JP2001083291A - キャスク用緩衝体 - Google Patents

キャスク用緩衝体

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JP2001083291A
JP2001083291A JP25640699A JP25640699A JP2001083291A JP 2001083291 A JP2001083291 A JP 2001083291A JP 25640699 A JP25640699 A JP 25640699A JP 25640699 A JP25640699 A JP 25640699A JP 2001083291 A JP2001083291 A JP 2001083291A
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Hisahiro Matsuoka
寿浩 松岡
Kazuo Asada
和雄 浅田
Masahiro Okada
正廣 岡田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャスク本体に要求される耐衝撃性能を低減
するとともに、必要最小限の大きさでキャスクに対する
緩衝作用を十分に行うこと。 【解決手段】 キャスク本体100の軸方向に木目をも
ち、バルサ材で構成される緩衝材119aと、キャスク
本体100の軸方向に木目をもち、レッドウッド材で構
成される緩衝材119bと、キャスク本体100の軸に
対して垂直な方向に木目をもち、レッドウッド材で構成
される緩衝材119cとからなる緩衝体118を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃焼を終えた使
用済み核燃料集合体を収容、貯蔵するキャスクを保護す
る緩衝体に関し、特に木材を効果的に用いた構造によっ
てキャスクを保護する緩衝体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】核燃料サイクルの終期にあって燃焼を終
え使用できなくなった核燃料集合体を、使用済み核燃料
という。使用済み核燃料は、FPなど高放射能物質を含
むので熱的に冷却する必要があるから、原子力発電所の
冷却ピットで所定期間(3〜6ヶ月間)冷却される。そ
の後、遮蔽容器であるキャスクに収納され、トラックや
船舶等で再処理施設に搬送、貯蔵される。
【0003】キャスクがトラック等によって再処理施設
に搬送される場合、キャスク自体が使用済み核燃料の容
器であり、しかもその重量が100ton程度もあるた
め、キャスクの破壊は、大きな事故を引き起こす。この
ため、キャスク本体は、その両端面に緩衝体によって覆
われて保護される。たとえば、図8は、トラック輸送中
におけるキャスクの状態を示す図である。図8におい
て、円柱形状のキャスク本体500は、緩衝体514に
よってキャスク本体500の両端が覆われ、トレーラ上
に固定された輸送架台601上に配置固定される。
【0004】また、トラックや船舶への搬送作業中にお
いても、当然キャスク本体500に緩衝体514が取り
付けられる。図9に示すように、キャスク本体500に
は、搬送作業を行うためのトラニオン513を有し、ク
レーン等の吊具602をトラニオン513に掛止するこ
とによってキャスクが搬送される。なお、緩衝体514
は、着脱可能である。
【0005】ここで、キャスクの構造について説明す
る。使用済み核燃料集合体をキャスク内に収容するにあ
たっては、バスケットと称する格子状断面を有する保持
要素を用いる。この使用済み核燃料集合体は、バスケッ
トに形成した複数の収納空間であるセルに1体ずつ挿入
され、これによって、輸送中の振動などに対する適切な
保持力を確保している。キャスクの従来例としては、
「原子力eye」(平成10年4月1日発行:日刊工業
出版プロダクション)や特開昭62−242725号公
報などにて様々な種類のものが開示されている。
【0006】図10は、キャスクの一例を示す斜視図で
ある。キャスク本体500は、筒形状の胴本体501
と、胴本体501の外周に設けた中性子遮蔽体であるレ
ジン502と、その外筒503、底部504および蓋部
505から構成されている。胴本体501および底部5
04は、γ線遮蔽体である炭素鋼製の鍛造品である。ま
た、蓋部505は、ステンレス製等の一次蓋506およ
び二次蓋507からなる。胴本体501と底部504
は、突き合わせ溶接によって結合してある。一次蓋50
6および二次蓋507は、胴本体501に対してステン
レス製等のボルトによって固定されている。蓋部505
と胴本体501との間には、金属製のOリングが介在
し、内部の気密を保持している。
【0007】胴本体501と外筒503との間には、熱
伝導を行う複数の内部フィン508が設けられている。
内部フィン508は、熱伝導効率を高めるため、その材
料には銅を用いる。レジン502は、この内部フィン5
08によって形成される空間に流動状態で注入され、熱
硬化反応等で固化形成する。バスケット509は、69
本の角パイプ510を束状に集合させた構造であり、胴
本体501のキャビティ511内に拘束状態で挿入して
ある。
【0008】角パイプ510は、挿入した使用済み核燃
料集合体が臨界に達しないように中性子吸収材(ホウ
素:B)を混合したアルミニウム合金からなる。キャス
ク本体500の両側には、キャスク本体500を吊り下
げるためのトラニオン513が設けられている(一方の
みを図示)。また、キャスク本体500の両端部には、
内部に緩衝材として木材などを組み込んだ緩衝体514
が取り付けられている(一方のみを図示)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の緩衝
体514は、全て同一の木材あるいは高分子材料で構成
されていた。しかし、緩衝体514が衝撃力からキャス
クを保護する場合、全て同一方向から衝撃力が加わると
は限らない。たとえば、キャスクが落下する場合を考え
ると、キャスクの軸方向から大きな衝撃力が加わる場合
もあるし、キャスクの軸に垂直な方向から大きな衝撃力
が加わる場合もあり、さらには、キャスクに軸に対して
斜めの方向から、すなわち緩衝体514のコーナ部分か
ら衝撃力が加わる場合もある。したがって、木目の方向
によって異なる圧縮力を有する木材によって緩衝体51
4を構成する場合、同一の木材によって構成すること
は、様々な方向からの衝撃力を緩和することが困難とな
る。
【0010】この場合、同一の木材を用いて緩衝体を構
成する場合に、強い圧縮力を有する木目の方向を衝撃力
が加わる方向の向けることが考えられるが、全ての方向
からの衝撃力が同一であるとは限らず、落下するキャス
クの方向によって加わる衝撃力は異なるものとなる。し
たがって、たとえ木目の方向を異ならせても、同一の木
材を用いるかぎり、緩衝作用に限界があるという問題点
があった。
【0011】なお、緩衝体の性能は、「クラッシュ代
(しろ)」と「衝撃エネルギーの吸収量」とによって決
まる。クラッシュ代を小さくすることによって運搬形態
におけるキャスク全体の大きさを小さくすることがで
き、衝撃エネルギーの吸収量を大きくすることによって
キャスク本体に要求される耐衝撃性能を低減することが
できる。したがって、緩衝体としては、許容されるクラ
ッシュ代の範囲内で衝撃エネルギーの吸収量を大きくで
きることが望ましい。
【0012】この発明は、上記に鑑みてなされたもの
で、キャスク本体に要求される耐衝撃性能を低減すると
ともに、必要最小限の大きさでキャスクに対する緩衝作
用を十分に行うことができるキャスク用緩衝体を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかるキャスク用緩衝体は、略円柱形状
をなすキャスク本体の両端面部分および両端面部分側の
一部周面をそれぞれ厚みを持たせて外装し、前記キャス
ク本体を保護するキャスク用緩衝体において、前記キャ
スク本体の軸方向に衝撃吸収能力が高い第1の材によっ
て前記キャスク本体の両端面部分の領域を超えない範囲
で該両端面部分の一部をそれぞれ円盤状に外装する円盤
部材と、前記キャスク本体の軸方向に衝撃吸収能力が高
い第2の材によって前記キャスク本体の両端面部分の領
域を超え、前記円盤部材の外周をそれぞれ円筒状に外装
する第1の円筒部材と、前記キャスク本体の軸に対して
垂直な方向に衝撃吸収能力が高い第3の材によって前記
第1の円筒部材と同一の半径を有し、前記キャスク本体
の両端面部分側の一部周面をそれぞれ円筒状に外装する
第2の円筒部材と、を備えたことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、第2の円筒部材が、キ
ャスク本体の軸に対して垂直な方向に緩衝能力の高い第
3の材によって第1の円筒部材と同一の半径を有し、キ
ャスク本体の両端面部分側の一部周面をそれぞれ円筒状
に外装され、キャスク本体の軸に垂直な方向からの衝撃
力を主として吸収し、第1の円筒部材および円盤部材に
よって、キャスク本体の軸方向からの衝撃力を吸収し、
あらゆる方向からの衝撃に対しても衝撃を緩衝するよう
にしている。
【0015】また、請求項2にかかるキャスク用緩衝体
は、略円柱形状をなすキャスク本体の両端面部分および
両端面部分側の一部周面をそれぞれ厚みを持たせて外装
し、前記キャスク本体を保護するキャスク用緩衝体にお
いて、前記キャスク本体の軸方向に衝撃吸収能力が高い
第1の材によって前記キャスク本体の両端面部分の領域
を超えない範囲で該両端面部分の一部をそれぞれ円盤状
に外装する円盤部材と、前記キャスク本体の軸に対して
垂直な方向に衝撃吸収能力が高い第2の材によって前記
キャスク本体の両端面部分の領域を超え、前記円盤部材
の外周をそれぞれ円筒状に外装する第1の円筒部材と、
前記キャスク本体の軸に対して垂直な方向に衝撃吸収能
力が高い第3の材によって前記第1の円筒部材と同一の
半径を有し、前記キャスク本体の両端面部分側の一部周
面をそれぞれ円筒状に外装する第2の円筒部材と、を備
えたことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、第2の円筒部材が、キ
ャスク本体の軸に対して垂直な方向に衝撃吸収能力が高
い第3の材によって第1の円筒部材と同一の半径を有
し、キャスク本体の両端面部分側の一部周面をそれぞれ
円筒状に外装され、キャスク本体の軸に垂直な方向から
の衝撃力を主として吸収し、第1の円筒部材および円盤
部材によって、キャスク本体の軸方向からの衝撃力を吸
収し、あらゆる方向からの衝撃に対しても衝撃を緩衝す
るようにしている。
【0017】また、請求項3にかかるキャスク用緩衝体
は、略円柱形状をなすキャスク本体の両端面部分および
両端面部分側の一部周面をそれぞれ厚みを持たせて外装
し、前記キャスク本体を保護するキャスク用緩衝体にお
いて、前記キャスク本体の軸方向に木目をもつ第1の材
によって前記キャスク本体の両端面部分の領域を超えな
い範囲で該両端面部分の一部をそれぞれ円盤状に外装す
る円盤部材と、前記キャスク本体の軸方向に木目をもつ
第2の材によって前記キャスク本体の両端面部分の領域
を超え、前記円盤部材の外周をそれぞれ円筒状に外装す
る第1の円筒部材と、前記キャスク本体の軸に対して垂
直な方向に木目をもつ第3の材によって前記第1の円筒
部材と同一の半径を有し、前記キャスク本体の両端面部
分側の一部周面をそれぞれ円筒状に外装する第2の円筒
部材と、を備えたことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、第2の円筒部材が、キ
ャスク本体の軸に対して垂直な方向に木目をもつ第3の
材によって第1の円筒部材と同一の半径を有し、キャス
ク本体の両端面部分側の一部周面をそれぞれ円筒状に外
装され、キャスク本体の軸に垂直な方向からの衝撃力を
主として吸収し、第1の円筒部材および円盤部材によっ
て、キャスク本体の軸方向からの衝撃力を吸収し、あら
ゆる方向からの衝撃に対しても衝撃を緩衝するようにし
ている。
【0019】また、請求項4にかかる発明によれば、略
円柱形状をなすキャスク本体の両端面部分および両端面
部分側の一部周面をそれぞれ厚みを持たせて外装し、前
記キャスク本体を保護するキャスク用緩衝体において、
前記キャスク本体の軸方向に木目をもつ第1の材によっ
て前記キャスク本体の両端面部分の領域を超えない範囲
で該両端面部分の一部をそれぞれ円盤状に外装する円盤
部材と、前記キャスク本体の軸に対して垂直な方向に木
目をもつ第2の材によって前記キャスク本体の両端面部
分の領域を超え、前記円盤部材の外周をそれぞれ円筒状
に外装する第1の円筒部材と、前記キャスク本体の軸に
対して垂直な方向に木目をもつ第3の材によって前記第
1の円筒部材と同一の半径を有し、前記キャスク本体の
両端面部分側の一部周面をそれぞれ円筒状に外装する第
2の円筒部材と、を備えたことを特徴とする。
【0020】この発明によれば、第2の円筒部材が、キ
ャスク本体の軸に対して垂直な方向に木目をもつ第3の
材によって第1の円筒部材と同一の半径を有し、キャス
ク本体の両端面部分側の一部周面をそれぞれ円筒状に外
装され、キャスク本体の軸に垂直な方向からの衝撃力を
主として吸収し、第1の円筒部材および円盤部材によっ
て、キャスク本体の軸方向からの衝撃力を吸収し、あら
ゆる方向からの衝撃に対しても衝撃を緩衝するようにし
ている。
【0021】また、請求項5にかかるキャスク用緩衝体
は、上記の発明において、前記第2および前記第3の材
は、前記第1の材に比して圧縮強度が高いことを特徴と
する。
【0022】この発明によれば、キャスク本体にかかる
衝撃は、キャスク本体の端部周縁部分に加えられるが、
第2および第3の材が、前記第1の材に比して圧縮強度
が高い材としているので、あらゆる方向からの衝撃に対
しても衝撃を緩衝することができる。
【0023】また、請求項6にかかるキャスク用緩衝体
は、上記の発明において、前記第2および第3の材は、
所定の衝撃力以上で衝撃吸収能力が高いことを特徴とす
る。
【0024】この発明によれば、キャスク本体にかかる
衝撃は、キャスク本体の端部周縁部分に加えられるが、
第2および第3の材が、所定の衝撃力以上で衝撃吸収能
力が高い木材し、あらゆる方向からの衝撃に対しても衝
撃を緩衝する。
【0025】また、請求項7にかかるキャスク用緩衝体
は、上記の発明において、前記第1の材は、前記第2お
よび第3の材と異なる種類の材であることを特徴とす
る。
【0026】この発明によれば、第1の材を、第2およ
び第3の材と異なる種類の材として構成し、たとえば要
求を満足させるべく、衝撃吸収能力の高い第2および第
3の材を異ならせて用いることによって、あらゆる方向
からの衝撃に対しても衝撃を緩衝することができる。
【0027】また、請求項8にかかるキャスク用緩衝体
は、上記の発明において、前記第2および第3の材は、
同一種類の材であることを特徴とする。
【0028】この発明によれば、第2および第3の材を
同一種類の材とし、たとえば衝撃吸収能力の高い種類の
同一材を第2および第3の材として用いることによっ
て、あらゆる方向からの衝撃に対しても要求を満足させ
て、衝撃を緩衝することができる。
【0029】また、請求項9にかかるキャスク用緩衝体
は、上記の発明において、前記第1の材は、バルサ材で
あり、前記第2および第3の材は、レッドウッド、米
杉、米ヒバ、ポリウレタンフォーム、あるいは発泡スチ
ロールであることを特徴とする。
【0030】この発明によれば、第1の材をバルサ材と
し、第2および第3の材をレッドウッド、米杉、米ヒバ
等の木材あるいはポリウレタンフォーム、発泡スチロー
ル等の高分子材料として、あらゆる方向からの衝撃に対
しても衝撃を緩衝することができる緩衝体を具体的に実
現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明にかかるキャスク用緩衝体の好適な実施の形態を詳
細に説明する。なお、実施の形態によりこの発明が限定
されるものではない。
【0032】図1は、この発明の実施の形態であるキャ
スクを示す斜視図である。図2は、図1に示したキャス
クの径方向断面図である。図3は、図1に示したキャス
クの軸方向断面図である。キャスク本体100は、胴本
体101のキャビティ102内面をバスケット130の
外周形状に合わせて機械加工したものである。キャビテ
ィ102内面の機械加工は、専用の加工装置によってフ
ライス加工する。胴本体101および底板104は、γ
線遮蔽機能を有する炭素鋼製の鍛造品である。なお、炭
素鋼の代わりにステンレス鋼を用いることもできる。胴
本体101と底板104は溶接によって結合する。ま
た、耐圧容器としての密閉性能を確保するため、一次蓋
110と胴本体101との間には金属ガスケットを設け
ておく。
【0033】胴本体101と外筒105との間には、水
素を多く含有する高分子材料であって中性子遮蔽機能を
有するレジン106が充填されている。また、胴本体1
01と外筒105との間には、熱伝導を行う複数の銅製
内部フィン107が溶接されており、レジン106は、
内部フィン107によって形成される空間に流動状態で
注入され、熱硬化反応等で固化される。
【0034】なお、内部フィン107は、放熱を均一に
行うため、熱量の多い部分に高い密度で設けるようにす
るのが好ましい。また、レジン106と外筒105との
間には、数mmの熱膨張しろ108が設けられる。熱膨
張しろ108は、ホットメルト接着剤等にヒーターを埋
め込んだ消失型を外筒105内面に配し、レジン106
を注入固化した後、ヒーターを加熱して溶融排出するこ
とによって形成する。
【0035】蓋部109は、一次蓋110と二次蓋11
1によって構成される。一次蓋110は、γ線を遮蔽す
るステンレス鋼または炭素鋼からなる円盤形状である。
また、二次蓋111も、ステンレス鋼製または炭素鋼製
の円盤形状であるが、その上面には、中性子遮蔽体とし
てレジン112が封入されている。一次蓋110および
二次蓋111は、ステンレス鋼製または炭素鋼製のボル
ト113によって胴本体101に取り付けられている。
さらに、一次蓋110および二次蓋111と胴本体10
1との間には、それぞれ金属ガスケットが設けられ、内
部の密封性を保持している。また、蓋部109の周囲に
は、レジン114を封入した補助遮蔽体115が設けら
れている。
【0036】バスケット130は、使用済み核燃料集合
体を収容するセル131を構成する69本の角パイプ1
32からなる。角パイプ132には、AlまたはAl合
金粉末に中性子吸収性能をもつBまたはB化合物の粉末
を添加したアルミニウム複合材またはアルミニウム合金
を用いる。また、中性子吸収材としては、ボロンの他に
カドミウムを用いることができる。なお、角パルプ13
2は、押出成形によって生成される。
【0037】一方、キャスク本体100の両側には、キ
ャスク本体100を吊り下げるためのトラニオン117
が設けられている。なお、図1では、補助遮蔽体115
を設けたものを示したが、キャスク本体100の搬送時
には、補助遮蔽体115を取り外して緩衝体118を取
り付ける。緩衝体118は、ステンレス鋼材によって作
成された外筒120内にレッドウッド材、ファープライ
ウッド材、米ヒバ、バルサ材等の木材によって構成する
緩衝材119a〜119cを組み込んだ構造である。
【0038】緩衝体118の緩衝材119aは、キャス
ク本体100の軸中心からキャスク本体100の半径を
超えない半径をもつ円盤状のバルサ材によって構成さ
れ、キャスク本体100の両端面を外装する。緩衝材1
19bは、緩衝材119aと同じ厚みを有し、キャスク
本体100の半径を超えて緩衝材119aの外周を円筒
状に外装し、レッドウッド材によって構成される。
【0039】また、緩衝材119cは、キャスク本体1
10の両端面側の一部をそれぞれ外装し、緩衝材119
bと同じ半径をもつ円筒状をなし、レッドウッド材によ
って構成される。これら緩衝材119a〜119cは、
密に結合し、キャスク本体100の両端部を厚みをもっ
てキャップする形状となる。ここで、図1および図2に
示す緩衝材119a〜119cの矢印は、各木材の木目
の方向を示している。木目の方向とは、柱状樹木の軸方
向をいう。木目の方向には、木材の繊維が延びているた
め、木目の方向からの衝撃力に対して大きな衝撃吸収能
力を発揮することになる。
【0040】緩衝材119aを構成するバルサ材は、柔
らかい材質であり、レッドウッド材に比して低い圧縮能
力を有する。緩衝材119aをバルサ材とし、緩衝材1
19b,119cをレッドウッド材としたのは、緩衝材
119b,119cの部位がキャスク本体100端面の
周縁近傍に位置し、この部分に、あらゆる方向からの衝
撃力がほとんど加わり、この部分を緩衝能力を重要視す
ることによって、大きな衝撃力に対するキャスク本体1
00の保護が可能となるからである。
【0041】緩衝材119aの木目の方向をキャスク本
体100の軸方向としたのは、この緩衝材119aの緩
衝機能の発揮が、キャスク本体100の略軸方向からの
衝撃力に対するものだからである。また、緩衝材119
bの木目の方向をキャスク本体100の軸方向としたの
は、緩衝材119aの衝撃吸収能力を加味し、主とし
て、キャスク本体100の軸方向からの衝撃力を吸収す
るためである。また、緩衝材119cの木目の方向をキ
ャスク本体100の軸方向に垂直な方向としたのは、緩
衝材119cを主として、キャスク本体100の軸方向
に垂直な方向からの衝撃力を吸収するためである。
【0042】ここで、この実施の形態による具体的な緩
衝能力のシミュレーション結果について説明する。図4
は、この実施の形態におけるキャスク用緩衝体を施した
キャスクを落下した場合における緩衝能力を説明する図
である。図4(a)は、各緩衝材119a〜119cに
適用する木目の方向と木材の種類を示した図であり、上
述した実施の形態に対応する構造を示している。なお、
領域A〜Cは、それぞれ緩衝材119a〜119cの領
域に対応している。
【0043】図4(b)は、緩衝体118を有したキャ
スク本体100を水平落下、垂直落下(キャスク本体1
00の軸方向を落下方向して落下)、およびコーナ落下
(キャスク本体100の重心とコーナとを結ぶ線が鉛直
方向に一致する状態での落下)に対する、加速度と変形
量との関係を示す図である。また、図4(c)は、水平
落下、垂直落下、コーナ落下をシミュレーションしたと
きの加速度、変形量、および許容変形量の関係を示す図
である。
【0044】図4(c)において、垂直落下のときの加
速度が最も大きいが、変形量は最も小さい。これは、緩
衝材119a,119bの緩衝面積が大きいからであ
る。まら、許容変形量とは、緩衝材119aから119
cの変形が許容される値であり、この値を超えるとキャ
スク本体100に直接力が加わり、キャスク本体100
を破壊する可能性があることを意味する。ここで、良い
緩衝材とは、加速度が加わっているいるにもかかわら
ず、変形することによって衝撃力を吸収できる材料であ
る。
【0045】図4(b)を参照すると、変形量の変化に
対して加速度の値が、ほとんど変化しない平坦な特性を
示す場合に、緩衝能力が高いといえる。一方、この平坦
な特性を示すのは、被緩衝対象のキャスク本体100が
許容する許容変形量を超えない範囲であることが必要で
ある。したがって、衝撃方向に対する許容変形量を満足
する範囲内で、図4(b)に示す特性が平坦な特性とな
ることが望ましい。この点、この実施の形態によるシミ
ュレーション結果は、要求を満足していることになる。
しかも、加速度は、垂直落下時における最大50G程度
であり、キャスク本体100自体の耐衝撃構造の強化を
低減することが可能となる。
【0046】これに対して、図5は、この実施の形態の
変形例であり、緩衝材119bの木目の方向を緩衝材1
19cと同じ方向にした場合における衝撃能力のシミュ
レーション結果である。実施の形態とほぼ同様な結果を
得ることができる。
【0047】なお、図6は、緩衝材119b,119c
の木目の方向をいずれも、緩衝材119aと同じ方向に
した場合における衝撃能力のシミュレーション結果であ
る。図6では、水平落下時における変形量が許容変形量
を超えている。したがって、キャスク本体100に対し
て大きな衝撃が加わったことになる。これは、緩衝材1
19b,119cにレッドウッド材を用いても、木目の
方向を緩衝能力の低い木目の方向に配置した場合には、
衝撃を吸収できないことを意味する。
【0048】図7は、木目の方向を変えた場合における
レッドウッド材単体の圧力と変形量との関係を示す図で
ある。図7に示すように、木目の方向から圧力をかけた
(平行)の場合、変形のみが発生して衝撃力を良好に吸
収する平坦な特性を有するが、逆に、木目の方向に対し
て垂直な方向から圧力をかけた場合、平行の場合に比較
して平坦な特性を示さない。この結果、図6に示した特
性が生じたものと考えられる。
【0049】したがって、レッドウッド材、米ヒバ材、
ファープライウッド材に限らず、米杉、バルサ材等も含
め、上述した木目の特性を有する木材を選択することに
よって、この実施の形態と同様な作用効果を得ることが
できる。なお、緩衝材119b,119cは、必ずしも
同一の種類の木材を用いる必要なない。
【0050】この実施の形態によれば、キャスク本体1
00の両端部周縁近傍の緩衝材119b,119cに用
いる木材と、端部中央部分の緩衝材119aに用いる木
材との種類を異ならせ、緩衝材119aに比して圧縮強
度の高い緩衝材119cの木目の方向を少なくとも、キ
ャスク本体100の軸方向と同じ木目の方向を有する緩
衝材119aの木目の方向と異ならせるようにしている
ので、あらゆる方向からの衝撃力に対しても高い緩衝能
力を発揮し、キャスク本体100に要求される耐衝撃性
能を低減するとともに、キャスク本体100を保護する
ことができる。
【0051】なお、上述した実施の形態では、緩衝体1
18の材として木材を中心として述べたが、これに限ら
ず、選択される木材と同様な機能を有する材であれば、
ポリウレタンフォームや発泡スチロール等の高分子材料
であってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
キャスク用緩衝体(請求項1)によれば、第2の円筒部
材が、キャスク本体の軸に対して垂直な方向に緩衝能力
の高い第3の材によって第1の円筒部材と同一の半径を
有し、キャスク本体の両端面部分側の一部周面をそれぞ
れ円筒状に外装され、キャスク本体の軸に垂直な方向か
らの衝撃力を主として吸収し、第1の円筒部材および円
盤部材によって、キャスク本体の軸方向からの衝撃力を
吸収し、あらゆる方向からの衝撃に対しても衝撃を緩衝
するようにしているので、キャスク本体に要求される耐
衝撃性能を低減でき、キャスク本体を衝撃から確実に保
護することができるという効果を奏する。
【0053】また、この発明にかかるキャスク用緩衝体
(請求項2)によれば、第2の円筒部材が、キャスク本
体の軸に対して垂直な方向に衝撃吸収能力が高い第3の
材によって第1の円筒部材と同一の半径を有し、キャス
ク本体の両端面部分側の一部周面をそれぞれ円筒状に外
装され、キャスク本体の軸に垂直な方向からの衝撃力を
主として吸収し、第1の円筒部材および円盤部材によっ
て、キャスク本体の軸方向からの衝撃力を吸収し、あら
ゆる方向からの衝撃に対しても衝撃を緩衝するようにし
ているので、キャスク本体に要求される耐衝撃性能を低
減でき、キャスク本体を衝撃から確実に保護することが
できるという効果を奏する。
【0054】また、この発明にかかるキャスク用緩衝体
(請求項3)によれば、第2の円筒部材が、キャスク本
体の軸に対して垂直な方向に木目をもつ第3の材によっ
て第1の円筒部材と同一の半径を有し、キャスク本体の
両端面部分側の一部周面をそれぞれ円筒状に外装され、
キャスク本体の軸に垂直な方向からの衝撃力を主として
吸収し、第1の円筒部材および円盤部材によって、キャ
スク本体の軸方向からの衝撃力を吸収し、あらゆる方向
からの衝撃に対しても衝撃を緩衝するようにしているの
で、キャスク本体に要求される耐衝撃性能を低減でき、
キャスク本体を衝撃から確実に保護することができると
いう効果を奏する。
【0055】また、この発明にかかるキャスク用緩衝体
(請求項4)によれば、第2の円筒部材が、キャスク本
体の軸に対して垂直な方向に木目をもつ第3の材によっ
て第1の円筒部材と同一の半径を有し、キャスク本体の
両端面部分側の一部周面をそれぞれ円筒状に外装され、
キャスク本体の軸に垂直な方向からの衝撃力を主として
吸収し、第1の円筒部材および円盤部材によって、キャ
スク本体の軸方向からの衝撃力を吸収し、あらゆる方向
からの衝撃に対しても衝撃を緩衝するようにしているの
で、キャスク本体に要求される耐衝撃性能を低減でき、
キャスク本体を衝撃から確実に保護することができると
いう効果を奏する。
【0056】また、この発明にかかるキャスク用緩衝体
(請求項5)によれば、キャスク本体にかかる衝撃は、
キャスク本体の端部周縁部分に加えられるが、第2およ
び第3の材が、前記第1の材に比して圧縮強度が高い材
としているので、あらゆる方向からの衝撃に対しても衝
撃を緩衝することができるため、キャスク本体に要求さ
れる耐衝撃性能を低減でき、キャスク本体を衝撃から確
実に保護することができるという効果を奏する。
【0057】また、この発明にかかるキャスク用緩衝体
(請求項6)によれば、キャスク本体にかかる衝撃は、
キャスク本体の端部周縁部分に加えられるが、第2およ
び第3の材が、所定の衝撃力以上で衝撃吸収能力が高い
材とし、あらゆる方向からの衝撃に対しても衝撃を緩衝
するため、キャスク本体に要求される耐衝撃性能を低減
でき、キャスク本体を衝撃から確実に保護することがで
きるという効果を奏する。
【0058】また、この発明にかかるキャスク用緩衝体
(請求項7)によれば、第1の材を、第2および第3の
材と異なる種類の材として構成し、たとえば要求を満足
させるべく、衝撃吸収能力の高い第2および第3の材を
異ならせて用いることによって、あらゆる方向からの衝
撃に対しても衝撃を緩衝することができ、キャスク本体
に要求される耐衝撃性能を低減でき、キャスク本体を衝
撃から確実に保護することができるという効果を奏す
る。
【0059】また、この発明にかかるキャスク用緩衝体
(請求項8)によれば、第2および第3の材を同一種類
の材とし、たとえば衝撃吸収能力の高い種類の同一材を
第2および第3の材として用いることによって、あらゆ
る方向からの衝撃に対しても要求を満足させて、衝撃を
緩衝することができるため、キャスク本体に要求される
耐衝撃性能を低減でき、キャスク本体を衝撃から確実に
保護することができるという効果を奏する。
【0060】また、この発明にかかるキャスク用緩衝体
(請求項9)によれば、第1の材をバルサ材とし、第2
および第3の材をレッドウッド、米杉、米ヒバ等の木材
あるいはポリウレタンフォーム、発泡スチロール等の高
分子材料として、あらゆる方向からの衝撃に対しても衝
撃を緩衝することができる緩衝体を具体的に実現するこ
とができるため、キャスク本体に要求される耐衝撃性能
を低減でき、キャスク本体を衝撃から確実に保護するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるキャスク用緩衝体を適用する
キャスクの構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示したキャスクの径方向断面図である。
【図3】図1に示したキャスクの軸方向断面図である。
【図4】この発明にかかるキャスク用緩衝体を備えたキ
ャスクを落下した場合における緩衝能力を説明する図で
ある。
【図5】この発明の実施の形態にかかる変形例であるキ
ャスク用緩衝体を備えたキャスクを落下した場合におけ
る緩衝能力を説明する図である。
【図6】緩衝材の木目を全て同じにしたキャスク用緩衝
体を備えたキャスクを落下した場合における緩衝能力を
説明する図である。
【図7】木目の方向を変えた場合におけるレッドウッド
材単体の圧力と変形量との関係を示す図である。
【図8】緩衝体を備えてキャスク本体を搬送する状態を
示す図である。
【図9】緩衝体を備えてキャスクを吊り上げる状態を示
す図である。
【図10】キャスクの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 キャスク本体 117 トラニオン 118 緩衝体 119a〜119c 緩衝材 120 外筒

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円柱形状をなすキャスク本体の両端面
    部分および両端面部分側の一部周面をそれぞれ厚みを持
    たせて外装し、前記キャスク本体を保護するキャスク用
    緩衝体において、 前記キャスク本体の軸方向に衝撃吸収能力が高い第1の
    材によって前記キャスク本体の両端面部分の領域を超え
    ない範囲で該両端面部分の一部をそれぞれ円盤状に外装
    する円盤部材と、 前記キャスク本体の軸方向に衝撃吸収能力が高い第2の
    材によって前記キャスク本体の両端面部分の領域を超
    え、前記円盤部材の外周をそれぞれ円筒状に外装する第
    1の円筒部材と、 前記キャスク本体の軸に対して垂直な方向に衝撃吸収能
    力が高い第3の材によって前記第1の円筒部材と同一の
    半径を有し、前記キャスク本体の両端面部分側の一部周
    面をそれぞれ円筒状に外装する第2の円筒部材と、 を備えたことを特徴とするキャスク用緩衝体。
  2. 【請求項2】 略円柱形状をなすキャスク本体の両端面
    部分および両端面部分側の一部周面をそれぞれ厚みを持
    たせて外装し、前記キャスク本体を保護するキャスク用
    緩衝体において、 前記キャスク本体の軸方向に衝撃吸収能力が高い第1の
    材によって前記キャスク本体の両端面部分の領域を超え
    ない範囲で該両端面部分の一部をそれぞれ円盤状に外装
    する円盤部材と、 前記キャスク本体の軸に対して垂直な方向に衝撃吸収能
    力が高い第2の材によって前記キャスク本体の両端面部
    分の領域を超え、前記円盤部材の外周をそれぞれ円筒状
    に外装する第1の円筒部材と、 前記キャスク本体の軸に対して垂直な方向に衝撃吸収能
    力が高い第3の材によって前記第1の円筒部材と同一の
    半径を有し、前記キャスク本体の両端面部分側の一部周
    面をそれぞれ円筒状に外装する第2の円筒部材と、 を備えたことを特徴とするキャスク用緩衝体。
  3. 【請求項3】 略円柱形状をなすキャスク本体の両端面
    部分および両端面部分側の一部周面をそれぞれ厚みを持
    たせて外装し、前記キャスク本体を保護するキャスク用
    緩衝体において、 前記キャスク本体の軸方向に木目をもつ第1の材によっ
    て前記キャスク本体の両端面部分の領域を超えない範囲
    で該両端面部分の一部をそれぞれ円盤状に外装する円盤
    部材と、 前記キャスク本体の軸方向に木目をもつ第2の材によっ
    て前記キャスク本体の両端面部分の領域を超え、前記円
    盤部材の外周をそれぞれ円筒状に外装する第1の円筒部
    材と、 前記キャスク本体の軸に対して垂直な方向に木目をもつ
    第3の材によって前記第1の円筒部材と同一の半径を有
    し、前記キャスク本体の両端面部分側の一部周面をそれ
    ぞれ円筒状に外装する第2の円筒部材と、 を備えたことを特徴とするキャスク用緩衝体。
  4. 【請求項4】 略円柱形状をなすキャスク本体の両端面
    部分および両端面部分側の一部周面をそれぞれ厚みを持
    たせて外装し、前記キャスク本体を保護するキャスク用
    緩衝体において、 前記キャスク本体の軸方向に木目をもつ第1の材によっ
    て前記キャスク本体の両端面部分の領域を超えない範囲
    で該両端面部分の一部をそれぞれ円盤状に外装する円盤
    部材と、 前記キャスク本体の軸に対して垂直な方向に木目をもつ
    第2の材によって前記キャスク本体の両端面部分の領域
    を超え、前記円盤部材の外周をそれぞれ円筒状に外装す
    る第1の円筒部材と、 前記キャスク本体の軸に対して垂直な方向に木目をもつ
    第3の材によって前記第1の円筒部材と同一の半径を有
    し、前記キャスク本体の両端面部分側の一部周面をそれ
    ぞれ円筒状に外装する第2の円筒部材と、 を備えたことを特徴とするキャスク用緩衝体。
  5. 【請求項5】 前記第2および前記第3の材は、前記第
    1の材に比して圧縮強度が高いことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか一つに記載のキャスク用緩衝体。
  6. 【請求項6】 前記第2および第3の材は、所定の衝撃
    力以上で衝撃吸収能力が高いことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか一つに記載のキャスク用緩衝体。
  7. 【請求項7】 前記第1の材は、前記第2および第3の
    材と異なる種類の材であることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか一つに記載のキャスク用緩衝体。
  8. 【請求項8】 前記第2および第3の材は、同一種類の
    材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つ
    に記載のキャスク用緩衝体。
  9. 【請求項9】 前記第1の材は、バルサ材であり、前記
    第2および第3の材は、レッドウッド、米杉、米ヒバ、
    ポリウレタンフォーム、あるいは発泡スチロールである
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の
    キャスク用緩衝体。
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