JP2001082605A - 組合せオイルリング - Google Patents
組合せオイルリングInfo
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- JP2001082605A JP2001082605A JP26242899A JP26242899A JP2001082605A JP 2001082605 A JP2001082605 A JP 2001082605A JP 26242899 A JP26242899 A JP 26242899A JP 26242899 A JP26242899 A JP 26242899A JP 2001082605 A JP2001082605 A JP 2001082605A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内燃機関の動作中の異音の発生を防止するこ
とを目的とした組合せオイルリングを提供する。 【解決手段】 組合せオイルリング1が装着されるリン
グ溝4の幅Wと、サイドレール支点となるスペーサエキ
スパンダ3の突起部7間の長さAと、サイドレール2の
厚さBとで表されるサイドクリアランスS(=W−A−
2B)を0.030〜0.10mmの範囲内とし、さら
に、(イ)最外周面より内方の評価位置を弦長さCで
0.15mmまたは0.20mmの位置としたときに、
それぞれのバレル高さHが0.002〜0.011mm
または0.003〜0.012mmとなるようにサイド
レール2の外周面形状を設定すること、(ロ)サイドレ
ール2の支点となるスペーサエキスパンダ3の突起部7
の有効幅を0.30mm以下とすること、の何れか一方
または両方を備える組合せオイルリング1によって、上
記課題を解決する。
とを目的とした組合せオイルリングを提供する。 【解決手段】 組合せオイルリング1が装着されるリン
グ溝4の幅Wと、サイドレール支点となるスペーサエキ
スパンダ3の突起部7間の長さAと、サイドレール2の
厚さBとで表されるサイドクリアランスS(=W−A−
2B)を0.030〜0.10mmの範囲内とし、さら
に、(イ)最外周面より内方の評価位置を弦長さCで
0.15mmまたは0.20mmの位置としたときに、
それぞれのバレル高さHが0.002〜0.011mm
または0.003〜0.012mmとなるようにサイド
レール2の外周面形状を設定すること、(ロ)サイドレ
ール2の支点となるスペーサエキスパンダ3の突起部7
の有効幅を0.30mm以下とすること、の何れか一方
または両方を備える組合せオイルリング1によって、上
記課題を解決する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のピスト
ンに装着される組合せオイルリングに関し、更に詳しく
は、内燃機関の動作中の異音の発生を防止した組合せオ
イルリングに関する。
ンに装着される組合せオイルリングに関し、更に詳しく
は、内燃機関の動作中の異音の発生を防止した組合せオ
イルリングに関する。
【0002】
【従来の技術】オイルリングは、自動車をはじめとする
多くのエンジン(内燃機関)に使用されている。そうし
たオイルリングの一種に、一対のサイドレールとスペー
サエキスパンダとからなる3ピースの組合せオイルリン
グがある。3ピースの組合せオイルリングは、内燃機関
のピストンのリング溝に装着され、スペーサエキスパン
ダが、各々のサイドレールをシリンダの内周面とリング
溝の内側面とに押圧付勢するように構成されている。
多くのエンジン(内燃機関)に使用されている。そうし
たオイルリングの一種に、一対のサイドレールとスペー
サエキスパンダとからなる3ピースの組合せオイルリン
グがある。3ピースの組合せオイルリングは、内燃機関
のピストンのリング溝に装着され、スペーサエキスパン
ダが、各々のサイドレールをシリンダの内周面とリング
溝の内側面とに押圧付勢するように構成されている。
【0003】一方、内燃機関を有する自動車等には、近
年高い静粛性や快音性が要求されている。こうした静粛
性や快音性に関する研究として、3ピースのオイルリン
グのスティックスリップによる異音発生メカニズムに関
する山本らの報告(山本、斉藤、小松、「オイルリング
スティックスリップに関する一考察」、社団法人自動車
技術会、学術講演会前刷集963、p.61、1996
−5)がある。この研究報告では、エンジン異音の発生
原因をオイルリングのスティックスリップとしてとら
え、リング周りの摩耗系に関係する因子について考察し
ている。ここでいうスティックスリップとは、組合せオ
イルリングを構成するサイドレールが上下の軸方向(図
1を参照。)に振動する現象をいい、上記の研究報告
は、こうしたスティックスリップと異音の発生メカニズ
ムとの関係について考察している。
年高い静粛性や快音性が要求されている。こうした静粛
性や快音性に関する研究として、3ピースのオイルリン
グのスティックスリップによる異音発生メカニズムに関
する山本らの報告(山本、斉藤、小松、「オイルリング
スティックスリップに関する一考察」、社団法人自動車
技術会、学術講演会前刷集963、p.61、1996
−5)がある。この研究報告では、エンジン異音の発生
原因をオイルリングのスティックスリップとしてとら
え、リング周りの摩耗系に関係する因子について考察し
ている。ここでいうスティックスリップとは、組合せオ
イルリングを構成するサイドレールが上下の軸方向(図
1を参照。)に振動する現象をいい、上記の研究報告
は、こうしたスティックスリップと異音の発生メカニズ
ムとの関係について考察している。
【0004】そうした研究に基づいて、従来は、サイド
レールとスペーサエキスパンダとの寸法関係、例えば
(イ)シリンダの内周面とスペーサエキスパンダとの間
の距離について規定したり、(ロ)シリンダの内周面と
サイドレールの突起部との位置関係について規定した
り、(ハ)上記の(イ)と(ロ)の比率を規定したり、
(ニ)サイドレールの表面処理について検討したりして
解決を図っていた。
レールとスペーサエキスパンダとの寸法関係、例えば
(イ)シリンダの内周面とスペーサエキスパンダとの間
の距離について規定したり、(ロ)シリンダの内周面と
サイドレールの突起部との位置関係について規定した
り、(ハ)上記の(イ)と(ロ)の比率を規定したり、
(ニ)サイドレールの表面処理について検討したりして
解決を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た対策によっても、異音の発生に関する問題を十分に解
決するには至らなかった。
た対策によっても、異音の発生に関する問題を十分に解
決するには至らなかった。
【0006】そこで、本発明は、内燃機関の動作中の異
音の発生を防止することを目的とした組合せオイルリン
グを提供する。
音の発生を防止することを目的とした組合せオイルリン
グを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、バレ
ル形状の外周面を有する一対のサイドレールと、当該サ
イドレールをシリンダの内周面とリング溝の内側面とに
押圧するスペーサエキスパンダとからなる組合せオイル
リングにおいて、前記組合せオイルリングが装着される
リング溝の幅Wと、前記サイドレールの支点となるスペ
ーサエキスパンダの突起部間の長さAと、前記サイドレ
ールの厚さBとによって表されるサイドクリアランスS
(=W−A−2B)が、0.030〜0.10mmの範
囲内であり、前記サイドレールの外周面形状は、最外周
面より内方の評価位置を弦長さCで0.15mmの位置
としたときに、バレル高さHが0.002〜0.011
mmであることに特徴を有する。
ル形状の外周面を有する一対のサイドレールと、当該サ
イドレールをシリンダの内周面とリング溝の内側面とに
押圧するスペーサエキスパンダとからなる組合せオイル
リングにおいて、前記組合せオイルリングが装着される
リング溝の幅Wと、前記サイドレールの支点となるスペ
ーサエキスパンダの突起部間の長さAと、前記サイドレ
ールの厚さBとによって表されるサイドクリアランスS
(=W−A−2B)が、0.030〜0.10mmの範
囲内であり、前記サイドレールの外周面形状は、最外周
面より内方の評価位置を弦長さCで0.15mmの位置
としたときに、バレル高さHが0.002〜0.011
mmであることに特徴を有する。
【0008】この発明によれば、サイドクリアランスS
を、0.030〜0.10mmの範囲内とするので、サ
イドレールの軸方向の動きを小さくして、スティックス
リップ振幅を小さくすることができる。さらに、サイド
レールの外周面形状を、最外周面より内方の評価位置を
弦長さCで0.15mmの位置としたときに、バレル高
さHが0.002〜0.011mmとなるように設定す
るので、サイドレールとシリンダの内周面との摩擦力を
小さくすることができる。このように、スティックスリ
ップ振幅と摩擦力を小さくすることによって、スティッ
クスリップ振幅に基づく異音の発生を防止することがで
きる。
を、0.030〜0.10mmの範囲内とするので、サ
イドレールの軸方向の動きを小さくして、スティックス
リップ振幅を小さくすることができる。さらに、サイド
レールの外周面形状を、最外周面より内方の評価位置を
弦長さCで0.15mmの位置としたときに、バレル高
さHが0.002〜0.011mmとなるように設定す
るので、サイドレールとシリンダの内周面との摩擦力を
小さくすることができる。このように、スティックスリ
ップ振幅と摩擦力を小さくすることによって、スティッ
クスリップ振幅に基づく異音の発生を防止することがで
きる。
【0009】請求項2の発明は、バレル形状の外周面を
有する一対のサイドレールと、当該サイドレールをシリ
ンダの内周面とリング溝の内側面とに押圧するスペーサ
エキスパンダとからなる組合せオイルリングにおいて、
前記組合せオイルリングが装着されるリング溝の幅W
と、前記サイドレールの支点となるスペーサエキスパン
ダの突起部間の長さAと、前記サイドレールの厚さBと
によって表されるサイドクリアランスS(=W−A−2
B)が、0.030〜0.10mmの範囲内であり、前
記サイドレールの外周面形状は、最外周面より内方の評
価位置を弦長さCで0.20mmの位置としたときに、
バレル高さHが0.003〜0.012mmであること
に特徴を有する。
有する一対のサイドレールと、当該サイドレールをシリ
ンダの内周面とリング溝の内側面とに押圧するスペーサ
エキスパンダとからなる組合せオイルリングにおいて、
前記組合せオイルリングが装着されるリング溝の幅W
と、前記サイドレールの支点となるスペーサエキスパン
ダの突起部間の長さAと、前記サイドレールの厚さBと
によって表されるサイドクリアランスS(=W−A−2
B)が、0.030〜0.10mmの範囲内であり、前
記サイドレールの外周面形状は、最外周面より内方の評
価位置を弦長さCで0.20mmの位置としたときに、
バレル高さHが0.003〜0.012mmであること
に特徴を有する。
【0010】この発明によれば、サイドクリアランスS
を、0.030〜0.10mmの範囲内とするので、サ
イドレールの軸方向の動きを小さくして、スティックス
リップ振幅を小さくすることができる。さらに、サイド
レールの外周面形状を、最外周面より内方の評価位置を
弦長さCで0.20mmの位置としたときに、バレル高
さHが0.003〜0.012mmとなるように設定す
るので、サイドレールとシリンダの内周面との摩擦力を
小さくすることができる。このように、スティックスリ
ップ振幅と摩擦力を小さくすることによって、スティッ
クスリップ振幅に基づく異音の発生を防止することがで
きる。
を、0.030〜0.10mmの範囲内とするので、サ
イドレールの軸方向の動きを小さくして、スティックス
リップ振幅を小さくすることができる。さらに、サイド
レールの外周面形状を、最外周面より内方の評価位置を
弦長さCで0.20mmの位置としたときに、バレル高
さHが0.003〜0.012mmとなるように設定す
るので、サイドレールとシリンダの内周面との摩擦力を
小さくすることができる。このように、スティックスリ
ップ振幅と摩擦力を小さくすることによって、スティッ
クスリップ振幅に基づく異音の発生を防止することがで
きる。
【0011】請求項3の発明は、バレル形状の外周面を
有する一対のサイドレールと、当該サイドレールをシリ
ンダの内周面とリング溝の内側面とに押圧するスペーサ
エキスパンダとからなる組合せオイルリングにおいて、
前記組合せオイルリングが装着されるリング溝の幅W
と、前記サイドレールの支点となるスペーサエキスパン
ダの突起部間の長さAと、前記サイドレールの厚さBと
によって表されるサイドクリアランスS(=W−A−2
B)が、0.030〜0.10mmの範囲内であり、前
記サイドレールの支点となる前記スペーサエキスパンダ
の突起部の有効幅Dが、0.30mm以下であることに
特徴を有する。
有する一対のサイドレールと、当該サイドレールをシリ
ンダの内周面とリング溝の内側面とに押圧するスペーサ
エキスパンダとからなる組合せオイルリングにおいて、
前記組合せオイルリングが装着されるリング溝の幅W
と、前記サイドレールの支点となるスペーサエキスパン
ダの突起部間の長さAと、前記サイドレールの厚さBと
によって表されるサイドクリアランスS(=W−A−2
B)が、0.030〜0.10mmの範囲内であり、前
記サイドレールの支点となる前記スペーサエキスパンダ
の突起部の有効幅Dが、0.30mm以下であることに
特徴を有する。
【0012】この発明によれば、サイドクリアランスS
を、0.030〜0.10mmの範囲内とするので、サ
イドレールの軸方向の動きを小さくして、スティックス
リップ振幅を小さくすることができる。さらに、サイド
レールの支点となるスペーサエキスパンダの突起部の有
効幅Dを0.30mm以下とするので、サイドレールが
シリンダの内周面に押圧される際の安定性が向上し、シ
リンダの内周面との摩擦力を小さくすることができる。
このように、スティックスリップ振幅と摩擦力を小さく
することによって、スティックスリップ振幅に基づく異
音の発生を防止することができる。
を、0.030〜0.10mmの範囲内とするので、サ
イドレールの軸方向の動きを小さくして、スティックス
リップ振幅を小さくすることができる。さらに、サイド
レールの支点となるスペーサエキスパンダの突起部の有
効幅Dを0.30mm以下とするので、サイドレールが
シリンダの内周面に押圧される際の安定性が向上し、シ
リンダの内周面との摩擦力を小さくすることができる。
このように、スティックスリップ振幅と摩擦力を小さく
することによって、スティックスリップ振幅に基づく異
音の発生を防止することができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項3に記載の組合
せオイルリングにおいて、前記サイドレールの外周面形
状は、最外周面より内方の評価位置を弦長さCで0.1
5mmの位置としたときに、バレル高さHが0.002
〜0.011mmであることに特徴を有する。また、請
求項5の発明は、請求項3に記載の組合せオイルリング
において、前記サイドレールの外周面形状は、最外周面
より内方の評価位置を弦長さCで0.20mmの位置と
したときに、バレル高さHが0.003〜0.012m
mであることに特徴を有する。
せオイルリングにおいて、前記サイドレールの外周面形
状は、最外周面より内方の評価位置を弦長さCで0.1
5mmの位置としたときに、バレル高さHが0.002
〜0.011mmであることに特徴を有する。また、請
求項5の発明は、請求項3に記載の組合せオイルリング
において、前記サイドレールの外周面形状は、最外周面
より内方の評価位置を弦長さCで0.20mmの位置と
したときに、バレル高さHが0.003〜0.012m
mであることに特徴を有する。
【0014】これらの発明によれば、最外周面より内方
の評価位置を弦長さCで0.15mmまたは0.20m
mの位置としたときに、それぞれのバレル高さHが0.
002〜0.011mmまたは0.003〜0.012
mmとなるようにサイドレールの外周面形状を設定する
ので、サイドレールとシリンダの内周面との摩擦力を小
さくすることができる。このように、スティックスリッ
プ振幅と摩擦力を小さくすることによって、スティック
スリップ振幅に基づく異音の発生を防止することができ
る。
の評価位置を弦長さCで0.15mmまたは0.20m
mの位置としたときに、それぞれのバレル高さHが0.
002〜0.011mmまたは0.003〜0.012
mmとなるようにサイドレールの外周面形状を設定する
ので、サイドレールとシリンダの内周面との摩擦力を小
さくすることができる。このように、スティックスリッ
プ振幅と摩擦力を小さくすることによって、スティック
スリップ振幅に基づく異音の発生を防止することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について図面を参
照しつつ説明する。
照しつつ説明する。
【0016】図1は、本発明の組合せオイルリング1の
一例を示す断面図であり、図2は、本発明の組合せオイ
ルリング1を構成するサイドレール2のバレル部6の形
状の一例を示す断面図であり、図3は、本発明の組合せ
オイルリング1を構成するスペーサエキスパンダ3のサ
イドレール支点となる突起部7の形状の一例を示す断面
図である。
一例を示す断面図であり、図2は、本発明の組合せオイ
ルリング1を構成するサイドレール2のバレル部6の形
状の一例を示す断面図であり、図3は、本発明の組合せ
オイルリング1を構成するスペーサエキスパンダ3のサ
イドレール支点となる突起部7の形状の一例を示す断面
図である。
【0017】組合せオイルリング1は、図1に示すよう
に、スペーサエキスパンダ3とサイドレール2とからな
り、内燃機関のピストンのリング溝4に装着される。こ
のスペーサエキスパンダ3は、バレル形状の外周面を有
する一対のサイドレール2をシリンダの内周面5とリン
グ溝4の内側面とに押圧付勢するように構成されてい
る。
に、スペーサエキスパンダ3とサイドレール2とからな
り、内燃機関のピストンのリング溝4に装着される。こ
のスペーサエキスパンダ3は、バレル形状の外周面を有
する一対のサイドレール2をシリンダの内周面5とリン
グ溝4の内側面とに押圧付勢するように構成されてい
る。
【0018】本発明の組合せオイルリング1は、組合せ
オイルリング1が装着されるリング溝4の幅Wと、サイ
ドレール2の支点となるスペーサエキスパンダ3の突起
部7間の長さAと、サイドレール2の厚さBとで表され
るサイドクリアランスS(=W−A−2B)を0.03
0〜0.10mmの範囲内に規定し、さらに、(イ)最
外周面より内方の評価位置を弦長さCで0.15mmま
たは0.20mmの位置としたときに、それぞれのバレ
ル高さHが0.002〜0.011mmまたは0.00
3〜0.012mmとなるようにサイドレール2の外周
面形状を設定すること、(ロ)サイドレール2の支点と
なるスペーサエキスパンダ3の突起部7の有効幅Dを
0.30mm以下とすること、の何れか一方または両方
を備えている。
オイルリング1が装着されるリング溝4の幅Wと、サイ
ドレール2の支点となるスペーサエキスパンダ3の突起
部7間の長さAと、サイドレール2の厚さBとで表され
るサイドクリアランスS(=W−A−2B)を0.03
0〜0.10mmの範囲内に規定し、さらに、(イ)最
外周面より内方の評価位置を弦長さCで0.15mmま
たは0.20mmの位置としたときに、それぞれのバレ
ル高さHが0.002〜0.011mmまたは0.00
3〜0.012mmとなるようにサイドレール2の外周
面形状を設定すること、(ロ)サイドレール2の支点と
なるスペーサエキスパンダ3の突起部7の有効幅Dを
0.30mm以下とすること、の何れか一方または両方
を備えている。
【0019】サイドクリアランスS(=W−A−2B)
は、サイドレール2がリング溝4内で上下に動くことが
できる許容量を表している。従って、このサイドクリア
ランスSを0.030〜0.10mmの範囲内に規定す
ることにより、サイドレール2が上下の軸方向に動くの
を抑制し、サイドレール2のスティックスリップ振幅を
小さくすることができる。その結果、組合せオイルリン
グ1からの異音の発生を防止することができる。なお、
サイドクリアランスSを、0.04〜0.08mmの範
囲内にすることがより好ましい。サイドクリアランスS
が0.030mm未満の場合には、サイドレール2の軸
方向の動きが小さくなりすぎて、上下面でのシール性が
悪化したり、メカニカルスティックを発生するおそれが
ある。一方、サイドクリアランスSが0.10mmを超
えると、サイドレール2の軸方向の動きが大きくなるの
で、スティックスリップ振幅を小さくすることができな
い。そのため、組合せオイルリング1からの異音の発生
を十分に防止することができない。
は、サイドレール2がリング溝4内で上下に動くことが
できる許容量を表している。従って、このサイドクリア
ランスSを0.030〜0.10mmの範囲内に規定す
ることにより、サイドレール2が上下の軸方向に動くの
を抑制し、サイドレール2のスティックスリップ振幅を
小さくすることができる。その結果、組合せオイルリン
グ1からの異音の発生を防止することができる。なお、
サイドクリアランスSを、0.04〜0.08mmの範
囲内にすることがより好ましい。サイドクリアランスS
が0.030mm未満の場合には、サイドレール2の軸
方向の動きが小さくなりすぎて、上下面でのシール性が
悪化したり、メカニカルスティックを発生するおそれが
ある。一方、サイドクリアランスSが0.10mmを超
えると、サイドレール2の軸方向の動きが大きくなるの
で、スティックスリップ振幅を小さくすることができな
い。そのため、組合せオイルリング1からの異音の発生
を十分に防止することができない。
【0020】組合せオイルリング1の異音の発生防止策
として、上述したように、最外周面より内方の評価位置
を弦長さCで0.15mmの位置としたときに、バレル
高さHが0.002〜0.011mmとなるように、サ
イドレール2の外周面形状を設定し、または、最外周面
より内方の評価位置を弦長さCで0.20mmの位置と
したときに、バレル高さHが0.003〜0.012m
mとなるように、サイドレール2の外周面形状を設定す
る。すなわち、本発明においては、サイドレール2の最
外周面より内方に弦長さCで0.15mmまたは0.2
0mmの位置となる位置を評価位置とし、その評価位置
から最外周面先端までの高さをバレル高さHとし、その
バレル高さHを所定の範囲内とすることによって、サイ
ドレール2のバレル部6の外周面形状を規定している。
評価位置を弦長さCで0.15mmまたは0.20mm
の位置としたのは、実状の評価に即しているため便利だ
からである。通常、弦長さC0.15mmの位置での評
価は、サイドレール2の厚さBが0.3〜0.5mm程
度の比較的薄い場合に適用され、弦長さC0.20mm
の位置での評価は、サイドレール2の厚さBが0.4〜
0.6mm程度の比較的厚い場合に適用されるが、必ず
しもそうした厚さBの範囲に限定されるものではない。
これらの場合において、バレル高さHがそれぞれの弦長
さCで規定された最大値よりも大きい場合には、サイド
レール2とシリンダの内周面5との摩擦力が大きくなっ
て、異音が発生するおそれがある。一方、バレル高さH
がそれぞれの弦長さCで規定された最小値よりも小さい
場合には、潤滑油の消費量が増大するおそれがある。
として、上述したように、最外周面より内方の評価位置
を弦長さCで0.15mmの位置としたときに、バレル
高さHが0.002〜0.011mmとなるように、サ
イドレール2の外周面形状を設定し、または、最外周面
より内方の評価位置を弦長さCで0.20mmの位置と
したときに、バレル高さHが0.003〜0.012m
mとなるように、サイドレール2の外周面形状を設定す
る。すなわち、本発明においては、サイドレール2の最
外周面より内方に弦長さCで0.15mmまたは0.2
0mmの位置となる位置を評価位置とし、その評価位置
から最外周面先端までの高さをバレル高さHとし、その
バレル高さHを所定の範囲内とすることによって、サイ
ドレール2のバレル部6の外周面形状を規定している。
評価位置を弦長さCで0.15mmまたは0.20mm
の位置としたのは、実状の評価に即しているため便利だ
からである。通常、弦長さC0.15mmの位置での評
価は、サイドレール2の厚さBが0.3〜0.5mm程
度の比較的薄い場合に適用され、弦長さC0.20mm
の位置での評価は、サイドレール2の厚さBが0.4〜
0.6mm程度の比較的厚い場合に適用されるが、必ず
しもそうした厚さBの範囲に限定されるものではない。
これらの場合において、バレル高さHがそれぞれの弦長
さCで規定された最大値よりも大きい場合には、サイド
レール2とシリンダの内周面5との摩擦力が大きくなっ
て、異音が発生するおそれがある。一方、バレル高さH
がそれぞれの弦長さCで規定された最小値よりも小さい
場合には、潤滑油の消費量が増大するおそれがある。
【0021】本発明において、弦長さCが0.15mm
または0.20mmの位置でのバレル高さHは、図2に
示すように、サイドレール2の外周面の形状によって異
なる。バレル高さHが小さい程、すなわち図2の(a)
〜(c)の順になる程、サイドレール2とシリンダの内
周面5との摩擦力がより小さくなる傾向となる。そのた
め、本発明においては、図2(c)のように、バレル高
さHが小さい程、異音の発生防止の点では好ましい。ま
た、バレル部6は、図2に示すように、なだらかな曲面
形状または円弧状で形成されている。
または0.20mmの位置でのバレル高さHは、図2に
示すように、サイドレール2の外周面の形状によって異
なる。バレル高さHが小さい程、すなわち図2の(a)
〜(c)の順になる程、サイドレール2とシリンダの内
周面5との摩擦力がより小さくなる傾向となる。そのた
め、本発明においては、図2(c)のように、バレル高
さHが小さい程、異音の発生防止の点では好ましい。ま
た、バレル部6は、図2に示すように、なだらかな曲面
形状または円弧状で形成されている。
【0022】これに対して、従来のバレル部6の形状
は、先端が突出したバレル形状となっており、サイドレ
ール先端のバレル部6とシリンダの内周面5との摩擦力
が大きく、スティックスリップ振幅に基づく異音の発生
が起こり易い形状であったが、本発明では、サイドレー
ル先端のバレル部6とシリンダの内周面5との摩擦力が
小さくなるので、スティックスリップ振幅に基づく異音
の発生を防止することができる。
は、先端が突出したバレル形状となっており、サイドレ
ール先端のバレル部6とシリンダの内周面5との摩擦力
が大きく、スティックスリップ振幅に基づく異音の発生
が起こり易い形状であったが、本発明では、サイドレー
ル先端のバレル部6とシリンダの内周面5との摩擦力が
小さくなるので、スティックスリップ振幅に基づく異音
の発生を防止することができる。
【0023】さらに、組合せオイルリング1の異音の発
生防止策として、上述したように、サイドレール2の支
点となるスペーサエキスパンダ3の突起部7の有効幅D
を、サイドレール2の板厚Bの2分の1以下、具体的に
は0.30mm以下で好ましくは0.20mm以下とす
るように設定する。従来の突起部7は、有効幅Dがサイ
ドレール2の板厚B程度、例えば0.60mm程度であ
ったので、サイドレール2が突起部7の内周側で支持さ
れるために、安定した支点として作用し得なかったが、
本発明では、シリンダの内周面5を押圧するサイドレー
ル2の安定性が向上するので、サイドレール2とシリン
ダの内周面5との摩擦力が小さくなり、異音の発生を防
止することができる。
生防止策として、上述したように、サイドレール2の支
点となるスペーサエキスパンダ3の突起部7の有効幅D
を、サイドレール2の板厚Bの2分の1以下、具体的に
は0.30mm以下で好ましくは0.20mm以下とす
るように設定する。従来の突起部7は、有効幅Dがサイ
ドレール2の板厚B程度、例えば0.60mm程度であ
ったので、サイドレール2が突起部7の内周側で支持さ
れるために、安定した支点として作用し得なかったが、
本発明では、シリンダの内周面5を押圧するサイドレー
ル2の安定性が向上するので、サイドレール2とシリン
ダの内周面5との摩擦力が小さくなり、異音の発生を防
止することができる。
【0024】
【実施例】以下に、実施例と比較例によって本発明をさ
らに具体的に説明する。 (実施例1)先ず、一対のサイドレール2、2として、
厚さB0.6mmで、弦長さCが0.20mmの評価位
置でバレル高さHが0.007mmの外周面形状を有す
るものを使用した。サイドレール2の支点となるスペー
サエキスパンダ3は、突起部間の長さAが2.75mm
のものを使用した。こうして構成した本発明の組合せオ
イルリング1を、リング溝の幅Wが4.03mmのピス
トンに装着した。これらによって表されるサイドクリア
ランスSは、0.08mmであった。
らに具体的に説明する。 (実施例1)先ず、一対のサイドレール2、2として、
厚さB0.6mmで、弦長さCが0.20mmの評価位
置でバレル高さHが0.007mmの外周面形状を有す
るものを使用した。サイドレール2の支点となるスペー
サエキスパンダ3は、突起部間の長さAが2.75mm
のものを使用した。こうして構成した本発明の組合せオ
イルリング1を、リング溝の幅Wが4.03mmのピス
トンに装着した。これらによって表されるサイドクリア
ランスSは、0.08mmであった。
【0025】次に、一対のサイドレール2、2として、
厚さB0.5mmで、弦長さCが0.20mmの評価位
置でバレル高さHが0.013mmの外周面形状を有す
るものを使用した。サイドレール2の支点となるスペー
サエキスパンダ3は、突起部間の長さAが1.91mm
のものを使用した。こうして構成した従来型の組合せオ
イルリング1を、リング溝の幅Wが3.03mmのピス
トンに装着した。これらによって表されるサイドクリア
ランスSは、0.12mmであった。 (実施例2)先ず、一対のサイドレール2、2として、
厚さB0.4mmで、弦長さCが0.15mmの評価位
置でバレル高さHが0.008mmの外周面形状を有す
るものを使用した。サイドレール2の支点となるスペー
サエキスパンダ3は、突起部間の長さAが1.96mm
のものを使用した。こうして構成した本発明の組合せオ
イルリング1を、リング溝の幅Wが2.83mmのピス
トンに装着した。これらによって表されるサイドクリア
ランスSは、0.07mmであった。
厚さB0.5mmで、弦長さCが0.20mmの評価位
置でバレル高さHが0.013mmの外周面形状を有す
るものを使用した。サイドレール2の支点となるスペー
サエキスパンダ3は、突起部間の長さAが1.91mm
のものを使用した。こうして構成した従来型の組合せオ
イルリング1を、リング溝の幅Wが3.03mmのピス
トンに装着した。これらによって表されるサイドクリア
ランスSは、0.12mmであった。 (実施例2)先ず、一対のサイドレール2、2として、
厚さB0.4mmで、弦長さCが0.15mmの評価位
置でバレル高さHが0.008mmの外周面形状を有す
るものを使用した。サイドレール2の支点となるスペー
サエキスパンダ3は、突起部間の長さAが1.96mm
のものを使用した。こうして構成した本発明の組合せオ
イルリング1を、リング溝の幅Wが2.83mmのピス
トンに装着した。これらによって表されるサイドクリア
ランスSは、0.07mmであった。
【0026】次に、一対のサイドレール2、2として、
厚さB0.4mmで、弦長さCが0.15mmの評価位
置でバレル高さHが0.013mmの外周面形状を有す
るものを使用した。サイドレール2の支点となるスペー
サエキスパンダ3は、突起部間の長さAが1.61mm
のものを使用した。こうして構成した従来型の組合せオ
イルリング1を、リング溝の幅Wが2.53mmのピス
トンに装着した。これらによって表されるサイドクリア
ランスSは、0.12mmであった。 (異音発生状況の測定と結果)異音発生状況の測定は、
弦長さCが0.20mmの評価位置でバレル高さHが規
定される実施例1の組合せオイルリング1の場合には、
最高出力が105KW−6000rpmで排気量が20
00cc(シリンダー内径85mm)のエンジンを用
い、弦長さCが0.15mmの評価位置でバレル高さH
が規定される実施例2の組合せオイルリング1の場合に
は、最高出力が75KW−6000rpmで排気量が1
500cc(シリンダー内径76mm)のエンジンを用
いた。測定と評価は、何れも約800rpmのアイドリ
ング運転時での異音の発生の有無により行った。
厚さB0.4mmで、弦長さCが0.15mmの評価位
置でバレル高さHが0.013mmの外周面形状を有す
るものを使用した。サイドレール2の支点となるスペー
サエキスパンダ3は、突起部間の長さAが1.61mm
のものを使用した。こうして構成した従来型の組合せオ
イルリング1を、リング溝の幅Wが2.53mmのピス
トンに装着した。これらによって表されるサイドクリア
ランスSは、0.12mmであった。 (異音発生状況の測定と結果)異音発生状況の測定は、
弦長さCが0.20mmの評価位置でバレル高さHが規
定される実施例1の組合せオイルリング1の場合には、
最高出力が105KW−6000rpmで排気量が20
00cc(シリンダー内径85mm)のエンジンを用
い、弦長さCが0.15mmの評価位置でバレル高さH
が規定される実施例2の組合せオイルリング1の場合に
は、最高出力が75KW−6000rpmで排気量が1
500cc(シリンダー内径76mm)のエンジンを用
いた。測定と評価は、何れも約800rpmのアイドリ
ング運転時での異音の発生の有無により行った。
【0027】実施例1および実施例2の本発明の組合せ
オイルリング1を用いた場合には、異音の発生は認めら
れなかった。しかし、実施例1および実施例2の従来型
の組合せオイルリング1を用いた場合には、異音の発生
が確認された。
オイルリング1を用いた場合には、異音の発生は認めら
れなかった。しかし、実施例1および実施例2の従来型
の組合せオイルリング1を用いた場合には、異音の発生
が確認された。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サイドレールの軸方向の動きを小さくすること、サイド
レールとシリンダの内周面との摩擦力を小さくするこ
と、サイドレールがシリンダの内周面に押圧される際の
安定性を向上させてシリンダの内周面との摩擦力を小さ
くすること、によって、スチィックスリップ振幅に基づ
く異音の発生を防止することができる。そのため、この
ような組合せオイルリングを使用する内燃機関は、高い
静粛性と快音性を達成することができる。
サイドレールの軸方向の動きを小さくすること、サイド
レールとシリンダの内周面との摩擦力を小さくするこ
と、サイドレールがシリンダの内周面に押圧される際の
安定性を向上させてシリンダの内周面との摩擦力を小さ
くすること、によって、スチィックスリップ振幅に基づ
く異音の発生を防止することができる。そのため、この
ような組合せオイルリングを使用する内燃機関は、高い
静粛性と快音性を達成することができる。
【図1】本発明の組合せオイルリングの一例を示す断面
図である。
図である。
【図2】本発明の組合せオイルリングを構成するサイド
レールのバレル部の形状の一例を示す断面図である。
レールのバレル部の形状の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の組合せオイルリングを構成するスペー
サエキスパンダのサイドレール支点となる突起部の形状
の一例を示す断面図である。
サエキスパンダのサイドレール支点となる突起部の形状
の一例を示す断面図である。
1 組合せオイルリング 2 サイドレール 3 スペーサエキスパンダ 4 リング溝 5 シリンダの内周面 6 バレル部 7 突起部 8 サイドレール押圧部 W リング溝の幅 A サイドレール支点となるスペーサエキスパンダの突
起部間の長さ B サイドレールの厚さ C 所定位置の弦長さ D スペーサエキスパンダの突起部の有効幅 S サイドクリアランス H バレル高さ
起部間の長さ B サイドレールの厚さ C 所定位置の弦長さ D スペーサエキスパンダの突起部の有効幅 S サイドクリアランス H バレル高さ
Claims (5)
- 【請求項1】 バレル形状の外周面を有する一対のサイ
ドレールと、当該サイドレールをシリンダの内周面とリ
ング溝の内側面とに押圧するスペーサエキスパンダとか
らなる組合せオイルリングにおいて、 前記組合せオイルリングが装着されるリング溝の幅W
と、前記サイドレールの支点となるスペーサエキスパン
ダの突起部間の長さAと、前記サイドレールの厚さBと
によって表されるサイドクリアランスS(=W−A−2
B)が、0.030〜0.10mmの範囲内であり、 前記サイドレールの外周面形状は、最外周面より内方の
評価位置を弦長さCで0.15mmの位置としたとき
に、バレル高さHが0.002〜0.011mmである
ことを特徴とする組合せオイルリング。 - 【請求項2】 バレル形状の外周面を有する一対のサイ
ドレールと、当該サイドレールをシリンダの内周面とリ
ング溝の内側面とに押圧するスペーサエキスパンダとか
らなる組合せオイルリングにおいて、 前記組合せオイルリングが装着されるリング溝の幅W
と、前記サイドレールの支点となるスペーサエキスパン
ダの突起部間の長さAと、前記サイドレールの厚さBと
によって表されるサイドクリアランスS(=W−A−2
B)が、0.030〜0.10mmの範囲内であり、 前記サイドレールの外周面形状は、最外周面より内方の
評価位置を弦長さCで0.20mmの位置としたとき
に、バレル高さHが0.003〜0.012mmである
ことを特徴とする組合せオイルリング。 - 【請求項3】 バレル形状の外周面を有する一対のサイ
ドレールと、当該サイドレールをシリンダの内周面とリ
ング溝の内側面とに押圧するスペーサエキスパンダとか
らなる組合せオイルリングにおいて、 前記組合せオイルリングが装着されるリング溝の幅W
と、前記サイドレールの支点となるスペーサエキスパン
ダの突起部間の長さAと、前記サイドレールの厚さBと
によって表されるサイドクリアランスS(=W−A−2
B)が、0.030〜0.10mmの範囲内であり、 前記サイドレールの支点となる前記スペーサエキスパン
ダの突起部の有効幅Dが、0.30mm以下であること
を特徴とする組合せオイルリング。 - 【請求項4】 前記サイドレールの外周面形状は、最外
周面より内方の評価位置を弦長さCで0.15mmの位
置としたときに、バレル高さHが0.002〜0.01
1mmであることを特徴とする請求項3に記載の組合せ
オイルリング。 - 【請求項5】 前記サイドレールの外周面形状は、最外
周面より内方の評価位置を弦長さCで0.20mmの位
置としたときに、バレル高さHが0.003〜0.01
2mmであることを特徴とする請求項3に記載の組合せ
オイルリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26242899A JP2001082605A (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | 組合せオイルリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26242899A JP2001082605A (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | 組合せオイルリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001082605A true JP2001082605A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17375658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26242899A Pending JP2001082605A (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | 組合せオイルリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001082605A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003058096A1 (en) * | 2001-12-28 | 2003-07-17 | Riken Corporation | Side rail and combined oil control ring incorporated with the side rails for reduction of oil consumption |
WO2005024277A1 (de) * | 2003-09-02 | 2005-03-17 | Mahle Gmbh | Mehrteiliger ölabstreifring für kolben von verbrennungsmotoren |
CN100439771C (zh) * | 2003-08-21 | 2008-12-03 | 株式会社理研 | 衬套扩展器 |
JP2013231481A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関用ピストン構造 |
CN104373243A (zh) * | 2014-08-01 | 2015-02-25 | 安徽天利动力股份有限公司 | 一种柴油机的组合式活塞环 |
-
1999
- 1999-09-16 JP JP26242899A patent/JP2001082605A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003058096A1 (en) * | 2001-12-28 | 2003-07-17 | Riken Corporation | Side rail and combined oil control ring incorporated with the side rails for reduction of oil consumption |
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US7306232B2 (en) | 2003-09-02 | 2007-12-11 | Mahle Gmbh | Multipart oil wiping ring for pistons of internal combustion engines |
CN100445609C (zh) * | 2003-09-02 | 2008-12-24 | 玛勒有限公司 | 用于内燃机活塞的由多部分组成的刮油环 |
JP2013231481A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関用ピストン構造 |
CN104373243A (zh) * | 2014-08-01 | 2015-02-25 | 安徽天利动力股份有限公司 | 一种柴油机的组合式活塞环 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040812 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040928 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041129 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050607 |