JPS6330846Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6330846Y2 JPS6330846Y2 JP1983158171U JP15817183U JPS6330846Y2 JP S6330846 Y2 JPS6330846 Y2 JP S6330846Y2 JP 1983158171 U JP1983158171 U JP 1983158171U JP 15817183 U JP15817183 U JP 15817183U JP S6330846 Y2 JPS6330846 Y2 JP S6330846Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- oil
- gear
- sun gear
- input shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 33
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 13
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 claims description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Retarders (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(技術分野)
本考案は、自動車の自動変速機等に使用されて
いる遊星歯車機構の潤滑装置に関するものであ
る。
いる遊星歯車機構の潤滑装置に関するものであ
る。
(従来技術)
従来、自動変速機の遊星歯車機構を潤滑するた
めの装置としては、例えば昭和57年11月、日産自
動車株式会社発行の「ニツサンOD付オートマチ
ツクトランスミツシヨンL4N71B型、E4N71B型
1982整備要領書」第7ページに記載のオーバドラ
イブ用遊星歯車機構の潤滑装置がある。この場
合、ピニオンギヤの前後両端面にインターミデイ
エツトシヤフトに設けた孔から潤滑油を導くよう
になつているが、使用条件によつては特にピニオ
ンギヤの前端側面の潤滑油が不足し十分でないこ
とがある。
めの装置としては、例えば昭和57年11月、日産自
動車株式会社発行の「ニツサンOD付オートマチ
ツクトランスミツシヨンL4N71B型、E4N71B型
1982整備要領書」第7ページに記載のオーバドラ
イブ用遊星歯車機構の潤滑装置がある。この場
合、ピニオンギヤの前後両端面にインターミデイ
エツトシヤフトに設けた孔から潤滑油を導くよう
になつているが、使用条件によつては特にピニオ
ンギヤの前端側面の潤滑油が不足し十分でないこ
とがある。
(目的)
本考案は、上述の問題点を解決するためになさ
れたもので、きわめて簡単な加工によつて、さら
にシビアな使用条件でも不足なくピニオンギヤを
潤滑できるようにすることを目的とするものであ
る。
れたもので、きわめて簡単な加工によつて、さら
にシビアな使用条件でも不足なくピニオンギヤを
潤滑できるようにすることを目的とするものであ
る。
(構成)
上述の目的を達成するために本考案において
は、遊星歯車機構のサンギヤの内周に圧入するブ
ツシユの端面をサンギヤの端面より内側に凹陥
し、この空所をインプツトシヤフト内に設けた油
路およびハブに設けた油路を介して供給される潤
滑油の油溜りとする。
は、遊星歯車機構のサンギヤの内周に圧入するブ
ツシユの端面をサンギヤの端面より内側に凹陥
し、この空所をインプツトシヤフト内に設けた油
路およびハブに設けた油路を介して供給される潤
滑油の油溜りとする。
(実施例)
以下、図について本考案の一実施例を説明す
る。図中1はインプツトシヤフト、2はシヤフト
1の内部に設けた油路、3はインプツトシヤフト
1からの入力トルクをクラツチ(図示せず)を介
して伝えるハイクラツチ用ハブ(3速用クラツチ
ハブ)、4はこのハブ3の内周に設けたブツシユ、
5はこのブツシユ4間に形成された空所、6はハ
ブ3に設けた油路(油孔)、7はハブ3とスプラ
イン嵌合して一体に回転するキヤリア、8は軸9
を介してキヤリア7に支持されると共に、リング
ギヤ10に内接噛合するピニオンギヤ、11はピ
ニオンギヤ8と噛合、回転するサンギヤ、12は
サンギヤ11の内周に設けたブツシユ、13は油
孔6の外部に位置する空所、14はこの空所13
と連通するようにサンギヤ11に設けた油路(油
孔)、15はサンギヤ11の片側(図の右側)に
固着したコネクテイングシエルである。
る。図中1はインプツトシヤフト、2はシヤフト
1の内部に設けた油路、3はインプツトシヤフト
1からの入力トルクをクラツチ(図示せず)を介
して伝えるハイクラツチ用ハブ(3速用クラツチ
ハブ)、4はこのハブ3の内周に設けたブツシユ、
5はこのブツシユ4間に形成された空所、6はハ
ブ3に設けた油路(油孔)、7はハブ3とスプラ
イン嵌合して一体に回転するキヤリア、8は軸9
を介してキヤリア7に支持されると共に、リング
ギヤ10に内接噛合するピニオンギヤ、11はピ
ニオンギヤ8と噛合、回転するサンギヤ、12は
サンギヤ11の内周に設けたブツシユ、13は油
孔6の外部に位置する空所、14はこの空所13
と連通するようにサンギヤ11に設けた油路(油
孔)、15はサンギヤ11の片側(図の右側)に
固着したコネクテイングシエルである。
本考案においては、インプツトシヤフト1と、
インプツトシヤフト1からの入力トルクを伝える
ハブ3と、ハブ3に嵌合して一体に回転するキヤ
リア7と、軸9を介してキヤリア7に支持される
と共に、リングギヤ10に内接噛合するピニオン
ギヤ8と、ピニオンギヤ8と噛合して回転するサ
ンギヤ11とよりなる遊星歯車機構において、サ
ンギヤ11の内周に圧入するブツシユ12の図に
おける左側端面12aをサンギヤ11の左側端面
11aより内側にlだけ凹陥し、この空所16を
インプツトシヤフト1内に設けた油路2,2aお
よびハブ3に設けた空所17と、油路(油孔)1
8を介して供給される潤滑油の油溜りとする。
インプツトシヤフト1からの入力トルクを伝える
ハブ3と、ハブ3に嵌合して一体に回転するキヤ
リア7と、軸9を介してキヤリア7に支持される
と共に、リングギヤ10に内接噛合するピニオン
ギヤ8と、ピニオンギヤ8と噛合して回転するサ
ンギヤ11とよりなる遊星歯車機構において、サ
ンギヤ11の内周に圧入するブツシユ12の図に
おける左側端面12aをサンギヤ11の左側端面
11aより内側にlだけ凹陥し、この空所16を
インプツトシヤフト1内に設けた油路2,2aお
よびハブ3に設けた空所17と、油路(油孔)1
8を介して供給される潤滑油の油溜りとする。
(作用)
つぎに上述のように構成した本考案装置の作用
を説明する。すなわち、インプツトシヤフト1内
の油路2,2aから流出する潤滑油は、ハブ3に
設けた空所17と、油孔18を介してサンギヤ1
1の内周部の左側に設けた油溜り16に入り、こ
の部分にある程度の潤滑油が貯留されると共に、
この貯留された潤滑油が図におけるピニオンギヤ
8の左側端面に流出してこの部分を潤滑する。し
かしてこの場合油溜り16はサンギヤ11の内周
部の全周に設けられているため、ハブ3に設けた
油孔18の位置に関係なく、潤滑油はこの環状の
油溜り16にほぼ均等に溜り、サンギヤ11の全
周から遠心力によつてピニオンギヤ8側へ流出す
るため、ピニオンギヤ8の位置が何処にあつても
潤滑油を送ることができる。
を説明する。すなわち、インプツトシヤフト1内
の油路2,2aから流出する潤滑油は、ハブ3に
設けた空所17と、油孔18を介してサンギヤ1
1の内周部の左側に設けた油溜り16に入り、こ
の部分にある程度の潤滑油が貯留されると共に、
この貯留された潤滑油が図におけるピニオンギヤ
8の左側端面に流出してこの部分を潤滑する。し
かしてこの場合油溜り16はサンギヤ11の内周
部の全周に設けられているため、ハブ3に設けた
油孔18の位置に関係なく、潤滑油はこの環状の
油溜り16にほぼ均等に溜り、サンギヤ11の全
周から遠心力によつてピニオンギヤ8側へ流出す
るため、ピニオンギヤ8の位置が何処にあつても
潤滑油を送ることができる。
(効果)
本考案装置は上述のようにブツシユを一部凹陥
するだけのきわめて簡単な加工によつて構成でき
るから製造が容易であるという特長がある。また
本考案においては、軸方向寸法を短縮するために
ハブ3とコネクテイングシエル15を径方向に重
複させてあるが、この場合、以下のような欠点が
生じる。すなわち3速状態では、ハブ3とコネク
テイングシエル15間に相対回転を生じない状態
が生じる。この場合遊星歯車内での相対回転が無
いため、油路の周辺にのみ油が供給され、この時
2速あるいは4速状態への変速が行われると、遊
星歯車内での相対回転が発生し、過渡状態におい
ては、潤滑不足の状態が発生する恐れがある。こ
の為、本考案では上記2つの空所16,17を油
溜りとして使用し、変速状態の変化に対しても十
分な潤滑が行われるようにしたのである。また本
考案装置によれば上述したように、シビアな使用
条件でもピニオンギヤの潤滑を十分行なうことが
できるという効果が得られる。さらに本考案によ
れば、ハブ3とキヤリア7の組立時に、ハブ3の
油孔18の位置をピニオン8の円周方向位置に位
置合わせする必要がないため、組立作業が容易に
なるという効果も得られる。
するだけのきわめて簡単な加工によつて構成でき
るから製造が容易であるという特長がある。また
本考案においては、軸方向寸法を短縮するために
ハブ3とコネクテイングシエル15を径方向に重
複させてあるが、この場合、以下のような欠点が
生じる。すなわち3速状態では、ハブ3とコネク
テイングシエル15間に相対回転を生じない状態
が生じる。この場合遊星歯車内での相対回転が無
いため、油路の周辺にのみ油が供給され、この時
2速あるいは4速状態への変速が行われると、遊
星歯車内での相対回転が発生し、過渡状態におい
ては、潤滑不足の状態が発生する恐れがある。こ
の為、本考案では上記2つの空所16,17を油
溜りとして使用し、変速状態の変化に対しても十
分な潤滑が行われるようにしたのである。また本
考案装置によれば上述したように、シビアな使用
条件でもピニオンギヤの潤滑を十分行なうことが
できるという効果が得られる。さらに本考案によ
れば、ハブ3とキヤリア7の組立時に、ハブ3の
油孔18の位置をピニオン8の円周方向位置に位
置合わせする必要がないため、組立作業が容易に
なるという効果も得られる。
図は本考案の潤滑装置を示す部分断面図であ
る。 1……インプツトシヤフト、2,2a……油
路、3……ハブ、4……ブツシユ、5……空所、
6……油路(油孔)、7……キヤリア、8……ピ
ニオンギヤ、8a……端面、9……軸、10……
リングギヤ、11……サンギヤ、12……ブツシ
ユ、12a……端面、13……空所、14……油
路(油孔)、15……コネクテイングシエル、1
6……油溜り(空所)。
る。 1……インプツトシヤフト、2,2a……油
路、3……ハブ、4……ブツシユ、5……空所、
6……油路(油孔)、7……キヤリア、8……ピ
ニオンギヤ、8a……端面、9……軸、10……
リングギヤ、11……サンギヤ、12……ブツシ
ユ、12a……端面、13……空所、14……油
路(油孔)、15……コネクテイングシエル、1
6……油溜り(空所)。
Claims (1)
- 相対回転を行うインプツトシヤフト1と、ハイ
クラツチ用ハブ3と、締結要素とサンギヤ11と
を連結するコネクテイングシエル15との三層構
造を有し、ハブ3に嵌合して一体に回転するキヤ
リア7と、キヤリア7に支持されると共にリング
ギヤ10に内接噛合するピニオンギヤ8と、ピニ
オンギヤ8と噛合して回転するサンギヤ11とよ
りなる遊星歯車機構において、ハブ3の内周とイ
ンプツトシヤフト1の外周間に圧入するブツシユ
の端面をインプツトシヤフト1の径方向油路2a
より内側に凹陥して空所17を形成し、サンギヤ
11の内周とハブ3の外周間に圧入するブツシユ
12の端面をサンギヤ11の端面より内側に凹陥
して空所16を形成し、これらの空所16,17
をインプツトシヤフト1内に設けた油路2,2a
およびハブ3内に設けた油路18を介して供給さ
れる潤滑油の油溜りとした事を特徴とする遊星歯
車機構の潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15817183U JPS6065469U (ja) | 1983-10-14 | 1983-10-14 | 遊星歯車機構の潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15817183U JPS6065469U (ja) | 1983-10-14 | 1983-10-14 | 遊星歯車機構の潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6065469U JPS6065469U (ja) | 1985-05-09 |
JPS6330846Y2 true JPS6330846Y2 (ja) | 1988-08-17 |
Family
ID=30348524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15817183U Granted JPS6065469U (ja) | 1983-10-14 | 1983-10-14 | 遊星歯車機構の潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6065469U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS588849A (ja) * | 1981-07-08 | 1983-01-19 | Aisin Seiki Co Ltd | 遊星歯車装置 |
-
1983
- 1983-10-14 JP JP15817183U patent/JPS6065469U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS588849A (ja) * | 1981-07-08 | 1983-01-19 | Aisin Seiki Co Ltd | 遊星歯車装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6065469U (ja) | 1985-05-09 |
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