JP2001088816A - 含フッ素ポリマーチューブ成形体およびその製造法 - Google Patents

含フッ素ポリマーチューブ成形体およびその製造法

Info

Publication number
JP2001088816A
JP2001088816A JP26422599A JP26422599A JP2001088816A JP 2001088816 A JP2001088816 A JP 2001088816A JP 26422599 A JP26422599 A JP 26422599A JP 26422599 A JP26422599 A JP 26422599A JP 2001088816 A JP2001088816 A JP 2001088816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
tetrafluoroethylene
group
copolymer
hydrophilic group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26422599A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Miyamori
強 宮森
Hitoshi Imamura
均 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP26422599A priority Critical patent/JP2001088816A/ja
Publication of JP2001088816A publication Critical patent/JP2001088816A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(ア
ルキルビニルエーテル)共重合体またはテトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体チューブ
の内表面を親水化し、半導体、とくにボールセミコンダ
クタの製造に使用する薬液を輸送や注入する際の気泡の
付着を抑制する。 【解決手段】 内表面に親水性基含有テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重
合体または親水性基含有テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体を有するチューブであっ
て、該チューブの内表面の対水接触角が105度以下で
ある内面が親水化された含フッ素ポリマーチューブ成形
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内面が親水化され
た含フッ素ポリマーチューブ成形体およびその製造法に
関する。本発明のチューブ成形体は薬液供給用に好適で
あり、特にボールセミコンダクタの製造においてボール
セミコンダクタ製造プロセス用チューブ、または半導体
の製造などに使用する各種の薬液を輸送、注入するため
のチューブに好適である。
【0002】
【従来の技術】溶融成形可能であるテトラフルオロエチ
レン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合
体(PFA)は各種の成形品の材料として広く使用され
ており、特に柔軟性や透明性を利用してパイプやチュー
ブに成形されている。
【0003】PFAチューブは、その優れた耐熱性、耐
薬品性などを活かして薬液供給設備や半導体製造プロセ
スなどで使用されている。特に、最近開発され注目を集
めているボールセミコンダクタの製造プロセス、なかで
もボールセミコンダクタの洗浄処理やエッチング処理を
行なうチューブとして注目されている。
【0004】このボールセミコンダクタの洗浄処理やエ
ッチング処理は直径約1mmのシリコン球を薬液と共に
内径が約2mmで長さ数百mのチューブ内を流しながら
行なう処理であり、チューブ内をシリコン球がスムーズ
に流れることが必要となる。
【0005】現在検討されているPFAは耐熱性および
耐薬品性の点から、そして成形性および成形体の柔軟性
や透明性の点から最も優れたチューブ材料である。しか
し本発明者らのさらなる検討によれば、PFAチューブ
もフッ素樹脂の特性である撥水撥油性を有しているが故
に、水性の洗浄液などを流すとその中に少量含まれる空
気などのガスがチューブ内面に付着しやすく、ポンプ輸
送の際の気泡巻込みのトラブルが発生したり、高純度薬
液の供給や輸送の場合には、発生した気泡がチューブ内
部に付着してシリコン球の輸送や必要な処理の妨げにな
ったりするほか、チューブ外に排出されるとパーティク
ル(半導体製造分野でいう微小異物)として検出され、
製造プロセスに悪影響を与えるという問題があることが
判明した。
【0006】そこで本発明者らはPFAチューブを親水
化することを検討したが、フッ素樹脂を親水化する従来
技術であるナトリウムなどのアルカリ金属の液体アンモ
ニア溶液で処理する方法(特開平5−59195号公
報)では、小口径で長いチューブ(ボールセミコンダク
タ製造用のチューブは内径約2mm、長さ数百mに達す
るものもある)の処理は困難であり、さらに金属の汚染
を最も嫌う半導体製造の分野では採用できない。また、
特開平10−60139号公報記載の方法もアルカリ金
属を使用するものであり、同様の理由で不適当である。
【0007】そうした金属を使用しない方法として紫外
レーザー光を照射する方法(特開平7−118421号
公報)やエキシマレーザー照射処理を行なう方法(特開
平2−196834号公報)が知られているが、数百m
の長さで厚さが0.5〜数mmのチューブの内面を均一
に処理することは極めて困難であり、しかも高価な照射
装置が必要となり、実用面および経済面から不適当であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小口径で長
い含フッ素ポリマーチューブの少なくとも内面を親水化
し、気泡の付着を抑制する技術を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、内表
面に親水性基含有テトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロ(アルキルビニルエーテル)共重合体または親水性基
含有テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体を有するチューブであって、該チューブの内
表面の対水接触角が105度以下、好ましくは100度
以下である内面が親水化された含フッ素ポリマーチュー
ブ成形体に関する。
【0010】親水性基としては、水酸基、カルボキシル
基、カルボン酸塩、カルボキシエステル基、エポキシ
基、アミノ基、アミド基、イミド基、メルカプト基、チ
オレート基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、スルホン
酸エステル基などの1種または2種以上があげられ、好
ましくは水酸基、カルボキシル基、カルボン酸塩、カル
ボキシエステル基、エポキシ基またはアミノ基の1種ま
たは2種以上があげられる。
【0011】前記親水性基含有テトラフルオロエチレン
−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体ま
たは親水性基含有テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体は、親水性基含有モノマーを共
重合して得られたポリマーであってもよいし、テトラフ
ルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)共重合体もしくは親水性基含有テトラフルオロエチ
レン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合
体またはテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体もしくは親水性基含有テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体をフッ素ガ
スで処理して酸フルオライド基を導入したのち加水分解
して得られたカルボキシル基含有含フッ素ポリマーであ
ってもよい。
【0012】また、チューブ全体を親水性基含有テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエー
テル)共重合体または親水性基含有テトラフルオロエチ
レン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体で作製しても
よいし、チューブを2層以上の層で構成してその最内層
が親水性基含有テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)共重合体または親水性基含
有テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体である構成としてもよいし、チューブの親水化
内表面をテトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アル
キルビニルエーテル)共重合体もしくは親水性基含有テ
トラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニル
エーテル)共重合体またはテトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体もしくは親水性基含有
テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共
重合体により形成しその内表面をフッ素ガスで表面処理
してもよい。
【0013】このフッ素ガス処理は150℃以下、特に
60℃以下の温度で行なうことが好ましい。
【0014】本発明のチューブ成形体は、薬液供給用の
チューブ、またはボールセミコンダクタの製造に用いる
チューブに利用するのに好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、親水化されたPFAま
たはFEPを内表面に有するチューブ成形体に関する。
【0016】親水化されたPFAまたはFEPとしては
ポリマー末端および/または側鎖、通常ポリマー末端に
親水性基を有するポリマーが好ましくあげられる。
【0017】親水性基としては、前記のように水酸基、
カルボキシル基、カルボン酸塩、カルボキシエステル
基、エポキシ基、アミノ基、アミド基、イミド基、メル
カプト基、チオレート基、スルホン酸基、スルホン酸塩
基、スルホン酸エステル基などの1種または2種以上が
あげられ、好ましくは水酸基、カルボキシル基、カルボ
ン酸塩、カルボキシエステル基、エポキシ基またはアミ
ノ基の1種または2種以上があげられる。これらのう
ち、親水化効果や耐薬液性に優れる点からカルボキシル
基が好ましい。
【0018】PFAまたはFEPの親水化はこれらの親
水性基をPFAまたはFEPに導入することにより達成
できる。親水性基を導入する方法としては、(1)親水
性基を有するモノマーを共重合する方法、(2)重合時
に使用する重合開始剤や分子量調整剤などに起因する末
端不安定基をフッ素ガスにより酸フルオライドにし、さ
らに水と接触させることによりカルボキシル基に変換す
る方法、(3)官能基を有するポリマーの官能基をフッ
素ガスにより酸フルオライド基にしたのち水と接触させ
ることによりカルボキシル基に変換する方法などが採用
できる。
【0019】つぎに本発明で使用する親水化前のPFA
およびFEPについて説明する。
【0020】PFAはテトラフルオロエチレン(TF
E)とパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PA
VE)との共重合体であり、通常TFE/PAVE(重
量%)が90/10〜99/1のものである。PAVE
としては、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パ
ーフルオロ(エチルビニルエーテル)、パーフルオロ
(プロピルビニルエーテル)、パーフルオロ(ブチルビ
ニルエーテル)、CF2=CFOCF2CF(CF3)O
CF2CF2CF3、CF2=CF(OCF2CF(C
3))2OCF2CF2CF3、などがあげられるが、特
に耐クラック性に優れる点からパーフルオロ(メチルビ
ニルエーテル)およびパーフルオロ(プロピルビニルエ
ーテル)が好ましい。
【0021】FEPはTFEとヘキサフルオロプロピレ
ン(HFP)とのTFE/HFP(重量%)が85/1
5〜96/4の共重合体である。
【0022】前記親水化方法(1)により親水性基含有
モノマーを共重合する場合、つぎのモノマーを使用する
ことが好ましい。 式(1): CX2=CX1−Rf−Y (1) (式中、XおよびX1は同じかまたは異なり水素原子ま
たはフッ素原子、Yは−CH2OH、−COOH、カル
ボン酸塩、カルボキシエステル基またはエポキシ基、R
fは炭素数1〜40の2価の含フッ素アルキレン基また
は炭素数1〜40のエーテル結合を有する2価の含フッ
素アルキレン基を表す)で示されるモノマー; 式(2): CF2=CF−Rf4−Y (2) (式中、Yは前記途同じ、Rf4は炭素数1〜40の2
価の含フッ素アルキレン基または−ORf5(Rf5は炭
素数1〜40の2価の含フッ素アルキレン基または炭素
数1〜40のエーテル結合を有する2価の含フッ素アル
キレン基)を表す)で示されるモノマー; 式(3): CF2=CFCF2−ORf6−Y (3) (式中、Yは前記途同じ、Rf6は炭素数1〜39の2
価の含フッ素アルキレン基または炭素数1〜39のエー
テル結合を有する2価の含フッ素アルキレン基を表す)
で示されるモノマー; 式(4): CH2=CFCF2−Rf7−Y (4) (式中、Yは前記途同じ、Rf7は炭素数1〜39の2
価の含フッ素アルキレン基または−ORf8(Rf8は炭
素数1〜39の2価の含フッ素アルキレン基または炭素
数1〜39のエーテル結合を有する2価の含フッ素アル
キレン基)を表す)で示されるモノマー; 式(5): CH2=CH−Rf9−Y (5) (式中、Yは前記途同じ、Rf9は炭素数1〜40の2
価の含フッ素アルキレン基を表す)で示されるモノマー
があげられる。
【0023】具体的には、
【0024】
【化1】
【0025】などが好ましくあげられる。
【0026】これらの親水性基含有モノマーの共重合割
合は、1〜10重量%の範囲とすることが耐熱性や耐薬
液性に優れる点から好ましい。
【0027】重合条件は従来の条件と同様でよい。
【0028】つぎに親水化法(2)について説明する。
【0029】この方法は、前記のPFAまたはFEPに
フッ素ガスを接触させ、ポリマー末端に存在する重合開
始剤部分および分子量調整剤部分の官能基を酸フルオラ
イド基に変換し、これを水と接触させて加水分解してカ
ルボキシル基にする方法である。
【0030】PFAやFEPの重合にはパーオキサイド
などの重合開始剤やメチルアルコールやエチルアルコー
ルなどのアルコール類などの分子量調整剤を使用するた
め、ポリマー末端にそれらの残渣が不安定末端として存
在する。残存する不安定末端基は重合開始剤や分子量調
整剤などの種類によって異なるが、多くの場合カルビノ
ール基、カルボン酸基、メチルエステル基、CF2Hな
どである。これらの不安定基はフッ素ガスと反応して容
易に酸フルオライド基になる。
【0031】従来、前記の特公平4―83号公報のよう
に、これらの不安定末端基を安定化するためにフッ素ガ
スを接触させることは知られていたが、その反応過程に
おいて経由する酸フルオライド基も不安定であり、さら
にフッ素化してCF3などの安定な基まで変換してお
り、酸フルオライド基で反応を止め、これを利用すると
いう考えはなかった。
【0032】したがって本発明では不安定末端基を完全
に安定な基にまで変換するような厳しい反応条件は不要
であり、それよりも緩和な条件が採用される。反応温度
としては、150℃以下の温度、好ましくは60℃以下
で反応させる。
【0033】また、かかる反応は基本的に酸素を必要と
しない。たとえば、不安定末端基がカルビノール基(た
とえば分子量調整剤としてメチルアルコールを使用した
ときに生ずる)の場合、酸フルオライド基へは酸素を存
在させなくても充分進むが、CF2Hなどの水素原子を
末端基が有する場合は微量の酸素を存在させてもよい。
【0034】フッ素ガス処理はPFAやFEPの粉末や
ペレットと接触させてもよいし、チューブなどに成形加
工したのちにフッ素ガスで処理してもよい。
【0035】以上の反応条件でほとんどの不安定末端基
が酸フルオライド基に変換され、この酸フルオライド基
は空気中の水分や水と接触することにより容易にカルボ
キシル基になる。
【0036】つぎに親水化法(3)についてであるが、
処理するPFAまたはFEPとして前記の親水性基含有
PFAまたはFEPを使用し、それらの親水性基をも酸
フルオライド基に変換すること以外は親水化法(2)と
同様である。
【0037】本発明では、このようにして得られる親水
性基含有PFAまたはFEP、または親水化前のPFA
またはFEPを使用し、さらに要すればたの樹脂や添加
剤などを混合してチューブに成形する。
【0038】他の樹脂としては、たとえばPTFEなど
の含フッ素樹脂などがあげられ、添加剤としてはたとえ
ばカーボンブラックなどがあげられる。これらは本発明
の目的とする効果を損なわない程度の量で配合してもよ
い。
【0039】チューブへの成形法は溶融押出し法が好ま
しいが、特に成形法に制限されるものではない。
【0040】たとえば、チューブ用ダイ、サイジング用
真空水槽および引取り機が組合わされた押出し機に前記
の材料を入れ、320〜390℃で溶融押出しすること
により実施できる。また、多層チューブを製造する場合
は、2基以上の押出し機を組合わせ、最内層をPFAも
しくはFEPまたはそれらの親水性基含有ポリマーとな
るように多層押出し成形すればよい。この場合、外層に
はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、PFA、
FEP、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合
体(ECTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレン共
重合体(ETFE)などの含フッ素樹脂;ポリスルホン
(PSF)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフ
ェニレンスルフィド(PPS)、アラミド樹脂(PA
R)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミ
ド(PEI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリイミド(PI)、液晶ポリエステル(LC
P)、ポリアミド(PA)、ポリオキシメチレン(PO
M)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニルエーテ
ル(PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの非
フッ素系樹脂などがあげられる。
【0041】本発明のチューブ成形体は、用途、目的な
どにより寸法や形状などが決定されるが、たとえばボー
ルセミコンダクタ製造のライン用に使用する場合、内径
を1〜10mmの範囲とするのが通常である。また、通
常の半導体製造用に使用する場合は内径を5〜50mm
の範囲とすればよい。長さは数十cmから数百メートル
のものにまで及ぶが、特にボールセミコンダクタ製造ラ
インでは、連続した数百メートルの長さのものが要求さ
れる。
【0042】成形材料として親水性基含有PFAまたは
FEPを使用した場合はそのまま、あるいはさらに加水
分解することにより本発明のチューブ成形体が得られ
る。
【0043】一方、親水性基を含有しないPFAまたは
FEPを成形材料として使用した場合は、チューブ成形
体の内部にフッ素ガスを封入または流し、前記のフッ素
ガス処理を行なえばよい。フッ素ガス処理の条件は、チ
ューブの材料や寸法などにより適宜選定するが、温度条
件については前記と同様である。封入または流通させる
フッ素ガスは高濃度のフッ素ガスでもよいが、フッ素ガ
ス濃度1〜30重量%に窒素ガスなどの不活性ガスで希
釈したものを使用し、数分間〜数時間放置すればよい。
【0044】ところで、チューブをフッ素ガスで処理す
る技術は既に知られている。たとえば、特開昭63−2
12526号公報にポリエチレンやポリプロピレンなど
の非フッ素ポリマー中の水素原子をフッ素原子で置換し
てフッ素化することが記載されているが、その目的はチ
ューブの壁の薬液やガスの不透過性を改善しようとする
ものであり、また、特開昭49−128068号公報に
ポリエチレンなどのポリオレフィン材料の印刷性、染色
性、接着性を改善するために酸素ガスの共存下にフッ素
ガスをポリオレフィンに接触させることが記載されてい
る。
【0045】しかしいずれの公報も非フッ素系材料の完
全なフッ素化を目指しており、本発明のように、官能基
や不安定末端基を酸フルオライド基に変換し、さらにカ
ルボキシル基とすることによりチューブ内面を親水化す
ることは教示していない。
【0046】これらの方法で導入された樹脂中の親水性
基の量は、たとえば特開平4―20507号公報に記載
されている赤外線吸収スペクトル分析法により定量でき
るが、表面部分のみの親水性基の定量は困難である。そ
こで本発明では、測定が容易な対水接触角で親水化の程
度を規定している。すなわち対水接触角が105度以
下、好ましくは100度以下にするときに良好な親水性
が得られ、目的とする気泡の付着防止という効果が奏さ
れるのである。
【0047】本発明のチューブ成形体は、前記のように
半導体製造の各所で使用される薬液輸送または注入用の
チューブ、特にボールセミコンダクタの製造ラインに使
用されるチューブとして有用である。
【0048】
【実施例】つぎに本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
【0049】実施例1 市販の親水性基を有しないPFA(ダイキン工業(株)
製のネオフロン AP−201)を用い、押出し機(田
辺プラスチック機械(株)製の単軸押出機。30mm
φ、L/D=24、ダイ/チップ=20/13φ、サイ
ジングダイ:10mmφ、エアーギャップ:8〜10m
m)により、温度=C1/C2/C3/C4/H/D1
/D2=330〜320/365〜368/380〜3
82/380〜382/390〜392/390〜39
2/390〜392(℃)の条件で押出し、外径10m
m、内径8mmのチューブを成形した。
【0050】このチューブを長さ100mに切断し、こ
の内部に窒素ガスにより30重量%に希釈したフッ素ガ
スを封入し25℃で約3時間放置した。フッ素ガスを排
出した後、純水20リットルを通し、酸フルオライド基
をカルボキシル基に加水分解し、本発明の親水性基含有
PFAチューブを得た。
【0051】このチューブの対水接触角および気泡の付
着数をつぎの要領で調べた。結果を表1に示す。
【0052】(対水接触角)室温下で接触角計(協和界
面科学(株)製のFACE CONTACT−ANGL
E METER CA−D型)を使用して測定する。
【0053】(気泡の付着数)長さ100mのチューブ
に超純水を約2リットル/分の流速で20リットル流し
た後、付着している気泡の数を肉眼で数える。
【0054】実施例2 フッ素ガス処理温度を150℃としたほかは実施例1と
同様にして親水化PFAチューブを成形し、対水接触角
および気泡の付着数を調べた。結果を表1に示す。
【0055】比較例1 成形されたPFAチューブをフッ素ガス処理せずに、対
水接触角および気泡の付着数を調べた。結果を表1に示
す。
【0056】比較例2 フッ素ガス処理温度を180℃としたほかは実施例1と
同様にしてフッ素ガス処理PFAチューブを成形し、対
水接触角および気泡の付着数を調べた。結果を表1に示
す。
【0057】
【表1】
【0058】実施例3 水酸基含有モノマー[CH2=CFCF2OC(CF3
FCF2OC(CF3)FCH2OH]を0.5モル%共
重合した親水性基含有PFAを成形材料として用い、実
施例1で使用した押出し機により、温度=C1/C2/
C3/C4/H/D1/D2=300〜310/325
〜328/330〜342/330〜342/350〜
352/360〜370/365〜370(℃)の条件
で押出し、外径10mm、内径8mmのチューブを成形
した。
【0059】この親水性基含有PFAチューブをそのま
ま、実施例1と同様にして、対水接触角調べたところ、
105度であった。
【0060】実施例4 内層用押出し機(30mmφ、L/D=24、温度条件
=C1/C2/C3/C4/H=300〜310/32
5〜328/330〜342/330〜342/350
〜352(℃))、外層用押出し機(30mmφ、L/
D=28、温度条件=C1/C2/C3/C4/H=3
20〜330/365〜368/380〜382/38
0〜382/390〜392(℃))およびマンドレル
を用い、ダイ/マンドレル=16/12mmφ、サイジ
ングダイ=10mmφおよびエアーギャップ=8〜10
mmの条件で、2層チューブ(内径:8mm、外径:1
0mm)を押出し成形した。
【0061】内層用の材料としては実施例3と同じ水酸
基含有モノマーを1.0モル%共重合した親水性基含有
PFAを使用し、外層用の樹脂としては市販のPFA
(ダイキン工業(株)製のネオフロン AP−230)
を使用した。
【0062】この2層チューブをそのまま、実施例1と
同様にして、対水接触角調べたところ、102度であっ
た。
【0063】実施例5 実施例4において親水性基含有PFAとして実施例3で
使用した水酸基含有モノマーを2.0モル%共重合した
ものを使用したほかは同様にして、2層チューブを押出
し成形した。
【0064】この2層チューブをそのまま、実施例1と
同様にして、対水接触角調べたところ、100度であっ
た。
【0065】実施例6 市販の親水性基を有しないPFA(ダイキン工業(株)
製のネオフロン AP−201)ペレットをフッ素ガス
(窒素ガスで20重量%に希釈したもの)を0.5〜
0.6リットル/分の流速で流しながら、230℃にて
5時間かけてフッ素ガス処理を行ない、不安定末端基を
酸フルオライド基に変換した。
【0066】このフッ素ガス処理PFAの酸フルオライ
ド基の個数を特開平4−20507号公報に記載の赤外
線吸収スペクトル分析法により調べた。結果を表2に示
す。
【0067】ついで、このフッ素ガス処理PFAを用い
て、実施例1で使用した押出し機により、温度=C1/
C2/C3/C4/H/D1/D2=300〜310/
325〜328/330〜342/330〜342/3
50〜352/365〜370/365〜370(℃)
の条件で押出し、外径10mm、内径8mmのチューブ
を成形した。
【0068】このチューブを長さ100mに切断し、純
水20リットルを通し、酸フルオライド基をカルボキシ
ル基に加水分解し、本発明の親水性基含有PFAチュー
ブを得た。
【0069】このチューブの対水接触角を調べた。結果
を表2に示す。
【0070】比較例3 フッ素ガス処理条件を温度250℃、処理時間10時間
としたほかは実施例6と同様にしてフッ素ガス処理PF
Aを製造して、酸フルオライド基の個数を実施例6と同
様にして調べた。結果を表2に示す。
【0071】さらに実施例6と同様にしてチューブに成
形後、超純水を流した後、対水接触角を調べた。結果を
表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】実施例7 実施例4で得られたチューブについて、フッ素ガス(窒
素ガスで20重量%濃度に希釈したもの)を0.5〜
0.6リットル/分の流速で流しながら25℃にて20
時間かけてフッ素ガス処理を行なった。水洗したのち対
水接触角を調べたところ、85度であった。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、内表面が親水化された
PFAまたはFEPチューブを提供することができ、薬
液の輸送や注入時に気泡の付着を抑制することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 AA20 BA13 BA16 BB08 CA07 CA11 GA02 4F006 AA18 AA19 AB72 BA10 EA05 4F100 AK17A AK17B AK17J AK18A AK18J AL01A AT00B BA01 BA02 BA15 EJ68A GB51 JB05A

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内表面に親水性基含有テトラフルオロエ
    チレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重
    合体または親水性基含有テトラフルオロエチレン−ヘキ
    サフルオロプロピレン共重合体を有するチューブであっ
    て、該チューブの内表面の対水接触角が105度以下で
    ある内面が親水化された含フッ素ポリマーチューブ成形
    体。
  2. 【請求項2】 前記チューブの内表面の対水接触角が1
    00度以下である請求項1記載の含フッ素ポリマーチュ
    ーブ成形体。
  3. 【請求項3】 前記親水性基含有テトラフルオロエチレ
    ン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体
    または親水性基含有テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
    ルオロプロピレン共重合体が、親水性基含有モノマーを
    共重合して得られたポリマーである請求項1または2記
    載の含フッ素ポリマー成形体。
  4. 【請求項4】 親水性基が水酸基、カルボキシル基、カ
    ルボン酸塩、カルボキシエステル基、エポキシ基または
    アミノ基の1種または2種以上である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の含フッ素ポリマーチューブ成形体。
  5. 【請求項5】 前記親水性基含有テトラフルオロエチレ
    ン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体
    または親水性基含有テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
    ルオロプロピレン共重合体が、テトラフルオロエチレン
    −パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体も
    しくは親水性基含有テトラフルオロエチレン−パーフル
    オロ(アルキルビニルエーテル)共重合体またはテトラ
    フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
    もしくは親水性基含有テトラフルオロエチレン−ヘキサ
    フルオロプロピレン共重合体をフッ素ガスで処理して酸
    フルオライド基を導入したのち加水分解して得られたカ
    ルボキシル基含有含フッ素ポリマーである請求項1〜3
    のいずれかに記載の含フッ素ポリマーチューブ成形体。
  6. 【請求項6】 チューブ全体が親水性基含有テトラフル
    オロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
    ル)共重合体または親水性基含有テトラフルオロエチレ
    ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体で作製されてい
    る請求項1〜5のいずれかに記載の含フッ素ポリマーチ
    ューブ成形体。
  7. 【請求項7】 チューブが2層以上の層で構成されてお
    り、その最内層が親水性基含有テトラフルオロエチレン
    −パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体ま
    たは親水性基含有テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
    オロプロピレン共重合体である請求項1〜5のいずれか
    に記載の含フッ素ポリマー成形体。
  8. 【請求項8】 チューブの親水化内表面が、テトラフル
    オロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
    ル)共重合体もしくは親水性基含有テトラフルオロエチ
    レン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合
    体またはテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
    ピレン共重合体もしくは親水性基含有テトラフルオロエ
    チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体により形成
    されているチューブの内表面をフッ素ガスで表面処理し
    て得られたものである請求項1〜7のいずれかに記載の
    含フッ素ポリマー成形体。
  9. 【請求項9】 親水性基を有するかもしくは有しないテ
    トラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニル
    エーテル)共重合体または親水性基を有するかもしくは
    有しないテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
    ピレン共重合体を溶融押出ししてチューブを形成したの
    ち、フッ素ガスをチューブ内部に封入または流すことに
    より酸フルオライド基を導入し、ついで加水分解して親
    水性官能基に変換することを特徴とする親水化された内
    面を有する含フッ素ポリマーチューブ成形体の製造法。
  10. 【請求項10】 フッ素ガス処理を150℃以下の温度
    で行なう請求項9記載の製造法。
  11. 【請求項11】 フッ素ガス処理を60℃以下の温度で
    行なう請求項9記載の製造法。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のいずれかに記載の製
    造法により得られる請求項1〜8のいずれかに記載の含
    フッ素ポリマーチューブ成形体。
  13. 【請求項13】 薬液供給用のチューブである請求項1
    〜8または12のいずれかに記載の含フッ素ポリマーチ
    ューブ成形体。
  14. 【請求項14】 ボールセミコンダクタの製造に用いる
    チューブである請求項13記載の含フッ素ポリマーチュ
    ーブ成形体。
JP26422599A 1999-09-17 1999-09-17 含フッ素ポリマーチューブ成形体およびその製造法 Pending JP2001088816A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26422599A JP2001088816A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 含フッ素ポリマーチューブ成形体およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26422599A JP2001088816A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 含フッ素ポリマーチューブ成形体およびその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001088816A true JP2001088816A (ja) 2001-04-03

Family

ID=17400244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26422599A Pending JP2001088816A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 含フッ素ポリマーチューブ成形体およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001088816A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005108051A1 (ja) * 2004-04-13 2008-03-21 ダイキン工業株式会社 流体移送部材
JP2012518786A (ja) * 2009-02-20 2012-08-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ゴム材料基板を含むマイクロ流体システム
US9266986B2 (en) 2004-04-13 2016-02-23 Daikin Industries, Ltd. Chlorotrifluoroethylene copolymer
WO2020004083A1 (ja) * 2018-06-26 2020-01-02 ダイキン工業株式会社 成形品およびその製造方法
JP2020002341A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 ダイキン工業株式会社 成形品およびその製造方法
TWI819372B (zh) * 2020-09-18 2023-10-21 日商大金工業股份有限公司 管之製造方法、擠出成形機、擠出成形用模具、捲取裝置及管
US11826975B2 (en) * 2016-08-16 2023-11-28 Daikin Industries, Ltd. Molded article and manufacturing method for molded article

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005108051A1 (ja) * 2004-04-13 2008-03-21 ダイキン工業株式会社 流体移送部材
KR100830849B1 (ko) * 2004-04-13 2008-05-20 다이킨 고교 가부시키가이샤 유체 이송 부재
JP4569568B2 (ja) * 2004-04-13 2010-10-27 ダイキン工業株式会社 流体移送部材
US8747973B2 (en) 2004-04-13 2014-06-10 Daikin Industries, Ltd. Fluid transfer member
US9266986B2 (en) 2004-04-13 2016-02-23 Daikin Industries, Ltd. Chlorotrifluoroethylene copolymer
JP2012518786A (ja) * 2009-02-20 2012-08-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ゴム材料基板を含むマイクロ流体システム
US11826975B2 (en) * 2016-08-16 2023-11-28 Daikin Industries, Ltd. Molded article and manufacturing method for molded article
WO2020004083A1 (ja) * 2018-06-26 2020-01-02 ダイキン工業株式会社 成形品およびその製造方法
JP2020002341A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 ダイキン工業株式会社 成形品およびその製造方法
TWI819372B (zh) * 2020-09-18 2023-10-21 日商大金工業股份有限公司 管之製造方法、擠出成形機、擠出成形用模具、捲取裝置及管
JP7368784B2 (ja) 2020-09-18 2023-10-25 ダイキン工業株式会社 チューブの製造方法、押出成形機、押出成形用金型、巻取装置およびチューブ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5387681B2 (ja) 加工助剤、成形用組成物、加工助剤用マスターバッチ及び成形品
CN110712348B (zh) 成型品的制造方法和成型品
JP2022132227A (ja) 含フッ素共重合体
TWI764010B (zh) 成形品及其製造方法
US11905188B2 (en) Article and method for making same
TW201321420A (zh) 氟樹脂成形品
JP2001088816A (ja) 含フッ素ポリマーチューブ成形体およびその製造法
JP7265210B2 (ja) 含フッ素共重合体
JP7244790B2 (ja) 含フッ素共重合体
JP7219410B2 (ja) 含フッ素共重合体
TWI809296B (zh) 管件、管件之製造方法及管件之保管方法
JP7193767B2 (ja) 含フッ素共重合体
KR20190040005A (ko) 성형품 및 성형품의 제조 방법
TW201714930A (zh) 氟樹脂膜之製造方法
JP4341125B2 (ja) 薬液透過抑制剤、該抑制剤を含んでなる薬液透過抑制性含フッ素樹脂組成物
JP7473855B2 (ja) 含フッ素共重合体
JP7174311B2 (ja) 含フッ素共重合体
JP7174312B2 (ja) 含フッ素共重合体
JP7381982B1 (ja) 含フッ素共重合体
JP7174310B2 (ja) 含フッ素共重合体
JP2014019819A (ja) 弾性多孔質体及びその製造方法
JP7193766B2 (ja) 含フッ素共重合体
WO2004104558A1 (en) Testing of fabricated fluoropolymer articles for metal contamination
JP3385173B2 (ja) フッ素樹脂成形体の製造方法
WO2007142337A1 (ja) 積層体、流動体輸送管及びチューブ