JP2001082924A - スペックルパターン光による物標検知方法及び装置 - Google Patents

スペックルパターン光による物標検知方法及び装置

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JP2001082924A JP29869199A JP29869199A JP2001082924A JP 2001082924 A JP2001082924 A JP 2001082924A JP 29869199 A JP29869199 A JP 29869199A JP 29869199 A JP29869199 A JP 29869199A JP 2001082924 A JP2001082924 A JP 2001082924A
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勝夫 梅津
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ARUFATEKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物標の表面で反射されたスペックルパターン
光を受光して、当該物標の進入又は存在を検知するこ
と。物標迄の距離の遠近や、物標の表面の傾き、光反射
率、サイズの大小を問わず、感度ボリウム無調整のまま
で検知可能にすること。暗レベルと明レベルの間の灰レ
ベルを検知出来る様にすること。 【解決手段】 監視対象空間に、低周波で断続変調され
たビーム状のコヒーレント光2を照射し、戻って来た微
弱なスペックルパターン光4を光電変換して成る微小な
信号電流については対数幅器で強力に伸長増幅をし、強
い正反射光を光電変換して成る大きな信号電流について
は圧縮増幅をし、次いで直流再生器によって被変調周波
数成分だけを抽出し、この成分の電圧と比較電圧発生器
の比較電圧とを比較し、両電圧の大小関係が逆転したと
きは、検知信号7を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、監視対象
空間にビーム状のコヒーレント光を投射し、同空間から
到来するスペックルパターン光を受光することによっ
て、同空間における物標の存在を非接触で検知すること
が出来る、物標検知方法及び装置に関する。特に、ビー
ム状のコヒーレント光に対する物標表面の傾き(即ちビ
ーム状のコヒーレント光に対して物標表面の法線の成す
角)が非常に大なる場合、或は物標表面の光反射率が非
常に小なる場合、更には物標表面までの距離が比較的大
なる場合の何れであっても、それらの物標表面から到来
するスペックルパターン光を受光することが出来、それ
によって同空間における物標の存在を非接触で検知する
ことが出来る、物標検知方法及び装置に関する。ここ
に、「スペックルパターン」とは、[レーザ光のように
干渉性の良い光が粗面で散乱反射又は透過したときに生
じる明暗の斑点模様]のことである。(これについては
再説する)。
【0002】
【従来の技術】物体による光の反射を利用して当該物体
の存否を検知する物体検知装置は、次の二つに大別され
る。 (1)第1番目の物体検知装置は、監視対象空間に向っ
て非コヒーレント光を照射し、それによって生じた反射
光を受光した時は、同空間に物体が進入又は存在したと
判断する。(かかる装置は、例えば「光電センサ」とい
う商品名で、一般に販売されている)。 (2)第2の物体検知装置は、監視対象空間に向ってビ
ーム状のコヒーレント光を投射して、それによって生じ
た正反射光を受光した時は、同空間に物体が進入又は存
在したと判断する。因みに、コヒーレント光には、被照
射面上のスポット径を極小に絞れるという利点がある。
(かかる装置は、例えば「レーザ光電スイッチ」という
商品名で、一般に販売されている)。
【0003】又、走行するシートの蛇行を検知するため
に2個の物体検知装置を用いてなるシート蛇行検知シス
テムは、次の二つに大別される。 (3)所定の走行路の所定の側線の内側近傍に対峙せし
めて一(いつ)の物体検知装置を配置し、当該側線の外
側近傍に対峙せしめて他の物体検知装置を配置して、両
検知装置が共にオン又はオフとなったときに、蛇行が生
じたものと判定する。但し、走行するシートが濃墨(こ
ずみ)色の場合は、反対側の空間に反射板が配置され、
当該反射板による回生反射光が利用される。 (4)所定走行路の両側線の両外側又は両内側に各1個
の物体検知装置を配置して、何れか一方の検知装置がオ
ン又はオフとなったときに、蛇行が生じたものと判定す
る。走行するシートが濃墨色の場合は、上記(3)と同
様とする。
【0004】以上の外に、コヒーレント光を利用した物
体移動量(速度)測定装置のアイデア(平成5年10月
8日出願)も知られている。同測定装置のアイデアは、
移動物体に対して、スポット径1.5×2mm程度のコ
ヒーレント光を照射し、それによって発生したスペック
ルパターン光を一次元イメージセンサ(又は二次元CC
Dカメラ)で電気的アナログ信号に光電変換し、同アナ
ログ信号をスペックルパターン解析回路によって1と0
から成るディジタル信号列に変換し、該ディジタル信号
列の移動量(又は速度)を算出して、物体の移動量を測
定する、というものである。同測定装置の構造と機能
は、スペックルパターン光を利用する点で、物体検知装
置のそれとは異なるものである。
【0005】
【従来技術の問題点】前記第1番目の物体検知装置につ
いては、凡そ次のような問題点がある。 (a1)対象物体のサイズが小さくなる(例えば線材の
如く細くなる)と、可検知距離が短くなる。 (a2)対象物体表面の光反射率が低下する(例えば黒
カーボンの如く悪化する)と、可検知距離が短くなる。 (a3)対象物体のサイズが小さくなり且つ表面の光反
射率が低下すると、可検知距離は更に短くなる。例え
ば、サイズが2mm×2mmの黒カーボンについての可
検知距離は、高々20mm程度である。 (a4)単一の装置を以ってしては、黒色レベルと白色
レベルの間の、灰(かい)色レベルを、検知することが
出来ない。
【0006】前記第2番目の物体検知装置については、
凡そ次のような問題点がある。 (b1)物体の検知可能な距離範囲が限定される。従っ
て、該距離範囲の手前の近距離位置にある物体や、該距
離範囲を超えた遠距離位置にある物体を検知することが
出来なくなる。 (b2)ビーム状のコヒーレント光に対する対象物体表
面の傾きが大きくなると、検知することが出来なくな
る。 (b3)光反射率が小なる物体(即ち光吸収性物体や光
透過性物体)については、検知することが困難である。 (b4)単一の装置を以ってしては、灰色レベルを検知
することが出来ない。
【0007】前記第3番目のシート蛇行検知装置につい
ては、次のような問題点がある。 (c1)使用する物体検知装置の個数を削減して1個に
することが出来ない。 (c2)従って、製造コストや取付けコストを削減する
ことが出来ない。 (c3)一の装置由来の反射光が、他の装置に進入し
て、誤動作を起こさせる虞がある。 前記第4番目のシート蛇行検知装置については、上記
(c1)(c2)と同様な問題点がある。
【0008】
【発明の目的】それ故、この出願の発明の第1の目的
は、ビーム状のコヒーレント光を用いて、近距離位置に
ある物標も、遠距離位置にある物標も、無調整で、等し
並みに検出することが出来る、物標検知方法及び装置を
提供することにある。この出願の発明の第2の目的は、
仮令(たとい)ビーム状のコヒーレント光に対する物標
表面の傾きが大きく変化したとしても、確実に当該物標
を検知することが出来る、物標検知方法及び装置を提供
することにある。この出願の発明の第3の目的は、光反
射率が大なる物標についても、光反射率が小なる物標に
ついても、無調整で、等し並みに検出することが出来
る、物標検知方法及び装置を提供することにある。この
出願の発明の第4の目的は、サイズの大なる物標も、サ
イズの小なる物標も、無調整で、等し並みに検出するこ
とが出来る、物標検知方法及び装置を提供することにあ
る。この出願の発明の第5の目的は、黒色レベル、白色
レベル及び灰(かい)色レベルを検知することが出来
る、単一の物標検知装置を提供することにある。この出
願の発明の第6の目的は、2個の物体検知装置を使用す
ること無しに、走行する無色透明乃至黒色不透明シート
の蛇行状態、又はそれらのエッジの横振れ(ぶれ)状態
を検知することが出来る、走行するシートのエッジ位置
検知システムを提供することにある。この出願の発明の
第7の目的は、上記の諸物標検知装置乃至シートのエッ
ジ位置検知システムを、低光出力、低動作電圧、小形、
且つ低コストで、実現することにある。
【0009】
【目的を達成するための手段】前記の諸問題を解消し、
且つ前記の諸目的を達成するために、この出願の発明の
スペックルパターン光による物標検知装置の第1の形態
は、監視対象空間に向って、低周波で断続変調されたビ
ーム状のコヒーレント光2を投射する投光器5と、監視
対象空間から到来するスペックルパターン光4を含むあ
らゆる反射光を受光する受光器6と、を含有し、投光器
5は、低周波発振器5と、レーザダイオード5と、
投光光学系5とを含有し、低周波発振器5は低周波
変調信号を出力し、当該低周波変調信号はレーザダイオ
ード5の電源回路を低周波数で断続し、それによっ
て、レーザダイオード5は、低周波数で断続変調され
たコヒーレント光を出力し、投光光学系5は、上記低
周波で断続変調されたコヒーレント光を集光して、低周
波で断続変調されたビーム状のコヒーレント光2に変換
し、受光器6は、光電変換器6と、対数増幅器6
と、直流再生器6と、比較器6と、比較電圧発生
器6とを含有し、光電変換器6は、受光面に到来し
たスペックルパターン光4を含むあらゆる反射光を光電
変換して、電気的アナログ信号を出力し、対数増幅器6
は、上記電気的アナログ信号の振幅が小なるときは、
伸長増幅をし、大なるときは、圧縮増幅をして、伸長又
は圧縮信号を出力し、直流再生器6は、上記伸長又は
圧縮信号中の直流成分を阻止すると共に、同信号中の変
調周波数成分を整流、平滑して、再生直流信号を出力
し、比較器6の反転入力端子(−)には上記再生直流
信号電圧が印加され、非反転入力端子(+)には比較電
圧発生器6の比較電圧が印加され、両電圧の大小関係
が反転したときに、比較器6が、監視対象空間に物標
1の進入若しくは存在したことを報知する検知信号7を
出力する、ものである。
【0010】この出願の発明のスペックルパターン光に
よる物標検知装置の第2の形態は、前記スペックルパタ
ーン光による物標検知装置の第1の形態において、前記
直流再生器6は、入力端子I、出力端子u、及びグ
ランド端子、並びに、直列枝路の逆方向整流ダイオード
、及び並列枝路の2端子平滑回路(C・R)を
含有し、2端子平滑回路(C・R)は、平滑コンデ
ンサCと、放電抵抗Rとの並列接続回路から成り、
入力端子Iは、逆方向整流ダイオードDの陰極端子に
接続され、逆方向整流ダイオードDの陽極端子は、2
端子平滑回路(C・R)の反グランド側端子s
接続され、2端子平滑回路(C・R)のグランド側
端子は、直流電源Vccの正端子に接続され、同電源V
ccの負端子はグランドに接続され、2端子平滑回路
(C・R)の反グランド側端子sは、出力端子u
を介して、前記比較器6の反転入力端子(−)に接
続され、前記比較電圧発生器6は、入力端子I、出力
端子u、及びグランド端子、並びに直列枝路の順方向
整流ダイオードD、及び並列枝路の2端子平滑回路
(C・VR)を含有し、2端子平滑回路(C・V
)は、平滑コンデンサCと、滑り端子付抵抗分圧
器VRとの並列接続回路から成り、入力端子Iは、順
方向整流ダイオードDの陽極端子に接続され、順方向
整流ダイオードDの陰極端子は、2端子平滑回路(C
・VR)の反グランド側端子sに接続され、2端
子平滑回路(C・VR)のグランド側端子は、グラ
ンドに接続され、抵抗分圧器VRの滑り端子は、出力
端子uを介して、前記比較器6の非反転入力端子
(+)に接続される、ものである。
【0011】この出願の発明のスペックルパターン光に
よる物標検知装置の第3の形態は、前記スペックルパタ
ーン光による物標検知装置の第1、又は第2の形態にお
いて、第2の滑り端子付抵抗分圧器VR、及び第2の
比較器652を含有し、第2の滑り端子付抵抗分圧器V
の高電圧側端子は、前記抵抗分圧器VRの滑り端
子に接続され、前記比較器6の反転入力端子(−)に
は、前記再生直流信号電圧vが印加され、その非反転
入力端子(+)には、前記第1の抵抗分圧器VRの滑
り端子の出力電圧α′・vが印加され、第2の比較器
52の反転入力端子(−)には、前記再生直流信号電
圧が印加され、その非反転入力端子(+)には、第2の
抵抗分圧器VRの滑り端子の出力電圧β・α′・v
が印加され、前記比較器6の出力側には出力1
(x)が与えられ、第2の比較器652の出力側には
出力2(x)が与えられる、ものである。
【0012】この出願の発明のスペックルパターン光に
よる物標検知装置の第4の形態は、前記スペックルパタ
ーン光による物標検知装置の第3の形態において、第1
の組合せ論理回路L、第2の組合せ論理回路L、及
び第3の組合せ論理回路Lを含有し、それらに共通の
第1の入力をx、第2の入力をxとしたとき、それ
らの論理出力A、B、及びCはそれぞれ、 A= x・ x、 B= x・¬x、 C=¬x・¬x、 但し、¬は否定記号(反転記号)、・は論理積記号、で
与えられる、ものである。
【0013】前記各スペックルパターン光による物標検
知装置においては、光電変換器6の前段に受光光学系
を配置し、受光光学系6は、監視対象空間から到
来するスペックルパターン光4を含むあらゆる反射光
を、光電変換器6の受光面上に集光する、ことが出来
る。
【0014】前記各スペックルパターン光による物標検
知装置においては、投光器5と受光器6とを、並列的に
配置し、一体化し、以って投受光器5・6とする、こと
が出来る。
【0015】この出願の発明の透明シートのエッジ位置
検知システムは、前記第4の形態のスペックルパターン
光による物標検知装置と、反射板9と、から成り、前記
物標検知装置は、長尺の透明シート1の一(いつ)の
エッジEが所定の走行路の所定の側線上を走行している
ときに、ビーム状のコヒーレント光2が当該エッジEを
斜めに照射する位置に配置され、反射板9は、当該ビー
ム状のコヒーレント光2の延長線上の位置であって、而
もエッジEを超えた位置に配置され、エッジEが、横振
れ(ぶれ)をせず、所定の走行路の所定の側線上にある
ときは、前記物標検知装置の第2の組合せ論理回路L
の出力(B)だけが論理1となり、エッジEが内側に振
れたときは、第3の組合せ論理回路Lの出力(A)だ
けが論理1となり、エッジEが外側に振れたときは、第
1の組合せ論理回路Lの出力(C)だけが論理1とな
る、ようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】〔物標検知装置の第1の実施の形
態〕この出願の発明のスペックルパターン光による物標
検知装置の第1の実施の形態について説明する。 (外観)図1は、同第1の実施の形態の側面図である。
図1において、5は投光器、5は投光部出口、6は受
光器、6は受光部入口、7は出力信号、8は直流電源
である。そして、1は物標、2は極細ビーム状のコヒー
レント光(例えば半導体レーザ光)、3は正反射光、4
はスペックルパターン光である。コヒーレント光2は、
好ましくは、可視光である。投光器5と受光器6とは、
図示の如く並列的に配置され、一体化されることによっ
て、投受光器5・6となる。それによって、取扱いが容
易となる。しかし、場合によっては、投光器5と受光器
6とを分離し、互いに別体として、構成することも出来
る。図1では、紙幅の関係で、投受光器5・6と物標1
とが近接するかの如くに描かれているが、実際には、両
者は、大幅に離隔させることが出来る。直流電源8は、
この実施の形態では、投受光器5・6の外部に別体とし
て構成される。その電圧は、約5ボルトである。
【0017】極細ビーム状のコヒーレント光2は、監視
対象空間に向って投射される。監視対象空間(無図示)
は、ビーム状コヒーレント光2と同形同寸若しくはやや
大とする。投光部出口5から出射された極細ビーム状
のコヒーレント光2は、監視対象空間に物標1が存在し
ないときは、同空間をそのまま通過して仕舞うけれど
も、同空間に物標1が存在するときは、その表面で散乱
反射され、四方八方にスペックルパターン光4を生じ
て、その一部が受光部入口6に到来する。
【0018】(用語の解説)ここで、この明細書におい
て使用する若干の用語について解説しておく。「物標」
とは、物的な標的(target)をいう。この出願の
明細書では、物標の外延は広義に解し、透明物体(例え
ば透明ガラスや真水)、黒色物体(例えばカーボンブラ
ック)、極細物体(例えば繊維や毛髪)、それに、物体
表面の明部と暗部の境界、透明シート若しくは黒色シー
トのエッジ、更には水蒸気、霧及び煙等も含める。「正
反射」とは、「鏡面反射」と同義であって、反射面の凹
凸のサイズが入射波の波長に比べて遥かに小さい場合の
反射をいう。正反射では、反射波の方向が入射面(入射
波の方向と境界面の法線とを含む平面)内にあって、入
射角と反射角が等しくなる(岩波「理化学辞典第4版」
第1006頁右欄参照)。「乱反射」とは、反射面の凹
凸が波長と同程度、或はそれより大きい場合の反射をい
う。従って、乱反射では、反射波が種々の方向に進むよ
うになる。(上掲理化学辞典同頁同欄参照)。
【0019】「透過光」とは、物質層又は境界面を透過
した光をいう。「スペックルパターン」とは、コヒーレ
ント光が粗面の微小な凹凸で散乱されたとき、それらの
光が不規則な位相関係で干渉するために生ずる明暗の斑
点模様をいう。各斑点の形と大きさは、スペックルパタ
ーンを結像する光学系の開口の形と大きさに依存し、開
口が小さい程、斑点は大きい。(上掲理化学辞典第66
7頁左欄参照)。図3は、スペックルパターンの模式図
である。図3において、4′はスペックルパターン、各
4″は同パターンを構成する明点(明るい斑点)であ
る。「スペックルパターン光」とは、スペックルパター
ンを生じる反射光をいう。図2は、透明プラスチック板
に対して直角に投射されたレーザ光の透過及び反射現象
の説明図である。図2において、1は透明プラスチッ
ク板(物質層)、2はビーム状のコヒーレント投射光、
3′は透過レーザ光である。そして、3は微弱な反射
光、4は更に微弱なスペックルパターン光である。可視
光の波長範囲には、個人差があって、その下限は360
〜400nm(ナノメートル)、上限は760〜830
nmの程度である。(上掲理化学辞典第229頁右欄参
照)。
【0020】(投受光器)図4は、物標検知装置の第1
の実施の形態の要部を成す投受光器の内部構成の説明図
である。図4において、5は投光器であって、5は投
光部出口、5は投光光学系、5はコヒーレント光光
源(例えばレーザダイオード)、5は自動パワー制御
回路(APC回路)、5は発振器である。又、6は受
光器であって、6は受光部入口、6は受光光学系、
は光電変換器(例えばホトダイオード)、6は対
数増幅器、6は直流再生器、6は比較器、6は比
較電圧発生器、この実施の形態では基準電源、7は出力
信号である。そして、8は直流電源、0は出力端子であ
る。電源回路は図示省略してある。
【0021】投光光学系5は、集光レンズ(乃至コリ
メートレンズ)から成る。レーザダイオード5は、こ
の実施の形態では、約1mW(クラス2)のコヒーレン
ト可視光2を発光する。そして、光パワーの温度変化を
監視するためのホトダイオード(無図示)を内蔵する。
自動パワー制御回路5は、上記ホトダイオードによる
監視出力を利用して、レーザダイオード5の光パワー
が一定値となるように制御する。発振器5は、レーザ
ダイオード5の光出力をオン・オフ変調するための、
低周波変調信号を発生する。低周波変調信号周波数は、
好ましくは約5kHzである。当該低周波変調信号は、
レーザダイオード5の電源回路に挿入されているトラ
ンジスタ乃至チョッパ回路(無図示)をオン・オフ制御
する。
【0022】受光光学系6の役割は、受光したスペッ
クルパターン光を、出来るだけホトダイオード6の受
光面上に集光させることにある。受光光学系6は、場
合によっては、省略することが出来る。その場合、可検
知距離は若干短くならざるを得ないが、コストは若干削
減される。受光光学系6の前段又は後段には、レーザ
光以外の光(外乱光)を吸収するための、光学フィルタ
(無図示)を挿入することが出来る。この光学フィルタ
は受光光学系6と一体化させることも出来る。ホトダ
イオード6の主な役割は、微弱なスペックルパターン
光4を、電気的信号に光電変換することにある。しか
し、強力な正反射光についても、安定的に光電変換が可
能でなければならない。
【0023】対数増幅器6は、例えば演算増幅器の非
反転入力端子に直列抵抗を接続し、且つ帰還回路に指数
特性を有するダイオード素子を接続することによって、
実現される。(昭和63年2月28日 オーム社発行
「電気工学ハンドブック 新版」第431〜432頁参
照)。当該ダイオード素子としては、指数特性が略原点
迄(例えばデータ表上でI=10−5A=10マイク
ロアンペア位迄)延びているものを選択しなければなら
ない。このような指数特性は、現在、ある種のショット
キーダイオードによって実現され、市販されている。か
かるダイオード素子と組合せて使用するホトダイオード
は、特別に暗電流の少ないものでなければならない。演
算増幅器としては、高速化・低消費電力化を計るため
に、CMOSインバータを利用することも出来る。対数
増幅器6の役割は、入力信号の振幅が微小なるとき
は、強力に伸長増幅をし、同信号の振幅が大なるとき
は、圧縮増幅をすることにある。
【0024】対数増幅器6の後段には、例えば、3段
の線形増幅器(無図示)が接続される。微小入力信号
(例えば10μA程度の信号)は、両増幅器によって最
大限に増幅され、その出力は、例えば2ボルト余にも達
する。最も大きな入力信号は、圧縮増幅されるのである
が、その出力は、飽和直前の電圧、例えば4ボルト余の
程度に止(とど)められる。光電変換後のアナログ電圧
(電流)中に、環境光由来の交流成分(例えば蛍光灯由
来の100ヘルツのノイズ)が存在するときは、当該交
流成分を阻止するための、低域阻止フィルタ又は帯域阻
止フィルタ(例えばノッチフィルタ)を、対数増幅器6
の後段に、導入することが望ましい。直流再生器6
は、この実施の形態では、直流阻止濾波器と整流平滑回
路から成っておって、重畳された直流成分(ノイズ)を
完全に阻止し、変調周波数成分(信号)だけを整流、平
滑して、再生直流信号を得る。従って、得られた再生直
流信号は、到来した反射光(例えばスペックルパターン
光4)の強さだけに比例することとなる。
【0025】比較器6は、反転入力端子(−)に印加
された再生直流信号の電圧が、非反転入力端子(+)に
印加された基準電圧を超えた時に、ロウ(低)レベル
(又はハイ(高)レベル)の出力信号を発生する。投光
光学系5から投射された極細ビーム状のコヒーレント
光2は、監視対象空間に物標1が存在しないときは、同
空間をそのまま通過して仕舞うけれども、同空間に物標
1が存在するときは、図4の如く、その表面で散乱反射
され、四方八方にスペックルパターン光4を生じ、その
一部が受光光学系6に戻る。
【0026】(投光器5の設置方法)投光器5は、およ
そ次の方法で設置される。 (1)投光器5を、所望の監視対象空間に向けて、仮止
めする。 (2)監視対象空間を超えた位置に光吸収遮蔽板(無図
示)を配置する。これによって、監視対象空間の延長線
上の非検知対象物体による反射光(ノイズ)の発生を防
止することが出来る。又、監視対象空間を通り過ぎた極
細ビーム状のコヒーレント光2によって人間の目が傷付
けられる虞もなくなる。 (3)電源スイッチを入れて直流電源8を投光器5に接
続する。当該投光器5から所望の監視対象空間に向っ
て、極細ビーム状のコヒーレント可視光2が発射され
る。
【0027】(4)所望の監視対象空間に模擬物標を挿
入し、同模擬物標上の微小可視光スポットの位置を視認
することによって、極細ビーム状のコヒーレント可視光
2が当該所望の監視対象空間から外れていないかどうか
をチェックする。 (5)極細ビーム状のコヒーレント可視光2が所望の監
視対象空間から外れているときは、投光器5の姿勢を修
正して、同ビーム状可視光が同監視対象空間から外れな
いようにする。 (6)模擬物標を監視対象空間に挿入離脱させ、挿入時
には反射面までの距離と反射面の傾き(即ちビーム状の
コヒーレント光に対して物標表面の法線の成す角)とを
様々に変化させ、受光器6による検知信号7の存否をチ
ェックすることによって、物標検知が可能であることを
確認する。 (7)投光器5をそのままの位置と姿勢で固定する。
【0028】(第1の実施の形態の動作)物標検知装置
の第1の実施の形態の動作について説明する。投受光器
5・6の電源スイッチを入れると、投光器5から監視対
象空間に向って、振幅変調された極細ビーム状のコヒー
レント可視光2が発射される。監視対象空間に物標1が
存在しないときは、極細ビーム状のコヒーレント可視光
2は、同空間を通り抜けて、例えば光吸収遮蔽板(無図
示)に吸収される。反射光は到来しない。監視対象空間
に物標1が存在するときは、極細ビーム状のコヒーレン
ト光2が同物標表面の極小スポットを照射することとな
る。
【0029】すると、同極小スポットから、図1、図2
又は図4に示す如く、特定の方向に正反射光3が生じる
と共に、四方八方にスペックルパターン光4が生じる。
それらの反射光は、投光器5から物標1の表面までの距
離が縮小するときは、強くなり、その距離が拡大すると
きは、弱くなる。それらの反射光は又、物標表面の光反
射率が高くなるときは、強くなり、光反射率が低くなる
ときは、弱くなる。正反射光3は、物標表面の傾きが少
しばかり大きくなると、元来た方向(受光器6の方向)
に戻る光は零となる(図1又は図4参照)が、スペック
ルパターン光4の場合は、物標表面の傾きが更に拡大し
たとしても、元来た方向(受光器6の方向)に戻る光が
完全に零になるということはない。
【0030】これを要するに、投受光器5・6中の光電
変換器6に戻って来る正反射光3は、当該投受光器5
・6から物標1までの距離が短く、物標表面の光反射率
が高く、且つ物標表面の傾きが零となったとき、最強と
なるが、その傾きが少しばかり大きくなると、零とな
る。然しながら、投受光器5・6の光電変換器6に戻
って来るスペックルパターン光4は、投受光器5・6か
ら物標1までの距離が長く、物標表面の光反射率が低
く、且つ物標表面の傾きが大きくなったときでも、完全
に零になるということはない。この出願の発明は、こう
した現象を積極的に利用するのである。
【0031】監視対象空間に物標1が進入又は存在する
ときは、投受光器(5・6)の受光部入口6及び受光
光学系6を経由して、光電変換器6に、反射光が到
来する。到来する反射光は、物標表面の傾きが零のとき
は正反射光3、傾きが大きいときはスペックルパターン
光4となる。光電変換器6には、多くの場合、自然光
や照明光等の環境光乃至外乱光も又同時に侵入してくる
のであるが、それらの環境光乃至外乱光は、所望の反射
光に重畳されて、極めて大きなノイズとなる。
【0032】光電変換器6に到来した正反射光3又は
スペックルパターン光4は、同変換器6によって、電
気的アナログ信号に変換される。変換された電気的アナ
ログ信号が小なるときは、対数増幅器6によって、強
力に伸長増幅をされ、反対に大なるときは、圧縮増幅を
される。従って、図4の如く物標表面の傾きが大なると
きの微弱なスペックルパターン光4であっても、或は図
2の如く透明物体1から到来する微弱な正反射光3で
あっても確実に検知することが出来るし、更には鏡面か
ら到来する強力な正反射光であっても飽和することなく
安定的に検知することが出来るのである。
【0033】対数増幅された電気的アナログ信号中の変
調周波数成分は、直流再生器6によって濾波平滑さ
れ、再生直流信号と成る。しかし、電気的アナログ信号
中の環境光乃至外乱光由来の直流成分(ノイズ)は、完
全に阻止され、再生されない。比較器6の非反転入力
端子(+)には、常時、基準電源6から基準電圧が印
加されている。直流再生器6から出力された再生直流
信号電圧は、比較器6の反転入力端子(−)に印加さ
れる。そして、その再生直流信号電圧が上記の基準電圧
を超えたときは、比較器6の出力電圧が反転して、物
標1の検知信号7と成る。検知信号7は、表示装置、報
音装置、及び/又はメモリ等に与えられる。
【0034】〔物標検知装置の第2の実施の形態〕この
出願の発明の物標検知装置の第2の実施の形態について
説明する。 (第2の実施の形態の構成)図5は、物標検知装置の第
2の実施の形態における直流再生器及び自動追従形比較
電圧発生器等の結線図である。図5において、6は線
形増幅器の最後段、6は直流再生器、6は自動追従
形比較電圧発生器、Iは両者に共通の入力端子、6
比較器、Tは出力トランジスタである。
【0035】直流再生器6は、1個の逆方向整流回路
(D)と1個の平滑回路(C・R)との縦続接続
回路から成る。逆方向整流回路(D)は1個の直列枝
路のみから成り、その直列枝路は負の向きに挿入された
整流ダイオードDのみから成る。整流ダイオードD
の順方向立上り電圧Vは、シリコン製では、約0.6
ボルトである(前掲「電気工学ハンドブック」第432
頁左欄下から第9〜8行参照)平滑回路(C・R
は、1個の並列枝路のみから成り、その並列枝路は、コ
ンデンサCと抵抗Rとの並列接続回路から成る。整
流ダイオードDの陰極は共通入力端子Iに接続され、
その陽極は平滑回路(C・R)の反グランド側端子
に接続され、同平滑回路(C・R)のグランド
側端子は直流電源Vccを介してグランド(無図示)に
接続され、平滑回路(C・R)の反グランド側端子
は更に、図示の如く、直流再生器6の出力端子
(u)に接続される。直流電源Vccの電圧は、この
実施の形態では、約5ボルトである。
【0036】自動追従形比較電圧発生器6も、1個の
順方向整流回路(D)と、1個の平滑回路(C・V
)との縦続接続回路から成る。順方向整流回路(D
)は、1個の直列枝路のみから成り、その直列枝路
は、正の向きに挿入された整流ダイオードDのみから
成る。順方向整流ダイオードDの順方向立上り電圧V
も、約0.6ボルトである。平滑回路(C・V
)は、1個の並列枝路のみから成り、その並列枝路
は、コンデンサCと、滑り端子付抵抗分圧器VR
の並列接続回路から成る。整流ダイオードDの陽極は
共通入力端子Iに接続され、その陰極は平滑回路(C
・VR)の反グランド側端子sに接続され、同平滑
回路(C・VR)のグランド側端子はグランドに接
続され、抵抗分圧器VRの滑り端子は、自動追従形比
較電圧発生器6の出力端子uに接続される。滑り端
子の手動調整による分圧比αの変域は、1≧α≫0であ
る。抵抗分圧器VRの固定端子間の全抵抗値は、説明
の便宜上、抵抗Rの抵抗値と同程度とする。即ち、V
=R20物標検知装置の第2の実施の形態のその余
の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0037】(第2の実施の形態の動作)電源スイッチ
(無図示)を入れると、図示の回路は忽ち定常状態に達
して、直流電源Vccから、抵抗R、整流ダイオード
、整流ダイオードD、及び抵抗分圧器VR(=
)を通して、定常電流isがグランドに流れる。 i=(Vcc−V×2)/(R+VR) =(Vcc−V×2)/2R・・・・・・・・・・(1) 整流ダイオードDとDとの接続点における定常電位
vsは、グランド−直流電源Vcc−抵抗R−整流ダ
イオードDのルートで計算をすれば、 vs=Vcc−i・R−V・・・・・・・・・・・(2)、 グランド−抵抗VR−整流ダイオードDのルートで
計算をすれば、 vs= i・VR+V・・・・・・・・・・・(3) である。式2と3を、辺々相加えれば、iとVは相
殺され、 2v=Vcc・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)、 故に、 v=Vcc/2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5) となる。
【0038】直流再生器6の出力端子の電位v、即
ち比較器6の反転入力端子(−)の電位vは、 v=(Vcc/2)+V≒2.5+0.6(V) =3.1(V)・・・・・・・・・・・・・・・・・・(6) となる。又、分圧比αは、前述の通り、1≧α≫0であ
るから、自動追従形比較電圧発生器6の出力端子の電
位v、即ち比較器6の非反転入力端子(+)の電位
は、 v=(Vcc/2−V)×α≒(2.5−0.6)×α =1.9×α(V)・・・・・・・・・・・・・・・・(7) となり、v≫vとなる。この関係を、図6(a)の
左端部に示す。このとき、比較器6の出力電位はロウ
レベルとなり、出力トランジスタTはオフとなる。こ
の動作を、図6(b)の左端部に示す。図6(a)は物
標検知装置の第2の実施の形態における直流再生器及び
自動追従形比較電圧発生器の入出力波形の模式図、同図
(b)は同実施の形態における出力トランジスタT
オンオフ状態の説明図である。
【0039】次に、線形増幅器の最終段6から、変調
周波数成分(低周波成分)が、共通入力端子Iに到来す
ると、同点Iの電位vが、図6(a)の電圧曲線vの如
く、略正弦波状の変動を開始する。この電圧曲線vは、
偶々(たまたま)正の半サイクルから始まっているの
で、先ず、比較電圧発生回路6が整流平滑動作を開始
する。各正の半サイクルにおいては、共通入力端子Iの
入力電位vが、図6(a)の電圧曲線vの如く、定常電
位v(Vccの2分の1)よりも増加するために、整
流ダイオードDの導通が阻止されると共に、共通入力
端子Iから、整流ダイオードD−平滑回路(C・V
)を経由して、前記定常電流iよりも大きな脈動
電流iが、グランドに向って流れる。その結果、平滑
回路(C・VR)のコンデンサCの正の充電電圧
(v/α)が、図6(a)の電圧曲線vに比例し
て、サイクル毎に、且つ段階的に増加する。従って、滑
り端子の出力電位、即ち比較電圧発生回路6の出力電
位が、同曲線vの如く、サイクル毎に、且つ段階的に
増加する。
【0040】次いで、負の半サイクルが到来すると、直
流再生回路6も又整流平滑動作を開始する。即ち、各
負の半サイクルにおいては、共通入力端子Iの入力電位
vが、図6(a)の電圧曲線vの如くに、定常電位vs
(Vccの2分の1)よりも減少するために、整流ダイ
オードDの導通が阻止されると共に、直流電源Vcc
から、平滑回路(C・R)−整流ダイオードD
経由して、前記定常電流iよりも大きな脈動電流i
が、共通入力端子Iに向って流れる。その結果、コンデ
ンサCの直流充電電圧Vc1(の絶対値|Vc1|)
が、サイクル毎に、且つ段階的に増大する。この時、直
流再生回路6の出力電位vは、次式によって与えら
れる。 v=Vcc−|Vc1|・・・・・・・・・・・・・・・・(8) 式8からも窺知される通り、直流再生回路6の出力電
位vは、図6(a)の電圧曲線vの如く、サイクル
毎に、且つ段階的に減少する。
【0041】以上を要するに、共通入力端子Iに変調周
波数成分(信号成分)が到来したときは、比較電圧発生
回路6の直流出力電位vが、図6(a)の電圧曲線
の如く、サイクル毎に、且つ段階的に増加し、反対
に、直流再生回路6の直流出力電位vが、同図
(a)の電圧曲線vの如く、サイクル毎に、且つ段階
的に減少する。そして、比較器6の反転入力端子
(−)の入力電位vと、非反転入力端子(+)の入力
電圧vとの大小関係は遂に、v>vから、v
へと反転する。
【0042】その結果、比較器6の出力電位はロウレ
ベルからハイレベルへと反転し、出力トランジスタT
が、図6(b)の如くオフ状態からオン状態へと反転す
る。ここでは、出力トランジスタTのオン状態が、物
標1の検知信号となる。但し、到来した被変調成分の振
幅vがある閾値(判定レベル)Vよりも小なるとき
は、vとvとの大小関係は反転せず、従って、検知
信号は発せられない。閾値V(判定レベル)は、抵抗
分圧器VRの分圧比の調節によって調節される。以下
においては、到来した被変調成分の振幅vが、閾値V
(判定レベル)未満のときは、暗レベル、閾値V以上
のときは、明レベルという。その後、物標1が監視対象
空間から離脱したときは、図6(a)の如く、vとv
の大小関係が再びv>vに反転復帰し、比較器6
の出力電位がロウレベルに反転復帰し、出力トランジ
スタTがオフ状態に反転復帰する。以上の通り、物標
検知装置の第2の実施の形態によれば、共通入力端子I
に、明レベルの変調周波数成分が到来したことを確実に
検知することが出来る。従って監視対象空間に物標1が
進入若しくは存在したことを確実に検知することが出来
る。
【0043】更に、この実施の形態によれば、共通入力
端子Iに如何なる直流電圧(即ちノイズ)が到来したと
しても、直流再生器6の出力電位vと自動追従形比
較電圧発生器6の出力電位vとの大小関係は反転せ
ず、従って、比較器6の出力電圧は決して反転しない
のである。即ち、共通入力端子Iの直流電位vが、仮令
Vcc(5ボルト)と同じレベルになったとしても、自
動追従形比較電圧発生器6の出力電圧vは、高々、
Vcc−V=5−0.6=4.4ボルトにしか達し得
ないのであるが、この時既に、直流再生器6の出力電
位vは、Vccと同程度に達しているから、v>v
なる関係は、依然として不変である。反対に、共通入
力端子Iの直流電位vが仮令零ボルトに低下したとして
も、直流再生器6の出力電位vは、少なくともV
値(0.6ボルト)を維持することが出来るのである
が、この時既に、自動追従形比較電圧発生器6の出力
電位vは、零ボルトに達しているから、v>v
る関係は、依然として不変である。従って、仮令、環境
光乃至外乱光由来の直流成分(ノイズ)が、共通入力端
子Iに到達したとしても、比較器6の出力電位は決し
て反転せず、出力トランジスタTがオン状態に反転す
ることはない。このことは、この実施の形態の大いなる
利点である。
【0044】第2の実施の形態のその余の作用効果は、
凡そ以下の通りである。 (1)この実施の形態によれば、最大可検出距離と可検
出距離範囲が共に大幅に拡大した。例えば、黒色カーボ
ン紙については2〜45cm、黒ゴムについては2〜7
0cm、黒アルマイトについては2〜100cm、茶色
段ボール紙については2〜100cm、白色コピー紙に
ついては2〜120cm、透過率91%の透明プラスチ
ックについては2〜260cmとなった。但し、環境照
度は300ルクス(20W蛍光灯下2m)、物標表面の
傾きは10度以内である。
【0045】(2)レーザダイオード5の発する光は
コヒーレントであるから、投光光学系5によって、ビ
ームウエスト径を非常に小さく絞ることが出来、従って
高分解能を達成することが出来る。例えば、50μmφ
の髪の毛を、15cm程離れた所から、容易に検知する
ことが出来る。又、100μmφ程のケーブル心線を、
70cmも離れた所から、容易に検知することが出来
る。或は、0.1mmφ×1.5mm程度の錫メッキ線
を、50cmも離れた所から、容易に検知することが出
来る。
【0046】(3)ビーム状コヒーレント光2に対する
物標表面の傾きが非常に大きくなっても、当該物標を検
知することが出来る。例えば、60cm(乃至40c
m)離れた白コピー紙が70度(乃至80度)傾いた場
合であっても、確実に検知することが出来るし、20c
m(乃至15cm)離れた黒カーボン紙が65度(乃至
80度)傾いた場合であっても、確実に検知することが
出来る。
【0047】(4)無色透明又は茶色半透明の瓶又は円
筒中の煙であっても、検知することが出来る。そのため
のビーム状コヒーレント光は、当該無色透明又は茶色半
透明の瓶又は円筒の表面に対して、斜めに照射しなけれ
ばならない。(直角では、検出困難である)。 (5)無色透明な瓶又は円筒中の水をも検知することが
出来る。そのためのビーム状コヒーレント光は、当該無
色透明な瓶又は円筒の表面に対して斜めに照射させると
共に、透過光を逆向きに反射させるための反射板(例え
ば白紙)を透過光側に配置しなければならない。水の在
る無しで、屈折率が変わるので、透過光が戻って来た
り、来なかったりする訳である。
【0048】(6)可視光(赤色光)を発するレーザダ
イオード5を用いているから、照射スポットを容易に
視認することが出来る。従って、投受光器5・6の取付
作業が容易になる。 (7)レーザダイオード5の発する信号光を、発振器
の出力周波数(例えば5キロヘルツ)で断続変調し
たから、自然光乃至照明光由来の電流成分(即ち直流成
分)を阻止し、当該信号光由来の電流成分(交流成分)
を抽出することが極めて容易になった。
【0049】(8)受光器6のホトダイオード6に、
暗電流が最小のものを用い、対数増幅器6中の非線形
ダイオードに、順方向指数特性が原点近傍にまで延びて
いるものを用いたから、ダイナミックレンジが大幅に拡
大された。即ち、極微弱なスペックルパターン光4が到
来したとき、当該ホトダイオード6によって光電変換
をすると、時には10マイクロアンペア以下の極微弱な
電流とならざるを得ないが、それでも当該対数増幅器6
によって強力な伸長増幅をしてその出力電圧を2ボル
ト余の程度にまでレベルアップすることが出来るし、強
力な正反射光3が到来したときは、当該対数増幅器6
によって圧縮増幅をして、その出力電圧を最終段増幅器
の飽和直前の電圧、例えば4ボルト余の程度に止(と
ど)めることが出来る。この間の感度調整は、一切不要
である。
【0050】(9)そのため、直流電源8の低電圧化・
低消費電流化を達成することが出来た。実際、5ボルト
(4.5〜6.5ボルト)・40ミリアンペア以下を達
成することが出来た。 (10)比較電圧発生器6を自動追従形としたから、
自然光乃至照明光由来の直流成分を完全に阻止すること
が可能になった。 (11)受光器6にはAGC回路を不要としたから、物
標1の瞬時的検出が可能になった。 (12)ダイナミックレンジを大幅に拡大したから、対
象物標を選(え)り好みする必要がなくなった。
【0051】〔物標検知装置の第3の実施の形態〕この
出願の発明の物標検知装置の第3の実施の形態について
説明する。 (構成)図7は、同第3の実施の形態の要部を成す二つ
の抵抗分圧器と二つの比較器の結線図である。図7にお
いて、uは図5の直流再生器6の出力端子uと同
一、uは同図の自動追従形比較電圧発生器6の出力
端子uと同一、VRは平滑回路(C・VR)の
抵抗分圧器VRと同一、s、sはそれぞれ、平滑
回路(C・VR)の反グランド側端子s、s
同一である。そして、VRは第2の滑り端子付抵抗分
圧器、651は第1の比較器(実は第2の実施の形態の
比較器6と同一)、652は第2の比較器、Tr1
第1の出力トランジスタ、Tr2は第2の出力トランジ
スタ、Oは第1の出力端子、Oは第2の出力端子、
は第1の論理出力、xは第2の論理出力である。
第1の出力端子O及び第2の出力端子Oには、必要
に応じて、組合せ論理回路(図9)が接続付加される。
(それについては、後述する)。
【0052】当該第3の実施の形態は、前記第2の実施
の形態に対して、第2の抵抗分圧器VRと、第2の比
較器652と、第1の出力トランジスタTr1と、第2
の出力トランジスタTr2とを付加して成るものであ
る。因みに、第1の比較器651は、前記第2の実施の
形態における唯一の比較器6と同一である。第2の抵
抗分圧器VRの高電圧側端子(反グランド側端子)
は、前記抵抗分圧器VRの滑り端子に接続され、第2
の比較器652の反転入力端子(−)は、第1の比較器
51の反転入力端子(−)に対して並列に接続され、
非反転入力端子(+)は、第2の抵抗分圧器VRの滑
り端子に接続され、第2の比較器652の出力端子は、
第2の出力トランジスタTr2のベースに接続される。
第2の抵抗分圧器VR自体の分圧比をβとすれば、β
の変域は、1≧β≫0でなければならない。なお、第
1、第2の出力トランジスタTr1、Tr2は、場合に
よっては省略することが出来る。物標検知装置の第3の
実施の形態のその余の構成は、第2の実施の形態と同様
である。
【0053】(動作)図8(a)は、同第3の実施の形
態における、第1及び第2の比較器651及び652
入出力波形の模式図である。図8(a)において、v
は、前段の直流再生器6と自動追従形比較電圧発生器
との共通入力端子I(図5参照)の入力電位、v
は、第1及び第2の比較器651及び652の各反転入
力端子(−)の入力電位、vは、第1の比較器651
の非反転入力端子(+)の入力電位、vは、第2の比
較器652の非反転入力端子(+)の入力電位(=βv
<v)である。図8(b)は、同第3の実施の形態
における、第1及び第2の出力トランジスタTr1及び
r2のオンオフ状態の説明図である。図8(b)にお
いて、出力1とは、第1の出力トランジスタTr12
オンオフ状態、出力2とは、第2の出力トランジスタT
r2のオンオフ状態である。
【0054】変調周波数成分(信号)が、共通入力端子
Iに、時点tにおいて、到達すると、前述の如く直流
再生器6と自動追従形比較電圧発生器6の整流平滑
動作が始まる。そして、直流再生器6の出力電圧v
が、負の半サイクル毎に減少し、自動追従形比較電圧発
生器6の出力電圧vが、正の半サイクル毎に増加す
る。同時に、第2の抵抗分圧器VRの出力電圧v
(=βv<v)も、これに比例して正の半サイク
ル毎に増加する。
【0055】その結果、vとvの大小関係が、時点
において、v>vからv<vに反転し、そ
れによって、第1の比較器651の出力電圧が、ロウレ
ベルからハイレベルに転換し、第1の出力トランジスタ
r1が、オフ状態からオン状態に反転する。但し、到
来した被変調成分(信号)の振幅が第1の閾値(第1の
判定レベル)Vt1よりも小なるときは、この限りでな
い。第1の閾値(第1の判定レベル)Vt1は、第1の
抵抗分圧器VRの分圧比αのみの関数である。次い
で、vとv(=βv)の大小関係も、時点t
(t>t)において、v>vから、v<v
に反転し、それによって第2の比較器652の出力電
圧も、ロウレベルからハイレベルに反転し、第2の出力
トランジスタTr2も、オフ状態からオン状態に反転す
る。但し、到来した被変調成分(信号)の振幅が第2の
閾値(第2の判定レベル)Vt2(>Vt1)よりも小
なるときは、この限りでない。第2の閾値(第2の判定
レベル)Vt2は、第1の抵抗分圧器VRの分圧比α
及び第2の抵抗分圧器VRの分圧比βの関数である。
【0056】第3の実施の形態によれば、図4の光電変
換器6に到来する被変調光(反射信号光)の強さ、従
って又、図5の直流再生器6の入力端子Iに到来する
被変調周波数成分(信号電圧)の大きさvは、三つのレ
ベルに区分される。即ち、第1の閾値(第1の判定レベ
ル)Vt1未満の「暗レベル」と、第1の閾値Vt1
上第2の閾値Vt2(第2の判定レベル)未満の「灰
(かい)レベル」と、第2の閾値Vt2以上の「明レベ
ル」と、にである。 (1)それ故、この実施の形態によれば、印刷物等の中
間色(灰レベル)を検知することができる。 (2)物体表面の暗レベルと明レベルの境界を検知する
ことが出来る。このとき、暗レベルと明レベルの境界
は、灰レベルとして検知される。 (3)透明シートのエッジの蛇行を検知することが出来
る。
【0057】〔物標検知装置の第4の実施の形態〕この
出願の発明の物標検知装置の第4の実施の形態について
説明する。 (構成)図9は、同第4の実施の形態の要部を成す三つ
の組合せ論理回路の各ブロック図である。図9におい
て、Lは第1の組合せ論理回路、Lは第2の組合せ
論理回路、Lは第3の組合せ論理回路、そして、ブロ
ック「NOT」は否定回路(反転回路)、ブロック「A
ND」は論理積回路、Iは第1の共通入力端子、I
は第2の共通入力端子、xは第1の共通入力、x
第2の共通入力である。これらの回路の第1、第2の共
通入力端子I、Iを、図7(第3の実施の形態)の
第1、第2の出力端子O、Oに接続したものが、こ
の実施の形態である。
【0058】(動作)第1、第2、第3の組合せ論理回
路L、L、Lの論理出力C、B、Aはそれぞれ、
次の論理式、によって与えられる。 C=¬x・¬x、 B= x・¬x、 A= x・ x、 但し、論理変数xは前記出力1の論理値、論理変数x
は前記出力2の論理値であり、「¬」は否定記号(反
転記号)、「・」は論理積記号(アンド記号)である。
因みに、組合せ論理回路については、当業者に周知の通
り、論理式が与えられれば、それに基づいて回路構造を
導出することが出来る。それ故、組合せ論理回路に関す
る限り、回路の構造規定を、論理式によって代位させる
ことが出来る。
【0059】被変調周波数成分(信号)のレベルの違い
による、論理出力A、B、Cの違いを明確にする。 (1)同振幅が暗レベルにあるときは、x、xが共
に0であるから、 A=0、B=0、C=1、 (2)同振幅が、灰レベルにあるときは、x=1、x
=0となるから、 A=0、B=1、C=0、 (3)同振幅が、明レベルにあるときは、x、x
共に1となるから、 A=1、B=0、C=0、 である。
【0060】明レベル信号v(v≧Vt2)が、共通入
力端子Iに、時点tにおいて、到来したときの、論理
出力A、B、Cの反転時間の違いを明確にする。 (a)時間帯t<t<tでは、x、xは共に0
であるから、 A=0、B=0、C=1、 (b)時間帯t≦t<tでは、x=1、x=0
となるから、 A=0、B=1、C=0、 (c)時間帯t≦tでは、x、xは共に1となる
から、 A=1、B=0、C=0、 となる。
【0061】灰レベル信号v(Vt1≦v<Vt2
が、共通入力端子Iに、時点tにおいて到来したとき
の、論理出力B、Cの反転時間の違いを明確にする。 (a′)時間帯t<t<t′では、x、xは共
に0であるから、 A=0、B=0、C=1、 (b′)時間帯t′≦tでは、x=1、x=0で
あるから、 A=0、B=1、C=0、 となる。当然、t′>tである。灰レベル信号vに
よって、論理出力Aが反転することはない。
【0062】(三値レベル検知システム)移動する長尺
物体1表面の反射率大なる領域(明レベル)、中位の
領域(灰レベル)、及び小なる領域(暗レベル)の検知
システムについて説明する。図10は同検知システムの
説明図であって、同図(a)の上側部分はその側面図、
下側部分は長尺物体の平面図、同図(b)は同検知シス
テムの動作説明図である。図10(a)において、1
は不透明乃至半透明の移動する長尺物体、2は投射レー
ザ光、4〜3は長尺物体1による反射光(スペックル
パターン光4乃至正反射光3)である。そして、矢印a
は長尺物体1の移動方向を示す。長尺物体1の表面
には、図10(a)の下側の平面図の如く、反射率の大
なる領域(A)、中間の領域(B)及び小なる領域
(C)が、交互に若しくは順不同で存在する。各領域の
境界には、段差があっても差し支えない。投射レーザ光
2は、長尺物体1の表面に対して、斜め又は直角に入
射せしめられる。投射レーザ光2の始点及び反射光4〜
3の終点には、第4の実施の形態の投受光器(無図示)
が配置される。
【0063】図10(b)の上側部分は、長尺物体1
の移動につれて、表面の反射率及びそれに依存する信号
レベルが変動することを表す。同図(b)の下部は、O
UT1及びOUT2(図8の出力1及び出力2)が、長
尺物体1の移動につれて、変動することを表す。長尺
物体1の反射率大なる領域(A)が、投射レーザ光2
の光路を横断すると、図5の入力端子Iの信号レベルv
が判定レベル1及び2を超えるから、OUT1及びOU
T2が共に論理1となり、図9の論理出力Aだけが1と
なる。反射率中間の領域(B)が投射レーザ光2を横断
すると、OUT1が論理1、OUT2が論理0となり、
図9の論理出力Bだけが1となる。反射率小なる領域
(C)が投射レーザ光2を横断すると、OUT1及びO
UT2が共に論理0となり、図9の論理出力Cだけが1
となる。以下、同様な動作が反復される。
【0064】かかる三値レベル検知システムによれば、
上記の通り、3種類の検知信号を出力させることが出来
る。従って、 (1)論理出力B又はCの何れか一方を単独の検知信号
として使用することが出来る。 (2)論理出力B及びCを、双方共に検知信号として、
同時に使用することが出来る。この場合、論理出力Aは
背景(検知対象外)出力と見做す。 (3)論理出力Bをタイミング信号、論理出力Cを検知
信号として使用することが出来る。
【0065】(境界検知システム)移動する長尺物体1
表面の反射率大なる領域(明レベル)、小なる領域
(暗レベル)、及び両者の境界(灰レベル)の検知シス
テムについて説明する。図11は同検知システムの説明
図であって、同図(a)の上側部分はその側面図、下側
部分は移動する長尺物体の平面図、同図(b)は同検知
システムの動作説明図である。図11(a)において、
は不透明乃至半透明の移動する長尺物体、2は投射
レーザ光、4〜3は長尺物体1による反射光(スペッ
クルパターン光4乃至正反射光3)である。そして、矢
印aは長尺物体1の移動方向を示す。長尺物体1
表面には、図11(a)の下側部分の平面図の如く、反
射率の大なる領域(A)及び反射率の小なる領域(C)
が、交互に存在する。Dは、両者の境界領域である。境
界領域Dには、段差があっても、差し支えはない。投射
レーザ光2は、長尺物体1の表面に対して、斜め又は
直角に入射せしめられる。投射レーザ光2の始点及び反
射光4〜3の終点には、第4の実施の形態の投受光器
(無図示)が配置される。
【0066】図11(b)の上側部分は、長尺物体1
の移動につれて、表面の反射率及びそれに依存する信号
レベルが変動することを表す。同図(b)の下側部分
は、0UT1及びOUT2(図8の出力1及び出力2)
が、長尺物体1の移動につれて、変動することを表
す。長尺物体1の反射率大なる領域(A)が、投射レ
ーザ光2の光路を横断すると、図5の入力端子Iの信号
レベルvが判定レベル1及び2を超えるから、OUT1
及びOUT2が共に論理1となり、図9の論理出力Aだ
けが1となる。境界領域(D)が投射レーザ光2を横断
すると、OUT1が論理1、OUT2が論理0となり、
図9の論理出力Bだけが1となる。反射率小なる領域
(C)が投射レーザ光2を横断すると、OUT1及びO
UT2が共に論理0となり、図9の論理出力Cだけが1
となる。
【0067】かかる境界検知システムによれば、以上の
通り、3種類の検知信号を出力させることが出来る。従
って、 (1)論理出力B=1によって、境界領域(D)を検知
することが出来る。 (2)論理出力B=1を検知信号、論理出力A=1又は
C=1を制御信号として使用することが出来る。
【0068】(透明シートのエッジ位置検知システム)
走行する透明シートの蛇行を制御するための、エッジ位
置検知システムについて説明する。 (構成)図12は同検知システムの説明図であって、同
図(a)は側面図、同図(b)は同システムの動作説明
図である。図12(a)において、1は紙面に垂直な
方向に走行する透明シートであって、Aはその外側、C
はその内側、Eはそのエッジである。実線は横振れ(よ
こぶれ)零時の透明シート、破線は横振れ状態の透明シ
ートを表す。5・6は投受光器、2は投射レーザ光、9
は反射板、4〜3は反射板9による反射光(スペックル
パターン光4乃至正反射光3)である。反射板9は、鏡
面であることを要しない。そして、矢印bは透明シート
の横振れ方向を示す。
【0069】図12(a)では、投受光器5・6は、走
行する透明シート1の内側上方に配置され、且つ、そ
のビーム状投射レーザ光2は、横振れ零時のエッジEに
向けられる。反射板9は、当該投射レーザ光2の延長線
上の、エッジEを超えた点に配置される。なお、投受光
器5・6の配設位置は、走行する透明シート1の内側
下方、又は外側上方若しくは外側下方とすることも出来
る。何れの場合も、ビーム状投射レーザ光2は、横振れ
零時のエッジEを照射するようにしなければならない。
【0070】(作用)図12(b)の上側部分は、走行
するエッジEの蛇行(横振れ)に応動して、図8の信号
レベルvが、変化することを表す。同図(b)の下側部
分は、OUT1及びOUT2(図8の出力1及び出力
2)が、エッジEの横振れに応動して、変化することを
表す。即ち、走行するエッジEが図12(a)上で左方
に横振れしたときは、反射板9から受光器6に、明レベ
ル信号光が戻って来るため、図5の信号電圧vが判定レ
ベル1及び2を超えるから、OUT1及びOUT2が何
れも論理1となり、図9の論理出力Aだけが論理1とな
る。
【0071】エッジEが右方に振れたときは、投射レー
ザ光2が当該透明シート1に斜めに入射し、往路で2
回、復路で2回、都合4回反射されるが、それらの反射
光は何れも受光器6には戻って来ない。そのため、受光
器6に戻って来る信号光は、判定レベル1にすら到達せ
ず、従ってOUT1及びOUT2が何れも論理0とな
り、図9の論理出力Cだけが論理1となる。エッジEの
横振れが零のときは、投射レーザ光2の光束の一部は、
エッジEの内側近傍で入射屈折して進行方向を転ずるた
めに、反射板9には到達しない。光束の残部は、エッジ
Eの外側近傍を通過して反射板9に到達し、反射光4〜
3となって、エッジEの外側近傍を逆向きに通過して、
受光器6に戻って来る。かかる反射光4〜3を光電変換
してなる信号v(図5)は、判定レベル1以上、且つ判
定レベル2未満である。即ち、灰レベルである。
【0072】透明シートのエッジ位置検知システムの三
つの出力A、B及びCは、透明シートのエッジ位置制御
システム(EPC)の制御信号として用いることが出来
る。 (1)図9の組合せ論理回路Lの出力Bが論理1にな
るときは、走行する透明シートのエッジEが正規の位置
にある(横振れがない)ことを意味する。 (2)同図の組合せ論理回路Lの出力Aが論理1にな
るときは、エッジEが走行路の内側(図では左側)に振
れ(ぶれ)ていることを意味する。従って、出力Aは、
内側に振れ(ぶれ)たエッジEを正規の位置に復元させ
るための制御信号として、用いることが出来る。 (3)図9の組合せ論理回路Lの出力Cが論理1にな
るときは、エッジEが走行路の外側(図では右側)に振
れ(ぶれ)ていることを意味する。従って、出力Cは、
走行路の外側に振れ(ぶれ)たエッジEを正規の位置に
復元させるための制御信号として、用いることが出来
る。
【0073】
【発明の効果】この出願の発明は、以上の様に構成した
から、下記(a)〜(n)の通り、顕著な効果を奏する
ことが出来る。 (a)極細ビーム状のコヒーレント可視光2を投射し、
対数増幅器6の導入によって、超遠距離位置にある物
標も、近距離位置にある物標も、感度無調整の侭(ま
ま)で、等し並みに検知することが出来る。 (b)仮令(たとい)極細ビーム状のコヒーレント可視
光2に対する物標表面の傾きが大きく変化したとして
も、到来する微弱なスペックルパターン光4を光電変換
器6によって電気的信号に変換し、その対数増幅を行
うことによって、確実に当該物標を検知することが出来
る。
【0074】(c)光反射率が大なる物標についても、
光反射率が小なる物標についても、感度無調整の儘で、
等し並みに検知することが出来る。 (d)サイズの大なる物標も、サイズの小なる物標も、
感度無調整の儘で、等し並みに検知することが出来る。 (e)ビームウエスト径を非常に小さく絞ることによっ
て、高分解能を達成することが出来た。 (f)無色透明又は茶色半透明の瓶又は円筒中の煙であ
っても、検知することが出来る。 (g)無色透明な瓶又は円筒中の水をも検知することが
出来る。 (h)自然光乃至照明光由来の電流成分(即ち直流成
分)を完全に阻止し、信号光由来の電流成分(交流成
分)を抽出することが極めて容易になった。 (i)ダイナミックレンジを大幅に拡大したから、対象
物標を選(え)り好みする必要がなくなった。
【0075】(j)微弱なスペックルパターン光を光電
変換して成る10マイクロアンペア以下の微弱な電流
(電圧)については、対数増幅器6によって強力に伸
長増幅をすることが出来るから、レーザダイオード5
が低光出力(例えば1mW)であっても物標を検知する
ことが出来る。従って、人体の目を傷付ける虞が無く、
安全である。 (k)レーザダイオード5を低光出力化したから、直
流電源8を低消費電流化することが出来る。 (l)強力な正反射光を光電変換して成る大きな電流
(電圧)については、対数増幅器6によって圧縮増幅
をすることが出来るから、線形増幅器を低動作電圧化す
ることが出来る。従って、直流電源8の電圧を、例えば
5ボルト程度にすることが出来る。 (m)投光器と受光器とを並列に接続し、一体化するこ
とが出来る。従って、小形化することが出来る。(n)
従って、低コストで実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の物標検知装置の第1の実施の
形態の外観図である。
【図2】透明プラスチック板に対して直角に投射された
レーザ光の透過及び反射現象の説明図である。
【図3】スペックルパターンの説明図である。
【図4】物標検知装置の第1の実施の形態の要部を成す
投受光器のブロック図である。
【図5】物標検知装置の第2の実施の形態の要部を成す
直流再生器及び自動追従形比較電圧発生器の結線図であ
る。
【図6】同直流再生器及び自動追従形比較電圧発生器の
入出力波形の模式図である。
【図7】物標検知装置の第3の実施の形態の要部を成す
二つの抵抗分圧器と二つの比較器の結線図である。
【図8】同二つの比較器の入出力波形の模式図である。
【図9】物標検知装置の第4の実施の形態の要部を成す
三つの組合せ論理回路のブロック図である。
【図10】三レベル検知システムの説明図である。
【図11】境界検知システムの説明図である。
【図12】この出願の発明による透明シートのエッジ位
置検知システムの説明図である。
【符号の説明】
1 物標 1 透明プラスチック板 1 長尺の透明シート 1 長尺の不透明乃至半透明物体 2 投射レーザ光(投射コヒーレント光) 3 正反射光 3′ 透過レーザ光 4 スペックルパターン光 4′ スペックルパターン 4″ スペックル明点 5 投光器 5 投光部出口 5 投光光学系 5 コヒーレント光源(例えばレーザダイオード) 5 APC回路(自動パワー制御回路) 5 発振器 6 受光器 6 受光部入口 6 受光光学系 6 光電変換器(例えばホトダイオード) 6 対数増幅器 6 直流再生器 6 比較器 6 比較電圧発生器(例えば基準電源又は自動追従形
比較電圧発生器) 7 検知信号 8 直流電源 9 反射板 I 共通入力端子 I 第1の入力端子 I 第2の入力端子 D 境界領域 E エッジ O 出力端子 O 第1の出力端子 O 第2の出力端子 VR 滑り端子付抵抗分圧器
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA00 AA67 BB11 BB15 DD04 DD12 FF44 FF56 GG06 HH04 HH12 HH13 HH16 HH17 JJ01 JJ08 JJ09 JJ18 LL04 LL22 LL30 NN02 NN08 NN17 PP01 PP22 QQ05 QQ08 QQ23 QQ25 QQ32 QQ33 QQ47 SS09 SS11 5J084 AA02 AB15 AB17 AB20 AD08 BA04 BA36 BA43 BB04 CA07 CA23 CA25 CA26 CA60 CA61 CA75 CA77 DA01 DA07 DA08 EA02 EA06 EA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視対象空間に向って、低周波で断続変
    調されたビーム状のコヒーレント光(2)を投射する投
    光器(5)と、 上記監視対象空間から到来するスペックルパターン光
    (4)を含むあらゆる反射光を受光する受光器(6)
    と、 を含有し、 上記投光器(5)は、低周波発振器(5)と、レーザ
    ダイオード(5)と、投光光学系(5)とを含有
    し、 上記低周波発振器(5)は低周波変調信号を出力し、
    当該低周波変調信号は上記レーザダイオード(5)の
    電源回路を低周波数で断続し、 それによって、上記レーザダイオード(5)は、低周
    波数で断続変調されたコヒーレント光を出力し、 上記投光光学系(5)は、上記低周波で断続変調され
    たコヒーレント光を集光して、低周波で断続変調された
    ビーム状のコヒーレント光(2)に変換し、 上記受光器(6)は、光電変換器(6)と、対数増幅
    器(6)と、直流再生器(6)と、比較器(6
    と、比較電圧発生器(6)とを含有し、 上記光電変換器(6)は、受光面に到来したスペック
    ルパターン光4を含むあらゆる反射光を光電変換して、
    電気的アナログ信号を出力し、 上記対数増幅器(6)は、上記電気的アナログ信号の
    振幅が小なるときは、伸長増幅をし、大なるときは、圧
    縮増幅をして、伸長又は圧縮信号を出力し、 上記直流再生器(6)は、上記伸長又は圧縮信号中の
    直流成分を阻止すると共に、同信号中の変調周波数成分
    を整流、平滑して、再生直流信号を出力し、 上記比較器(6)の反転入力端子(−)には上記再生
    直流信号電圧が印加され、非反転入力端子(+)には上
    記比較電圧発生器(6)の比較電圧が印加され、両電
    圧の大小関係が反転したときに、当該比較器(6
    が、上記監視対象空間に物標(1)の進入若しくは存在
    したことを報知する検知信号(7)を出力する、 スペックルパターン光による物標検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のスペックルパターン光による
    物標検知装置であって、しかも、 前記直流再生器(6)は、入力端子(I)、出力端子
    (u)、及びグランド端子、並びに、直列枝路の逆方
    向整流ダイオード(D)、及び並列枝路の2端子平滑
    回路(C・R)を含有し、 上記2端子平滑回路(C・R)は、平滑コンデンサ
    (C)と、放電抵抗(R)との並列接続回路から成
    り、 上記入力端子(I)は、上記逆方向整流ダイオード(D
    )の陰極端子に接続され、 上記逆方向整流ダイオード(D)の陽極端子は、上記
    2端子平滑回路(C・R)の反グランド側端子(s
    )に接続され、 上記2端子平滑回路(C・R)のグランド側端子
    は、直流電源(Vcc)の正端子に接続され、同電源
    (Vcc)の負端子はグランドに接続され、 上記2端子平滑回路(C・R)の反グランド側端子
    (s)は、上記出力端子(u)を介して、前記比較
    器(6)の反転入力端子(−)に接続され、 前記比較電圧発生器(6)は、入力端子(I)、出力
    端子(u)、及びグランド端子、並びに、直列枝路の
    順方向整流ダイオード(D)、及び並列枝路の2端子
    平滑回路(C・VR)を含有し、 上記2端子平滑回路(C・VR)は、平滑コンデン
    サCと、滑り端子付抵抗分圧器(VR)との並列接
    続回路から成り、 上記入力端子(I)は、上記順方向整流ダイオード(D
    )の陽極端子に接続され、 上記順方向整流ダイオード(D)の陰極端子は、上記
    2端子平滑回路(C・VR)の反グランド側端子
    (s)に接続され、 上記2端子平滑回路(C・VR)のグランド側端子
    は、グランドに接続され、 上記抵抗分圧器(VR)の滑り端子は、上記出力端子
    (u)を介して、前記比較器(6)の非反転入力端
    子(+)に接続される、 スペックルパターン光による物標検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のスペックルパターン光
    による物標検知装置であって、しかも、 第2の滑り端子付抵抗分圧器(VR)及び第2の比較
    器(652)を含有し、 上記第2の滑り端子付抵抗分圧器(VR)の高電圧側
    端子は、前記抵抗分圧器(VR)の滑り端子に接続さ
    れ、 前記比較器(6)の反転入力端子(−)には、前記再
    生直流信号電圧(v)が印加され、その非反転入力端
    子(+)には、前記第1の抵抗分圧器(VR)の滑り
    端子の出力電圧(α′v)が印加され、 上記第2の比較器(652)の反転入力端子(−)に
    は、前記再生直流信号電圧が印加され、その非反転入力
    端子(+)には、上記第2の抵抗分圧器(VR)の滑
    り端子の出力電圧(βα′v)が印加され、 前記比較器(6)の出力側には出力1(x)が与え
    られ、上記第2の比較器(652)の出力側には出力2
    (x)が与えられる、 スペックルパターン光による物標検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項3のスペックルパターン光による
    物標検知装置であって、しかも、 第1の組合せ論理回路(L)、第2の組合せ論理回路
    (L)、及び第3の組合せ論理回路(L)を含有
    し、 それらに共通の第1の入力をx、第2の入力をx
    したとき、それらの論理出力A、B、及びCはそれぞ
    れ、 A= x・x、 B= x・¬x、 C=¬x・¬x、 但し、¬は否定記号(反転記号)、・は論理積記号、で
    与えられる、 スペックルパターン光による物標検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか一つのスペック
    ルパターン光による物標検知装置であって、しかも、 前記光電変換器(6)の前段に受光光学系(6)が
    配置され、 該受光光学系(6)は、前記監視対象空間から到来す
    るスペックルパターン光を含むあらゆる反射光を、前記
    光電変換器(6)の受光面上に集光する、 スペックルパターン光による物標検知装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか一つのスペック
    ルパターン光による物標検知装置であって、しかも、 前記投光器(5)と前記受光器(6)とは、並列的に配
    置され、一体化され、以って投受光器とされている、 スペックルパターン光による物標検知装置。
  7. 【請求項7】 請求項4のスペックルパターン光による
    物標検知装置と、反射板(9)と、から成り、 前記物標検知装置は、長尺の透明シート(1)の一の
    エッジ(E)が所定の走行路の所定の側線上を走行して
    いるときに、ビーム状のコヒーレント光(2)が当該エ
    ッジ(E)を斜めに照射する位置に配置され、 上記反射板(9)は、上記ビーム状のコヒーレント光
    (2)の延長線上の位置であって、而も上記エッジ
    (E)を超えた位置に配置され、 上記エッジ(E)が、横振れ(ぶれ)をせず、所定の走
    行路の所定の側線上にあるときは、前記物標検知装置の
    第2の組合せ論理回路(L)の出力(B)だけが論理
    1となり、 上記エッジ(E)が内側に振れたときは、第3の組合せ
    論理回路(L)の出力(A)だけが論理1となり、 上記エッジ(E)が外側に振れたときは、第1の組合せ
    論理回路(L)の出力(C)だけが論理1となる、 透明シートのエッジ位置検知システム。
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