JP2001085907A - 誘電体フィルタ - Google Patents
誘電体フィルタInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 第1の絶縁基板及び第2の絶縁基板の接続が
簡便であり、特性劣化が少なくて安価な構造の誘電体フ
ィルタを提供すること。 【解決手段】 この誘電体フィルタの場合も、第1の絶
縁基板6aの接地導体9上に誘電体共振器10を接地接
続すると共に、第2の絶縁基板6cの一方の主面側に配
設された導体パターン3a〜3dの間を繋いで3個のコ
ンデンサ2を電気的に接続し、且つ導体パターン3b,
3cに誘電体共振器10の接続端子17を接続する点
と、導体パターン3a,3dにスールーホール4が設け
られた点と、金属カバー12で基板6a全体を覆う点と
は従来通りであるが、ここでの第2の絶縁基板6cの他
方の主面側に配設された導体段差部13は、凸状で段差
を有して導体パターン3a,3dのスールーホール4に
形成され、導体パターン3a,3d及び入出力端子7と
電気的に接続される。
簡便であり、特性劣化が少なくて安価な構造の誘電体フ
ィルタを提供すること。 【解決手段】 この誘電体フィルタの場合も、第1の絶
縁基板6aの接地導体9上に誘電体共振器10を接地接
続すると共に、第2の絶縁基板6cの一方の主面側に配
設された導体パターン3a〜3dの間を繋いで3個のコ
ンデンサ2を電気的に接続し、且つ導体パターン3b,
3cに誘電体共振器10の接続端子17を接続する点
と、導体パターン3a,3dにスールーホール4が設け
られた点と、金属カバー12で基板6a全体を覆う点と
は従来通りであるが、ここでの第2の絶縁基板6cの他
方の主面側に配設された導体段差部13は、凸状で段差
を有して導体パターン3a,3dのスールーホール4に
形成され、導体パターン3a,3d及び入出力端子7と
電気的に接続される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として数百MH
z〜数GHzのマイクロ波帯で用いられる移動体通信機
器等に使用される誘電体フィルタに関する。
z〜数GHzのマイクロ波帯で用いられる移動体通信機
器等に使用される誘電体フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の誘電体フィルタとして
は、例えば図5の分解斜視図に示されるのような構造の
ものが挙げられる。この誘電体フィルタは、所定箇所に
一対の入出力端子7と複数の接地端子8a,8bと各接
地端子8bに接続された一対の接地導体9とが配設され
た第1の絶縁基板6aにおける各接地導体9上に一対の
誘電体共振器10をそれぞれ並設して1対1で接地接続
すると共に、一方の主面側に複数(ここでは4つ)の導
体パターン3a,3b,3c,3dが配設された第2の
絶縁基板6bにおける各導体パターン3a,3b,3
c,3dの間を繋いでリアクタンス素子としての3個の
コンデンサ2を電気的に接続し、且つ導体パターン3
b,3cに各誘電体共振器10の接続端子17をそれぞ
れ1対1で接続し、更に、他端側が各入出力端子7にそ
れぞれ1対1で電気的,機械的に接続された一対の端子
ピン11の一端側を導体パターン3a,3dにそれぞれ
設けられたスルーホール4に装着してから金属カバー1
2で第1の絶縁基板6a全体を覆って各誘電体共振器1
0の上面と接地端子8aとに接続した構成となってい
る。
は、例えば図5の分解斜視図に示されるのような構造の
ものが挙げられる。この誘電体フィルタは、所定箇所に
一対の入出力端子7と複数の接地端子8a,8bと各接
地端子8bに接続された一対の接地導体9とが配設され
た第1の絶縁基板6aにおける各接地導体9上に一対の
誘電体共振器10をそれぞれ並設して1対1で接地接続
すると共に、一方の主面側に複数(ここでは4つ)の導
体パターン3a,3b,3c,3dが配設された第2の
絶縁基板6bにおける各導体パターン3a,3b,3
c,3dの間を繋いでリアクタンス素子としての3個の
コンデンサ2を電気的に接続し、且つ導体パターン3
b,3cに各誘電体共振器10の接続端子17をそれぞ
れ1対1で接続し、更に、他端側が各入出力端子7にそ
れぞれ1対1で電気的,機械的に接続された一対の端子
ピン11の一端側を導体パターン3a,3dにそれぞれ
設けられたスルーホール4に装着してから金属カバー1
2で第1の絶縁基板6a全体を覆って各誘電体共振器1
0の上面と接地端子8aとに接続した構成となってい
る。
【0003】即ち、この誘電体フィルタでは、第1の絶
縁基板6aの入出力端子7と第2の絶縁基板6bにおけ
る導体パターン3a,3dとが端子ピン11を介して電
気的に接続され、各誘電体共振器10の接続端子17が
第2の絶縁基板6bにおける導体パターン3b,3cと
電気的に接続されている。
縁基板6aの入出力端子7と第2の絶縁基板6bにおけ
る導体パターン3a,3dとが端子ピン11を介して電
気的に接続され、各誘電体共振器10の接続端子17が
第2の絶縁基板6bにおける導体パターン3b,3cと
電気的に接続されている。
【0004】図6は、この誘電体フィルタに用いられる
第2の絶縁基板6bの細部構成を示した斜視図であり、
同図(a)は一方の主面(表面)側に関するもの,同図
(b)は他方の主面(裏面)側に関するものである。
第2の絶縁基板6bの細部構成を示した斜視図であり、
同図(a)は一方の主面(表面)側に関するもの,同図
(b)は他方の主面(裏面)側に関するものである。
【0005】この第2の絶縁基板6bの場合、一方の主
面側には図6(a)に示されるように、誘電体フィルタ
全体の入出力に相当する導体パターン3a,3dにスル
ーホール4が形成されており、他方の主面側には図6
(b)に示されるように、スルーホール4周縁にのみ導
体パターン5が形成されている。
面側には図6(a)に示されるように、誘電体フィルタ
全体の入出力に相当する導体パターン3a,3dにスル
ーホール4が形成されており、他方の主面側には図6
(b)に示されるように、スルーホール4周縁にのみ導
体パターン5が形成されている。
【0006】ところで、この第2の絶縁基板6bは誘電
率を持つため、図7に示すようにリアクタンス素子とし
てコンデンサ2(その他にコイルを含めても良い)を実
装するための導体パターン3a,3b,3c,3dと対
向する面に導体パターン18が存在すると、ストレー容
量CS1〜CS4が生じ、このストレー容量CS1〜C
S4が挿入損失の増加や減衰量の低下を引き起こすた
め、ストレー容量CS1〜CS4を極力生じない構造に
することが求められる。そこで、第2の絶縁基板6bで
は、導体パターン3a,3b,3c,3dと対向する面
に導体パターン18を形成しないようにし、第2の絶縁
基板6bを第1の絶縁基板6aと或る程度の空間をおい
て中空に配置するようにしている。
率を持つため、図7に示すようにリアクタンス素子とし
てコンデンサ2(その他にコイルを含めても良い)を実
装するための導体パターン3a,3b,3c,3dと対
向する面に導体パターン18が存在すると、ストレー容
量CS1〜CS4が生じ、このストレー容量CS1〜C
S4が挿入損失の増加や減衰量の低下を引き起こすた
め、ストレー容量CS1〜CS4を極力生じない構造に
することが求められる。そこで、第2の絶縁基板6bで
は、導体パターン3a,3b,3c,3dと対向する面
に導体パターン18を形成しないようにし、第2の絶縁
基板6bを第1の絶縁基板6aと或る程度の空間をおい
て中空に配置するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した誘電体フィル
タの場合、ストレー容量を生じない構造とするため、第
2の絶縁基板では導体パターンと対向する面に導体パタ
ーンを形成しないようにし、第1の絶縁基板と或る程度
の空間をおいて中空に配置するようにした上、第1の絶
縁基板の入出力端子と第2の絶縁基板における導体パタ
ーンの特定のものとを端子ピンを介して電気的に接続
し、且つ各誘電体共振器の接続端子を第2の絶縁基板に
おける導体パターンの他のものと電気的に接続する構造
としているが、こうした構造であれば端子ピンがインダ
クタンス成分を含んでいるために特性劣化を引き起こす
原因となっているという問題がある他、部品点数が多い
ために部品コストがアップし、組み立ての工数も多くな
るためにコスト高になり易いという問題がある。
タの場合、ストレー容量を生じない構造とするため、第
2の絶縁基板では導体パターンと対向する面に導体パタ
ーンを形成しないようにし、第1の絶縁基板と或る程度
の空間をおいて中空に配置するようにした上、第1の絶
縁基板の入出力端子と第2の絶縁基板における導体パタ
ーンの特定のものとを端子ピンを介して電気的に接続
し、且つ各誘電体共振器の接続端子を第2の絶縁基板に
おける導体パターンの他のものと電気的に接続する構造
としているが、こうした構造であれば端子ピンがインダ
クタンス成分を含んでいるために特性劣化を引き起こす
原因となっているという問題がある他、部品点数が多い
ために部品コストがアップし、組み立ての工数も多くな
るためにコスト高になり易いという問題がある。
【0008】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、第1の絶縁基板及
び第2の絶縁基板の接続が簡便であり、特性劣化が少な
くて安価な構造の誘電体フィルタを提供することにあ
る。
なされたもので、その技術的課題は、第1の絶縁基板及
び第2の絶縁基板の接続が簡便であり、特性劣化が少な
くて安価な構造の誘電体フィルタを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
誘電体共振器を接地接続するための複数の接地導体と複
数の入出力端子及び接地端子とが配設された第1の絶縁
基板と、複数のリアクタンス素子並びに複数の誘電体共
振器の接続端子を接続するための複数の導体パターンが
一方の主面側に配設された第2の絶縁基板とを含む誘電
体フィルタにおいて、第2の絶縁基板における他方の主
面側には、凸状で段差を有するように形成されて複数の
導体パターンの一方の主面側に配設された特定のものに
それぞれ1対1で電気的に接続される複数の導体段差部
が配設された誘電体フィルタが得られる。
誘電体共振器を接地接続するための複数の接地導体と複
数の入出力端子及び接地端子とが配設された第1の絶縁
基板と、複数のリアクタンス素子並びに複数の誘電体共
振器の接続端子を接続するための複数の導体パターンが
一方の主面側に配設された第2の絶縁基板とを含む誘電
体フィルタにおいて、第2の絶縁基板における他方の主
面側には、凸状で段差を有するように形成されて複数の
導体パターンの一方の主面側に配設された特定のものに
それぞれ1対1で電気的に接続される複数の導体段差部
が配設された誘電体フィルタが得られる。
【0010】又、本発明によれば、上記誘電体フィルタ
において、複数の導体パターンの特定のものは、一方の
主面側から他方の主面側へと貫通するスールーホールが
設けられて複数のリアクタンス素子にそれぞれ接続され
るものであり、複数の導体段差部は、スールーホールに
配設されると共に、複数の入出力端子に1対1で接続さ
れる誘電体フィルタが得られる。
において、複数の導体パターンの特定のものは、一方の
主面側から他方の主面側へと貫通するスールーホールが
設けられて複数のリアクタンス素子にそれぞれ接続され
るものであり、複数の導体段差部は、スールーホールに
配設されると共に、複数の入出力端子に1対1で接続さ
れる誘電体フィルタが得られる。
【0011】一方、本発明によれば、複数の誘電体共振
器を接地接続するための複数の接地導体と複数の入出力
端子及び接地端子とが配設された第1の絶縁基板と、互
いに対向する主面に所定の間隔で帯状導体膜による複数
の導体パターンが配設された第2の絶縁基板とを含む誘
電体フィルタであって、複数の導体パターンは、第2の
絶縁基板の一方の主面側に配設されて複数の誘電体共振
器の接続端子に接続される第1の導体パターンと、第2
の絶縁基板の他方の主面側に配設された第2の導体パタ
ーンとを含み、更に、第2の導体パターン上には凸状で
段差を有するように形成されて入出力端子とそれぞれ1
対1で接続される複数の導体段差部が配設された誘電体
フィルタが得られる。
器を接地接続するための複数の接地導体と複数の入出力
端子及び接地端子とが配設された第1の絶縁基板と、互
いに対向する主面に所定の間隔で帯状導体膜による複数
の導体パターンが配設された第2の絶縁基板とを含む誘
電体フィルタであって、複数の導体パターンは、第2の
絶縁基板の一方の主面側に配設されて複数の誘電体共振
器の接続端子に接続される第1の導体パターンと、第2
の絶縁基板の他方の主面側に配設された第2の導体パタ
ーンとを含み、更に、第2の導体パターン上には凸状で
段差を有するように形成されて入出力端子とそれぞれ1
対1で接続される複数の導体段差部が配設された誘電体
フィルタが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の誘
電体フィルタについて、図面を参照して詳細に説明す
る。
電体フィルタについて、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0013】図1は、本発明の一実施例に係る誘電体フ
ィルタの基本構成を分解して示した斜視図である。この
誘電体フィルタの場合も、図5で説明したものと同様
に、所定箇所に一対の入出力端子7と複数の接地端子8
a,8bと各接地端子8bに接続された2つの接地導体
9とが配設された第1の絶縁基板6aにおける各接地導
体9上に一対の誘電体共振器10をそれぞれ並設して1
対1で接地接続すると共に、一方の主面側に複数(ここ
でも4つ)の導体パターン3a,3b,3c,3dが配
設された第2の絶縁基板6cにおける各導体パターン3
a,3b,3c,3dの間を繋いでリアクタンス素子と
しての3個のコンデンサ2を電気的に接続し、且つ導体
パターン3b,3cに各誘電体共振器10の接続端子1
7をそれぞれ1対1で接続する点と、導体パターン3
a,3dに一方の主面側から他方の主面側を貫通するス
ールーホール4が設けられた点と、金属カバー12で第
1の絶縁基板6a全体を覆って各誘電体共振器10の上
面と接地端子8aとに接続する点とは共通しているが、
ここでの第2の絶縁基板6cには、他方の主面側に一対
の導体段差部13が凸状で段差を有して導体パターン3
a,3dのスールーホール4に形成されるように配設さ
れ、導体段差部13が一方の主面側の導体パターン3
a,3d及び一対の入出力端子7とそれぞれ1対1で電
気的に接続される構成となっている。
ィルタの基本構成を分解して示した斜視図である。この
誘電体フィルタの場合も、図5で説明したものと同様
に、所定箇所に一対の入出力端子7と複数の接地端子8
a,8bと各接地端子8bに接続された2つの接地導体
9とが配設された第1の絶縁基板6aにおける各接地導
体9上に一対の誘電体共振器10をそれぞれ並設して1
対1で接地接続すると共に、一方の主面側に複数(ここ
でも4つ)の導体パターン3a,3b,3c,3dが配
設された第2の絶縁基板6cにおける各導体パターン3
a,3b,3c,3dの間を繋いでリアクタンス素子と
しての3個のコンデンサ2を電気的に接続し、且つ導体
パターン3b,3cに各誘電体共振器10の接続端子1
7をそれぞれ1対1で接続する点と、導体パターン3
a,3dに一方の主面側から他方の主面側を貫通するス
ールーホール4が設けられた点と、金属カバー12で第
1の絶縁基板6a全体を覆って各誘電体共振器10の上
面と接地端子8aとに接続する点とは共通しているが、
ここでの第2の絶縁基板6cには、他方の主面側に一対
の導体段差部13が凸状で段差を有して導体パターン3
a,3dのスールーホール4に形成されるように配設さ
れ、導体段差部13が一方の主面側の導体パターン3
a,3d及び一対の入出力端子7とそれぞれ1対1で電
気的に接続される構成となっている。
【0014】図2は、この誘電体フィルタに用いられる
第2の絶縁基板6cの細部構成を示した斜視図であり、
同図(a)は一方の主面(表面)側に関するもの,同図
(b)は他方の主面(裏面)側に関するものである。
第2の絶縁基板6cの細部構成を示した斜視図であり、
同図(a)は一方の主面(表面)側に関するもの,同図
(b)は他方の主面(裏面)側に関するものである。
【0015】この第2の絶縁基板6cの場合、一方の主
面側には図2(a)に示されるように、誘電体フィルタ
全体の入出力に相当する導体パターン3a,3dにスル
ーホール4が形成されて図5(a)で説明したものと同
様な構成となっているが、他方の主面側には図2(b)
に示されるように、スルーホール4周縁の導体パターン
5の周囲に配設された導体段差部13が凸状で段差を有
し、且つ導体パターン5を乗り越えてスルーホール4に
形成されることで一方の主面側の導体パターン3a,3
dに電気的に接続されている。
面側には図2(a)に示されるように、誘電体フィルタ
全体の入出力に相当する導体パターン3a,3dにスル
ーホール4が形成されて図5(a)で説明したものと同
様な構成となっているが、他方の主面側には図2(b)
に示されるように、スルーホール4周縁の導体パターン
5の周囲に配設された導体段差部13が凸状で段差を有
し、且つ導体パターン5を乗り越えてスルーホール4に
形成されることで一方の主面側の導体パターン3a,3
dに電気的に接続されている。
【0016】即ち、この誘電体フィルタの場合、第1の
絶縁基板6aと第2の絶縁基板6cとが導体段差部13
によって電気的に接続されて互いに中空に配置され、各
誘電体共振器10の接続端子17が第2の絶縁基板6c
における導体パターン3b,3cと電気的に接続される
構造であり、第1の絶縁基板6aと第2の絶縁基板6c
との接続に図5で説明したような端子ピン11を必要と
しないため、部品点数,部品コスト,並びに製造の組み
立て工数を削減できて安価な構成とできる他、導体段差
部13が端子ピン11に比べて短い長さであることによ
り、インダクタンス成分を少なくして特性劣化を抑制す
ることができる。
絶縁基板6aと第2の絶縁基板6cとが導体段差部13
によって電気的に接続されて互いに中空に配置され、各
誘電体共振器10の接続端子17が第2の絶縁基板6c
における導体パターン3b,3cと電気的に接続される
構造であり、第1の絶縁基板6aと第2の絶縁基板6c
との接続に図5で説明したような端子ピン11を必要と
しないため、部品点数,部品コスト,並びに製造の組み
立て工数を削減できて安価な構成とできる他、導体段差
部13が端子ピン11に比べて短い長さであることによ
り、インダクタンス成分を少なくして特性劣化を抑制す
ることができる。
【0017】尚、この誘電体フィルタでは、第1の絶縁
基板6a及び第2の絶縁基板6cの導電性部の構成を一
対の誘電体共振器10を第1の絶縁基板6a上に配備し
て使用するためのものとして説明したが、3つ以上の誘
電体共振器10を使用するためにそれらの導電性部の構
成を変更することも可能である。
基板6a及び第2の絶縁基板6cの導電性部の構成を一
対の誘電体共振器10を第1の絶縁基板6a上に配備し
て使用するためのものとして説明したが、3つ以上の誘
電体共振器10を使用するためにそれらの導電性部の構
成を変更することも可能である。
【0018】図3は、本発明の他の実施例に係る誘電体
フィルタの基本構成を分解して示した斜視図である。こ
の誘電体フィルタの場合、図1や図5で説明したものと
比べ、第1の絶縁基板6aの構成,即ち、所定箇所に一
対の入出力端子7と複数の接地端子8a,8bと各接地
端子8bに接続された一対の接地導体9とが配設され、
各接地導体9上に一対の誘電体共振器10をそれぞれ並
設して1対1で接地接続した点と、金属カバー12で第
1の絶縁基板6a全体を覆って各誘電体共振器10の上
面と接地端子8aとに接続する点とは共通しているが、
ここでの第2の絶縁基板6dには、互いに対向する主面
に所定の間隔で帯状導体膜による複数(ここでも4つ)
の導体パターン16a,16b,16c,16d,16
eが配設されており、各導体パターン16a,16b,
16c,16d,16eは、第2の絶縁基板6dの一方
の主面側に配設されて各誘電体共振器10の接続端子1
7にそれぞれ1対1で接続される第1の導体パターン1
6b,16dと、第2の絶縁基板6dの他方の主面側に
配設された第2の導体パターン16a,16c,16e
とを含んでおり、更に、第2の導体パターン16a,1
6e上に凸状で段差を有するように形成されて各入出力
端子7とそれぞれ1対1で接続される一対の導体段差部
13が配設されている。
フィルタの基本構成を分解して示した斜視図である。こ
の誘電体フィルタの場合、図1や図5で説明したものと
比べ、第1の絶縁基板6aの構成,即ち、所定箇所に一
対の入出力端子7と複数の接地端子8a,8bと各接地
端子8bに接続された一対の接地導体9とが配設され、
各接地導体9上に一対の誘電体共振器10をそれぞれ並
設して1対1で接地接続した点と、金属カバー12で第
1の絶縁基板6a全体を覆って各誘電体共振器10の上
面と接地端子8aとに接続する点とは共通しているが、
ここでの第2の絶縁基板6dには、互いに対向する主面
に所定の間隔で帯状導体膜による複数(ここでも4つ)
の導体パターン16a,16b,16c,16d,16
eが配設されており、各導体パターン16a,16b,
16c,16d,16eは、第2の絶縁基板6dの一方
の主面側に配設されて各誘電体共振器10の接続端子1
7にそれぞれ1対1で接続される第1の導体パターン1
6b,16dと、第2の絶縁基板6dの他方の主面側に
配設された第2の導体パターン16a,16c,16e
とを含んでおり、更に、第2の導体パターン16a,1
6e上に凸状で段差を有するように形成されて各入出力
端子7とそれぞれ1対1で接続される一対の導体段差部
13が配設されている。
【0019】図4は、この誘電体フィルタに用いられる
第2の絶縁基板6dの細部構成を示した斜視図であり、
同図(a)は一方の主面(表面)側に関するもの,同図
(b)は他方の主面(裏面)側に関するものである。
第2の絶縁基板6dの細部構成を示した斜視図であり、
同図(a)は一方の主面(表面)側に関するもの,同図
(b)は他方の主面(裏面)側に関するものである。
【0020】この第2の絶縁基板6dの場合、一方の主
面側には図4(a)に示されるように、各誘電体共振器
10の接続端子17に接続される第1の導体パターン1
6b,16dが配設されており、他方の主面側には図4
(b)に示されるように、誘電体フィルタ全体の入出力
に相当する第2の導体パターン16a,16eが配設さ
れると共に、第2の導体パターン16a,16e上に長
さ方向における両端側寄りに凸状で段差を有するように
形成されて入出力端子7と接続される導体段差部13が
配設されている。
面側には図4(a)に示されるように、各誘電体共振器
10の接続端子17に接続される第1の導体パターン1
6b,16dが配設されており、他方の主面側には図4
(b)に示されるように、誘電体フィルタ全体の入出力
に相当する第2の導体パターン16a,16eが配設さ
れると共に、第2の導体パターン16a,16e上に長
さ方向における両端側寄りに凸状で段差を有するように
形成されて入出力端子7と接続される導体段差部13が
配設されている。
【0021】即ち、この誘電体フィルタの場合も、一実
施例のものと同様に第1の絶縁基板6aと第2の絶縁基
板6dとが導体段差部13によって電気的に接続されて
互いに中空に配置され、各誘電体共振器10の接続端子
17が第2の絶縁基板6dにおける導体パターン16
b,16dと電気的に接続される構造であり、第1の絶
縁基板6aと第2の絶縁基板6dとの接続に図5で説明
したような端子ピン11を必要とせず、導体段差部13
が端子ピン11に比べて短い長さであることにより、イ
ンダクタンス成分を少なくして特性劣化を抑制できる
他、ここでは導体パターン16a,16bの間,導体パ
ターン16b,16cの間,導体パターン16c,16
dの間,及び導体パターン16d,16eの間にそれぞ
れ生じる容量が一実施例の構成でのコンデンサ2と同等
の機能を有してコンデンサ2を不要にできるため、一実
施例の場合よりも一層部品点数,部品コスト,並びに製
造の組み立て工数を削減できて安価な構成とできる。
施例のものと同様に第1の絶縁基板6aと第2の絶縁基
板6dとが導体段差部13によって電気的に接続されて
互いに中空に配置され、各誘電体共振器10の接続端子
17が第2の絶縁基板6dにおける導体パターン16
b,16dと電気的に接続される構造であり、第1の絶
縁基板6aと第2の絶縁基板6dとの接続に図5で説明
したような端子ピン11を必要とせず、導体段差部13
が端子ピン11に比べて短い長さであることにより、イ
ンダクタンス成分を少なくして特性劣化を抑制できる
他、ここでは導体パターン16a,16bの間,導体パ
ターン16b,16cの間,導体パターン16c,16
dの間,及び導体パターン16d,16eの間にそれぞ
れ生じる容量が一実施例の構成でのコンデンサ2と同等
の機能を有してコンデンサ2を不要にできるため、一実
施例の場合よりも一層部品点数,部品コスト,並びに製
造の組み立て工数を削減できて安価な構成とできる。
【0022】尚、この誘電体フィルタの場合も、第1の
絶縁基板6a及び第2の絶縁基板6dの導電性部の構成
を一対の誘電体共振器10を第1の絶縁基板6a上に配
備して使用するためのものとして説明したが、3つ以上
の誘電体共振器10を使用するためにそれらの導電性部
の構成を変更することも可能である。
絶縁基板6a及び第2の絶縁基板6dの導電性部の構成
を一対の誘電体共振器10を第1の絶縁基板6a上に配
備して使用するためのものとして説明したが、3つ以上
の誘電体共振器10を使用するためにそれらの導電性部
の構成を変更することも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の誘電体フィ
ルタによれば、第2の絶縁基板に配設される導体パター
ンを改良すると共に、他方の主面側に複数の導体段差部
を設けて第1の絶縁基板と第2の絶縁基板とが導体段差
部により電気的に中空接続される構造としているので、
従来の端子ピンを介して接続する場合と比べて部品点
数,部品コスト,並びに製造の組み立て工数を削減でき
て安価な構成とできると共に、インダクタンス成分を低
減できて特性劣化が抑制された高品質な製品を提供でき
るようになる。
ルタによれば、第2の絶縁基板に配設される導体パター
ンを改良すると共に、他方の主面側に複数の導体段差部
を設けて第1の絶縁基板と第2の絶縁基板とが導体段差
部により電気的に中空接続される構造としているので、
従来の端子ピンを介して接続する場合と比べて部品点
数,部品コスト,並びに製造の組み立て工数を削減でき
て安価な構成とできると共に、インダクタンス成分を低
減できて特性劣化が抑制された高品質な製品を提供でき
るようになる。
【図1】本発明の一実施例に係る誘電体フィルタの基本
構成を分解して示した斜視図である。
構成を分解して示した斜視図である。
【図2】図1に示す誘電体フィルタに用いられる第2の
絶縁基板の細部構成を示した斜視図であり、(a)は一
方の主面(表面)側に関するもの,(b)は他方の主面
(裏面)側に関するものである。
絶縁基板の細部構成を示した斜視図であり、(a)は一
方の主面(表面)側に関するもの,(b)は他方の主面
(裏面)側に関するものである。
【図3】本発明の他の実施例に係る誘電体フィルタの基
本構成を分解して示した斜視図である。
本構成を分解して示した斜視図である。
【図4】図3に示す誘電体フィルタに用いられる第2の
絶縁基板の細部構成を示した斜視図であり、(a)は一
方の主面(表面)側に関するもの,(b)は他方の主面
(裏面)側に関するものである。
絶縁基板の細部構成を示した斜視図であり、(a)は一
方の主面(表面)側に関するもの,(b)は他方の主面
(裏面)側に関するものである。
【図5】従来の誘電体フィルタの基本構成を分解して示
した斜視図である。
した斜視図である。
【図6】図5に示す誘電体フィルタに用いられる第2の
絶縁基板の細部構成を示した斜視図であり、(a)は一
方の主面(表面)側に関するもの,(b)は他方の主面
(裏面)側に関するものである。
絶縁基板の細部構成を示した斜視図であり、(a)は一
方の主面(表面)側に関するもの,(b)は他方の主面
(裏面)側に関するものである。
【図7】図6で説明した第2の絶縁基板に生じるストレ
ー容量を説明するために示した斜視図である。
ー容量を説明するために示した斜視図である。
6a〜6d 絶縁基板 2 コンデンサ 3a〜3d,5,16a〜16e,18 導体パターン 4 スルーホール 7 入出力端子 8a,8b 接地端子 9 接地導体 10 誘電体共振器 11 端子ピン 12 金属カバー 13 導体段差部 17 接続端子
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の誘電体共振器を接地接続するため
の複数の接地導体と複数の入出力端子及び接地端子とが
配設された第1の絶縁基板と、複数のリアクタンス素子
並びに前記複数の誘電体共振器の接続端子を接続するた
めの複数の導体パターンが一方の主面側に配設された第
2の絶縁基板とを含む誘電体フィルタにおいて、前記第
2の絶縁基板における他方の主面側には、凸状で段差を
有するように形成されて前記複数の導体パターンの一方
の主面側に配設された特定のものにそれぞれ1対1で電
気的に接続される複数の導体段差部が配設されたことを
特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の誘電体フィルタにおい
て、前記複数の導体パターンの特定のものは、一方の主
面側から他方の主面側へと貫通するスールーホールが設
けられて前記複数のリアクタンス素子にそれぞれ接続さ
れるものであり、前記複数の導体段差部は、前記スール
ーホールに配設されると共に、前記複数の入出力端子に
1対1で接続されることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項3】 複数の誘電体共振器を接地接続するため
の複数の接地導体と複数の入出力端子及び接地端子とが
配設された第1の絶縁基板と、互いに対向する主面に所
定の間隔で帯状導体膜による複数の導体パターンが配設
された第2の絶縁基板とを含む誘電体フィルタであっ
て、前記複数の導体パターンは、前記第2の絶縁基板の
一方の主面側に配設されて前記複数の誘電体共振器の接
続端子に接続される第1の導体パターンと、前記第2の
絶縁基板の他方の主面側に配設された第2の導体パター
ンとを含み、更に、前記第2の導体パターン上には凸状
で段差を有するように形成されて前記入出力端子とそれ
ぞれ1対1で接続される複数の導体段差部が配設された
ことを特徴とする誘電体フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26016899A JP2001085907A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26016899A JP2001085907A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 誘電体フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001085907A true JP2001085907A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17344278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26016899A Withdrawn JP2001085907A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 誘電体フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001085907A (ja) |
-
1999
- 1999-09-14 JP JP26016899A patent/JP2001085907A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061205 |