JP2001090815A - 回転体収容ケースのブリーザ装置 - Google Patents

回転体収容ケースのブリーザ装置

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JP2001090815A JP27174399A JP27174399A JP2001090815A JP 2001090815 A JP2001090815 A JP 2001090815A JP 27174399 A JP27174399 A JP 27174399A JP 27174399 A JP27174399 A JP 27174399A JP 2001090815 A JP2001090815 A JP 2001090815A
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    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/027Gearboxes; Mounting gearing therein characterised by means for venting gearboxes, e.g. air breathers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体収容ケースのブリーザ装置において、
回転体収容ケースの構造への依存度を少なくして、適切
な容積のブリーザ室および潤滑油の飛沫の飛び込みが抑
制される通気路を形成する。 【解決手段】 内部に回転体3の回転により撹拌される
潤滑油が封入された回転体収容ケース1において、ブリ
ーザ装置は、ブリーザ室35と、ブリーザ室35とケース1
の内部空間25とを連通させる通気路36と、ブリーザ室35
とケース1の外部とを連通させるブリーザ通路42,43と
を備える。ブリーザ室35は、ブリーザ通路42,43の開口
40aへの潤滑油の飛沫の飛び込みを防止するための仕切
部材30に形成された凹部34とケース内壁面13とから形成
され、凹部34は、底壁34aと、底壁34aよりもケース内壁
面13の近くに位置する開口縁部34fを有する周囲壁34bと
を有し、通気路36は、開口縁部34fとケース内壁面13と
の間に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、例えば車両の
伝動系に使用されるエクステンションケースのように、
トルクを伝達する回転軸等の回転体を収容すると共に、
潤滑油が封入された回転体収容ケースの内部に形成され
た空間を、該ケースの外部と連通させるブリーザ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トルクを伝達する回転軸を収容し
たケースの内部には、例えばギヤの噛み合い部の潤滑や
回転軸を支持する軸受の潤滑のために潤滑油が封入され
る。潤滑油はギヤや回転軸の回転により撹拌されて、そ
の温度が上昇するため、高温となった潤滑油によりケー
スの内部に形成されている内部空間の空気が加熱されて
膨張し、内部空間の圧力が上昇する。そこで、ケースの
内部空間をケース外部である外気に連通させるブリーザ
装置を設けることにより、該内部空間の圧力上昇を防止
している。
【0003】そして、ブリーザ装置が設けられたケース
では、潤滑油が撹拌されることで発生した潤滑油の飛沫
がブリーザ装置に飛び込み、膨張した空気の外気への排
出の際に、潤滑油がブリーザ装置を介してケース外部に
流出することを防止するために、ブリーザ装置への潤滑
油の飛沫の飛び込みを防止する遮蔽部材が設けられる。
【0004】例えば、特開平8−219259号公報に
開示された技術では、トランスミッションにおいて、ギ
ヤとトランスミッションケースとの間にバッフルプレー
トが設けられ、トランスミッションケース内のエアーブ
リーザー開口部は、ケース内のギアにより掻き上げられ
た潤滑油の飛散を遮断するバッフルプレートとケースと
の間に形成される空間内に設けられる。そして、このバ
ッフルプレートは止具により固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記公報に
開示された技術では、バッフルプレートはトランスミッ
ションケースの軸方向の端部壁の近傍まで延びていて、
バッフルプレートの軸方向の端部と前記端部壁との軸方
向の間隔を小さくすることで、該間隔からの前記空間へ
の飛散したオイルの飛び込みを抑制することができる。
しかしながら、前記間隔を維持するためには、ケースの
軸方向長さが長いものでは、バッフルプレートの軸方向
に長くなり、バッフルプレートの支持が困難になる上、
ブリーザ室に相当する前記空間の容積も必要以上に大き
くなる。
【0006】本出願発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであって、請求項1ないし請求項8記載の発
明は、回転体収容ケースのブリーザ装置において、回転
体収容ケースの構造への依存度を少なくして、適切な容
積のブリーザ室および潤滑油の飛沫の飛び込みが抑制さ
れる通気路を形成することを目的とする。
【0007】また、請求項2記載の発明は、さらに、回
転体収容ケースへの仕切部材の組付け性の向上を目的と
し、請求項3記載の発明は、さらに、ブリーザ室への飛
沫の侵入を抑制することを目的とし、請求項4記載の発
明は、さらに、仕切部材をより確実に保持することを目
的とし、請求項5ないし請求項7記載の発明は、さら
に、仕切部材の組付け性の一層の向上を目的とし、請求
項8記載の発明は、さらに、回転体収容ケースの構造を
複雑化することなく仕切部材の抜止めを行うことを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本出願
の請求項1記載の発明は、内部に、回転体が収容される
と共に、該回転体の回転により撹拌される潤滑油が封入
された回転体収容ケースにおいて、ブリーザ室と、該ブ
リーザ室と前記内部に形成された内部空間とを連通させ
る通気路と、該ブリーザ室と前記回転体収容ケースの外
部とを連通させるブリーザ通路とを備えたブリーザ装置
であって、前記ブリーザ室は、前記内部に設けられた仕
切部材の前記回転体収容ケースのケース内壁面に対向す
る対向面に形成された凹部と該ケース内壁面とから形成
されており、該仕切部材は、該ブリーザ室における前記
ブリーザ通路の開口への前記潤滑油の飛沫の飛び込みを
防止すべく該開口を該潤滑油の油面から遮蔽しており、
前記凹部は、底壁と、該底壁よりも前記ケース内壁面の
近くに位置する開口縁部を有する周囲壁とを有し、前記
通気路は、前記開口縁部と前記ケース内壁面との間に形
成されている回転体収容ケースのブリーザ装置である。
【0009】この請求項1記載の発明によれば、ブリー
ザ室は、ブリーザ室におけるブリーザ通路の開口への潤
滑油の飛沫の飛び込みを防止するための仕切部材に形成
された凹部とケース内壁面とから形成されるので、凹部
の容積を適切に設定することにより、回転体収容ケース
の構造への依存度を少なくして、適切な容積のブリーザ
室を形成できる。さらに、適切な容積のブリーザ室を仕
切部材に設けた凹部により形成できるので、ブリーザ室
を形成するケース内壁面の回転体収容ケースの外方への
突出を抑制できて、周辺装置およびケースのレイアウト
上有利である。
【0010】また、通気路は、該凹部の周囲壁の開口縁
部とケース内壁面との間に形成されるので、回転体収容
ケースの構造への依存度を少なくして、潤滑油の飛沫の
飛び込みが抑制される通気路を形成することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の回
転体収容ケースのブリーザ装置において、前記仕切部材
は、前記ケース内壁面に嵌合して保持されているもので
ある。
【0012】この請求項2記載の発明によれば、仕切部
材は、回転体収容ケースのケース内壁面に嵌合して保持
されるので、ボルト等の止具は不要となって、該ケース
への組付けが容易になり、組付け性が向上する。特に、
回転体収容ケースの内部が狭い場合にも、ボルト等の止
具による締付け工程がないので、その組付けは容易であ
る。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の回
転体収容ケースのブリーザ装置において、前記仕切部材
は、少なくとも前記潤滑油の油面上方において前記回転
体の径方向外方でかつ周方向に延びており、該仕切部材
の、前記ブリーザ室を形成する前記対向面の部分よりも
該周方向の両側に延びて前記ケース内壁面と対向する対
向面の部分が、該ケース内壁面と接触した状態で、前記
仕切部材は該ケース内壁面に嵌合しているものである。
【0014】この請求項3記載の発明によれば、仕切部
材は、ブリーザ室を形成する対向面の部分よりも周方向
の両側に延びてケース内壁面と対向する対向面の部分
が、ケース内壁面と接触して嵌合していることから、回
転体の回転方向と同じ周方向の速度成分を持って飛散す
る飛沫が、仕切部材の対向面とケース内壁面との間を通
って、周方向からブリーザ室へ侵入するのを防止でき
る。その結果、ブリーザ室におけるブリーザ通路の開口
に潤滑油が侵入することが抑制される。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項2または請
求項3記載の回転体収容ケースのブリーザ装置におい
て、前記仕切部材は前記潤滑油の油面上方から油面下に
至る範囲で前記回転体を周方向に囲む筒状の形状をして
おり、前記対向面は該仕切部材の外周面であり、さらに
該仕切部材は、前記外周面と前記ケース内壁面とが接触
した状態で該ケース内壁面に嵌合しているものである。
【0016】この請求項4記載の発明によれば、筒状の
仕切部材が潤滑油の油面上方から油面下に至る範囲で回
転体を囲んでいるため、仕切部材の一部は油面下まで延
びており、ケース内壁面への仕切部材の嵌合の範囲が拡
大されるので、仕切部材をより確実に嵌合保持できる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載の回
転体収容ケースのブリーザ装置において、前記仕切部材
は、該仕切部材自体の弾性変形に基づく弾性力により前
記ケース内壁面に保持されているものである。
【0018】この請求項5記載の発明によれば、仕切部
材をケース内壁面に嵌合させる際に、嵌合位置で仕切部
材を弾性変形させた力を解除すると、仕切部材は自身の
弾性力により直ちに嵌合位置に保持されるので、組付け
時の仕切部材の脱落はなく、組付け性が向上する。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項5記載の回
転体収容ケースのブリーザ装置において、前記仕切部材
には、軸方向に該仕切部材の全長に渡るスリットが形成
されているものである。
【0020】この請求項6記載の発明によれば、スリッ
トを利用して、嵌合時に仕切部材を容易に弾性変形させ
ることができるので、組付け性が向上する。その上、ス
リットを利用して弾性変形および弾性力による保持がな
されるため、仕切部材を保持する弾性力の設定が容易に
できる。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項4ないし請
求項6のいずれか1項記載の回転体収容ケースのブリー
ザ装置において、前記仕切部材に設けられた係合部が前
記ケース内壁面に設けられた被係合部と係合することに
より、前記回転体収容ケースに対する該仕切部材の周方
向の位置決めがなされるものである。
【0022】この請求項7記載の発明によれば、ケース
内壁面の被係合部と仕切部材の係合部との係合により仕
切部材の位置決めが容易にでき、組付け性が向上する。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項4ないし請
求項7のいずれか1項の回転体収容ケースのブリーザ装
置において、前記回転体を支持する軸受が、前記仕切部
材の軸方向の移動を規制するものである。
【0024】この請求項8記載の発明によれば、回転体
を支持する軸受を利用することにより、仕切部材の軸方
向の移動を阻止し、その抜止めができるので、抜止め専
用の部材や構造を別途設ける必要がなく、回転体収容ケ
ースの構造を複雑化することなく仕切部材の抜止めがで
きる。
【0025】なお、この明細書において、特に断らない
限り、「軸方向」は、回転体の回転軸線と平行な方向を
意味し、「周方向」および「径方向」は、該回転軸線を
基準とした周方向および径方向をそれぞれ意味する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本出願発明の一実施形態を
図1ないし図8を参照して説明する。この実施形態にお
いて、回転体収容ケースは、車両に搭載されたエンジン
の動力を駆動輪に伝達する伝動装置を構成する部材であ
って、変速機の出力軸4と推進軸(図示されず)との間
に設けられて両軸を連結する中間軸3を収容するエクス
テンションケース1であり、回転体は、この中間軸3で
ある。
【0027】図1および図2を参照すると、エクステン
ションケース1の左側の端部壁5の外周部にフランジ5a
が形成され、図1に図示されるように、フランジ5aの環
状の結合面5bには、周方向に間隔をおいて設けられた複
数のネジ孔5dが設けられている。なお、7は、位置決め
ピン用の穴である。
【0028】一方、変速機ケース2の右側の端部壁6の
外周部にフランジ6aが形成され、フランジ6aの環状の結
合面6bには、複数の前記ネジ孔5dに対応する複数の貫通
孔が設けられている。
【0029】そして、変速機ケース2とエクステンショ
ンケース1とは、図2に図示されるように、両結合面5
b,6bが当接した状態でボルト結合されて連結される。
したがって、端部壁6を含む変速機ケース2の右端部、
および端部壁5を含むエクステンションケース1の左端
部は、それぞれ連結部を構成している。
【0030】なお、この明細書において、便宜上、「左
右」は、図2における「左右」を意味し、エクステンシ
ョンケース1に関していえば、その左側は変速機ケース
2側であり、その右側は推進軸側である。
【0031】両端部壁5,6は、両ケース1,2が連結
された状態で、互いに対向した位置にあり、変速機ケー
ス2の端部壁6には、一体回転可能にスプライン結合さ
れた出力軸4および中間軸3のスプライン結合部分であ
る出力軸4の右側軸端部4aおよび中間軸3の左側軸端部
3aが挿入される孔6dが形成されている。そして、孔6dの
周壁面と左側軸端部3aの外周面との間にはオイルシール
9が設けられている。さらに、フランジ6aよりも内側の
端部壁6の外壁面6cは、結合面6bの内周縁から孔6dに至
る範囲で凹部を形成していて、該凹部およびオイルシー
ル9の外面により、左側軸端部3aの周囲に、環状の空間
11が形成されている。
【0032】一方、エクステンションケース1は鋳造に
より一体成形され、中間軸3が挿通される貫通孔である
収容孔12が設けられている。そして、エクステンション
ケース1の端部壁5は、収容孔12の中心線から鉛直下方
に延びる中央リブ5eを含めて複数のリブ5e,5fを有し
(図1参照)、隣接するリブ5e,5fの間には、リブ間凹
部5gがそれぞれ形成されている。また、各リブ5e,5fの
頂部は、フランジ5aから収容孔12に向かって、軸方向に
徐々に奥まった位置を占めるようにされている(図2参
照)。したがって、フランジ5aよりも内側の端部壁5の
外壁面5cは、結合面5bの内周縁から収容孔12に至る範囲
で、隣接するリブ間凹部5gがリブ5e,5fの頂部上方を介
して相互に連通する凹部を形成していて、該凹部および
後述するオイルシール8の外面により、左側軸端部3aの
周囲に、環状の空間10が形成されている。
【0033】中間軸3は、収容孔12の周壁面であるエク
ステンションケース1のケース内壁面13に固定された一
対の左方および右方玉軸受14,15により、収容孔12内に
おいて収容孔12と同軸に回転自在に支持されている。そ
して、左方玉軸受14よりも左方位置で、ケース内壁面13
と左側軸端部3aの外周面との間にはオイルシール8が設
けられている。
【0034】中間軸3の右側軸端部3bには、結合フラン
ジ16が、スプライン結合されて中間軸3と一体回転可能
とされ、さらに、締付け後にかしめられるナット17によ
り軸方向に移動不能に結合される。そして、結合フラン
ジ16には、推進軸が中間軸3と一体回転可能にボルト結
合される。また、右方玉軸受15よりも右方位置で、ケー
ス内壁面13と結合フランジ16の外周面との間には、オイ
ルシール18が設けられている。
【0035】中間軸3において、右方玉軸受15の左側に
隣接して、球体19により中間軸3と一体回転可能に固定
された駆動ギヤ20が設けられている。駆動ギヤ20は、エ
クステンションケース1の下部であって右方玉軸受15よ
りも左方位置に形成された挿入孔を通して収容孔12に臨
む回転速度センサ21のセンサギヤ22と噛合している。ケ
ース外壁面に取り付けられたこの回転速度センサ21は、
センサギヤ22の回転に基づいて、中間軸3の回転速度、
したがって変速機の出力軸4の回転速度を検出する。
【0036】両オイルシール8,18で密封された収容孔
12の部分がエクステンションケース1の内部23を形成し
ている。そして、内部23には、両玉軸受14,15と、駆動
ギヤ20およびセンサギヤ22の噛合部とを潤滑するため
に、潤滑油が封入され、その量は、両ギヤ20,22の噛合
部付近に油面24が位置する程度とされる。
【0037】図3ないし図8を併せて参照すると、内部
23において、油面24上方に位置するケース内壁面13の最
上部に位置して、左方玉軸受14および駆動ギヤ20間の軸
方向の略中央位置よりも左方玉軸受14に所定距離寄った
位置から左方玉軸受14に向かって所定長さで、かつ周方
向に所定長さに渡って、油面24上方に形成された内部空
間25に開口すると共に、径方向外方に延びる膨出空間23
aが形成されており、該膨出空間23aに対応する膨出部26
aが、エクステンションケース1のケース壁26に形成さ
れる。
【0038】さらに、内部23において、軸方向で、左方
玉軸受14および駆動ギヤ20間の軸方向の略中央位置から
左方玉軸受14のアウタレースの右端面に至る範囲のケー
ス内壁面13は、膨出空間23aおよび後述する通気路36を
形成する部分を除いて略同一半径の略円形断面を有する
嵌合面13aとなっていて、この嵌合面13aに筒状の仕切部
材30が、中間軸3の径方向外方において、その外周面30
aが嵌合面13aと接触した状態で、嵌合して保持されてい
る。
【0039】板金をプレス加工することにより形成され
た仕切部材30には、図4に図示されるように、軸方向
に、仕切部材30の周壁全長に渡って、周方向に所定幅を
有するスリット31が形成され、仕切部材30の右側端部に
は、軸方向に突出する係合片32が形成されている。
【0040】仕切部材30は、全体として、スリット31を
除いて略円弧形の横断面形状を有する略円筒部分30a
と、横断面形状において、前記略円弧形に対して弦に相
当する部分となる平面部33を有する部分円筒部分30bと
からなる。この平面部33は、仕切部材30の、スリット31
が形成された側に対して直径方向で反対側に設けられ、
かつ該直径方向に対して略直交する外面33aを有してい
る。
【0041】さらに、仕切部材30は、膨出空間23aの軸
方向長さおよび周方向長さよりも長い軸方向長さおよび
周方向長さをそれぞれ有しており、その右側端面は、左
方玉軸受14および駆動ギヤ20間の軸方向の略中央位置
で、嵌合面13aの右側端部に形成された段部13bに当接
し、その左側端面は、膨出空間23aの左端よりも左方玉
軸受14に向かって延びて左方玉軸受14のアウタレースの
右端面に当接して挟持されて、膨出空間23aの内部空間2
5への開口を覆っている。
【0042】そして、仕切部材30が嵌合面13aに嵌合保
持された状態で、ケース内壁面13と対向する対向面であ
る外周面30cの一部である前記外面33aを有する平面部33
には、膨出空間23aに対向する位置に凹部34が形成され
ている。この凹部34は、仕切部材30の右側端面から軸方
向に所定距離おいて設けられており、平面部33より径方
向内方に位置する底壁34aと、底壁34aの全周に渡る周囲
壁34bとを有している。そして、周囲壁34bの開口縁部34
c,34d,34e,34fは底壁34aよりもケース内壁面13に近
い位置にある。すなわち、周囲壁34bの周方向の両側の
開口縁部34c,34dおよび左側の開口縁部34eは、嵌合面1
3aに接触しており(図2および図6参照)、右側の開口
縁部34fは平面部33に位置する。
【0043】そして、膨出空間23aを形成しているケー
ス内壁面13bと仕切部材30の凹部34とにより、ブリーザ
室35が形成される。一方、仕切部材30の右側端面から周
囲壁34bの右側の開口縁部34fに至る範囲で、平面部33の
外面33aとケース内壁面13とで形成される通路は、内部
空間25とブリーザ室35とを連通させる通気路36を形成し
ている。この通気路36は、内部空間25とブリーザ室35と
の必要な通気を確保した上で、潤滑油の飛沫の飛び込み
が抑制される程度の流路断面積を有するようにされてい
る。
【0044】そして、仕切部材30の外周面30cは、ブリ
ーザ室35を形成する凹部34および通気路36よりも周方向
の両側に延びている部分30d(図5および図6参照)お
よび左方玉軸受14側に軸方向に延びている部分30eで、
嵌合面13aに接触することにより、仕切部材30が嵌合面1
3aに嵌合保持されると同時に、外周面30cと嵌合面13aと
の間から潤滑油の飛沫が、ブリーザ室35へ周方向および
左方玉軸受14側の軸方向から侵入しないようにしてい
る。
【0045】また、ブリーザ室35の容積は、後述するブ
リーザパイプ40の開口40aの周辺に比較的広い空間を形
成することで、ブリーザ室35内での空気の流動により、
該開口40aにブリーザ室35を形成するケース内壁面13bに
付着した潤滑油等が侵入することを抑制している。
【0046】仕切部材30は、押圧力によりスリット31を
利用して弾性変形されて、その径を縮小させた状態で、
収容孔12の左側端部から嵌合面13aの位置まで挿入さ
れ、その位置で押圧力が解除されて拡開してやや元の形
状に戻った後、その弾性力で、その外周面30cが嵌合面1
3aに接触した状態で、嵌合して保持される。仕切部材30
が所定の位置に嵌合保持されたとき、スリット31は、潤
滑油の油面24下にあって、嵌合面13aの最下部に位置す
る。したがって、仕切部材30は、潤滑油の油面24上方か
ら油面24下に至る範囲で中間軸3を周方向に囲んでい
る。また、スリット31の幅は、収容孔12への仕切部材30
の挿入を容易にするための弾性変形の程度や仕切部材30
を嵌合面13aに保持する弾性力の大きさを考慮して適宜
設定される。
【0047】また、凹部34の底壁34aにはブリーザ室35
に溜まった潤滑油を排出するための戻し孔37が形成され
ており、その大きさは、戻し孔37からブリーザ室35への
潤滑油の飛沫の飛び込み抑制を考慮しつつ、通気路36か
らブリーザ室35に侵入してケース内壁面13bや凹部34の
内面に付着した潤滑油の飛沫が成長してブリーザ室35に
溜まった潤滑油を排出できる程度に設定されている。
【0048】そして、潤滑油の飛沫が戻し孔37から直ち
にブリーザパイプ40の開口40aに飛び込むのを防止すべ
く、戻し孔37の位置は、図2および図6に図示されるよ
うに、ブリーザパイプ40の開口40aの位置から周方向に
ずれた位置とされる。
【0049】一方、位置決め係合部としての係合片32
は、図3に図示されるように、筒状の仕切部材30の軸線
を通る水平面との交差部を中心に上方および下方の周方
向に渡って形成されていて、ケース内壁面13において係
合片32に対応する位置に形成された、被係合部としての
係合溝13cに収容される(図8参照)。
【0050】そして、係合片32と係合溝13cとが係合す
ることで、ケース内壁面13に対する仕切部材30の周方向
の位置決めがされ、同時に、仕切部材30の周方向の周り
止めがなされる。なお、係合溝13cと係合片32との間の
間隙は、エクステンションケース1への仕切部材30の所
定位置への嵌合を容易にするものである。
【0051】また、仕切部材30の軸方向の位置決めは、
段部13bに当接することで行われる。さらに、仕切部材3
0の収容孔12への挿入後に収容孔12に挿入される左方玉
軸受14のアウタレースの右端面に、仕切部材30の左側端
面が当接することで、仕切部材30の左方への抜け止めが
なされている。
【0052】ところで、図2、図3および図7に図示さ
れるように、ブリーザ室35には、エクステンションケー
ス1を鋳造する際に、ケース壁26の形成部分に鋳込まれ
たブリーザパイプ40が開口している。そして、ブリーザ
室35において、ブリーザパイプ40の端部は、ブリーザパ
イプ40の一方の開口であるブリーザ室35側の開口40aが
凹部34の底壁34aに対向すると共にケース内壁面13bから
離間して位置するように、略直角に折り曲げられてい
る。
【0053】一方、ブリーザパイプ40の他方の開口40b
は、図1ないし図3に図示されるように、エクステンシ
ョンケース1の端部壁5のフランジ5aの結合面5bの最上
部から下方に延びる延長部5hに形成されて、変速機ケー
ス2の端部壁6の凹部に対向して開口した開口部41に連
通している。
【0054】このため、ブリーザパイプ40と開口部41と
から形成される連通路42は空間11に連通し、したがっ
て、この空間11と空間10とにより形成される連通空間43
に連通している。そして、この連通空間43は、エクステ
ンションケース1のフランジ5aの結合面5bに形成された
溝44(図1および図3参照)と変速機ケース2のフラン
ジ6aの結合面6bとにより形成される開放路45を介して、
エクステンションケース1の外部である外気と連通す
る。
【0055】この溝44は、中央リブ5eの両側の位置する
両リブ間凹部5gにそれぞれ開口するリブ側開口を有する
U字状の分岐溝44aと、中央リブ5eの下方位置であって
分岐溝44aの下部中央で合流して一つの溝となる合流溝4
4bとからなり、合流溝44bの外気側開口は、結合面5bの
最下部に位置して、下方に向かっている。
【0056】ここで、ブリーザパイプ40と開口部41とか
ら形成される連通路42、連通空間43および開放路45は、
ブリーザ通路を構成しており、またブリーザ室34および
ブリーザ通路は、ブリーザ装置を構成している。
【0057】次に、このように構成された実施形態の作
用および効果について説明する。変速機の出力軸4が回
転して、中間軸3が出力軸4と共に一体に回転すると、
エクステンションケース1の内部23に封入された潤滑油
が、駆動ギヤ20とセンサギヤ22の回転により撹拌され
て、潤滑油の温度が上昇し、それによって内部空間25の
空気が加熱されて膨張する。このとき、膨張した空気
は、通気路36からブリーザ室34に流入し、さらにブリー
ザパイプ40、開口部41、連通空間43および開放路45を通
って外気中に排出されて、内部空間25の圧力上昇が防止
される。
【0058】一方、潤滑油の撹拌により発生した潤滑油
の飛沫は、内部空間25に飛散するものの、ブリーザ室35
におけるブリーザパイプ40の開口40aは、仕切部材30に
より油面24から遮蔽されているため、飛沫が開口40aに
飛び込むことが防止される。その結果、潤滑油がブリー
ザ装置を介してエクステンションケース1の外部に流出
することが抑制される。
【0059】ブリーザ室35は、ブリーザ室35におけるブ
リーザパイプ40の開口40aへの潤滑油の飛沫の飛び込み
を防止するための仕切部材30に形成された凹部34とケー
ス内壁面13とから形成されるので、凹部の容積を適切に
設定することにより、エクステンションケース1の構造
への依存度を少なくして、適切な容積のブリーザ室35を
形成できる。さらに、適切な容積のブリーザ室35を仕切
部材30に設けた凹部34により形成できるので、ブリーザ
室35を形成する膨出空間23aを設けるためのケース壁26
の膨出部26aの外方への突出度合いを抑制できて、周辺
装置およびエクステンションケース1のレイアウト上有
利である。また、ケース内壁面13bから離間して位置す
るブリーザパイプ40の開口40aは、ブリーザパイプ40の
略直角に折り曲げられた端部に、凹部34の底壁34aに対
向するように形成されているため、この点でも膨出部26
aの突出度合いを小さくすることができる。
【0060】その上、仕切部材30に設けられた凹部34に
よりブリーザ室35が形成されていることにより、ブリー
ザ室35の容積は、凹部34の容積をプレス加工等により変
更することにより、容易に調整できる。
【0061】また、通気路36は、仕切部材30の右側端面
から凹部34の周囲壁34bの開口縁部34fに至る範囲の平面
部33の外面33aとケース内壁面13との間に形成されるの
で、エクステンションケース1の構造への依存度を少な
くして、潤滑油の飛沫の飛び込みが抑制される通気路36
を形成することができる。
【0062】一方仕切部材30は、エクステンションケー
ス1のケース内壁面13の一部である嵌合面13aに嵌合し
て保持されるので、ボルト等の止具は不要となって、エ
クステンションケース1への組付けが容易になり、組付
け性が向上する。
【0063】さらに、エクステンションケース1は、割
り面を持たない一体のケースとして形成されるため、そ
の内部23はボルト等の止具による締付け作業が困難な狭
い空間となっているのにも拘わらず、そのような内部23
への仕切部材30の組付けは止具を使用することなく嵌合
により行われるため、仕切部材30を容易に組み付けるこ
とができる。
【0064】仕切部材30の外周面30cが、ブリーザ室35
を形成する凹部34および通気路36よりも周方向の両側に
延びていて、しかも嵌合面13aに接触していることか
ら、駆動ギヤ20および中間軸3の回転の向きと同じ周方
向の速度成分を持って飛散する飛沫が、外周面30cと嵌
合面13aとの間を通って、周方向からブリーザ室35へ侵
入するのを防止できる。その結果、ブリーザ室35内のブ
リーザパイプ40の開口40aに潤滑油が侵入することが抑
制される。
【0065】さらに、仕切部材30は潤滑油の油面24上方
から油面24下に至る範囲で中間軸3を囲んでいるため、
仕切部材30の一部は油面24下まで延びており、嵌合面13
aへの仕切部材30の嵌合の範囲が拡大されるので、仕切
部材30をより確実に嵌合保持できる。
【0066】仕切部材30はスリット31を有するため、仕
切部材30を嵌合面13aに嵌合させる際に、スリット31に
より仕切部材30を容易に弾性変形させることができるの
で、組付け性が向上する。そして、仕切部材30の係合片
32とケース内壁面13の係合溝13cとの係合により、仕切
部材30の位置決めが容易にできるので、この点でも仕切
部材30の組付け性が向上する。
【0067】嵌合位置で仕切部材30を弾性変形させた力
を解除すると、仕切部材30は自身の弾性力により直ちに
嵌合位置に保持されるので、組付け時に仕切部材30が脱
落することはなく、組付け性が向上する。さらに、スリ
ット31を利用して弾性変形および弾性力による保持がな
されるため、仕切部材30を保持する弾性力の設定が容易
にできる。 仕切部材30よりも収容孔12の左側端部寄り
に位置して中間軸3を支持する左方玉軸受14に仕切部材
30を当接させることにより、仕切部材30の軸方向の移動
を阻止して、その抜止めができるので、抜止め専用の部
材や構造を別途設ける必要がなく、エクステンションケ
ース1の構造を複雑化することなく仕切部材30の抜止め
ができる。
【0068】エクステンションケース1が変速機ケース
2に連結された状態では、ブリーザパイプ40を含む連通
路42、連通空間43および開放路45からなるブリーザ通路
は、エクステンションケース1の外部に露出しないた
め、エクステンションケース1の保守点検時等に邪魔に
なることはない上に、ブリーザパイプ40を含む連通路42
がケース壁26内に形成されるため、ブリーザ通路の配置
も、エクステンションケース1の特定の位置である必要
はなく、ブリーザ通路の配置の制約は少ない。
【0069】また、連通空間43は、エクステンションケ
ース1の端部壁5の外壁面5cに形成される凹部および変
速機ケース2の端部壁6の外壁面6cに形成される凹部を
利用して形成されるため、ブリーザ室34および連通路42
を合わせた容積よりも大きな容積を有する空間とするこ
とができて、ブリーザ通路内での圧力変動の緩衝空間と
しての機能を持つようにすることができ、内部空間25で
の圧力変動により生じる、外気から連通路42や内部空間
25への水や塵埃の逆流を抑制できる。
【0070】さらに、開放路45は、エクステンションケ
ース1の下方に向けて開口しており、しかも合流溝44b
がU字状の分岐溝44aの下部中央に接続されているの
で、この点でも、外気から連通路42や内部空間25への水
や塵埃の侵入が抑制される。
【0071】連通路42を形成するブリーザパイプ40はエ
クステンションケース1の鋳造と同時にケース壁26内に
埋設されるので、例えばエクステンションケース1の鋳
造後、機械加工により孔を形成しパイプを挿入して連通
路を形成するような場合に比べて、連通路の長さに拘わ
らず、パイプを使用した連通路を容易に形成できる。
【0072】以下、前記実施形態の構造の一部を変更し
た実施形態について説明する。前記実施形態では、仕切
部材30は、スリット31を有する筒状の部材であったが、
スリット31のない筒状の部材であってもよい。また、仕
切部材30の一部は油面24下に位置するものであったが、
仕切部材の形状を例えば半筒状として、仕切部材全体が
油面24上方のみに位置するようにすることもできる。
【0073】前記実施形態では、連通路42は、ブリーザ
パイプ40と開口部41とから形成されたが、ブリーザパイ
プのみから形成することもでき、その場合はブリーザパ
イプが空間11に直接開口することになる。また、連通路
をエクステンションケース1側の空間10に直接連通させ
ることもできる。
【0074】前記実施形態では、連通路42を形成するた
めにブリーザパイプ40が使用されたが、ブリーザパイプ
40を使用することなく、鋳造により形成された孔自体に
より、連通路を構成することもできる。
【0075】前記実施形態では、開放路45と連通する連
通空間43は、変速機ケース2の端部壁6により形成され
る凹部およびエクステンションケース1の端部壁5によ
り形成される凹部を利用して形成されたが、凹部はいず
れか一方のケースの端部壁のみに設けて、その凹部によ
り形成される連結空間が、開放路45を介して外気と連通
するようにしてもよい。また、開放路は、変速機ケース
2の結合面6bに設けられた溝およびエクステンションケ
ース1の結合面5bにより構成することもでき、また変速
機ケース2の端部壁6またはエクステンションケース1
の端部壁5に設けられた孔により構成することもでき
る。
【0076】前記実施形態では、回転体収容ケースは、
エクステンションケース1であったが、ケース内に封入
された潤滑油を撹拌する回転体を収容する回転体収容ケ
ースであれば、本出願発明は適用可能であり、例えば変
速機ケースであってもよい。また、前記実施形態では、
仕切部材30は、潤滑油を撹拌する駆動ギヤ20から軸方向
に離れた位置に設けられたが、仕切部材を、回転軸に固
定されたギヤと同じ軸方向位置で径方向外方に位置させ
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明が適用される中間軸を収容したエク
ステンションケースの正面図である。
【図2】変速機ケースと結合した状態における図1のI
I−II線断面図である。
【図3】エクステンションケースに仕切部材およびブリ
ーザパイプのみが装着され、かつ変速機ケースと結合し
た状態における図1のIII−III線断面図である。
【図4】仕切部材の斜視図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】図2のVII−VII線断面図である。
【図8】図3のVIII−VIII線断面図である。
【符号の説明】
1…エクステンションケース、2…変速機ケース、3…
中間軸、4…出力軸、5,6…端部壁、5c,6c…外壁
面、7…穴、8,9…オイルシール、10,11…空間、12
…収容孔、13…ケース内壁面、14,15…玉軸受、16…結
合フランジ、17…ナット、18…オイルシール、19…球
体、20…駆動ギヤ、21…回転速度センサ、22…センサギ
ヤ、23…内部、24…油面、25…内部空間、26…ケース
壁、30…仕切部材、31…スリット、32…係合片、33…平
面部、34…凹部、34a…底壁、34b…周囲壁、34c,34d,
34e,34f…開口縁部、35…ブリーザ室、36…通気路、37
…戻し孔、40…ブリーザパイプ、41…開口部、42…連通
路、43…連通空間、44…溝、45…開放路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に、回転体が収容されると共に、該
    回転体の回転により撹拌される潤滑油が封入された回転
    体収容ケースにおいて、 ブリーザ室と、該ブリーザ室と前記内部に形成された内
    部空間とを連通させる通気路と、該ブリーザ室と前記回
    転体収容ケースの外部とを連通させるブリーザ通路とを
    備えたブリーザ装置であって、 前記ブリーザ室は、前記内部に設けられた仕切部材の前
    記回転体収容ケースのケース内壁面に対向する対向面に
    形成された凹部と該ケース内壁面とから形成されてお
    り、該仕切部材は、該ブリーザ室における前記ブリーザ
    通路の開口への前記潤滑油の飛沫の飛び込みを防止すべ
    く該開口を該潤滑油の油面から遮蔽しており、 前記凹部は、底壁と、該底壁よりも前記ケース内壁面の
    近くに位置する開口縁部を有する周囲壁とを有し、 前記通気路は、前記開口縁部と前記ケース内壁面との間
    に形成されていることを特徴とする回転体収容ケースの
    ブリーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記仕切部材は、前記ケース内壁面に嵌
    合して保持されていることを特徴とする請求項1記載の
    回転体収容ケースのブリーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記仕切部材は、少なくとも前記潤滑油
    の油面上方において前記回転体の径方向外方でかつ周方
    向に延びており、該仕切部材の、前記ブリーザ室を形成
    する前記対向面の部分よりも該周方向の両側に延びて前
    記ケース内壁面と対向する対向面の部分が、該ケース内
    壁面と接触した状態で、前記仕切部材は該ケース内壁面
    に嵌合していることを特徴とする請求項2記載の回転体
    収容ケースのブリーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記仕切部材は前記潤滑油の油面上方か
    ら油面下に至る範囲で前記回転体を周方向に囲む筒状の
    形状をしており、前記対向面は該仕切部材の外周面であ
    り、さらに該仕切部材は、前記外周面と前記ケース内壁
    面とが接触した状態で該ケース内壁面に嵌合しているこ
    とを特徴とする請求項2または請求項3記載の回転体収
    容ケースのブリーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記仕切部材は、該仕切部材自体の弾性
    変形に基づく弾性力により前記ケース内壁面に保持され
    ていることを特徴とする請求項4記載の回転体収容ケー
    スのブリーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記仕切部材には、軸方向に該仕切部材
    の全長に渡るスリットが形成されていることを特徴とす
    る請求項5記載の回転体収容ケースのブリーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記仕切部材に設けられた係合部が前記
    ケース内壁面に設けられた被係合部と係合することによ
    り、前記回転体収容ケースに対する該仕切部材の周方向
    の位置決めがなされることを特徴とする請求項4ないし
    請求項6のいずれか1項記載の回転体収容ケースのブリ
    ーザ装置。
  8. 【請求項8】 前記回転体を支持する軸受が、前記仕切
    部材の軸方向の移動を規制することを特徴とする請求項
    4ないし請求項7のいずれか1項記載の回転体収容ケー
    スのブリーザ装置。
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