JP2016197053A - 方位検出装置および方位検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】到来電波の方位検出の精度を向上させる。【解決手段】方位検出装置1は、到来電波の受信に先立ち、切替器13a,13bがパイロット信号を出力する場合に、位相差検出器16が検出した位相差および経路長差検出器17が検出した第1の信号経路と第2の信号経路における信号伝送の時間差に基づき、位相誤差の検出に必要な第1の信号経路と第2の信号経路の経路長差を算出する。補正部19は、受信周波数、および経路長差に基づき、受信周波数において、基準方位での位相誤差を検出する。補正部19は、該位相誤差に基づいて、切替器13a,13bが受信信号を出力する場合に位相差検出器16が検出した位相差を補正する。方位検出部20は、補正された位相差から到来電波の方位を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、電波が到来する方位を検出する方位検出装置および方位検出方法に関する。
到来電波の方位を検出する方位検出装置は、複数のアンテナで受信した信号の位相差を検出し、位相差に基づいて到来電波の方位を検出する。到来電波の方位を検出するためには、アンテナ入力端における受信信号の位相差を用いて方位を検出する必要がある。しかしながら、複数のアンテナに対応する、アンテナ入力端から方位検出処理を行う検出器までの複数の信号経路のそれぞれにおいて生じる位相の変化量が互いに異なるため、検出器で検出される位相差に位相誤差が生じる。その結果、検出される方位に位相誤差に起因する誤差が生じる。高精度の方位検出を行うためには、位相誤差を補正した位相差を用いて方位を検出する必要がある。位相誤差には、複数のアンテナに対応する複数の信号経路のそれぞれの経路長の差に起因する誤差が含まれる。複数の信号経路の経路長の差に起因する誤差は、入力信号の周波数に依存する。
特許文献1に開示される位相差方探受信装置は、到来電波を受信し、受信周波数と同じ周波数の校正信号を用いて位相誤差を検出する。位相誤差の補正を行った後に、再度到来電波を受信して、到来電波の方位を検出する。
特開2011−191119号公報
特許文献1に開示される位相差方探受信装置では、広帯域に亘って到来電波の方位検出を行う場合に、到来電波の周波数ごとに位相誤差を検出する必要がある。また到来電波の方位を検出するために、到来電波を受信して周波数を検出した後、到来電波と同じ周波数を有するパイロット信号により位相誤差を検出する必要がある。そのため、到来電波の方位を検出する処理が煩雑であり、時間を要するという課題があった。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、より簡易な構成で到来電波の方位検出の精度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る方位検出装置は、複数のアンテナと、信号発生器と、複数の切替器と、複数の位相検出器と、位相差検出器と、経路長差検出器と、補正部と、方位検出部とを備える。複数のアンテナは、相互に定められた距離だけ離隔して設けられ、到来電波を受信し、受信信号を出力する。信号発生器は、定められた周波数を有するパイロット信号を出力する。複数の切替器は、アンテナのそれぞれ、および信号発生器に接続され、アンテナから取得した受信信号または信号発生器から取得したパイロット信号を出力する。複数の位相検出器は、切替器のそれぞれに対応し、切替器が出力する受信信号またはパイロット信号の位相を検出する。位相差検出器は、複数の位相検出器の内、2つの位相検出器のそれぞれが検出した位相の差である位相差を検出する。経路長差検出器は、該2つの位相検出器に対応する2つの切替器から該2つの位相検出器までのそれぞれの経路長の差である経路長差を、パイロット信号に対して位相差検出器が検出した位相差を少なくとも用いて検出する。補正部は、受信信号の周波数、および経路長差検出器が検出した経路長差に基づき、2つの切替器が受信信号を出力する場合に位相差検出器が検出した位相差を補正する。方位検出部は、補正された位相差から到来電波の方位を検出する。
本発明によれば、信号経路の経路長差を用いて受信信号の位相差を補正し、補正された位相差に基づいて到来電波の方位を検出することで、より簡易な構成で到来電波の方位検出の精度を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る方位検出装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る方位検出装置が行う経路長差および方位の検出の過程を示す図である。 実施の形態に係る方位検出装置が行う経路長差検出の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る方位検出装置が行う方位検出の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
図1は、本発明の実施の形態に係る方位検出装置の構成例を示すブロック図である。方位検出装置1は、到来電波を受信して受信信号を出力するアンテナ11a,11bと、パイロット信号を出力する信号発生器12と、受信信号またはパイロット信号を出力する切替器13a,13bを備える。切替器13a,13bから出力される信号は、信号処理器14a,14bに送られ、信号レベルの増幅、周波数変換などの信号処理が行われる。方位検出装置1は、信号処理が行われた受信信号またはパイロット信号の位相を検出する位相検出器15a,15bと、位相差を検出する位相差検出器16、信号経路の経路長差を検出する経路長差検出器17、受信信号またはパイロット信号の周波数を検出する周波数検出器18、受信信号の位相差を補正する補正部19、補正された位相差に基づいて到来電波の方位を検出する方位検出部20を備える。
方位検出装置1の各部の動作は制御部30によって制御される。制御部30は、CPU(Central Processing Unit)および内部メモリなどから構成されるプロセッサ、およびRAM(Random Access Memory)およびフラッシュメモリなどから構成されるメモリを備える。制御部30は、メモリに記憶されている制御プログラムを実行し、方位検出装置1の各部の制御を行う。制御部30は、例えば、切替器13a,13bに受信信号およびパイロット信号のいずれかを出力させる制御、信号発生器12にパイロット信号を出力させる制御などを行う。アンテナ11aから位相検出器15aまでの信号経路を第1の信号経路とし、アンテナ11bから位相検出器15bまでの信号経路を第2の信号経路とする。
アンテナ11a,11bは相互に定められた距離だけ離隔して設けられる。信号発生器12は、定められた周波数を有するパイロット信号を出力する。パイロット信号の周波数は、到来電波の帯域に応じて任意に定めることができる。切替器13a,13bはそれぞれ、アンテナ11a,11bから取得した受信信号または信号発生器12から取得したパイロット信号を出力する。信号処理器14a,14bはそれぞれ、例えば、受信信号またはパイロット信号の信号レベルの増幅、RF(Radio Frequency:無線周波数)からIF(Intermediate Frequency:中間周波数)への周波数変換などの信号処理を行う。位相検出器15a,15bはそれぞれ、信号処理器14a,14bが出力する信号の位相を検出し、位相差検出器16は、位相検出器15a,15bで検出した位相の差である位相差を検出する。位相検出器15a,15bはまた、位相を検出した信号が位相検出器15a,15bのそれぞれに到達した時刻である信号到達時刻を検出する。
経路長差検出器17は、第1の信号経路の経路長と第2の信号経路の経路長の差である経路長差を検出する。周波数検出器18は、切替器13a,13bが出力する信号に応じて、受信信号を出力する場合には受信信号の周波数である受信周波数を、パイロット信号を出力する場合にはパイロット信号の周波数であるパイロット信号周波数を検出する。
補正部19は、受信周波数および経路長差に基づき、受信周波数において、受信アンテナ11a,11bに対して正面方向から電波が到来した場合、すなわち基準方位での位相誤差を検出する。補正部19は、検出した位相誤差に基づいて、切替器13a,13bが受信信号を出力する場合に位相差検出器16が検出した位相差である受信信号の位相差を補正する。受信信号の位相差をΔφ、補正部19が検出した位相誤差をΔφR0とし、アンテナ11a,11b間の距離をdとすると、到来電波の方位θは下記(1)式で表される。方位検出部20は、下記(1)式で表されるように、補正された位相差(Δφ−ΔφR0)から到来電波の方位を検出する。
Figure 2016197053
受信周波数をf、経路長差をΔLとすると、位相誤差ΔφR0は、下記(2)式で表される。下記(2)式中のパラメータnは整数である。また、位相誤差ΔφR0は、測定できる位相の値であるため、0以上、2π未満の範囲の値である。
Figure 2016197053
方位検出装置1は、到来電波の受信に先立って、上記(2)式で表される位相誤差の検出に必要な、経路長差ΔLの検出を行う。信号発生器12がパイロット信号を出力し、切替器13a,13bが該パイロット信号を取得して出力する。位相差検出器16は、パイロット信号の位相差を検出する。経路長差検出器17は、パイロット信号の位相差を少なくとも用いて経路長差ΔLを検出する。位相差検出器が16が検出したパイロット信号の位相差は、パイロット信号周波数fにおける、経路長差ΔLに起因する位相誤差である。パイロット信号の位相差Δφは、下記(3)式で表される。
Figure 2016197053
パイロット信号の波長をλとし、光速をcとすると、λ=c/fである。λを用いて、上記(3)式を変形すると、下記(4)式が得られる。
Figure 2016197053
位相差Δφの範囲は、0以上、2π未満であるため、上記(4)式の右辺第1項については、0≦Δφ/2π<1が成り立つ。上記(4)式の左辺は、経路長差ΔLをパイロット信号の波長Δλで除算した演算結果を表し、上記(4)式の右辺第2項の−nが該演算結果の整数部分を表し、上記(4)式の右辺第1項のΔφ/2πが、該演算結果の小数点以下の部分を表す。位相差Δφは、位相差検出器16においてパイロット信号の位相差として検出されるため、上記(4)式において、パラメータnの値が特定されれば、経路長差ΔLが算出される。
本実施の形態においては、第1の信号経路における信号伝送の時間と第2の信号経路における信号伝送の時間の差である時間差に基づいて経路長差ΔLを算出する。時間差をΔtとすると、経路長差ΔLは、下記(5)式で表される。下記(5)式を上記(4)式に代入し、f=c/λの関係を用いて整理すると、下記(6)式が得られる。
Figure 2016197053
Figure 2016197053
nが整数であることを考慮すると、位相差Δφと時間差Δtとを用いて、上記(6)式の右辺を計算し、計算結果に最も近い整数としてnを得ることができる。このようにnが得られると、nとすでに得られている位相差Δφとから上記(4)式により、経路長差ΔLを算出することができる。すなわち、経路長差ΔLの内、パイロット信号の波長λ未満の部分を位相差Δφから算出し、パイロット信号の波長λの整数倍の部分をnから算出する。
信号発生器12が出力するパイロット信号をパルス信号とすることで、経路長差検出器17は、信号発生器12がパイロット信号を出力してから位相検出器15a,15bのそれぞれに到達するまでの時間の差を検出することができる。すなわち、経路長差検出器17は、信号発生器12からパルス信号が出力されてから切替器13aおよび信号処理器14aを通って位相検出器15aに到達するまでの時間と、該パルス信号が出力されてから切替器13bおよび信号処理器14bを通って位相検出器15bに到達するまでの時間との差を、時間差Δtとして検出する。経路長差検出器17は、パイロット信号周波数f、時間差Δtおよびパイロット信号の位相差Δφを用いて、上記(6)式からパラメータnを特定する。経路長差検出器17は、特定したnおよびパイロット信号の位相差Δφを用いて、上記(4)式から経路長差ΔLを算出する。
上記(5)式を用いて、時間差Δtから経路長差ΔLを直接的に算出する場合には、位相検出器15a,15bにおける信号伝送の時間の測定において、位相差検出器16における位相差の検出精度と同程度の精度が求められる。しかし、上述のようにパラメータnを求めてから経路長差ΔLを算出する場合には、位相検出器15a,15bにおける信号伝送の時間の測定はパラメータnを特定するためのものであるから、該時間の測定の精度は、位相差検出器16における位相差の検出精度より低くてもよい。
パラメータnおよび経路長差ΔLを検出した後、アンテナ11a,11bは到来電波を受信し、受信信号を出力する。切替器13a,13bは該受信信号を取得して出力する。位相差検出器16は、受信信号の位相差Δφを検出し、周波数検出器18は、受信周波数fを検出する。補正部19は、受信周波数f、および、到来電波の受信に先立って検出した経路長差ΔLに基づいて、上記(2)式から受信周波数fにおける基準方位での位相誤差ΔφR0を検出する。補正部19は、受信信号の位相差Δφから位相誤差ΔφR0を減算する補正を行う。方位検出部20は、補正された位相差(Δφ−ΔφR0)に基づいて、上記(1)式から、到来電波の方位を検出する。なお、方位検出部20が方位の検出に用いる上記(1)式において、補正された位相差(Δφ−ΔφR0)および位相誤差ΔφR0から2nπを除いても、結果は全く変わらない。このため、補正部19は、上記(2)式のパラメータnを考慮せず、経路長差ΔLとパイロット信号周波数fのみから算出される、下記(7)式の値を位相誤差ΔφR0とする。
Figure 2016197053
図2は、実施の形態に係る方位検出装置が行う経路長差および方位の検出の過程を示す図である。図2の破線は、パイロット信号の位相差Δφと経路長差ΔLの関係を示す。図2中において黒い四角で示すように、上記(3),(5)式における経路長差ΔLは、アンビギュイティを有する。上述のように経路長差検出器17において、パラメータnが特定され、経路長差ΔLが検出される。図2の例では、左から2番目の黒い四角が検出された経路長差ΔLに対応する。図2の一点鎖線は、基準方位における位相誤差ΔφR0と経路長差ΔLの関係を示す。図2中において黒い菱形で示すように、上記(2)式によって、位相誤差ΔφR0が検出される。図2の実線は、受信信号の位相差Δφと経路長差ΔLの関係を示す。受信信号の位相差φを、図2中において黒い三角で示す。位相差Δφから位相誤差ΔφR0を減算した結果に基づき、上記(1)式によって、到来電波の方位が検出される。
図3は、実施の形態に係る方位検出装置が行う経路長差検出の動作の一例を示すフローチャートである。制御部30は、切替器13a,13bを、パイロット信号をそれぞれの信号経路に出力するように切り替えて、信号発生器12はパルス信号であるパイロット信号を出力し、切替器13a,13bは、該パイロット信号を取得して出力する(ステップS11)。それぞれの信号経路に設けられた位相検出器15a,15bがパイロット信号の位相を検出する(ステップS12)。位相差検出器16は、位相検出器15a,15bが検出したパイロット信号の位相差を検出する(ステップS13)。経路長差検出器17は、位相検出器15a,15bのそれぞれが検出した信号到来時刻から、信号発生器12からパルス信号が出力されてから切替器13aおよび信号処理器14aを通って位相検出器15aに到達するまでの時間と、該パルス信号が出力されてから切替器13bおよび信号処理器14bを通って位相検出器15bに到達するまでの時間との差である時間差Δtを測定する(ステップS14)。ステップS13の処理およびステップS14の処理は並行して行われてもよい。経路長差検出器17は、パイロット信号の周波数f、時間差Δt、およびパイロット信号の位相差Δφを用いて、パラメータnを特定する(ステップS15)。ここでパイロット信号の周波数fとしては、予め定められた周波数の値を使用してもよいし、周波数検出器18が出力する値を使用してもよい。経路長差検出器17は、パラメータnおよびパイロット信号の位相差を用いて、経路長差ΔLを検出する(ステップS16)。
図4は、実施の形態に係る方位検出装置が行う方位検出の動作の一例を示すフローチャートである。経路長差ΔLを検出した後、方位検出装置1は図4に示す方位検出の処理を行う。制御部30は、切替器13a,13bを、受信信号をそれぞれの信号経路に出力するように切り替えて、アンテナ11a,11bは到来電波を受信して、受信信号を生成し、切替器13a,13bは該受信信号を取得して出力する(ステップS21)。それぞれの信号経路に設けられた位相検出器15a,15bが受信信号の位相を検出する(ステップS22)。位相差検出器16は、位相検出器15a,15bが検出した受信信号の位相差を検出する(ステップS23)。周波数検出器18は、受信周波数を検出する(ステップS24)。ステップS23の処理とステップS24の処理は並行して行われてもよい。補正部19は、受信周波数、および経路長差ΔLに基づいて、受信周波数における、基準方位での位相誤差を検出する(ステップS25)。補正部19は、受信信号の位相差を補正する(ステップS26)。方位検出部20は、補正された位相差から到来電波の方位を検出する(ステップS27)。
方位検出装置1が広帯域に亘って到来電波を受信する場合であっても、方位検出装置1は、異なる周波数の到来電波を受信するたびに、到来電波の周波数と同じ周波数をもつパイロット信号を用いて位相誤差を検出する必要がない。また到来電波の周波数および経路長差ΔLに基づき、受信信号の位相差を補正することができるため、到来電波の受信を一度だけ行うのみで、パイロット信号による位相誤差の検出または到来電波の受信を再度行わなくても到来電波の方位を得ることができる。
以上説明した通り、本実施の形態に係る方位検出装置1によれば、より簡易な構成で到来電波の方位検出の精度を向上させることが可能となる。
なお、上記の説明においては、一般的な構成として、経路長差ΔLが、パイロット信号の波長λより大きくなり得る、すなわち、nとして0以外の値を取り得る場合について説明した。しかし、例えばパイロット信号の波長λが第1の信号経路および第2の信号経路の経路長より長い場合のように、経路長差ΔLがパイロット信号の波長λより小さいことが予め明確な場合には、n=0として、パイロット信号の位相差Δφとパイロット信号周波数fのみに基づいて、経路長差ΔLを算出することができる。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。方位検出装置1は、任意の複数の信号経路を備える。すなわち、アンテナ11a,11b、切替器13a,13b、信号処理器14a,14b、および位相検出器15a,15bのそれぞれの個数は2つに限られない。アンテナ、切替器、信号処理器、および位相検出器のそれぞれの個数が3つ以上の場合、方位検出装置1は複数の位相差検出器16を備え、それぞれの位相検出器が検出した位相は、いずれかの位相差検出器16に入力され、位相差が検出される。それぞれの位相差検出器16が検出した受信信号の位相差の全てについて、上述の方法により受信周波数と経路長差ΔLから位相誤差が算出される。また切替器から位相検出器までの間で、経路長差ΔLが大きい値となりやすい経路を予め予測することができれば、そのような経路についてのみ、上述の方法により受信周波数と経路長差ΔLから位相誤差を算出するようにしてもよい。
1 方位検出装置、11a,11b アンテナ、12 信号発生器、13a,13b 切替器、14a,14b 信号処理器、15a,15b 位相検出器、16 位相差検出器、17 経路長差検出器、18 周波数検出器、19 補正部、20 方位検出部、30 制御部。

Claims (6)

  1. 相互に定められた距離だけ離隔した位置で到来電波を受信し、受信信号を出力する複数のアンテナと、
    定められた周波数を有するパイロット信号を出力する信号発生器と、
    前記アンテナのそれぞれ、および前記信号発生器に接続され、前記アンテナから取得した前記受信信号または前記信号発生器から取得した前記パイロット信号を出力する複数の切替器と、
    前記切替器のそれぞれに対応し、前記切替器が出力する前記受信信号または前記パイロット信号の位相を検出する複数の位相検出器と、
    前記複数の位相検出器の内、2つの前記位相検出器のそれぞれが検出した前記位相の差である位相差を検出する位相差検出器と、
    前記2つの位相検出器に対応する2つの前記切替器から前記2つの位相検出器までのそれぞれの経路長の差である経路長差を、前記パイロット信号に対して前記位相差検出器が検出した前記位相差を少なくとも用いて検出する経路長差検出器と、
    前記受信信号の周波数、および前記経路長差に基づき、前記2つの切替器が前記受信信号を出力する場合に前記位相差検出器が検出した前記位相差を補正する補正部と、
    前記補正された位相差から前記到来電波の方位を検出する方位検出部と、
    を備える方位検出装置。
  2. 前記経路長差検出器は、前記2つの位相検出器に対応する前記2つの切替器が前記パイロット信号を出力する場合に前記位相差検出器が検出した前記位相差および前記パイロット信号の周波数に基づいて、前記経路長差を検出する、請求項1に記載の方位検出装置。
  3. 前記経路長差検出器は、前記信号発生器が前記パイロット信号を出力してから前記位相差検出器が前記位相差を検出する前記2つの位相検出器のそれぞれに到達するまでの時間の差、前記2つの位相検出器に対応する前記2つの切替器が前記パイロット信号を出力する場合に前記位相差検出器が検出した前記位相差、および前記パイロット信号の周波数に基づいて、前記経路長差を検出する、請求項1に記載の方位検出装置。
  4. 相互に定められた距離だけ離隔した位置に配置された複数のアンテナのそれぞれに対応して設けられ、前記アンテナが到来電波を受信して生成した受信信号のそれぞれ、または定められた周波数を有するパイロット信号を切り替えて、それぞれの信号経路に出力する複数の切替器を、前記パイロット信号を前記信号経路に出力するように切り替えるパイロット信号選択ステップと、
    複数の前記信号経路に出力される前記パイロット信号の位相であるパイロット信号位相を、前記複数の信号経路にそれぞれ設けられた複数の位相検出器により検出するパイロット信号位相検出ステップと、
    前記複数の信号経路の内、2つの信号経路で検出された前記パイロット信号位相の差であるパイロット信号位相差を検出するパイロット信号位相差検出ステップと、
    前記パイロット信号位相差を少なくとも用いて、前記2つの信号経路の前記切替器から前記位相検出器までの経路長の差である経路長差を検出する経路長差検出ステップと、
    前記複数の切替器を、それぞれの前記受信信号を前記複数の信号経路に出力するように切替える受信信号選択ステップと、
    前記複数の信号経路に出力されるそれぞれの前記受信信号の位相である受信信号位相を検出する受信信号位相検出ステップと、
    前記2つの信号経路で検出された前記受信信号位相の差である受信信号位相差を検出する受信信号位相差検出ステップと、
    前記受信信号の周波数、および前記経路長差に基づき、前記受信信号位相差を補正する補正ステップと、
    前記補正された受信信号位相差から前記到来電波の方位を検出する方位検出ステップと、
    を備える方位検出方法。
  5. 前記経路長差検出ステップにおいて、前記パイロット信号位相差および前記パイロット信号の周波数に基づいて、前記経路長差を検出する請求項4に記載の方位検出方法。
  6. 前記経路長差検出ステップにおいて、前記パイロット信号が出力されてから前記2つの信号経路に設けられた前記位相検出器に到達するまでの時間の差である経路時間差、前記パイロット信号位相差、および前記パイロット信号の周波数に基づいて、前記経路長差を検出する、請求項4に記載の方位検出方法。
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