JP2001090308A - 外装材の取付け構造および横ずれ防止部材 - Google Patents

外装材の取付け構造および横ずれ防止部材

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JP2001090308A JP26346299A JP26346299A JP2001090308A JP 2001090308 A JP2001090308 A JP 2001090308A JP 26346299 A JP26346299 A JP 26346299A JP 26346299 A JP26346299 A JP 26346299A JP 2001090308 A JP2001090308 A JP 2001090308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4辺合じゃくり外装材の縦方向目地の層間変
位復帰時における位置ずれを防止する。 【解決手段】 横方向に隣接する外装材1の合じゃくり
継目部25bの隙間に、躯体20の層間変位復帰時に外
装材1の横方向の位置を所定位置に復帰させるための、
躯体20側から突出する横ずれ防止部材31の押圧片3
1aを挿入して設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物外壁面を構成
する外装材の取付け構造に関し、特に縦方向の合じゃく
りが施された外装材の取付け構造およびその横ずれ防止
部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物外壁を構成する外装材として矩形パ
ネル状のサイディングが用いられ、外壁面に縦横に並べ
て取付けられる。このようなサイディング同士の接合部
(目地部)には通常防水および化粧用のシリコーン系シ
ーリング材が充填される。
【0003】しかしながら、シーリング材で隙間を封止
してサイディング同士を接合する湿式のジョイント構造
では、シーリング材が耐候性や耐汚染性および耐久性の
点で劣化するという問題があり、またサイディングとの
色のバランスによる意匠的な問題や変色等による外観の
悪化等の問題を生じる。
【0004】そこで、湿式のシーリング材を充填するこ
となくサイディング同士を連結接合してシーリング材の
劣化の問題をなくすとともに現場での施工性を向上させ
るために、4辺に合じゃくり加工を施したサイディング
が実用化されている。
【0005】図9は4辺合じゃくり外装材(サイディン
グ)の形状説明図であり、(A)は斜視図、(B)は横
断面図、(C)は縦断面図である。この外装材1は、そ
の上辺および右辺に表面側が切欠かれた合じゃくり2,
4が形成され、下辺および左辺にこれに対応して裏面側
が切欠かれた合じゃくり3,5が形成されている。上辺
の合じゃくり2の上面端部には傾斜面6が形成され、こ
の傾斜面6に対応した傾斜面7aを有する溝7が下辺の
合じゃくり3の隅部に形成される。
【0006】図10(A)は、このような4辺合じゃく
り外装材を並設した外壁の正面図である。複数枚の外装
材1が縦横に並べて設けられる。外装材1は複数本の柱
20間に取付けられ、上下の外装材1同士は複数個の留
め金具23で相互に保持されるとともに躯体側に取付け
られる。各留め金具23は、柱20および隣接する柱2
0間に設けた複数の間柱(図示しない)に固定される。
左右両端の外装材1の端部はハット型ジョイナー24
(図13参照)により出隅のコーナー材(図示しない)
に接合される。各外装材1は隣接する外装材1と縦およ
び横の4辺で合じゃくり接合され、その接合部に縦目地
25および横目地26が形成される。これらの縦および
横方向の合じゃくり接合部の突き合せ面には、後述のよ
うに、それぞれ外装材の外面側および内面側で左右方向
および上下方向ずれた位置に、縦継目25a,25bお
よび横継目26a,26b(後述の図2、図4、図1
1、図12参照)が形成される。このうち外壁面に表わ
れる縦目地25および横目地26は、それぞれ合じゃく
り接合部の外面側の縦継目25aおよび横継目26aに
より形成される。
【0007】図11は、図10(A)の外装材の上下間
の取付け構造を示す。(A)は垂直方向断面図、(B)
は留め金具23の斜視図である。間柱16(または柱2
0)に透湿防水シート15を介して縦胴縁14が固定さ
れる。この縦胴縁14に留め金具23が取付けられる。
この留め金具23は、複数の取付け孔23a(図11
(B))のうち1つ又は2つ以上を適宜選択して釘13
により縦胴縁14に固定される背面板11と、これと一
体の板金を折り曲げて形成した側面視が略Y字状の係止
片10とを有する。このY字状の係止片10の両片を下
側の外装材1の合じゃくり2の傾斜面6および上側の外
装材1の合じゃくり3の溝7の傾斜面7aに対し斜面上
から押えて係止する。これにより、上下の外装材1同士
が連結されるとともに躯体側に固定される。
【0008】上下外装材同士の合じゃくり接合部の突き
合せ端面間には若干の隙間が形成され、上下にずれた位
置の外面側および内面側に横継目26a,26bが形成
される。このうち外壁に表われる横目地26(図10)
は、外面側の横継目26aである。留め金具23のY字
を形成する係止片10は内面側の横継目26bの隙間に
装着される。
【0009】なお、外面側の横継目26aは、設計上は
隙間が生じない突き付け状態で配設されるが、現場での
施工上極く僅か(1mm以下)の隙間が生じる場合があ
る。外壁表面に表われる横目地26は、このような本来
(設計上)隙間のない横継目26aにより形成される
(本明細書中および図面中の他の部分の記載において同
じ)。
【0010】図12は、左右(横方向)に隣接する外装
材1同士の縦方向の接合部を示す水平断面図である。柱
20に透湿防水シート15を介して固定された縦胴縁1
4上で、両外装材1同士が合じゃくり4,5を介して接
合される。この場合、合じゃくり接合部の突き合せ端面
には施工上左右にずれた若干の隙間が外面側および内面
側に形成され、これらの隙間により縦継目25a,25
bが形成される。このうち外壁に表われる縦目地25
(図10)は、外面側の縦継目25aである。外装材1
の上下端部の柱20に留め金具(図示しない)が装着さ
れ、前述(図11)のように各外装材1を保持する。
【0011】なお、この縦継目の部分についても、前述
の横継目の部分と同様に、外面側の縦継目25aは、設
計上は隙間が生じない突き付け状態で配設されるが、現
場での施工上極く僅か(1mm以下)の隙間が生じる場
合がある。外壁表面に表われる縦目地25は、このよう
な本来(設計上)隙間のない縦継目25aにより形成さ
れる(本明細書中および図面中の他の部分の記載におい
て同じ)。
【0012】図13は出隅部の取付け構造を示す水平断
面図である。出隅部の柱20に取付けられたコーナー材
(サイディングと同質の出隅)27に対し、ハット型ジ
ョイナー24を介して外装材1が接合される。この出隅
側端部の外装材1は合じゃくりが切り落とされ寸法調整
されている。この接合部の継目にはシーリング材28が
充填される。ハット型ジョイナー24は、板金を図示し
た断面形状に折曲げ加工した長尺の部材であり、柱20
に沿って前述の図10の例では3層の外装材1にわたっ
て配設される。
【0013】このような取付け構造の外装材1を装着し
た建物躯体に対し、地震等により層間変位が生じると、
図10(B)に示すように、上下各層の外装材1が横方
向にスライドして層間変位により外装材1に作用する力
を逃して外装材や躯体側部材の破損を防止することがで
きる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の4辺合じゃくり外装材の取付け構造においては、層
間変位が復帰して躯体の柱が元の垂直方向に戻った場
合、縦目地25が完全に元の位置に戻らず、上下層間で
目地ずれを起こすおそれがあった。これは、層間変位時
及びその復帰時に、左右両端の出隅部のハット型ジョイ
ナーからの作用によってのみ外装材1に対し躯体側から
横方向に力が作用するため、柱が完全に垂直に戻って
も、中間の外装材の縦目地部分においては各外装材1に
作用する力がばらつくとともに柱との位置関係がずれ易
くなるためと考えられ、また上下各層で横方向に作用す
る力が異なるためと考えられる。
【0015】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、4辺合じゃくり外装材の縦方向目地の層間変位復
帰時における位置ずれを防止した外装材の取付け構造お
よびその横ずれ防止部材の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、少なくとも縦方向の両辺に合じゃくり
が施された複数枚の外装材を躯体外壁面に並設した外装
材の取付け構造において、横方向に隣接する外装材の合
じゃくり継目部の隙間に、該躯体の層間変位復帰時に外
装材の横方向の位置を所定位置に復帰させるための、躯
体側から突出する横ずれ防止部材を挿入して設けたこと
を特徴とする外装材の取付け構造を提供する。
【0017】この構成によれば、躯体の層間変位時およ
びその復帰時に、左右に隣接する外装材の縦方向合じゃ
くり継目部の隙間に、躯体側に固定した横ずれ防止部材
を挿入するため、躯体側に層間変位が生じたときにこの
横ずれ防止部材が各外装材をその左右一方の縦辺側から
押圧して各外装材を躯体側変位に応じて変位させるとと
もに、層間変位復帰時に、躯体側が元の垂直な位置に戻
ったときに、この躯体側に固定された横ずれ防止部材
が、各外装材をその左右一方の縦辺側から押圧して各外
装材を躯体側の戻り動作に応じて元の位置に戻す。
【0018】好ましい構成例では、前記横ずれ防止部材
は、合じゃくり継目部の隙間に係入する押圧片を有し、
この押圧片は層間変位時に垂直方向に保たれるように躯
体に対し回動可能に取付けられたことを特徴としてい
る。
【0019】この構成によれば、横ずれ防止部材の押圧
片は、躯体側が傾斜したときに常に垂直方向に保たれる
ように躯体に対し回動して、各外装材の縦辺に対し垂直
方向から押圧する。
【0020】本発明では、さらに、隣接する外装材の縦
方向の合じゃくり継目部の隙間に係入する押圧片と、こ
の押圧片を躯体側に取付けるための取付け部とを有する
ことを特徴とする外装材の横ずれ防止部材を提供する。
この構成の横ずれ防止部材の押圧片を合じゃくり継目の
隙間に挿入して用いることにより、上記本発明の横ずれ
を防止する取付け構造が実施可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1(A)は、本発明の実施
の形態に係る外装材の取付け構造による外壁面の正面図
である。
【0022】複数枚の4辺合じゃくり外装材1が縦横に
並べて設けられる。外装材1は複数本の柱20間に取付
けられ、上下の外装材1同士は複数個の留め金具23で
相互に保持されるとともに躯体側に取付けられる。各留
め金具23は、前述の図11に示すものと同じ構造であ
り、複数の柱20および隣接する柱20間に設けた複数
の間柱(図示しない)に固定される。左右両端の外装材
1の端部はハット型ジョイナー24により出隅のコーナ
ー材(前述の図13参照)に接合される。各外装材1は
隣接する外装材1と合じゃくり接合され、縦および横の
接合部に前述のように縦目地25および横目地26が形
成される。
【0023】本発明においては、左右方向に隣接する外
装材1間の縦継目25b(図12参照)の隙間に、各外
装材1の縦辺の下端部の位置で躯体の柱20に固定した
横ずれ防止部材31を挿入している。
【0024】このような横ずれ防止部材31を各外装材
の縦継目の下端部に設けることにより、建物躯体に対し
地震等により層間変位が生じると、横ずれ防止部材31
が柱20とともに横方向に変位して各外装材1を横方向
に押圧し、図1(B)に示すように、上下各層の外装材
1が横方向にスライドして層間変位により外装材1に作
用する力を逃す。さらに、層間変位が復帰する場合、各
横ずれ防止部材31が柱20とともに元の位置に戻り、
この戻り動作とともに各外装材1を戻り方向に押圧して
各外装材を元の位置に復帰させる。
【0025】図2は、本発明の実施の形態に係る横ずれ
防止構造の要部構成説明図であり、(A)は正面図、
(B)は(A)のB−B部分の水平断面図である。ま
た、図3(A)(B)はそれぞれ、図2の横ずれ防止部
材31の断面図および平面図である。この実施形態で
は、L字断面形状の板金の折曲げ加工品からなるL字金
具を横ずれ防止部材31として用いている。横ずれ防止
部材31は、外装材1の合じゃくり接合部の隙間(図2
(A)で点線で示す内面側の縦継目25b)に挿入され
る押圧片31aと、これを躯体の柱に取付けるための取
付け片31bからなる。この横ずれ防止部材31の寸法
は、外装材の大きさ等に応じて定められ、例えば455
mm×1820mmの矩形外装材に対し、縦aが90m
m程度、横bが30mm程度であり、突出高さcは合じ
ゃくりの厚さに合わせて形成され、例えば7〜10数m
m程度である。
【0026】外装材1を取付ける場合、まず図2の左側
の外装材1が取付けられる。次に、L字状の横ずれ防止
部材31がその押圧片31aを外装材1の合じゃくり4
に押し当てて装着され、釘またはビス等により柱に取付
けられる。その後、図の右側の外装材1が、その合じゃ
くり5を相手側の外装材の合じゃくり4に整合させて取
付けられる。これにより、押圧片31aを挟んで左右両
側の外装材1同士が合じゃくり接合される。留め金具
(図示しない)は、柱20または間柱に固定した胴縁1
4に取付けられ、前述の図11に示したように、各外装
材1の上下の縁を保持する。
【0027】この実施形態においては、横ずれ防止部材
31の取付け片31bのほぼ中央部に1つの取付け孔3
3が設けられる。この1ヵ所の取付け孔33を通して釘
またはビスによりこのL字金具からなる横ずれ防止部材
31が柱に取付けられる。このようなL字金具の取付け
構造により、前述の図1(B)に示したように、層間変
位が起きて柱20が若干傾斜したときに、横ずれ防止部
材31は、柱20に対し中央1ヵ所の取付け部廻りに回
動して常に垂直な状態で左右の外装材1の縦継目25b
に係合して横方向に効率よく作用して押圧することがで
きる。なお取付け片31bに、複数の取付け孔33を形
成してそのうち1つのみを使用してもよい。
【0028】このようなL字状の横ずれ防止部材31
は、図示したような各外装材1の下端部に装着される個
々のピース状の部材に代えて、上下複数層の外装材にわ
たって連続するバー状の長尺部材であってもよい。この
場合、層間変位が起きると、柱20とともにこれに固定
された長尺の横ずれ防止部材31も変位して傾斜する
が、通常の層間変位であれば、躯体の傾きは極く僅かで
あり、横ずれ防止部材31の押圧片31aが柱20とと
もに傾いても、左右の外装材1に対する押圧作用への影
響は小さく、左右の外装材に対する押圧力は充分に得ら
れる。
【0029】図4は、本発明の別の実施の形態を示し、
(A)は正面図、(B)は(A)のB−B部分の水平断
面図、(C)は(A)のC−C部分の垂直断面図であ
る。また図5は、この実施形態に使用した横ずれ防止部
材を示し、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は
側面図である。
【0030】この実施形態は、留め金具と横ずれ防止部
材とを同一部材として一体形成したものである。この横
ずれ防止部材32は、係止片32aと、取付け板32b
と、2つの留め金具部32cが1枚の板金から加工成形
される。押圧片32aは、取付け板32bの中央部を直
角に切り起こして形成される。取付け板32bには2ヵ
所に取付け孔34が形成される。使用時には、このうち
1つのみ使用して前述のように柱20に対し回動可能に
取付けることもできる。なお、2ヵ所の取付け孔34を
両方用いて取付け板32bを柱20に固定しても、前述
のように、通常の層間変位であれば、躯体の傾きは極く
僅かであり、横ずれ防止部材32の押圧片32aが柱と
ともに傾いても、左右の外装材1に対する押圧作用への
影響は小さく、左右の外装材に対する押圧力は充分有効
に得られる。35は補強用のリブであり、プレス加工で
形成される。
【0031】留め金具部32cは、上側の外装材を保持
する係止片32dと、下側の外装材を保持する係止片3
2eと、下側の外装材の裏側を保持する係止片32fと
により形成される。この留め金具部32cにより、図4
(C)に示すように、上下の外装材1がその合じゃくり
接合部を介して、前述の図11に示した留め金具を用い
た場合と同様に、躯体側に保持される。
【0032】横ずれ防止部材32の寸法は、例えば縦a
が30mm程度、横bが90mm程度、押圧片32aの
突出高さcが7〜10mm程度である。この横ずれ防止
部材32を柱20の縦胴縁14に取付け、押圧片32a
を挟んで左右外装材の合じゃくり部を装着する。押圧片
32aは、図2のL字金具の実施形態と同様に、左右外
装材1の合じゃくり4,5間の内面側の突き合せ端面間
に形成された縦継目25bの隙間に装着される。
【0033】図6は、本発明のさらに別の実施の形態に
係る横ずれ防止部材の形状を示し、(A)は正面図、
(B)は底面図、(C)は側面図である。この実施形態
の横ずれ防止部材36は、押圧片36aと、取付け板3
6bと、留め金具部36cとからなる。この横ずれ防止
部材36は、その押圧片36aの長さが前述の図5の例
の押圧片32aより長く形成されている以外は、図5の
横ずれ防止部材32と同様の構成である。
【0034】図7は、本発明のさらに別の実施の形態の
構成説明図であり、(A)は水平断面図、(B)は横ず
れ防止部材単品の断面図である。この実施形態は、T字
断面形状の横ずれ防止部材37を用いたものである。こ
の横ずれ防止部材37は、(B)に示すように、板金の
折曲げ加工により押圧片37aおよび取付け片37bが
形成される。図7(A)のように外装材1を取付ける場
合、まず、図の右側の外装材1を取付ける。次に、この
外装材1の合じゃくり5の下側にT字の横ずれ防止部材
37の取付け片37bを挿入し、押圧片37aをこの合
じゃくり5の端面に押し当て反対側の取付け片37bを
釘38により柱20に固定する。その後、図左側の外装
材1をその合じゃくり4を右側の外装材1の合じゃくり
5に整合させて取付ける。
【0035】このようなT字状の横ずれ防止部材37
は、前述の実施形態と同様に、外装材の合じゃくり部分
の寸法や柱等の躯体側の寸法に適合させて形成される。
なお、各外装材1に対し個々のピース状の横ずれ防止部
材37を配設してもよいし、前述のL字状金具の例で説
明したように、上下複数層にわたる長尺のバー状のT字
状部材として形成してもよい。
【0036】図8は、本発明のさらに別の実施の形態の
構成説明図であり、出隅部の取付け構造を示す。この例
は、出隅のコーナー材39と外装材1とが合じゃくりに
より接合される例を示す。このような出隅の合じゃくり
接合部に、前述の図7の実施形態のT字状横ずれ防止部
材37が装着される。T字状横ずれ防止部材37に代え
て、図3のL字状横ずれ防止部材31を用いてもよい。
また、これらのT字またはL字の横ずれ防止部材は、各
外装材に対応した個々のピース状の部材であってもよい
し、複数の外装材に沿った長尺のバー状の部材であって
もよい。このように、出隅部を合じゃくり接合構造とし
て、この出隅部の合じゃくり接合の縦継目25bに横ず
れ防止部材37(又は31)を装着することにより、横
ずれ防止効果がさらに高められる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、躯体
の層間変位時およびその復帰時に、左右に隣接する外装
材の縦方向合じゃくり継目部の隙間に、躯体側に固定し
た横ずれ防止部材を挿入するため、躯体側に層間変位が
生じたときにこの横ずれ防止部材が各外装材をその左右
一方の縦辺側から押圧して各外装材を躯体側変位に応じ
て変位させるとともに、層間変位復帰時に、躯体側が元
の垂直な位置に戻ったときに、この躯体側に固定された
横ずれ防止部材が、各外装材をその左右一方の縦辺側か
ら押圧して各外装材を躯体側の戻り動作に応じて元の位
置に戻す。これにより、外装材の縦方向の目地ずれが防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る外装材取付け構造の外壁面の正
面図であり、(A)は通常時の状態、(B)は層間変位
時の状態の説明図。
【図2】 本発明に係る横ずれ防止構造の実施形態の構
成説明図。
【図3】 図2の実施形態に使用した横ずれ防止部材の
構成説明図。
【図4】 本発明の別の実施形態の構成説明図。
【図5】 図4の実施形態に使用した横ずれ防止部材の
構成説明図。
【図6】 本発明のさらに別の横ずれ防止部材の構成説
明図。
【図7】 本発明のさらに別の実施形態の構成説明図。
【図8】 本発明のさらに別の実施形態の構成図。
【図9】 4辺合じゃくり外装材の形状説明図。
【図10】 従来の外装材取付け構造の構成説明図。
【図11】 留め金具を用いて外装材を合じゃくり接合
した垂直断面構成図および留め金具の斜視図。
【図12】 従来の外装材の縦方向合じゃくり接合部の
水平断面図。
【図13】 出隅部の外装材の取付け構造を表わす水平
断面図。
【符号の説明】
1:外装材、2,3,4,5:合じゃくり、14:縦胴
縁、15:透湿防水シート、16:間柱、20:柱、2
3:留め金具、24:ハット型ジョイナー、25:縦目
地、25a,25b:縦継目、26:横目地、26a,
26b:横継目、31:横ずれ防止部材、31a:押圧
片、31b:取付け片、32:横ずれ防止部材、32
a:押圧片、32b:取付け板、32c:留め金具部、
32d,32e,32f:係止片、33,34:取付け
孔、35:補強リブ、36:横ずれ防止部材、36a:
押圧片、36b:取付け板、36c:留め金具部、3
7:横ずれ防止部材、37a:押圧片、37b:取付け
片、38:釘、39:コーナー材
フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA23 AA43 AA48 AA57 AB04 AB22 BA12 BD16 BD23 CA07 CC02 CC03 CC04 CC12 CC17 CC20 DA03 DA10 DA22 DB12 DB23 DC02 DC06 DC15 DD20 GA33W GB02Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも縦方向の両辺に合じゃくりが施
    された複数枚の外装材を躯体外壁面に並設した外装材の
    取付け構造において、 横方向に隣接する外装材の合じゃくり継目部の隙間に、
    該躯体の層間変位復帰時に外装材の横方向の位置を所定
    位置に復帰させるための、躯体側から突出する横ずれ防
    止部材を挿入して設けたことを特徴とする外装材の取付
    け構造。
  2. 【請求項2】前記横ずれ防止部材は、合じゃくり継目部
    の隙間に係入する押圧片を有し、この押圧片は層間変位
    時に垂直方向に保たれるように躯体に対し回動可能に取
    付けられたことを特徴とする請求項1に記載の外装材の
    取付け構造。
  3. 【請求項3】隣接する外装材の縦方向の合じゃくり継目
    部の隙間に係入する押圧片と、この押圧片を躯体側に取
    付けるための取付け部とを有することを特徴とする外装
    材の横ずれ防止部材。
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