JPH0537080Y2 - - Google Patents

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JPH0537080Y2
JPH0537080Y2 JP1988036812U JP3681288U JPH0537080Y2 JP H0537080 Y2 JPH0537080 Y2 JP H0537080Y2 JP 1988036812 U JP1988036812 U JP 1988036812U JP 3681288 U JP3681288 U JP 3681288U JP H0537080 Y2 JPH0537080 Y2 JP H0537080Y2
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chamber
gear case
breather
rotating element
storage chamber
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JP1988036812U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はギアケースのブリーザ構造、特に、
ブリーザ通路内への潤滑油の流入の防止ととも
に、ギアケースの剛性向上を図るブリーザ構造に
関する。
(従来の技術) 車両の終減速機構、特に自動二輪車等にあつて
は、構造の簡素化、小型化の要請が強く、その潤
滑構造および終減速機構を収容するギアケースの
ブリーザ構造も簡素化が図られる。
従来、このような終減速機構を収容するギアケ
ースは、実開昭60−99355号公報に記載されてい
るように、内部に収容室を画成して該収容室内に
終減速機構を収容するとともに、収容室内の下部
に潤滑油が貯留されるオイル溜りを設定して該オ
イルの溜りの潤滑油によつて終減速機構の要素で
ある歯車あるいは回転軸等の回転体の摺動部を潤
滑し、また、上部に収容室に開口するブリーザ通
路を設けて収容室を大気に開放している。そし
て、ブリーザ通路を、回転体の両側に開口する一
対の分離通路と該分離通路が中間部で合流する合
流通路等とから構成し、この合流通路の一端を大
気に開放させて他端を回転体の中央に臨んで開口
させ、大気への開口に潤滑油が侵入することを防
止する。
(この考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述のような従来のギアケース
のブリーザ構造にあつては、ギアケースに分離通
路と合流通路とを形成しなければならず、ギアケ
ースの構造が複雑化して製造コストが増大し、ま
た、合流通路の大気への開口部に潤滑油が侵入す
ることを防止するには合流通路を相当な長さに形
成しなければならず、ギアケースが大型化すると
いう問題点があつた。
この考案は、上記問題点に鑑みてなされたもの
で、簡素な構造のブリーザ構造を提供し、ギアケ
ースの小型化とともに製造コストの低減を図るこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案は、ギアケー
ス内部の収容室に、変速機構の回転要素を中央
に、この回転要素より大径のドリブンギアを一側
端に各々収納し、これらを水平軸廻りに回転自在
に軸支してなるギアケースにおいて、前記収容室
に、この収容室の高さ方向略中央から前記回転要
素近傍まで水平に張出した突片と、収容室天井か
ら回転要素近傍まで垂下した少なくとも2枚の垂
下片とを一体的に備え、上記突片で気液分離室と
オイル溜り室とを上下に区画形成し、上記2枚の
垂下片の間に大気開放のためのブリーザ管の下端
を臨ませたことを特徴とする。
(作用) 大径のドリブンギアとブリーザ管とを回転軸方
向に分離すことで、ドリブンギアが掻き揚げたオ
イルはブリーザ管に侵入することはない。
収容室の高さ方向略中央から回転要素近傍まで
水平に張出した突片で、気液の分離を促進し、上
方の気液分離室と下方のオイル溜り室との区分を
明確にする。
収容室の天井から垂下した2枚の垂下片でブリ
ーザ室を形成し、このブリーザ室へのオイルの侵
入を防止する。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面を参照して説明
する。
第1図から第3図はこの考案の一実施例にかか
るギアケースのブリーザ構造を表し、第1図が全
体断面図、第2図が第1図の−矢視断面図、
第3図が第2図の−矢視断面図である。
図面中、11は2つの分割ケース11a,11
bをボルト12によつて接合して成る中空のギア
ケースであり、ギアケース11には、入力軸13
がベアリング14,15によつて回転自在に支持
され、また、内部に収容室16が画成されて該収
容室16内に差動機構17が収容されている。入
力軸1さは、ギアケース11外の端部が図示しな
いプロペラシヤフト等を介してエンジンに連結さ
れ、ギアケース11内の端部にドライブギア18
が固設されている。
差動機構17は、中空のデイフアレンシヤルケ
ース19がベアリング20,21によつてギアケ
ース11に回転自在に支持され、デイフアレンシ
ヤルケース19の外壁にドリブンギア22が固設
され、また、デイフアレンシヤルケース19内に
ピニオンシヤフト23が架設されている。ドリブ
ンギア22は前述のドライブギア18と噛合して
減速機構24を構成し、この減速機構24と差動
機構17とが全体として終減速機構25を構成す
る。ピニオンシヤフト23には両端にそれぞれピ
ニオンギア26a,26bが回転自在に支持さ
れ、これらピニオンギア26a,26bにそれぞ
れサイドギア27a,27bが噛合している。こ
れらサイドギア27a,27bは、それぞれ、デ
イフアレンシヤルケース19内の左右側部に回転
自在に配置され、デイフアレンシヤルケース19
および前述のギアケース11を回転自在に貫通す
るアクスルを介して左右の車輪に連結されてい
る。これらサイドギア27a,27bとデイフア
レンシヤルケース19との間には差動制限用のク
ラツチが介設されているが、このクラツチは本願
考案と直接の関連がないため説明を省略する。な
お、上述のデイフアレンシヤルケース19等の機
構構成要素が回転体に相当する。
また、ギアケース11には、上部に上方へ彎曲
した膨出部28が形成され、さらに、収容室16
の内壁に膨出部28から連続して下方へ垂下する
一対の垂下片29a,29bとデイフアレンシヤ
ルケース19の左右両側から回転中心を指向して
略水平に延出する一対の突片30a,30bとが
形成されている。膨出部28は、内部に収容室1
6に開口するブリーザ室31を画成し、また、上
部にブリーザ通路を有するブリーザ管32が貫通
している。ブリーザ管32は、下端がブリーザ室
31に開口して上端が大気に開放され、ブリーザ
室31を介して収容室16を大気に開放してい
る。垂下片29a,29bは、ブリーザ室31の
開口のデイフアレンシヤルケース19の回転方向
の両縁部に位置し、その先端がデイフアレンシヤ
ルケース19との間に微小の隙間で隔てられてい
る。突片30a,30bは、第3図に示すよう
に、先端がデイフアレンシヤルケース19との間
にラビリンスとして機能する微小の間隔を形成し
ている。
以上の構成からなるギアケースの作用を次に説
明する。
第1図に示すように、デイフアレンシヤルケー
ス19の一部が漬かるレベルまで、潤滑油を注入
しておく。これにより、大径のドリブンギア22
はかなりの部分が潤滑油に漬かる。
第2図に示すように、高さ方向略中央にて水平
に張出した突片30a,30bは、略円筒形のデ
イフアレンシヤルケース19に極く接近している
ため、実質的にギアケース11の内部は上方の気
液分離室34と下方のオイル溜り室35に区分さ
れる。一点鎖線は区分線を表す。
突片30a,30bの下方のオイル溜り室35
に、潤滑油が溜められる。この潤滑油の上面は、
第2図に想像線で示したデイフアレンシヤルケー
ス19の一部が漬かる程度であるから、突片30
a,30bよりはずつと下である。次に、この潤
滑油がデイフアレンシヤルケース19等の回転体
の回転にともない掻き上げられてデイフアレンシ
ヤルケース19の軸受摺動部およびギア26a,
26b,27a,27bの噛合部等を潤滑する
が、ま、ギアケース11内の収容室16がブリー
ザ管32によつて大気に開放されて収容室16内
圧力が大気圧に保たれる。
ここで、このギアケース11は、ギアケース1
1の収容室16内壁に突片30a,30bが形成
され、潤滑油が収容室16の下部から上方へ飛散
することが防止され、また、ブリーザ室31の開
口には、デイフアレンシヤルケース19の両側に
垂下片29a,29bが形成され、これら垂下片
29a,29bによつてもブリーザ室31への潤
滑油の侵入が防止される。このため、潤滑油がブ
リーザ室31内に浸入することを確実に防止で
き、ブリーザ管32内に潤滑油が付着することも
無く、常に良好なブリーザ機能を維持できる。ま
た、ギアケース11は収容室16の内壁に突片3
0a,30bおよび垂下片29a,29bが形成
されて剛性が大きくなるため、振動を低減でき、
また、強度の向上も図れる。そして、ギアケース
11は突片30a,30bおよび垂下片29a,
29bを鋳造等で一体に形成できるため、製造も
容易であり、また、構造も簡素化される。
第4図には、この考案の他の実施例を示す。な
お、前述の実施例と同一の部分には同一の符号を
付して説明を省略する。
この実施例は、ブリーザ管32にゴムチユーブ
99が接続され、ゴムチユーブ99が車体上部へ
延設されて車体上部で開口している。
この実施例では、ゴムチユーブ99が車体上部
で開口するため、路面等から飛散する水がギアケ
ース11内に浸入することを確実に防止できる。
(考案の効果) 以上に述べたとおり本考案は、中央に回転要素
を配置し、この回転要素の上方にブリーザ管を配
置し、中央ではなく一側端にドリブンギアを配置
したので、ドリブンギアとブリーザ管とを回転軸
方向に分離したこととなり、ドリブンギアが掻き
揚げた潤滑油がブリーザ管に侵入することを防止
する。
また、収容室の高さ方向略中央から回転要素近
傍まで水平に張出した突片で、上方の気液分離室
と下方のオイル溜り室とを区分し、突片でオイル
溜り室から気液分離室に向う潤滑油の流れを阻止
し、また、大径のドリブンギアを一側端に配置し
て気液分離室の容積を大きくしたので、気液分離
室での気液の分離は促進される。
加えて、収容室の天井から垂下した2枚の垂下
片でブリーザ室を形成したので、このブリーザ室
へのオイルの侵入を良好に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図はこの考案の一実施例にかか
るギアケースのブリーザ構造を示し、第1図が全
体断面図、第2図が一部を簡略化した第1図の
−矢視断面図、第3図が第2図の−矢視断
面図である。第4図はこの考案の他の実施例にか
かるギアケースのブリーザ構造を示す断面図であ
る。 11……ギアケース、16……収容室、17…
…差動機構(変速機構)、19……デイフアレン
シヤルケース(回転要素)、22……ドリブンギ
ア、24……減速機構、25……終減速機構、2
9a,29b……垂下片、30a,30b……突
片、31……ブリーザ室、32……ブリーザ管、
34……気液分離室、35……オイル溜り室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ギアケース内部の収容室に、変速機構の回転要
    素を中央に、この回転要素より大径のドリブンギ
    アを一側端に各々収納し、これらを水平軸廻りに
    回転自在に軸支してなるギアケースにおいて、 前記収容室は、この収容室の高さ方向略中央か
    ら前記回転要素近傍まで水平に張出した突片と、
    収容室天井から回転要素近傍まで垂下した少なく
    とも2枚の垂下片とを一体的に備え、 上記突片で気液分離室とオイル溜り室とを上下
    に区画形成し、上記2枚の垂下片の間に大気開放
    のためのブリーザ管の下端を臨ませたことを特徴
    とするギアケースのブリーザ構造。
JP1988036812U 1988-03-18 1988-03-18 Expired - Lifetime JPH0537080Y2 (ja)

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JP1988036812U JPH0537080Y2 (ja) 1988-03-18 1988-03-18

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JP1988036812U JPH0537080Y2 (ja) 1988-03-18 1988-03-18

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JPH01140065U JPH01140065U (ja) 1989-09-25
JPH0537080Y2 true JPH0537080Y2 (ja) 1993-09-20

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Families Citing this family (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH085411Y2 (ja) * 1990-02-20 1996-02-14 ダイハツ工業株式会社 自動車の動力伝達装置におけるブリーザ構造
JP2591408Y2 (ja) * 1991-03-30 1999-03-03 スズキ株式会社 デファレンシャルのブリーザ装置
JP4527820B2 (ja) * 1999-09-02 2010-08-18 本田技研工業株式会社 差動装置を備えた最終減速装置のブリーザ構造

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