JPS592977Y2 - 車両用減速差動装置の潤滑装置 - Google Patents

車両用減速差動装置の潤滑装置

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JPS592977Y2
JPS592977Y2 JP1979072414U JP7241479U JPS592977Y2 JP S592977 Y2 JPS592977 Y2 JP S592977Y2 JP 1979072414 U JP1979072414 U JP 1979072414U JP 7241479 U JP7241479 U JP 7241479U JP S592977 Y2 JPS592977 Y2 JP S592977Y2
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JP
Japan
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gear
oil
differential
sun gear
partition wall
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JP1979072414U
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JPS55174025U (ja
Inventor
喜大 鈴木
Original Assignee
日産デイ−ゼル工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用減速差動装置に関し、特にピニオンギヤ
によって伝達されるリングギヤの回転をプラネタリギヤ
で減速して差動装置に伝達する2段減速型減速差動装置
の潤滑装置に関する。
以下、前記形式の減速差動装置の構造・作用を第1図に
基づいて説明する。
図において、図示しない変速装置の出力軸に推進軸を介
して連結されているピニオンドライブギヤ2は、テーパ
ベアリング2 a 、2 bによりスリーブ1bに軸支
され、該スリーブはキャリアカバー1aの前端部にポル
)ldにより取付けられている。
該ピニオンドライブギヤ2には、キャリアカバ−1a後
部側壁にサイドベアリング11.12を介して軸受され
たリングギヤ3の外歯3aが噛合い、ピニオンドライブ
ギヤ2の回転により、リングギヤ3が減速されて回転す
る。
該リングギヤにボルト31により一体的に固着された左
側サポートケース3Lの軸受用筒部3Laにはサイドベ
アリング11のプリロードを調整するためのアジャスト
ナツト11Aとスプライン結合し実質的にキャリアカバ
ー1aに固定された状態で組付けられたサンギヤ4が前
記軸受用筒部3Laとは浮動貫通して取付けられ、該サ
ンギヤ4の歯部4aと前記リングギヤ3の内歯3Cに噛
合うプラネタリギヤ5がテ゛フケース61側面に固定さ
れたシャフト7にベアリング7aを介して複数個取付け
られ、リングギヤ3の回転によりプラネタリギヤ5はシ
ャフト7のまわりを自転すると共に、サンギヤ4のまわ
りをリングギヤ3の回転速度より減速された回転速度で
公転する。
デフケース61.6 rはポル1−6aにより一体固着
されている。
前記プラネタリギヤ5の公転によって回転する該テ゛フ
ケース6 l、6 r内には、サンギヤ4と同芯上に軸
受された一対のサイドギヤ8 l 、8 rがこれと直
角に十字状のスパイダシャツI・10に軸受された4個
のピニオンギヤ9a、9b(図中、2個)を介して噛合
し、該一対のサイドギヤ81,8rにそれぞれ左側車輪
及び右側車輪に連結する図示しないアクスルシャフトの
各々内側端部が嵌入してスプライン結合している。
そして、車両直進走行時にはピニオンギヤ9a、9bは
スパイダシャフト10のまわりに回転せず、したがって
、一対のサイドギヤ81.8 rはテ゛フケース61.
6 rの回転と同期して回転し、車両旋回走行時には、
ピニオンギヤ9a、9bがスパイダシャフト10のまわ
りに回転して一対のサイドギヤ81.8 rの回転速度
差を許容することは周知の通りである。
さらに、前記デ゛フケース61.6 rを覆ってリング
ギヤ3の右側面にポルt−3rにより固定された円筒状
の右側サポートケース3Rがキャリヤカバーlaの後部
の一方の側壁にサイドベアリング12を介して軸支され
ている。
該サイドベアリング12は前記サイドベアリング16と
同様にアジャストナツト12Aによりプリロードを規定
されてキャリアカバー1aに取付けられいる。
かかる減速差動装置のベアリング、ギヤ等の摺動部及び
噛合部等の潤滑はキャリアカバー1aとハウジング1C
とで囲まれた空間Aの底部に貯溜するオイルに浸漬する
リングギヤ、ピニオンドライブギヤ、サポートケース等
の回転体がかき上げたオイルを該回転体前部上方で捕獲
した後、各潤滑要部に供給するようにしている。
リングギヤ3とサポートケース3L、3Rとに囲まれた
室(以下ギヤ室13という)内の差動装置、プラネタリ
ギヤ5の潤滑要部へのオイル供給経路は従来下記の如く
構成されている。
サポートケース3Rの周壁等に付着して掻き上げられた
オイルが、オイルキャッチャ等を介してサポートケース
3Rの前端部側方に形成されるキャリアカバー1aの空
胴部14に搬送され、該空胴部14に連通してサポート
ケース3R右側壁に形成されたオイル導入孔3Raを介
してサポートケース3R内部のギヤ室13へ供給される
ギヤ室13へ供給されたオイルは、一部はデフケース6
rに形成されたオイル導入孔6riからデフケース61
.6 rに流入しサイドギヤ81.8 rとピニオンギ
ヤ9 a 、9 bの歯部等を潤滑した後デフケース6
1からプラネタリギヤ5を配設された環状空間15に流
出し、又、一部はデフケース6 l 、6 r外壁とサ
ポートケース3Rとの間隙を通じて環状空間15に至る
該空間15内に搬送されたオイルはプラネタリギヤ5と
シャフト7とのベアリング7a及びプラネタリギヤ5と
サンギヤ4との噛合う歯部を潤滑した後、サンギヤ4外
周壁とリングギヤ3内周壁との間隙16に流入し、一部
は左側サポートケース3Lの軸受は用ベアリング11を
経由して、又、一部はサンギA・4とアジャストナツト
llAとの相嵌合するスプラインの間隙を縫って空間A
底部のオイル溜りに戻される。
かかる構成においてデフケース61.6 r内へのオイ
ルの供給は充分に行なわれるものの、サンギヤ4に近い
側のサイドギヤ81の傘部と該サイドギヤ81を軸受け
するデフケース61の隔壁611との摺接部に介装され
たワッシャ17及びサンギヤ4の歯部4a形成側端面と
隔壁611との摺接部に介装されたワッシャ18の摺接
面並びにサイドギヤ81、小径部外周壁と隔壁611の
サイドギヤ挿通孔との摺接面はオイルが浸透されにくく
良好な潤滑の行ない難い個所となっていた。
(サンギヤ4から遠い側のサイドギヤ8r及びサポート
ケース3R側面とデフケース6rとの摺接面にはオイル
導入孔6riからオイルが浸透されて良好な潤滑が行な
われる。
)かかる摺接面へのオイル供給量が不足すると摺接面の
摩擦によってオイル温度が上昇し、該オイル温度の上昇
によってさらに潤滑性能が低下するという悪循環を招き
、遂には摺接面の焼き付きに至る危険性を有する。
このため従来より前記サイドギヤ81.隔壁611及び
ワッシャ17.18の一部又は全部の摺接面にオイル溝
を形成し該摺接面へのオイルの浸透性向上を図ったもの
がある。
しかしながらこのようにオイル溝を形成しても車両発進
時等オイルが未だ低温の時にはその粘度が高いため車両
発進前オイル溜りの油面より上位にあった空状態のオイ
ル溝に遠心力に逆らってオイルが浸透することは難しく
安定した潤滑性能を得られなかった。
又、かかるオイル溝の形状は複雑で高精度の加工を要し
コストアップにもつながるものであった。
本考案はかかる従来の欠点に鑑み為されたもので極めて
簡単な構成にしてサイドギヤ及びサンギヤとテ゛フケー
スとの摺接部の安定した潤滑性能を得られる減速差動装
置の潤滑装置を提供することを目的とする。
以下に本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
但し、第2図以下において第1図と同一の構成要素には
同一符号を付す。
第2図は本考案の一実施例を示し、左側デフケース61
の隔壁611に該隔壁611の両側面を通達する連通孔
612を穿設すると共に、サイドギヤ81の傘部側面と
隔壁611の右側面との間には、その外周縁が前記連通
孔612のサイドギヤ側開口端面の半分程度をオイルが
浸透する間隙を生じ得るように覆うワッシャ21を介装
し、サンギヤ4の歯部形成側端面と隔壁611の左側面
との間には外周縁が連通孔612のサンギヤ側開口端面
の略全面をオイルが浸透する間隙を生じ得るように覆う
ワッシャ22を介装して構成される。
かかる構成とすれば゛テ゛フケース61.6 r内のオ
イルは連通孔612にサイドギヤ側開口端面から容易に
流入して連通孔612を満す。
該連通孔612のオイルは連通孔612の一関口端面を
覆うワッシャ21と隔壁611の右側面との間隙に円滑
に浸透すると同時に化量口端面を覆うワッシャ22と隔
壁611左側面との間隙にも円滑に浸透し、さらにはサ
イドギヤ81の小径部外周壁と、隔壁611のサイドギ
ヤ挿通孔との間隙23内にも浸透してワッシャ21.2
2と隔壁61.との摺接面及びサイドギヤ81の軸受部
層面を良好に潤滑されるのである。
尚、車両走行時前記したオイル経路によってオイルは連
通孔612をサイドギヤ81側からサンギヤ4側に流通
するため連通孔612内には古いオイルが滞まることな
く常時新しいオイルに交換されるので安定した潤滑性能
が得られ、かつ、ワッシャ22と隔壁611との間隙か
ら遠心力によって飛ばされたオイルでプラネタリギヤ5
をも良好に潤滑することができる。
又、特に車両発進前述通孔612がオイル溜りの油面よ
り上方にあった場合でも、車両停止時において連通孔6
12内に蓄えられたオイルで車両発進直後の当座の潤滑
をまかなえる。
第3図は本考案の変形態様を示し、連通孔613をその
孔軸がサンギヤ側に向かってサンギヤ4中心軸から遠が
かるように傾斜して穿設したものであり、このようにす
るとデフケース61の遠心力の分力によってオイルが連
通孔613内をサイドギヤ側に流出し易くなりオイルの
循環性が向上してひいては潤滑性能の向上につながる。
本考案は以上説明したように、サンギヤに近い側のサイ
ドギヤを軸受するデフケースの隔壁に、該隔壁の両側面
を連通ずる連通孔を形成し、サイドギヤの隔壁との摺接
部及びサンギヤと隔壁との摺接部に夫々外周縁が連通孔
の両開口端面をサイドギヤ側は一部、他側は略全面をオ
イルが浸透する間隙が生じ得らように覆うワッシャを設
けた構成により、連通孔内を満たしたオイルによって両
ワッシャの摺接面及びサイドギヤの軸受部層面に常時オ
イルを供給し、これら摺接面の潤滑性能を大幅に向上か
つ安定させることができる。
又、特にオイル供給量の安定しない車両発進直後にも連
通孔に蓄えたオイルで当座の潤滑を良好に行なえ、しか
もその構成は極めて簡単であり低コストに実施できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は2段減速型減速差動装置の従来構造を示す横断
面図、第2図は本考案の一実施例を示す要部断面図、第
3図は本考案の別の実施例を示す要部断面図である。 1a・・・・・・キャリアカバー、1C・・・・・・ハ
ウジング、A・・・・・・空間、2・・・・・・ピニオ
ンドライブギヤ、3・・・・・・リングギヤ、3 R,
3L・・・・・・サポートケース、4・・・・・・サン
ギヤ、5・・・・・・プラネタリギヤ、61,6r・・
・・・・デフケース、611・・・・・・隔壁、612
,613・・・・・・連通孔、61・・・・・・サイド
ギヤ、21.22・・・・・・ワッシャ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)エンジン駆動力を伝達されて回転するピニオンド
    ライブギヤと、該ピニオンドライブギヤに噛合して回転
    するリングギヤと、該リングギヤと同軸線上に固定され
    たサンギヤと、前記リングギヤの内歯とサンギヤとに噛
    合して自転と共に公転するプラネタリギヤと、該プラネ
    タリギヤを軸支しプラネタリギヤの公転によって回転す
    るテ゛フケースと、該デフケースの外側を覆ってリング
    ギヤに固定されたサポートケースと、前記回転する各構
    成要素を回転自由に外包するキャリアカバーと、車軸を
    軸支するハウジングと、を備えて構成され、該キャリア
    カバーと該ハウジングとで囲まれる空間の底部にオイル
    を貯留してなる車両用減速差動装置において、 サンギヤに近い側のサイドギヤを軸受けするデフケース
    の隔壁に、該隔壁の両側面を連通ずる連通孔を形成する
    と共に、前記サイドギヤの傘部と隔壁との摺接部に外周
    縁が前記連通孔のサイドギヤ側開口端面の一部をオイル
    が浸透する間隙を生じ得るように覆うワッシャを配設し
    、かつ、サンギヤの側面と隔壁との摺接部に外周縁が連
    通孔の化量口端面の略全面をオイルが浸透する間隙を生
    じ得るように覆うワッシャを配設したことを特徴とする
    車両用減速差動装置の潤滑装置。
  2. (2)連通孔はサンギヤ側の開口端面が他側開口端面よ
    りサンギヤの中心軸から遠ざかるように孔軸を傾斜して
    配設されてなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の車
    両用減速差動装置の潤滑装置。
JP1979072414U 1979-05-31 1979-05-31 車両用減速差動装置の潤滑装置 Expired JPS592977Y2 (ja)

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JP1979072414U JPS592977Y2 (ja) 1979-05-31 1979-05-31 車両用減速差動装置の潤滑装置

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Publication Number Publication Date
JPS55174025U JPS55174025U (ja) 1980-12-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60164046A (ja) * 1984-02-02 1985-08-27 Daihatsu Motor Co Ltd デイフアレンシヤル
WO2019177020A1 (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用駆動装置

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JPS55174025U (ja) 1980-12-13

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