JP2001091349A - ロードセル式秤 - Google Patents

ロードセル式秤

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JP2001091349A
JP2001091349A JP2000134907A JP2000134907A JP2001091349A JP 2001091349 A JP2001091349 A JP 2001091349A JP 2000134907 A JP2000134907 A JP 2000134907A JP 2000134907 A JP2000134907 A JP 2000134907A JP 2001091349 A JP2001091349 A JP 2001091349A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃吸収機能を有する板バネを備えたロード
セル式秤において、秤量の異なるシリーズ製品に対して
も、同一構成の板バネと調整手段を使用でき、また、長
年の使用等により、板バネのバネ力が弱くなった場合に
も、このバネ力を適時調整できるようにする。 【解決手段】 秤量皿18を支持し、秤量皿の荷重をロ
ードセル12の可動端12bへ伝達する板バネ16を備
えることにより、衝撃吸収機能を有するロードセル式秤
において、秤量皿支持体15と結合された板バネ16の
自由端16f、16f’の位置を調整ねじ25等の調整
手段により調整できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過荷重や衝撃吸収
機能を備えたビーム型のロードセル式秤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ビーム型のロードセル式秤には、秤量皿
に過荷重が加わった場合に、ロードセルへの衝撃吸収機
能を備え、ロードセルの永久歪や破損等を防止したもの
がある。例えば、実開昭61−32937号公報に記載
の考案は、秤量皿をコイルスプリンングによって間接的
支持するとともに、ロードセルの可動端下部にストッパ
ーを設け、コイルスプリングの弾性と、ストッパーのベ
ースプレートへの当接とにより、ロードセルに衝撃荷重
が加わらないようにしている。反面、コイルスプリング
の衝撃吸収に伴い、ロードセルの振動を招き、秤量支持
値の安定性が悪く、測定時間が長くなってしまうという
問題がある。
【0003】また、実公昭61−33536号公報に記
載の考案のように、ロードセルの固定端を上下一対の板
バネで支持することにより、ロードセルへの衝撃吸収機
能を得るものもあったが、やはり、板バネの衝撃吸収に
伴い、ロードセルの振動を招き、秤量支持値の安定性が
悪く、測定時間が長くなってしまうという問題があっ
た。
【0004】本出願人は、この問題を解決するための発
明(特開平10−239143号公報参照)を提案して
いる。
【0005】この先願発明のロードセル式秤は、図3及
び図4に示すように、衝撃吸収手段として、断面「コ」
字形の板バネ16の連結部16cが、ロードセル12の
可動端12bに結合され、また、板バネ16の自由端
が、上方に向けて偏奇して形成され、かつ、秤量皿18
を保持した筒形連結部14に結合されている。この自由
端の偏奇量は、筒形連結部14が板バネ16のバネ力に
より所定位置に保持されているとき、板バネ16の自由
端に秤量の1〜2倍程度の上向きの衝撃吸収力を発生す
るように設定している。
【0006】このため、秤量皿18に秤量以上の荷重が
加えられ、板バネ16の自由端へ前記衝撃吸収力以上の
荷重が伝達されると、板バネ16が撓んで、ロードセル
12にかかる衝撃荷重を吸収する。この板バネ16の働
きにより、このロードセル式秤は、衝撃吸収機能を有し
ながら、秤量指示値の安定性がよく、測定時間も長くな
らない利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平10−239143号公報に記載されたロードセル
式秤では、板バネ16の衝撃吸収力は、板バネ16の成
形時における自由端の偏奇量によって定まり、これを調
整することはできなかった。
【0008】このため、秤量が異なる製品毎に、数種類
の板バネ16を製造しなければならず、その製造が煩雑
となっていた。また、板バネ16は、長年の使用や過大
な衝撃荷重によりバネ力が弱くなるが、この場合、所定
の衝撃吸収力が得られなくなるという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明では、固定端と可動端を有する
ロードセルと、秤量皿を支持し秤量皿の荷重を前記ロー
ドセルの可動端へ伝達する板バネとを備えたロードセル
式秤において、前記板バネは、前記秤量皿を直接または
間接的に支持する自由端を有するとともに、該自由端の
位置を調整手段により調整できるようにした。請求項2
に係る発明では、請求項1に係る発明において、前記調
整手段は、前記板バネの自由端を直接または間接的に付
勢する調整ねじとした。請求項3に係る発明では、固定
端と可動端を有し、秤量皿を前記可動端で支持するロー
ドセルと、固定端と自由端を有し、該自由端を前記ロー
ドセルの固定端に結合された板バネを備えたロードセル
式秤において、前記板バネの自由端の位置を調整手段に
より調整できるようにした。請求項4に係る発明では、
請求項3に係る発明において、前記調整手段は、ベース
プレートに上下方向位置調整可能に取り付けられ、前記
板バネの自由端を直接または間接的に付勢する調整板と
した。請求項5に係る発明では、請求項3または4に係
る発明において、前記板バネは、基部からロードセルの
両側に二股に分かれた一対の脚を有し、該脚の先端部が
固定端とされ、前記基部が自由端とされた。請求項6に
係る発明では、請求項3、4又は5に係る発明におい
て、前記秤量皿に過荷重が加わったとき秤量皿に当接す
る過荷重ストッパーと、ロードセルの可動端の上方への
変位を制限する上ストッパーと、ロードセルの可動端の
横方向の変位を制限する横ストッパーとを備えた。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例を図
1及び図2に基づいて説明する。図1は、本実施例のロ
ードセル式秤の要部の縦断面図を、図2は、同じく要部
の分解斜視図を示している。
【0011】このロードセル式秤100は、固定端12
aと可動端12bと貫通孔12cを有したビーム型のロ
ードセル12と、秤量皿18と、秤量皿18を保持する
秤量皿支持体15と、基端と自由端とを有した板バネ1
6とを有し、板バネ16の基端はベースプレート10に
固定され、板バネ16の自由端はロードセル12の固定
端12aに固定され、この板バネ16が衝撃吸収機能を
持っている。そして、この板バネ16のバネ力を調整す
るための調整ねじ25等の調整手段を秤量皿支持体15
とロードセル12の固定端12aとの間に介在させてい
る。
【0012】前記ロードセル12の固定端12aは、ビ
ス42により支持部材22に固定され、支持部材22の
下端は、ベースプレート10にビス44で固定されてい
る。
【0013】前記秤量皿支持体15は、秤量荷重程度で
は変形しない厚さを有し、両端が開口した角筒のもので
あって、ロードセル12の可動端12bの挿入が可能と
なっている。また、秤量皿支持体15は、秤量皿18を
保持する皿受40をビス46により固定している。
【0014】前記板バネ16は、上下の水平部16h、
16h’と連結部16cとからなる断面「コ」字状に成
形されており、水平部16h、16h’の先端が自由端
16f、16f’となっている。この連結部16cは、
2枚の当て板31、37の間に挟まれた状態で、ロード
セル12の可動端12bにビス47によって固定され
る。両水平部16h、16h’は、ロードセル12の上
下面と平行にロードセル12の固定端12a側へ延長さ
れていて、この自由端16f、16f’は、秤量皿支持
体15の内面に設けられた取付座38にビス48によっ
て結合される。
【0015】前記当て板31は、これから直角に折り曲
げられた水平片35を有した断面「L」字形をしてい
る。この水平片35と秤量皿支持体15の間には、板バ
ネ16の自由端16f、16f’の位置を調整して、板
バネ16の衝撃吸収力を調整する調整手段として調整ね
じ25を介在させる。調整ねじ25は、前記水平片35
を螺合状態で貫通させるとともに、その先端を秤量皿支
持体15に当接させる。
【0016】次に、板バネ16の衝撃吸収力の調整につ
いて説明する。まず、調整ねじ25を回すと、調整ねじ
25が下動し、秤量皿支持体15とともに板バネ16の
自由端16f、16f’を押し下げ、この自由端16
f、16f’に上向きのバネ力が発生する。通常、衝撃
吸収力として、このバネ力を秤量と秤量皿18と秤量皿
支持体15の重量の和程度、または、秤量の1−2倍程
度に設定する。こうすると、秤量皿18に加わる重量が
秤量以内のときには、秤量皿支持体15は、調整ねじ2
5によって規制される位置に保持され、秤量皿18に加
わる重量が秤量以上のときに、板バネ16が撓んで、ロ
ードセル12に衝撃荷重がかかることが防止される。
【0017】以上のように構成された本実施例のロード
セル式秤によれば、衝撃吸収機能を有しながら、秤量指
示値の安定性がよく、正確な測定値を短時間で得ること
ができる。そして、調整ねじ25の先端位置を下動させ
ると、秤量皿支持体15を介して板バネ16の自由端1
6f、16f’の位置も下動し、この自由端16f、1
6f’に生じる衝撃吸収力を強くすることができる。
【0018】このため、長年の使用や衝撃荷重等によ
り、板バネ16のバネ力が弱って衝撃吸収力が不足した
ときには、いつでも調整ねじ25を回転させることによ
り、このバネ力を強くして、元の衝撃吸収力が得られる
ようにすることができる。
【0019】また、板バネ16のバネ力は、調整ねじ2
5の長さの選定により、秤量値よりも相当小さな値か
ら、秤量値の2倍程度までの広範囲に変えることができ
る。これにより、秤量の異なる秤のシリーズ製品に対し
ても、同一構成の板バネ16と調整手段(調整ねじ2
5)で板バネ16のバネ力を調整することにより、夫々
に応じた適切な衝撃吸収力を与えることができる。
【0020】さらに、調整手段としての調整ねじ25
は、直径、ピッチ、長さ等の異なるねじが多種類市販さ
れているため、板バネ16の自由端16f、16f’の
位置の調整範囲に応じた長さと、その調整に適したピッ
チを有するものを安価で容易に入手できる。そして、調
整ねじ25は、回転により連続的に上動または下動させ
ることができるため、衝撃吸収または過荷重吸収の微調
整も容易である。また、板バネ16及び秤量皿支持体1
5は、ロードセル12の長さの範囲内に収まるので、秤
全体を横長にすることがない。しかも、ロードセル12
と支持部材22の結合部にかかるモーメントもさほど大
きくならないので、支持部材22の強度を特に大きくす
る必要もない。さらに、水平片35を有した当て板31
は、板金をプレス成形や折曲成形により安価で容易に形
成することができる。
【0021】次に、第2の実施例を図5から図9に基づ
いて説明する。図5は本実施例のロードセル式秤の要部
の分解斜視図、図6はロードセル52と板バネ56a、
56bの分解斜視図、図7は前記要部を組み立てた状態
の斜視図、図8は前記要部を組み立てた状態の平面図、
図9は前記要部をケース内に収容したとき、図8のA−
A線に沿う縦断面図である。
【0022】図5から図9に示したように、第2の実施
例のロードセル式秤200では、ロードセル52の固定
端52aとベースプレート50との間に上下一対の板バ
ネ56a、56bを配設している。そして、ベースプレ
ート50、ロードセル52及び板バネ56a、56b等
からなる要部は、上ケース60と下ケース61とからな
るケース内に収容される。
【0023】ベースプレート50は、略ロードセル52
と同じ長さを有し、底面50aとこの底面50aの両側
から垂直に上方へ折り曲げられた側面50bとからな
り、横断面が上に開いたコ字形をしていて、この内部に
ロードセル52を収容している。そして、ベースプレー
ト50には、長手方向中央で底面50aから側面50b
にわたって切欠かれた切欠き50dの上縁に水平凸片5
0eが設けられ、また、長手方向の一端には底面50a
から垂直部50gと水平凸片50hが折り曲げ形成され
ており、これらの水平凸片50h、50eがビス等によ
り下ケース61の取付座61a、61bに夫々固定され
ている。
【0024】両板バネ56a、56bは、基部56f
と、基部56fからロードセル52の両側に二股に分か
れた一対の脚56eからなっている。上側の板バネ56
aは、脚56eの先端部56jがベースプレート50の
長手方向中央で側面50bの上縁に設けられた水平凸片
50cにビス等により結合された固定端になっており、
基部56fがロードセル52の固定端52aの上面に結
合された自由端になっている。下側の板バネ56bは、
脚56eの先端部56jがベースプレート50の長手方
向中央で切欠き50dの上縁に設けられた水平凸片50
eにビス等により結合された固定端になっており、基部
56fがロードセル52の固定端52aの下面に結合さ
れた自由端になっている。ここで、両板バネ56a、5
6bの基部56fには、ロードセル52の固定端52a
の端面に当接する垂直面56gが折り曲げて形成されて
いて、組み立て時のロードセル52と板バネ56a、5
6bとの位置合わせを容易にしている。また、両板バネ
56a、56bの先端部56jの位置は、図8のように
上方から見るとずれていて、下側のビス等を締め易くし
ている。このため、図6に示したように、上側の板バネ
56aは、下側の板バネ56bよりも、基部56fに脚
56eの内側縁の延長線に沿って長い切り込み56hを
設け、両者の脚56eの長さを等しくして、両板バネ5
6a、56bによってロバーバル機構を構成している。
【0025】さらに、下側の板バネ56bは、基部56
fの下側にT字板65を添えてロードセル52の固定端
52aの下側に固定されている。そして、ロードセル5
2の固定端52b、上下一対の板バネ56a、56b及
びT字板65は、これらを貫通するボルト67とT字板
65とを螺合させることによって結合される。
【0026】ロードセル52の可動端52bには、上側
にロードセルアングル68の基部が、下側にT字板65
が夫々固定されており、これらも、これらを貫通するボ
ルト67とT字板65とを螺合させることによって結合
される。そして、これらのT字板65の両側は、ベース
プレート50の側面50bの両端下部に設けられた切欠
き50fから少し突出している。
【0027】ロードセルアングル68の先端は、上ケー
ス60の中央に設けられた孔60aから上方へ突出して
おり、この先端に秤量皿58が取り付けられている。孔
60aの周囲は、秤量皿58に過荷重が加えられたとき
に秤量皿下面に当接する過荷重ストッパー60bとなっ
ている。
【0028】ロードセル52の固定端52aに面するベ
ースプレート50の側面50bには、両板バネ56a、
56bの基部56fの位置を調整させる調整手段とし
て、上下方向に延びる長孔が設けられた矩形の調整板6
2が、この長孔を貫通するビスによって固定されてい
る。この調整板65の下端は、T字板65の両端に当接
していて、板バネ56a、56bの基部56fを下方へ
付勢し、基部56fに上向きの衝撃吸収力を発生させて
いる。この調整板65は、ビスを緩めて上下方向に位置
調整でき、基部56fに生じる上向きの衝撃吸収力を調
整することができる。
【0029】ロードセル52の可動端52bに面するベ
ースプレート50の側面50bには、可動端52bの上
方への変位を制限するため、上下方向に延びる長孔が設
けられた上ストッパー64が、この長孔を貫通するビス
によって固定されている。ここで、上ストッパー64と
調整板62とは、共通の部品を使用する。上ストッパー
64の下端は、T字板65からわずかに離しておく。こ
のため、秤量皿58に過荷重が加えられてロードセル5
2が上方への揺れ戻るときや、秤量皿58を持って秤2
00を持ち上げたとき等、ロードセル52の可動端52
bが上方へ変位すると、上ストッパー64は、可動端5
2bに当接して、ロードセル52の上方への過大な変形
を防ぐ。
【0030】ここで、上ストッパー64をベースプレー
ト50の側面50bに固定する一対のビス66の先端
は、ロードセル52の可動端52bの側面に近接させて
あり、秤量皿58に横方向荷重が加わり、可動端52b
が横方向に変位したときに、可動端52bに当接するよ
うになっている。すなわち、上ストッパー64を側面5
0bに固定するビス66は、ロードセル52の横方向へ
の過大な変形を防ぐ横ストッパーにもなっている。
【0031】以上のように構成された第2の実施例によ
れば、第1の実施例と同様に、秤量皿58に加わる重量
が秤量以内のときには、ロードセル52の固定端52a
は、板バネ56a、56bの自由端である基部56fか
らの上向きの衝撃吸収力を受けて、調整板62によって
規制される位置に保持され、ロードセル52が、板バネ
56a、56bとともに揺動することはない。逆に、秤
量皿58に加わる重量が秤量以上のときには、板バネ5
6a、56bが下方へ撓んで、ロードセル52に過大な
衝撃荷重がかかることが防止される。
【0032】また、調整板62を下動させると、T字板
65を介して板バネ56a、56bの自由端である基部
56fの位置を下動し、この自由端に生じる衝撃吸収力
を強くすることができる。この衝撃吸収力は、調整板6
2の位置調節により、秤量値よりも相当小さな値から、
秤量値の2倍程度までの広範囲に変えることができる。
【0033】このように、第2の実施例も第1の実施例
と同様に、衝撃吸収機能を有しながら、秤量以下の測定
においては、秤量指示値の安定性がよく、正確な測定値
を短時間で得ることができ、しかも、長年の使用や衝撃
荷重等により、板バネ56a、56bのバネ力が弱って
衝撃吸収力が不足したときには、いつでも調整板62の
位置を下動させることにより、元の衝撃吸収力が得られ
るようにすることができ、さらに、秤量の異なる秤のシ
リーズ製品に対しても、同一構成の板バネ56a、56
bと調整板62でも、板バネ56a、56bのバネ力を
調整板62によって調整することにより、夫々に応じた
適切な衝撃吸収力を与えることができる。また、調整手
段としての調整板62は、極めて簡単で安価に製造で
き、かつ、板バネ56a、56bとロードセル52は、
ベースプレート50内に収容されるので、秤200全体
を長くすることがない。
【0034】また、第2の実施例では、過荷重ストッパ
ー60b、上ストッパー64及び横ストッパー66を備
えていて、秤量皿58にどのような方向の過荷重がかか
っても、ロ―ドセル52が過大な変形を受けることを防
止して、ロードセル52を保護している。特に、過荷重
ストッパー60bを上ケース60に設けたから、秤量皿
58が過荷重ストッパー60bに当接した後は、過大な
荷重及び曲げモーメントがロードセル52へ伝わること
を完全に防止できる。しかも、秤量皿58に過荷重がか
かったときには、板バネ56a、56bが大きく撓み、
秤量皿58が大きく変位するから、秤量皿58の下面と
過荷重ストッパー60b間の間隔を精密に調節する必要
がないので、製造が容易になる。
【0035】また、従来例では、ロードセルの可動端は
横方向にはほとんど変位しないため、横ストッパーを設
ける意義がなく、ロードセルが横方向荷重に対しては保
護されていなかった。これに対して、本実施例では、板
バネ56a、56bをロードセル52の固定端52aと
ベースプレート50間に配置したから、ロードセル52
の可動端52bは横方向に変位することが可能となり、
横ストッパー66を備えることにより、横方向荷重に対
しても充分にロードセル52を保護することができる。
【0036】さらに、第1実施例の秤100は、秤量が
小さくなると、秤量皿支持体15及び板バネ16等の衝
撃吸収機構自体を含む風袋の重量が秤量を上回ることも
起き、小さな秤量の測定には適さないが、本実施例の秤
200では、衝撃吸収機構の重量がロードセル52の可
動端52bに加わらないうえ、板バネ56a、56bが
二股状で撓み易いから、小さな秤量の測定に適するよう
にできる。
【0037】ところで、本発明は、前記実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、図示はしないが、第1の実
施例は、以下に述べるように構成してもよい。
【0038】調整手段は、板バネ16の自由端16f、
16f’を付勢できるものであればよく、第1の実施例
のような調整ねじ25に限られるものではない。例え
ば、調整手段としては、(1)秤量皿支持体15を螺合
状態で貫通するとともに先端を当て板31の水平片35
に当接させた調整ねじ、(2)水平片35と秤量皿支持
体15の間の隙間に進退自在で任意の位置に固定できる
楔、(3)水平片35と秤量皿支持体15の間の隙間に
配置され任意の回転位置に固定できるカム、(4)水平
片35と秤量皿支持体15の間の隙間に選択的に挿入可
能な複数枚の板、(5)当て板31を上下方向にスライ
ドできるよう、上下方向に沿ったビス挿通用長孔を形成
するとともに、下端を下方に延長して秤量皿支持体15
に当接させた当て板等、ロードセル12の可動端12b
と秤量皿支持体15の間に配されて、両者の間隔を規制
するものを採用することができる。
【0039】また、当て板31は必ずしも必要ではな
く、板バネ16の連結部16cと秤量皿支持体15との
間に、当て板31以外の調整手段を介在させてもよい。
例えば、板バネ16に、連結部16cから垂直に突出す
る水平片を一体に設けて、この水平片と秤量皿支持体1
5の間に調整ねじ25等の調整手段を介在させてもよ
い。
【0040】また、秤量皿支持体15は必ずしも必要で
はなく、板バネ16で秤量皿18を直接支持して、板バ
ネ16に秤量皿支持体を兼ねさせてもよい。
【0041】また、前記板バネ16は、断面「コ」字形
である必要はなく、秤量皿支持体15又は秤量皿18を
保持しつつ、衝撃吸収するように水平部が撓むようにさ
れていればよく、例えば、下側の水平部がない逆「L」
字形や、逆「L」字形において傾斜した水平部を有する
ものであってもよい。このような逆「L」字形の板バネ
で秤量皿18を直接支持する場合、ベースプレート10
に支柱を立てて、支柱上端と板バネの自由端の間に調整
手段を介在させる必要がある。
【0042】さらに、板バネ16の両自由端16f、1
6f’は、最初から上方に偏奇した状態に形成してもよ
い。こうしておくと、両自由端16f、16f’には、
組み立て時からバネ力が発生していて、さらに大きな衝
撃吸収力を発生させることができ、大きな秤量の秤に用
いることができる利点がある。
【0043】第2の実施例も、図示はしないが、たとえ
ば、以下に述べるように構成してもよい。
【0044】調整手段としては、調整板62の他に、板
バネ56a、56bの自由端とベースプレート50の適
宜個所との間に配設されて、板バネ56a、56bの自
由端を付勢できるものであれば、採用できることは言う
までもない。また、T字板65を省いて、調整手段の下
端が板バネ56a、56bに直接当接するようにしても
よい。
【0045】さらに、前記板バネ56a、56bは、上
下一対設ける必要はなく、上下いずれか一方だけにして
もよい。また、板バネ56a、56bは必ずしも二股状
にする必要はなく、適切な衝撃吸収力が得られれば、単
純な矩形の板バネでもよい。
【0046】さらに、秤量皿58は、ロードセルアング
ル68を介さずに直接ロードセル52の可動端52bに
結合してもよい。この場合は、さらに小さな秤量の測定
に適するようになる。
【0047】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態で説明したよう
に、請求項1または3に係る発明のロードセル式秤によ
れば、調整手段により、衝撃荷重を吸収する板バネの自
由端に発生する衝撃吸収力を適宜調整することができ
る。このため、秤量の異なるロードセル式秤のシリーズ
製品に対し、同一構成の板バネ及び調整手段を用いるこ
とができ、しかも、夫々に応じて適切な衝撃吸収力を与
えることができる。また、長年の使用により、衝撃吸収
力が弱くなっても、この板バネの自由端位置を調整する
ことにより、適切な衝撃吸収力に復帰できる利点があ
る。請求項2に係る発明によれば、さらに、調整ねじは
回転により連続的に上動または下動させることができる
ので、板バネの自由端の位置の微調整が容易である。請
求項3に係る発明によれば、さらに、板バネ等の衝撃吸
収機構をロードセルの固定端とベースプレート間に設け
ていて、衝撃吸収機構の重量がロードセルの可動端へ加
わらないから、小さな秤量の測定に適する。請求項4に
係る発明によれば、さらに、調整板が極めて簡単な構成
であるから、安価で容易に製造できる。請求項5に係る
発明によれば、さらに、板バネが二股状になっていて撓
み易いので、小さな秤量の測定に適する。請求項6に係
る発明によれば、さらに、過荷重ストッパー、上ストッ
パー及び横ストッパーを備えているから、秤量皿にどの
ような方向の過大な荷重がかかっても、ロ―ドセルに過
大な荷重がかかることを防止して、ロードセルを保護す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のロードセル式秤の要部
縦断面図である。
【図2】前記第1の実施例のロードセル式秤の要部分解
斜視図である。
【図3】従来のロードセル式秤の要部分解解斜視図であ
る。
【図4】従来のロードセル式秤の要部の組立状態を示す
縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例のロードセル式秤の要部
分解斜視図である。
【図6】前記第2の実施例のロードセルと板バネの分解
斜視図である。
【図7】前記第2実施例のロ―ドセル式秤の要部の組み
立て状態斜視図である。
【図8】前記第2実施例のロ―ドセル式秤の要部の組み
立て状態平面図である。
【図9】前記第2実施例のロ―ドセル式秤の要部の組み
立て状態縦断面図である。
【符号の説明】
10、50 ベースプレート 12、52 ロードセル 12a、52a 固定端 12b、52b 可動端 15 秤量皿支持体 16、56a、56b 板バネ 16f、16f’ 自由端 16c 連結部 18、58 秤量皿 25 調整ねじ(調整手段) 56f 基部(自由端) 56j 脚の先端部(固定端) 60b 過荷重ストッパー 62 調整板(調整手段) 64 上ストッパー 66 ビス(横ストッパー)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定端と可動端を有するロードセルと、
    秤量皿を支持し秤量皿の荷重を前記ロードセルの可動端
    へ伝達する板バネとを備えたロードセル式秤において、 前記板バネは、前記秤量皿を直接または間接的に支持す
    る自由端を有しているとともに、該自由端の位置を調整
    手段により調整できるようにしたことを特徴とするロー
    ドセル式秤。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は、前記板バネの自由端を
    直接または間接的に付勢する調整ねじであることを特徴
    とする請求項2に記載のロードセル式秤。
  3. 【請求項3】 固定端と可動端を有し、秤量皿を前記可
    動端で支持するロードセルと、固定端と自由端を有し、
    該自由端を前記ロードセルの固定端に結合された板バネ
    を備えたロードセル式秤において、 前記板バネの自由端の位置を調整手段により調整できる
    ようにしたことを特徴とするロードセル式秤。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、ベースプレートに上下
    方向位置調整可能に取り付けられ、前記板バネの自由端
    を直接または間接的に付勢する調整板であることを特徴
    とする請求項3に記載のロードセル式秤。
  5. 【請求項5】 前記板バネは、基部からロードセルの両
    側に二股に分かれた一対の脚を有し、該脚の先端部が固
    定端とされ、前記基部が自由端とされたことを特徴とす
    る請求項3または4に記載のロードセル式秤。
  6. 【請求項6】 前記秤量皿に過荷重が加わったとき秤量
    皿に当接する過荷重ストッパーと、ロードセルの可動端
    の上方への変位を制限する上ストッパーと、ロードセル
    の可動端の横方向への変位を制限する横ストッパーとを
    備えたことを特徴とする請求項3、4または5に記載の
    ロードセル式秤。
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