるとともに、到来候補予測部8にも出力され、次回の到来方向予測値108の算出に用いられる。
【0018】
なお、到来候補予測部8の初期値については、別の装置により信号の到来方向を特定しておくか、初期の到来方向の状態をあらかじめプリセットしておく。例えば、車のレースやスポーツ競技、競馬・競輪などでは移動体のスタート地点は予め定められており、初期状態をプリセットするのに何ら問題はない。
【0019】
以上から明らかなように、この発明の実施の形態1の測角装置によれば、素子アンテナ1と素子アンテナ2の間隔と波長の関係から到来角のアンビギュイティが発生しても、到来方向予測値108を用いて排除することとした。そのため、素子アンテナ1と素子アンテナ2の間隔についての制限がなくなり、2素子のアンテナのみでも、十分に高い測角精度を得ることができる、という効果を奏するのである。
【0020】
実施の形態2.
なお、この発明の実施の形態1に示した方法、すなわち式(2)に基づいて複数個の到来角を算出し、算出された到来角から予測値に近い到来角を選択する方法に代えて、予め到来角を算出する角度範囲を制限する方法も考えられる。すなわち、到来方向予測値108から予め到来角を算出する角度範囲を設定し、この角度範囲のみにおいて得られる到来角を推定値として出力するようにしてもよい。
【0021】
図2は、このような処理を行う実施の形態2による測角装置の構成を示すブロック図である。図において、計算角度範囲制限付到来方向算出部27は、到来方向予測値108に基づいて到来角を算出する角度範囲を制限し、この角度範囲内で到来角の算出を行う部位である。その他、図1と同一の符号を付した構成要素については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。なお、計算角度範囲制限付到来方向算出部27と到来方向予測部8は、到来方向算出手段を構成するものである。
【0022】
このように、実施の形態2の測角装置によれば、実施の形態1と同様に、素子アンテナ1と素子アンテナ2の間隔と波長の関係から到来角のアンビギュイティが発生しても、到来方向予測値108を用いて排除することとしたので、素子アンテナ1と素子アンテナ2の間隔についての制限がなくなり、2素子のアンテナのみでも、十分に高い測角精度を得ることができるという利点に加えて、予め到来角を算出する角度範囲に制限を付して、到来角を算出するので、さらに演算量を削減できるという効果を奏するのである。
【0023】
実施の形態3.
なお、実施の形態1による測角装置の動作原理を、2素子よりも多数の素子アンテナを、角度アンビギュイティの発生し得るほど疎に配置したアレーアンテナに適用して、角度アンビギュイティを排除することもできる。実施の形態3による測角装置はこのような機能を有する測角装置である。従来、アレーアンテナは、角度アンビギュイティが発生しないように考慮して、素子アンテナを密に配置する必要があった。しかし、実施の形態3による測角装置では、このような問題が発生しない。
【0024】
図3は、このようなアレーアンテナを採用した測角装置の構成を示すブロック図である。図について、図1と同一の符号を付した構成要素については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。ただし、実施の形態3のアレーアンテナの配置では、角度アンビギュイティの発生を考慮していない。したがって素子アンテナ1は角度アンビギュイティの発生し得るほど疎に、複数個配置されている。さらに受信機3、A/D変換器5が素子アンテナ1のそれぞれに対応して設けられている点においても、実施の形態1と異なる。
【0025】
次に実施の形態3による測角装置の動作について説明する。素子アンテナ1〜A/D変換器5までの動作については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。到来方向算出部7では、素子アンテナ1の配置方法の影響により、角度アンビギュイティにより複数の到来方向候補が出力される。なお、アレーアンテナを用いる到来方向推定方法としては、例えばR. O. Schmit, ”Multiple Emitter Location and Signal Parameter Estimation,” IEEE Tans. Antennas Propagat., vol. AP−34, no.3, pp.276−280, 1986.などがある。
【0026】
しかし、実施の形態1と同様に、実施の形態3においても到来方向予測部8によって到来方向予測値108が算出され、さらに到来方向候補選択部9によって到来方向予測値108に基づいて到来方向候補107から到来方向推定結果109が選択される。
【0027】
以上から明らかなように、実施の形態3による測角装置によれば、アレーアンテナ単体では角度アンビギュイティが発生する場合であっても、最終的な到来方向推定結果から角度アンビギュイティを排除することができる。
【0028】
この結果、従来のアレーアンテナを用いた測角センサと同程度の測角精度を維持するために、素子数を減らして経済性の高い測角センサを得ることができる。また、従来の測角センサと同じ素子数を用いるならば、素子間隔を広げることによって、より大きなアレー開口径を得ることができ、従来より高い測角精度を得ることができるのである。
【0029】
なお、到来方向算出部7及び到来方向選択部9を用いる代わりに、実施の形態2と同様に、算出する到来角の角度範囲を制限する計算角度範囲制限付到来方向算出部27を用いるようにしてもよい。これによって、角度範囲を制限できるので、同一の測角精度を得るのに必要な素子数を低減しつつ、さらに演算量を削減することができる。
【0030】
実施の形態4.
(測位装置への応用)
実施の形態1または2の動作原理を用いて、電波の到来角の推定だけでなく、波源の位置の推定、すなわち測位装置を実現することができる。実施の形態4は、実施の形態1または2の動作原理を用いることを特徴とする測位装置に関するものである。
【0031】
図4は、この発明の実施の形態4における測位装置を示すブロック図である。図において、測角器42及び43は、実施の形態1乃至3のいずれかによる測角装置によって構成されている。さらに、測角器42及び43には、波源41からの到来波101と到来波102が未知の入射角θ1及びθ2をなして到来しているものとする。
【0032】
測角器42の詳細な構成についても説明する。素子アンテナ1は複数個配置されており、複数の素子アンテナ1によって一個のアレーアンテナが構成されている。ただし素子アンテナ1のそれぞれは、他の素子アンテナ(素子アンテナ1と同じものである)との相対的な配置位置が疎であるため、到来波の波長によっては角度アンビギュイティが発生しうる。
【0033】
受信機3、A/D変換器5はそれぞれ、複数の素子アンテナのそれぞれについて個別に設けられている。到来方向予測部8は実施の形態1とは異なり、後述する発信器位置予測部45が算出した波源41の予測位置に基づいて到来方向予測値108を算出するようになっている。その他、実施の形態1と同一の符号を付した構成要素については、実施の形態1と同様であり、説明を省略する。さらに測角器43の詳細な構成については測角器42と同様であるので、説明を省略することとする。
【0034】
発信器位置計算部44は、測角器42及び43が出力する到来角109に基づいて、波源41の位置404を算出する部位である。また発信器位置予測部45は、発信器位置計算部44が一定時間前に出力した位置404に基づいて、現在の波源41の予測位置405(現在の波源予測位置)を算出する部位である。
【0035】
なお、発信器位置予測部45は発信器予測手段に相当する。
【0036】
次に、この発明の実施の形態4による測位装置の動作について説明する。まず、測角器42について説明する。上述の通り、測角器42のアレーアンテナは素子アンテナ1の配置が疎であり、角度アンビギュイティが発生する。そのため、到来方向算出部7において、波源41から送信される電波の到来方向を推定しようとすると、複数の到来方向候補107を出力する。到来方向候補選択部9は、到来方向候補107の中から、到来方向の予測値108に最も近い角度を選択して、その角度を測角器42の出力とする。以上が測角器42の動作であるが、測角器43においても同様の動作が行われる。これによって、発信器位置計算部44には測角器42と測角器43による波源41からの到来波の到来角推測値であるθ1とθ2が出力される。
【0037】
発信器位置計算部44は、θ1とθ2から、三角測量の原理に基づき波源41の位置を計算する。例えば、図5に示すような直交座標系において、測角器42の位置を(0,0)、測角器43の位置を(0,X0)、x軸の正の方向から反時計方向の角度を正の角度として、測角器42の測角値をθ1、測角器43の測角値をθ2とすると、波源41の位置は次のように計算される。
【数3】
【0038】
測角器が測角器41及び42の他にも存在する場合、すなわち測角器の個数が2より多い場合には、各測角器において推定した到来波の到来方向に延伸した直線は一点で交わらないことも生じうる。このような場合には、最小二乗法などを用いて、最も確からしい位置を算出する。発信器位置予測部45は、時系列で計算される波源41から次の計測時の波源41の予測値405を算出する。この発信機位置予測方法には、一般的なカルマンフィルタなどを用いることができる。この予測値405は、測角器41及び42に返される。そして、それぞれの到来方向予測部8において、到来方向の予測値108の算出に用いられる。例えば図5に示す測角器や波源の位置関係の場合、測角器42及び43到来方向予測値108は次のように計算される。
【数4】
ただし、式(4)において、xpおよびypは波源41のx座標及びy座標である。
【0039】
以上から明らかなように、この発明の実施の形態4による測位装置によれば、それぞれの測角器において角度アンビギュイティを排除するので、同程度の測角精度を有する従来のアレーアンテナによる測角センサを用いた測位装置に比べて素子数を減らすことができる。
【0040】
また従来の測角センサと同じ素子数を用いる場合には、素子間隔を広げてより大きなアレー開口径を得ることができ、従来より高い測角・測位精度を得ることができる、という効果を奏する。
【0041】
なお、到来方向算出部7及び到来方向選択部9を用いる代わりに、実施の形態2と同様に、算出する到来角の角度範囲を制限する計算角度範囲制限付到来方向算出部27を用いるようにしてもよい。これによって、角度範囲を制限できるので、同一の測角精度を得るのに必要な素子数を低減しつつ、さらに演算量を削減することができる。
【0042】
【発明の効果】
この発明に係る測角装置では、到来角が複数得られる場合に、到来方向を初期値から予測して得た予測値に近い到来角を選択することとして、角度アンビギュイティを排除することとした。そのため、素子アンテナ間の間隔を1/2波長よりも大きくして、簡易な構成のまま高い測角精度を確保することができるという極めて顕著な効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による測角装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2による測角装置の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態3による測角装置の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態4による測位装置の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態4による測位装置の動作原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1、2 素子アンテナ
3、4 受信機
5、6 A/D変換器
7 到来方向算出部
8 到来方向予測部
9 到来方向候補選択部
44 発信器位置計算部
45 発信器位置予測部。
Claims (6)
- 互いに到来信号の1/2波長以上離して配置され、前記到来信号を受信する第1、第2の受信アンテナと、
前記第1、第2の受信アンテナが受信する到来信号から前記到来信号の到来方向推定値を算出する到来方向算出手段とを備える測角装置において、
前記到来方向算出手段は、到来信号の波長と前記第1、第2の受信アンテナの位置との関係から生ずる角度アンビギュイティによって複数の到来方向候補が算出される場合に、所定の到来方向を予測して、予測された到来方向に近い前記到来方向候補を前記到来方向推定値として出力することを特徴とする測角装置。 - 前記到来方向算出手段は、一定時間前に出力した前記到来方向推定値に基づいて、予測フィルターを用いて現在の到来方向予測値を算出し、前記到来方向候補の中から、現在の到来方向予測値と最も近い到来候補を前記到来方向推定値として選択することを特徴とする請求項1に記載した測角装置。
- 前記到来方向算出手段は、一定時間前に出力した前記到来方向推定値に基づいて、予測フィルターを用いて現在の到来方向予測値を算出し、現在の到来方向予測値に基づいて前記到来方向候補を算出する角度範囲を設定し、その角度範囲に含まれる前記到来方向候補のみを前記到来方向推定値として出力することを特徴とする請求項1に記載した測角装置。
- 前記第1、第2の受信アンテナに代えて、互いに到来信号の1/2波長以上離して配置された複数の素子アンテナを有するアレーアンテナを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の測角装置。
- 到来波の到来角を算出する複数の測角器を備え、
これら測角器が算出する到来波の到来角に基づいて、三角測量法によって波源の位置を算出する測位装置であって、
前記複数の測角器は、請求項1乃至3のいずれかの測角装置であることを特徴とする測位装置。 - 一定時間前に算出した前記波源位置に基づいて現在の波源予測位置を算出する発信器位置予測手段をさらに備え、
前記測角器は、現在の波源予測位置に基づいて到来方向予測値を算出することを特徴とする請求項5に記載の測位装置。
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