JP2020516906A - 曖昧性が解消された方向検出 - Google Patents

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Abstract

RFエミッタ信号の到着角度(AoA)を決定する方法及びシステムは、2つの近接して離間されたアンテナ素子、及びより遠くに固定的に配置される第3アンテナ素子の中のアンテナ・ペア同士の間での位相比較と、TDOA及びPI技術の組み合わせとを利用して、PIの曖昧さを解明する。異なる角度間隔によるAoA曖昧性パターンの重なりは、TDOA技術により解明され得る。TDOA−AoAの可能性のスパンは、TDOA角度計算に対する解を中心とし且つ既知のTDOA測定誤差レンジにより境界が定められるようにして取得される。

Description

1.技術分野
本開示は、RFエミッタ方向検出(DF)方法に関連し、特に、デュアル・ベースライン干渉法を利用してRF信号の到来角(AoA)を推定する方法、及び位相の曖昧さを解消して明確なAoA推定を提供する時間差技法に関連する。
2.関連技術の考察
電子サポート及びレーダー警告受信機システムは、少数のRFエミッタ信号サンプル(例えば、時間セグメント、パルス等)を利用して、エミッタ密度の高い環境における周波数アジャイル・エミッタを含むRFエミッタのAoAを正確に発見する益々高まるニーズを有する。
通常、広い間隔のアンテナとともに3種類のDF技術が使用される。到着時間差(TDOA)DFは曖昧性無しに180°までカバーすることができ、なぜなら2つのアンテナ間の時間遅延は幾何学的角度に関して単調だからであるが、TDOAは比較的低いAoA精度をもたらす。振幅比較DFは、一般に、同様に粗いAoA精度を提供する。
到着周波数差(FDOA)技術は、一般に、安定したエミッタ・パルス信号周波数、より高いSNR、及びより長い収集時間(例えば、干渉測定のために数秒ないし1又は数パルス)を必要とし、従って、同時にジオロケートされ得る脅威の数を制限し、適用可能性を、一定の波形を有する脅威に制限する。
より精密なDFアプローチは位相干渉法(phase interferometry:PI)として知られている。この技術によれば、一対のアンテナ素子が距離「d」だけ隔てられており、独立して送信信号を受信する。信号の方位角AoAを決定するために、アンテナはy軸上に配置され;仰角を決定するために、それらはz軸に横たえられる。方位角の場合、航空機に向かって伝搬し、ボアサイト(x軸)から角度θで到達する平面波が、2つのアンテナのそれぞれで受信される。2つのアンテナによって受信される信号間の位相差ΔΦは、
Figure 2020516906

として表現され、ここで、λは未知の角度位置から伝搬するエミッタ信号の波長であり、Sはアンテナ間隔である。平面波は、あるアンテナに到達するまでに、他のアンテナと比較して余分な距離を進むので、第2アンテナによって受信される信号の位相は、それに応じて遅延する。次に、2つの受信信号それぞれの位相が比較され、周波数が検出され、その結果はプロセッサに供給され、そこで放射源の方位角θは容易に計算される。PIアプローチの主な欠点は、アンテナ間隔が信号の半波長よりも大きい場合、ターゲット・エミッタについての2つ以上の角度位置が、2つのアンテナによって受信される信号間で同じ位相関係を生成し得ることである。その結果、角度位置の曖昧さが2つのアンテナ・アプローチで生じる。エミッタの角度位置に関する先験的な情報がない限り、単独のベースライン(2要素)干渉計を使用して、妥当な周波数カバレッジ及び未知の方向からの曖昧性の無い高精度AoA測定を達成することは不可能である。従来の干渉法では、最も離れたアンテナ間の間隔は、数十、数百、又は数千ものエミッタRF信号波長であり得る。これらのシステムは、並外れた角度分解能を達成するが、曖昧さを回避するために、エミッタ位置に関する先験的な情報を必要とする。一般的な解(又はソリューション)は、曖昧さの問題を解決するために複数の(例えば、4−6の)専用の不規則に隔てられたアンテナを採用し、未知の方向からの信号に対して精密な分解能のAoAを提供することであり、これは、アンテナのベースライン間隔を注意深く設計し、アンテナの幾つかのペアの間の電気位相を比較することによって達成される。4ないし6個のアンテナが使用され、その個数は、最も離れたアンテナ間の間隔が大きくなるにつれて増加し、最高周波数に対する最低動作周波数の幅広い比率(例えば、9倍)を提供する。
航空機で使用される場合、360°の状況把握が必要とされ、アンテナ及び受信機の1セットが、各象限に(各方位に)必要とされる。
いったん曖昧さが除去されると、従来のPIシステムのAoA精度は0.1°よりも優れていることが報告されている。AoAの精度はより広い間隔とともに改善されるので、より広い間隔が望ましい。間隔を縮小したものは、より低い精度のAoA測定値を有するけれども使用されており、なぜなら、多くの幅広く隔てられるアンテナの適切な設置場所を見出すことは、この種のシステムを実用的でないものにしてしまう可能性があるからであり、航空機のプラットフォームでは尚更である。
1998年3月3日付けでLioiooに発行された米国特許第5,724,047号は、ここに援用されており、2つの隔てられたアンテナ素子を介して受信された信号に対して精密なAoA推定を行う精密なDFシステムを教示し、PIを使用して、TDOA及び予備的な検出相関技術を使用して解決される多数の曖昧さとともに精密なAoAを決定する。ここに開示される方法は、低周波数(大きな波長)に関連し、正しい「PI AoA」解は(単独の、粗い)「TDOA AoA」に最も近いものである、という仮定に基づいて動作している。しかし、受信波長の3/2倍以上のアンテナ間隔では、3以上の曖昧さが存在する場合、その技術によって提供されるAoA解は、正確ではなく不正確になりやすい。従って、上記の欠点の無い正確なDFのための方法及びシステムが望まれている。例えば、広い動作帯域幅を提供し、360°のカバレッジを提供する一方、アンテナ及び関連する受信機の数を最小化し、高密度エミッティング環境における周波数アジャイル・エミッタを含むエミッタから受信されるパルスについて、AoA解を迅速に(わずか1パルスを使用して)見出すことが可能な、正確なDFが望まれる。曖昧さを回避しつつ、正確さを最大化するような方法で、ベースライン・アンテナ素子間隔を選択する方法も必要とされている。また、生成された何らかの曖昧なAoA解に関連する可能性のあるエラーを低減し、識別することも望まれるであろう。更に、このような改善されたDF能力を、多くのタイプの航空機に既に存在するアンテナ・システムに提供することが追加的に望ましい。
信号が入射するシステム・アンテナ・アレイに対する1つ以上のRF信号(例えば、信号パルス)のAoAの正確な推定値を決定するための精密DF法及びシステムが説明される。一実施形態では、3つ以上のアンテナ素子を含むレガシー・アンテナ・アレイは、改良された、曖昧さの無い(又は予め定められた曖昧性エラーしか伴わない)高度に正確なAoA測定のために改良され得る。
一実施形態では、アンテナ・アレイにおいて、エミッタから受信された1つ以上のRF信号に対する曖昧でないAoA推定値を決定するためのシステム及び方法が提供される。第1のRF信号の第1、第2、及び第3の信号成分は、共通の時間に、アレイの対応する第1、第2、及び第3アンテナ素子において受信され得る。第1及び第2のアンテナ素子は互いに、第3アンテナ素子に対してよりも近接して固定的に離間されている。1つ以上のプロセッサは、受信された第1RF信号の1つ以上の特徴を決定することが可能であり、1つ以上の特徴は、第1及び第2信号成分の対応する位相間の第1位相差、第1及び第3の信号成分の対応する位相間の第2位相差、及び第1及び第3の信号成分間のTDOAを含み、TDOAは既知の測定誤差範囲を有する。次いで、プロセッサは、TDOA角度計算に対する解を中心とし、既知のTDOA測定誤差範囲によって制限される「TDOA AoA可能性」のスパンを得るために、計算されたTDOAを使用してTDOA角度計算を実行することができる。このAoA解の限られた集合から、プロセッサは曖昧さの無いAoA推定値を決定することができる。
別の実施形態では、プロセッサは、「TDOA AoA可能性」の範囲内で、受信信号成分の第1及び第2位相差に基づいて、PIを使用して、ラップされた位相誤差の包絡線(an envelope of wrapped phase errors)を計算することができる。プロセッサは、ラップされた位相誤差エンベロープ内の最小位相誤差に関連するものとして、曖昧さのないなAoA推定値を決定することができる。精密なAoA解を得るために、追加的な曖昧さの無いAoA推定値が決定されてもよい。
第1、第2、及び第3のアンテナ素子間の間隔は、アンテナのうちのより近いペアから生じるAoAの曖昧さが、TDOA角度推定値の誤差よりも広く隔てられ、アンテナのうちのより遠く隔てられたペア(例えば、近接して隔てられた第1又は第2のアンテナ素子のうちの1つ及び遠くの第3のアンテナ素子)の曖昧さが、アンテナ素子のうちのより近接して隔てられたペア(すなわち、第1及び第2のアンテナ素子)から生じるAoAの誤差よりも広く隔てられているように、選択されることが可能である。
アンテナ間隔は次式に従って選択されてもよい。
Figure 2020516906

ここで、STDは第1アンテナ素子、第2アンテナ素子、及び第3アンテナ素子のうち任意の2つの間における最大間隔を表し、SPIは第1アンテナ素子、第2アンテナ素子、及び第3アンテナ素子のうち任意の2つの間における最小間隔を表し、σφはアンテナ・アレイの既知の位相誤差を表し、λは受信信号成分の波長である。
アンテナ素子は、航空機又は他の乗物等の移動可能なプラットフォームに固定的に配置されてもよい。近接して配置された第1及び第2アンテナ素子は、航空機の第1象限に配置される一方、第3アンテナ素子は、別の象限に配置されてもよい。
要約、図面、詳細な説明は、ここに記載される発明概念の範囲についての制限ではにことが、理解されるべきである。
前述の及び他の目的、特徴、及び利点は、添付の図面に示されているように、以下の実施形態のより詳細な説明から明らかになるであろう。ここで、同様の参照符号は一般に、様々な図面を通じて同一の又は構造的及び/又は機能的に類似する部分を指す。図面は必ずしも縮尺通りではなく、実施形態の原理を示すことに重点が置かれている。
図1は、エミッタRF信号を受信するための複数のアンテナ素子とともに構成された例示的な航空機の説明図である。
図2は、本開示の実施形態による改善された「AoA DF」のためのシステム例の例示的な機能ブロック図である。
図3A−3Dは本開示の実施形態による改善された「AoA DF」のための例示的な方法のフロー・チャートを示す図である。 図3A−3Dは本開示の実施形態による改善された「AoA DF」のための例示的な方法のフロー・チャートを示す図である。 図3A−3Dは本開示の実施形態による改善された「AoA DF」のための例示的な方法のフロー・チャートを示す図である。 図3A−3Dは本開示の実施形態による改善された「AoA DF」のための例示的な方法のフロー・チャートを示す図である。
図4A及び4Bは、「AoA DF」の例示プロセスに関連するラップされた位相誤差及び曖昧性ゾーンのグラフである。 図4A及び4Bは、「AoA DF」の例示プロセスに関連するラップされた位相誤差及び曖昧性ゾーンのグラフである。 図4Cは、異なるレベルの位相ノイズが存在する中での2つのサンプル結果について、角度ごとのラップされた位相誤差フラクションを示すヒストグラム例である。
図5は、例示的なアンテナ・アレイ設計ルールに従った、受信RF信号周波数の関数としての最小及び最大アンテナ間隔のチャートである。
図6Aは、航空機に対する例示的なアンテナ・モジュール位置を示す図である。 図6Bは、例示的なアンテナ・モジュール位置に対するラップされた位相誤差及びテスト角度のサンプル・プロットである。
方向検出(direction finding:DF)方法及びシステムの実施形態に関する以下の説明は、本質的に例示にすぎず、開示される実施形態又はその応用又は用途を限定するようには決して意図されていない。開示される実施形態に対する代替例は、開示範囲から逸脱することなく工夫され得る。例えば、以下の説明は、より近接して配置された2つのアンテナと、より離れた第3アンテナと、TDOA技術とを使用する3アンテナ線形アレイを特に参照するかもしれない。しかしながら、当業者に理解されるように、代替の実施形態では、方法及びシステムは、航空機の各象限でアンテナを利用して、完全な360°の視野を提供することができる。更に、以下の例示的な実施形態で説明されるRF信号は、パルス信号として言及されてよいが;これは、本開示の範囲をこのような信号に限定するように意図されていることを意味しない。更に、受信されたRF信号に低位相ノイズ又は高位相ノイズが存在することに対処するために、本方法の変形例が生じ得る。更に、幾つかの実施形態は、例えばプロセッサによって実行されるアクションのシーケンスに関して説明される。ここに記載される様々な動作は、特定の回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つ以上のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、又はそれら両方の組み合わせによって実行され得ることが認識されるであろう。
実施形態に関連するよく知られた技術要素は、新規な方法及び装置の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されず、又は省略される。「例示的」という用語は、「例、インスタンス、又は例示として役立つこと」を意味するようにここでは使用されている。「例示的」としてここで説明される何れの実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましい又は有利であると解釈される必要はない。同様に、用語「実施形態」及びその用語それぞれの使用に関連する記述的な言葉は、全ての実施形態が、説明された特徴、制限、利点、又は動作モードを含むことを要しない。ここで使用されるように、「ある(“a”,“an”)」及び「その(“the”)」という形式の語もまた、文脈上別意を明示的に示さない限り、1つ以上の形態を含むように意図される。更に、「備える」、「備えている」、「有する」、「含む」及び/又は「含んでいる」等の用語は、ここで使用される場合、述べられる特徴、ステップ、オペレーション、要素及び/又は構成要素の存在を特定するが、これらの1つ以上の他の特徴、ステップ、オペレーション、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しないことが更に理解されるであろう。更に、「〜に基づく」という言い回しは、明示的に別意を述べていない限り、「〜に少なくとも部分的に基づく」ことを意味するように意図されている。
本開示の方法及びシステムに従い、デュアル・ベースライン干渉法及びTDOA技術が、正確で曖昧性の無いエミッタAoA解を見出すように結合される。共通時間でRFエミッタ信号の対応する成分を受信する3つのアンテナ間の位相を比較し、TDOA及びPI解を組み合わせることは、PI曖昧性の解決と未知の方向からの精密なエミッタAoAの達成を可能にする。2対のアンテナの間隔は異なるので、AoA曖昧性パターンは異なる角度間隔を有する。これらのパターンのオーバーラップは個々の曖昧性パターンよりも広く広がり、その結果生じる広く広がった曖昧性は、TDOA技術によって導出されるAoAの更なる比較によって解明されることが可能である。
デュアル・ベースラインTDOA技術の組み合わせは、3つの離間されたアンテナ素子の単一セット(アンテナ間隔の設計指針は後述される)のように、従来システムよりも少ないアンテナで、周波数の複数オクターブにわたるエミッタに関する単一パルスを用いて、曖昧さの無い高精度の角度測定が行われることを可能にする。図1を参照すると、航空機100等の移動可能なプラットフォーム上に設置される従来の干渉計システムは、象限102a−102dごとに4つ以上のアンテナを必要とし、周波数カバレッジの複数オクターブ及び曖昧性の無いAoAを象限102a−102dごとに提供する。これに対して、開示される実施形態は、3つのアンテナ104a−104hのみの使用を可能にし、使用されるアンテナは、従来システムのアンテナよりも広く広がっていてもよく、象限(例えば、102a)ごとに2つのアンテナ(例えば、104a、104b)の構成を可能にする。最も遠いアンテナのより広い間隔106(例えば、アンテナ104g、104h及び104eの間)は、エミッタ108等の多数のエミッタに対して、360°の視野にわたって、より細かいAoA解(既存のシステム及び方法よりも4−10倍優れた解)を提供することができる。本方法は、単一パルスを用いて安定なエミッタのための正確なAoA解を提供することが可能である。
そのような方法及びシステムは、電子サポート(electronic support:ES)及び/又はレーダー警告受信機システム(radar warning receiver(RWR)systems)の一体的な構成要素を含んでもよく、又はそれらにAoA情報を提供することができる。アンテナ素子104a及び104bは、ステーション110に統合され、そして、アンテナ素子104a、104bのうちの何れかと、アンテナ・ステーション112の一部であるアンテナ素子104cとの間の距離より短い距離だけ離間されるように示されている。アンテナ素子104a−104cは、各々、エミッタ108から放出されるRF信号の成分を共通時間で受信するように示されている。航空機100のウィング(又は主翼)114、ノーズ116及び/又はテール(又は尾翼)118に配置される他のアンテナ素子104d−104hは、代替的に又は追加的に利用され得る。これらの配置は、最も単純な物理的設置を可能にし、最良の妨げのない視野を提供することができる。
図2は、アンテナ・アレイ202、複数の受信機206a、206b、及び1つ以上の信号プロセッサ208を備える例示的なDFシステム200の一般化された機能ブロック図であり、信号プロセッサ208は、アンテナ・アレイ202のアンテナ素子214a、214b、及び214cに入射するRF(例えばパルス)信号212の精密なAoA推定値210を提供する。信号プロセッサ208は、デュアル・ベースライン干渉計曖昧性パターン発生部216と、TDOA計算部218と、曖昧性リゾルバ及び信号アキュムレータ220とを含んでもよい。第1アンテナ素子214a及び第2アンテナ素子214bは、距離sだけ固定的に離間されており、この距離は、航空機100上で数メートルになり得る、第1アンテナ素子214aと第3アンテナ素子214cとの間の固定距離sよりも短い。第1アンテナ素子214a及び第2アンテナ素子214bは初期の曖昧なAoA推定値を生成する際に利用される一方、第1アンテナ素子214a及び第3アンテナ素子214cは、AoA推定値及び「TDOA AoA推定値」を生成する際に利用される。アンテナ214a−214cは、アンテナ214a、214bのより近接したペアから生じる結果のAoAの曖昧さが、TDOA角度推定におけるエラーよりも広く広がり、且つアンテナのより遠い方のペア(例えば、214cと、214a又は214bのうちの1つとのペア)の曖昧さが、アンテナ214a、214bのより近接して離間されているペアから生じる結果のAoAの誤差よりも広く広がるように、間隔を置いて配置される。
特定の実施形態では、アンテナ素子214a−214cはそれぞれ、ソース・エミッタからの入射RF信号波面222の成分を、対応する第1信号成分224a、第2信号成分224b及び第3信号成分224cとして、共通の時間に受信する。RF信号は、パルス、パルスの一部、又は(エミッタが連続信号を送出している場合には)共通の時間セグメントを含むかもしれない。アンテナ素子214a−214cは、2つのチャネル受信機206a及び206b(及び/又は別々の受信機が使用されてもよい)に供給することができ、これらの受信機は、信号をダウンコンバートし、ディジタル化し、チャネライズすることができる。検出された信号は、位相φ、周波数(各々の入射パルス信号に対して同じであると予想される)、到着時間(TOA)を含むそれぞれの信号成分224a−224cを抽出するように処理され得る。
受信信号成分224a−224c間の経路差は、d=s*sinθとして表現されることが可能であり、ここでθは、図示されるように、RF信号波面222の信号経路に垂直な、第1アンテナ素子214aから引かれる直線によって形成される角度を含む。第1のより近い位相差は、第1信号成分224a及び第2信号成分224bから決定されることが可能であり、第2の(遠い方の)位相差は、第1信号成分224a及び第3信号成分224cから決定されることが可能である。第1信号成分224aと第2の信号成分224cとの間のTDOAは、信号成分224a及び224cの先端同士の間の時間差、又は信号成分224a及び224cの相関を最大にする時間オフセットのような方法によって決定され得る。AoAは、sinθ=(c/s)*Δtに従って「TDOA AoA計算部」218によって決定され、ここで、cは光速である。位相差は、個々の信号成分224a−224cの位相差を発見することを含む幾つかのよく知られた技術のうちの1つで決定されることが可能であり、位相は信号の同相成分(I)及び直交成分(Q)の比率の逆正接を用いて計算される。AoA曖昧性パターンは、
Figure 2020516906

に従って曖昧性発生部216によって生成され、ここで、mは曖昧性インデックスであり、−1及び1の間の有効なsinの値をもたらす任意の整数であるとすることが可能である。TDOA及びデュアル・ベースライン「PI AoA測定値」はそれぞれ不確実性を含むことが理解される。TDOA誤差に関し、不確実性は、測定装置に関連する時間測定誤差推定値に比例し、経験的に導出されてもよいし、又は装置の設計の分析から生じる結果であってもよい。TDOA計算部218によって生成される「TDOA AoA推定値」のスパン(又は広がり)は、単独の解−プラス・マイナス−関連する誤差範囲(ガウシアン形状を有していてもよい)を含む。例えば、TDOA誤差範囲は、ベースライン距離sに比例し、パルス信号周波数とはほぼ独立しており、
Figure 2020516906

のように表現され得る。一方、PI解の不確実性は、
Figure 2020516906

のような位相測定誤差と、モジュロ(2π)の位相測定不確実性との双方に起因し、それは曖昧さ同士の広がりを与え、次式で表現され得る。
Figure 2020516906

即ち、「PI DF技術」から生じる可能性のある正しいAoA解の数は、パルス周波数と共に増加し、アンテナ・ベースライン間隔と共に減少する。sが、
λpulse/2
より大きい場合、「PI AoA推定値」の集合は、(2s/λ)個の曖昧な結果(「曖昧性(ambiguities)」)を有する。角度測定誤差の幅は、曖昧性の角度範囲よりも小さな(σφ/2π)のファクターであり、このファクターは容易に100を超え得る。
図3Aないし3Dは、本開示の実施形態に従った、高精度で曖昧性のないAoA解210(例えば、単独の値又は値の小集合)を計算する方法のフロー図を示す。ここに記載される様々な実施形態は、受信したRF信号において検出される低及び高位相ノイズ状態、ならびに代替的な曖昧性情報解決アプローチに配慮している。説明される実施形態は、本開示の範囲を制限するようには決して意図されていない。
図3Aは、低位相ノイズを含む1つ以上の受信されたRF信号212の信号成分224a−224cから正確な曖昧性の無いAoA解を決定するために、信号プロセッサ208によって利用され得る例示的DF法300Aの処理フロー・チャートを示す。ステップ305では、受信されたRF信号(複数可)212の信号成分224a−224cに関連する特徴(例えば、TDOA、周波数、位相差など)が決定され得る。TDOAは、単純なパルス信号を含むRF信号212に対する先端エンベロープ検出(leading edge envelope detection)、位相及び周波数変調信号に対する事前検出相関を用いて測定されてもよい。曖昧な「PI AOA推定」に対するAoA不確実性は、通常、TDOA誤差範囲より非常に狭く、一群のほぼ近接した離散的な結果として現れる。
「TDOA AoA計算部」218は、曖昧性解決部220によって考慮されるべき角度限界を決定する。例示的な曖昧性パターン発生部216は、受信機206a、206bによって算出されたPI位相差を、様々な仮定されたAoAについて計算された位相差と比較し、正味の曖昧性パターン(a net ambiguity pattern)を生成する。例示的な正味の曖昧性パターン400が図4Aに示されており、これは各々の仮定に対する2アンテナ・ペア(例えば、アンテナ素子104a〜104b、及び104a〜104c)に関する二乗和根(root sum squared:RSS)位相誤差を示す。この例のケースでは、真の角度402は30°であり、位相誤差は30°で0に等しい。位相測定値は0及び2πの間にあるように制限され、2πの誤差は0誤差と区別できないので、位相誤差は「ラップされている(wrapped)」と一般に言及され、なぜなら2πの「ラップ」は一周して0になるからである。ラップされた正味の曖昧位相誤差パターン400は、典型的には、代表的な位相誤差エンベロープ404a−404eのような、緩慢に変化するダイヤモンド形状の位相誤差エンベロープの形態をとり、AoAにおける曖昧さは、被ラップ位相誤差(ラップされた位相誤差)(真の位相誤差と真の位相誤差のモジュロ2πと間の差)の関数としてプロットされている。高いエミッタ信号周波数、及びアンテナ素子104a−104c間の広い間隔では、密な「PI AoA曖昧性」が存在し得る。位相誤差包絡線404a−404eは、様々な解の角度における位相誤差による例示的な組み合わせの「PI AoAの曖昧性」を示しており、例えば2°の位相ノイズがエミッタ信号中に存在し、テスト・パラメータは18GHzのエミッタ信号で30°のAoAであり、第1アンテナ素子104aと第3アンテナ素子104cとの間は500cm離れており、第1アンテナ素子104aと第2アンテナ素子104bとの間は10cmである。
方法300Aのステップ310において、TDOA計算部218からの出力は、AoA角度の可能性406の誤差依存スパンを含む。より離れたアンテナ素子104cと、他の近接して配置されたアンテナ素子104a、104bのうちの1つとに基づくTDOA角度計算は、AoA角度の可能性406の連続的な範囲をもたらす。曖昧性解決部及び信号アキュムレータ220は、「TDOA AoA」角度の可能性406のスパンの境界408、410を使用して、初期のPI曖昧性404a−404e(近接して配置されるアンテナ素子104a、104bのPI測定から生じるもの)を、ラップされた包絡線404dに制限し、その中で曖昧性の無い正確なAoA解210が決定され得る。「TDOA AoA誤差範囲」406に該当しないデュアル・ベースラインAoA曖昧性404a−404c及び404eは、おそらくは、正しい高精度AoA解のセットから分離され得る。「TDOA AoA誤差範囲」406は、「TDOA DF演算」によって取得される曖昧性の無い潜在的なAoA解の全てを含む粗いAoA推定値を表す。TDOA誤差は、所与のAoAについて計算されたTDOAにおける(測定装置関連の)誤差を含み、「TDOA AoA誤差範囲」406の境界408、410を決定する。
デュアル・ベースライン・ネット曖昧性(ダイヤモンド状)パターン404a−404eの広がりは、アンテナ素子104a−104cの間隔に依存し、その結果、アンテナ・アレイ202は、アンテナ素子104a−104c間の複数の間隔とともに構成され、「TDOA AoAの可能性」406のスパンは、キャリア周波数の範囲にわたって、関心のある特定のエミッタ108に関連する1つの「PI AoA被ラップ包絡線」404dを識別する。例えば、間隔は次式に従って選択されてもよい。
Figure 2020516906

ここで、STDは3つのアンテナ素子104a−104cのうちの最大間隔(図2におけるS)を表し、SPIは3つのアンテナ素子104a−104cのうちの最小間隔(図2におけるS)を表し、σφはアンテナ・アレイ202の既知の位相測定誤差を表し、λは受信したエミッタ信号成分224a−224cの波長である。図5はアンテナ素子間隔SPIのプロットを提供し、このプロットにおいて、正確なAoA推定値210は、5mのステーション間隔(すなわち、距離STD)、1ナノ秒のシステム時間誤差、及び10°の位相誤差を有する例示的なアンテナ・アレイに対して、エミッタ信号周波数の関数として単一パルスを用いて決定されることが可能である。最大SPI曲線510の近傍では、正確なAoA解を選択することが困難になる。最小SPI曲線520では、PI技術は、「TDOA AoA」解を上回るより細かい精度改善をもたらす。しかしながら、例えば、10−20cmのSPIを使用することは、ほとんどすべてのエミッタ信号周波数にわたって曖昧性の無い高精度の改善をもたらす。20cmのSPIは20GHzで〜0.1°の精度をもたらす。
図3Aを再度参照すると、ステップ310において、図4Bに示されるような境界が定められた角度曖昧性領域406について、エミッタ周波数において仮定されたAoAテスト・グリッドに対して、一組のラップ位相誤差が計算され、図4Bでは代表的な中間結果412がAoAテスト角度に対する被ラップ位相誤差としてプロットされている。ステップ315では、位相適合誤差を評価し、各パルスについて最良のAoAを見出すために、処理された各パルスに対する中間結果412に、最良適合動作が適用され得る。曖昧性の無いAoAは、単一のパルスを用いて測定され得る。選択的なステップ320において、曖昧性リゾルバ及び信号アキュムレータ220は、多数のパルス(エミッタ信号収集)に対する位相適合誤差を蓄積し、最適な曖昧さのない高精度なAoA推定値210を、より堅牢に決定してもよい。追加のパルスの収集及び処理は、所定の方法で、又は統計的信頼性閾値が達成されるまで、又は正確なAoA解210は現在不可能であると判断されるまで、反復的に行うことができる。図4Cは、統計蓄積ステップ320の代表的なヒストグラム出力を示し、処理されたパルスの約90%が、30°である正確で高精度なAoA推定値210を示し、それ以外は非常に近い結果を示している。単一の曖昧でないAoA推定値210、又は推定値の削減されたセットがいったん得られると、信号プロセッサ208は、推定値を解として報告することができる。
図3Bは、高位相ノイズを含む受信エミッタ信号成分224a−224cから正確なAoA推定値210を決定するために、信号プロセッサ208によって利用され得る例示的なDF法300Bの処理フロー・チャートを示す。TDOA制限ステップ330、被ラップ誤差計算ステップ335、及び最良適合ステップ340は、方法300Aにおける対応するステップとほぼ同一である。ところで、方法300Aは、単一の低位相ノイズ、エミッタ・パルスにおける曖昧性のない正確なAoA解を生成し得るが、受信されたエミッタ信号212内の高位相ノイズは、(図4Bに示されるような)不正確な幾分の曖昧性(incorrect semi−ambiguities)414を生じさせ得る。従来の干渉計では、所与の位相測定値、従って位相差は、特にノイズの多いものとなり、取り出されるAoAが誤った曖昧さの中にあることを引き起こす。個々のパルスの結果を当てにするよりも、少数の(例えば、3−5の)パルスから取り出されるAoAsを比較して一貫性を保証し、(選択的なステップ325で行われるような)外れ値を破棄することは、より堅牢である。非常にノイズの多いシナリオでは、追加のパルス又はサンプルがテストされ得る。有利なことに、開示される実施形態は、少数のパルスからの結果を比較し、外れ値を除去し、次いで、残留するこれらのパルスの位相差を平均化し、より正確なAoAを再計算することにより、より堅牢である
図3C及び3Dはそれぞれ、低い及び高いRFエミッタ信号212の位相ノイズに対する代替的なDF法300C及び300Dの処理フロー・チャートを示す。方法300C及び300Dのステップ355、360、380及び385は、方法300A及び300Bの対応するステップと非常に類似しているが、これらの実施形態では、被ラップ包絡線位相適合エラーが、複数のパルスに対して累積され(ステップ365及び390)、その後に最良の適合AoA解(ステップ370及び395)。追加的に、方法300Dは、ステップ390で発見された最良適合AoA解と他のAoA解との間の差に基づいて、処理すべき追加のエミッタ・パルスの数を適応的に決定する選択的なステップ399を使用することができる。
追加的な実施形態
当業者は、上述したシステム構成及び技術において変形が為され得ることを容易に理解するであろう。例えば、図6A及び6Bに関し、航空機625の象限中に配置される4つの本来のアンテナ・ステーション(ノーズ605、テール610、及びウィング615、620)を使用するDF法は、多くのエミッタAoA及び周波数において正確なAoA解を提供するように実証されている。図6Bでは、アンテナ間隔が397cm、266cm及び984cmであり、10°のAoA及び5GHzのエミッタ信号を有する4アンテナ素子テスト・ケースに関し、例示的な結果が示されている。「TDOA AoA」の可能性の境界635、640の内側で最小PI位相誤差630は、真のAoA10°に集中していることが分かる。
例示的なインターフェース
ここで説明される方法及びシステムによって提供される精度は、既存のDFシステムよりも桁違いに優れているか又はより速い。適切な用途は、受動的な追跡及び高速測位を含む。1人以上のユーザは、任意の適切なディスプレイ(例えば、テレビジョン、コンピュータ・モニタ、ラップトップ、タブレット・コンピューティング・デバイス、スマート・フォン、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)及び/又は他のディスプレイ及びコンピューティング・デバイス等)を使用して、DFシステムの実施形態と相互作用することができる。幾つかの実施形態では、システム200及びシステムのユーザは航空機と共に位置している。当然に、ユーザはDFシステムから離れた場所に位置していてもよい。
本開示についての多くの変更及び修正は、前述の説明を読んだ後の当業者にとって疑う余地無く明らかになるであろうが、説明のために示され記述された特定の実施形態は、限定することを考察するようには決して意図されていないことが理解されるべきである。ここで使用される如何なる要素、動作、又は命令も、明示的にしかるべく記述されない限り、重要又は本質的であるとして解釈されるべきではない。1つの項目のみが意図される場合には、「1つの」という用語又は類似する文言が使用される。

Claims (10)

  1. アンテナ・アレイでエミッタから受信した1つ以上のRF信号の到着角度(AoA)を決定する、プロセッサにより実行される方法であって:
    共通時間において第1、第2、及び第3アンテナ素子で検出される第1信号の対応する第1、第2、及び第3成分を受信するステップであって、前記第1、第2アンテナ素子は互いに、前記第3アンテナ素子に対してよりも近接して固定的に離間されている、ステップ;
    前記第1信号の1つ以上の特徴を決定するステップであって、前記1つ以上の特徴は、前記第1及び第2信号成分の対応する位相の間の第1位相差と、前記第1及び第3信号成分の対応する位相の間の第2位相差と、前記第1及び第3アンテナ素子に到着する前記第1及び第3信号成分の間の到着時間差(TDOA)とを含み、前記TDOAは既知の測定誤差レンジを有する、ステップ;
    前記TDOAを利用してTDOA角度計算を実行し、前記TDOA角度計算に対する解を中心とし且つ前記既知のTDOA測定誤差レンジにより境界が定められるTDOA−AoAの可能性のスパンを取得するステップ;及び
    異なる曖昧性の間隔を有する、前記第1及び第2位相差に基づく2つの曖昧性のある位相干渉(PI)推定値と前記TDOA−AoAの可能性のスパンとを利用して、曖昧性のないAoA推定値を決定するステップ;
    を含む方法。
  2. 前記受信した信号成分における前記第1及び第2位相差に基づくPIを利用して、前記TDOA−AoAの可能性のスパンの中で被ラップ位相誤差のエンベロープを計算するステップ;
    を更に有し、前記曖昧性のないAoA推定値は、前記被ラップ位相誤差のエンベロープの中の最小位相誤差に関連付けられるものとして決定される、請求項1に記載の方法。
  3. 同じエミッタからの以後のRF信号からの曖昧性のない追加的なAoA推定値が、より精密なAoA解を取得するために決定される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1及び第2信号成分からの結果のAoAの曖昧さが、前記TDOA角度計算における誤差より広く広がり、及び前記第1及び第3信号成分からの結果のAoAの曖昧さが、前記第1及び第2信号成分からの結果の単独のAoA推定値の誤差より広く広がるように、前記第1、第2、及び第3アンテナ素子の間の間隔を選択するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記第1、第2、及び第3アンテナ素子の間のアンテナ間隔を、
    Figure 2020516906

    に従って選択するステップを更に含み、STDは前記第1アンテナ素子、第2アンテナ素子、及び第3アンテナ素子のうちの任意の2つの間の最大間隔を表し、SPIは前記第1アンテナ素子、第2アンテナ素子、及び第3アンテナ素子のうちの任意の2つの間の最小間隔を表し、σφは前記アンテナ・アレイの既知の位相測定誤差を表し、及びλは前記受信した信号成分の波長である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第1及び第2アンテナ素子は、移動可能なプラットフォームの第1象限に固定的に配置され、前記第3アンテナ素子は、前記移動可能なプラットフォームの第2象限に固定的に配置される、請求項1に記載の方法。
  7. RFエミッタから受信した1つ以上のRF信号の到着角度(AoA)を決定する、プロセッサを含むシステムであって、前記プロセッサは:
    共通時間において第1、第2、及び第3アンテナ素子で検出される第1信号の対応する第1、第2、及び第3成分を受信するステップであって、前記第1、第2アンテナ素子は互いに、前記第3アンテナ素子に対してよりも近接して固定的に離間されている、ステップ;
    前記第1信号の1つ以上の特徴を決定するステップであって、前記1つ以上の特徴は、前記第1及び第2アンテナ素子で検出される前記第1及び第2信号成分の対応する位相の間の第1位相差と、前記第1及び第3アンテナ素子で検出される前記第1及び第3信号成分の対応する位相の間の第2位相差と、前記第1及び第3アンテナ素子に到着する前記第1及び第3信号成分の間の到着時間差(TDOA)とを含み、前記TDOAは既知の測定誤差レンジを有する、ステップ;
    前記TDOAを利用してTDOA角度計算を実行し、前記TDOA角度計算に対する解を中心とし且つ前記既知のTDOA測定誤差レンジにより境界が定められるTDOA−AoAの可能性のスパンを取得するステップ;及び
    異なる曖昧性の間隔を有する、前記第1及び第2位相差に基づく2つの曖昧性のある位相干渉(PI)推定値と前記TDOA−AoAの可能性のスパンとを利用して、曖昧性のないAoA推定値を決定するステップ;
    を行うように構成されている、システム。
  8. 前記プロセッサは、更に:
    前記第1、第2、及び第3信号成分における前記第1及び第2位相差に基づくPIを利用して、前記TDOA−AoAの可能性のスパンの中で被ラップ位相誤差のエンベロープを計算するステップ;
    を行うように構成されており、前記曖昧性のないAoA推定値は、前記被ラップ位相誤差のエンベロープの中の最小位相誤差に関連付けられるものとして決定される、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記第1、第2、及び第3アンテナ素子は、
    Figure 2020516906

    に従って離間されており、STDは前記第1アンテナ素子、第2アンテナ素子、及び第3アンテナ素子のうちの任意の2つの間の最大間隔を表し、SPIは前記第1アンテナ素子、第2アンテナ素子、及び第3アンテナ素子のうちの任意の2つの間の最小間隔を表し、σφは前記アンテナ・アレイの既知の位相測定誤差を表し、及びλは前記受信した信号成分の波長である、請求項7に記載のシステム。
  10. 前記第1及び第2アンテナ素子は、移動可能なプラットフォームの第1象限に固定的に配置され、前記第3アンテナ素子は、前記移動可能なプラットフォームの第2象限に固定的に配置されている、請求項7に記載のシステム。


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