JP2001272447A - 無線方位測定装置 - Google Patents

無線方位測定装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易・安価な無線方位測定装置を提供する。 【解決手段】複数のアンテナ素子と、前記各アンテナ素
子から出力される受信信号が選択的に入力される2個の
受信機と、各アンテナ素子の中から1対(Ai ,Aj) を順
次選択して、各受信信号を2個の受信機に選択的に入力
させる選択部と、2 個の受信機の出力から、上記選択さ
れたアンテナ素子対の受信信号の位相差を算定すると共
に、アレーアンテナのモードベクトルから得られる選択
されたアンテナ素子対の出力の位相差 との差に基づく
評価関数を算定し、入射角θを測定方位として得る演算
部を備えている。上記演算部は、順次選択されたアンテ
ナ素子対の受信信号の位相差のうちの任意の一つ Ypq
選択し、上記位相差 Yijの代わりにこれと位相差 Ypq
の差を用いると共に、上記位相差 Bij (θ) の代わりに
これと上記位相差 Ypqに対応する Bpq (θ) との差を用
いて上記評価関数 P (θ) を算定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波監視などの分
野で利用される無線方位測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電波監視などの分野では、電波の到来方
向を探知する無線方位測定装置が使用されている。この
ような無線方位測定装置の一つの典型例であるインタ−
フェロメ−タ方式の無線方位測定装置の一例は、3個以
上の複数のアンテナ素子を所定の配列で配置し、各アン
テナ素子が受信した電波の位相差を検出することによ
り、この電波の到来方向を探知するように構成されてい
る。
【0003】すなわち、このようなインタ−フェロメ−
タ方式の無線方位測定装置の典型的な一例は、図2に示
すように、n個のアンテナ素子A1〜Anと、n個の受
信機R1〜Rnと、n個のサンプリング部SP1〜SP
nと、位相差検出部PDと、方位算定部DDと、較正信
号発生部CSと、n個の信号切替部S1〜Snとから構
成されている。アンテナ素子A1〜Anから出力される
受信信号x1〜xnが対応の受信機R1〜Rnとサンプ
リング部SP1〜SPnで処理され、複素受信電圧ベク
トルX=〔X1,X2,X3・・・・Xn〕t が生成さ
れる。
【0004】得られた複素受信電圧ベクトルX=〔X
1,X2,X3・・・・Xn〕t から任意のアンテナ素
子対Ai , Aj に対応する複素受信電圧Xi , Xj を選
択すれば、このアンテナ素子対の位相差Yijは(1)式
のように表現される。 Yij=<Xi ・Xj * > /ABS[<Xi ・Xj * >] ・・・・(1) ただし、<z>はzの算定回数にわたる平均値を表し、
ABS[z] はzの絶対値を表わす。
【0005】また、アレーアンテナのモードベクトルを
A(θ)=〔A1(θ),A2(θ)・・・・An
(θ)〕t と表すと、任意のアンテナ素子対Ai , Aj
に対応する位相差Bij (θ) は次式で与えられる。 Bij (θ) =Ai (θ) ・Aj (θ) * /ABS[Ai (θ) ・Aj (θ) * ] ・・・(2)
【0006】ただし、上記アレーアンテナのモードベク
トルの各要素は、電波の到来方向を既知の値θとした場
合に、実測や計算によって得られる各アンテナ素子から
出力される複素受信電圧である。
【0007】上記(1)式と(2)式とから次の(3)
式で与えられる評価関数PIF(θ)が定義される。 PIF(θ)= iΣj ABS[Yij−Bij (θ)] ・・・・(3) ただし、記号 iΣj z はi,j の組合せについてのzの総
和を意味する。 そして、(3)式の評価関数P
IF(θ)を最小にするθの値が電波の到来方位として検
出される。
【0008】図2の無線方位測定装置では、受信機R1
〜Rnから複素受信電圧X1〜Xnが出力され、これら
について、サンプリング部SP1〜SPnにおいてサン
プリングとディジタル化が行われ、この複素受信電圧に
ついて、位相差検出部PDと方位算定部DDにおいて、
(1)式〜(3)式の演算が行われる。
【0009】実際には、各受信機や、各サンプリング部
の特性や接続ケーブルの長さのばらつきなどによって位
相差が発生し、これが検出方位に測定誤差を発生させ
る。このような位相差を較正するために、図2に示すよ
うに、各アンテナ素子の後に切替部S1〜Snを設置
し、対応のアンテナ素子A1〜Anから出力される受信
信号の代わりに、較正信号発生部CSから出力される較
正信号を信号経路の切替えによって各受信機R1〜Rn
に入力させ、この場合の位相差(Yij0 を算定してメ
モリに保存しておく。そして、引き続いて行う実測によ
って得た実測値から、保存中の位相差(Yij0 を減算
することにより、実測値に対する較正が行われる。
【0010】図2に示すように、実測値の較正のために
必要となる構成要素なども含めると無線方位測定装置全
体のハードウエア量が増大し、測定装置全体が大型かつ
高価になる。そこで、ハードウエア量の圧縮を図るため
に、図3に示すような構成が採用さている。
【0011】すなわち、受信機とサンプリング部を2系
統だけ設置し、アンテナ素子対選択部PSによって各ア
ンテナ素子の中からアンテナ素子対を選択して2系統の
受信機とサンプリング部とに接続することにより、限ら
れた台数の受信機とサンプリング部とを時分割式に共用
し、これによって、高価な受信機とサンプリング部の設
置台数を節減している。ただし、この時分割共用化の構
成では、全アンテナ素子対の選択にある程度の時間がか
かるので、その間到来電波が存続していることが必要で
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の無線方位測定装
置では、図2の構成から図3の構成のように変更を加え
ることにより、受信機とサンプリング部のハードウエア
量はかなり低減される。しかしながら、較正信号発生部
や、切替部など較正用のハードウエアは依然として残
り、装置全体の製造費用のかなりの部分を占めるという
問題がある。
【0013】特に、ビルの鉄塔上などに設置される切替
部及びアンテナ素子選択部と、屋上や屋内に設置される
受信機との間は、場合によっては百メートルにも及ぶ長
大なケーブルで接続される。また、受信機と同一箇所に
設置される較正信号発生部からの較正信号を切替部に供
給するために、同一の長さのケーブルを敷設しなければ
ならない。ところが、このようなケーブルは、一般に広
帯域特性が要求されるために高価なものとなり、装置全
体の費用を増大させるという問題がある。従って、本発
明の一つの目的は、較正用のハードウエア量を低減する
ことにより、装置全体の製造費用を低減することにあ
る。
【0014】また、較正対象の位相差(Yij0 は信号
の周波数や、受信信号のレベルや、温度変化などの環境
に依存して変化する。このため、較正信号について予め
算定し保存しておくデータ量を低減したり、較正に要す
る時間を短縮するために、受信機の周波数特性を均一化
したり、広い入力レベルにわたって入出力特性の直線化
を図ったり、温度変化に対する安定化などを図る必要が
あり、この結果、受信機の製造費用が高価になるという
問題がある。従って、本発明の他の目的は、製造・維持
費用の高価な特別な受信機を必要としない無線方位測定
装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決する本発明の無線方位測定装置は、複数のアンテナ素
子から成るアレーアンテナと、前記各アンテナ素子から
出力される受信信号が選択的に入力される2個の受信機
と、前記各アンテナ素子の中から1対(Ai ,Aj)を順次
選択して、それぞれの受信信号を前記2個の受信機に選
択的に入力させるアンテナ素子対選択部と、前記2個の
受信機の出力から、前記選択されたアンテナ素子対
(Ai ,Aj )の受信信号の位相差Yijを算定すると共に、
前記アレーアンテナのモードベクトルから得られる前記
選択されたアンテナ素子対(Ai ,Aj )の出力の位相差B
ij(θ)との差に基づく評価関数P(θ)を算定し、こ
の評価関数P(θ)から入射角θを測定方位として得る
演算部とを備えたインタ−フェロメ−タ方式の無線方位
測定装置である。
【0016】そして、上記演算部は、上記順次選択さ
れ、算定されたアンテナ素子対の受信信号の位相差のう
ち任意の一つYpqを選択し、上記位相差Yijの代わりに
この位相差Yijと上記位相差Ypqとの差を用いると共
に、上記位相差Bij(θ)の代わりにこの位相差B
ij(θ)と上記位相差Ypqに対応するBpq(θ)との差
を用いて評価関数P(θ)を算定することにより、受信
系の較正を不要とするように構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態によれ
ば、上記演算部は、上記評価関数の算定に際し、上記位
相差Ypqを複数個選択して、それぞれの場合の評価関数
を算定し、これらを平均化したものを最終的な評価関数
とすることにより、雑音の影響を一層軽減して検出精度
を高めるように構成されている。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の無線方位測定装
置の構成を示す機能ブロック図である。この無線方位測
定装置は、n個のアンテナ素子A1〜Anと、アンテナ
素子対選択部PSと、2個の受信機R1,R2と、同じ
く2個のサンプリング部SP1,SP2と、位相差検出
部PDと、方位算定部DDとを備えている。
【0019】n個のアンテナ素子A1〜Anからは、受
信信号x1〜xnが出力され、これらの受信信号のうち
の1対xi ,xj がアンテナ素子対選択部PSで選択さ
れ、受信信号xi は受信機R1に、受信信号xj は受信
機R2に供給される。さらに受信機R1,R2の出力が
それぞれサンプリング部SP1,SP2でディジタル信
号に変換され、得られた複素電圧X1iとX2jが後段の位
相差検出部PDに供給される。
【0020】上記1対のアンテナ素子は、アレーアンテ
ナにおけるアンテナ素子の配置と受信周波数においてア
ンテナ素子間に発生する位相差を考慮し、隣接するもの
どうしがペアリングされるだけでなく、最遠方のものど
うしがペアリングされたりする。また、アンテナ素子対
選択部の製造の容易さなども考慮され、全ての組合せが
実現される場合だけでなく、一部の組合せだけが実現さ
れる場合もある。
【0021】位相差検出部PDは、前段のサンプリング
部SP1,SP2のそれぞれから供給された複素受信電
圧X1i,X2jから、次の(4)式で表される位相差Yij
を算定する。 Yij=<X1i・X2j * >/ABS[<X1i・X2j * >] ・・・・(4) さらに、位相差検出部PDは、上記アンテナ素子対の位
相差のうち任意のアンテナ素子対間の位相差Ypqを選択
し、以下の(5)式で与えられるYijとYpq との位相差
ijを算定し、この算定結果を後段の方位算定部DDに
渡す。 Zij=Yij・Ypq * ・・・・(5)
【0022】さらに、位相差検出部PDは、上記(2)
式に従って算定済みのモードベクトル間の位相差Bij
(θ) と、上記任意のアンテナ素子対Ypqに対応する位
相差B pq(θ)との位相差Cij(θ)を算定し、この算
定結果を後段の方位算定部DDに渡す。 Cij (θ) =Bij (θ) ・Bpq *(θ) ・・・・(6)
【0023】方位算定部DDは、前述した(1)式で与
えられる位相差Yijと、(2)式で与えられる位相差B
ij (θ) の代わりに、上記(5)式で与えられるZij
(6)式で与えられるCij (θ) とから評価関数PPIF
(θ)を算定する。 PPIF(θ)= iΣj ABS[Zij−Cij (θ)] ・・・・(7) そして、方位算定部DDは、(7)式の評価関数PPIF
(θ)を最小にするθの値を電波の到来方位として検出
する。
【0024】上記(7)式では、受信系に含まれる位相
遅延量が相殺されて除去され、このため、自動的に較正
が行われたと同一の結果となる。すなわち、受信機R
1、サンプリング部SP1及び信号線とから成る受信系
1内の位相遅延量をαとし、受信機R2、サンプリング
部SP2及び信号線から成る受信系2内の位相遅延量を
βとする。この場合、上記実測された複素受信電圧X1i
とX2jは、次式で与えられる。 X1i=V1i exp(j( φi +α)) ・・・・(8) X2j=V2j exp(j( φj +β)) ・・・・(9)
【0025】(8)式と(9) 式とを(4) 式、に代入する
と、 Yij=exp(j(φi +α))・exp(−j(φj +β)) =exp( j (φi −φj ) +j(α−β) ) ・・・・(10) Ypq=exp(j(φp +α))・exp(−j(φq +β)) =exp( j (φp −φq ) +j(α−β) ) ・・・・(11)
【0026】(10) 式と(11)式を(5) 式に代入すると、 Zij=Yij・Ypq * =exp(j(φi −φj ) +j(α−β))・exp(−j(φp −φq ) −j(α−β)) =exp( j( φi −φj ) −j(φp −φq ) ) ・・・・(12)
【0027】(12)式から明らかなように、受信系1,
2の各位相遅延量α,βは、互いに相殺されて除去され
ることにより、Zij中には含まれなくなる。このよう
に、受信系1,2の各位相遅延量α,βが互いに相殺さ
れて除去されるため、従来の無線方位測定装置において
このα、βを予め測定しておくために必要であった較正
用のハードウエアが一切不要になる。
【0028】(7)式では、アンテナ素子対 Ap , A q
を任意の対に固定した。しかしながら、このアンテナ素
子対を固定することなく、測定に使用するアンテナ素子
対からアンテナ素子対 Ap , A qを複数選択しながら評
価関数を算定し、これらの評価関数を平均したものを最
終的な評価関数として算定することにより、雑音の影響
を更に軽減して測定精度を高めることができる。
【0029】すなわち、測定に使用するアンテナ素子対
から選択されたアンテナ素子対 Ap, A qごとに(7)
式の評価関数PPIF(θ)が算定され、これらの総和が
新たな評価関数 PPPIF(θ)= pΣq iΣj ABS[Zij−Cij (θ)] ・・・・(13) として算定される。そして、この新たな評価関数PPP
IF(θ)を最小とするθが到来方位として検出される。
この新たな評価関数においては、特定のアンテナ素子に
発生する雑音の影響がアンテナ素子間の平均化によって
軽減され、方位検出精度が一層向上する。
【0030】以下では、図1に示した実施例について行
った計算機シミュレーションによる確認の結果を、図4
乃至図7を参照しながら説明する。
【0031】図4は、この計算機シミュレーションで想
定した各アンテナ素子の配置を示す平面図である。5個
のアンテナ素子1〜5が水平面内に想定した円周上に等
間隔で配置されている。到来電波の周波数は、対応の半
波長(λ/2)が、最隣接のアンテナ素子間の直線距離
に等しくなる値とする。また、アンテナ素子の対は、素
子1と3、2と4、3と5、4と1、5と2という一つ
跳びに組合された5対とする。また、受信系1と2との
間に250°の位相差が設定されている。さらに、受信
電波は方位150 °から到来し、信号のS/Nは10dB
で、データの平均回数は20回とする。
【0032】図5は、(3)式のPIF(θ)について、
LOG10(1/PIF(θ))の計算結果をプロットした
グラフである。図6は、(7)式のPPIF(θ)につい
て、LOG10(1/PPIF(θ))の計算結果をプロッ
トしたグラフである。図7は(13)式のPPP
IF(θ)について、LOG10(1/PPPIF(θ))の
計算結果をプロットしたグラフである。
【0033】図5のグラフは、図2や図3に示すよう
に、相当のハードウエアを使用して理想的な較正を行っ
た場合の結果である。これに対して、この実施例の無線
方位測定装置について行ったシミュレーション結果を示
す図6と図7のグラフは、較正を全く行わない場合の結
果であるが、これらは図5の場合と遜色ない結果となっ
ている。
【0034】このように、実測開始前の較正が不要とな
ったため、較正用のハードウエアが不要になる。同時
に、従来装置のように、メモリに保存しておく較正用デ
ータの量を低減したり、較正に要する時間を短縮するた
めに、受信機R1〜Rnの周波数特性を均一化したり、
入出力特性の直線領域を拡大したり、温度特性を安定に
したりすることの必要性が軽減される。この結果、受信
機R1〜Rnとして、特別な受信機を必要とせず、普通
の周波数特性や温度安定性を有する簡易・安価なものを
使用できる。
【0035】以上、説明の便宜上、位相差検出部と、方
位算定部が個別に構成される場合を例示した。しかしな
がら、これら各部をマイクロコンピュータなどによって
実現される一体の処理部として構成することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の無
線方位測定装置は、二つの受信系から得られる受信電圧
の位相差Yijと、モードベクトルの位相差Bij(θ)の
代わりに、Yijpq * とBij(θ)Bpq(θ)* を用い
て評価関数P(θ)を算定する構成であるから、この評
価関数の中で、各受信系に含まれる位相差が互いに相殺
され、除去される。この結果、各受信系に含まれる位相
差を較正するための、較正信号発生部や、高性能で高価
なケーブルや、切替部などのハードウエアが一切不要と
なり、装置全体の製造費用が大幅低減される。
【0037】さらに、本発明の無線方位測定装置では、
受信機として普通の周波数特性、入出力の直線性や温度
安定性を有する簡易・安価なものを使用でき、この点に
おいても、測定装置全体としての製造費用が低減される
という効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の無線方位測定装置の構成を
示す機能ブロック図である。
【図2】従来の無線方位測定装置の構成の一例を示す機
能ブロック図である。
【図3】従来の無線方位測定装置の構成の他の一例を示
す機能ブロック図である。
【図4】本発明の効果を確認するための電子計算機シミ
ュレーションに使用したアンテナ素子の配列を示す平面
図である。
【図5】上記電子計算機シミュレーションによって得ら
れた従来の評価関数である。
【図6】上記電子計算機シミュレーションによって得ら
れた本発明の一実施例による評価関数である。
【図7】上記電子計算機シミュレーションによって得ら
れた本発明の他の実施例による評価関数である。
【符号の説明】
A1〜An アンテナ素子 R1〜Rn 受信機 SP1 〜SPn サンプリング部 PS アンテナ素子対選択部 PD 位相差検出部 DD 方位算定部 CS 較正信号発生部 S1〜Sn 切替部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のアンテナ素子から成るアレーアンテ
    ナと、 前記各アンテナ素子から出力される受信信号が選択的に
    入力される2個の受信機と、 前記各アンテナ素子の中から1対(Ai ,Aj )を順次選択
    して、それぞれの受信信号を前記2個の受信機に選択的
    に入力させるアンテナ素子対選択部と、 前記2個の受信機の出力から、前記選択されたアンテナ
    素子対(Ai ,Aj )の受信信号の位相差Yijを算定すると
    共に、前記アレーアンテナのモードベクトルから得られ
    る前記選択されたアンテナ素子対(Ai ,Aj )の出力の位
    相差Bij(θ)との差に基づく評価関数P(θ)を算定
    し、この評価関数P(θ)から入射角θを測定方位とし
    て得る演算部とを備えたインタ−フェロメ−タ方式の無
    線方位測定装置において、 前記演算部は、 前記順次選択され、算定されたアンテナ素子対の受信信
    号の位相差のうち任意の一つYpqを選択し、前記位相差
    ijの代わりにこの位相差Yijと前記位相差Y pqとの差
    を用いると共に、前記位相差Bij(θ)の代わりにこの
    位相差Bij(θ)と前記位相差Ypqに対応するB
    pq(θ)との差を用いて前記評価関数P(θ)を算定す
    ることにより、受信系の較正を不要としたことを特徴と
    するインタ−フェロメ−タ方式の無線方位測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記演算部は、 前記評価関数の算定に際し、前記位相差Ypqを複数個選
    択して、それぞれの場合の評価関数を算定し、これらを
    平均化したものを最終的な評価関数とすることを特徴と
    するインタ−フェロメ−タ方式の無線方位測定装置。
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