JP2591408Y2 - デファレンシャルのブリーザ装置 - Google Patents

デファレンシャルのブリーザ装置

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JP2591408Y2
JP2591408Y2 JP1991028711U JP2871191U JP2591408Y2 JP 2591408 Y2 JP2591408 Y2 JP 2591408Y2 JP 1991028711 U JP1991028711 U JP 1991028711U JP 2871191 U JP2871191 U JP 2871191U JP 2591408 Y2 JP2591408 Y2 JP 2591408Y2
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司 渡辺
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、デファレンシャルの
ブリーザ装置に係り、特に簡単な構成で潤滑油がブリー
ザ部から外部に吐出するのを防止し得るデファレンシャ
ルのブリーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のデファレンシャルである差動機に
おいては、減速歯車機構と差動歯車機構とが一体的に構
成されているものがある。これらの歯車機構は、デフキ
ャリア及びデフカバー内に収容されている。このデフキ
ャリア及びデフカバー内には潤滑油が封入されており、
減速歯車機構のリングギヤの回転時の撹拌によって潤滑
油が循環され、各ギヤ及び軸受の潤滑が行われている。
【0003】このような差動機にあっては、ギヤの噛み
合いや潤滑油の攪拌によってデフキャリア及びデフカバ
ーの内部が高温となり、この内部の圧力が上昇する。そ
こで、デフキャリア又はデフカバーに通気孔や通気パイ
プ等のブリーザ部を設け、このブリーザ部によってデフ
キャリア及びデフカバーの内部と外部とを連通させ、圧
力上昇を防止している。
【0004】このようなブリーザ装置としては、例え
ば、実公昭59−22365号公報に開示されている。
この公報に記載のものは、センタハウジングのフロント
ケース側の面に、回転部材軸受近傍から上方へ延びて略
U字状に湾曲し回転部材軸受よりも下方で外気に開放さ
れるブリーザ通路用溝部と、ブリーザ通路用部の上方へ
延びる部分に連通するエアチャンバ用凹部とを設け、セ
ンタハウジングをフロントケースに取付けた状態でブリ
ーザ通路及びエアチャンバを構成したものがある。
【0005】また、従来の差動機にあっては、図5に示
す如く、トランスファ(図示せず)からプロペラシャフ
ト172、ビスカスカップリング(粘性クラッチ)17
4を経て伝達される駆動力を、第1、第2アクスル軸1
28−1、128−2に伝達していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の差動
機のブリーザ装置にあっては、図6に示す如く、デフキ
ャリア104には内部に連通するブリーザチャンバ17
6が設けられており、また、このブリーザチャンバ17
6にブリーザホース160が設けられており、デフキャ
リア104の内部の空気を外部に逃し、デフキャリア1
04の内部の圧力上昇を防止していた。
【0007】しかし、車両の高速走行時には、図5、図
6に示す如く、リングギヤ(図示せず)による潤滑油の
掻き上げが多くなるため、ブリーザチャンバ176、ブ
リーザホース160を介してデフキャリア104の内部
の空気とともに、このデフキャリア104の内部の潤滑
油も外部に吐出してしまいうという不具合があった。
【0008】そして、この不具合を解消するためには、
複雑なラビリンス構造としなければならず、構成が複雑
となり、また、コストが増加するという不都合があっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この考案は、上
述不都合を除去するために、ドライブピニオンが備えら
れたドライブ軸を軸支するデフキャリアを設け、前記ド
ライブピニオンにはデフハウジングに固定したリングギ
ヤを噛合させて設け、前記デフハウジング及び前記リン
グギヤを包囲するように前記デフキャリアに取付けられ
るデフカバーを設け、前記デフカバー及び前記デフカバ
ーの内部と外部とを連通して前記内部の圧力上昇を防止
するブリーザ部を設けたデファレンシャルのブリーザ装
置において、前記デフカバー内には前記リングギヤが位
置する部位で前記デフカバーのカバー縦壁によって凹部
を形成し、前記カバー縦壁に連設した前記デフカバーの
カバー上壁には前記ブリーザ部を設け、前記デフカバー
の内面には前記凹部に突出するリブ部を固定して設け、
このリブ部は、前記リングギヤと前記ブリーザ部とを仕
切るように前記カバー縦壁に沿って配置され且つ先端面
が前記リングギヤの外形線に沿って円弧状に形成された
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】この考案は、車両の高速走行の際に、リングギ
ヤによって多量の潤滑油が掻き上げられている場合に、
リブ部及びカバー縦壁によって潤滑油がブリーザ部側に
流れるのを防止し、もって、潤滑油がブリーザ部から外
部に吐出するのを効果的に防止することができる。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの考案の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。
【0012】図1〜4は、この考案の実施例を示すもの
である。図1、2において、2は車両(図示せず)に備
えられるデファレンシャルである差動機、4はデフキャ
リア、6はデフカバーである。差動機2にあっては、デ
フキャリア4にデフカバー6を取付けて設けている。デ
フキャリア4には、推進軸(図示せず)に連結したドラ
イブ軸8が第1円錐ころ軸受10−1及び第2円錐ころ
軸受10−2を介して軸支して設けられている。このド
ライブ軸8には、ドライブピニオン12が固定して設け
られている。このドライブピニオン12には、リングギ
ヤ14が噛合されている。
【0013】リングギヤ14は、デフハウジング16に
固定して設けられている。このデフハウジング16は、
内側第1デフハウジング18と外側第2デフハウジング
20とからなる。内側第1デフハウジング18は、ピニ
オン軸22により軸支されるデフピニオン24とこのデ
フピニオン24に噛合するデフサイドギヤ26とを内蔵
し、外側第2デフハウジング20内に回転可能に設けら
れている。
【0014】デフサイドギヤ26は、夫々左右の第1、
第2デフサイドギヤ26−1、26−2からなり、夫々
左右の第1、第2アクスル軸28−1、28−2に連絡
されている。
【0015】外側第2デフサイドハウジング20は、デ
フキャリア4に夫々左右の第1、第2デフサイド円錐こ
ろ軸受30−1、30−2によって設けられている。
【0016】差動機2には、内燃機関(図示せず)との
間に駆動力を断続する断続機構32が設けられている。
この断続機構32は、内側第1デフハウジング18に設
けられた内側係合部34と、外側第2ハウジング20に
設けられた外側係合部36と、切換スリーブ38とから
構成される。この切換スリーブ38には、スリーブ溝部
40が設けられている。
【0017】断続機構32は、切換機構42によってそ
の断続状態が切換えられる。切換機構42は、デフキャ
リア4に設けられている。この切換機構42は、例え
ば、切換スリーブ38のスリーブ溝40に摺動可能に係
合される切換フォーク44と、この切換フォーク44を
デフハウジング16の回転軸心方向に移動可能に支持す
る支持部46と、この支持部46に支持された切換フォ
ーク44を移動させて切換動作させる切換アーム48
と、この切換アーム48を内側端に設けた回転可能な切
換軸50と、この切換軸50の外側端に設けられた切換
レバー52とを有している。
【0018】また、デフカバー6のカバー上壁6aに
は、該デフカバー6及びデフキャリア4の内部と外部と
を連通し、デフカバー6及びデフキャリア4の内部の圧
力上昇を防止するブリーザ部54が設けられている。
【0019】このブリーザ部54には、図2、4に示す
如く、ブリーザパイプ58とブリーザホース60とブリ
ーザキャップ62とプロテクトプレート64とが設けら
れている。
【0020】リングギヤ14とブリーザ部54とのデフ
カバー6の内面には、図1、2に示す如く、リングギヤ
14によって掻き上げられた潤滑油の流れを抑制するよ
うに、デフカバー6からリングギヤ14近傍まで延びる
リブ部56が設けられている。
【0021】即ち、デフカバー6内には、リングギヤ1
4が位置する部位で、カバー上壁6aに折曲して連設し
たデフカバー6のカバー縦壁6bによって凹部66が形
成される。デフカバー6の内面には、凹部66に突出す
るリブ部56が突出して設けられる。このリブ部56
は、リングギヤ14とブリーザ部54とを仕切るように
前記カバー縦壁6bに沿って配置され、図2に示す如
く、先端面56aがリングギヤ14の外形線14aに沿
って円弧状に形成されている。
【0022】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0023】車両(図示せず)の高速走行の際には、リ
ングギヤ14によって多量の潤滑油が掻き上げられてい
る。このとき、リングギヤ14とブリーザ部54間のデ
フカバー6の内面にはリングギヤ14によって掻き上げ
られた潤滑油の流れを抑制するようにデフカバー6から
リングギヤ14近傍まで延設したリブ部56が存在する
ので、このリブ部56によって潤滑油のブリーザ部54
への流れが抑制され、潤滑油はリングギヤ14側のみを
流れ(図1、2の矢印で示す)、潤滑油がブリーザ部5
4から外部に吐出することを防止している。
【0024】これにより、リングギヤ14によってブリ
ーザ部54側に掻き上げられる潤滑油の流れを抑制で
き、ブリーザ部54からの潤滑油の外部への吐出を確実
に防止することができる。
【0025】また、リブ部56をデフカバー6の内面に
設けたので、部品点数を低減し、構成を簡単にし、ま
た、組付けを容易とし、コストを低廉にすることができ
る。
【0026】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、デフカバー内にはリングギヤが位置する
部位でデフカバーのカバー縦壁によって凹部を形成し、
カバー縦壁に連設したデフカバーのカバー上壁にはブリ
ーザ部を設け、デフカバーの内面には凹部に突出するリ
ブ部を固定して設け、このリブ部は、リングギヤとブリ
ーザ部とを仕切るようにカバー縦壁に沿って配置され且
つ先端面がリングギヤの外形線に沿って円弧状に形成し
たことにより、リングギヤによってブリーザ部側に掻き
上げられる潤滑油の流れを抑制し、潤滑油がブリーザ部
から外部に吐出するのを効果的に防止し得る。また、リ
ブ部をデフカバーの内面に固定して設けたことにより、
部品点数を低減し、構成を簡単にし、また、組付けを容
易とし、コストを低廉とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】差動機の断面図である。
【図2】図1のII−II線による差動機の断面図であ
る。
【図3】図2の差動機の左側面図である。
【図4】ブリーザ部の構成図である。
【図5】従来の差動機の断面図である。
【図6】従来の差動機の斜視図である。
【符号の説明】
2 差動機 4 デフキャリア 6 デフカバー 8 ドライブ軸 10 円錐ころ軸受 12 ドライブピニオン 14 リングギヤ 16 デフハウジング 18 内側第1デフハウジング 20 外側第2デフハウジング 22 ピニオン軸 24 デフピニオン 26 デフサイドギヤ 28 アクスル軸 30 デフサイド円錐ころ軸受 32 断続機構 42 切換機構 54 ブリーザ部 56 リブ部 58 ブリーザパイプ 60 ブリーザホース 62 ブリーザキャップ 64 プロテクトプレート 66 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライブピニオンが備えられたドライブ
    軸を軸支するデフキャリアを設け、前記ドライブピニオ
    ンにはデフハウジングに固定したリングギヤを噛合させ
    て設け、前記デフハウジング及び前記リングギヤを包囲
    するように前記デフキャリアに取付けられるデフカバー
    を設け、前記デフカバー及び前記デフカバーの内部と外
    部とを連通して前記内部の圧力上昇を防止するブリーザ
    部を設けたデファレンシャルのブリーザ装置において、
    前記デフカバー内には前記リングギヤが位置する部位で
    前記デフカバーのカバー縦壁によって凹部を形成し、前
    記カバー縦壁に連設した前記デフカバーのカバー上壁に
    は前記ブリーザ部を設け、前記デフカバーの内面には前
    記凹部に突出するリブ部を固定して設け、このリブ部
    は、前記リングギヤと前記ブリーザ部とを仕切るように
    前記カバー縦壁に沿って配置され且つ先端面が前記リン
    グギヤの外形線に沿って円弧状に形成されたことを特徴
    とするデファレンシャルのブリーザ装置。
JP1991028711U 1991-03-30 1991-03-30 デファレンシャルのブリーザ装置 Expired - Lifetime JP2591408Y2 (ja)

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JPH04117251U JPH04117251U (ja) 1992-10-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63164656U (ja) * 1987-02-20 1988-10-26
JPH0537080Y2 (ja) * 1988-03-18 1993-09-20

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